JP2001020340A - 排水栓の開閉装置 - Google Patents

排水栓の開閉装置

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JP2001020340A
JP2001020340A JP11189642A JP18964299A JP2001020340A JP 2001020340 A JP2001020340 A JP 2001020340A JP 11189642 A JP11189642 A JP 11189642A JP 18964299 A JP18964299 A JP 18964299A JP 2001020340 A JP2001020340 A JP 2001020340A
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drain
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driving
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Hiroyuki Moriki
啓之 森木
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気配線工事が不要で構造が簡単であり、且つ
非接触で排水栓を開閉操作し得て、操作部と排水栓とを
排水管を貫通して連結する必要がなく、従って排水管貫
通部分のシールを行う必要のない排水栓の開閉装置を提
供する。 【解決手段】水槽の排水口13を開閉する排水栓14に
従動用磁石44を固設するとともに、排水管16の外側
に駆動用磁石52を配置して駆動用磁石52を排水管1
6の外周面に沿って上下移動させることにより従動用磁
石44をこれに追従して上下移動させて排水栓14を開
閉するようになす。また従動用磁石44を駆動用磁石5
2の上側に配置するとともに、駆動用磁石52の内周面
側の磁極と従動用磁石44の下面側の磁極とを互いに逆
極として、上下方向の吸引力により従動用磁石44を駆
動用磁石52の上下移動に追従させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は洗面器や浴槽等の
水槽の排水口を開閉する排水栓の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
排水栓の開閉装置として、従来図8に示すようなものが
公知である。同図において200は洗面器等の水槽20
2の底部204に設けられた排水口であり、206はそ
の排水口200を開閉する排水栓である。
【0003】208は遠隔操作用のワイヤレリーズであ
って、可撓性且つ非伸縮性のアウターチューブ210
と、その内部に摺動可能に挿通された可撓性且つ非伸縮
性のインナーワイヤ212とを有している。
【0004】ワイヤレリーズ208は、その上端側が水
槽202の天板部214に設けられた操作部216に連
結されている。詳しくはアウターチューブ210の上端
側が筒状のハウジング218に固定され、そしてこのハ
ウジング218内部に押込操作される押ボタン式の操作
力の入力部220にインナーワイヤ212の上端部が連
結されている。
【0005】他方ワイヤレリーズ208の下端側は、排
水管222に設けられた貫通孔を貫通してその内部に入
り込んでおり、先端部が駆動部224に連結されてい
る。詳しくはアウターチューブ210の下端側が駆動部
224のケーシングに固定され、またインナーワイヤ2
12が駆動部224の突出しピン226に作動的に連結
されている。
【0006】この開閉装置の場合、押ボタン式の入力部
220に下向きの操作力を加えると、その操作力がイン
ナーワイヤ212を介して駆動部224に伝達され、こ
れにより突出しピン226が上向きに突き出されて排水
栓206における軸228を上向きに突き上げ、排水栓
206を開動作させる。
【0007】駆動部224には、押込操作力が加わるご
とに突出しピン226を上昇位置に保持する動作及びそ
の保持を解除する動作を繰り返すロック機構(スラスト
ロック機構)が組み込まれており、そこで次に入力部2
20に下向きの押込力が加えられると、突出し位置に保
持されていた突出しピン226の保持が解除されて突出
しピン226が下降運動し、ここにおいて開位置に保持
されていた排水栓206が閉動作する。
【0008】しかしながらこの排水栓の開閉装置の場
合、排水管222を貫通してワイヤレリーズ208をそ
の内部に挿入した上、排水管222内に駆動部224を
設けることが必要であり、従って排水管222内部の構
