JP2001018702A - 産業車両 - Google Patents

産業車両

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JP2001018702A JP11188289A JP18828999A JP2001018702A JP 2001018702 A JP2001018702 A JP 2001018702A JP 11188289 A JP11188289 A JP 11188289A JP 18828999 A JP18828999 A JP 18828999A JP 2001018702 A JP2001018702 A JP 2001018702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダーや配管を省略しながらもパレット
体のずれ防止を行える産業車両を提供する。 【解決手段】 荷台5側に、パレット体30側の被係止
部31に対して係脱自在な係止体20を昇降自在に設け
た。少なくとも一箇所の車輪装置10は、車体2側に対
して上下揺動自在に設けたアーム体15と、アーム体1
5側に設けた車輪17と、アーム体15に連動する上下
揺動装置19を有する。アーム体15の上下揺動に連動
して係止体20が昇降動する。アーム体15の揺動とと
もに係止体20を上昇させて、被係止部31に対して自
動的に係合できる。制動や振動などによりパレット体3
0がずれることを、係止体20により防止できる。アー
ム体15を上方揺動して荷台5を下降させたとき、係止
体20を自動的に下降して被係止部31から離脱でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば大型の走
行台車など、昇降自在な車輪を有する産業車両に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の産業車両としては、たと
えば図9、図10に示される構成が提供されている。す
なわち、産業車両の一例である走行台車1は、その車体
2の前後両端部分にそれぞれ運転部3,4が設けられ、
そして両運転部3,4の上方もカバーする状態で、車体
2の上部には荷台5が設けられている。前記車体2の下
部側で前後複数箇所(たとえば、前後四箇所)には、そ
れぞれ左右一対で車輪装置10が設けられる。
【0003】ここで車輪装置10は旋回式であって、車
体2側に対して縦軸心11の周りで旋回自在な旋回部材
12と、この旋回部材12に上端が固定されたブラケッ
ト体13と、このブラケット体13の下端に横方向軸1
4を介して連結されたアーム体15と、このアーム体1
5に設けられたアクスル16と、このアクスル16に設
けられた車輪17ならびに車輪駆動部18と、ブラケッ
ト体13とアーム体15との間に設けられたシリンダー
装置19などにより構成されている。
【0004】前記荷台5により支持されるパレット体
(支持枠体)30は、被運搬物(積載物)33を載置自
在なパレット部30aと、このパレット部30aから垂
設された複数本の脚部30bとにより門型状に形成さ
れ、パレット部30aの所定の複数箇所には被係止孔3
1が上下方向に貫通して形成されている。そして前記荷
台5側には、各被係止孔31に対応して油圧式または空
圧式のシリンダー装置35が配設され、その上向きのピ
ントンロッド36には、前記被係止孔31に対して下方
から係脱自在なストッパ37が設けられている。
【0005】このような従来構成によると、走行台車1
は、運転部3に乗り込んでの運転により、たとえば前方
へ走行され、また運転部4に乗り込んでの運転により後
方へ走行される。その際に、車輪装置10の旋回部材1
2を旋回駆動装置(図示せず。)により正逆に旋回させ
ることで、走行台車1を左旋回や右旋回し得る。このよ
うな旋回を含む前後走行において、車輪装置10のシリ
ンダー装置19を収縮動してアーム体15を横方向軸1
4の周りに上方へ揺動させ、図10の仮想線に示すよう
に、アクスル16を介して車輪17を上昇させること
で、荷台5側を下降位置にし得る。この状態で、被運搬
物33を載置してなる(または空の)パレット体30内
に走行台車1を走行させることで、図9に示すように、
荷台5をパレット部30aの下方に位置させる。
【0006】次いで上述とは逆に、車輪装置10のシリ
ンダー装置19を伸展動してアーム体15を下方へ揺動
させ、アクスル16を介して車輪17を下降動させるこ
とで、図10の実線に示すように、その接地反力により
