JP6229116B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔操作式排水栓装置に関し、更に詳しくは、磁性体を利用して排水口を開閉する磁力式遠隔操作式排水栓装置に関するものである。
従来より、浴槽や洗面ボウルなどの槽体の内部に生じた排水を処理するため、槽体の底面等に排水口を設け、この排水口から、排水配管を介し下水側に排水を排出する方法が広く知られている。また、槽体内に水を溜める場合に、弁部材を利用して排水口を閉塞する方法があるが、この弁部材の閉塞また開口を、弁部材自体や排水口から離間した位置、例えば槽体の縁部に設けた操作部への操作によって行う遠隔操作式排水栓装置が知られている。
広く知られた遠隔操作式排水栓装置としては、特許文献1に記載のような、レリースワイヤによって直接弁部材を操作するものがある。この遠隔操作式排水栓装置は、レリースワイヤの端部を排水口内や排水栓本体内に配置固定し、レリースワイヤのインナーワイヤ端部に弁部材を押し上げさせることで、弁部材を上下動させ排水口を開閉させる。
しかしながら、このようなレリースワイヤを排水口内や排水栓本体内に配置固定する構造は、排水口や排水栓本体内にレリースワイヤやその固定部材といった障害物を発生させる構造でもあり、障害物に絡まる形で塵芥が溜まりやすく、また障害物によって清掃が困難になり、更に排水配管内に逆流防止弁等の配管部材を配置しても、障害物が障害となって排水口から取り出せない、という問題を生じる。
そこで、磁性体の磁力を利用し、磁力を介して操作を行うことで、排水口内に障害物が生じない遠隔操作式排水栓装置が提案されている。
以下に、この磁性体を利用して排水口を開閉させる磁力式の遠隔操作式排水栓装置を説明する。
特許文献2に記載の、第一の従来例の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載した槽体としての洗面ボウル、排水栓本体、弁部材、継手部材、操作部、レリースワイヤ、より構成されてなる。
洗面ボウルは、上方が開口した箱体であって、底面には排水栓本体を、バックガードには操作部をそれぞれ備えてなる。
排水栓本体は、内部に排水口を形成する略円筒形状の部材であって、洗面ボウルの底面に取り付けられる。
弁部材は、排水口を閉塞する円盤状の弁部材と、該弁部材の中央から下方に向かって垂下される弁軸部、及び弁軸部の下端に備えた、磁性体である第一の磁石部を備えてなる。
継手部材は排水栓本体の下流側に接続される、L字状に屈曲した管体からなる部材であって、排水栓本体の下方に配置されてなる。また、排水口のほぼ直下位置に、ヒンジ部によって90度程度に自在に回動する、磁性体である第二の磁石部を備える。詳述すると、ヒンジ部は、平面視排水口の開口の周縁の位置に設けられており、このため第二の磁石部は、特に応力が加えられていない状態では下方を向き、後述するピストン部に押された状態ではヒンジ部を中心に90度回転して排水口のほぼ直下位置に移動する。また、継手部材は、後述するレリースワイヤのピストン部を進退自在に収納するケース部を備えてなる。尚、第二の磁石部は、第一の磁石部に反発する向きに磁極の方向を調整してなる。
操作部は、洗面ボウルのバックガードに取り付けられる部材であって、押し引きの操作により弁部材を上下動させる。
レリースワイヤは、側面方向に可撓性を備え軸方向に剛性を備えた中空のアウターチューブと、該アウターチューブ内部に収納され、軸方向に摺動自在に動作するインナーワイヤと、インナーワイヤの一方の端部に備えられ、その先端が上記第二の磁石部を回動させるピストン部と、からなる。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置を槽体である洗面ボウルに施工する場合、まず、排水栓本体を槽体の底面に、操作部を洗面ボウルのバックガードに、それぞれ取り付ける(洗面ボウルのそれぞれの取り付け箇所には対応する孔部が設けられている)。
次に、排水栓本体と継手部材を接続し、更に継手部材を、排水配管を介して床下配管に接続する。
次に、操作部にレリースワイヤの一端を接続し、他端を継手部材に接続する。継手部材とレリースワイヤの接続については、ピストン部を備えた側の端部を、継手部材側に配置し、ピストン部がケース部内を進退自在になるように収納した上で、アウターチューブ端部を継手部材に固定する。このように接続されたことで、ピストン部が最も先端側に押し出された時、第二の磁石部はピストン部に押されてヒンジ部にて回転し、排水口の直下位置に回動(移動)する。
更に、排水口内に弁部材の第一の磁石部及び弁軸を配置して、第一の従来例の遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
上記第一の従来例の遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部に操作(引き操作)を加えてインナーワイヤが操作部側に移動した状態(以下「後退した状態」と記載)とする。この時、ピストン部材は操作部側に後退し、第二の磁石部はヒンジ部にて回動し、下方を向いた状態となる。弁部材は第二の磁石部の磁力の影響を受けないため降下し、弁体が排水口を覆って閉口した状態となる。
この状態より操作部に操作(押し込み操作)を加えて、インナーワイヤを継手部材側に移動した状態(以下「前進した状態」と記載)とさせると、インナーワイヤ先端のピストン部材が、第二の磁石部を押し出す状態となり、ヒンジ部を中心として第二の磁石部を90度回転させ、第二の磁石部が排水口の直下位置に回動(移動)する。
弁部材の下端に設けた第一の磁石部と第二の磁石部は、反発しあう極性向きにそれぞれ固定されているため、第二の磁石部が排水口の直下位置に回動(移動)すると、第一の磁石部が第二の磁石部に反発し、弁部材全体を押し上げるようにして排水栓本体及び継手部材内を上昇し、弁体は排水口から離間して排水口を開口させることができる。
この状態より操作部に再度操作(引き操作)を加えてインナーワイヤを操作部側に後退させると、ピストン部材は操作部側に後退し、第二の磁石部はヒンジ部にて回動し、下方を向いた状態となるため、第一の磁石部と第二の磁石部の反発が無くなり、弁部材は自重によって降下し、弁体が排水口を覆って閉口した状態となる。
以後この操作を繰り返すことで排水口の開閉を自在に操作することができる。
次に、第二の従来例について、図面を参照しつつ説明する。
特許文献3に記載の、第二の従来例の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載した槽体としての洗面ボウル、排水栓本体、弁部材、継手部材、操作部、より構成されてなる。
洗面ボウルは、上方が開口した箱体であって底面には排水栓本体を、洗面ボウルのキャビネットの前面部分には操作部を、それぞれ備えてなる。
排水栓本体(特許文献3中では「排水管16」)は、内部に排水口を形成する略円筒形状の部材であって、洗面ボウルの底面に取り付けられる。また、その外周部分には通電によって作動する磁性体(電磁石)である、第二の磁石部を配置してなる。
弁部材(特許文献3中では「排水栓15」)は、排水口を閉塞する円盤状の弁部材と、該弁部材の中央から下方に向かって垂下される弁軸部、及び弁軸部の下端に備えた、磁性体である第一の磁石部を備えてなる。詳述すると、第一の磁石部は、上記した第二の磁石部が通電により磁性体として機能した時、引力を生じる極性の向きに配置されてなる。また、高さ方向について、施工完了時に、弁部材が降下して排水口を弁体が閉塞した状態では、第一の磁石部が、第二の磁石部よりも下方に位置するように構成されてなる。つまり、第一の磁石部と第二の磁石部が同じ高さ位置となった際には、弁部材の弁体は排水口から離間し、排水口が開口された状態となる。
継手部材は排水栓本体の下流側に接続される管体からなる部材であって、排水栓本体の下方に配置されてなる。
操作部は、洗面ボウルのキャビネットの前面部分に取り付けられる部材であって、弁部材を上下動させるための操作を行う。具体的には、操作部に加えられた操作に対応して、第二の磁石部に通電を行い磁力を発生し、また通電を止めて磁力が停止する、という動作を行わせることができる。弁部材は後述のように、第二の磁石部の磁力の有無によって上下動する。
また操作部には制御装置と、制御装置に接続されたリード線が備えられてなり、該リード線を第二の磁石部に接続することで、第二の磁石部を作動させることができる。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置を槽体である洗面ボウルに施工する場合、まず、排水栓本体を槽体の底面に、操作部を洗面ボウルのキャビネットの前面部分に、それぞれ取り付ける(洗面ボウルやキャビネットのそれぞれの取り付け箇所には対応する孔部が設けられている)。
次に、排水栓本体と継手部材を接続し、更に継手部材を、排水配管を介して床下配管に接続する。
次に、操作部の制御装置に備えられたリード線を、第二の磁石部に接続する。
更に、排水口内に弁部材の第一の磁石部及び弁軸を配置して、第一の従来例の遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
上記第二の従来例の遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部に操作を加えて第二の磁石部に通電しておらず、磁性体として機能していない状態とする。この時、弁部材の第一の磁石部は磁力による影響を受け無いため、弁部材は降下し、弁体が排水口を覆って閉口した状態となる。
この状態より操作部に操作を加えて、第二の磁石部に通電を行い、第二の磁石部を磁性体として機能させると、弁部材の下端に設けた第一の磁石部と第二の磁石部は、引き寄せあう極性向きにそれぞれ固定されているため、第二の磁石部が第一の磁石部に対して引力を発生させ、第一の磁石部を第二の磁石部と同じ高さ位置まで引き上げる。このため、弁部材全体が第一の磁石部により排水栓本体及び継手部材内を上昇し、弁体は排水口から離間して排水口を開口させることができる。
この状態より操作部に再度操作を加え、第二の磁石部への通電を停止すると、第一の磁石部を引き寄せる第二の磁石部の引力が無くなり、弁部材は自重によって降下し、弁体が排水口を覆って閉口した状態となる。
以後この操作を繰り返すことで排水口の開閉を自在に操作することができる。
実開平3−122174号 特開2013−117154号 実開平5−10564号
上記のように構成した、従来例の遠隔操作式排水栓装置には次のような問題があった。
第一の従来例の遠隔操作式排水栓装置の場合、磁力の作用が無い状態から、磁性体の反発を利用して弁部材を上昇させるため、使用する磁石の強度の調整が難しく、また槽体によっては使用できない場合があった。
詳細に説明すると、弁部材が槽体の排水口を閉塞する主な目的は、槽体内からの吐水の流出を防いで、槽体内に吐水を溜めることである。一方で、槽体に溜めた吐水が不要になれは、排水口を開口させ、槽体内の吐水を排出する必要がある。
排水口を閉塞し、槽体内が吐水で満水となった状態から、排水口を開口させるためには、槽体内に溜まった吐水の水圧による加重に抗して、弁部材を上昇させることが可能な程度に強力な磁性体を用いる必要がある。
