JP2001014843A - 磁性メモリ - Google Patents

磁性メモリ

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JP2001014843A
JP2001014843A JP11276576A JP27657699A JP2001014843A JP 2001014843 A JP2001014843 A JP 2001014843A JP 11276576 A JP11276576 A JP 11276576A JP 27657699 A JP27657699 A JP 27657699A JP 2001014843 A JP2001014843 A JP 2001014843A
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magnetic
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granular
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Toshiro Abe
俊郎 安部
Makoto Mizukami
誠 水上
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/3227Exchange coupling via one or more magnetisable ultrathin or granular films

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な特性の絶縁層を、簡単にしかも均一に
作製することができる生産性のよいスピントンネル磁気
抵抗効果型の磁性メモリを提供する。 【解決手段】 非磁性基板10上には、第一磁性層1
2,グラニュラ層14,第二磁性層16が順に積層形成
される。グラニュラ層14は、絶縁性マトリクス20中
に導電性微粒子22を分散した構造となっており、例え
ば数百nm程度の膜厚に形成される。グラニュラ層14の
場合、膜中に導電性微粒子22が存在するため、導電性
微粒子22の隙間を電子がトンネルすれば電流が流れる
ようになる。従って、膜厚が厚くても、グラニュラ層1
2中をトンネル電流が流れるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁化の向きによっ
て情報を記録する磁気メモリに関し、特にスピントンネ
ル磁気抵抗効果を利用した磁性薄膜メモリの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリとしてフラッシュEEP
ROMなどがあるが、書き込み時間や読み出し時間の点
で必ずしも満足し得るものとはなっていない。これに対
し、大きな出力信号を得ることができるとともに、高速
読み出しも可能な巨大磁気抵抗効果(GMR)を利用し
た磁性メモリが注目されている。巨大磁気抵抗効果と
は、公知のように、磁性層と非磁性層の積層膜の電気抵
抗が、磁性層の磁化の状態によって大きく変化する現象
である。この現象を利用したものとして、特開平7−6
6033号公報に開示された磁気抵抗素子ならびにそれ
を用いた磁性薄膜メモリ及び磁気抵抗センサがある。
【0003】この特開平7−66033号公報の磁性メ
モリでは、センス電流が膜面と平行に流れる。しかし、
巨大磁気抵抗効果素子においては、センス電流は、膜面
内よりも膜面に対して垂直に流れた場合の方が大きな抵
抗変化が得られることが理論的に推測されており、それ
を裏付ける実験結果も報告され始めている(例えば、日
本応用磁気学会第88回研究会資料,P1〜6,新庄輝
也「巨大磁気抵抗効果研究の最近の進展」参照)。ま
た、上述した特開平7−66033号の従来技術では、
各セルが直列に配置されている。このため、セル数が増
大すると、同一センスライン全体の抵抗も増大する。こ
こで、同一センスライン上の一つのセルの抵抗が変化す
る場合を考えると、センスライン全体の抵抗値が高いと
きは、全抵抗に対する一つのセルの抵抗変化率が非常に
小さくなってしまう。従って、抵抗変化の検出感度は、
セル数が増大すればするほど低くならざるを得ない。
【0004】このような不都合を解消することを目的と
して、スピントンネル結合を利用した磁性メモリが提案
されている(例えば、日本応用磁気学会誌Vol.20,
No.2,P369〜372,1996,王智剛・中村慶
久「GMR人工格子メモリの記憶メカニズム」参照)。
スピントンネル磁気抵抗効果型の磁性メモリは、図3に
積層構造を示すように、非磁性基板100上に、強磁性
体による第一磁性層102,非磁性体によるスペーサ層
もしくは絶縁層104,強磁性体による第二磁性層10
6を積層形成した構成となっている。更に、情報記録用
のワード線108が、積層膜の上部又は下部に配置形成
されている。磁性層102,106は、保磁力に差が生
ずるように、Co基合金の組成や成膜条件を変化させる