造が複雑化するとともに排水管222に対するワイヤレ
リーズ208の貫通部を多数の部材を用いて厳密にシー
ルすることが必要であって、必然的に構造が複雑化する
とともに場合によって排水管222に対する貫通部で漏
水を起す恐れのある問題があった。
【0009】加えて排水管222内部においてワイヤレ
リーズ208の端部を急激に曲げる必要があり、そして
その急激な曲げ部208Aにおいて大きな摺動抵抗が発
生し、これが操作抵抗を重くする原因になる外、操作を
繰り返すうちにその急激な曲げ部208Aに無理な力が
働いて同部分が損傷し易いといった問題があった。
【0010】排水栓の開閉装置として、他に図9に示す
ような装置も提案されている(実開昭63−997
8)。この図9に示す開閉装置は、排水栓206に磁性
体から成る可動軸230を一体移動する状態で固設する
一方、その周りに電磁石232を設け、その電磁石23
2をオン・オフ動作させることによって可動軸230を
上下方向に駆動し、以って排水栓206を開閉動作させ
るようになしたものである。
【0011】しかしながらこの開閉装置の場合、電気配
線、電気工事が必要であるだけでなく、シールを確実に
して電気部品の確実な絶縁を図る必要があり、従って構
造が複雑且つ施工が面倒である問題がある。また長期に
亘っての作動の信頼性の点でも問題がある。
【0012】図10は従来知られている開閉装置の他の
例を示している(特公昭38−3541)。この開閉装
置の場合、排水栓206が磁石(永久磁石)にて構成さ
れており、円周方向に沿ってN,S,N,Sと交互に磁
石極性が変化している。
【0013】この排水栓206の下側であって排水管2
22の外周外側にはリング状の駆動磁石234が回転可
能に配設されている。このリング状の駆動磁石234も
また、円周方向に沿ってN,S,N,Sと交互に磁石極
性が変化している。
【0014】この駆動磁石234の外周面にはギヤ23
6が円弧状に形成されており、このギヤ236に対して
扇状部材238の外周面に円弧状に形成されたギヤ24
0が噛み合わされている。この扇状部材238の基端部
には回転軸242が連結されており、そしてこの回転軸
242の上端に回転操作用のハンドル244が取り付け
られている。
【0015】この開閉装置の場合、ハンドル244を回
転操作するとリング状の駆動磁石234が回転運動させ
られ、そして90°回転すると駆動磁石234と排水栓
206の磁石との間に吸引力又は反発力が生じて、これ
により排水栓206が開閉するようになっている。
【0016】この図10に示す開閉装置の場合、電気工
事は必要でないものの、リング状の駆動磁石234を回
転させるための機構が複雑であり、開閉装置が煩雑化す
る問題がある外、基本的に駆動磁石234の回転に伴う
磁石間の吸引力と反発力のみで排水栓206を開閉動作
させるものであるため、排水栓206の開閉ストローク
を大きく取ることができず、従って十分な排水能力を確
保することが難しいといった問題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の排水栓の開閉装
置はこのような課題を解決するためになされたものであ
る。而して請求項1のものは、水槽の排水口を開閉する
排水栓に従動用磁石を固設するとともに、排水管の外側
に駆動用磁石を配置して該駆動用磁石を該排水管の外周
面に沿って上下移動させることにより該従動用磁石をこ
れに追従して上下移動させて該排水栓を開閉するように
なし、且つ該従動用磁石を前記駆動用磁石の上側に配置
するとともに該駆動用磁石の内周面側の磁極と該従動用
磁石の下面側の磁極とを互いに逆極としてそれら駆動用
磁石と従動用磁石との吸引力に基づいて該従動用磁石を
従動させるようになしたことを特徴とする。
【0018】請求項2のものは、請求項1に記載の排水
栓の開閉装置において、前記従動用磁石を前記排水栓に
設けた従動部の内部に埋込状態に設けたことを特徴とす
る。
【0019】請求項3のものは、請求項2に記載の排水
栓の開閉装置において、前記従動部は前記排水管の内周
面に摺動可能に嵌合するリング状部としてあることを特
徴とする。
【0020】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
に記載の排水栓の開閉装置において、前記排水管の外周
面に前記駆動用磁石を周方向に隔たった2箇所に配設す
るとともに、回動軸と該回動軸の両端から延び出して該
回動軸と一体に回動する一対のアームとを備えた連動部
材を、該回動軸において前記排水管の外面に取り付けた
磁石ホルダの軸受部に回動可能に嵌合装着して前記各ア
ームの先端部を前記一対の駆動用磁石のそれぞれに作動
