JP2001019377A - 産業車両のジャッキアップポイント構造及び該構造を備えたフォークリフト - Google Patents
産業車両のジャッキアップポイント構造及び該構造を備えたフォークリフトInfo
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Abstract
後部のウエイトが比較的小型の場合には、該ウエイトの
下面に設けるジャッキアップポイントを設定する位置に
関して自由度が低いため、エンジン式フォークリフトの
ウエイトの場合のような周囲に壁部を有するジャッキア
ップポイントを設けることが困難であった。本発明で
は、小型のウエイトであっても、ジャッキの位置ズレを
確実に防止できるジャッキアップポイントを提供する。 【解決手段】 後部にウエイト1を備えた産業車両の該
後部をジャッキアップするに際して、ジャッキ5の先端
受け部5aを嵌め込んで固定するためのジャッキアップ
ポイント6の構造であって、ウエイト1の下面に、該ウ
エイト1の前面1aに開口する凹部3を設け、該凹部3
の前面開口部を、当該産業車両の本体フレーム10に設
けた遮蔽板11により遮蔽してジャッキ5の先端受け部
5aの前方への外れを防止する構成とする。
Description
リフト等の産業車両の後部をジャッキアップするに際し
て、ジャッキの先端受け部を固定するための部位(ジャ
ッキアップポイント)の構造に関する。
役作業時における車両のバランスを取るためのウエイト
20が配置されている。図5は、エンジン式フォークリ
フトのウエイト20を単独で示している。一般に、上記
ジャッキアップポイント21はこのウエイト20の下面
に設定されている。このジャッキアップポイント21
は、ウエイト20の下面から適度な深さで設けた凹部で
あり、このジャッキアップポイント21にジャッキの先
端受け部(図示省略)を嵌め込んで、該先端受け部がウ
エイト20の一定の位置から外れないよう固定する機能
を有している。従って、このジャッキアップポイント2
1は、ジャッキの先端受け部を水平方向いずれの方向へ
も位置ズレしないようにするために、該先端受け部の周
囲を囲む壁部を有している。
ークリフトとバッテリ式フォークリフトに大別できる。
図5に示すエンジン式フォークリフトのウエイト20は
比較的大型であるためジャッキアップポイント21を比
較的容易に設定することができる。ところが、図3に示
すようにバッテリ式フォークリフトのウエイト1は、該
ウエイト1の前側にバッテリ格納室Bを設定する必要
上、エンジン式フォークリフトのウエイト20よりも前
後方向の幅が小さくなる。
は、図5に示すように牽引棒を差し込むための孔22
が、該ウエイト20の下面に開口する状態で縦方向に貫
通して形成される。これは、エンジン式フォークリフト
のウエイト20に限らず、バッテリ式フォークリフトの
ウエイト1の場合も同様である。このため、特にバッテ
リ式フォークリフトの場合、ジャッキアップポイントを
設定できる範囲がごく狭い範囲に限られてしまうため、
上記のように周囲が壁部で閉じられたジャッキアップポ
イントを設けることが困難であった。ジャッキアップポ
イントの周囲の一部に壁部のない開口部分が存在する
と、該開口部分を経てジャッキの先端受け部が外れるお
それがあり、安全なジャッキアップ操作をする上で好ま
しくない。
で、例えばバッテリ式のフォークリフトのようにウエイ
ト下面の前後幅が小さいために、周囲が壁部で閉じられ
た凹部を設定できない場合であっても、ジャッキの先端
受け部の外れを確実に防止できるジャッキアップポイン
トの構造を提供することを目的とする。
記各請求項に記載したジャッキアップポイント構造又は
フォークリフトとした。請求項1記載のジャッキアップ
ポイント構造によれば、凹部の前側の開口部が本体フレ
ーム側の遮蔽板により遮蔽されることにより、その周囲
が壁部によって閉じられるので、ウエイトに設ける凹部
としては、前面側に開口した凹部を形成すれば足りるの
で、例えばバッテリ式のフォークリフトのように前後幅
が比較的小さい場合であっても、ジャッキの先端受け部
が外れることのなく確実に固定されるジャッキアップポ
イントとすることができる。
とは、当該フォークリフトの本体フレームのみならず、
ウエイト以外の物品又は部位を言うものとする。
造によれば、ジャッキの先端受け部を迅速且つ確実にジ
ャッキアップポイントにセットすることができる。すな
わち、案内溝の後面開口部を経てジャッキの先端受け部
を案内溝に進入させ、そのままジャッキを前方に移動さ
せることにより、その先端受け部をジャッキアップポイ
ントに移動させることができる。
よれば、フォークリフトにおいて上記作用効果を得る。
フォークリフトは、バッテリ式に限らず、エンジン式に
適用することができるが、ウエイトの前後幅が比較的小
さいバッテリ式のフォークリフトに適用することによ
り、大きな効果を得る。
図4に基づいて説明する。図1は、バッテリ式フォーク
リフトの後部に取り付けたウエイト1の下部周辺を示し
ている。図中寸法L0は、このフォークリフトの横幅中
央におけるウエイト1の下面の前後幅を示している。従
って、図中符号1aが当該ウエイト1の前面を示し、符
号1bが後面を示している。
トの横幅方向中央)には、溝部2が前後方向に沿って形
成されている。この溝部2は、ジャッキ5の先端受け部
5aを挿入可能な幅L1で形成されている。又、この溝
部2は、ウエイト1の前面1a及び後面1bの双方に開
口している。この溝部2の前部底面には、凹部3が形成
されている。この凹部3は、図2に示すようにウエイト
1の前面1aに開口している。この凹部3は、溝部2と
同じ幅で形成されている。又、この凹部3は、前面1a
から寸法(前後幅)L2だけ後方へ切り込まれている。
この前後幅L2、横幅L1の凹部3に、ジャッキ5の先
端受け部5aを嵌め込み可能となっている。
口している。しかしながら、該凹部3の前方には、フォ
ークリフトの本体フレーム10に取り付けた遮蔽板11
が位置している。この遮蔽板11は、本体フレーム10
の後端下面にボルト12により固定されて、上記凹部3