一方で、槽体に溜まった吐水の排水が完了すると、当然弁部材には上記した吐水の水圧による加重は作用しなくなる。
例えば洗面台の場合、弁体の直径40ミリメートルの遠隔操作式排水栓装置と、深さ110ミリメートル程度の洗面ボウルとの組み合わせでは、洗面ボウル内が満水の時、150グラム程度、弁部材に水圧による加重が生じる(以下「第一の事例」)。
また、弁体の直径65ミリメートルの遠隔操作式排水栓装置と、深さ150ミリメートル程度の洗面ボウルとの組み合わせでは、洗面ボウル内が満水の時、500グラム程度、弁部材に水圧による加重が生じる(以下「第二の事例」)。
磁性体の磁力強さを第一の事例に合わせて調整した遠隔操作式排水栓装置を、第二の事例の洗面ボウルに用いても、反発する磁性体の磁力強さが足りないため、弁部材を押し上げるに至らず、排水口を開口できない場合がある。
他方、磁性体の磁力強さを、第二の事例に合わせて調整した遠隔操作式排水栓装置を、第一の事例の洗面ボウルに用いると、反発する磁性体の磁力強さが強すぎ、弁部材が排水口から完全に飛び出してしまい、以後排水口を開口できなくなる場合がある。
このため、遠隔操作式排水栓装置の部材を、単純に「浴槽用」「洗面台用」といった排水機器の分類だけでなく、「径40ミリメートル、槽体深さ110ミリメートル用」「径65ミリメートル槽体深さ150ミリメートル用」といった具合に、槽体の深さや弁体の大きさに合わせて、磁性体の強度を様々に調整した部材が多種必要になり、部材の共通化が図れず、コストが高額になる。
また、磁性体の磁力強さは見た目では分からないため、誤って強すぎる/弱すぎる磁性体を使ってしまう場合がある。
更に、第二の事例の遠隔操作式排水栓装置を、第一の事例の洗面ボウルに使用した場合に、槽内に吐水が溜まって水圧の荷重が作用している状態でも、排水口を開口させると排水口から弁部材が飛び出してしまうのであれば、槽体内に水圧の荷重が働かない、槽体内が空の状態においては、尚更排水口を開口させると排水口から弁部材が飛び出してしまうことになる。
そして、槽体内が空の状態は、第二の事例の遠隔操作式排水栓装置に第二の事例の洗面ボウルを組み合わせた場合でも当然に生じる状態であり、槽体内が空の時、弁部材に加わる加重が無いことも同じである。よって、第二の事例の遠隔操作式排水栓装置を、第二の事例の洗面ボウルに使用した場合に、槽体内が空であれば、排水口を開口させると排水口から弁部材が飛び出してしまうことになる。
つまり、第二の事例の遠隔操作式排水栓装置は、「弁部材に水圧の荷重が生じている場合といない場合の、弁部材の荷重の差異が大きいために、槽体内が空の状態で排水口を開口させると弁部材が排水口から飛び出してしまう」という問題を有していることになる。
弁部材とそれを収納する排水栓本体や継手部材を、充分に長くすれば、この問題は解決できるが、
1.排水口の開口時、弁部材が、洗面ボウル即ち槽体の底面から排水の為に必要な幅以上に突出すると、意匠性が悪い
2.洗面台であれば、洗面ボウル下方のキャビネット内はタオルや石鹸等の収納空間であり、排水栓本体等の配管部材がキャビネット内の収納空間に突出するのは、収納性を悪化させる。
浴槽の場合、浴槽下の空間を高くするとその分浴槽のまたぎ高さが高くなって浴槽の使用が不便になる。更に、浴槽下の空間に高さ幅が必要になると、その分浴室の床面を高くする必要がある。通常浴室の床面はその階の床面において最も低い位置となるように設けられるから、浴室の床面が高くなると、その階の床面全体も高くする必要が生じ、その分、居住空間が上下方向に狭くなる、または建物全体の高さを高くするなどの多大な不利益が生じる。
といった更なる問題を生じさせる。
第二の従来例の遠隔操作式排水栓装置の場合、磁性体の引力を利用して弁部材を上昇させるため、上記第一の従来例のような、磁力強さの調整に関する問題は生じることは無い。
しかし、第二の従来例では、第二の磁石部として、弁部材を引き上げるために電力により磁力を生じる電磁石を使用している。このため、弁部材を上昇させ、排水口を開口させた状態を維持するには、常に第二の磁石部に通電を行わなければならず、電気代等のランニングコストが高額になり、また機器に加わる負担も増大する、という問題がある。
洗面台の場合、排水口を閉塞するのは、洗濯や洗面台を使っての洗髪などごく限られた場合で、ほとんどの場合は排水口を開口しているため、開口状態を維持するための通電もほとんどの場合において行わなければならず、これらの費用・機器への負担も大きなものとなる。
浴槽の場合、入浴時には排水口は当然閉塞されており、洗面ボウルに比べれば排水口が閉塞している時間はずっと長いと言えるが、それでも浴槽内の排水を行ってから再度湯張りを行うまで数時間程度の間が空くことは普通であり、その間排水口は開口した状態となる場合がほとんどである。
また、近年のライフスタイルでは、浴槽に入らずシャワーだけで入浴を済ます場合もある。この場合、浴槽の排水口は開口したままが普通であり、このような使用方法を行う場合では洗面ボウル以上に開口状態の時間が長いと言える。特に浴槽の場合、洗面ボウルよりも槽体の高さが高く、その分、弁部材に加わる水圧の加重も大きくなり、より強力な磁性体が必要になる。当然、電磁石である第二の磁石部に必要な磁力強さも大きくする必要があり、その分、ランニングコストや機器への負担が増大することになる。
本発明は上記問題点に鑑み発明されたものであって、磁性体を利用した遠隔操作式排水栓装置において、
1.槽体毎に磁力強さ等を調整する必要が無い
2.弁部材の上昇/下降の状態を維持するのに問題となるような負担が無い
3.永久磁石に代えて電磁石を磁性体に利用しても、ランニングコストや機器等への負担が少ない遠隔操作式排水栓装置を提供するものである。
請求項1に記載の本発明は、槽体に設けられた排水口を遠隔操作的に開閉するための遠隔操作式排水栓装置であって、槽体に開口した排水口と、上下動によって排水口を開閉する弁部材と、排水口の開閉を操作する操作部と、操作部の操作に対応して水平方向に動作する水平作動部と、水平作動部の水平方向の動作を垂直方向の動作に変換して弁部材を上下動させる垂直作動部と、からなり、水平作動部の水平動作を、部材間に引力又は斥力を生じさせる磁性体によって行うように構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項2に記載の本発明は、上記磁性体が電力によって磁力を生じる電磁石によって構成されてなることを特徴とする、段落0010に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項3に記載の本発明は、槽体に設けられた排水口を遠隔操作的に開閉するための遠隔操作式排水栓装置であって、槽体に開口した排水口と、上下動によって排水口を開閉する弁部材と、排水口の開閉を操作する操作部と、操作部の操作に対応して水平方向に移動する水平作動部と、水平作動部の水平方向の動作を垂直方向の動作に変換して弁部材を上下動させる垂直作動部と、からなり、垂直作動部と弁部材間との動作の伝達を、部材間に引力を生じさせる磁性体によって行うように構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項4に記載の本発明は、槽体に設けられた排水口を遠隔操作的に開閉するための遠隔操作式排水栓装置であって、槽体に開口した排水口と、上下動によって排水口を開閉する弁部材と、排水口の開閉を操作する操作部と、操作部の操作に対応して水平方向に移動する水平作動部と、水平作動部の水平方向の動作を垂直方向の動作に変換して弁部材を上下動させる垂直作動部と、からなり、垂直作動部と弁部材間との動作の伝達を、部材間に引力又は斥力を生じさせる磁性体によって、弁部材の側面方向から行うように構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
請求項5に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、水平作動部と垂直作動部のいずれか一方、または両方に傾斜面を設け、該傾斜面によって水平作動部の水平方向への動作を垂直作動部の垂直方向への動作に変換することを特徴とする、段落0010乃至段落0013のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項6に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、水平作動部の水平方向への動作が、回転動作によって行われることを特徴とする、段落0010乃至段落0014のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項7に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、磁性体の磁力により、排水の流路の壁面を超えて動作が伝達されるように構成したことを特徴とする、段落0010乃至段落0015のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項8に記載の本発明は、上記遠隔操作式排水栓装置において、排水口からの排水が流れる排水流路の、弁部材よりも下流側に逆流防止弁を着脱自在に配置すると共に、弁部材を排水口から取り外した状態で、逆流防止弁を排水口から取り出し可能としたことを特徴とする、段落0010乃至段落0016のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
尚、ここでいう「逆流防止弁」とは、気体・液体等の、全ての物体・流体の逆流を防ぐ機能を有する逆流防止弁に限定されるものではない。例えば気体と害虫類等のみの逆流を防ぎ、液体の逆流に対しては有効ではない封水式排水トラップ等、特定の目的物のみの逆流を防ぐ機能しか有さない逆流防止弁も含むものである。
請求項1、請求項3に記載の本発明では、遠隔操作式排水栓装置において、弁部材の動作や動作の伝達に磁性体の磁力を用いつつ、弁部材の上下動を行う為の垂直作動部の垂直動作自体は、磁性体の磁力ではなく、水平作動部の水平動作によって行われる。垂直作動部の上下動の幅は、水平作動部の水平動作を垂直動作に変換する機構の構成を工夫することで、水平方向への動作幅や磁性体の磁力強さに関係なく自由に調整することができる。
請求項4に記載の本発明では、遠隔操作式排水栓装置において、弁部材と垂直作動部との動作の伝達に、磁性体の磁力を弁部材の側面方向から作用させて行っている。このように構成しても、弁部材が動作する上下方向に磁力が直接作用しないため、請求項1、請求項3の遠隔操作式排水栓装置と同様に、弁部材の上下動の幅は、磁性体の磁力強さに関係なく自由に調整することができる。
従って、請求項1、請求項2、請求項4に記載の遠隔操作式排水栓装置は、磁石式の遠隔操作式排水栓装置の長所である、排水口や排水栓本体内に障害物を生じない、という効果を奏しつつ、且つ第一の従来例にあった、「槽体の深さ毎に磁性体の磁力強さを調整する必要がある」及び「槽体内が空の場合、弁部材が排水口から飛び出してしまう」といった問題を解決することができる。
