JP2011196439A - 旋回作業車の油圧回路 - Google Patents

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健司 宮川
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Abstract

【課題】作業効率の低下を防止しながらエネルギー損失の低減を図るとともに、既存の旋回作業車にも容易に適用することが可能な旋回作業車の油圧回路を提供する。
【解決手段】ロードセンシングシステムを具備する旋回作業車1の油圧回路201であって、第二油圧ポンプ22から供給される作動油により駆動されて、旋回作業車1の車体(旋回装置3)を旋回させる旋回モータ7と、旋回モータ7の負荷圧力を検出する圧力センサ173と、旋回モータ7に対応する旋回モータ用方向切換弁63に付与されるパイロット圧を減圧させる旋回モータ用電磁比例減圧弁176a等と、圧力センサ173により検出される負荷圧力に基づいて、旋回モータ用電磁比例減圧弁176a等により旋回モータ用方向切換弁63に付与されるパイロット圧を減圧させ、この旋回モータ用方向切換弁63を介して旋回モータ7に供給する作動油の流量を制限するコントローラ171と、を具備する。
【選択図】図4

Description

本発明は、旋回作業車の油圧回路に関し、より詳細には、旋回モータに大きな負荷が加わった場合のエネルギーの損失を低減させる旋回作業車の油圧回路の技術に関する。
走行装置と、走行装置に旋回可能に支持され、旋回モータによって旋回される旋回装置(車体)と、掘削作業、破砕作業等を行うための作業装置と、を具備する旋回作業車において、作業中に旋回装置を旋回させる際に、当該旋回装置の慣性により旋回モータに大きな負荷が加わる場合がある。
上記旋回モータ、及び作業装置を駆動するための油圧シリンダ等の作業用油圧アクチュエータに大きな負荷が加わった場合、当該作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の多くがリリーフ弁を介して排出され、エネルギーの損失が発生する。このエネルギーの損失を低減するための油圧回路に関する技術は公知となっている。例えば、特許文献1又は特許文献2に記載の如くである。
特許文献1に記載の油圧回路は、作業用油圧アクチュエータに大きな負荷が加わり油圧ポンプの吐出圧が所定値以上になった場合、当該油圧ポンプによる作動油の吐出量を減少させることができる。したがって、作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の流量が減少し、リリーフ弁を介して排出される作動油の量が減少するため、エネルギーの損失を低減することができる。
しかし、特許文献1に記載の油圧回路では、油圧ポンプによる作動油の吐出量を減少させるため、大きな負荷が加わった作業用油圧アクチュエータだけではなく、他の作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の流量までもが減少するため、全ての作業用油圧アクチュエータの動作速度が遅くなり、当該作業用油圧アクチュエータの作業効率が低下する点で不利であった。
また、特許文献2に記載の油圧回路は、作業用油圧アクチュエータに大きな負荷が加わった場合、その作業用油圧アクチュエータの負荷圧力を、当該作業用油圧アクチュエータに作動油を供給するための方向切換弁に供給して、この方向切換弁のスプールストローク量を規制することにより、当該作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を減少させることができる。したがって、作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の流量が減少し、リリーフ弁を介して排出される作動油の量が減少するため、エネルギーの損失を低減することができる。
しかし、特許文献2に記載の油圧回路では、方向切換弁が設けられるコントロールバルブ本体や当該方向切換弁のスプールに新たな油路を形成することが必要であり、油路の構造が複雑になるとともに、コストが増加する点で不利であった。また、特許文献2に記載の油圧回路を既存の旋回作業車に適用する場合には、コントロールバルブを新たに油路を形成したコントロールバルブと取り換える必要があり、既存の旋回作業車に適用するのは手間がかかるとともに、コストが増加する点で不利であった。
特許第2613459号公報 特開平8−41933号公報
本発明の目的は、旋回モータを具備する旋回作業車の油圧回路において、作業効率の低下を防止しながらエネルギー損失の低減を図るとともに、既存の旋回作業車にも容易に適用することが可能な旋回作業車の油圧回路を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータにそれぞれパイロット式の方向切換弁を介して作動油を供給する油圧ポンプの吐出量を、前記少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータの負荷圧力に基づいて制御するロードセンシングシステムを具備する旋回作業車の油圧回路であって、前記少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータに含まれ、前記油圧ポンプから供給される作動油により駆動されて、前記旋回作業車の車体を旋回させる旋回モータと、前記旋回モータの負荷圧力を検出する圧力検出手段と、前記旋回モータに対応する方向切換弁に付与されるパイロット圧を減圧させる減圧弁と、前記圧力検出手段により検出される負荷圧力に基づいて、前記減圧弁により前記旋回モータに対応する方向切換弁に付与されるパイロット圧を減圧させ、この方向切換弁を介して前記旋回モータに供給する作動油の流量を制限する制御装置と、を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、制御手段の制御により旋回モータに供給される作動油の流量が制限されて、作動油が旋回モータに無駄に供給されなくなる。したがって、旋回モータに供給された作動油がリリーフ弁等を介して排出されることによるエネルギー損失を低減することができる。
