JP2001019880A - インクジェット記録用水系インク - Google Patents

インクジェット記録用水系インク

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JP2001019880A JP19022699A JP19022699A JP2001019880A JP 2001019880 A JP2001019880 A JP 2001019880A JP 19022699 A JP19022699 A JP 19022699A JP 19022699 A JP19022699 A JP 19022699A JP 2001019880 A JP2001019880 A JP 2001019880A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マゼンタ色の色調が良好で、印字濃度が高く、
耐水性及び耐光性に優れたインクジェット記録用水系イ
ンクを提供すること。 【解決手段】金属イオンと2座以上で配位しうる特定の
染料の1種以上と、該染料と配位しうる金属イオンを含
む化合物とのマゼンタ色の配位体を含むポリマー粒子の
水分散体を含有してなるインクジェット記録用水系イン
ク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用水系インクに関する。更に詳しくは、耐光性及び耐
水性に優れたインクジェット記録用水系インクに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、非常に微細
なノズルからインク液滴を記録部材に直接吐出、付着さ
せて、文字や画像を得る記録方式である。この方式は、
使用する装置が低騒音で操作性がよいという利点のみな
らず、カラー化が容易であり、かつ記録部材として普通
紙を使用しうるという利点があるため、近年、インクジ
ェットプリンタに幅広く使用されている。
【0003】インクジェットプリンタに使用されるイン
クには、ノズルにインクが目詰まりするのを防止するた
めに、通常、水溶性染料及び多価アルコールが用いられ
ている。しかしながら、このインクには、水溶性染料が
耐水性に劣るという欠点がある。
【0004】インクジェット記録用インクの耐水性を向
上させるために、インクに顔料を用いること(特開平4
−28776号公報)、非水系液媒体を用いること(特
開平4−261478号公報)、耐水性に優れた染料を
用いること(米国特許第4963189号明細書)等が
提案されている。しかしながら、これらのインクには、
印字濃度の低下を招たり、耐光性に劣るという欠点があ
る。
【0005】また、染料の耐光性を改善する方法とし
て、染料に金属イオンを配位させる方法が一般に知られ
ており、この方法をインクジェット用染料の製造に使用
し、染料と金属イオンを同じインクに含有させることが
提案されている(特開平8−156399号公報)。し
かしながら、この方法には、染料に金属イオンを配位さ
せることにより、水に対する溶解度が低下するため、染
料が沈澱し、インクジェットのノズルで目詰まりを生じ
るおそれがあるという欠点がある。
【0006】そこで、染料と金属イオンを同じインクに
含有させずにそれぞれ異なるインクに含有させるか、あ
るいは染料及び金属イオンの一方をインクに含有させ、
その他方を紙に含有させて、印刷する際に紙面上で両者
を混合する方法が提案されている。しかしながら、この
方法には、2種類のインクを必要とするという欠点や、
普通紙には適用することができないという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マゼンタ色
の色調が良好で、印字濃度が高く、耐水性及び耐光性に
優れたインクジェット記録用水系インクを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)〜(I
V):
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、X1 はアゾ結合に結合する炭素の
隣接位の少なくとも1つが窒素原子、酸素原子、硫黄原
子、セレン原子若しくはテルル原子で置換され、少なく
とも1つの環が5〜7個の原子から構成されている芳香
族の炭素環又は複素環を完成するのに必要な原子群、X
2 は少なくとも1つの環が5〜7個の炭素環又は複素環
を完成するのに必要な原子群を示し、各炭素環又は複素
環は置換されていてもよい。Gは配位基を示す。Yは−
O−、−S−、−N=、−NH−又は−NR1 −(R1
