JP2001012405A - 流体圧アクチュエータの駆動方法およびその装置 - Google Patents

流体圧アクチュエータの駆動方法およびその装置

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JP2001012405A
JP2001012405A JP11178907A JP17890799A JP2001012405A JP 2001012405 A JP2001012405 A JP 2001012405A JP 11178907 A JP11178907 A JP 11178907A JP 17890799 A JP17890799 A JP 17890799A JP 2001012405 A JP2001012405 A JP 2001012405A
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fluid pressure
electric motor
side connection
piston
connection path
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Nobuaki Ariji
伸明 有路
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体圧アクチュエータの応答性を向上させる
とともに、そのふらつきを減少させる。 【解決手段】 双方向駆動可能な流体圧ポンプ10と、
流体圧シリンダ20のヘッド側およびロッド側とを連結
し、ヘッド側連結路11およびロッド側連結路16を、
電磁弁13、18を介して選択的に流体圧タンク15と
連通させる。流体圧ポンプ10を駆動する電動モータ3
0の回転方向に基づいて、電磁弁13、18の選択位置
を切り換えることで、ヘッド側連結路11から流体圧タ
ンク15への余剰流体の流出、および流体圧タンク15
からロッド側連結路16への不足流体の流入を、流体圧
シリンダ20内の流体圧力に左右されずに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば工具を往
復動させる各種の工作機械に適用される流体圧アクチュ
エータの駆動方法と、流体圧アクチュエータの駆動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図4、図5に示すように、双方
向駆動可能な流体圧ポンプ10と、流体圧アクチュエー
タ20(流体圧シリンダ21)とを備え、電動モータ3
0の駆動により流体圧ポンプ10を回転させてその回転
方向および回転速度をコントロールすることによって、
流体圧シリンダ21のピストン22の位置や移動速度を
コントロールするようになった、非圧縮性流体を用いる
流体圧回路がある。
【0003】この流体圧回路は、流体圧ポンプ10の一
方向回転によりピストン22が図4に示すように動作
(図では上昇)するときは、ロッド側の圧力がパイロッ
トチェック弁61のクラッキング圧力以上になるため、
ロッド側とヘッド側との面積差に起因する余剰流体は、
パイロットチェック弁61を通って流体圧タンク15に
排出される。
【0004】一方、流体圧ポンプ10の逆方向回転によ
りピストン22が図5に示すように動作(図では下降)
するときは、ロッド側の圧力が大気圧以下になるため、
流体圧タンク15からチェック弁62を通って流体が回
路に供給されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものは、図5に示す動作状態において、ロッ
ド側の圧力が大気圧以下になったとき、チェック弁62
が流体圧タンク15から流体を吸い込む際のチェック弁
62の前後の圧力差は、最大でも1kgf/cm2しか発生し
ないため、チェック弁62を開く力は小さく、応答性が
悪い。そして、チェック弁62の開放応答性が悪いと、
流体圧ポンプ10の吸入側圧力が大気圧よりも低くなり
すぎるため、大気圧を利用して流体を吸い込むようにな
った流体圧ポンプ10は、吸い込みが不充分で流体を吐
出できなくなり、その結果、ピストン22の応答性(図
では下降応答性)が悪くなる。
【0006】そこで、これを回避するため、流体圧ポン
プ10の吸入側圧力が大気圧よりもできるだけ低くなら
ないように、チェック弁62のクラッキング圧力を極力
低めに抑える必要がある。ところが、クラッキング圧力
を小さくすることは、チェック弁62内のばね力を小さ
