JP2013117154A - 排水栓の駆動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ストロークを少なくして、安定して開閉できる排水栓の駆動機構を提供する。
【解決手段】排水管7内の排水栓ロッド9の下端に第1磁石16を設け、この第1磁石16の下方の排水管の外側に、第2磁石20を軸18を介し回動可能に設け、ピストン21を作動させて第2磁石20を回動されることで、第1磁石16と第2磁石20との間に生じる反発力によってロッド9を上昇させ、栓本体10を開けることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、排水栓の駆動機構に関するものである。
従来、この種の排水栓の駆動機構として、例えば特許文献1に開示されているようなものがあり、この特許文献1に開示されている構造では、排水栓に第1マグネットをロッドを介して固設するとともに、第2マグネットを作用位置と退避位置との間で水平移動可能に配設して、第1マグネットと第2マグネットとの反発力により、排水栓を開動作させることができるものとしている。
特開平7−317118号公報
上記特許文献1に開示されている構造では、第2マグネットの極性を水平方向に配置する必要があるため、第2マグネットが大型化し、この第2マグネットを作用位置と退避位置との間で水平に動かす際に、相当な操作荷重が必要となり、水平に動かすための操作ストロークが大となってしまうという問題点があった。また、第2マグネットを含む駆動機構に排水による汚れが溜まり易いという問題点があった。
本発明は、排水栓を開閉させるために必要な操作ストロークを小さくでき、また、駆動機構に汚れが溜まりにくい排水栓の駆動機構の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の排水栓の駆動機構は、排水管内の排水栓ロッドの下端部に第1磁石を設け、
該第1磁石の下方の排水管の外側に、第2磁石を軸を介し回動可能に設け、
第2磁石が回動されることで、前記第1磁石と第2磁石との間に生じる反発力によって前記排水栓ロッドが上昇するように構成したことを要旨とする。
本発明の排水栓の駆動機構では、軸を介し第2磁石が回動されると、第1磁石と第2磁石との間に生じる反発力によって排水栓ロッドが上昇し、良好に排水栓を開けることができ、第2磁石を回動させるだけの操作で良いため、操作ストロークが小さくなり、操作荷重も小さくすることができる。また、軸および第2磁石は排水管の外側に設けることができて、汚れが生ずることが少ないものとなる。
また、本発明の排水栓の駆動機構において、第2磁石を保持した磁石ホルダを180°回動できるように構成し、
該磁石ホルダを回動させて前記第2磁石を裏表反転させることで、該第2磁石と前記第1磁石との間に吸着力あるいは反発力を生じさせて前記排水栓ロッドが昇降するように構成することもできる。
こうすれば、第2磁石と第1磁石との間で吸着力が生じている時には、排水栓ロッドを下降させて排水栓を閉じることができ、この状態で磁石ホルダを180°回転させて第2磁石の裏表を反転させることで、第2磁石と第1磁石との間に反発力が生じて、排水栓ロッドを上昇させて排水栓を開くことができるものとなり、磁石の極性を有効に使えて、より確実に排水栓の開閉ができるものとなる。
また、本発明の排水栓の駆動機構において、前記第1磁石および第2磁石は、共に円柱形に形成され、第1磁石の直径よりも第2磁石の直径が10%以上大径に設定されているものとすることもできる。
こうすれば、第1磁石の中心軸と第2磁石の中心軸との間で軸ズレが起こった場合でも、十分な磁力が得られて、排水栓を安定して開閉できるものとなる。
また、本発明の排水栓の駆動機構において、前記排水栓ロッドの上端に設けられている栓本体の直下の前記排水管内に、該排水管内の流路面積を狭めるヘアキャッチャーを前記栓本体の開閉動作に対し独立した状態に配設し、
前記栓本体が開かれた時に前記排水管内に流下する水が前記ヘアキャッチャーにより抵抗を受けて該排水管内の圧力が高まるように構成することもできる。
