JP2707413B2 - 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械

Info

Publication number
JP2707413B2
JP2707413B2 JP6144023A JP14402394A JP2707413B2 JP 2707413 B2 JP2707413 B2 JP 2707413B2 JP 6144023 A JP6144023 A JP 6144023A JP 14402394 A JP14402394 A JP 14402394A JP 2707413 B2 JP2707413 B2 JP 2707413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
valve
oil
hydraulic pump
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6144023A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07331707A (ja
Inventor
頼道 久保田
圭一 三宅
文彦 石瀬
隆広 川人
正訓 林
Original Assignee
新キャタピラー三菱株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新キャタピラー三菱株式会社 filed Critical 新キャタピラー三菱株式会社
Priority to JP6144023A priority Critical patent/JP2707413B2/ja
Publication of JPH07331707A publication Critical patent/JPH07331707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2707413B2 publication Critical patent/JP2707413B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーカ等の油圧ポン
プの最大油量を必要としない低容量型のアクチュエータ
が設けられる油圧式建設機械に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
油圧ショベル等の油圧式建設機械においては、斜板の傾
斜角度の制御をすることで容量が変化する斜板式アキシ
ャル油圧ピストンポンプ等の可変容量型油圧ポンプと、
該油圧ポンプからの圧油供給を受けて作動する複数のア
クチュエータとを備え、そうして、エンジン回転数、各
アクチュエータに対応した作業制御モード等の各種入力
信号に基づいてコントローラからの制御指令を電磁比例
減圧弁に出力し、これによって、前記斜板の傾斜制御を
するようにしていた。
【0003】つまり従来のものは、図6に示すように、
エンジンEの駆動によって作動する可変容量型の油圧ポ
ンプ10からの圧油は、各種操作具(図示せず)の操作
によって切換わるコントロール弁13から各対応する複
数のアクチュエータ(図示せず)に供給されるようにな
っているが、前記油圧ポンプ10における斜板の傾斜制
御は、パイロットポンプ12からの圧油が、前記コント
ローラ16からの制御指令に基づいて開度量調整制御が
なされる電磁比例減圧弁15を経由して斜板制御器11
にパイロット油として供給されるようになっている。そ
うして、電磁比例減圧弁15からのパイロット油の圧油
変化に基づき、油圧ポンプ10の油圧(吐出圧)Pに対
する圧油供給量(吐出流量)Qの特性曲線(P−Q線)
が、図3に示す二つの破線PQ1、PQ2の範囲で変化す
ることになり、そうしていま、任意の作業制御モードに
おいて必要とされるアクチュエータへの供給圧油の圧力
が例えばPdであったとき、最大油量Qmaxの油供給
が行われるようエンジン回転数が低下しない状態で斜板
制御をし、油圧ポンプの特性曲線が実線PQyの状態に
なるよう設定されている。
【0004】ところがこのような油圧式建設機械におい
て、作業用アタッチメントとしてバケット等の汎用性の
高いものに換えて、ブレーカのような汎用性が低いもの
を用いることがあるが、この様なアタッチメントに用い
られるアクチュエータは、例えばバケット用アクチュエ
ータや旋回用アクチュエータとは異なり、前記油圧ポン
プの最大油量を必要としない低容量型であることが一般
である。この結果、いま、低容量型のアクチュエータが
必要とする圧力が前記Pdであるが、必要とする油量
(油容量)がQxであった場合に、油圧ポンプの特性曲
線が前記実線PQyの状態に制御されると、最大油量Q
maxから必要油量Qxを差し引いた残りの圧油(Qm
ax−Qx)が余剰油となり、これをリリーフ弁を介し
て逃がしているのが現状で、これによってどうしても油
温が上昇してしまうという問題がある。
【0005】そこで、この様な低容量型のアクチュエー
タに対応した作業制御モードを予め設定しておくことが
提唱されるが、汎用性が低く、オプションとして取り扱
われる全てのものまでを想定して作業制御モードを設定
することは事実上難しく、コスト的にも高価なものにな
らざるを得ないし、これを既存のものに交換取付けする
には、コントローラを含む制御部材の多くを交換しなけ
ればならないという問題がある。これに対し、エンジン
