JP2001341009A - 工具自動交換装置 - Google Patents
工具自動交換装置Info
- Publication number
- JP2001341009A JP2001341009A JP2000163452A JP2000163452A JP2001341009A JP 2001341009 A JP2001341009 A JP 2001341009A JP 2000163452 A JP2000163452 A JP 2000163452A JP 2000163452 A JP2000163452 A JP 2000163452A JP 2001341009 A JP2001341009 A JP 2001341009A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation
- turret
- rotation transmission
- shaft
- transmission member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】複数種のねじを締付ける場合においても、複数
の自動ねじ締め機を使用することなく対応可能な工具自
動交換式ねじ締め機を提供する。 【解決手段】本発明は、ACサーボモータ4aの駆動を
受けて回転可能な状態で往復移動可能に構成された回転
伝達軸9及びこれを支持するスライドライナ8から成る
回転伝達部材と、この回転伝達部材の往復移動にともな
ってこれと係合、離反するよう配置された回転可能な主
動ベベルギア11と、この主動ベベルギアの回転を受け
て回転するタレット17と、このタレットに配置されタ
レットの回転にともなって順次所定位置に配置されると
ともに、その所定位置において前記回転伝達部材が連結
される複数のねじ締め用回転工具とを有し、前記回転伝
達部材は、前部と後部の二位置を支持されていることを
特徴とする。
の自動ねじ締め機を使用することなく対応可能な工具自
動交換式ねじ締め機を提供する。 【解決手段】本発明は、ACサーボモータ4aの駆動を
受けて回転可能な状態で往復移動可能に構成された回転
伝達軸9及びこれを支持するスライドライナ8から成る
回転伝達部材と、この回転伝達部材の往復移動にともな
ってこれと係合、離反するよう配置された回転可能な主
動ベベルギア11と、この主動ベベルギアの回転を受け
て回転するタレット17と、このタレットに配置されタ
レットの回転にともなって順次所定位置に配置されると
ともに、その所定位置において前記回転伝達部材が連結
される複数のねじ締め用回転工具とを有し、前記回転伝
達部材は、前部と後部の二位置を支持されていることを
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば頭部形状、
駆動穴形状などが異なる複数種のねじに対応して、ねじ
締め用回転工具を自動交換するような工具自動交換装置
に関するものである。
駆動穴形状などが異なる複数種のねじに対応して、ねじ
締め用回転工具を自動交換するような工具自動交換装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からワークにねじを締め付ける時に
は図8に示す自動ねじ締め機50が利用されている。こ
の自動ねじ締め機50はモータ51の駆動を受けて回転
する出力軸52に着脱可能かつ一体に回転可能にねじ締
め用回転工具53を連結する構造を成しており、組立工
場などにおけるコンベアラインの作業ステーションにお
いては、これを多関節型ロボットなどのロボット装置に
連結したり、または図7に示すようにバランサユニット
60に連結するなどして使用されている。なお、バラン
サユニット60は、自動ねじ締め機50を吊るすワイヤ
61を回転リール62に巻き、この回転リール62を弦
巻ばねなどの付勢手段(図示せず)によりワイヤ61を
巻き取る回転方向に付勢したもので、自動ねじ締め機5
0を宙吊りにして保ち、必要な時に作業ポジションまで
引き寄せて使用するように構成されているものである。
は図8に示す自動ねじ締め機50が利用されている。こ
の自動ねじ締め機50はモータ51の駆動を受けて回転
する出力軸52に着脱可能かつ一体に回転可能にねじ締
め用回転工具53を連結する構造を成しており、組立工
場などにおけるコンベアラインの作業ステーションにお
いては、これを多関節型ロボットなどのロボット装置に
連結したり、または図7に示すようにバランサユニット
60に連結するなどして使用されている。なお、バラン
サユニット60は、自動ねじ締め機50を吊るすワイヤ
61を回転リール62に巻き、この回転リール62を弦
巻ばねなどの付勢手段(図示せず)によりワイヤ61を
巻き取る回転方向に付勢したもので、自動ねじ締め機5
0を宙吊りにして保ち、必要な時に作業ポジションまで
引き寄せて使用するように構成されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の自
動ねじ締め機においては、例えば一つのワークに複数種
のねじを締め付けなければならない場合、またはワーク
が頻繁に変更されて締付けるねじが頻繁に変わる場合な
どにおいては、各ねじに対応するねじ締めビットを備え
た自動ねじ締め機を複数準備しておき、これを使い分け
なければならなかった。従って、ロボット装置を用いて
いる場合は、オートツールチェンジャなどの装備も必要
になり、装置が構造複雑にして高価なものになってしま
うとともに、設置スペースも大きくなってしまう等の問
題が発生していた。また、バランサユニットを用いる場
合には複数吊り下げられた自動ねじ締め機の中から随時
作業者が締め付けるねじに合ったものを見分けて使用し
なければならず、これにともなう作業ロスタイムが大き
くなっているとともに、例えば呼び番号が違うだけのド
ライバビットのように、形状に大差のないねじ締め用回
転工具を使い分けなければならない場合には、これを取
り違えてねじ締めを行ってしまい、ねじの駆動穴を傷め
てしまう等の問題が発生していた。
動ねじ締め機においては、例えば一つのワークに複数種
のねじを締め付けなければならない場合、またはワーク
が頻繁に変更されて締付けるねじが頻繁に変わる場合な
どにおいては、各ねじに対応するねじ締めビットを備え
た自動ねじ締め機を複数準備しておき、これを使い分け
なければならなかった。従って、ロボット装置を用いて
いる場合は、オートツールチェンジャなどの装備も必要
になり、装置が構造複雑にして高価なものになってしま
うとともに、設置スペースも大きくなってしまう等の問
題が発生していた。また、バランサユニットを用いる場