的に連絡し、該一対の駆動用磁石を該連動部材にて連動
して上下移動させるようになしたことを特徴とする。
【0021】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
に記載の排水栓の開閉装置において、前記駆動用磁石
に、操作部の1回の押込操作ごとに該駆動用磁石を上昇
位置に保持する動作と該保持を解除する動作とを交互に
繰り返すロック機構を有するワイヤレリーズを作動的に
連絡して前記排水栓を遠隔操作により開閉させるように
なしたことを特徴とする。
【0022】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の開閉装
置は、従動用磁石を排水栓に固設する一方、排水管の外
側に駆動用磁石を配置してこれを上下移動させることに
より従動用磁石をこれに追従して上下移動させ、排水栓
を開閉するようになしたもので、この開閉装置の場合、
面倒な電気工事を行う必要がないとともに、図8に示す
従来の開閉装置のようにワイヤレリーズを排水管を貫通
して内部に挿入した上、排水管内部に駆動部を設けると
いった必要がないため、簡単な構造で開閉装置を構成す
ることができるとともに、排水管に対するワイヤレリー
ズの貫通部分をシールするといったことは必要でなく、
従ってそのシール部分の構造が複雑化したり或いはその
シール部分で水漏れを起す恐れが生ずるといった問題を
生じない利点を有する。
【0023】またこの開閉装置の場合、駆動用磁石を上
下移動させることで排水栓を開閉動作させるものである
ことから、駆動用磁石の上下移動ストロークを大きく取
ることができ、従って排水栓の開閉ストロークを十分大
きく取ることが可能であって、必要な排水能力を確実に
確保できる利点を有する。
【0024】この請求項1の開閉装置では、従動用磁石
を駆動用磁石の上側に配置してその従動用磁石の下面側
の磁極と駆動用磁石の内周面側の磁極とを逆極となし、
それら駆動用磁石と従動用磁石との上下方向の吸引力に
基づいて従動用磁石を従動させるようにした点を特徴と
しており、このようにすることによって駆動用磁石の上
下移動に遅れることなく、従動用磁石を応答性良く駆動
用磁石に追従させることができる。即ち排水栓を応答性
良く開閉させることができる。
【0025】ここで上記従動用磁石は排水栓に設けた従
動部の内部に埋込状態に設けておくことができる(請求
項2)。このようにすることによって従動用磁石が直接
排水に接するのを防止することができる。
【0026】またその従動部は排水管の内周面に摺動可
能に嵌合するリング状部となしておくことができる(請
求項3)。このようにすることによって排水栓を円滑に
上下移動、即ち開閉動作させることができるとともに、
従動部に対して排水を良好に通過させることができる。
【0027】請求項1〜3の開閉装置において、磁石ホ
ルダを排水管の外周面に取り付けてその磁石ホルダの磁
石ケース内に駆動用磁石を上下に移動可能に保持させる
ようになしておくことができ、このようにすれば駆動用
磁石を簡単に排水管の外周面側に配設することができ
る。
【0028】請求項4の開閉装置は、磁石ホルダに回動
軸と一対のアームとを有する連動部材をその回動軸にお
いて回動可能に取り付け、そして一対のアームを一対の
駆動用磁石に作動的に連結してそれらを連動部材を介し
て互いに連動して上下移動させるようになしたもので、
このようにしておけば一対の駆動用磁石を簡単に同時に
上下移動させることができ、また何れか一方の駆動用磁
石或いは一方のアームにのみ操作力を加えるだけでそれ
ら一対の駆動用磁石をともに上下移動させることができ
る。
【0029】本発明においては、上記駆動用磁石にワイ
ヤレリーズを作動的に連結して排水栓を遠隔操作により
開閉させるようになすことができる(請求項5)。
【0030】
【実施例】次に本発明を水槽としての洗面器の排水栓を
開閉する装置に適用した場合の実施例を図面に基づいて
詳しく説明する。図1において10は水槽としての洗面
器で、図2に示しているように底部12に排水口13を
有し、その排水口13が排水栓14により開放され或い
は閉鎖されるようになっている。
【0031】16は排水管で、上部16Aと下部16B
とを有している。上部16Aは上端に外向きのフランジ
部18を有しており、このフランジ部18と、その下端
外周面の雄ねじ20に螺合された締付ナット22とで洗
面器10の底部12を上下両面から三角パッキン24を
介し挟み込む状態で洗面器10の底部12に固定状態に
取り付けられている。
【0032】図1に示しているように洗面器10には上
