JP2001014712A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置Info
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Abstract
おいて、半導体レーザーの発熱を効率良く外部に放出可
能な放熱機構を提案すること。 【解決手段】 光ピックアップ装置1は、樹脂フレーム
2と、ここに搭載されたDVD用の半導体レーザー3を
備えている。半導体レーザー3のフランジ34の部分
は、樹脂フレーム2の裏面の取り付けた銅製の放熱板1
3の接触部分14に密着している。放熱板13は2本の
金属製ビス41、42によって樹脂フレーム2に取り付
けられている。半導体レーザー3から発生した熱は、接
触部分14を介して放熱板13に伝導し、この放熱板1
3およびビス41、42を介して外部に放出される。よ
って、半導体レーザー3の周囲が過熱状態に陥り、当該
レーザーの寿命低下等の弊害が発生することを回避でき
る。
Description
ための高出力半導体レーザー等を備えた光ピックアップ
装置に関し、特に、樹脂フレームに高出力半導体レーザ
ー等の構成部品が搭載された光ピックアップ装置に適し
た放熱機構に関するものである。
用いられる光ピックアップ装置は、一般に、放熱性の良
いアルミニウム等の金属製のフレームに、半導体レーザ
ー、ホトダイオード、光学系を構成している各種の光学
素子が搭載された構成となっている。
レーザーであり、ここからの発熱を効率良く放出する必
要がある。特に、DVD用の光ピックアップ装置におい
ては高出力の半導体レーザーが搭載されるので、発熱量
も多くなるので、放熱効率を高める必要がある。
率の改善等のために、光ピックアップ装置の金属製フレ
ームの代わりに樹脂フレームを用いることが提案されて
いる。しかしながら、樹脂フレームの放熱性は金属に比
べて格段に悪いので、半導体レーザーの発熱を効率良く
放出できず、半導体レーザー周辺が過熱され、半導体レ
ーザーの寿命が短くなる等の弊害が発生するおそれがあ
る。
必要のあるDVD用の光ピックアップ装置に樹脂フレー
ムを採用した場合には、このような弊害が顕著に現れる
ことが予想される。しかしながら、従来においては、樹
脂フレームを用いた光ピックアップ装置の放熱機構につ
いては何ら提案されていないのが現状である。
レームを用いた光ピックアップ装置において効率良く半
導体レーザーの発熱を外部に放出可能な放熱機構を提案
することにある。
めに、本発明は、半導体レーザーと、光検出器と、前記
半導体レーザーからの出射レーザー光を光記録媒体上に
導くと共に当該光記録媒体からの戻りレーザー光を前記
光検出器に導く光学系とを有する光ピックアップ装置に
おいて、少なくとも前記半導体レーザーが搭載されてい
る樹脂フレームと、前記半導体レーザーの発熱を放出す
るための金属製放熱部材とを有することを特徴としてい
る。
して半導体レーザーを直接に接触させることが望まし
い。これに対して、半導体レーザーと金属製放熱部材の
短絡防止の観点からは、シリコンシート等の絶縁シート
を介在させた状態で金属製放熱部材に対して半導体レー
ザーを接触させることが望ましい。
製放熱部材との接触位置を、半導体レーザーの接地用リ
ード端子ピンとすることが最も簡単な方法である。
属製放熱部材に搭載し、当該金属製放熱部材を前記樹脂
フレームに固定するようにしてもよい。
再生装置に搭載する場合には、再生装置の側に取り付け
られている主ガイド軸および副ガイド軸に沿って光記録
媒体の半径方向に移動できるように取り付けられる。こ
のために、樹脂フレームには、これらのガイド軸が摺動
可能に貫通するガイド軸摺動部が形成される。これらの
ガイド軸を放熱部材として利用すれば効率の良い放熱機
構を実現できる。そのためには、前記金属製放熱部材
に、前記ガイド軸摺動部を貫通するガイド軸に接触可能
なガイド軸接触部を形成しておけばよい。
材を前記樹脂フレームに固定している固定具としてビス
等の金属製の固定金具を用いれば、この固定金具も放熱
部分として利用できる。
給用の配線として、フレキシブルプリント配線基板を利
用すると共に、その表面に形成される給電用配線パター
ンの断面積を電力供給に必要な断面積よりも大きくすれ
ば、この部分が放熱部材として機能するので、放熱性を
改善できる。
て、前記給電用配線パターンの表面積を、前記半導体レ
ーザーに対する電力供給のために必要な表面積よりも大
きくしても、放熱性を改善できる。
板の補強板を前記金属製放熱部材で兼用すれば、部品点
数を削減できるので望ましい。