合には複数吊り下げられた自動ねじ締め機の中から随時
作業者が締め付けるねじに合ったものを見分けて使用し
なければならず、これにともなう作業ロスタイムが大き
くなっているとともに、例えば呼び番号が違うだけのド
ライバビットのように、形状に大差のないねじ締め用回
転工具を使い分けなければならない場合には、これを取
り違えてねじ締めを行ってしまい、ねじの駆動穴を傷め
てしまう等の問題が発生していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
て創成されたものであり、回転駆動源の駆動を受けて回
転可能な状態で往復移動可能に構成された回転伝達部材
と、この回転伝達部材の往復移動にともなってこれと係
合、離反するよう配置された回転可能な回転部材と、こ
の回転部材の回転を受けて回転するように設けられたタ
レットと、このタレットに配置されタレットの回転にと
もなって順次所定位置に配置されるとともにその所定位
置において前記回転部材から離反した前記回転伝達部材
が連結されるように構成された複数の回転工具とを有
し、前記回転伝達部材は、前部と後部との二位置を支持
されることを特徴とする。なお、前記回転伝達部材は、
少なくとも一方の支持位置が弾性部材により支持される
ことが好ましく、その場合、弾性部材はOリングである
ことが好ましい。
て創成されたものであり、回転駆動源の駆動を受けて回
転可能な状態で往復移動可能に構成された回転伝達部材
と、この回転伝達部材の往復移動にともなってこれと係
合、離反するよう配置された回転可能な回転部材と、こ
の回転部材の回転を受けて回転するように設けられたタ
レットと、このタレットに配置されタレットの回転にと
もなって順次所定位置に配置されるとともにその所定位
置において前記回転部材から離反した前記回転伝達部材
が連結されるように構成された複数の回転工具とを有
し、前記回転伝達部材は、前部と後部との二位置を支持
されることを特徴とする。なお、前記回転伝達部材は、
少なくとも一方の支持位置が弾性部材により支持される
ことが好ましく、その場合、弾性部材はOリングである
ことが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図3において、1は工具
自動交換装置であり、周知の多関節型ロボットあるいは
直交座標型ロボット等のロボット(図示せず)の可動部
(図示せず)に取付け可能なベース部材2を有し、この
ベース部材2には回転駆動源の一例であるACサーボモ
ータ4aを備えたドライバツール4が設置されている。
このドライバツール4は、前記ACサーボモータ4aの
駆動により回転する出力軸4bを有しており、この出力
軸4bには回転伝達切換機構5が連設されている。
に基づいて説明する。図1乃至図3において、1は工具
自動交換装置であり、周知の多関節型ロボットあるいは
直交座標型ロボット等のロボット(図示せず)の可動部
(図示せず)に取付け可能なベース部材2を有し、この
ベース部材2には回転駆動源の一例であるACサーボモ
ータ4aを備えたドライバツール4が設置されている。
このドライバツール4は、前記ACサーボモータ4aの
駆動により回転する出力軸4bを有しており、この出力
軸4bには回転伝達切換機構5が連設されている。
【0006】前記回転伝達切換機構5は、前記ベース部
材2に取り付けられたエアシリンダ6と、このエアシリ
ンダ6のピストンロッド6a(以下、単にロッド6aと
いう)連結された操作アーム7と、この操作アーム7に
連結されたスライドライナ8と、このスライドライナ8
に軸受を介して回転自在に取り付けられた回転伝達軸9
とを備えて構成されている。本実施の形態では、前記ス
ライドライナ8と回転伝達軸9とが特許請求の範囲に記
載の回転伝達部材に相当する。
材2に取り付けられたエアシリンダ6と、このエアシリ
ンダ6のピストンロッド6a(以下、単にロッド6aと
いう)連結された操作アーム7と、この操作アーム7に
連結されたスライドライナ8と、このスライドライナ8
に軸受を介して回転自在に取り付けられた回転伝達軸9
とを備えて構成されている。本実施の形態では、前記ス
ライドライナ8と回転伝達軸9とが特許請求の範囲に記
載の回転伝達部材に相当する。
【0007】前記エアシリンダ6は、上限センサ6bと
下限センサ6cとを備えており、これらセンサ6b,6
cによってロッド6aが伸長した状態及びロッド6aが
収縮した状態をそれぞれ検出できるよう構成されてい
る。また、前記スライドライナ8はハウジング10の鉛
直穴10aに所定の隙間を持って遊嵌され、鉛直穴10
aに嵌合された弾性部材の一例であるゴム製のO(オ
ー)リング200によって支持される構造になってい
る。通常、ゴム等の弾性を有する部材は摩擦係数が大き
いため、スライドライナ8のスライド抵抗を極力小さく
するために本実施の形態ではOリング200を採用して
いる。これにより、スライドライナ8を極力少ない接触
面積で支持でき、しかも、所望の弾性特性を得ることが
できるのである。
下限センサ6cとを備えており、これらセンサ6b,6
cによってロッド6aが伸長した状態及びロッド6aが
収縮した状態をそれぞれ検出できるよう構成されてい
る。また、前記スライドライナ8はハウジング10の鉛
直穴10aに所定の隙間を持って遊嵌され、鉛直穴10
aに嵌合された弾性部材の一例であるゴム製のO(オ
ー)リング200によって支持される構造になってい
る。通常、ゴム等の弾性を有する部材は摩擦係数が大き
いため、スライドライナ8のスライド抵抗を極力小さく
するために本実施の形態ではOリング200を採用して
いる。これにより、スライドライナ8を極力少ない接触
面積で支持でき、しかも、所望の弾性特性を得ることが
できるのである。
【0008】回転伝達部材の後部に当たる前記回転伝達
軸9の後部は、横断面略四角形状の角柱部9aに形成さ
れており、この角柱部9aは前記ドライバツール4の出
力軸4bに形成された角穴4dに嵌合されて摺動自在に
案内支持されている。これにより、回転伝達軸9は出力
軸4bと一体に回転可能な状態を保って往復移動するこ
とが可能になっている。また、回転伝達軸9の前部は、
多数のスプライン溝が形成されたスプライン部9bに形
成されており、このスプライン部9bは後記する連結軸
22に形成されたスプライン駆動穴22aに合致嵌合可
能に構成されている。
軸9の後部は、横断面略四角形状の角柱部9aに形成さ
れており、この角柱部9aは前記ドライバツール4の出
力軸4bに形成された角穴4dに嵌合されて摺動自在に
案内支持されている。これにより、回転伝達軸9は出力
軸4bと一体に回転可能な状態を保って往復移動するこ
