JP2001018284A - シームレスベルト及びその製造方法 - Google Patents

シームレスベルト及びその製造方法

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JP2001018284A
JP2001018284A JP19225599A JP19225599A JP2001018284A JP 2001018284 A JP2001018284 A JP 2001018284A JP 19225599 A JP19225599 A JP 19225599A JP 19225599 A JP19225599 A JP 19225599A JP 2001018284 A JP2001018284 A JP 2001018284A
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resin
seamless belt
parison
thermoplastic resin
stretch
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JP19225599A
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Yasukimi Suzuki
康公 鈴木
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Suzuka Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Suzuka Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物性の低下を招かずに、高強度で且つ膜厚の
均一性が高いシームレスベルトを得る。 【解決手段】 熱可塑性樹脂を主成分とするシームレス
ベルトの製造方法であって、熱可塑性樹脂を主成分とす
る素材にてボトル状パリソン1を予備成形する予備成形
工程と、この予備成形工程にて予備成形された予備成形
パリソン1を延伸成形する延伸成形工程と、この延伸成
形工程にて延伸成形された延伸成形パリソン2を所定長
に亘って切断して最終成形品3とする切断工程とを備え
る。また、シームレスベルトの素材として、ポリエステ
ルを主成分とする熱可塑性樹脂に、前記熱可塑性樹脂に
対し相溶性又は相容性を有し且つ前記熱可塑性樹脂に導
電性を付与させる導電性樹脂を添加したものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等の
画像形成装置で用いられる感光体ベルトや中間転写ベル
ト等のシームレスベルト及びその製造方法に係り、特
に、熱可塑性樹脂を主成分とするシームレスベルト及び
その製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真方式等の画像形成装置
には、感光体ベルトや中間転写ベルトなどのエンドレス
ベルトを使用する態様が知られている。この種のエンド
レスベルトの製造方法としては、例えば長方形に裁断さ
れたポリエステル樹脂等のシートフィルムの両端部をシ
ーム接合(接着剤による接着接合や超音波振動子を押圧
して融着接合を広く含む)するものがある。しかしなが
ら、この種のエンドレスベルトにあっては、シーム部
(継目部)の接合強度が低いためにエンドレスベルトの
寿命が短いという根本的な課題を含んでいる。また、シ
ーム部(継目部)には必然的に段差が形成されてしまう
ため、エンドレスベルトの走行安定性が損なわれるほ
か、シーム部位置を画像形成領域として使用すると、シ
ーム部での帯電性や除電性が他の部分と相違することか
ら、画像形成動作に支障をきたす懸念があり、これらを
回避するには、シーム部位置を検知し、画像形成領域と
して使用しないような面倒な制御手段を採用しなければ
ならない。
【0003】このような技術的課題を解決するために、
シーム部が存在しないシームレスベルトを製造すること
が既に行われている。従来この種のシームレスベルトの
製造方法としては、芳香族ポリイミド樹脂と有機極性溶
媒との組成物からなる成形用ドープ液を円筒状型の内壁
にスクレーパを用いて展開して、該内壁面に円筒状の塗
膜を形成し、該円筒状型を回転しながら前記塗膜を加熱
し乾燥固化させた後、さらにこれを加熱してイミド化及
び/又は溶媒除去する方法(例えば特開昭60−166
424号公報)や、シリンダー内にポリアミド酸溶液を
供給し、このシリンダー内を所定の気体圧力で加圧され
た走行体を走行させることにより該シリンダー内周面に
ポリアミド酸溶液を塗布し、次いでポリアミド酸をイミ
ド転化させることによりポリイミド管状物を形成させ、
その後シリンダーから管状物を取り出すようにした方法
(例えば特開平8−332675号公報)等、所謂遠心
成形法(スピンキャスト法)と称される方法が既に知ら
れている。また、シームレスベルトの他の製造方法とし
ては、熱可塑性樹脂及び白色系金属酸化物からなる混練
物から形成されたチューブを二軸延伸処理し、感光体用
エンドレスベルト基体とする方法、具体的には、ベルト
素管としてのチューブ(例えば非晶質ナイロンのブレン
ド品)を成形し、このチューブを円筒状金型内に挿入し
た後、チューブの一端を閉じて他端から圧縮空気を導入
し、チューブを円筒状金型内で二軸延伸した後、チュー
ブの両端を切断するという方法(所謂インフレーション
成形法)が開示されている(例えば特開平5−1273
89号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしなから、前者の
所謂遠心成形法(スピンキャスト法)にあっては、溶剤
を蒸発させ、残った塗膜を型から取り出し、加熱してイ
ミド化させる必要があり、その分、成形工程が複雑化し
てしまい、生産性が低い。しかも、溶剤を使用するの
で、作業環境を悪くする(例えば溶剤の蒸発によって金
型内部や金型接地面に気泡が発生したり、ゴミ、異物が
付着しやすくなる等)こともあり、地球環境への負荷も
大きい。特に、導電性の材料にカーボン等の無機物質を
用いた場合には、前記無機物質は遠心力によって移動し
て、シームレスベルトの厚さ方向の一方側表面に偏って
しまい、均一な導電性を持つシームレスベルトを製造す
ることが困難になり易い。
【0005】また、後者のシームレスベルトの製造方法
にあっては、確かに、遠心成形法の不具合を改善するこ
とは可能かも知れないが、インフレーション成形法では
設備投資が高額であること、特に2層構造を持たせたシ
ームレスベルトを製造する場合には、成形機加熱筒を2
機備える設備が必要不可欠になり、設備構成が徒に複雑
化してしまう。更に、ベルト素管としてもともとチュー
ブ成形品を用いるようにしているため、二軸延伸処理を
行うにしても、特に、ベルト素管の幅方向寸法の延伸率
自体をそれほど大きく設定するものではない。このた
め、この方法にて製造されたシームレスベルトは、延伸
率が低い分、低強度で、しかも、ポリエステル系樹脂の
場合には特に膜厚が不均一になり易いという技術的課題
を含んでいる。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであっては、作業環境性や生産性を良
好に保つという要請下で、導電性の偏りなどの物性の低
下を招かずに、高強度で且つ膜厚の均一性が高いシーム
レスベル作業環境性トを得ることができるシームレスベ
ルトの製造方法を提供するものである。また、本発明
は、物性の低下を招かずに、高強度で且つ膜厚の均一性
を高める上で有効で然も安価なシームレスベルトをも提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
シームレスベルトの製造方法は、図1に示すように、熱
可塑性樹脂を主成分とするシームレスベルトの製造方法
であって、熱可塑性樹脂を主成分とする素材にてボトル
状パリソン1を予備成形する予備成形工程と、この予備
成形工程にて予備成形されたボルト状パリソン(予備成
形パリソン)1を延伸成形する延伸成形工程と、この延
伸成形工程にて延伸成形された延伸成形パリソン2を所
定長に亘って切断して最終成形品3とする切断工程とを
備えたことを特徴とするものである。
【0008】このような技術的手段において、本願の対
象となるシームレスベルトは、画像形成装置で用いられ
る感光体ベルトや中間転写ベルト、あるいは、用紙など
のシートを搬送するシート搬送ベルトなど各種ベルトを
含む。但し、熱可塑性樹脂を主成分とするものであるた
め、素材が溶融する程度の高熱環境下で使用するベルト
については除外される。
【0009】上述した方法発明の代表的な態様として
は、図1に示すように、熱可塑性樹脂を主成分とするシ
ームレスベルトの製造方法であって、熱可塑性樹脂を主
成分とする素材にてボトル状パリソン1を予備成形する
予備成形工程と、予備成形工程にて予備成形された予備
成形パリソン1より大きい内部容積で且つ少なくとも最
終成形品3の幅寸法m以上の均等筒状胴部4aを有する
金型4内に前記予備成形パリソン1を挿入した後、この
予備成形パリソン1を金型4内面に沿って延伸成形する
延伸成形工程と、この延伸成形工程にて延伸成形された
延伸成形パリソン2を冷却して金型4から取り外した後
に、この延伸成形パリソン2の均等筒状胴部4aを所定
長mに亘って切断して最終成形品3とする切断工程とを
備えたことを特徴とするシームレスベルトの製造方法が
挙げられる。
【0010】ここで、予備成形工程については、ボトル
状パリソン1を成形できる方法であれば各種方法を採用
して差し支えないが、簡単に成形するという観点からす
れば、射出成形にてボトル状パリソン1を予備成形する
方法が好ましい。また、熱可塑性樹脂を主成分とする素
材としては適宜選定して差し支えないが、導電性を付与
するものであれば、ポリエステル系樹脂を主成分とする
熱可塑性樹脂に、前記熱可塑性樹脂に対し相溶性又は相
容性を有し且つ前記熱可塑性樹脂に導電性を付与させる
導電性樹脂を添加した素材を用いるものが好ましい。
【0011】更にまた、延伸成形工程における延伸率
は、シームレスベルトの強度及び膜厚の均一性を保つ範
囲で適宜選定して差し支えないが、高強度で且つ膜厚の
均一性を確実に保つという観点からすれば、予備成形パ
リソン1を100〜300%延伸させて延伸成形パリソ
ン2とすることが好ましい。この場合、特に樹脂の分子
が一方向に並び強度が高まる(分子配向が大きくなる)
ため、薄膜で高強度の延伸成形パリソンが得られる。特
に、ポリエステル樹脂やポリアミド樹脂などの結晶性樹
脂の場合、結晶化された部分と結晶化されない部分とが
成形品に存在する場合には遠心加工することで分子配列
が整列され高強度の成形品を得ることができる。また、
金型4を用いて延伸成型工程を行う場合には、ボトル状
パリソン1を延伸成型できればどのような手法を採用し
てもよいが、より確実に延伸処理を行うには、金型4内
に挿入されたボトル状パリソン1を加熱溶融すると共
に、金型4内の圧力を調整することによって行うもので
あることが好ましい。ここで、「金型4内の圧力を調整
する」とは、ボトル状パリソン1の中空部内の圧力を加
圧すること、ボトル状パリソン1と金型4内との空洞部
を減圧すること、あるいは、両者を共に行うことなどの
各種態様を含む。
【0012】そしてまた、延伸形成工程の延伸方向につ
いては特に限定はしないが、シームレスベルトの強度、
厚さ、特性の均一性を良好に保つという観点からすれ
ば、ボトル状パリソン1の軸方向及び径方向の二軸に沿
って延伸することが好ましい。このとき、ボトル状パリ
ソン1の軸方向への延伸処理を確実に行うには、ボトル
状パリソン1を押し出しロッドで軸方向に沿って強制的
に延伸させることが好ましい。更にまた、本発明におい
て、2層或いは多層構造を持たせたシームレスベルトを
製造する場合には、公知の2層成形法などの手法(工
法)を用い、2層或いは多層それぞれの層に異なる性
