JP4111090B2 - 油圧ユニット - Google Patents

油圧ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP4111090B2
JP4111090B2 JP2003273297A JP2003273297A JP4111090B2 JP 4111090 B2 JP4111090 B2 JP 4111090B2 JP 2003273297 A JP2003273297 A JP 2003273297A JP 2003273297 A JP2003273297 A JP 2003273297A JP 4111090 B2 JP4111090 B2 JP 4111090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
switching
pressure
switching valve
hydraulic pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003273297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005030559A (ja
Inventor
良行 越智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2003273297A priority Critical patent/JP4111090B2/ja
Publication of JP2005030559A publication Critical patent/JP2005030559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4111090B2 publication Critical patent/JP4111090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、油圧ユニットに関する。
従来、油圧ユニットとしては、図5に示すようなものがある(例えば特許文献1参照)。この油圧ユニットは、固定容量型の油圧ポンプ1と、この油圧ポンプを駆動する可変速モータ2と、この可変速モータ2を制御するコントローラ103と、この油圧ポンプ1の吐出ライン5の圧力を検出する圧力センサ7と、上記吐出ライン5に接続された切換弁10と、この切換弁10に接続された油圧シリンダ9とを備える。
上記コントローラ103は、上記圧力センサ7が検出する吐出ライン5の圧力と、上記可変速モータ2の回転速度から算出された吐出ライン5の流量とが、図6に示すような目標圧力−流量特性線41上の圧力および流量となるように、インバータによって上記可変速モータ2の回転速度を制御する。すなわち、外部から圧力指令信号および流量指令信号を受けることなく、コントローラ103によって自律的に油圧ポンプ1から吐出される流体の圧力および流量を制御する。これにより、圧力指令信号および流量指令信号を外部から入力する必要を無くして、入力信号線を省略して、それらの指令信号を入力する人的操作の削減や、配線の簡素化を行なうようにしている。
上記切換弁10は、この油圧ユニットが設けられた工作機械等の主機制御盤112によって切り換えが操作されて、上記油圧シリンダ9への流体の供給および停止が操作されるようになっている。例えば、上記油圧シリンダ9への流体の供給を停止から開始に操作する場合、上記主機制御盤112から所定の信号が切換弁10に送出され、この信号に応じて切換弁10の弁体が所定位置に駆動されて、上記吐出ライン5が油圧シリンダ9の所定のシリンダ室に連通される。この吐出ライン5の油圧シリンダ9への連通によって変化する上記吐出ライン5の圧力および流量に応じて、上記コントローラ103によって、上記油圧シリンダ9に供給される流体の圧力および流量が自律的に制御される。
図7は、上記従来の油圧ユニットにおいて、上記切換弁10を操作した際に、上記吐出ライン5に生じる圧力の変化と、上記可変速モータ2の回転速度の変化とを同一の時間軸を用いて示したタイミングチャートである。図7に示すように、時刻T1において、上記主機制御盤112からの信号に基いて切換弁が閉から開に切り換えられると、上記吐出ライン5は、上記油圧シリンダ9に連通することにより、圧力がP1よりも低下する。この圧力の低下を検知した上記コントローラ103は、この低下した圧力に応じて、流体の圧力および流量が図6の目標圧力−流量特性線41上に載るように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する。これによって、上記時刻T1までの間に目標圧力−流量特性線41上のDH(デッドヘッド)点に位置していた圧力P1および流量R1は、圧力−流量座標において矢印Cで示すような経路を経て、FF(フルフロー)点に位置する圧力P2および流量R2になる。
