JP2001018179A - 自動ねじ締め機 - Google Patents

自動ねじ締め機

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JP2001018179A
JP2001018179A JP11192362A JP19236299A JP2001018179A JP 2001018179 A JP2001018179 A JP 2001018179A JP 11192362 A JP11192362 A JP 11192362A JP 19236299 A JP19236299 A JP 19236299A JP 2001018179 A JP2001018179 A JP 2001018179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種のねじを締付ける場合においても、複数
の自動ねじ締め機を使用することなく対応可能な自動ね
じ締め機を提供する。 【解決手段】本発明は、ACサーボモータ4aの駆動を
受けて回転可能な出力軸4bを備えたドライバツール4
と、ねじの一例である六角ボルトの頭部に係合可能なソ
ケット22,23,24を備えたねじ締め用工具16
a,16b,16cを支持し、これらねじ締め用工具1
6a,16b,16cの内から所望のものを前記ドライ
バツールの軸線延長上の所定位置に回転移動させ得るよ
うに構成されたタレットヘッド15と、このタレットヘ
ッド15に前記出力軸4bの回転を伝達可能な状態と前
記所定位置にあるねじ締め用工具に前記出力軸4bの回
転を伝達可能な状態とに切り換わる回転伝達切換機構5
とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部形状、駆動穴
形状などが異なる複数種のねじに対応して、ねじ締め用
工具を自動的に交換する自動ねじ締め機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からワークにねじを締め付ける時に
は図7に示すような自動ねじ締め機50が利用されてい
る。この自動ねじ締め機50はモータ51の駆動を受け
て回転する出力軸52に着脱可能かつ一体に回転可能に
ねじ締め用工具53を連結する構造を成しており、組立
工場などにおけるコンベアラインの作業ステーションに
おいては、これを多関節型ロボットなどのロボット装置
に連結したり、または図7に示すようなバランサユニッ
ト60に連結するなどして使用されている。なお、バラ
ンサユニット60は、自動ねじ締め機50を吊るすワイ
ヤ61を回転リール62に巻き、この回転リール62を
弦巻ばねなどの付勢手段(図示せず)によりワイヤ61
を巻き取る回転方向に付勢したもので、自動ねじ締め機
50を宙吊りにして保ち、必要な時に作業ポジションま
で引き寄せて使用するように構成されているものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の自
動ねじ締め機においては、例えば一つのワークに複数種
のねじを締め付けなければならない場合、またはワーク
が頻繁に変更されて締付けるねじが頻繁に変わる場合な
どにおいては、各ねじに対応するねじ締めビットを備え
た自動ねじ締め機を複数準備しておき、これを使い分け
なければならなかった。従って、ロボット装置を用いて
いる場合は、オートツールチェンジャなどの装備も必要
になり、装置が構造複雑にして高価なものになってしま
うとともに、設置スペースも大きくなってしまう等の問
題が発生していた。また、バランサユニットを用いる場
合には複数吊り下げられた自動ねじ締め機の中から随時
作業者がその時に締め付けるねじに合ったものを見分け
て使用しなければならず、これにともなう作業ロスタイ
ムが大きくなっているとともに、例えば呼び番号が違う
だけのドライバビットのように、形状に大差のないねじ
締め用工具を使い分けなければならない場合には、これ
を取り違えてねじ締めを行ってしまい、ねじの駆動穴を
傷めてしまう等の問題が発生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
て創成されたものであり、複数種のねじを締付ける場合
においても、複数の自動ねじ締め機を使用することなく
対応可能な自動ねじ締め機の提供を目的とするものであ