請求項2に記載の本発明においては、水平作動部の水平動作を電磁石によって行うことができる。本発明においては、水平作動部を動作させるときのみ応力(磁力)が必要で、水平作動部の位置を維持することには応力(磁力)は不要のため、継続して通電を行う必要が無く、磁性体に通電によって磁力を発生させる電磁石を利用するのに好適である。
請求項5に記載の本発明においては、水平作動部の水平方向の動作を垂直作動部の垂直方向の動作に変換する具体的構成の一つを明確にできる。
請求項6に記載の本発明では、水平作動部の動作の方向を回転動作としたことで、水平作動部をコンパクトにすることができる。
請求項7に記載の本発明では、磁性体の引力又は斥力により、排水流路の内外を超えて動作が伝達されるように構成したことで、駆動部の一部又は全部を排水流路の外側に配置することができ、排水中の塵芥等が付着することによって駆動部が正常に作動しなくなる、という問題を解決することができる。
請求項8に記載の本発明では、磁性体の引力又は斥力を利用して遠隔操作式排水栓装置の操作を弁部材に伝達するように構成したことで、排水口内部にレリースワイヤ等の障害物を配置する必要が無くなり、逆流防止弁を排水口から取り出すことができる。
第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工状態を示す断面図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置を示す断面図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の一部を切欠きした斜視図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の部材構成を示す参考図である。 第一実施例の水平作動部及び垂直作動部であって、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工状態を示す断面図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置を示す断面図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の、ケーシング部を省略した斜視図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の部材構成を示す参考図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の歯車部と係合歯の噛み合いを示す参考図である。 第二実施例の水平作動部及び垂直作動部の斜視図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工状態を示す断面図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置を示す、一部を切欠きした参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の部材構成を示す参考図である。 第三実施例の排水栓本体内の構造を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工状態を示す断面図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置を示す、一部を切欠きした参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の部材構成を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置を示す、一部を切欠きした参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。 第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作を示す参考図である。
以下に、本発明の第一実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図11に示した、本発明の第一実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する、槽体としての洗面台S、排水栓本体1、弁部材2、継手部材11、駆動部、操作部3、レリースワイヤ9、他トラップ部T等の配管部材Pより構成されてなる。
洗面台Sは、上方が開口した箱体であって、底面には排水栓本体1を、天面部には操作部3を、それぞれ取り付ける孔部を有した洗面ボウルS1と、
該洗面ボウルS1を載置するキャビネットS2部と、から構成されてなる。
排水栓本体1は、内部に排水口1aを形成する略円筒形状の部材であって、上縁に外方向に突出したフランジ部を、側面に雄ネジを、それぞれ備えてなり、洗面ボウルS1の底面に取り付けられる。また、排水栓本体1の雄ネジと螺合する雌ネジを備えたナット部材1bを備えてなる。
弁部材2は、排水口1aを閉塞する円盤状の弁体2aと、該弁体2aの中央から下方に向かって垂下される弁軸部2b、及び弁軸部2bの下端に備えた、リング状であって脚によって弁軸部2bに接続されるリング部10、リング部10外側面に固定された磁性体である第一の磁石部M1、から構成されてなる。
継手部材11は排水栓本体1の下流側に接続される直線状の管体からなる部材であって、排水栓本体1の下方に配置される。該継手部材11の上流側には、排水栓本体1の雄ネジに螺合する袋ナット11aが接続されており、この袋ナット11aを利用して、排水栓本体1の下端に継手部材11を接続できる。また、継手部材11の側面には、下記の水平作動部4、垂直作動部5、及び水平作動部4と垂直作動部5を収納するケーシング部6、からなる駆動部が設けられてなる。
水平作動部4は、図5に示したように、側面視は長方形の上方に内角の内の二か所が垂直を成す台形を載置したような形状であり、平面視は長方形形状を成すと共に、平面視において、継手部材11を収納する、トラック状開口部4aを備えてなる。台形の傾斜面7が成す角度は、水平面に対して30度程度である。
トラック状開口部4aについて、図5に基づいて詳述すると、長方形形状の長辺の両端部分に、短辺と等しい直径を有する半円を正接させた形状である。
また、トラック状開口部4aの両端の円弧の直径は、継手部材11の外径よりも若干大きく、このため、水平作動部4は、このトラック状開口部4a内に継手部材11を収納した状態で、水平方向に水平動作することができる。
また、水平作動部4は、外側面に、水平移動を行う為のガイド用突起部12を数か所設けてなる。
また、水平作動部4は、傾斜面7の対向面に、インナーワイヤ9b端部を固定するインナーワイヤ固定部4bを備えてなる。
垂直作動部5は、図5に示したように、側面視は長方形の下方に内角の内の二か所が垂直を成す台形を取り付けたような形状であり、台形の傾斜面7がなす角度は、水平作動部4の傾斜面7と同じ30度程度である。また垂直作動部5の平面視は正方形形状を成すと共に、平面視において、継手部材11を収納する、継手部材11の外径よりも若干大きな円形開口部5aを設けてなる。
また、平面視における垂直作動部5の正方形の一辺の長さは、平面視の水平作動部4の短辺の長さに等しい。
また、この円形開口部5aの内周面に、第一の磁石部M1に対して引力を生じる向きに調整された磁性体である、第二の磁石部M2を配置固定してなる。
ケーシング部6は、上方から順に、垂直作動部5、水平作動部4、の両部材を収納するための箱体の部材であって、垂直作動部5の上下動作及び水平作動部4の水平動作を許容する内部空間と、水平作動部4のガイド用突起部12に対応する、水平方向に設けた溝部13が設けられてなる。
また、ケーシング部6は、水平作動部4のインナーワイヤ固定部4bの位置に合わせて、レリースワイヤ9のアウターチューブ9a端部を固定するアウターチューブ固定部6aを備えてなる。
ケーシング部6内に収納された水平作動部4は、水平作動部4のガイド用突起部12が溝部13に収納された状態で動作することで、回転や傾斜等することなく水平方向に移動可能となる。
また、ケーシング部6内に収納された垂直作動部5は、円形開口部5a内に継手部材11を収納しつつ、その外側面がケーシング部6の内側面に接することで、回転や傾斜等することなく垂直方向に上下動可能となる。
操作部3は、洗面ボウルS1の天板部に取り付けられる部材であって、ツマミ部3aを設けてなり、ツマミ部3aの押し引きの操作により弁部材2を上下動させる。
レリースワイヤ9は、側面方向に可撓性を備え軸方向に剛性を備えた中空のアウターチューブ9aと、該アウターチューブ9a内部に収納され、軸方向に摺動自在に動作するインナーワイヤ9bと、からなる。
また、継手部材11の下流側端部は、管体をS字形状に屈曲させたトラップ部Tを含む配管部材Pを介して、下水側の配管に繋がる床下配管に接続されてなる。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして、槽体である洗面台Sの洗面ボウルS1に施工される。
まず、排水栓本体1を、洗面ボウルS1底面に設けられた孔部に挿通し、フランジ部の下面を、孔部の周縁上面に当接した状態とする。更にナット部材1bの雌ネジを、排水栓本体1の雄ネジに螺合させ、フランジ部下面とナット部材1b上面とで孔部の周縁を挟持するようにして排水栓本体1を洗面ボウルS1に固定する。
次に、操作部3を天板部に設けた孔部に取り付け固定する。
次に、駆動部が取り付けられた状態の継手部材11を、排水栓本体1の下流側端部に接続する。
接続には継手部材11の袋ナット11aの雌ネジを排水栓本体1の雄ネジに螺合させる。
駆動部について詳述すると、ケーシング部6が継手部材11に挿通された状態にて固定されており、ケーシング部6内部にて、上方から順に、垂直作動部5、水平作動部4、がそれぞれ配置されてなる。垂直作動部5の円形開口部5a、水平作動部4のトラック状開口部4aは、いずれも継手部材11の外側面に挿通されてなる。また、水平作動部4のガイド用突起部12は、溝部13内に収納されてなる。
次に、レリースワイヤ9の一端を駆動部に、他端を操作部3に、それぞれ接続する。
レリースワイヤ9と駆動部の接続について詳述すると、レリースワイヤ9の、インナーワイヤ9b端部を水平作動部4のインナーワイヤ固定部4bに、アウターチューブ9a端部をケーシング部6のアウターチューブ固定部6aに、それぞれ固定する。
上述のように、インナーワイヤ9bは、インナーワイヤ固定部4bにおいて水平作動部4に固定されており、また詳述しないが、操作部3側のインナーワイヤ9bも操作部3のツマミ部3aに固定されてなる。このため、操作部3側でのツマミ部3aの押し操作によって、インナーワイヤ9bを介し、水平作動部4は前進すると共に、ツマミ等の引き操作によって水平作動部4は後退するように構成されてなる(従来例同様、インナーワイヤ9bを継手部材11側に移動させた状態を「前進」、操作部3側に移動させた状態を「後退」と記載する)。
次に、トラップ部Tを備えた排水配管を介して、継手部材11と床下配管を接続する。
