JP2003212916A - ポリマー色素粒子の製造方法及び複合ポリマー色素粒子 - Google Patents

ポリマー色素粒子の製造方法及び複合ポリマー色素粒子

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JP2003212916A
JP2003212916A JP2002362415A JP2002362415A JP2003212916A JP 2003212916 A JP2003212916 A JP 2003212916A JP 2002362415 A JP2002362415 A JP 2002362415A JP 2002362415 A JP2002362415 A JP 2002362415A JP 2003212916 A JP2003212916 A JP 2003212916A
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polymer
ink
colorant
mixture
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JP2002362415A
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Xiaoru Wang
ワン シャオル
Huijuan D Chen
ダイアナ チェン フイジュアン
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Eastman Kodak Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/44Polymerisation in the presence of compounding ingredients, e.g. plasticisers, dyestuffs, fillers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水溶性有機溶剤との適合性と、インクジェット
組成物中での安定性とが改善されたポリマー色素粒子及
び複合ポリマー色素粒子,その製造方法の提供。 【解決手段】1)少なくとも1種のエチレン系不飽和モ
ノマーを含有する有機媒体及び水不溶性色素を含む着色
剤混合物を形成し、2)該着色剤混合物と、界面活性剤
及び補助安定剤を含む水性混合物とを混合して着色剤混
合物/水性混合物を形成し、3)該着色剤混合物/水性
混合物を強力に攪拌することにより安定な水性液滴混合
物を形成させ、そして4)重合を開始し、着色剤相とポ
リマー相とを含む複合ポリマー色素粒子を形成するに際
し、重合開始前に付加重合開始剤を添加するポリマー色
素粒子の製造方法。上記方法で製造された複合ポリマー
色素粒子、並びに水不溶性色素を含有する着色剤相とポ
リマー相とを含んで成り、補助安定剤が組み合わされて
いる複合ポリマー色素粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー色素粒子
及びポリマー色素粒子の製造に関する。本発明はより具
体的には、ポリマー色素粒子、及び、水不溶性色素とポ
リマーとを含む粒子の製造に関する。ポリマー色素粒子
は、インクジェット印刷のためのインクジェット用イン
クを形成するのに役立つ。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷は、デジタル信号に
応答して支持体(紙、透明フィルム、布地等)上にイン
ク液滴を付着させることによる、画像を生成するための
非衝撃法である。インクジェット・プリンタは、工業的
ラベリングからデスクトップ文書及び描画の短時間印刷
に至る市場全体にわたって、幅広く使用されている。
【0003】インクジェット記録法において、使用され
るインクが種々の性能要件を満たすことが必要である。
このような性能要件は一般的に見て、筆記用具(例えば
万年筆、フェルトペンなど)のような他の液状インク塗
布に対する要件よりも厳しい。具体的には、インクジェ
ット印刷法で利用されるインクに対しては、概ね以下の
条件が求められる: (1) インクは物理的性質、例えば圧電振動子の駆動
電圧や駆動周波数、プリントヘッド・オリフィスの形状
及び材料、及びオリフィスの直径のような印刷装置の吐
出条件に見合った粘度、表面張力、導電性を有していな
ければならず; (2) インクは、使用中にプリントヘッド・オリフィ
スの目詰まりを引き起こすことなしに、長時間にわたっ
て保存可能でなければならず; (3) インクは記録媒体上、例えば紙、フィルム等に
迅速に定着可能であって、これにより、結果として生じ
たインク・ドットの輪郭が平滑となり、ドットとして形
成されたインクの染みが最小限に抑えられなければなら
ず; (4) 印刷された画像は、クリヤな色調、高密度、高
度な光沢及び高度な色域を有するように、高品質でなけ
ればならず; (5) 印刷された画像は、優れた耐水性(水抵抗)と
耐光性(光抵抗)とを呈さなければならず; (6) 印刷された(インク)画像は、画像を受容する
エレメント表面に良好に付着しなければならず、物理的
かつ機械的な引掻きに対して高度な抵抗性を有さなけれ
ばならず; (7) インクは周囲の材料、例えば保存容器、プリン
トヘッド構成部分、オリフィス等を化学的に攻撃、腐食
又は浸食してはならず; (8) インクは不快な臭気を有してはならず、また、
毒性又は可燃性であってはならず; (9) インクは低発泡特性及び高pH安定特性を呈さ
なければならない。
【0004】種々のインクジェット・プリンタで使用さ
れるインクは色素を基剤とするか、又はピグメントを基
剤とするものとして分類することができる。ピグメント
を基剤とするインクはいくつかの欠点を有する。例えば
ピグメントを基剤とするインクは、特殊コーテッド・ペ
ーパーと、オーバヘッド・プロジェクションに用いられ
る透明フィルムのようなフィルムと、高品質のグラフィ
ック及び描画の出力に用いられる光沢紙又は乳白色フィ
ルムと、それぞれ異なる状態で相互作用する。その結
果、画像は乾湿付着特性が不良で、汚れやすくなるおそ
れがある。
【0005】ピグメントを基剤とするインクがはらむ別
の欠点は、水混和性有機溶剤の存在によりその保存安定
性が低いことである。水混和性有機溶剤は、インクの流
動学的特性を調整し、インクの発射性及び再流動可能性
を最大化するのに使用される。これらの溶剤は、プリン
トヘッド内の乾燥を防ぎ、インク配合物中の空気取込み
効果を最小限に抑えるためにインクの表面張力を低減す
る。このような空気取込みは、ヘッド性能に重大な影響
を与えるおそれのある気泡を発生させる。残念ながら、
これらの水混和性有機溶剤は、インク配合物中のピグメ
ント粒子のコロイド安定性に対して不都合な影響を与え
るおそれもある。