また、制御手段の制御により旋回モータに供給される作動油の流量のみが制限されるため、他のアクチュエータの動作速度が低下することがない。したがって、作業効率の低下を防止することができる。
さらに、旋回モータに供給される作動油の流量を制限するための構造を、既存のコントロールバルブやスプールに対して油路を追加することなく、旋回作業車に適用することが可能となる。したがって、前記構造を既存の旋回作業車にも容易に適用することができ、コストの低減を図ることができる。
本発明の第一実施形態に係る油圧回路を具備する旋回作業車の全体的な構成を示した側面図。 本発明の第一実施形態に係る油圧回路の全体的な構成を示す図。 本発明の第一実施形態に係る油圧回路のうち第一方向切換弁群等を示す図。 本発明の第一実施形態に係る油圧回路のうち第二方向切換弁群等を示す図。 本発明の第一実施形態に係るブームシリンダ用方向切換弁を示す拡大図。 本発明の第一実施形態に係る旋回流量制限手段を示すブロック図。 本発明の第一実施形態に係る旋回モータ用方向切換弁のスプールストローク量の規制の様子を示す図。 本発明の第一実施形態に係る旋回モータ用方向切換弁のスプールストローク量の規制値の決定方法を示す図。
まず、図1を用いて、本発明の第一実施形態に係る油圧回路201を具備する旋回作業車1について説明する。なお、本実施形態においては、旋回作業車1を作業車両の一実施形態として説明するが、作業車両はこれに限るものではなく、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であっても良い。
旋回作業車1は、走行装置2、旋回装置3、及び作業装置4を具備する。
走行装置2は、左右一対のクローラ5・5、左走行用油圧モータ5L、及び右走行用油圧モータ5Rを具備する。
走行装置2は、左走行用油圧モータ5Lにより機体左側のクローラ5を、右走行用油圧モータ5Rにより機体右側のクローラ5を、それぞれ駆動することで、旋回作業車1を前後進及び旋回させることができる。
旋回装置3は旋回作業車1の車体を成すものであり、旋回台6、旋回モータ7、操縦部8、及びエンジン9を具備する。
旋回台6は、走行装置2の上方に配置され、走行装置2に旋回可能に支持される。旋回装置3は、旋回モータ7を駆動することで、当該旋回台6を走行装置2に対して旋回させることができる。また、旋回台6上には、種々の操作具を備える操縦部8、動力源となるエンジン9等が配置される。
作業装置4は、ブーム10、アーム11、バケット12、ブームシリンダ13、アームシリンダ14、及びバケットシリンダ15を具備する。
ブーム10は、その一端部が旋回台6の前部に枢支され、伸縮自在に駆動するブームシリンダ13によって回動される。より詳細には、ブームシリンダ13が伸ばされた場合、ブーム10は上方に回動され、ブームシリンダ13が縮められた場合、ブーム10は下方に回動される。
アーム11は、その一端部がブーム10の他端部に枢支され、伸縮自在に駆動するアームシリンダ14によって回動される。より詳細には、アームシリンダ14が伸ばされた場合、アーム11は下方(アーム11の他端側がブーム10に近接する方向)に回動され、アームシリンダ14が縮められた場合、アーム11は上方(アーム11の他端側がブーム10から離間する方向)に回動される。
バケット12は、その一端部がアーム11の他端部に支持されて、伸縮自在に駆動するバケットシリンダ15によって回動される。より詳細には、バケットシリンダ15が伸ばされた場合、バケット12は下方(バケット12の他端側がアーム11に近接する方向)に回動され、バケットシリンダ15が縮められた場合、バケット12は上方(バケット12の他端側がアーム11から離間する方向)に回動される。
以上の如く、作業装置4は、バケット12を用いて土砂等の掘削を行う多関節構造を構成している。
なお、本実施形態に係る旋回作業車1に具備する作業装置は、バケット12を有して掘削作業を行う作業装置4としているが、これに限定するものではなく、例えば油圧ブレーカーを有して破砕作業を行う作業装置であっても良い。
次に、図2から図8までを用いて、旋回作業車1が具備する油圧回路201について説明する。油圧回路201は、第一油圧ポンプ21、第二油圧ポンプ22、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23、第二ポンプ流量制御アクチュエータ24、及びコントロールバルブ30等を具備する。第一油圧ポンプ21、第二油圧ポンプ22、及びコントロールバルブ30は、旋回装置3に取り付けられる。