とが可能になっている。また、回転伝達軸9の前部は、
多数のスプライン溝が形成されたスプライン部9bに形
成されており、このスプライン部9bは後記する連結軸
22に形成されたスプライン駆動穴22aに合致嵌合可
能に構成されている。
【0009】また、前記回転伝達軸9は、ハウジング1
0の鉛直穴10a内に回転自在に取り付けられた回転部
材の一例である主動ベベルギア11に常時挿通して設け
られている。この主動ベベルギア11の回転伝達軸9が
挿通する穴の下部は、壁面がテーパになったテーパ穴部
11aに形成されており、このテーパ穴部11aに対応
して回転伝達軸9には周面形状がテーパになったテーパ
軸部9cが一体形成されている。そして、このテーパ軸
部9cには、外周を四等分してカム溝12が形成されて
おり、これらカム溝12には、針状ころ13がそれぞれ
嵌め込まれている。
0の鉛直穴10a内に回転自在に取り付けられた回転部
材の一例である主動ベベルギア11に常時挿通して設け
られている。この主動ベベルギア11の回転伝達軸9が
挿通する穴の下部は、壁面がテーパになったテーパ穴部
11aに形成されており、このテーパ穴部11aに対応
して回転伝達軸9には周面形状がテーパになったテーパ
軸部9cが一体形成されている。そして、このテーパ軸
部9cには、外周を四等分してカム溝12が形成されて
おり、これらカム溝12には、針状ころ13がそれぞれ
嵌め込まれている。
【0010】前記カム溝12は、図4(a)及び同図
(b)に示すように、針状ころ13の転動案内面たる底
面12aが中央部が最も深く、側壁12b,12b側ほ
ど浅くなる横断面略V字様に形成されている。したがっ
て、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aが係合した場
合、カム溝12の底面12aとテーパ穴部11a表面と
の間隔は、カム溝12の側壁12b,12b側ほど急激
に狭くなる。
(b)に示すように、針状ころ13の転動案内面たる底
面12aが中央部が最も深く、側壁12b,12b側ほ
ど浅くなる横断面略V字様に形成されている。したがっ
て、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aが係合した場
合、カム溝12の底面12aとテーパ穴部11a表面と
の間隔は、カム溝12の側壁12b,12b側ほど急激
に狭くなる。
【0011】また、前記針状ころ13は、回転伝達軸9
に嵌め込まれた弾性リング14a,14bによって両端
を支持されており、カム溝12内で転動することが可能
に構成されている。前述したように、カム溝12の底面
12aが横断面略V字様を成しているので、針状ころ1
3は常時カム溝12の中央部に位置決めされる。この位
置において、針状ころ13の円周面はテーパ軸部9cの
表面から突出するようになっており、よって針状ころ1
3は、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとが係合する
とテーパ穴部11aの表面に当接し、その状態で回転伝
達軸9が回転すると、カム溝12の底面12aとテーパ
穴部11aの壁面との摩擦により転動し、これらの間に
噛み込むように構成されている。
に嵌め込まれた弾性リング14a,14bによって両端
を支持されており、カム溝12内で転動することが可能
に構成されている。前述したように、カム溝12の底面
12aが横断面略V字様を成しているので、針状ころ1
3は常時カム溝12の中央部に位置決めされる。この位
置において、針状ころ13の円周面はテーパ軸部9cの
表面から突出するようになっており、よって針状ころ1
3は、テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとが係合する
とテーパ穴部11aの表面に当接し、その状態で回転伝
達軸9が回転すると、カム溝12の底面12aとテーパ
穴部11aの壁面との摩擦により転動し、これらの間に
噛み込むように構成されている。
【0012】一方、前記ハウジング10の鉛直穴10a
に斜めに連通して形成された傾斜穴10bには、従動ギ
ア軸15がクロスローラベアリング100を介して回転
自在に配置されており、この従動ギア軸15の一端に
は、前記主動ベベルギア11に常時噛合する従動ベベル
ギア16が一体に回転するよう連結されている。また、
従動ギア軸15の他端には外観円錐台形状を成す、すり
鉢様のタレット17が取り付けられており、このタレッ
ト17の円錐面上を3等分する位置には、それぞれねじ
締め用回転工具18a,18b,18cが取り付けられ
ている。
に斜めに連通して形成された傾斜穴10bには、従動ギ
ア軸15がクロスローラベアリング100を介して回転
自在に配置されており、この従動ギア軸15の一端に
は、前記主動ベベルギア11に常時噛合する従動ベベル
ギア16が一体に回転するよう連結されている。また、
従動ギア軸15の他端には外観円錐台形状を成す、すり
鉢様のタレット17が取り付けられており、このタレッ
ト17の円錐面上を3等分する位置には、それぞれねじ
締め用回転工具18a,18b,18cが取り付けられ
ている。
【0013】前記クロスローラベアリング100は、そ
の取付位置において押圧プレート類により所定の回転負
荷トルクが生じるレベルまで常時予圧されており、これ
によりタレット17の回転に負荷抵抗を与え、タレット
17の停止精度を向上できるように構成されている。
の取付位置において押圧プレート類により所定の回転負
荷トルクが生じるレベルまで常時予圧されており、これ
によりタレット17の回転に負荷抵抗を与え、タレット
17の停止精度を向上できるように構成されている。
【0014】前記ねじ締め用回転工具18a,18b,
18cは、それぞれ前記タレット17に取り付けられた
カップリング19と、このカップリング19に配置され
たライナ20と、このライナ20に沿って摺動可能かつ
回転可能に配置されたスライド軸21と、このスライド
軸21に嵌合された連結軸22と、この連結軸22と前
記スライド軸21との間に配置された圧縮ばね23とを
備えており、各スライド軸21先端にはそれぞれソケッ
ト24,25,26が一体に連結されている。
18cは、それぞれ前記タレット17に取り付けられた
カップリング19と、このカップリング19に配置され
たライナ20と、このライナ20に沿って摺動可能かつ
回転可能に配置されたスライド軸21と、このスライド
軸21に嵌合された連結軸22と、この連結軸22と前
記スライド軸21との間に配置された圧縮ばね23とを
備えており、各スライド軸21先端にはそれぞれソケッ
ト24,25,26が一体に連結されている。