こうすれば、反発力が小さい磁石であっても栓本体のリフトアップ量を十分確保することができ、これにより洗面器内等に溜めた水の排水時間を短くすることができる。
洗面台の概略構成図である。 第1実施例の排水栓の閉栓状態の縦断面構成図である。 第1実施例の排水栓の開栓状態の縦断面構成図である。 第1実施例の変更例を示し、排水栓の閉栓状態の縦断面構成図である。 第1実施例の変更例を示し、排水栓の開栓状態の縦断面構成図である。 第2実施例の排水栓の駆動機構の閉栓状態の概略配置構成図である。 第2実施例の排水栓の駆動機構の開栓状態の概略配置構成図である。 第3実施例の排水栓を取り付けた洗面器の概略構成図である。 第3実施例の排水栓の縦断面構成図である。 第3実施例の排水栓における栓本体,ヘアキャッチャー等の構成部材の分解斜視図である。 第3実施例の排水栓の開栓状態の違う方向から見た縦断面構成図である。 第3実施例の排水栓の閉栓状態の図11に対応した縦断面構成図である。 第4実施例の排水栓の縦断面構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、洗面台の概略構成図であり、洗面台1は、キャビネット2の上面にカウンター3が設置されており、カウンター3には洗面器4が設けられ、この洗面器4の底部4aに排水口4bが形成されており、この排水口4bを開閉するための排水栓5が洗面器4の底部4aに取り付けられている。この排水栓5の下流側にはトラップ管6が接続されている。
排水栓5を開閉操作するために、排水栓5にはワイヤー23が接続されており、ワイヤー23の先端には操作部24が設けられ、この操作部24は洗面台のカウンター3の上方に設けられている。
排水栓5の第1実施例を、図2の閉栓状態と図3の開栓状態のそれぞれの縦断面図で説明する。
洗面器底部4aの排水口4bには、排水管7が固定ナット8を締め付けて垂下状に取り付けられており、この排水管7内には、上下動可能にロッド9が垂下状に配設され、ロッド9の上端には、下面にパッキン11を有する栓本体10が設けられている。
また、排水管7の下端側には、接続ナット12を介して連結管13が連結され、この連結管13にL字状の排水L管14が接続されており、この排水L管14の下流端が、前述したトラップ管6に接続されるものである。
ロッド9の下端には、固定部材15を介して円柱形の第1磁石16が固定されている。この第1磁石16は、裏表でN極とS極が形成されており、例えば上側がS極16aとなっており、下側がN極16bとなっている。
この第1磁石16の下方側には、排水L管14の外側に駆動部ケース17が設けられており、この駆動部ケース17内には、軸18を中心として上下方向へ回動可能に磁石ホルダ19が配置されている。
磁石ホルダ19の図2における図示右端には第2磁石20が外れないように強固に固定されて保持されている。この第2磁石20は円柱形に形成されており、左右でN極とS極が形成されており、例えば図示左側がS極20aであり、図示右側がN極20bとなっている。なお、組み立て時に間違えないようにS極20aには色が付いている。
なお、軸18は、図2における磁石ホルダ19の左端側上部部位に配置されたものであり、この軸18の下方側の磁石ホルダ19の左端に当接して、ピストン21が駆動部ケース17内にシール材22を介して水密状に設けられ、ピストン21は左右方向へ移動可能である。このピストン21にはワイヤー23が接続されており、ワイヤー23は前述した如く、その先端がカウンター3上の操作部24に接続されている。
図2の閉栓状態では、第1磁石16のN極16bと第2磁石20のN極20bは遠く離れているが、第2磁石20のS極20aは第1磁石16のN極16bと比較的近い位置にあるため、第1磁石16のN極16bと第2磁石20のS極20a間で吸着力が作用し、ロッド9には下方へ向かう力が作用して、栓本体10のパッキン11が排水管7の上端内周に密着して、栓本体10が排水口4bを閉じた状態に保持されている。