ことによって成膜される。各磁性層102,106は、
図示しないセンスラインに接続されている。
【0005】ワード線108に電流を流すと、その電流
に応じた磁界が周囲に発生し、磁性層102,106を
磁化する。図4(A)は、ワード線108に紙面の表側
から裏側に向けて十分な電流を流した状態である。ワー
ド線108に対する通電によって発生する磁界は、矢印
FAで示すように紙面上で時計回りとなる。このため、
磁性層102,106の磁化の向きは、矢印Faで示す
ようにいずれも左向きとなる。両磁性層の磁化の向きが
同じであるため、この状態におけるセンスラインの抵抗
は低い。
【0006】図4(B)は、ワード線108に紙面の裏
側から表側に向けて適度な電流を流した状態である。ワ
ード線108に対する通電によって発生する磁界は、矢
印FBで示すように紙面上で反時計回りとなる。ここで
電流値を調節すれば、矢印Fbで示すように、保磁力の
小さい磁性層106の磁化方向のみが反転する。このた
め、磁性層102,106の磁化の向きが互いに逆向き
となり、巨大磁気抵抗効果が生じて、センスラインの抵
抗は高くなる。以上のようなセンスライン抵抗の高低に
よって、情報(論理値の「1」,「0」)を記録するこ
とができる。
【0007】このように、積層構造を持つトンネル接合
において、トンネル抵抗は両磁性層102,106の磁
化方向の相対角度に依存して変化する。両強磁性層の磁
化が互いに逆方向を向いているときはトンネル抵抗は高
く、両強磁性層の磁化が同一方向を向いているときはト
ンネル抵抗は低くなる。
【0008】ところで、前記文献によれば、スピントン
ネル磁気抵抗効果を利用した磁性メモリは高S/Nが期
待できることが報告されている。このタイプでは、セン
ス電流が膜面に対して垂直方向に流れ、各セルは並列に
配置されている。スピントンネル結合の場合、スペ−サ
となる非磁性層が絶縁体によって形成される。このた
め、膜面に対する垂直方向の抵抗がある程度大きくなっ
て、センス電流を膜面に対して垂直方向に流すことが可
能となる。
【0009】以上のようなスピントンネル磁気抵抗効果
を得るためには、絶縁層に対して、 電子がトンネルできる薄さであること,ピンホール
などがなく、しかも均一な絶縁膜であることが求められ
る。このため、絶縁層は数nmという極薄膜にする必要が
あり、しかも欠陥などによって上下の磁性層がショート
しないようにする必要がある。このような点から、絶縁
層としてはAl(アルミニウム)酸化物が多く使われて
おり、その膜厚は数nm以下の厚さとなっている。また、
欠陥が生じないように、Alの自然酸化法が多く用いら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た超薄膜を均一にしかもピンホールや異物の影響がない
ように形成することは非常に難しく、必ずしも量産向き
ではない。上述した方法では、正常に動作するセルが得
られる確率は非常に低い。また、超薄膜のため、基板の
表面性の影響を直接受けやすく、基板の超平滑化が必要
となってくる。このような基板の平滑化の点からもコス
ト高となってしまう。
【0011】本発明は、以上の点に着目したもので、良
好な特性の絶縁層を簡単にしかも均一に作製することが
できる生産性のよいスピントンネル磁気抵抗効果型の磁
性メモリを提供することを、その目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一の強磁性
膜と第二の強磁性膜の間にトンネル電流を制御するスペ
ーサ層を積層形成した磁性メモリにおいて、前記スペー
サ層を、絶縁性マトリクス中に導電性微粒子を分散した
グラニュラ膜によって形成したことを特徴とする。主要
な形態の一つは、前記絶縁性マトリクスとしてSiO
を使用し、前記導電性微粒子として金属微粒子を使用し
たことを特徴とする。更に他の形態は、前記金属微粒子
として、CrもしくはNiFeを使用したことを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 <実施形態1>……図1(A)には、本発明の実施形態
1にかかる磁性メモリの積層構造が示されている。同図
において、非磁性基板10上には、まず第一磁性層12
が形成される。そして、この第一磁性層12上に、グラ
ニュラ層14が形成され、このグラニュラ層14を挟ん
で第二磁性層16が形成される。情報記録用のワード線
18は、積層膜の上部又は下部に配置形成される。磁性
層12,16は、保磁力に差が生ずるように、Co基合
金の組成や成膜条件を変化させることによって成膜され
る。また、それら磁性層12,16は、図示しないセン
スラインに接続される。
【0014】前記グラニュラ層14は、図1(B)に示
すように、絶縁性マトリクス(絶縁膜)20中に導電性
微粒子22を分散した構造となっている。絶縁性マトリ
クス20としては、例えばSi0が使用される。導電
性微粒子22としては、例えばCr,NiFeなどの金
属微粒子が使用される。本形態では、グラニュラ膜14
は、例えば数百nm程度の膜厚に形成される。
