JP2003073487A - 生分解性樹脂ベルト - Google Patents
生分解性樹脂ベルトInfo
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- JP2003073487A JP2003073487A JP2001262623A JP2001262623A JP2003073487A JP 2003073487 A JP2003073487 A JP 2003073487A JP 2001262623 A JP2001262623 A JP 2001262623A JP 2001262623 A JP2001262623 A JP 2001262623A JP 2003073487 A JP2003073487 A JP 2003073487A
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- biodegradable resin
- polybutylene succinate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生分解性樹脂を用いていることによって廃棄
処分する際にも自然環境に悪影響を及ぼすことがなく、
また生分解性樹脂の密度を高めることによってベルトと
して用いる場合でも十分に高い強度を有し、伝達性能に
も優れ寿命も長いベルトを得る。 【解決手段】 ポリブチレンサクシネート及び/又はポ
リエチレンアジペートを主成分とする生分解性樹脂から
なるベルト1において、ポリブチレンサクシネート及び
/又はポリエチレンアジペートの部分の密度が1.19
g/cm3以上としたベルト1である。
処分する際にも自然環境に悪影響を及ぼすことがなく、
また生分解性樹脂の密度を高めることによってベルトと
して用いる場合でも十分に高い強度を有し、伝達性能に
も優れ寿命も長いベルトを得る。 【解決手段】 ポリブチレンサクシネート及び/又はポ
リエチレンアジペートを主成分とする生分解性樹脂から
なるベルト1において、ポリブチレンサクシネート及び
/又はポリエチレンアジペートの部分の密度が1.19
g/cm3以上としたベルト1である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生分解機能を有する
ポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチレンアジ
ペートからなるベルトに関するものである。
ポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチレンアジ
ペートからなるベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から動力伝動の用途や物品の搬送の
用途でゴムやウレタンなどの素材からなるベルトが多く
使用されている。それらのベルトも使用している間に切
断などの故障が発生したり、クラックの発生などから寿
命となったりして使用された後のベルトは廃棄処分され
る。廃棄処分する場合は産業廃棄物として廃棄物処分場
などに廃棄され長期にわたって放置される。
用途でゴムやウレタンなどの素材からなるベルトが多く
使用されている。それらのベルトも使用している間に切
断などの故障が発生したり、クラックの発生などから寿
命となったりして使用された後のベルトは廃棄処分され
る。廃棄処分する場合は産業廃棄物として廃棄物処分場
などに廃棄され長期にわたって放置される。
【0003】また、射出成形で製造する熱可塑性樹脂か
らなるベルトがあるが、素材として熱可塑性ポリウレタ
ンや熱可塑性ポリエステルが用いられている。
らなるベルトがあるが、素材として熱可塑性ポリウレタ
ンや熱可塑性ポリエステルが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルトを構成
するゴムやウレタンなどの素材は廃棄されてもそのまま
の形でなかなか分解することがなく環境中に蓄積される
ため、自然環境の破壊や汚染といった公害問題を引き起
こす可能性がある。これに対して、自然環境の中で分解
されやすい素材として生分解性樹脂が環境に与える負荷
が小さいものとして期待されている。
するゴムやウレタンなどの素材は廃棄されてもそのまま
の形でなかなか分解することがなく環境中に蓄積される
ため、自然環境の破壊や汚染といった公害問題を引き起
こす可能性がある。これに対して、自然環境の中で分解
されやすい素材として生分解性樹脂が環境に与える負荷
が小さいものとして期待されている。