【0015】前記連結軸22は、前記タレット17に貫
通形成された穴17aにベアリングを介して回転自在に
嵌合されており、これにより連結軸22の後端部に形成
されたスプライン駆動穴22aは、タレット17の内部
円錐面に露出するようになっている。また、この連結軸
22と前記スライド軸21とは、連結軸22先端に形成
された角柱部22bをスライド軸21前部に形成された
角穴21aに合致嵌合させることにより連結されてお
り、これにより双方一体に回転可能かつ、スライド軸2
1が連結軸22に沿って往復移動できるように構成され
ている。
通形成された穴17aにベアリングを介して回転自在に
嵌合されており、これにより連結軸22の後端部に形成
されたスプライン駆動穴22aは、タレット17の内部
円錐面に露出するようになっている。また、この連結軸
22と前記スライド軸21とは、連結軸22先端に形成
された角柱部22bをスライド軸21前部に形成された
角穴21aに合致嵌合させることにより連結されてお
り、これにより双方一体に回転可能かつ、スライド軸2
1が連結軸22に沿って往復移動できるように構成され
ている。
【0016】前記ソケット24,25,26は、それぞ
れ先端に六角ボルトの頭部に合致係合可能な六角穴(十
二角穴でもよい)が形成されたものであり、それぞれ呼
びの異なる六角ボルトに対応するようになっている。ち
なみに、この例ではソケット24がM6用、ソケット2
5がM8用、ソケット26がM10用としてある。
れ先端に六角ボルトの頭部に合致係合可能な六角穴(十
二角穴でもよい)が形成されたものであり、それぞれ呼
びの異なる六角ボルトに対応するようになっている。ち
なみに、この例ではソケット24がM6用、ソケット2
5がM8用、ソケット26がM10用としてある。
【0017】前記ソケット24,25,26はタレット
17が回転することにより、前記ドライバツール4の軸
線延長上に軸線鉛直な姿勢で配置されるように構成され
ており、これらソケット24,25,26に対応して、
タレット17には3個のプランジャブロック24a,2
5a,26aが取り付けられている。各プランジャブロ
ック24a,25a,26aは、図5(a)及び同図
(b)に示すように、何れも中央部に向かって高くなる
傾斜面T1,T2を有し、その中央部には、ハウジング
10に取り付けられたボールプランジャ27が係合可能
なV字溝24b,25b,26bが形成されている。
17が回転することにより、前記ドライバツール4の軸
線延長上に軸線鉛直な姿勢で配置されるように構成され
ており、これらソケット24,25,26に対応して、
タレット17には3個のプランジャブロック24a,2
5a,26aが取り付けられている。各プランジャブロ
ック24a,25a,26aは、図5(a)及び同図
(b)に示すように、何れも中央部に向かって高くなる
傾斜面T1,T2を有し、その中央部には、ハウジング
10に取り付けられたボールプランジャ27が係合可能
なV字溝24b,25b,26bが形成されている。
【0018】前記ボールプランジャ27は、ハウジング
10にブラケット10cを介して取り付けられており、
その両脇には、近接センサ28a,28bが配置されて
いる。ボールプランジャ27は、鋼球を内蔵のばね(図
示せず)により鋼球27aを弾発付勢するように構成さ
れた一般に市販されているタイプのものであり、ソケッ
ト24,25,26の何れかがドライバツール4の軸線
延長上に軸線鉛直な姿勢で配置された時、対応するプラ
ンジャブロック24a,25a,26aのV字溝24
b,25b,26bに鋼球27aが係合するようになっ
ている。
10にブラケット10cを介して取り付けられており、
その両脇には、近接センサ28a,28bが配置されて
いる。ボールプランジャ27は、鋼球を内蔵のばね(図
示せず)により鋼球27aを弾発付勢するように構成さ
れた一般に市販されているタイプのものであり、ソケッ
ト24,25,26の何れかがドライバツール4の軸線
延長上に軸線鉛直な姿勢で配置された時、対応するプラ
ンジャブロック24a,25a,26aのV字溝24
b,25b,26bに鋼球27aが係合するようになっ
ている。
【0019】また、前記近接センサ28a,28bは、
前記ボールプランジャ27の鋼球がプランジャブロック
24a,25a,26aの何れかのV字溝に正しく係合
した時にだけ、当該プランジャブロック24a,25
a,26aを検出するようにセッティングされており、
これにより、ソケット24,25,26がドライバツー
ル4の軸線延長上に正しく配置されたか否かを検出でき
るようになっている。
前記ボールプランジャ27の鋼球がプランジャブロック
24a,25a,26aの何れかのV字溝に正しく係合
した時にだけ、当該プランジャブロック24a,25
a,26aを検出するようにセッティングされており、
これにより、ソケット24,25,26がドライバツー
ル4の軸線延長上に正しく配置されたか否かを検出でき
るようになっている。
【0020】上記構成の自動工具交換装置1は、組立ラ
インにおけるコンベア(図示せず)の作業ステーション
などに配置されるもので、作業ステーションに搬送され
てくるワーク(図示せず)に仮締めされた3種類の六角
ボルト(図示せず)を締め付ける作業を行う。六角ボル
トを締め付ける時には、まず自動ねじ締め機1はロボッ
トの作動により移動し、ワークの所定の六角ボルトに対
してソケット24を位置決めする。この時、ソケット2
4が六角ボルトに合うものでない場合には、ソケットの
配置替えが行われる。
インにおけるコンベア(図示せず)の作業ステーション
などに配置されるもので、作業ステーションに搬送され
てくるワーク(図示せず)に仮締めされた3種類の六角
ボルト(図示せず)を締め付ける作業を行う。六角ボル
トを締め付ける時には、まず自動ねじ締め機1はロボッ
トの作動により移動し、ワークの所定の六角ボルトに対
してソケット24を位置決めする。この時、ソケット2
4が六角ボルトに合うものでない場合には、ソケットの
配置替えが行われる。
【0021】ソケット24,25,26の配置替えの動
作説明を行うため、以下、ソケット25がドライバツー
ル4の軸線延長上に配置されて六角ボルトの締め付け作
業が行われる場合について説明する。
作説明を行うため、以下、ソケット25がドライバツー
ル4の軸線延長上に配置されて六角ボルトの締め付け作
業が行われる場合について説明する。
【0022】この場合、まず図1乃至図3に示す状態で
ドライバツール4のACサーボモータ4aが駆動し、出
力軸4b及び回転伝達軸9を回転させる。これにともな
い、針状ころ13は転動し、カム溝12の底面12aと
主動ベベルギア11のテーパ穴部11aの壁面との間に