この閉栓状態から、使用者が操作部24を操作すると、ワイヤー23を介して図3に示すように、ピストン21が駆動部ケース17内で図示右方向へ移動し、ピストン21が磁石ホルダ19を右側へ押圧し、これにより軸18を中心として磁石ホルダ19は上方へ90°回転され、第2磁石20が第1磁石16の真下位置に配置される。
この状態では、第2磁石20のN極20bが上面側となり、上方の第1磁石16の下面側のN極16bと反発して反発力が生じ、これによりロッド9に上向きの作用力が働き、ロッド9が上昇して、栓本体10が排水管7の上端から上方へ移動し、排水口4bが開かれて、洗面器4内の水は、排水管7と排水L管14を通り、更にトラップ管6を通って排水されることとなる。
このように、閉栓状態から開栓状態にする際には、ピストン21を介して磁石ホルダ19とともに第2磁石20を上方へ90°回転させるものであるため、ピストン21の僅かな移動量で良好に第2磁石20を上方へ回転させることができ、ピストン21の移動量が少ないため操作ストロークが極めて小さくて済み、また、軸18を介して磁石ホルダ19を上方へ回転させるだけであるので操作荷重も小さいものとなり、スムーズに操作部24により排水栓5を開閉操作することができるものとなる。
また、本例においては第2磁石20を上下方向に回動するものとしたが、第2磁石20は左右方向に回動するものとしても良い。
なお、排水L管14の外側に駆動部である駆動部ケース17が配置されているため、排水が磁石ホルダ19やピストン21に触れることはなく、そのため、駆動部ケース17内が排水により汚されるようなこともなく、第1磁石16側のみを掃除すれば良いこととなり、掃除が容易なものとなる。
なお、開栓状態では、図3のように、第1磁石16の真下に第2磁石20がほぼ同軸状に配置されるが、第1磁石16の中心軸と第2磁石20の中心軸とがずれる場合があり、特に第1磁石16側に軸ズレが生じやすいが、軸ズレが生じた場合にも、確実に第1磁石16の真下に第2磁石20が配置されるように、第1磁石16の直径よりも第2磁石20の直径が10%以上大径なものに設定されている。
即ち、第1磁石16は排水L管14内に配置されているため、直径を大きくすることはできないが、第2磁石20は排水L管14の外側にあるため、直径を大きくすることができるものであり、第2磁石20の直径を大きくして、第1磁石16との間の軸ズレによる磁力の低下を回避し、栓本体10の開閉を安定して行えるようにしている。
なお、ロッド9の上下移動方向に対して、ピストン21はほぼ水平な方向に移動するように配置されているため、ロッド9からピストン21に押し戻し力が作用することはない。
即ち、ロッド9の移動方向とピストン21の移動方向は直交状であるため、ロッド9が下降しようとする力がピストン21に伝達されることはなく、意図せずに勝手にロッド9および栓本体10が下降して排水口4bを閉ざしてしまうような事態は生じないものである。
また、押し戻し力がワイヤー23に伝わることもないため、ワイヤー23の作動不良が生じることもなく、安定した開閉操作が行えるものとなる。
次に、図4および図5では、第1実施例の変更例を示す。
なお、図4および図5において、図2および図3と同一部材については同一符号を付して、その説明は省略する。
図4および図5では磁石ホルダ19が小型のものとなっており、図4における磁石ホルダ19の上端部に軸18が設けられている。
また、第2磁石20はS極とN極が形成されたものではなく、例えばNN極で構成されたものである。また、ロッド9の下端に固定された第1磁石16もS極とN極が形成されたものではなく、例えばNN極で形成されたものとなっている。
従って図4のような閉栓状態では、第1磁石16と第2磁石20間に吸着力は発生せず、ロッド9および栓本体10は自重で下降して、排水口4bを閉ざした状態に保持される。