【0005】生分解性樹脂としてはポリブチレンサクシ
ネートとポリエチレンアジペートが挙げられ、これらは
主としてグリコールと脂肪族ジカルボン酸とから化学的
に合成される脂肪族ポリエステルの一種である。その主
たる化学構造式は下記一般式(1)および(2)で表さ
れる。この脂肪族ポリエステルは、木や紙のように空気
中では安定であるが、堆肥中、湿った土中、活性汚泥
中、淡水中および海水中で生分解し、最終的には水と二
酸化炭素に分解される。
ネートとポリエチレンアジペートが挙げられ、これらは
主としてグリコールと脂肪族ジカルボン酸とから化学的
に合成される脂肪族ポリエステルの一種である。その主
たる化学構造式は下記一般式(1)および(2)で表さ
れる。この脂肪族ポリエステルは、木や紙のように空気
中では安定であるが、堆肥中、湿った土中、活性汚泥
中、淡水中および海水中で生分解し、最終的には水と二
酸化炭素に分解される。
【0006】このような素材をベルトとして用いること
によって、そのベルトを廃棄処分することになっても従
来のゴムやウレタンと異なり、比較的容易に水と二酸化
炭素に分解することができるため、自然環境への悪影響
も少ないベルトを得ることができるものである。
によって、そのベルトを廃棄処分することになっても従
来のゴムやウレタンと異なり、比較的容易に水と二酸化
炭素に分解することができるため、自然環境への悪影響
も少ないベルトを得ることができるものである。
【0007】しかし、通常のポリブチレンサクシネート
とポリエチレンアジペートといった生分解性樹脂は伝動
や搬送用途のベルトの素材として用いるには充分な強度
を有していない。そのため生分解性を有するベルトを製
造して使用するという段階に達していないのが現状であ
る。
とポリエチレンアジペートといった生分解性樹脂は伝動
や搬送用途のベルトの素材として用いるには充分な強度
を有していない。そのため生分解性を有するベルトを製
造して使用するという段階に達していないのが現状であ
る。
【0008】熱可塑性ポリウレタンや熱可塑性ポリエス
テルを用いるベルトの場合は引張り強さなどの物性に劣
るため歯付ベルトやプロファイル付ベルトのような突起
を有するベルトの場合歯欠けやプロファイルが損傷する
といった問題や早期切断といったこともある。
テルを用いるベルトの場合は引張り強さなどの物性に劣
るため歯付ベルトやプロファイル付ベルトのような突起
を有するベルトの場合歯欠けやプロファイルが損傷する
といった問題や早期切断といったこともある。
【0009】そこで本発明は生分解性樹脂を用いていて
廃棄処分する際に周囲の環境へ悪影響をもたらすことな
く、またベルトとして用いるのに十分な強度を有する生
分解性樹脂ベルトの提供を目的とする。
廃棄処分する際に周囲の環境へ悪影響をもたらすことな
く、またベルトとして用いるのに十分な強度を有する生
分解性樹脂ベルトの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために本発明の請求項1ではポリブチレンサクシネ
ート及び/又はポリエチレンアジペートを主成分とする
生分解性樹脂からなるベルトにおいて、ポリブチレンサ
クシネート及び/又はポリエチレンアジペートの部分の
密度が1.19g/cm3以上であることを特徴とす
る。
するために本発明の請求項1ではポリブチレンサクシネ
ート及び/又はポリエチレンアジペートを主成分とする
生分解性樹脂からなるベルトにおいて、ポリブチレンサ
クシネート及び/又はポリエチレンアジペートの部分の
密度が1.19g/cm3以上であることを特徴とす
る。
【0011】このような密度の生分解性樹脂からなるベ
ルトでは充分に高い強度を有するために、伝達性能にも
優れ寿命も充分に長いベルトを得ることができるもので
ある。
ルトでは充分に高い強度を有するために、伝達性能にも
優れ寿命も充分に長いベルトを得ることができるもので
ある。
【0012】請求項2ではベルトの種類が歯付ベルトで
ある請求項1記載の生分解性樹脂ベルトとしており、引
張り強度などの物性に優れておりベルトの歯欠けや早期
切断といった問題の発生しないベルトを得ることができ
る。
ある請求項1記載の生分解性樹脂ベルトとしており、引
張り強度などの物性に優れておりベルトの歯欠けや早期
切断といった問題の発生しないベルトを得ることができ
る。
【0013】請求項3ではベルトの種類がプロファイル
付の無心体ベルトである請求項1記載の生分解性樹脂ベ
ルトである。請求項2と同様に引張強度などの物性に優
れており、プロファイルが欠けるなどの問題を低減する
ことができベルトの寿命を長期化することができる。