る。この目的を達成するため、本発明は回転駆動源の駆
動を受けて回転可能な出力軸を備えたドライバツール
と、ねじ頭部に係合可能なねじ締め用工具を複数支持し
所望のねじ締め用工具を所定位置に回転移動させ得るよ
うに構成されたタレットヘッドと、このタレットヘッド
に前記出力軸の回転を伝達可能な状態と前記所定位置に
あるねじ締め用工具に前記出力軸の回転を伝達可能な状
態とに切り換わる回転伝達切換機構とを有している。
【0005】また、上記目的は、回転駆動源の駆動を受
けて回転可能な出力軸と、この出力軸と一体に回転可能
な状態を保って往復移動可能に配置された回転伝達部材
と、この回転伝達部材を往復移動するよう操作する操作
手段と、この回転伝達部材の往復移動にともなってこの
回転伝達部材と結合離反するよう配置されかつ結合時に
は回転伝達部材と一体に回転可能な回転部材と、この回
転部材の回転を受けて回転するように設けられたタレッ
トヘッドと、このタレットヘッドに配置されタレットヘ
ッドの回転にともなって順次所定位置に配置されるとと
もにその所定位置において前記回転部材から離反した前
記回転伝達部材が連結されるように構成された複数のね
じ締め用工具とを備えることによっても解決することが
できる。
【0006】なお、前述の構成においては、回転部材及
び回転伝達部材の何れか一方にテーパ穴部を形成し、他
方にこのテーパ穴部に合致可能なテーパ軸部を形成し、
回転伝達部材の往復移動でこれらテーパ穴部とテーパ軸
部とが合致嵌合することによって回転部材と回転伝達部
材とが結合するように構成されることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1乃至図3において、1
は本発明の第1の実施の形態に係る自動ねじ締め機であ
り、周知の多関節型ロボットあるいは直交座標型ロボッ
ト等のロボット(図示せず)の可動部(図示せず)に取
付け可能なベース部材2を有し、このベース部材2には
回転駆動源の一例であるACサーボモータ4aを備えた
ドライバツール4が設置されている。このドライバツー
ル4は、前記ACサーボモータ4aの駆動により回転す
る出力軸4bを有しており、この出力軸4bには回転伝
達切換機構5が連設されている。また、このドライバツ
ール4は周知のロータリエンコーダ4cを備えており、
このロータリエンコーダ4cにより前記出力軸4bの回
転角度を検出できるように構成されている。
【0008】前記回転伝達切換機構5は、前記ベース部
材2に取り付けられたエアシリンダ6を有し、このエア
シリンダ6のピストンロッド6a(以下、単にロッド6
aという)に、操作アーム7を介してスライドギアユニ
ット8を連結して構成されている。前記エアシリンダ6
は、ロッド6aが伸長した状態を検出してオンする下限
センサ6bと、ロッド6aが収縮した状態を検出してオ
ンする上限センサ6cとを備えている。また、前記スラ
イドギアユニット8は、前記ベース部材2の下部に取り
付けられたハウジング9内に配置されており、ハウジン
グ9の鉛直穴9aに沿って摺動可能に配置されたスライ
ドライナ10と、このスライドライナ10に回転自在に
配置された回転伝達軸11と、この回転伝達軸11に一
体に取り付けられた主動ベベルギア12とを備えて構成
されている。本第1の実施の形態においては、このスラ
イドギアユニット8が特許請求の範囲に記載の回転伝達
部材に相当し、前記エアシリンダ6及び操作アーム7が
操作手段に相当する。
【0009】前記スライドギアユニット8の回転伝達軸
11は、その上部が横断面略四角形状の角柱部11aに
形成されており、この角柱部11aは前記ドライバツー
ル4の出力軸4bに形成された角穴4dに常時摺動自在
に嵌合され、出力軸4bと一体に回転できるように構成
されている。また、回転伝達軸11の下部は、多数のス
プライン溝が形成されたスプライン部11bに形成され
ており、このスプライン部11bは後記連結軸20に形
成されたスプライン駆動穴20aに合致嵌合可能に構成
されている。
【0010】一方、前記ハウジング9の鉛直穴9aに斜
めに連通して形成された傾斜穴9bには、従動ギア軸1
3が回転自在に配置されており、この従動ギア軸13の
一端には、前記主動ギア12に噛合結合する従動ベベル
ギア14が一体に回転するよう連結されている。本第1