一方、図7に示すように、時刻T2において、上記主機制御盤112からの信号に基いて切換弁が開から閉に切り換えられると、上記吐出ライン5は、上記油圧シリンダ9への連通が遮断されて、圧力がP2よりも上昇する。この圧力の上昇を検知した上記コントローラ103は、この上昇した圧力に応じて、圧力および流量が図6の目標圧力−流量特性線41上に載るように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する。これによって、上記時刻T2までの間に目標圧力−流量特性線41上のFF点に位置していた圧力P2および流量R2は、圧力−流量座標において矢印D1およびD2で示すような経路を経て、DH点に位置する圧力P1および流量R1になる。
しかしながら、上記従来の油圧ユニットは、上記吐出ライン5と油圧シリンダ9との連通を閉にする際、サージ圧力が生じるという問題がある。すなわち、図7のタイミングチャートに示すように、上記切換弁10が開から閉に切り換わった後、吐出ライン5の圧力の値が、予め設定された最大圧力であるP1よりも大きくなるサージ波形PSをなす。また、図6の圧力−流量座標に示すように、FF点からDH点に至る経路が、圧力がP1よりも大幅に大きいS点を経由して、サージ圧力が生じる。このようなサージ圧力は、切換弁10や油圧ポンプ1におけるシールの漏れや、油圧回路の構成部品の故障などの不都合を招く。
特開2001−090671号公報
そこで、本発明の目的は、切換弁の切り換え時にサージ圧力を防止できる油圧ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明の油圧ユニットは、
油圧ポンプと、
上記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御部と、
上記油圧ポンプとアクチュエータとを接続する吐出ラインを開閉する切換弁と、
上記アクチュエータの動作を制御するアクチュエータ制御装置から、上記切換弁の切り換えを指令する切換指令信号を受ける指令受信部と、
上記指令受信部が、上記切換弁を開から閉に切り換える旨の切換指令信号を受けた場合、上記流量制御部に上記油圧ポンプの吐出流量を低減させる旨の流量低減信号を送出した後、上記切換弁を開から閉に切り換える切換制御部と
を備え
上記切換制御部は、上記流量制御部に上記流量低減信号を送出した後、上記油圧ポンプからの流量が所定の流量以下になった場合に、上記切換弁を開から閉に切り換え
ことを特徴としている。
上記構成の油圧ユニットによれば、上記油圧ポンプの吐出流量が上記流量制御部で制御され、上記油圧ポンプとアクチュエータとを接続する吐出ラインが上記切換弁で開閉される。これによって、上記アクチュエータの動作が変更される。上記切り換え弁の開閉は、上記指令受信部が上記アクチュエータ制御装置から切換指令信号を受けた場合に、上記切り換え制御部によって行なわれる。この切換制御部は、上記指令受信部が切換指令信号を受けると、上記流量制御部に流量低減信号を送出した後、上記切換弁を開から閉に切り換える。したがって、上記油圧ポンプからの吐出流量が上記流量制御部によって減少された状態で、上記切換弁を開から閉に切り換える。つまり、油圧ポンプからの流量を確実に減少させてから、上記切換弁を開から閉に切り換えることができる。したがって、油圧ポンプの吐出ラインの圧力上昇に応じて流量が減少する従来の油圧ユニットに比べて、サージ圧を殆ど生じることなく切換弁の切り換えを行なうことができる
さらに、上記切換制御部によって、上記流量制御部に流量低減信号が送出された後、上記油圧ポンプの吐出流量が所定の流量以下になった場合、上記切換弁が開から閉に切り換えられる。つまり、上記油圧ポンプの吐出流量が所定流量以下になってから、上記切換弁が閉じられる。したがって、上記切換弁に供給される流量が確実に減少した状態で、この切換弁を開から閉に切り換えることができるので、サージ圧力を確実に低減できる。
また、上記流量制御部によって油圧ポンプの吐出流量が所定流量以下にされてから、上記切換制御部によって切換弁が閉じられるので、上記アクチュエータの動作は、その動作速度を低減した後、停止する。したがって、上記アクチュエータをショックレスで停止させることができる。
第2の発明の油圧ユニットは、
油圧ポンプと、
上記油圧ポンプを駆動する可変速モータと、
上記可変速モータを駆動するインバータと、
上記油圧ポンプの吐出ラインの圧力を検出する圧力センサと、