質、例えば抵抗率、樹脂強度、表面強度などを持たせた
パリソンを加工(予備成形)した後、ブロー成形などの
延伸加工を行うことで容易に安価な2層或いは多層構造
を持ったシームレスベルトを製造することができる。更
に、PET,PEN等の結晶化率が高い樹脂では、結晶
化が進んだ段階で、延伸加工するので高強度のシームレ
スベルトが得られる。
【0013】また、本発明者は、シームレスベルトを素
材的に解析したところ、導電性分布が偏るなどの物性の
低下を招かずに、高強度で且つ膜厚の均一性を高める上
で有効なシームレスベルトを見出した。すなわち、本発
明におけるシームレスベルトは、シームレスベルトの素
材として、ポリエステル系樹脂を主成分とする熱可塑性
樹脂に、前記熱可塑性樹脂に対し相溶性又は相容性を有
し且つ前記熱可塑性樹脂に導電性を付与させる導電性樹
脂を添加したものを用いたことを特徴とする。ここでい
う「相溶性(miscibility)」とは、異種の高分子鎖同
士が何らかの形で分子オーダーで混合することを意味
し、また、「相容性(compatibility)」とは、異種の
高分子鎖同士が分子オーダーでは混合しないが、十分微
細(数百〜0.1μmオーダー)に混合し合うこと、そ
してそれらの樹脂界面、境界領域には剥がれや欠落が観
察されないで十分に結合していることを意味する。
【0014】この態様においては、ブレンドポリマーに
しても、相溶(容)性のある導電性樹脂が熱可塑性樹脂
中に渾然一体と混合されるので、導電性樹脂分布が偏る
などの物性の低下が起こり難い。また、この種の素材を
用いたシームレスベルトの製造方法については、図1に
示す方法が好ましいが、これに限られるものではなく、
従前から用いられていた各種方法(例えばホットパリソ
ン方式など)についても適宜適用することができる。
【0015】このような技術的手段において、導電性樹
脂としては適宜選定して差し支えないが、特に、ポリエ
ステル系樹脂の物性を大きく低下させないという観点か
らすれば、導電性樹脂として、ポリエステル系樹脂を主
成分とする熱可塑性樹脂に対し相溶性又は相容性を有
し、導電性を持つポリエーテルエステルアミド樹脂であ
ることが好ましい。また、シームレスベルトの製造方法
として、延伸成形工程を含む製造方法(例えば図1の発
明のような製造方法)を用いる場合には、ポリエステル
系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリ
エステル系樹脂の群からなり、単品で、あるいは、2種
類以上をブレンドし、加熱溶融混練してポリマーアロイ
化して使用するものであることが好ましい。この態様に
おいては、前記樹脂が結晶性ポリマーによって構成され
るため、延伸成形処理によってシームレスベルトの強度
を増大させることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。 ◎シームレスベルトの素材について 最初に本発明を実施するに当たり樹脂成形品として使用
する事が出来る合成樹脂、或いは天然型の樹脂(合成樹
脂と、天然型樹脂とを総称して単に「樹脂、ポリマー」
と言う)について説明をする。前記樹脂には、熱を加え
ると硬化する性質を持っている樹脂、即ち「熱硬化性樹
脂」と称せられる物と、熱を加えると柔らかくなる(軟
化する)性質を持っている樹脂、即ち「熱可塑性樹脂」
と称せられる物とに大別される。本発明の樹脂として使
用可能な樹脂、即ち本発明の実施の形態として採用され
る樹脂は、合成樹脂と天然型の「熱可塑性樹脂」が対象
となる(文中では特に記述、或いは言及しない限り、
「熱可塑性樹脂」、或いは単に「樹脂」とは、熱可塑性
を示す合成樹脂と熱可塑性を示す天然型樹脂の両方を示
す)。
【0017】前記熱可塑性樹脂には、多くの種類があ
る。本発明で使用する樹脂は前記熱可塑性樹脂ならば総
て実施可能である。代表的なものだけを例示すると、ア
イオノマー樹脂、エチレン系アイオノマー樹脂、エチレ
ン・アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・アクリ
ル酸エチレン共重合体樹脂(略号;EEA)、アクリロ
ニトリル・アクリルゴム・スチレン共重合樹脂(略号;
AAS)、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(略
号;AS、SAN)、アクリロニトリル・塩素化ポリエ
チレン・スチレン共重合樹脂(略号;ACS)、エチレ
ン酢酸ビコポリマー(略号;EVA)、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合樹脂(略号;PVAL)、アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(略号;A
BS)、ポリ塩化ビニル樹脂(略号;PVA)、塩素化
ポリエチレン樹脂(略号;CPE)、酢酸繊維素樹脂
(酢酸セルロース樹脂)、ポリ4弗化エチレン樹脂(略
号;PTFE)、4弗化エチレン−パーフロロアルキル
ビニルエーテル共重合樹脂(略号;PFA)、4弗化エ
チレン−エチレン共重合樹脂(略号;PTFE)、ポリ
3弗化塩化エチレン樹脂(略号;CTFE)、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂(略号;PV
F)、ポリアセタール樹脂{ポリオキシメチレン樹脂
(略号;POM)}、ナイロン6(略号;PA6)、ナ
イロン66(略号;PA66)、ナイロン610(略
号;PA610)、ナイロン11(略号;PA11)、
ナイロン12(略号;PA12)、ナイロン46(略
号;PA46)、特殊ナイロン{三菱エンジニアリング
プラスチック(株)の商品名レニー(ナイロンMXD
6)}、変性ポリアミド6T{三井石油化学工業(株)
の商品名アーレン}を初めとしたポリアミド樹脂類、ポ
リアリレート樹脂{芳香族ポリエステル樹脂(略号;P
AR)}、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(略号;
TPU)、熱可塑性エラストマー(略号;TPE)、ス
チレン系熱可塑性エラストマー(略号;SDC)、ポリ
オレフィン系熱可塑性エラストマー(略号;TPO)、
ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー(略号;TPV
C)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリエス
テル系熱可塑性エラストマー(略号;TPEE)、ポリ
アミド系熱可塑性エラストマー(略号;TPEA)、ポ
リブタジエン系熱可塑性エラストマー(略号;TPV
B)、トランスポリイソプレン熱可塑性エラストマー
(略号;TPI)、弗素ゴム系熱可塑性エラストマー、
塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー(略号;T
CM)、動的架橋系熱可塑性エラストマー(略号;DV
TPE)、全芳香族ポリエステル樹脂{別名;ポリオキ
ソベンゾイル樹脂(略号;POB)}、ポリエーテルエ
ーテルケトン樹脂(略号;PEEK)、ポリサルホン
(サルフォン)樹脂(略号;PSF)、ポリエーテルサ
ルホン(サルフォン)樹脂(略号;PES)、ポリエー
テルイミド樹脂、(略号;PEI)、ポリサルホン(サ
ルフォン)樹脂(略号;PSU)、高密度ポリエチレン
樹脂(略号;HDPE)、低密度ポリエチレン樹脂(略
号;LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(略
号;L−LDPE)、ポリエチレンテレフタレート(略
号;PET)、ポリブチレンテレフタレート(略号;P
BT)、ポリカーボネート樹脂(略号;PC)、ポリス
チレン樹脂(略号;PS)、中衝撃(ミディアムインパ
クト)ポリスチレン樹脂(略号;MIPS)、高衝撃
(ハイインパクト)ポリスチレン樹脂(略号;HIP
S、或いはHiPS)、ポリフェニレンオキサイド樹脂
(略号;PPO)、ポリフェニレンエーテル樹脂(略
号;PPE)、スチレン変性ポリフェニレンオキサイド
樹脂(略号;スチレン変性PPO)、スチレン変性ポリ
フェニレンエーテル樹脂(略号;スチレン変性PP
E)、スチレングラフト化ポリフェニレンオキサイド樹
脂、スチレングラフト化ポリフェニレンエーテル樹脂
{HiPS樹脂や、それ以外の樹脂(例えばポリアミド
樹脂、PET樹脂等)で変性した変性ポリフェニレンオ
キサイド樹脂等に代表される、PPE、或いはPPOと
他の樹脂とのブレンドポリマーや、ポリマーアロイ、或
いはコンパウンドした物を総称して、変性PPE、変性
PPE(O)樹脂と表現する}、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂(略号;PPS)、ポリブタジエン樹脂(略
号;PBD、PB、PBR)、ポリプロピレン樹脂(略
号;PP)、メタクリル樹脂{通称アクリル樹脂、(略
号;PMMA)}、メチルペンテンポリマー(略号;P
MP)、超低密度ポリエチレン樹脂(略号;VLDP
E)、エチレン・メチルメタクリレートコポリマー、ポ
リチオエーテルサルホン(サルフォン)樹脂、ポリケト
ン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、変性マレイミド樹脂、
エチレン酢ビ共重合体ケン化物、ABS系永久制電性樹
脂{東レ(株)のパレル(商品名)等}、HIPS系永
久制電性樹脂{旭化成工業(株)のアディオン(商品
名)、MIPS系永久制電性樹脂、PS系永久制電性樹
脂、変性PPE系永久制電性樹脂、PCT樹脂(ポリエ
ステル系ポリマー)、ポリアリルエーテルケトン、ポリ
ブテン樹脂、EMAA樹脂、ポリアクリロニトリル、液
晶ポリマー、スチレン・マレイミド共重合樹脂、エチレ
ン・アクリル酸共重合樹脂、シラン架橋ポリマー、液晶
ポリエステル樹脂、飽和共重合ポリエステル樹脂、高吸
水性樹脂、ポリ乳酸,セルロース、でんぷん,デキスト
リン、パルプ等が主成分の生分解プラスチック、特殊機
能ポリマー{三菱化学(株)のVMX(商品名)等}、
オレフィン系特殊共重合軟質樹脂{三菱化学(株)のS
PX(商品名)等}、高接着性ポリオレフィン{三菱化
学(株)のモディックAP(商品名)等}、透明制電樹
脂{三菱化学(株)のECX−S(商品名)等}、高導
電性複合ポリマー{三菱化学(株)のECX(商品名)
等}、熱可塑性ポリイミド樹脂、エチレン系特殊コポリ
マー{日本ポリオレフィン(株)のレクスパールET,
RB、RA(商品名)等}、エチレン系特殊コポリマー
(EEA){日本ポリオレフィン(株)のジェイレック
スEEA(商品名)等}、接着性ポリオレフィン樹脂
{日本ポリオレフィン(株)のアドテックス(商品
名)、出光石油化学(株)のポリタック(商品名)
等}、PC系熱可塑性アロイ樹脂{日本ジーイープラス
チックス(株)のゼノイ(商品名)等}、耐熱特殊樹脂
{日本合成ゴム(株)のエコマティAX(商品名)
等}、接着性ポリマー{東ソー(株)のメルセンM(商
品名)等}、変性マレイミド樹脂{電気化学工業(株)
のマレッカ(商品名)等}、ポリアミド系特殊樹脂
{(株)台和のダイコウ(商品名)等}、導電性コンパ
ウンド{大日本インキ化学工業(株)のダイエレック
(商品名)等}、スチレン系特殊共重合樹脂{大日本イ
ンキ化学工業(株)のリューレックス、リメラ(商品
名)等}、耐熱性スチレン系複合樹脂{積水化成品工業
(株)のセキスイダイラーク(商品名)等}、シラン架
橋ポリオレフィン成形材料{住友ベークライト(株)の
モルデックス(商品名)等}、ポリプロピレン系複合材
料{カルプ工業(株)のカルプ(商品名)等}、スチレ
ン系耐熱樹脂{出光石油化学(株)のモアマックス(商
品名)等}、特殊ポリエチレン系樹脂{出光石油化学
(株)のモアテック(商品名)等}、非結晶コポリエス
テル樹脂{イーストマンケミカルジャパン(株)のイー
スターPETG、スペクターPETG(商品名)等}ス
