JP2001013835A - クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2001013835A
JP2001013835A JP11187769A JP18776999A JP2001013835A JP 2001013835 A JP2001013835 A JP 2001013835A JP 11187769 A JP11187769 A JP 11187769A JP 18776999 A JP18776999 A JP 18776999A JP 2001013835 A JP2001013835 A JP 2001013835A
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blade
photoconductor
cleaning
toner
cleaning blade
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Akira Yamamoto
山本  明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体表面に対するトナーの融着やクリーニ
ング不良を防止するとともにクリーニングブレードの寿
命を伸ばし、かつブレードめくれの発生を防止する。 【解決手段】 クリーニングブレード11が、ウレタン
ゴム等のゴム材料からなるブレード基体11aと、ブレ
ード基体11aの表面に熱伝導率が50(W・m -1・K
-1)以上である金属あるいは合金が蒸着された蒸着膜1
1bとから構成され、クリーニングブレード11と感光
体2とが摺擦されて感光体2上のトナーが除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真方式を利用した画像形成
装置及びこれに用いられるクリーニング装置に関し、特
に、感光体上のトナーを除去するためのクリーニング装
置及びこれを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式を利用した画像
形成装置には、感光体上のトナーを除去するクリーニン
グ装置が設けられている。
【0003】従来のクリーニング装置においては、ファ
ーブラシ、磁気ブラシ、クリーニングブレード等の部材
が用いられ、これらの部材により感光体上のトナーが除
去されるように構成されている。中でも、装置構成の簡
略化が容易であり、かつ低コスト化が可能であるという
観点から、クリーニングブレードを用いたクリーニング
装置が数多く実用化されている。
【0004】図9は、クリーニングブレードを用いた従
来のクリーニング装置の一構成例を示す図である。
【0005】本構成例は図9に示すように、感光体95
に当接し、感光体95上のトナーを掻き落とすためのク
リーニングブレード91と、クリーニングブレード91
を支持する支持板金92と、支持板金92上に支持され
たクリーニングブレード91を固定する押さえ板94
と、クリーニングブレード91によって掻き落とされた
トナーを回収する回収容器93とから構成されている。
【0006】上記のように構成されたクリーニング装置
においては、クリーニングブレード91と感光体95と
の当接部に搬送された感光体95上のトナーが、支持板
金92及び押さえ板94により固定されたクリーニング
ブレード91によって掻き落とされ、クリーニングブレ
ード91により掻き落とされたトナーが回収容器93内
に回収される。
【0007】従来のクリーニング装置に用いられるクリ
ーニングブレードには、耐摩耗性、引き裂き強度、弾性
率等の特性が要求されており、これらの要求を満たすた
めに主にウレタンゴムが材料として使用されている。
【0008】しかしながら、クリーニングブレードの材
料にウレタンゴムを用いる場合、以下に記載するような
問題点が依然として残存している。 (1)東南アジア地域等の高温高湿地域で長期間使用さ
れた場合、クリーニングブレードを構成するウレタンゴ
ムが大気中に含まれる水分を吸収して加水分解を起こ
し、それにより耐摩耗性や弾性率といった特性が徐々に
失なわれてクリーニング不良が発生してしまう。 (2)感光体やクリーニングブレードが使用された直後
の状態においては、感光体とクリーニングブレードとの
摩耗抵抗が特に大きいため、クリーニングブレードがめ
くれてしまう、いわゆるブレードめくれが発生してしま
う。
【0009】なお、上述したブレードめくれの発生は、
感光体やクリーニングブレードの繰り返しの使用ととも
に徐々に防止されるものである。これは、感光体やクリ
ーニングブレードが繰り返し使用されると感光体とクリ
ーニングブレードとのニップ部にトナーが微量ずつ存在
するようになり、該トナーが潤滑粒子として作用して感
光体とクリーニングブレードとの摩耗抵抗が小さくなる
ためである。 (3)クリーニングブレードを構成するウレタンゴムの
熱伝導率が低いため、クリーニングブレードと感光体と
が摺擦するときに発生した熱がクリーニングブレードか
ら放熱されにくい。このため、クリーニングブレードに
おける感光体とのニップ部の温度が上昇し、それにより
トナーが軟化し、軟化したトナーが感光体の表面に固着
(以下、融着と称する)してしまう。