上記吐出ラインの流量を検出する流量センサと、
上記油圧ポンプとアクチュエータとを接続する吐出ラインを開閉する切換弁と、
上記アクチュエータの動作を制御するアクチュエータ制御装置から、上記切換弁の切り換えを指令する切換指令信号を受ける指令受信部と、
上記圧力センサと流量センサとの出力に基いて、上記油圧ポンプから吐出される流体の圧力および流量が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の圧力および流量となるように、上記インバータに制御信号を出力する圧力−流量特性制御部と、
上記指令受信部が、上記切換弁を開から閉に切り換える旨の切換指令信号を受けた場合、上記油圧ポンプの吐出流量を低減させるように上記インバータに制御信号を出力した後、上記切換弁を開から閉に切り換える切換制御部と
上記切換弁が閉である場合の上記可変速モータの回転速度を予め記憶する回転速度記憶部と
を備え
上記切換制御部は、上記可変速モータの回転速度が、上記回転速度記憶部に予め記憶された回転速度以下になった場合に、上記切換弁を開から閉に切り換え
ことを特徴としている。
上記構成の油圧ユニットによれば、上記圧力-流量特性制御部によって、上記圧力センサと流量センサとの出力に基いて上記インバータに制御信号が出力され、これによって、上記ポンプから吐出される流体の圧力および流量が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の圧力および流量となる。したがって、この油圧ユニットは、圧力および流量の制御が、外部から指令を受けることなく自律的に行なわれる。ここで、上記切換弁を切り換える場合は、上記切換制御部によって上記インバータに制御信号が出力され、これによって油圧ポンプの吐出流量が予め低減され、その後、上記切換弁が開から閉に切り換えられる。したがって、この切換弁の切り換え時のサージ圧が効果的に防止される。このように、圧力および流量の制御を、圧力センサおよび流量センサの出力に基いて自律的に行なう油圧ユニットは、圧力の変化に対する流量の制御の応答遅れが生じ易くてサージ圧が生じ易いのにも拘らず、サージ圧を効果的に低減することができる。なお、上記流量センサを回転センサに変え、この回転センサで例えば油圧ポンプの回転数を検出して、この回転数から間接的に流量を検出してもよい
さらに、上記回転速度記憶部に、上記切換弁が閉である場合の上記可変速モータの回転速度が予め記憶される。上記可変速モータの回転速度が、上記回転速度記憶部に予め記憶された回転速度以下になった場合、上記切換制御部によって、上記切換弁が開から閉に切り換えられる。つまり、切換弁が閉の場合になすべき回転速度以下に可変速モータの回転速度が低下した後、上記切換弁が切り換えられる。上記可変速モータの回転速度は、上記油圧ポンプからの吐出流量に対応する。したがって、上記油圧ポンプの吐出流量が十分に低減した状態で切換弁が切り換えられるので、この油圧ユニットはサージ圧を効果的に低減できる。
また、上記油圧ポンプの吐出流量が、上記回転速度記憶部に予め記憶された回転速度に対応する流量以下になってから、上記切換制御部によって切換弁が閉じられるので、上記アクチュエータの動作は、その動作速度を低減した後、停止する。したがって、上記アクチュエータをショックレスで停止させることができる。
第1の発明の油圧ユニットによれば、アクチュエータの動作を制御するアクチュエータ制御装置から、切換弁の切り換えを指令する切換指令信号を受ける指令受信部と、この指令受信部が、上記切換弁を開から閉に切り換える旨の切換指令信号を受けた場合、流量制御部に上記油圧ポンプの吐出流量を低減させる旨の流量低減信号を送出して油圧ポンプの吐出流量を低減させた後、上記切換弁を開から閉に切り換える切換制御部を備えるので、油圧ポンプからの流量を確実に減少させてから切換弁を切り換えることができ、その結果、上記油圧ポンプから切換弁の間にサージ圧が発生することを効果的に防止できる。
さらに、上記切換制御部は、上記流量制御部に上記流量低減信号を送出した後、上記油圧ポンプからの流量が所定の流量以下になった場合、上記切換弁を開から閉に切り換えるので、上記切換弁に供給される流量が確実に低減してから切換弁を切り換えることができ、その結果、サージ圧力を確実に低減できる。
