JP2001012600A - 車両用駆動装置のロックアップクラッチ制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置のロックアップクラッチ制御装置

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JP2001012600A
JP2001012600A JP18658499A JP18658499A JP2001012600A JP 2001012600 A JP2001012600 A JP 2001012600A JP 18658499 A JP18658499 A JP 18658499A JP 18658499 A JP18658499 A JP 18658499A JP 2001012600 A JP2001012600 A JP 2001012600A
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Yasushi Yamamoto
康 山本
Nobuyuki Iwao
信幸 岩男
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体継手を装備した駆動装置において、変速
操作終了時に摩擦クラッチを係合するときに生ずるクラ
ッチショックの発生を防止することができる車両用駆動
装置のロックアップクラッチ制御装置を提供する。 【解決手段】 車両用駆動装置は、車両に搭載されたエ
ンジンと、該エンジンによって作動せしめられる流体継
手と、該流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラ
ッチとを具備し、該流体継手がロックアップクラッチを
備えている。ロックアップクラッチの作動を制御する制
御手段は、変速操作時にはロックアップクラッチを接続
し、摩擦クラッチの係合量が半クラッチ直前の状態に達
したらロックアップクラッチを断制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置、
更に詳しくはロックアップクラッチを備えた流体継手を
有する車両用駆動装置のロックアップクラッチ制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】流体継手(フルードカップリング)は船
舶用、産業機械用、自動車用の動力伝達継手として従来
から用いられている。流体継手を有する車両用駆動装置
は、例えば特開昭55ー159360号公報に開示され
ており、車両に搭載されたエンジンと、流体継手と、摩
擦クラッチおよび変速機が直列に配設されている。この
ような車両用駆動装置に配設される流体継手は、トルク
変動を吸収して滑らかな動力伝達を行うことができる反
面、流体継手がその入力要素(ポンプインペラ)と出力
要素(タービンランナ)との間でスリップが避けられな
いため、動力伝達効率が悪く燃費が悪化するという問題
がある。このスリップによる問題は自動変速機に装備さ
れているトルクコンバータも同様であり、トルクコンバ
ータを備えた車両用駆動装置においては、上記問題を解
決するために所定の条件において入出力要素間を直結す
るロックアップクラッチを付設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、特開昭55ー
159360号公報に開示されたロックアップクラッチ
を備えていない流体継手を有する車両用駆動装置におい
ては、変速操作終了時に摩擦クラッチを係合するとき予
期せぬクラッチショックが発生する場合がある。また、
上述したロックアップクラッチを流体継手に付設した車
両用駆動装置であっても、変速操作を行う際にロックア
ップクラッチが係合されていないと、上記クラッチショ
ックが発生する。以下、図7を参照して流体継手を装備
した車両用駆動装置を構成する各部材の変速時における
作動状態について説明する。
【0004】図7はシフトアップ時の変速例を示すもの
で、図において横軸は変速時の経過時間である。図7に
おいて、実線は摩擦クラッチのクラッチストローク、1
点鎖線はエンジン回転数、2点鎖線は摩擦クラッチのク
ラッチドリブンプレート回転数、破線は摩擦クラッチの
クラッチドライブプレート回転数をそれぞれ示してい
る。図7において、車両の走行中に時刻t1で変速操作
が開始される。先ず運転者は時刻t1で摩擦クラッチの
断操作を行い、略同時にアクセルペダルを戻す。この結
果、エンジン回転数が1点鎖線で示すように低下する。
このようにして、エンジン回転数が低下している間に運
転者が変速機のシフトアップ操作を行うと、摩擦クラッ
チが断されているために変速機に装備された同期装置の
作用で2点鎖線で示すクラッチドリブンプレートの回転
数が時刻t2までの間に車両の走行速度に対応した回転
数に低下せしめられる。一方、変速機のシフトアップ操
作が完了すると、運転者は時刻t3から摩擦クラッチの
接続を開始し、時刻t4において半クラッチ状態にな
り、時刻t5においてクラッチドリブンプレートの回転
数と上記エンジン回転数が一致したと判断して摩擦クラ
ッチを急激に係合する。しかるに、流体継手のタービン
に連結された摩擦クラッチのクラッチドライブプレート
は、自己の慣性力のために上述したようにエンジン回転
数が低下してもエンジン回転数に対応して回転数が低下
しない。従って、上述した半クラッチ状態となる時刻t
4におけるクラッチドライブプレートとクラッチドリブ
ンプレートとの間には、かなり大きな回転数差(A)が
ある。このため、摩擦クラッチが半クラッチ状態となる
時刻t4から実質的に完接する時刻t5までの間に、ク
ラッチドライブプレートの回転は上記回転数差(A)を
急激に低下することになるために、予期せぬクラッチシ
ョックが発生する。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、流体継手を装備した駆動
装置において、変速操作終了時に摩擦クラッチを係合す