油圧回路201は、作業用油圧アクチュエータへ供給される作動油の方向を切り換える作業用方向切換弁に設けられる絞りの後に、圧力補償弁が接続された、いわゆるアフターオリフィス型のロードセンシングシステムを構成している。当該ロードセンシングシステムによって、作業用油圧アクチュエータに加わる負荷圧力に応じて第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22による作動油の吐出量を制御し、消費エネルギーの効率化を図ることができる。
なお、説明の便宜上、ブームシリンダ用方向切換弁42、バケットシリンダ用方向切換弁43、アームシリンダ用方向切換弁62、及び旋回モータ用方向切換弁63を総称して、単に「作業用方向切換弁」と記す。ブームシリンダ13、アームシリンダ14、バケットシリンダ15、及び旋回モータ7を総称して「作業用油圧アクチュエータ」と記す。
図2から図4までに示す第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22は、エンジン9(図1参照)によって駆動され、作動油を吐出する。第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22は、それぞれ可動斜板21a及び可動斜板22aの傾斜角度を変更することによって作動油の吐出量を変更可能な可変容量型のポンプである。第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22から吐出された作動油は、コントロールバルブ30へと供給される。より詳細には、第一油圧ポンプ21から吐出された作動油は、油路21bを介して第一方向切換弁群40へと供給される。また、第二油圧ポンプ22から吐出された作動油は、油路22bを介して第二方向切換弁群60へと供給される。
コントロールバルブ30は、作動油の流れを切り換えるものである。コントロールバルブ30は、主として第一方向切換弁群40、及び第二方向切換弁群60を具備する。
図2及び図3に示すように、第一方向切換弁群40は、主としてブームシリンダ用方向切換弁42、及びバケットシリンダ用方向切換弁43を具備する。
図3に示すように、ブームシリンダ用方向切換弁42は、ブームシリンダ13に供給される作動油の方向を切り換えることが可能なパイロット式の方向切換弁である。
ブームシリンダ用方向切換弁42には、ブームシリンダ用圧力補償弁52が接続される。ブームシリンダ用圧力補償弁52は、ブームシリンダ用方向切換弁42に設けられる絞り42c(又は42f)の後の圧力を所定値に補償するものである。
以下では、図5を用いて、ブームシリンダ用方向切換弁42及びブームシリンダ用圧力補償弁52について詳細に説明する。
ブームシリンダ用方向切換弁42は、スプールを摺動させることによりポジション42X(中立位置)、ポジション42Y、又はポジション42Zに切り換えることが可能である。ブームシリンダ用方向切換弁42のパイロットポート42a及びパイロットポート42bのいずれにもパイロット圧が付与されない場合、スプリングの付勢力により、当該ブームシリンダ用方向切換弁42はポジション42Xに保持される。ブームシリンダ用方向切換弁42のパイロットポート42aにパイロット圧が付与された場合、当該ブームシリンダ用方向切換弁42はポジション42Yに切り換えられる。ブームシリンダ用方向切換弁42のパイロットポート42bにパイロット圧が付与された場合、当該ブームシリンダ用方向切換弁42はポジション42Zに切り換えられる。
ブームシリンダ用方向切換弁42がポジション42Xにある場合、作動油は、油路21bからブームシリンダ13に供給されない。
ブームシリンダ用方向切換弁42がポジション42Yにある場合、作動油は、油路21bからブームシリンダ用方向切換弁42のスプール内に設けられる絞り42c、及び油路42dを介してブームシリンダ用圧力補償弁52に供給される。
ブームシリンダ用圧力補償弁52に供給された作動油は、当該ブームシリンダ用圧力補償弁52から油路52aを介して再びブームシリンダ用方向切換弁42に供給される。
油路52aを介してブームシリンダ用方向切換弁42に供給された作動油は、油路13aを介してブームシリンダ13のボトム室に供給される。当該油路13aを介して供給される作動油によってブームシリンダ13は伸ばされ、ブーム10を上方に回動させる。また、ブームシリンダ13のロッド室から排出される作動油は、油路13bを介してブームシリンダ用方向切換弁42に戻される。
油路13bを介してブームシリンダ用方向切換弁42に戻された作動油は、当該ブームシリンダ用方向切換弁42から油路42e、及び戻り油路17aを介して作動油タンク17(図2参照)に戻される。
ブームシリンダ用方向切換弁42がポジション42Zにある場合、作動油は、油路21bからブームシリンダ用方向切換弁42のスプール内に設けられる絞り42f、及び油路42dを介してブームシリンダ用圧力補償弁52に供給される。
ブームシリンダ用圧力補償弁52に供給された作動油は、当該ブームシリンダ用圧力補償弁52から油路52aを介して再びブームシリンダ用方向切換弁42に供給される。
油路52aを介してブームシリンダ用方向切換弁42に供給された作動油は、油路13bを介してブームシリンダ13のロッド室に供給される。当該油路13bを介して供給される作動油によってブームシリンダ13は縮められ、ブーム10を下方に回動させる。また、ブームシリンダ13のボトム室から排出される作動油は、油路13aを介してブームシリンダ用方向切換弁42に戻される。
油路13aを介してブームシリンダ用方向切換弁42に戻された作動油は、当該ブームシリンダ用方向切換弁42から油路42e、及び戻り油路17aを介して作動油タンク17に戻される。