【0010】これは、近年の省エネルギー化に伴って、
画像形成装置に使用されるトナーが低温度で定着できる
ようにトナーに含まれる樹脂のガラス転移点温度(T
g)が低くなってきていることにも起因される。
【0011】一般に、感光体表面へのトナーの融着は、
トナーに含まれる樹脂の軟化温度が低いほど発生しやす
く、また、画像形成装置が使用される環境温度が高いほ
ど発生しやすい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したような問題点
を解決するために、最近のクリーニング装置において
は、種々の検討が行われている。
【0013】例えば、(1)及び(2)に記載した問題
点を解決する方法としては、ウレタンゴム材料を改質す
る方法やクリーニングブレードの表面に樹脂フィルムを
ラミネートしたり、塗装を行ったりする方法が挙げられ
る。
【0014】しかしながら、ウレタンゴム材料を改質す
る方法においては、クリーニングブレードに要求される
特性を満たす材質が得られにくいという問題点がある。
【0015】また、クリーニングブレードの表面に樹脂
フィルムをラミネートする方法においては、製造工程
上、20μ以下の樹脂フィルムをラミネートすることが
困難であるという問題点や樹脂フィルムを積層した後の
クリーニングブレードのエッジ部に直線精度が得られな
いという問題点がある。
【0016】また、クリーニングブレードの表面に塗装
を行う方法においては、ウレタンゴムが耐有機溶剤性に
乏しいために、使用する塗料が制限されてしまうという
問題点や塗装により形成されたコーティング膜に塗料の
表面張力によって厚みムラが発生してしまうという問題
点がある。
【0017】図10は、クリーニングブレードの表面に
塗装を行う場合に発生するコーティング膜の厚みムラに
ついて説明するための図である。
【0018】図10に示すように、クリーニングブレー
ドの表面に塗装を行う場合、特に、クリーニングブレー
ド101の端部のエッジ部においてコーティング膜10
2の厚みムラが顕著に発生する。
【0019】また、(3)に記載した問題点を解決する
方法としては、ファンを設置して、該ファンによりクリ
ーニングブレードにおける感光体とのニップ部近傍を冷
却する方法やクリーニングブレードの硬度を上げる方法
やトナーに研磨粉を添加して、該研磨粉により感光体上
に融着したトナーを削り取る方法が挙げられる。
【0020】しかしながら、クリーニングブレードにお
ける感光体とのニップ部近傍をファンにより冷却する方
法においては、画像形成装置が大型化したり、コストが
上がったりしてしまうという問題点や画像形成装置の内
部においてファンの風力によってトナーが飛散し、それ
により画像形成装置の内部が汚染してしまうという問題
点がある。
【0021】また、クリーニングブレードの硬度を上げ
る方法においては、クリーニングブレードの硬度を70
度(JIS−A)以上にすると、感光体の削れ量が増大
して感光体の寿命が低下してしまうという問題点やクリ
ーニングブレードの永久変形が起こりやすくなり、それ
によりクリーニング不良が発生してしまうという問題点
がある。
【0022】また、トナーに研磨粉を添加して、該研磨
粉により感光体上に融着したトナーを削り取る方法にお
いては、該研磨粉により感光体をも摩耗させることにな
り、それにより感光体の耐久寿命が著しく低下してしま
うという問題点がある。
【0023】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、高温高湿環
境で使用する場合においても、感光体表面に対するトナ
ーの融着やクリーニング不良を防止することができるク
リーニング装置を提供することを目的とする。
【0024】また、他の目的は、ブレードめくれの発生
を防止することができるクリーニング装置を提供するこ
とにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、感光体に当接するクリーニングブレードを
具備し、該クリーニングブレードと前記感光体とを摺擦
させることにより該感光体上のトナーを除去するクリー
ニング装置において、前記クリーニングブレードは、ゴ
ム材料からなるブレード基体と、前記ブレード基体の最
表面のうち少なくとも前記感光体と当接される当接部の
最表面に熱伝導率が50(W・m-1・K-1)以上である
金属により蒸着された蒸着膜とを有することを特徴とす
る。
【0026】また、前記蒸着膜は、50Å〜600Åの
厚みを有することを特徴とする。
【0027】また、感光体に当接するクリーニングブレ
ードを具備し、該クリーニングブレードと前記感光体と
を摺擦させることにより該感光体上のトナーを除去する
クリーニング装置において、前記クリーニングブレード
は、ゴム材料からなるブレード基体と、前記ブレード基
体の最表面のうち少なくとも前記感光体と当接される当
接部の最表面に熱伝導率が50(W・m-1・K-1)以上
である合金により蒸着された蒸着膜とを有することを特
徴とする。
【0028】また、前記蒸着膜は、50Å〜600Åの
厚みを有することを特徴とする。
【0029】また、前記蒸着膜を形成する合金は、金/
白金からなる合金であることを特徴とする。
【0030】また、中心支軸を中心に所定の周速度で回