るときに生ずる上記クラッチショックの発生を防止する
ことができる車両用駆動装置のロックアップクラッチ制
御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、車両に搭載されたエ
ンジンと、該エンジンによって作動せしめられる流体継
手と、該流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラ
ッチとを具備し、該流体継手がロックアップクラッチを
備えている車両用駆動装置において、該ロックアップク
ラッチを作動せしめるロックアップクラッチ作動手段
と、該変速機の変速操作を検出する変速操作検出手段
と、該摩擦クラッチの係合量を検出するクラッチ係合量
検出手段と、該変速操作検出手段および該クラッチ係合
量検出手段からの検出信号に基づいて、該ロックアップ
クラッチ作動手段を制御する制御手段と、を具備し、該
制御手段は、該変速操作検出手段および該クラッチ係合
量検出手段からの検出信号に基づいて、変速操作時には
該ロックアップクラッチを接続し、該摩擦クラッチの係
合量が所定量に達したら該ロックアップクラッチを断す
る、ことを特徴とする車両用駆動装置のロックアップク
ラッチ制御装置が提供される。
【0007】上記変速操作検出手段は、上記クラッチ係
合量検出手段と、車両の走行速度を検出する車速検出手
段とからなり、上記制御手段は、クラッチ係合量検出手
段および車速検出手段からの検出信号に基づいて、摩擦
クラッチが断されており車両の走行速度が所定速度以上
のとき変速操作時と判断する。
【0008】また、本発明によれば、車両に搭載された
エンジンと、該エンジンによって作動せしめられる流体
継手と、該流体継手と変速機との間に配設された摩擦ク
ラッチとを具備し、該流体継手がロックアップクラッチ
を備えている車両用駆動装置において、該ロックアップ
クラッチを作動せしめるロックアップクラッチ作動手段
と、該変速機の変速操作を検出する変速操作検出手段
と、該エンジンの回転速度を検出するエンジン回転数検
出手段と、該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力
軸回転数検出手段と、該変速操作検出手段と該エンジン
回転数検出手段および該入力軸回転数検出手段からの検
出信号に基づいて、該ロックアップクラッチ作動手段を
制御する制御手段と、を具備し、該制御手段は、該変速
操作検出手段と該エンジン回転数検出手段および該入力
軸回転数検出手段からの検出信号に基づいて、変速操作
時には該ロックアップクラッチを接続し、該エンジンの
回転速度と該変速機の入力軸の回転速度の差が所定値以
下に達したら該ロックアップクラッチを断する、ことを
特徴とする車両用駆動装置のロックアップクラッチ制御
装置が提供される。
【0009】上記変速操作検出手段は、上記摩擦クラッ
チの断・接を検出するクラッチ検出手段と、車両の走行
速度を検出する車速検出手段とからなり、上記制御手段
は、クラッチ検出手段および車速検出手段からの検出信
号に基づいて、摩擦クラッチが断されており車両の走行
速度が所定速度以上のとき変速操作時と判断する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
車両用駆動装置におけるロックアップクラッチ制御装置
の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更
に詳細に説明する。
【0011】図1には、本発明に従って構成された車両
用駆動装置におけるロックアップクラッチ制御装置の一
実施形態が示されている。図示の車両用駆動装置は、原
動機としての内燃機関2と、流体継手(フルードカップ
リング)4と、摩擦クラッチ8および手動変速機10と
から構成され、これらは直列に配設されている。内燃機
関2は図示の実施形態においてはディーゼルエンジンか
らなっている。
【0012】次に、流体継手について図2を参照して説
明する。流体継手4は、ディーゼルエンジン2に装着さ
れたハウジング22にボルト23等の締結手段によって
取り付けられた流体継手ハウジング40内に配設されて
いる。図示の実施形態における流体継手4は、ケーシン
グ41とポンプ42およびタービン43を具備してい
る。
【0013】ケーシング41は、上記ディーゼルエンジ
ン2のクランク軸21にボルト24によって内周部が装
着されたドライブプレート44の外周部にボルト44
1、ナット442等の締結手段によって装着されてい
る。なお、上記ドライブプレート44の外周には、図示
しないスタータモータの駆動歯車と噛合する始動用のリ
ングギヤ45が装着されている。
【0014】ポンプ42は上記ケーシング41と対向し
て配設されている。このポンプ42は、椀状のポンプシ
ェル421と、該ポンプシェル421内に放射状に配設
された複数個のインペラ422とを備えており、ポンプ
シェル421が上記ケーシング41に溶接等の固着手段
によって取り付けられている。従って、ポンプ42のポ
ンプシェル421は、ケーシング41およびドライブプ
レート44を介してクランク軸21に連結される。この
ため、クランク軸21は流体継手4の入力軸として機能
する。
【0015】タービン43は上記ポンプ42とケーシン
グ41によって形成された室にポンプ42と対向して配
設されている。このタービン43は、上記ポンプ42の
ポンプシェル421と対向して配設された椀状のタービ
ンシェル431と、該タービンシェル431内に放射状
に配設された複数個のランナ432とを備えている。タ
ービンシェル431は、上記入力軸としての上記クラン
ク軸21と同一軸線上に配設された出力軸46にスプラ
イン嵌合されたタービンハブ47に溶接等の固着手段に
よって取り付けられている。
【0016】図示の実施形態における流体継手4は、上
記ケーシング41とタービン43とを直接伝動連結する
ためのロックアップクラッチ50を具備している。ロッ
クアップクラッチ50は、ケーシング41とタービン4