更に、排水口1a内に弁部材2の第一の磁石部M1及び弁軸部2bを配置して、本実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
以下に、上記第一実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作について説明する。尚、動作を説明する図6乃至図11においては、説明を容易にするため、排水栓本体1、弁部材2、水平作動部4、垂直作動部5のみ図示してなる(それぞれの部材の位置関係、及び動作は、施工が完了し、実際の使用時の各部材の動作に基づいて図示する)。
上記第一実施例の遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部3のツマミ部3aに引き操作を加えてインナーワイヤ9bが操作部3側に移動した状態とする。この時、駆動部のケーシング部6内の、水平作動部4及び垂直作動部5の状態は、図6のように、水平作動部4が操作部3側に後退し、垂直作動部5は水平作動部4上であって、水平作動部4の傾斜面7上に垂直作動部5の傾斜面7が当接した状態にて配置されてなる。この状態においては、弁部材2は降下し、排水口1aは弁体2aに覆われるようにして閉口してなる。弁体2aが排水口1a周縁にて当接し、リング部10が吊り下げられた状態となっているため、この時、弁部材2の第一の磁石部M1の高さ位置は、垂直作動部5の第二の磁石部M2の高さ位置よりも高い高さ位置となる。
この状態より、操作部3のツマミ部3aに押し込み操作を行い、インナーワイヤ9b及び水平作動部4を、継手部材11側に前進させると、垂直作動部5が、水平作動部4の傾斜面7に沿って上昇する。図7のように、垂直作動部5の第二の磁石部M2が、弁部材2の第一の磁石部M1の高さ位置に達すると、継手部材11の壁面を介して、そのまま第一の磁石部M1が第二の磁石部M2と引き合い、垂直作動部5の上昇に合わせて弁部材2も上昇する。
そのまま、図8、図9の状態を経て、最終的に、図10のように、垂直作動部5の傾斜面7が水平作動部4の傾斜面7を超え、垂直作動部5の底面が水平作動部4の上面に乗り上げた状態となる。
この時、弁部材2は第一の磁石部M1と第二の磁石部M2との引力によって、垂直作動部5に連動して上昇し、弁体2aが排水口1aから離間して排水口1aが開口される。
洗面ボウルS1内に吐水が溜まっていた場合、吐水は排水口1aから排水栓本体1内、継手部材11、排水配管内を介し、最終的に床下配管から下水側に排出される。
この状態より操作部3のツマミ部3aに引き操作を行い、再びインナーワイヤ9bが操作部3側に後退した状態とすると、水平作動部4はケーシング部6内を水平に動作し、合わせて垂直作動部5も水平作動部4上面から水平作動部4の傾斜面7上に沿って上下動し、図10から図9、図8、図7の状態を経て、最終的には図6の状態に戻る。
弁部材2も、弁部材2を引き上げていた垂直作動部5が降下することから、垂直作動部5と共に降下し、弁体2aが排水口1a周辺に当接することで排水口1aを閉塞した状態となる。垂直作動部5はそのまま水平作動部4の傾斜面7に沿って降下するが、弁部材2は弁体2aが排水口1a周辺に当接することでそのままその位置にて停止する。
以降、この操作を繰り返すことで、操作部3を操作することにより、遠隔操作にて排水口1aを開閉することができる。
尚、第一の磁石部M1と第二の磁石部M2の磁力強さが充分に強いと、第二の磁石部M2が固定されている垂直作動部5は、第一の磁石部M1に引き寄せられ、図11のように、第一の磁石部M1に吊り上げられるようにして上昇したままの状態となることがある。この場合でも、図6の状態が図11の状態に変わるだけで、操作部3への操作により、排水口1aが閉口した図11の状態から図7、図8、図9の状態を経て図10の状態となって排水口1aを開口し、排水口1aが開口した図10の状態から図9、図8、図7の状態を経て図11の状態となって排水口1aを閉口することができる。
このように、本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、水平作動部4及び垂直作動部5にて弁部材2を上下動させ排水口1aを開閉する遠隔操作式排水栓装置であり、且つ垂直作動部5と弁部材2間との動作の伝達は、両部材間に磁力を生じさせる磁性体によって、弁部材2の側面方向から、排水の流路を形成する部材(継手部材11)の壁面を超えて行われている。また、水平作動部4の水平動作は傾斜面7により垂直作動部5の垂直動作に変換される。
上記第一の実施例においては、弁部材2の上下動幅は、各磁石部の磁力強さと関係なく、垂直作動部5及び水平作動部4の傾斜面7の高さ幅によって決定することができる。
第一の磁石部M1と第二の磁石部M2の磁力強さが、槽体満水時の水圧に対抗するのに不充分な強さであると、弁部材2が垂直作動部5の動作に連動することができず、排水口1aが閉口したままとなるが、磁力強さと弁部材2の上昇幅には何ら関係が無いから、磁力強さは必要なだけ強くすることができる。
よって、最も水圧による加重が強く作用する遠隔操作式排水栓装置の事例(従来例であれば、段落0009の第二の事例)に合わせて、第一の磁石部M1と第二の磁石部M2の磁力強さを設定すれば、最も水圧による加重が小さく作用する遠隔操作式排水栓装置の事例(従来例であれば、段落0009の第一の事例)であっても、遠隔操作式排水栓装置を支障なく使用することができ、槽体や部材毎に仕様を変える必要が無くなり、部材の共通化が図れる。
また、排水口1aから飛び出させないために弁部材2を長くする、という必要も無いため、排水栓本体1や継手部材11を長くする必要も無く、遠隔操作式排水栓装置の部材や排水配管がキャビネットS2内の収納空間内に必要以上に突出したり、浴槽Bの排水口1aに応用した場合に浴槽B下の空間を高く取る必要も無い。また、排水口1aの開口時弁部材2が必要以上に上昇して意匠性を悪化させる、という問題も生じない。
また、弁部材2が上昇している状態は、水平作動部4上に垂直作動部5が乗り上げている状態であって、この乗り上げた状態を維持することには何ら労力が必要とされないため、ランニングコストや機器への負担が増大することも無い。
また、当然ながら、磁性体の磁力を利用し、磁力を介して弁部材2を上昇させる構造としたことで、排水口1a内に障害物が生じない遠隔操作式排水栓装置として構成されており、塵芥が溜まりにくく、且つ弁部材2を排水口1aから取り出すことで、清掃を容易に行うことができる構造である。
以下に、本発明の第二実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図12乃至図22に示した、本発明の第二実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する、槽体としての洗面台S、排水栓本体1、弁部材2、継手部材11、駆動部、操作部3、レリースワイヤ9、他トラップ部T等の配管部材Pより構成されてなる。
洗面台Sは、上方が開口した箱体であって、底面には排水栓本体1を、天面部には操作部3を、それぞれ取り付ける孔部を有した洗面ボウルS1と、該洗面ボウルS1を載置するキャビネットS2部と、から構成されてなる。
排水栓本体1は、内部に排水口1aを形成する略円筒形状の部材であって、上縁に外方向に突出したフランジ部を、側面に雄ネジを、それぞれ備えてなり、洗面ボウルS1の底面に取り付けられる。また、排水栓本体1の雄ネジと螺合する雌ネジを備えたナット部材1bを備えてなる。
弁部材2は、排水口1aを閉塞する円盤状の弁体2aと、該弁体2aの中央から下方に向かって垂下される弁軸部2b、及び弁軸部2bの下端に備えた、リング状であって脚によって弁軸部2bに接続されるリング部10、リング部10外側面に固定された磁性体である第一の磁石部M1、から構成されてなる。
継手部材11は排水栓本体1の下流側に接続される直線状の管体からなる部材であって、排水栓本体1の下方に配置される。該継手部材11の上流側には、排水栓本体1の雄ネジに螺合する袋ナット11aが接続されており、この袋ナット11aを利用して、排水栓本体1の下端に継手部材11を接続できる。また、継手部材11の側面には、下記の水平作動部4、垂直作動部5、及び水平作動部4と垂直作動部5を収納するケーシング部6、からなる駆動部が設けられてなる。
水平作動部4は、図17等に示したように、円筒形状で、その内径は、継手部材11の外径よりも若干大径に形成されてなる。
更に、水平作動部4の上方には、円筒形状の周縁に沿って等脚台形形状部分を、軸対称に4か所備えてなる。台形の傾斜面7が成す角度は、水平面に対して35度程度である。
また、水平作動部4の側面には歯車部4cを備えると共に、底面は円筒の中心軸に対して垂直を成す平坦面に形成されてなる。
垂直作動部5は、図17等に示したように、円筒形状で、その内径は、継手部材11の外径よりも若干大径に形成されてなる。
更に、垂直作動部5の下方には、円筒形状の周縁に沿って等脚台形形状部分を、軸対称に4か所備えてなる。台形の傾斜面7が成す角度は、水平面に対して35度程度である。
また、この円形開口部5aの内周面に、第一の磁石部M1に対して引力を生じる向きに調整された磁性体である、第二の磁石部M2を配置固定してなる。
また、垂直作動部5の外側面には、継手部材11の外側面に沿って回動することを防止するためのガイド用突起部12を備えてなる。
ケーシング部6は、上方から、垂直作動部5、水平作動部4、の順に両部材を収納するための略円筒形状を成す部材であって、その内側面には、垂直作動部5のガイド用突起部12に対応する、垂直方向に設けた溝部13が設けられてなる。
また、ケーシング部6は、水平作動部4の歯車部4cの位置に合わせて、レリースワイヤ9のアウターチューブ9a端部を固定するアウターチューブ固定部6aと、インナーワイヤ9b先端のロッド部9cの動作をガイドするガイド筒を備えてなる。
ケーシング部6内に収納された垂直作動部5は、その内径部分に継手部材11を収納しつつ、ガイド用突起部12がケーシング部6の溝部13に収納されることで、回転や傾斜等することなく垂直方向に上下動可能となる。
操作部3は、洗面ボウルS1の天板部に取り付けられる部材であって、ツマミ部3aを設けてなり、ツマミ部3aの押し引きの操作により弁部材2を上下動させる。
レリースワイヤ9は、側面方向に可撓性を備え軸方向に剛性を備えた中空のアウターチューブ9aと、該アウターチューブ9a内部に収納され、軸方向に摺動自在に動作するインナーワイヤ9bと、インナーワイヤ9b先端に備えた、直線状にして水平作動部4の歯車部4cに歯合する係合歯9dを備えたロッド部9cと、からなる。
また、継手部材11の下流側端部は、管体をS字形状に屈曲させたトラップ部Tを含む配管部材Pを介して、下水側の配管に繋がる床下配管に接続されてなる。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして、槽体である洗面台Sの洗面ボウルS1に施工される。
まず、排水栓本体1を、洗面ボウルS1底面に設けられた孔部に挿通し、フランジ部の下面を、孔部の周縁上面に当接した状態とする。更にナット部材1bの雌ネジを、排水栓本体1の雄ネジに螺合させ、フランジ部下面とナット部材1b上面とで孔部の周縁を挟持するようにして排水栓本体1を洗面ボウルS1に固定する。
