JP2001079726A - 工具自動交換式ねじ締め機 - Google Patents

工具自動交換式ねじ締め機

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JP2001079726A
JP2001079726A JP25955099A JP25955099A JP2001079726A JP 2001079726 A JP2001079726 A JP 2001079726A JP 25955099 A JP25955099 A JP 25955099A JP 25955099 A JP25955099 A JP 25955099A JP 2001079726 A JP2001079726 A JP 2001079726A
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JP
Japan
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rotation
rotation transmission
transmission shaft
screw tightening
turret head
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JP25955099A
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English (en)
Inventor
Tadao Kumanaka
忠雄 熊中
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種のねじを締付ける場合においても、複数
の自動ねじ締め機を使用することなく対応可能な工具自
動交換式ねじ締め機を提供する。 【解決手段】本発明は、ACサーボモータの駆動を受け
て回転可能な状態で往復移動可能に構成された回転伝達
軸9と、この回転伝達軸9の往復移動にともなって回転
伝達軸9と係合、離反するよう配置された回転可能な主
動ベベルギア11と、この主動ベベルギア11の回転を
受けて回転するタレットヘッドと、このタレットヘッド
に配置された複数のねじ締め用工具とを有する。前記回
転伝達軸9にはカム溝12が形成されており、このカム
溝12には回転伝達軸9が主動ベベルギア11に係合し
て回転する時に回転伝達軸9と主動ベベルギア11との
間に噛み込む針状ころ13が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部形状、駆動穴
形状などが異なる複数種のねじに対応して、ねじ締め用
工具を自動的に交換する工具自動交換式ねじ締め機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来からワークにねじを締め付ける時に
は図7に示す自動ねじ締め機50が利用されている。こ
の自動ねじ締め機50はモータ51の駆動を受けて回転
する出力軸52に着脱可能かつ一体に回転可能にねじ締
め用工具53を連結する構造を成しており、組立工場な
どにおけるコンベアラインの作業ステーションにおいて
は、これを多関節型ロボットなどのロボット装置に連結
したり、または図7に示すようにバランサユニット60
に連結するなどして使用されている。なお、バランサユ
ニット60は、自動ねじ締め機50を吊るすワイヤ61
を回転リール62に巻き、この回転リール62を弦巻ば
ねなどの付勢手段(図示せず)によりワイヤ61を巻き
取る回転方向に付勢したもので、自動ねじ締め機50を
宙吊りにして保ち、必要な時に作業ポジションまで引き
寄せて使用するように構成されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の自
動ねじ締め機においては、例えば一つのワークに複数種
のねじを締め付けなければならない場合、またはワーク
が頻繁に変更されて締付けるねじが頻繁に変わる場合な
どにおいては、各ねじに対応するねじ締めビットを備え
た自動ねじ締め機を複数準備しておき、これを使い分け
なければならなかった。従って、ロボット装置を用いて
いる場合は、オートツールチェンジャなどの装備も必要
になり、装置が構造複雑にして高価なものになってしま
うとともに、設置スペースも大きくなってしまう等の問
題が発生していた。また、バランサユニットを用いる場
合には複数吊り下げられた自動ねじ締め機の中から随時
作業者が締め付けるねじに合ったものを見分けて使用し