3との間に配設されケーシング41との間に外側室40
aを形成するとともにタービン43との間に内側室40
bを形成するクラッチディスク51を備えている。この
クラッチディスク51は、内周縁が上記タービンハブ4
7の外周に相対回転可能でかつ軸方向に摺動可能に支持
されており、その外周部には上記ケーシング41と対向
する面にクラッチフェーシング52が装着されている。
また、クラッチディスク51の外周部における内側室4
0b側には、環状の凹部53が形成されており、この凹
部53にそれぞれ支持片54によって支持された複数個
のダンパースプリング55が所定の間隔を置いて配設さ
れている。この複数個のダンパースプリング55の両側
には上記クラッチディスク51に取り付けられた入力側
リテーナ56が突出して配設されているとともに、各ダ
ンパースプリング55間には上記タービン43のタービ
ンシェル431に取り付けられた出力側リテーナ57が
突出して配設されている。
【0017】図示の実施形態におけるロックアップクラ
ッチ50は以上のように構成されており、その作動につ
いて説明する。上記内側室40b側の作動流体の圧力が
外側室40aの作動流体の圧力より高い場合、即ち後述
するロックアップクラッチ作動手段によって供給される
作動流体がポンプ42とタービン43とによって形成さ
れる作動室4aから内側室40bを通して外側室40a
に流れる場合には、上記クラッチディスク51が図2に
おいて左方に押圧されるので、クラッチディスク51に
装着されたクラッチフェーシング52がケーシング41
に押圧されて摩擦係合する(ロックアップクラッチ
接)。従って、ケーシング41とタービン43は、クラ
ッチフェーシング52、クラッチディスク51、入力側
リテーナ56、ダンパースプリング55、出力側リテー
ナ57を介して直接伝動連結される。一方、上記外側室
40aの作動流体の圧力が内側室40b側の作動流体の
圧力より高い場合、即ち後述する作動流体循環手段によ
って供給される作動流体が外側室40aから内側室40
bを通してポンプ42とタービン43とによって形成さ
れる作動室4aに循環する場合には、上記クラッチディ
スク51が図2において右方に押圧されるので、クラッ
チディスク51に装着されたクラッチフェーシング52
はケーシング41と摩擦係合せず(ロックアップクラッ
チ断)、従って、ケーシング41とタービン43との伝
動連結は解除されている。
【0018】図示の実施形態における駆動装置は後述す
るロックアップクラッチ作動手段の流体圧源としての油
圧ポンプ60を具備している。この油圧ポンプ60は上
記流体継手ハウジング40にボルト61等の固着手段に
よって取り付けられポンプハウジング62に配設されて
いる。この油圧ポンプ60は、上記ポンプ42のポンプ
シェル421に取り付けられたポンプハブ48によって
回転駆動されるように構成されている。なお、ポンプハ
ブ48は上記出力軸46を包囲するように突出形成され
たポンプハウジング62の筒状支持部620に軸受49
0によって回転可能に支持されている。また、図3およ
び図4に示すように後述するロックアップクラッチ作動
手段に関連して、出力軸46に作動流体の通路460が
設けられているとともに、出力軸46と筒状支持部62
0との間に作動流体の通路461が設けられている。通
路460は、その一端が出力軸46の図において左端面
に開口し上記外側室40aと連通しており、その他端が
出力軸46の外周面に開口する径方向の通路462と連
通している。また、通路461は、上記ポンプ42とタ
ービン43とによって形成される作動室4aと筒状支持
部620に設けられた連通穴621とを連通するように
構成されている。
【0019】次に、流体継手4に作動流体を循環せしめ
るロックアップクラッチ作動手段について、図3および
図4を参照して説明する。ロックアップクラッチ作動手
段は作動流体を収容するリザーブタンク65を具備して
おり、該リザーブタンク65内の作動流体は上記油圧ポ
ンプ60によって通路66に吐出される。通路66に吐
出された作動流体は、作動流体の循環経路を制御する電
磁方向制御弁67を介して上記連通穴621と連通する
通路68または上記通路462と連通する通路69に供
給される。なお、電磁方向制御弁67は、車両用駆動装
置の作動状態および車両の走行速度に基づいて後述する
制御手段によって制御される。電磁方向制御弁67が除
勢(OFF)している図3に示す状態のときには、通路
66に吐出された作動流体は矢印で示すように通路6
9、通路462、通路460、外側室40a、内側室4
0b、ポンプ42とタービン43とによって形成される
作動室4a、通路461、連通穴621、通路68、戻
り通路70、冷却器71および通路72を通してリザー
ブタンク65に循環される。作動流体が図2において矢
印で示すように循環するときは、外側室40aの流体圧
が内側室40bの流体圧より高いので、ロックアップク
ラッチ50は上述したように摩擦係合しない(ロックア
ップクラッチ断)。一方、電磁方向制御弁67が付勢
(ON)されると図4で示す状態となり、通路66に吐
出された作動流体は矢印で示すように通路68、連通穴
621、通路461、ポンプ42とタービン43とによ
って形成される作動室4a、内側室40b、外側室40
a、通路460、通路462、通路69、戻り通路7
0、冷却器71および通路72を通してリザーブタンク
65に循環される。作動流体が図4において矢印で示す
ように循環するときは、内側室40bの流体圧が外側室
40aの流体圧より高いので、ロックアップクラッチ5
0は上述したように摩擦係合する(ロックアップクラッ
チ接)。
【0020】図示の実施形態における流体回路には、上
記通路66とリザーブタンク65を結ぶリリーフ通路7
3が設けられており、このリリーフ通路73にリリーフ
弁74が配設されている。リリーフ弁74は、開弁圧が
ロックアップクラッチON時において上記クラッチディ
スク51に装着されたクラッチフェーシング52がケー