次に、操作部3を天板部に設けた孔部に取り付け固定する。
次に、駆動部が取り付けられた状態の継手部材11を、排水栓本体1の下流側端部に接続する。
接続には継手部材11の袋ナット11aの雌ネジを排水栓本体1の雄ネジに螺合させる。
駆動部について詳述すると、ケーシング部6が継手部材11に挿通された状態にて固定されており、ケーシング部6内部にて、上方から順に、垂直作動部5、水平作動部4、がそれぞれ配置されてなる。垂直作動部5及び水平作動部4の円筒部分の内側は、いずれも継手部材11の外側面に挿通されてなる。
次に、レリースワイヤ9の一端を駆動部に、他端を操作部3に、それぞれ接続する。
レリースワイヤ9と駆動部の接続について詳述すると、レリースワイヤ9の、インナーワイヤ9b端部にあるロッド部9cを、図14及び図16に示したように、水平作動部4の歯車部4cとをロッド部9cの係合歯9dとが噛み合う状態とした上で、ケーシング部6のガイド部6bに挿通する。更にアウターチューブ9a端部をケーシング部6のアウターチューブ固定部6aに固定する。
上述のように、インナーワイヤ9bは、インナーワイヤ固定部4bにおいて水平作動部4に固定されており、また詳述しないが、操作部3側のインナーワイヤ9bも操作部3のツマミ部3aに固定されてなる。このため、操作部3側でのツマミ部3aの押し操作によって水平作動部4は前進すると共に、ツマミ部3aの引き操作によって水平作動部4は後退するように構成されてなる(従来例同様、インナーワイヤ9bを継手部材11側に移動させた状態を「前進」、操作部3側に移動させた状態を「後退」と記載する)。
次に、トラップ部Tを備えた排水配管を介して、継手部材11と床下配管を接続する。
更に、排水口1a内に弁部材2の第一の磁石部M1及び弁軸を配置して、本実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
以下に、上記第二実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作について説明する。尚、動作を説明する図18乃至図22においては、説明を容易にするため、排水栓本体1、弁部材2、水平作動部4、垂直作動部5のみ図示してなる(それぞれの部材の位置関係、及び動作は、施工が完了し、実際の使用時の各部材の動作に基づいて図示する)。
上記第二実施例の遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部3に操作(引き操作)を加えてインナーワイヤ9bが操作部3側に移動した状態とする。この時、ケーシング部6内の、水平作動部4及び垂直作動部5は、図18のように、水平作動部4の傾斜面7と垂直作動部5の傾斜面7とが同じ高さ位置となる位置にて配置されてなる。この状態においては、弁部材2は降下し、排水口1aは弁体2aに覆われるようにして閉口してなる。
この状態より、操作部3に押し込み操作を行い、インナーワイヤ9b及び水平作動部4を、継手部材11側に前進させると、インナーワイヤ9bのロッド部9cの係合歯9dが、水平作動部4の歯車部4cと噛み合い、ロッド部9cの前進に伴って水平作動部4が排水栓本体1の円周に沿って回転する。
水平作動部4の傾斜面7と垂直作動部5の傾斜面7が当接した後、更に水平作動部4が回転動作を行うことで、垂直作動部5の傾斜面7が、水平作動部4の傾斜面7に乗り上げ、水平作動部4の回動に伴って垂直作動部5が上昇する。垂直作動部5の第二の磁石部M2が、弁部材2の第一の磁石部M1の高さ位置に達すると、継手部材11の壁面を介して、そのまま第一の磁石部M1が第二の磁石部M2と引き合い、垂直作動部5の上昇に合わせて弁部材2も上昇する。
最終的に、図19、図20、図21の状態を経て、図22のように、垂直作動部5の傾斜面7が水平作動部4の傾斜面7を超え、垂直作動部5の底面が水平作動部4の上面に乗り上げた状態となる(この図22の状態でインナーワイヤ9bの前進が止まるように操作部3のツマミ部3aの押し引きの長さは調整されてなる)。
この時、弁部材2は第一の磁石部M1と第二の磁石部M2との引力によって、垂直作動部5に連動して上昇し、弁体2aが排水口1aから離間して排水口1aが開口される。
洗面ボウルS1内に吐水が溜まっていた場合、吐水は排水口1aから排水栓本体1内、継手部材11、排水配管内を介し、最終的に床下配管から下水側に排出される。
この状態より操作部3に操作(引き操作)を行い、再びインナーワイヤ9bが操作部3側に後退した状態とすると、水平作動部4はケーシング部6内を排水栓本体1の周縁に沿って水平方向に回転動作し、合わせて垂直作動部5も水平作動部4上面から水平作動部4の傾斜面7上に沿って上下動し、図22の状態から、図21、図20、図19の状態を経て、最終的には図18の状態に戻る。
弁部材2も、弁部材2を引き上げていた垂直作動部5が降下することから、垂直作動部5と共に降下し、弁体2aが排水口1a周辺に当接することで排水口1aを閉塞した状態となる。垂直作動部5はそのまま水平作動部4の傾斜面7に沿って降下するが、弁部材2は弁体2aが排水口1a周辺に当接することでそのままその位置にて停止する。
以降、この操作を繰り返すことで、操作部3を操作することにより、遠隔操作にて排水口1aを開閉することができる。
尚、第一の磁石部M1と第二の磁石部M2の磁力強さが充分に強いと、第二の磁石部M2が固定されている垂直作動部5は、第一の磁石部M1に引き寄せられ、第一の磁石部M1に吊り上げられるようにして上昇したままの状態となることがある。この場合でも、図18の状態が吊り上げられた状態に変わるだけで、操作部3への操作により、支障なく遠隔操作式排水栓装置の操作により排水口1aを開閉することができる。
このように、本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、水平作動部4及び垂直作動部5にて弁部材2を上下動させ排水口1aを開閉する遠隔操作式排水栓装置であり、且つ垂直作動部5と弁部材2間との動作の伝達は、両部材間に磁力を生じさせる磁性体によって、弁部材2の側面方向から、排水の流路を形成する部材(継手部材11)の壁面を超えて行われている。水平作動部4の水平動作は、回転動作によって行われ、また、水平作動部4の水平動作は傾斜面7により垂直作動部5の垂直動作に変換される。
上記第二の実施例においては、段落0023に記載した、第一の実施例と同じ効果を有する。
更に、水平作動部4を円筒形状とし、レリースワイヤ9のインナーワイヤ9bの進退に合わせて水平作動部4を回転させる構造としたことで、第一実施例の遠隔操作式排水栓装置と比べてもよりコンパクトな構成とすることができる。
以下に、本発明の第三実施例について、図面を参照しつつ説明する。図23乃至図33に示した、本発明の第三実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する、槽体としての浴槽B、排水栓本体1、電動ユニット15、弁部材2、継手部材11、操作部3、逆流防止弁8等より構成されてなる。
浴槽Bは、上方が開口した箱体であって、底面には排水栓本体1を、上縁周縁には操作部3を、それぞれ取り付ける孔部を有してなる。
排水栓本体1は、内部に排水口1aを形成する略円筒形状の部材であって、上縁に外方向に突出したフランジ部を、外側面上方に雄ネジを、それぞれ備えてなり、浴槽Bの底面の開口に取り付けられる。
また、排水栓本体1の外側面二か所に、後述する電動ユニット15との位置決めを行う為の位置決め溝部1cを設けてなる。
また、排水栓本体1の雄ネジと螺合する雌ネジを備えたナット部材1bを備えてなる。
また、排水栓本体1の内周面には、円周に沿って連続した凹凸部14を備えてなる。
該凹凸部14について詳述すると、中心軸方向から見た凹凸部14は、図26に示したような、面対称を成す小傾斜面14aが上下異なる高さに形成され、この小傾斜面14aの端部同士を大傾斜面14c及び中傾斜面14bによって接続するように構成されてなる、二回転対称形状である。
本実施例では、小径斜面の傾斜は水平面に対して10度程度であって、対称面、即ち中央に向かう程下方に向かう傾斜面を成す。また、上方の小傾斜面14aを基準とする時、右側の端部に水平面に対して75度程度の勾配を成す大傾斜面14cが、右側の端部に水平面に対して25度程度の勾配を成す中傾斜面14bが、それぞれ下側の小傾斜面14a端部に連続するように構成されてなる。
電動ユニット15は、排水栓本体1を下方から覆うようにして接続固定される略リング状の部材であって、内部に通電により機能する電磁石からなる第二の磁石部M2を備えてなる。
第二の磁石部M2について詳述すると、第二の磁石部M2は電磁石からなり、図26に示したように、下側の小傾斜面14aの左側下方に電磁石MAが、下側の小傾斜面14aと中傾斜面14bの継ぎ目部分のほぼ上方に電磁石MBが、中傾斜面14bのほぼ中央上方に電磁石MCが、上側の小傾斜面14aの左側上方に電磁石MDが、それぞれ配置されてなる。但し、第二の磁石部M2を成す各電磁石は電動ユニット15の内側に配置されるのに対し、凹凸部14は排水栓本体1の内側に形成されてなる。また、電磁石の強度も、電磁石MA乃至電磁石MDでそれぞれ異なる。具体的な電磁石の強度は、図27乃至図33の円弧によって示す。詳述すると、例えば電磁石MAに通電を行い、磁力を発生させると、後述する弁部材2の支持脚部10aにある第一の磁石部M1は電磁石MAに反発し、電磁石MAを中心として発生した磁界によって、円aの外側位置にまで移動させられる。同様に、電磁石MBの通電時には円bの、電磁石MCの通電時には円cの、電磁石MDの通電時には円dの、それぞれ外側に、弁部材2の支持脚部10aは移動させられる。
電動ユニット15の内部には、排水栓本体1の位置決め溝部1cに対応する位置決め突条部15bがあり、この位置決め突条部15bを、排水栓本体1の位置決め溝部1cに沿って接続することで、排水栓本体1と第二の磁石部M2とを上述した位置関係に配置することができる。
また、上述のように凹凸部14は二回転対称形状であり、各電磁石も電磁石MA乃至電磁石MD4種が2対、計8か所設けられている。これら第二の磁石部M2の電磁石は、電動ユニット15に接続されるリード線Rを介して、後述する操作部3の制御部(図示せず)に接続される。
弁部材2は、排水口1aを閉塞する円盤状の弁部材2と、該弁部材2の中央から下方に向かって垂下される弁軸部2b、及び弁軸部2bの下端に備えた、リング状であって脚によって弁軸部2bに接続されるリング部10、リング部10外側面に固定された永久磁石からなる磁性体である第一の磁石部M1、から構成されてなる。
弁軸部2bと弁体2aの接続箇所は、上下方向の動作については弁体2aと弁軸は連動するが、回動については、弁体2aと弁軸は、弁体2a及び弁軸の軸方向に自在に回転するように構成されてなる。