銅を用いることができる。
を適用した光ピックアップ装置の実施例を説明する。
ップ装置の平面図、裏面図および、矢印cの方向から見
た場合の側面図である。これらの図を参照して説明する
と、本例の光ピックアップ装置1は、樹脂フレーム2
と、ここに搭載されたDVD用の半導体レーザー3と、
CD用の半導体レーザー4と、光検出器5とを有してい
る。
ザー光を想像線で示す光記録媒体6に導くと共に、光記
録媒体で反射した戻りレーザー光を光検出器5に導くた
めの光学系が搭載されている。図においては、光学系を
構成している対物レンズ7および各半導体レーザーの出
射レーザー光を対物レンズ7に向けて反射する立ち上げ
ミラー8のみが示されている。なお、図においては、一
点鎖線により各レーザー光の光路を示してある。
は、配線用のフレキシブルプリント配線基板9が取り付
けられており、図においては、この部分を斜線で示して
ある。
イド軸摺動孔21および副ガイド軸摺動溝22が形成さ
れている。光ピックアップ装置1を再生装置等に搭載す
ると、図において想像線で示すように、再生装置側に配
置されている主ガイド軸11および副ガイド軸12に、
これらの軸線方向に沿って摺動可能な状態で樹脂フレー
ム2が架け渡される。
いては、その樹脂フレーム2の裏面には、銅製の放熱板
13が取り付けられている。この放熱板13は、2本の
ビス41、42によって、樹脂フレーム2の裏面に締結
固定されている。また、放熱板13には半導体レーザー
接触部14が形成されており、この半導体レーザー接触
部14は、DVD用の半導体レーザー3の3本のリード
端子ピン31、32、33が突出している樹脂フレーム
2の側面に折り曲げられて、これらの端子ピン31〜3
3が取り付けられている半導体レーザー3の円盤状フラ
ンジ(ステム)34に接触している。
線基板9にはCD用半導体レーザー4の3本のリード端
子ピン41〜43が突出している樹脂フレーム2の側面
部分に折り曲げられた配線基板部分91が形成されてお
り、この部分91の表面には、当該半導体レーザー4に
対する配線パターンが形成されている。この配線パター
ンは、給電のために必要な断面積よりも大きな断面積と
され、また、その表面積も給電に必要な表面積よりも大
きくなるように設定されている。
を説明する。放熱板13は、樹脂フレーム2の裏面に取
り付けられる本体部分15と、この本体部分15から突
出している締結固定部分16、17と、本体部分15か
ら直角に折り曲げられている係合爪部分18と、同じく
本体部分15から直角に折り曲げられている上述した半
導体レーザー接触部分14とを備えている。
ス41、42の取り付け孔16a、17aが形成されて
いる。また、半導体レーザー接触部分14には、ほぼ三
角形の貫通孔14aが形成されており、ここを介して、
3本のリード端子ピン31〜33が外方に突出可能とな
っている。また、半導体レーザー3のフランジ34は図
2(c)において一点鎖線で示す大きさであり、この貫
通孔14aの外周部分が当該フランジ34に密着してい
る。
テム)34と放熱板の半導体レーザー接触部14との短
絡を防止する観点からは、これらの間にシリコンシート
等の絶縁シートを介在させて、フランジ34と半導体レ
ーザー接触部14とを間接的に接触させる構成を採用す
ることができる。このような絶縁シートは、例えば、図
2(c)において想像線100で示すように、内側に3
本のリード端子ピン31、32、33が貫通する三角形
の貫通孔が形成され、半導体レーザー3のフランジ外径
よりも一回り大きな外径寸法のシートとすることができ
る。
装置1においては、樹脂フレーム2に放熱板13が取り
付けられ、この放熱板13の半導体レーザー接触部14
がDVD用半導体レーザー3に密着している。従って、
半導体レーザー3から放出された熱は、接触部14を介
して放熱板13に伝導して外部に放出される。よって、
当該半導体レーザー3の周辺が過熱状態になることを回
避できる。
1、42で樹脂フレーム2に締結固定されている。これ
らのビス41、42を、例えば、締結固定に必要なサイ
ズよりも大きなものとすれば、例えば、M1.7以上、
長さ2mm以上のものを使用すれば、これらのビスを放
熱部分として機能させることができるので、放熱板13
の放熱性を改善できる。
配線基板9におけるCD用半導体レーザー4の端子ピン
41〜43に接続されている配線パターンを必要以上の
断面積あるいは表面積としてあるので、これらの配線パ
ターンが放熱部分として充分に機能する。例えば、この
配線パターンの幅を0.8mm以上とすればよい。この
結果、CD用半導体レーザーの発熱も効率良く外部に放
出することができる。
では、半導体レーザー3、4の熱を効率良く外部に放出
できるので、樹脂フレーム2を採用しても、これら半導
体レーザー3、4が過熱状態に陥って寿命が短くなる等
の弊害が発生することはない。
では、放熱板をDVD用半導体レーザー3に接触されて
いるが、CD用半導体レーザー4にも接触させてもよ
い。また、DVD用半導体レーザー3に対する給電用の
配線パターンの幅、厚さ、長さを必要以上に大きくする
ことにより、配線パターンを放熱部分として機能させて
もよい。
ザーのフランジに接触させているが、この代わりに、放
熱板を半導体レーザーの3本の端子ピンのうちの接地用
端子ピンに半田付け等によって接触させてもよい。
が、半導体レーザーは樹脂フレームに形成した装着孔に
接着固定等の方法によって取り付けることができるが、
この代わりに、あるいはこの構成と共に、放熱板を介し
て半導体レーザーを樹脂フレームに取り付けるようにし
てもよい。このようにすれば、半導体レーザーと放熱板
の熱伝導効率を高めることができるので、放熱板の放熱
効果を高めることができる。
は、再生装置側の主ガイド軸11、副ガイド軸12が貫
通するガイド摺動部21、22が形成されており、これ
らの部分に主ガイド軸11、副ガイド軸12が通された
状態になる。従って、これらの主ガイド軸11および副
ガイド軸12を放熱部分として利用するためには、放熱
板13に、これらのガイド軸の一方あるいは双方に接触
可能なガイド軸接触部分を形成すればよい。
板9の補強板として放熱板13の一部を利用すれば、補
強板を別途取り付ける必要がないので、部品点数を削減
できる。
の光ピックアップ装置に関するものであるが、勿論、D
VD用あるいはCD用専用の光ピックアップ装置、ある
いはその例外の形式の光記録媒体の再生等に用いる光ピ
ックアップ装置に対して本発明を同様に適用できること
は勿論である。
状、構造は、上記の実施例に限定されるものではなく、
各種の形状、構造を採用できる。また、その素材として
も銅以外の金属を使用することもできる。
アップ装置においては、樹脂フレームに搭載されている
半導体レーザーの発熱を放熱部材を介して放出するよう
にしている。また、この構成に加えて、フレキシブルプ
リント配線基板に形成されている半導体レーザーへの給
電用配線パターンを必要以上の断面積、表面積にするこ
とにより、この配線パターンを放熱部分として利用して
いる。従って、本発明によれば、放熱性の悪い樹脂フレ
ームを使用していながら、半導体レーザーからの熱を効
率良く外部に放出できるので、半導体レーザー周辺部分
が過熱状態に陥ることがない。
ムに固定する固定用金具を放熱部分として利用し、ある
いは、放熱部材を再生装置側の主ガイド軸、副ガイド軸
に接触させるようにしているので、放熱部材に伝導した
熱を効率良く外部に放出できる。
アップ装置の平面図、裏面図および側面図である。
の放熱板の平面図、矢印bの側から見た場合の端面図、
矢印cの側から見た場合の側面図、および矢印dの側か
ら見た場合の側面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体レーザーと、光検出器と、前記半
導体レーザーからの出射レーザー光を光記録媒体上に導
くと共に当該光記録媒体からの戻りレーザー光を前記光
検出器に導く光学系とを有する光ピックアップ装置にお
いて、 少なくとも前記半導体レーザーが搭載されている樹脂フ
レームと、前記半導体レーザーの発熱を放出するための
金属製放熱部材とを有することを特徴とする光ピックア
ップ装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記金属製放熱部材
が、直接あるいは絶縁シートを介して、前記半導体レー
ザーに接触していることを特徴とする光ピックアップ装
置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記半導体
レーザーの接地用リード端子ピンに前記金属製放熱部材
が接触していることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のうちのいずれかの項
において、前記半導体レーザーは前記金属製放熱部材に
搭載され、当該金属製放熱部材は前記樹脂フレームに固
定されていることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のうちの何れかの項に
おいて、 前記樹脂フレームは、当該樹脂フレームを光記録媒体の
半径方向に移動させるためのガイド軸が摺動可能に貫通