噛み込む。この針状ころ13の噛み込みによって発生す
るくさび効果により、回転伝達軸9と主動ベベルギア1
1とは一体に回転することができる。この時、カム溝1
2の底面12aは針状ころ13の転動方向に向かって浅
くなっているので、針状ころ13はごく僅かの転動でカ
ム溝12の底面12aとテーパ穴部11aの壁面との間
に噛み込むことができる。このように、針状ころ13に
はバックラッシがほとんどないので、回転伝達軸9の回
転をロスなく主動ベベルギア11に伝達することができ
る。
ドライバツール4のACサーボモータ4aが駆動し、出
力軸4b及び回転伝達軸9を回転させる。これにともな
い、針状ころ13は転動し、カム溝12の底面12aと
主動ベベルギア11のテーパ穴部11aの壁面との間に
噛み込む。この針状ころ13の噛み込みによって発生す
るくさび効果により、回転伝達軸9と主動ベベルギア1
1とは一体に回転することができる。この時、カム溝1
2の底面12aは針状ころ13の転動方向に向かって浅
くなっているので、針状ころ13はごく僅かの転動でカ
ム溝12の底面12aとテーパ穴部11aの壁面との間
に噛み込むことができる。このように、針状ころ13に
はバックラッシがほとんどないので、回転伝達軸9の回
転をロスなく主動ベベルギア11に伝達することができ
る。
【0023】主動ベベルギア11の回転は、従動ベベル
ギア16及び従動ギア軸15を介してタレット17に伝
達され、これによってタレット17は回転することがで
きる。この時、ACサーボモータ4aの駆動は、最初高
速で、ソケット25がドライバツール4の軸線延長上に
近付いた時点で極低速に切り換えられるようになってい
る。こうすることにより、ソケット25がドライバツー
ル4の軸線延長上に配置されてボールプランジャ27が
プランジャブロック25aに係合するのを受け、その負
荷抵抗によりタレット17の回転を停止させることがで
きる。この時、タレット17は、ACサーボモータ4a
の駆動が高速から極低速に切り換えられても慣性で高速
回転しようとする。しかし、この慣性力はボールプラン
ジャ27がプランジャブロック25aに乗り上げること
で吸収されるため、慣性によるオーバーランを防止して
タレット17を正しい位置(ソケット25がドライバツ
ール4の軸線延長上に鉛直な姿勢に配置される位置)に
極めて正確に停止させることが可能である。なお、AC
サーボモータの駆動切換のタイミングをとる方法は、セ
ンサの特定部位の検出信号、タイマによる計時信号等、
従来知られている方法を採用することができる。
ギア16及び従動ギア軸15を介してタレット17に伝
達され、これによってタレット17は回転することがで
きる。この時、ACサーボモータ4aの駆動は、最初高
速で、ソケット25がドライバツール4の軸線延長上に
近付いた時点で極低速に切り換えられるようになってい
る。こうすることにより、ソケット25がドライバツー
ル4の軸線延長上に配置されてボールプランジャ27が
プランジャブロック25aに係合するのを受け、その負
荷抵抗によりタレット17の回転を停止させることがで
きる。この時、タレット17は、ACサーボモータ4a
の駆動が高速から極低速に切り換えられても慣性で高速
回転しようとする。しかし、この慣性力はボールプラン
ジャ27がプランジャブロック25aに乗り上げること
で吸収されるため、慣性によるオーバーランを防止して
タレット17を正しい位置(ソケット25がドライバツ
ール4の軸線延長上に鉛直な姿勢に配置される位置)に
極めて正確に停止させることが可能である。なお、AC
サーボモータの駆動切換のタイミングをとる方法は、セ
ンサの特定部位の検出信号、タイマによる計時信号等、
従来知られている方法を採用することができる。
【0024】プランジャブロック25aにボールプラン
ジャ27が係合してタレット17が回り止めされると同
時に、近接センサ28a,28bがプランジャブロック
25aを検出する。この近接センサ28a,28bの信
号を受け、ACサーボモータ4aの駆動は一旦停止し、
その後、再度近接センサ28a,28bの信号を見て、
ソケット25がドライバツール4の軸線延長上に鉛直な
姿勢で配置されているか否かが確認される。万一、AC
サーボモータ4aのオーバーラン(過回転)等によって
ソケット25が正しく配置されていない場合には、近接
センサ28a,28bが正しい検出信号を発するまでA
Cサーボモータ4aが極低速で正逆転繰り返し駆動され
る。
ジャ27が係合してタレット17が回り止めされると同
時に、近接センサ28a,28bがプランジャブロック
25aを検出する。この近接センサ28a,28bの信
号を受け、ACサーボモータ4aの駆動は一旦停止し、
その後、再度近接センサ28a,28bの信号を見て、
ソケット25がドライバツール4の軸線延長上に鉛直な
姿勢で配置されているか否かが確認される。万一、AC
サーボモータ4aのオーバーラン(過回転)等によって
ソケット25が正しく配置されていない場合には、近接
センサ28a,28bが正しい検出信号を発するまでA
Cサーボモータ4aが極低速で正逆転繰り返し駆動され
る。
【0025】ソケット25がドライバツール4の軸線延
長上に正しく配置されると、続いてエアシリンダ6がロ
ッド6aを伸長させてスライドライナ8とともに回転伝
達軸9を前進させる。これにより、図6及び図7に示す
ように、テーパ穴部11aとテーパ軸部9cとの係合が
解かれて回転伝達軸9と主動ベベルギア11とが離反す
る。この時、タレット17はフリーになるが、ボールプ
ランジャ27がプランジャブロック25aに係合してい
るため、これにより、タレット17は回転せずに所定位
置に保持される。
長上に正しく配置されると、続いてエアシリンダ6がロ
ッド6aを伸長させてスライドライナ8とともに回転伝
達軸9を前進させる。これにより、図6及び図7に示す
ように、テーパ穴部11aとテーパ軸部9cとの係合が
解かれて回転伝達軸9と主動ベベルギア11とが離反す
る。この時、タレット17はフリーになるが、ボールプ
ランジャ27がプランジャブロック25aに係合してい
るため、これにより、タレット17は回転せずに所定位
置に保持される。
【0026】その後、回転伝達軸9のスプライン部9b
は、ねじ締め用回転工具18bのスプライン駆動穴22
aに嵌合する。この時、回転伝達軸9の角柱部9aは出
力軸4bの角穴4dに係合したままであるため、スプラ
イン部9bとスプライン駆動穴22aとが嵌合すること
によって、ねじ締め用回転工具16bのソケット25に
出力軸4bの回転を伝達可能な状態になる。
は、ねじ締め用回転工具18bのスプライン駆動穴22
aに嵌合する。この時、回転伝達軸9の角柱部9aは出