第2の発明の油圧ユニットによれば、油圧ポンプを駆動する可変速モータと、この可変速モータを駆動するインバータと、上記油圧ポンプの吐出ラインに設けられた圧力センサと流量センサの出力に基いて、上記油圧ポンプから吐出される流体の圧力および流量が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の圧力および流量となるように、上記インバータに制御信号を出力する圧力−流量特性制御部と、アクチュエータの動作を制御するアクチュエータ制御装置から、切換弁の切り換えを指令する切換指令信号を受ける指令受信部と、この指令受信部が、上記切換弁を開から閉に切り換える旨の切換指令信号を受けた場合、上記油圧ポンプの吐出流量を低減させるように上記インバータに制御信号を出力した後、上記切換弁を開から閉に切り換える切換制御部とを備えるので、上記油圧ポンプの吐出ラインの圧力および流量を自律的に制御できると共に、サージ圧を低減できる。
さらに、上記切換弁が閉である場合の上記可変速モータの回転速度を予め記憶する回転速度記憶部を備え、上記切換制御部は、上記可変速モータの回転速度が、上記回転速度記憶部に予め記憶された回転速度以下になった場合、上記切換弁を開から閉に切り換えるので、上記油圧ポンプの吐出流量が十分に低減した状態で切換弁を切り換えることができ、その結果、サージ圧を効果的に低減できる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の油圧ユニットを示すブロック図である。この油圧ユニットは、例えばマシニングセンタ等の主機に設置されて、油圧シリンダ等のアクチュエータに作動流体を供給するものである。
この油圧ユニットは、例えばギアポンプ、トロコイドポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等の固定容量型の油圧ポンプ1を、例えばスイッチリラクタンスモータ、埋め込み磁石形モータ(IPM)等の可変速モータ2で駆動し、この可変速モータ2を、コントローラ3に内蔵されたインバータで駆動している。上記油圧ポンプ1の吐出流量に相当する可変速モータ2の回転速度を、このモータ2に内蔵された回転センサで検出し、油圧ポンプ1の吐出流体の圧力を、吐出ライン5に介設された圧力センサ7で検出している。上記コントローラ3は、上記回転センサおよび圧力センサ7の出力信号を受け、これらの信号により検知した流量および圧力に基いて、上記可変速モータ2の回転速度を制御することにより、上記油圧ポンプ1の回転速度を制御している。
上記吐出ライン5は切換弁10に接続されており、この切換弁10は、アクチュエータとしての油圧シリンダ9に接続されている。また、上記切換弁10には、流体をタンク12に戻す戻りライン14が接続されている。上記切換弁10は、弁体が軸方向に2つのソレノイドによって往復駆動され、上記弁体が3位置に切り換えられる方向切換弁である。具体的には、上記弁体位置によって、上記吐出ライン5および戻りライン14を、上記油圧シリンダ9のロッド側室およびヘッド側室に順次連通し、あるいは、上記ヘッド側室およびロッド側室に順次連通し、あるいは、各ラインをいずれも閉鎖する。この切換弁10は、この油圧ユニットが設けられた主機の制御盤16からの指令に基いて、上記コントローラ3によって、切り換えが操作されるようになっている。つまり、上記主機制御盤16が、アクチュエータ制御装置に相当する。以下、この切換弁10の切り換えについて、上記吐出ライン5および戻りライン14を、上記油圧シリンダ9のロッド側室およびヘッド側室のいずれかに連通する場合を開といい、上記各ラインのいずれも閉鎖する場合を閉という。
図2は、上記コントローラ3の概略構成を示すブロック図である。このコントローラ3は、指令入力部31、動作シーケンス管理部32、切換弁操作部33、変速処理部34、および、アクチュエータ設定記憶部35を有する。上記指令入力部31が指令受信部として機能し、上記動作シーケンス管理部32および切換弁操作部33が切換制御部として機能する。
上記指令入力部31には、上記主機の制御盤16から、油圧シリンダ9の伸長、収縮および停止を示す旨の指令信号が入力される。
上記動作シーケンス管理部32は、上記可変速モータ2の回転センサから出力された実際の回転速度を示す信号を受信する実回転速度受信部37を有する。また、上記切換弁10が閉である保圧時のモータの回転速度を記憶する保圧回転速度記憶部38を備える。さらに、上記切換弁10の切り換え位置に応じて、上記各記憶部35,38に記憶された情報に基いて、上記可変速モータ2がなすべき回転速度を算出して、上記変速処理部34に出力する目標速度設定部39を有する。この動作シーケンス管理部32は、上記指令入力部31に入力された指令と、上記実回転速度受信部37に入力された信号等に基いて、上記変速処理部34の動作や、上記切換弁10の切り換え方向およびタイミングなどの管理を行なう。
上記切換弁操作部33は、上記動作シーケンス管理部32からの指令に基いて、上記切換弁10のソレノイドの励磁を制御して、上記切換弁10の開閉を操作する。