はアルキル基、アルケニル基、アリール基又はヘテロ環
基を示す)を示す〕で表される化合物からなる群より選
ばれた、金属イオンと2座以上で配位しうる染料Aの1
種以上と、該染料Aと配位しうる金属イオンを含む化合
物Bとのマゼンタ色の配位体Cを含むポリマー粒子の水
分散体を含有してなるインクジェット記録用水系インク
に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録用水
系インクは、特定の染料Aと、該染料Aと配位しうる金
属イオンを含む化合物Bとの配位体Cを含むポリマーの
水分散体が用いられている点に、1つの大きな特徴があ
り、染料Aと化合物Bが併用されていることにより、優
れた色調を有し、しかも印字濃度が高く、耐光性及び耐
水性にも優れるという格別顕著に優れた効果を発現す
る。
【0012】染料Aとしては、式(I)〜(IV)で表され
る化合物からなる群より選ばれた1種以上の、金属イオ
ンと2座以上で配位しうる染料が用いられる。
【0013】Gで表される配位基は、独立していてもよ
く、隣接するX2 で表される環と結合していてもよい。
Gとしては、OH基、COOH基、ヘテロ複素環基等が
挙げられる。X2 で表される炭素環又は複素環の一部が
窒素原子、酸素原子、硫黄原子又はセレン原子で置換さ
れていることが好ましい。また、X1 とX2 で表される
5〜7個の原子から構成されている芳香族の炭素環又は
複素環の水素原子が−CONHR2 基(R2 は直鎖又は
分岐鎖の炭素数1〜24のアルキル基を示す)、−SO
2 NHR3 基(R3 は直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜24
のアルキル基を示す)、−NR4 5 基(R4 およびR
5 はそれぞれ独立して直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜24
のアルキル基を示す)又は直鎖若しくは分岐鎖の炭素数
1〜24のアルキル基で置換されていることが好まし
い。
【0014】式(I)で表される化合物の代表例として
は、式(Ia):
【0015】
【化3】
【0016】で表される化合物、式(Ib):
【0017】
【化4】
【0018】で表される化合物等が挙げられ、これらの
化合物は、いずれも、本発明において好適に使用しうる
ものである。
【0019】式(II)で表される化合物の代表例として
は、式(IIa) :
【0020】
【化5】
【0021】で表される化合物、式(IIb) :
【0022】
【化6】
【0023】で表される化合物等が挙げられ、これらの
化合物は、いずれも、本発明において好適に使用しうる
ものである。
【0024】式(III)で表される化合物の代表例として
は、式(IIIa):
【0025】
【化7】
【0026】で表される化合物等が挙げられ、この化合
物は、本発明において好適に使用しうるものである。
【0027】式(IV) で表される化合物の代表例として
は、式(IVa) :
【0028】
【化8】
【0029】で表される化合物等が挙げられ、この化合
物は、本発明において好適に使用しうるものである。
【0030】式(I)〜(IV)で表される化合物は、それ
ぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。これらの化合物の中では、有機溶媒に溶解しうるも
のが好ましく、有機溶媒に溶解し、金属イオンと3座で
配位可能なものがより好ましい。
【0031】化合物Bとしては、金属イオンと無機アニ
オン又は有機アニオンとの塩、配位金属イオン錯体等が
挙げられる。化合物Bの具体例としては、式(VI): 〔Ma+(Qb-x (V)y 〕(Wc ) z (VI) (式中、Mは金属原子、Qはアニオンの配位子、Vは中
性の配位子、Wは対イオン;aは1〜5の整数、bは1
〜6の整数、cは0を除く−2〜2の数、x、y及びz
はそれぞれ0〜6の整数を示す)で表される化合物が挙
げられ、これらは、それぞれ単独で又は2種以上を混合
して用いることができる。
【0032】Ma+で示される金属イオンとしては、銅
(I, II)、銀(I)、金(III) 、亜鉛(II)、アルミニウ
ム(III)、ガリウム(III)、ケイ素(IV) 、チタン(I
V)、ジルコニウム(IV)、クロム(III)、マンガン(I
I) 、鉄(II, III)、ルテニウム(II,III ,IV) 、コ
バルト(II, III)、ロジウム(II,III)、ニッケル(I
I)、パラジウム(II) 、白金(II, IV) 等が挙げられ
る。これらの中では、2座配位の染料を使用する場合に
