JP2003317274A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003317274A
JP2003317274A JP2002126657A JP2002126657A JP2003317274A JP 2003317274 A JP2003317274 A JP 2003317274A JP 2002126657 A JP2002126657 A JP 2002126657A JP 2002126657 A JP2002126657 A JP 2002126657A JP 2003317274 A JP2003317274 A JP 2003317274A
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JP2002126657A
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English (en)
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Kunimasa Kusumoto
邦雅 楠本
Hiroshi Ando
寛 安藤
Toshihiko Kachi
俊彦 加地
Mitsuteru Fujimoto
光輝 藤本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクからの反射光が変化した時に、適
切なサブサーボエラーゲイン値kを設定して、メインサ
ーボエラー信号及びサブサーボエラー信号の振幅差を無
くすことにより、サーボエラー信号にオフセットが生じ
ず、サーボの追従性向上を実現できる光ディスク装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 光ディスクからの反射光量の変化によっ
て生じるMPP信号及びSPP信号のレベル差を予め反
射光測定手段6を用いて測定し、そのレベル差を用いて
SPPゲイン値演算手段7で求めた適切なSPPゲイン
値を記憶手段8に記憶する。そして、その後の動作中に
生じる反射光量の変化に応じて、SPPゲイン可変手段
5に適切なSPPゲイン値を設定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−R/RWド
ライブに代表される記録型光ディスク装置に関するもの
であり、特にサブビームを用いてトラッキングサーボ制
御やフォーカスサーボ制御等のサーボ制御を行う光ディ
スク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CD等の光ディスクの記録再生装
置は、光ディスクにレーザ光を照射し、その反射光を用
いてサーボエラー信号を生成する。そして、そのサーボ
エラー信号を用いて、スポットを光ディスクのトラック
に追従させるトラッキングサーボ制御や、レンズを合焦
点位置に保つためのフォーカスサーボ制御などのサーボ
制御を行いながら、記録再生を行っていた。
【0003】トラッキングサーボ制御のためのサーボエ
ラー信号生成方式としては、差動プッシュプル方式(特
開平7−93764)が知られている。この方式を用い
る場合、光ディスク装置は、複数のビーム(メインビー
ムとサブビーム)を光ディスクに照射し、メインビー
ム、サブビームの各々の反射光からプッシュプル信号を
検出して、それらの差動をとることによりトラッキング
エラー信号(TE信号)を生成していた。
【0004】また、フォーカスサーボ制御のためのサー
ボエラー信号生成方式としては、差動非点収差方式(特
開平4−168631)が知られている。この方式に用
いる場合、光ディスク装置は、複数のビーム(メインビ
ームとサブビーム)を光ディスクに照射し、メインビー
ム、サブビームの各々の反射光からフォーカスエラー信
号を検出して、それらの差動をとり最終的なフォーカス
エラー信号(FE信号)を生成していた。
【0005】以下、図30を用いて、差動プッシュプル
方式によるTE信号の生成方法及び差動非点収差方式に
よるFE信号の生成方法を説明する。図30は、差動プ
ッシュプル方式および差動非点収差方式を実現する光デ
ィスク装置の受光部の一例を示す図である。図30にお
いて、4分割ディテクタ31はメインビームの反射光を
受光する受光部、2分割ディテクタ32a,32bはサ
ブビームの反射光を受光する受光部であり、入力した反
射光を電気信号に変換して出力する。なお、ここでは、
光ディスクに照射する光ビームを3ビーム(メインビー
ムを1つと、サブビームを2つ)とし、光ディスク上で
一対のサブビームをメインスポットに対して互いに光デ
ィスクの半径方向にずらして配置して、TE信号、およ
びFE信号を生成する従来例について説明する。
【0006】差動プッシュプル方式を用いる場合、光デ
ィスク装置は、4分割フォトディテクタ31の受光素子
A〜Dから得られる検出信号A〜Dを用いて、式(1)
により、 MPP=(A+D)−(B+C)・・・・・(1) メインサーボエラー信号であるメインプッシュプル信号
(MPP信号)を生成し、2分割フォトディテクタ32
a,32bの受光素子E〜Hから得られる検出信号E〜
Hを用いて、式(2)により、 SPP=(E+H)−(F+G)・・・・・(2) サブサーボエラー信号であるサブプッシュプル信号(S
PP信号)を生成する。そして、可変ゲインアンプ(図
示せず)でSPP信号を所定(k)倍に増幅し、MPP
信号からk倍したSPP信号を減算することにより、T
E信号を生成する。すなわち、TE信号は、式(3)に
より求める。 TE=MPP−k×SPP・・・・・(3) 以上のように、サブビームの反射光からSPP信号を求
め、MPP信号及びSPP信号を用いて、所定の演算を
行い、TE信号を検出することで、TE信号に生じるオ
フセットを低減できる。
【0007】また、差動非点収差方式を用いる場合、光
ディスク装置は、4分割フォトディテクタ31の受光素
子A〜Dから得られる検出信号A〜Dを用いて、式
(4)により、 MFE=(A+C)−(B+D)・・・・・(4) メインサーボエラー信号であるメインフォーカスエラー
信号(MFE信号)を生成し、2分割フォトディテクタ
32a,32bの受光素子E〜Hから得られる検出信号
E〜Hを用いて、式(5)により、 SFE=(E+G)−(F+H)・・・・・(5) サブサーボエラー信号であるサブフォーカスエラー信号
(SFE信号)を生成する。そして、SFE信号を適当
なゲインをもつ増幅器(図示せず)で所定(k)倍し、
MFE信号からk倍したSFE信号を減算することによ
りFE信号を得る。すなわち、FE信号は、式(6)に
より求める。 FE=MFE−k×SFE・・・・・(6) この方式によれば、サブビームの反射光から得られるS
FE信号によりMFE信号のクロスノイズ成分を補正す
ることができ、レンズがトラックを横切る時に発生する
FE信号の外乱を低減できる。なお、式(5),(6)
において、サブサーボエラー信号のゲイン値(サブサー
ボエラーゲイン値)kは、反射光量が異なるメインビー
ムの反射光とサブビームの反射光の光量差を補正する倍
率を示し、kの値はレンズシフトに対してTE信号また
はFE信号のオフセットが最小となる値が選択される。
なお、レンズシフトとは対物レンズがピックアップ内で
中心からずれ、対物レンズと受光素子の位置関係がずれ
る状態のことを指す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以下、差動プッシュプ
ル方式や差動非点収差方式を用いる従来の光ディスク装
置の問題点について述べる。従来の光ディスク装置で
は、記録動作時には、再生レベルのレーザ光を出射した
時に得られる光ディスクからの反射光をサンプルホール
ドして、トラッキングサーボ制御及びフォーカスサーボ
制御を行っていた。以下、その記録動作時のサンプルホ
ールドについて、図31を用いて説明する。図31にお
いて、(a)はレーザ光の出射パルスを示し、(b)は
光ディスクからの反射光レベルを示し、(c)はサンプ
ルホールドのタイミングを示し、(d)はサンプルホー
ルド後の反射光レベルを示している。図31に示すよう
に、再生動作時では、レーザ光のパワーは一定であり、
光ディスクからの反射光レベルも変化しない。よって、
再生動作時には、反射光を常に取り込んで、FE信号、
TE信号等のサーボエラー信号を生成する。しかし、記
録動作時において、レーザ光が記録パワーになった直後
では、そのままレーザ光が反射するため反射光レベルは
高くなるが、時間の経過とともに、光ディスク上に、ピ
ット、すなわち記録マークが形成されると、反射光レベ
ルは低下する。このことから、記録動作時に、再生動作
時のように、反射光を常に取り込むと反射光の変化に応
じてサーボゲインが変化する。よって、従来の光ディス
ク装置では、記録動作中には再生レベルのレーザ光を出
射中にのみ、その反射光を取り込み(サンプリング)、
記録レベルのレーザ光を出射中には再生レベルを保持
(ホールド)して、サーボ動作を行っていた。
【0009】しかしながら、メインビームについては上
述のように記録動作時においてその反射光量は下がる
が、サブビームはピットを形成しないため、出射光量に
応じた反射光量を得る。そのため、再生動作時と記録動
作時でメインビームの反射光とサブビームの反射光との
光量比が変化し、再生動作時に最適であったkの値が、
記録動作時には最適な値ではなくなる。よって、差動プ
ッシュプル方式のように、サブビームを用いてTE信号
を生成してトラッキングサーボ制御を行う方式では、レ
ンズシフトが発生すると、TE信号にオフセットが発生
し、トラッキングサーボの追従性が低下するという問題
が生じる。
【0010】また、CD−R等の記録型の光ディスクを
再生する光ディスク装置においては、再生する光ディス
クに記録済み領域と未記録領域とが存在することがあ
る。この光ディスクに対して記録再生処理を行う場合、
記録済み領域ではピットの影響でメインビームの反射光
量が下がるため、上記記録動作時で発生する問題と同様
に、未記録領域で最適であったkの値が記録済み領域で
は最適で無くなる。よって、レンズシフトが発生したと
きにTE信号にオフセットが発生し、トラッキングサー
ボの追従性が低下するという問題が生じる。
【0011】また、従来の光ディスク装置においては、
差動非点収差方式のようにサブビームを用いてFE信号
を生成し、フォーカスサーボ制御を行う場合も、上述の
トラッキングサーボ制御と同様にFE信号にオフセット
が発生し、フォーカスサーボの追従性が低下するという
問題が発生する。
【0012】よって本発明では、光ディスクからの反射
光が変化したときに、適切なサブサーボエラーゲイン値
kを設定して、メインサーボエラー信号、及びサブサー
ボエラー信号の振幅差を無くすことにより、サーボエラ
ー信号にオフセットが生じないようにし、サーボ制御の
追従性の向上を実現できる光ディスク装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる光ディスク装置は、光デ
ィスクに対してメインビームとサブビームからなるレー
ザ光を出射し、前記光ディスクからの反射光として、目
的トラックからの反射光であるメインビームの反射光
と、前記目的トラックからトラック方向にずれた位置か
らの反射光であるサブビームの反射光を受光するピック
アップ部と、前記メインビームからメインサーボエラー
信号を生成するメインサーボエラー信号生成手段と、前
記サブビームからサブサーボエラー信号を生成するサブ
サーボエラー信号生成手段と、前記サブサーボエラー信
号のゲインを、サブサーボエラーゲイン値を用いて可変
するサブサーボエラーゲイン可変手段と、前記サブサー
ボエラーゲイン値を演算するゲイン値演算手段と、前記
光ディスクからの反射光を測定する反射光測定手段と、
前記サブサーボエラーゲイン値を記憶する記憶手段と、
前記メインサーボエラー信号と前記サブサーボエラーゲ
イン可変手段でゲインを可変したサブサーボエラー信号
とからサーボエラー信号を生成するサーボエラー信号生
成手段と、前記各構成要素を制御する制御手段と、を備
える光ディスク装置において、前記記憶手段は、前記第
1のサブサーボエラーゲイン値と前記第2のサブサーボ
エラーゲイン値とを保持し、前記制御手段は、前記光デ
ィスクからの反射光が変化する、第1の動作から第2の
動作への移行時、または第2の動作から第1の動作への
移行時に前記第1のサブサーボエラーゲイン値と、前記
第2のサブサーボエラーゲイン値とを切り換えて前記サ
ブサーボエラーゲイン可変手段に設定することを特徴と
する。
【0014】また、本発明の請求項2にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記サーボエラー信号はフォーカスエラー信号であるこ
とを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項3にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記サーボエラー信号はトラッキングエラー信号である
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項4にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記サーボエラー信号はレンズポジションエラー信号で
