JP2001014690A - ディジタル自動利得制御装置及び光ディスク装置 - Google Patents

ディジタル自動利得制御装置及び光ディスク装置

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JP2001014690A
JP2001014690A JP11186615A JP18661599A JP2001014690A JP 2001014690 A JP2001014690 A JP 2001014690A JP 11186615 A JP11186615 A JP 11186615A JP 18661599 A JP18661599 A JP 18661599A JP 2001014690 A JP2001014690 A JP 2001014690A
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JP11186615A
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Yoshinori Ishikawa
義典 石川
Koji Kaniwa
耕治 鹿庭
Yukinobu Tada
行伸 多田
Masamichi Ito
正道 伊藤
Kazuaki Soma
万哲 相馬
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクからの反射光量が変化しても、オ
フセットがなく、基準振幅のフォーカスサーボ信号やト
ラッキングサーボ信号が得られるようにする。 【解決手段】 FE信号演算回路2からのフォーカスエ
ラー信号FEは、A/D変換器5でディジタルデータF
EDに変換され、加算回路11でA/D変換器5による
変換オフセットが除去されて乗算回路20に供給され
る。光ディスクからの反射光量に応じた総受光量データ
PEOで切換スイッチ14が切換制御されてゲイン値G
1〜Gn中のこの総受光量データPEOに応じた1つが
選択され、ゲイン値AGとして切換スイッチ18を介し
乗算回路20に供給される。乗算回路20からは、フォ
ーカスエラー信号FEの振幅によらず、一定の基準振幅
のフォーカスサーボ信号FEGが得られ、フォーカスサ
ーボ制御回路22に供給される。TE信号演算回路3か
らのトラッキングエラー信号TEについても同様であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル自動利
得制御装置及び光ディスク装置に係り、特に、光ディス
クからの反射光量レベルが変化する場合でも、フォーカ
スエラー信号やトラッキングエラー信号の入力オフセッ
トの影響を回避して、その振幅を自動的に基準レベルに
調整できるようにしたディジタル自動利得制御装置と、
これを用いて情報の読取り精度及び記録精度を高めるこ
とができるようにした光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置においては、情報が光学
的に記録されるディスク(以下、光ディスクという)に
レーザを照射して情報を書き込み、または、レーザの反
射光量の差から記録されている情報を読み取る。このと
き、非点収差法などによって生成されるフォーカスエラ
ー信号やプッシュプル法などによって生成されるトラッ
キングエラー信号を用いてフォーカスサーボやトラッキ
ングサーボを行ない、光ディスクの記録面及び記録トラ
ックにレーザスポットを追従させる。
【0003】ここで、光ディスクへのデータの記録また
は消去を行なう場合には、データの読取りを行なう場合
よりも照射するレーザ光量を大きくするので、反射光量
のレベルが大きくなる。また、光ディスク自体や光ディ
スクでの内周部分,外周部分といった場所によっても、
反射光量のレベルが変化することが一般的に知られてい
る。このように、光ディスクからの反射光量レベルが変
化すると、その変化に応じてフォーカスエラー信号やト
ラッキングエラー信号の振幅レベルが変化するので、サ
ーボループのゲイン・位相を補償するサーボ補償回路の
特性を一定に保つことができなくなるという問題があっ
た。
【0004】そこで、特開平2−306733号公報に
記載の従来技術では、反射光量の総和をA/D変換(ア
ナログ/ディジタル変換)して得られるディジタル信号
(以下、総受光量信号という)を用いて可変利得増幅回
路に内蔵の抵抗値を切り換えることにより、その増幅率
を変化させ、フォーカスエラー信号やトラッキングエラ
ー信号の振幅を基準レベルに保つことができるようにし
た自動利得制御回路を提案している。これを、以下、ア
ナログAGC回路ということにする。
【0005】図11はかかる従来のアナログAGC回路
を模式的に示す構成図であって、100は抵抗、101
は増幅回路、102は可変抵抗、103はA/D変換器
である。
【0006】同図において、増幅回路101の反転入力
端子は、抵抗値R1の抵抗100を介して、フォーカス
エラー信号FEまたはトラッキングエラー信号TEの入
力端子(以下の説明では、トラッキングエラー信号TE
が入力されるものとする)に接続され、増幅回路101
の非反転入力端子は接地されている。増幅回路101の
出力端子は、A/D変換器103の入力端子に接続され
ているとともに、可変抵抗102を介して、この増幅回
路101の反転入力端子に接続されている。
【0007】可変抵抗102は、制御信号として供給さ
れるA/D変換された総受光量信号PEのレベルに応じ
て抵抗値R2が変化し、これにより、入力されたトラッ
キングエラー信号TEが増幅されてその振幅が一定レベ
ルになるように、アナログAGC回路の増幅率が制御さ
れる。
【0008】増幅回路101の出力Voutは、A/D変
換器103において、一定のサンプリング周期でA/D
変換されてディジタルデータとしてのトラッキングエラ
ー信号TEとなり、図示しないサーボ補償回路に供給さ
れる。
【0009】かかるアナログAGC回路において、増幅
回路101が理想的な増幅回路(即ち、増幅率Aが無限
大で、かつ反転入力端子と非反転入力端子との電位が等
しい増幅回路)である場合には、トラッキングエラー信
号TEの電圧をVTEとすると、増幅回路101の出力V
outは、 Vout=−VTE・R2/R1 ……(1) となる。つまり、可変抵抗102の抵抗値R2を変化さ
せることにより、トラッキングエラー信号TEを反転増
幅して基準レベルの振幅にすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
アナログAGC回路は、アナログ方式の増幅回路101
を用いているため、入力オフセットの影響を受け易い。
上記式(1)は増幅回路101が理想的な場合である
が、実際の増幅回路101には、反転入力端子と非反転
入力端子との間に微小な直流オフセット電圧が発生する
場合がある。
【0011】図12はこのような直流オフセット電圧が
ある場合の図11に示したアナログAGC回路の等価回
路を示す図であって、104は直流電源であり、図11
に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省
略する。
【0012】同図において、このように直流オフセット
電圧が存在するということは、直流オフセット電圧ΔV
を出力する直流電源104が増幅回路101の非反転入
力端子に接続されているのと等価である。このときの増
幅回路101の出力Vout’は、 Vout’={(1+R2/R1)・ΔV}−(VTE・R2/R1)……(2) となる。つまり、この出力Vout’は、式(1)で表わさ
れる出力Voutに比べて、 (1+R2/R1)・ΔV ……(3) の影響を受けたものとなる。
【0013】この場合のアナログAGC回路の入出力波
形を摸式的に図13で示す。
【0014】図12において、アナログAGC回路の出
力電圧Vout’を400[mVpp]にするものとし、
直流オフセット電圧ΔV=10[mV]とする。
【0015】いま、図13(a)に示すように、100
[mVpp]のトラッキングエラー信号TEが入力され
たとすると、総受光量信号PEにより、抵抗100と可
変抵抗102との抵抗比R1:R2=1:4となるよう
に、可変抵抗102の抵抗値R2が設定されることにな
る。これによると、この入力トラッキングエラー信号T
Eに対し、アナログAGC回路からは反転増幅された4
00[mVpp]の出力電圧Vout’が得られるが、こ
の出力電圧Vout’には、10[mV]の直流オフセッ
ト電圧ΔVにより、上記式(3)から、動作点レベル
に、 (1+4/1)×10=50[mV] のオフセットが生じることになる。
【0016】一方、上記と同様の条件の基に、図13
(b)に示すように、200[mVpp]のトラッキン
グエラー信号TEが入力される場合には、総受光量信号
PEにより、抵抗100と可変抵抗102との抵抗比R
1:R2=1:2となるように、可変抵抗102の抵抗
値R2が設定されることになる。このときには、入力ト
ラッキングエラー信号TEに対し、アナログAGC回路
からは反転増幅され400[mVpp]の出力電圧V
out’が得られるが、このVout’には、10[mV]の
直流オフセット電圧ΔVにより、動作点レベルに、 (1+2/1)×10=30[mV] のオフセットが生じることになる。
【0017】以上のように、増幅回路101の反転入力
端子と非反転入力端子との間に直流オフセット電圧ΔV
が存在すると、動作点レベルと0レベルとの間に上記式
(3)で示した増幅率に依存するオフセットが生じる。
この場合、トラッキング制御としては、出力電圧
out’が0レベルとなるように制御を行なうので、ト
ラック中心からずれた位置にレーザの焦点を合わせるこ
とになり、トラッキング制御の特性悪化を招くことにな
る。
【0018】以上のことは、フォーカスエラー信号を用
いるフォーカス制御についても同様であって、記録面か
らずれた位置にレーザの焦点を合わせることになり、フ
ォーカス制御の特性悪化を招くことになる。
【0019】これらの問題の原因は、A/D変換器10
3の前段にアナログ的手段を用いて自動利得制御を行な
うためである。
【0020】本発明の目的は、かかる問題を解消し、光
ディスクからの反射光量レベルが変化しても、増幅回路
の入力オフセットの影響を回避して、フォーカスエラー
信号やトラッキングエラー信号の振幅を自動的に基準レ
ベルに調整できるようにしたディジタル自動利得制御回
路と、これを用いて情報の読取り精度や記録精度を高め
ることができるようにした光ディスク装置を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるディジタル自動利得制御装置は、光デ
ィスクからの反射光をその強度に応じた電気信号に変換
して出力する光検出手段と、該光検出手段の出力を演算
処理してフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信
号との少なくともいずれかを生成出力するサーボエラー
信号演算手段と、該光検出器の総受光量に応じた総受光
量信号を生成出力する総受光量演算手段と、該サーボエ
ラー信号演算手段からの該サーボエラー信号と該総受光
量演算手段からの該総受光量信号とをディジタルデータ
に変換するアナログ/ディジタル変換手段と、該アナロ
グ/ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対応し
た所定の係数値を出力する係数出力手段と、該アナログ
/ディジタル変換手段からの該サーボエラー信号を、該
所定の係数値を用いて、演算するディジタル演算手段と