ブームシリンダ用方向切換弁42がポジション42Y又はポジション42Zにある場合、油路42dの圧力は、ブームシリンダ用圧力補償弁52によって所定値に補償される。
詳細には、ブームシリンダ13、及びバケットシリンダ15にかかる負荷圧力のうち最大の負荷圧力(以下、単に「第一最大負荷圧力」と記す)が、油路23bを介してブームシリンダ用圧力補償弁52に付与される。ブームシリンダ用圧力補償弁52は、油路42dの圧力を、当該第一最大負荷圧力よりも、当該ブームシリンダ用圧力補償弁52が備えるスプリングによって設定される値だけ高い圧力になるように補償する。
図3に示すように、バケットシリンダ用方向切換弁43は、バケットシリンダ15に供給される作動油の方向を切り換えることが可能なパイロット式の方向切換弁である。
バケットシリンダ用方向切換弁43には、バケットシリンダ用圧力補償弁53が接続される。バケットシリンダ用圧力補償弁53は、バケットシリンダ用方向切換弁43に設けられる絞りの後の圧力を所定値に補償するものである。
バケットシリンダ用方向切換弁43及びバケットシリンダ用圧力補償弁53の構成は、ブームシリンダ用方向切換弁42及びブームシリンダ用圧力補償弁52の構成と略同一である。
バケットシリンダ用方向切換弁43のパイロットポート43a又はパイロットポート43bにパイロット圧が付与された場合、当該バケットシリンダ用方向切換弁43は中立位置から他のポジションに切り換えられる。この場合、油路21bを介して供給される作動油は、バケットシリンダ15に供給される。これによって、バケットシリンダ15が伸縮し、バケット12が上方(バケット12の他端側がアーム11から離間する方向)又は下方(バケット12の他端側がアーム11に近接する方向)に回動される。
図2及び図4に示すように、第二方向切換弁群60は、アームシリンダ用方向切換弁62、及び旋回モータ用方向切換弁63を具備する。
図4に示すように、アームシリンダ用方向切換弁62は、アームシリンダ14に供給される作動油の方向を切り換えることが可能なパイロット式の方向切換弁である。
アームシリンダ用方向切換弁62には、アームシリンダ用圧力補償弁72が接続される。アームシリンダ用圧力補償弁72は、アームシリンダ用方向切換弁62に設けられる絞りの後の圧力を所定値に補償するものである。
アームシリンダ用方向切換弁62及びアームシリンダ用圧力補償弁72の構成は、ブームシリンダ用方向切換弁42及びブームシリンダ用圧力補償弁52の構成と略同一である。
アームシリンダ用方向切換弁62のパイロットポート62a又はパイロットポート62bにパイロット圧が付与された場合、当該アームシリンダ用方向切換弁62は中立位置から他のポジションに切り換えられる。この場合、油路22bを介して供給される作動油は、アームシリンダ14に供給される。これによって、アームシリンダ14が伸縮し、アーム11が上方(アーム11の他端側がブーム10から離間する方向)又は下方(アーム11の他端側がブーム10に近接する方向)に回動される。
旋回モータ用方向切換弁63は、旋回モータ7に供給される作動油の方向を切り換えることが可能なパイロット式の方向切換弁である。
旋回モータ用方向切換弁63には、旋回モータ用圧力補償弁73が接続される。旋回モータ用圧力補償弁73は、旋回モータ用方向切換弁63に設けられる絞りの後の圧力を所定値に補償するものである。
旋回モータ用方向切換弁63のパイロットポート63a又はパイロットポート63bにパイロット圧が付与された場合、当該旋回モータ用方向切換弁63は中立位置から他のポジションに切り換えられる。
パイロットポート63aにパイロット圧が付与された場合、油路22bを介して旋回モータ用方向切換弁63に供給された作動油は、油路7aを介して旋回モータ7に供給される。また、パイロットポート63bにパイロット圧が付与された場合、油路22bを介して旋回モータ用方向切換弁63に供給された作動油は、油路7bを介して旋回モータ7に供給される。旋回モータ7が旋回モータ用方向切換弁63から供給される作動油によって回転駆動され、旋回装置3が走行装置2に対して旋回される。
図2及び図3に示すように、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23は、第一油圧ポンプ21の可動斜板21aに連結され、当該可動斜板21aの傾斜角度を変更することで、第一油圧ポンプ21の作動油の吐出量を制御するものである。
第一ポンプ流量制御アクチュエータ23は、油路23aを介して油路21bと接続される。また、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23は、油路23bを介してブームシリンダ用圧力補償弁52、及びバケットシリンダ用圧力補償弁53と接続される。
図2及び図4に示すように、第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、第二油圧ポンプ22の可動斜板22aに連結され、可動斜板22aの傾斜角度を変更することで、第二油圧ポンプ22の作動油の吐出量を制御するものである。
第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、油路24aを介して油路22bと接続される。また、第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、油路24bを介してアームシリンダ用圧力補償弁72、及び旋回モータ用圧力補償弁73と接続される。