あることを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項5にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記第1の動作は再生動作であり、前記第2の動作は記
録動作であることを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項6にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記第1の動作は、前記光ディスク上の記録済み領域に
対する再生動作であり、前記第2の動作は前記光ディス
ク上の未記録領域に対する再生動作であることを特徴と
する。
【0019】また、本発明の請求項7にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記サブサーボエラーゲイン可変手段に設定されるサブ
サーボエラーゲイン値の初期値は、前記メインサーボエ
ラー信号の振幅と、前記サブサーボエラー信号の振幅と
が等しくなる値であることを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項8にかかる光ディス
ク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置において、
前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
メインビームの総和信号レベルを測定することを特徴と
する。
【0021】また、本発明の請求項9にかかる光ディス
ク装置は、請求項5に記載の光ディスク装置において、
前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
メインビームの総和信号レベルを測定し、前記ゲイン値
演算手段は、前記第2の動作時に設定されるサブサーボ
エラーゲイン値を、前記第1の動作時の出射パワーに対
する前記第2の動作時の出射パワーの変化率と、前記第
1の動作時のメインビームの総和信号レベルに対する前
記第2の動作時のメインビームの総和信号レベルの変化
率との比に、前記第1の動作時に設定されていたサブサ
ーボエラーゲイン値を積算して求めることを特徴とす
る。
【0022】また、本発明の請求項10にかかる光ディ
スク装置は、請求項6に記載の光ディスク装置におい
て、前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光
からメインビームの総和信号レベルを測定し、前記ゲイ
ン値演算手段は、前記第2の動作時に設定されるサブサ
ーボエラーゲイン値を、前記第1の動作時のメインビー
ムの総和信号レベルに対する前記第2の動作時のメイン
ビーム総和信号レベルの変化率に、前記第1の動作時に
設定されていたサブサーボエラーゲイン値を積算して求
めることを特徴とする。
【0023】また、本発明の請求項11にかかる光ディ
スク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置におい
て、前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光
からメインビームの総和信号レベルを、前記サブビーム
の反射光からサブビームの総和信号レベルを求めること
を特徴とする。
【0024】また、本発明の請求項12にかかる光ディ
スク装置は、請求項11に記載の光ディスク装置におい
て、前記ゲイン値演算手段は、反射光変化時に設定され
るサブサーボエラーゲイン値を、反射光変化前のメイン
ビームの総和信号レベルに対する反射光変化後のメイン
ビームの総和信号レベルの変化率と、反射光変化前のサ
ブビームの総和信号レベルに対する反射光変化後のサブ
ビームの総和信号レベルの変化率との比に、反射光変化
前に設定されていたサブサーボエラーゲイン値を積算し
て求めることを特徴とする。
【0025】また、本発明の請求項13にかかる光ディ
スク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置におい
て、前記記憶手段は、前記サブサーボエラーゲイン値と
前記制御手段が前記光ディスクから読み出す光ディスク
の種類に関する光ディスク種類情報とを記憶し、前記制
御手段は、前記光ディスクの種類に応じたサブサーボゲ
イン値が前記記憶手段に記憶されている場合、その光デ
ィスクの種類に応じたサブサーボエラーゲイン値を前記
サブサーボゲイン可変手段に設定することを特徴とす
る。
【0026】また、本発明の請求項14にかかる光ディ
スク装置は、請求項13に記載の光ディスク装置におい
て、前記光ディスク種類情報には光ディスクメーカの種
類に関する情報も含まれることを特徴とする。
【0027】また、本発明の請求項15にかかる光ディ
スク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置におい
て、前記記憶手段は、前記サブサーボエラーゲイン値と
前記制御手段が測定した光ディスクの回転速度に関する
情報とを記憶し、前記制御手段は、前記光ディスクの回
転速度に対応するサブサーボエラーゲイン値が前記記憶
手段に記憶されている場合、回転速度に対応するサブサ
ーボエラーゲイン値を前記サブサーボゲイン可変手段に
設定することを特徴とする。
【0028】また、本発明の請求項16にかかる光ディ
スク装置は、請求項5に記載の光ディスク装置におい
て、前記記憶手段は、前記サブサーボゲイン値と記録動
作時のレーザ光の出射パワー値とを記憶し、前記制御手
段は、記録動作時に、レーザ光の出射パワーに対応した
サブサーボエラーゲイン値が前記記憶手段に記憶されて
いる場合、その出射パワーに対応するサブサーボエラー
ゲイン値を前記サブサーボゲイン可変手段に設定するこ
とを特徴とする。
【0029】また、本発明の請求項17にかかる光ディ
スク装置は、請求項5に記載の光ディスク装置におい
て、最適記録パワー取得動作時に、レーザ光の出射パワ
ー毎のサブサーボゲイン値を演算して、前記記憶手段に
記憶することを特徴とする。
【0030】また、本発明の請求項18にかかる光ディ
スク装置は、請求項17に記載の光ディスク装置におい
て、前記最適記録パワー取得動作は、レンズオフセット
量が所定値以下になった場合に開始することを特徴とす
る。
【0031】また、本発明の請求項19にかかる光ディ
スク装置は、請求項18に記載の光ディスク装置におい
て、前記メインサーボエラー信号と前記サブサーボエラ
ー信号とからレンズポジションエラー信号を生成するレ
ンズポジションエラー信号生成手段を備え、前記制御手
段は、前記レンズポジションエラー信号からレンズオフ
セット量を求めることを特徴とする。
【0032】また、本発明の請求項20にかかる光ディ
スク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置におい
て、前記制御手段は、前記光ディスクからの反射光が所
定値以上変化した場合に、前記第1の動作と前記第2の
動作との状態遷移が発生したと判定することを特徴とす
る。
【0033】また、本発明の請求項21にかかる光ディ
スク装置は、請求項20に記載の光ディスク装置におい
て、前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光
からメインビームの総和信号レベルを求め、前記制御手
段は、前記メインビームの総和信号レベルから前記反射
光が所定値以上変化したかどうかを判断することを特徴
とする。
【0034】また、本発明の請求項22にかかる光ディ
スク装置は、請求項20に記載の光ディスク装置におい
て、前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光
からRF信号を求め、前記制御手段は、前記RF信号か
ら前記反射光が所定値以上変化したかどうかを判断する
ことを特徴とする。
【0035】また、本発明の請求項23にかかる光ディ
スク装置は、請求項1に記載の光ディスク装置におい
て、前記サーボエラー信号のゲインを、サーボエラーゲ
イン値を用いて可変するサーボエラーゲイン可変手段を
備えることを特徴とする。
【0036】また、本発明の請求項24にかかる光ディ
スク装置は、請求項23に記載の光ディスク装置におい
て、前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光
からメインビームの総和信号を求め、前記記憶手段は、
第1のサーボエラーゲイン値と第2のサーボエラーゲイ
ン値とを保持し、前記制御手段は、前記反射光が変化す
る際に、前記第1のサーボエラーゲイン値と前記第2の
サーボエラーゲイン値とを切り換えて前記サーボエラー
ゲイン可変手段に設定し、前記ゲイン値演算手段は、反
射光変化時に設定されるサーボエラーゲイン値を、反射
光変化前のメインビームの総和信号レベルに対する反射
光変化後のメインビームの総和信号レベルの比に、反射
光変化前に設定されていたサーボエラーゲイン値を積算
して求めることを特徴とする。
【0037】また、本発明の請求項25にかかる光ディ
スク装置は、請求項23または請求項24に記載の光デ
ィスク装置において、前記サーボエラー信号のオフセッ
ト値を測定するサーボエラーオフセット測定手段と、前
記オフセット値に基づいてオフセット補正値を生成し、
前記サーボエラー信号のオフセットを補正するサーボエ
ラーオフセット補正手段と、を備え、前記制御手段は、
前記サーボエラーゲイン可変手段に前記サーボエラーゲ
イン値を設定する際に、前記サーボエラーゲイン値によ
って決定されるサーボエラー信号のオフセット値を前記
サーボエラーオフセット補正手段に設定することを特徴
とする。
【0038】また、本発明の請求項26にかかる光ディ
スク装置は、請求項25に記載の光ディスク装置におい
て、前記サーボエラーオフセット測定手段は所定のサー
ボエラーゲイン値に対応したサーボエラーオフセット値
を測定し、前記記憶手段は、前記サーボエラーゲイン値
とそれに対応するオフセット値を記憶することを特徴と
する。
【0039】また、本発明の請求項27にかかる光ディ
スク装置は、光ディスクに対してメインビームとサブビ
ームからなるレーザ光を出射し、前記光ディスクからの
反射光として、目的トラックからの反射光であるメイン
ビームの反射光と、前記目的トラックからトラック方向
にずれた位置からの反射光であるサブビームの反射光を
受光するピックアップ部と、前記メインビームの反射光
からメインビームの総和信号を生成するメインビーム総
和信号生成手段と、前記サブビームの反射光からサブビ
ームの総和信号を生成するサブビーム総和信号生成手段
と、前記サブビーム総和信号のゲインを、サブビーム総
和信号ゲイン値を用いて可変するサブビーム総和信号ゲ
イン可変手段と、前記メインビーム総和信号と前記サブ
ビーム総和信号ゲイン可変手段でゲインを可変したサブ
ビーム総和信号とからトラッククロス信号を生成するト
ラッククロス生成手段と、前記トラッククロス信号のゲ
インを、トラッククロスゲイン値を用いて可変するトラ
ッククロスゲイン可変手段と、前記サブビーム総和信号
ゲイン値と前記トラッククロスゲイン値とを演算するゲ
イン値演算手段と、前記サブビーム総和信号ゲイン値と
前記トラッククロスゲイン値とを記憶する記憶手段と、
を備えた光ディスク装置において、前記記憶手段は、第
1のサブビーム総和信号ゲイン値と第2のサブビーム総
和信号ゲイン値を保持し、前記制御手段は、前記反射光
が変化する、前記光ディスク上の未記録領域のシーク動
作から前記光ディスク上の記録済み領域のシーク動作へ
の移行時または前記光ディスク上の記録済み領域のシー
ク動作から前記光ディスク上の未記録領域のシーク動作
への移行時に、前記第1のサブビーム総和信号ゲイン値
と前記第2のサブビーム総和信号ゲイン値とを切り換え
て前記サブビーム総和信号ゲイン可変手段に設定するこ
とを特徴とする。
【0040】また、本発明の請求項28にかかる光ディ
スク装置は、請求項27に記載の光ディスク装置におい
て、前記光ディスク上の所定のアドレスを読み取って、
前記光ディスク上の記録済み領域と未記録領域とを判別
する判別手段を備えることを特徴とする。
【0041】また、本発明の請求項29にかかる光ディ
スク装置は、請求項27または28に記載の光ディスク
装置において、前記反射光測定手段は、前記メインビー
ムの反射光からメインビームの総和信号を求め、前記ゲ
イン値演算手段は、反射光変化時に設定されるサブビー
ム総和信号ゲイン値を、反射光変化前のメインビームの
総和信号レベルに対する反射光変化後のメインビームの
総和信号レベルの比に、反射光変化前に設定されていた
サブビーム総和信号ゲイン値を積算して求めることを特
徴とする。
【0042】また、本発明の請求項30にかかる光ディ
スク装置は、請求項27または28に記載の光ディスク
装置において、前記反射光測定手段は、前記メインビー
ムの反射光からメインビームの総和信号を求め、前記記
憶手段は、第1のトラッククロスゲイン値と第2のトラ
ッククロスゲイン値とを保持し、前記制御手段は、前記