シング41に押圧されて摩擦係合するに必要な流体圧で
ある例えば6kg/cm2 に設定されており、通路6
6内の作動流体圧が6kg/cm2 を越えると作動流
体をリリーフ通路73を介してリザーブタンク65に戻
す。
【0021】次に、上記摩擦クラッチ8について図2を
参照して説明する。摩擦クラッチ8は、上記流体継手ハ
ウジング40にボルト81によって装着されたクラッチ
ハウジング80内に配設されている。図示の実施形態に
おける摩擦クラッチ8は、上記流体継手の出力軸46に
装着されたクラッチドライブプレート82と、出力軸4
6と同一軸線上に配設された変速機10の入力軸101
にスプライン嵌合されたクラッチハブ83と、該クラッ
チハブ83に取り付けられ外周部にクラッチフェーシン
グ84が装着されているクラッチドリブンプレート85
と、該クラッチドリブンプレート85をクラッチドライ
ブプレート82に押圧するプレッシャープレート86
と、該プレッシャープレート86をクラッチドライブプ
レート82に向けて付勢するダイアフラムスプリング8
7と、該ダイアフラムスプリング87の内端部に係合し
てダイアフラムスプリング87の中間部を支点871と
して作動するレリーズベアリング88と、該レリーズベ
アリング88を軸方向に作動せしめるクラッチレリーズ
フォーク89とを具備している。このクラッチレリーズ
フォーク89は、図1に示す摩擦クラッチ作動手段90
によって作動せしめられる。
【0022】図示の実施形態における摩擦クラッチ作動
手段90は、クラッチペダル91と、該クラッチペダル
91によって作動せしめられて油圧を発生するクラッチ
マスターシリンダ92と、該クラッチマスターシリンダ
92と油圧パイプ93によって接続されクラッチマスタ
ーシリンダ92によって発生せしめられた油圧によって
作動せしめられるスレーブシリンダ94とからなってお
り、スレーブシリンダ94のピストンロッド941が上
記クラッチレリーズフォーク89の端部に係合してい
る。クラッチペダル91が踏み込まれていない図示の状
態においては、摩擦クラッチ8を構成する上記各部材は
図2で示す状態に位置しており、ダイアフラムスプリン
グ87のばね力によってプレッシャープレート86がク
ラッチドライブプレート82に向けて押圧されている。
従って、クラッチドリブンプレート85に装着されたク
ラッチフェーシング84がクラッチドライブプレート8
2に押圧されて摩擦係合し(摩擦クラッチ接)、流体継
手の出力軸46に伝達された動力がクラッチドライブプ
レート82およびクラッチドリブンプレート85を介し
て変速機10の入力軸101に伝達される。クラッチペ
ダル91が踏み込まれてクラッチマスターシリンダ92
に油圧が発生すると、スレーブシリンダ94が作動しク
ラッチレリーズフォーク89を介して、レリーズベアリ
ング88が図2において左方に移動せしめられる。この
ため、ダイアフラムスプリング87が図2において2点
鎖線で示すように作動せしめられ、プレッシャープレー
ト86への押圧力を解除することにより、クラッチドラ
イブプレート82からクラッチドリブンプレート85へ
の動力伝達が遮断される(摩擦クラッチ断)。
【0023】図示の実施形態における車両用駆動装置は
以上のように構成されており、以下その作動について説
明する。先ず、流体継手4による作動流体の作用によっ
て動力を伝達する場合について説明する。この場合、ロ
ックアップクラッチ作動手段の上記電磁方向制御弁67
は除勢(OFF)されており、作動流体は上述したよう
に図3において矢印で示す方向に循環せしめられてい
る。作動流体が図3において矢印で示す方向に循環せし
められている状態においては、上述したようにの外側室
40a圧力が内側室40b側の圧力より高く、クラッチ
ディスク51が図2および図3において右方に押圧され
るので、クラッチディスク51に装着されたクラッチフ
ェーシング52がケーシング41と摩擦係合しない(ロ
ックアップクラッチ断)。この結果、ディーゼルエンジ
ン2のクランク軸21(入力軸)に発生した駆動力は、
上述したようにドライブプレート44を介して流体継手
4のケーシング41に伝達される。ケーシング41とポ
ンプ42のポンプシェル421は一体的に構成されてい
るので、上記駆動力によってポンプ42が回転せしめら
れる。ポンプ42が回転するとポンプ42内の作動流体
は遠心力によりインペラ422に沿って外周に向かって
流れ、矢印で示すようにタービン43側に流入する。タ
ービン43側に流入した作動流体は、中心側に向かって
流れ矢印で示すようにポンプ42に戻される。このよう
に、ポンプ42とタービン43とによって形成される作
動室4a内の作動流体がポンプ42とタービン43内を
循環することにより、ポンプ42側の駆動トルクが作動
流体を介してタービン43側に伝達される。タービン4
3側に伝達された駆動力は、タービンシェル431およ
びタービンハブ47を介して出力軸46に伝達され、更
に上記摩擦クラッチ8を介して変速機10に伝達され
る。
【0024】次に、ロックアップクラッチ50を作動し
て、ケーシング41とタービン43を直結して駆動トル
クを伝達する状態について説明する。この場合、ロック
アップクラッチ作動手段の上記電磁方向制御弁67は付
勢(ON)され、作動流体は図4において矢印で示す方
向に循環せしめられている。作動流体が図4において矢
印で示す方向に循環せしめられている状態においては、
上述したように内側室40b側の圧力が外側室40aの
圧力より高く、クラッチディスク51が図2および図4
において左方に押圧されるので、クラッチディスク51
に装着されたクラッチフェーシング52がケーシング4
1に押圧されて摩擦係合する(ロックアップクラッチ
接)。この結果、ケーシング41およびポンプ42とタ
ービン43は、クラッチフェーシング52、クラッチデ
ィスク51、入力側リテーナ56、ダンパースプリング
54、出力側リテーナ57を介して直接伝動連結され
る。従って、ディーゼルエンジン2のクランク軸21