端部近傍にオーバーフロー口26が形成され、更にその
オーバーフロー口26に連通するオーバーフロー水路2
8が形成されている。一方排水管16の上部16Aには
流入口30が形成されており、オーバーフロー口26及
びオーバーフロー水路28を通じて流下したオーバーフ
ロー水が、その流入口30から排水管16内部に流入し
て外部へと排出されるようになっている。尚排水管16
の下部16Bは、上部16Aの雄ねじ20にねじ込まれ
た袋ナット32にて、パッキン34(図2参照)により
水密にシールされた状態で上部16Aに締結されてい
る。
【0033】図2に示しているように排水栓14は下向
きに延び出す軸36を有しており、その軸36の下端部
に樹脂製のリング状の従動部38が、また上下中間部に
複数の(この例では4個)のガイド片40が放射状に突
出形成されており、それら従動部38の外周面及びガイ
ド片40の先端がそれぞれ排水管16の内周面に摺動可
能に嵌合されている。排水栓14はそれらガイド片40
及び従動部38のガイド作用により、上下の開閉時にお
いて円滑に移動案内される。
【0034】尚従動部38は、軸36の下端部に対し複
数の支持片42を介して取付固定されている。この従動
部38の内部には、同じくリング状をなす従動用磁石
(永久磁石)44がインサートされている。即ち埋込状
態に設けられている。
【0035】図3及び図4に示しているように、排水管
16の外周面には樹脂製の磁石ホルダ46が外嵌状態に
取付固定されている。ここで磁石ホルダ46は円筒形状
をなしており、開口48を通じて排水管16に対し軸直
角方向に嵌め合わされている。
【0036】図5にも示しているように、磁石ホルダ4
6には軸直角方向の対向する2箇所に略矩形状をなす磁
石ケース50が設けられており、それら磁石ケース50
の内部に矩形状をなす駆動用磁石(永久磁石)52が上
下に移動可能に保持されている。ここで上記排水栓14
における従動用磁石44は、図7に示しているように駆
動用磁石52に対しその上側に位置させられている。
【0037】尚本例では、図7(A)に示しているよう
に駆動用磁石52のそれぞれの内周面側がN極に、また
外周面側がS極に着磁されており、更に従動用磁石44
は下面側がS極に、上面側がN極に着磁されている。即
ち駆動用磁石52の内周面側の磁極に対し、従動用磁石
44の下面側の磁極が逆極性となるように着磁されてい
る。
【0038】図5に示しているように、磁石ホルダ46
にはまた、その下端部近傍位置に、開口54を有する部
分円筒形状の軸受部56が一体に設けられている。ここ
で軸受部56は軸心が横向きとなる状態で設けられてい
る。
【0039】図5において、58は一対の駆動用磁石5
2を連動して移動させるための連動部材であって、回動
軸60と、その回動軸60の両端部から互いに平行に延
び出した一対のアーム62とを備えている。これら一対
のアーム62のそれぞれには先端部内側にピン64が突
設されている。
【0040】連動部材58は、回動軸60において磁石
ホルダ46の上記軸受部56にその前面側の開口54を
通じて嵌め入れられ、軸受部56により回動可能に支持
されている。そして一対のアーム62のピン64が、一
対の駆動用磁石52のそれぞれに形成された係合孔66
内に係入させられており、連動部材58の上下回動に伴
って一対の駆動用磁石52が互いに連動して同時に上下
移動するようになっている。
【0041】図1において、68は遠隔操作用のワイヤ
レリーズであって、可撓性且つ非伸縮性のアウターチュ
ーブ70と、その内部に摺動可能に挿通された可撓性且
つ非伸縮性のインナーワイヤ72とを有している。
【0042】このワイヤレリーズ68は上端側が洗面器
10のカウンター部74に設けられた操作部76に、ま
た他端側が上記駆動用磁石52に作動的に連絡されてい
る。
【0043】詳しくは、ワイヤレリーズ68におけるア
ウターチューブ70の上端部が操作部76のハウジング
78に固定され、またインナーワイヤ72の上端部が押
ボタン式の操作力の入力部80に連絡されている。尚ハ
ウジング78の内部には、入力部80に下向きの押込力
が加えられるごとにインナーワイヤ72を押込位置に保
持する動作及びその保持を解除する動作を繰り返すロッ
ク機構が組み込まれている。
【0044】ワイヤレリーズ68は、下端部においてア
ウターチューブ70が磁石ホルダ46の一方の磁石ケー
ス50に固定され、またインナーワイヤ72が突出しピ
ン82(図5参照)を介して連動部材58の一方のアー
ム62の下端面に当接させられている。即ち、ワイヤレ
リーズ68の下端部が連動部材58を介して駆動用磁石
52に作動的に連絡されている。