以下では、図3、図4及び図6を用いて、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23及び第二ポンプ流量制御アクチュエータ24の動作態様について説明する。
図3に示すように、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23には、油路21b及び油路23aを介して第一油圧ポンプ21の吐出圧力が付与される。また、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23には、油路23bを介してブームシリンダ13、及びバケットシリンダ15にかかる負荷圧力のうち最大の負荷圧力(第一最大負荷圧力)が付与される。第一ポンプ流量制御アクチュエータ23は、第一油圧ポンプ21の吐出圧力と第一最大負荷圧力との差圧を所定値(第一ポンプ流量制御アクチュエータ23に設けられるスプリングによって定められる値)に保持するように、第一油圧ポンプ21の可動斜板21aの傾斜角度を制御する。
図4に示すように、第二ポンプ流量制御アクチュエータ24には、油路22b及び油路24aを介して第二油圧ポンプ22の吐出圧力が付与される。また、第二ポンプ流量制御アクチュエータ24には、油路24bを介してアームシリンダ14、及び旋回モータ7にかかる負荷圧力のうち最大の負荷圧力(以下、単に「第二最大負荷圧力」と記す)が付与される。第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、第二油圧ポンプ22の吐出圧力と第二最大負荷圧力との差圧を所定値(第二ポンプ流量制御アクチュエータ24に設けられるスプリングによって定められる値)に保持するように、第二油圧ポンプ22の可動斜板22aの角度を制御する。
上述の如く、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23は、第一最大負荷圧力と第一油圧ポンプ21の吐出圧力との差圧を所定値に保持することができる。また、第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、第二最大負荷圧力と第二油圧ポンプ22の吐出圧力との差圧を所定値に保持することができる。これによって、作業装置4の作業状態(作業負荷の大きさ)に応じて第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22による作動油の吐出圧力及び吐出量は最適な値に制御される。
また、アフターオリフィス型のロードセンシングシステムによって、作業用方向切換弁にそれぞれ設けられる絞りの前後差圧は所定値に補償されている。
したがって、作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の流量は、作業用方向切換弁のスプールストローク量(作業用方向切換弁により形成される油路の開口面積)にのみ依存する。すなわち、作業用方向切換弁に付与されるパイロット圧を制御することで、作業用油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を精度良く制御することができる。
なお、本実施形態に係る第一ポンプ流量制御アクチュエータ23及び第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、スプリングを備えた制御ピストンであるとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第一ポンプ流量制御アクチュエータ23及び第二ポンプ流量制御アクチュエータ24は、レギュレータバルブ及び制御ピストンからなる構成であっても良く、作業用油圧アクチュエータの負荷圧力と第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22の吐出圧力との差圧を所定値に保持することが可能な構成であれば良い。
図3及び図4に示すように、パイロットポンプ25は、エンジン9によって駆動され、作動油を吐出することにより、当該パイロットポンプ25の吐出側に接続される油路25a内にパイロット圧を発生させる。油路25a内のパイロット圧は、リリーフ弁26により所定の圧力に保持される。
図2及び図3に示すように、第一リモコン弁81は、油路81aを介してブームシリンダ用方向切換弁42のパイロットポート42aと、油路81bを介してブームシリンダ用方向切換弁42のパイロットポート42bと、それぞれ接続される。また、第一リモコン弁81は、油路81cを介してバケットシリンダ用方向切換弁43のパイロットポート43aと、油路81dを介してバケットシリンダ用方向切換弁43のパイロットポート43bと、それぞれ接続される。
第一リモコン弁81は、油路25aを介してパイロットポンプ25から供給される作動油を、パイロット用の作動油としてブームシリンダ用方向切換弁42(詳細には、パイロットポート42a又はパイロットポート42b)、及びバケットシリンダ用方向切換弁43(詳細には、パイロットポート43a又はパイロットポート43b)に分配する。
第一リモコン弁81は、操縦部8に配置される操作具としての第一操作レバー82に連動連結される。第一操作レバー82を操作することにより、第一リモコン弁81を切り換え、ブームシリンダ用方向切換弁42、及びバケットシリンダ用方向切換弁43に供給される作動油の方向を切り換えるとともに、第一操作レバー82の操作量に応じてパイロット圧を調節することができる。
