JP2014159697A - 排水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体を貯留する槽体の排水栓を、磁力によって開閉可能とする。
【解決手段】 排水口の下部に取り付けるエルボ110の壁面に、排水栓130を駆動するための駆動機構150を組み込む。駆動機構150は、回転軸150C周りに回転することによってアーム151を壁面から突出させ、突起部132bを押し上げることで、排水栓130を開く。駆動機構150には、大径の伝達部材153が一体形成されており、ここに取り付けられた磁石154に対して、外部に用意された開閉機構140から磁力を作用させる。開閉機構140の駆動用磁石143を移動させると、これに伴い磁力によって伝達部材153が回転し、アーム151で排水栓130を押し上げることができる。
このように、大径の伝達部材153を用いることにより、外部から作用させる磁力が比較的弱い場合でも、トルクを増大して、排水栓130を開閉することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液体を貯留する槽体の排出口を塞ぐ排水栓を開閉する排水栓装置に関する。
従来、浴槽などの排水口を機械的に開閉する排水栓装置が存在した。
図1は従来技術としての排水栓装置の断面図である。図1(a)は全体構造を示している。排水栓装置1は、浴槽10の底板11の排水栓14を開閉するための装置である。開閉機構4を操作するための操作ボタン2は、槽体12の上部のリム13に設けられている。操作ボタン2を押し下げると、その動作がレリースワイヤ3で伝達され、排水栓装置1を機械的に開閉することができる。
図1(b)は、排水口付近を拡大して示した。排水口を塞ぐ蓋体Vは、ツメV1を先端部L1にはめ込むことで支柱Lに取り付けられている。支柱Lは、排水口内部に固定されたスリーブSに挿入されており、スリーブSに対して相対的に上下動できるようになっている。レリースワイヤは、アウタチューブ3T内に駆動用のインナワイヤ3Wを貫通させた構造となっており、アウタチューブ3TはスリーブSに固定されており、インナワイヤ3Wは支柱Lに固定されている。アウタチューブ3Tに対してインナワイヤ3Wを移動させると、その動きに連動して、支柱LがスリーブSに対して上下し、蓋体Vを開閉する。
駆動機構の構造を簡素化するため、磁力によって開閉させる機構が提案されている。特許文献1は、排水栓の蓋体から下側に延びるロッドの下端に磁石を取付け、この磁石に斥力を及ぼす駆動用の磁石を外部から近づけることによって磁力で蓋体を開く技術を開示する。特許文献2は、同じくロッドの下端に磁石を取付け、この磁石に引力を及ぼす駆動用の磁石を用意し、この磁石を動かすことによって、連動して蓋体を動かす技術を開示する。特許文献3は、排水栓に取り付けられた磁石に対して、外部の磁石から斥力を及ぼして平常時には排水栓を斥力で開いた状態に保持しつつ、この外部の磁石の磁力に反する極性の磁力を電磁石で加えることによって斥力を弱め、蓋体を閉じさせる技術を開示する。
特開平7−317118号公報 特開2001−20340号公報 特開2008−63840号公報
磁力によって開閉させる機構は、構造が簡素化される利点があるものの、磁力を利用するため、機械的に直接に連結された機構に比較して、蓋体を駆動させるために伝達可能な駆動力が低い。そのため、浴槽などのように比較的多量の水を貯留し、比較的大きな水圧がかかる排水栓に対しては、駆動力が不足することがあった。
かかる課題は、排水栓に特有のものではなく、油、アルコールなど種々の液体を貯留する槽体からの排出口を塞ぐ排水栓を開閉するのに共通の課題であった。本発明は、かかる課題に鑑み、磁力を利用して排水栓を安定的に駆動可能とすることを目的とする。
本発明は、
液体を貯留する槽体の排出口を塞ぐ排水栓を開閉する排水栓装置であって、
前記排出口に連通し、前記液体の流路を形成する流路部材と、
前記流路部材内に組み付けられ、前記排水栓を開閉する駆動部材と、
前記流路部材内に組み付けられ、第1の磁石または磁性体を有し、該第1の磁石または磁性体に作用する磁力またはトルクを増大させた駆動力を前記駆動部材に伝達する伝達部材と、
前記流路部材外から前記第1の磁石または磁性体に対して、前記駆動部材を駆動させるための磁力またはトルクを作用させる開閉機構とを備える構成とすることができる。
本発明は、水、油など種々の液体を貯留する槽体に利用可能であるが、一例として、湯水を貯留するための浴槽の排水栓に適用することが考えられる。本明細書では、「排水栓」という用語は、水に限らず種々の液体を排出する部分に用いられる栓という意味で用いる。