くすることであり、ばね力が小さいとチェック弁62を
閉じる際の応答性が悪くなる。そして、チェック弁62
の閉鎖応答性が悪いと、図4に示す動作の際、チェック
弁62を通って流体が流体圧タンク15へ逃げてしま
い、その結果、ピストン22の応答性(図では上昇応答
性)が悪くなる。
【0007】このように、従来のものは、ロッド側とヘ
ッド側との流体圧力差に起因して開閉動作するパイロッ
トチェック弁61およびチェック弁62を使用している
ため、チェック弁22の開閉応答性が悪く、また、チェ
ック弁62の開放応答性と閉鎖応答性とを同時に改善す
ることができない結果、ピストン22(流体圧アクチュ
エータ20)の応答性が悪く、また、ピストン22(流
体圧アクチュエータ20)のふらつきの原因にもなると
いう問題があった。
【0008】この発明の課題は、上記従来のもののもつ
問題点を排除して、双方向駆動可能な流体圧ポンプと流
体圧アクチュエータとを備えた流体圧回路において、流
体圧タンクとの選択的連通(流体の流出/流入)を、流
体圧アクチュエータ(流体圧シリンダ)のロッド側とヘ
ッド側との流体圧力差によらずに制御することで、流体
圧アクチュエータの応答性を向上させるとともに、その
ふらつきを減少させることのできる流体圧アクチュエー
タの駆動方法およびその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するものであって、請求項1に係る発明は、双方向駆
動可能な流体圧ポンプと、流体圧シリンダのヘッド側お
よびロッド側とを連結し、ヘッド側連結路またはロッド
側連結路を、弁を介して選択的に流体圧タンクと連通さ
せる流体圧回路を構成し、流体圧ポンプの回転により流
体圧シリンダのピストンの位置をコントロールするよう
になった流体圧アクチュエータにおいて、前記流体圧ポ
ンプを駆動する電動モータの回転方向が、流体圧ポンプ
から前記ロッド側連結路に流体を吐出させる方向のと
き、電動モータの当該回転方向に基づいて、前記ヘッド
側連結路と前記流体圧タンクとを連通させる位置に前記
弁を位置決めする工程と、前記電動モータの回転方向
が、前記流体圧ポンプから前記ヘッド側連結路に流体を
吐出させる方向のとき、電動モータの当該回転方向に基
づいて、前記ロッド側連結路と前記流体圧タンクとを連
通させる位置に前記弁を位置決めする工程とからなる流
体圧アクチュエータの駆動方法である。
【0010】請求項2に係る発明は、双方向駆動可能な
流体圧ポンプと、流体圧シリンダのヘッド側およびロッ
ド側とを連結し、ヘッド側連結路またはロッド側連結路
を、弁を介して選択的に流体圧タンクと連通させる流体
圧回路を構成し、流体圧ポンプの回転により流体圧シリ
ンダのピストンの位置をコントロールするようになった
流体圧アクチュエータにおいて、前記ヘッド側連結路か
ら前記流体圧タンクへの余剰流体の流出、および流体圧
タンクから前記ロッド側連結路への不足流体の流入を制
御する前記弁の選択位置を、前記流体圧ポンプを駆動す
る電動モータの回転方向に基づいて切り換えるように構
成した流体圧アクチュエータの駆動装置である。
【0011】請求項3に係る発明は、双方向駆動可能な
流体圧ポンプと、流体圧シリンダのヘッド側およびロッ
ド側とを連結し、ヘッド側連結路またはロッド側連結路
を、弁を介して選択的に流体圧タンクと連通させる流体
圧回路を構成し、流体圧ポンプの回転により流体圧シリ
ンダのピストンの位置をコントロールするようになった
流体圧アクチュエータにおいて、前記流体圧ポンプを駆
動する電動モータの回転方向が、流体圧ポンプから前記
ロッド側連結路に流体を吐出させる方向のとき、電動モ
ータの当該回転方向に基づいて、前記ヘッド側連結路と
前記流体圧タンクとを連通させる位置に前記弁を位置決
めする手段と、前記電動モータの回転方向が、前記流体
圧ポンプから前記ヘッド側連結路に流体を吐出させる方
向のとき、電動モータの当該回転方向に基づいて、前記
ロッド側連結路と前記流体圧タンクとを連通させる位置
に前記弁を位置決めする手段とを備えている流体圧アク
チュエータの駆動装置である。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3記載の発
明において、前記弁が前記ヘッド側連結路と前記流体圧
タンクとを連通させる位置にあるとき、ヘッド側連結路
から流体圧タンクへ余剰流体を流出させる一方、前記弁
が前記ロッド側連結路と前記流体圧タンクとを連通させ
る位置にあるとき、流体圧タンクからロッド側連結路へ