力軸4bの角穴4dに係合したままであるため、スプラ
イン部9bとスプライン駆動穴22aとが嵌合すること
によって、ねじ締め用回転工具16bのソケット25に
出力軸4bの回転を伝達可能な状態になる。
【0027】スライドライナ8及び回転伝達軸9から成
る回転伝達部材を移動させる時、回転伝達部材の下部に
相当するスライドライナ8が遊嵌して設けられ、Oリン
グ200で弾性的に支持されていることにより、スライ
ドライナ8にある程度の振れを許容でき、本実施の形態
のように回転伝達軸9の軸線に対してオフセットした位
置に設けたエアシリンダ6でスライドライナ8に力を加
えても、スライドライナ8を鉛直穴10a内でこぜて喰
い付かせることなく、円滑にスライドさせることができ
る。そればかりか、万一スライドライナ8及び回転伝達
軸9に加工誤差による偏心があっても、テーパ穴部11
aとテーパ軸部9cとが嵌合する時に、その偏心を吸収
し、テーパ穴部11aとテーパ軸部9cとを同軸線上で
嵌合させることができ、よって、良好なクラッチ効果を
得ることができる。
る回転伝達部材を移動させる時、回転伝達部材の下部に
相当するスライドライナ8が遊嵌して設けられ、Oリン
グ200で弾性的に支持されていることにより、スライ
ドライナ8にある程度の振れを許容でき、本実施の形態
のように回転伝達軸9の軸線に対してオフセットした位
置に設けたエアシリンダ6でスライドライナ8に力を加
えても、スライドライナ8を鉛直穴10a内でこぜて喰
い付かせることなく、円滑にスライドさせることができ
る。そればかりか、万一スライドライナ8及び回転伝達
軸9に加工誤差による偏心があっても、テーパ穴部11
aとテーパ軸部9cとが嵌合する時に、その偏心を吸収
し、テーパ穴部11aとテーパ軸部9cとを同軸線上で
嵌合させることができ、よって、良好なクラッチ効果を
得ることができる。
【0028】前述のようにスプライン部11bとスプラ
イン駆動穴22aとが嵌合すると、エアシリンダ6の下
限センサ6bがオンする。万一、エアシリンダ6が作動
して後に所定時間が経過しても下限センサ6bがオンし
ない場合には、スプライン部9bとスプライン駆動穴2
2aとの位相が合っていないので、ACサーボモータ4
aが駆動して回転伝達軸9を若干回転させる。これによ
り、スプライン部9bとスプライン駆動穴22aとの位
相を合わせて、これらを確実に嵌合させることができ
る。
イン駆動穴22aとが嵌合すると、エアシリンダ6の下
限センサ6bがオンする。万一、エアシリンダ6が作動
して後に所定時間が経過しても下限センサ6bがオンし
ない場合には、スプライン部9bとスプライン駆動穴2
2aとの位相が合っていないので、ACサーボモータ4
aが駆動して回転伝達軸9を若干回転させる。これによ
り、スプライン部9bとスプライン駆動穴22aとの位
相を合わせて、これらを確実に嵌合させることができ
る。
【0029】前述のようにスプライン部9bがスプライ
ン駆動穴22aに嵌合すると、これを受けてロボットが
再度作動して工具交換装置1を前進移動させる。これに
よりソケット25が六角ボルトの頭部に当接し、スライ
ド軸21が圧縮ばね23の付勢に抗してカップリング1
9内に所定量逃げる。この状態でロボットは停止し、工
具交換装置1をその位置に保持する。続いてACサーボ
モータ4aが再駆動して出力軸4bを回転させる。この
出力軸4bの回転は、回転伝達軸9、連結軸22及びス
ライド軸21を介してソケット25に伝達されるため、
これによりソケット25の係合穴は六角ボルト頭部に係
合し、六角ボルトをワークに締め付けることができる。
この時、カップリング19内に逃げていたスライド軸2
1は、六角ボルトがワークに螺入されるのにともなって
圧縮ばね23の付勢により前進復帰する。このため、ソ
ケット25を六角ボルトの螺入に追従させて、六角ボル
トを確実に締め付けることができる。
ン駆動穴22aに嵌合すると、これを受けてロボットが
再度作動して工具交換装置1を前進移動させる。これに
よりソケット25が六角ボルトの頭部に当接し、スライ
ド軸21が圧縮ばね23の付勢に抗してカップリング1
9内に所定量逃げる。この状態でロボットは停止し、工
具交換装置1をその位置に保持する。続いてACサーボ
モータ4aが再駆動して出力軸4bを回転させる。この
出力軸4bの回転は、回転伝達軸9、連結軸22及びス
ライド軸21を介してソケット25に伝達されるため、
これによりソケット25の係合穴は六角ボルト頭部に係
合し、六角ボルトをワークに締め付けることができる。
この時、カップリング19内に逃げていたスライド軸2
1は、六角ボルトがワークに螺入されるのにともなって
圧縮ばね23の付勢により前進復帰する。このため、ソ
ケット25を六角ボルトの螺入に追従させて、六角ボル
トを確実に締め付けることができる。
【0030】このようにして最初のねじ締め作業が正常
に完了すると、工具交換装置1はロボットの作動により
次の締付け作業ポイントに移動し、前述同様に次の六角
ボルトの締付けを行う。この時、次に締め付ける六角ボ
ルトの呼びが前のものと異なる場合には、締付け作業の
前にエアシリンダ6が作動してスライドライナ8及び回
転伝達軸9を上昇させ、テーパ軸部9cとテーパ穴部1
1aとを再度係合させる。この時、テーパ軸部9cとテ
ーパ穴部11aとが係合したことは、エアシリンダ6の
上限センサ6cがオンすることによって確認される。
に完了すると、工具交換装置1はロボットの作動により
次の締付け作業ポイントに移動し、前述同様に次の六角
ボルトの締付けを行う。この時、次に締め付ける六角ボ
ルトの呼びが前のものと異なる場合には、締付け作業の
前にエアシリンダ6が作動してスライドライナ8及び回
転伝達軸9を上昇させ、テーパ軸部9cとテーパ穴部1
1aとを再度係合させる。この時、テーパ軸部9cとテ
ーパ穴部11aとが係合したことは、エアシリンダ6の
上限センサ6cがオンすることによって確認される。
【0031】テーパ軸部9cとテーパ穴部11aとが係
合して後は、前述同様の動作でソケット24,25,2
6の配置替えがなされ、引き続き六角ボルトの締付け作
業が行われる。本工具交換装置1は、このようにワーク
上の締付け作業ポイント各々で必要なソケットを選択し
て、3種類の六角ボルトの締付けを行うことができるも
のである。
合して後は、前述同様の動作でソケット24,25,2
6の配置替えがなされ、引き続き六角ボルトの締付け作
業が行われる。本工具交換装置1は、このようにワーク
上の締付け作業ポイント各々で必要なソケットを選択し
て、3種類の六角ボルトの締付けを行うことができるも
のである。
【0032】なお、前記ソケット24,25,26は締