を備え、該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエ
ラー信号の振幅が光ディスクからの反射光量に応じて変
化しても、該ディジタル演算手段から出力される該サー
ボエラー信号の振幅が一定となるように、ディジタル信
号処理により利得制御する構成とする。
【0022】また、該係数出力手段は、該アナログ/デ
ィジタル変換手段からの該総受光量信号に基づいてアド
レスデータを発生するアドレス発生手段と、該アナログ
/ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反
比例特性を有する所定の係数値を該アドレス発生手段の
出力に応じて出力する出力手段とを備え、該ディジタル
演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの該
サーボエラー信号に該出力手段からの該所定の係数値を
乗算する構成とする。
【0023】または、該係数出力手段は、該アナログ/
ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反比
例特性を有する該所定の係数値を演算し、該ディジタル
演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの該
サーボエラー信号に該係数出力手段からの該所定の係数
値を乗算する構成とする。
【0024】上記目的を達成するために、本発明による
ディジタル自動利得制御装置は、光ディスクからの反射
光をその強度に応じた電気信号に変換して出力する光検
出手段と、該光検出手段の出力を演算処理してフォーカ
スエラー信号とトラッキングエラー信号との少なくとも
いずれかをサーボエラー信号として生成出力するサーボ
エラー信号演算手段と、該光検出器の出力を演算処理し
て該光検出器の総受光量に応じた総受光量信号を生成出
力する総受光量演算手段と、該サーボエラー信号演算手
段からの該サーボエラー信号と該総受光量演算手段から
の該総受光量信号とをディジタルデータに変換するアナ
ログ/ディジタル変換手段と、該アナログ/ディジタル
変換手段によって生じた該サーボエラー信号と該総受光
量信号との基準レベルの変動をディジタル処理によって
補正する補正手段と、該補正手段からの該総受光量信号
に対応した所定の係数値を出力する係数出力手段と、該
補正手段からの該サーボエラー信号を、該係数出力手段
からの該所定の係数値を用いて、演算して出力するディ
ジタル演算手段とを備え、該サーボエラー信号演算手段
からの該サーボエラー信号の振幅が光ディスクからの反
射光量に応じて変化しても、該ディジタル演算手段の出
力信号の振幅が一定となるように、ディジタル信号処理
により利得制御する構成とする。
【0025】また、該係数出力手段は、該補正手段から
の該総受光量信号に基づいてアドレスデータを発生する
アドレス発生手段と、該補正手段からの該総受光量信号
に対して反比例特性を有する該所定の係数値を該アドレ
ス発生手段の出力に応じて出力する出力手段とを備え、
該ディジタル演算手段は、該補正手段からの該サーボエ
ラー信号に該出力手段からの該所定の係数値を乗算する
構成とする。
【0026】または、該係数出力手段は、該補正手段か
らの該総受光量信号に対して反比例特性を有する該所定
の係数値を演算し、該ディジタル演算手段は、該補正手
段からの該サーボエラー信号演算手段に該係数出力手段
からの該所定の係数値を乗算する構成とする。
【0027】上記目的を達成するために、本発明による
光ディスク装置は、光ディスクからの反射光をその強度
に応じた電気信号に変換して出力する光検出手段と、該
光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信号
とトラッキングエラー信号との少なくともいずれかをサ
ーボエラー信号として生成出力するサーボエラー信号演
算手段と、該光検出器の出力を演算処理して該光検出器
の総受光量に応じた総受光量信号を生成出力する総受光
量演算手段と、該サーボエラー信号演算手段からの該サ
ーボエラー信号と該総受光量演算手段からの該総受光量
信号とをディジタルデータに変換するアナログ/ディジ
タル変換手段と、該アナログ/ディジタル変換手段から
の該総受光量信号に対応した所定の係数値を出力する係
数出力手段と、該アナログ/ディジタル変換手段からの
該サーボエラー信号を、該係数出力手段からの該所定の
係数値を用いて、演算して出力するディジタル演算手段
とを備え、該ディジタル演算手段から出力される該サー
ボエラー信号を用いてフォーカス制御とトラッキング制
御との少なくともいずれかを行なう構成とする。
【0028】また、該係数出力手段は、該アナログ/デ
ィジタル変換手段からの該総受光量信号に基づいてアド
レスデータを発生するアドレス発生手段と、該アナログ
/ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反
比例特性を有する該所定の係数値を該アドレス発生手段
の出力に応じて出力する出力手段とを備え、該ディジタ
ル演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの
該サーボエラー信号に該出力手段からの該所定の係数値
を乗算する構成とする。
【0029】または、該係数出力手段は、該アナログ/
ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反比
例特性を有する該所定の係数値を演算し、該ディジタル
演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの該
サーボエラー信号に該係数出力手段からの該所定の係数
値を乗算する構成とする。
【0030】上記目的を達成するために、本発明による
光ディスク装置は、光ディスクからの反射光をその強度
に応じた電気信号に変換して出力する光検出手段と、該
光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信号
とトラッキングエラー信号との少なくともいずれかをサ
ーボエラー信号として生成出力するサーボエラー信号演
算手段と、該光検出器の出力を演算処理して該光検出器
の総受光量に応じた総受光量信号を生成出力する総受光
量演算手段と、該サーボエラー信号演算手段からの該サ
ーボエラー信号と該総受光量演算手段からの該総受光量
信号とをディジタルデータに変換するアナログ/ディジ
タル変換手段と、該アナログ/ディジタル変換手段によ
って生じた該サーボエラー信号と該総受光量信号との基
準レベルの変動をディジタル処理によって補正する補正
手段と、該補正手段からの該総受光量信号に対応した所
定の係数値を出力する係数出力手段と、該補正手段から
の該サーボエラー信号を、該係数出力手段からの該所定
の係数値を用いて、演算して出力するディジタル演算手
段とを備え、該ディジタル演算手段の出力される該サー
ボエラー信号を用いてフォーカス制御とトラッキング制
御との少なくともいずれかを行なう構成とする。
【0031】また、該係数出力手段は、該補正手段から
の該総受光量信号に基づいてアドレスデータを発生する
アドレス発生手段と、該補正手段からの該総受光量信号
に対して反比例特性を有する該所定の係数値を該アドレ
ス発生手段の出力に応じて出力する出力手段とを備え、
該ディジタル演算手段は、該補正手段からの該サーボエ
ラー信号に該出力手段からの該所定の係数値を乗算する
構成とする。
【0032】または、該係数出力手段は、該補正手段か
らの該総受光量信号に対して反比例特性を有する該所定
の係数値を演算し、該ディジタル演算手段は、該補正手
段からの該サーボエラー信号に該係数出力手段からの該
所定の係数値を乗算する構成とする。
【0033】上記目的を達成するために、本発明による
光ディスク装置は、フォーカスエラー信号の基準レベル
とジャストフォーカス位置あるいはトラッキングエラー
信号の基準レベルとジャストトラッキング位置の少なく
ともいずれか一致しない場合、その不一致を補正するよ
うにしたものであって、光ディスクからの反射光をその
強度に応じた電気信号に変換して出力する光検出手段
と、該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラ
ー信号とトラッキングエラー信号との少なくともいずれ
かをサーボエラー信号として生成出力するサーボエラー
信号演算手段と、該光検出器の出力を演算処理して該光
検出器の総受光量に応じた総受光量信号を生成出力する
総受光量演算手段と、該サーボエラー信号演算手段から
の該サーボエラー信号と該総受光量演算手段からの該総
受光量信号とをディジタルデータに変換するアナログ/
ディジタル変換手段と、該アナログ/ディジタル変換手
段からの該総受光量信号に対応した所定の係数値を出力
する係数出力手段と、該アナログ/ディジタル変換手段
からの該サーボエラー信号を、該係数出力手段からの該
所定の係数値を用いて、演算して出力するディジタル演
算手段と、トラック中心における該ディジタル演算手段
からの該サーボエラー信号が基準レベルとなるように補
正する補正手段とを備え、該補正手段から出力される該
サーボエラー信号を用いてフォーカス制御とトラッキン
グ制御のと少なくともいずれかを行なう構成とする。
【0034】また、該係数出力手段は、該アナログ/デ
ィジタル変換手段からの該総受光量信号に基づいてアド
レスデータを発生するアドレス発生手段と、該アナログ
/ディジタル変換し手段からの該総受光量信号に対して
反比例特性を有する該所定の係数値を該アドレス発生手
段の出力に応じて出力する出力手段とを備え、該ディジ
タル演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段から
の該サーボエラー信号演算に該出力手段からの該所定の
係数値を乗算する構成とする。
【0035】または、該係数出力手段は、該アナログ/
ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反比
例特性を有する該所定の係数値を演算し、該ディジタル
演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの該
サーボエラー信号に該係数出力手段からの該所定の係数
値を乗算する構成とする。
【0036】上記目的を達成するために、本発明による
光ディスク装置は、フォーカスエラー信号とトラッキン
グエラー信号との少なくともいずれかのレベル検出を行
なうことにより、フォーカス外れとトラッキング外れと
の少なくともいずれかを検出するようにしたものであっ
て、光ディスクからの反射光をその強度に応じた電気信
号に変換して出力する光検出手段と、該光検出手段の出
力を演算処理してフォーカスエラー信号とトラッキング
エラー信号のと少なくともいずれかをサーボエラー信号
として生成出力するサーボエラー信号演算手段と、該光
検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量に応
じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段と、
該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
と、該アナログ/ディジタル変換からの該総受光量信号
に対応した所定の係数値を出力する係数出力手段と、該
アナログ/ディジタル変換手段からの該サーボエラー信
号を、該係数出力手段からの該所定の係数値を用いて、