不足流体を流入させる流体圧アクチュエータの駆動装置
である。
【0013】請求項5に係る発明は、双方向駆動可能な
流体圧ポンプと、流体圧シリンダのヘッド側およびロッ
ド側とを連結し、ヘッド側連結路またはロッド側連結路
を、弁を介して選択的に流体圧タンクと連通させる流体
圧回路を構成し、流体圧ポンプの回転により流体圧シリ
ンダのピストンの位置をコントロールするようになった
流体圧アクチュエータにおいて、前記流体圧ポンプを駆
動する電動モータの回転方向を検出する手段と、検出し
た回転方向にしたがって前記弁を位置決めする手段とを
備え、前記電動モータの回転方向が、前記流体圧ポンプ
から前記ロッド側連結路に流体を吐出させる方向のと
き、前記弁が前記ヘッド側連結路と流体圧タンクとを連
通させて、余剰流体を流体圧タンクに流出させる一方、
前記電動モータの回転方向が、前記流体圧ポンプから前
記ヘッド側連結路に流体を吐出させる方向のとき、前記
弁が前記ロッド側連結路と流体圧タンクとを連通させ
て、不足流体を流体圧タンクから流入させるように構成
した流体圧アクチュエータの駆動装置である。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項2〜5のい
ずれかに記載の発明において、前記弁は電磁弁である流
体圧アクチュエータの駆動装置である。
【0015】請求項7に係る発明は、請求項2〜5のい
ずれかに記載の発明において、前記弁は、前記ヘッド側
連結路と前記流体圧タンクとの間に配置されるノーマル
オープン型の電磁弁と、前記ロッド側連結路と流体圧タ
ンクとの間に配置されるノーマルクローズ型の電磁弁と
から構成される流体圧アクチュエータの駆動装置であ
る。
【0016】請求項8に係る発明は、請求項2、3また
は5記載の発明において、前記ピストンの位置を検出す
る手段と、ピストンの目標位置と前記検出手段の出力と
に基づいて、前記電動モータの速度指令値を出力する手
段と、前記出力手段からの電動モータの速度指令値と前
記電動モータからの速度フィードバックとに基づいて、
当該電動モータに必要な電流を供給する手段とを備えて
いる流体圧アクチュエータの駆動装置である。
【0017】請求項9に係る発明は、請求項8記載の発
明において、前記電動モータ速度指令出力手段は、前記
ピストン位置検出手段の出力を受け付けるピストン位置
カウンタと、ピストンの目標位置に所定の速度分配を加
味する位置指令カウンタと、前記位置指令カウンタの値
と前記ピストン位置カウンタの値との差分から、ピスト
ンの速度指令値を算出するピストン位置ループゲイン部
と、ピストンの前記速度指令値と前記ピストン位置カウ
ンタから得られるピストンの速度フィードバックとの差
分から、ピストンの加速度指令値を算出するピストン速
度ループゲイン部とを備え、前記ピストン速度ループゲ
イン部が、ピストンの前記加速度指令値を前記電動モー
タの速度指令値として出力する流体圧アクチュエータの
駆動装置である。
【0018】請求項10に係る発明は、請求項8記載の
発明において、前記電流供給手段は、前記電動モータ速
度指令出力手段からの電動モータの速度指令値と前記電
動モータからの速度フィードバックとの差分から、電動
モータの加速度指令値を算出するモータ速度ループゲイ
ン部と、電流制御部とを備え、前記モータ速度ループゲ
イン部が、電動モータの前記加速度指令値を電流指令値
として前記電流制御部に出力し、前記電流制御部が、前
記電流指令値で指令された電流を前記電動モータに出力
する流体圧アクチュエータの駆動装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照して説明する。図1は、この発明による流体圧アク
チュエータの駆動装置の一実施の形態を示す回路図であ
り、この流体圧アクチュエータの駆動装置1は、双方向
回転可能な流体圧ポンプ10と、流体圧アクチュエータ
20としての流体圧シリンダ21のヘッド側とをヘッド
側連結路11で連結する一方、流体圧ポンプ10と流体
圧シリンダ21のロッド側とをロッド側連結路16で連
結した非圧縮性流体を用いる流体圧回路において、ヘッ
ド側連結路11と流体圧タンク15との連通路12に、
ノーマルオープン型の電磁弁13を配置する一方、ロッ
ド側連結路16と流体圧タンク15との連通路17に、
ノーマルクローズ型の電磁弁18を配置し、両電磁弁1
3、18の開閉動作を、流体圧ポンプ10を駆動する電
動モータ30の回転方向に応じて制御するものである。