【0006】色素は、キャリヤ媒体によって分子分散又
は溶媒和させられる着色剤である。キャリヤ媒体は、室
温において液体又は固体であってよい。周知のインクジ
ェット用インクは一般に水溶性色素を含む。この水溶性
色素は、インク・ビヒクル、例えば水、又は水と周知の
水溶性有機溶剤又は水混和性有機溶剤とを含む混合物中
に可溶である。これらの水溶性色素を含むインクは、普
通紙上の低光学密度、不良耐水性、不良耐光性、溶剤蒸
発の結果として生じるジェット・チャネルの目詰まり、
色素の溶解度の変化、色素結晶化、及びインクのにじみ
といった多くの問題を呈する場合がある。耐水性色素を
基剤とするインクを開発し、現存のインクを改良する必
要がある。より具体的には、普通紙を含む種々様々な記
録媒体上で高品質印刷物を提供するインクを開発する必
要がある。特に、受容体上の高い光学濃度を有し、また
優れた耐光性及び耐変色性を有する、色素を基剤とする
インクを開発する必要が大いにある。これらの要求及び
その他の要求は本発明の実施態様において達成すること
ができる。
【0007】これらの要件を達成するために、油溶性
(水不溶性)色素が研究されている。いくつかのインク
は有機溶剤を用いるが、しかしこのようなインクは、環
境に配慮している。水を基剤とする油溶性色素は、低汚
染、低価格及び高品質という利点を有する。しかし、水
媒体中に油溶性色素を安定的に分散させることは難し
い。国際公開98/14524号パンフレット及び米国
特許出願第09/510,879号明細書に開示された
油溶性着色剤は、有機溶剤中に溶解させられ、攪拌しな
がらゆっくりと水性ポリマーラテックスに添加される。
混合後、有機溶剤が蒸発させられ、着色剤はポリマー粒
子に加えられる。この混合物は、水と湿潤剤といくつか
の他の添加剤とを添加することにより、インクジェット
用インクを配合するのに使用される。米国特許第5,9
58,998号明細書には、油溶性着色剤を含有するイ
ンク組成物が開示されている。この組成物は、約2.5
〜20モル%のスルホン化度を有するスルホン化ポリエ
ステル樹脂中にピグメントをフラッシングし、約40℃
〜95℃の温度で水中にピグメントを含有するポリエス
テル樹脂を分散させ、次いで分離して混合することによ
り製造される。分散は、100〜5000の回転数の速
度で作業するせん断装置によって行われる。せん断装置
は、約5〜約150ナノメーターというサブミクロンサ
イズから成る安定的なピグメント含有粒子をもたらす。
しかし、ポリマー中に加えることができる着色剤の量は
限られる。
【0008】特開2000−297126号公報に開示
された、インク組成物の製造方法の場合、着色剤、モノ
マー及び開始剤を採用するバッチ・エマルジョン重合法
を用いて、ポリマー着色剤粒子が製造される。しかしこ
の方法は、より多くのミセル粒子核形成に関与し、ポリ
マー粒子が生成される。遊離ポリマー(ポリマー粒子及
び水溶性ポリマーの双方)の存在は、インクジェット用
インク中に配合されると、インク粘性を著しく増大さ
せ、インキ保存安定性を低下させ、早期にプリントヘッ
ドを故障させ、画像の不具合を引き起こすおそれがあ
る。
【0009】
【特許文献1】米国特許第5,958,998号明細書
【特許文献2】国際公開98/14524号パンフレッ
【特許文献3】特開2000−297126号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】水溶性有機溶剤との適
合性と、インクジェット組成物中での安定性とが改善さ
れた着色剤粒子分散系がなおも必要である。また、印刷
時に、インクジェット記録エレメントの表面上に、画像
品質と、引掻き抵抗や汚れ抵抗のような物理的な耐久性
と、耐変色性や耐水性のような画像安定性とが改善され
た画像を提供するインク組成物も必要となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、順に、 1)少なくとも1種のエチレン系不飽和モノマーを含有
する有機媒体及び水不溶性色素を含む着色剤混合物を形
成し、 2)該着色剤混合物と、界面活性剤及び補助安定剤を含
む水性混合物とを混合して着色剤混合物/水性混合物を
形成し、 3)該着色剤混合物/水性混合物を強力に攪拌すること
により安定な水性液滴混合物を形成させ、そして 4)重合を開始し、着色剤相とポリマー相とを含む複合
ポリマー色素粒子を形成するに際し、重合開始前に付加
重合開始剤を添加する、ポリマー色素粒子の製造方法を
提供する。
【0012】本発明はさらに、上述の方法により製造さ
れた複合ポリマー色素粒子を提供する。また本発明は、
水不溶性色素を含有する着色剤相とポリマー相とを含ん
で成り、補助安定剤が組み合わされている複合ポリマー
色素粒子を提供する。本発明の方法により製造された最
終複合ポリマー色素粒子は、従来技術により製造された
粒子よりも、良好な安定性を有する。粒子はまた、製造
プロセス中においても、より安定的である。このような
粒子を配合されたインクは、オゾン安定性及びコロイド
安定性が改善され、良好な摩擦抵抗を有する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によれば、エチレン系不飽
和モノマーを含有する有機媒体及び水不溶性色素を含む
着色剤混合物が形成される。一般には、着色剤混合物を
形成するために、水不溶性色素は室温で、エチレン系不
飽和モノマーを含有する有機媒体中に溶解させられる。
【0014】本発明には、広範囲の水不溶性色素、例え
ばCiba-Geigy Orasol Red G, Ciba-Geigy Orasol Blue
GN, Ciba-Geigy Orasol Pink及びCiba-Geigy Orasol Ye
llowのような、油色素、分散色素又は溶剤色素を使用す
ることができる。好ましい水不溶性色素は、キサンテン
色素、メチン色素、ポリメチン色素、アントロキノン色
素、メロシアニン色素、アザメチン色素、アジン色素、
キノフタロン色素、チアジン色素、オキサジン色素、フ
タロシアニン色素、モノアゾ色素又はポリアゾ色素、及
び、金属錯体色素であってよい。より好ましくは、水不
溶性色素は、2000年10月12日付の米国特許出願
第09/689,184号明細書において開示されたピ
ラゾールアゾインドール色素の水不溶性類似物、及び、
米国特許第4,698,651号明細書に開示されたア
リールアゾイソチアゾール色素のようなアゾ色素である
か、又は、米国特許第5,997,622号明細書及び
同第6,001,161号明細書に記載された色素、す
なわち8−ヘテロシクリルアゾ−5−ヒドロキシキノリ
ンの遷移金属錯体の水不溶性類似物のような金属錯体色
素であってよい。上記明細書を参考のため本明細書に引
用する。本発明で使用する水不溶性色素の溶解度は、水
1L中、1g未満であり、より好ましくは水1L中0.