なければならず、これにともなう作業ロスタイムが大き
くなっているとともに、例えば呼び番号が違うだけのド
ライバビットのように、形状に大差のないねじ締め用工
具を使い分けなければならない場合には、これを取り違
えてねじ締めを行ってしまい、ねじの駆動穴を傷めてし
まう等の問題が発生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
て創成されたものであり、複数種のねじを締付ける場合
においても、複数の自動ねじ締め機を使用することなく
対応可能な工具自動交換式ねじ締め機の提供を目的とす
るものである。この目的を達成するため、本発明は回転
駆動源の駆動を受けて回転可能な状態で往復移動可能に
構成された回転伝達部材と、この回転伝達部材の往復移
動にともなって回転伝達部材と係合、離反するよう配置
された回転可能な回転部材と、この回転部材の回転を受
けて回転するように設けられたタレットヘッドと、この
タレットヘッドに配置されタレットヘッドの回転にとも
なって順次所定位置に配置されるとともにその所定位置
において前記回転部材から離反した前記回転伝達部材が
連結されるように構成された複数のねじ締め用工具とを
有し、前記回転伝達部材及び回転部材の何れか一方にカ
ム溝を形成し、このカム溝にころ部材を配置し、回転伝
達部材が回転部材に係合して回転する時に回転伝達部材
と回転部材との間にころ部材が噛み込むように構成した
ことを特徴とする。
【0005】なお、上記本発明の構成においては、前記
回転伝達部材及び回転部材の何れか一方にテーパ軸部を
形成し、他方にこのテーパ軸部が係合可能なテーパ穴部
を形成し、このテーパ軸部とテーパ穴部とが回転伝達部
材の往復移動にともなって係合、離反するように構成
し、このテーパ軸部及びテーパ穴部の何れか一方に前記
カム溝を形成してころ部材を配置することが望ましい。
また、カム溝は、ころ部材の転動方向に向かって深さが
浅くなるよう傾斜した転動案内面を有していることが望
ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図3において、1は工具
自動交換式ねじ締め機(以下、本発明の実施の形態中で
は単にねじ締め機1という)であり、周知の多関節型ロ
ボットあるいは直交座標型ロボット等のロボット(図示
せず)の可動部(図示せず)に取付け可能なベース部材
2を有し、このベース部材2には回転駆動源の一例であ
るACサーボモータ4aを備えたドライバツール4が設
置されている。このドライバツール4は、前記ACサー
ボモータ4aの駆動により回転する出力軸4bを有して
おり、この出力軸4bには回転伝達切換機構5が連設さ
れている。
【0007】前記回転伝達切換機構5は、前記ベース部
材2に取り付けられたエアシリンダ6と、このエアシリ
ンダ6のピストンロッド6a(以下、単にロッド6aと
いう)連結された操作アーム7と、この操作アーム7に
連結されたスライドライナ8と、このスライドライナ8
に軸受を介して回転自在に取り付けられた回転伝達軸9
とを備えて構成されている。本実施の形態では、前記エ
アシリンダ6及び操作アーム7が特許請求の範囲に記載
の往復駆動源に相当し、また、前記スライドライナ8と
回転伝達軸9とが特許請求の範囲に記載の回転伝達部材
に相当する。
【0008】前記エアシリンダ6は、上限センサ6bと
下限センサ6cとを備えており、これらセンサ6b,6
cによってロッド6aが伸長した状態及びロッド6aが
収縮した状態をそれぞれ検出できるよう構成されてい
る。また、前記スライドライナ8はハウジング10の鉛
直穴10aに沿って摺動可能に配置されており、エアシ
リンダ6のロッド6aの伸縮運動により前記回転伝達軸
9と一体に往復移動するように構成されている。
【0009】前記回転伝達軸9は、その上部が横断面略
四角形状の角柱部9aに形成されており、この角柱部9
aは前記ドライバツール4の出力軸4bに形成された角
穴4dに常時摺動自在に嵌合されている。このため、回
転伝達軸9は出力軸4bと一体に回転可能な状態を保っ
て往復移動することが可能である。また、この回転伝達
軸9の下部は、多数のスプライン溝が形成されたスプラ
イン部9bに形成されており、このスプライン部9bは
後記する連結軸22に形成されたスプライン駆動穴22
aに合致嵌合可能に構成されている。
【0010】前記回転伝達軸9は、ハウジング10の鉛
直穴10a内に回転自在に取り付けられた回転部材の一
例である主動ベベルギア11に常時挿通して設けられて
いる。この主動ベベルギア11の回転伝達軸9が挿通す