図4の閉栓状態から、操作部24を操作してワイヤー23を介しピストン21を図5のように図示右側へ移動させると、ピストン21に押されて、軸18を中心として磁石ホルダ19が上方へ90°回転され、これにより、第2磁石20は第1磁石16の真下に配置されることとなり、第2磁石20のN極と第1磁石16のN極が反発し、反発力によりロッド9が上方へ押され、上端の栓本体10が上昇して排水口4bが開かれるものである。
この図4および図5では、磁石ホルダ19をより小型のものとすることができ、栓本体10を開ける際の操作ストロークおよび操作力を極めて小さくすることができて、駆動部を小型化させることができる。
なお、第1磁石16および第2磁石20は共に円柱形に形成されており、第1磁石16の直径aに対し、第2磁石20の直径bは10%程度大径に設定されている。
従って、第1磁石16に軸ズレが生じた場合でも、第2磁石20は大径であるため、図5のような開栓状態において、第2磁石20は第1磁石16のほぼ真下に良好に配置され、十分な磁力、即ち反発力が得られて、栓本体10が安定して開けられるものである。
なお、図2および図3と同様に、ロッド9の移動方向とピストン21の移動方向は直交状であるため、ロッド9が下降しようとする力が、ピストン21に押し戻し力として作用することはなく、意図せずに勝手に閉栓してしまうような事態は生じない。
また、押し戻し力がワイヤー23に伝わることもないため、ワイヤー23の作動不良が生じることもなく、安定した開閉操作が行えるものとなる。
次に、図6および図7で示すものは第2実施例であり、排水栓の駆動機構の要部のみを示すものである。なお、排水栓を構成する他の部材は図2および図3の第1実施例で示したものと同一であるため、図示および説明は省略する。
第2実施例では、第1磁石16は図2および図3と同様に、排水栓5のロッド9の下端に固定部材15を介して固定状に設けられたものであり、円柱状に形成されており、例えば上側がS極16aに形成され、下側がN極16bに形成されている。
第2磁石20は円柱形に形成され、直径が第1磁石16よりも10%程度大径に形成されており、例えば図6の状態における上面側がS極20aとなっており、下側がN極20bとなっている。この第2磁石20中心部には軸18が設けられている。
また、この第2磁石20を保持する磁石ホルダ19は側面視円形に形成されており、その内部に第2磁石20および軸18が保持されており、この磁石ホルダ19の外周には、ピニオンギヤ19aが設けられている。
一方、ピストン21の上面には、ピニオンギヤ19aと噛合するラックギヤ21aが設けられている。
この磁石ホルダ19とピストン21は図示しない駆動部ケース17内に設けられて排水L管14の外側に配置されたものである。
図6の閉栓状態では、ロッド9の下端の第1磁石16のN極16bに、第2磁石20のS極20aが対面して、両者間に吸着力が生じ、これにより、ロッド9は下方側に向かう作用力を受けて、良好に栓本体10が排水口4bを閉状態に維持することができるものである。
使用者により操作部24が操作されて、ワイヤー23を介しピストン21が図7のように図示右側へ移動されると、ラックギヤ21aに噛合されているピニオンギヤ19aを介して磁石ホルダ19が180°回転し、これにより、第2磁石20のS極とN極が反転して、第2磁石20のN極20bが上側に配置される。
従って、第1磁石16の下側のN極16bと第2磁石20のN極20bが反発して反発力が生じ、この反発力がロッド9を上向きに上昇させる作用力となり、ロッド9が上昇して栓本体10が排水口4bから離れて開栓状態となる。
このようにピストン21の移動により磁石ホルダ19が180°回転することで、第2磁石20の裏表が反転して、裏表側の極性が反対極となり、第1磁石16と第2磁石20との間に吸着力や反発力が生じ、ロッド9を確実に昇降させて、確実に栓本体10を開閉させることができるものとなる。
なお、磁石ホルダ19とピストン21は駆動部ケース17内に設けられて、排水L管14の外側に配置されているため、排水が磁石ホルダ19やピストン21に触れることはなく、そのため、駆動部ケース17内が排水により汚されるようなこともない。