5g未満でなければならない。
【0015】本発明で使用可能なエチレン系不飽和モノ
マーの一例としては、以下のモノマー及びそれらの混合
物が挙げられる:アクリル酸、メタクリル酸、エタクリ
ル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメ
タクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタク
リレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメ
タクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレ
ート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、オクタデシルメタクリレート、オクタデシルアクリ
レート、ラウリルメタクリレート、ラウリルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシヘキシルアクリレート、ヒ
ドロキシヘキシルメタクリレート、ヒドロキシオクタデ
シルアクリレート、ヒドロキシオクタデシルメタクリレ
ート、ヒドロキシラウリルメタクリレート、ヒドロキシ
ラウリルアクリレート、フェネチルアクリレート、フェ
ネチルメタクリレート、6−フェニルへキシルアクリレ
ート、6−フェニルへキシルメタクリレート、フェニル
ラウリルアクリレート、フェニルラウリルメタクリレー
ト、3−ニトロフェニル−6−ヘキシルメタクリレー
ト、3−ニトロフェニル−18−オクタデシルアクリレ
ート、エチレングリコールジシクロペンチルエーテルア
クリレート、ビニルエチルケトン、ビニルプロピルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、ビニルオクチルケトン、ビ
ニルブチルケトン、シクロヘキシルアクリレート、3−
メタクリルオキシプロピル−ジメチルメトキシシラン、
3−メタクリルオキシプロピル−メチルジメトキシシラ
ン、3−メタクリルオキシプロピル−ペンタメチルジシ
ロキサン、3−メタクリルオキシプロピルトリス−(ト
リメチルシロキシ)シラン、3−アクリルオキシプロピ
ル−ジメチルメトキシシラン、アクリルオキシプロピル
メチルジメトキシシラン、トリフルオロメチルスチレ
ン、トリフルオロメチルアクリレート、トリフルオロメ
チルメタクリレート、テトラフルオロプロピルアクリレ
ート、テトラフルオロプロピルメタクリレート、ヘプタ
フルオロブチルメタクリレート、イソブチルアクリレー
ト、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソ
オクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、
N−N−ジヘキシルアクリルアミド、N−N−ジオクチ
ルアクリルアミド、N−N−ジメチルアミノエチルアク
リレート、N−N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、N−N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N−
N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N−N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N−N−ジエチルア
ミノエチルメタクリレート、ピペリジノ−N−エチルア
クリレート、ビニルプロピオネート、ビニルアセテー
ト、ビニルブチレート、ビニルブチルエーテル及びビニ
ルプロピルエーテルエチレン、スチレン、ビニルカルバ
ゾール、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン、ビニ
ルピレン、メチルメタクリレート、メチルアクリレー
ト、α−メチルスチレン、ジメチルスチレン、メチルス
チレン、ビニルビフェニル、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、グリシジルプロピレン、2
−メチル−2−ビニルオキシラン、ビニルピリジン、ア
ミノエチルメタクリレート、アミノエチルフェニルアク
リレート、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−
ヘキシルマレイミド、N−ビニル−フタルイミド、及び
N−ビニルマレイミドポリ(エチレングリコール)メチ
ルエーテルアクリレート、ポリビニルアルコール、ビニ
ルピロリドン、ビニル4−メチルピロリドン、ビニル4
−フェニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニル4
−メチルイミダゾール、ビニル4−フェニルイミダゾー
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメ
チルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−
メチルメタクリルアミド、アリールオキシジメチルアク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメ
タクリルアミド、アリールオキシピペリジン、及びN,
N−ジメチルアクリルアミドアクリル酸、メタクリル
酸、クロロメタクリル酸、マレイン酸、アリルアミン、
N,N−ジエチルアリルアミン、ビニルスルホンアミ
ド、ナトリウムアクリレート、ナトリウムメタクリレー
ト、アンモニウムアクリレート、アンモニウムメタクリ
レート、アクリルアミドプロパン−トリエチルアンモニ
ウムクロリド、メタクリルアミドプロパン−トリエチル
アンモニウムクロリド、ビニル−ピリジンヒドロクロリ
ド、ナトリウムビニルホスホネート及びナトリウム1−
メチルビニルホスホネート、ナトリウムビニルスルホネ
ート、ナトリウム1−メチルビニル−スルホネート、ナ
トリウムスチレンスルホネート、ナトリウムアクリルア
ミドプロパンスルホネート、ナトリウムメタクリルアミ
ドプロパンスルホネート及びナトリウムビニルモルホリ
ンスルホネート、アリルメタクリレート、アリルアクリ
レート、ブテニルアクリレート、ウンデセニルアクリレ
ート、ウンデセニルメタクリレート、ビニルアクリレー
ト及びビニルメタクリレート;ジエン、例えばブタジエ
ン及びイソプレン;不飽和モノカルボン酸と飽和グリコ
ール又はジオールとのエステル、例えばエチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,
4−ブタンジオールジメタクリレート、1,3−ブタン
ジオールジメタクリレート、ペンタエリトリトールテト
ラアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート;及び、多官能価芳香族化合物、例えばジビニル
ベンゼン等。
【0016】エチレン系不飽和モノマーによって形成さ
れるポリマーは、ホモポリマー、コポリマー又は架橋ポ
リマーであってよい。結果として生じるポリマーは水不
溶性であることが好ましい。本発明の1つの実施態様の
場合、形成されるポリマーは架橋ポリマーであり、採用
可能なエチレン系不飽和モノマーは、a)実質的に水不
溶性のホモポリマーを形成するために付加重合可能であ
り、かつイオン電荷基を含有しないエチレン系不飽和モ
ノマーと、b)架橋剤であることが可能なエチレン系不
飽和モノマーと、を含むモノマーの混合物である。別の
実施態様の場合、実質的に水溶性のホモポリマーを形成
するために付加重合可能なエチレン系不飽和モノマーを
付加的に利用して、コポリマー又は架橋ポリマーを形成
することができる。1つの適切な実施態様の場合、エチ
レン系不飽和モノマーと架橋モノマーとの比が、約9
7:3〜約50:50である。イオン電荷基を含有しな
いエチレン系不飽和モノマーは、例えばメチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシ
ルアクリレート、n−オクチルアクリレート、ラウリル
メタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
ノニルアクリレート、ベンジルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、ビニルアセテート、ビニルプロピ
オネート、ビニリデンクロリド、ビニルクロリド、スチ
レン、t−ブチルスチレン、ビニルトルエン、ブタジエ
ン又はイソプレンを含んでよい。水溶性のエチレン系不
飽和モノマーは例えば、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、アクリル酸、メタクリル酸、クロロメタクリル酸、
マレイン酸、アリルアミン、N,N−ジエチルアリルア
ミン、ビニルスルホンアミド、ナトリウムアクリレー
ト、ナトリウムメタクリレート、アンモニウムアクリレ
ート、アンモニウムメタクリレート、アクリルアミドプ
ロパン−トリエチルアンモニウムクロリド、メタクリル
アミドプロパン−トリエチルアンモニウムクロリド、ビ
ニル−ピリジンヒドロクロリド、ナトリウムビニルホス
ホネート及びナトリウム1−メチルビニルホスホネー
ト、ナトリウムビニルスルホネート、ナトリウム1−メ
チルビニルスルホネート、ナトリウムスチレンスルホネ
ートを含んでよい。架橋エチレン系不飽和モノマーは、
例えば、ビニルアクリレート及びビニルメタクリレー
ト;ジエン、例えばブタジエン及びイソプレン;不飽和
モノカルボン酸と飽和グリコール又はジオールとのエス
テル、例えばエチレングリコールジアクリレート、エチ
レングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタ
クリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレー
ト、ペンタエリトリトールテトラアクリレート及びトリ
メチロールプロパントリメタクリレート;及び、多官能
価芳香族化合物、例えばジビニルベンゼン等を含んでよ
い。好ましいモノマーのタイプはアクリレート、スチレ
ン系その他である。
【0017】有機媒体はエチレン系不飽和モノマーだけ
を含むか、又は、色素が、当該モノマー単独においては
所要の溶解度を有さない場合には、付加的な溶剤を含有
してよい。使用される付加的な溶剤は、ほとんどの有機
溶剤、例えばエーテル、アルコール、テトラヒドロフラ
ン、クロロホルム、メチレンクロリド、エチレンジクロ
リド、エチルアセテート、トルエン、メタノール、エタ
ノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール等から選択することができる。
溶剤が利用される場合、この溶剤は、重合ステップ後に
除去されることが好ましい。
【0018】本発明の次のステップでは、着色剤混合物
は、界面活性剤と補助安定剤とを含む水性混合物と組み
合わされて着色剤混合物/水性混合物を形成する。本発
明によれば、使用される補助安定剤は、例えば、固体コ
ロイド物質、例えば粘土、シリカ、又は無機金属塩、水
酸化物又は酸化物;又は有機物質、例えば澱粉、スルホ
ン化架橋有機ホモポリマー、樹脂ポリマー及びコポリマ
ー、例えばコポリ(スチレン−2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート−メタクリル酸−エチレングリコールジメ
タクリレート)、ヘキサデカン、セチルアルコール、及
び、あらゆる立体疎水性安定剤のうちのいずれかであっ
てよい。好ましい補助安定剤の一例としては、澱粉、ス
ルホン化架橋有機ホモポリマー、樹脂ポリマー及びコポ
リマー、例えばコポリ(スチレン−2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート−メタクリル酸−エチレングリコール
ジメタクリレート)、ヘキサデカン、セチルアルコー
ル、及び、あらゆる立体疎水性安定剤が挙げられ;最も
好ましい補助安定剤の一例としては、ヘキサデカン、セ
チルアルコール、及び、あらゆる立体疎水性安定剤が挙
げられる。使用される補助安定剤と、使用される界面活
性剤との量の比は、0.1:1〜10:1、より好まし
くは、1:1〜10:1であってよい。このステップは
通常、室温で行われる。
【0019】本発明で使用可能な界面活性剤の一例とし
ては、スルフェート、スルホネート、陽イオン化合物、
反応性界面活性剤、両性化合物及び高分子保護コロイド
が挙げられる。「マカッチャンの乳化剤及び洗剤(MuCut
cheon's Emulsifiers and Detergents): 1995, North A
merican Editor」に具体例が記載されており、このよう
な例は当業者には良く知られている。
【0020】本発明によれば、着色剤混合物/水性混合
物は、例えば音波処理、均質化、又は微流動化によっ
て、強力に機械的な攪拌を行うことにより混合されて、
安定な水性液滴混合物を形成する。混合の持続時間はモ
ノマー、着色剤及び界面活性剤のタイプに依存する。攪
拌は通常、1分〜40分で停止することができる。この
プロセス及び安定剤に関する詳細な情報は、「エマルジ
ョン重合及びエマルジョン・ポリマー(Emulsion Polyme
rization and Emulsion Polymers)」(P. A. Lovell, M.
S. El-Aasser, John Wiley & Sons Ltd., England, 199
7)に見出すことができる。この文献を参考のため本明細
書中に引用する。
【0021】重合の前ならばいつでも、好ましくは着色
剤混合物/水性混合物の形成後に、付加重合開始剤が導
入される。水性液滴混合物の形成後に重合が開始され
て、着色剤相とポリマー相とを含むポリマー色素粒子を
形成する。本発明によれば、付加重合開始剤によってフ
リーラジカルを形成させる好ましい方法では、熱を用い
る。使用される開始剤のタイプに応じて、反応温度を約
30℃〜約90℃の間で変えることができる。反応温度
は最低40℃であることが好ましく、最低50℃である
ことが最も好ましい。遊離モノマーが存在しないことを
保証するために、通常、反応はモノマー付加後、所定の
時間にわたって続けられる。また、より多くの開始剤
が、反応転化率を増大させるために、反応の最終段実施
中にスカベンジャとして添加されることが必要となる場
合がある。
【0022】本発明の実施に有用な付加重合開始剤の一
例としては、アゾ化合物及びジアゾ化合物、例えば2,
2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2,3−ジメチルブチロニトリル)、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−
アゾビス(2,3,3−トリメチルブチロニトリル)、
2,2’−アゾビス(2−イソプロピルブチロニトリ
ル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシル−
2,4−ジメチルバレロニトリル)、2−(カルバモイ
ルアゾ)イソブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4
−シアノバレリアン酸)及びジメチル−2,2’アゾビ
スイソブチレート、又は過酸化化合物、例えば過酸化ブ
チル、過酸化プロピル、過酸化ブチリル、ベンゾイルイ
ソブチリルペルオキシド、及び過酸化ベンゾイル、又
は、水溶性開始剤、例えば、過硫酸ナトリウム及び過硫
酸カリウム、又はあらゆる酸化還元開始剤が挙げられ
る。好ましい開始剤は油溶性開始剤である。特に適切な
開始剤の例は、アゾ開始剤、過酸化物開始剤、過硫酸開
始剤及び酸化還元開始剤である。開始剤は、モノマー総
質量の約0.2〜4質量パーセントの種々異なる量で使
用されてよい。形成されるポリマーの性質を制御するの
に、ブチルメルカプタンのような連鎖移動剤が用いられ
てもよい。
【0023】「複合」という用語は、本発明の方法によ
り製造された着色剤粒子が、少なくとも2つの物理的な
相、すなわち、溶剤を含まない着色剤相と、ポリマー相
とを含むことを意味する。層の領域は互いに離隔した状
態で分離されているのではなく、これらの相の間には結
合又は界面がある。複合ポリマー色素粒子は好ましくは