【0015】次に、本形態の作用を説明すると、上述し
た従来技術のAl酸化膜の場合は、膜厚を数nmにしない
とトンネル電流は流れない。これに対し、本形態のグラ
ニュラ層14の場合は、その特殊な構造から膜厚が厚く
てもトンネル電流が流れるようになる。すなわち、図1
(B)に矢印で示すように、導電性微粒子22が存在す
るため、その隙間の絶縁性マトリクス中を電子が移動で
きれば、グラニュラ層全体としてトンネル電流が流れる
ようになる。従って、グラニュラ層14が厚くても、良
好にトンネル電流が流れるようになる。続いて、図2を
参照しながら本形態の実施例について説明する。図2
は、各層の形成の様子を平面的に見た図である。
【0016】実施例1……6インチのターゲットを有す
るDCマグネトロンスパッタ装置(図示せず)に、非磁
性基板10としてガラス基板をセットする。このガラス
基板には、(2〜5mm)×10mmの大きさの窓を設けた
メタルマスクが取り付けられており、これによって所望
の形状のパターンが形成される。次に、スパッタチャン
バを、到達真空度4×10-5Pa(3×10-7Torr)ま
で真空排気する。最初に第一磁性層12としてFeを、
0.133Pa(1mTorr,すなわち1×10- 3Torr)
のアルゴン(Ar)スパッタ圧において50nm成膜す
る。
【0017】続いて、この第一磁性層12上に、絶縁膜
形成用のメタルマスクを取り付けるとともに、6インチ
のターゲットを有するRFスパッタ装置(図示せず)に
セットする。そして、Si0ターゲット上に5×5mm
形状のNi20Fe80チップを200個置き、2Pa
(15mTorr)のArスパッタ圧,高周波電力300W
の条件でSiO−NiFeグラニュラ層14を100
nm形成する。この形成は、図2に示すように、第一磁性
層12の中心に4.5mmφの大きさに行われる。そし
て、基板を再びDCマグネトロンスパッタ装置に戻し、
メタルマスクを交換して第一磁性層12と直角する方向
であって、グラニュラ層14の中心上に、第二磁性層1
6としてCoを、Arスパッタ圧1.33Pa(10mT
orr)において、1.7×10mmの大きさで100nmの
膜厚に成膜する。以上のようにして、実施例1の試料を
得る。
【0018】実施例2……前記実施例1において、Si
−NiFeのグラニュラ層14の膜厚を200nmと
する以外は実施例1と同様とした。 実施例3……前記実施例1において、Si0−NiF
eグのラニュラ層14の膜厚を50nmとする以外は実施
例1と同様とした。
【0019】比較例1……前記実施例1において、Si
−NiFeのグラニュラ層14の代わりに、Al酸
化物を100nm形成する以外は実施例1と同様とした。
Al酸化物は、DCマグネトロンスパッタ装置により、
Arガス中に酸素量を5%添加した混合ガスを用い、
1.33Pa(10mTorr)のスパッタ圧で形成した。
【0020】上記各実施例及び比較例の試料に対し、印
加磁場を−500→0→+500→0→−500(O
e)と変化させながら抵抗値変化を直流4端子法で測定
した。各試料の抵抗変化率は、磁性層の磁化の向きが互
いに逆方向のときのトンネル抵抗Rと、磁性層の磁化の
向きが同じ方向のときのトンネル抵抗Rsとの差をRs
で割った百分率((R−Rs)/Rs×100)で定義
した。
【0021】作製した各試料における抵抗変化率を示す
と、表1のようになる。この表1に示すように、実施例
1〜3では1%程度の抵抗変化率が得られているが、比
較例では抵抗変化率が得られない。これは、比較例のよ
うなAl酸化物による絶縁膜では、膜厚が厚すぎてトン
ネル電流が流れないためであると考えられる。比較例の
ような絶縁膜でトンネル電流を得るためには数nm以下の
極薄膜にする必要がある。
【0022】
【表1】
【0023】これに対し、実施例のグラニュラ膜の場合
は、50〜200nm程度の厚さにおいても抵抗変化が得
られており、Si0マトリクス中にあるNiFe金属
によってトンネル電流を流す効果があると考えられる。
数10nmの膜厚は、作製する上で制御が容易であり、基
板表面の平滑化にそれほど配慮する必要がない。従っ
て、生産性の観点からも有利となる。なお、磁性メモリ
とするためには、上述した実施例の積層構造に記録再生
用の線を形成すればよい。
【0024】<実施形態2>……次に、本発明の実施形
態2について説明する。上述した実施形態では、グラニ
ュラ層14に金属微粒子としてNiFeを分散したが、
本形態では、金属微粒子としてCrが使用される。本形
態でも、グラニュラ層14(図1参照)はRFスパッタ
リングで成膜される。その成膜条件は、次の通りであ
る。前記実施例1と同様の6インチのSi0ターゲッ
ト上に縦5mm×横5mm×厚さ1mmのCrチップを49個
配置し、2PaのArスパッタ圧,高周波電力300
W,基板加熱温度0〜200℃,100nmの膜厚にグラ
ニュラ膜を形成する。他の各層については、前記実施例
1と同様である。
【0025】図5には、前記グラニュラ層14の形成時