本発明によれば、流路部材内に組み付けられた駆動部材を、流路外の開閉機構から磁力によって駆動することができるため、開閉機構が液体によって汚損等されることを回避できる。また、磁力で駆動する構成とすることにより、駆動部材および伝達部材と開閉機構とを機械的に連結する必要がなくなるため、構造を簡素化することができる。
さらに本発明では、開閉機構から作用される磁力等を伝達部材によって増大させて駆動部材に伝達することができる。従って、開閉機構から作用する磁力が比較的弱い場合であっても、駆動部材を駆動することができる。
本発明において、伝達部材は、種々の機構を適用可能である。磁力を増大させるものとしては、例えば、ロッカーアーム、スイングアーム、輪軸など、てこの原理を応用した種々の機構が挙げられる。トルクを増大させるものとしては、例えば、径の異なるプーリやギヤなどが挙げられる。
駆動部材も種々の機構を適用可能である。例えば、磁力を受けて動作する部位に接続されたレリースワイヤ等で排水栓を開閉する機構を適用してもよい。また、駆動部材は、排水栓と必ずしも常時、機械的に連結されている必要はない。排水栓を開く時にのみ、排水栓に接触し、力を加えるような機構としてもよい。
本発明において、
前記駆動部材は、回動によって前記排水栓を開閉する機構であり、
前記伝達部材は、前記駆動部材の回動中心から前記排水栓に駆動力を及ぼす作用点までの距離よりも大径の回転部材を有し、該回転部材には前記第1の磁石または磁性体が取り付けられているものとしてもよい。
かかる伝達部材を用いることにより、輪軸の作用によって、外部からの磁力を増大して得られる駆動力を伝達することができる。
駆動部材は、クランク機構、カム機構など、回転によって排水栓を開閉させる種々の機構とすることができる。
伝達部材は、必ずしも外見上、小径の部分と大径の部分の双方を有している必要はなく、大径の回転部材のみを有していてもよい。また、大径の回転部材は駆動部材と一体的に形成されていてもよいし、別体となっていてもよい。
本発明において、
前記開閉機構は、前記第1の磁石または磁性体に磁気的な引力を作用させつつ、該引力の作用方向を可変とする機構であるものとしてもよい。
こうすることによって、開閉機構における磁力の作用方向の変化に連動させて、伝達部材を移動させることができ、排水栓を開閉させることができる。本発明では、斥力を利用して駆動することも可能ではあるが、斥力による場合は、その強さに応じて排水栓が突然動き始めることもあるのに対し、引力を利用する場合には、排水栓の動作を制御しやすくなる利点がある。
引力の作用方向を可変とする機構としては、例えば、開閉機構における磁石または磁性体の位置を移動または回転させる機構、開閉機構における磁力線の方向を可変とする機構とすることができる。後者の例としては、開閉機構に複数のコイルからなる電磁石を作用し、通電するコイルを切り換える方法などが該当する。
本発明において、
前記流路部材は、該流路を形成する円筒状の部位を有しており、
前記駆動部材は、前記円筒状の面から前記流路内に突出するように回動することによって前記排水栓を動作させる突出部材を有しており、
前記伝達部材は、前記突出部材のトルクまたは駆動力を増大して伝達する機構であるものとしてもよい。
本発明における第1の構造例である。突出部材は、排水栓を開くときに円筒状の面から突出するアーム機構の一種として構成される。アーム機構の回転軸は円筒状の面の接線方向の軸となる。伝達部材は突出部材に対するトルクまたは駆動力を増大して伝達する機構となる。例えば、伝達部材が突出部材の回転軸と同一の回転軸を有する輪軸とする場合には、突出部材が排水栓に力を加える作用点と回転軸との距離よりも伝達部材の径を大きくすればよい。また、このような径を有する伝達部材と突出部材の回転軸をずらし、トルクをギヤまたはプーリで伝達するようにしてもよい。
本発明において、
前記流路部材は、該流路を形成する円筒状の部位を有しており、
前記駆動部材は、前記円筒状の面から前記流路内に突出し、前記円筒状の面の法線を回転軸として回転させることで前記排水栓を動作させるカム機構であり、
前記伝達部材は、前記突出部材のトルクまたは駆動力を増大して伝達する機構であるものとしてもよい。
本発明における第2の構造例である。例えば、伝達部材は、カム機構が排水栓に駆動力を加える作用点と回転軸との距離よりも、大径の部材とすることにより駆動力を増大して伝達することができる。伝達部材は、駆動部材と同一の回転軸を有する輪軸としてもよいし、回転軸をずらし、トルクをギヤまたはプーリで伝達する機構としてもよい。
本発明において、上述の種々の特徴は、必ずしも全てを備えている必要はない。その一部を省略等したり、適宜、組合せたりして構成することも可能である。