回転数を低下させて油圧ポンプからの圧油供給量を低下
することが提唱されるが、エンジン回転数を前記低容量
型アクチュエータに対応させることは事実上難しく、ま
たこのままでは他のアクチュエータを作動させる場合に
は圧油供給量が不足するため作動速度が遅く、エンジン
回転数を頻繁に調整する必要がある等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる可変容量
型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械を提供するこ
とを目的として創作されたものであって、可変容量型
油圧ポンプと、該油圧ポンプからの圧油供給を受けて作
動する複数のアクチュエータと、前記油圧ポンプの可変
容量制御をする電磁比例減圧弁と、前記該各アクチュエ
ータの制御モードに対応した制御指令を電磁比例減圧弁
に出力するコントローラとを備えてなる油圧式建設機械
に、アタッチメント用アクチュエータとして前記可変容
量制御される油圧ポンプの最大油量を必要としない低容
量型のアクチュエータと、該低容量型アクチュエータの
アタッチメント操作を行うためのアタッチメント操作手
段と、低容量型アクチュエータのモード切換えをするモ
ード切換え手段と、油圧ポンプを低容量状態に制御する
低容量制御手段とを設けるにあたり、該低容量制御手段
は、電磁比例減圧弁に直列接続される常時開回路状態の
第一切換え弁と、電磁比例減圧弁に並列接続される常時
閉回路状態の第二切換え弁および圧油を所定量減圧して
供給する減圧弁と、モード切換え手段を低容量型アクチ
ュエータのモード切換え状態にすることに伴い前記第一
切換え弁を閉回路状態に切換え、第二切換え弁を開回路
状態に切換えるためのパイロット油路を開回路に切換え
る第三切換え弁とを用いて構成され、アタッチメント操
作手段は、該操作手段が操作されたことに基づき前記パ
イロット油路に圧油供給をする切換え操作弁で構成され
ていることを特徴とするものである。
【0007】そして本発明は、この構成によって、可変
容量制御される油圧ポンプを用いながら、最大油量を必
要としない低容量型のアクチュエータを、余剰油の発生
がない状態で用いることができるようにしたものであ
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、1は油圧式ショベルであって、該
油圧式ショベル1は、クローラ式の下部走行体2、下部
走行体2の上方に旋回自在に設けられる上部旋回体3、
上部旋回体3に取付けられるブーム4、ブーム4の先端
部に取り付けられアーム5、アーム5の先端部に取付け
られる作業用アタッチメント等の部材装置を用いて構成
されているが、本実施例では、作業用アタッチメントと
してバケットに換えブレーカ6が装着されている。さら
に油圧式ショベル1には、上部旋回体3を旋回させる旋
回モータ(図示せず)、ブーム4を作動させるブームシ
リンダ7、アーム5を作動させるアームシリンダ8、ブ
レーカ6を作動させるブレーカピストン9等の複数の油
圧アクチュエータが設けられるが、これらの基本構成は
何れも従来通りである。尚、ブレーカピストン9は作動
圧Pd、容量Qxに設定されたものとする。
【0009】10は前記複数の油圧アクチュエータに圧
油供給をする可変容量型油圧ポンプであって、該油圧ポ
ンプ10は、斜板10aの傾斜角変位に基づいて吐出流
量が変化する斜板式アキシャル油圧ピストンポンプで構
成されている。11は斜板10aの傾斜制御器であっ
て、該傾斜制御器11は、後述するようにして供給され
るパイロット油の供給量に対応して斜板10aの傾斜制
御をし、これによって、油圧ポンプ10は、図3に示す
ように油圧(吐出圧)Pに対する圧油供給量(吐出流
量)Qの特性曲線(P−Q線)が、前述した図3に示す
二つの破線PQ1〜PQ2の範囲で変化するように設定さ
れている。
【0010】図2に、本発明が実施された第一実施例の
電気、油圧回路図を示す。ここで、Eは上部旋回体3に
搭載されるエンジンであって、該エンジンEの駆動に基
づいて前記油圧ポンプ10およびパイロットポンプ12
が作動するようになっている。そして油圧ポンプ10か
ら供給される圧油は、コントロール弁(従来と同じもの
を採用しているのでその詳細は省略する)13を経由し
て前記各アクチュエータに対し作動油として供給される
ようになっている。尚、14は油タンクである。
【0011】また、15はパイロットポンプ12から前
記傾斜制御器11に至る油路Aに設けられる電磁比例減
圧弁であって、該電磁比例減圧弁15は、コントローラ
16からの制御指令に基づいて弁開度量の調整制御がな
され、該電磁比例減圧弁15の弁開度量に対応するパイ
ロット圧油が傾斜制御器11に供給されて斜板10aの
傾斜制御が行われるようになっている。このコントロー
ラ16は、エンジン回転数検知手段(図示せず)からの
検知信号、作業制御モード切換え手段(図示せず)から
のモード信号を入力し、エンジン回転数を低下させない
よう演算された制御指令を前記電磁比例減圧弁15に出
力するようになっている。さらに、前記油路Aには、常
時開路状態に設定され、後述するようにパイロット油が
パイロットポート17aに供給されることで閉路状態に
切換わる第一切換え弁17が、電磁比例減圧弁15に対
して直列接続されている。
【0012】一方、18、19は前記油路Aに並列状態
で接続される油路Bに設けられる第二切換え弁18およ