付の無心体ベルトである請求項1記載の生分解性樹脂ベ
ルトである。請求項2と同様に引張強度などの物性に優
れており、プロファイルが欠けるなどの問題を低減する
ことができベルトの寿命を長期化することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に示すのは本発明に係る歯付
ベルト1であり、ベルト長手方向に一定ピッチで歯部2
と溝部3を交互に有した構成からなっている。
ベルト1であり、ベルト長手方向に一定ピッチで歯部2
と溝部3を交互に有した構成からなっている。
【0015】本発明では歯付ベルトを構成する素材とし
てポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチレンア
ジペートを主成分とする生分解性樹脂が用いられてい
る。このような生分解性樹脂を用いていることによっ
て、廃棄しても土中や汚泥中、淡水中、海水中で生分解
し、最終的には水と二酸化炭素に分解されるので自然環
境の破壊や汚染といった公害問題を引き起こすことがな
い。また、この歯付ベルトには心体は埋設されておら
ず、廃棄処分するときに心体を取り除くといったような
手間をかける必要がない。
てポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチレンア
ジペートを主成分とする生分解性樹脂が用いられてい
る。このような生分解性樹脂を用いていることによっ
て、廃棄しても土中や汚泥中、淡水中、海水中で生分解
し、最終的には水と二酸化炭素に分解されるので自然環
境の破壊や汚染といった公害問題を引き起こすことがな
い。また、この歯付ベルトには心体は埋設されておら
ず、廃棄処分するときに心体を取り除くといったような
手間をかける必要がない。
【0016】また、本発明ではポリブチレンサクシネー
ト及び/又はポリエチレンアジペートを主成分とする生
分解性樹脂のなかでこの主成分の部分の密度が1.19
g/cm3以上のものを用いている。このように密度が
充分に高いものを用いることによって引張強度などの物
性が向上し、伝動または搬送用途のベルトとして損傷や
切断などの故障を引き起こすことなく十分に長い寿命の
ベルトを得ることができるものである。
ト及び/又はポリエチレンアジペートを主成分とする生
分解性樹脂のなかでこの主成分の部分の密度が1.19
g/cm3以上のものを用いている。このように密度が
充分に高いものを用いることによって引張強度などの物
性が向上し、伝動または搬送用途のベルトとして損傷や
切断などの故障を引き起こすことなく十分に長い寿命の
ベルトを得ることができるものである。
【0017】ポリブチレンサクシネート及び/又はポリ
エチレンアジペートを主成分とする生分解性樹脂の密度
を高める手段としては、生分解性樹脂からなるベルトの
アニーリング又は成形時の型温度の管理がある。射出成
形によってベルトを成形した後に加温することによって
生分解性樹脂の結晶化を促進させて結晶化度を高める、
すなわち、密度の情報を図ることができる。
エチレンアジペートを主成分とする生分解性樹脂の密度
を高める手段としては、生分解性樹脂からなるベルトの
アニーリング又は成形時の型温度の管理がある。射出成
形によってベルトを成形した後に加温することによって
生分解性樹脂の結晶化を促進させて結晶化度を高める、
すなわち、密度の情報を図ることができる。
【0018】このアニーリングは生分解性樹脂の融点よ
り低い温度でかつガラス転移点よりも高い温度であれば
よく、アニーリング時間については温度によって変わっ
てくるものであり特に限定されるものではないが、実際
の作業上はアニーリング時間および結晶化に要する時間
は短い方が好ましい。低温での結晶化処理には長時間が
必要であり、高温では短時間で処理が終了する。また、
低温で処理を行うとある程度以上の結晶化度は望めない
ため、高い結晶化度を得るためには高温にて処理を行う
ことが必要となってくる。そのために一般的には90℃
以上の加温とすることが好ましい。
り低い温度でかつガラス転移点よりも高い温度であれば
よく、アニーリング時間については温度によって変わっ
てくるものであり特に限定されるものではないが、実際
の作業上はアニーリング時間および結晶化に要する時間
は短い方が好ましい。低温での結晶化処理には長時間が
必要であり、高温では短時間で処理が終了する。また、
低温で処理を行うとある程度以上の結晶化度は望めない
ため、高い結晶化度を得るためには高温にて処理を行う
ことが必要となってくる。そのために一般的には90℃
以上の加温とすることが好ましい。
【0019】次に図2に示すのは本発明の別の実施例に