反射光が変化する際に、前記第1のトラッククロスゲイ
ン値と前記第2のトラッククロスゲイン値とを切り換え
て前記トラッククロスゲイン可変手段に設定し、前記ゲ
イン値演算手段は、反射光変化時に設定されるトラック
クロスゲイン値を、反射光変化前のメインビームの総和
信号レベルに対する反射光変化後のメインビームの総和
信号レベルの比に、反射光変化前に設定されていたトラ
ッククロスゲイン値を積算して求めることを特徴とす
る。
【0043】また、本発明の請求項31にかかる光ディ
スク装置は、請求項27または28に記載の光ディスク
装置において、前記トラッククロス信号に生じるオフセ
ット値を測定するトラッククロスオフセット測定手段
と、前記オフセット値に基づいてオフセット補正値を生
成し、前記トラッククロス信号のオフセットを補正する
トラッククロスオフセット補正手段とを備え、前記トラ
ッククロスオフセット測定手段は、前記トラッククロス
ゲイン値に対応したトラッククロスオフセット値を測定
し、前記制御手段は、前記トラッククロスゲイン可変手
段に前記トラッククロスゲイン値を設定する際に、前記
トラッククロスゲイン値に対応したトラッククロス信号
のオフセット補正値を前記トラッククロスオフセット補
正手段に設定することを特徴とする。
【0044】また、本発明の請求項32にかかる光ディ
スク装置は、請求項31に記載の光ディスク装置におい
て、前記記憶手段は、前記トラッククロスゲイン値とそ
れに対応するオフセット値を前記記憶手段に記憶するこ
とを特徴とする。
【0045】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
の実施の形態1にかかる光ディスク装置について説明す
る。実施の形態1では、サーボエラー信号としてトラッ
キングエラー信号を生成する場合の実施例について説明
する。図1は、本実施の形態1にかかる光ディスク装置
のTE信号生成部の構成を示すブロック図である。図1
において、メインビーム受光部1は光ディスクの目的ト
ラックからの反射光であるメインビームの反射光を受光
する。サブビーム受光部2は前記目的トラックからトラ
ック方向にずれた位置からの反射光であるサブビームの
反射光を受光する。メインビーム受光部1とサブビーム
受光部2とは、それぞれ所定パターンのフォトディテク
タで構成されており、入力した反射光を電気信号に変換
して出力する。MPP信号生成手段3はメインビーム受
光部1から出力されたメインビーム信号(MB信号)を
入力し、所定の演算を行い、メインサーボエラー信号で
あるMPP信号を生成する。SPP信号生成手段4は、
サブビーム受光部2から出力されたサブビーム信号(S
B信号)を入力し、所定の演算を行い、サブサーボエラ
ー信号であるSPP信号を生成する。
【0046】図2は、MPP信号生成手段3及びSPP
信号生成手段4の構成を詳細に示す図であり、図1に示
すTE信号生成部と同一構成要素には同じ符号を付して
いる。MPP信号生成手段3は、メインビーム受光部1
である4分割ディテクタが出力する4つのMB信号
(A,B,C,D)を用いて、上記式(1)により、M
PP信号を求める。また、SPP信号生成手段4は先行
ディテクタ2a及び後方ディテクタ2bから構成される
サブビーム受光部2が出力するSB信号(E,F,H,
G)を用いて、上記式(2)により、SPP信号を求め
る。
【0047】反射光測定手段6は、MB信号を入力と
し、4つのMB信号(A,B,C,D)の総和を求め、
メインビームの総和信号レベル(MSUM信号レベル)
を測定する。第1のゲイン値演算手段7は、MSUM信
号レベルの変化に応じて所定の演算を行い、サブサーボ
エラーゲイン値であるSPPゲイン値を求める。第1の
ゲイン値演算手段7が求めたSPPゲイン値はSPPゲ
イン可変手段5に設定されるとともに記憶手段8に記憶
される。SPPゲイン可変手段5は、SPP信号をSP
Pゲイン値倍に増幅して、増幅後のSPP信号(SPP
1信号)を出力する。TE信号生成手段9は、MPP及
びSPP1信号を用いて所定の演算を行い、TE信号を
生成する。なお、TE信号は、式(7)により求める。 TE=MPP−SPP1・・・・・(7) また、光ディスク装置は、メインビーム受光部1とサブ
ビーム受光部2を含むピックアップ部(図示せず)と、
光ディスク装置の各構成要素を制御する制御手段(図示
せず)とを備える。なお、制御手段の具体例としてはC
PUが挙げられる。
【0048】以上のように構成された光ディスク装置の
動作について説明する。光ディスク装置は、起動時に、
スピンドルモータとレーザとを起動し、スピンアップ動
作を開始する。スピンアップ動作中に、ピックアップ部
の対物レンズと光ディスクとの焦点を合わせて、フォー
カス方向の追従を行うフォーカスサーボ動作を開始す
る。続いて、トラッキングサーボ動作を開始する。
【0049】図3に、フォーカスサーボ動作開始時のM
PP信号(a)、SPP1信号(b)及びTE信号
(c)の波形を示す。フォーカスサーボ動作開始時はピ
ックアップ部から出射されるレーザ光がトラックを横切
るため、図3に示すような波形のMPP信号及びSPP
1信号が得られる。なお、本実施の形態1にかかる光デ
ィスク装置では、SPPゲイン可変手段5でSPP信号
をk倍して(k値の決定方法については後述する)SP
P1信号を生成する。また、サブビームはメインビーム
と比べて、光ディスクからの反射光量が少ないため、S
PP信号はMPP信号よりも振幅が小さくなる。
【0050】図4に、レンズシフトが発生した状態でト
ラッキングサーボ動作を開始した際の、スポットと受光
素子の位置関係を示す。この状態では、MPP信号とS
PP1信号の振幅が異なり、図3に示すようにTE信号
にレンズシフトによるオフセットが残ってしまう。しか
し、SPP1信号をMPP信号と同じ振幅にすると、レ
ンズシフトによるオフセットはキャンセルされる。よっ
て、スピンアップ動作時に、図3に示すように、MPP
信号とSPP1信号の振幅が等しくなるようにkの値を
決定して、SPPゲイン調整を行う。SPPゲイン調整
で求められたk値は、SPPゲイン初期値としてSPP
ゲイン可変手段5に設定されるとともに記憶手段8に設
けられた第1の記憶領域に、再生動作時のSPPゲイン
値として記憶される。なお、SPPゲイン値kは、第1
のゲイン値演算手段7からSPPゲイン可変手段5に直
接設定される場合と、制御手段による制御に基づいて、
記憶手段8から読み出されてSPPゲイン可変手段5に
設定される場合とがある。また、スピンアップ動作時に
はオフセット調整等の処理も行われる。なお、以下の説
明において、オフセットとは、特に説明のない限りレン
ズシフトによって発生するオフセットのことを指す。記
録型の光ディスクに対して記録再生処理を行う光ディス
ク装置では、スピンアップ動作後、光ディスクの種類を
判別する動作や、光ディスクの回転する倍速を設定する
動作等を行う必要があるため、スピンアップ動作後に、
再生動作を行い、続いて、記録動作を行う。
【0051】以下に、光ディスクとしてCD−Rを例に
挙げ、光ディスク装置による再生動作から記録動作への
移行時のSPPゲイン値の制御方法について説明する。
従来の光ディスク装置では、上述のように記録動作時に
は、再生レベルのレーザ光を出射した時に得られる光デ
ィスクからの反射光をサンプルホールドして、トラッキ
ングサーボ動作を行っていた。これに対し、本発明の光
ディスク装置は、記録動作時にサンプルホールドを行わ
ず、光ディスクからの反射光を常に検出して、SPPゲ
イン値を求め、トラッキングサーボ動作を行うことを特
徴とする。
【0052】以下、記録動作時のSPPゲイン値の制御
方法について、図5〜図7を用いて説明する。図5は、
記録動作時のレーザ光の出射パワー(a)、MSUM信
号(b)及び、SSUM信号(c)の波形図である。な
お、SSUM信号はサブビームの総和信号を示し、ま
た、図に示す点線はそれぞれの信号の平均レベルを示
す。MSUM信号は、記録パワーでのレーザ光の出射直
後は、そのままレーザ光が反射されるため反射光レベル
は高いが、次第に光ディスク上に記録マークが形成され
るため、反射光レベルは低くなる。これに対して、SS
UM信号はサブビームが記録マークを形成することはな
いので、SSUM信号レベルはレーザ光の記録パワーレ
ベルに対応することとなる。よって、再生動作時のSS
UM信号レベルに対する記録動作時の平均SSUM信号
レベルの比は、再生動作時の出射パワーレベルに対する
記録動作時の出射パワー平均レベルの比に比例する。な
お、記録動作時の出射パワー平均レベルは第1のゲイン
値演算手段7で求められる。
【0053】図6は、対物レンズのレンズシフトが発生
している状態で、再生動作から記録動作へ移行したとき
のMSUM信号(a)、出射パワー(b)、MPP信号
(c)、SPP信号(d)、SPP1信号(e)、及び
TE信号(f)の波形図である。再生動作時の、メイン
ビーム総和信号レベルはMSUM1であり、MPP信
号、SPP信号及びSPP1信号に生じるオフセットは
それぞれ、MPPofs1、SPPofs1及びSPP
1ofs1である。まず、再生動作時には、スピンアッ
プ動作時にSPPゲイン調整を行っていることから、T
E信号にオフセットは生じない。その後、再生動作から
記録動作に移行すると、メインビームに対する光ディス
クからの反射光量が増加することから、反射光測定手段
6で記録動作時のメインビーム総和信号レベル(MSU
M2)を測定し、第1のゲイン値演算手段7でMSUM
信号レベルの変化率を求める。このときのMSUM信号
レベルの変化率αをα=MSUM2/MSUM1とする
と、MPP信号に生じるオフセットもα倍になり、MP
P信号のオフセットはMPPofs1からMPPofs
2に変化する。記録動作時にはサブビームに対する光デ
ィスクからの反射光量も増加するため、SPP信号のオ
フセットも増加する。SPP信号のオフセットの変化率
は再生動作時の出射パワーレベル(Pr)に対する記録
動作時の出射パワー平均レベル(Pw)の比と等しいの
で、β=Pw/Prとなる。よって、MPPofs2と
SPP1ofs2を等しくするために、第1のゲイン値
演算手段7でSSUM信号レベルの変化率に対するMS
UM信号レベルの変化率の比であるα/βを求め、再生
動作時のSPPゲイン値k1にα/βを積算して、記録
動作時のSPPゲイン値k2を求める。SPPゲイン値
k2は記憶手段8に設けられた第2の記憶領域に記憶さ
れるとともに、SPPゲイン可変手段5に設定される。
そして、以降の動作において、再生動作から記録動作の
移行時に、記録動作開始と同時にSPPゲイン可変手段
5に設定するSPPゲイン値をSPPゲイン値k1から
SPPゲイン値k2に切り換える。また、記録動作から
再生動作に移行する際には、SPPゲイン可変手段5に
設定するSPPゲイン値をSPPゲイン値k2からSP
Pゲイン値k1に切り換える。なお、記憶手段8に記憶
されたSPPゲイン値を再生動作、記録動作に応じてS
PPゲイン可変手段5に設定する動作は制御手段が行
う。また、SPPゲイン値k2は、実際に任意のデータ
を記録する前に、予め記録動作を行って求める。例え
ば、最適パワーを求めるためのOPC(Optimum Power
Control)と呼ばれる試し書き動作時に求める。また、
SPPゲイン値だけでなく、MSUM信号レベルの変化
率α、SSUM信号レベルの変化率β、及びSSUM信
号レベルの変化率βに対するMSUM信号レベルの変化
率の比であるα/βも記憶手段8に記憶するにようにし
ても良い。
【0054】次に、記録済み領域再生動作から未記録領
域再生動作への移行時のSPPゲイン値の制御方法につ
いて図7を用いて説明する。図7は対物レンズのレンズ
シフトが発生している状態で、記録済み領域再生動作か
ら未記録領域再生動作に移行したときのMSUM信号
(a)、MPP信号(b)、SPP信号(c)、SPP
1信号(d)、及びTE信号(e)の波形図である。記
録済み領域再生動作時のメインビーム総和信号レベルは
MSUM1であり、MPP信号、SPP信号及びSPP
1信号に生じるオフセットは、それぞれ、MPPofs
1、SPPofs1及びSPP1ofs1である。ま
ず、記録済み領域再生動作時には、スピンアップ動作時
にSPPゲイン調整を行っていることから、TE信号に
オフセットは生じない。次に、再生中の領域が記録済み
領域から未記録領域に移行すると、メインビームに対す
る光ディスクからの反射光量が増加することから、反射
光測定手段6で未記録領域再生動作時に得られるメイン
ビーム総合信号レベル(MSUM3)を測定し、第1の
ゲイン値演算手段7でMSUM信号レベルの変化率を求
める。このときのMSUM信号レベルの変化率αをα=
MSUM3/MSUM1とすると、MPP信号に生じる
オフセットもα倍になり、MPP信号のオフセットはM
PPofs1からMPPofs3に変化する。これに対
し、サブビームに対する光ディスクからの反射光量は変
化しないので、SPP1信号のオフセットも変化せず、
MPPofs3とSPP1ofs3に差が生じてしま
う。よって、MPPofs3とSPP1ofs3を等し
くするために、第1のゲイン値演算手段7でSPPゲイ
ン値k1をα倍して、未記録領域再生動作時における反
射光変化時のSPPゲイン値k3を求める。SPPゲイ
ン値k3は記憶手段8に設けられた第3の記憶領域に記