転し、該回転過程において表面で画像形成が行われる感
光体と、該感光体の表面を一様な電位に帯電させる帯電
器と、一様な電位に帯電された前記感光体の表面にレー
ザ光を照射して静電潜像を形成させる露光装置と、前記
感光体の表面に形成された静電潜像にトナーを現像して
トナー像を形成させる現像器と、前記感光体の表面に形
成されたトナー像を転写材に一括転写させる転写装置
と、前記転写材上に転写されたトナー像を加熱により前
記転写材上に定着させる定着器と、前記感光体が前記転
写装置を通過した後に該感光体上に残留したトナーを除
去するクリーニング装置とを有する画像形成装置におい
て、前記クリーニング装置は、ゴム材料からなるブレー
ド基体と、該ブレード基体の最表面のうち少なくとも前
記感光体と当接される当接部の最表面に熱伝導率が50
(W・m-1・K-1)以上である金属により蒸着された蒸
着膜とを具備するクリーニングブレードを有し、該クリ
ーニングブレードと前記感光体とを摺擦させることによ
り該感光体上のトナーを除去することを特徴とする。
【0031】また、前記蒸着膜は、50Å〜600Åの
厚みを有することを特徴とする。
【0032】また、中心支軸を中心に所定の周速度で回
転し、該回転過程において表面で画像形成が行われる感
光体と、該感光体の表面を一様な電位に帯電させる帯電
器と、一様な電位に帯電された前記感光体の表面にレー
ザ光を照射して静電潜像を形成させる露光装置と、前記
感光体の表面に形成された静電潜像にトナーを現像して
トナー像を形成させる現像器と、前記感光体の表面に形
成されたトナー像を転写材に一括転写させる転写装置
と、前記転写材上に転写されたトナー像を加熱により前
記転写材上に定着させる定着器と、前記感光体が前記転
写装置を通過した後に該感光体上に残留したトナーを除
去するクリーニング装置とを有する画像形成装置におい
て、前記クリーニング装置は、ゴム材料からなるブレー
ド基体と、該ブレード基体の最表面のうち少なくとも前
記感光体と当接される当接部の最表面に熱伝導率が50
(W・m-1・K-1)以上である合金により蒸着された蒸
着膜とを具備するクリーニングブレードを有し、該クリ
ーニングブレードと前記感光体とを摺擦させることによ
り該感光体上のトナーを除去することを特徴とする。
【0033】また、前記蒸着膜は、50Å〜600Åの
厚みを有することを特徴とする。
【0034】また、前記蒸着膜を形成する合金は、金/
白金からなる合金であることを特徴とする。
【0035】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、クリーニングブレードの最表面に、熱伝導率
が50(W・m-1・K-1)以上である金属あるいは合金
からなる蒸着膜が形成されている。
【0036】このため、高温高湿環境で使用する場合に
おいても、大気中に含まれる水分の影響を低減させてク
リーニングブレードを構成するゴム材料の加水分解を防
止することができ、これによりクリーニング不良の発生
を低減することができるとともにクリーニングブレード
の寿命を延ばすことができる。
【0037】また、感光体との摩耗抵抗を低減させるこ
とができるため、ブレードめくれの発生を防止すること
ができる。
【0038】また、感光体とクリーニングブレードとの
ニップ部において発生した熱を放熱することができるた
め、トナーの軟化が防止され、これにより感光体のトナ
ー融着の低減を図ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0040】図1は、本発明のクリーニング装置の実施
の一形態を示す図である。
【0041】本形態は図1に示すように、感光体2に当
接し、感光体2上のトナーを掻き落とすためのクリーニ
ングブレード11と、クリーニングブレード11を支持
する支持板金12と、支持板金12上に支持されたクリ
ーニングブレード11を固定する押さえ板14と、クリ
ーニングブレード11によって掻き落とされた感光体2
上のトナーを回収する回収容器13とから構成されてい
る。
【0042】また、クリーニングブレード11は、ウレ
タンゴム等のゴム材料からなるブレード基体11aの表
面に、熱伝導率が50(W・m-1・K-1)以上である金
属あるいは合金が蒸着された蒸着膜11bが形成されて
いる。
【0043】なお、蒸着膜11bは、少なくともクリー
ニングブレード11における感光体2との当接部に形成
されていればよい。
【0044】上記のように構成されたクリーニング装置
においては、クリーニングブレード11と感光体2との
当接部に感光体2の回転に伴って搬送された感光体2上
のトナーが、支持板金12及び押さえ板14により固定
されたクリーニングブレード11によって掻き落とさ
れ、クリーニングブレード11により掻き落とされたト
ナーが回収容器13内に回収される。
【0045】図2は、図1に示したクリーニング装置を
用いた画像形成装置の一構成例を示す図である。
【0046】本構成例は図2に示すように、中心支軸を
中心に所定の周速度で回転し、該回転過程において表面
で画像形成が行われる感光体2と、感光体2の表面を一
様な電位に帯電させる帯電器であるコロナ帯電器3と、
一様な電位に帯電された感光体2の表面にレーザ光を照
射して静電潜像を形成させる露光装置4と、感光体2の