リング部10について詳述すると、リング部10の外径は、排水栓本体1の内径にほぼ等しく、またリング部10の下方には支持脚部10aが二か所形成されてなる。支持脚部10aの高さ幅は、排水栓本体1の隣り合う小傾斜面14aの高さ幅よりも若干大きく、また支持脚部10aの下端面には、小傾斜面14aと合致する形状の傾斜が形成されてなる。また支持脚部10aの中心部分には、第二の磁石部M2に反発する極性方向に調整されて固定された永久磁石からなる磁性体である、第一の磁石部M1が埋め込まれるようにして固定されてなる。
上記のような支持脚部10aを備えた構成されたことで、リング部10は、排水栓本体1の内周面の円形状に沿って水平方向に回動動作する水平作動部4と、水平方向への回動動作に対応して上下動する垂直作動部5の、両方の作動部の機能を一体に備えてなる。即ち、リング部10が水平作動部4且つ垂直作動部5であり、駆動部である。
継手部材11は排水栓本体1の下流側に接続されるL字状に屈曲した管体からなる部材であって、電動ユニット15の下流側端部に接続配置される。
操作部3(本実施例では図示せず)は、浴槽B上縁の開口に取り付けられる部材であって、押しボタンと、制御部と、リード線Rとを備えてなる。施工完了時、電磁石からなる第二の磁石部M2は、操作部3の押しボタンを押し操作することで、制御部によって制御され、設定された順番に通電され、通電された順に磁力を発生させ、弁部材2を上下動させる。
逆流防止弁8は、シリコン等の弾性素材より形成され、平面視円形且つ側面視略三角形状であって、下端部分に弁部8aが形成されてなり、通常時は弁部8aが当接して下流側からの排水、臭気、害虫類などの逆流を防止し、上流側である排水口1aからの排水が生じた際には水圧に応じて開口し、内部の排水を下流側に排出する。該逆流防止弁8は、施工完了時には、上縁部分が排水栓本体1と電動ユニット15の接続箇所に生じる段差に係止されるようにして、水密的且つ排水口1aから着脱自在に、排水栓本体1の内面に接続される。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして、槽体である浴槽Bに施工される。
まず、排水栓本体1を、浴槽B底面に設けられた孔部に挿通し、フランジ部の下面を、孔部の周縁上面に当接した状態とする。更にナット部材1bの雌ネジを、排水栓本体1の雄ネジに螺合させ、フランジ部下面とナット部材1b上面とで孔部の周縁を挟持するようにして排水栓本体1を浴槽Bに固定する。
次に、操作部3を天板部に設けた孔部に取り付け固定する。
次に、排水栓本体1に、下方から、電動ユニット15を接続固定する。この際は、排水栓本体1の位置決め溝部1cに電動ユニット15の位置決め突条部15bを合致させ、排水栓本体1の凹凸部14に電動ユニット15の第二の磁石部M2の位置が適切な位置となるようにする。
次に、電動ユニット15の下流側端部に継手部材11の上流側端部を接続し、更に継手部材11の下流側端部を配管部材Pを介して下水側端部に接続する。
次に、操作部3のリード線Rを、電動ユニット15に接続する。
次に、排水口1a内から逆流防止弁8を挿入し、排水栓本体1と電動ユニット15の接続箇所に生じる段差を利用して、排水栓本体1の内面に水密的且つ着脱自在に接続する。
更に排水口1a内に弁部材2のリング部10、弁軸部2bを配置して、本実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
以下に、上記第三実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作について説明する。尚、動作を説明する図27乃至図33においては、説明を容易にするため、排水栓本体1、弁部材2、水平作動部4であり垂直作動部5であるリング部10の概略図のみ図示してなる(それぞれの部材の位置関係、及び動作は、施工が完了し、実際の使用時の各部材の動作に基づいて図示する)。
図27乃至図33の各図において、(a)は排水栓本体1の中心軸から、排水栓本体1の内側方向を、およそ200度程度の範囲で見た概略図であり、(b)は(a)の状態における排水口1a周縁と弁部材2の弁体2a及び弁軸2bの状態を示す概略図である。
また、説明においては「支持脚部10aが右方向に移動する」等と記載しているが、この時、実際には、排水栓本体1内に沿って、支持脚部10aと共にリング体10が平面視右方向に回転している。
上記第三実施例の遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部3に操作を加えて、弁部材2の支持脚部10aが、図27に示したように、下側の小傾斜面14a部上に移動した状態とする(支持脚部10a下面と凹凸部14が当接しない遊びの許容する範囲で、支持脚部10aの位置は下側の小傾斜面14a部上から左右にずれる場合がある)。この状態においては、弁部材2は降下し、排水口1aは弁体2aに覆われるようにして閉口してなる。
この状態より、操作部3の押しボタンに押し操作を行うと、まず電磁石MAに通電が行われる。
弁部材2の支持脚部10aに備えられた第一の磁石部M1は、電磁石MAに反発し、支持脚部10aは図27の右側方向に向かって移動する。弁体2aは排水口1aに対して当接しており、仮に当接したまま弁体2aを回転させるためには当接面の摩擦力に抗する力が必要になるが、本実施例では弁体2aと弁軸は回動自在に構成されているため、弁体2aは排水口1a周縁に当接したまま、弁軸やリング体は支障なく動作する。
支持脚部10aは図28にあるように、中傾斜面14bに当接するが、電磁石MAの反発の作用を受けて、そのまま止まることなく右側方向に向かって移動するため、結果支持脚部10aと共に弁部材2全体が、中傾斜面14bに沿って上昇する。
支持脚部10aと中傾斜面14bとの接触箇所は図28においては面ではなく点であるが、実際にはリング部10が排水栓本体1の内周面に沿って回動しているため、支持脚部10aが傾くことは無い。
電磁石MAの影響は、支持脚部10aの第一の磁石部M1が、電磁石MBよりも右側に移動する位置まで作用する。このため、充分な時間が経過すると、支持脚部10aは、図29に示したように、電磁石MBよりも右側に移動する。
支持脚部10aが電磁石MBを超える位置まで移動するのに充分な時間が経過すると、電磁石MB、及び電磁石MDが通電され、電磁石MAの通電は終了する。
支持脚部10aの第一の磁石部M1は、電磁石MBに反発して中傾斜面14b上を更に右方向に移動し、傾斜に沿って上昇を続ける。
電磁石MBの影響は、支持脚部10aの第一の磁石部M1が、電磁石MCよりも右側に移動する位置まで作用する。このため、充分な時間が経過すると、支持脚部10aは、図30に示したように、電磁石MCよりも右側に移動する。尚、電磁石MDにも磁力が発生するが、この時は電磁石MDと支持脚部10aの第一の磁石部M1の間には充分な距離があるため、反発力はほとんど発生せず、支持脚部10aの第一の磁石部M1は支障なく弁部材2は電磁石MCの右側となる位置まで移動する。
支持脚部10aが電磁石MCを超える位置まで移動するのに充分な時間が経過すると、電磁石MCが通電され、電磁石MBの通電は終了する。
支持脚部10aの第一の磁石部M1は、電磁石MCに反発して中傾斜面14bを更に右方向に移動し、傾斜に沿って上昇を続ける。
電磁石MCの影響は、支持脚部10aの第一の磁石部M1が、支持脚部10a下面の中央が小傾斜面14a上に移動する位置まで作用する。このため、充分な時間が経過すると、支持脚部10aは、図31に示したように、支持脚部10a下面の中央が小傾斜面14a上に移動する位置まで移動する。
結果、支持脚部10aは傾斜に沿って動作し、小傾斜面14aの傾斜と支持脚部10a下面が合致するようにして、電磁石MCの影響する範囲を若干超えて更に右側に移動し、図32の状態となる。
この図32の状態になるまでに充分な時間が経過すると、電磁石MCの通電は終了する。
弁部材2の支持脚部10aは、小傾斜面14aに合致して安定し、結果、弁部材2全体が、傾斜面7に沿って上昇した状態で安定することで、排水口1aから弁体2aが離間して排水口1aが開口する。
浴槽B内に吐水が溜まっていた場合、吐水は排水口1aから排水栓本体1内、逆流防止弁8、継手部材11、排水配管内を介し、最終的に床下配管から下水側に排出される(逆流防止弁8の開口時の動作は、段落0028に記載の通りである)。
この状態より操作部3の押しボタンに操作を行うと、前述した、排水口1aの閉口状態から開口状態への作動時と同様の手順にて通電が行われる。
しかしながら、電磁石MAが通電され、電磁石MAが磁力を発生させても、支持脚部10aの第一の磁石部M1と電磁石MAとの間は充分に離間しているため、弁部材2は特に何ら影響を受けない。
そのまま充分な時間が経過すると、電磁石MB、及び電磁石MDが通電され、電磁石MAの通電は終了する。
この時、支持脚部10aの第一の磁石部M1は、電磁石MDに反発して小傾斜面14aを乗り越えて、右側、即ち図33に示したように、大傾斜面14c上に移動し、大傾斜面14c上を落下するようにして降下する。支持脚部10aの支持がなくなったことで、弁体2aが排水口1a周辺に当接するまで弁部材2全体が降下し、弁体2aが排水口1aを閉口して図27の状態となり、弁部材2の動作が終了する。通電自体は、電磁石MB及び電磁石MD、次いで電磁石MCに充分な時間行われ、終了するが、それら電磁石MB乃至電磁石MDの各電磁石は、通電しても図27の状態にある弁部材2に対して充分に離間しており、何ら影響を及ぼさない。仮に影響を生じる程度の磁力を生じたとしても、支持脚部10aと電磁石MB乃至電磁石MDの位置関係から、弁部材2の支持脚部10aが弁部材2を上昇する方向(右方向)に移動することは無い(大傾斜面14cは垂直に近く、仮に電磁石MBの反発により支持脚部10aが大傾斜面14cに強く押圧されても、支持脚部10aが大傾斜面14cに沿って上昇することは無理である)。
以降、この操作を繰り返すことで、操作部3を操作することにより、遠隔操作にて排水口1aを開閉することができる。
このように、本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、水平作動部4であり垂直作動部5であるリング体10にて弁部材2を上下動させ排水口1aを開閉する遠隔操作式排水栓装置であり、且つ電動ユニット15とリング体10間との動作の伝達は、両部材間に磁力を生じさせる磁性体によって、弁部材2の側面方向から、排水の流路を形成する部材(排水栓本体1)の壁面を超えて行われている。リング体10の水平動作は、回転動作によって行われ、また、リング体10の水平動作は凹凸部14の小傾斜面14a、中傾斜面14b、大傾斜面14cによりリング体10の垂直動作に変換される。
本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、磁性体の磁力を利用し、磁力を介して弁部材2を上昇させる構造としたことで、排水口1a内に障害物が生じない遠隔操作式排水栓装置として構成されており、弁部材2を排水口1aから取り出すことで、排水栓本体1内部等の清掃が容易である。
また、上記遠隔操作式排水栓装置においては、排水栓本体1内に配置した逆流防止弁8によって、下流側からの排水、臭気、害虫類の逆流を防止することができる。該逆流防止弁8は、排水栓本体1から着脱自在に構成されており、排水口1aから弁部材2を取り出した上で、排水口1aから取り出すことができる。