に非磁性基板10側を加熱しない場合のセル面積と、グ
ラニュラ層14の垂直方向抵抗値(図1の上下方向)の
関係が示されている。グラニュラ層14の抵抗値は、4
端子法を用いて測定した。図5中、横軸はセル面積,縦
軸はグラニュラ層14の垂直方向抵抗値である。同図に
示すように、抵抗値はセルの面積が大きくなるに従って
減少しており、グラニュラ層14の膜厚が100nmであ
りながら、セル面積によってトンネル電流がコントロー
ルされている。
【0026】図6には、グラニュラ層14の形成時に非
磁性基板10側を200℃に加熱した場合のセル面積
と、グラニュラ層14の垂直方向抵抗値の関係が示され
ている。前記図5と同様に、グラニュラ層14の抵抗値
は4端子法を用いて測定し、図6の横軸はセル面積,縦
軸はグラニュラ層14の垂直方向抵抗値である。この場
合、抵抗値は、前記図5と比較して大きな値を示してい
る。これは、グラニュラ層14の構造が変化したためで
ある。抵抗値は、前記図5と同様に、セルの面積が大き
くなるに従って減少しており、本例でもグラニュラ層1
4の膜厚が100nmでありながら、セル面積によってト
ンネル電流がコントロールされている。
【0027】上述したように、Alの酸化膜を用いた背
景技術では、その膜厚を数nmにしないとトンネル電流が
流れない。一方、グラニュラ層14は、その特殊な構造
から膜厚が厚くてもトンネル電流が流れる。本実施形態
に関して磁性メモリを試作したところ、グラニュラ層1
4の膜厚を1000nmとしても正常なメモリ動作を示
し、作製したセルの安定性も大きく向上した。また、上
述したように、成膜時の基板加熱温度を変えることによ
ってグラニュラ層14の抵抗値もコントロールできた。
【0028】なお、本発明は何ら上記実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば以下のようなものも含まれ
る。 (1)前記実施形態では、グラニュラ層の作製にRFス
パッタ法を用いたが、蒸着法など他の公知の成膜方法を
用いてよい。また、前記実施形態では、パターン形成に
メタルマスクを用いたが、フォトリソグラフィ法など公
知の他のパターン形成法を用いてよい。 (2)前記実施形態では、グラニュラ層を、絶縁性マト
リクスであるSi0と導電性微粒子であるNiFeも
しくはCrによって形成したが、他の各種の導電性材料
を用いてよい。また、膜厚も、所要の特性が得られるよ
う適宜設定してよい。他の非磁性基板や磁性層について
も同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)磁性層中に、トンネル電流を制御するスペーサ層
を形成した積層構造の磁性メモリにおいて、前記スペー
サ層を絶縁性マトリクス中に導電性微粒子を分散したグ
ラニュラ膜によって形成したので、膜厚が厚くても良好
なトンネル効果を得ることができるとともに、基板表面
の平坦性に対して格別配慮する必要がなく、生産性の向
上も図ることができる。 (2)グラニュラ膜を構成する絶縁性マトリクスとして
SiOを使用し、導電性微粒子としてCrを使用した
ので、グラニュラ膜の抵抗値の制御が容易となり、セル
の安定性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の磁性メモリにおける積層構
造及びグラニュラ膜の様子を示す図である。
【図2】本発明の実施形態における平面構造の一例を示
す図である。
【図3】スピントンネル磁気抵抗効果型の磁性メモリの
積層構造を示す図である。
【図4】前記図3の磁性メモリにおける磁化の様子を示
す図である。
【図5】本発明の実施形態のセル面積とグラニュラ層の
垂直方向抵抗値の関係を示す図である。
【図6】基板を加熱したときの本発明の実施形態のセル
面積とグラニュラ層の垂直方向抵抗値の関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
10…非磁性基板 12…第一磁性層 14…グラニュラ層 16…第二磁性層 18…ワード線 20…絶縁性マトリクス 22…導電性微粒子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の強磁性膜と第二の強磁性膜の間に
    トンネル電流を制御するスペーサ層を積層形成した磁性
    メモリにおいて、 前記スペーサ層を、絶縁性マトリクス中に導電性微粒子
    を分散したグラニュラ膜によって形成したことを特徴と
    する磁性メモリ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性マトリクスとしてSiO
    使用し、前記導電性微粒子として金属微粒子を使用した
    ことを特徴とする請求項1記載の磁性メモリ。
  3. 【請求項3】 前記金属微粒子として、CrもしくはN
    iFeを使用したことを特徴とする請求項1又は2記載
    の磁性メモリ。
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