するガイド軸摺動部を備え、前記金属製放熱部材は、前
記ガイド軸摺動部を貫通するガイド軸に接触可能なガイ
ド軸接触部を備えていることを特徴とする光ピックアッ
プ装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のうちの何れかの項に
おいて、 前記金属製放熱部材を前記樹脂フレームに固定している
放熱用の固定金具を有していることを特徴とする光ピッ
クアップ装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のうちの何れかの項に
おいて、 前記半導体レーザーに電力を供給するための給電用配線
パターンが形成されたフレキシブルプリント配線基板を
有し、前記給電用配線パターンの断面積は電力供給に必
要な断面積よりも大きいことを特徴とする光ピックアッ
プ装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし6のうちの何れかの項に
おいて、 前記半導体レーザーに電力を供給するための給電用配線
パターンが形成されたフレキシブルプリント配線基板を
有し、前記給電用配線パターンの表面積は、前記半導体
レーザーに対する電力供給のために必要な表面積よりも
大きいことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項9】 請求項7または8において、前記フレキ
シブルプリント配線基板の補強板が前記金属製放熱部材
であることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のうちの何れかの項
において、前記金属製放熱部材は銅製であることを特徴
とする光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000120204A JP3662810B2 (ja) | 1999-04-28 | 2000-04-21 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP11-121474 | 1999-04-28 | ||
JP12147499 | 1999-04-28 | ||
JP2000120204A JP3662810B2 (ja) | 1999-04-28 | 2000-04-21 | 光ピックアップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001014712A true JP2001014712A (ja) | 2001-01-19 |
JP3662810B2 JP3662810B2 (ja) | 2005-06-22 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000120204A Expired - Fee Related JP3662810B2 (ja) | 1999-04-28 | 2000-04-21 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3662810B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101875257A (zh) * | 2009-04-30 | 2010-11-03 | 富士特殊纸业株式会社 | 凹版印刷机中的供给辊装置 |
US8284640B2 (en) | 2008-04-28 | 2012-10-09 | Hitachi Media Electronics Co., Ltd. | Optical pickup |
-
2000
- 2000-04-21 JP JP2000120204A patent/JP3662810B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8284640B2 (en) | 2008-04-28 | 2012-10-09 | Hitachi Media Electronics Co., Ltd. | Optical pickup |
CN101875257A (zh) * | 2009-04-30 | 2010-11-03 | 富士特殊纸业株式会社 | 凹版印刷机中的供给辊装置 |
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---|---|
JP3662810B2 (ja) | 2005-06-22 |
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