従来技術としての排水栓装置の断面図である。 排水栓装置の構造を示す説明図である。 排水栓の開閉動作を示す説明図である。 第2実施例における排水栓装置の構造を示す説明図である。 第2実施例における排水栓の開閉動作を示す説明図である。
本発明の排水栓装置につき、浴槽の排水口に取り付ける排水栓装置として構成した場合の実施例を以下に示す。排水栓装置は、浴槽の底板11(図1参照)の底面にある排水口を開閉するための装置である。図1に示したのと同様、浴槽のリム13などに設けた操作ボタン2を押すと、その操作力がレリースワイヤを介して伝達され、排水栓を開閉することができる。
図2は、排水栓装置の構造を示す説明図である。図2(a)には断面図を示した。底板11に設けられた排水口の下部には、エルボ110が連通している。図2(b)はエルボの斜視図である。エルボ110は、円筒状の本体114に排水管との連結部113、および開閉機構140が取り付けられており、その中央には円筒状の支柱115が形成されている。支柱115には、支柱の立設方向に沿って断面矩形の回り止め115aが一体的に形成されている。本体114の上部には水平方向に広がるフランジ部111が形成されており、本体114の上部内面にはネジ溝112が形成されている。
図2(a)に示すように、排水口には、上側から排水口部材120が取り付けられる。排水口部材120は円筒状の本体122と、上部のフランジ部121から成り、本体122の外周には、エルボ110のネジ溝112に適合するネジ溝123が形成されている。排水口を下側からエルボ110、上側から排水口部材120で挟み込むようにして、ネジ溝112、123を締め付けることによって、これらの部材を固定することができる。排水口とエルボ110および排水口部材120との間には、それぞれシール125、126が施されている。
エルボ110の支柱115は、本実施例では稠密としているが中空としてもよい。図2(b)で説明した通り、支柱115には回り止め115aが形成されている。図2(a)において支柱115が左右非対称に描かれているのは、回り止め115aを含む断面を図示しているからである。
排水栓130は、蓋体131と、その下側に延伸する円筒状のスライド部132を有している。蓋体131とスライド部132とは、一体成形してもよいし、別部材を接合等してもよい。
蓋体131は、排水口部材120を上側から覆い得る外径で上側に凸の円盤状部材である。以下、蓋体131について、浴槽に貯留された水圧がかかる側の面を表面、逆の面を裏面と呼ぶこともある。蓋体131の裏面側の排水口部材120と当たる部分には、シール136が取り付けられている。
スライド部132は、円筒状とする他、円周方向に分割して配置された複数枚の板状部材の集まりとしてもよい。スライド部132には、開閉機構に対応する部位に、排水栓を押し上げるための駆動力を受ける突起部132bが形成されている。また突起部132bの上方はスライド部132の肉厚を厚くした補強部132aとなっている。
スライド部132は、エルボ110に形成された支柱115にはまり、排水栓130の開閉時にその周囲を上下にスライドする。従って、スライド部132の内径は、支柱115の外径より若干大きい程度に設定されている。このようにスライド部132および支柱115は、排水栓130の上下動の方向を規制する機能を奏する。
エルボ110の本体114には、排水栓130を駆動するための駆動機構150が組み込まれている。駆動機構150は、本体114の壁面の接線方向を回転軸150cとして回転するアーム151を有している。排水栓130が閉じている時は、図2(a)に示すようにアーム151は本体114の壁面内に収容される。こうすることにより、エルボ110の内部の構造を簡素化することができ、清掃しやすくなるなどの利点がある。
排水栓130を開く場合には、アーム151を回転させると、その先端作用部152が排水栓130の突起部132bを下から押し上げることによって、排水栓130を開くことができる。先端作用部152とは、アーム151の先端のうち、回転した時に突起部132bに当たり、突起部132bを押し上げる力を加える部分のことを言う。本体114の一部はストッパ114aとなっており、アーム151の回転を規制する役割を果たす。開閉動作については、後述する。
アーム151には、大径の平板状の扇形のトルク伝達部材153が一体的に形成されている。トルク伝達部材153の外周付近には磁石154が取り付けられている。本実施例では、磁石154の極性は外側をN極、内側をS極としたが、逆でもよい。この磁石154に外部から磁力を作用させることによってトルク伝達部材153に回転軸150c周りの回転トルクが作用することになる。