の実施の形態においては、この従動ベベルギア14が特
許請求の範囲に記載の回転部材に相当する。また、従動
ギア軸13の他端には外観円錐台形状を成す、すり鉢様
のタレットヘッド15が取り付けられており、このタレ
ットヘッド15には、その円錐面上を3等分する位置に
それぞれねじ締め用工具16a,16b,16cが取り
付けられている。
【0011】前記ねじ締め用工具16a,16b,16
cは、それぞれ前記タレットヘッド15に取り付けられ
たカップリング17と、このカップリング17に配置さ
れたライナ18と、このライナ18に沿って摺動可能か
つ回転可能に配置されたスライド軸19と、このスライ
ド軸19に嵌合された連結軸20と、この連結軸20と
前記スライド軸19との間に配置された圧縮ばね21と
を備えており、各スライド軸19先端にそれぞれソケッ
ト22,23,24を一体に連結して構成されている。
【0012】前記連結軸20は、前記タレットヘッド1
5の円錐面に貫通形成された穴15aにベアリングを介
して回転自在に嵌め合わされており、これにより連結軸
20の上端に形成されたスプライン駆動穴20aは、タ
レットヘッド15の内部円錐面に露出するようになって
いる。また、この連結軸20と前記スライド軸19と
は、連結軸20先端に形成された角柱部20bをスライ
ド軸19上部に形成された角穴19aに合致嵌合させる
ことにより連結されており、これにより双方一体に回転
可能かつ、スライド軸19が連結軸20に沿って往復移
動できるように構成されている。
【0013】前記ソケット22,23,24は、それぞ
れ先端に六角ボルトの頭部に合致係合可能な六角穴が形
成されたものであり、それぞれ呼びの異なる六角ボルト
に対応するようになっている。ちなみに、この例ではソ
ケット22がM6用、ソケット23がM8用、ソケット
24がM10用である。
【0014】前記ソケット22,23,24はタレット
ヘッド15が回転することにより、前記ドライバツール
4の軸線延長上に軸線鉛直な姿勢で配置されるように構
成されており、これらソケット22,23,24に対応
してタレットヘッド15には3個のボールプランジャ2
2a,23a,24aが配置されており、これらプラン
ジャ22a,23a,24aは、対応するソケットが軸
線鉛直な姿勢になった時、ハウジング9に形成されてい
る係合穴9cに係合してタレットヘッド15を回り止め
するように構成されている。また、タレットヘッド15
には、各ソケット22,23,24に対応して3個の被
検出部材22b,23b,24b(24bは図示せず)
も設けられており、これら被検出部材22b,23b,
24bは、対応するソケットが軸線鉛直な姿勢になった
時、ハウジング9に配置された近接センサ25によって
検出されるように構成されている。
【0015】上記構成の自動ねじ締め機1は、組立ライ
ンにおけるコンベア(図示せず)の作業ステーションな
どに配置されるもので、作業ステーションに搬送されて
くるワーク(図示せず)に仮締めされた3種類の六角ボ
ルト(図示せず)を締め付ける作業を行う。六角ボルト
を締め付ける時には、まず自動ねじ締め機1は図1及び
図2に示す状態でロボットの作動により移動し、ワーク
の所定の六角ボルト上方へソケット22を位置決めす
る。この時、ソケット22が六角ボルトに合うものでな
い場合には、ソケットの配置替えが行われる。
【0016】ソケット22,23,24の配置替えを含
めた動作説明を行うため、以下、ソケット23がドライ
バツール4の軸線延長上に配置されて六角ボルトの締め
付け作業が行われる場合について説明する。
【0017】この場合、まず図1及び図2に示す状態で
ドライバツール4のACサーボモータ4aが駆動し、ロ
ータリエンコーダ4cが所定の回転角度を計上するまで
出力軸4bを回転させる。これにより回転伝達軸11及
び主動ベベルギア12が所定回転角度回転し、従動ベベ
ルギア14、従動ギア軸13を介してタレットヘッド1
5を所定回転角度回転させる。このタレットヘッド15
の回転により、ソケット23はドライバツール4の軸線
延長上に軸線鉛直な姿勢になるよう移動する。同時に、
プランジャ23aが係合穴9cに係合してタレットヘッ
ド15を回り止めするとともに、被検出突起23bが近
接センサ25によって検出される。ACサーボモータ4