憶されるとともに、SPPゲイン可変手段5に設定され
る。なお、記録済み領域及び未記録領域でのSPPゲイ
ン値は、予めスピンアップ動作時に求め、第1の記憶領
域と第3の記憶領域に記憶しておく。そして、以降の再
生動作時に、一方の領域から他方の領域に移行すると同
時に制御手段がSPPゲイン可変手段5のゲイン値の設
定を切り換える。
【0055】以上のように本実施の形態1にかかる光デ
ィスク装置では、光ディスクからの反射光が変化する際
に、その反射光量の変化率を求め、その変化率に基づい
て、サブサーボエラーゲイン値(SPPゲイン値)を算
出した。そして、反射光の変化前と変化後のSPPゲイ
ン値を記憶し、それぞれの反射光に応じたSPPゲイン
値を用いて、TE信号を求めるようにした。これによ
り、反射光が変化する再生動作から記録動作への移行
時、または記録済み領域再生動作から未記録領域再生動
作への移行時に、それぞれの反射光に応じた適切なSP
Pゲイン値を設定して、MPP信号とSPP信号の振幅
差を無くし、レンズシフト時に発生するTE信号のオフ
セットをキャンセルすることができる。
【0056】(実施の形態2)以下に、本発明の実施の
形態2にかかる光ディスク装置について説明する。実施
の形態2では、サーボエラー信号としてTE信号を生成
する場合の実施例について説明する。図8は、本実施の
形態2にかかる光ディスク装置のTE信号生成部の構成
を示すブロック図であり、図1に示すTE信号生成部と
同一の構成要素には同一符号を付し、その説明は省略す
る。本実施の形態2にかかるTE信号生成部は、反射光
測定手段6がMB信号及びSB信号を入力して、MSU
M信号レベル及びSSUM信号レベルを測定することを
特徴とする。反射光測定手段6は、4つのSB信号
(E,F,G,H)の総和を求めて、SSUM信号レベ
ルを測定する。
【0057】以上のように構成される光ディスク装置の
動作について図9を用いて説明する。図9は、レンズシ
フトが発生している状態で、再生動作から記録動作へ移
行した時の、MSUM信号(a)、SSUM信号
(b)、MPP信号(c)、SPP信号(d)、SPP
1信号(e)、及びTE信号(f)の波形図である。M
SUM1は、再生動作時のメインビーム総和信号レベル
であり、MPP信号、SPP信号及びSPP1信号に生
じるオフセットはそれぞれ、MPPofs1、SPPo
fs1及びSPP1ofs1である。まず、予めスピン
アップ動作時にSPPゲイン調整を行い、MPP信号と
SPP1信号の振幅を等しくし、再生動作時にTE信号
にオフセットが発生しないようにしておく。次に、再生
動作から記録動作に移行すると、メインビームに対する
光ディスクからの反射光量が増加することから、反射光
測定手段6で記録動作時のメインビーム総和信号レベル
(MSUM2)を測定し、第1のゲイン値演算手段7で
MSUM信号レベルの変化率を求める。MSUM信号レ
ベルの変化率をα=MSUM2/MSUM1とすると、
MPP信号に生じるオフセットもα倍になり、MPPオ
フセットはMPPofs1からMPPofs2に変化す
る。また、記録動作時はサブビームに対する光ディスク
からの反射光量も増加するため、反射光測定手段6でサ
ブビーム総和信号レベル(SSUM2)を測定し、第1
のゲイン値演算手段7でSSUM信号レベルの変化率を
求める。このときのSSUM信号レベルの変化率βをβ
=SSUM2/SSUM1とすると、SPP信号に生じ
るオフセットもβ倍になり、SPPオフセットはSPP
ofs1からSPPofs2に変化する。SPP信号の
変化によってSPP1信号のオフセットも変化するが、
MSUM信号レベルの変化率とSSUM信号レベルの変
化率とが異なるため、MPP信号に発生するオフセット
とSPP1信号に発生するオフセットに差が生じる。よ
って、MPP信号とSPP1信号のオフセットを等しく
するために、第1のゲイン値演算手段7はSSUM信号
レベルの変化率に対するMSUM信号レベルの変化率の
比であるα/βを求め、再生動作時のSPPゲイン値k
1にα/βを積算して、記録動作時のSPPゲイン値k
2を求める。以上のようにして求められた記録動作時の
SPPゲイン値k2は、記憶手段8に設けられた第2の
記憶領域に記憶されるとともに、記録動作時にSPPゲ
イン可変手段5に設定される。以降の動作については実
施の形態1と同様であるため説明は省略する。
【0058】なお、本実施の形態2では、反射光変化時
にメインビームとサブビームの両方の変化率を求めてい
ることから、記録済み領域再生動作から記録済み領域再
生動作への移行時におけるSPPゲイン値は、上述の再
生動作から記録動作への切り換え時のSPPゲイン値の
制御方法と同様の方法で制御でき、よってその説明は省
略する。以上のように本実施の形態2にかかる光ディス
ク装置では、上記実施の形態1にかかる光ディスク装置
と、光ディスクからの反射光が変化する際の、サブサー
ボエラー信号の変化率の求め方が異なるだけであり、実
施の形態1と同様の効果が得られる。
【0059】(実施の形態3)以下に、本発明の実施の
形態3にかかる光ディスク装置について説明する。本実
施の形態3では、サーボエラー信号としてTE信号を生
成する場合の実施例について説明する。本実施の形態3
にかかる光ディスク装置のTE信号生成部の構成は図1
に示すTE信号生成部と同様であるため、その説明は省
略する。本実施の形態3にかかるTE信号生成部は、記
憶手段8でSPPゲイン値とともに、光ディスク特性、
光ディスクの種類、及びメーカの種類に関する情報を記
憶することを特徴とする。
【0060】以上のように構成される光ディスク装置の
動作について、図10〜図12を用いて説明する。図1
0は、光ディスクの種類毎のレーザ光の出射パワーに対
するMSUM信号/SSUM信号のレベルの特性を示す
図である。A及びBは有機色素の構成が異なるCD−R
ディスクの特性であり、CはCD−RWディスクの特性
である。また、図11は、CD−Rディスクへの出射パ
ワーに対するMSUM信号レベル、及びSSUM信号レ
ベルの変化の特性を示す図である。図11に示すよう
に、CD−Rでは出射パワーが低いところでは出射パワ
ーの増加に比例してMSUM信号レベルもSSUM信号
レベルも増加していく。しかし、出射パワーの増加に伴
い、光ディスク上にはメインビームにより記録マークが
形成され始めるため、出射パワーが増加しても光ディス
クからの反射光量が減少し、そのためMSUM信号は一
定のレベルとなる。それに対してSSUM信号レベル
は、サブビームにより光ディスク上に記録マークが形成
されることがないため、出射パワーの増加に比例して増
加していく。なお、サブビームの反射光はメインビーム
によって形成される記録マークからのクロストーク等の
影響を受けるため、SSUM信号レベルの増加率は減少
する。よって、CD−Rディスクの特性は図11に示す
A,Bのような特性となるが、光ディスクの有機色素に
よりその特性は異なる。図12に、CD−RWディスク
への出射パワーに対するMSUM信号レベル及びSSU
M信号レベルの変化の特性を示す。CD−RWディスク
では、メインビームにより光ディスク上に記録マークが
形成されても、CD−Rディスクのような急激なMSU
M信号レベルの低下は発生しないため、図12に示すよ
うに、MSUM信号レベルはSSUM信号レベルとほぼ
同様な特性となる。
【0061】以上のように、光ディスクの種類または有
機色素の種類によって、記録動作時のMUSM信号レべ
ル、SSUM信号レベルの特性が変化することから、本
実施の形態3にかかる光ディスク装置では、記録動作時
に、制御手段により光ディスクからディスク情報を読み
出し、SPPゲイン値k2とディスク情報に含まれる光
ディスク特性、光ディスクの種類、及びメーカの種類に
関する情報とを対応付けて記憶手段8に記憶するように
する。そして、以降の記録動作において、制御手段が、
光ディスクからディスク情報を読み出し、その光ディス
クが既に記憶手段8にSPPゲイン値が記憶されている
種類の光ディスクであれば、記憶手段8よりそのSPP
ゲイン値を読み出し、記録動作開始と同時にSPPゲイ
ン可変手段5に設定する。なお、本実施の形態3にかか
る光ディスク装置では、実際に任意のデータを記録する
前に予め記録動作を行い、その時にSPPゲイン値k2
を求めるとともに、光ディスク特性、光ディスクの種類
及びメーカの種類に関する情報を読み出し、それらを記
憶手段8に記憶する。例えば、最適パワーを求めるため
のOPCと呼ばれる試し書き動作時に求める。
【0062】以上のように本実施の形態3にかかる光デ
ィスク装置では、記録動作時に、SPPゲイン値ととも
に、光ディスク特性、光ディスクの種類及びメーカの種
類を記憶するようにした。これにより、記録動作時に
は、光ディスクの特性及び種類に応じて適切なSPPゲ
イン値を設定してMPP信号とSPP信号の振幅差を無
くし、TE信号のオフセットをキャンセルすることがで
きる。
【0063】(実施の形態4)以下に、本発明の実施の
形態4にかかる光ディスク装置について説明する。本実
施の形態4では、サーボエラー信号としてTE信号を生
成する場合の実施例について説明する。本実施の形態4
にかかる光ディスク装置のTE信号生成部の構成要素は
図1に示すTE信号生成部と同様であるためその説明は
省略する。本実施の形態4にかかる光ディスク装置で
は、記録動作時に、記憶手段8で光ディスク回転速度別
にSPPゲイン値を記憶することを特徴とする。
【0064】以上のように構成される光ディスク装置の
動作について図13を用いて説明する。図13は、記録
動作時における光ディスクの回転速度毎の出射パワーに
対するMSUM信号レベル/SSUM信号レベル値の特
性を示す図である。A,B,Cはそれぞれ光ディスク回
転速度が異なり、A>B>Cである。図13に示すよう
に、記録動作時には、同じ出射パワーでも光ディスクの
回転速度により、MSUM信号レベルとSSUM信号レ
ベルの比が異なる。よって本実施の形態4にかかる光デ
ィスク装置では、記録動作時に、所定の光ディスク回転
速度でのSPPゲイン値k2を取得し、取得したSPP
ゲイン値k2と光ディスクの回転速度とを対応付けて記
憶手段8に記憶する。そして、以降の記録動作時には、
制御手段が、光ディスク回転速度に応じたSPPゲイン
値k2を記憶手段8より読み出し、記録動作開始と同時
にSPPゲイン可変手段5に設定する。なお、光ディス
クの回転速度は制御手段が制御する。また、本実施の形
態4にかかる光ディスク装置では、実際に任意のデータ
を記録する前に予め記録動作を行い、その時に所定の光
ディスクの回転速度に対応するSPPゲイン値k2を求
め、記憶手段8に記憶する。例えば、最適パワーを求め
るためのOPCと呼ばれる試し書き動作時に求める。
【0065】以上のように本実施の形態4にかかる光デ
ィスク装置は、記録動作時には、光ディスクの回転速度
に応じて適切なSPPゲイン値を求めて記憶するように
した。これにより、記録動作時には、光ディスクの回転
速度に応じてSPPゲイン値を設定してMPP信号とS
PP信号の振幅差を無くし、TE信号のオフセットをキ
ャンセルすることができる。
【0066】(実施の形態5)以下に、本発明の実施の
形態5にかかる光ディスク装置について説明する。本実
施の形態5では、サーボエラー信号としてTE信号を生
成する場合の実施例について説明する。本実施の形態5
にかかる光ディスク装置のTE信号生成部の構成は図1
に示すTE信号生成部と同様であるため、その説明は省
略する。本実施の形態5にかかる光ディスク装置では、
記録動作時に、レーザ光の出射パワー毎にSPPゲイン
値を求めて記憶手段8に記憶することを特徴とする。
【0067】以上のように構成される光ディスク装置の
動作について図14を用いて説明する。図14に、CD
−Rディスクにおける、レーザ光の出射パワーに対する
MSUM信号レベル/SSUM信号レベルの特性を示
す。上記実施の形態3で説明したように、出射パワーが
低いところでは、出射パワーの増加に応じて光ディスク
からの反射光量も増加するので、MSUM信号レベル/
SSUM信号レベルの比は大きくなっていく。しかし、
図のA点の出射パワーで光ディスク上に記録マークの形
成が始まり、メインビームに対する光ディスクからの反
射光量の増加率が低下する。さらに出射パワーが増加す
ると、MSUM信号は出射パワーに関係なく一定のレベ
ルとなる。一方、SSUM信号は、メインビームによる
記録マークの形成が始まると、記録マークからのクロス
トークによって増加率は減少するが、出射パワーの増加
に伴い、SSUM信号も増加していく。以上のようなこ
とから、記録動作時に、レーザ光の出射パワー毎にMS
UM信号レベル及びSSUM信号レベルの変化率を求
め、各変化率にSPPゲイン値k1を積算して、SPP
ゲイン値k2を求める。求めたSPPゲイン値k2は出
射パワーと対応付けて記憶手段8に記憶する。そして、
以降の記録動作時には、制御手段が、出射パワーに対応
したSPPゲイン値k2を記憶手段8より読み出し、記
録動作開始と同時にSPPゲイン可変手段5に設定す
る。なお、SPPゲイン値k2は、実際に任意のデータ
を記録する前に、予め記録動作を行って求める。
【0068】以上のように本実施の形態5にかかる光デ
ィスク装置では、記録動作時に、レーザ光の出射パワー