【0020】流体圧ポンプ10は、電動モータ30が一
方向に回転すると、ポート10aから流体を吸い込んで
それをポート10bから吐出し、また、電動モータ30
が逆方向に回転すると、反対にポート10bから流体を
吸い込んでそれをポート10aから吐出するものであ
り、流体の吸い込み/吐出量は、電動モータ30の回転
速度に応じて変動するようになっている。
【0021】流体圧アクチュエータ20は、流体圧ポン
プ10の作動により、流体が流体圧シリンダ21のロッ
ド側に流入(ヘッド側から流出)されると、ピストン2
2が上昇することで流体圧アクチュエータ20も同様に
動作し、また、流体が流体圧シリンダ21のヘッド側に
流入(ロッド側から流出)されると、ピストン22が下
降することで流体圧アクチュエータ20も同様に動作す
るものである。そして、上昇/下降するピストン22の
位置をピストン位置センサ25が検出し、その検出値を
ピストン位置コントローラ40に出力するようになって
いる。
【0022】電磁弁13、18は、流体圧シリンダ21
のロッド側とヘッド側との面積差によって生じるロッド
側の流入/流出量と、ヘッド側の流入/流出量との違い
に基づいて、ヘッド側の余剰流体を流体圧タンク15に
流出させ、また、ロッド側の不足流体を流体圧タンク1
5から流入させるものである。そして、これらの電磁弁
13、18は、モータ回転方向判別部35を介して、電
動モータ30の回転を検出するエンコーダ31に接続さ
れていて、モータ回転方向判別部35がエンコーダ31
の出力信号に基づいて電動モータ30の回転方向を判別
することで、その回転方向に応じて電磁弁13、18へ
の信号を制御するようになっている。
【0023】ピストン位置コントローラ40は、ピスト
ン22(流体圧アクチュエータ20)の目標位置が設定
される目標位置設定部41と、目標位置に到達するまで
のピストン22の速度分配が決められる速度分配部42
と、目標位置に速度分配を加味してピストン22の位置
指令を与える位置指令カウンタ43と、ピストン位置セ
ンサ25の検出値が入力されるピストン位置カウンタ4
4と、位置指令カウンタ43の値とピストン位置カウン
タ44の値との差分から、ピストン22の速度指令値を
算出するピストン位置ループゲイン部45と、ピストン
22の速度指令値とピストン位置カウンタ44から得ら
れるピストン22の速度フィードバックとの差分から、
ピストン22の加速度指令値を算出するピストン速度ル
ープゲイン部46とを備え、ピストン速度ループゲイン
部46が、ピストン22の加速度指令値を電動モータ3
0の速度指令値としてサーボアンプ50に出力するよう
になっている。
【0024】サーボアンプは50、ピストン位置コント
ローラ40から入力される電動モータ30の速度指令値
と、エンコーダ31から入力される電動モータ30の速
度フィードバックとの差分から、電動モータ30の加速
度指令値を算出するモータ速度ループゲイン部51と、
電流制御部52とを備え、モータ速度ループゲイン部5
1が、電動モータ30の加速度指令値を電流指令値とし
て電流制御部52に出力し、電流制御部52がこれを受
けて、電流指令値で指令された電流を電動モータ30に
出力し、この出力電流によって電動モータ30を回転さ
せるようになっている。
【0025】次に、上記の実施の形態の作用について、
図2、図3を用いて説明する。まず、図2に示すように
ピストン22(流体圧アクチュエータ20)を上昇させ
る場合は、ピストン位置コントローラ40の目標位置設
定部41に、上昇させる目標位置を設定して、この駆動
装置1を作動させる。
【0026】すると、ピストン位置コントローラ40
が、ピストン22の目標位置と、ピストン位置センサ2
5から入力されるピストン22の検出位置とに基づい
て、電動モータ30の速度指令値をサーボアンプ50に
出力し、サーボアンプ50は、この電動モータ30の速
度指令値と、エンコーダ31から入力される電動モータ
30の速度フィードバックとに基づいて、電動モータ3
0に必要な電流を供給する。
【0027】この電流供給に応じて、電動モータ30が
一方向(正方向)に回転して、流体圧ポンプ10を図2
に示す吐出方向に作動させる。
【0028】この流体圧ポンプ10の作動により、流体
が流体圧シリンダ21のロッド側に流入されるととも
に、ヘッド側から流出され、それによってピストン22
が上昇することで、流体圧アクチュエータ20も同様に
動作する。
【0029】このとき、モータ回転方向判別部35は、