1μm未満の粒度を有し、より好ましくは200nm未
満の粒度を有し、最も好ましくは100nm未満の粒度
を有する。ポリマー相は約5000を上回る分子量を有
することが好ましく、10,000を上回る分子量がよ
り好ましい。1つの適切な実施態様の場合、複合ポリマ
ー色素粒子は、約200nm未満の平均粒度を有し、そ
れぞれの粒子のポリマー相は、約5000を上回る分子
量を有する。着色剤相とポリマー相との比は好ましくは
約10:90〜約90:10であり、より好ましくは約
20:80〜約50:50である。補助安定剤は、複合
ポリマー色素粒子と組み合わされて残されることにな
る。一般に、補助安定剤は、ポリマー色素粒子の表面上
に位置し、粒子を安定化するように作用する。
【0024】本明細書中に記載した本発明の方法により
製造されたポリマー色素粒子は、インクジェット用イン
クに用いるものとして例示するが、これらの粒子は、塗
料、筆記ペン用インク、マーカー、化粧品等、他の用途
にも利用される。インクジェット用インクを形成する上
で、ポリマー色素粒子を濃縮物の形で製造することが望
ましい。この濃縮物は次いで適宜の溶剤で稀釈され、特
定の用途に対する粘度、色彩、色相、飽和濃度及び印刷
域被覆率にとって最良の濃度にされる。このようなイン
キの許容可能な粘度は、ブルックフィールド装置及び関
連の方法を用いて測定して、一般には20センチポアズ
以下であり、好ましくは約1〜15センチポアズの範囲
にある。
【0025】本発明の方法により製造されたポリマー色
素粒子は、インクジェット用インクの最大約30質量パ
ーセントから成ってよい。プリントヘッドのオリフィス
内でインクが乾ききったり、かさぶた状になったりする
ことを防ぐ補助となるように、補助溶剤又は湿潤剤をイ
ンクに添加することもできる。採用可能な補助溶剤及び
湿潤剤の種類の一例としては、約10個を上回る炭素原
子の炭素鎖を有する一価アルコール、例えばデカノー
ル、ドデカノール、オレオイルアルコール、ステアロイ
ルアルコール、ヘキサデカノール、エイコサノール、多
価アルコール、例えばエチレングリコール、アルコー
ル、ジエチレングリコール(DEG)、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、テトラエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、グリセロール、2−
メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−2−
ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール(EHM
P)、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジ
オール、1,2,6−ヘキサントリオール及びチオグリ
コール;アルキレングリコールから誘導された低級アル
キルモノ−エーテル又はジ−エーテル、例えば、エチレ
ングリコールモノ−メチルエーテル又はモノ−エチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノ−メチルエーテル又
はモノ−エチルエーテル、プロピレングリコールモノ−
メチルエーテル又はモノ−エチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノ−メチルエーテル又はモノ−エチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジ−メチルエーテル又は
ジ−エチルエーテル、ポリ(エチレングリコール)モノ
ブチルエーテル(PEGMBE)、及びジエチレングリ
コールモノブチルエーテル(DEGMBE);窒素含有
化合物、例えば尿素、2−ピロリジノン、N−メチル−
2−ピロリジノン、及び1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン;及び硫黄含有化合物、例えばジメチルスル
ホキシド及びテトラメチレンスルホンが挙げられる。
【0026】インクジェット用インクの場合、ポリマー
相組成物は、配合に使用される有機溶剤と複合粒子との
適合性を最大化するように、また、インクが塗布される
支持体との相互作用を最大化するように選択することが
できる。有機溶剤との適合性を最大化することにより、
長期間の保存安定性がもたらされ、支持体との相互作用
を最大化することにより、画像域の付着性又は汚れ抵抗
が改善される。
【0027】乾燥すると着色剤をカプセル化する膜を形
成することにより、支持体に対する着色剤の付着性を改
善するために、本発明の方法により製造されたポリマー
色素粒子を使用して製造されたインクに、高分子バイン
ダを添加することもできる。使用可能なポリマーの例と
しては、ポリエステル、ポリスチレン/アクリレート、
スルホン化ポリエステル、ポリウレタン、ポリイミド等
が挙げられる。ポリマーは、インク中の成分総量に基づ
いて、約0.01〜約15質量パーセント、より好まし
くは、約0.01〜約5質量%の量で存在してよい。
【0028】水性インク中の微生物、例えばカビ、菌類
等の成長を抑制するために、インクジェット用インク組
成物に殺生剤が添加されてよい。インク組成物のための
好ましい殺生剤は、0.0001〜0.5質量%の最終
濃度のProxel(登録商標)GXL (Zeneca Speci
alties Co.) である。インクジェット用インク組成物中
に任意に存在してよい付加的な添加剤の一例としては、
増粘剤、導電性増強剤、凝結防止剤 (anti-kogation ag
ents)、乾燥剤、耐水剤、色素可溶化剤、キレート剤、
バインダー、光安定剤、粘性付与剤、緩衝剤、カビ防止
剤、カール防止剤、安定剤及び脱泡剤が挙げられる。
【0029】本発明の方法により製造されたポリマー色
素粒子を使用して形成されたインクジェット用インク
は、インクジェット印刷に採用される。この場合、イン
クジェット・プリンタのプリントヘッドに設けられた多
数のノズル又はオリフィスからインク液滴を射出するこ
とにより、液状インク液滴は制御された状態で、インク
受容支持体に塗布される。
【0030】商業的に入手可能なインクジェット・プリ
ンタは、インク液滴の付着を制御するためにいくつかの
相異なる方法を利用する。このような方法は一般に2つ
のタイプ、すなわち連続流及びドロップ・オン・デマン
ドである。ドロップ・オン・デマンド・システムの場
合、デジタルデータ信号に基づいて制御された圧電デバ
イス、音響デバイス又は熱プロセスによって形成された
圧力によって、インクの液滴がオリフィスから直接にイ
ンク受容層上の位置に射出される。インク液滴はこれが
必要でない場合には、プリントヘッドのオリフィスを通
して発生させられ射出されることはない。インクジェッ
ト印刷法及び関連プリンタは商業的に入手可能であり、
ここで詳しく説明する必要はない。
【0031】本発明の方法により製造されたポリマー色
素粒子を使用するインクジェット用インクは、インクジ
ェット印刷に採用することができる。この場合、インク
ジェット・プリンタのプリントヘッドに設けられた多数
のノズル又はオリフィスからインク液滴を射出すること
により、液状インク液滴は制御された状態で、インク受
容層支持体に塗布される。
【0032】インクジェット印刷に役立つインク受容支
持体は、当業者に良く知られている。このような支持体
の代表例は、米国特許第5,605,750号明細書;
同第5,789,070号明細書及び欧州特許出願公開
第813978号明細書に開示されている。これらの明
細書の開示内容を参考のため、本明細書中に引用する。
以下の例により、本発明の有用性を説明する。
【0033】
【実施例】以下の色素を本発明において使用した。
【0034】
【化1】
【0035】ポリマー色素粒子分散系の製造 ポリマー色素粒子分散系1(I−1) 400mlのビーカーに、1gの色素−1を加え、さら
に、2.4gのスチレン、2.4gのブチルメタクリレ
ート、1.2gのジビニルベンゼン、及び2.0gのエ
チルアセテートを加えた。添加後、その混合物を良く攪
拌した。別のビーカーに、50gの脱イオン化水、0.