上記変速処理部34は、上記可変速モータ2を駆動するインバータを備え、上記回転センサからの信号と、上記圧力センサ7からの信号とを受け、これらの信号が示す流量および圧力が、図3の目標圧力−流量特性41の上に載るように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する圧力−流量特性制御部を備える。上記圧力−流量特性線41は、図示しない圧力−流量特性線記憶部に記憶されており、最大流量特性42、最大馬力曲線43および最高圧力直線44とからなる。なお、図3の圧力−流量座標のうち、流量軸は、上記可変速モータ2の回転速度に換えて示している。
例えば、上記回転センサからの信号が表す実回転速度と、上記圧力センサ7からの信号が表す実圧力とで定まる点が、図3の目標圧力−流量座標において所定の領域に位置する場合、上記変速処理部34の圧力−流量特性制御部は、上記実回転速度と実圧力との積である現在馬力を求め、この現在馬力と、目標馬力との偏差を求めて制御信号を生成する。この制御信号に、例えば、PI(比例積分)演算等の補償演算を行ってインバータに出力して、可変速モータ2の回転速度を制御して、実馬力が目標馬力に一致するようにする。これによって、上記実回転速度と実圧力とで定まる点が、上記最大馬力曲線43上に載る。
このように、上記コントローラ3には、この油圧ユニットの外部からの流量指令信号や圧力指令信号を入力していなくて、上記回転センサおよび圧力センサ7の出力に基づいて、自律的に油圧ポンプ1の流量および圧力を制御するようになっている。
上記アクチュエータ設定記憶部35には、上記油圧シリンダ9に関して、ロッド伸長および収縮を行なう際、上記可変速モータ2が達すべき目標回転速度や回転加速度等の情報が、予め記憶されている。
上記構成の油圧ユニットの動作を、以下、図4のタイミングチャートを参照しながら説明する。図4のタイミングチャートでは、アクチュエータ9が動作の指令を受けた旨を意味する軸選択状態と、切換弁10の開閉状態と、吐出ライン5に生じる圧力の変化と、可変速モータ2の回転速度の変化とを、同一の時間軸を用いて示している。
まず、図4に示すように、時刻T1において、上記主機制御盤16から油圧シリンダ9の伸長を指令する入力を指令入力部31が受けると、上記動作シーケンス管理部32は、実回転速度受信部37が回転センサから受けた可変速モータ2の回転速度R1を、保圧回転速度記憶部38に記憶させる。すなわち、上記切換弁10が閉であるときの可変速モータ2の回転速度R1を記憶する。そして、上記動作シーケンス管理部32は、上記切換弁操作部33に指令して、上記切換弁10を開にする。
上記切換弁10が閉から開に切り換わると、上記吐出ライン5が油圧シリンダ9のヘッド側室に連通すると共に、上記戻りライン14が油圧シリンダ9のロッド側室に連通する。これによって、油圧シリンダ9が伸長動作を開始する。
上記コントローラ3は、上記アクチュエータ設定記憶部35から、この油圧シリンダ9の目標回転速度を示す情報を、上記目標速度設定部39に出力する。上記変速処理部34は、上記アクチュエータ設定記憶部35から、開の際の回転加速度を示す情報を受け、この回転加速度の下で、上記目標速度設定部39に出力された目標回転速度となるように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する。また、上記回転センサが検出する回転速度で表される流量と、上記圧力センサ7が検出する圧力とが、図3の圧力−流量特性41の上に載るように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する。これによって、上記時刻T1までの間に図3の目標圧力−流量特性線41上のDH点に位置していた圧力P1および流量(回転速度)R1は、圧力−流量座標において矢印Aで示すような経路を経て、FF点に位置する圧力P2および流量(回転速度)R2になる。そして、このFF点の回転速度R2が保持されて、上記油圧シリンダ9の伸長動作が維持される。