び減圧弁19であって、第二切換え弁18は、常時閉路
状態に設定され、パイロット油がパイロットポート18
aに供給されることで開路状態に切換わるように設定さ
れている。また、減圧弁19は、パイロット油を所定量
減圧して供給するものであるが、その減圧されたパイロ
ット油の油供給量は、油圧ポンプ10の圧油供給量がブ
レーカ6に対応するよう図3に示す特性曲線PQxの状
態、つまり油圧Pdにおいて油量Qxとなるよう傾斜制
御器11に対してパイロット油を供給する設定になって
いる。そして、前記電磁比例減圧弁15および第一切換
え弁17を経由した油路Aと、第二切換え弁18および
減圧弁19を経由した油路Bとの合流部には、高圧側の
油路AまたはBを選択するシャトル弁20が設けられて
いる。
【0013】また、21はブレーカ6を操作するための
切換え操作弁であって、該切換え操作弁21は、操作具
21aを押し操作することに伴い開路状態となって、パ
イロットポンプ12からのパイロット油を前記コントロ
ール弁13および第三切換え弁22に供給するようにな
っている。この第三切換え弁22は電磁切換え式のもの
であり、常時は、切換え操作弁21から第三切換え弁2
2を経由して前記第一、第二切換え弁17、18のパイ
ロットポート17a、18aに至るパイロット油路Cを
閉路状態にするよう設定されている。第三切換え弁22
のソレノイド22aは、走行操作具23が走行操作状態
に操作されることに連動して閉成状態から開成状態に切
換わる走行操作優先スイッチ24、ブレーカ用操作モー
ドに切換えるためのモード切換えスイッチ25を介して
バッテリ26に電気的に接続されている。そして第三切
換え弁22は、両スイッチ24、25が閉成状態になっ
てソレノイド22aに電源供給がなされると、前記切換
え操作弁21から第三切換え弁22を経由するパイロッ
ト油路Cが開路状態になるよう切換えられる設定になっ
ている。
【0014】叙述のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、アタッチメントとして汎用性の高いバケットを
用いるときには、モード切換えスイッチ25は開成して
いて第三切換え弁22への電源供給がなくパイロット油
路Cは閉路状態になっており、従って、第一切換え弁1
7は開路状態で、第二切換え弁18は閉路状態となって
いる。この結果、傾斜制御器11へのパイロット油の供
給は、電磁比例減圧弁15を経由することになって、油
圧ポンプは、コントローラ16からの制御指令によっ
て、例えば任意の作業制御モードにおける圧油の必要圧
力がPdであった場合に、前述したように図3に示す特
性曲線PQyの状態となり、これによって作業制御モー
ドに対応した油圧ポンプ10の流量制御がなされる。
【0015】これに対し、アタッチメントをブレーカ6
としたときには、モード切換えスイッチ25を操作して
閉成させ、第三切換え弁22を、パイロット油路Cが開
路状態となる側に切換えておく。この状態で、ブレーカ
作業をすべく切換え操作弁21を操作すると、パイロッ
ト油が、該切換え操作弁21から第三切換え弁22を経
由して第一、第二切換え弁17、18にパイロット圧と
して働き、これによって前述したように、第一切換え弁
17が閉路状態になって電磁比例減圧弁15からのパイ
ロット油の供給が停止する一方で、第二切換え弁18は
開路状態になって減圧弁19からのパイロット油の供給
がなされることになる。この結果、傾斜制御器11は、
この減圧弁19から供給されるパイロット油の油量に基
づく斜板の固定的な傾斜制御、つまり、特性曲線PQx
の状態で、ブレーカ6が必要とする作動圧Pdのとき油
量がQxに制御されることになる。
【0016】この様に、本発明が実施されたものにおい
ては、油圧ポンプ10の流量制御を、電磁比例減圧弁1
5による傾斜制御器11の可変制御によって行うもので
ありながら、アタッチメントのアクチュエータがブレー
カ6の様に油圧ポンプ10の最大油量を必要としない低
容量型のものである場合には、傾斜制御器11は、減圧
弁19を経由した固定的な傾斜制御がなされることにな
って、油圧ポンプ10からは低容量型アクチュエータに
対応した油量供給がなされ、電磁比例減圧弁15を経由
するもののように余剰油が生じることを回避できる。こ
の結果、余剰油がリリーフ弁から逃げざるを得ない従来
のもののように、油温が上昇してしまう不具合もない。
【0017】そして、この油圧ポンプ10の低容量型ア
クチュエータに対する流量制御は、エンジン回転数を低
下させて行うものでないから、他のアクチュエータを作
動させるべく切換え操作弁21を閉路としたときやモー
ド切換えスイッチ25を開成させたときに、油圧ポンプ
10は、直ちに電磁比例減圧弁15による可変制御状態
に切換わることになってこれら他のアクチュエータへの
供給油量が少なくなってしまうことがない。
【0018】しかもこのものは、油圧ポンプ10を前記
低容量制御する手段として、減圧弁19、第一〜第三の
切換え弁17、18、22を設けることで対応できるの
で、汎用性のない特殊なアクチュエータを取付ける場合
に好適で、コントローラ16を、特殊なアクチュエータ
までをも考慮した数多くの作業制御モードを設定してお
く必要もなくなって、コスト的にも有利にできる。そし
て、既存のものにも、コントローラ16を含む多くの部
品を交換することなく後付け的に組込むことができて都
合が良い。