(入力軸)に発生した駆動力は、ドライブプレート4
4、ケーシング41、ロックアップクラッチ50、ター
ビン43、タービンハブ47を介して出力軸46に伝達
され、更に上記摩擦クラッチ8を介して変速機10に伝
達される。
【0025】次に、図1を参照してロックアップクラッ
チ制御装置について説明する。図示の実施形態における
ロックアップクラッチ制御装置は、上記ディーゼルエン
ジン2の回転速度を検出するエンジン回転数検出手段2
01と、上記摩擦クラッチ8の係合量を検出するクラッ
チ係合量検出手段202と、上記変速機10の入力軸1
01の回転速度を検出する入力軸回転数検出手段203
と、上記変速機10の変速段を検出する変速段検出手段
204と、車両の走行速度を検出する車速検出手段20
5を具備している。エンジン回転数検出手段201は、
例えば上記リングギヤ45に対向して配設されたパルス
発生器からなり、その検出信号を後述する制御手段に送
出する。クラッチ係合量検出手段202は、図示の実施
形態においては上記クラッチレリーズフォーク89の作
動位置即ちクラッチ係合量を検出するポテンショメータ
からなり、その検出信号を後述する制御手段に送出す
る。このクラッチ係合量検出手段202は、クラッチ係
合量を検出することにより摩擦クラッチの断・接を検出
するクラッチ検出手段としても機能する。入力軸回転数
検出手段203は、変速機10の入力軸101に対向し
て配設されたパルス発生器からなり、その検出信号を後
述する制御手段に送出する。変速段検出手段204は、
例えば変速レバ110のセレクトおよびシフト位置を検
出するスイッチ群からなり、その検出信号を後述する制
御手段に送出する。そして、後述する制御手段は、送ら
れた信号に対応する各スイッチの組み合わせによって変
速段を判定する。車速検出手段205は、図示の実施形
態においては変速機10の出力軸102に対向して配設
されたパルス発生器からなり、その検出信号を後述する
制御手段に送出する。
【0026】図示の実施形態におけるロックアップクラ
ッチ制御装置は、制御手段300を具備している。制御
手段300は、マイクロコンピュータによって構成され
ており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理
装置(CPU)301と、制御プログラムを格納するリ
ードオンリメモリ(ROM)302と、演算結果等を格
納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RA
M)303と、入力インターフェース304および出力
インターフェース305とを備えている。このように構
成された制御手段300の入力インターフェース304
には、上記エンジン回転数検出手段201、クラッチ係
合量検出手段202、入力軸回転数検出手段203、変
速段検出手段204および車速検出手段205の検出信
号が入力される。また、出力インターフェース305か
らは、上記ロックアップクラッチ作動手段の電磁方向制
御弁67に制御信号を出力する。
【0027】図示の実施形態におけるロックアップクラ
ッチ制御装置は以上のように構成されており、以下上記
制御手段300の動作手順を図5に示すフローチャート
を参照して説明する。制御手段300は、先ずステップ
S1においてクラッチ係合量検出手段202からの検出
信号に基づいて摩擦クラッチ8が断しているか否かをチ
ェックする。ステップS1において摩擦クラッチ8が断
している場合は、制御手段300はステップS2に進み
車速検出手段205からの検出信号に基づいて車両の走
行速度(V)が5km/h以上か否かをチェックする。
ステップS2において車両の走行速度(V)が5km/
h未満の場合には、制御手段300はステップS1にお
ける摩擦クラッチ8の断操作は発進時のクラッチ操作で
あると判断して、ステップS3に進んでロックアップク
ラッチ50の断制御を実行し、ステップS1に戻る。な
お、ロックアップクラッチ50の断制御は、具体的には
ロックアップクラッチ作動手段の上記電磁方向制御弁6
7を除勢(OFF)する。
【0028】ステップS2において車両の走行速度
(V)が5km/h以上の場合には、制御手段300は
ステップS1における摩擦クラッチ8の断操作は変速操
作時のクラッチ操作であると判断して、ステップS4に
進んでロックアップクラッチ50の接制御を実行する。
具体的には制御手段300は、ロックアップクラッチ作
動手段の上記電磁方向制御弁67を付勢(ON)する。
このように、摩擦クラッチ8が断されており車両の走行
速度(V)が5km/h以上の場合には変速操作時と判
断するので、図示の実施形態においてはクラッチ係合量
検出手段202および車速検出手段205は、変速機1
0の変速操作を検出する変速操作検出手段として機能す
る。ステップS4においてロックアップクラッチ50の
接制御を実行したならば、制御手段300はステップS
5に進んでクラッチ係合量検出手段202からの検出信
号を読み込み摩擦クラッチ8のクラッチ係合量(CL
T)が半クラッチ直前の所定量(LI)に達したか否か
をチェックする。クラッチ係合量(CLT)が所定量
(LI)に達しなければロックアップクラッチ50の接
続した状態を維持し、クラッチ係合量(CLT)が所定
量(LI)に達したならば制御手段300は上記ステッ
プS3に進んでロックアップクラッチ50の断制御を実
行する。
【0029】上記のように図示の実施形態においては、
変速機10の変速操作時にはロックアップクラッチ50
を接制御して、ケーシング41とタービン43を直結す
るとともに、摩擦クラッチ8のクラッチ係合量(CL
T)が半クラッチ直前に達したならばロックアップクラ
ッチ50を断するので、流体継手を備えた車両用駆動装
置の変速操作時における上記クラッチショックの発生を
確実に防止することができる。以下、クラッチショック
の発生を防止できる理由について図6を参照して説明す
る。図6はシフトアップ時の変速例を示すもので、図に
おいて横軸は変速時の経過時間である。図6において、