図2及び図4に示すように、第二リモコン弁91は、油路91aを介してアームシリンダ用方向切換弁62のパイロットポート62aと、油路91bを介してアームシリンダ用方向切換弁62のパイロットポート62bと、それぞれ接続される。また、第二リモコン弁91は、油路91cを介して旋回モータ用方向切換弁63のパイロットポート63aと、油路91dを介して旋回モータ用方向切換弁63のパイロットポート63bと、それぞれ接続される。
第二リモコン弁91は、油路25aを介してパイロットポンプ25から供給される作動油を、パイロット用の作動油としてアームシリンダ用方向切換弁62(詳細には、パイロットポート62a又はパイロットポート62b)、及び旋回モータ用方向切換弁63(詳細には、パイロットポート63a又はパイロットポート63b)に分配する。
第二リモコン弁91は、操縦部8に配置される操作具としての第二操作レバー92に連動連結される。第二操作レバー92を操作することにより、第二リモコン弁91を切り換え、アームシリンダ用方向切換弁62、及び旋回モータ用方向切換弁63に供給される作動油の方向を切り換えるとともに、第二操作レバー92の操作量に応じてパイロット圧を調節することができる。
なお、本実施形態においては、第一リモコン弁81はブームシリンダ用方向切換弁42及びバケットシリンダ用方向切換弁43に、第二リモコン弁91はアームシリンダ用方向切換弁62及び旋回モータ用方向切換弁63に、それぞれ接続されるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第一リモコン弁81及び第二リモコン弁91と、当該第一リモコン弁81及び第二リモコン弁91に接続される作業用方向切換弁と、の組み合わせは、特に限定するものではない。
図2、図4、及び図6に示すように、旋回流量制限手段170は、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量を規制するためのものである。旋回流量制限手段170は、主として制御装置としてのコントローラ171、圧力検出手段としての圧力センサ173、及び減圧弁としての複数の電磁比例減圧弁(旋回モータ用電磁比例減圧弁176a、及び旋回モータ用電磁比例減圧弁176b)を具備する。
図6に示すように、コントローラ171は、旋回作業車1の任意の位置に配置される。コントローラ171は、中央処理装置、記憶装置等により構成される。
図2、図4、及び図6に示すように、圧力センサ173は、旋回モータ7に加わる負荷圧力Pを検出するものである。圧力センサ173は、シャトル弁173aを介して油路7a及び油路7bと接続される。これによって、圧力センサ173は、油路7a及び油路7b内の圧力のうち高い方の圧力を検出し、ひいては旋回モータ7の負荷圧力Pを検出することができる。
圧力センサ173はコントローラ171と接続され、旋回モータ7の負荷圧力Pの検出信号を当該コントローラ171に送信することができる。
旋回モータ用電磁比例減圧弁176a・176bは、旋回モータ用方向切換弁63に付与されるパイロット圧を減圧するものである。旋回モータ用電磁比例減圧弁176aは油路91cの中途部に、旋回モータ用電磁比例減圧弁176bは油路91dの中途部に、それぞれ配置される。
旋回モータ用電磁比例減圧弁176a・176bはコントローラ171と接続され、コントローラ171からの制御信号に基づいて、パイロットポート63a・63bに付与されるパイロット圧をそれぞれ減圧することができる。
以下では、図4、図7、及び図8を用いて、上述の如く構成される油圧回路201の動作態様について説明する。詳細には、旋回モータ7を駆動させて、走行装置2に対して旋回装置3を旋回させる場合の油圧回路201の動作態様について説明する。
第二操作レバー92が操作されて、パイロット圧が旋回モータ用方向切換弁63のパイロットポート63a又はパイロットポート63bに付与されると、当該旋回モータ用方向切換弁63のスプールが中立位置から他のポジションに向けて摺動される。
旋回モータ用方向切換弁63のスプールが中立位置から他のポジションに向けて摺動し、旋回モータ用方向切換弁63のスプールに形成される流路が開口し始める(旋回モータ用方向切換弁63のスプールに形成される流路の開口面積が増加し始める)と、第二油圧ポンプ22からの作動油が油路22b、旋回モータ用方向切換弁63、旋回モータ用圧力補償弁73、及び油路7a又は油路7bを介して旋回モータ7へと供給される。
圧力センサ173は、油路7a又は油路7b内に発生する圧力(負荷圧力)のうち、大きい方の負荷圧力Pを検出し、当該負荷圧力Pを検出信号としてコントローラ171に送信する。
コントローラ171は、圧力センサ173により検出された旋回モータ7に加わる負荷圧力Pに基づいて、旋回モータ用電磁比例減圧弁176a・176bの動作を制御する。
すなわち、コントローラ171は、旋回モータ7に加わる負荷圧力Pが所定の値P1以上になった場合、旋回モータ用電磁比例減圧弁176a・176bによって、旋回モータ用方向切換弁63のパイロットポート63a・63bに付与されるパイロット圧を、所定の値以下に減圧する。これによって、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swを所定の規制値S1以下に規制することができる。
以下では、図7を用いて、負荷圧力Pが所定の値P1以上になって、旋回モータ用電磁比例減圧弁176a・176bにより旋回モータ用方向切換弁63に付与されるパイロット圧を所定の値以下に減圧する際の、当該旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swの規制の様子について説明する。