【0019】さらにこのものは、モード切換えスイッチ
25がブレーカモードに切換えられた状態で走行操作具
23を操作すると、走行操作優先スイッチ24が開成し
て第三切換え弁22への電源供給が断たれて直ちに電磁
比例減圧弁15による可変制御状態に復帰することにな
る。この結果、走行用アクチュエータへの圧油供給が低
下して走行速度が遅くなってしまうことの回避を、モー
ド切換えスイッチ25をブレーカモードにしたままで行
うことができ、迅速な移動性能を維持しながら、低容量
型アクチュエータ作業をするときには、それに適した油
圧ポンプ10の油量制御ができ、操作性の向上が計れる
ことになる。
【0020】尚、本発明は、前記実施例に限定されるも
のではなく、図4に示す第二実施例、図5に示す第三実
施例のようにしても実施することができる。まず、第二
実施例のものは、前記第一実施例の第一、第二切換え弁
17、18に換えて、斜板10aの傾斜制御をするため
のパイロット油路を、電磁比例減圧弁15からの油路D
か減圧弁19からの油路Eに選択切換えをする第四切換
え弁27を設け、この第四切換え弁27を、モード切換
えスイッチ25をブレードモード状態にすることに伴い
切換わる第五切換え弁(第一実施例の第三切換え弁に相
当する)28からのパイロット油の供給の有無で減圧弁
19側と電磁比例減圧弁15側とに切換わるようにした
ものであり、この様にしても同じように実施することが
できる。
【0021】また、第三実施例のものは、第一実施例の
第一、第二切換え弁17、18に相当する第六、第七切
換え弁29、30を電磁式のものとし、また第一実施例
の第三切換え弁22に換えて、モード切換えスイッチ2
5をブレードモードにすることに伴い前記第六、七切換
え弁29、30に電源供給可能な状態になり、切換え操
作弁21の操作に伴いパイロット油の圧力を受けてスイ
ッチ接点が閉成し、第六、第七切換え弁29、30のソ
レノイド29a、30aに電源供給をする圧力切換えス
イッチ31としたものであり、この様にしても実施する
ことができる。
【0022】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、油圧ポンプの流量制御は、各アク
チュエータの作業制御モードに対応して出力される可変
容量制御指令に基づいて行われるものでありながら、油
圧ポンプの最大油量を必要としない低容量型のアタッチ
メント用アクチュエータである場合、油圧ポンプは、該
アタッチメントのモード状態でかつそのアタッチメント
操作手段が操作されたことに基づき、前記可変容量制御
が制限されてアクチュエータに対応した低容量制御がな
されることになる。この結果、低容量型アクチュエータ
に必要な低容量の圧油供給がなされることになって、従
来のようにリリーフ弁から逃げざるを得ない余剰油が生
じて油温が上昇してしまう不具合もない。しかも、この
油圧ポンプの低容量型アクチュエータに対する流量制御
は、エンジン回転数を低下させて行うものでないから、
低容量アクチュエータに圧油供給がなされないときに
は、油圧ポンプは可変容量制御状態に復帰することにな
って他のアクチュエータの作動が緩慢になることを防止
できる。そのうえ、前記油圧ポンプの低容量制御は、
圧弁、第一〜第三の切換え弁を設けることで対応できる
ので、汎用性のない特殊なアクチュエータを取付ける場
合に好適で、可変容量制御手段にこの様なものまでも考
慮した数多くの作業制御モードを設定しておく必要がな
く、コスト的にも有利にできるうえ、既存のものにも後
付け的に組込める。
【0023】さらに、モード切換え手段を、走行操作具
が走行操作状態となることに連動して閉成状態から開成
状態に切換わる走行操作優先スイッチに直列接続したも
のでは、走行操作をすることに連繋して可変容量制御状
態に復帰することになり、この結果、低容量アクチュエ
ータモード状態としたときに、走行用アクチュエータへ
の油圧供給量の低下がなく迅速な移動性能を維持しなが
ら、低容量型アクチュエータ作業をするときには、それ
に対応した油圧ポンプの低容量制御ができ、操作性の向
上が計れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧式ショベルの斜視図である。
【図2】第一実施例を示す電気、油圧回路図である。
【図3】油圧ポンプのP−Q特性を示す図である。
【図4】第二実施例を示す電気、油圧回路図である。
【図5】第三実施例を示す電気、油圧回路図である。
【図6】従来例を示す電気、油圧回路図である。
【符号の説明】
6 ブレーカ 9 ブレーカピストン 10 油圧ポンプ 11 傾斜制御器 15 電磁比例減圧弁 16 コントローラ 17 第一切換え弁 18 第二切換え弁 19 減圧弁 20 シャトル弁 21 切換え操作弁 22 第三切換え弁 23 走行操作具 24 走行操作優先スイッチ 25 モード切換えスイッチ 27 第四切換え弁 28 第五切換え弁 29 第六切換え弁 30 第七切換え弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川人 隆広 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番 14号 西菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 林 正訓 兵庫県加古郡播摩町字新島13番地 株式 会社二川工業製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−160331(JP,A) 特開 平5−79502(JP,A) 松崎、一柳著「電子−油圧制御」、初 版、日刊工業新聞社、1993年11月、P. 148