は、4座又は6座で配位しうる遷移金属イオンが好まし
く、3座配位の染料を使用する場合には、6座で配位し
うる遷移金属イオンが好ましい。特に好ましい遷移金属
イオンとしては亜鉛(II)、ニッケル(II)、コバルト
(II,III)、銅(II)、ロジウム(II,III)、ルテニウ
ム(II,III)、パラジウム(II)及び白金(II,IV)が
挙げられる。
【0033】Qb-で示されるアニオンの配位子として
は、ハライドイオン(フルオライド、クロライド、ブロ
マイド、アイオダイド等)、硝酸イオン、硫酸イオン、
炭酸イオン、カルボキシレートイオン、ヒドロキシイオ
ン、シアノイオン、ペルオキシイオン、アセチルアセト
ナトイオン及びその誘導体、サリチルアルデヒドのフェ
ノラートイオン及びその誘導体、グリシナトイオン、チ
オシアナートイオン、アジドイオン、オキザラートイオ
ン、硫酸イオン、オキサライトイオン等が挙げられる。
【0034】Vで表される中性の配位子は、アンモニ
ア、水、トリフェニルホスフィン、エチレンジアミン、
1, 3−プロパンジアミン、2, 2',2''−ビピリジ
ン、1,10−フェナントロリン、グリシンアミド、ジ
エチレントリアミン、2,2',2''−ターピリジン、トリエ
チレンテトラミン等が挙げられる。
【0035】Wc で表される対イオンは、電荷を中性に
するために、必要に応じてアニオン又はカチオンとな
る。このようなアニオンとしては、ハライドイオン、亜
硫酸イオン、硫酸イオン、アルキル又はアリールスルホ
ン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、過塩素酸イオ
ン、カルボキシレート(アセテート、トリフルアセテー
ト、ステアリレート等)、サリシネート、ベンゾエー
ト、ヘキサフルオロホスフェート、テトラフルオロボレ
ート等が挙げられ、また、カチオンとしては、リチウム
(I)、ナトリウム(I)、カリウム(I)、アンモニ
ウム、ホスフォニウム等が挙げられる。
【0036】化合物Bの具体例としては、塩化亜鉛、硫
酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、塩化ニッケル(II)、酢
酸ニッケル(II)、ステアリン酸ニッケル(II)、ビス
(2, 4− ペンタンジオナト)ジアクアニッケル(I
I)、ビス(3−メトキシカルボニル−2, 4−テトデ
カンジオナト)ニッケル(II)、トリス(グリシンアミ
ド)ニッケル(II)テトラフェニルホウ酸塩、酢酸コバ
ルト(II)、チオシアン酸コバルト(II)、ヘキサアン
ミンコバルト(III)塩化物、シス−ジクロロテトラアン
ミンコバルト(III)塩化物、テトラニトロジアミンコバ
ルト(III)酸アンモニウム、硫酸銅(II)、テトラフル
オロホウ酸銅(II)、ビス(エチレンジアミン)銅(I
I)硫酸塩、塩化ロジウム(II)、硫酸ロジウム(I
I)、ヘキサアンミンロジウム(III)塩化物、ヘキサシ
アノロジウム酸(III)カリウム、ヘキサアンミンルテニ
ウム(III)臭化物、ヘキサシアノルテニウム(II)酸カ
リウム、テトラクロロパラジウム(II)酸アンモニウ
ム、テトラアンミンパラジウム(II)塩化物、テトラア
ンミン白金(II)塩化物、ヘキサアンミン白金(IV)塩
化物、トリス(エチレンジアミン)白金(IV)塩化物、
式(V):
【0037】
【化9】
【0038】で表される化合物等が挙げられる。これら
の中では、有機溶媒に溶解しうるもの、特に式(V)で
表される化合物が好ましい。
【0039】ポリマー100重量部に対する染料Aの量
は、十分な印字濃度及び十分な発色性を発現させる観点
から、50〜300重量部、好ましくは100〜150
重量部であることが望ましい。
【0040】ポリマー中における化合物Bの含有量は、
十分な耐光性を発現させる観点から、染料Aと配位する
のに要する化学量論量の0.8〜10倍であることが好
ましく、1〜1.5倍であることがより好ましい。
【0041】なお、染料A及び化合物Bをそれぞれ原料
として用い、両者があらかじめ配位されていないもので
あることが、染料Aと化合物Bとをあらかじめ配位させ
るという煩雑な工程が不要である点、及びあらかじめ両
者が配位されている染料(以下、染料Dという)の場合
のように目的とする物性に応じて所望の染料Aと化合物
Bとを組み合わせることができないということを回避す
る点から、好ましい。
【0042】マゼンタ色は、主な吸収波長が500〜6
00nmである光吸収スペクトルを有する色であること
が良好な色調を得るという観点から好ましい。
【0043】ポリマーとしては、染料Aの少なくとも一
部をポリマー中に含有し得るものを用いることができ
る。又、ポリマーが塩生成基を有することが安定な水分
散体を得るという観点から好ましい。ポリマーは、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル及びスチレン系
モノマーからなる群より選ばれた1種以上と、塩生成基
を有する重合性不飽和モノマーと、これらのモノマーと
共重合可能なモノマーとを含有するモノマー組成物を共
重合させて得られたポリマーが好ましい。アクリル酸エ
ステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリ
ル酸n−アミル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸
n−オクチル、アクリル酸ドデシル等が挙げられる。メ
タクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸t−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタ
クリル酸n−アミル、メタクリル酸2−エチルへキシ
ル、メタクリル酸ラウリル、ポリエチレングリコールメ
タクリレート等が挙げられる。また、スチレン系モノマ
ーとしては、スチレン、ビニルトルエン、2−メチルス
チレン等が挙げられる。
【0044】塩生成基を有する重合性不飽和モノマーと
しては、塩生成基を有する、カチオン性モノマー及びア
ニオン性モノマーが挙げられる。これらのカチオン性モ
ノマー及びアニオン性モノマーとしては、例えば、特開
平10−279873号公報記載のモノマー等が挙げら
れる。
【0045】塩生成基を有するカチオン性モノマーとし
ては、不飽和3級アミン含有モノマー、不飽和アンモニ
ウム塩含有モノマー等が挙げられる。その好ましい代表
例としては、 N,N−ジエチルアミノエチルアクリレー
ト、 N−(N',N' −ジメチルアミノエチル)アクリルア
ミド、 N−(N',N' −ジメチルアミノエチル)メタクリ
ルアミド等が挙げられる。
【0046】塩生成基を有するアニオン性モノマーとし
ては、不飽和カルボン酸モノマー、不飽和スルホン酸モ
ノマー、不飽和リン酸モノマー等が挙げられる。その好
ましい代表例としては、アクリル酸、メタクリル酸等が
挙げられる。
【0047】前記モノマーと共重合可能なモノマーとし
ては、特開平10−279873号公報等に記載されて
いる(メタ)アクリルアミド系モノマー〔アクリルアミ
ド系モノマー又はメタクリルアミド系モノマーをいう。
以下同じ〕;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート等のヒドロキシル基含
有アクリレート及びメタクリレート;式(A):
【0048】
【化10】
【0049】(式中、R6 は、それぞれ独立して、水素
原子;メチル基、エチル基等の炭素数1〜4の低級アル
キル基;フェニル基等のアリール基;メトキシ基等の炭
素数1〜4のアルコキシ基、fは数平均分子量が500
〜5000となる数を示す)で表されるシリコーンマク
ロマー、片末端に重合性官能基を有するビニル系ポリマ
ーからなるビニル系マクロマー、片末端に重合性官能基
を有するポリエステルからなるポリエステル系マクロマ
ー、片末端に重合性官能基を有するポリウレタンからな
るポリウレタンマクロマー、片末端に重合性官能基を有
するポリアルキルエーテルからなるポリアルキルエーテ
ルマクロマー等が挙げられるが、本発明は、かかる例示
のみに限定されるものではない。それらの中では、 N,N
−ジメチルアクリルアミド、 N−t−ブチルアクリルア
ミド、2−ヒドロキエチルメタクリレート及び式(A)
で表されるシリコーンマクロマーが好ましい。
【0050】モノマー組成物におけるアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル及びスチレン系モノマーから
なる群より選ばれた1種以上の含有量は1〜40重量
%、好ましくは2〜20重量%、塩生成基を有する重合
性不飽和モノマーの含有量は2〜40重量%、好ましく
は5〜20重量%、これらのモノマーと共重合可能なモ
ノマーの含有量は60〜90重量%、好ましくは70〜
85重量%であることが望ましい。
【0051】なお、モノマー組成物には、必要により、
重合連鎖移動剤を含有させてもよい。
【0052】ポリマーは、前記モノマー組成物を塊状重
合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の公知の
重合法により、モノマー組成物を共重合させることによ
って得ることができる。これらの方法の中では、特に溶
液重合法が好ましい。
【0053】溶液重合法を採用する際に使用される溶剤
としては、エタノール、プロパノール等の脂肪族アルコ
ール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢
酸エチル等のエステル類;ベンゼン、トルエン等の芳香
族溶剤等の有機溶剤が挙げられ、これらは単独で又は2
種以上を混合して用いることができる。
【0054】ポリマーの重量平均分子量は、後述する製
造例1〜3に示す条件の下でゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーで測定したとき、3000〜80000
0、好ましくは3000〜50000であることが、プ
リンタヘッドの焦げ付きを防止し、印刷後のインクの耐
久性を向上させる観点から好ましい。
【0055】また、前記ポリマーは、DSC (示差走査熱
量計)により測定されるTg(ガラス転移点)が圧電素子
を用いたインクジェット記録方式では20℃以上である
ことが好ましく、熱エネルギーを用いたインクジェット
記録方式では30℃以上であることが好ましく、特に圧
電素子方式及び熱エネルギー方式の両方式において40
〜150℃であることが好ましい。
【0056】染料Aと化合物Bとのマゼンタ色の配位体
Cを含むポリマー粒子の水分散体を製造するには、まず
染料A、化合物B及びポリマーを有機溶媒に溶解させ
る。この場合、有機溶媒100重量部に対して、染料A
10〜30重量部、好ましくは15〜25重量部、化合
物B10〜30重量部、好ましくは15〜25重量部、
またポリマー30〜100重量部、好ましくは35〜5
0重量部を使用することが、得られる水系インクの安定
性の観点から望ましい。この場合、有機溶媒としては、
水不溶性有機溶媒が乳化時の乳化物の安定性の観点から
好ましい。なお、前記染料A及び化合物Bを原料として
用いる代わりに染料Dを用いる場合、染料Dの量は、得
られる水系インクの安定性の観点から、有機溶媒100
重量部に対して、20〜60重量部、好ましくは30〜
50重量部であることが望ましい。
【0057】水不溶性有機溶媒としては、25℃での水
に対する溶解度が3重量%以下のものが、染料Aや染料
Dの晶析を防止する観点から好ましい。その例として
は、ベンゼン、トルエン等の芳香族溶媒;ヘプタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン等の脂肪族溶媒;塩化メチレ
ン、1, 1, 1−トリクロロエタン、クロロホルム、四
塩化炭素、1, 2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪
族溶媒等が挙げられる。
【0058】次に、染料A、化合物B及びポリマーを含
む有機溶媒溶液に水を添加する。該ポリマーが塩生成基
を有する場合には、中和剤及び水を添加し、該ポリマー
中の塩生成基をイオン化する。水、又は中和剤と水を添
加した後、乳化する。この際、必要に応じて界面活性剤
を添加してもよい。
【0059】中和剤として、塩生成基の種類に応じて酸
又は塩基を選択すればよい。酸としては、塩酸、硫酸等
の無機酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、コハク酸、グル
コン酸等の有機酸が挙げられる。また、塩基としては、
トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノメタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等
の3級アミン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等が挙げられる。
【0060】中和度には特に限定がない。通常、水系イ
ンクの液性が弱塩基性〜中性となるように中和すること
が望ましい。また、水の量は、有機溶媒100重量部に
対して150〜1000重量部程度であることが好まし
い。
【0061】前記界面活性剤には、特に限定がない。そ
の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルカ
ン又はオレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキル又はアリールエーテル
硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、アルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸
塩、α−スルホ脂肪酸エステル、脂肪酸塩、高級脂肪酸
とアミノ酸の縮合物等のアニオン界面活性剤;脂肪族ア
ミン塩、第4級アンモニウム塩、スルホニウム塩、ホス
ホニウム塩等のカチオン界面活性剤;ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、アルキル(ポ
リ)グリコシド等のノニオン界面活性剤等が挙げられ、
これらは単独で又は2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0062】次に前記のように乳化した後、該乳化物か
ら有機溶媒を除去するとともに、必要により所定量の水
を除去することにより、所定量の固形分濃度を有する水
系インクが得られる。
【0063】乳化は、有機溶媒除去前のポリマー粒子の
平均粒径が100〜500nmとなるように分散させる
ことが好ましい。乳化の際に使用しうる乳化機として
は、超音波乳化機、高圧ホモジナイザー、膜乳化機等が
挙げられる。
【0064】有機溶媒の除去は、20〜100℃の温
度、好ましくは30〜60℃の温度で蒸発することによ
って行なうことが好ましい。この際、有機溶媒の除去
は、水系インクの表面張力が低くなってにじみが大きく
ならない程度にまで行なうことが好ましい。
【0065】かくして得られた水系インクに含まれるポ
リマー粒子の平均粒径は、インクのにじみが発生するの
を回避し、水系インクにおけるポリマーの分散安定性を
向上させる観点から、10〜500nmであることが好
ましく、20〜200nmであることがより好ましい。
【0066】ポリマー粒子の中には、染料Aと化合物B
との配位体Cが含まれている。染料Aがポリマー粒子中
に含まれていることは、水系インクの媒体中に着色した
不溶解の染料Aの結晶が実質的に存在していないことに
よって確認することができる。更に、水系インクのスペ
クトル特性は、有機溶媒に溶解した染料溶液のそれと等
価であるから、染料Aによる着色がポリマー粒子中に含
まれている染料Aに基づくものであることを確認するこ
とができる。
【0067】水系インクにおけるポリマーの固形分量
は、印字濃度を向上させる観点及びインクジェットプリ
ンタのノズル先端での目詰まりを防止する観点から、1
〜30重量%、好ましくは2〜15重量%、より好まし
くは2〜10重量%であることが望ましい。
【0068】本発明の水系インクには、多価アルコール
類、アミノ酸類等の湿潤剤、分散剤、シリコーン系等の
消泡剤、カチオン、アニオン又はノニオン系の各種界面
活性剤等の表面張力調整剤、クロロメチルフェノール系
等の防黴剤、EDTA等のキレート剤、亜硫酸塩等の酸素吸
収剤等の各種添加剤を添加することもできる。
【0069】水系インク20℃における粘度は、特にイ
ンクジェットプリンタに使用したときの吐出の安定性の
観点から、0.5〜5mPa・sであることが好まし
く、1〜3mPa・sであることがより好ましい。ま
た、水系インクの20℃における表面張力は、被印字物
への浸透性の点から、20〜50mN/mであることが
好ましく、30〜45mN/mであることがより好まし
い。
【0070】
【実施例】製造例1〜3 攪拌機、還流冷却管、滴下ロート、温度計及び窒素ガス
導入管を取り付けた反応容器に、溶媒としてメチルエチ
ルケトン20重量部、モノマー及び重合連鎖移動剤とし
て、表1の「初期仕込モノマー」に記載のモノマー及び
重合連鎖移動剤(メルカプトエタノール)を仕込み、窒
素ガス置換を十分に行なった。
【0071】一方、滴下ロート中に、表1の「滴下モノ
マー」に記載のモノマー及び重合連鎖移動剤(メルカプ
トエタノール)、メチルエチルケトン60重量部、並び
に2, 2' −アゾビス(2, 4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.2重量部を十分に窒素ガス置換を行なった後に
仕込んだ。
【0072】窒素ガス雰囲気下、反応容器内の混合溶液
を攪拌しながら65℃まで昇温し、滴下ロート中の混合
溶液を3時間かけて徐々に滴下した。滴下終了後から2
時間経過後に、2, 2' −アゾビス(2, 4−ジメチル
バレロニトリル)0.1重量部をメチルエチルケトン5
重量部に溶解した溶液を添加し、更に65℃で2時間、
70℃で2時間熟成させることにより、ポリマー溶液を
得た。
【0073】得られたポリマー溶液を、減圧下、105
℃で2時間加熱して溶媒を除去することによってポリマ
ーを単離した。
【0074】次に、得られたポリマーの重量平均分子量
をポリスチレンを標準物質として、0.5%テトラヒド
ロフラン溶液を用いたゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィーによって測定した。その結果を表1に示す。
【0075】なお、表1に示すモノマーの名称及び略称
は、以下のことを意味する。 t−BMA:ターシャリーブチルメタクリレート n−BMA:ノルマルブチルメタクリレート HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート PEGMA:ポリエチレングリコールメタクリレート MAA:メタクリル酸 AA:アクリル酸 LMA:ラウリルメタクリレート St:スチレン Siマクロマー:シリコーンマクロマー〔チッソ(株)
製、品番:FM−0711〕
【0076】
【表1】
【0077】実施例1〜6及び比較例1〜2 製造例1〜3で得られたポリマー50gと、表2に示す
染料50gと、染料に対して配位するのに要する化学量
論量の前記式(V)で表される化合物(化合物B)とを
メチルエチルケトン200gに添加し、完全に溶解さ
せ、攪拌下で表2に示す中和剤を塩生成基を100%中
和させる量で添加し、共重合体中の塩生成基を中和し、
これにイオン交換水1500gを添加した後、マイクロ
フルイダイザーM110EH(みづほ工業(株)製、商
品名)で乳化し、次いで減圧下で60℃でメチルエチル
ケトンを除去し、更に一部の水を除去することにより濃
縮し、配位体Cを含むポリマー粒子の水分散体を得た。
【0078】なお、比較例2で使用した染料は、式(VI
I) :
【0079】
【化11】 で表される化合物である。
【0080】次に、得られた水分散体80g、ジエチレ
ングリコール10g及びイオン交換水10gを混合し、
得られた分散液を孔径0.2μmのフィルターによって
濾過し、ごみ及び粗大粒子を除去して、水系インクを得
た。
【0081】得られた水系インクの物性として、印字濃
度、耐光性、耐水性、色調及び平均粒径を以下の方法に
従って測定した。その結果を表2に示す。
【0082】(1)印字濃度 印字は、バブルジェットプリンター(キャノン(株)
製、型番:BJC−430)を用い、PPC用再生紙
(日本加工製紙(株)製)にベタ印字を行ない、25℃
で24時間自然乾燥させた後、その光学濃度をマクベス
濃度計(マクベス社製、品番:RD918)で測定し
た。
【0083】(2)耐光性 前記バブルジェットプリンターを用い、前記と同じPP
C用再生紙にベタ印字を行ない、25℃で24時間自然
乾燥させて試料を得た。その試料の特定の印字濃度(照
射前)を前記マクベス濃度計を用いて測定した。次に、
低温サイクルキセノンロングライフフェードメーター
(スガ試験機(株)製)を用いて、試料に紫外線100
00kJ/m2 を照射した。その後、前記と同様にして
照射前と同じ特定の印字箇所の照射後の印字濃度を測定
し、耐光性を式: 〔耐光性(%)〕=〔照射後の印字濃度〕/〔照射前の
印字濃度〕×100 に従って求め、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0084】〔評価基準〕 ◎:耐光性が95%以上 ○:耐光性が90%以上、95%未満 △:耐光性が80%以上、90%未満 ×:耐光性が80%未満
【0085】(3)耐水性 前記(2)耐光性で得られた試料(紫外線照射前)の特
定の印字箇所の印字濃度を測定した後、これを静水中に
垂直に10秒間浸漬し、そのまま垂直に引き上げた。2
5℃で24時間自然乾燥させた後、前記と同様にして浸
漬前と同じ箇所の印字の印字濃度を測定し、耐水性を
式: 〔耐水性〕(%)=〔浸漬後の印字濃度〕/〔浸漬前の
印字濃度〕×100 に従って求め、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0086】〔評価基準〕 ◎:耐水性が95%以上 ○:耐水性が90%以上、95%未満 △:耐水性が80%以上、90%未満 ×:耐水性が80%未満
【0087】(4)色調 前記(1)印字濃度で得られた、自然乾燥後の試料の反
射濃度をマクベス濃度計(マクベス社製、品番:RD9
18)で、イエロー、シアン及びマゼンタについて測定
した。イエロー又はシアンにおける反射濃度をマゼンタ
における反射濃度で除して、相対イエロー濃度又は相対
シアン濃度を求め、以下の評価基準に基づいて評価し
た。
【0088】〔評価基準〕 ○:相対イエロー濃度と相対シアン濃度がいずれも0.
1未満である場合 △:相対イエロー濃度と相対シアン濃度のいずれか一方
が0.1以上で、他方が0.1未満である場合 ×:相対イエロー濃度と相対シアン濃度がいずれも0.
1以上である場合
【0089】(5)平均粒径 コールターカウンターN4(コールター社製)を用い
て、平均粒径を測定した。
【0090】
【表2】
【0091】表2に示された結果から、各実施例で得ら
れた水系インクは、いずれも、優れたマゼンタ色の色調
を有し、しかも印字濃度が高く、耐光性及び耐水性にも
優れるという格別顕著に優れた効果を発現するものであ
ることがわかる。
【0092】
【発明の効果】本発明の水系インクは、印字濃度が高
く、マゼンタ色の色調が良好であり、しかも耐光性及び
耐水性に優れたものであるので、インクジェット記録用
水系インクとして好適に使用しうるものである。
フロントページの続き (72)発明者 澤田 道隆 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 2C056 EA06 EA13 FC02 2H086 BA53 BA56 BA59 BA60 4J039 AD03 AD10 BA10 BA17 BA18 BA31 BA38 BA39 BC19 BC31 BC40 BC50 BC51 BC53 BC55 BC59 BC65 BC71 BC73 BC79 BE02 CA06 EA15 EA35 EA38 GA24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)〜(IV): 【化1】 〔式中、X1 はアゾ結合に結合する炭素の隣接位の少な
    くとも1つが窒素原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原
    子若しくはテルル原子で置換され、少なくとも1つの環
    が5〜7個の原子から構成されている芳香族の炭素環又
    は複素環を完成するのに必要な原子群、X2 は少なくと
    も1つの環が5〜7個の炭素環又は複素環を完成するの
    に必要な原子群を示し、各炭素環又は複素環は置換され
    ていてもよい。Gは配位基を示す。Yは−O−、−S
    −、−N=、−NH−又は−NR1 −(R1 はアルキル
    基、アルケニル基、アリール基又はヘテロ環基を示す)
    を示す〕で表される化合物からなる群より選ばれた、金
    属イオンと2座以上で配位しうる染料Aの1種以上と、
    該染料Aと配位しうる金属イオンを含む化合物Bとのマ
    ゼンタ色の配位体Cを含むポリマー粒子の水分散体を含
    有してなるインクジェット記録用水系インク。
  2. 【請求項2】 ポリマーが、アクリル酸エステル、メタ
    クリル酸エステル及びスチレン系モノマーからなる群よ
    り選ばれた1種以上と、塩生成基を有する重合性不飽和
    モノマーと、これらのモノマーと共重合可能なモノマー
    とを含有するモノマー組成物を共重合させてなるポリマ
    ーである請求項1記載の水系インク。
  3. 【請求項3】 金属イオンと2座以上で配位しうる染料
    A及び該染料Aと配位しうる金属イオンを含む化合物B
    の少なくとも1つが、有機溶媒に溶解しうるものである
    請求項1又は2記載の水系インク。
  4. 【請求項4】 水分散体中のポリマー粒子の平均粒径が
    20〜200nmである請求項1〜3いずれか記載の水
    系インク。
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