なお、本例においても、第2磁石20の直径を第1磁石16の直径よりも大径に形成させておくことにより、両者間の軸ズレによる磁力の低下を防いで、確実に両者間で十分な磁力が得られるものとなる。
なお、ロッド9の上下移動方向とピストン21の左右移動方向は直交状であるため、ロッド9が下降しようとする力が、ピストン21に押し戻し力として作用することはなく、意図せず勝手に栓本体10が閉まってしまうような事態が生ずることはないものである。また、ワイヤー23にも押し戻し力が伝わることはないため、ワイヤー23の作動不良が生じることもなく、安定した開閉操作が行える。
図8は、第3実施例の排水栓を取り付けた洗面器の断面構成図である。
カウンター3に設置された洗面器4の底部4aには排水口4bが形成されており、この排水口4bには、排水口4bを開閉する排水栓5が取り付けられている。この排水栓5から延びるオーバーフローホース接続エルボ27には、洗面器4に形成されているオーバーフロー口4cに接続されたオーバーフローホース28が接続され、オーバーフロー水がこのオーバーフローホース28を通り、トラップ管接続部14aを通って図示しないトラップ管に排水されるものである。
排水栓5は、図9に縦断面拡大図で示すような構造となっている。
この排水栓5は、洗面器4の排水口4bの上方から排水管7を差し込み、この排水管7に対し洗面器4の下方側から固定ナット8を締め付けて、洗面器4に固定状に取り付けられるものである。
固定ナット8の外周には、袋ナットで構成される接続ナット12が下方側から締め付けられ、この接続ナット12を介して排水管7の下方に連続状に排水L管14が接続されるものであり、本例の排水L管14は、分岐状に垂下するトラップ管接続部14aを備え、このトラップ管接続部14aに図示しないトラップ管6が接続されるものである。
また、トラップ管接続部14aの分岐部から図示右方向に延びた部分に平パッキンを介在させて袋ナット26を締め付けて、オーバーフロー接続エルボ27を取り付けできるように構成されている。オーバーフロー接続エルボ27が排水栓5と対向した位置に配置されていることにより、槽体からの排水が排水栓5を通りオーバーフロー接続エルボ27へ流れ込み排水路を塞ぐため、オーバーフローからの空気が巻き込まれ難くなり排水時の異音(ゴボゴボ音)が発生しないことで、排水音が静かになる。
なお、前記固定ナット8を締め付ける際に、固定ナット8と洗面器4の下端間には平パッキンが設けられ、また、固定ナット8の下端と排水L管14との当接部には平パッキンと固定リングが介在されるものである。
この排水栓5の排水管7内に縦方向に配置されるロッド9の上端には、排水口4bを開閉する栓本体10が設けられており、栓本体10の下端外周にはパッキン11が設けられている。
なお、この栓本体10はロッド9から着脱させることができるものである。
ロッド9の下端には固定部材15を介して第1磁石16が取り付けられている。この第1磁石16は、本例では永久磁石であるネオジム磁石を用いており、上側がN極、下側がS極となっている。
また、本例では、栓本体10の直下の排水管7内にヘアキャッチャー30が配設されている。
図10の分解図で示すように、このヘアキャッチャー30には水が通る多数の通し孔が形成されていることにより、通水面積が狭められヘアキャッチャー30を通過する水に抵抗が生ずるように構成されており、このヘアキャッチャー30が排水管7内の栓本体10の直下に配置されることにより、排水管7内の流路面積が狭められるように構成されている。
なお、ヘアキャッチャー30の中心部にはロッド9が遊挿されており、ロッド9が上下動しても、ヘアキャッチャー30は何ら上下動することなく、排水管7の所定位置に固定状態で保持されるものである。
なお、ロッド9の下端側にはバランサー31が取り付けられており、このバランサー31の下方のロッド9の下端位置に、磁石用パッキン32を介在させて第1磁石16が配置され、第1磁石16は固定部材15によりロッド9の下端側に固定保持されている。