第二操作レバー92が操作されると、当該操作量Mwに応じて油路91c内(又は油路91d内)にパイロットポート63a(又はパイロットポート63b)に付与されるパイロット圧が生じる。第二操作レバー92の操作量Mwが増加するに従って、パイロットポート63a(又はパイロットポート63b)に付与されるパイロット圧も上昇する。当該パイロット圧の上昇に応じて、旋回モータ用方向切換弁63のスプールが中立位置から他のポジション方向へと摺動する。もし、旋回モータ7に加わる負荷圧力Pが所定の値P1未満である場合、すなわち、パイロットポート63a(又はパイロットポート63b)に付与されるパイロット圧が旋回モータ用電磁比例減圧弁176a(又は旋回モータ用電磁比例減圧弁176b)によって減圧されない場合、第二操作レバー92の操作量Mwの増加に伴い、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swは最大値Smまで増加する(図7の破線A参照)。
しかし、旋回モータ7に加わる負荷圧力Pが所定の値P1以上である場合、すなわち、パイロットポート63a(又はパイロットポート63b)に付与されるパイロット圧が旋回モータ用電磁比例減圧弁176a(又は旋回モータ用電磁比例減圧弁176b)によって所定の値以下に減圧される場合、第二操作レバー92の操作量Mwが所定の値(図7におけるM1)になり、パイロットポート63a(又はパイロットポート63b)に付与されるパイロット圧が所定の値まで達すると、当該パイロット圧は旋回モータ用電磁比例減圧弁176a(又は旋回モータ用電磁比例減圧弁176b)によって当該所定の値に維持されるように減圧される。すなわち、第二操作レバー92の操作量Mwをそれ以上増加させても、パイロット圧が所定の値を超えることはない。これによって、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swは、規制値S1以下に規制される(図7の実線B参照)。
上述の如く、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Sw(すなわち、旋回モータ用方向切換弁63のスプールに形成される流路の開口面積)が規制されることにより、当該旋回モータ用方向切換弁63を介して旋回モータ7へと供給される作動油の流量が制限される。
この際、ロードセンシングシステムにより、旋回モータ用方向切換弁63の前後差圧は所定値に補償されている。これによって、旋回モータ7へと供給される作動油の流量は、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swに基づく開口面積によって決定される。すなわち、旋回モータ用電磁比例減圧弁176a(又は旋回モータ用電磁比例減圧弁176b)によって旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swを任意の値に規制することで、旋回モータ用方向切換弁63のスプールに形成される流路の開口面積を任意の値に規制し、旋回モータ7へと供給される作動油の流量を精度良く制限することができる。
また、上述の如く、旋回モータ7に加わる負荷圧力Pが所定の値P1以上になった場合、当該旋回モータ7に供給される作動油の流量を制限することで、旋回モータ7に接続される図示せぬリリーフ弁を介して排出される作動油の量を減少させることができる。これによって、作動油が前記リリーフ弁を介して排出される際のエネルギー損失を低減することができる。
ここで、コントローラ171が上記制御(旋回モータ用電磁比例減圧弁176a・176bによるパイロット圧の減圧)を開始する際の負荷圧力P1について説明する。
旋回モータ7に作動油を供給する場合、油路7a又は油路7bに大きな負荷圧力Pが発生する場合がある。このような場合としては、例えば、バケット12で土砂を掬って、ブーム10を上昇させている最中に、走行装置2に対して旋回装置3を旋回させ始める場合がある。この場合、旋回装置3には、旋回せずに静止し続けるように慣性が働くため、旋回モータ7に作動油が供給されても当該旋回モータ7は駆動することができず、油路7a又は油路7bには大きな負荷圧力Pが発生する。この際、旋回モータ7に接続される図示せぬリリーフ弁を介して作動油が排出されるため、エネルギー損失が発生する。
よって、負荷圧力P1は、旋回モータ7が通常通り駆動する際の負荷圧力Pより大きい値であり、作動油が前記リリーフ弁を介して排出される際のエネルギー損失を低減することができる値(旋回装置3の慣性により発生する大きな負荷圧力Pより小さい値)に設定されることが望ましい。
また、上述の如く、旋回流量制限手段170は、コントロールバルブ30、及び作業用方向切換弁のスプールに新たに油路等を設けることなく旋回作業車1の油圧回路201に適用することができる。すなわち、既存のコントロールバルブをそのまま利用することができるため、既存の旋回作業車1の油圧回路201にも用意に適用することが可能であり、コストの削減を図ることができる。