トルク伝達部材153の半径は、回転軸150cからアーム151の先端作用部152までの距離よりも大きくなっている。こうすることによって、輪軸の作用に基づき、トルク伝達部材153に外部から作用した磁力は増大した駆動力として、アーム151の先端作用部152に伝達されることになる。従って、外部から作用する磁力が比較的弱い場合であっても、排水栓130を駆動するのに十分な駆動力を出力することが可能となる。
開閉機構140は、磁力によって駆動機構150を駆動するための機構であり、矩形の本体141内に組み込まれている。図示するように本体141には、トルク伝達部材153の外周に沿うように円弧状の空隙142が形成されている。空隙142には、駆動用磁石143が備えられている。駆動用磁石143は、トルク伝達部材153の磁石154と引き合う向きの極性、この例では、内側がS極、外側がN極となっている。
空隙142の端部には、レリースワイヤ3のアウタチューブ3Tが固定されている。操作ボタン2(図1参照)を押すと、アウタチューブ3Tに対して相対的にインナワイヤ3Wが動くため、これに合わせて磁石143が空隙142内を移動することになる。駆動用磁石143とトルク伝達部材153の磁石154とは、引力が作用するように極性が設定されているから、駆動用磁石143の移動に伴ってトルク伝達部材153には回転トルクが作用する。
本実施例では、各磁石143、154は、磁力が強力なネオジム磁石を用いるものとした。他の永久磁石を用い、また部位によっては電磁石を利用することもできる。
本実施例では、開閉機構140は、エルボ110の本体114の壁面よりも外部に組み込まれるため、槽体に貯留される液体の排出経路からは隔離されることになる。従って、開閉機構140がこうした液体によって汚損等されることを防止できる。
図3は、排水栓の開閉動作を示す説明図である。図3(a)には、排水栓130が閉じている状態を示した。開閉機構140の駆動用磁石142は空隙142内の上端にある。この状態では、アーム151の先端作用部152は排水栓130の突起部132bに触れていないため、排水栓130を開閉する力は作用していない。
図3(b)は、開閉機構140を操作して、駆動用磁石142を空隙142の途中まで移動させた状態を示している。駆動用磁石142の移動に併せて伝達部材153が回転し、アーム151が壁面より突出してくる。図2(b)は、先端作用部152が排水栓130の突起部132bに接触した状態を示している。
図3(c)は、さらに駆動用磁石142を空隙142の下端まで動かした状態を示している。駆動用磁石142の移動に併せてトルク伝達部材153が回転し、アーム151が壁面より突出するとともに、先端作用部152が排水栓130の突起部132bを下から押し上げる。この結果、アーム151によって排水栓130が押し上げられ、排水栓130を開くことができる。本実施例では、アーム151はほぼ水平位置まで動くようにし、排水栓130の可動ストロークを確保した。アーム151の動きは、エルボ114の本体の一部がストッパ114aとして構成されており、これがアーム151に当たることによって規制される。
以上で説明した第1実施例の排水栓装置によれば、エルボ110の外部から磁力を作用させることで、排水栓130を開閉することができる。
また外部から作用させた磁力は、トルク伝達部材153によって増大され、排水栓130を押し上げる駆動力となるため、磁力が比較的弱い場合でも、アーム151から排水栓130に対しては、開閉するのに十分な駆動力を伝えることができる。従って、第1実施例の機構によれば、浴槽のように高い水圧がかかっている排水栓についても、磁力によって安定して開閉可能とすることができる。
本発明の排水栓装置につき、浴槽の排水口に取り付ける排水栓装置として構成した場合の第2実施例を以下に示す。第2実施例は、第1実施例における駆動機構150および開閉機構140の構造が異なっており、その他は第1実施例と同様である。従って、以下では、駆動機構および開閉機構を中心に説明する。
図4は、第2実施例における排水栓装置の構造を示す説明図である。図4(a)には断面図を示した。
第1実施例と同様、排水栓130を駆動するための駆動機構160はエルボ110Aに組み込まれている。第2実施例では、駆動機構160として、排水栓130の突起部132bを押し上げるカム機構を採用した。即ち、駆動機構160は、エルボ110Aの壁面の法線方向の回転軸C周りに回転可能に支持されている。駆動機構には、円板状の動力板163と、カム補助板162、およびカム161が備えられている。本実施例では、これらは一体的に形成するものとしたが別体の部材を組み合わせてもよい。カム補助板162は動力板163よりも小径の扇形部材である。これらの正面形状については後で示す。