演算して出力するディジタル演算手段と、該ディジタル
演算手段からの該サーボエラー信号と予め設定された所
定の閾値とを比較する比較手段とを備え、該サーボエラ
ー信号演算手段から出力される該サーボエラー信号の振
幅の影響を回避してフォーカス外れとトラッキング外れ
との少なくともいずれか一方を検出する構成とする。
【0037】また、該係数出力手段は、該アナログ/デ
ィジタル変換手段からの該総受光量信号に基づいてアド
レスデータを発生するアドレス発生手段と、該アナログ
/ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反
比例特性を有する該所定の係数値を該アドレス発生手段
の出力に応じて出力する出力手段とを備え、該ディジタ
ル演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの
該サーボエラー信号に該出力手段から出力される該所定
の係数値を乗算する構成とする。
【0038】または、該係数出力手段は、該アナログ/
ディジタル変換手段からの該総受光量信号に対して反比
例特性を有する該所定の係数値を演算し、該ディジタル
演算手段は、該アナログ/ディジタル変換手段からの該
サーボエラー信号に該係数出力手段からの該所定の係数
値を乗算する構成とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明によるディジタル自動利得
制御装置とこれを用いた光ディスク装置の第1の実施形
態を示すブロック図であって、1は4分割光検出器、1
a〜1dは光検出器、2はフォーカスエラー信号演算回
路(以下、FE信号演算回路という)、3はトラッキン
グエラー信号演算回路(以下、TE信号演算回路とい
う)、4は総受光量演算回路、5〜7はA/D変換器
(アナログ/ディジタル変換器)、8〜10はオフセッ
ト設定メモリ、11〜13は加算回路、14は切換スイ
ッチ、15,161〜16nはゲイン設定メモリ、17は
制御回路、18,19は切換えスイッチ、20,21は
乗算回路、22はフォーカスサーボ制御回路、23はト
ラッキングサーボ制御回路、24,25はD/A変換器
(ディジタル/アナログ変換器)、26はフォーカス駆
動回路、27はトラッキング駆動回路、28はフォーカ
スアクチュエータ、29はトラッキングアクチュエータ
である。
【0040】以下、この第1の実施形態の光ディスク装
置の構成概要について説明する。
【0041】光検出器1a〜1dによって構成される4
分割光検出器1には、図示しない光ディスクからの反射
レーザ光が集光されてビームスポットspが形成され
る。ここで、光ディスクに集光するレーザ光の焦点がジ
ャストフォーカス状態で、かつジャストトラッキング状
態であるときには、ビームスポットspが4分割光検出
器1上に略真円となり、かつ4分割光検出器1の中心に
位置するように、この4分割光検出器1は配置されてい
る。光検出器1a〜1dは夫々、受光した反射レーザの
光量に応じた電気信号Sa,Sb,Sc,Sdを出力
し、FE信号演算回路2,TE信号演算回路3及び総受
光量演算回路4に供給する。
【0042】FE信号演算回路2は、光検出器1a〜1
d夫々の出力Sa,Sb,Sc,Sdを用いて、例え
ば、 FE=(Sa+Sc)−(Sb+Sd) ……(4) の演算を行ない、非点収差法に基づいたフォーカスエラ
ー信号FEを形成する。このフォーカスエラー信号FE
はA/D変換器5に供給される。
【0043】TE信号演算回路3は、光検出器1a〜1
d夫々の出力Sa,Sb,Sc,Sdを用いて、例え
ば、 TE=(Sa+Sd)−(Sb+Sc) ……(5) の演算を行ない、プッシュプル法に基づいたトラッキン
グエラー信号TEを形成する。このトラッキングエラー
信号TEはA/D変換器6に供給される。なお、トラッ
キングエラー信号TEを得るためには、公知のDPD法
を用いることもできるが、DPD法は位相のずれからト
ラッキングエラー信号TEを生成するために、反射レー
ザのレベルによってその振幅が変動することはない。従
って、この実施形態では、DPD法以外で反射レーザの
レベルによってトラッキングエラー信号TEの振幅が変
化するトラッキングエラー信号生成法を用いている場合
を対象とする。
【0044】総受光量演算回路4は、光検出器1a〜1
d夫々の出力Sa,Sb,Sc,Sdを用いて、例え
ば、 PE=Sa+Sb+Sc+Sd ……(6) の演算を行ない、4分割光検出器1が受光した反射レー
ザの光量に対応する総受光量信号PEを求めてA/D変
換器7に供給する。
【0045】FE信号演算回路2から出力されるフォー
カスエラー信号FEは、A/D変換器5において、一定
のサンプリング周期でA/D変換されてディジタルフォ
ーカスエラーデータFEDとなり、加算回路11に供給
される。また、TE信号演算回路3から出力されるトラ
ッキングエラー信号TEも、A/D変換器6において、
一定のサンプリング周期でA/D変換されてディジタル
トラッキングエラーデータTEDとなり、加算回路12
に供給される。さらに、総受光量演算回路4から出力さ
れる総受光量信号PEも、A/D変換器7において、一
定のサンプリング周期でA/D変換されてディジタル総
受光量データPEDとなり、加算回路13に供給され
る。
【0046】ここで、一般に、A/D変換器では、変換
オフセットが発生するから、かかる変換オフセットやそ
の他の原因により、フォーカスエラー信号FEやトラッ
キングエラー信号TE,総受光量信号PEには、夫々毎
にオフセット電圧が含まれ、このため、これらオフセッ
ト電圧がA/D変換器5,6,7でA/D変換されたA
/D変換オフセット電圧により、ディジタルフォーカス
エラーデータFEDやディジタルトラッキングエラーデ
ータTED,ディジタル総受光量データPEDの基準電
圧は0とは異なっている。かかるオフセット電圧をキャ
ンセルし、これらデータの基準電圧を0に補正するため
に、オフセット設定メモリ8,9,10にディジタルフ
ォーカスエラーデータFED,ディジタルトラッキング
エラーデータTED,ディジタル総受光量データPED
のA/D変換オフセット補正データが格納されている。
これらA/D変換オフセット補正データは各々、ディジ
タルフォーカスエラーデータFEDやディジタルトラッ
キングエラーデータTED,ディジタル総受光量データ
PEDに含まれるA/D変換オフセット電圧と値が等し
く、極性が異なるデータである。
【0047】そこで、加算回路11では、A/D変換器
5からのディジタルフォーカスエラーデータFEDにオ
フセット設定メモリ8に格納されているA/D変換オフ
セット補正データが加算され、このディジタルフォーカ
スエラーデータFEDに含まれるA/D変換オフセット
電圧がキャンセルされる。これにより、基準電圧が0に
補正されたディジタルフォーカスエラーデータFEOが
得られる。このディジタルフォーカスエラーデータFE
Oは、乗算回路20に供給される。また、加算回路12
では、A/D変換器6からのディジタルトラッキングエ
ラーデータTEDにオフセット設定メモリ9に格納され
ているA/D変換オフセット補正データが加算され、こ
のディジタルトラッキングエラーデータTEDに含まれ
るA/D変換オフセット電圧がキャンセルされる。これ
により、基準電圧が0に補正されたディジタルトラッキ
ングエラーデータTEOが得られる。このディジタルト
ラッキングエラーデータTEOは、乗算回路21に供給
される。さらに、加算回路13では、A/D変換器7か
らのディジタル総受光量データPEDにオフセット設定
メモリ10に格納されているA/D変換オフセット補正
データが加算され、このディジタル総受光量データPE
Dに含まれるA/D変換オフセット電圧がキャンセルさ
れる。これにより、基準電圧が0に補正されたディジタ
ル総受光量データPEOが得られる。このディジタル総
受光量データPEOは、切換制御信号として切換スイッ
チ14に供給される。
【0048】なお、オフセット設定メモリ8〜10は、
例えば、RAMやフリップフロップ回路などで構成され
る。
【0049】切換スイッチ14は、加算回路13から供
給されるディジタル総受光量データPEOに応じて、入
力端子i0〜i(n-1)のいずれかを選択して出力する。こ
の実施形態では、ディジタル総受光量データPEOが
0,1,2,……,(n−1)の値をとり、PEO=0
のときには入力端子i0を、PEO=1のときには入力
端子i1を、……、PEO=(n−1)のときには入力
端子i(n-1)を夫々選択する。
【0050】なお、切換スイッチ14の出力信号は、切
換スイッチ18,19夫々の入力端子aに供給される。
また、切換スイッチ14の入力端子の数nは、ディジタ
ル総受光量データPEOのビット数をMとすると、 n=2M ……(7) と表わされる。
【0051】ゲイン設定メモリ15には、所定のゲイン
値Kが格納されており、このゲイン値Kが切換スイッチ
18,19夫々の入力端子bに供給する。なお、ここで
は、同じゲイン値Kを切換スイッチ18,19の入力端
子bに供給しているが、切換スイッチ18の入力端子b
と切換スイッチ19の入力端子bとに別々のゲイン値を
供給するようにしてもよい。このゲイン値Kについては
後述する。
【0052】また、ゲイン設定メモリ161,162,1
3,……,16nには、夫々所定のゲイン値G1,G
2,G3,……,Gnが格納されており、ゲイン値G1
は切換スイッチ14の入力端子i0に、ゲイン値G2は
切換スイッチ14の入力端子i1に、ゲイン値G3は切
換スイッチ14の入力端子i2に、……、ゲイン値Gn
は切換スイッチ14の入力端子i(n-1)に夫々供給され
る。
【0053】なお、図1には示していないが、切換スイ
ッチ14の入力端子i3〜i(n-2)には、図示しないゲイ
ン設定メモリからゲイン値G4〜G(n−2)が供給され
る。また、ゲイン設定メモリ15,161〜16nとして
は、RAMやフリップフロップ回路などを用いて構成す
ることができる。ゲイン値G1〜Gnについては後述す
る。
【0054】制御回路17は、切換スイッチ18,19
の切換制御信号selを発生する。なお、この実施形態で
は、この切換制御信号selは切換スイッチ18,19に
共通のものとしているが、切換スイッチ18,19毎に
異なる切換制御信号を用いるようにしてもよい。
【0055】切換スイッチ18は、制御回路17から供
給される切換制御信号selが“H”(ハイレベル)のと
き、入力端子a側に切り換わり、“L”(ローレベル)
のとき、入力端子b側に切り換わる。この切換スイッチ
18の出力は上記の乗算回路20に供給される。また、
切換スイッチ19は、制御回路17から供給される切換
制御信号selが“H”のとき、入力端子a側に切り換わ
り、“L”のときには、入力端子b側に切り換わる。こ
の切換スイッチ19の出力信号は乗算回路21に供給さ
れる。
【0056】乗算回路20では、加算回路11からのデ
ィジタルフォーカスエラーデータFEOと切換スイッチ
18からのゲイン値とが乗算され、その乗算結果として
ディジタルフォーカスサーボ信号FEGが得られる。こ
のディジタルフォーカスサーボ信号FEGは、フォーカ
スサーボ制御回路22でディジタル処理によってフォー
カス制御に必要なゲイン・位相の補償がなされた後、D
/A変換器24でアナログ信号に変換され、フォーカス
駆動回路26に供給されてフォーカスアクチュエータ2
8を駆動する。
【0057】また、乗算回路21では、加算回路12か
らのディジタルトラッキングエラーデータTEOと切換
スイッチ19からのゲイン値とが乗算され、その乗算結
果としてディジタルトラッキングサーボ信号TEGが得