チレン系特殊透明樹脂{旭化成工業(株)のアサフレッ
クス(商品名)等}、脱水ベンゾグアナミン樹脂
{(株)日本触媒のDBG樹脂(商品名)等}、ポリジ
シンクロペンタジエン{帝人メトン(株)のメトン(商
品名)等}、アミノ系特殊樹脂{台和化学工業(株)の
フレアミン(商品名)、タフアミン(商品名)、ダイワ
ミン(商品名)等}、キシレン樹脂等、又メタロセン触
媒(シンクロサイド触媒)を用いて合成された合成樹脂
等がある。
【0018】前記熱可塑性樹脂のうち、熱可塑性を示
し、しかもゴム弾性を持つもの(弾性を持つソフトセグ
メントの部分と、可塑性を示すハードセグメントの部分
とが分子構造中に存在する樹脂)を特に熱可塑性エラス
トマー(本発明では単に、「エラストマー」とも称す
る)と称する。前記エラストマーの代表的なものを例示
すると、熱可塑性エラストマーの代表的な物を例示する
と、ウレタン系の代表的な例としては、ハードセグメン
トがMDIとジオールからなるウレタン結合の結晶部分
と、ソフトセグメントがポリエステル、特殊ポリエステ
ル、ポリエステルカーボネート、ポリエーテル、特殊エ
ーテル等からなるバイエル(株)の商品名がデスモパン
385、460、790、KU−8600、KU2−8
651等や、ハードセグメントがポリウレタンでソフト
セグメントがポリエーテル、ポリカプロラクトン等から
なる大日精化工業(株)の商品名がレザミンP256
0、2597、4580、4590、4597等や、ハ
ードセグメントが低分子グリコール系ウレタンでソフト
セグメントが、ポリエステル系ウレタン、ポリエーテル
系ウレタン、ポリカプロラクトン系ウレタン等からなる
日本ミラクトラン(株)の商品名がミラクトランE19
0PNAT、E390PNAT、E590PNAT、E
785MSNN、H890FNAT等や、ハードセグメ
ントがジイソシアネート、短鎖ジオールや脂肪族ジイソ
シアネート、短鎖ジオールからなり、ソフトセグメント
がポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等
からなる武田バーディシュウレタン工業(株)の商品名
がエラストランET600タイプ、ET1200タイ
プ、11タイプ、Cタイプ、NYタイプ等や、ハードセ
グメントがジイソシアネート、イソシアネート等からな
り、ハードセグメントがポリエステルポリオール、ポリ
エーテルポリオール、アジペート系エーテル、アジペー
ト系エステル等からなる日本メクトロン(株)の商品名
がアイアンラバーU810、エラスティナーUF04、
UF07等や日清紡績(株)の商品名モビロンペレット
AF15、F45、P24、P37等や、ハードセグメ
ントがイソシアネートやウレタン結合等からなり、ソフ
トセグメントがアジペート系エーテル、アジペート系エ
ステル、エーテル、PTMG系ポリオール、カプロラク
トン系ポリオール、エステル系ポリオール等からなる日
清紡績(株)の商品名がバイオコンタクトN、旭硝子
(株)の商品名がモルセンPE192−100、PE3
99−100、PN03−214、PN3429−21
8、PN343−200等や、ハードセグメントが有機
ジイソシアネート、短鎖ジオール等からなり、ソフトセ
グメントが特殊ポリエステル等からなるクラレ(株)の
商品名がクラミロンU8165、1196、D285等
がある。
【0019】スチレン系としては、ハードセグメントが
スチレンブロック,オレフィンブロックからなり、ソフ
トセグメントが、エチレンブチレンからなるスチレン・
エチレンブチレン・オッレフィン結晶ブロックコポリマ
ーのJSR(株)の商品名JSRDYNARON460
0Pや、水添スチレン・ブタジエンラバーからなるJS
R(株)の商品名JSRDYNARON1320P、1
321P等、ハードセグメントがポリスチレンで、ソフ
トセグメントがポリブタジエンからなる旭化成工業
(株)の商品名アサプレンT430、タフプレンA、1
25等や、ハードセグメントがポリスチレンで、ソフト
セグメントがポリ−エチレン・ブテン(水添ポリブタジ
エン)からなる旭化成工業(株)の商品名タフテックH
1041、H1052等や、ハードセグメントがポリプ
ロピレンで、ソフトセグメントがSBCの理研ビニル工
業(株)の商品名トリニティ、アクティマー、レオスト
マー等や、ハードセグメントがポリスチレンで、ソフト
セグメントがポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリエ
チレン/ブチレン、ポリエチレン/ポリプロピレン、等
からなるシェルジャパン(株)の商品名が、クレイトン
D−1101CS、D−1107CP、D−1155J
P、G1651、G1701等や、ハードセグメントが
ポリスチレン等からなり、ソフトセグメントがポリオレ
フィン、オレフィンケイゴム、水素添加ポリイソプレ
ン、ビニル−ポリイソプレン等からなる住友ベークライ
ト(株)の商品名がスミフレックスS4802−29
A、E170A、クラレ(株)の商品名がセプトン20
07、ハイブラー5127等がある。
【0020】オレフィン系としては、ハードセグメント
がポリプロピレンやポリエチレン等のオレフィン系で、
ソフトセグメントがEPDMや、オレフィン系ゴム、架
橋エチレンプロピレンゴム、エチレンαオレフィン共重
合体等からなる、エーイーエス・ジャパン(株)の商品
名がサントプレーンの標準グレード、FRグレード、8
000シリーズM100シリーズ、ダイトロン、日本ポ
リオレフィン(株)の商品名がオレフレックスE632
GB、E833LB2、P201CB、T400GN、
理研ビニル工業(株)の商品名がマルチユーズドレオス
トマー、三井化学(株)の商品名がミラストマー503
0N、7030N、8030N、9070NM3800
Nの等や、ハードセグメントが結晶ポリエチレンからな
り、ソフトセグメントが塩素化ポリエチレンからなる昭
和電工(株)の商品名がエラスレン303B、352G
B、404B等や、ハードセグメントが結晶ポリエチレ
ン等からなり、ソフトセグメントが塩素化ポリエチレン
等からなる昭和電工(株)の商品名がエラスレン404
B等や、ハードセグメントがポリオレフィン等からな
り、ソフトセグメントがラバー成分からなる住友ベーク
ライト(株)の商品名がスミフレックスE552B等
や、ハードセグメントがポリプロピレン等からなり、ソ
フトセグメントが水素添加ポリイソプレン、エチレン・
プロピレンゴム等からなるプラス・テク(株)の商品名
がアムゼルAM1401や、住友化学工業(株)の商品
名が住友TPE3255、3572、3682、378
2、3885等がある。
【0021】ビニル系としては、ハードセグメントがP
VCからなり、ソフトセグメントがNBRからなる電気
化学工業(株)の商品名がデンカLCSD−1314
A、Z−6060等や、ハードセグメントがPVC(部
分架橋部)からなり、ソフトセグメントが可塑剤からな
る住友ベークライト(株)の商品名がスミフレックスK
500B等や、ハードセグメントが結晶性ポリ塩化ビニ
ルからなり、ソフトセグメントが非晶性ポリ塩化ビニル
からなる三菱化学(株)のMKV(商品名)のサンプレ
ーンFA90EB、FD35BA、FE65HB、FF
55AB、サンフロストKD60HA等がある。
【0022】エステル系としては、ハードセグメントポ
リエステルからなり、ソフトセグメントがポリエーテル
からなる東レ・デュポン(株)のハイトレル4057、
5577、5612JB、6347M、G3548L、
東洋紡績(株)の商品名がペルプレンP−40H、P−
70B、P−150B,P−150M、S2002等
や、ハードセグメントが高融点結晶性ポリマーからな
り、ソフトセグメントがポリエーテル/ポリエステルか
らなる積水化学工業(株)の商品名がS−TPE42
B、48B、37B等がある。
【0023】アミド系としては、ハードセグメントがナ
イロン12等からなり、ソフトセグメントがポリエーテ
ルからなるダイセル・ヒュルス(株)の商品名がダイア
ミド−PAEE40−S3、E47−S1、E47−S
3、E55−S3、E62−S1、E62−S3、X4
442等がある。
【0024】その他の熱可塑性エラストマーとしては、
ハードセグメントにフッ素樹脂を、ソフトセグメントに
フッ素ゴムを用いたダイキン工業(株)の商品名がダイ
エルサーモプラスチックT−530、T−550等や、
ハードセグメントがTPU、TPEE、TPAE等から
なり、ソフトセグメントがSBCからなる理研ビニル工
業(株)の商品名がハイパーアロイアクティマー等や、
ハードセグメントはポリエーテル系熱可塑性エラストマ
ーからなり、ソフトセグメントはスチレン系又は、オレ
フィン系熱可塑性エラストマーからなる大成プラス
(株)の商品名がエクスターT3574A、T3661
A、T3772A等がある。この様に、熱可塑性エラス
トマーはハードセグメントとソフトセグメントとの組み
合わせによっては今後更に研究開発が進みその数や種類
は増加すると予想される。前記樹脂や、熱可塑性エラス
トマー以外に、一般的にゴムは熱硬化性を示すが、ゴム
に樹脂成分をグラフト、或いはブロック共重合させたゴ
ム(「ゴム含有のグラフト共重合体」、或いは「ゴム状
重合体」等と称する)は熱可塑性を示すので樹脂やエラ
ストマーと同様に本発明で使用可能な樹脂の分類に属す
る。
【0025】これらのゴムの代表的なもののみを例示す
ると、シスポリイソプレン、天然ゴム、シスポリブタジ
エンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロ
ピレンゴム(略号;EPM、EPDM)、ニトリルゴ
ム、クロロプレンゴム、エチレン酢ビポリマー、アクリ
ルゴム(略号;ACM)、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、塩素化ポリエチレン、チオコール(多硫化ゴム)、
クロロヒドリンゴム、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオ
ロプロピレン、フッ化ビニリデン−テトラフルオロプロ
ピレン、フッ化ホスファゼンゴム、スチレンブタジエン
ゴム、高シス−ブタジエンゴム、低シス−ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴ
ム、水素化ニトリルゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチ
ルゴム、エピクロヒドリン系ゴム、フッ素ゴム、シリコ
ーンゴム、ウレタンゴム、ポリサルファイドゴム等があ
る。しかも、これらゴム状重合体{ゴム含有(の)グラフ
ト共重合[ゴム状重合体(共重合体)]も、前記樹脂や、エ
ラストマーとのブレンドや、アロイ化が可能な材料であ
る。
【0026】前記樹脂、エラストマー、ゴム状重合体と
のブレンドや、アロイ化によって得られる複合樹脂(ブ
レンドポリマーや、ポリマーアロイ)は、シリコーンゴ
ム変性SAN樹脂、PC/PBT、PC/PET、PC
/PMMA、PBT/PET、PBT/変性PPE、P
A/変性PPE、ABS/スチレン・マレイン酸共重合
体(略号;SMA)、PC/SMA、PC/PET、P
C/PBT、PC/水素化SBS(略号;SEBS)、
PA/PO、PA/PPS、PA/IO、PA66/P
PE/HiPS、PA66/エラストマー、PA6/A
BS、POM/エラストマー、PSF/PC、PSF/
PBT、PS/エラストマー、PPE/PPS、PPE
/PC/PBT、PPE/PC/PET、PP/TPE
E、PET/PPE、PPE/PPS、PPE/PB
T、PPE/PA、PPE/PPS、PPE/PBT、
POM/エラストマー、POM/PTFE、POM/P
U、POM/TPO、POM/PU、POM/TPO、
PAR/TPEF、PAR/TPEA、PAR/TPE
E、PP/EPDM、PP/EPR、PP/PA、PP
/PTEE、PP/PP/TPEA、PP/EPR、P
P/EPR、PP/PA、PP/EPR、PE/PI
B、PO/IO、SAN/EPDM、SMA/HiP