荷台5側を上昇させてパレット体30を持ち上げ得る。
そしてシリンダー35群を伸展動させてストッパ37群
を上昇させ、パレット部30aに形成されている被係止
孔31に下方から係合させることで、パレット体30の
位置決めを行える。
【0007】その後に、前述したように走行台車1が走
行されることで、被運搬物33の運搬を行える。その際
に、制動や振動などによりパレット体30がずれるよう
なことを、ストッパ37群により防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、ストッパ37群を上下動させるためのシ
リンダー35群が必要であり、その配管群を含めて構成
が複雑になるとともに、制御も複雑になる。そこで本発
明のうち請求項1記載の発明は、シリンダーや配管を省
略しながらもパレット体のずれ防止を行える産業車両を
提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の産業車両は、車
体に運転部と荷台とが設けられるとともに、車体の下部
側で前後複数箇所には、昇降自在な車輪を有する車輪装
置が設けられ、荷台によりパレット体を支持自在な産業
車両であって、前記荷台側には、パレット体側の被係止
部に対して係脱自在な係止体が昇降自在に設けられ、前
記車輪装置群のうち少なくとも一箇所の車輪装置は、車
体側に対して上下揺動自在に設けられたアーム体と、こ
のアーム体側に設けられた車輪と、前記アーム体に連動
される上下揺動装置とを有し、前記アーム体の上下揺動
に連動されて係止体が昇降動されるように構成されてい
ることを特徴としたものである。
【0010】したがって請求項1の発明によると、産業
車両は、運転部に乗り込んでの運転により前方または後
方へ走行し得る。そして、上下揺動装置を作動してアー
ム体を上方へ揺動させ、車輪を上昇させることで、荷台
を下降し得、また、上下揺動装置を逆作動してアーム体
を下方へ揺動させ、車輪を下降させることで、その接地
反力により荷台を上昇させてパレット体を持ち上げ得
る。
【0011】このとき、アーム体の揺動とともに係止体
を上昇させて、被係止部に対して自動的に係合させ得
る。したがって、産業車両を走行させた際に、制動や振
動などによりパレット体がずれるようなことを、係止体
により防止し得る。なお、アーム体を上方へ揺動させて
荷台を下降させたとき、係止体を自動的に下降させて被
係止部から離脱し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
前後運転部形式の走行台車に採用した状態として、図1
〜図6に基づいて説明する。なお、実施の形態におい
て、前述した従来例(図9、図10)と同一の構成物ま
たはほぼ同一の構成物については、同一の符号を付して
詳細は省略する。
【0013】すなわち、1は産業車両の一例である走行
台車、2は車体、3は運転部、4は運転部、5は荷台、
10は旋回形式の車輪装置、11は縦軸心、12は旋回
部材、13はブラケット体、14は横方向軸、15はア
ーム体、16はアクスル、17は車輪、18は車輪駆動
部、19は上下揺動装置の一例であるシリンダー装置、
30はパレット体、30aはパレット部、30bは脚
部、31は被係止部の一例である被係止孔、33は被運
搬物をそれぞれ示す。
【0014】前記被係止孔31は矩形孔状であって、パ
レット部30aの四箇所に形成されている。前記荷台5
側には、前記被係止孔31に対して係脱自在なストッパ
(係止体の一例)20が昇降自在に設けられている。す
なわち、前記車輪装置10群のうち四箇所(少なくとも
一箇所)の車輪装置10の近くにおいて、前記荷台5側
には矩形貫通孔7が形成され、この矩形貫通孔7の内面
側には矩形筒状の摺接ガイド体8が施工されている。
【0015】前記ストッパ20は矩形ロッド状であっ
て、前記摺接ガイド体8に案内されて昇降自在であり、
その下面からは連結体21が垂設され、そして連結体2
1の下端には昇降受動体22が設けられている。その際
に摺接ガイド体8によるストッパ20の昇降案内は、摺
接ガイド体8の材質などによる摩擦抵抗によって、スト
ッパ20側の自重によりストッパ20が落下されないよ
うに構成されている。
【0016】なお前記被係止孔31の矩形横断面は、ス
トッパ20の矩形横断面に対して大きめに形成されてい
る。そして前記昇降受動体22はC字型材状であって、
その開放部を車輪装置10に向けて設けられている。前
記ストッパ20が配設された近くの四箇所(少なくとも
一箇所)の車輪装置10には、そのアーム体15の上下