表面に形成された静電潜像にトナーを現像してトナー像
を形成させる現像器5と、感光体2の表面に形成された
トナー像を転写材P上に一括転写させる転写装置6と、
転写材P上に転写されたトナー像を加熱により転写材P
上に定着させる定着器7と、感光体2が転写装置6を通
過した後に感光体2上に残留したトナーを除去するクリ
ーニング装置1とから構成されている。
【0047】なお、感光体2は、外径が30mmであ
り、プロセススピードが92mm/sになるような周速
度で回転する。
【0048】また、現像器5においては、トナーとして
一成分磁性トナーが収容されており、該一成分磁性トナ
ーが感光体2の表面に形成された静電潜像に対して現像
されることにより、感光体2の表面にトナー像が形成さ
れる。
【0049】以下に、上記のように構成された画像形成
装置の動作について説明する。
【0050】まず、コロナ帯電器3によって、感光体2
の表面が一様な電位に帯電される。
【0051】次に、露光装置4から出力されるレーザ光
によって表面が一様な電位に帯電された感光体2の表面
が走査され、それにより感光体2の表面に静電潜像が形
成される。
【0052】次に、現像器5において、感光体2の表面
に形成された静電潜像にトナーが現像され、それにより
感光体2の表面にトナー像が形成される。
【0053】次に、感光体2の表面に形成されたトナー
像が、転写装置6によって、転写材P上に一括転写さ
れ、その後、転写材P上に一括転写されたトナー像が、
定着器7において、転写材Pに熱定着される。
【0054】一方、転写装置6によって一括転写されず
に感光体2上に残留したトナーは、クリーニング装置1
によって除去され、クリーニング装置1内に回収され
る。
【0055】その後、クリーニング装置1によりトナー
が除去された感光体2の表面が、感光体2の回転にとも
なってコロナ帯電器3との近接部分に再度搬送され、画
像形成が繰り返し行われる。
【0056】以下に、図1に示したクリーニングブレー
ド11について詳細に説明する。
【0057】図3は、図1に示したクリーニングブレー
ド11の一構成例を示す図である。
【0058】本構成例は図3に示すように、ウレタンゴ
ムからなるブレード基体31aの表面にアルミニウムが
蒸着され、200Åの厚みを有する蒸着膜31bが形成
されている。
【0059】なお、上記のように構成されたクリーニン
グブレード31は、支持板金32上に支持され、押さえ
板34によって固定された状態でクリーニング装置に装
着される。
【0060】また、ブレード基体31aの製造方法とし
ては、遠心成形により厚さ2mmのウレタンゴムシート
を成形し、成形されたウレタンゴムシートをブレード状
に切断する方法が挙げられる。
【0061】図4は、図1に示したクリーニングブレー
ド11の他の構成例を示す図である。
【0062】本構成例は図4に示すように、支持板金4
2と一体に成形されたウレタンゴムからなるブレード基
体41aの表面に、金/白金からなる合金が蒸着されて
100Åの厚みを有する蒸着膜41bが形成されてい
る。
【0063】また、図4に示したクリーニングブレード
41と互いに同一な形状を有するクリーニングブレード
を製造する他の方法としては、2つの支持板金とウレタ
ンゴムとを一体に成形し、2つの支持板金と一体に成形
されたウレタンゴム部分をカットすることにより2つの
クリーニングブレードを同時に製造する方法が挙げられ
る。
【0064】図5は、図4に示したクリーニングブレー
ド41と互いに同一な形状を有するクリーニングブレー
ドの他の製造方法について説明するための図である。
【0065】図5に示すように、ホルダー板金等からな
る2つの支持板金52,53とウレタンゴムとを一体に
成形して、ブレード基体51aを作成し、作成されたブ
レード基体51aの表面に金/白金からなる合金が蒸着
されて厚さが100Åである蒸着膜51bが形成され
る。更に、表面に金/白金からなる蒸着膜51bが形成
されたブレード基体51aが、中央付近のカット部にて
カットされてクリーニングブレード41と互いに同一な
形状を有する2つのクリーニングブレードが同時に製造
される。
【0066】上述したように製造されたクリーニングブ
レードにおいては、カット部にてカットされたカット面
に蒸着膜51bが形成されていないため、カット面に新
たに金/白金からなる合金を蒸着して蒸着膜51bを形
成してもよいが、図1を参照すると、カット面は感光体
2に当接されることがないため、カット面に塗装が施さ
れてない状態でクリーニングブレードとして使用された
場合においても、実用上、問題はない。
【0067】以下に、本形態に用いられるクリーニング
ブレードの表面に形成される蒸着膜について詳細に説明
する。
【0068】本形態のクリーニングブレードの表面に蒸
着する金属あるいは合金の熱伝導率は、50(W・m-1
・K-1)以上である。熱伝導率が50(W・m-1
-1)以上の金属あるいは合金を用いることにより、ク
リーニングブレードと感光体とが摺擦するときに発生し
た熱がクリーニングブレードから放熱されやすい構成に
することができるため、クリーニングブレードの熱によ
りトナーが軟化しにくくなり、感光体上のトナー融着の
低減を図ることができる。
【0069】また、蒸着膜の厚みとしては、ブレード基