S、PVC/ABS樹脂、PVC/EVA、PVC/N
BR、PVC/PVR、PVC/PMMA、PVC/グ
ラフト共重合、PVC/TPEE、PVC/TPU、P
VC/PMMA、PVC/MBS、PVC/CPE、P
VC/PO、PVC/PU、PVC/CPE/塩素化ポ
リエチレン、PVC/MBS系、PVC/NBR系、P
VC/TPEE系、PVC/TPU系/ウレタン、PV
C/PTEE、PVC/PO、PVC/グラフト共重
合、PC/PE、PC/PET、PC/SMA、PC/
TPE、PC/PA、PC/PBT、PC/AAS、P
C/ASA、PC/TPE、PC/PBT/エラストマ
ー、PA6/PPS、PA/PP、PA/ポリエーテ
ル、PA/ポリオレフィン、PBT/エラストマー、P
ET/エラストマー、PET/PMMA、PET/PS
F、PET/PPE、PET/ABS、PET/PB
T、PBT/PET、PET/PC、PPS/PTF
E、PA/非晶PO、PAMXD6{三菱瓦斯化学
(株)の特殊ナイロンの略号}/PPE、PAMXD6
/MPO、PAMXD6/AS、PAMXD6/PP
S、ABS/PS/PO、ABS/PA、PMMA/A
BS、ABS/PVC、ABS/PBT、ABS/P
A、ABS/PEFE、ABS/PSF、ABS/PM
MA、ABS/ポリエステルコポリマー、PC/AA
S、PC/ACS、PA/AS、PA/PPS、PA/
ABS、PA/PO、PA/PPE、PA/PO、PA
/PP、PA/IO、PA/PE共重合体、PA/EP
DM、PA/PE、PA/PTFE、PA/エラストマ
ー、PA/PC、PC/PBT/エラストマー、PBT
/ポリエーテル、PBT/PPE、PBT/PC、PB
T/PET、PBT/PC、等が押し出し混練の技法等
を用いて生産され、市販されており、樹脂の組み合わせ
は数限りなく考えられる事により、今後の研究開発によ
って更に増えていくと予想される。
【0027】更に、本発明で用いる樹脂は、上記樹脂の
混合(ブレンド)ばかりではなく、無機物、有機質のも
のとの複合化によって更に化学的、物理的な性能の向上
を狙った材料、一般に複合材と称しているものもある。
例えばそれらは、コストを下げる目的で添加される「充
填材(剤)」、強度を向上させる目的で添加される「補
強材(剤)、又は、強化材(剤)」、難燃性を付与する
目的で添加される「難燃剤」や「難燃助剤」、柔軟性、
弾性、加工性等を付与させる「可塑剤」、装飾的な色付
け、彩色、カラーリングを目的で配合する材料を「着色
剤」、その他、「滑剤」、「紫外線吸収剤」、「金属不
活性剤」、「核剤」、「中和剤」、及び「制酸剤」、
「老化防止剤」・「酸化防止剤」・「オゾン劣化防止
剤」等の添加剤はそれぞれ目的に応じて色々と用いられ
る。
【0028】特に、樹脂に導電性を持たせる場合には、
帯電防止効果を有する界面活性剤、導電性ポリマー、導
電性材料等が添加される。ここで、界面活性剤の代表的
なものは、カチオン系の界面活性剤、第4アンモニウム
塩、ステロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロキシエ
チル・アンモニウム・ニトレート、ステロアミドプロピ
ルジメチル−β−ヒドロキシエチル・アンモニウム・ジ
ヒドロゲン・ホスフェート、特殊なアミン化合物、Na
−アルキル・ジフェニルエーテル・ジスルホネート、
N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−
ドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)メチルアン
モニウムメトスルフェート、変性脂肪族ジメチルエチル
アンモニウムエトスルフェート、アニオン系界面活性
剤、ポリオキシエチレン・アルキルアミン、多価アルコ
ール系の誘導体、ノニオン系の界面活性剤、アルキルア
ミン誘導体、アルキルホスフェートアミン塩、脂肪族エ
ステル類、アルキルジエタノールアミド、ポリエチレン
グリコールエステル等がある。
【0029】本発明で実施可能な導電性ポリマーには、
ポリエーテルエステルアミド、エチレンオキシイドグラ
フトポリエーテルアミド{ポリエーテルアミド樹脂の側
鎖及び/又は末端に、主にエチレンオキシドグラフトポ
リエーテルアミドの構成成分であるポリエーテルアミド
は、ポリアミド形成性モノマーとして、炭素数6以上の
アミノカルボン酸若しくはラクタム、又は炭素数6以上
のジアミンとジカルボン酸の塩の組み合わせを用い、例
えばω−アミノカプロン酸、ω−アミノエナント酸、ω
−アミノカプリル酸、11−アミノウンデカン酸及び1
2−アミノドデカン酸等のアミノカルボン酸、カプロラ
クタム、エナントラクタム、カプリルラクタム、及びラ
ウリロラクタムなどのラクタム類、及びヘキサメチレン
ジアミン−アジピン酸塩、ヘキサメチレンジアミン−セ
バチン酸塩等のジアミン−ジカルボン酸の塩等で下記の
構造式(化学式)で示される。 化学式;H2N−R1−O−(−R2−O−)n−R1−N
2 化学式中で、R1及びR2はそれぞれ炭素数3以上のアル
キレン基であり、nは2〜60である。例えば、プロピ
レンオキシドやテトラヒドロフランを単独重合又は共重
合して得られるポリマーの末端にアミノ基を導入する事
によって合成される、例えばポリオキシプロピレンジア
ミン、ビス(3−アミノプロピル)ポリテトラヒドロフ
ランの様な末端アミノポリオキシアルキレンと、該末端
アミノポリオキシアルキレンのアミノ基とほぼ当量のジ
カルボン酸、例えばアジピン酸、セバチン酸ドデカン二
酸及びダイマー酸との重縮合によって得られるポリエー
テルアミドである。尚、末端アミノポリオキシアルキレ
ンの他にジアミン、例えばメタキシリレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン等の脂肪族、芳香族又は脂環式ジ
アミンを組み合わせる事も出来る}、エピハロヒドリン
系共重合ポリマー等が代表的なものであり、π共役構造
を持つシス型、及びトランス型ポリアセチレン(P
A)、ポリ(アリレンビニレン)系高分子、ポリ(パラ
フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ(ジメトキシフ
ェニレンビニレン)(MOPPV)、ポリ(チエニレン
ブニレン)(PTV)、ポリ(パラフェニレン)(PP
P)等があり、それ以外にはポリチオフェン、ポリピロ
ール(PPy)、ポリ(2,5−チエニレン)(ポリチ
オフェン)(PT)、ポリ(3−メチルチオフェン)
(PMT)、ポリ(イソチアナナフテン)(PIT
N)、ポリ(フェニレンスルフィド)(PS)、ポリ
(フェニレンオキシド)(PPO)、ポリジアセチレ
ン、ポリピロール、ポリフラン、ポリセレノフェン、ポ
リナフタレン、ポリアントレセン、ポリピレン、ポリア
ズレン、ポリ(イソチアナフテン)、ポリ(3−アルキ
ンチオフェン)、ポリ(3−チオフェン−β−エタンス
ルホン酸)、ポリ(パラフェニレンスルフィド)、ポリ
アニリン、ポリアクリロニトリル、ポリアセン、ポリア
ミン、ポリ(アルキルチオフェン)、ポリ(イソチアナ
フテン)、ポリイソナフトチオフェン、ポリイミド、ポ
リエステル類、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリエ
チレンオキサイド(PEO)、ポリエーテル類、ポリオ
キサジアゾール(POD)、ポリキノリン、ポリシクリ
キサン、ポリスルフィド、ポリセノフェン、ポリ(2,
5−チエニレンビニレン)(PVT)、ポリ(チオフェ
ンビニレン)、ポリ(1,4−パラキシリレン)、ポリ
(パラフェニレン−1,3,4オキサジアゾール)、ポ
リ(パラフェニレンオキサイド)、ポリ(パラフェニレ
ンスルフィド)、ポリビニレン、ポリ(パラビニレンス
ルフィド)、ポリ(フェニレンビニレン)、ポリ(フリ
レンビニレン)、ポリ(プロキシオキサイド)(PP
O)、ポリ(1,6−ヘプタジイン)、ポリペリナフタ
レン(PPN)、ポリベンズイミダゾール、ポリホスフ
ァゼン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ(N−メ
チルピロール)、金属フタロシアニン系高分子等があ
る。これらの物は、脂肪族共役系、芳香族共役系、複素
環式共役系、含ヘテロ原子共役系、上記共役高分子鎖を
飽和高分子にグラフト(記号;−g−)又はブロック
(記号;−b−)共重合した高分子、及び飽和高分子中
で上述した高共役分子を重合して複合材(剤、体)とす
る事も出来る。これらのものは場合によっては、これら
の物質を積極的にヨウ素(I2)、臭素、ハロゲン分
子、5フッ化砒素、5フッ化アンチモニー、3塩化鉄、
等の強いルイス酸、硫酸、フルオル硫酸等のプロトン酸
等によって化学ドーピングして導電性を高めたり、或い
は電気化学的なドーピングも可能である、又真空中で熱
処理して吸着酸素を取り除き、絶縁体の領域でも導電性
を持つ様にも出来る。
【0030】上述した導電性ポリマーの代わりに、或い
は必要に応じて、前記導電性ポリマーとの複合材に、更
に、導電性のカーボンブラックや導電性のカーボン誘導
体、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、黒鉛化
カーボン、導電性グラファイト、酸化チタン−錫−アン
チモン系の粉末(白色導電粉)、IOT、ZnO、In
23−ZnO等、アルミニューム、マグネシューム、
銅、亜鉛、錫、アンチモン、ビスマス、鉄、ニッケル、
コバルト等の金属粉、金属繊維或いはそれらの合金の金
属粉や繊維を用いる事もある。更には、前記の導電性ポ
リマーを繊維化として前記熱可塑性樹脂に混ぜ合わせて
使用する事とも想定される。
【0031】本発明において、導電性を持つシームレス
ベルトを製造するに当たっては、これら導電性の材料
は、単独で、或いは2種類以上の材料を用いる場合もあ
り、特に、熱可塑性樹脂に導電性ポリマーだけを用いた
場合、成形直後の初期値の導電性を持たせる為に帯電防
止効果を有する界面活性剤、導電性材料を併用する。
【0032】前記熱可塑性樹脂と、導電性の樹脂と、或
いは、導電性を持たせた複合樹脂や導電性カーボンなど
の無機物とを添加して溶融混練し複合材を製造する場合
にそれぞれの材料が相容(溶)性を示さない場合に、相容
(溶)性を持たせる目的で添加する物質に相容(溶)化
剤がある。代表的なものを例示すると、例えばそれら
は、シェル化学(株)の商品名Kraton、Rohm
andHaas(株)の商品名Paraloid、Un
iroya(株)の商品名Royaltuf、Exxo
nChem(株)の商品名Exxelor、ArcoC
hem(株)の商品名Dylark、CdFChimi
e(株)の商品名Lotader、日本油脂(株)の商
品名モディパー、ブレンマー、住友化学工業(株)の商
品名ボンドファーストやボンダイン、三洋化成工業
(株)の商品名ユーメックス、日本触媒化学工業(株)
の商品名RPS、RAS、長瀬産業(株)が輸入してい
る商品名BENNET、呉羽化学工業(株)の商品名レ
クスパールRA、日本石油(化)(株)のレスクパー
ル、三菱油化(株)の商品名VMX、三井石油化学
(株)の商品名Admer、旭化成工業(株)の商品名
タフテック、東亜合成(株)の商品名Resada等多
数ある。それらは例えば、P(St−SEBS)、エポ
キシ変成PS−g−PMMA、SBSSEBSとそのマ
レイン化物、マレイン化ポレオレフィン、EVA(67
/33wt)の50部にStを50部含浸重合させた
物、P(MMA−CO−C”4−COSt)、MBS、
P(C”2−COGMA)、P(C”2−COEA−CO
Mah)、EA:5−32%Mah:1.7−3.2
%、P(C”2−COGMA),GMA:5〜15%、
P(C”2−COEA−COMah)、P(St−CO
Mah)、ポレオレフィンのマレイン化物、マレイン化
EPDM、EPDM−g−P(St,AN)、コア・シ
ェルタイプのブロックコポリマーで例えば内:Pbu.