以上の如く、本実施形態に係る旋回作業車1の油圧回路201は、少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータにそれぞれパイロット式の作業用方向切換弁を介して作動油を供給する油圧ポンプ(第一油圧ポンプ21及び第二油圧ポンプ22)の吐出量を、前記少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータの負荷圧力に基づいて制御するロードセンシングシステムを具備する旋回作業車1の油圧回路201であって、前記少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータに含まれ、第二油圧ポンプ22から供給される作動油により駆動されて、旋回作業車1の車体(旋回装置3)を旋回させる旋回モータ7と、旋回モータ7の負荷圧力Pを検出する圧力検出手段(圧力センサ173)と、旋回モータ7に対応する方向切換弁(旋回モータ用方向切換弁63)に付与されるパイロット圧を減圧させる減圧弁(旋回モータ用電磁比例減圧弁176a、及び旋回モータ用電磁比例減圧弁176b)と、圧力センサ173により検出される負荷圧力Pに基づいて、旋回モータ用電磁比例減圧弁176a、及び旋回モータ用電磁比例減圧弁176bにより旋回モータ用方向切換弁63に付与されるパイロット圧を減圧させ、この旋回モータ用方向切換弁63を介して旋回モータ7に供給する作動油の流量を制限する制御装置(コントローラ171)と、を具備するものである。
このように構成することにより、コントローラ171の制御により旋回モータ7に供給される作動油の流量が制限されて、作動油が旋回モータ7に無駄に供給されなくなる。したがって、旋回モータ7に供給された作動油がリリーフ弁等を介して排出されることによるエネルギー損失を低減することができる。
また、コントローラ171の制御により旋回モータ7に供給される作動油の流量のみが制限されるため、他のアクチュエータ(ブームシリンダ13、アームシリンダ14、及びバケットシリンダ15)の動作速度が低下することがない。したがって、作業効率の低下を防止することができる。
さらに、旋回モータ7に供給される作動油の流量を制限するための構造を、既存のコントロールバルブやスプールに対して油路を追加することなく、旋回作業車1に適用することが可能となる。したがって、前記構造を既存の旋回作業車にも容易に適用することができ、コストの低減を図ることができる。
また、上記の説明においては、旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swを所定の規制値S1以下に規制するものとしたが、当該規制値S1を旋回モータ7に加わる負荷圧力Pに基づいて調節する構成とすることも可能である。以下、詳細に説明する。
図8に示すように、コントローラ171は、旋回モータ7に加わる負荷圧力Pに基づいて旋回モータ用方向切換弁63のスプールストローク量Swの規制値S1(図8の実線C参照)を決定する。
詳細には、負荷圧力Pが所定の値P2未満である場合、コントローラ171は、スプールストローク量Swを規制しない。すなわち、この場合、旋回モータ用方向切換弁63のスプールは、第二操作レバー92の操作量Mwに応じて、スプールストローク量Swが最大値Smになるまでの範囲で摺動することができる。
負荷圧力Pが所定の値P2以上である場合、コントローラ171は、負荷圧力Pが増加するに従って、スプールストローク量Swの規制値S1を減少させる。
このように、負荷圧力Pに応じてスプールストローク量Swの規制値S1を設定することで、旋回モータ7へと供給される作動油の流量を負荷圧力Pの増加に従って徐々に減少するように制限することができる。また、負荷圧力Pとスプールストローク量Swの規制値S1との関係は、図8に示すものに限るものではなく、任意に設定することが可能である。
7 旋回モータ(作業用油圧アクチュエータ)
13 ブームシリンダ(作業用油圧アクチュエータ)
14 アームシリンダ(作業用油圧アクチュエータ)
15 バケットシリンダ(作業用油圧アクチュエータ)
21 第一油圧ポンプ(油圧ポンプ)
22 第二油圧ポンプ(油圧ポンプ)
42 ブームシリンダ用方向切換弁(方向切換弁)
43 バケットシリンダ用方向切換弁(方向切換弁)
62 アームシリンダ用方向切換弁(方向切換弁)
63 旋回モータ用方向切換弁(方向切換弁)
171 コントローラ(制御装置)
173 圧力センサ(圧力検出手段)
176a 旋回モータ用電磁比例減圧弁(減圧弁)
176b 旋回モータ用電磁比例減圧弁(減圧弁)
201 油圧回路

Claims (1)

  1. 少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータにそれぞれパイロット式の方向切換弁を介して作動油を供給する油圧ポンプの吐出量を、前記少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータの負荷圧力に基づいて制御するロードセンシングシステムを具備する旋回作業車の油圧回路であって、
    前記少なくとも一つの作業用油圧アクチュエータに含まれ、前記油圧ポンプから供給される作動油により駆動されて、前記旋回作業車の車体を旋回させる旋回モータと、
    前記旋回モータの負荷圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記旋回モータに対応する方向切換弁に付与されるパイロット圧を減圧させる減圧弁と、
    前記圧力検出手段により検出される負荷圧力に基づいて、前記減圧弁により前記旋回モータに対応する方向切換弁に付与されるパイロット圧を減圧させ、この方向切換弁を介して前記旋回モータに供給する作動油の流量を制限する制御装置と、
    を具備する旋回作業車の油圧回路。
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