一方、図4の時刻T2において、上記主機制御盤16から油圧シリンダ9の動作の停止を指令する入力を指令入力部31が受けると、上記動作シーケンス管理部32は、上記保圧回転速度記憶部38に記憶された回転速度R1を示す信号を、上記目標速度設定部39に送出する。そして、上記変速処理部34は、上記アクチュエータ設定記憶部35から、閉の際の回転加速度を示す情報を受け、この回転加速度の下で、上記目標速度設定部39に出力された目標回転速度となるように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する。また、上記回転センサが検出する回転速度による流量と、上記圧力センサ7が検出する圧力とが、図3の圧力−流量特性41の上に載るように、上記可変速モータ2の回転速度を制御する。これによって、上記時刻T2までの間に図3の目標圧力−流量特性線41上のFF点に位置していた圧力P2および流量(回転速度)R2は、圧力−流量座標において矢印B1およびB2で示すような経路を経て、DH点に位置する圧力P1および流量(回転速度)R1になる。時刻T3において、上記圧力センサ7の検出値がP1に達すると、上記動作シーケンス管理部32は、上記切換弁操作部33に指令して、上記切換弁10を閉にする。こうして、上記吐出ライン5は切換弁10で閉鎖され、圧力P1の保圧状態なる。また、上記油圧シリンダ9は、伸長動作が停止される。
以上のように、本実施形態の油圧ユニットは、上記切換弁10を閉から開に切り換える操作を、従来のように主機によって別個に行なわずに、上記コントローラ3によって、上記吐出ライン5における当初の閉時の圧力P1に降下させてから行なう。したがって、従来、油圧ポンプから油圧シリンダを駆動する流量の流体が吐出されている状態で、主機が切換弁を強制的に閉じることにより生じていたサージ圧を、効果的に低減することができる。その結果、上記油圧ポンプ1から切換弁10の間に存在する機器および配管について、サージ圧に起因してシールの漏れや故障などが生じる等の不都合を、効果的に防止することができる。
また、上記油圧ユニットは、上記油圧ポンプ1からの吐出流量がR1に減少した後、切換弁10を閉に切り換えるので、この切換弁10を介して流体が供給されて伸長動作を行なっていた油圧シリンダ9は、上記吐出流量R1に対応する速度に伸長速度が減速された後、この伸長動作が停止する。したがって、上記油圧シリンダ9を、ショックレスで停止させることができる。
上記実施形態では、上記可変速モータ2の回転速度を、上記保圧回転速度記憶部38に記憶された回転速度R1に降下させた後に、上記切換弁10を開から閉に切り換えたが、上記モータ2の回転速度が、予め定められた流量に対応する回転速度以下となった場合に、上記切換弁10を開から閉に切り換えてもよい。この閉の切り換えを許容する流量を、サージ圧力の発生が十分に少ない流量に予め設定しておくことにより、切換弁10を迅速に閉に切り換えつつ、サージ圧力を十分に低減することができる。また、保圧回転速度記憶部38を削除して、コントローラ3の構成を簡易にすることができる。
また、上記実施形態では、吐出ライン5の圧力を圧力センサ7で直接検出したが、例えば可変速モータ2への供給電流を検出することによってモータの負荷を検出し、この負荷から間接的に吐出ライン5の圧力を検出してもよい。
また、上記実施形態では、上記変速処理部34は、上記吐出ライン5の流体の圧力および流量が、図4の目標圧力―流量特性線41上に載るように可変速モータ2を制御したが、所定の圧力および流量になるように可変速モータ2を制御するのであれば、上記目標圧力―流量特性線41上に載るように制御するものに限られない。例えば、上記変速処理部34から圧力−流量特性制御部を削除して流量制御部を構成し、上記指令入力部31が主機制御盤16から油圧シリンダ9の動作の停止を指令する入力を受けた場合、上記動作シーケンス管理部32が、上記変速処理部34に命じて可変速モータ2の回転速度を低減させ、この後、上記切換弁操作部33に命じて切換弁10を開から閉に切り換えさせればよい。これによって、上記切換弁10を切り換える際に、この切換弁10に供給される流体の流量を確実に低減して、サージ圧の発生を防止することができる。
また、上記実施形態において、上記主機制御盤16から油圧シリンダ9の動作の停止を指令する入力を受けた場合に、吐出ライン5の圧力および流量に基かないで、単に、可変速モータ2の回転速度を低減する操作を行った後、切換弁10を開から閉に操作を行なうのみであってもよい。
また、上記実施形態では、上記油圧ユニットは、1つの切換弁10と油圧シリンダ9を制御したが、複数の切換弁およびアクチュエータを制御してもよい。この場合、コントローラ3の設定記憶部35に、各アクチュエータについて、駆動を行なう際の可変速モータ2の目標回転速度や回転加速度等の情報を予め記憶し、指令入力部31により、所定のアクチュエータの駆動を指令する旨の信号を受けて、この指令を受けたアクチュエータについて、対応する切換弁の開閉を制御すればよい。
本発明の実施形態の油圧ユニットを示すブロック図である。 コントローラの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態の油圧ユニットについて、吐出ラインにおける目標圧力−流量特性と、切換弁の開閉時の圧力−流量特性を示す図である。 油圧ユニットの動作を示すタイミングチャートである。 従来の油圧ユニットを示すブロック図である。 従来の油圧ユニットについて、吐出ラインにおける目標圧力−流量特性と、切換弁の開閉時の圧力−流量特性を示す図である。 従来の油圧ユニットの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 油圧ポンプ