Ac、外:PMMA、水添SBS(SEBS)及び、そ
のマレイン化物、スチレン/エチレン/ブタジエンブロ
ック共重合物、ポリエチレン/ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)ブロック共重合物、ポリエチレン/ポリ
スチレン(又は、PMMA)グラフト共重合物、無水マ
レイン酸グラフトポリプロピレン、スチレン/無水マレ
イン酸共重合物、エチレン/グリシジメタクリレート共
重合物、エチレン・グリシジメタクリレート共重合物へ
のスチレン(又は、MMA)グラフト共重合物、クルミ
フェノール、無水マレイン酸グラフトPE、カルボン酸
変性PE、SEBS、CPE、多官能モノマー+過酸化
物、PSグラフトPE、PS−PEブロック共重合体、
アイオモマー、カルボン酸,無水酸変成PE、エチレン
−メタクリル酸共重合体、無水マレイン酸グラフトP
P、アクリル酸グラフトPP、塩素化パラフィン、無水
マレイン酸グラフトSEBS、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、無水マレイン酸グラフトEPR、無水マ
レイン酸グラフトSEBS、反応性PS、塩素化PE、
ポリアクリル酸イミド、EPDM、EPR、EPDM−
PPGP、PS−LDPEGP、PS−PEGP、SB
S、水添SB、SB,S−EP,SIS、S−I−HB
D,SEBS、SBS,PS−PEGP、SI、PS−
PbdGP、PS−PMMABP,GP、PS−PMM
ABP,GP、PS−PMMABP、PS−PCLB
P、塩素化SB、PS−PEAGP、水添PbdーPC
LBP、EVA、PCL−PSBP,CPE、EPDM
−g−PMMA、BR−PMMABP、PS−PMMA
BP、水添SIS,SEBS、PS−PABP,SEB
S、PF−g−PMMA、PF−g−PS、PS−PI
BP、POE−PAGP、PDMS−PEOBP、PP
−PAGP、PS−PBABP、COOH化PEorp
(E−MAA)、Ionomer、MAH化PP、MA
H化EPR、RAM、p(St−MAH)orp(St
−MI)、p(St−AA)orp(St−AA−MA
H)、p(St−An−MAH)、p(St−MAH)
orMAH化EPR、p(MAH−アクリレート)、C
OOH化PP、p(St−MMA−MAH)、スルホン
化PS、MAH化PP/末端アミノ基NBR、MAH化
SBSorMAH化SEBS、PS−PMMA GP、
PS−PEGP、SIRAM、PS−PABP、PS−
PEAGP、PS−PFGP、PS−PIBP、EPR
RAM、PEO−PAGP、PMDS−PMMAGP,
BP、PP−PAGP、PP−EPDMGP、Ac−c
ell−PANGP、PMMA−EPDMGP、PMM
A−PEGP、PEO−PMDSBP、CPERAM、
PS−PBABP、MAH化PPGP、COOH化PP
GP、MAH化PPGPor末端アミノNBRRAM、
SBS、COOH化PEGPorp(E−MAA)RM
A、水添PB−PMMAGP、CPERAM、塩素化P
ERAM、CPERAM、EPDMRAM、SBGPo
rSISorS−I−HBDorSBSorCPE、p
(St−MAA)RAM、MAH−StGP、MAH化
EPRRAM、スルホン化PSRMA、SBS、PS−
PCLBP、PS−EPGP、SEBS、水添PB−P
CL、EVARAM、PS−PMMABP、水添SIS
orSEBS、p(MAH−アリレート)RAM、p
(St−MAH)orp(St−MI)RAM、EPD
MRAM、水添SBRAM、塩素化SBRAM、p(S
t−AA)orp(St−AA−MAH)RAM、p
(St−AN−MAH)RAM、p(St−MAH)R
AM、PR−PMMABP、p(St−MMA−MA
H)RAM、スチレン改質PE、スチレン改質EVA、
スチレン改質PP、(メタ)アクリル酸エステル改質P
E、(メタ)アクリル酸エステル改質PP、酢酸ビニル
改質EVA、官能基含有VMX、PS−PIブロック、
PS−PMMAブロック、PS−PEブロック、PS−
PEAグラフト、PS−PBグラフト、CPE、EP
R、PP−EPDMグラフト、PP−PAグラフト、P
EO−PAグラフト、PDMS−PEOブロック、LD
PE−g−PS、LDPE−g−PMMA、LDPE−
g−AS、PP−g−PS、PP−g−AS、EEA−
g−PS、EEA−g−PMMA、EEA−g−AS、
EVA−g−PS、EVA−g−PMMA、EVA−g
−AS、P(C”2,GMA)−g−PS,60/10
/30wt、P(C”2,GMA)−g−PMMA,6
0/10/30wt、P(C”2,GMA)−g−P
(AN,St),60/10/10/20wt、P
(C”2,EA,Mah)−g−PMMA,60/8/
2/30wt、E/EA/MAh−g−PS、E/EA
/MAh−g−PMMA、E/EA/MAh−g−A
S、P(C”2,EA,Mah)−g−P(AN,S
t),60/8/2/10/20wt、商品名がボンド
ファースト(グレード:2C,E,2A,7A,2B,
7B,20B,7L,7M,20M)と称せられるエチ
レンとGMAとのコポリマーの他に酢酸ビニル(略号:
VA),メチルアクリレート(略号:MA)も共重合さ
せた物、E−GMA、E−GMA−VA、E−GMA−
MA、商品名がボンダイン(グレード:FX8000,
LX4110,HX8210,TX8030,HX82
90,HX8140,AX8060,AX8390)と
称せられるエチレンと2〜4wt%のMAHに加えてエ
チルアクリレート(略号:EA)が共重合されたターポ
リマー、旭化成工業(株)のエラストマー(商品名:タ
フテック)はSB系のブロックコポリマーのポリブタジ
エン部分を水添したSEB系熱可塑性エラストマー、E
VA/EPDM/ポリオレフィン系グラフトコポリマ
ー、荒川化学工業(株)の相容(溶)化剤でグレードが
GMA−1,GMA−2,GMA−3,GMA−4,G
MA−5,GMA−6,GMA−7,GMA−8,GM
A−9,OH−1,OH−2,OH−3,OH−4,O
H−5,OH−6,DE−1,DE−2,DE−3,D
E−4,DE−5,DE−6、スチレングリシジルメタ
クリレート(略号:St−GMA)共重合体、スチレン
−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート(略号:St
−2HPMA)共重合体、スチレン−ジエチルアミノエ
チルメタクリレート(略号:St−DE)、P(MAH
−アリレート)、S−EPGP、PS−PCLBP、S
BS、スルホン化PS、MAH化EPR、MAH−St
GP、P(St−MAA)、SBGPorSISorS
−I−HBDorSBSorCPE、EPDM、COO
H化PE、COOH化PPorP(E−MAA)、MA
H化PPor末端アミノNBR、COOH化PP、MA
H化PP、PMMA−EPDMGP、PP−EPDM−
GP、PP−PAGP、PEO−PAGP、EPR、P
S−PIBP、PS−PFBP(ブロックポリマー)、
SI、PS−PEGP、PS−PBGP、PS−PEG
P、PS−PMMAGP(グラフトポリマー)、多層構
造アクリレート、ポレオレフィン系グラフト及び反応性
ポリオレフィン系グラフトコポリマー、EVA/EPD
M/ポリオレフィン系グラフトコポリマー、EGMA、
P(Et−COEA−COMAH)、SEBS、EGM
A、酸変性SEBS、ポリオレフィン系グラフトコポリ
マー、マレイン化EPDM、マレイン化PE、マレイン
化PP、マレイン化EVA、マレイン化SEBS、スチ
レン・無水マレイン酸コポリマー、SANグラフトEP
DM、反応性ポリスチレン、ポリカプロラクトン−b−
ポリスチレン、反応性スチレン・アクリロニトリルコポ
リマー、イミド化ポリアクリレート、エチレン・グリシ
ジルメタクリレート・アクリル酸コポリマー、反応性フ
ェノキシ、ペルオキシドポリマー、ポリカプロラクト
ン、FVA、EVA/EPDM/ポリオレフィン系グラ
フト、アニオン重合ジブロックコポリマー、水素添加ス
チレン−イソプレンブロックコポリマー、エチレン無水
マレイン酸−MMA三元ポリマー、酸変性スチレン系ブ
ロックコポリマー等、及びそれらの誘導体等が挙げられ
る。ここで、EVAはエチレン−酢酸ビニル共P重合
体、EPDMはエチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)、EGMAはエ
チレン−メタクリル酸グリシジル共重合体、SEBSは
スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、
GMAはメタクリル酸グリシジル、MAH(Mah)は
無水マレイン酸、EAはアクリル酸エチル、PIはポリ
イミド、PEAはポリアクリル酸エチル、PBはポリブ
タジエン、EPRはエチレン−プロピレンゴム、PEO
はポリエチレンオキサイド、PDMSはポリジメチルシ
クロヘキサン、EEAはエチレン−エチルアクリレート
共重合体、EVAはエチレン酢酸ビニル共重合体、MA
はメタクリル酸メチル、VAは酢酸ビニル、Eはエチレ
ン、Stはスチレン、PStはポリスチレン、GMAは
グリシジルメタクリレート、2HPMAは2−ヒドロキ
シメタクリレート、DEはジエチルアミノエチルメタク
リレート、ANはアクリロニトリル、MMAはメチルメ
タクリレート等が挙げられる。ここで、「−g−」はグ
ラフト化の略号である。
【0033】これらの材料を製造するには、それぞれの
材料を混ぜ合わせ、単軸押し出し機、多軸押し出し機、
或いはブスニダー(ブスコニダー)、バンバリーミキサ
ー、スーパーミキサー、ロール、ブラベンダープラスト
グラフ等によって加熱溶融混練し、ペレタイザー等を用
いてペレット化する方法、いわゆる溶融ブレンドが一般
的である。しかし材料を混ぜ合わせただけでも使用は可
能である。また、溶媒キャストブレンド(Solven
t−cast−Blend)、ラテックスブレンド(L
atex Blend)、ポリマーコンプレクス(Po
lymer complex)等の物理的なブレンド
や、溶液グラフト(Solution graft)、
Interpenetrating PolymerN
etwork等の化学的なブレンド、相互共重合体(C
opolymerand Terpolymer)、ラ
ンダム共重合体(Random copolyme
r)、ブロック共重合体(Block copolym
er)、グラフト共重合体(Graft copoly
mer)等の共重合体としての高分子材料(Polym
er−Based Material)とする事もあ
る。