【0045】尚アウターチューブ70は、図5に示して
いるようにその先端部の雄ねじ84を磁石ケース50の
雌ねじ孔86にねじ込むことで磁石ケース50に固定さ
れている。また一対の駆動用磁石52は、連動部材58
を介してばねにより下向きに付勢されている。
【0046】次に本実施例の開閉装置の作用を説明す
る。図6(I)は排水栓14が閉位置にある状態を示し
ている。このとき図7(A)において従動用磁石44の
下面側のS極と駆動用磁石52の内周面側のN極とが吸
引し合っている。但し上面側のN極は駆動用磁石52の
内周面側のN極と反発した状態にあり、従動用磁石44
はそれら吸引力と反発力とが釣り合う位置に位置してい
る。このときの従動用磁石44の位置は、駆動用磁石5
2の略上端近傍位置である。
【0047】さてこの状態で操作部76における入力部
80に下向きの力を加えると、その操作力がインナーワ
イヤ72を通じて伝達され、図6(II)に示しているよ
うに先端の突出しピン82が上向きに突き出される。こ
れによって磁石ホルダ46における磁石ケース50内に
保持された一対の駆動用磁石52がそれぞれ互いに連動
して上方に移動させられる。
【0048】これにより従動用磁石44が駆動用磁石5
2に対する上下方向の吸引力によって上向きに押し上げ
られる。即ち排水栓14が上向きに押し上げられ、排水
口13を開放する。また一方駆動用磁石52を下向きに
移動させると、これに追従して従動用磁石44が下向き
に移動し、これによって排水栓14が閉動作する。
【0049】本例の開閉装置の場合、面倒な電気工事を
行う必要がないとともに、図8に示す従来の開閉装置の
ようにワイヤレリーズを排水管を貫通して内部に挿入し
た上、排水管内部に駆動部を設けるといった必要がない
ため、簡単な構造で開閉装置を構成することができると
ともに、排水管に対するワイヤレリーズの貫通部分をシ
ールするといったことは必要でなく、従ってそのシール
部分の構造が複雑化したり或いはそのシール部分で水漏
れを起す恐れが生ずるといった問題を生じない利点を有
する。
【0050】またこの開閉装置の場合、駆動用磁石52
の上下移動ストロークを大きく取ることができ、従って
排水栓14の開閉ストロークを十分大きく取ることが可
能であって、必要な排水能力を確実に確保できる利点を
有する。
【0051】加えて本例の開閉装置の場合、駆動用磁石
52を上方移動させると、従動用磁石44が駆動用磁石
52との上下方向の吸引力により時間的な遅れを生ずる
ことなく直ちに上向きに押し上げられ、従って排水栓1
4が応答性良く開動作する利点がある。
【0052】因みに図7(C)は、従動用磁石44の下
面の極性を駆動用磁石52の内周面側の極性と同極性と
したときの状態を示しており、この場合従動用磁石44
は駆動用磁石52に対し大きく上方に浮き上がった状態
となる。
【0053】これは従動用磁石44の下面側の磁極と駆
動用磁石52の内周面側の磁極との反発力が、従動用磁
石44の上面側の磁極と駆動用磁石52の内周面側の磁
極との吸引力に対し大きく打ち勝って、従動用磁石44
と駆動用磁石52との間に大きな反発力が生じることに
よる。
【0054】而してこのような状態では、駆動用磁石5
2の上下動に対して従動用磁石44の追従性が悪くな
る。しかるに本例によれば、従動用磁石44が駆動用磁
石52に可及的に接近した状態にあり、駆動用磁石52
の上下動に対して従動用磁石44が良好に追従し、排水
栓14が応答性良く開動作する。
【0055】また本例では、従動用磁石44を排水栓1
4に設けた従動部38の内部に埋込状態に設けており、
このようにすることによって従動用磁石44が直接排水
に接するのを防止することができる。
【0056】またその従動部38は排水管16の内周面
に摺動可能に嵌合するリング状部とされており、このよ
うにすることによって排水栓14を円滑に上下移動、即
ち開閉動作させることができるとともに、従動部38に
対して排水を良好に通過させることができる。
【0057】本例の開閉装置では、磁石ホルダ46を排
水管16の外周面に取り付けてその磁石ホルダ46の磁
石ケース50内に駆動用磁石52を上下に移動可能に保
持させるようにしていることから、駆動用磁石52を簡
単に排水管16の外周面側に配設することができる。
【0058】更に本例では、一対の駆動用磁石52を連
動部材58を介して互いに連動して上下移動させること
ができ、これにより一対の駆動用磁石52を簡単に同時
に上下移動させることができるとともに、何れか一方の
駆動用磁石52ないし一方のアーム62にのみ操作力を
加えるだけで、それら一対の駆動用磁石52をともに上
下移動させることができる。