上側の実線はロックアップクラッチ(L/Uクラッチ)
50の断・接状態、下側の摩擦クラッチ8のクラッチス
トローク即ちクラッチ係合量、1点鎖線はエンジン2の
回転数、破線は摩擦クラッチ8のクラッチドライブプレ
ート82の回転数、2点鎖線は摩擦クラッチ8のクラッ
チドリブンプレート85の回転数を示している。図6に
おいて、車両の走行中に時刻T1で変速操作が開始され
る。先ず運転者は時刻T1で摩擦クラッチ8の断操作を
行い、略同時にアクセルペダルを戻す。この結果、エン
ジン回転数が1点鎖線で示すように低下する。このよう
にして、エンジン回転数が低下している間に運転者が変
速機10のシフトアップ操作を行うと、摩擦クラッチ8
が断されているために変速機10に装備された同期装置
の作用で2点鎖線で示すクラッチドリブンプレート85
の回転数が時刻T3までの間に車両の走行速度に対応し
た回転数に低下せしめられる。
【0030】一方、上述したように摩擦クラッチ8の断
操作中に実質的に摩擦クラッチが断されるクラッチスト
ローク位置に達した時刻T2において、L/Uクラッチ
50が上述したように接される。L/Uクラッチ50が
接されると、流体継手4のケーシング41およびポンプ
42とタービン43が直結され一体となるので、クラッ
チドライブプレート82の回転数は破線で示すように直
ちにエンジン回転数に一致する。また、変速機のシフト
アップ操作が完了すると、運転者は時刻T4から摩擦ク
ラッチ8の接続を開始し、時刻T6において半クラッチ
状態になり、時刻T7においてクラッチドリブンプレー
ト85の回転数と上記エンジン回転数が一致したと判断
して摩擦クラッチ8を急激に係合する。このとき、クラ
ッチドライブプレート82の回転数は上述したようにエ
ンジン回転数と一致しているので、クラッチドライブプ
レート82とクラッチドリブンプレート85の回転数は
略一致しており、両者間の回転数差は少ないため、急激
に係合してもショックは生じない。しかも、図示の実施
形態においては上述したように、摩擦クラッチ8のクラ
ッチ係合量(CLT)が半クラッチ直前(時刻T5)に
達したならばロックアップクラッチ50を断するので、
クラッチドライブプレート82とクラッチドリブンプレ
ート85に回転数差があっても流体継手4の作動流体に
よって回転数差によるショックが吸収されるため、摩擦
クラッチ係合時のクラッチショックの発生を確実に防止
することができる。即ち、変速操作時にL/Uクラッチ
50を接することにより、エンジン回転数とクラッチド
ライブプレート82の回転数が一致するので、流体継手
を具備しない通常の駆動装置と同様に回転合わせを行う
ことができるとともに、摩擦クラッチ係合時にはL/U
クラッチ50を断するすることにより流体継手の作動流
体によって上記回転数差によるショックを吸収すること
ができる。
【0031】次に上記ステップS5における摩擦クラッ
チ8のクラッチ係合量(CLT)が半クラッチ直前とな
る状態を検出するための他の実施形態について説明す
る。上述したように変速操作時にはL/Uクラッチ50
が接続されているので、エンジン回転速度とクラッチド
ライブプレート82の回転速度は同一である。一方、ク
ラッチドリブンプレート85は変速機10の入力軸10
1とクラッチハブ83によってスプライン嵌合されてい
るので、クラッチドリブンプレート85と入力軸101
の回転速度は同一である。このため、上記エンジン回転
数検出手段201からの信号によってクラッチドライブ
プレート82の回転速度を知ることができ、上記入力軸
回転数検出手段203からの信号によってクラッチドリ
ブンプレート85の回転速度を知ることができる。従っ
て、エンジン回転速度即ちクラッチドライブプレート8
2の回転速度と変速機10の入力軸101の回転速度即
ちクラッチドリブンプレート85の回転速度の差が所定
値(例えば200rpm)以下に達したら、摩擦クラッ
チ8のクラッチ係合量(CLT)が半クラッチ直前であ
ると判断することができる。このように、エンジン回転
速度と変速機10の入力軸101の回転速度差が所定値
以下に達したら、L/Uクラッチ50を断するすること
により摩擦クラッチ係合時に流体継手の作動流体によっ
て上記回転数差によるショックを吸収することができ
る。
【0032】図5に示すフローチャートに戻って説明を
続ける。上記ステップS1において摩擦クラッチ8が断
していない場合、即ち摩擦クラッチ8が接の状態にある
場合は、制御手段300はステップS6に進んでL/U
クラッチ50は接であるか否かをチェックする。このチ
ェックは、図示の実施形態においては上記電磁方向制御
弁67が付勢(ON)されているか否かで判断する。ス
テップS6においてL/Uクラッチ50が接であるなら
ば、制御手段300はステップS7に進んで変速機10
の変速段が例えば3速以上であるか否かをチェックす
る。ステップS7において変速機10の変速段が3速以
上でない場合、即ち2速未満の場合には、制御手段30
0はステップS3に進んでL/Uクラッチ50を断す
る。これは、トラック等の場合に2速は発進段として設
定されている場合が多く駆動力が大きいため、L/Uク
ラッチ50が直結状態であると変速ショックが発生する
ので、この変速ショックの発生を防止するためにL/U
クラッチ50を断する。
【0033】また、上記ステップS7において変速機1
0の変速段が例えば3速以上の場合は、制御手段300
はステップS8に進んで車両の走行速度(V)が例えば
30km/h以上か否かをチェックする。ステップS8
において走行速度(V)が30km/h以上でない場
合、即ち30km/h未満の場合には、制御手段300
はステップS3に進んでL/Uクラッチ50を断する。
これは、低速走行時にL/Uクラッチ50が直結状態で
あるとアクセルペダルの動きに対応してトルク変動が顕
著に現れ、所謂ギクシャク感が生じるので、この変動を
流体継手4によって吸収するためにL/Uクラッチ50
を断する。
【0034】上記ステップS8において車両の走行速度