aの駆動は、ロータリエンコーダ4cが所定の回転角度
を計上することによって停止し、その時点で近接センサ
25の検出信号から、ソケット23がドライバツール4
の軸線延長上に配置されているか確認される。
【0018】ソケット23がドライバツール4の軸線延
長上に配置されると、続いてエアシリンダ6がロッド6
aを伸長させてスライドギアユニット8を下降させる。
これにより、主動ベベルギア12と従動ベベルギア14
との噛合が解かれる(スライドギアユニット8が従動ベ
ベルギア14から離反する)とともに、回転伝達軸11
のスプライン部11bはねじ締め用工具16bにおける
連結軸20のスプライン駆動穴20aに嵌合する。この
時、角柱部11aは出力軸4bの角穴4dに係合したま
まであり、よって、ねじ締め用工具16bのソケット2
3に出力軸5bの回転を伝達可能な状態となる。なお、
スプライン部11bとスプライン駆動穴20aとを嵌合
させるためには、これらの位相を合わせる必要があるた
め、回転伝達軸11は主動ベベルギア12と従動ベベル
ギア14との噛合が解かれてからスプライン部11bが
スプライン駆動穴20aに嵌合するまでの間、ACサー
ボモータ4aの駆動を受けて回転する。
【0019】前述のようにスプライン部11bがスプラ
イン駆動穴部20aに嵌合すると、エアシリンダ6の下
限スイッチ6bがオンになり、これを受けてロボットが
再度作動して自動ねじ締め機1を下降させる。これによ
りソケット23が六角ボルトの頭部に当接するととも
に、スライド軸19が圧縮ばね21の付勢に抗してカッ
プリング17内に所定量逃げる。
【0020】この状態で自動ねじ締め機1は保持され、
続いてACサーボモータ4aが再度駆動して出力軸4b
を回転駆動する。この出力軸4bの回転は、連結軸20
及びスライド軸19を介してソケット23に伝達され
る。これによりソケット23の係合穴は六角ボルト頭部
に係合し、六角ボルトに回転伝達を行って、これをワー
クに締め付けることができる。この時、スライド軸19
は、六角ボルトがワークに螺入されていくにともなって
圧縮ばね21の付勢により前進復帰するため、ソケット
23を六角ボルトの螺入に追従させることができる。
【0021】こうして最初のねじ締め作業が正常に完了
すると、自動ねじ締め機1はロボットの作動により次の
締付け作業ポイントに移動し、前述同様に次の六角ボル
トの締付けを行う。この時、次に締め付ける六角ボルト
の呼びが前のものと異なる場合には、締付け作業の前に
エアシリンダ6が作動してスライドギアユニット8を上
昇させ、主動ベベルギア12を再度従動ベベルギア13
に噛合結合させる。これによってタレットヘッド15に
出力軸4bの回転を伝達可能な状態となる。この時も回
転伝達軸11は、主動ベベルギア12と従動ベベルギア
14の位相のずれを正すため、スプライン部11bとス
プライン駆動穴20aの嵌合が解かれてから主動ベベル
ギア12が従動ベベルギア14に噛合するまでの間、A
Cサーボモータ4aの駆動を受けて回転する。なお、主
動ベベルギア12が従動ベベルギア14に噛合したこと
はエアシリンダ6の上限センサ6cがオンになることに
よって確認され、これを受けてACサーボモータ4aの
駆動は直ちに停止する。
【0022】主動ベベルギア12が従動ベベルギア14
に噛合する位置にスライドギアユニット8が上昇した後
は、前述同様の動作でソケットの配置替えがなされ、引
き続き六角ボルトの締付け作業が行われる。本自動ねじ
締め機1は、このようにしてワーク上の締付け作業ポイ
ントを巡り、それぞれで対応するソケットを用いて六角
ボルトの締付けを行う。
【0023】なお、以上の第1の実施の形態において
は、主動ベベルギア12と従動ベベルギア14との噛合
によって回転伝達軸11の回転がタレットヘッド15に
伝達されるように構成しているが、これら主動ベベルギ
ア12と従動ベベルギア14をそれぞれ摩擦円錐面を有
する摩擦回転コーンに置き換え、これらの摩擦接触によ
って回転伝達を行うようにしてもよい。
【0024】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。図4乃至図6において、100は本発明の第2
の実施の形態に係る自動ねじ締め機であり、回転伝達切
換機構及びその周辺部品の構造以外、上記自動ねじ締め
機1と構成を同じくするものである。従って、ここでは