6gのナトリウムドデシルスルホネート界面活性剤、及
び1.8gのヘキサデカンを加え、良く攪拌した。有機
相とを水性相とを、20分を上回る時間にわたって、音
波処理又は微流動化により強力に攪拌した。有機水性混
合物を反応器に加え、次いで1gのトルエン中0.09
gの開始剤アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を
反応器に加えた。さらに4時間にわたって反応を続けさ
せ、その後、反応器を室温にまで冷却した。有機溶剤を
減圧下で除去した。製造されたポリマー色素粒子分散系
をガラス繊維を通してろ過して凝塊を除去した。形成さ
れた粒子は約50重量%の着色剤相と、約50重量%の
ポリマー相とを含有する。音波処理又は微流動化の前に
開始剤を添加した。マイクロトラック超微粒子アナライ
ザ (Microtrac Ultra Fine ParticleAnalyzer) (Leeds
and Northrup)によって、50%中央値で粒度を測定し
た。これらのポリマー色素粒子をポリマー色素粒子分散
系1(I−1)と呼ぶ。これらの結果を表1に示す。 ポリマー色素粒子分散系2(I−2) ポリマー色素粒子分散系1と同様に、ポリマー色素粒子
分散系2を製造した。ただしこの場合、ポリマー色素粒
子分散系1の場合とは異なるモノマーを使用して(表1
に挙げる)、ポリマー色素粒子分散系を製造した。 ポリマー色素粒子分散系3(I−3) ポリマー色素粒子分散系1と同様に、ポリマー色素粒子
分散系3を製造した。ただしこの場合、色素−1の代わ
りに色素−2Aを使用した。 ポリマー色素粒子分散系4(I−4) ポリマー色素粒子分散系1と同様に、ポリマー色素粒子
分散系4を製造した。ただしこの場合、色素−1の代わ
りに色素−2Bを使用した。
【0036】比較ポリマー色素粒子分散系1(C−1) 400mlのビーカーに、1gの色素−1を加え、さら
に、2.4gのスチレン、2.4gのブチルメタクリレ
ート、1.2gのジビニルベンゼン、及び2.0gのエ
チルアセテートを加えた。添加後、その混合物を良く攪
拌した。別のビーカーに、50gの脱イオン化水、0.
9gのナトリウムドデシルスルホネート界面活性剤を加
え、良く攪拌した。有機水性混合物を反応器に加え、次
いで1gのトルエン中0.09gの開始剤アゾビスイソ
ブチロニトリル(AIBN)を反応器に加えた。さらに
4時間にわたって反応を続けさせ、その後、反応器を室
温にまで冷却した。有機溶剤を減圧下で除去した。製造
されたポリマー色素粒子分散系をガラス繊維を通してろ
過して凝塊を除去した。形成された粒子は約50重量%
の着色剤相と、約50重量%のポリマー相とを含有す
る。これらのポリマー色素粒子を比較ポリマー色素粒子
分散系1(C−1)と呼ぶ。マイクロトラック超微粒子
アナライザ (Leeds and Northrup)によって、50%中
央値で粒度を測定した。これらの結果を表1に示す。 比較ポリマー色素粒子分散系2(C−2) 比較ポリマー色素粒子分散系1と同様に、比較ポリマー
色素粒子分散系2を製造した。ただしこの場合、比較ポ
リマー色素粒子分散系1の場合とは異なるモノマーを使
用して(表1に挙げる)、ポリマー色素粒子分散系を製
造した。
【0037】比較ポリマー色素粒子分散系を製造するの
に用いられる手順は、本発明のポリマー色素粒子分散系
を製造するのに用いられる手順と比べて、明らかに異な
る。すなわち、比較ポリマー色素粒子分散系の場合、補
助安定剤が反応器に加えられず、有機水性相混合物を音
波処理及び/又は微流動化で処理しなかった。
【0038】
【表1】
【0039】インクの製造 比較インク1(インクC−1)(水溶性色素) 比較インクジェット用インクを製造するために、0.6
gの対照色素1(10%活性)、0.05gのSurf
ynol(登録商標)465(Air Products Inc.)、
1.2gのジエチレングリコール、1.0gのグリセロ
ール、及び0.3gのジ(プロピレングリコール)メチ
ルエーテル(Dowanol(登録商標)DPM)を蒸
留水に加え、最終インクが10.0gになるようにし
た。最終インクは、0.6%の対照色素−1、0.50
%のSurfynol(登録商標)465、12%のジ
エチレングリコール、10%のグリセロール、及び3%
のジ(プロピレングリコール)メチルエーテルを含有し
た。溶液を3μmのポリテトラフルオロエチレン製フィ
ルタを通してろ過し、空のEpson 660のインク
ジェット・カートリッジ内に充填した。 比較インク2(インクC−2)(水溶性色素) 比較インク1(インクC−1)と同様に、比較インク2
を製造した。ただしこの場合、対照色素−1の代わりに
0.3gの対照色素−2を使用した。最終インクは3%
の対照色素−2を含有した。 本発明のインク1(インクI−1)(水不溶性色素) このインクを比較インク1(インクC−1)と同様に製
造した。ただしこの場合、対照色素1の代わりにポリマ
ー色素粒子分散系(分散系I−1)を使用した。このイ
ンクを製造するために、5.0gのポリマー色素粒子分
散系1、0.05gのSurfynol(登録商標)4
65(Air Products Inc.)、1.2gのジエチレングリ
コール、0.6gのグリセロール、及び0.3gのジ
(プロピレングリコール)メチルエーテル(Dowan
ol(登録商標)DPM)を蒸留水に加え、最終インク
が10.0gになるようにした。最終インクは、50%
のポリマー色素粒子分散系1(10%活性)、0.50
%のSurfynol(登録商標)465、12.0%
のジエチレングリコール、6%のグリセロール、及び3
%のジ(プロピレングリコール)メチルエーテルを含有
した。溶液を3μmのポリテトラフルオロエチレン製フ
ィルタを通してろ過し、Epson 660のインクジ
ェット・カートリッジ内に充填した。 本発明のインク2(インクI−2)(水不溶性色素) インクI−1と同様にインクI−2を製造した。ただし
この場合、ポリマー色素粒子分散系1(分散系I−1)
の代わりに、ポリマー色素粒子分散系2(分散系I−