一方、第1磁石16の下方の排水L管14の外側には、磁石ホルダ19に保持されて第2磁石20が設けられている。第2磁石20が磁石ホルダ19から外れると排水栓が閉まった状態で固着してしまうため、第2磁石20が外れないように接着やツメ嵌合で固定してある。
この第2磁石20も永久磁石であるネオジム磁石を用いており、図9で上側がS極、下側がN極となるように構成されている。第2磁石20と磁石ホルダ19を組み立てる際にN極とS極を逆にすると、排水栓が閉まった状態で固着してしまうため、S極側に色をつけると良い。
図11は、違う方向から見た排水栓5の縦断面構成図であり、栓本体10が開いた状態を示している。また、図12は、栓本体10が排水口4bを閉ざした状態を示している。
図示しない洗面台に設けられた操作部24が操作されることで、ワイヤー23を介して図11のように、ピストン21が図示左方向に移動し、これにより、軸18を中心として磁石ホルダ19が上方へ回転し、磁石ホルダ19に強固に取り付けられている第2磁石20が第1磁石16に近づけられることにより、両者に反発力が生じて、ロッド9が上昇し、排水口4bを開けることができる。
また、図12のように、ワイヤー23を介してピストン21が図示右方向へ移動されると、軸18を中心として磁石ホルダ19が垂下状態に下降し、第2磁石20が第1磁石16から離れるため、この場合はロッド9が自重により下降し、これにより排水栓の栓本体10が排水口4bに当接されて、排水口4bが閉ざされるものである。
逆に、図12の閉栓状態から図11の開栓状態に至る過程の作用について更に詳しく説明すると、図12の閉栓状態において、栓本体10を閉じて洗面器4に水を溜めた時には、溜めた水の水頭圧により、下向きの力が栓本体10の上面に掛かっている。この状態で操作部24を操作して、図11のように、第2磁石20を第1磁石16の下方に配置させると、水頭圧に勝る磁石の反発力によりロッド9が上昇され、栓本体10が少し開くこととなる。
この状態では、洗面器4に溜めてあった水が排水口4bから排水管7内に流下し、排水L管14のトラップ管接続部14a側へ流れ始めるが、ロッド9が上昇した分、第1磁石16の位置も上昇しており、第1磁石16と第2磁石20間の距離が大きくなってしまうため、磁石の反発力は小さいものとなり、そのため、栓本体10は開きにくい状態となる。
しかし本例では、排水管7内に排水管内の流路面積を狭めるヘアキャッチャー30が配置されており、排水口4bから排水管7内に流下する水は、ヘアキャッチャー30により抵抗を受け、排水管7内の圧力が高まることとなり、排水管7内の圧力が高まると、栓本体10の下面に上向きの力が作用し、この上向きの力が洗面器4に溜められた水の水頭圧による下向きの力と相殺されることとなり、栓本体10を下向きに押す力が弱まり、これにより磁石16,20間の反発力により更にロッド9が上昇して、栓本体10が大きく開かれることとなり、栓本体10のリフトアップ量が大となって、その後、磁石16,20間の距離が更に大きくなることにより、この磁石16,20間の反発力と栓本体10の上面に掛かる下向きの力とが同じになった状態でロッド9の上昇が止まることとなる。
このように本例では、ヘアキャッチャー30を排水管7内に配置して、排水管7内の流路面積を狭めたものであり、また、このヘアキャッチャー30はロッド9と何ら連結されていないために、ヘアキャッチャー30に下向きの力が掛かった時にもロッド9には下向きの力が掛かることはない。即ち、ヘアキャッチャー30は、ロッド9,栓本体10の開閉動作に対して独立して配置されているものであり、このようにヘアキャッチャー30を排水管7内に設けることで、反発力が小さい磁石16,20であっても栓本体10のリフトアップ量を十分確保することができ、これにより洗面器4内に溜めた水等の排水時間を短くすることができ、また、磁石16,20は反発力をさほど大きくする必要がないため操作荷重も大きくなることはなく、スムーズに操作して十分な栓本体10のリフトアップ量を確保でき、排水時間を短縮させることができるものである。
なお、ロッド9の上下移動方向とピストン21の左右移動方向は直交状であるため、ロッド9が下降しようとする力がピストン21に押し戻し力として作用することはない。
