JP2001012627A - 油圧リリーフバルブ - Google Patents

油圧リリーフバルブ

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JP2001012627A
JP2001012627A JP11185585A JP18558599A JP2001012627A JP 2001012627 A JP2001012627 A JP 2001012627A JP 11185585 A JP11185585 A JP 11185585A JP 18558599 A JP18558599 A JP 18558599A JP 2001012627 A JP2001012627 A JP 2001012627A
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JP
Japan
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valve
hydraulic circuit
relief
oil
oil pressure
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JP11185585A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nishihara
健 西原
Kozo Takemoto
浩三 竹本
Takamasa Kondo
高正 近藤
Hidenori Hattori
英範 服部
Hiroshige Eguchi
裕滋 江口
Fumiyoshi Nakamura
文美 中村
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油等の油圧回路におけるリリーフバルブ
のハンチングを防止する。 【解決手段】 油圧力を受けてリリーフ作動するバルブ
ピストン2とバルブシリンダ3とからなるリリーフバル
ブ1に、少量の油圧を逃すリーク溝4を形成してなる油
圧リリーフバルブの構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧リリーフバ
ルブに関し、トラクタの伝動ケースやエンジン等の潤滑
油を送る油圧回路に利用される。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】バルブピストンを有す
る形態のリリーフバルブでは、油圧回路に急激な油圧変
動があると、バルブピストンが揺動してチャタリングを
起したり、甚だしい場合はこのバルブピストンを抜止め
するC形リングを破損したり、異物の咬込を生ずること
がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、油圧力を受
けてリリーフ作動するバルブピストン2とバルブシリン
ダ3とからなるリリーフバルブ1に、少量の油圧を逃す
リーク溝4を形成してなる油圧リリーフバルブの構成と
する。
【0004】
【発明の効果】油圧回路に一定以上の油圧力が働くと、
リリーフバルブ1のバルブピストン2が油圧力で押され
て、油圧力の一部を逃して、油圧回路内の油圧力を一定
に維持する。このときバルブピストン2とこれを嵌合す
るバルブシリンダ3とからなるリリーフバルブにはリー
ク溝4が形成されているために、常に少量乃至微量の油
圧を逃す状態にあって、油圧回路内の油圧力の急激が変
化があってもこれを抑制緩和することができ、チャタリ
ングや衝撃力を少くすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、油圧回路のリリーフ
バルブに関し、少量の油圧力を常時に逃しうる油圧回路
として利用しうるもので、例えば、図面に示す実施例の
ようなエンジンの潤滑油回路やトラクタのミッションケ
ース内の潤滑油回路等に有効に実施しうる。
【0006】この発明は、油圧力を受けてリリーフ作動
するバルブピストン2とバルブシリンダ3とからなるリ
リーフバルブに、少量の油圧を逃すリーク溝4を形成し
てなる油圧リリーフバルブの構成とする。リリーフバル
ブ1は常時リーク溝4から少量の油圧力を逃すことがで
きるために、油圧回路に働く急激な油圧力の変動を抑制
し緩和することができ、チャタリングを防止でき、衝撃
力を小さくすることができる。
【0007】前記リーク溝4は、バルブピスト2に形成
するもよく、バルブシリンダ3乃至バルブシート5に形