【0034】上述した様な方法によって製造された複合
樹脂や複合材を用いて、述する製造方法によって製造
されたシームレスベルトの場合、シームレスベルトの主
成分である熱可塑性樹脂に、様々な添加剤(材)が添加
された複合材(剤)であるポリマーブレンド、ポリマー
アロイを用いて製造された前記複合材による二軸延伸パ
リソン中のそれぞれの樹脂は、海島構造又はその他の構
造例えば、相分離構造、ミセル化構造、モルフォロジー
構造、架橋構造、ミクロ相分離構造、IPN構造、網目
構造、多相構造、分散構造、アロイ層構造、その他の構
造、例えば、表面・界面構造、結晶高次構造、配向異方
性構造、相溶化構造、相容化構造、高分子混合構造、結
晶性混合構造、非相容多成分構造、非相溶多成分構造、
非相容及び非相溶多成分構、分子凝集構造、ミクロ相転
移構造、マクロ相転移構造、ラメラ構造、ミクロドメイ
ン構造、高次構造、放射状構造、星雲状構造、多島海状
構造、多島海状多層構造、木目状構造、木目状多層構
造、芯鞘型構造、並列型構造、針状分散構造、線状構
造、結晶−非結晶型ミクロドメイン構造、非結晶−非結
晶型ミクロドメイン構造、結晶−結晶型ミクロドメイン
構造、無定型高分子、連鎖形式、ヘリックス構造、界面
構造、球晶構造、液晶パターン構造、複合材料構造、高
分子液晶構造、ブロック共重合構造、柱状構造、不均一
微細構造、ミクロ構造、ミクロ層構造、層状分散構造、
海島構造、複合分散相構造、連続相構造、レース状分散
相構造、液適化構造、分散相構造、ブロックポリマー構
造、グラフトポリマー構造、球型構造、サラミ型構造、
カプセル型構造、タマネギ型構造、不均一混合構造、連
続球状構造、房状ミセル、折りたたみ結晶構造、伸びき
り鎖結晶構造、ラメラ溶融流層、平ら化・積層構造、ラ
ンダム構造、配向構造ポリドメイン構造、無定型構造等
を持ち(それらの構造が単一の場合や、或いは複数の構
造が入り交じった場合がある。これらの構造評価手法に
は中性子小角散乱、X線小角散乱、小角光散乱、透過型
電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、位相差顕微鏡、偏光顕
微鏡、ESCA、FT−IR、個体高分解能NMR、パ
ルス法NMR、力学緩和、誘電緩和、DSC・DTA、
TOA、けい光法、スピン・プローブ法、陽電子消滅、
SIMS、走査型トンネル顕微鏡、顕微ラマン等があ
る。)、しかも、界面、境界領域では剥がれや欠落が観
察されずに、それぞれの樹脂や添加剤は相容(溶)して安
定を保つ。
【0035】ここで、安定とは、それぞれの界面、境界
領域が常温で放置した場合に、時間経過とともに剥離、
剥がれ、解離、分離等(以下「剥離等」と称する)の変
化が現れない事と定義する。それぞれ界面、境界領域で
は熱融着性、熱接着性、熱粘着性、熱密着性、熱付着
性、熱接合性、熱親和性、熱ぬれ性、熱融解性、相容
性、相溶性等それらに類する性質を示し、少なくとも双
方の界面、境界領域において、互いの樹脂同士が、溶融
の段階、冷却固化の段階、冷却固化後の段階の何れか
で、アンカー効果、投錨効果、ファスナー効果、共有結
合、水素結合、ファンデルワールス力、クーロン力、吸
着、静電気、拡散、界面、境界領域での張力、相容性、
又は、相溶性、粘弾性等の物理的、化学的な結合、効
果、特性等によって結合をする。
【0036】相容(溶)性を示さない場合には、上述した
様に相容(溶)化剤を添加して、相容(溶)性を高める等の
手段を採る。このため、それぞれが相容(溶)性を持っ
ているかどうかの判定が必要になり、相容(溶)性の評価
には、例えば以下のような手法が挙げられる。 1.形態学的測定法 (1)透明性、屈折率の測定 (2)光学及び位相差顕微鏡、電子顕微鏡観察;光学顕
微鏡(OM)、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電
子顕微鏡(TEM)による分散状態の観察 2.固体物性による測定法 (1)比容の加成性 (2)屈折率法によるガラス転移点(Tg)の測定 (3)ディラトメトリーによるガラス転移点(Tg)の
測定 (4)示差熱分析(DTA)によるガラス転移点(T
g)の測定;結晶点が見られる事により相容性又は相溶
性と判定 (5)示差走査熱分析(DSC)によるガラス転移点
(Tg)の測定;結晶点が見られる事により相容性又は
相溶性と判定 (6)熱光度分析(TOA、TP)によるガラス転移点
(Tg)の測定 (7)FT−IRを用いる場合;フーリエ変換赤外吸収
スペクトルより異種高分子間の強い相互作用が認められ
れば相容性又は相溶性と判断 3.熱力学的測定法 (1)共通溶媒(2種の高分子を同時に溶かす溶媒を用
いたポリマーブレンドの溶液)からの沈殿性や、濁度の
変化量(率)の測定 (2)溶解性パラメーター(δ、SP値)によるガラス
転移点(Tg)の測定(Smallの計算法、粘度法、
膨潤法、ガスクロマトグラフィー法) (3)動粘度弾性測定を用いる場合;tanδの測定 4.その他の方法 (1)折り曲げ試験(金型によって加工された平板や円
筒形状等や押し出し機より得られたストランド等の破壊
テスト等) (2)ゴバン目試験(それぞれの樹脂混ぜ合わせ、加熱
溶融して、射出成形加工した成形品に、JIS K 5
400 8.5.2に準拠して実施する。) (3)切片フィルムによる界面状態の観察、等によっ
て、或いはそれらの複数の評価結果を総合的に判断して
相容(溶)性があるか否かの判断をする方法がある。例
えば、本発明者は、シームレスベルトの主成分である
(構成する)熱可塑性樹脂と添加剤{ポリマーや充填材
(剤)}との相容(溶)性の評価を、上述した方法の内
で、折り曲げ試験(金型によって加工された平板や円筒
形状等や押し出し機より得られたストランド等の破壊テ
スト等)、ゴバン目試験(それぞれの樹脂混ぜ合わせ、
加熱溶融して、射出成形加工した成形品に、JIS K
54008.5.2に準拠して実施する。)、及び、
切片フィルムの透過型電子顕微鏡(TEM)による分散
状態とそれぞれの樹脂界面、境界領域の観察を実施し、
相容(溶)性、非相容(溶)性を評価した。成形品の主成
分である熱可塑性樹脂のバージン樹脂ペレットと、添加
剤{ポリマーや充填材(剤)}とを一定の重量割合(例
えば成形品の主成分である熱可塑性樹脂/導電性ポリマ
ー=90/10〜10/90)で混合し、単軸押し出し
機を用いて加熱溶融して、冷却固化させたペレタイザー
を用いて樹脂ペレット化してシームレスベルトの主成分
である熱可塑性樹脂と添加剤{ポリマーや充填材
(剤)}との混合樹脂ペレットを得る。得られた混合樹
脂ペレットを用いて成形品(形状は板)を成形加工し、
得られた成形品にJIS K54008.5.2に準拠
してゴバン目試験を行い、剥がれ落ちた碁盤目の数が1
0以下の場合は、相容(溶)性を持つと評価する。
【0037】また、前記混合樹脂ペレットをミクロトー
ムを用いて薄い切片を作成し、酸化ルテニウム(RhO
4)、或いは酸化オスミウム(OsO4)によって染色し
た検体を、透過型電子顕微鏡(TEM)によって樹脂の
構造や形態(モルフォロジー)や界面、境界領域での剥
がれや欠落を観察する。TEMの代わりに、走査型電子
顕微鏡(SEM)を用いる場合は、前記の成形品を、例
えば液体窒素等によって冷却し、ハンマー等を用いて破
壊し、その破断面を観察し、海島構造又は、上記のその
他の構造を持ち、しかも、界面、境界領域では剥がれや
欠落が観察されない場合をそれぞれの樹脂は相容性を持
ち、相容性があると判断する。
【0038】ここで、相溶性とは、加熱溶融の段階で分
子レベルで混ざり合い、溶(解,融)け合う場合を意味
し、相容性とは、加熱溶融の段階で分子レベルよりは大
きい数百〜0.1μmオーダーで混ざり合い、しかも、
界面、境界領域では剥がれや欠落が観察されないで安定
した状態を保つ場合と定義する。一般的に、この様な相
溶性を示す場合としては、前記成形品(シームレスベル
ト)の主成分である熱可塑性樹脂と、添加剤{ポリマー
や充填材(剤)}とが同質の材料の場合や、同一、或い
は類似の分子骨格を示す主鎖を持っている場合、側鎖に
同一、或いは類似の分子骨格を示す主鎖を持っている場
合、分子構造が全く異なる場合でも、極性が一致する場
合や、全く一致しない場合、類似する場合には相溶性を
示す場合がある。また、相容性を示す場合としては、類
似の分子骨格を示す主鎖を持っている場合、側鎖に類似
の分子骨格を示す主鎖を持っている場合、分子構造が全
く異なる場合でも、極性が一致する場合や、類似する場
合、或いは全く一致しない場合である。
【0039】◎シームレスベルトの製造方法 ○予備成形工程について この予備成形工程は、熱可塑性樹脂を主成分する素材を
用いてボトル状バリソンを予備成形するものである。ボ
トル状パリソン10は、図2に示すように、一端が開口
する試験管状のボトル本体11を有し、このボトル本体
11の底部内面に例えば断面六角形状の係止溝12を形
成すると共に、このボトル本体11の開口13周壁外面
には雄ねじ部14を形成したものである。そして、この
種の熱可塑性樹脂を主成分とする素材を用いてボトル状
バリソン10を予備成形する方法としては、射出成形、
例えば2層、多層のフィルムを製造する場合ではサンド
イッチ成形法、2色成形法、多色成形法、2層成形法、
多層成形法(多層構造を持たせたシームレスベルトを製
造する場合に特に有効)、混色成形法等によって、或い
は、それ以外に、タンデム成形法、SPモールド法等、
真空成形法、圧空成形法、押し出し(押し出,押出)成
形法、異形(型)押出し成形法、ブロー成形法、回転成
形法、トランスファー成形法、圧縮成形法、積層成形
法、射出圧縮成形法、圧縮成形法、中空成形法、モノフ
ィラ成形法、注型、粉末成形法等が挙げられ、これによ
って、上述した熱可塑性樹脂あるいは複合材を用いて前
記成形品(ボトル状パリソン)を成形加工する。
【0040】ここで、代表的な射出成形法について例示
すると、図3に示すように、射出成形装置20は、雄ね
じ部14を除くボトル本体11の外周壁に対応した空洞
部22を有し、その空洞部22の底に射出成形口23を
開設したキャビティ金型21と、このキャビティ金型2
1の空洞部22開口に連通し且つボトル本体11の雄ネ
ジ部14に対応した空洞部25を有し、この空洞部25
周壁に前記ボトル本体11の雄ねじ部14に対応する雌
ねじ部26を有するネック金型24と、ボトル本体11
の内周壁に対応するボス28を有するコア金型27とを
備えたものであり、キャビティ金型21、ネック金型2
4及びコア金型27を夫々設定位置に設定した状態で、
各金型21、24、27で区画される空間部内に射出成