られる。このディジタルトラッキングサーボ信号TEG
は、トラッキングサーボ制御回路23でディジタル処理
によってトラッキングサーボに必要なゲイン・位相の補
償がなされた後、D/A変換器25でアナログ信号に変
換され、トラッキング駆動回路27に供給されてトラッ
キングアクチュエータ29を駆動する。
【0058】ここで、フォーカスアクチュエータ28
は、フォーカス駆動回路26からのディジタルフォーカ
スサーボ信号FEGに応じて図示しない対物レンズをレ
ーザの略光軸方向に移動させ、トラッキングアクチュエ
ータ29は、トラッキング駆動回路27からのディジタ
ルトラッキングサーボ信号TEGに応じてこの対物レン
ズを光ディスクの略半径方法に移動させる。
【0059】この第1の実施形態は、以上のように構成
されているが、以下、この実施形態の動作について説明
する。但し、以下の説明はフォーカスエラー信号FEに
関するものであるが、トラッキングエラー信号TEに関
しても同様の動作である。
【0060】まず、自動利得制御を行なわない場合のこ
の第1の実施形態の動作を、図1でのフォーカス制御系
の各部の信号波形を示す図2を用いて説明する。なお、
自動利得制御を行なわない場合の条件は、図示しない光
ディスクからの反射レーザ光量が一定であって、フォー
カスエラー信号FEの振幅が変化しないことである。
【0061】図1において、自動利得制御を行なわない
場合には、制御回路17から出力される切換制御信号se
lは“L”であり、切換スイッチ18,19はともに入
力端子b側に閉じている。このときのフォーカスエラー
信号FEは、図2(a)に示すように、振幅α[Vp
p](ピーク・ピーク電圧がα(V))の信号であって、
A/D変換器5でA/D変換されて、図2(b)に示す
ようなディジタルフォーカスエラーデータFEDとな
る。ここで、一般に、A/D変換された信号にはA/D
変換オフセットが生じるから、このディジタルフォーカ
スエラーデータFEDには、図2(b)に示すように、
オフセット電圧ΔFEDが発生する。
【0062】このオフセット電圧ΔFEDを補正するた
めに、ディジタルフォーカスエラーデータFEDの振幅
中心を測定するなどしてオフセット電圧ΔFEDを測定
し、その測定結果からA/D変換オフセット補正データ
ofs1を、 ofs1=−ΔFED ……(8) から求め、これをオフセット設定メモリ8に設定してお
く。このA/D変換オフセット補正データofs1を加算
回路11でディジタルフォーカスエラーデータFEDに
加算することにより、図2(c)に示すように、オフセ
ット電圧ΔFEDが0レベルとなってA/D変換オフセ
ットが補正されたディジタルフォーカスエラーデータF
EOが得られる。
【0063】このA/D変換オフセットが補正されたデ
ィジタルフォーカスエラーデータFEOは、乗算回路2
0において、切換スイッチ18を介してゲイン設定メモ
リ15から供給される所定のゲイン値Kが乗算され、図
2(d)に示すように、振幅がK・α[Vpp]のディ
ジタルフォーカスサーボ信号FEGが得られる。ここ
で、ゲイン値Kは、フォーカスサーボ制御回路22への
入力信号の振幅を基準振幅に設定する基準利得である。
【0064】以上の動作により、常に基準振幅がK・α
[Vpp]のディジタルフォーカスサーボ信号FEGが
フォーカスサーボ制御回路22に供給されることにな
り、このため、フォーカスサーボループのゲイン・位相
を補償するフォーカスサーボ制御回路22が所望の特性
に保たれることになる。
【0065】次に、自動利得制御を行なう場合のこの第
1の実施形態の動作を、図1でのフォーカス制御系の各
部の信号波形を示す図3を用いて説明する。なお、自動
利得制御を行なう場合の条件は、記録や再生,消去とい
ったモードなどに応じて図示しない光ディスクからの反
射光量が変化することにより、フォーカスエラー信号F
Eの振幅もそれに応じて変化することである。
【0066】図1において、自動利得制御を行なう場合
には、制御回路17から出力される切換制御信号selは
“H”であり、切換スイッチ18,19はともに入力端
子a側に閉じる。
【0067】光ディスクの情報再生や消去,記録を行な
うとき、これらモード毎にレーザ光のレベル(強度)を
異ならせるのが一般的である。例えば、図3(a)に示
すように、消去期間T2でのレーザ光のレベルに比べ
て、再生期間T1でのレーザ光レベルは小さく設定さ
れ、記録期間T3でのレーザ光レベルは大きく設定され
る。ここでは、再生期間T1でのレーザ光レベルがLで
あるのに対し、消去期間T2と記録期間T3とでのレー
ザ光レベルは夫々3L,5Lとしている。
【0068】総受光量信号PEは、図3(b)に示すよ
うに、レーザ光のレベル(図3(a))と比例関係にあ
り、このため、再生期間T1でのレベルをPとすると、
消去期間T2と記録期間T3とでのレベルは夫々3P,
5Pとなる。この第1の実施形態では、加算回路13か
ら出力されるディジタル総受光量データPEOが、い
ま、3ビットとし、かつオフセット設定メモリ10のA
/D変換オフセット補正データofs3が0レベルに設定
されているとすると、総受光量信号PEのレベルが、図
3(b)に示すように、P,3P,5Pのとき、ディジ
タル総受光量データPEOのレベルは夫々、図3(c)
に示すように、1,3,5となる。なお、この総受光量
信号PEは、4分割光検出器1の出力の総和であるの
で、その値は常に正極性である。これにより、ディジタ
ル総受光量データPEOも正極性の値となる。
【0069】ここで、総受光量信号PEとフォーカスエ
ラー信号FEとの振幅は比例関係にあるので、フォーカ
スエラー信号FEのダイナミックレンジを2[Vpp]
とすると、3ビットのディジタル総受光量データPEO
のレベルとフォーカスエラー信号FEの振幅との関係
は、次の表1に示すようになる。
【0070】
【表1】
【0071】このことにより、この第1の実施形態で
は、再生期間T1と消去期間T2と記録期間T3とでの
フォーカスエラー信号FEの振幅は、図3(d)に示す
ように、0.5[Vpp],1.0[Vpp],1.5
[Vpp]とする。そして、このフォーカスエラー信号
FEをA/D変換し、さらに、A/D変換オフセット補
正して得られるディジタルフォーカスエラーデータFE
Oは、図3(e)に示すようになる。なお、この第1の
実施形態では、A/D変換器5の変換ゲインを0dBと
しており、これにより、フォーカスエラー信号FE(図
3(d))とディジタルフォーカスエラーデータFEO
(図3(e))の振幅は同じものとする。但し、図3
(e)では、ディジタル値をアナログ的に表現してい
る。
【0072】ゲイン設定メモリ161〜16nの個数n
は、上記のように、加算回路13から出力されるディジ
タル総受光量データPEOのビット数をMとすると、 n=2M ……(9) となる。ここでは、このディジタル総受光量データPE
Oが、上記のように、3ビット(M=3)のデータであ
るので、ゲイン設定メモリ161〜16nは8個(n=
8)であって、夫々からゲイン値G1,G2,G3,…
…,G8が出力される。つまり、切換スイッチ14によ
り、ディジタル総受光量データPEOのレベルに応じて
ゲイン値G1〜G8のうちの1つが選択されることにな
る。なお、以下では、切換スイッチ14で選択されたゲ
イン値G1〜G8のいずれかをゲイン値AGということ
にする。
【0073】このゲイン値AGは切換スイッチ18を介
して乗算回路20に供給され、加算回路11からのディ
ジタルフォーカスエラーデータFEOと乗算されるが、
この乗算により、反射レーザ光量の変動による影響が除
かれるように、ゲイン値AGが設定されるものである。
【0074】そこで、いま、ディジタル総受光量データ
PEO(図3(c))のビット数をM、フォーカスエラ
ー信号FE(図3(d))の基準振幅をA(ここで、基
準振幅Aは、フォーカスエラー信号FEのダイナミック
レンジの中間となる振幅である)、フォーカスエラー信
号FEが基準振幅Aであるときのディジタル総受光量デ
ータPEO(図3(e))の値pをPA、フォーカスエ
ラー信号FE(図3(d))のダイナミックレンジをD
とすると、ディジタル総受光量データPEOの値p(但
し、0≦p≦2M)に対するゲイン値AGは、 AG=2M/{A・2M+D・(p−PA)} ……(10) と表わされる。ここで、上記のように、 ディジタル総受光量データPEOのビット数M=3 フォーカスエラー信号FEの基準振幅A=1[Vpp] フォーカスエラー信号FEが基準振幅Aであるときのデ
ィジタル総受光量データPEOの値PA=3 フォーカスエラー信号FEのダイナミックレンジD=2
[Vpp] とすると、ディジタル総受光量データPEOの値pに対
するゲイン設定メモリ161,162,163,……,1
nに設定されるゲイン値G1,G2,G3,……,G
8は、次の表2に示す通りになる。
【0075】
【表2】
【0076】このことにより、図3(c)に示すよう
に、ディジタル総受光量データPEOが、再生期間T1
でp=1、消去期間T2でp=3、記録期間T3でp=
5とすると、ゲイン値AGは、図3(f)に示すように、
再生期間T1で2、消去期間T2で1、記録期間T3で
0.667となり、かかるゲイン値AGをディジタルフ
ォーカスエラーデータFEOに乗算して得られるディジ
タルフォーカスサーボ信号FEGの振幅は、図3(g)
に示すように、再生期間T1,消去期間T2,記録期間
T3のいずれにおいても、フォーカスエラー信号FEの
基準振幅Aに等しい1.0[Vpp]となる。
【0077】なお、ここでは、表2のゲイン値G4がデ
ィジタルフォーカスサーボ信号FEG(図3(g))の振
幅基準Aを決める基準ゲインとなっているが、これとゲ
イン設定メモリ15に設定されているゲイン値Kが同じ
値である。
【0078】また、この第1の実施形態では、説明を簡
素化するために、ディジタル総受光量データPEO(図
3(c))を3ビットとしたが、利得制御の分解能を高
めるために、このディジタル総受光量データPEOのビ
ット数及びゲイン設定メモリ161〜16nの個数nを増
やしてもよい。
【0079】以上の動作により、光ディスクからの反射
光レベルが変化しても、フォーカスサーボ制御回路22
に供給されるディジタルフォーカスサーボ信号FEGが
1・[Vpp]の基準振幅となるので、フォーカスサー
ボループのゲイン・位相を補償するフォーカスサーボ制
御回路22を所望の特性に保つことができる。
【0080】なお、トラッキングエラー信号TEに関し
ても、同様の動作により、トラッキングサーボ制御回路
23に供給されるディジタルトラッキングサーボ信号T
EGを所定の基準振幅の信号とすることができる。
【0081】また、図3(e)では、ディジタルフォー
カスエラーデータFEOの振幅を、便宜上、アナログ的
に[Vpp]で表わしているものであって、ディジタル
フォーカスエラーデータFEOはディジタルデータであ
るから、実際には、その振幅値はディジタル値である。
図2や図3(g)に示すディジタルフォーカスサーボ信
号FEGも同様であり、ディジタルフォーカスエラーデ
ータFEOに上記のゲイン値AGを乗算することによ
り、ディジタル値としての振幅値が一定のディジタルフ
ォーカスサーボ信号FEGが得られるのである。
【0082】以上説明したように、この第1の実施例で
は、4分割光検出器1の総受光量に応じて得られるゲイ
ン値をフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号
にディジタル的に乗算することにより、総受光量の変動
に伴うこれらエラー信号の振幅変動を補償することがで