電動モータ30が正方向に回転していることを判別する
ことで、電磁弁13、18に切り換え信号を送らず、そ
のため電磁弁13、18は、図2に示すようにいずれも
ノーマル状態に保たれる。
【0030】それにより、流体圧シリンダ21のロッド
側(流入側)とヘッド側(流出側)との面積差によって
生じる余剰流体(流入量<流出量)は、ノーマルオープ
ン状態にある電磁弁13を通って流体圧タンク15に排
出されることとなる。
【0031】つぎに、図3に示すようにピストン22
(流体圧アクチュエータ20)を下降させる場合は、ピ
ストン位置コントローラ40の目標位置設定部41に、
下降させる目標位置を設定して、この駆動装置1を作動
させる。
【0032】すると、ピストン位置コントローラ40
が、ピストン22の目標位置と、ピストン位置センサ2
5から入力されるピストン22の検出位置とに基づい
て、電動モータ30の速度指令値をサーボアンプ50に
出力し、サーボアンプ50は、この電動モータ30の速
度指令値と、エンコーダ31から入力される電動モータ
30の速度フィードバックとに基づいて、電動モータ3
0に必要な電流を供給する。
【0033】この電流供給に応じて、電動モータ30が
逆方向に回転して、流体圧ポンプ10を図3に示す吐出
方向に作動させる。
【0034】この流体圧ポンプ10の作動により、流体
が流体圧シリンダ21のへッド側に流入されるととも
に、ロッド側から流出され、それによってピストン22
が下降することで、流体圧アクチュエータ20も同様に
動作する。
【0035】このとき、モータ回転方向判別部35は、
電動モータ30が逆方向に回転していることを判別する
ことで、電磁弁13、18に切り換え信号を送り、その
ため電磁弁13、18は、図3に示すようにいずれも反
転状態に切り換わる。
【0036】それにより、流体圧シリンダ21のヘッド
側(流入側)とロッド側(流出側)との面積差によって
生じる不足流体(流入量>流出量)は、反転状態にある
電磁弁18を通って流体圧タンク15から吸い込まれる
こととなる。
【0037】なお、上記の実施の形態では、2個の電磁
弁13、18を使用したが、これに限定するものでな
く、例えば、1個の電磁弁で連通路12、17を選択的
に切り換えるようにしてもよく、また、例えば、電磁比
例弁を使用し、電動モータ30の回転速度(回転速度指
令、実回転速度)によって、電磁比例弁の開閉度を無段
階に制御することも可能である。
【0038】また、上記の実施の形態では、モータ回転
方向判別部35の具体的構成についての説明は省略した
が、適宜の手段を利用して構成することができるもので
あり、また、モータ回転方向判別部35が、エンコーダ
31の出力信号に基づいて電動モータ30の回転方向を
判別することを例示したが、これに限定するものでな
く、例えば、電動モータ30の回転検出器の信号(電動
モータ30の速度フィードバック)、電動モータ30の
速度指令値、ピストン22の加速度指令値、ピストン2
2の速度偏差値、ピストン22の速度指令値、ピストン
22の位置偏差値、ピストン22の位置指令値の変化
量、ピストン22の目標位置の変化量、等によっても、
電動モータ30の回転方向を直接または間接に判別する
ことが可能である。
【0039】
【発明の効果】この発明は以上のように、双方向駆動可
能な流体圧ポンプと、流体圧シリンダのヘッド側および
ロッド側とを連結し、ヘッド側連結路およびロッド側連
結路を、弁を介して選択的に流体圧タンクと連通させる
流体圧回路を構成し、流体圧ポンプの回転により流体圧
シリンダのピストンの位置をコントロールするようにな
った流体圧アクチュエータにおいて、前記ヘッド側連結
路から前記流体圧タンクへの余剰流体の流出、および流
体圧タンクから前記ロッド側連結路への不足流体の流入
を制御する前記弁の選択位置を、前記流体圧ポンプを駆
動する電動モータの回転方向に基づいて切り換えるよう
に構成したので、ヘッド側連結路またはロッド側連結路
と流体圧タンクとの選択的連通を、流体圧シリンダ内の
流体圧力差に左右されずに制御することができ、それに
より、流体圧アクチュエータの応答性を向上させるとと
もに、そのふらつきを減少させることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】流体圧アクチュエータの駆動装置の一実施の形
態を示す回路図である。
【図2】図1のものの流体圧アクチュエータ上昇駆動時
の動作を示す回路図である。
【図3】図1のものの流体圧アクチュエータ下降駆動時