次に、図13には第4実施例の排水栓の縦断面構成図を示す。
この図13では、洗面器4の排水口4bの下から排水管7を当接させて、スポンジテープ34およびブチルテープ35を介在させて洗面器4と排水管7間の水密性を確保し、下からビスで洗面器4に排水管7を取り付ける構成のものである。
この排水管7内にも、排水管7内の流路面積を狭めるヘアキャッチャー30がロッド9の上下動と独立して固定状に配設されており、ロッド9の下端には第1磁石16が設けられている。また、排水管7の下方に接続ナット12を締め付けて連続状に排水L管14が接続されており、排水L管14の分岐したトラップ管接続部14aの図示右側には直管状のオーバーフロー接続継手36が袋ナット26を締め付けて接続されている。
図13においても、排水L管14の外側の下方に、軸18を介して回動する第2磁石20を固定した磁石ホルダ19が設けられ、この磁石ホルダ19は、水平方向に移動するピストン21により回動操作されるものであり、前記図11および図12で示したものと同様な開弁時の作用が行われる。
即ち、洗面器4内に水を溜めた状態で、第2磁石20が第1磁石16に近づけられると、ロッド9が上昇して栓本体10が少し上昇した時に、溜められた水が排水管7内に流下し、流下する水がヘアキャッチャー30により抵抗を受けて排水管7内の圧力が高まり、これにより栓本体10の下面に上向きの力が作用して、栓本体10が上昇し、栓本体10が更に開かれて排水を速めることができるものである。従って、磁石16,20に反発力の小さいものを用いても良好に栓本体10のリフトアップ量を確保することができ、操作荷重も小さくなり、スムーズな開閉操作が可能となる。
1 洗面台
4 洗面器
4a 底部
4b 排水口
5 排水栓
7 排水管
9 ロッド
10 栓本体
14 排水L管
14a トラップ管接続部
15 固定部材
16 第1磁石
16a S極
16b N極
17 駆動部ケース
18 軸
19 磁石ホルダ
19a ピニオンギヤ
20 第2磁石
20a S極
20b N極
21 ピストン
21a ラックギヤ
23 ワイヤー
24 操作部
27 オーバーフローホース接続エルボ
28 オーバーフローホース
30 ヘアキャッチャー
36 オーバーフロー接続継手

Claims (4)

  1. 排水管内の排水栓ロッドの下端部に第1磁石を設け、
    該第1磁石の下方の排水管の外側に、第2磁石を軸を介し回動可能に設け、
    第2磁石が回動されることで、前記第1磁石と第2磁石との間に生じる反発力によって前記排水栓ロッドが上昇するように構成した
    ことを特徴とする排水栓の駆動機構。
  2. 第2磁石を保持した磁石ホルダを180°回動できるように構成し、
    該磁石ホルダを回動させて前記第2磁石を裏表反転させることで、該第2磁石と前記第1磁石との間に吸着力あるいは反発力を生じさせて前記排水栓ロッドが昇降するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の排水栓の駆動機構。
  3. 前記第1磁石および第2磁石は、共に円柱形に形成され、
    第1磁石の直径よりも第2磁石の直径が10%以上大径に設定されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水栓の駆動機構。
  4. 前記排水栓ロッドの上端に設けられている栓本体の直下の前記排水管内に、該排水管内の流路面積を狭めるヘアキャッチャーを前記栓本体の開閉動作に対し独立した状態に配設し、
    前記栓本体が開かれた時に前記排水管内に流下する水が前記ヘアキャッチャーにより抵抗を受けて該排水管内の圧力が高まるように構成した
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3何れかに記載の排水栓の駆動機構。
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