JP2001020742A - 車両用エンジンの冷却装置 - Google Patents

車両用エンジンの冷却装置

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JP2001020742A
JP2001020742A JP11194553A JP19455399A JP2001020742A JP 2001020742 A JP2001020742 A JP 2001020742A JP 11194553 A JP11194553 A JP 11194553A JP 19455399 A JP19455399 A JP 19455399A JP 2001020742 A JP2001020742 A JP 2001020742A
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water
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの低減、ゴム部品の劣化防止、吸気充
填効率の向上を図る。 【解決手段】 車両用水冷式エンジンにおいて、エンジ
ン2のラジエータ7を車室暖房用のヒータコアを兼ねる
ようにダッシュパネル6の車室3側に配置し、ラジエー
タ7の一部を通り抜けた通過風を空調ユニットに導くよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用エンジン
の冷却装置に関するもので、詳しくはラジエータが車室
暖房用のヒータコアを兼ねるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のエンジン冷却系に用い
られるラジエータは、エンジンの前方つまりエンジンル
ームの前端側に設置されている。また、エンジンの冷却
水を利用する車室暖房用のヒータコアは、車両のダッシ
ュパネルの車室側に設置されている。なお、ラジエータ
をエンジンの後方側に設置したものもある(特開平10
−306993号、6−200756号、11−204
83号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンの前方側にラジエータが設置されるものは、ラジエー
タを通過した熱風によってインテークマニホールドが温
められて、吸気の温度が上昇し、吸気の充填効率を低下
させることになる。また、ラジエータを通過した熱風に
晒されることによって、エンジンのホース等の各ゴム部
品の劣化が早まるようになる。
【0004】一方、ヒータコアをラジエータと別に設け
るため、冷却水の配管が複雑になっており、部品点数も
増え、コストアップの要因となっている。また、ヒータ
コアとラジエータとが別のため、ヒータコアの位置によ
って、注水性が悪化する懸念がある。
【0005】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、車両用水
冷式エンジンにおいて、エンジンのラジエータを車室暖
房用のヒータコアを兼ねるようにダッシュパネルの車室
側に配置し、ラジエータの一部を通り抜けた通過風を空
調ユニットに導くようにした。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、車両
の左右フェンダー部あるいはタイヤハウス部あるいはカ
ウルトップに設けた外気導入口より導入した外気をラジ
エータに導くようになっている。
【0008】第3の発明は、第1の発明において、ラジ
エータに、常時エンジンのウォータジャケットの冷却水
を、所定の最小流量以上、循環するようになっている。
【0009】
【発明の効果】第1の発明によれば、ラジエータがヒー
タコアを兼ねるので、冷却水の配管が簡単になり、部品
点数が減少し、コストが低減する。また、注水が容易に
なり、メンテナンス性が向上する。また、ラジエータを
通過した熱風によって、エンジンのインテークマニホー
ルドが温められて吸気の温度が上昇するといったことは
なく、吸気の充填効率が高まり、出力向上を図れる。ま
た、エンジンのホース等の各ゴム部品の劣化を抑え、部
品の信頼性が向上する。
【0010】第2の発明によれば、外気導入口より導入
した外気によって、ラジエータの良好な放熱性能を維持
して、エンジンの良好な冷却性能を確保できる。
【0011】第3の発明によれば、常にヒータ機能を維
持できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1、図2は車両の前部を概略的に示して
あり、1はエンジンルーム、2は横置き型のエンジン、
3は車室、5はハンドル、6はエンジンルーム1と車室
3を仕切るダッシュパネルである。
【0014】エンジン2の冷却系のラジエータ7は、車
室暖房用のヒータコアを兼ねるように、ダッシュパネル
6の車室3側に配置される。
【0015】エンジン2のウォータジャケットの冷却水
の出口部は、冷却水配管8によりラジエータ7の入口部