の動作を示す回路図である。
【図4】従来のものの流体圧アクチュエータ上昇駆動時
の動作を示す回路図である。
【図5】従来のものの流体圧アクチュエータ下降駆動時
の動作を示す回路図である。
【符号の説明】
1 流体圧アクチュエータの駆動装置 10 流体圧ポンプ 10a ポート 10b ポート 11 ヘッド側連結路 12 連通路 13 電磁弁 15 流体圧タンク 16 ロッド側連結路 17 連通路 18 電磁弁 20 流体圧アクチュエータ 21 流体圧シリンダ 22 ピストン 25 ピストン位置センサ 30 電動モータ 31 エンコーダ 35 モータ回転方向判別部 40 ピストン位置コントローラ 41 目標位置設定部 42 速度分配部 43 位置指令カウンタ 44 ピストン位置カウンタ 45 ピストン位置ループゲイン部 46 ピストン速度ループゲイン部 50 サーボアンプ 51 モータ速度ループゲイン部 52 電流制御部 61 パイロットチェック弁 62 チェック弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向駆動可能な流体圧ポンプと、流体
    圧シリンダのヘッド側およびロッド側とを連結し、ヘッ
    ド側連結路またはロッド側連結路を、弁を介して選択的
    に流体圧タンクと連通させる流体圧回路を構成し、流体
    圧ポンプの回転により流体圧シリンダのピストンの位置
    をコントロールするようになった流体圧アクチュエータ
    において、 前記流体圧ポンプを駆動する電動モータの回転方向が、
    流体圧ポンプから前記ロッド側連結路に流体を吐出させ
    る方向のとき、電動モータの当該回転方向に基づいて、
    前記ヘッド側連結路と前記流体圧タンクとを連通させる
    位置に前記弁を位置決めする工程と、 前記電動モータの回転方向が、前記流体圧ポンプから前
    記ヘッド側連結路に流体を吐出させる方向のとき、電動
    モータの当該回転方向に基づいて、前記ロッド側連結路
    と前記流体圧タンクとを連通させる位置に前記弁を位置
    決めする工程と、からなることを特徴とする流体圧アク
    チュエータの駆動方法。
  2. 【請求項2】 双方向駆動可能な流体圧ポンプと、流体
    圧シリンダのヘッド側およびロッド側とを連結し、ヘッ
    ド側連結路またはロッド側連結路を、弁を介して選択的
    に流体圧タンクと連通させる流体圧回路を構成し、流体
    圧ポンプの回転により流体圧シリンダのピストンの位置
    をコントロールするようになった流体圧アクチュエータ
    において、 前記ヘッド側連結路から前記流体圧タンクへの余剰流体
    の流出、および流体圧タンクから前記ロッド側連結路へ
    の不足流体の流入を制御する前記弁の選択位置を、前記
    流体圧ポンプを駆動する電動モータの回転方向に基づい
    て切り換えるように構成したことを特徴とする流体圧ア
    クチュエータの駆動装置。
  3. 【請求項3】 双方向駆動可能な流体圧ポンプと、流体
    圧シリンダのヘッド側およびロッド側とを連結し、ヘッ
    ド側連結路またはロッド側連結路を、弁を介して選択的
    に流体圧タンクと連通させる流体圧回路を構成し、流体
    圧ポンプの回転により流体圧シリンダのピストンの位置
    をコントロールするようになった流体圧アクチュエータ
    において、 前記流体圧ポンプを駆動する電動モータの回転方向が、
    流体圧ポンプから前記ロッド側連結路に流体を吐出させ
    る方向のとき、電動モータの当該回転方向に基づいて、
    前記ヘッド側連結路と前記流体圧タンクとを連通させる
    位置に前記弁を位置決めする手段と、 前記電動モータの回転方向が、前記流体圧ポンプから前
    記ヘッド側連結路に流体を吐出させる方向のとき、電動
    モータの当該回転方向に基づいて、前記ロッド側連結路
    と前記流体圧タンクとを連通させる位置に前記弁を位置
    決めする手段と、を備えていることを特徴とする流体圧
    アクチュエータの駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記弁が前記ヘッド側連結路と前記流体
    圧タンクとを連通させる位置にあるとき、ヘッド側連結
    路から流体圧タンクへ余剰流体を流出させる一方、前記
    弁が前記ロッド側連結路と前記流体圧タンクとを連通さ