成するもよい。以下この発明の実施例を図例にもとづい
て説明する。
【0008】
【第一実施例】図1〜図7において、リリーフバルブ1
は、トラクタ6に搭載するエンジン7に設けられる。ト
ラクタ6車体は、ステアリングハンドル8で操向される
前車輪9と、操縦席10横側のフェンダ11下に配置の
後車輪12とが、前部のエンジン7からクラッチハウジ
ング13やミッションケース14等内の伝動機構を経て
連動走行される四輪駆動走行形態としている。
【0009】前記エンジン7は、ディーゼルエンジンと
して、エンジンボディ部の下側にはオイルパン15が、
上側にはシリンダヘッド16が、前側にはギヤケース1
7が配置される。このギヤケース17の前側にはラジエ
ータファン18がベルト連動され、更に前側にはラジエ
ータ19やエアクリーナ20等が配置される。21はこ
れらエンジンルーム上を覆うボンネットである。
【0010】エンジン7ボディには、前後方向に亘るク
ランク軸22及びカム軸23等が軸装され、ギヤケース
17内に設けられるトロコイド形態のオイルポンプ24
の駆動によって、オイルパン15内のストレーナ25か
ら吸入される潤滑油を、油圧回路26によってリリーフ
バルブ1、オイルフィルタ27を経て、クランク軸22
部やカム軸23、更にはシリンダヘッド16内の各作動
部等へ送って潤滑する。
【0011】前記油圧回路26のリリーフバルブ1は、
オイルポンプ24とオイルフィルタ27との間におい
て、エンジンボディに取付けられ、リリーフ圧油をこの
エンジンボディ内クランク室32へ逃すようにしてい
る。28は前車輪9を伝動する前輪取出軸で、オイルパ
ン15の下側に接近させて設けたものである。29はラ
ジエータ用ウォータポンプ、30はマフラーを連結する
排気パイプ、31はエアクリーナ20を連結する吸気パ
イプである。
【0012】図1において、前記リリーフバルブ1は、
エンジン7のバディ外側から油圧回路26途中のバルブ
室33に差込んで、先端部をバルブシート5に密合させ
て、この油圧回路26側とバルブ室33側とを仕切るよ
うにして取付けられる。このリリーフバルブ1は、外周
のバルブシリンダ3の内部にバルブピストン2を嵌合し
て、ばね34に抗して前後摺動自在で、先端のC形止輪
35に向けて押圧させている。バルブシリンダ3には、
該バルブピストン2の作動によって開閉されるバルブホ
ール36を形成している。
【0013】バルブピストン2の周面には、該バルブホ
ール36に対向してリーク溝4が形成されて、少量乃至
微量の圧油を油圧回路26からバルブホール36側へ逃
すことができる。37はオイルホールで、バルブシリン
ダ3の内外を連通する。オイルポンプ24の駆動によっ
て、油圧回路26を通して、オイルパン15やクランク
室32内の潤滑油が各潤滑個所へ送られる。この油圧回
路26の途中ではリリーフバルブ1に作動して、この油
圧回路26の油圧力がばね34の弾性力より弱いとき
は、バルブピストン2は作動せずバルブホール36を閉
鎖する状態にある。このとき閉鎖状態のリリーフバルブ
1も、バルブピストン2にはリーク溝4が形成されてい
るために、油圧回路26の圧油の一部がこのリーク溝4
を通してバルブホール36へ漏出される。
【0014】このような潤滑油供給の途中でオイルポン
プの脈動等によって油圧回路26の油圧力が急激に上昇
して、ばね34の弾性力よりも強くなると、バルブピス
トン2がこのばね34に抗して押圧作動されて、バルブ
ホール36を開いて、圧油の一部をバルブ室33及びこ
れに連通のクランク室32へ排出させる。又、このよう
にして油圧回路26の油圧力が低下してばね34による
押圧力と平衝するようになると、バルブピストン2が押
戻されて、バルブホール36が閉鎖される。このバルブ
ホール36が閉鎖されるときも、前記リーク溝4は圧油
が流出されている。
【0015】前記リリーフバルブ1は、このリリーフバ
ルブ1が開閉するに拘らず、リーク溝4が常時開通して
いて、油圧回路26の少量の油圧力をこのリーク溝4か
ら逃しているために、この油圧力に急激に高くなって
も、バルブピストン2を急激に作動させないで緩和作動
させる。又、油圧力が急激に低下してもバルブピストン
2の戻りを緩和して、C形止輪35への衝突力を小さく
することができる。
【0016】このようにバルブピストン2の急激な作動
を防止して、チャタリングや、C形止輪35を強くたた
くこともなくすることができる。図2において、上例と
異なる点は、リーク溝4をバルブシリンダ3の内周面に
形成したものである。リーク溝4はバルブホール36か