に接続され、ラジエータ7の出口部は、冷却水配管9に
よりウォータポンプ(W/PUMP)10(図3)を介
してエンジン2のウォータジャケットの冷却水の入口部
に接続される。冷却水配管8,9間には、図3のように
ラジエータ(RAD&HEATERCORE)7をバイ
パスするバイパス通路11が形成され、バイパス通路1
1と冷却水配管9の合流部にはサーモスタットバルブ
(T/ST)12が介装される。
【0016】サーモスタットバルブ12は、冷却水温が
低いときラジエータ7側を閉じ、冷却水温の上昇に応じ
てラジエータ7側を開くと共に、図示しないが、そのハ
ウジング内に常時ラジエータ7側を開通する連通口が設
けられる。この連通口は、所要量つまり従来のヒータコ
アに導入される水量と同量の水量が流通可能な大きさに
形成され、エンジン2のウォータジャケットから常にラ
ジエータ7に所定の最小流量以上の冷却水が循環するよ
うになっている。
【0017】一方、ラジエータ7のコア面には、複数の
吸い込み式のモータファン13,14が配設される。冷
房用のエバポレータ16はラジエータ7の斜め前方側
(車両前方側)に、コンデンサ15はエンジンルーム1
の前端側に配置される。
【0018】車両のタイヤハウス部17あるいはカウル
トップ18には、図1、図4のように外気導入口19,
20が設けられ、外気導入口19,20より導入された
外気がラジエータ7に導かれるようになっている。
【0019】この場合、車両の右側の外気導入口より導
入された外気は、一部を除いてエバポレータ16に導か
れエバポレータ16を通過して、図示しない空調ユニッ
トのダクトを介して選択的に、ラジエータ7のコアの一
部(ヒータコアを兼ねる部位)を通り空調ユニットの室
内への吹き出し口21へあるいは直接空調ユニットの室
内への吹き出し口21へ、向かうように形成される。
【0020】また、車両の左側の外気導入口より導入さ
れた外気は、ラジエータ7のコアの大部分を通り、図示
しない排出ダクトを介して、車外に排出するように形成
される。
【0021】なお、ラジエータ7のコアの一部(ヒータ
コアを兼ねる部位)を通った外気は、ヒータが不要な場
合、車外に通じる排出ダクトに流出可能に形成される。
また、車両の左右フェンダー部に外気導入口を設けても
良い。
【0022】このような構成のため、車両のタイヤハウ
ス部17あるいはカウルトップ18に設けられた外気導
入口19,20よりの外気がラジエータ7に送られる。
したがって、ラジエータ7の良好な放熱性能が維持さ
れ、エンジン2の良好な冷却性能が得られる。
【0023】また、ラジエータ7がヒータコアを兼ねる
ので、冷却水の配管が簡単になり、部品点数が減少し、
コストが低減される。また、注水が容易になり、メンテ
ナンス性が向上される。
【0024】また、ラジエータ7を通過した熱風によっ
て、インテークマニホールド22が温められて吸気の温
度が上昇するといったことはなく、吸気の充填効率が高
まり、出力向上が図られる。また、ラジエータ7を通過
した熱風による、エンジンのホース等の各ゴム部品の劣
化が抑えられ、部品の信頼性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラジエータの位置を表す車両前部の概略平面図
である。
【図2】同じくラジエータの位置を表す車両前部の概略
側面図である。
【図3】冷却系統図である。
【図4】外気導入口を表す車両の斜視図である。
【符号の説明】
1 エンジンルーム 2 エンジン 3 車室 6 ダッシュパネル 7 ラジエータ 8,9 冷却水配管 13,14 モータファン 15 コンデンサ 16 エバポレータ 17 タイヤハウス部 18 カウルトップ 19,20 外気導入口 21 吹き出し口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用水冷式エンジンにおいて、 エンジンのラジエータを車室暖房用のヒータコアを兼ね
    るようにダッシュパネルの車室側に配置し、ラジエータ
    の一部を通り抜けた通過風を空調ユニットに導くように
    したことを特徴とする車両用エンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】 車両の左右フェンダー部あるいはタイヤ
    ハウス部あるいはカウルトップに設けた外気導入口より
    導入した外気をラジエータに導くようになっている請求
    項1に記載の車両用エンジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】 ラジエータに、常時エンジンのウォータ
    ジャケットの冷却水を、所定の最小流量以上、循環する
    ようになっている請求項1に記載の車両用エンジンの冷
    却装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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