(V)が例えば30km/h以上の場合には、制御手段
300はステップS9に進んでエンジン回転数が例えば
1000rpm以上であるか否かをチェックする。ステ
ップS9においてエンジン回転数(R)が1000rp
m以上でない場合、即ち1000rpm未満の場合に
は、制御手段300はステップS3に進んでL/Uクラ
ッチ50を断する。これは、エンジンが低速回転で運転
している状態でL/Uクラッチ50が直結されるとエン
ジンストールを起こす虞があるので、L/Uクラッチ5
0を断する。
【0035】上記ステップS6においてL/Uクラッチ
50が接でない場合、即ちL/Uクラッチ50が断され
ている場合には、制御手段300はステップS10に進
んで変速機10の変速段が例えば3速以上であるか否か
をチェックする。ステップS10において変速機10の
変速段が3速以上でない場合は、上述したようにL/U
クラッチ50を直結すると変速ショックが発生する虞が
あるので、L/Uクラッチ50を断の状態に維持して上
記ステップS1に戻る。
【0036】上記ステップS10において変速段が3速
以上の場合には、制御手段300はステップS11に進
んでポンプ42(P)とタービン43(T)の回転差が
200rpm以下(P−T≦200rpm)であるか否
かをチェックする。ステップS11においてポンプ42
(P)とタービン43(T)の回転差が200rpm以
下でない場合、即ち上記回転差が200rpmより大き
い場合には、L/Uクラッチ50を直結すると大きなシ
ョックが発生するので、L/Uクラッチ50を断の状態
に維持して上記ステップS1に戻る。
【0037】上記ステップS11においてポンプ42
(P)とタービン43(T)の回転差が200rpm以
下の場合には、制御手段300はステップS12に進ん
で車両の走行速度(V)が例えば30km/h以上か否
かをチェックする。ステップS12において走行速度
(V)が30km/h以上でない場合、即ち30km/
h未満の場合には、上述したようにL/Uクラッチ50
を直結すると所謂ギクシャク感が生じるので、L/Uク
ラッチ50を断の状態に維持して上記ステップS1に戻
る。
【0038】上記ステップS12において走行速度
(V)が30km/h以上の場合には、制御手段300
はステップS13に進んでエンジン回転数(R)が例え
ば1000rpm以上であるか否かをチェックする。ス
テップS13においてエンジン回転数(R)が1000
rpm以上でない場合、即ち1000rpm未満の場合
には、L/Uクラッチ50を直結するとエンジンストー
ルを起こす虞があるので、L/Uクラッチ50を断に維
持して上記ステップS1に戻る。また、ステップS13
においてエンジン回転数(R)が1000rpm以上の
場合には、制御手段300はステップS14に進んでL
/Uクラッチ50を接にして上記ステップS1に戻る。
【0039】以上、本発明を図示の実施形態の基づいて
説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもので
はなく、本発明の技術思想の範囲で種々の変形は可能で
ある。例えば、図示の実施形態においては、変速機の変
速操作を検出する変速操作検出手段として摩擦クラッチ
の係合量を検出するクラッチ係合量検出手段と車両の走
行速度を検出する車速検出手段とからなる例を示した
が、例えば自動クラッチ装着車においては、変速レバー
に設けた変速指示スイッチからの信号を用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明による車両用駆動装置のロックア
ップクラッチ制御装置は以上のように構成されているの
で、以下に述べる作用効果を奏する。
【0041】即ち、本発明によれば、ロックアップクラ
ッチを備えた流体継手を有する車両用駆動装置におい
て、変速操作時にはロックアップクラッチを接続するよ
うにしたので、摩擦クラッチのクラッチドライブプレー
トとクラッチドリブンプレート5との回転合わせを流体
継手を具備しない通常の駆動装置と同様に行うことがで
きるので、クラッチドライブプレートとクラッチドリブ
ンプレート5との回転数差によって生ずるクラッチショ
ックの発生を防止することができる。また、本発明によ
れば、摩擦クラッチのクラッチ係合量が半クラッチ直前
の状態に達したならばロックアップクラッチを断するの
で、クラッチドライブプレートとクラッチドリブンプレ
ートに回転数差があっても流体継手の作動流体によって
回転数差によるショックが吸収されるため、摩擦クラッ
チ係合時のクラッチショックの発生を確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された車両用駆動装置のロ
ックアップクラッチ制御装置の一実施形態を示す概略構
成ブロック図。
【図2】本発明に適用する車両用駆動装置の一実施形態
を示す断面図。
【図3】図2に示す車両用駆動装置に装備されるロック
アップクラッチ作動手段の作動状態を示すもので、ロッ
クアップクラッチ断状態の説明図。
【図4】図2に示す車両用駆動装置に装備されるロック
アップクラッチ作動手段の作動状態を示すもので、ロッ
クアップクラッチ接状態の説明図。
【図5】図1に示す車両用駆動装置のロックアップクラ
ッチ制御装置に装備される制御手段の動作を示すフロー
チャート。
【図6】図1に示すロックアップクラッチ制御装置によ
って変速操作時にロックアップクラッチを接にしたとき
のクラッチストローク、エンジン回転数、クラッチドラ
イブプレートの回転数、クラッチドリブンプレートの回
転数を示す図。
【図7】従来の流体継手を備えた駆動装置における変速
操作時のクラッチストローク、エンジン回転数、クラッ
チドライブプレートの回転数、クラッチドリブンプレー
トの回転数を示す図。
【符号の説明】