きるし、また、かかるフォーカスエラー信号やトラッキ
ングエラー信号をA/D変換する際に生ずる変換オフセ
ットも補償するものであるから、サーボループのゲイ
ン,位相を補償するフォーカスサーボ制御回路22,ト
ラッキングサーボ制御回路23の特性を常に一定に保つ
ことができ、フォーカスサーボやトラッキングサーボが
高精度で行なわれることになる。
【0083】図4は本発明によるディジタル自動利得制
御装置とこれを用いた光ディスク装置の第2の実施形態
を示すブロック図であって、30は係数演算回路であ
り、図1に対応する部分には同一符号を付して重複する
説明を省略する。
【0084】この実施形態は、基本的には、図1に示し
た第1の実施形態と同様の構成をなすものであるが、図
1における切換スイッチ14,ゲイン設定メモリ161
〜16n に代えて係数演算回路30を用いている。
【0085】図4において、係数演算回路30は、加算
回路13から供給されるディジタル総受光量データPE
Oを演算処理し、このディジタル総受光量データPEO
に応じた値のゲイン値AG’を求める。このゲインちA
G’は切換スイッチ18,19の入力端子aに供給され
る。
【0086】このゲイン値AD’は、ディジタル総受光
量データPEOのビット数をM、フォーカスエラー信号
FEの基準振幅をA、フォーカスエラー信号FEが基準
振幅Aであるときのディジタル総受光量データPEOの
値をPA、フォーカスエラー信号FEのダイナミックレ
ンジをDとすると、ディジタル総受光量データPEOの
値pに対するゲイン値AG’は、上記の第1の実施形態
と同様に、 AG’=2M/{A・2M+D・(p−PA)} ……(11) で表わされる。この演算が係数演算回路30で行なわれ
る。
【0087】この第2の実施形態においても、ディジタ
ル総受光量データPEOのビット数M、フォーカスエラ
ー信号FEの基準振幅A、フォーカスエラー信号FEが
基準振幅Aであるときのディジタル総受光量データPE
Oの値PA、フォーカスエラー信号FEのダイナミック
レンジDが夫々第1の実施形態の場合と等しいとする
と、ディジタル総受光量データPEOの値pに対するゲ
イン値AG’は次の表3に示す通りになる。
【0088】
【表3】
【0089】このことにより、切換スイッチ18,19
の入力端子aには、第1の実施形態でのゲイン値AGに
等しい値のゲイン値AG’が供給されることになり、図
4における各部の信号波形は第1の実施形態に対する図
3と同じものになる。なお、この第2の実施形態では、
図3(f)はゲイン値AG’に対する値となる。
【0090】また、係数演算回路30は、上記式(1
1)の逆数を演算するようにしてもよい。但し、この場
合には、乗算回路20,21の代わりに除算回路を用い
ることになり、上記と同様の効果が得られる。
【0091】以上説明したように、この第2の実施例で
は、上記第1の実施形態と同様、4分割光検出器1の総
受光量に応じて得られるゲイン値をフォーカスエラー信
号やトラッキングエラー信号にディジタル的に乗算また
は除算することにより、総受光量の変動に伴うこれらエ
ラー信号の振幅変動を補償することができるし、また、
かかるフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号
をA/D変換する際に生ずる変換オフセットも補償する
ものであるから、サーボループのゲイン,位相を補償す
るフォーカスサーボ制御回路22,トラッキングサーボ
制御回路23の特性を常に一定に保つことができ、フォ
ーカスサーボやトラッキングサーボが高精度で行なわれ
ることになる。
【0092】次に、本発明によるディジタル自動利得制
御装置の第3の実施形態について説明するが、この第3
の実施形態は、さらに、次の問題をも解決するものであ
る。
【0093】即ち、光ディスク装置のサーボ制御におい
ては、フォーカスエラー信号FEやトラッキングエラー
信号TEなどのサーボ誤差信号が0レベルとなるように
フィードバック制御を行なう。これは、サーボ誤差信号
の0レベルとジャストフォーカス位置及びジャストトラ
ッキング位置が一致するからである。しかしながら、光
学的要因(例えば、4分割光検出器1の配置ずれや光検
出器1a〜1dの特性のバラツキなど)などでサーボ誤
差信号の0レベルとジャストフォーカス位置及びジャス
トトラッキング位置との間に、反射光量レベルに比例す
る制御中心オフセットが発生する場合がある。以下、図
5を用いてこれを説明する。
【0094】図5は、例えば、トラッキングエラー信号
TEの波形を模式的に示す波形図であって、横軸はレー
ザスポットの変位を、縦軸はトラッキングエラー信号T
Eのレベルを夫々表わしている図5において、点P1は
トラッキングエラー信号TEが0レベル、つまり、制御
中心となる位置(以下、制御中心点という)であり、点
P2はトラック中心となる位置(以下、トラック中心点
という)である。ここで、トラック中心点P2は、制御
中心点P1に対して値ΔVの制御中心オフセットが生じ
ているものとする。なお、制御中心オフセットΔVと総
受光量信号PEは比例関係にある。
【0095】この状態でトラッキング制御が行なわれる
場合には、トラッキングエラー信号TEが制御中心点P
1で0レベルになるように制御が行なわれる。このた
め、ジャストトラッキング位置がトラック中心点P2で
なければならないにもかかわらず、制御中心点P1が制
御中心となるので、トラック中心点P2からΔTだけ離
れた位置にレーザスポットが合うことになり、情報の読
み取りエラーや記録エラーの原因となる。
【0096】図6はかかる問題点も解決することができ
るようにした本発明によるディジタル自動利得制御装置
とこれを用いた光ディスク装置の第3の実施形態を示す
ブロック図であって、31,32はオフセット設定メモ
リ、33,34は加算回路であり、図1に対応する部分
には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0097】この第3の実施形態は、図1に示した実施
形態において、さらに、オフセット設定メモリ31,3
2及び加算回路33,34を設け、上記の問題点を解決
できるようにしたものである。
【0098】図6において、オフセット設定メモリ31
には、所定の値のフォーカス用の制御中心オフセット補
正データofs4が格納されており、加算回路33によ
り、この制御中心オフセット補正データofs4が乗算回
路20からのディジタルフォーカスサーボ信号FEGに
加算されて、ディジタルフォーカスサーボ信号FEHと
してフォーカスサーボ制御回路22に供給される。ま
た、オフセット設定メモリ32は、所定の値のトラッキ
ング用の制御中心オフセット補正データofs5が格納さ
れており、加算回路34により、この制御中心オフセッ
ト補正データofs5が乗算回路21からのディジタルト
ラッキングサーボ信号TEGに加算されて、ディジタル
トラッキングサーボ信号TEHとしてトラッキングサー
ボ制御回路23に供給される。
【0099】これ以外の構成,動作は、図1に示した実
施形態と同様である。
【0100】なお、これらオフセット設定メモリ31,
32は、RAMやフリップフロップ回路などを用いて構
成される。
【0101】次に、この第3の実施形態の動作の特徴部
分を、トラッキングサーボを例にして、図7を用いて説
明する。但し、図7において、図6に対応する信号には
同一符号を付けている。
【0102】図7(a)は加算回路12から出力される
ディジタルトラッキングエラーデータTEOを示すもの
であり、図7(b)は乗算回路21から出力されるディ
ジタルトラッキングサーボ信号TEGを示すものであ
り、図7(c)は加算回路34から出力されるディジタ
ルトラッキングサーボ信号TEHである。以下では、デ
ィジタルトラッキングエラーデータTEOとして、図7
(a)に示すように、制御中心オフセット量がΔV/2
で振幅がA/2である場合と、制御中心オフセット量が
ΔVで振幅がAである場合と、制御中心オフセット量が
2ΔVで振幅が2Aである場合との3通りの場合につい
て説明する。なお、Aは基準振幅(トラッキングエラー
信号TEのダイナミックレンジの中間の振幅)とする。
【0103】ところで、このようにディジタルトラッキ
ングエラーデータTEOに3通りの制御中心オフセット
が発生する場合、これら制御中心オフセットを補正する
ために、ディジタルトラッキングエラーデータTEOの
各振幅毎に制御中心オフセットを測定して補正データを
求め、これらをメモリに格納し、ディジタルトラッキン
グエラーデータTEOの振幅に応じた補正データを用い
て制御中心オフセットをキャンセルするようにすること
が考えられるが、作業が瀕雑になってしまう。
【0104】そこで、この第3の実施形態では、ディジ
タルトラッキングエラーデータTEOの制御中心オフセ
ット値がこのディジタルトラッキングエラーデータTE
Oの振幅、つまり、光ディスクからの反射光量レベルに
比例することを利用することにより、簡単な作業で制御
中心オフセット補正データが得られるようにするもので
ある。
【0105】即ち、図7(a)に示すように、ディジタ
ルトラッキングエラーデータTEOの振幅が基準振幅A
であるとき、制御中心オフセット量がΔVとすると、そ
の振幅がA/2のときには、制御中心オフセット量はΔ
V/2であり、その振幅が2Aのときには、制御中心オ
フセット量は2ΔVとなる。そこで、いま、振幅がA/
2のディジタルトラッキングエラーデータTEOを2倍
に増幅して基準振幅Aとすると、その制御中心オフセッ
ト量は2倍のΔVとなるし、また、振幅が2Aのディジ
タルトラッキングエラーデータTEOを1/2倍に減衰
させて基準振幅Aとすると、その制御中心オフセット量
は2倍のΔVとなる。即ち、ディジタルトラッキングエ
ラーデータTEOの振幅が異なっても、これを一定の振
幅にすることにより、制御中心オフセット量が一定とな
り、制御中心オフセット補正データも1つで済むことに
なる。
【0106】そこで、この第3の実施形態では、図6に
おいて、乗算回路21でディジタルトラッキングエラー
データTEOにゲイン値AGが乗算されることにより、
図7(a)に示すようにディジタルトラッキングエラー
データTEOが振幅変動しても、一定の基準振幅Aのデ
ィジタルトラッキングサーボ信号TEGが得られること
から、図7(b)に示すように、このディジタルトラッ
キングサーボ信号TEGに含まれる制御中心オフセット
量は一定のΔVとなり、従って、制御中心オフセット補
正データofs5としては、 ofs5=−ΔV ……(12) であればよいことになる。この制御中心オフセット補正
データofs5がオフセット設定メモリ32に設定され、
加算回路34において、乗算回路21からのディジタル
トラッキングサーボ信号TEGにこの制御中心オフセッ
ト補正データofs5を加算することにより、図7(c)
に示すように、ディジタルトラッキングエラーデータT
EO(図7(a))の振幅にかかわらず、制御中心オフ
セットが効果的に除かれたディジタルトラッキングサー
ボ信号TEHが得られる。
【0107】かかる制御中心オフセット補正データofs
5は、ディジタルトラッキングエラーデータTEOの振
幅を基準振幅Aとしたときの制御中心オフセット量を測
定することにより、上記式(12)から容易に得られる
ことになる。
【0108】なお、フォーカスサーボ系についても同様
であり、オフセット設定メモリ31に上記と同様にして
求めた所定の値の制御中心オフセット補正データofs4
を設定し、加算回路33で乗算回路20からの基準振幅
のディジタルフォーカスサーボ信号FEGにこの制御中
心オフセット補正データofs4を加算することにより、
制御中心オフセットが効果的に除かれたディジタルフォ
ーカスサーボ信号FEHが得られる。
【0109】また、図6において、切換スイッチ14と
ゲイン設定メモリ161〜16nの代わりに、図4に示さ
れるように、係数演算回路30を用いるようにしてもよ
い。
【0110】以上のように、この第3の実施形態では、
先の第1,第2の実施形態と同様の効果が得られる上
に、簡単な回路構成で制御中心オフセットも効果的に除
去することができ、トラッキングサーボループのゲイン
・位相を補償するトラッキングサーボ制御回路22,2
3を所望の特性に保つことができる。
【0111】次に、本発明によるディジタル自動利得制
御装置の第4の実施形態について説明するが、この第3
の実施形態は、さらに、次の問題をも解決するものであ
る。
【0112】即ち、トラッキングサーボ制御が定常的に
動作しており、レーザスポットが光ディスクのトラック
を正しくトレースしている場合、トラッキングエラー信
号TEは0レベル近傍となる。このとき、外乱などの影
響によってレーザスポットがトラックから外れてくる
と、トラッキングエラー信号TEレベルの絶対値は大き
くなるが、この場合、トラッキングエラー信号TEと予
め設定されている所定の閾値とを絶対値比較することに
より、このトラッキング外れを検出することができる。
例えば、記録中にトラッキング外れが検出された場合に
は、レーザスポットが記録すべきトラック以外に焦点を
合せている可能性があり、誤記録の原因となるので、レ
ーザ光レベルを小さくするなどの対応策をとることがで
きる。しかしながら、トラッキングエラー信号TEの振
幅が変化すると、トラッキング外れを正しく検出できな
いという問題が起こる。このことを図8を用いて説明す
る。
【0113】図8(a)はトラッキングエラー信号TE
であり、(ロ)として示すトラッキングエラー信号TE
は、(イ)として示すトラッキングエラー信号TEに比
べて、振幅が大きいものとする。また、図8(b)は図
8(a)に示したトラッキングエラー信号TEを予め設
定された閾値THと絶対値比較して得られるトラッキン
グ外れ検出信号TOUTを示すものである。
【0114】トラッキング外れ検出信号TOUTは、ト
ラッキングエラー信号TEの絶対値が閾値THより大き
いとき、“H”となり、小さいときには、“L”とな
る。ここで、(イ),(ロ)で示す振幅が異なるトラッ
キングエラー信号TEについて共通の閾値THによりト
ラッキング外れ検出信号TOUTを生成したとする。こ
の場合、トラッキングエラー信号TEの振幅が大きいと
きのトラッキング外れ検出信号TOUTは、トラッキン
グエラー信号TEの振幅が小さいときのトラッキング外
れ検出信号TOUTの“H”となる期間T1に比べて、
“H”となる期間T2が長くなる。従って、同じトラッ
キング外れ状態であっても、光ディスクからの反射光量
の違いによってトラッキングエラー信号TEの振幅が異
なると、検出されるトラッキング外れ期間も異なってし
まうことになる。
【0115】このように、トラッキングエラー信号TE
の振幅が異なると、トラッキング外れ期間を検出するト
ラッキング外れ検出信号TOUTを正しく生成すること
ができなかった。
【0116】この問題を解決するためには、トラッキン
グエラー信号TEの振幅に応じて閾値THのレベルを変
動させればよい。このためには、トラッキングサーボ制
御が定常的に動作しているときには、トラッキングエラ
ー信号TEは0レベル近傍となっており、トラッキング
エラー信号TEの振幅を直接測定することができないか
ら、トラッキングエラー信号TEと比例関係にある総受
光量信号PEの振幅を測定して、総受光量信号PEの振
幅が変化する毎に閾値THの設定を変更すればよい。し
かし、このためには、常に総受光量信号PEの振幅を測
定しなければならず、作業が煩雑になる。
【0117】図9はかかる問題をも解決できるようにし
た本発明によるディジタル自動利得制御装置とこれを用
いた光ディスク装置の第4の実施形態を示すブロック図
であって、35は閾値設定メモリ、36,37は比較器
であり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複
する説明を省略する。
【0118】この第4の実施形態は、図1に示した第1
の実施形態に閾値設定メモリ35及び比較器36,37
を追加したものである。
【0119】図9において、閾値設定メモリ35には、
一定の閾値THが格納されている。この閾値設定メモリ
35としては、RAMやフリップフロップ回路などで構
成することができる。
【0120】乗算回路20から出力されるディジタルフ
ォーカスサーボ信号FEGは比較器36で閾値設定メモ
リ35の閾値THと絶対値比較され、ディジタルフォー
カスサーボ信号FEGの絶対値が閾値THより大きいと
きに“H”となり、それ以外では“L”となるフォーカ
ス外れ検出信号FOUTが出力される。また、乗算回路
21から出力されるディジタルトラッキングサーボ信号
TEGは比較器37で閾値設定メモリ35の閾値THと
絶対値比較され、ディジタルトラッキングサーボ信号T
EGの絶対値が閾値THより大きいときに“H”とな
り、それ以外では“L”となるトラッキング外れ検出信
号TOUTが出力される。これ以外の構成,動作は、図
1に示した第1の実施形態と同様である。
【0121】次に、この第4の実施形態の動作の特徴部
分を、トラッキングサーボを例にして、図10を用いて
説明する。但し、図10は図9の要部の各信号の波形を
模式的に示す図であって、図9に対応する信号には同一
符号を付けている。
【0122】図10(a)は加算回路12から出力される
ディジタルトラッキングエラーデータTEOを、図10
(b)は乗算回路21から出力されるディジタルトラッキ
ングサーボ信号TEGを、図10(c)は比較器37から
出力されるトラッキング外れ検出信号TOUTを夫々示
している。
【0123】ディジタルトラッキングエラーデータTE
Oとしては、例えば、図10(a)に示すように、Aを
基準振幅として、振幅がA/2,A,2Aの3通りとす
る。これらディジタルトラッキングエラーデータTEO
は、第1の実施形態と同様、乗算回路21において、基
準振幅Aのディジタルトラッキングサーボ信号TEGと
なるように、自動利得制御される。
【0124】この基準振幅Aのディジタルトラッキング
サーボ信号TEGは、比較器37により、閾値設定メモ
リ35に格納されている閾値THと絶対値比較されるこ
とにより、トラッキング外れ検出信号TOUTが生成さ
れる。この場合、図10(a)に示すいずれの振幅のデ
ィジタルトラッキングエラーデータTEOも基準振幅A
のディジタルトラッキングサーボ信号TEGとして比較
器37に供給されるので、トラッキング外れ状態が等し
いとすると、ディジタルトラッキングエラーデータTE
Oの振幅にかかわらず、トラッキング外れ検出信号TO
UTの“H”期間は等しくなる。
【0125】図10に示す各振幅のディジタルトラッキ
ングエラーデータTEOにおいて、それらが正極性であ
るときにトラッキング外れ検出信号TOUTが“H”と
なる期間を夫々T1,T2,T3とすると、期間T1,
T2,T3は同一長さである。なお、ディジタルトラッ
キングエラーデータTEOが負極性であるときにトラッ
キング外れ検出信号TOUTが“H”となる期間につい
ても、同様である。
【0126】この第4の実施形態において、振幅が異な
るのディジタルトラッキングエラーデータTEOに対し
て閾値設定メモリ35の閾値THを共通に用いることが
できるのは、ディジタルトラッキングエラーデータTE
Oの振幅が変化しても、これを自動利得制御して一定の
基準振幅のディジタルトラッキングサーボ信号TEGと
し、このディジタルトラッキングサーボ信号TEGから
トラッキング外れ検出信号TOUTを検出するものであ
るからである。
【0127】以上のように、この第4の実施形態では、
先の第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、
トラッキングエラー信号TEの振幅変動にかかわらず、
一定の閾値を用いて精度良くトラッキング外れを検出す
ることができる。
【0128】なお、この第4の実施形態では、乗算器2
0からのディジタルフォーカスサーボ信号FEGを比較
器36で閾値THと絶対値比較することにより、フォー
カスエラー信号FEの振幅が異なっても、常に精度良く
フォーカス外れを検出することができる。この場合、デ
ィジタルフォーカスサーボ信号FEGと比較する閾値T
Hとしては、ディジタルトラッキングサーボ信号TEG
と比較する閾値THと異なるものであってもよい。
【0129】また、比較器36,37は絶対値比較する
ものであったが、閾値THとして正値のものと負値のも
のとを設定し、ディジタルトラッキングサーボ信号TE
Gやディジタルフォーカスサーボ信号FEGの正極性部
分を正値の閾値と比較し、これらの負極性部分を負値の
閾値と比較するようにしてもよい。
【0130】さらに、図6に示した第3の実施形態のよ
うに、乗算回路20とフォーカスサーボ制御回路22と
の間に制御中心オフセットを除去するためのオフセット
設定メモリ31と加算回路33とを設け、また、乗算回
路21とトラッキングサーボ制御回路23との間に制御
中心オフセットを除去するためのオフセット設定メモリ
32と加算回路34とを設け、加算回路33からの制御
中心オフセット補正されたディジタルフォーカスサーボ
信号FEHを比較器36に、また、加算回路34からの
制御中心オフセット補正されたディジタルトラッキング
サーボ信号TEHを比較器37に夫々供給し、フォーカ
ス外れ検出信号FOUTやトラッキング外れ検出信号T
OUTを得るようにしてもよく、同様の効果が得られ
る。
【0131】さらにまた、図9において、切換スイッチ
14やゲイン設定メモリ161〜16nの代わりに、図4
に示される係数演算回路30を用いるようにしてもよ
い。
【0132】以上説明した第1〜第4の実施形態では、
情報の記録,消去,再生の各モードにおけるレーザ光の
レベルが変化した場合について説明したが、各モードに
おけるレーザ光のレベルが予め知られている場合には、
そのレベルに応じてフォーカスサーボ制御回路22やト
ラッキングサーボ制御回路23の入力前で利得を変化さ
せてもよい。しかしながら、相変化材料などを用いた光
ディスクにおいては、情報の記録部分と未記録部分で反
射光率が異なる。そのような場合には、本発明を用いて
記録部分と未記録部分における反射効率の違いの影響を
回避することができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるディ
ジタル自動利得制御装置によれば、光ディスクからの反
射光量レベルが変化しても、このレベル変化に影響され
ない一定レベルのサーボ信号を得ることができ、この結
果、記録,再生,消去の各モードで精度の良いサーボが
可能な光ディスク装置を提供することができる。
【0134】本発明によるディジタル自動利得制御装置
によれば、さらに、サーボ信号をA/D変換する際の変
換オフセットに影響されることなく、一定レベルのサー
ボ信号を得ることができ、この結果、記録,再生,消去
の各モードで精度の良いサーボが可能な光ディスク装置
を提供することができる。
【0135】本発明によるディジタル自動利得制御装置
によれば、さらに、光学的要因などでサーボ信号に生ず
る制御中心オフセットを、光ディスクからの反射光量の
変化の影響を受けることなく、効果的に除くことがで
き、この結果、記録,再生,消去の各モードで精度の良
いサーボが可能な光ディスク装置を提供することができ