自動ねじ締め機1と同じ部品には上記同様の符号を付
し、個々の説明を省略するものとする。
【0025】この自動ねじ締め機100の回転伝達切換
機構50は、前記ベース部材2に取り付けられたエアシ
リンダ51を有し、このエアシリンダ51のピストンロ
ッド51a(以下、単にロッド6aという)に、操作ア
ーム52を介してスライドユニット53を連結して構成
されている。本第2の実施の形態においては、前記エア
シリンダ51と操作アーム52とが特許請求の範囲に記
載の操作手段に相当し、前記スライドユニット53が回
転伝達部材に相当する。
【0026】前記スライドユニット53は、前記ベース
部材2の下部に取り付けられたハウジング9′内に配置
されている。このスライドユニット53は、ハウジング
9′の鉛直穴9a′に沿って摺動可能に配置されたスラ
イドライナ54と、このスライドライナ54に回転自在
に取り付けられた回転伝達軸55とを備えて構成されて
おり、前記回転伝達軸55は、ハウジング9′の鉛直穴
9a′内に回転自在に保持された主動ベベルギア56に
挿通して配置されている。
【0027】前記主動ベベルギア56は、ハウジング
9′の鉛直穴9a′内に回転自在に保持されており、そ
の歯部は常時従動ベベルギア14に噛合している。ま
た、この主動ベベルギア56の下部内周面は、下方に向
かって広がるテーパ穴部56aに成形されており、回転
伝達軸55の後記テーパ軸部55cに合致嵌合するよう
に構成されている。本第2の実施の形態では、この主動
ベベルギア56が特許請求の範囲に記載の回転部材に相
当する。
【0028】また、前記回転伝達軸55は、その上部が
横断面略四角形状の角柱部55aに形成されており、こ
の角柱部55aは出力軸4bの角穴4dに常時摺動自在
に嵌合され、出力軸4bと一体に回転できるように構成
されている。また、回転伝達軸55の下部は、多数のス
プライン溝が形成されたスプライン部55bに形成され
ており、このスプライン部55bは連結軸20のスプラ
イン駆動穴20aに合致嵌合可能に構成されている。さ
らに、この回転伝達軸55の前記主動ベベルギア56の
テーパ穴部56aに対応する箇所はテーパ軸部55cに
形成されており、このテーパ軸部55cがテーパ穴部5
6aに合致嵌合することにより、回転伝達軸55と主動
ベベルギア56とがくさび効果で結合するように構成さ
れている。
【0029】次に、上記自動ねじ締め機100におい
て、ソケット22,23,24を配置替えする動作につ
いて説明する。ソケット22,23,24を配置替えす
る動作以外の動作については上記自動ねじ締め機1と同
様であるので、ここでは説明を省略する。
【0030】ソケット22,23,24の配置替えをす
る時には、まず、図4及び図5に示す状態でACサーボ
モータ4aが駆動し、ロータリエンコーダ4cが所定の
回転角度を計上するまで出力軸4bを回転させる。これ
により回転伝達軸55が回転し、この回転は、くさび効
果によって回転伝達軸55に固着している主動ベベルギ
ア56に伝達される。このことにより従動ベベルギア1
4、従動ギア軸13を介してタレットヘッド15が回転
し、所望のソケットがドライバツール4の軸線延長上に
配置される(ここでは、ソケット23が配置される例に
ついて説明する)。
【0031】ドライバツール4の軸線延長上にソケット
23が配置されると、続いてエアシリンダ51がロッド
51aを伸長させてスライドユニット53を下降させ、
テーパ軸部55cとテーパ穴部56aとを離反させると
ともに、スプライン部55bをスプライン駆動穴20a
に嵌合させる。この時、スプライン部55bとスプライ
ン駆動穴20aとの位相を合わせる必要があるため、回
転伝達軸55はテーパ軸部55cとテーパ穴部56aの
固着が解かれて後、ACサーボモータ4aの駆動を受け
て回転しながら下降する。
【0032】回転伝達軸55のスプライン部55bがス
プライン駆動穴20aに嵌合すると、エアシリンダ51
の下限スイッチ51bがオンし、これを受けて自動ねじ
締め機1と同様に六角ボルトの締め付けが行われる。そ
の後、再度ソケットの配置替えが必要な場合には、エア
シリンダ51がロッド51aを収縮させてスライドユニ
ット53を上昇させ、主動ベベルギア56のテーパ軸部
56aに回転伝達軸55のテーパ穴部55cを合致嵌合