る穴の下部は、壁面がテーパになったテーパ穴部11a
に形成されており、このテーパ穴部11aに対応して回
転伝達軸9には周面形状がテーパになったテーパ軸部9
cが一体形成されている。そして、このテーパ軸部9c
には、外周を四等分してカム溝12が形成されており、
これらカム溝12には、特許請求の範囲に記載されたこ
ろ部材の一例である針状ころ13がそれぞれ嵌め込まれ
ている。
【0011】前記カム溝12は、図4(a)及び同図
(b)に示すように、針状ころ13の転動案内面たる底
面12aが中央部が最も深く、側壁12b,12b側ほ
ど浅くなる横断面略V字様に形成されている。したがっ
て、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aが係合した場
合、カム溝12の底面12aとテーパ穴部11a表面と
の間隔は、カム溝12の側壁12b,12b側ほど急激
に狭くなる。
【0012】また、前記針状ころ13は、回転伝達軸9
に嵌め込まれた弾性リング14a,14bによって両端
を支持されており、カム溝12内で転動することが可能
に構成されている。前述したように、カム溝12の底面
12aが横断面略V字様を成しているので、針状ころ1
3は常時カム溝12の中央部に位置決めされる。この位
置において、針状ころ13の円周面はテーパ軸部9cの
表面から突出するようになっており、よって針状ころ1
3は、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとが係合する
とテーパ穴部11aの表面に当接し、その状態で回転伝
達軸9が回転すると、カム溝12の底面12aとテーパ
穴部11aの壁面との摩擦により転動し、これらの間に
噛み込むように構成されている。
【0013】一方、前記ハウジング10の鉛直穴10a
に斜めに連通して形成された傾斜穴10bには、従動ギ
ア軸15が回転自在に配置されており、この従動ギア軸
15の一端には、前記主動ベベルギア11に常時噛合す
る従動ベベルギア16が一体に回転するよう連結されて
いる。また、従動ギア軸15の他端には外観円錐台形状
を成す、すり鉢様のタレットヘッド17が取り付けられ
ており、このタレットヘッド17の円錐面上を3等分す
る位置には、それぞれねじ締め用工具18a,18b,
18cが取り付けられている。
【0014】前記ねじ締め用工具18a,18b,18
cは、それぞれ前記タレットヘッド17に取り付けられ
たカップリング19と、このカップリング19に配置さ
れたライナ20と、このライナ20に沿って摺動可能か
つ回転可能に配置されたスライド軸21と、このスライ
ド軸21に嵌合された連結軸22と、この連結軸22と
前記スライド軸21との間に配置された圧縮ばね23と
を備えており、各スライド軸21先端にそれぞれソケッ
ト24,25,26を一体に連結して構成されている。
【0015】前記連結軸22は、前記タレットヘッド1
7の円錐面に貫通形成された穴17aにベアリングを介
して回転自在に嵌め合わされており、これにより連結軸
22の上端に形成されたスプライン駆動穴22aは、タ
レットヘッド17の内部円錐面に露出するようになって
いる。また、この連結軸22と前記スライド軸21と
は、連結軸22先端に形成された角柱部22bをスライ
ド軸21上部に形成された角穴21aに合致嵌合させる
ことにより連結されており、これにより双方一体に回転
可能かつ、スライド軸21が連結軸22に沿って往復移
動できるように構成されている。
【0016】前記ソケット24,25,26は、それぞ
れ先端に六角ボルトの頭部に合致係合可能な六角穴が形
成されたものであり、それぞれ呼びの異なる六角ボルト
に対応するようになっている。ちなみに、この例ではソ
ケット24がM6用、ソケット25がM8用、ソケット
26がM10用である。
【0017】前記ソケット24,25,26はタレット
ヘッド17が回転することにより、前記ドライバツール
4の軸線延長上に軸線鉛直な姿勢で配置されるように構
成されており、これらソケット24,25,26に対応
してタレットヘッド17には3個のボールプランジャ2
4a,25a,26aが配置されており、これらプラン
ジャ24a,25a,26aは、対応するソケットが軸
線鉛直な姿勢になった時、ハウジング10に形成されて
いる係合穴10cに係合してタレットヘッド17を回り
止めするように構成されている。また、タレットヘッド
17には、各ソケット24,25,26に対応して3個
の被検出部材24b,25b,26b(26bは図示せ