毎にSPPゲイン値を求めて記憶するようにした。これ
により記録動作時には、出射パワーに応じて適切なSP
Pゲイン値を設定して、MPPとSPPの振幅差を無く
し、TE信号のオフセットをキャンセルすることができ
る。
【0069】(実施の形態6)以下に、本発明の実施の
形態6にかかる光ディスク装置について説明する。本実
施の形態6では、サーボエラー信号としてTE信号を生
成する場合の実施例について説明する。本実施の形態6
にかかる光ディスク装置のTE信号生成部の構成は図8
に示すTE信号生成部と同様であるためその説明は省略
する。本実施の形態6にかかる光ディスク装置では、O
PC動作時に、レーザ光の出射パワー毎にSPPゲイン
値を求めて記憶手段8に記憶することを特徴とする。
【0070】以上のように構成される光ディスク装置の
動作について図15を用いて説明する。まず、光ディス
ク装置は記録動作開始前に最適記録パワーを求めるOP
Cを行う。最適記録パワーは、光ディスク上の予め決め
られた領域に、第1の出射パワーから第nの出射パワー
までのレーザ光を所定間隔で出射して、最適な記録パワ
ーを求める。本実施の形態6では、図15に示すように
出射パワーP1〜P6までのレーザ光を一定間隔で出射
してOPCを行い、SPPゲイン値を設定する場合の動
作について説明する。この場合、反射光測定手段6では
P1〜P6の出射パワー時のMSUM信号レベル(MS
UM1〜MSUM6)、及びSSUM信号レベル(SS
UM1〜SSUM6)を測定して、測定結果を第1のゲ
イン値演算手段7に出力する。第1のゲイン値演算手段
7では、変化率α1=MSUM1/SSUM1を求め、
同様にしてα2〜α6も求める。そして、SPPゲイン
値k1にα1を積算してSPPゲイン値(K1)を求
め、同様にして、K2〜K6を求める。そして、記憶手
段8には出射パワーP1〜P6の値と、それらの値に対
応するSPPゲイン値K1〜K6の値を記憶する。そし
て、OPC動作以降の記録動作時には、制御手段が出射
パワーに応じたSPPゲイン値を記憶手段8から読み出
し、SPPゲイン可変手段5に設定する。
【0071】以上のように本実施の形態6にかかる光デ
ィスク装置は、OPC動作時に、レーザ光の出射パワー
に応じてSPPゲイン値を求めて記憶するようにした。
これにより、記録動作時に、出射パワーに応じて適切な
SPPゲイン値を設定し、MPP信号とSPP信号の振
幅差を無くし、TE信号のオフセットをキャンセルする
ことができる。
【0072】(実施の形態7)以下に、本発明の実施の
形態7にかかる光ディスク装置ついて説明する。本実施
の形態7では、サーボエラー信号としてTE信号とレン
ズポジションエラー信号(LE信号)とを求める実施例
について説明する。図16は本実施の形態7にかかる光
ディスク装置のTE信号生成部の構成を示すブロック図
であり、図1に示すTE信号生成部と同一の構成要素に
ついては同一符号を付し、その説明は省略する。本実施
の形態7にかかる光ディスク装置では、図16に示すよ
うにLE信号生成手段10を備えることを特徴とする。
LE信号は、ピックアップ部の対物レンズが中心からど
の程度ずれているかを示す信号である。LE信号生成手
段10は、図17に示すように、MB信号とSB信号と
を入力し、MPP信号とSPP信号を求め、MPP信号
とSPP信号の和をとることで、LE信号を生成する。
【0073】以上のように構成された光ディスク装置の
動作について図18を用いて説明する。まず、光ディス
ク装置は、OPC動作前にMPP信号及びSPP1信号
の振幅が等しくなるようにSPPゲイン調整を行い、S
PPゲイン値を設定する。図18に、SPPゲイン調整
時の、MPP信号(a)、SPP信号(b)、TE信号
(c)、及びLE信号(d)の波形図を示す。まず、ト
ラッキングサーボをOFFにして、図18に示す各波形
を発生させる。このときにMPP信号とSPP1信号の
信号振幅が異なる場合はSPPゲイン調整を行う。この
SPPゲイン調整によりTE信号のオフセットはキャン
セルできるが、実際にはレンズシフトは生じている。こ
のレンズシフトによるオフセットが生じている状態で記
録動作を行うと、記録品質が悪化するため、OPCの結
果も信頼性のない結果となってしまう。よって、SPP
ゲイン調整とともに、LE信号を検出し、制御手段がL
E信号に生じているオフセットLEOfsの値を測定す
る。そして、そのLEOfs値が予め設定した所定値以
下となったときにOPC動作を開始する。なお、レンズ
シフトは対物レンズのトラッキング方向の移動であるた
め、LE信号に生じているオフセットはLE信号生成手
段10でMPP信号とSPP信号の和をとり、交流成分
を打ち消すことで求めることでDC的に求めることでき
る。また、LEOfsの値が所定値以下かどうかは制御
手段が判断する。
【0074】以上のように、本実施の形態7にかかる光
ディスク装置では、OPC動作前にLE信号に生じてい
るオフセットLEOfsの値を測定し、LE信号に生じ
ているオフセットが所定値以下の時にOPC動作を開始
するようにした。これにより、レンズシフトによるオフ
セットが生じている状態で記録動作を行うことなく、O
PC動作の信頼性を高めることができる。
【0075】(実施の形態8)以下に、本発明の実施の
形態8にかかる光ディスク装置ついて説明する。本実施
の形態8では、サーボエラー信号としてTE信号を求め
る実施例について説明する。本実施の形態8にかかる光
ディスク装置のTE信号生成部の構成は、図1に示すT
E信号生成部と同様であるため、その説明を省略する。
【0076】以下、本実施の形態8にかかる光ディスク
装置の動作について、図19を用いて説明する。図19
は、再生状態から記録状態に移行するときの、WGAT
E信号(a)、出射パワー(b)、MSUM信号
(c)、及びRF信号(d)の波形図である。WGAT
E信号とは再生状態と記録状態の切り換えタイミングを
示す信号であり、WGATE信号がLowの時には再生
状態を示し、Highの時には記録状態を示している。
従来の光ディスク装置ではWGATE信号を用いて、光
ディスク装置のサーボ系のゲイン及びオフセットの切換
を行っていた。しかし、図19に示すように、実際はW
GATE信号がHighになってから、記録パワーが出
射される間には時間Tの差があるため、時間Tの間はサ
ーボ系のゲイン及びオフセットが適切な状態でなくな
り、サーボ動作が不安定となる。
【0077】以上のことから、本実施の形態8にかかる
TE信号生成部では、まず、反射光測定手段6でMSU
M信号レベルを測定する。次に、制御手段がMSUM信
号レベルの値(MSUM値)を認識して、その値が予め
設定した所定値以上変化した場合、動作が再生動作から
記録動作へまたは再生動作から記録動作へ移行したと判
断する。そして、設定を各動作に応じて再生設定から記
録設定または記録設定から再生設定に切り換える。
【0078】なお、反射光測定手段6は、光ディスクか
らの反射光からMSUM信号と同様にRF信号も検出で
きるので、制御手段がRF値を認識しその値が所定値以
上変化した場合、動作が移行したと判断するようにして
も良い。この場合、反射光測定手段6はメインビーム信
号から高周波のRF成分を抽出してRF信号を求める。
【0079】以上のように、本実施の形態8にかかる光
ディスク装置は、MSUM値またはRF値に基づいて、
再生動作と記録動作との切り換えを判断して、再生設定
と記録設定との設定切り換えを行うようにした。これに
より、光ディスクからの反射光が変化した時に適切なS
PPゲイン値を設定して、MPP信号とSPP信号の振
幅差を無くし、TE信号のオフセットをキャンセルする
ことができる。
【0080】(実施の形態9)以下に、本発明の実施の
形態9について説明する。本実施の形態9では、サーボ
エラー信号としてTE信号を求める実施例について説明
する。図20は本実施の形態9にかかる光ディスク装置
のTE信号生成部のブロック図を示すものであり、図1
に示すTE信号生成部と同一の構成要素には同一符号を
付し、その説明は省略する。本実施の形態9にかかる光
ディスク装置では、スピンアップ動作中のゲイン調整動
作時に、TEゲイン可変手段11にTE信号が所定の振
幅となるようにTEゲイン値を設定する。具体的には、
制御手段が、スピンアップ動作中のフォーカスサーボ動
作開始時に、TEゲイン可変手段11が出力するS字信
号(TE信号)をモニタし、そのS字信号が一定幅にな
るようにTEゲイン値を設定する。また、第1のゲイン
値演算手段7はMSUM信号レベルの変化に応じて最適
なTEゲイン値を算出する。
【0081】以上のように構成される光ディスク装置に
おける、再生動作から記録動作への移行時のTEゲイン
値の制御方法を図21、図22を用いて説明する。図2
1は再生状態のTE信号生成部のゲイン配分を示すブロ
ック図であり、図22は記録状態のTE信号生成部のゲ
イン分布を示すブロック図である。まず、光ディスク装
置は、スピンアップ動作時にSPPゲイン調整を行い、
図21に示すように、SPPゲイン値k1をSPPゲイ
ン可変手段5に設定するとともに記憶手段8に記憶す
る。同様にTEゲイン調整を行い、TEゲイン値k4を
TEゲイン可変手段11に設定するとともに記憶手段8
に記憶する。
【0082】続いて、再生動作から記録動作へ移行して
光ディスクからの反射光量が増加すると、MSUM信号
レベル及びSSUM信号レベルも増加する。再生動作時
のMSUM信号レベルをMSUM1とし、記録動作時の
MSUM信号レベルをMSUM2とすると、MSUM信
号レベルの変化率αはα=MSUM2/MSUM1にな
る。また、再生動作時のSSUM信号レベルをSSUM
1とし、記録動作時のSSUM信号レベルをSSUM2
とすると、SSUM信号レベルの変化率βはβ=SSU
M2/SSUM1となる。第1のゲイン値演算手段7
は、例えば、実施の形態1で説明した方法でSPPゲイ
ン値の倍率α/βを算出し、k1とα/βの積算してS
PPゲイン値k2を求める。SPPゲイン値k2は、図
22に示すように記憶手段8に記憶されるとともに、S
PPゲイン可変手段5に設定される。SPPゲイン可変
手段5はSPP信号にk2を積算してSPP1’信号を
生成する。SPP1’信号は再生動作時のSPP1信号
のα倍となりMPP信号とゲインが等しくなる。また同
様にして、記録動作時に、TE信号生成手段9で生成さ
れるTE1’信号もTE1信号と比べてα倍となる。よ
って、第1のゲイン値演算手段7ではMSUM信号レベ
ルの変化率αの逆数である(1/α)を求め、再生動作
時のTEゲイン値k4に1/αを積算して、TEゲイン
値k4’を求める。TEゲイン値k4’は記憶手段8に
記憶されるとともに、TEゲイン可変手段11に設定さ
れる。そして、以降の記録動作時には、記録動作開始と
同時にSPPゲイン可変手段5のSPPゲイン値をk1
からk2に切り換え、かつ、TEゲイン値をk4からk
4’に切り換える。TEゲイン可変手段11は、再生動
作時にはTE2信号を、記録動作時にはTE1’にk
4’を積算してTE2’信号を出力する。なお、SPP
ゲイン値k2、TEゲイン値k4’は、任意のデータを
記録する前に、予め記録動作を行って求め、記憶手段8
に記憶する。例えば、最適パワーを求めるためのOPC
と呼ばれる試し書き動作時に求める。
【0083】以上のように本実施の形態9にかかる光デ
ィスク装置では、光ディスクからの反射光が変化する際
に、その反射光量の変化率を求め、その変化率に基づい
て、サブサーボエラーゲイン値(SPPゲイン値)とサ
ーボエラーゲイン値(TEゲイン値)とを算出した。そ
して、反射光の変化前と変化後のSPPゲイン値とTE
ゲイン値とを記憶し、それぞれの反射光に応じて適切な
SPPゲイン値とTEゲイン値とを用いて、サーボエラ
ー信号(TE信号)を求めるようにした。これにより、
反射光が変化した際に、TEゲイン値を切り換えて設定
して、TE信号の振幅を一定に保つことができる。
【0084】(実施の形態10)以下に、本実施の形態
10にかかる光ディスク装置について説明する。本実施
の形態10では、サーボエラー信号としてTE信号を求
める実施例について説明する。図23は、本実施の形態
10にかかる光ディスク装置のTE信号生成部の構成を
示すブロック図であり、図20に示すTE信号生成部と
同一の構成要素には同一符号を付し説明を省略する。T
Eオフセット測定手段12はTEゲイン可変手段11の
通過後のTE信号に生じるオフセットを測定する。具体
的には、S字信号であるTE信号のピークレベルとボト
ムレベルとを検出して、(ピークレベル+ボトムレベ
ル)/2の演算により、TE信号の中心を求めて、基準
電圧Vrefからのオフセットを求める。TEオフセット
補正手段13はTEオフセット測定手段12が測定した
オフセット値からオフセット補正値を生成する。これに
より、加算器23でTC信号のオフセットをキャンセル
できる。
【0085】以上のように構成された光ディスク装置の
動作について説明する。まず、この光ディスク装置で
は、スピンアップ動作時に、例えば、実施の形態1に説
明した方法でSPPゲイン調整を行い、SPPゲイン値
をSPPゲイン可変手段5に設定するとともに記憶手段
8に記憶する。また、例えば、実施の形態9で説明した
方法によりTEゲイン調整を行い、TEゲイン値をTE
ゲイン可変手段11に設定するとともに記憶手段8に記