係るベルトであり、プロファイル付ベルト11の部分側
面図である。ベルト本体12の背面に載置された被搬送
物品は、プロファイル13の物品当接面14に後押しさ
れる形で図中矢印方向(以下、物品搬送方向という)に
搬送される。ベルト本体12は平ベルトであり平プーリ
上を走行することによって背面のプロファイル13で物
品を搬送する。
係るベルトであり、プロファイル付ベルト11の部分側
面図である。ベルト本体12の背面に載置された被搬送
物品は、プロファイル13の物品当接面14に後押しさ
れる形で図中矢印方向(以下、物品搬送方向という)に
搬送される。ベルト本体12は平ベルトであり平プーリ
上を走行することによって背面のプロファイル13で物
品を搬送する。
【0020】このベルトにおいてもベルトはポリブチレ
ンサクシネート及び/又はポリエチレンアジペートを主
成分とする生分解性樹脂からなっており、その中で主成
分となるポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチ
レンアジペートの部分の密度が1.19g/cm3以上
のものを用いている。
ンサクシネート及び/又はポリエチレンアジペートを主
成分とする生分解性樹脂からなっており、その中で主成
分となるポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチ
レンアジペートの部分の密度が1.19g/cm3以上
のものを用いている。
【0021】このベルトで設けているプロファイル13
は、その基部略中央にベルト本体12の幅方向に貫通す
る孔15及び基部後方に前記孔15と連通する切込み1
6を有し、プロファイル一体化部17を形成している。
は、その基部略中央にベルト本体12の幅方向に貫通す
る孔15及び基部後方に前記孔15と連通する切込み1
6を有し、プロファイル一体化部17を形成している。
【0022】本実施例では上記孔15の断面は円形であ
るが、上記条件を満足すれば特に円形に限定されるもの
ではない。ただし、プロファイル13の耐屈曲性を考慮
すれば、切込み16によって新たに形成されるプロファ
イル基部を円弧状とするために円形の孔であることが好
ましい。また、加工容易性の点からも円形の孔であるこ
とが好ましい。
るが、上記条件を満足すれば特に円形に限定されるもの
ではない。ただし、プロファイル13の耐屈曲性を考慮
すれば、切込み16によって新たに形成されるプロファ
イル基部を円弧状とするために円形の孔であることが好
ましい。また、加工容易性の点からも円形の孔であるこ
とが好ましい。
【0023】プロファイル13の物品当接面14のベル
ト本体背面に対する角度θは略90度であり、円滑な物
品搬送のためには85度から95度の範囲にあることが
望ましい。プロファイル13は単一に限定されるもので
はなく、採用される搬送システムにおいて必要であれば
複数個設けられることもある。
ト本体背面に対する角度θは略90度であり、円滑な物
品搬送のためには85度から95度の範囲にあることが
望ましい。プロファイル13は単一に限定されるもので
はなく、採用される搬送システムにおいて必要であれば
複数個設けられることもある。
【0024】なお、プロファイル13の先端から物品搬
送方向に延びる庇状の突起18は、搬送中の被搬送物品
の不慮の跳ね上がり及びベルト背面からの脱落を防止す
るために設けられるものであって、その形状は特に限定
されるものではない。
送方向に延びる庇状の突起18は、搬送中の被搬送物品
の不慮の跳ね上がり及びベルト背面からの脱落を防止す
るために設けられるものであって、その形状は特に限定
されるものではない。
【0025】またこのベルトにおいてもベルト本体12
内部には心体を埋設しておらず、廃棄処分するときに心
体を取り除くといったような手間をかける必要がなく好
ましい形態であるといえる。
内部には心体を埋設しておらず、廃棄処分するときに心
体を取り除くといったような手間をかける必要がなく好
ましい形態であるといえる。
【0026】
【実施例】本発明の効果を確認するための物性の測定を
行った。
行った。
【0027】(実施例1)生分解性樹脂としてポリブチ
レンサクシネートを用い射出成形にて試験片を作成し、
それを90℃×120分アニーリングすることによって
結晶化度を上げ密度が1.27g/cm3の試験片とし
た。その試験片を用いて引張強さを測定した。その結果
を表1に示す。
レンサクシネートを用い射出成形にて試験片を作成し、
それを90℃×120分アニーリングすることによって
結晶化度を上げ密度が1.27g/cm3の試験片とし