らC形止輪35の嵌合するリンク溝に亘って形成してい
る。この場合該C形止輪35でリーク溝4を閉鎖してし
まわないように構成する。
【0017】図3において、上例と異なる点は、前記バ
ルブピストン2周面に形成のリーク溝4を、螺旋形態に
形成したものである。なお、この螺旋形態のリーク溝4
は、バルブシリンダ3の内周面に形成することができ
る。図4において、上例と異なる点は、リーク溝4をバ
ルブシリンダ3の外側部に形成したものである。バルブ
シリンダ3は、エンジン7ボディに形成のバルブ室33
に嵌合させて取付ける。このバルブシリンダ3の先端部
と、エンジン7ボディに形成のバルブシート5との間
に、リーク溝4を形成している。
【0018】前記バルブピストン2がばね34に押圧さ
れてC形止輪35に接当したリリーフバルブ1の閉鎖状
態にあったとしても、リーク溝4は、このバルブシリン
ダ3の外側を迂回して、油圧回路26とバルブ室33乃
至クランク室32との間を連通して、少量の圧油を常時
逃しうる構成としている。この形態では、リーク溝4が
C形止輪35に無関係に形成されるために、このC形止
輪35による抵抗を受けることなく、一定の開溝形成と
することができる。又、このリーク溝4は、バルブシリ
ンダ3の外周面側、又はバルブシート5側のいずれにも
形成することができる。
【0019】
【第二実施例】図8、図9において、上例と異なる点
は、バルブシリンダ3の頂面とバルブピストン2の頂面
とに、小径のリリーフホール38,39を、位相を異に
して配置する。バルブシリンダ3のリリーフホール38
から内側へ流入される圧油は、バルブピストン2をばね
34に抗して押圧作動して間隔部Cを生じさせながら、
この間隔部Cの圧油をバルブピストン2のリリーフホー
ル39からバルブホール37側へ逃す。
【0020】このように、油圧回路26の油圧が高低に
変化することによって、バルブピストン2をばね34に
抗して作動させる。このバルブピストン2の作動によっ
て、バルブシリンダ3の頂面との間に間隔部Cを生じリ
リーフホール38,39を開通Bして圧油の一部を逃し
たり、又、閉鎖Aして圧油の逃げを停止する。これらリ
リーフホール38,39の絞り効果や、バルブピストン
2とバルブシリンダ3との頂面間に圧油を満すことによ
り、バルブピストン2の急激な動きを抑えて、チャタリ
ングを防止することができる。
【0021】40はリリーフバルブ1を構成するバルブ
プラグで、前記エンジン7のボディにねじ部41で螺合
することができ、このバルブプラグ40の内側に前記バ
ルブシリンダ3を嵌合させて、かしめ等によって一体的
に固定している。前記バルブシリンダ3の頂面のリリー
フホール38は、中心位置に大径の単一穴として形成し
ている。又、バルブピストン2の頂面のリリーフホール
39は、該リリーフホール38とは重合しない外周部に
小径の複数穴として形成している。これらのリリーフホ
ール38,39は、油圧回路26の油圧がばね34の押
圧力よりも低い状態のときは、バルブピストン2の頂面
がバルブシリンダ3の頂面に接圧閉鎖Aされて、リリー
フホール38からの圧油の流入を停止する。又、油圧回
路26の油圧がばね34の押圧力よりも高くなったとき
は、リリーフホール38からの油圧でバルブピストン2
を押圧開通Bさせて、間隔部Cを生じさせながらリリー
フホール39から油圧を逃すことができる構成としてい
る。
【0022】
【第三実施例】図10において、上例と異なる点は、エ
ンジン7ボディのバルブシート5に形成される油圧回路
26部のバルブホール41の内側に、ばね34で圧接さ
れるバルブピストン2の先端部Dを円錐形状に形成した
ものである。バルブピストン2の先端部Dを円錐形状に
形成するため、バルブシート5との接触面積が小さくな
り、潤滑油に混入する異物の咬込等によるリリーフ作動
が固定されることが少なる。又、油圧リリーフが急激に
行われることも少く、バルブシート5をたたくことも少
くなる。
【0023】
【第四実施例】図11において、上例と異なる点は、リ
リーフバルブ1のバルブピストン2の内部にばね34で
押圧されるスチールボール43を、このバルブピストン
2の頂面に形成のリリーフホール45に揺動可能状態に
して押圧させて閉鎖させている。バルブシリンダ3のバ
ルブホール36とバルブピストン2の先端外周部44の
錘形状面との間に間隔部42を形成して、油圧回路26
の高圧油をバルブホール36側へ逃すことができ、油圧
回路26の油圧が下ることによって、ばね34によって
押されるバルブピストン2との間隔部42を閉鎖して圧