2)を使用した。 本発明のインク3(インクI−3)(水不溶性色素) インクI−1と同様にインクI−3を製造した。ただし
この場合、ポリマー色素粒子分散系1(分散系I−1)
の代わりに、ポリマー色素粒子分散系3(分散系I−
3)を使用した。 本発明のインク4(インクI−4)(水不溶性色素) インクI−1と同様にインクI−2Bを製造した。ただ
しこの場合、ポリマー色素粒子分散系1(分散系I−
1)の代わりに、ポリマー色素粒子分散系4(分散系I
−4)を使用した。 比較インク3(インクC−3)(水不溶性色素) インクI−1と同様に比較インク3(インクC−3)を
製造した。ただしこの場合、ポリマー色素粒子分散系1
(分散系I−1)の代わりに、比較ポリマー色素粒子分
散系1(分散系C−1)を使用した。 比較インク4(インクC−4)(水不溶性色素) インクI−1と同様に比較インク4(インクC−4)を
製造した。ただしこの場合、ポリマー色素粒子分散系1
(分散系I−1)の代わりに、比較ポリマー色素粒子分
散系2(分散系C−2)を使用した。 インクの特性決定:ガラスから成る試料瓶にインクを入
れ、最大3ヶ月間室温で放置した。月末毎に、上述のよ
うに粒度を測定した。新鮮な試料と比較して粒度及び粒
度分布が明らかに変化しているときは、インクの保存安
定性が不良であることを示唆するものと見なす。インク
をEpson 660の空のカートリッジに充填し、E
pson 660プリンタドライバを使用してノズル・
チェック・パターンを印刷し、また、5%〜100%の
ドット被覆率範囲の、ほぼ15 x 13mmサイズの
一連のパッチから成るテスト画像を、商業的に入手可能
なエプソン高品位光沢紙(Epson Premium
Glossy Paper)品番SO41286上に
印刷することにより、インクの発射性を試験した。ノズ
ル発射に失敗し、数回のクリーニング・サイクル後の印
刷画像に縞を形成するようなインクは、発射性が不良で
あると考えられる。ノズル発射の失敗がなく、しかも3
回未満のクリーニング・サイクル後に縞を形成しないイ
ンクは、その発射性が良好であると考えられる。
【0040】
【表2】
【0041】上記結果が示すように、本発明の方法によ
って製造された粒子から配合されたインクは、従来用い
られた方法により製造された粒子を使用したインクと比
較して、良好な保存安定性と発射性とを有している。 印刷試験 本発明におけるインクを使用した印刷物を作成した。こ
の場合、商業的に入手可能なエプソン高品位光沢紙(E
pson Premium Glossy Pape
r)品番SO41286上に、上述のインクを使用して
Epson 660インクジェット・プリンタで印刷し
たテスト画像を用いた。これらのテスト画像は、5%〜
100%のドット被覆率の範囲の、ほぼ15 x 13
mmの大きさを有する一連の6つの不等密度のパッチか
ら成る。印刷物を周囲の温度及び湿度で24時間、放置
して乾燥させた。 安定性試験 次いで、上述の印刷物をオゾン・チャンバ(〜5ppm
のオゾン・レベル、50%の相対湿度)内に6時間置い
た。エレメントの最大密度パッチのA状態反射密度を、
オゾンフェード試験の前後にX−Rite(登録商標)
414デンシトメータを用いて測定した。100%ドッ
ト被覆率のパッチに関して保持されたA状態反射密度の
百分率を表3に挙げる。
【0042】
【表3】
【0043】上記結果が示すように、本発明の方法によ
り製造された粒子から配合されたインクは、従来の方法
を用いて製造された粒子を使用したインクと比較して、
改善されたオゾン抵抗を有する。好ましい実施態様を具
体的に参照しながら、本発明を詳細に説明してきたが、
本発明の思想及び範囲内で変更や改変を加えることはも
ちろん可能である。
【0044】付加的な実施態様を以下に記す。 1. 順に、 1)少なくとも1種のエチレン系不飽和モノマーを含有
する有機媒体及び水不溶性色素を含む着色剤混合物を形
成し、 2)該着色剤混合物と、界面活性剤及び補助安定剤を含
む水性混合物とを混合して着色剤混合物/水性混合物を
形成し、 3)該着色剤混合物/水性混合物を強力に攪拌すること
により安定な水性液滴混合物を形成させ、そして 4)重合を開始し、着色剤相とポリマー相とを含む複合
ポリマー色素粒子を形成するに際し、重合開始前に付加
重合開始剤を添加する、ポリマー色素粒子の製造方法。 2. 前記補助安定剤が粘土、シリカ、又は無機金属
塩、水酸化物又は酸化物;澱粉、スルホン化架橋有機ホ
モポリマー、樹脂ポリマー及びコポリマー、ヘキサデカ
ン、セチルアルコール、又はあらゆる立体疎水性安定剤
である、第1項に記載の方法。 3. 前記補助安定剤がヘキサデカン、セチルアルコー
ル又は立体疎水性安定剤である、第1項に記載の方法。 4. 形成される前記ポリマーがホモポリマーである、
第1項に記載の方法。 5. 形成される前記ポリマーが架橋ポリマーであり、
前記有機媒体が、 a)実質的に水不溶性のホモポリマーを形成するために
付加重合可能であり、かつイオン電荷基を含有しない少
なくとも1種のエチレン系不飽和モノマーと、 b)架橋剤であることが可能な少なくとも1種のエチレ
ン系不飽和モノマーとを含むエチレン系不飽和モノマー
の混合物を含有する、第1項に記載の方法。 6. 形成される前記ポリマーがコポリマーであり、該
コポリマーが、実質的に水不溶性のホモポリマーを形成
するために付加重合可能であり、かつイオン電荷基を含
有しない少なくとも1種のエチレン系不飽和モノマーを
含有する、第1項に記載の方法。 7. 前記強力な攪拌が、音波処理、均質化、又は微流
動化である、第1項に記載の方法。 8. 前記水不溶性色素が水性媒体中、1g/L未満の
溶解度を有する、第1項に記載の方法。 9. 前記水不溶性色素がキサンテン色素、アントロキ
ノン色素、メチン色素、ポリメチン色素、メロシアニン
色素、アザメチン色素、アジン色素、キノフタロン色
素、チアジン色素、オキサジン色素、フタロシアニン色
素、モノアゾ色素又はポリアゾ色素、又は、金属錯体色
素である、第1項に記載の方法。 10. 前記水不溶性色素がアゾ色素又は金属錯体色素で