た。その試験片を用いて引張強さを測定した。その結果
を表1に示す。
【0028】(実施例2)生分解性樹脂としてポリブチ
レンサクシネートを用い射出成形にて試験片を作成し、
それをアニーリングしない密度が1.19g/cm3の
状態で、実施例と同様に引張強さを測定した。その結果
を表1に示す。
レンサクシネートを用い射出成形にて試験片を作成し、
それをアニーリングしない密度が1.19g/cm3の
状態で、実施例と同様に引張強さを測定した。その結果
を表1に示す。
【0029】(比較例1)生分解性樹脂としてポリブチ
レンサクシネートを用い射出成形にて試験片を作成し、
それをアニーリングしない密度が1.14g/cm3の
状態で、実施例と同様に引張強さを測定した。その結果
を表1に示す。
レンサクシネートを用い射出成形にて試験片を作成し、
それをアニーリングしない密度が1.14g/cm3の
状態で、実施例と同様に引張強さを測定した。その結果
を表1に示す。
【0030】(比較例2)生分解性樹脂の代わりに熱可
塑性ポリウレタンを用いて実施例と同様に試験片を作成
し、引張強さを測定した。その結果を表1に示す。
塑性ポリウレタンを用いて実施例と同様に試験片を作成
し、引張強さを測定した。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表の結果からわかるように密度が1.19
g/cm3以上であるポリブチレンサクシネートを用い
ている実施例1、2では引張強さにおいて非常に高い数
値が得られているのに対して比較例2の熱可塑性ポリウ
レタンでは極めて低い数値となっている。
g/cm3以上であるポリブチレンサクシネートを用い
ている実施例1、2では引張強さにおいて非常に高い数
値が得られているのに対して比較例2の熱可塑性ポリウ
レタンでは極めて低い数値となっている。
【0033】また、比較例1では実施例と同じくポリブ
チレンサクシネートを用いているが密度は1.14g/
cm3で1.19g/cm3未満になっている。そのこ
とによって引張強さは200MPaを下回る数値となっ
ており物性の面で劣ることがわかる。
チレンサクシネートを用いているが密度は1.14g/
cm3で1.19g/cm3未満になっている。そのこ
とによって引張強さは200MPaを下回る数値となっ
ており物性の面で劣ることがわかる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1ではポリ
ブチレンサクシネート及び/又はポリエチレンアジペー
トを主成分とする生分解性樹脂からなるベルトにおい
て、ポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチレン
アジペートの部分の密度が1.19g/cm3以上であ
ることを特徴とする。
ブチレンサクシネート及び/又はポリエチレンアジペー
トを主成分とする生分解性樹脂からなるベルトにおい
て、ポリブチレンサクシネート及び/又はポリエチレン
アジペートの部分の密度が1.19g/cm3以上であ
ることを特徴とする。
【0035】このような密度の生分解性樹脂からなるベ
ルトでは充分に高い強度を有するために、伝達性能にも
優れ寿命も充分に長いベルトを得ることができるもので
ある。
ルトでは充分に高い強度を有するために、伝達性能にも
優れ寿命も充分に長いベルトを得ることができるもので
ある。
【0036】請求項2ではベルトの種類が歯付ベルトで
ある請求項1記載の生分解性樹脂ベルトとしており、引
張り強度などの物性に優れておりベルトの歯欠けや早期
切断といった問題の発生しないベルトを得ることができ
る。
ある請求項1記載の生分解性樹脂ベルトとしており、引
張り強度などの物性に優れておりベルトの歯欠けや早期
切断といった問題の発生しないベルトを得ることができ
る。
【0037】請求項3ではベルトの種類がプロファイル
付の無心体ベルトである請求項1記載の生分解性樹脂ベ
ルトである。請求項2と同様に引張強度などの物性に優
れており、プロファイルが欠けるなどの問題を低減する
ことができベルトの寿命を長期化することができる。
付の無心体ベルトである請求項1記載の生分解性樹脂ベ
ルトである。請求項2と同様に引張強度などの物性に優
れており、プロファイルが欠けるなどの問題を低減する
ことができベルトの寿命を長期化することができる。
【図1】本発明に係る歯付ベルトの要部斜視図である。
【図2】本発明の別の実施例に係るプロファイル付ベル
トの部分側面図である。
トの部分側面図である。
1 歯付ベルト
2 歯部
3 溝部
11 プロファイル付ベルト
12 ベルト本体
13 プロファイル
14 物品当接面
15 孔