体を構成するウレタンゴムの加水分解を防止するために
は、蒸着膜の厚みを増すことが有効であるが、一方で、
蒸着膜の厚みを増すことにより、これに伴ってクリーニ
ングブレードの硬度が高くなるため、感光体の削れ量が
増えたり、感光体の表面に傷がつきやすくなったりす
る。このため、蒸着膜の厚みとしては、クリーニングブ
レードとしての弾性、クリーニング性能、及びコスト面
等の観点から最適な範囲が存在し、50Å〜1000Å
の範囲が好ましく、更に好ましくは50Å〜600Åの
範囲である。
【0070】また、クリーニングブレードの表面に蒸着
する金属あるいは合金としては種々のものが適用可能で
あるが、金/白金からなる合金をクリーニングブレード
の表面に蒸着することにより、次に示すような利点を有
している。
【0071】金/白金からなる蒸着膜における摩擦係数
は、0.6(ASTM−D1894)であり、ウレタン
ゴム単体における摩擦係数と比較しても極めて小さな値
である。このため、感光体に対する摩耗抵抗を更に小さ
くすることができ、それによりブレードめくれを防止す
ることができる。
【0072】また、金/白金からなる蒸着膜は耐酸性に
優れているという利点を有している。このため、例え
ば、クリーニング装置1(図2参照)がコロナ帯電器3
(図2参照)の近傍に配置された場合においても、コロ
ナ帯電器3の近傍に発生するオゾンの影響を受けにく
く、それによりクリーニングブレードの劣化の低減を図
ることができる。
【0073】また、金/白金からなる蒸着膜は反射率が
高いという利点を有している。このため、例えば、画像
形成装置におけるクリーニング装置1(図2参照)とコ
ロナ帯電器3(図2参照)との間に感光体2(図2参
照)表面の残留電位を除電するための前露光ランプを設
けた場合においても、該前露光ランプの点灯電圧を下げ
て、該点灯電圧による温度上昇を抑えることが可能とな
り、それにより更にクリーニングブレード近傍の温度を
下げることができ、感光体2に対するトナー融着の低減
を図ることができる。
【0074】以下に、金属あるいは合金からなる蒸着膜
が表面に形成されたクリーニングブレードについて種々
の試験を行い、該クリーニングブレードの特性を、従来
のクリーニングブレードの特性と比較して更に詳細に説
明する。
【0075】(試験1.融着試験)まず、ウレタンゴム
を遠心成形することによりウレタンゴムシートを成形
し、成形されたウレタンゴムシートを厚さ2mm、巾2
0mm、長さ240mmのブレード状に切断してブレー
ド基体(JIS−A硬度67度)を得た。以下、このブ
レード基体をブレードAと称する。
【0076】更に、ブレードAの表面にアルミニウムを
蒸着することにより、200Åの厚みを有する蒸着膜を
形成してクリーニングブレードを得た。以下、このクリ
ーニングブレードをブレードBと称する。
【0077】また、ブレードAの表面にアルミニウムを
蒸着することにより、1000Åの厚みを有する蒸着膜
を形成してクリーニングブレードを得た。以下、このク
リーニングブレードをブレードCと称する。
【0078】このようにして得られたブレードA、ブレ
ードB及びブレードCのそれぞれを、図2に示した画像
形成装置内に設けられたクリーニング装置1にクリーニ
ングブレードとして装着し、種々の条件で1枚間欠の耐
久試験を実施して感光体2上のトナー融着について確認
した。また、同時に感光体2の削れ量についても確認し
た。
【0079】表1は、融着試験における試験条件及び試
験結果を示す表である。
【0080】
【表1】 表1に示すように、ブレード基体の表面にアルミニウム
からなる蒸着膜が形成されたブレードB及びブレードC
は、30℃の使用温度下で30000枚の融着試験を実
施した場合においても、感光体2上にトナー融着が発生
することがなく、ブレード基体のみで構成されたブレー
ドAと比較して、感光体2上に発生するトナー融着の低
減に著しい効果が得られることが確認された。
【0081】また、現像器5にて現像されるトナーに、
該トナーに対して重量比で2%の研磨剤を添加して融着
試験を実施した場合においては、研磨剤によって感光体
2上に融着したトナーが削り取られるため、感光体2上
に発生するトナー融着の低減に対しては効果が得られる
ことが確認された。しかしながら、研磨剤によって同時
に感光体2の表面をも削り取られてしまうため、感光体
2の削れ量が増え、感光体2の耐久寿命が低下してしま
うことが確認された。
【0082】また、アルミニウムからなる蒸着膜の厚み
を大きくした場合、これに伴って硬度が高くなるため、
特に、1000Åの厚みを有する蒸着膜が形成されたブ
レードCにおいては、感光体2の削れ量が増えたり、感
光体2の表面に傷がつきやすくなったりする傾向が確認
されたが、数枚〜数百枚の耐久により蒸着膜が摩耗し、
それにより、実質上、アルミニウムからなる蒸着膜が感
光体2の耐久寿命に影響されないことが確認された。
【0083】(試験2.硬度変化)まず、ウレタンゴム
を遠心成形することによりウレタンゴムシートを成形
し、成形されたウレタンゴムシートを厚さ2mm、巾2
0mm、長さ100mmのブレード状に切断してブレー
ド基体(JIS−A硬度67度)を得た。以下、このブ
レード基体をブレードDと称する。
【0084】更に、ブレードDの表面にアルミニウムを