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量型油圧ポンプと、該油圧ポン
    プからの圧油供給を受けて作動する複数のアクチュエー
    タと、前記油圧ポンプの可変容量制御をする電磁比例減
    圧弁と、前記該各アクチュエータの制御モードに対応し
    た制御指令を電磁比例減圧弁に出力するコントローラと
    を備えてなる油圧式建設機械に、アタッチメント用アク
    チュエータとして前記可変容量制御される油圧ポンプの
    最大油量を必要としない低容量型のアクチュエータと、
    該低容量型アクチュエータのアタッチメント操作を行う
    ためのアタッチメント操作手段と、低容量型アクチュエ
    ータのモード切換えをするモード切換え手段と、油圧ポ
    ンプを低容量状態に制御する低容量制御手段とを設ける
    にあたり、該低容量制御手段は、電磁比例減圧弁に直列
    接続される常時開回路状態の第一切換え弁と、電磁比例
    減圧弁に並列接続される常時閉回路状態の第二切換え弁
    および圧油を所定量減圧して供給する減圧弁と、モード
    切換え手段を低容量型アクチュエータのモード切換え状
    態にすることに伴い前記第一切換え弁を閉回路状態に切
    換え、第二切換え弁を開回路状態に切換えるためのパイ
    ロット油路を開回路に切換える第三切換え弁とを用いて
    構成され、アタッチメント操作手段は、該操作手段が操
    作されたことに基づき前記パイロット油路に圧油供給を
    する切換え操作弁で構成されていることを特徴とする可
    変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械。
  2. 【請求項2】 請求項1において、可変容量型油圧ポン
    プは、傾斜角度が可変に設定される斜板式アキシャル油
    圧ピストンポンプであることを特徴とする可変容量型油
    圧ポンプが装備された油圧式建設機械。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、第一切換え
    弁および第二切換え弁を経由した両油路の合流部に、高
    圧側の油路を選択するシャトル弁が設けられていること
    を特徴とする可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式
    建設機械。
  4. 【請求項4】 請求項2において、低容量制御手段は、
    電磁比例減圧弁に対して並列する状態で接続され、圧油
    を所定量減圧して供給する減圧弁と、斜板の傾斜制御を
    するための油路を電磁比例減圧弁からの油路か減圧弁か
    らの油路に選択切換えをする第四切換え弁と、モード切
    換え手段を低容量型アクチュエータのモード状態にする
    ことに伴い前記第四切換え弁を減圧弁側油路に切換える
    ためのパイロット油路を開回路に切換える第五切換え弁
    とを用いて構成され、アタッチメント操作手段は、該手
    段が操作されたことに基づき前記パイロット油路に圧油
    供給をする切換え操作弁で構成されていることを特徴と
    する可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機
    械。
  5. 【請求項5】 請求項2において、低容量制御手段は、
    電磁比例減圧弁から斜板の傾斜制御をするための油路を
    閉回路に切換え可能な電磁式の第六切換え弁と、電磁比
    例減圧弁に対して並列接続される電磁式の第七切換え弁
    および圧油を所定量減圧して供給する減圧弁と、モード
    切換え手段を低容量型アクチュエータのモード状態にす
    ることに伴い前記第六、七の切換え弁に電源供給可能な
    状態になり、アタッチメント操作手段の操作に伴いスイ
    ッチ接点が閉成して、第六切換え弁を開回路状態から閉
    回路状態に切換え、第七切換え弁を閉回路状態から開回
    路状態に切換える圧力切換えスイッチとで構成されてい
    ることを特徴とする可変容量型油圧ポンプが装備された
    油圧式建設機械。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至において、モード切換え
    手段は、走行操作具が走行操作状態となることに連動し
    て閉成状態から開成状態に切換わる走行操作優先スイッ
    チに直列接続されていることを特徴とする可変容量型油
    圧ポンプが装備された油圧式建設機械。
JP6144023A 1994-06-02 1994-06-02 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械 Expired - Fee Related JP2707413B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6144023A JP2707413B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6144023A JP2707413B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07331707A JPH07331707A (ja) 1995-12-19