る。
【0136】本発明によるディジタル自動利得制御装置
によれば、さらに、光ディスクからの反射光量の変化の
影響を受けることなく、フォーカス外れやトラッキング
外れを精度良く検出することができ、この結果、記録,
再生,消去の各モードでの誤動作を防止できる光ディス
ク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル自動利得制御装置とこ
れを用いた光ディスク装置の第1の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示した第1の実施形態の自動利得制御を
行なわない場合のフォーカス制御系の各部の信号波形を
模式的に示す図である。
【図3】図1に示した第1の実施形態の自動利得制御を
行なう場合のフォーカス制御系の各部の信号波形を模式
的に示す図である。
【図4】本発明によるディジタル自動利得制御装置とこ
れを用いた光ディスク装置の第2の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図5】光ディスク装置で得られるトラッキングエラー
信号の制御中心オフセットを模式的に示す図である。
【図6】図5に示した制御中心オフセットを補正可能な
本発明によるディジタル自動利得制御装置とこれを用い
た光ディスク装置の第3の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図7】図6に示した第3の実施形態の制御中心オフセ
ットの除去動作を示す信号波形図である。
【図8】トラッキングエラー信号の振幅に応じたトラッ
キングずれ検出信号が変化することを示す説明図であ
る。
【図9】トラッキングエラー信号の振幅に影響されない
トラッキングずれ検出信号を得ることができるようにし
た本発明によるディジタル自動利得制御装置とこれを用
いた光ディスク装置の第4の実施形態を示すブロック図
である。
【図10】図9に示した第4の実施形態のトラッキング
ずれ検出動作を示す図である。
【図11】従来の自動利得制御回路の一例を示す回路図
である。
【図12】図11に示した従来の自動利得制御回路の増
幅回路に直流オフセット電圧がある場合の回路図であ
る。
【図13】図11に示した従来の自動利得制御回路の入
出力波形を模式的に示す模式図である。
【符号の説明】
1 4分割光検出器 1a〜1d 光検出器 2 フォーカスエラー信号演算回路 3 トラッキングエラー信号演算回路 4 総受光量演算回路 5〜7 A/D変換器 8〜10 オフセット設定メモリ 11〜13 加算回路 14 切換スイッチ 15,161〜16n ゲイン設定メモリ 17 制御回路 18,19 切換スイッチ 20,21 乗算回路 22 フォーカスサーボ制御回路 23 トラッキングサーボ制御回路 24,25 D/A変換器 26 フォーカス駆動回路 27 トラッキング駆動回路 28 フォーカスアクチュエータ 29 トラッキングアクチュエータ 30 係数演算回路 31,32 オフセット設定メモリ 33,34 加算回路 35 閾値設定メモリ 36,37 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 行伸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 伊藤 正道 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア製品事 業部内 (72)発明者 相馬 万哲 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5D118 AA14 AA16 AA18 CA02 CD02 CD03 CD08 CD11

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクからの反射光をその強度に応
    じた電気信号に変換して出力する光検出手段と、 該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信
    号とトラッキングエラー信号の少なくともいずれかを生
    成し、サーボエラー信号として出力するサーボエラー信
    号演算手段と、 該光検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量
    に応じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段
    と、 該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
    と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
    タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
    と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該総受光量信号
    に対応した所定の係数値を出力する係数出力手段と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該サーボエラー
    信号を、該係数出力手段からの該所定の係数値を用い
    て、演算して出力するディジタル演算手段とを備え、該
    サーボエラー信号演算手段から出力される該サーボエラ
    ー信号の振幅が光ディスクからの反射光量に応じて変化
    しても、該ディジタル演算手段の出力信号の振幅が一定
    となるように、ディジタル信号処理により利得制御する
    ことを特徴とするディジタル自動利得制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタル自動利得制
    御装置において、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に基づいてアドレスデータを
    発生するアドレス発生手段と、前記アナログ/ディジタ
    ル変換手段からの前記総受光量信号に対して反比例特性
    を有する前記所定の係数値を該アドレス発生手段から出
    力される該アドレスデータに応じて出力する出力手段と
    を備え、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と該出力手段から
    の前記所定の係数値とを乗算することを特徴とするディ
    ジタル自動利得制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタル自動利得制
    御装置において、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に対して反比例特性を有する
    前記所定の係数値を演算して求め、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と前記係数出力手
    段からの前記所定の係数値とを乗算することを特徴とす
    るディジタル自動利得制御装置。
  4. 【請求項4】 光ディスクからの反射光をその強度に応
    じた電気信号に変換して出力する光検出手段と、 該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信
    号とトラッキングエラー信号の少なくともいずれかを生
    成し、サーボエラー信号として出力するサーボエラー信
    号演算手段と、 該光検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量
    に応じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段
    と、 該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
    と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
    タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
    と、 該アナログ/ディジタル変換手段によって生じた該サー
    ボエラー信号と該総受光量信号との基準レベルの変動を
    ディジタル処理によって補正する補正手段と、 該補正手段からの該総受光量信号に対応した所定の係数
    値を出力する係数出力手段と、 該補正手段からの該サーボエラー信号を、該係数出力手
    段からの該所定の係数値を用いて、演算して出力するデ
    ィジタル演算手段とを備え、該サーボエラー信号演算手
    段から出力される該サーボエラー信号の振幅が光ディス
    クからの反射光量に応じて変化しても、該ディジタル演
    算手段の出力信号の振幅が一定となるように、ディジタ
    ル信号処理により利得制御することを特徴とするディジ
    タル自動利得制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のディジタル自動利得制
    御装置において、 前記係数出力手段は、前記補正手段により補正された前
    記総受光量信号に基づいてアドレスデータを発生するア
    ドレス発生手段と、前記補正手段により補正された前記
    総受光量信号に対して反比例特性を有する前記所定の係
    数値を該アドレス発生手段の出力に応じて出力する出力
    手段とを備え、 前記ディジタル演算手段は、前記補正手段により補正さ
    れた前記サーボエラー信号と該出力手段からの前記所定
    の係数値とを乗算することを特徴とするディジタル自動
    利得制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のディジタル自動利得制
    御装置において、 前記係数出力手段は、前記補正手段により補正された前
    記総受光量信号に対して反比例特性を有する前記所定の
    係数値を演算し、 前記ディジタル演算手段は、前記補正手段により補正さ
    れた前記サーボエラー信号と前記係数出力手段からの前
    記所定の係数値とを乗算することを特徴とするディジタ
    ル自動利得制御装置。
  7. 【請求項7】 光ディスクからの反射光をその強度に応
    じた電気信号に変換して出力する光検出手段と、 該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信
    号とトラッキングエラー信号の少なくともいずれかを生
    成し、サーボエラー信号として出力するサーボエラー信
    号演算手段と、 該光検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量
    に応じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段
    と、 該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
    と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
    タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