蒸着することにより、300Åの厚みを有する蒸着膜を
形成してクリーニングブレードを得た。以下、このクリ
ーニングブレードをブレードEと称する。
【0085】このようにして得られたブレードD及びブ
レードEのウォーレス硬度を、50℃/90%RHの環
境に一定期間放置する前後で測定し、ブレードD及びブ
レードEのウォーレス硬度の高温高湿環境放置による経
時変化を確認した。本試験では、高温高湿環境を50℃
/90%RHの条件に設定した。
【0086】図6は、ブレードD及びブレードEのウォ
ーレス硬度の高温高湿環境放置による経時変化を示す図
である。
【0087】図6においては、ブレード基体のみで構成
されたブレードDの高温高湿環境放置によるウォーレス
硬度の経時変化を示す波形が波形61であり、ブレード
基体の表面にアルミニウムからなる蒸着膜が形成された
ブレードBの高温高湿環境放置によるウォーレス硬度の
経時変化を示す波形が波形62である。
【0088】図6に示すように、ブレードD及びブレー
ドEのそれぞれを50℃/90%RHの環境下に300
日間放置した場合、ブレード基体のみで構成されたブレ
ードDのウォーレス硬度は、放置前に測定したウォーレ
ス硬度に対して約12度の経時変化があることが確認さ
れた。これに対して、ブレード基体の表面にアルミニウ
ムからなる蒸着膜が形成されたブレードEのウォーレス
硬度は、50℃/90%RHの環境下に300日間放置
した場合においても、放置前に測定したウォーレス硬度
に対して約5度の経時変化しか生じていないことが確認
された。
【0089】ここで、50℃/90%RHの環境下に3
00日間放置したブレードD及びブレードEのそれぞれ
を、図2に示した画像形成装置内に設けられたクリーニ
ング装置1にクリーニングブレードとして装着し、ブレ
ードD及びブレードEのそれぞれのクリーニング性能に
ついて確認した。
【0090】まず、ブレード基体のみで構成されたブレ
ードDのクリーニング性能について確認したところ、画
像形成装置にクリーニング不良が発生し、ブレードDの
クリーニングブレードとしてのクリーニング性能が低下
していることが確認された。これは、50℃/90%R
Hの環境下での300日間の放置によりブレード基体を
構成するウレタンゴムに加水分解が生じているためであ
る。
【0091】これに対して、ブレード基体の表面にアル
ミニウムからなる蒸着膜が形成されたブレードEのクリ
ーニング性能について確認したところ、画像形成装置に
クリーニング不良が発生せず、50℃/90%RHの環
境下での300日間の放置した場合においても、ブレー
ドEのクリーニングブレードとしてのクリーニング性能
が維持されていることが確認された。
【0092】また、ブレード基体の表面にアルミニウム
からなる蒸着膜が形成されたブレードEを50℃/90
%RHの環境下に2年間放置し、上記と同様の方法で高
温高湿環境放置によるクリーニング性能の変化について
確認した。
【0093】その結果、ブレードEを50℃/90%R
Hの環境下に2年間放置した場合においても、画像形成
装置にクリーニング不良が発生せず、ブレードEのクリ
ーニングブレードとしてのクリーニング性能が維持され
ていることが確認された。
【0094】(試験3.永久歪み試験)まず、ウレタン
ゴムを遠心成形することによりウレタンゴムシートを成
形し、成形されたウレタンゴムシートを厚さ2mm、巾
20mm、長さ240mmのブレード状に切断してブレ
ード基体(JIS−A硬度67度)を得た。以下、この
ブレード基体をブレードFと称する。
【0095】更に、ブレードFの表面にアルミニウムを
蒸着することにより、200Åの厚みを有する蒸着膜を
形成してクリーニングブレードを得た。以下、このクリ
ーニングブレードをブレードGと称する。
【0096】このようにして得られたブレードF及びブ
レードGのそれぞれを支持板金により固定し、高温高湿
環境下において支持板金により固定されたブレードF及
びブレードGのそれぞれを変形し、変形された状態で一
定期間放置した後の永久歪みについて確認した。なお、
本試験では、高温高湿環境を50℃/90%RHの条件
に設定した。
【0097】図7は、ブレードF及びブレードGのそれ
ぞれについて行われる永久歪みの試験方法について説明
するための図である。なお、ブレードF及びブレードG
は、図7に示したクリーニングブレード71の位置に装
着されるものとする。
【0098】まず、クリーニングブレード71を支持板
金72により固定する。このときのクリーニングブレー
ド71における支持板金72により支持されていない側
の端部のエッジ部sにおける、垂直方向yの方向に対す
る位置を位置hとする。
【0099】次に、クリーニングブレード71における
エッジ部sを、垂直方向yの方向に位置hの位置から2
mm変形させた状態で、50℃/90%RHの環境下で
一定期間放置する。
【0100】このとき、クリーニングブレード71は、
クリーニングブレード71におけるエッジ部sの位置が
支持板金72におけるクリーニングブレード71を支持
している側の端部から水平方向xの方向に10mmの位
置になるように支持板金72上に予め固定されている。
【0101】このような変形状態で50℃/90%RH
の環境下に一定期間放置後、クリーニングブレード71
の変形を解除し、変形を解除した後の、垂直方向yにお