JP2707413B2 true JP2707413B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=15352535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6144023A Expired - Fee Related JP2707413B2 (ja) 1994-06-02 1994-06-02 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2707413B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3656953B2 (ja) * 2000-10-03 2005-06-08 新キャタピラー三菱株式会社 作業用機械における油圧回路
JP4519315B2 (ja) * 2000-12-28 2010-08-04 株式会社小松製作所 建設機械の圧油流量制御装置
KR20040071537A (ko) * 2003-02-06 2004-08-12 주식회사수산중공업 유압식 작업 장치의 유량 제어 시스템 및 제어 방법
JP4705099B2 (ja) * 2005-06-03 2011-06-22 株式会社小松製作所 作業機械
JP4331151B2 (ja) 2005-09-20 2009-09-16 日立建機株式会社 建設機械の作動流体冷却制御システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62160331A (ja) * 1986-01-08 1987-07-16 Hitachi Constr Mach Co Ltd エンジン・油圧ポンプの制御装置
JP2651079B2 (ja) * 1991-07-24 1997-09-10 日立建機株式会社 油圧建設機械

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
松崎、一柳著「電子−油圧制御」、初版、日刊工業新聞社、1993年11月、P.148

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07331707A (ja) 1995-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8387289B2 (en) Hydraulic circuit system for hydraulic excavator
EP2128453B1 (en) Hydraulic control circuit for construction machine
EP0695875B1 (en) Hydraulic pump controller
EP2738397A1 (en) Construction machine
EP2354331B1 (en) Hydraulic drive device for hydraulic excavator
EP3556945B1 (en) Construction machine
JPH11303809A (ja) 油圧駆動機械のポンプ制御装置
JP4715400B2 (ja) 建設機械の油圧制御装置
EP2037127A1 (en) Working machine, and quick load-dropping method
JP2011196439A (ja) 旋回作業車の油圧回路
CN114270055A (zh) 建筑机械的油压系统
KR20070095446A (ko) 유압 구동 장치
JP2707413B2 (ja) 可変容量型油圧ポンプが装備された油圧式建設機械
JP7071979B2 (ja) ショベル
JP2001049699A (ja) 作業機械の作業腕制御装置
JP3621601B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JP2005140153A (ja) 建設機械の油圧制御装置
CN114746612A (zh) 作业机
JP2010190368A (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP2003028101A (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP2613459B2 (ja) 建設機械の作業機用リリーフ回路
JPH06249208A (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2021156083A (ja) ショベル
CN115667733A (zh) 液压机
JP2000220602A (ja) 建設機械の油圧回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970819

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees