JP2001185418A - グラニュラ膜及び磁性メモリ - Google Patents

グラニュラ膜及び磁性メモリ

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JP2001185418A
JP2001185418A JP36588799A JP36588799A JP2001185418A JP 2001185418 A JP2001185418 A JP 2001185418A JP 36588799 A JP36588799 A JP 36588799A JP 36588799 A JP36588799 A JP 36588799A JP 2001185418 A JP2001185418 A JP 2001185418A
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Japan
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granular
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magnetic
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JP36588799A
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Toshiro Abe
俊郎 安部
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/007Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure ultrathin or granular films

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 更に安定したトンネル電流を得ることができ
る特性の良好なグラニュラ膜及び磁性メモリを提供す
る。 【解決手段】 一般的に、抵抗値と接合面積は反比例の
関係になる。これをグラフGとして示す。グラニュラ膜
の絶縁性マトリクス中にMoを分散させた場合は(A)
に示すようになり、Wを分散させた場合は(B)に示す
ようになる。いずれも、各サンプルの抵抗値がグラフG
に沿った分布となっており、トンネル電流制御膜として
良好な特性となっている。このような測定結果からする
と、絶縁性マトリクス中に分散させる金属微粒子とし
て、MoやWを使うことで、特性の良好なグラニュラ膜
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁マトリクス中
に金属微粒子が分散されたグラニュラ膜及び磁化の向き
によって情報を記録する磁気メモリの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】磁性層と非磁性層の積層膜の電気抵抗
が、磁性層の磁化の状態によって大きく変化する現象
は、巨大磁気抵抗効果(GMR)と呼ばれており、これ
を利用した磁性メモリは、大きな出力信号を得ることが
できるとともに、高速読み出しも可能であることから注
目されている。この現象を利用したものとして、特開平
7−66033号公報に開示された磁気抵抗素子ならび
にそれを用いた磁性薄膜メモリ及び磁気抵抗センサがあ
る。
【0003】この特開平7−66033号公報の磁性メ
モリでは、センス電流が膜面と平行に流れる。しかし、
巨大磁気抵抗効果素子においては、センス電流は、膜面
内よりも膜面に対して垂直に流れた場合の方が大きな抵
抗変化が得られることが理論的に推測されており、それ
を裏付ける実験結果も報告され始めている(例えば、日
本応用磁気学会第88回研究会資料,P1〜6,新庄輝
也「巨大磁気抵抗効果研究の最近の進展」参照)。ま
た、上述した特開平7−66033号の従来技術では、
各セルが直列に配置されている。このため、セル数が増
大すると、同一センスライン全体の抵抗も増大する。こ
こで、同一センスライン上の一つのセルの抵抗が変化す
る場合を考えると、センスライン全体の抵抗値が高いと
きは、全抵抗に対する一つのセルの抵抗変化率が非常に
小さくなってしまう。従って、抵抗変化の検出感度は、
セル数が増大すればするほど低くならざるを得ない。
【0004】このような不都合を解消することを目的と
して、スピントンネル結合を利用した磁性メモリが提案
されている(例えば、日本応用磁気学会誌Vol.20,
No.2,P369〜372,1996,王智剛・中村慶
久「GMR人工格子メモリの記憶メカニズム」参照)。
スピントンネル磁気抵抗効果型の磁性メモリは、図3に
積層構造を示すように、非磁性基板100上に、強磁性
体による第一磁性層102,非磁性体によるスペーサ層
もしくは絶縁層104,強磁性体による第二磁性層10
6を積層形成した構成となっている。更に、情報記録用
のワード線108が、積層膜の上部又は下部に配置形成
されている。磁性層102,106は、保磁力に差が生
ずるように、Co基合金の組成や成膜条件を変化させる
ことによって成膜される。各磁性層102,106は、
図示しないセンスラインに接続されている。
【0005】ワード線108に電流を流すと、その電流
に応じた磁界が周囲に発生し、磁性層102,106を
磁化する。図4(A)は、ワード線108に紙面の表側
から裏側に向けて十分な電流を流した状態である。ワー
ド線108に対する通電によって発生する磁界は、矢印
FAで示すように紙面上で時計回りとなる。このため、
磁性層102,106の磁化の向きは、矢印Faで示す
ようにいずれも左向きとなる。両磁性層の磁化の向きが
同じであるため、この状態におけるセンスラインの抵抗
は低い。
【0006】図4(B)は、ワード線108に紙面の裏
側から表側に向けて適度な電流を流した状態である。ワ
ード線108に対する通電によって発生する磁界は、矢
印FBで示すように紙面上で反時計回りとなる。ここで
電流値を調節すれば、矢印Fbで示すように、保磁力の
小さい磁性層106の磁化方向のみが反転する。このた
め、磁性層102,106の磁化の向きが互いに逆向き
となり、巨大磁気抵抗効果が生じて、センスラインの抵
抗は高くなる。以上のようなセンスライン抵抗の高低に
よって、情報(論理値の「1」,「0」)を記録するこ
とができる。
【0007】このように、積層構造を持つトンネル接合
において、トンネル抵抗は両磁性層102,106の磁
化方向の相対角度に依存して変化する。両強磁性層の磁
化が互いに逆方向を向いているときはトンネル抵抗は高
く、両強磁性層の磁化が同一方向を向いているときはト
ンネル抵抗は低くなる。
【0008】ところで、前記文献によれば、スピントン
ネル磁気抵抗効果を利用した磁性メモリは高S/Nが期
待できることが報告されている。このタイプでは、セン
ス電流が膜面に対して垂直方向に流れ、各セルは並列に
配置されている。スピントンネル結合の場合、スペ−サ
となる非磁性層が絶縁体によって形成される。このた
め、膜面に対する垂直方向の抵抗がある程度大きくな
り、センス電流を膜面に対して垂直方向に流すことが可
能となる。
【0009】以上のようなスピントンネル磁気抵抗効果
を得るためには、絶縁層に対して、 電子がトンネルできる薄さであること,ピンホール
などがなく、しかも均一な絶縁膜であることが求められ
る。このため、絶縁層は数nmという極薄膜にする必要が
あり、しかも欠陥などによって上下の磁性層がショート
しないようにする必要がある。このような点から、絶縁
層としてはAl(アルミニウム)酸化物が多く使われて
おり、その膜厚は数nm以下の厚さとなっている。また、
欠陥が生じないように、Alの自然酸化法が多く用いら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た数nm(例えば3nm)程度の絶縁薄膜を均一にしかもピ
ンホールや異物の影響がないように形成することは非常
に難しく、必ずしも量産向きではない。上述した方法で
は、正常に動作するセルが得られる確率は非常に低い。
また、超薄膜のため、基板の表面性の影響を直接受けや
すく、基板の超平滑化が必要となってくる。このような
基板の平滑化の点からもコスト高となってしまう。
【0011】以上のような不都合を改良するものとし
て、例えば特願平11−276576号として出願され
た磁性メモリがある。これによれば、第一の強磁性膜と
第二の強磁性膜の間のトンネル電流を制御するトンネル
電流制御膜として、SiOによる絶縁性マトリクス中
に金属微粒子としてCrを分散したグラニュラ膜が使用
される。これをAlの自然酸化膜と比較すれば、トンネ
ル電流は相当安定するようになるが、しかし必ずしも満
足し得るものとはいえず、更に特性の良好なトンネル電
流制御膜が要望されている。
【0012】本発明は、以上の点に着目したもので、更
に安定したトンネル電流を得ることができる特性の良好
なグラニュラ膜及び磁性メモリを提供することを、その
目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性マトリ
クス中に金属微粒子が分散されており、磁気抵抗効果に
おけるトンネル電流を制御するためのグラニュラ膜であ
って、前記絶縁性マトリクスとしてSiOを使用し、
前記金属微粒子としてMoもしくはWを使用したことを
特徴とする。他の発明は、第一の強磁性膜と第二の強磁
性膜の間にトンネル電流を制御するトンネル電流制御膜
を積層形成した磁性メモリにおいて、前記トンネル電流
制御膜として、前記いずれかのグラニュラ膜を使用した
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。 <実施例1>……最初に実施例1について説明する。こ
の実施例1では、グラニュラ膜として、SiOを絶縁
性マトリクスとして使用し、これに金属微粒子としてM
o微粒子を分散したものを使用している。この例のグラ
ニュラ薄膜は、例えばRFスパッタリング装置を用い
て、以下の条件で成膜する。まず、φ152.4mm(6
インチ)のSiOターゲット上に、5×5×1mmのM
oチップを配置する。そして、高周波電力300W,A
rガス圧力2Paでスパッタリングを行い、膜厚100
nmのグラニュラ膜を形成する。なお、図3に示した他の
各層の形成条件は、従来と同様である。
【0015】以上のようにして、SiO中にMoが分
散したグラニュラ膜を非磁性絶縁層として含むセルを得
る。セルのサンプルは、第一磁性層及び第二磁性層と非
磁性絶縁層との接合面積を変化させて複数作製する。
【0016】<実施例2>……次に実施例2について説
明する。この実施例2では、上述した実施例1における
グラニュラ膜中の金属微粒子として、Moの変わりにW
を使用したものである。他は、前記実施例1と同様であ
る。
【0017】<比較例>……次に、比較例として、従来
技術で説明したように、Crを金属微粒子としてSiO
に分散したグラニュラ膜を作製した。この比較例も、
同様に第一磁性層及び第二磁性層と非磁性絶縁層との接
合面積を変化させて複数作製する。
【0018】<特性の比較>……次に、上述した各実施
例及び比較例のグラニュラ膜を評価するため、上述した
各セルにおけるグラニュラ膜の抵抗値を測定した。図1
には、前記実施例の接合面積と抵抗値の関係が示されて
おり、図2には比較例の接合面積と抵抗値の関係が示さ
れている。これらの図において、横軸はグラニュラ膜の
接合面積であり、縦軸はグラニュラ膜の抵抗値である。
一般的に、抵抗値と接合面積は反比例の関係になる。そ
こで、反比例の関係を示すy=a/xのグラフGを図中
に示した。なお、「x」は接合面積であり、「y」は抵
抗値であり、「a」は定数である。
【0019】これらの図を比較すると、図1(A)の実
施例1及び図1(B)の実施例2については、各サンプ
ルの抵抗値(○印)がいずれもグラフGに沿った分布と
なっており、トンネル電流制御膜として良好な特性とな
っている。これに対し、図2に示す比較例については、
各サンプルの抵抗値(○印)がグラフGからかなりはず
れており、良好なトンネル電流制御膜として働いていな
い。
【0020】このような測定結果からすると、絶縁性マ
トリクス中に分散させる金属微粒子として、Crの代り
に、MoやWを使ったほうが、特性の良好なグラニュラ
膜を得ることができることがわかる。
【0021】なお、本発明は何ら上記実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば前記実施形態では、グラニュ
ラ層の作製にRFスパッタ法を用いたが、蒸着法など他
の公知の成膜方法を用いてよい。また、グラニュラ膜の
膜厚も、所要の特性が得られるよう適宜設定してよい。
他の非磁性基板や磁性層についても同様である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
グラニュラ膜を構成する絶縁性マトリクスとしてSiO
を使用するとともに、導電性微粒子としてMoもしく
はWを使用することとしたので、より安定したトンネル
電流を得ることができ、特性の安定したメモリセルを量
産することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のセル接合面積と抵抗値の関係
を示す図である。
【図2】比較例のセル接合面積と抵抗値の関係を示す図
である。
【図3】スピントンネル磁気抵抗効果型の磁性メモリの
積層構造を示す図である。
【図4】前記図3の磁性メモリにおける磁化の様子を示
す図である。
【符号の説明】
100…非磁性基板 102…第一磁性層 104…絶縁層 106…第二磁性層 108…ワード線 G…反比例を表すグラフ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性マトリクス中に金属微粒子が分散
    されており、磁気抵抗効果におけるトンネル電流を制御
    するためのグラニュラ膜であって、 前記絶縁性マトリクスとしてSiOを使用し、前記金
    属微粒子としてMoを使用したことを特徴とするグラニ
    ュラ膜。
  2. 【請求項2】 絶縁性マトリクス中に金属微粒子が分散
    されており、磁気抵抗効果におけるトンネル電流を制御
    するためのグラニュラ膜であって、 前記絶縁性マトリクスとしてSiOを使用し、前記金
    属微粒子としてWを使用したことを特徴とするグラニュ
    ラ膜。
  3. 【請求項3】 第一の強磁性膜と第二の強磁性膜の間に
    トンネル電流を制御するトンネル電流制御膜を積層形成
    した磁性メモリにおいて、 前記トンネル電流制御膜として、請求項1又は2記載の
    グラニュラ膜を使用したことを特徴とする磁性メモリ。
JP36588799A 1999-12-24 1999-12-24 グラニュラ膜及び磁性メモリ Pending JP2001185418A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100394628C (zh) * 2001-12-27 2008-06-11 富士通株式会社 磁电阻元件
US7573686B2 (en) 2006-06-26 2009-08-11 Tdk Corporation Thin-film magnetic head including low-resistance TMR element

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CN100394628C (zh) * 2001-12-27 2008-06-11 富士通株式会社 磁电阻元件
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