油の逃げを停止できる。
【0024】通常はバルブピストン2の頂面の面積が広
いため、スチールボール43はこのバルブピストン2と
一体に動くが、異物の咬込み等によってバルブピストン
2の動きが阻害されて油圧が上昇すると、スチールボー
ル43が押されてリリーフホール45を開いて圧油を逃
して、底穴46へ流出することができる。このときスチ
ールボール43が前後横方向へ揺動して音を発生する。
この発生音が警報音となり、リリーフバルブの不調状態
を警報する。
【0025】
【第五実施例】図12において、上例と異なる点は、前
記油圧回路26のオイルストレーナ25の構成を、オイ
ルフィルタ47をストレーナ筒48の上側面に設ける。
これによって異物がオイル吸込口49へ吸込まれるのを
防止して、前記油圧回路26のオイルポンプ24や、リ
リーフバルブ1等の損傷を防止する。
【0026】油圧回路26(油圧パイプ等を含む)は、
有底筒状のストレーナ筒48内に介入されて、オイル吸
込口49を形成させる。オイルフィルタ47は、このス
トレーナ筒48の上端開口面を油圧パイプ26との間に
亘って覆うように設ける。前記オイル吸込口49に吸入
される潤滑油は、前記オイルパン15の底部に位置され
るストレーナ筒48の外周部からは、この上面のオイル
フィルタ47からこのストレーナ筒48内へ流入され
る。このため、ストレーナ筒48の外周下に沈下する異
物の吸込を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リリーフバルブ部の断面図と、その一部の斜視
図。
【図2】一部別実施例を示すリリーフバルブ部の断面
図。
【図3】一部別実施例を示すバルブピストン部の側面図
と、その断面図。
【図4】一部別実施例を示すリリーフバルブ部の断面
図。
【図5】トラクタの側面図。
【図6】そのエンジン部の側面図。
【図7】その正面図。
【図8】一部別実施例の作動状態を示す断面図。
【図9】その分解断面図と、一部の正面図。
【図10】一部別実施例を示すリリーフバルブの断面
図。
【図11】一部別実施例を示すリリーフバルブの断面
図。
【図12】一部別実施例を示す油圧回路のストレーナ部
の側面図と、平面図。
【符号の説明】
1 リリーフバルブ 2 バルブピストン 3 バルブシリンダ 4 リーク溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 英範 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 江口 裕滋 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 中村 文美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 3H059 AA05 BB06 CA03 CA05 CD04 EE01 FF13

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧力を受けてリリーフ作動するバルブピ
    ストン2とバルブシリンダ3とからなるリリーフバルブ
    1に、少量の油圧を逃すリーク溝4を形成してなる油圧
    リリーフバルブ。
JP11185585A 1999-06-30 1999-06-30 油圧リリーフバルブ Pending JP2001012627A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017048826A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 緩衝器
CN109667965A (zh) * 2019-02-18 2019-04-23 汽解放汽车有限公司 一种用于汽车驱动桥的单向通气塞总成
CN112555471A (zh) * 2020-11-20 2021-03-26 扬州船用电子仪器研究所(中国船舶重工集团公司第七二三研究所) 一种用于盲插流体连接器插座保护的缷压阀

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CN112555471A (zh) * 2020-11-20 2021-03-26 扬州船用电子仪器研究所(中国船舶重工集团公司第七二三研究所) 一种用于盲插流体连接器插座保护的缷压阀
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