2:内燃機関 21:クランク軸 4:流体継手 40:流体継手ハウジング 41:ケーシング 42:ポンプ 421:ポンプシェル 422:インペラ 43:タービン 431:タービンシェル 432:ランナ 44:ドライブプレート 45:リングギヤ 46:出力軸 47:タービンハブ 48:ポンプハブ 50:ロックアップクラッチ 51:クラッチディスク 54:支持片 55:ダンパースプリング 56:入力側リテーナ 57:出力側リテーナ 60:油圧ポンプ 62:ポンプハウジング 65:リザーブタンク 67:電磁方向御弁 71:冷却器 74:リリーフ弁 75:絞り 8:摩擦クラッチ 80:クラッチハウジング 82:クラッチドライブプレート 83:クラッチハブ 84:クラッチフェーシング 85:ドリブンプレート 86:プレッシャープレート 87:ダイアフラムスプリング 88:レリーズベアリング 89:クラッチレリーズフォーク 90:摩擦クラッチ作動手段 91:クラッチペダル 92:クラッチマスターシリンダ 94:スレーブシリンダ 10:変速機 101:変速機の入力軸 102:変速機の出力軸 110:変速レバ 201:エンジン回転数検出手段 202:クラッチ係合量検出手段 203:入力軸回転数検出手段 204:変速段検出手段 205:車速検出手段 300:御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたエンジンと、該エンジ
    ンによって作動せしめられる流体継手と、該流体継手と
    変速機との間に配設された摩擦クラッチとを具備し、該
    流体継手がロックアップクラッチを備えている車両用駆
    動装置において、 該ロックアップクラッチを作動せしめるロックアップク
    ラッチ作動手段と、 該変速機の変速操作を検出する変速操作検出手段と、 該摩擦クラッチの係合量を検出するクラッチ係合量検出
    手段と、 該変速操作検出手段および該クラッチ係合量検出手段か
    らの検出信号に基づいて、該ロックアップクラッチ作動
    手段を制御する制御手段と、を具備し、 該制御手段は、該変速操作検出手段および該クラッチ係
    合量検出手段からの検出信号に基づいて、変速操作時に
    は該ロックアップクラッチを接続し、該摩擦クラッチの
    係合量が所定量に達したら該ロックアップクラッチを断
    する、 ことを特徴とする車両用駆動装置のロックアップクラッ
    チ制御装置。
  2. 【請求項2】 該変速操作検出手段は、上記クラッチ係
    合量検出手段と、車両の走行速度を検出する車速検出手
    段とからなり、 該制御手段は、該クラッチ係合量検出手段および該車速
    検出手段からの検出信号に基づいて、摩擦クラッチが断
    されており車両の走行速度が所定速度以上のとき変速操
    作時と判断する、請求項1記載の車両用駆動装置のロッ
    クアップクラッチ制御装置。
  3. 【請求項3】 車両に搭載されたエンジンと、該エンジ
    ンによって作動せしめられる流体継手と、該流体継手と
    変速機との間に配設された摩擦クラッチとを具備し、該
    流体継手がロックアップクラッチを備えている車両用駆
    動装置において、 該ロックアップクラッチを作動せしめるロックアップク
    ラッチ作動手段と、 該変速機の変速操作を検出する変速操作検出手段と、 該エンジンの回転速度を検出するエンジン回転数検出手
    段と、 該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転数検
    出手段と、 該変速操作検出手段と該エンジン回転数検出手段および
    該入力軸回転数検出手段からの検出信号に基づいて、該
    ロックアップクラッチ作動手段を制御する制御手段と、
    を具備し、 該制御手段は、該変速操作検出手段と該エンジン回転数
    検出手段および該入力軸回転数検出手段からの検出信号
    に基づいて、変速操作時には該ロックアップクラッチを
    接続し、該エンジンの回転速度と該変速機の入力軸の回
    転速度の差が所定値以下に達したら該ロックアップクラ
    ッチを断する、 ことを特徴とする車両用駆動装置のロックアップクラッ
    チ制御装置。
  4. 【請求項4】 該変速操作検出手段は、該摩擦クラッチ
    の断・接を検出するクラッチ検出手段と、該車両の走行
    速度を検出する車速検出手段とからなり、 該制御手段は、該クラッチ検出手段および該車速検出手
    段からの検出信号に基づいて、摩擦クラッチが断されて
    おり車両の走行速度が所定速度以上のとき変速操作時と
    判断する、請求項3記載の車両用駆動装置のロックアッ
    プクラッチ制御装置。
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EP00113118A EP1065414B1 (en) 1999-06-30 2000-06-28 Lock-up clutch controlling device of vehicle driving device
DE60015440T DE60015440T2 (de) 1999-06-30 2000-06-28 Vorrichtung zur Steuerung einer Überbrückungskupplung einer Fahrzeugantriebsvorrichtung
US09/607,998 US6343528B1 (en) 1999-06-30 2000-06-30 Lock-up clutch controlling device of vehicle driving device

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1524456B1 (en) * 2003-10-16 2011-08-03 Isuzu Motors Limited Device for controlling a start of a vehicle

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