【0059】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば図7(B)に示しているよ
うに、従動用磁石44及び駆動用磁石52の極性を上例
とは逆極性とすることも可能であるし、また本発明は浴
槽その他の水槽の排水栓の開閉装置として適用すること
も可能である。
【0060】また上記ワイヤレリーズ以外の遠隔操作に
よって連動部材58を回動操作することにより一対の駆
動用磁石52を上下移動させるようになすこともできる
し、或いはまたワイヤレリーズその他の遠隔操作部材に
て直接一対の駆動用磁石52の内の一方を上方に押し上
げ、そして連動部材によって一対の駆動用磁石52をと
もに移動させるようになすといったことも可能であるな
ど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変
更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である排水栓の開閉装置を示
す図である。
【図2】図1の開閉装置の要部の断面図である。
【図3】図1の開閉装置の要部の斜視図である。
【図4】図1の開閉装置の要部の分解斜視図である。
【図5】図4における磁石ホルダと周辺部を各部材に分
解して示す斜視図である。
【図6】図1の開閉装置の作用説明図である。
【図7】図2における駆動用磁石と従動用磁石の極性と
位置関係を比較例とともに示す図である。
【図8】排水栓の開閉装置の従来の一例を示す図であ
る。
【図9】排水栓の開閉装置の図8とは異なる従来の例を
示す図である。
【図10】排水栓の開閉装置の図8及び図9とは異なる
従来の例を示す図である。
【符号の説明】
10 洗面器(水槽) 13 排水口 14 排水栓 16 排水管 38 従動部 44 従動用磁石 46 磁石ホルダ 52 駆動用磁石 56 軸受部 58 連動部材 60 回動軸 62 アーム 68 ワイヤレリーズ 76 操作部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽の排水口を開閉する排水栓に従動用
    磁石を固設するとともに、排水管の外側に駆動用磁石を
    配置して該駆動用磁石を該排水管の外周面に沿って上下
    移動させることにより該従動用磁石をこれに追従して上
    下移動させて該排水栓を開閉するようになし、且つ該従
    動用磁石を前記駆動用磁石の上側に配置するとともに該
    駆動用磁石の内周面側の磁極と該従動用磁石の下面側の
    磁極とを互いに逆極としてそれら駆動用磁石と従動用磁
    石との吸引力に基づいて該従動用磁石を従動させるよう
    になしたことを特徴とする排水栓の開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排水栓の開閉装置にお
    いて、前記従動用磁石を前記排水栓に設けた従動部の内
    部に埋込状態に設けたことを特徴とする排水栓の開閉装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の排水栓の開閉装置にお
    いて、前記従動部は前記排水管の内周面に摺動可能に嵌
    合するリング状部としてあることを特徴とする排水栓の
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の排水栓の
    開閉装置において、前記排水管の外周面に前記駆動用磁
    石を周方向に隔たった2箇所に配設するとともに、回動
    軸と該回動軸の両端から延び出して該回動軸と一体に回
    動する一対のアームとを備えた連動部材を、該回動軸に
    おいて前記排水管の外面に取り付けた磁石ホルダの軸受
    部に回動可能に嵌合装着して前記各アームの先端部を前
    記一対の駆動用磁石のそれぞれに作動的に連絡し、該一
    対の駆動用磁石を該連動部材にて連動して上下移動させ
    るようになしたことを特徴とする排水栓の開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の排水栓の
    開閉装置において、前記駆動用磁石に、操作部の1回の
    押込操作ごとに該駆動用磁石を上昇位置に保持する動作
    と該保持を解除する動作とを交互に繰り返すロック機構
    を有するワイヤレリーズを作動的に連絡して前記排水栓
    を遠隔操作により開閉させるようになしたことを特徴と
    する排水栓の開閉装置。
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