    せる位置にあるとき、流体圧タンクからロッド側連結路
    へ不足流体を流入させることを特徴とする請求項3記載
    の流体圧アクチュエータの駆動装置。
  5. 【請求項5】 双方向駆動可能な流体圧ポンプと、流体
    圧シリンダのヘッド側およびロッド側とを連結し、ヘッ
    ド側連結路またはロッド側連結路を、弁を介して選択的
    に流体圧タンクと連通させる流体圧回路を構成し、流体
    圧ポンプの回転により流体圧シリンダのピストンの位置
    をコントロールするようになった流体圧アクチュエータ
    において、 前記流体圧ポンプを駆動する電動モータの回転方向を検
    出する手段と、 検出した回転方向にしたがって前記弁を位置決めする手
    段とを備え、 前記電動モータの回転方向が、前記流体圧ポンプから前
    記ロッド側連結路に流体を吐出させる方向のとき、前記
    弁が前記ヘッド側連結路と流体圧タンクとを連通させ
    て、余剰流体を流体圧タンクに流出させる一方、 前記電動モータの回転方向が、前記流体圧ポンプから前
    記ヘッド側連結路に流体を吐出させる方向のとき、前記
    弁が前記ロッド側連結路と流体圧タンクとを連通させ
    て、不足流体を流体圧タンクから流入させる、ように構
    成したことを特徴とする流体圧アクチュエータの駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記弁は電磁弁であることを特徴とする
    請求項2〜5のいずれかに記載の流体圧アクチュエータ
    の駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記弁は、前記ヘッド側連結路と前記流
    体圧タンクとの間に配置されるノーマルオープン型の電
    磁弁と、前記ロッド側連結路と流体圧タンクとの間に配
    置されるノーマルクローズ型の電磁弁とから構成される
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の流体
    圧アクチュエータの駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記ピストンの位置を検出する手段と、 ピストンの目標位置と前記検出手段の出力とに基づい
    て、前記電動モータの速度指令値を出力する手段と、 前記出力手段からの電動モータの速度指令値と前記電動
    モータからの速度フィードバックとに基づいて、当該電
    動モータに必要な電流を供給する手段と、を備えている
    ことを特徴とする請求項2、3または5記載の流体圧ア
    クチュエータの駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記電動モータ速度指令出力手段は、 前記ピストン位置検出手段の出力を受け付けるピストン
    位置カウンタと、 ピストンの目標位置に所定の速度分配を加味する位置指
    令カウンタと、 前記位置指令カウンタの値と前記ピストン位置カウンタ
    の値との差分から、ピストンの速度指令値を算出するピ
    ストン位置ループゲイン部と、 ピストンの前記速度指令値と前記ピストン位置カウンタ
    から得られるピストンの速度フィードバックとの差分か
    ら、ピストンの加速度指令値を算出するピストン速度ル
    ープゲイン部とを備え、 前記ピストン速度ループゲイン部が、ピストンの前記加
    速度指令値を前記電動モータの速度指令値として出力す
    ることを特徴とする請求項8記載の流体圧アクチュエー
    タの駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記電流供給手段は、 前記電動モータ速度指令出力手段からの電動モータの速
    度指令値と前記電動モータからの速度フィードバックと
    の差分から、電動モータの加速度指令値を算出するモー
    タ速度ループゲイン部と、 電流制御部とを備え、 前記モータ速度ループゲイン部が、電動モータの前記加
    速度指令値を電流指令値として前記電流制御部に出力
    し、 前記電流制御部が、前記電流指令値で指令された電流を
    前記電動モータに出力することを特徴とする請求項8記
    載の流体圧アクチュエータの駆動装置。
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