2 可変速モータ
3 コントローラ
5 吐出ライン
7 圧力センサ
9 油圧シリンダ
10 切換弁
12 タンク
14 戻りライン
16 主機制御盤

Claims (2)

  1. 油圧ポンプ(1)と、
    上記油圧ポンプの吐出流量を制御する流量制御部(34)と、
    上記油圧ポンプとアクチュエータ(9)とを接続する吐出ライン(5)を開閉する切換弁(10)と、
    上記アクチュエータ(9)の動作を制御するアクチュエータ制御装置(16)から、上記切換弁(10)の切り換えを指令する切換指令信号を受ける指令受信部(31)と、
    上記指令受信部(31)が、上記切換弁(10)を開から閉に切り換える旨の切換指令信号を受けた場合、上記流量制御部(34)に上記油圧ポンプの吐出流量を低減させる旨の流量低減信号を送出した後、上記切換弁(10)を開から閉に切り換える切換制御部(32,33)と
    を備え
    上記切換制御部(32,33)は、上記流量制御部(34)に上記流量低減信号を送出した後、上記油圧ポンプ(1)の吐出流量が所定の流量以下になった場合に、上記切換弁(10)を開から閉に切り換え
    ことを特徴とする油圧ユニット。
  2. 油圧ポンプ(1)と、
    上記油圧ポンプ(1)を駆動する可変速モータ(2)と、
    上記可変速モータ(2)を駆動するインバータと、
    上記油圧ポンプの吐出ライン(5)の圧力を検出する圧力センサ(7)と、
    上記吐出ライン(5)の流量を検出する流量センサと、
    上記油圧ポンプとアクチュエータ(9)とを接続する吐出ライン(5)を開閉する切換弁(10)と、
    上記アクチュエータ(9)の動作を制御するアクチュエータ制御装置(16)から、上記切換弁(10)の切り換えを指令する切換指令信号を受ける指令受信部(31)と、
    上記圧力センサ(7)と流量センサとの出力に基いて、上記油圧ポンプから吐出される流体の圧力および流量が、予め定められた目標圧力−流量特性線(41)上の圧力および流量となるように、上記インバータに制御信号を出力する圧力−流量特性制御部と、
    上記指令受信部(31)が、上記切換弁(10)を開から閉に切り換える旨の切換指令信号を受けた場合、上記油圧ポンプの吐出流量を低減させるように上記インバータに制御信号を出力した後、上記切換弁(10)を開から閉に切り換える切換制御部(32,33)と、
    上記切換弁(10)が閉である場合の上記可変速モータ(2)の回転速度(R1)を予め記憶する回転速度記憶部(38)と
    を備え
    上記切換制御部(32,33)は、上記可変速モータ(2)の回転速度が、上記回転速度記憶部(38)に予め記憶された回転速度(R1)以下になった場合に、上記切換弁(10)を開から閉に切り換える
    ことを特徴とする油圧ユニット。
JP2003273297A 2003-07-11 2003-07-11 油圧ユニット Expired - Lifetime JP4111090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003273297A JP4111090B2 (ja) 2003-07-11 2003-07-11 油圧ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003273297A JP4111090B2 (ja) 2003-07-11 2003-07-11 油圧ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005030559A JP2005030559A (ja) 2005-02-03
JP4111090B2 true JP4111090B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=34210578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003273297A Expired - Lifetime JP4111090B2 (ja) 2003-07-11 2003-07-11 油圧ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4111090B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008038520A1 (de) * 2008-08-20 2010-02-25 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum Bereitstellen eines Drucks für einen hydraulischen Verbraucher und Verfahren zum Bereitstellen eines Drucks