させ、これらをくさび効果により結合させる。
【0033】なお、以上の第1、第2の実施の形態にお
いては、ねじ締め工具16a,16b,16cをカップ
リング17、ライナ18、スライド軸19、連結軸2
0、ばね21及びスライド軸19に連結されたソケット
22,23,24によって構成し、連結軸20に形成さ
れたスプライン駆動穴20aに回転伝達軸11(または
55)のスプライン部11b(または55b)が嵌合す
ることにより回転伝達軸から回転伝達されるように構成
したが、ソケット22,23,24をそれぞれ直接タレ
ットヘッド15に回転自在に保持し、これの端面にスプ
ライン駆動穴を形成するようにしても得られる効果は同
じである。また、ソケット22,23,24は締め付け
るねじの種類に応じて、周知の十字穴付きねじ用ドライ
バビット、六角穴付きねじ用ドライバビットなどのドラ
イバビットに交換することができるものである。
【0034】
【発明の効果】本発明の自動ねじ締め機によれば、複数
のドライバビットの中から締め付けるねじに合ったもの
を選択できるため、複数種のねじを締付けなければなら
ない場合においても、従来のようにねじ毎に複数の自動
ねじ締め機を準備する必要がなくなり、ロボットを用い
て自動化ユニットとして構成する場合、あるいはバラン
サユニットなどを用いて手動操作ユニットとして構成す
る場合のそれぞれにおける従来の問題点を解決すること
ができる。また、タレットヘッドの回転駆動とドライバ
ビットの回転駆動とを唯一つの回転駆動源で行うことが
でき、装置を極めて合理的で軽量コンパクトな構成とす
ることができる。しかも、複数設けられているねじ締め
用工具の内の必要なねじ締め用工具にのみ回転伝達がな
されるため、回転駆動源にかかる負荷を軽減することが
できる等の利点もある。
【0035】また、上記第2の実施の形態で述べたよう
に回転伝達軸が主動ベベルギアと結合するとタレットヘ
ッドに出力軸の回転が伝達され、回転伝達軸が主動ベベ
ルギアから離反してねじ締め用工具に連結されるとねじ
締め用工具に出力軸の回転が伝達されるように構成する
ことにより、可動部を極力少なくして動作特性を向上さ
せることができる。また、テーパ穴部とテーパ軸部との
結合によるくさび効果で回転伝達軸と主動ベベルギアと
を一体に結合させているため、これらを位相合わせをせ
ずに簡単に結合、離反させることができるとともに、こ
れによって回転伝達先を切り換える時の駆動制御が極め
て簡単にな、装置をより合理的で軽量コンパクトなもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る自動ねじ締め
機の一部を切り欠いて断面とした正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る自動ねじ締め
機の一部を切り欠いて断面とした側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る自動ねじ締め
機の動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る自動ねじ締め
機の一部を切り欠いて断面とした正面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る自動ねじ締め
機の一部を切り欠いて断面とした側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る自動ねじ締め
機の動作説明図である。
【図7】従来の自動ねじ締め機をバランサユニットに取
り付けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動ねじ締め機 4 ドライバツール 4a ACサーボモータ 4b 出力軸 5 回転伝達切換機構 6 エアシリンダ 8 スライドギアユニット 11 回転伝達軸 12 主動ベベルギア 14 従動ベベルギア 15 タレットヘッド 16a,16b,16c ねじ締め用工具 22,23,24 ソケット 100 自動ねじ締め機 50 回転伝達機構 51 エアシリンダ 55 回転伝達軸 55c テーパ軸部 56 主動ベベルギア 56a テーパ穴部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月6日(1999.7.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】前記スライドユニット53は、前記ベース
部材2の下部に取り付けられたハウジング9′内に配置
されている。このスライドユニット53は、ハウジング
9′の鉛直穴9a′に沿って摺動可能に配置されたスラ
イドライナ54と、このスライドライナ54に回転自在
に取り付けられた回転伝達軸55とを備えて構成されて
おり、前記回転伝達軸55は、ハウジング9′の鉛直穴
9a′内に回転自在に保持された主動ベベルギア56に
回転自在に挿通して配置されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】また、前記回転伝達軸55は、その上部が
横断面略四角形状の角柱部55aに形成されており、こ
の角柱部55aは出力軸4bの角穴4dに常時摺動自在
に嵌合され、出力軸4bと一体に回転できるように構成
されている。また、回転伝達軸55の下部は、多数のス
プライン溝が形成されたスプライン部55bに形成され
ており、このスプライン部55bは連結軸20のスプラ
イン駆動穴20aに合致嵌合可能に構成されている。さ
らに、この回転伝達軸55の前記主動ベベルギア56の
テーパ穴部56aに対応する箇所はテーパ軸部55cに
形成されており、このテーパ軸部55cがテーパ穴部5
6aに合致嵌合することによるくさび効果で、回転伝達
軸55と主動ベベルギア56とは常時一体に回転可能に
結合するように構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】ドライバツール4の軸線延長上にソケット
23が配置されると、続いてエアシリンダ51がロッド
51aを伸長させてスライドユニット53を下降させ、
テーパ軸部55cとテーパ穴部56aとを離反させる
これにより、回転伝達軸55は主動ベベルギア56に対
して回転自在になる。テーパ軸部55cとテーパ穴部5
6aとが離反して後、回転伝達軸55のスプライン部5
5bは、連結軸20のスプライン駆動穴20aに嵌合す
る。この時、スプライン部55bとスプライン駆動穴2
0aとの位相を合わせる必要があるため、回転伝達軸5
5はテーパ軸部55cとテーパ穴部56aの固着が解か
れて後、ACサーボモータ4aの駆動を受けて回転しな
がら下降する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源の駆動を受けて回転可能な出力
    軸と、 ねじ頭部に係合可能なねじ締め用工具を複数支持し所望
    のねじ締め用工具を所定位置に回転移動させ得るように
    構成されたタレットヘッドと、 このタレットヘッドに前記出力軸の回転を伝達可能な状
    態と前記所定位置にあるねじ締め用工具に前記出力軸の
    回転を伝達可能な状態とに切り換わる回転伝達切換機構
    とを有していることを特徴とする自動ねじ締め機。
  2. 【請求項2】回転駆動源の駆動を受けて回転可能な出力
    軸と、 この出力軸と一体に回転可能な状態を保って往復移動可
    能に配置された回転伝達部材と、 この回転伝達部材を往復移動するよう操作する操作手段
    と、 前記回転伝達部材の往復移動にともなって回転伝達部材
    と結合、離反するよう配置されかつ結合時には回転伝達
    部材と一体に回転可能な回転部材と、 この回転部材の回転を受けて回転するように設けられた
    タレットヘッドと、 このタレットヘッドに配置されタレットヘッドの回転に
    ともなって順次所定位置に配置されるとともにその所定
    位置において前記回転部材から離反した前記回転伝達部
    材が連結されるように構成された複数のねじ締め用工具
    と、を備えていることを特徴とする自動ねじ締め機。
  3. 【請求項3】回転部材及び回転伝達部材の何れか一方に
    テーパ穴部を形成し、他方にこのテーパ穴部に合致可能
    なテーパ軸部を形成し、回転伝達部材の往復移動でこれ
    らテーパ穴部とテーパ軸部とが合致し、回転部材と回転
    伝達部材とが結合するように構成されていることを特徴
    とする請求項2に記載の自動ねじ締め機
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