憶する。このときのTEゲイン値を第1のゲインG1と
して、以下、説明を行う。差動プッシュプル法によるト
ラッキングサーボ制御では上記実施の形態で説明したよ
うに、MPP信号とSPP1信号の振幅が等しくなるよ
うにSPPゲイン値を適切な値に設定すれば、対物レン
ズのレンズシフトが生じてもTE信号にはオフセットが
発生しない。しかし、実際には、オフセット調整の調整
誤差等で残るオフセットが存在する。図24にTEゲイ
ンの変化に対するオフセットの変化を図示する。TEオ
フセット測定手段12では、TEゲイン可変手段11に
第1のゲインG1を設定したときに発生する第1のTE
オフセットOfs1を測定する。TEオフセットOfs
1はTEオフセット補正手段13に設定されとともに記
憶手段8に記憶される。
【0086】続いて、再生動作から記録動作への移行時
には、第1のゲイン値演算手段7が出射パワーP2〜P
nに対応するSPPゲイン値(K2〜Kn)とTEゲイ
ン値(G2〜Gn)を求め、TEゲイン可変手段11に
対して、TEゲイン値G2〜Gnを設定する。その際、
TEオフセット測定手段12は、TE信号に発生するT
EオフセットOfs2からOfsnを測定する。求めた
オフセット値は図25に示すように、一次関数を示すた
め、この関数を用いてG2〜Gn間のTEゲイン値に対
応するOfsnも求めることができる。以上のようにし
て求められる、TEオフセット値は、TEオフセット補
正手段13に設定されるとともに記憶手段8に記憶され
る。そして以降の記録動作時には、制御手段が、出射パ
ワーに応じたSPPゲイン値、TEゲイン値、及びTE
オフセット値を記憶手段8から読み出して同時に切り換
える。
【0087】なお、記録動作時のSPPゲイン値、TE
ゲイン値、及びTEオフセット値は、実際に任意のデー
タを記録する前に予め記録動作を行い、その時に求める
ようにする。例えば、最適パワーを求めるためのOPC
と呼ばれる試し書き動作時に求める。
【0088】以上のように本実施の形態10にかかる光
ディスク装置では、光ディスクからの反射光が変化する
際に、その反射光量の変化率を求め、その変化率に基づ
いて、サブサーボエラーゲイン値(SPPゲイン値)、
サーボエラーゲイン値(TEゲイン値)及びサーボエラ
ー信号(TE信号)のTEオフセット値を算出する。そ
して、反射光の変化前と変化後のSPPゲイン値、TE
ゲイン値及びTEオフセット値とを記憶し、それぞれの
反射光に応じて適切なSPPゲイン値、TEゲイン値、
TEオフセット値とを用いて、サーボエラー信号(TE
信号)を求めるようにする。これにより、TEゲイン値
を反射光に応じて切り換える際に、TE信号のオフセッ
トを補正して、TE信号にオフセットを生じないように
することができる。
【0089】(実施の形態11)以下に、本発明の実施
の形態11にかかる光ディスク装置について説明する。
本実施の形態11では、サーボエラー信号としてトラッ
キングクロス信号(TC信号)を生成する実施例につい
て説明する。TC信号とは、シーク動作時にトラックの
本数を計測するために用いる信号である。光ディスク装
置では、予めしきい値を設定しTC信号がしきい値を越
える数を計測するが、このTC信号のレベルが小さくな
り、しきい値を越えないとトラックの数を誤判別する可
能性がある。
【0090】図26は、本実施の形態11にかかる光デ
ィスク装置のTC信号生成部の構成を示すブロック図で
ある。図1に示すTE信号生成部と同一の構成要素には
同一符号を付し、その説明は省略する。メインビーム総
和信号生成手段(MSUM信号生成手段)14は、メイ
ンビーム受光部1からのMB信号を入力し、MSUM信
号を生成して、TC信号生成手段16と第2のゲイン値
演算手段20とに出力する。MSUM信号は、4つのM
B信号(A,B,C,D)の総和信号をLPF(Low Pa
ss Filter)に通し、RF成分を除去することで求め
る。また、サブビーム総和信号生成手段(SSUM信号
生成手段)15は、サブビーム受光部2からのSB信号
を入力し、SSUM信号を生成して、サブビーム総和信
号ゲイン可変手段(SSUM信号ゲイン可変手段)17
と第2のゲイン値演算手段20とに出力する。SSUM
信号は、4つのSB信号(E,F,G,H)の総和信号
をLPF(Low Pass Filter)に通し、RF成分を除去
することで求める。SSUM信号ゲイン可変手段17は
SSUM信号をSSUM信号ゲイン値倍に増幅したSS
UM1信号をTC信号生成手段16に出力する。TCゲ
イン可変手段18は、TC信号をTCゲイン値倍に増幅
したTC1信号を出力する。第2のゲイン値演算手段2
0ではMSUM信号レベル及びSSUM信号レベルの変
化に応じて所定の演算を行い、最適なSSUMゲイン値
と最適なTCゲイン値とを求める。TC信号生成手段1
6は、MSUM信号及びSSUM1信号から式(8)に
より、 TC=MSUM−SSUM1・・・・・(8) TC信号を生成する。判別手段19は、光ディスク上の
所定のアドレスを読み出し光ディスク上の未記録領域と
記録済み領域をを判別する。
【0091】以上のように構成された光ディスク装置の
動作について説明する。未記録領域のシーク動作時と記
録済み領域のシーク動作時とでは、光ディスクからの反
射光が変化する。従って、本実施の形態11にかかる光
ディスク装置では、予め判別手段19によって、光ディ
スク上の未記録領域と記録済み領域を判別して、それぞ
れの領域でシーク動作を行い、MSUM信号の変化率α
を算出して、SSUMゲイン値およびTCゲイン値を求
め、それらのゲイン値を記憶手段8に記憶する。以下、
未記録領域シーク動作から記録済み領域のシーク動作へ
の移行する場合のSSUMゲイン値とTCゲイン値の制
御方法について図27を用いて説明する。図27は光デ
ィスク上の未記録領域及び記録済み領域に対してシーク
動作を行った時の、TE信号(a)、MSUM信号
(b)、SSUM信号(c)、TC信号(d)、及びT
C1信号(e)の波形図である。まず、未記録領域シー
ク動作時に、TC1信号の振幅が一定になるように、S
SUM信号ゲイン可変手段17にSSUMゲイン値k5
を、TCゲイン可変手段18にTCゲイン値k6を設定
する。
【0092】続いて、図27に示すように未記録領域シ
ーク動作から記録済み領域シーク動作に移行にすると、
光ディスクからの反射光量が減少するのでMSUM信号
及びSSUM信号の振幅は変化する。第2のゲイン値演
算手段20は、MSUM信号の振幅が変化すると、MS
UM信号の振幅の変化率αを算出する。未記録領域シー
ク動作時のMSUM信号レべルをMSUM1、記録済み
領域シーク動作時のMSUM信号レベルをMSUM2と
すると、変化率αはα=MSUM2/MSUM1とな
る。なお、シーク動作中において反射光の変化率はメイ
ンビームとサブビームとで等しいので、MSUM信号レ
ベルの変化率は、SSUM信号レベルの変化率と同じに
なる。第2のゲイン値演算手段20は、SSUMゲイン
値k5にαを積算したSSUMゲイン値k5’を求め
る。SSUMゲイン値k5’はSSUM信号ゲイン可変
手段17に設定されるとともに記憶手段8に記憶され
る。また、TC信号はMSUM信号レベルの変化に伴い
α倍に変化することから、第2のゲイン値演算手段20
はTCゲイン値k6にαの逆数1/αを積算して、TC
ゲイン値k6’を求める。TCゲイン値k6’は記憶手
段8に記憶されるとともにTCゲイン可変手段18に設
定される。以上のような動作はスピンアップ動作時に行
うようにする。そして、以降の動作において、記録済み
領域シーク動作から未記録領域シーク動作移行時に、記
憶手段8に記憶しているSSUMゲイン値及びTCゲイ
ン値を切り換えてSSUM信号ゲイン可変手段17、T
Cゲイン可変手段18に設定する。
【0093】なお、再生動作中にシーク動作を行うとき
に、判別手段19によって、予めシーク開始アドレス
と、シーク終了アドレスで光ディスク状態が異なること
がわかっている場合は、シーク動作時にSSUM信号ゲ
イン値とTCゲイン値とを切り換える。
【0094】以上のように本実施の形態11にかかる光
ディスク装置では、記録済み領域シーク動作時と未記録
領域シーク動作時に、光ディスクからの反射光量の変化
率を求め、その変化率に基づいて、サーボエラーゲイン
値(TCゲイン値)、サブビームの総和信号のゲイン値
を算出して各値を記憶した。そして、それぞれの反射光
に応じて適切なSSUMゲイン値とTCゲイン値とを設
定して、サーボエラー信号(TC信号)を求めるように
した。これにより、シーク動作時において、反射光の変
化に応じて、ゲイン値を切り換えて設定する時に、TC
信号にゲイン差が生じず、シーク動作の安定化を図るこ
とができる。
【0095】なお、実施の形態11では、未記録領域シ
ーク動作から記録済み領域のシーク動作へ移行する場合
を例に挙げ説明を行ったが、記録済み領域シーク動作か
ら未記録領域シーク動作へ移行する場合も、同様にして
反射光に応じたSSUMゲイン値及びTCゲイン値を求
め、SSUMゲイン値及びTCゲイン値を制御するよう
にしても良い。
【0096】また、実施の形態11では、MSUM信号
レベルの変化率に応じて、SSUMゲイン値とTEゲイ
ン値を求める方法について説明したが、シーク動作中に
おいて反射光の変化率はメインビームとサブビームとで
等しいことから、SSUM信号レベルの変化率に応じ
て、SSUMゲイン値とTEゲイン値を求めるようにし
ても良い。
【0097】(実施の形態12)以下に、本発明の実施
の形態12にかかる光ディスク装置について説明する。
本実施の形態12では、サーボエラー信号としてTC信
号を生成する実施例について説明する。図28は、本実
施の形態12にかかる光ディスク装置のTC信号生成部
の構成を示すブロック図であり、図26に示すTC信号
生成部装置と同一の構成要素には同じ符号を付しその説
明を省略する。TCオフセット測定手段21はTCゲイ
ン可変手段18通過後のTC信号に生じるオフセットを
測定する。具体的には、S字信号であるTC信号のピー
クレベルとボトムレベルとを検出して、(ピークレベル
+ボトムレベル)/2の演算により、TC信号の中心を
求めて、基準電圧Vrefからのオフセットを求める。T
Cオフセット補正手段22はTCオフセット測定手段2
1で測定したオフセット値を用いてオフセットを打ち消
すオフセット補正値を生成する。これにより、加算器2
3でTC信号のオフセットをキャンセルできる。
【0098】以上のように構成された光ディスク装置
の、記録済み領域シーク動作から未記録領域シーク動作
への移行する場合のSSUMゲイン値とTCゲイン値の
制御方法について図29を用いて説明する。図29は記
録済み領域から未記録領域にシーク動作が移行した時
の、MSUM信号(a)、TC信号(b)、TC1信号
(c)、及びTC2信号(d)の波形図である。本実施
の形態12にかかる光ディスク装置では、まず、記録済
み領域のシーク動作時に、制御手段が、TC2信号の出
力が所定の振幅となるようなSSUMゲイン値k5、T
Cゲイン値k6を、SSUM信号ゲイン可変手段17と
TCゲイン可変手段18に設定する。この時、TCオフ
セット測定手段21は、TC1信号に生じるオフセット
Ofs1を測定する。
【0099】続いて、未記録領域にシーク動作が移行す
ると、MSUM信号の振幅が増加するため、第2のゲイ
ン値演算手段20ではMUSM信号の振幅とSSUM信
号の振幅とが等しくなるようにMSUM信号の変化率α
を求め、SSUMゲイン値k5をα倍して、k5’を求
める。なお、記録済み領域シーク動作時のMSUM信号
レベルをMSUM1、未記録領域シーク時のMSUM信
号レベルをMSUM2とすると、変化率αはα=MSU
M2/MSUM1となる。また、TC信号の振幅もα倍
になるため、第2のゲイン値演算手段20は、TC1信
号の出力が変化しないようにTCゲイン値k6を1/α
倍したTCゲイン値k6’を求め、TCゲイン可変手段
18に設定する。この時、TCオフセット測定手段21
は、TC1信号に生じるオフセットOfs2を測定す
る。以上のようにして求めた、SSUMゲイン値k5,
k5’、TCゲイン値k6,k6’、及びオフセットO
fs1,オフセットOfs2は記憶手段8に記憶する。
そして、以降の動作において、記録済み領域シーク動作
から未記録領域シーク動作移行時に、制御手段が記憶手
段8に記憶しているそれぞれの設定値を切り換えてSS
UM信号ゲイン可変手段17、TCゲイン可変手段18
及びTCオフセット補正手段22に設定する。
【0100】以上のように本実施の形態12にかかる光
ディスク装置では、記録済み領域シーク動作時と未記録
領域シーク動作時に、光ディスクからの反射光量の変化
率を求め、その変化率に基づいて、サブビームの総和信
号のゲイン値(SSUMゲイン値)、サーボエラーゲイ
ン値(TCゲイン値)及びサーボエラー信号(TC信
号)のオフセット値を算出して各値を記憶した。そし
て、それぞれの反射光に応じて適切なSSUMゲイン
値、TCゲイン値及びTCオフセット値を設定して、T
C信号を求めるようにした。これにより、TCゲイン値
を切り換えて設定する時に、TC信号のオフセット値を
補正して、TC信号にオフセットが生じないようにする
ことができる。
【0101】なお、上記実施の形態1〜実施の形態12
では、サーボエラー信号としてTE信号、LE信号また