けるクリーニングブレード71のエッジ部sの位置と位
置hとの距離zを測定する。本試験においては、このよ
うにして測定された距離zを永久歪みとして、ブレード
F及びブレードGのそれぞれの永久歪みを確認する。
【0102】図8は、ブレードF及びブレードGのそれ
ぞれの永久歪みを、図7に示した試験方法に基づいて測
定した結果を示す図である。
【0103】図8においては、ブレード基体のみで構成
されたブレードFの高温高湿環境放置による永久歪みの
経時変化を示す波形が波形81であり、ブレード基体の
表面にアルミニウムからなる蒸着膜が形成されたブレー
ドGの高温高湿環境放置による永久歪みの経時変化を示
す波形が波形82である。
【0104】図8に示すように、ブレードF及びブレー
ドGのそれぞれを50℃/90%RHの環境下に300
日間放置した場合、ブレード基体のみで構成されたブレ
ードFの永久歪みは、約0.85mmであるのに対し
て、ブレード基体の表面にアルミニウムからなる蒸着膜
が形成されたブレードGの永久歪みは約0.15mmで
あり、永久歪みが小さいことが確認された。
【0105】上述したように本形態においては、クリー
ニングブレードの表面に金属あるいは合金を蒸着して蒸
着膜を形成することにより、クリーニングブレードの性
能が著しく向上されるものであるが、この効果は種々の
形態のクリーニングブレードにも適用可能である。ま
た、クリーニングブレードの表面に蒸着する金属あるい
は合金としても種々のものが適用可能である。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、クリーニングブレードの表面に、熱伝導率が50
(W・m-1・K-1)以上である金属あるいは合金からな
る蒸着膜が形成されているため、高温高湿環境で使用す
る場合においても、大気中に含まれる水分の影響を低減
させてクリーニングブレードを構成するゴム材料の加水
分解を防止することができ、これによりクリーニング不
良の発生を低減することができるとともにクリーニング
ブレードの寿命を延ばすことができる。
【0107】また、感光体との摩耗抵抗を低減させるこ
とができるため、ブレードめくれの発生を防止すること
ができる。
【0108】また、感光体とクリーニングブレードとの
ニップ部において発生した熱を放熱させることができる
ため、トナーの軟化が防止され、これにより感光体のト
ナー融着の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリーニング装置の実施の一形態を示
す図である。
【図2】図1に示したクリーニング装置を用いた画像形
成装置の一構成例を示す図である。
【図3】図1に示したクリーニングブレードの一構成例
を示す図である。
【図4】図1に示したクリーニングブレードの他の構成
例を示す図である。
【図5】図4に示したクリーニングブレードと互いに同
一な形状を有するクリーニングブレードの他の製造方法
について説明するための図である。
【図6】クリーニングブレードのウォーレス硬度の高温
高湿環境放置による経時変化の結果を示す図である。
【図7】クリーニングブレードの永久歪みの試験方法に
ついて説明するための図である。
【図8】クリーニングブレードの永久歪みを、図7に示
した試験方法に基づいて測定した結果を示す図である。
【図9】クリーニングブレードを用いた従来のクリーニ
ング装置の一構成例を示す図である。
【図10】クリーニングブレードの表面に塗装を行う場
合に発生するコーティング膜の厚みムラについて説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 クリーンニング装置 2 感光体 3 コロナ帯電器 4 露光装置 5 現像器 6 転写装置 7 定着器 11 クリーニングブレード 11a ブレード基体 11b 蒸着膜 12 支持板金 13 回収容器 14 押さえ板 31,41,71 クリーニングブレード 31a,41a,51a ブレード基体 31b,41b,51b 蒸着膜 32,42,52,53,72 支持板金 34 押さえ板 P 転写材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に当接するクリーニングブレード
    を具備し、該クリーニングブレードと前記感光体とを摺
    擦させることにより該感光体上のトナーを除去するクリ
    ーニング装置において、 前記クリーニングブレードは、 ゴム材料からなるブレード基体と、 前記ブレード基体の最表面のうち少なくとも前記感光体
    と当接される当接部の最表面に熱伝導率が50(W・m
    -1・K-1)以上である金属により蒸着された蒸着膜とを
    有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクリーニング装置にお
    いて、 前記蒸着膜は、50Å〜600Åの厚みを有することを
    特徴とするクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 感光体に当接するクリーニングブレード
    を具備し、該クリーニングブレードと前記感光体とを摺
    擦させることにより該感光体上のトナーを除去するクリ