め付けるねじの種類に応じて、周知の十字穴付きねじ用
ドライバビット、六角穴付きねじ用ドライバビットなど
のドライバビットに交換することができるものである。
また、テーパ穴部11aにカム溝12を形成し、そこに
針状ころ13を配置する構成であっても得られる効果は
同じである。
め付けるねじの種類に応じて、周知の十字穴付きねじ用
ドライバビット、六角穴付きねじ用ドライバビットなど
のドライバビットに交換することができるものである。
また、テーパ穴部11aにカム溝12を形成し、そこに
針状ころ13を配置する構成であっても得られる効果は
同じである。
【0033】また、テーパ軸部9cとテーパ穴部11a
とは、これらを係合させた時に針状ころ13とテーパ穴
部11aとが所謂くさび効果によって強力に固着するこ
とがなく、しかも、針状ころの作用により回転伝達軸9
と主動ベベルギア11とが一体に回転する時に回転伝達
軸9にかける押圧力を極力少なくできる角度に構成され
ている。したがって、本ねじ締め機においては、エアシ
リンダ6を極力小さくすることができ、装置の小型化に
貢献することができる。ちなみに、本工具交換装置1の
動作実験の結果によれば、テーパの角度は3°〜6°の
範囲内で決定することが好ましい。
とは、これらを係合させた時に針状ころ13とテーパ穴
部11aとが所謂くさび効果によって強力に固着するこ
とがなく、しかも、針状ころの作用により回転伝達軸9
と主動ベベルギア11とが一体に回転する時に回転伝達
軸9にかける押圧力を極力少なくできる角度に構成され
ている。したがって、本ねじ締め機においては、エアシ
リンダ6を極力小さくすることができ、装置の小型化に
貢献することができる。ちなみに、本工具交換装置1の
動作実験の結果によれば、テーパの角度は3°〜6°の
範囲内で決定することが好ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明の工具自動交換装置によれば、複
数の回転工具の中から必要なものを選択できるため、例
えば複数種のねじを締付けなければならない場合におい
ても、従来のようにねじ毎に複数の自動ねじ締め機を準
備する必要がなくなり、ロボットを用いて自動化ユニッ
トとして構成する場合、あるいはバランサユニットなど
を用いて手動操作ユニットとして構成する場合のそれぞ
れにおける従来の問題点を解決することができる。ま
た、タレットの回転駆動と回転工具の回転駆動とを唯一
つの回転駆動源で行うことができるので、装置を極めて
合理的で軽量コンパクトな構成とすることができ、しか
も、複数設けられている回転工具の内の必要なものにの
み回転伝達がなされるため、回転駆動源にかかる負荷を
軽減し、回転工具を効率よく駆動することができる等の
利点もある。
数の回転工具の中から必要なものを選択できるため、例
えば複数種のねじを締付けなければならない場合におい
ても、従来のようにねじ毎に複数の自動ねじ締め機を準
備する必要がなくなり、ロボットを用いて自動化ユニッ
トとして構成する場合、あるいはバランサユニットなど
を用いて手動操作ユニットとして構成する場合のそれぞ
れにおける従来の問題点を解決することができる。ま
た、タレットの回転駆動と回転工具の回転駆動とを唯一
つの回転駆動源で行うことができるので、装置を極めて
合理的で軽量コンパクトな構成とすることができ、しか
も、複数設けられている回転工具の内の必要なものにの
み回転伝達がなされるため、回転駆動源にかかる負荷を
軽減し、回転工具を効率よく駆動することができる等の
利点もある。
【0035】一方、回転伝達部材を前部と後部の二位置
で支持しているため、回転伝達部材を常時安定して支持
することができる。また、支持位置の一方に当たるスラ
イドライナをOリング等の弾性部材によって弾性的に支
持しているため、弾性部材の弾性変形量に応じて回転伝
達部材のある程度の振れを許容できる。このため、オフ
セットした位置から力を加えても回転伝達部材を円滑に
スライドさせることができるばかりか、万一スライドラ
イナ等に加工誤差による偏心がある場合にも、これを吸
収し、回転伝達部材による回転伝達効果を確実なすこと
ができる。しかも、このような支持方式を採用すると、
スライドライナの直径に対する軸方向長さを短くして
も、これを円滑にスライドさせることが可能になり、よ
って、全長の短い、コンパクトな工具自動交換装置を提
供することができる等の利点もある。
で支持しているため、回転伝達部材を常時安定して支持
することができる。また、支持位置の一方に当たるスラ
イドライナをOリング等の弾性部材によって弾性的に支
持しているため、弾性部材の弾性変形量に応じて回転伝
達部材のある程度の振れを許容できる。このため、オフ
セットした位置から力を加えても回転伝達部材を円滑に
スライドさせることができるばかりか、万一スライドラ
イナ等に加工誤差による偏心がある場合にも、これを吸
収し、回転伝達部材による回転伝達効果を確実なすこと
ができる。しかも、このような支持方式を採用すると、
スライドライナの直径に対する軸方向長さを短くして
も、これを円滑にスライドさせることが可能になり、よ
って、全長の短い、コンパクトな工具自動交換装置を提
供することができる等の利点もある。
【図1】本発明の工具自動交換装置の要部拡大一部切欠
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の工具自動交換装置の一部を切り欠いて
断面とした正面図である。
断面とした正面図である。
【図3】本発明の工具自動交換装置の一部を切り欠いて
断面とした側面図である。
断面とした側面図である。
【図4】(a)は図1のX−X線に係る回転伝達軸と主
動ベベルギアとの係合を示す拡大断面図であり、(b)
は(a)図中Pで示した箇所の部分拡大図である。
動ベベルギアとの係合を示す拡大断面図であり、(b)
は(a)図中Pで示した箇所の部分拡大図である。
【図5】(a)は本発明の工具自動交換装置の要部拡大
平面図であり、(b)は要部拡大斜視図である。
平面図であり、(b)は要部拡大斜視図である。
【図6】本発明の工具自動交換装置の動作説明図であ
る。
る。
【図7】本発明の工具自動交換装置の動作説明図であ
る。
る。
【図8】従来の自動ねじ締め機をバランサユニットに取
り付けた状態を示す説明図である。
り付けた状態を示す説明図である。
1 自動工具交換装置 4 ドライバツール 4a ACサーボモータ 4b 出力軸 5 回転伝達切換機構 6 エアシリンダ 8 スライドライナ 9 回転伝達軸 11 主動ベベルギア 12 カム溝 13 針状ころ 16 従動ベベルギア 17 タレット 18a,18b,18c ねじ締め用回転工具 24,25,26 ソケット 24a,25a,26a プランジャブロック 27 ボールプランジャ 28a,28b 近接センサ 100 クロスローラベアリング 200 Oリング