はTC信号を求める動作について説明したが、本発明の
光ディスク装置はこの動作に限るものではなく、サーボ
エラー信号としてFE信号を求める場合も同様にしてサ
ブサーボエラーゲイン値を制御できる。FE信号を求め
る場合は、MB信号から式(4)を用いてMFE信号を
求める手段と、SB信号から式(5)を用いてSFE信
号を求める手段と、MFE信号とSFE信号とからFE
信号を求める手段を備え、上記実施の形態に示した方法
で、MFE信号とSFE信号との振幅差を無くすように
サーボエラー信号のゲイン値kを制御すればよい。
【0102】また、上記実施の形態では、CD−Rを例
に挙げ説明を行ったが、本発明はこれに限るものではな
く、他の記録型の光ディスクにも適応できる。他の記録
型の光ディスクとしては例えばCD−RWが挙げられ
る。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明の光ディスク装置
は、メインビームとサブビームを光ディスクに出射し、
メインビームの反射光から得られるメインサーボエラー
信号とサブビームの反射光から得られるサブサーボエラ
ー信号とからサーボエラー信号を生成し、サーボ制御を
行う光ディスク装置であり、反射光が変化する動作の切
り換え時に、適切なサブサーボエラー信号のゲイン値を
設定して、メインサーボエラー信号とサブサーボエラー
信号の振幅差を無くすようにした。これにより、光ディ
スクからの反射光が変化してもサーボエラー信号にオフ
セットが生じることなく、サーボ動作の追従性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
のTE信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
のMPP信号生成手段及びSPP信号生成手段の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
のサーボ動作を説明するための図で、フォーカスサーボ
動作開始時の、MPP信号(a)、SPP1信号(b)
及びTE信号(c)の波形を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
において、レンズシフト状態でトラッキングサーボ動作
を開始した際の、スポットと受光素子の位置関係を説明
するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
のサーボ動作を説明するための図で、記録動作時の、出
射パワー(a)、MSUM信号(b)及びSSUM信号
(c)の波形を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
のサーボ動作を説明するための図で、レンズシフトが発
生した状態で再生動作から記録動作に移行した時の、M
SUM信号(a)、出射パワー(b)、MPP信号
(c)、SPP1信号(d)及びTE信号(e)の波形
を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1にかかる光ディスク装置
のサーボ動作を説明するための図で、レンズシフトが発
生した状態で記録済み領域から未記録領域に移動した時
の、MSUM信号(a)、MPP信号(b)、SPP1
信号(c)及びTE信号(d)の波形を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかる光ディスク装置
のTE信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態2にかかる光ディスク装置
のサーボ動作を説明するための図で、レンズシフトが発
生した状態で再生動作から記録動作に移行した時の、M
SUM信号(a)、SSUM信号(b)、MPP信号
(c)、SPP1信号(d)及びTE信号(e)の波形
を示す図である。
【図10】光ディスクの種類毎の、レーザ光の出射パワ
ーに対するMSUM信号/SSUM信号の特性を示す図
である
【図11】CD−Rディスクにレーザ光を出射した際
の、出射パワーに対するMSUM信号及びSSUM信号
の特性を示す図である。
【図12】CD−RWディスクにレーザ光を出射した際
の、出射パワーに対するMSUM信号及びSSUM信号
の特性を示す図である。
【図13】記録動作時における光ディスク回転速度毎
の、レーザ出射パワーに対するMSUM信号/SSUM
信号の特性を示す図である。
【図14】レーザ光の出射パワーに対するMSUM信号
/SSUM信号の特性を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態6にかかる光ディスク装
置の、OPC動作時のSPPゲイン設定動作を示す図で
ある。
【図16】本発明の実施の形態7にかかる光ディスク装
置のTE信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の実施の形態7にかかる光ディスク装
置のLE信号生成手段の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態7にかかる光ディスク装
置のサーボ動作を説明するための図で、SPPゲイン調
整時の、MPP信号(a)、SPP信号(b)、TE信
号(c)及びLE信号(d)の波形を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態8にかかる光ディスク装
置のサーボ動作を説明するための図で、再生動作から記
録動作への移行時の、WGATE信号(a)、出射パワ
ー(b)、MSUM信号(c)及びRF信号(d)の波
形を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態9にかかる光ディスク装
置のTE信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施の形態9にかかる光ディスク装
置の再生状態でのTE信号生成部のゲイン配分を示すブ
ロック図である。
【図22】本発明の実施の形態9にかかる光ディスク装
置の記録状態でのTE信号生成部のゲイン配分を示すブ
ロック図である。
【図23】本発明の実施の形態10にかかる光ディスク
装置のTE信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態10にかかる光ディスク
装置のサーボ動作を説明するための図で、ゲインの変化
に対するオフセットの変化を示す図である。
【図25】本発明の実施の形態10にかかる光ディスク
装置のサーボ動作を説明するための図で、ゲインとオフ
セットの比例関係を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態11にかかる光ディスク
装置のTC信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の実施の形態11にかかる光ディスク
装置のサーボ動作を説明するための図で、未記録領及び
記録済み領域のシーク動作時に得られる、TE信号
(a),MSUM信号(b)、SSUM信号(c)、T
C信号(d)及びTC1信号(e)の波形を示す図であ
る。
【図28】本発明の実施の形態12にかかる光ディスク
装置のTC信号生成部の構成を示すブロック図である。
【図29】本発明の実施の形態12にかかる光ディスク
装置のサーボ動作を説明するための図で、未記録領域及
び記録済み領域のシーク動作時に得られる、MSUM信
号(a)、TC信号(b)、TC1信号(c)及びTC
2信号(d)の波形を示す図である。
【図30】従来の光ディスク装置の受光部の構成を示す
図である。
【図31】従来の光ディスク装置のサーボ動作を説明す
るための図で、(a)レーザの出射パルス、(b)光デ
ィスクからの反射光レベル、(c)サンプルホールドの
タイミング、(d)サンプルホールド後の反射光レベル
を示している。
【符号の説明】
1、31 メインビーム受光部 2a,b、32a,bサブビーム受光部 3 MPP信号生成手段 4 SPP信号生成手段 5 SPPゲイン可変手段 6 反射光測定手段 7 第1のゲイン値演算手段 8 記憶手段 9 TE信号生成手段 10 LE信号生成手段 11 TEゲイン可変手段 12 TEオフセット測定手段 13 TEオフセット補正手段 14 MSUM信号生成手段 15 SSUM信号生成手段 16 TC信号生成手段 17 SSUM信号ゲイン可変手段 18 TCゲイン可変手段 19 判別手段 20 第2のゲイン値演算手段 21 TCオフセット測定手段 22 TCオフセット補正手段 23 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加地 俊彦 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 藤本 光輝 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 5D117 AA02 AA10 CC06 FF09 FF14 FF15 FF19 FF21 FX06 5D118 AA18 BA01 BF02 BF03 BF07 BF12 CA02 CA08 CB03 CD01 CD02 CD03 CD06 CD08 CD11 CD18 CF17 CG04 CG14 CG33 CG44 DA33 DA35

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対してメインビームとサブ
    ビームからなるレーザ光を出射し、前記光ディスクから
    の反射光として、目的トラックからの反射光であるメイ
    ンビームの反射光と、前記目的トラックからトラック方
    向にずれた位置からの反射光であるサブビームの反射光
    を受光するピックアップ部と、 前記メインビームからメインサーボエラー信号を生成す
    るメインサーボエラー信号生成手段と、 前記サブビームからサブサーボエラー信号を生成するサ
    ブサーボエラー信号生成手段と、 前記サブサーボエラー信号のゲインを、サブサーボエラ
    ーゲイン値を用いて可変するサブサーボエラーゲイン可
    変手段と、 前記サブサーボエラーゲイン値を演算するゲイン値演算
    手段と、 前記光ディスクからの反射光を測定する反射光測定手段
    と、 前記サブサーボエラーゲイン値を記憶する記憶手段と、 前記メインサーボエラー信号と前記サブサーボエラーゲ
    イン可変手段でゲインを可変したサブサーボエラー信号
    とからサーボエラー信号を生成するサーボエラー信号生
    成手段と、 前記各構成要素を制御する制御手段と、を備える光ディ
    スク装置において、 前記記憶手段は、前記第1のサブサーボエラーゲイン値
    と前記第2のサブサーボエラーゲイン値とを保持し、 前記制御手段は、前記光ディスクからの反射光が変化す
    る、第1の動作から第2の動作への移行時または第2の
    動作から第1の動作への移行時に、前記第1のサブサー
    ボエラーゲイン値と前記第2のサブサーボエラーゲイン
    値とを切り換えて前記サブサーボエラーゲイン可変手段
    に設定することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記サーボエラー信号はフォーカスエラー信号であるこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記サーボエラー信号はトラッキングエラー信号であ
    る、ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記サーボエラー信号はレンズポジションエラー信号で
    ある、ことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記第1の動作は再生動作であり、前記第2の動作は記
    録動作である、ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記第1の動作は、前記光ディスク上の記録済み領域に
    対する再生動作であり、前記第2の動作は前記光ディス
    ク上の未記録領域に対する再生動作である、ことを特徴
    とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記サブサーボエラーゲイン可変手段に設定されるサブ
    サーボエラーゲイン値の初期値は、前記メインサーボエ
    ラー信号の振幅と、前記サブサーボエラー信号の振幅と
    が等しくなる値である、ことを特徴とする光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号レベルを測定する、ことを特徴
    とする光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の光ディスク装置におい
    て、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号レベルを測定し、 前記ゲイン値演算手段は、前記第2の動作時に設定され
    るサブサーボエラーゲイン値を、前記第1の動作時の出