JP5391119B2 (ja) * 2010-03-24 2014-01-15 カヤバ工業株式会社 アクチュエータユニット
JP5486367B2 (ja) * 2010-03-24 2014-05-07 カヤバ工業株式会社 アクチュエータユニット
JP5662881B2 (ja) * 2011-06-20 2015-02-04 カヤバ工業株式会社 鉄道車両用制振装置
JP5662880B2 (ja) * 2011-06-20 2015-02-04 カヤバ工業株式会社 鉄道車両用制振装置
WO2015143118A1 (en) * 2014-03-19 2015-09-24 Graco Minnesota Inc. Method and apparatus for dispensing fluid

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005030559A (ja) 2005-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3900949B2 (ja) 液圧式作業機械の制御装置およびその制御方法
EP1743980B1 (en) Hydraulic excavator having a hydraulic control apparatus
US7934377B2 (en) Apparatus for easing impact on boom of excavator and method of controlling the same
EP2354331B1 (en) Hydraulic drive device for hydraulic excavator
US9920780B2 (en) Slewing drive apparatus for construction machine
JP4096901B2 (ja) 作業機械の油圧制御装置
JPS5817202A (ja) 油圧回路の制御方法
JP2006118685A (ja) 作業機械の流体圧回路
JP2008267460A (ja) 油圧アクチュエータ速度制御装置
EP1172488B1 (en) Hydraulic circuit of working machine
JP4111090B2 (ja) 油圧ユニット
EP2985391B1 (en) Apparatus and method for variably controlling spool displacement of construction machine
US11078645B2 (en) Slewing-type working machine
JP2010151191A (ja) 作業機械の油圧システム
JP2007298130A (ja) 建設機械の油圧装置
WO2001011151A1 (fr) Dispositif de commande du bras d'un engin de travaux
US5896930A (en) Control system in hydraulic construction machine
WO2018147261A1 (ja) 流体圧回路
JP2005061298A (ja) 建設機械
JP4858009B2 (ja) 油圧システム
JP2004360898A (ja) 作業機械の油圧制御装置
JP2009029555A (ja) リフター装置
JP2707413B2 (ja) 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械
JP3535759B2 (ja) 油圧バルブの制御装置
JP2002195209A (ja) 油圧閉回路の油圧シリンダ保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080331

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4111090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6