形口23から溶融材料を射出した後、ネック金型24及
びコア金型27をキャビティ金型21から分離させるこ
とで、キャビティ金型21からボトル状パリソン10を
引き出し、最後に、ネック金型24及びコア金型27か
らボトル状パリソン10を分離するようにしたものであ
る。
【0041】○延伸成形工程 延伸成形工程は、予備成形工程で予備成形されたボトル
状パリソンを延伸成形するものである。ここで、延伸成
形工程としては、ボトル状パリソン(予備成形パリソ
ン)を、加熱して、或いは加熱しないで物理的な力(気
体の圧力や膨張、機械的な力等)を用いて、所定の厚さ
まで引き延ばしボトル状の延伸成形パリソン(フィル
ム)を得るようにするものであれば適宜選定して差し支
えないが、本実施の形態では、延伸成形工程を実現する
装置例として、例えば図4に模式的に示すような二軸延
伸装置30を用いた。
【0042】同図において、二軸延伸装置30は、ボト
ル状パリソン10を二軸(軸方向及び径方向)に延伸さ
せるための金型31を備えている。この金型31は、上
方に開口する空洞部33を有し且つこの空洞部33にシ
ームレスベルトの最終成形品の幅寸法m(図18参照)
よりも長い寸法の均等筒状胴部34を形成してなるキャ
ビティ金型32と、このキャビティ金型32の空洞部3
3に連通する空洞部36を有し、前記キャビティ金型3
2に対して上下方向に分離自在に設けられると共に左右
方向にも分離可能な対構成のネック金型35とを備えて
いる。そして、対構成のネック金型35で画成される空
洞部36の上方部位には位置決めガイド37が開設され
ており、この位置決めガイド37の内壁の一部には前記
ボトル状パリソン10の雄ねじ部14が螺合する雌ねじ
部38(図7参照)が形成されている。また、金型31
内には温調のためのエア通路39が適宜形成されてお
り、また、金型31内のエアを抜くポーラスな焼結金属
やセラミックスで作られたエア抜き部40が形成されて
いる(図5(a)参照)。更に、本実施の形態にあって
は、キャビティ金型32をネック金型35から分離させ
た状況下で、ネック金型35の近傍まで移動するヒータ
60が設けられている(図8、図9参照)。
【0043】また、二軸延伸装置30は、ネック金型3
2の上面のうち位置決めガイド37の周縁に支持部材4
1がシール用のOリング42を介して取り付けられてお
り、この支持部材41には空圧又は油圧の駆動シリンダ
(本例では例えばエアシリンダ)45が取り付けられて
いる。本実施の形態において、エアシリンダ45は、上
下方向に延びる筒状のシリンダ本体46を有し、このシ
リンダ本体46内には空気圧で進退するピストン47を
配設すると共に、シリンダ本体46とピストン47との
間にはシール用のOリング48を介在させ、シリンダ本
体46の上下には夫々エア出入口46a,46bを設
け、更に、シリンダ本体46の支持部材41側接合部及
び支持部材41には貫通孔49を開設し、前記ピストン
47の金型31側面には延伸ロット50を突設させるよ
うにしたものである。ここで、前記延伸ロット50はシ
リンダ本体46の略長さ方向寸法に対応して設けられ、
ピストン47の移動に伴って前記貫通孔49を通じて金
型31内の空洞部33,36内に進退動するようになっ
ている。尚、前記貫通孔49と延伸ロット50との間に
もシール用のOリング51が設けられており、前記延伸
ロット50の先端部は例えば断面六角形状の係止部50
aとして形成され、ボトル状パリソン10の底部に設け
られた係止溝12に嵌合係止されるようになっている
(図3、図6参照)。 特に、本実施の形態において
は、延伸ロット50は、図5(b)に示すように、中空
状のロット本体501を有し、このロット本体501の
周壁には多数のエア抜き孔502を開設し、このエア抜
き孔502を通じてロット本体501内のエアを径方向
に向けて吹き出すようにしたものである。尚、支持部材
41には内部にエアを取り込むためのエア取り込み口5
2が設けられている。
【0044】次に、上述した二軸延伸装置30を用いた
延伸成形工程の各ステップについて説明する。図6は図
2に示したボトル状パリソン10を二軸延伸装置30に
取り付けた状態を示す。同図においては、ボトル状パリ
ソン10は、その底部の係止溝12に二軸延伸装置30
の延伸ロット50の先端係止部50aを係合させる回り
止め状態で保持されている。次に、図7は金型31がボ
トル状パリソン10を位置決め保持するために動作し始
めた状態を示すものであり、具体的には、対構成のネッ
ク金型35が待避位置から進出位置(セット位置)へと
閉じていき、位置決めガイド37にてボトル状パリソン
10の雄ねじ部14を位置決め螺合する。この後、図8
に示すように、前記ボトル状パリソン10を加熱する為
のヒータ60がボトル状パリソン10へと近づき、図9
に示すように、所定のセット位置に到達する。このと
き、ヒータ60はボトル状パリソン10を囲繞するよう
な筒状部材になっており、ボトル状パリソン10を均一
加熱(本例では、延伸処理時にボトル状パリソン10が
ガラス転移点以上になるように温度調節する)するため
に回転動作するようになっている。この後、ボトル状パ
リソン10の加熱工程が終了すると、ヒータ60は、図
10に示すように、待避位置に向かって後退移動する。
【0045】この後、ヒータ60が待避位置に戻ると、
これに代わって、図11に示すように、キャビティ金型
32がネック金型35に向かって閉じていき、図12に
示すように、キャビティ金型32がセット位置に到達し
た時点で金型31が完全に閉じられた状態になる。次い
で、図13に示すように、エアシリンダ45はエア出入
口46aからエアを取り込むことでピストン47を下げ
る。すると、延伸ロット50が進出移動することにな
り、加熱され軟化したボトル状パリソン10を軸方向
(縦方向)に延伸させる。一方、エア取り込み口52か
らもエアが取り込まれ、前記縦方向に延伸を始めたボト
ル状パリソン10内にエアーを吹き込む。すると、延伸
ロット50からは径方向に向かってエアAが吹き出さ
れ、ボトル状パリソン10は縦方向への延伸と共に、更
に径方向(横方向)に延伸を始める。そして、本実施の
形態では、図14に示すように、ボトル状パリソン10
の縦方向の延伸動作が完了し、その後、横方向への延伸
が引き続き行われ、ついには、図15に示すように、ボ
トル状パリソン10が金型31の内壁面に沿って延伸成
形され、延伸成形パリソン70に至る。
【0046】この状態において、本実施の形態では、延
伸成形パリソン70は、予備成形パリソン10に対し縦
方向(軸方向)及び横方向(径方向)に100〜300
%延伸したものになっている。尚、本実施の形態では、
図13〜図15に示すように、ボトル状パリソン10を
縦方向(軸方向)及び横方向(径方向)に同時に延伸す
るようにしているが、これに限られるものではなく、例
えば図19〜図21に示すように、ボトル状パリソン1
0に対し先に縦方向の延伸処理(延伸ロット50の進出
動作)施した後に、横方向(径方向)の延伸処理(エア
取り込み口52からのエア取り込みによる延伸ロット5
0からのエアAの吹き出し動作)を施すようにしても差
し支えない。この様に、縦横同時に延伸させるのか、或
いは縦方向の延伸を完了させた後、横方向を延伸させる
かの選択基準は、本発明のシームレスベルトの製造に用
いる樹脂、導電性を付与する添加剤や、その他添加剤の
種類、或いは上述したパリソンの形状などによって適宜
判断される。
【0047】○切断工程 切断工程は、延伸成形されたボトル状パリソン70を所
定長にて切断して最終成形品とするものである。本実施
の形態では、ボトル状パリソン70の延伸処理が完了す
ると、延伸処理が完了したボトル状パリソン(以下、必
要に応じて「二軸延伸成形品」と称する)70が完全に
冷却固化されるのを待って、図16に示すように、キャ
ビティ金型31が進出位置(セット位置)から待避位置
へと後退すると共に、エアシリンダ45は46bからエ
アを取り込むことによりピストン47を上昇させ、延伸
ロット50を進出位置から初期位置まで後退させ、この
後、図17に示すように、ネック金型35が進出位置
(セット位置)から待避位置に後退し、二軸延伸成形品
70が金型31から取り外される。この状態において、
二軸延伸成形品70は、図示外のホルダにて位置決め保
持されて切断ステージへと向かい、図18に示すよう
に、図示外の切断装置(レーザー切断装置やカッター装
置など)にて二軸延伸成形品70の上下の不要部71、
72を除去するように切断し、所定幅mの最終成型品8
0(二軸延伸シームレスベルト)が得られる。尚、本実
施の形態では、金型31から二軸延伸成形品70を分離
した後に切断工程を行うようにしているが、これに限ら
れるものではなく、図22に示すように、金型31に取
り付けた状態で、二軸延伸成形品70の不要部72を切
断するようにしてもよい。
【0048】
【実施例】◎実施例1 シームレスベルト(フィルム)の主成分をなす熱可塑性
樹脂としては、PEN樹脂{日本ユニペット(株)製の
PEN樹脂(商品名、グレード;PN520)}と、導
電製を持つ熱可塑性樹脂として、三洋化成工業(株)製
の導電性樹脂{プラスチック練り混み型、永久帯電(制
電)防止樹脂ポリエーテルエステルアミドブロックコポ
リマー(商品名、及びグレード;ペレスタット632
1)}とを、タンブラーを用いてブレンド(混合)し、
前記混合樹脂を二軸押し出し機を用いて加熱溶融混練し
て、ホットカット装置にてカットして、前記、PEN樹
脂と、導電性樹脂とのポリマーアロイ(ポリマーブレン
ド、ブレンドポリマー)を得た。
【0049】この様にして得られた、前記導電性を示す
ポリマーアロイを、真空乾燥機を用いて十分に乾燥し、
射出成形機で、図1に示す二軸延伸成形用パリソンを製
造した。この様にして得られたパリソンを外部から赤外
線ヒーターよって加熱し、図2に示す装置によって二軸
延伸して、導電性を持つシームレスベルトフィルム(導
電性フィルム)を成形加工した。この様にして得られた
導電性フィルムを引張り試験器{(株)島津製作所製万
能試験器AGS−5KNG(1kgロードセル)}を用
いて引張り弾性率を測定し、(株)ADVANTEST
製ULTRA HIGH RESISTANCEMET
ER 8340型の評価装置と、三菱化学(株)製HR
プローブを用いて、前記プローブに2kgの荷重を掛
け、100V(ボルト)、或いは及び500Vのそれぞ
れ印加電圧与えて、電圧を掛けてから30秒後の抵抗値
を実測して下記の計算式、 log(ρV)=log(Ωcm×R/t×1000