16 切込み
17 プロファイル一体化部
18 突起
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F16G 1/28 F16G 1/28 Z
// C08L 67:02 C08L 67:02
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリブチレンサクシネート及び/又はポ
リエチレンアジペートを主成分とする生分解性樹脂から
なるベルトにおいて、ポリブチレンサクシネート及び/
又はポリエチレンアジペートの部分の密度が1.19g
/cm3以上であることを特徴とする生分解性樹脂ベル
ト。 - 【請求項2】 ベルトの種類が歯付ベルトである請求項
1記載の生分解性樹脂ベルト。 - 【請求項3】 ベルトの種類がプロファイル付ベルトで
ある請求項1記載の生分解性樹脂ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001262623A JP2003073487A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 生分解性樹脂ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001262623A JP2003073487A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 生分解性樹脂ベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003073487A true JP2003073487A (ja) | 2003-03-12 |
Family
ID=19089490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001262623A Pending JP2003073487A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 生分解性樹脂ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003073487A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004347111A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-12-09 | Hokushin Ind Inc | 歯付き駆動ベルト |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11124494A (ja) * | 1997-10-23 | 1999-05-11 | Ykk Corp | 生分解性樹脂成形品 |
JP2001018284A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | シームレスベルト及びその製造方法 |
JP2001122415A (ja) * | 1999-10-22 | 2001-05-08 | Mitsuboshi Belting Ltd | プロファイル付ポリウレタンエラストマーベルト及びその製造方法 |
-
2001
- 2001-08-31 JP JP2001262623A patent/JP2003073487A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPH11124494A (ja) * | 1997-10-23 | 1999-05-11 | Ykk Corp | 生分解性樹脂成形品 |
JP2001018284A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Suzuka Fuji Xerox Co Ltd | シームレスベルト及びその製造方法 |
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Cited By (1)
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JP2004347111A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-12-09 | Hokushin Ind Inc | 歯付き駆動ベルト |
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