    射パワーに対する前記第2の動作時の出射パワーの変化
    率と、前記第1の動作時のメインビームの総和信号レベ
    ルに対する前記第2の動作時のメインビームの総和信号
    レベルの変化率との比に、前記第1の動作時に設定され
    ていたサブサーボエラーゲイン値を積算して求める、こ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号レベルを測定し、 前記ゲイン値演算手段は、前記第2の動作時に設定され
    るサブサーボエラーゲイン値を、前記第1の動作時のメ
    インビームの総和信号レベルに対する前記第2の動作時
    のメインビーム総和信号レベルの変化率に、前記第1の
    動作時に設定されていたサブサーボエラーゲイン値を積
    算して求める、ことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号レベルを、前記サブビームの反
    射光からサブビームの総和信号レベルを求める、ことを
    特徴とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記ゲイン値演算手段は、反射光変化時に設定されるサ
    ブサーボエラーゲイン値を、反射光変化前のメインビー
    ムの総和信号レベルに対する反射光変化後のメインビー
    ムの総和信号レベルの変化率と、反射光変化前のサブビ
    ームの総和信号レベルに対する反射光変化後のサブビー
    ムの総和信号レベルの変化率との比に、反射光変化前に
    設定されていたサブサーボエラーゲイン値を積算して求
    める、ことを特徴とする光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記記憶手段は、前記サブサーボエラーゲイン値と前記
    制御手段が前記光ディスクから読み出す光ディスクの種
    類に関する光ディスク種類情報とを記憶し、 前記制御手段は、前記光ディスクの種類に応じたサブサ
    ーボゲイン値が前記記憶手段に記憶されている場合、そ
    の光ディスクの種類に応じたサブサーボエラーゲイン値
    を前記サブサーボゲイン可変手段に設定する、ことを特
    徴とする光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記光ディスク種類情報には光ディスクメーカの種類に
    関する情報も含まれる、ことを特徴とする光ディスク装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記記憶手段は、前記サブサーボエラーゲイン値と前記
    制御手段が測定した光ディスクの回転速度に関する情報
    とを記憶し、 前記制御手段は、前記光ディスクの回転速度に対応する
    サブサーボエラーゲイン値が前記記憶手段に記憶されて
    いる場合、その回転速度に対応するサブサーボエラーゲ
    イン値を前記サブサーボゲイン可変手段に設定する、こ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 請求項5に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記記憶手段は、前記サブサーボゲイン値と、記録動作
    時のレーザ光の出射パワー値とを記憶し、 前記制御手段は、記録動作時に、レーザ光の出射パワー
    に対応したサブサーボエラーゲイン値が前記記憶手段に
    記憶されている場合、その出射パワーに対応するサブサ
    ーボエラーゲイン値を前記サブサーボゲイン可変手段に
    設定する、ことを特徴とする光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 請求項5に記載の光ディスク装置にお
    いて、 最適記録パワー取得動作時に、レーザ光の出射パワー毎
    のサブサーボゲイン値を演算して、前記記憶手段に記憶
    する、ことを特徴とする光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記最適記録パワー取得動作は、レンズオフセット量が
    所定値以下になった場合に開始する、ことを特徴とする
    光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記メインサーボエラー信号と前記サブサーボエラー信
    号とからレンズポジションエラー信号を生成するレンズ
    ポジションエラー信号生成手段を備え、 前記制御手段は、前記レンズポジションエラー信号から
    レンズオフセット量を求める、ことを特徴とする光ディ
    スク装置。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記光ディスクからの反射光が所定値
    以上変化した場合に、前記第1の動作と前記第2の動作
    との状態遷移が発生したと判定する、ことを特徴とする
    光ディスク装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号レベルを求め、 前記制御手段は、前記メインビームの総和信号レベルか
    ら前記反射光が所定値以上変化したかどうかを判断す
    る、ことを特徴とする光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    RF信号を求め、 前記制御手段は、前記RF信号から前記反射光が所定値
    以上変化したかどうかを判断する、ことを特徴とする光
    ディスク装置。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の光ディスク装置にお
    いて、 前記サーボエラー信号のゲインを、サーボエラーゲイン
    値を用いて可変するサーボエラーゲイン可変手段を備え
    る、ことを特徴とする光ディスク装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号を求め、 前記記憶手段は、第1のサーボエラーゲイン値と第2の
    サーボエラーゲイン値とを保持し、 前記制御手段は、前記反射光が変化する際に、前記第1
    のサーボエラーゲイン値と前記第2のサーボエラーゲイ
    ン値とを切り換えて前記サーボエラーゲイン可変手段に
    設定し、 前記ゲイン値演算手段は、反射光変化時に設定されるサ
    ーボエラーゲイン値を、反射光変化前のメインビームの
    総和信号レベルに対する反射光変化後のメインビームの
    総和信号レベルの比に、反射光変化前に設定されていた
    サーボエラーゲイン値を積算して求める、ことを特徴と
    する光ディスク装置。
  25. 【請求項25】 請求項23または請求項24に記載の
    光ディスク装置において、 前記サーボエラー信号のオフセット値を測定するサーボ
    エラーオフセット測定手段と、 前記オフセット値に基づいてオフセット補正値を生成
    し、前記サーボエラー信号のオフセットを補正するサー
    ボエラーオフセット補正手段と、を備え、 前記制御手段は、前記サーボエラーゲイン可変手段に前
    記サーボエラーゲイン値を設定する際に、前記サーボエ
    ラーゲイン値によって決定されるサーボエラー信号のオ
    フセット値を前記サーボエラーオフセット補正手段に設
    定する、ことを特徴とする光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記サーボエラーオフセット測定手段は、所定のサーボ
    エラーゲイン値に対応したサーボエラーオフセット値を
    測定し、 前記記憶手段は、前記サーボエラーゲイン値とそれに対
    応するオフセット値を記憶する、ことを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  27. 【請求項27】 光ディスクに対してメインビームとサ
    ブビームからなるレーザ光を出射し、前記光ディスクか
    らの反射光として、目的トラックからの反射光であるメ
    インビームの反射光と、前記目的トラックからトラック
    方向にずれた位置からの反射光であるサブビームの反射
    光を受光するピックアップ部と、 前記メインビームの反射光からメインビームの総和信号
    を生成するメインビーム総和信号生成手段と、 前記サブビームの反射光からサブビームの総和信号を生
    成するサブビーム総和信号生成手段と、 前記サブビーム総和信号のゲインを、サブビーム総和信
    号ゲイン値を用いて可変するサブビーム総和信号ゲイン
    可変手段と、 前記メインビーム総和信号と前記サブビーム総和信号ゲ
    イン可変手段でゲインを可変したサブビーム総和信号と
    からトラッククロス信号を生成するトラッククロス生成
    手段と、 前記トラッククロス信号のゲインを、トラッククロスゲ
    イン値を用いて可変するトラッククロスゲイン可変手段
    と、 前記サブビーム総和信号ゲイン値と前記トラッククロス
    ゲイン値とを演算するゲイン値演算手段と、 前記サブビーム総和信号ゲイン値と前記トラッククロス
    ゲイン値とを記憶する記憶手段と、 前記各構成要素を制御する制御手段と、を備える光ディ
    スク装置において、 前記記憶手段は、第1のサブビーム総和信号ゲイン値と
    第2のサブビーム総和信号ゲイン値を保持し、 前記制御手段は、前記反射光が変化する、前記光ディス
    ク上の未記録領域のシーク動作から前記光ディスク上の
    記録済み領域のシーク動作への移行時または前記光ディ
    スク上の記録済み領域のシーク動作から前記光ディスク
    上の未記録領域のシーク動作への移行時に、前記第1の
    サブビーム総和信号ゲイン値と前記第2のサブビーム総
    和信号ゲイン値とを切り換えて前記サブビーム総和信号
    ゲイン可変手段に設定する、ことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記光ディスク上の所定のアドレスを読み取って、前記
    光ディスク上の記録済み領域と未記録領域とを判別する
    判別手段を備える、ことを特徴とする光ディスク装置。
  29. 【請求項29】 請求項27または28に記載の光ディ
    スク装置において、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号を求め、 前記ゲイン値演算手段は、反射光変化時に設定されるサ
    ブビーム総和信号ゲイン値を、反射光変化前のメインビ
    ームの総和信号レベルに対する反射光変化後のメインビ
    ームの総和信号レベルの比に、反射光変化前に設定され
    ていたサブビーム総和信号ゲイン値を積算して求める、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  30. 【請求項30】 請求項27または28に記載の光ディ
    スク装置において、 前記反射光測定手段は、前記メインビームの反射光から
    メインビームの総和信号を求め、 前記記憶手段は、第1のトラッククロスゲイン値と第2
    のトラッククロスゲイン値とを保持し、 前記制御手段は、前記反射光が変化する際に、前記第1
    のトラッククロスゲイン値と前記第2のトラッククロス
    ゲイン値とを切り換えて前記トラッククロスゲイン可変
    手段に設定し、 前記ゲイン値演算手段は、反射光変化時に設定されるト
    ラッククロスゲイン値を、反射光変化前のメインビーム
    の総和信号レベルに対する反射光変化後のメインビーム
    の総和信号レベルの比に、反射光変化前に設定されてい
    たトラッククロスゲイン値を積算して求める、ことを特
    徴とする光ディスク装置。
  31. 【請求項31】 請求項27または28に記載の光ディ
    スク装置において、 前記トラッククロス信号に生じるオフセット値を測定す
    るトラッククロスオフセット測定手段と、 前記オフセット値に基づいてオフセット補正値を生成
    し、前記トラッククロス信号のオフセットを補正するト
    ラッククロスオフセット補正手段とを備え、 前記トラッククロスオフセット測定手段は、前記トラッ
    ククロスゲイン値に対応したトラッククロスオフセット
    値を測定し、 前記制御手段は、前記トラッククロスゲイン可変手段に
    前記トラッククロスゲイン値を設定する際に、前記トラ
    ッククロスゲイン値に対応したトラッククロス信号のオ
    フセット補正値を前記トラッククロスオフセット補正手
    段に設定する、ことを特徴とする光ディスク装置。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の光ディスク装置に
    おいて、 前記記憶手段は、前記トラッククロスゲイン値とそれに
    対応するオフセット値を前記記憶手段に記憶する、こと
    を特徴とする光ディスク装置。
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