0) ここで、 (1)ρVは体積抵抗率(logΩcm) (2)Rは実測の上述した方法によって測定して、得ら
れた実測の抵抗値 (3)tはシームレスベルト(フィルム)の厚さ(膜
厚)単位;μm に当てはめて、体積抵抗率を求めた。得られた導電性フ
ィルムの引張り弾性率と、体積抵抗率とを図23(a)
表1に示した。参考例として、前記導電性ポリマーをブ
レンドしない場合の結果も示してある。
【0050】◎実施例2 実施例2は、前記第1実施例のPEN樹脂をPET樹脂
{日本ユニペット(株)製のPEN樹脂(商品名、グレ
ード;PT553)}に変更した。導電性を持つシーム
レスベルトフィルムの製造、及び評価に用いた装置等は
前記第1実施例と同様である。評価結果を図23(b)
表2に示した。尚、参考例として、前記PET樹脂だけ
の場合も記載してある。
【0051】尚、実施例1,2の各実験条件をまとめる
と、以下のようである。 1.添加剤 使用添加剤(導電性ポリマー):三洋化成工業(株)製ペレスタット6321 (ポリエーテルエステルアミドブロックコポリマー) 2.二軸延伸の条件 延伸(予熱)温度 :100℃(PET)、140℃(PEN) 延伸倍率 :3×3倍(同時二軸延伸) 延伸速度 :6000%/min 3.引張試験(物性) 試験環境 :室温24℃、湿度45% 評価装置 :(株)島津製作所製万能試験機 AGS−5KNG サンプル :短冊状(W10mm×L150mm) チャック間距離 :100mm クロスヘット゛スヒ゜ート゛ :50mm/min 4.抵抗率測定 試験環境 :室温24℃、湿度45% 評価装置 :(株)ADVANTEST製ULTRA HIGH RESISTANCE METER 8340型 フ゜ローフ゛ :三菱化学(株)製HRフ゜ローフ゛ 印加電圧 :100V/500V 測定 :30秒後 荷重 :2kg 厚さ測定 :マイクロメーター
【0052】上述の実施形態及び実施例は、説明の為に
例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるも
のではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明及び図
面の記載から当業者が認識する事が出来る本発明の技術
的思想に反しない限り変更及び付加が可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
シームレスベルトの製造方法によれば、熱可塑性樹脂を
主成分とするボトル状パリソンを予備成形した後、これ
を延伸成形して余分な箇所を切断するようにしたので、
作業環境性や生産性を良好に保つという要請を満たしな
がら、導電性の偏りなどの物性の低下を招かずに、高強
度で且つ膜厚の均一性が高いシームレスベルトを得るこ
とができる。また、本発明に係るシームレスベルトによ
れば、ポリエステル系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂
に、前記熱可塑性樹脂に対し相溶性又は相容性を有し且
つ前記熱可塑性樹脂に導電性を付与させる導電性樹脂を
添加したものを用いるようにしたので、物性の低下を招
かずに、高強度で且つ膜厚の均一性を高めることができ
るシームレスベルトを安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシームレスベルトの製造方法を
示す説明図である。
【図2】 実施の形態で用いられるボトル状パリソンの
具体例を示す説明図である。
【図3】 実施の形態で用いられるボトル状パリソンの
予備成形工程の一例を示す説明図である。
【図4】 実施の形態で用いられる二軸延伸装置の一例
を示す説明図である。
【図5】 (a)は金型に用いられるエア抜き構造例を
示す図4中F−F線断面説明図、(b)は延伸ロットの
詳細を示す説明図である。
【図6】 二軸延伸装置での処理工程(1)を示す説明
図である。
【図7】 二軸延伸装置での処理工程(2)を示す説明
図である。
【図8】 二軸延伸装置での処理工程(3)を示す説明
図である。
【図9】 二軸延伸装置での処理工程(4)を示す説明
図である。
【図10】 二軸延伸装置での処理工程(5)を示す説
明図である。
【図11】 二軸延伸装置での処理工程(6)を示す説
明図である。
【図12】 二軸延伸装置での処理工程(7)を示す説
明図である。
【図13】 二軸延伸装置での処理工程(8)を示す説
明図である。
【図14】 二軸延伸装置での処理工程(9)を示す説
明図である。
【図15】 二軸延伸装置での処理工程(10)を示す
説明図である。
【図16】 二軸延伸装置での処理工程(11)を示す
説明図である。
【図17】 二軸延伸装置での処理工程(12)を示す
説明図である。
【図18】 本実施の形態における切断工程を模式的に
示す説明図である。
【図19】 二軸延伸装置の二軸延伸成形の変形処理工
程(1)を示す説明図である。
【図20】 二軸延伸装置の二軸延伸成形の変形処理工
程(2)を示す説明図である。
【図21】 二軸延伸装置の二軸延伸成形の変形処理工
程(3)を示す説明図である。
【図22】 切断工程の変形形態を示す説明図である。
【図23】 (a)は実施例1の物性値(引張り弾性率
と体積抵抗率)を示す結果表、(b)は実施例2の物性
値(引張り弾性率と体積抵抗率)を示す結果表である。
【符号の説明】
1…ボトル状パリソン、2…延伸成形パリソン、3…最
終成形品、4…金型、4a…均等筒状胴部、m…最終成
形品の幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 77:00 B29L 29:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を主成分とするシームレス
    ベルトの製造方法であって、 熱可塑性樹脂を主成分とする素材にてボトル状パリソン
    を予備成形する予備成形工程と、 この予備成形工程にて予備成形された予備成形パリソン
    を延伸成形する延伸成形工程と、 この延伸成形工程にて延伸成形された延伸成形パリソン
    を所定長に亘って切断して最終成形品とする切断工程と
    を備えたことを特徴とするシームレスベルトの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂を主成分とするシームレス
    ベルトの製造方法であって、 熱可塑性樹脂を主成分とする素材にてボトル状パリソン
    を予備成形する予備成形工程と、 予備成形工程にて予備成形された予備成形パリソンより
    大きい内部容積で且つ少なくとも最終成型品の幅寸法以
    上の均等筒状胴部を有する金型内に前記予備成形パリソ
    ンを挿入した後、この予備成形パリソンを金型内面に沿
    って延伸成形する延伸成形工程と、 この延伸成形工程にて延伸成形された延伸成形パリソン
    を冷却して金型から取り外した後に、この延伸成形パリ
    ソンの均等筒状胴部を所定長に亘って切断して最終成形
    品とする切断工程とを備えたことを特徴とするシームレ
    スベルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシームレスベルトの製造
    方法において、 予備成形工程は射出成形にてボトル状パリソンを予備成
    形するものであることを特徴とするシームレスベルトの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシームレスベルトの製造
    方法において、 予備成形工程は、ポリエステル系樹脂を主成分とする熱
    可塑性樹脂に、前記熱可塑性樹脂に対し相溶性又は相容
    性を有し且つ前記熱可塑性樹脂に導電性を付与させる導
    電性樹脂を添加した素材にてボトル状パリソンを予備成
    形するものであることを特徴とするシームレスベルトの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシートレスベルトの製造
    方法において、 延伸成形工程は、予備成形パリソンを100〜300%
    延伸させて延伸成形パリソンとしたことを特徴とするシ
    ームレスベルトの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のシームレスベルトの製造
    方法において、 延伸成形工程は、金型内に挿入されたボトル状パリソン
    を加熱溶融すると共に、金型内の圧力を調整することに
    よって行うものであることを特徴とするシームレスベル
    トの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のシームレスベルトの製造
    方法において、 延伸成形工程は、ボトル状パリソンを押し出しロッドで
    軸方向に沿って延伸させることを特徴とするシームレス
    ベルトの製造方法。
  8. 【請求項8】 シームレスベルトの素材として、ポリエ
    ステル系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂に、前記熱可
    塑性樹脂に対し相溶性又は相容性を有し且つ前記熱可塑
    性樹脂に導電性を付与させる導電性樹脂を添加したもの
    を用いたことを特徴とするシームレスベルト。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のシームレスベルトにおい
    て、 導電性樹脂は、ポリエステル系樹脂を主成分とする熱可
    塑性樹脂に対し相溶性又は相容性を有し、導電性を持つ
    ポリエーテルエステルアミド樹脂であることを特徴とす
    るシームレスベルト。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のシームレスベルトにお
    いて、 ポリエステル系樹脂を主成分とする熱可塑性樹脂は、ポ
    リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
    ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタ
    レートの群からなり、単品で、あるいは、2種類以上を
    ブレンドし、加熱溶融混練してポリマーアロイ化して使
    用するものであることを特徴とするシームレスベルト。
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