ある、第1項に記載の方法。 11. 前記アゾ色素がアリールアゾイソチアゾール色素
である、第10項に記載の方法。 12. 前記金属錯体色素が、8−ヘテロシクリルアゾ−
5−ヒドロキシキノリンの遷移金属錯体である、第10
項に記載の方法。 13. 前記付加重合開始剤が、アゾ開始剤、過酸化物開
始剤、過硫酸塩開始剤又は酸化還元開始剤である、第1
項に記載の方法。 14. 前記イオン電荷基を含有しないエチレン系不飽和
モノマーが、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、ヘキシルアクリレート、n−オクチ
ルアクリレート、ラウリルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレート、ノニルアクリレート、ベンジ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル
アセテート、ビニルプロピオネート、ビニリデンクロリ
ド、ビニルクロリド、スチレン、t−ブチルスチレン、
ビニルトルエン、ブタジエン又はイソプレンである、第
5項に記載の方法。 15. 架橋剤であることが可能な前記エチレン系不飽和
モノマーが、ビニルアクリレート、ビニルメタクリレー
ト;ジエン;不飽和モノカルボン酸と飽和グリコール又
はジオールとのエステル、又は多官能価芳香族化合物で
ある、第5項に記載の方法。 16. 前記複合ポリマー色素粒子が、1μm未満の粒度
を有する、第1項に記載の方法。 17. 前記複合ポリマー色素粒子が、200nm未満の
粒度を有する、第1項に記載の方法。 18. 前記複合ポリマー色素粒子が、約200nm未満
の平均粒度を有し、かつ、前記ポリマー相が、約500
0を上回る分子量を有する、第1項に記載の方法。 19. 前記ポリマー相が約10,000を上回る分子量
を有する、第1項に記載の方法。 20. 着色剤相とポリマー相との比が約10:90〜約
90:10である、第1項に記載の方法。 21. 第1項に記載の方法により製造された複合ポリマー
色素粒子。 22. 水不溶性色素を含有する着色剤相とポリマー相と
を含んで成り、補助安定剤が組み合わされている複合ポ
リマー色素粒子。 23. 前記補助安定剤が粘土、シリカ、又は無機金属
塩、水酸化物又は酸化物;澱粉、スルホン化架橋有機ホ
モポリマー、樹脂ポリマー及びコポリマー、ヘキサデカ
ン、セチルアルコール、又はあらゆる立体疎水性安定剤
である、第22項に記載の複合ポリマー色素粒子。 24. 前記補助安定剤がヘキサデカン、セチルアルコー
ル又は立体疎水性安定剤である、第22項に記載の複合
ポリマー色素粒子。 25. 前記水不溶性色素が水性媒体中、1g/L未満の
溶解度を有する、第22項に記載の複合ポリマー色素粒
子。 26. 前記水不溶性色素がキサンテン色素、アントロキ
ノン色素、メチン色素、ポリメチン色素、メロシアニン
色素、アザメチン色素、アジン色素、キノフタロン色
素、チアジン色素、オキサジン色素、フタロシアニン色
素、モノアゾ色素又はポリアゾ色素、又は、金属錯体色
素である、第22項に記載の複合ポリマー色素粒子。 27. 前記水不溶性色素がアゾ色素又は金属錯体色素で
ある、第22項に記載の複合ポリマー色素粒子。 28. 前記アゾ色素がアリールアゾイソチアゾール色素
である、第27項に記載の複合ポリマー色素粒子。 29. 前記金属錯体色素が、8−ヘテロシクリルアゾ−
5−ヒドロキシキノリンの遷移金属錯体である、第27
項に記載の複合ポリマー色素粒子。 30. 前記複合ポリマー色素粒子が、1μm未満の粒度
を有する、第22項に記載の複合ポリマー色素粒子。 31. 前記複合ポリマー色素粒子が、200nm未満の
粒度を有する、第22項に記載の複合ポリマー色素粒
子。 32. 前記複合ポリマー色素粒子が、約200nm未満
の平均粒度を有し、かつ、前記ポリマー相が、約500
0を上回る分子量を有する、第22項に記載の複合ポリ
マー色素粒子。 33. 前記ポリマー相が約10,000を上回る分子量
を有する、第22項に記載の複合ポリマー色素粒子。 34. 着色剤相とポリマー相との比が約10:90〜約
90:10である、第24項に記載の複合ポリマー色素
粒子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フイジュアン ダイアナ チェン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,セイジブルック ウェイ 1240 Fターム(参考) 4J011 BB02 BB09 KA04 KA08 KA11 KA12 KA15 KA21 KA28 KB09 KB29 KB30 PA04 PA27 PA35 PA38 PA39 PA47 PB25 PC02 PC06 4J039 AD09 AD10 AD12 AD13 AD14 AE11 BE01 BE02 GA24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に、 1)少なくとも1種のエチレン系不飽和モノマーを含有
    する有機媒体及び水不溶性色素を含む着色剤混合物を形
    成し、 2)該着色剤混合物と、界面活性剤及び補助安定剤を含
    む水性混合物とを混合して着色剤混合物/水性混合物を
    形成し、 3)該着色剤混合物/水性混合物を強力に攪拌すること
    により安定な水性液滴混合物を形成させ、そして 4)重合を開始し、着色剤相とポリマー相とを含む複合
    ポリマー色素粒子を形成するに際し、重合開始前に付加
    重合開始剤を添加することを特徴とする、ポリマー色素
    粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法により製造された
    複合ポリマー色素粒子。
  3. 【請求項3】 水不溶性色素を含有する着色剤相とポリ
    マー相とを含んで成り、補助安定剤が組み合わされてい
    る複合ポリマー色素粒子。
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