排水栓130を閉じているときは、カム161は突起部132bを押し上げないよう下端の位置にある。排水栓130を開く場合には、動力板163を回転させると、カム161が上位置に移動し、排水栓130の突起部132bを下から押し上げることによって、排水栓130を開くことができる。開閉動作については、後述する。
動力板163には、その直径の両端付近に磁石164、165が取り付けられている。本実施例では、磁石164、165の極性は外側をN極、内側をS極としたが、逆でもよい。この磁石164、165に外部から磁力を作用させることによって駆動機構160に回転軸C周りの回転トルクが作用することになる。動力板163の半径は、回転軸Cからカム161の先端までの距離よりも大きくなっているため、輪軸の作用に基づき、動力板163に外部から作用した力は増大されて、カム161を駆動する。従って、磁力を介して外部から作用するトルクが比較的弱い場合であっても、排水栓130を駆動するのに十分な力を出力することが可能となる。
開閉機構170は、磁力によって駆動機構160を駆動するための機構である。図示するように開閉機構170は回転軸C周りに回転する円板状の部材であり、その直径の両端付近に駆動用磁石171、172が備えられている。駆動用磁石171、172は、動力板163の磁石164、165と引き合う向きの極性、この例では、図中の左側がS極、図中の右側がN極となっている。開閉機構170には、回転軸C周りに回転させるための機構が連結されている。この機構については、後述する。
図4(b)は駆動板等の正面形状を示す説明図である。図示する通り、動力板163は円板状の部材である。その直径の両端、この図では上下方向に磁石164、165が取り付けられている。
カム補助板162は、回転軸Cを中心とする扇形の部材である。カム補助板162は、排水栓130をカム161上で安定して駆動させる役割を果たす部材である。本実施例では、中心角を90度としているが、中心角については任意の角度に設定可能である。
カム161は、カム補助板162の半径に相当する板状の部材である。図4(b)には、カム161が下端にある状態を示した。この状態では、排水栓130の突起部132bは、ほぼ回転軸C付近でカム161に接触している。
図4(c)は開閉機構170を回転させるための機構を示す説明図である。この機構は、2組の導管173B、173Cおよびインナー材173D、173Eを用いて、回転トルクを伝達するよう構成されている。導管173B、173Cは密着コイルバネで構成されている。それぞれの導管173B、173C内に挿入されたインナー材173D、173Eは単線またはより線のワイヤとすることができる。導管173B、173Cは固定されている。保護のため、導管173B、173Cを覆う被覆管173Aを設けても良い。また、図示の便宜上、導管173B、173Cを平行に配置した状態で示しているが、いずれも柔軟性を有する部材であるため、導管173B、173Cを密着させた上、被覆管173Aで覆うようにしても差し支えない。
インナー材173D、173Eは、それぞれ操作部175、開閉機構170に固定されている。操作部175は、回転軸175Cを中心に回転可能な円板状部材である。操作部175、回転軸175Cを滑車で構成し、インナー材173D、173Eを一連の環状のワイヤとした上で、操作部175、開閉機構170に引っかける構造やこれらに複数回巻き付ける構造などとしてもよい。
かかる構造において、操作部175を、図示する通り、右回転R1の方向に回転させたとする。この回転によって、インナー材173Dには引っ張り力TR1が作用する。この引っ張り力TR1はインナー材173Dによって伝達され、駆動機構170の外周部分を引っ張り力TR1で引っ張るため、これを矢印R2方向に回転させることができる。操作部175を逆方向に回転させた場合には、同様に、インナー材173Eによって引っ張り力が伝達され、駆動機構170を回転させることができる。
この機構を用いることによって、操作部175を回転させる操作力を、駆動機構170に伝達することが可能となる。
図5は、排水栓の開閉動作を示す説明図である。カム161によって排水栓130が押し上げられた状態を示している。図5(a)には側断面図を示し、図5(b)には駆動機構160を正面から見た状態を示した。
図5(a)に示す通り、開閉機構170を回転軸C周りに矢印Rのように約90度、回転させる。開閉機構170の駆動用磁石171、172と、動力板163の磁石164、165との間には引力が働いているから、開閉機構170の回転に併せて、動力板163も回転する。開閉機構170の回転角度については、排水栓130を開閉させるストロークが可能な範囲で任意に設定すればよい。