Claims (3)
- 【請求項1】回転駆動源の駆動を受けて回転可能な状態
で往復移動可能に構成された回転伝達部材と、 この回転伝達部材の往復移動にともなってこれと係合、
離反するよう配置された回転可能な回転部材と、 この回転部材の回転を受けて回転するように設けられた
タレットと、 このタレットに配置されタレットの回転にともなって順
次所定位置に配置されるとともにその所定位置において
前記回転部材から離反した前記回転伝達部材が連結され
るように構成された複数の回転工具とを有し、 前記回転伝達部材は、前部と後部の二位置を支持される
ことを特徴とする自動工具交換装置。 - 【請求項2】回転伝達部材は、少なくとも一方の支持位
置が弾性部材により支持されることを特徴とする請求項
1に記載の自動工具交換装置。 - 【請求項3】弾性部材はOリングであることを特徴とす
る請求項2に記載の自動工具交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000163452A JP2001341009A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 工具自動交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000163452A JP2001341009A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 工具自動交換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001341009A true JP2001341009A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=18667201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000163452A Pending JP2001341009A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 工具自動交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001341009A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007009515A1 (de) * | 2005-07-20 | 2007-01-25 | Sauter Feinmechanik Gmbh | Werkzeugrevolver |
CN111015189A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-17 | 昆山菲模斯汽车装备有限公司 | 一种小型快换工具 |
-
2000
- 2000-05-31 JP JP2000163452A patent/JP2001341009A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007009515A1 (de) * | 2005-07-20 | 2007-01-25 | Sauter Feinmechanik Gmbh | Werkzeugrevolver |
EP2111945A1 (de) * | 2005-07-20 | 2009-10-28 | Sauter Feinmechanik GmbH | Werkzeugrevolver |
US7971328B2 (en) | 2005-07-20 | 2011-07-05 | Sauter Feinmechanik Gmbh | Tool revolver |
CN111015189A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-17 | 昆山菲模斯汽车装备有限公司 | 一种小型快换工具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4196421B2 (ja) | 取付工具の締付トルク制御装置 | |
JP2002011671A (ja) | 工具自動交換装置 | |
JP2001341009A (ja) | 工具自動交換装置 | |
JP6241539B2 (ja) | ネジ締めシステムおよびネジ締め方法 | |
JP2001341011A (ja) | 工具自動交換装置 | |
JP2001341010A (ja) | 工具自動交換装置 | |
JP2001079726A (ja) | 工具自動交換式ねじ締め機 | |
JP2001179553A (ja) | 工具交換装置 | |
JP4439666B2 (ja) | スパークプラグの製造方法及び製造装置 | |
JP2798237B2 (ja) | Icリードフレーム幅寄せ装置 | |
JP3820061B2 (ja) | 自動ねじ締め機 | |
JP4022164B2 (ja) | 自動ねじ締め機およびねじ締め方法 | |
JP2535036Y2 (ja) | ねじ締め装置 | |
EP0028019A1 (en) | Device consisting of a blind nut and drive head for mounting same, and method of operation | |
RU1471421C (ru) | Устройство для автоматической сборки резьбовых соединений | |
WO2021044477A1 (ja) | ロボットの原点出し装置及び方法 | |
KR100362527B1 (ko) | 리드스크류 나사산의 정도향상장치 | |
JPH10109234A (ja) | 自動ねじ締め機 | |
JPH04360732A (ja) | 自動ドライバ | |
JPH0724990B2 (ja) | 自動ねじ締め装置 | |
JP3298724B2 (ja) | ねじ締め装置およびねじ緩め装置 | |
JPH023397Y2 (ja) | ||
JPS6040309Y2 (ja) | キヤツスルナツトの位置決め装置 | |
SU846258A1 (ru) | Шурупозавертывающее устройство | |
JPH08174351A (ja) | インデックス装置ならびにこの装置を用いたワーク取付装置 |