ず)も設けられており、これら被検出部材24b,25
b,26bは、対応するソケットが軸線鉛直な姿勢にな
った時、ハウジング10に配置された近接センサ27に
よって検出されるように構成されている。
【0018】上記構成の自動ねじ締め機1は、組立ライ
ンにおけるコンベア(図示せず)の作業ステーションな
どに配置されるもので、作業ステーションに搬送されて
くるワーク(図示せず)に仮締めされた3種類の六角ボ
ルト(図示せず)を締め付ける作業を行う。六角ボルト
を締め付ける時には、まず自動ねじ締め機1はロボット
の作動により移動し、ワークの所定の六角ボルト上方へ
ソケット24を位置決めする。この時、ソケット24が
六角ボルトに合うものでない場合には、ソケットの配置
替えが行われる。
【0019】ソケット24,25,26の配置替えの動
作説明を行うため、以下、ソケット25がドライバツー
ル4の軸線延長上に配置されて六角ボルトの締め付け作
業が行われる場合について説明する。
【0020】この場合、まず図1乃至図3に示す状態で
ドライバツール4のACサーボモータ4aが駆動し、出
力軸4b及び回転伝達軸9を回転させる。これにともな
い、針状ころ13は転動し、カム溝12の底面12aと
主動ベベルギア11のテーパ穴部11aの壁面との間に
噛み込む。この針状ころ13の噛み込みによって発生す
るくさび効果により、回転伝達軸9と主動ベベルギア1
1とは一体に回転することができる。この時、カム溝1
2の底面12aは針状ころ13の転動方向に向かって浅
くなっているので、針状ころ13はごく僅かの転動でカ
ム溝12の底面12aとテーパ穴部11aの壁面との間
に噛み込むことができる。このように、針状ころ13に
はバックラッシがほとんどないので、回転伝達軸9の回
転をロスなく主動ベベルギア11に伝達することができ
る。
【0021】主動ベベルギア11の回転は、従動ベベル
ギア16及び従動ギア軸15を介してタレットヘッド1
7に伝達され、これによってタレットヘッド17は回転
することができる。このタレットヘッド17の回転によ
り、ソケット25がドライバツール4の軸線延長上に軸
線鉛直な姿勢に配置されると同時に、プランジャ25a
が係合穴10cに係合してタレットヘッド17を回り止
めするとともに、被検出突起25bが近接センサ27に
よって検出される。
【0022】これを受けてACサーボモータ4aの駆動
は一旦停止し、その後、再度近接センサ27の検出信号
を見て、ソケット25がドライバツール4の軸線延長上
に鉛直な姿勢で配置されているか否かが確認される。万
一、ACサーボモータ4aのオーバーシュート(過動
作)等によってソケット25が正しく配置されていない
場合には、近接センサ27が正しい検出信号を発するま
でACサーボモータ4aが正逆転繰り返し駆動される。
【0023】ソケット25がドライバツール4の軸線延
長上に正しく配置されると、続いてエアシリンダ6がロ
ッド6aを伸長させてスライドライナ8とともに回転伝
達軸9を下降させる。これにより、図5及び図6に示す
ように、テーパ穴部11aとテーパ軸部9cとの係合が
解かれて回転伝達軸9と主動ベベルギア11とが離反
し、その一方で、回転伝達軸9のスプライン部9bがね
じ締め用工具18bのスプライン駆動穴22aに嵌合す
る。この時、回転伝達軸9の角柱部9aは出力軸4bの
角穴4dに係合したままであるため、スプライン部9b
とスプライン駆動穴22aとが嵌合することによって、
ねじ締め用工具16bのソケット25に出力軸4bの回
転を伝達可能な状態になる。
【0024】スプライン部11bとスプライン駆動穴2
2aとが嵌合すると、エアシリンダ6の下限センサ6b
がオンする。万一、エアシリンダ6が作動して後に所定
時間が経過しても下限センサ6bがオンしない場合に
は、スプライン部9bとスプライン駆動穴22aとの位
相が合っていないので、ACサーボモータ4aが駆動し
て回転伝達軸9を若干回転させる。これにより、スプラ
イン部9bとスプライン駆動穴22aとの位相を合わせ
て、これらを確実に嵌合させることができる。
【0025】前述のようにスプライン部9bがスプライ
ン駆動穴22aに嵌合すると、これを受けてロボットが
再度作動してねじ締め機1を下降させる。これによりソ
ケット25が六角ボルトの頭部に当接し、スライド軸2
1が圧縮ばね23の付勢に抗してカップリング19内に
所定量逃げる。
【0026】この状態でロボットは停止し、ねじ締め機
1をその位置に保持し、続いてACサーボモータ4aが
再駆動して出力軸4bを回転させる。この出力軸4bの