図5(b)に示すように、上述の動作に伴って、カム補助板162およびカム161も回転する。この結果、排水栓130の突起部132bは、カム161によって押し上げられ、排水栓130が開く。
以上で説明した第2実施例の排水栓装置においても、エルボ110Aの外部から磁力を作用させることで、排水栓130を開閉することができる。
また外部から作用させた力は、動力板163およびカム161によって増大されるため、磁力が比較的弱い場合でも、排水栓130を開閉することができる。
以上、本発明の種々の実施例について説明した。以上の実施例で説明した種々の特徴は、必ずしも全てを備えている必要はなく、一部を省略したり、適宜、組み合わせて用いたりしてもよい。
また、本発明は、上述の実施例に限らず、種々の変形例をとることができる。
例えば、実施例では、円形の排水口に適用する例を示したが、本発明の排水口装置は、非円形の排水口に適用することもできる。また、排水口以外にも、油など種々の液体を貯留する槽体に適用可能である。
実施例では、引力を利用して排水栓を開閉する機構を示したが、斥力を利用した駆動する機構としてもよい。
本発明は、液体を貯留する槽体の排出口を塞ぐ排水栓を開閉する排水栓装置の開閉機構に適用することができる。
1…排水栓装置
2…操作ボタン
3…レリースワイヤ
3T…アウタチューブ
3W…インナワイヤ
4…開閉機構
10…浴槽
11…底板
12…槽体
13…リム
14…排水栓
110…エルボ
111…フランジ部
112…ネジ溝
113…連結部
114…本体
114a…ストッパ
115…支柱
115a…回り止め
116…シェルフ
117…空隙
118…ワイヤ通路
120…排水口部材
121…フランジ部
122…本体
123…ネジ溝
125、126…シール
130…排水栓
131…蓋体
132…スライド部
132a…補強部
132b…突起部
133…キャップ
134、135…磁石
136…シール
140…開閉機構
141…本体
142…空隙
143…磁石
150…駆動機構
150c…回転軸
151…アーム
152…先端作用部
153…トルク伝達部材
160…駆動機構
161…カム
162…カム補助板
163…動力板
164…磁石
170…開閉機構
171、172…駆動用磁石
173A…被覆管
173B、173C…導管
173D、173E…インナー材
175…操作部
175C…回転軸

Claims (5)

  1. 液体を貯留する槽体の排出口を塞ぐ排水栓を開閉する排水栓装置であって、
    前記排出口に連通し、前記液体の流路を形成する流路部材と、
    前記流路部材内に組み付けられ、前記排水栓を開閉する駆動部材と、
    前記流路部材内に組み付けられ、第1の磁石または磁性体を有し、該第1の磁石または磁性体に作用する磁力またはトルクを増大させた駆動力を前記駆動部材に伝達する伝達部材と、
    前記流路部材外から前記第1の磁石または磁性体に対して、前記駆動部材を駆動させるための磁力またはトルクを作用させる開閉機構とを備える
    排水栓装置。
  2. 請求項1記載の排水栓装置であって、
    前記駆動部材は、回動によって前記排水栓を開閉する機構であり、
    前記伝達部材は、前記駆動部材の回動中心から前記排水栓に駆動力を及ぼす作用点までの距離よりも大径の回転部材を有し、該回転部材には前記第1の磁石または磁性体が取り付けられている排水栓装置。
  3. 請求項1または2記載の排水栓装置であって、
    前記開閉機構は、前記第1の磁石または磁性体に磁気的な引力を作用させつつ、該引力の作用方向を可変とする機構である排水栓装置。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の排水栓装置であって、
    前記流路部材は、該流路を形成する円筒状の部位を有しており、
    前記駆動部材は、前記円筒状の面から前記流路内に突出するように回動することによって前記排水栓を動作させる突出部材を有しており、
    前記伝達部材は、前記突出部材のトルクまたは駆動力を増大して伝達する機構である排水栓装置。
  5. 請求項1〜3いずれか記載の排水栓装置であって、
    前記流路部材は、該流路を形成する円筒状の部位を有しており、
    前記駆動部材は、前記円筒状の面から前記流路内に突出し、前記円筒状の面の法線を回転軸として回転させることで前記排水栓を動作させるカム機構であり、
    前記伝達部材は、前記突出部材のトルクまたは駆動力を増大して伝達する機構である排水栓装置。
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