    ーニング装置において、 前記クリーニングブレードは、 ゴム材料からなるブレード基体と、 前記ブレード基体の最表面のうち少なくとも前記感光体
    と当接される当接部の最表面に熱伝導率が50(W・m
    -1・K-1)以上である合金により蒸着された蒸着膜とを
    有することを特徴とするクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のクリーニング装置にお
    いて、 前記蒸着膜は、50Å〜600Åの厚みを有することを
    特徴とするクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のクリー
    ニング装置において、 前記蒸着膜を形成する合金は、金/白金からなる合金で
    あることを特徴とするクリーニング装置。
  6. 【請求項6】 中心支軸を中心に所定の周速度で回転
    し、該回転過程において表面で画像形成が行われる感光
    体と、該感光体の表面を一様な電位に帯電させる帯電器
    と、一様な電位に帯電された前記感光体の表面にレーザ
    光を照射して静電潜像を形成させる露光装置と、前記感
    光体の表面に形成された静電潜像にトナーを現像してト
    ナー像を形成させる現像器と、前記感光体の表面に形成
    されたトナー像を転写材に一括転写させる転写装置と、
    前記転写材上に転写されたトナー像を加熱により前記転
    写材上に定着させる定着器と、前記感光体が前記転写装
    置を通過した後に該感光体上に残留したトナーを除去す
    るクリーニング装置とを有する画像形成装置において、 前記クリーニング装置は、ゴム材料からなるブレード基
    体と、該ブレード基体の最表面のうち少なくとも前記感
    光体と当接される当接部の最表面に熱伝導率が50(W
    ・m-1・K-1)以上である金属により蒸着された蒸着膜
    とを具備するクリーニングブレードを有し、該クリーニ
    ングブレードと前記感光体とを摺擦させることにより該
    感光体上のトナーを除去することを特徴とする画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の画像形成装置におい
    て、 前記蒸着膜は、50Å〜600Åの厚みを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 中心支軸を中心に所定の周速度で回転
    し、該回転過程において表面で画像形成が行われる感光
    体と、該感光体の表面を一様な電位に帯電させる帯電器
    と、一様な電位に帯電された前記感光体の表面にレーザ
    光を照射して静電潜像を形成させる露光装置と、前記感
    光体の表面に形成された静電潜像にトナーを現像してト
    ナー像を形成させる現像器と、前記感光体の表面に形成
    されたトナー像を転写材に一括転写させる転写装置と、
    前記転写材上に転写されたトナー像を加熱により前記転
    写材上に定着させる定着器と、前記感光体が前記転写装
    置を通過した後に該感光体上に残留したトナーを除去す
    るクリーニング装置とを有する画像形成装置において、 前記クリーニング装置は、ゴム材料からなるブレード基
    体と、該ブレード基体の最表面のうち少なくとも前記感
    光体と当接される当接部の最表面に熱伝導率が50(W
    ・m-1・K-1)以上である合金により蒸着された蒸着膜
    とを具備するクリーニングブレードを有し、該クリーニ
    ングブレードと前記感光体とを摺擦させることにより該
    感光体上のトナーを除去することを特徴とする画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の画像形成装置におい
    て、前記蒸着膜は、50Å〜600Åの厚みを有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の画像
    形成装置において、前記蒸着膜を形成する合金は、金/
    白金からなる合金であることを特徴とする画像形成装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6720596B2 (en) 2000-10-17 2004-04-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for driving the same
JP2007078987A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Canon Inc 画像形成装置、及び画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジ
JP2007226185A (ja) * 2006-01-27 2007-09-06 Kyocera Corp 画像形成装置
JP2009042642A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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