回転は、回転伝達軸9、連結軸22及びスライド軸21
を介してソケット25に伝達されるため、これによりソ
ケット25の係合穴は六角ボルト頭部に係合し、六角ボ
ルトをワークに締め付けることができる。この時、カッ
プリング19内に逃げていたスライド軸21は、六角ボ
ルトがワークに螺入されるのにともなって圧縮ばね23
の付勢により前進復帰する。このため、ソケット25を
六角ボルトの螺入に追従させて、六角ボルトを確実に締
め付けることができる。
【0027】このようにして最初のねじ締め作業が正常
に完了すると、自動ねじ締め機1はロボットの作動によ
り次の締付け作業ポイントに移動し、前述同様に次の六
角ボルトの締付けを行う。この時、次に締め付ける六角
ボルトの呼びが前のものと異なる場合には、締付け作業
の前にエアシリンダ6が作動して回転伝達軸9を上昇さ
せ、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとを再度係合さ
せる。この時、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとが
係合したことは、エアシリンダ6の上限センサ6cがオ
ンすることによって確認される。
【0028】テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとが係
合して後は、前述同様の動作でソケット24,25,2
6の配置替えがなされ、引き続き六角ボルトの締付け作
業が行われる。本ねじ締め機1は、このようにワーク上
の締付け作業ポイント各々で必要なソケットを選択して
六角ボルトの締付けを行うものである。
【0029】なお、前記ソケット24,25,26は締
め付けるねじの種類に応じて、周知の十字穴付きねじ用
ドライバビット、六角穴付きねじ用ドライバビットなど
のドライバビットに交換することができるものである。
また、テーパ穴部11aにカム溝12を形成し、そこに
針状ころ13を配置する構成であっても得られる効果は
同じである。
【0030】また、テーパ軸部9cとテーパ穴部11a
とは、これらを係合させた時に針状ころ13とテーパ穴
部11aとが所謂くさび効果によって強力に固着するこ
とがなく、しかも、針状ころの作用により回転伝達軸9
と主動ベベルギア11とが一体に回転する時に回転伝達
軸9にかける押圧力を極力少なくできる角度に構成され
ている。したがって、本ねじ締め機においては、エアシ
リンダ6を極力小さくすることができ、装置の小型化に
貢献することができる。ちなみに、本ねじ締め機1の動
作実験の結果によれば、テーパの角度は3°〜6°の範
囲内で決定することが好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明の工具自動交換式ねじ締め機によ
れば、複数のねじ締め用工具の中から締め付けるねじに
合ったものを選択できるため、複数種のねじを締付けな
ければならない場合においても、従来のようにねじ毎に
複数の自動ねじ締め機を準備する必要がなくなり、ロボ
ットを用いて自動化ユニットとして構成する場合、ある
いはバランサユニットなどを用いて手動操作ユニットと
して構成する場合のそれぞれにおける従来の問題点を解
決することができる。
【0032】また、タレットヘッドの回転駆動とドライ
バビットの回転駆動とを唯一つの回転駆動源で行うこと
ができるので、装置を極めて合理的で軽量コンパクトな
構成とすることができる。しかも、複数設けられている
ねじ締め用工具の内の必要なねじ締め用工具にのみ回転
伝達がなされるため、回転駆動源にかかる負荷を軽減す
ることができる等の利点もある。
【0033】また、針状ころが回転伝達軸と主動ベベル
ギアの間に噛み込むことによるくさび効果で回転伝達軸
と一体に主動ベベルギアを回転させているため、針状こ
ろが主動ベベルギアに接していれば回転伝達軸から主動
ベベルギアへ回転を伝達することができる。よって、回
転伝達軸の操作に大きな推力のエアシリンダ等を必要と
しない。しかも、回転伝達軸と主動ベベルギアとの位相
合わせをせずとも、これらを簡単に係合、離反させるこ
とができ、これにより回転伝達先を切り換える時の駆動
制御が極めて簡単になり、装置をより合理的で軽量コン
パクトなものとすることができる。
【0034】また、針状ころは回転伝達軸のテーパ軸部
に設けられ、主動ベベルギアにはテーパ軸部が係合可能
なテーパ穴部が形成されているため、回転伝達軸の僅か
な移動量で回転伝達先の切り換えを行うことができると
ともに、針状ころを確実に主動ベベルギアに当接させて