揺動に連動されてストッパ20が昇降動されるように構
成されている。すなわち、アーム体15にはリンク状の
伝動体23が一体化され、この伝動体23の端部はアー
ム体15から外方へ突出され、その突出端部に設けられ
た伝動部24が前記昇降受動体22に嵌合されている。
【0017】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。走行台車1は、運転部3に乗り込んでの運
転により、たとえば前方へ走行され、また運転部4に乗
り込んでの運転により後方へ走行される。その際に、車
輪装置10の旋回部材12を旋回駆動装置(図示せ
ず。)により正逆に旋回させることで、走行台車1を左
旋回や右旋回し得る。このような旋回を含む前後走行に
おいて、各車輪装置10では、車輪駆動部18の回転が
アクスル16に伝達される。
【0018】そして、車輪装置10のシリンダー装置1
9を収縮動してアーム体15を横方向軸14の周りに上
方へ揺動させ、図1の(a)や図5に示すように、アク
スル16を介して車輪17を上昇させることで、荷台5
側を下降位置にし得る。このとき、アーム体15ととも
に伝動体23を揺動させることになって、その下降動す
る伝動部24が昇降受動体22と連結体21を介してス
トッパ20を下降させ、以てストッパ20を自動的に下
降させている。
【0019】この状態で、被運搬物33を載置してなる
(または空の)門型状のパレット体30内で走行台車1
を走行させることで、図1の(a)や図3に示すよう
に、荷台5をパレット部30aの下方に停車させる。こ
の走行台車1の停車は、被係止孔31群に対してストッ
パ20群を下方から対向させて行われ、その際に対向の
位置合わせは、被係止孔31の矩形横断面をストッパ2
0の矩形横断面に対して大きめに形成していることで、
容易に迅速に行える。
【0020】次いで、上述とは逆に、車輪装置10のシ
リンダー装置19を伸展動して各アーム体15を下方へ
揺動させ、図1の(b)や図6に示すように、アクスル
16を介して車輪17を下降させることで、その接地反
力により荷台5側を上昇させてパレット体30を持ち上
げ得る。このとき、アーム体15とともに伝動体23を
揺動させることになり、その上昇する伝動部24によっ
て、昇降受動体22と連結体21を介してストッパ20
を上昇させ、以て被係止孔31に対してストッパ20を
自動的に係合させ得る。
【0021】その後に、前述したように走行台車1を走
行させることで、被運搬物33の運搬を行える。その際
に、制動や振動などによりパレット体30がずれるよう
なことを、ストッパ20群により防止し得る。このよう
にして所定の場所への運搬を行ったのち、前述と同様に
して、車輪装置10のシリンダー装置19を収縮動して
車輪17を上昇させ、荷台5側を下降位置にすること
で、パレット体30を所定の場所に着地し得るととも
に、ストッパ20を自動的に下降させて被係止孔31か
ら離脱し得る。
【0022】なお、ストッパ20群のストッパ作用位
置、ストッパ非作用位置に拘わらず、走行中の正逆旋回
時に、昇降受動体22に対して伝動部24が側方に外れ
ることもあるが、このときストッパ20は、摺接ガイド
体8の材質などによる摩擦抵抗によって自重落下などせ
ず、その昇降位置が維持されている。次に、本発明の別
の実施の形態を、図7、図8に基づいて説明する。
【0023】すなわち、ストッパ20における前後方向
の一側面は、上方ほど幅狭となる傾斜外面20aに形成
され、そして被係止孔31には、傾斜外面20aに対応
されて傾斜内面31aに形成されている。その際に前後
一対のストッパ20を見たとき、その傾斜外面20aは
前後の外方へ向くように配設されている。この別の実施
の形態によると、アーム体15の上下揺動に連動してス
トッパ20を上昇させる際、まず被係止孔31の下部の
大きな開口部分に対して、ストッパ20の上部の幅狭部
分が嵌合されることで、被係止孔31群に対するストッ
パ20群の対向の位置合わせは容易に迅速に行える。そ
して嵌合が進むにつれて、傾斜内面31aに傾斜外面2
0aが当接されることで、ストッパ20が楔状に作用さ
れ、以てパレット体30を位置修正しながら位置決めし
得る。
【0024】上記した実施の形態では、車体2の前後両
端部分にそれぞれ運転部3,4が設けられた走行台車1
が示されているが、これは、いずれか一方のみに運転部
が設けられた形式であってもよい。上記した実施の形態
では、両運転部3,4の上方をカバーする状態で、車体
2の上部に荷台5が設けられた走行台車1が示されてい