上記第三の実施例においては、弁部材2が上昇する幅は、排水栓本体1内部に設けられた、凹凸部14の形状、特に上下2つの小傾斜面14aの高さ幅によって決定することができる。
第一の磁石部M1と第二の磁石部M2(電磁石部MA、MB、MC、MD)の磁力強さが、槽体満水時の水圧に対抗するのに不充分な強さであると、弁部材2が垂直作動部5の動作に連動することができず、排水口1aが閉口したままとなるが、磁力強さと弁部材2の上昇幅には何ら関係が無いから、磁力強さは必要なだけ強くすることができる。
よって、最も水圧による加重が強く作用する遠隔操作式排水栓装置の事例(従来例であれば、段落0009の第二の事例)に合わせて、第一の磁石部M1と第二の磁石部M2の磁力強さを設定すれば、最も水圧による加重が小さく作用する遠隔操作式排水栓装置の事例(従来例であれば、段落0009の第一の事例)であっても、遠隔操作式排水栓装置を支障なく使用することができ、槽体や部材毎に仕様を変える必要が無くなり、部材の共通化が図れる。
また、排水口1aから飛び出させないために弁部材2を長くする、という必要も無いため、排水栓本体1や継手部材11を長くする必要も無く、遠隔操作式排水栓装置の部材や排水配管がキャビネットS2内の収納空間内に必要以上に突出したり、浴槽Bの排水口1aに使用した場合に浴槽B下の空間を高く取る必要も無い。また、排水口1aの開口時弁部材2が必要以上に上昇して意匠性を悪化させる、という問題も生じない。
また、上記実施例において、通電など磁力が必要なタイミングは弁部材2を上昇、または下降させる時のみであるので、弁部材2が上昇した状態を維持するためには通電等行う必要が無く、電磁石によって駆動するランニングコストや機器への負担が増大することも無い。
また、当然ながら、磁性体の磁力を利用し、磁力を介して弁部材2を上昇させる構造としたことで、排水口1a内に障害物が生じない遠隔操作式排水栓装置として構成されており、塵芥が溜まりにくく、且つ弁部材2を排水口1aから取り出すことで、清掃を容易に行うことができる構造である。
以下に、本発明の第四実施例について、図面を参照しつつ説明する。
図34乃至図43に示した、本発明の第四実施例の遠隔操作式排水栓装置は、以下に記載する、槽体としての浴槽B、排水栓本体1、電動ユニット15、水平作動部4、垂直作動部5、弁部材2、継手部材11、操作部3、逆流防止弁8等より構成されてなる。
浴槽Bは、上方が開口した箱体であって、底面には排水栓本体1を、上縁周縁には操作部3を、それぞれ取り付ける孔部を有してなる。
排水栓本体1は、内部に排水口1aを形成する略円筒形状の部材であって、上縁に外方向に突出したフランジ部を、外側面上方に雄ネジを、それぞれ備えてなり、浴槽Bの底面の開口に取り付けられる。
また、排水栓本体1の外側面二か所に、後述する電動ユニット15との位置決めを行う為の位置決め溝部1cを設けてなる。
また、排水栓本体1の内側面四か所に、後述する弁部材2の垂直作動部5であるリング体の回転を防止するためのガイド用突起部12を設けてなる。
また、排水栓本体1の雄ネジと螺合する雌ネジを備えたナット部材1bを備えてなる。
電動ユニット15は、排水栓本体1を下方から覆うようにして接続固定される略リング状の部材であって、内部に通電により機能する電磁石からなる第二の磁石部M2を備えてなる。
第二の磁石部M2について詳述すると、第二の磁石部M2は電磁石からなり、平面視電動ユニット15の中心軸を中心として、90度間隔で電磁石ME及び電磁石MFが、交互に配置されている。つまり電磁石ME、電磁石MF各2対、計4個用意されている。電磁石ME及び電磁石MFの高さ位置は、後述する水平作動部4の第一の磁石部M1に対応する高さ位置である。
また、電磁石MD、電磁石MEの磁力強さは同程度で、通電させることで、それぞれ近くにある第一の磁石部M1を引き寄せる引力を生じる。
これら第二の磁石部M2の電磁石は、リード線Rを接続することで、後述する操作部3の制御部に接続される。
電動ユニット15の内部には、排水栓本体1の位置決め溝部1cに対応する位置決め突条部15bがあり、この位置決め突条部15bを、排水栓本体1の位置決め溝部1cに沿って接続することで、排水栓本体1と第二の磁石部M2とを、段落0035に記載したような動作をする位置関係に配置することができる。
また、電動ユニット15の内周面下端には、円周に沿って連続した突出部分である内フランジ部15aを備えてなる。
水平作動部4は、排水栓本体1内部に回動自在に収納配置される部材であって、図36、図37に示したように、円筒形状を成し、その外径は、排水栓本体1の突条部5cに干渉しない程度の径に形成されてなる。
更に、水平作動部4の上方には、等脚台形形状部分を二か所設けてなり、また等脚台形の上方中央、及び台形形状部分間の中間部分に、半円形上の窪み部4dを計4か所設けてなる。
台形の傾斜は、水平面に対して20度程度である。このように構成したことで、水平作動部4の上方は、二回転対称形状を構成してなる。
また水平作動部4の台形形状部分の下方には、第二の磁石部M2を引き寄せる極性方向に調整されて固定された永久磁石からなる磁性体である、第一の磁石部M1が埋め込まれるようにして固定されてなる。
垂直作動部5は、有底円筒形状にして後述する弁部材2の弁軸を収納する軸受部5bと、該軸受部5bの周囲に設けた、脚によって軸受部5bに接続されるリング部10と、から構成されてなる。
リング部10の外径は、排水栓本体1の内径に等しく、またリング部10の下方には、等脚台形形状に突出した支持脚部10aを二脚有してなり、また等脚台形の下方中央に、水平作動部4の窪み部4dに対応する突起部5cを備えてなる。
台形の傾斜は、水平面に対して20度程度である。このように構成したことで、リング部10の下方は、二回転対称形状を構成してなる。
また、リング部10の外側面には、排水栓本体1内部に設けられた、ガイド用突起部12に対応する溝部13が設けられてなり、これにより、施工完了時排水栓本体1内でリング部10は回動しないように構成されてなる。
上記のような支持脚部10aを備えた構成されたことで、リング部10は、水平作動部4の水平方向への回動動作に対応して上下動する機能を備えてなる。
弁部材2は、排水口1aを閉塞する円盤状の弁部材2と、該弁部材2の中央から下方に向かって垂下される弁軸部2bから構成されてなる。
継手部材11は排水栓本体1の下流側に接続されるL字状に屈曲した管体からなる部材であって、排水栓本体1の下方に配置される。該継手部材11の上流側端部は、排水栓本体1の下流側端部に水密的に接続可能に構成されてなる。
操作部3(本実施例では図示せず)は、浴槽B上縁の開口に取り付けられる部材であって、押しボタンと、制御部と、リード線Rとを備えてなる。施工完了時、電磁石からなる第二の磁石部M2は、操作部3の押しボタンを押し操作することで、制御部によって制御され、設定された順番に通電され、通電された順に磁力を発生させ、弁部材2を上下動させる。
逆流防止弁8は、シリコン等の弾性素材より形成され、平面視円形且つ側面視略三角形状であって、下端部分に弁部8aが形成されてなり、通常時は弁部8aが当接して下流側からの排水、臭気、害虫類などの逆流を防止し、上流側である排水口1aからの排水が生じた際には水圧に応じて開口し、内部の排水を下流側に排出する。該逆流防止弁8は、施工完了時には、上縁部分が電動ユニット15の内フランジ部15aに生じる段差に係止されるようにして、水密的且つ排水口1aから着脱自在に、排水栓本体1の内面に接続される。
ここで、施工完了時の水平作動部4、垂直作動部5、及び第二の磁石部M2の位置関係について簡単に説明する。
垂直作動部5は排水栓本体1に対して上下動はするが、位置決め突起部12と溝部13とが合致しているため、排水栓本体1内を回動することは無い。また、排水栓本体1と電動ユニット15も位置決め溝部1cと位置決め突条部15bとで位置関係が固定されている。
これを利用して、本実施例では、第一の磁石部M1と第二の磁石部M2との位置関係を次のように設定してなる。
施工完了時、第二の電磁石部の電磁石MEに通電が行われると、水平作動部4の第一の電磁石部は電磁石MEに引き寄せられて回動し、水平作動部4の台形形状部分の上面が、水平方向に対しては位置決めされている垂直作動部5のリング部10の支持脚部10a下端位置に移動する。
また、第二の電磁石部の電磁石MFに通電が行われると、水平作動部4の第一の電磁石部は電磁石MFに引き寄せられて回動し、水平作動部14の台形形状部分の上面が、水平方向に対しては位置決めされているリング部10の支持脚部10aの中間位置に移動する。
上記のように構成した遠隔操作式排水栓装置は、以下のようにして、槽体である浴槽Bに施工される。
まず、排水栓本体1を、浴槽B底面に設けられた孔部に挿通し、フランジ部の下面を、孔部の周縁上面に当接した状態とする。更にナット部材1bの雌ネジを、排水栓本体1の雄ネジに螺合させ、フランジ部下面とナット部材1b上面とで孔部の周縁を挟持するようにして排水栓本体1を浴槽Bに固定する。
次に、操作部3を天板部に設けた孔部に取り付け固定する。
次に、排水栓本体1に、下方から、電動ユニット15を接続固定する。この際は、排水栓本体1の位置決め溝部1cに電動ユニット15の位置決め突条部15bを合致させ、排水栓本体1の凹凸部14に電動ユニット15の第二の磁石部M2の位置が適切な位置となるようにする。
次に、電動ユニット15の下流側端部に継手部材11の上流側端部を接続し、更に継手部材11の下流側端部を配管部材Pを介して下水側端部に接続する。
次に、操作部3のリード線Rを、電動ユニット15に接続する。
次に、排水口1a内から逆流防止弁8を挿入し、電動ユニット15の内フランジ部15aの段差上に、水密的且つ着脱自在に接続する。
次に、排水口1a内であって、電動ユニット15の内フランジ部15a上に、水平作動部4を、更にその上方に垂直作動部5を配置する。
更に、弁部材2の弁軸部2bを、垂直作動部5の軸受部5b内に配置して、本実施例の遠隔操作式排水栓装置の施工が完了する。
以下に、上記第四実施例の遠隔操作式排水栓装置の動作について説明する。尚、動作を説明する図38乃至図43においては、説明を容易にするため、排水栓本体1、弁部材2、水平作動部4、垂直作動部5の概略図のみ図示してなる(それぞれの部材の位置関係、及び動作は、施工が完了し、実際の使用時の各部材の動作に基づいて図示する)。
図38乃至図43の各図において、(a)は排水栓本体1の中心軸から、排水栓本体1の内側方向を、およそ290度程度の範囲で見た概略図であり、(b)は(a)の状態における排水口1a周縁と弁部材2の弁体2a及び弁軸2bの状態を示す概略図である。
また、説明においては「支持脚部10aが右方向に移動する」又は「支持脚部10aが左方向に移動する」と記載しているが、この時、実際には、排水栓本体1内に沿って、支持脚部10aと共にリング体10が平面視右方向又は左方向に回転している。
上記第四実施例の遠隔操作式排水栓装置を使用する場合、まず操作部3に操作を加えて、弁部材2の支持脚部10aが、図38に示したように、水平作動部4の台形形状部分間に移動した状態とする。この状態においては、弁部材2は垂直作動部5と共に降下し、排水口1aは弁体2aに覆われるようにして閉口してなる(弁軸部2b下端と軸受部5bの底面の間には若干の隙間がある)。