確実に回転伝達を行うことが可能になる。しかも、針状
ころに推力を負荷することも可能になり、タレットヘッ
ドにより大きいトルクを伝達することも可能になる。
【0035】また、針状ころが配置されるカム溝の底
面、すなわち針状ころの転動案内面は、針状ころの転動
方向に向かって深さが浅くなるよう傾斜して構成されて
いるため、針状ころのごく僅かの転動でくさび効果を得
ることができ、タレットヘッドの回転によるねじ締め用
工具の位置決め精度を向上させることができる。しか
も、回転伝達軸の正逆転両方に対応して主動ベベルギア
への回転伝達が可能になり、例えばタレットヘッドが回
転しすぎてねじ締め用工具が所定の位置を過ぎたような
場合にも、タレットヘッドを逆転させて迅速に位置の補
正を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具自動交換式ねじ締め機の要部拡大
一部切欠断面図である。
【図2】本発明の工具自動交換式ねじ締め機の一部を切
り欠いて断面とした正面図である。
【図3】本発明の工具自動交換式ねじ締め機の一部を切
り欠いて断面とした側面図である。
【図4】(a)は図1のX−X線に係る回転伝達軸と主
動ベベルギアとの係合を示す拡大断面図であり、(b)
は(a)図中Pで示した箇所の部分拡大図である。
【図5】本発明の工具自動交換式ねじ締め機の動作説明
図である。
【図6】本発明の工具自動交換式ねじ締め機の動作説明
図である。
【図7】従来の自動ねじ締め機をバランサユニットに取
り付けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動ねじ締め機 4 ドライバツール 4a ACサーボモータ 4b 出力軸 5 回転伝達切換機構 6 エアシリンダ 9 回転伝達軸 11 主動ベベルギア 12 カム溝 13 針状ころ 16 従動ベベルギア 17 タレットヘッド 18a,18b,18c ねじ締め用工具 24,25,26 ソケット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動源の駆動を受けて回転可能な状態
    で往復移動可能に構成された回転伝達部材と、 この回転伝達部材の往復移動にともなってこれと係合、
    離反するよう配置された回転可能な回転部材と、 この回転部材の回転を受けて回転するように設けられた
    タレットヘッドと、 このタレットヘッドに配置されタレットヘッドの回転に
    ともなって順次所定位置に配置されるとともにその所定
    位置において前記回転部材から離反した前記回転伝達部
    材が連結されるように構成された複数のねじ締め用工具
    とを有し、 前記回転伝達部材及び回転部材の何れか一方にカム溝を
    形成し、このカム溝にころ部材を配置し、回転伝達部材
    が回転部材に係合して回転する時に回転伝達部材と回転
    部材との間にころ部材が噛み込むように構成したことを
    特徴とする工具自動交換式ねじ締め機。
  2. 【請求項2】回転伝達部材及び回転部材の何れか一方に
    テーパ軸部を形成し、他方にこのテーパ軸部が係合可能
    なテーパ穴部を形成し、このテーパ軸部とテーパ穴部と
    が回転伝達部材の往復移動にともなって係合、離反する
    ように構成し、このテーパ軸部及びテーパ穴部の何れか
    一方に前記カム溝を形成し、そこに前記ころ部材を配置
    したことを特徴とする請求項1に記載の工具自動交換式
    ねじ締め機。
  3. 【請求項3】カム溝は、ころ部材の転動方向に向かって
    深さが浅くなるよう傾斜した転動案内面を有することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の工具自動交
    換式ねじ締め機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107971799A (zh) * 2017-12-12 2018-05-01 济南重工股份有限公司 卧式车床上加工大型回转件工装及加工工艺
KR101911080B1 (ko) * 2016-05-04 2018-10-23 주식회사 유닉스이엔지 철도 차량의 댐퍼 분해 장치
CN112518306A (zh) * 2020-11-23 2021-03-19 旺矽科技(苏州)有限公司 一种探针卡用螺丝紧固装置

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