の底面よりも下方へ張り出している。この遮蔽板11
が、凹部3の前方に張り出すことにより、該凹部3のほ
ぼ全周が壁部(該凹部3の壁部と遮蔽板11)に囲まれ
た状態となり、これにより嵌め込んだジャッキ5の先端
受け部5aが横方向全方向に位置規制されるようになっ
ている。本実施形態において、上記凹部3と遮蔽板11
によりジャッキアップポイント6が形成されている。
合等に用いる牽引棒(ドローバー)を挿入するための孔
を示している。この孔4の下端は、上記溝部2の底面に
開口している。上記凹部3は、この孔4を避けた前側の
狭い範囲に形成されている。
キアップポイント6によれば、凹部3をウエイト1の前
端部に形成し、その結果該凹部3がウエイト1の前面1
aに開口することとなっても該開口部が遮蔽板11によ
り遮蔽されて、嵌め込んだ先端受け部5aが横方向全方
向に位置ズレ不能に保持される。このことから、例示し
たバッテリ式フォークリフトのウエイト1のようにその
下面の前後幅L0が小さいために、エンジン式フォーク
リフトのウエイトの場合のような全周を壁部に囲まれた
凹部を形成することができない場合であっても、ジャッ
キ5の先端受け部5aを横方向全方向に位置ズレしない
よう位置保持でき、これによりジャッキアップ作業時に
おいて先端受け部5aがジャッキアップポイント6から
外れるおそれはなく、作業の安全性を確保することがで
きる。
えることができる。例えば、遮蔽板11を本体フレーム
10を利用して取り付ける構成としたが、その他例えば
車軸装置に取り付ける構成としてもよく、要はウエイト
1の下面前端近傍に位置して、ジャッキアップ時の先端
受け部5aにより付加される大きな外力に耐え得る強度
を備えた物品又は部位であればよい。
ォークリフトのウエイト1に設けたジャッキアップポイ
ント6を例示したが、本発明に係るジャッキアップポイ
ント構造は、エンジン式フォークリフトのウエイトに設
けるジャッキアップポイントにも同様に適用することが
できる。更に、フォークリフトに限らず、ブルドーザや
クレーン等の建設機械、或いはその他の産業車両に広く
適用することができる。
クリフトのウエイトの下部周辺を示す側面図である。
る。
示す側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 後部にウエイトを備えた産業車両の該後
部をジャッキアップするに際して、ジャッキの先端受け
部を嵌め込んで固定するためのジャッキアップポイント
の構造であって、 前記ウエイト下面に、該ウエイトの前面に開口する凹部
を設け、該凹部の前面開口部を、当該産業車両の本体フ
レームに設けた遮蔽板により遮蔽して前記ジャッキの先
端受け部の前方への外れを防止する構成したジャッキア
ップポイント構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のジャッキアップポイント
構造であって、ウエイトの下面に、前面側及び後面側に
開口する案内溝を前後方向に沿って設け、該案内溝の前
部底面に下面視略U字型の凹部を設け、該凹部の前面開
口部を遮蔽板で遮蔽する構成としたジャッキアップポイ
ント構造。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載したジャッキアッ
プポイント構造を備えたフォークリフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19616299A JP3252836B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 産業車両のジャッキアップポイント構造及び該構造を備えたフォークリフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19616299A JP3252836B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 産業車両のジャッキアップポイント構造及び該構造を備えたフォークリフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001019377A true JP2001019377A (ja) | 2001-01-23 |
JP3252836B2 JP3252836B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=16353249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19616299A Expired - Lifetime JP3252836B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | 産業車両のジャッキアップポイント構造及び該構造を備えたフォークリフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3252836B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024154619A1 (ja) * | 2023-01-18 | 2024-07-25 | 長野工業株式会社 | 高所作業車 |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP19616299A patent/JP3252836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024154619A1 (ja) * | 2023-01-18 | 2024-07-25 | 長野工業株式会社 | 高所作業車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3252836B2 (ja) | 2002-02-04 |
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