るが、これは運転部3,4の上方には荷台5の部分が位
置しない形式であってもよい。
【0025】上記した実施の形態では、走行中の正逆旋
回時に、昇降受動体22に対して伝動部24が側方に外
れることもある形式とされているが、たとえば昇降受動
体22が、伝動部24の旋回方向の動きをカバーし得る
円弧形状などとされたときには、常に嵌合状態を維持で
きる。そして、このような場合には、摩擦抵抗を得るた
めの摺接ガイド体8などを省略し得る。
【0026】上記した実施の形態では、全て旋回式の車
輪装置10が示されているが、これは全て非旋回式の車
輪装置であってもよく、また、たとえば、中央部分の二
箇所を非旋回式の車輪装置とし、前後でそれぞれ二箇所
を旋回式の車輪装置10とした形式であってもよい。な
お、非旋回式の車輪装置に対応してストッパ20などを
配設したときには、走行中の正逆旋回時に、昇降受動体
22に対して伝動部24が側方に外れることは全くない
ことになる。
【0027】上記した実施の形態では、被係止部として
被係止孔31が示されているが、これは被係止凹部など
であってもよい。上記した実施の形態では、前記ストッ
パ20が四箇所に配設されているが、これは一箇所また
は四以外の複数箇所に配設された形式であってもよい。
【0028】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、上
下揺動装置を作動してアーム体を上下へ揺動させ、車輪
を昇降させることで荷台を昇降できる。したがって、車
輪を下降させた際には、その接地反力により荷台を上昇
させてパレット体を持ち上げることができる。そして、
アーム体とともに係止体を上昇させて、被係止部に対し
て自動的に係合でき、これにより、制動や振動などによ
りパレット体が荷台に対してずれるようなことを、係止
体により防止できる。またアーム体を上方へ揺動させて
荷台を下降させたとき、係止体を自動的に下降させて被
係止部から離脱できる。このように、シリンダーや配管
を省略しながらも、パレット体のずれ防止を行うことが
でき、構成ならびに制御を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、産業車両の
一部切り欠き側面図で、(a)は荷台下降時、(b)は
荷台上昇時である。
【図2】同産業車両の平面図である。
【図3】同産業車両の正面図である。
【図4】同産業車両の要部の平面図である。
【図5】同産業車両における車輪装置部分の荷台下降時
の一部切り欠き側面図である。
【図6】同産業車両における車輪装置部分の荷台上昇時
の一部切り欠き側面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態を示し、産業車両の平
面図である。
【図8】同産業車両における要部の一部切り欠き側面図
である。
【図9】従来例を示し、産業車両の一部切り欠き側面図
である。
【図10】同産業車両における車輪装置部分の一部切り
欠き側面図である。
【符号の説明】
1 走行台車(産業車両) 2 車体 3 運転部 4 運転部 5 荷台 8 摺接ガイド体 10 車輪装置 12 旋回部材 13 ブラケット体 14 横方向軸 15 アーム体 17 車輪 18 車輪駆動部 19 シリンダー装置(上下揺動装置) 20 ストッパ(係止体) 20a 傾斜外面 22 昇降受動体 23 伝動体 24 伝動部 30 パレット体 30a パレット部 30b 脚部 31 被係止孔(被係止部) 31a 傾斜内面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に運転部と荷台とが設けられるとと
    もに、車体の下部側で前後複数箇所には、昇降自在な車
    輪を有する車輪装置が設けられ、荷台によりパレット体
    を支持自在な産業車両であって、前記荷台側には、パレ
    ット体側の被係止部に対して係脱自在な係止体が昇降自
    在に設けられ、前記車輪装置群のうち少なくとも一箇所
    の車輪装置は、車体側に対して上下揺動自在に設けられ
    たアーム体と、このアーム体側に設けられた車輪と、前
    記アーム体に連動される上下揺動装置とを有し、前記ア
    ーム体の上下揺動に連動されて係止体が昇降動されるよ
    うに構成されていることを特徴とする産業車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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