    と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該総受光量信号
    に対応した所定の係数値を出力する係数出力手段と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該サーボエラー
    信号を、該係数出力手段からの該所定の係数値を用い
    て、演算して出力するディジタル演算手段とを備え、該
    ディジタル演算手段から出力される該サーボエラー信号
    を用いてフォーカス制御とトラッキング制御との少なく
    ともいずれかを行なうことを特徴とする光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に基づいてアドレスデータを
    発生するアドレス発生手段と、前記アナログ/ディジタ
    ル変換手段からの前記総受光量信号に対して反比例特性
    を有する前記所定の係数値を該アドレス発生手段から出
    力される該アドレスデータに応じて出力する出力手段と
    を備え、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と該出力手段から
    の前記所定の係数値とを乗算することを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に対して反比例特性を有する
    値を前記所定の係数値を演算し、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と前記係数出力手
    段からの前記所定の係数値とを乗算することを特徴とす
    る光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 光ディスクからの反射光をその強度に
    応じた電気信号に変換して出力する光検出手段と、 該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信
    号とトラッキングエラー信号の少なくともいずれかを生
    成し、サーボエラー信号として出力するサーボエラー信
    号演算手段と、 該光検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量
    に応じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段
    と、 該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
    と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
    タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
    と、 該アナログ/ディジタル変換手段によって生じた該サー
    ボエラー信号と該総受光量信号との基準レベルの変動を
    ディジタル処理によって補正する補正手段と、 該補正手段からの該総受光量信号に対応した所定の係数
    値を出力する係数出力手段と、 該補正手段からの該サーボエラー信号を、該係数出力手
    段からの該所定の係数値を用いて、演算して出力するデ
    ィジタル演算手段とを備え、該ディジタル演算手段から
    出力される該サーボエラー信号を用いてフォーカス制御
    とトラッキング制御との少なくともいずれかを行なうこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記係数出力手段は、前記補正手段により補正された前
    記総受光量信号に基づいてアドレスデータを発生するア
    ドレス発生手段と、前記補正手段により補正された前記
    総受光量信号に対して反比例特性を有する前記所定の係
    数値を該アドレス発生手段の出力に応じて出力する出力
    手段とを備え、 前記ディジタル演算手段は、前記補正手段により補正さ
    れた前記サーボエラー信号と該出力手段からの前記所定
    の係数値とを乗算することを特徴とする光ディスク装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記係数出力手段は、前記補正手段により補正された前
    記総受光量信号に対して反比例特性を有する前記所定の
    係数値を演算し、 前記ディジタル演算手段は、前記補正手段により補正さ
    れた前記サーボエラー信号と前記係数出力手段からの前
    記所定の係数値とを乗算することを特徴とする光ディス
    ク装置。
  13. 【請求項13】 フォーカスエラー信号の基準レベルと
    ジャストフォーカス位置あるいはトラッキングエラー信
    号の基準レベルとジャストトラッキング位置の少なくと
    もいずれか一致しない場合、その不一致を補正するよう
    にした光ディスク装置において、 光ディスクからの反射光をその強度に応じた電気信号に
    変換して出力する光検出手段と、 該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信
    号とトラッキングエラー信号との少なくともいずれかを
    生成し、サーボエラー信号として出力するサーボエラー
    信号演算手段と、 該光検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量
    に応じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段
    と、 該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
    と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
    タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
    と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該総受光量信号
    に対応した所定の係数値を出力する係数出力手段と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該サーボエラー
    信号を、該係数出力手段からの該所定の係数値を用い
    て、演算して出力するディジタル演算手段と、 トラック中心における該ディジタル演算手段からの該サ
    ーボエラー信号が基準レベルとなるように補正する補正
    手段とを備え、該補正手段から出力される該サーボエラ
    ー信号を用いてフォーカス制御とトラッキング制御との
    少なくともいずれかを行なうことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に基づいてアドレスデータを
    発生するアドレス発生手段と、前記アナログ/ディジタ
    ル変換手段からの前記総受光量信号に対して反比例特性
    を有する前記所定の係数値を該アドレス発生手段から出
    力される該アドレスデータに応じて出力する出力手段と
    を備え、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と該出力手段から
    の前記所定の係数値とを乗算することを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に対して反比例特性を有する
    前記所定の係数値を演算し、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と前記係数出力手
    段からの前記所定の係数値とを乗算することを特徴とす
    る光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 フォーカスエラー信号とトラッキング
    エラー信号との少なくともいずれかのレベル検出を行な
    うことにより、フォーカス外れとトラッキング外れの少
    となくともいずれかを検出するようにした光ディスク装
    置において、 光ディスクからの反射光をその強度に応じた電気信号に
    変換して出力する光検出手段と、 該光検出手段の出力を演算処理してフォーカスエラー信
    号とトラッキングエラー信号の少となくともいずれかを
    生成し、サーボエラー信号として出力するサーボエラー
    信号演算手段と、 該光検出器の出力を演算処理して該光検出器の総受光量
    に応じた総受光量信号を生成出力する総受光量演算手段
    と、 該サーボエラー信号演算手段からの該サーボエラー信号
    と該総受光量演算手段からの該総受光量信号とをディジ
    タルデータに変換するアナログ/ディジタル変換手段
    と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該総受光量信号
    に対応した所定の係数値を出力する係数出力手段と、 該アナログ/ディジタル変換手段からの該サーボエラー
    信号を、該係数出力手段からの該所定の係数値を用い
    て、演算して出力するディジタル演算手段と、 該ディジタル演算手段からの該サーボエラー信号と所定
    の閾値とを比較する比較手段とを備え、該サーボエラー
    信号演算手段からの該サーボエラー信号の振幅の影響を
    回避して、フォーカス外れとトラッキング外れとの少な
    くともいずれか一方を検出することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に基づいてアドレスデータを
    発生するアドレス発生手段と、前記アナログ/ディジタ
    ル変換手段からの前記総受光量信号に対して反比例特性
    を有する前記所定の係数値を該アドレス発生手段から出
    力される該アドレスデータに応じて出力する出力手段と
    を備え、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と該出力手段から
    の前記所定の係数値とを乗算することを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記係数出力手段は、前記アナログ/ディジタル変換手
    段からの前記総受光量信号に対して反比例特性を有する
    前記所定の係数値を演算し、 前記ディジタル演算手段は、前記アナログ/ディジタル
    変換手段からの前記サーボエラー信号と前記係数出力手
    段からの前記所定の係数値とを乗算することを特徴とす
    る光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8159917B2 (en) 2008-09-25 2012-04-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Wobble signal detector including the signal processor, optical disk apparatus including the wobble signal detector and read-write optical disk drive including the wobble signal detector

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