また、リング部10の脚部中央にある突起部5cは、水平作動部4の中央にある窪み部4dに合致している。
この状態より、操作部3の押しボタンに押し操作を行うと、電磁石MEに通電が行われる。
通電により発生した電磁石MEの磁力により、水平作動部4の第一の電磁石部が、電動ユニット15の第二の磁石部M2の電磁石MEに引き寄せられることで右または左方向に回動する(二つの電磁石MEの磁力強さが完全に等しく、且つ第一の磁石部M1が電磁石MEの完全に中間位置にあれば釣り合って回転しないことになるが、実際には若干の位置ずれなどで均衡が失われ、左右いずれかに回転する。また、対になる磁石部の位置や強度を若干ずらして確実に回転方向に偏りが生じるようにしても良い)。このため、水平作動部4の台形形状の傾斜面7が、右又は左方向に回動して、図39乃至図40のように、回動できないように構成されている垂直作動部5のリング体の支持脚部10aの傾斜面7を押し上げる。
垂直作動部5の上昇に伴って、弁軸部2bの下端が、軸受部5bの底面に当接し、更に弁部材2全体を押し上げる。
最終的に、リング体の支持脚部10aは、図41乃至図42のように、水平作動部4の台形形状の傾斜面7を登り切り、図43のように、水平作動部4の台形形状中央部の窪み部4dが、支持脚部10a下端中央の突起部5cに合致する位置まで移動する。
支持脚部10aが水平作動部4の台形形状部分上面に乗り上げ、支持脚部10aの突起部5cに台形形状部分の窪み部4dが合致する位置まで移動するのに充分な時間が経過すると、電磁石MEの通電は終了する。
水平作動部4は、弁部材2の支持脚部10aの突起部5cに、台形形状部分の窪み部4dが合致することで安定し、通電が終了しても排水時の振動などによって回動が生じないようになる。
結果、弁軸部2bの下端が、軸受部5bの底面に当接し、弁部材2全体が上昇した状態で安定することで、排水口1aから弁体2aが離間して排水口1aが開口する。
浴槽B内に吐水が溜まっていた場合、吐水は排水口1aから排水栓本体1内、逆流防止弁8、継手部材11、排水配管内を介し、最終的に床下配管から下水側に排出される。(逆流防止弁8の開口時の動作は、段落0034に記載の通りである)。
この状態より、操作部3の押しボタンに押し操作を行うと、電磁石MFに通電が行われる。
通電により発生した電磁石MFの磁力により、水平作動部4の第一の電磁石部が、電動ユニット15の第二の磁石部M2の電磁石MFに引き寄せられることで、垂直作動部5の支持脚部10aの突起部5cと台形形状部分の窪み部4dとの合致が解除され、その上で、水平作動部4は右または左方向に回動する。
水平作動部4は、図43から、図42、図41、図40、図39の順に左に移動し(あるいは図43から図39の過程を鏡写ししたようにして右に移動し)、90度程度回動して、水平作動部4の台形形状部間に支持脚部10aが配置されるように移動するため、弁部材2は垂直作動部5の支持を失って降下する。
最終的に、弁体2aが排水口1a周辺に当接して排水口1aを閉口し、弁部材2の降下は終了する。尚、垂直作動部5は弁部材2が排水口1aを覆った後も若干降下し、最終的に、垂直作動部5のリング体の支持脚部10aの突起部5dが、水平作動部4の台形形状部分間に設けた窪み部4dに合致する位置まで移動して、図38の状態となり、動作は終了する。
以降、この操作を繰り返すことで、操作部3を操作することにより、遠隔操作にて排水口1aを開閉することができる。
尚、上記のように、開口の際と閉口の際とで、第二の磁石部M2の通電される電磁石が異なる。このため、操作部3の制御部は、押しボタンに操作を行う都度「開口(電磁石MEに通電)」と「閉口(電磁石MFに通電)」とで通電する電磁石を交互に変更する。
何らかの要因で、排水口1aの開口時に、押しボタンの操作によらず水平作動部4が回転する等して排水口1aを閉塞した場合、排水口1aを開口させるためには、二度押しボタンを押さなければならないが、そのような事例が生じたとしても、若干の手間が増えるのみで、遠隔操作式排水栓装置や槽体の使用に特に支障は生じない。尚、排水口1aを閉口して槽内に吐水を溜める際に、押しボタンの操作によらず排水口1aが開口する、ということがあれば、溜めた吐水が流出してしまう、ということだから問題があるが、当然ながら偶発的な要因で水平作動部4が若干回転することはあっても、水圧の応力が作用している弁部材2を押し上げるような強力な回転を生じることは無いから、誤って排水口1aが開口する、という問題は生じない。
このように、本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、水平作動部4及び垂直作動部5にて弁部材2を上下動させ排水口1aを開閉する遠隔操作式排水栓装置であり、且つ水平作動部4の電磁石による動作の伝達は、両部材間に引力を生じさせる磁性体によって、弁部材2の側面方向から、排水の流路を形成する配管部材Pの壁面を超えて行われている。水平作動部4の水平動作は、回転動作によって行われ、また、水平作動部4の水平動作は傾斜面7により垂直作動部5の垂直動作に変換される。
上記第四の実施例においては、段落0034に記載した、第三実施例と同様の効果を有してなる。
本発明の実施例は以上のようであるが本発明は上記実施例に限定される物ではなく、主旨を変更しない範囲において自由に変更が可能である。
例えば、上記実施例では、水平運動を垂直運動に代える構造として、傾斜面7を利用して構成してなるが、クランク機構などヒンジなどを利用した機械的構造によってこれを達成しても構わない。
また、上記各実施例の構造において、各部際の配置や動作のタイミングを適宜調整することで、第一の磁石部M1と第二の磁石部M2の間に働く磁力を、引力から斥力よって動作するように(または斥力から引力によって動作するように)構成を変更しても構わない。
また、第一次実施例、第二実施例において、操作部3から水平作動部4への操作の伝達をレリースワイヤ9によって行っているが、これを電動また電磁石を利用して行うようにしても構わない。
また、第三実施例、第四実施例において、操作部3から水平作動部4への操作の伝達を電磁石によって行っているが、これをレリースワイヤ9のインナーワイヤ9b先端に永久磁石を固定するような構造としても構わない。
1 排水栓本体 1a 排水口
1b ナット部材 1c 位置決め溝部
2 弁部材 2a 弁体
2b 弁軸部 3 操作部
3a ツマミ部 4 水平作動部
4a トラック状開口部 4b インナーワイヤ固定部
4c 歯車部 4d 窪み部
5 垂直作動部 5a 円形開口部
5b 軸受部 5c 突起部
6 ケーシング部 6a アウターチューブ固定部
7 傾斜面 8 逆流防止弁
8a 弁部 9 レリースワイヤ
9a アウターチューブ 9b インナーワイヤ
9c ロッド部 9d 係合歯
10 リング部 10a 支持脚部
11 継手部材 11a 袋ナット
12 ガイド用突起部 13 溝部
14 凹凸部 14a 小傾斜面
14b 中傾斜面 14c 大傾斜面
15 電動ユニット 15a 内フランジ部
15b 位置決め突条部 B 浴槽
M1 第一の磁石部 M2 第二の磁石部
MA,MB,MC,MD,ME,MF 電磁石
P 配管部材 R リード線
S 洗面台 S1 洗面ボウル
S2 キャビネット T トラップ部

Claims (8)

  1. 槽体に設けられた排水口を遠隔操作的に開閉するための遠隔操作式排水栓装置であって、槽体に開口した排水口と、
    上下動によって排水口を開閉する弁部材と、
    排水口の開閉を操作する操作部と、
    操作部の操作に対応して水平方向に動作する水平作動部と、
    水平作動部の水平方向の動作を垂直方向の動作に変換して弁部材を上下動させる垂直作動部と、からなり、
    水平作動部の水平動作を、部材間に引力又は斥力を生じさせる磁性体によって行うように構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  2. 上記磁性体が電力によって磁力を生じる電磁石によって構成されてなることを特徴とする、請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  3. 槽体に設けられた排水口を遠隔操作的に開閉するための遠隔操作式排水栓装置であって、槽体に開口した排水口と、
    上下動によって排水口を開閉する弁部材と、
    排水口の開閉を操作する操作部と、
    操作部の操作に対応して水平方向に移動する水平作動部と、
    水平作動部の水平方向の動作を垂直方向の動作に変換して弁部材を上下動させる垂直作動部と、からなり、
    垂直作動部と弁部材間との動作の伝達を、部材間に引力を生じさせる磁性体によって行うように構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  4. 槽体に設けられた排水口を遠隔操作的に開閉するための遠隔操作式排水栓装置であって、槽体に開口した排水口と、
    上下動によって排水口を開閉する弁部材と、
    排水口の開閉を操作する操作部と、
    操作部の操作に対応して水平方向に移動する水平作動部と、
    水平作動部の水平方向の動作を垂直方向の動作に変換して弁部材を上下動させる垂直作動部と、からなり、
    垂直作動部と弁部材間との動作の伝達を、部材間に引力又は斥力を生じさせる磁性体によって、弁部材の側面方向から行うように構成したことを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  5. 上記遠隔操作式排水栓装置において、水平作動部と垂直作動部のいずれか一方、または両方に傾斜面を設け、該傾斜面によって水平作動部の水平方向への動作を垂直作動部の垂直方向への動作に変換することを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  6. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    水平作動部の水平方向への動作が、回転動作によって行われることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  7. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    磁性体の磁力により、排水の流路の壁面を超えて動作が伝達されるように構成したことを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  8. 上記遠隔操作式排水栓装置において、
    排水口からの排水が流れる排水流路の、弁部材よりも下流側に逆流防止弁を着脱自在に配置すると共に、
    弁部材を排水口から取り外した状態で、逆流防止弁を排水口から取り出し可能としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
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