JP2001012234A - 過給機付きエンジンの排気装置 - Google Patents

過給機付きエンジンの排気装置

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JP2001012234A
JP2001012234A JP11185289A JP18528999A JP2001012234A JP 2001012234 A JP2001012234 A JP 2001012234A JP 11185289 A JP11185289 A JP 11185289A JP 18528999 A JP18528999 A JP 18528999A JP 2001012234 A JP2001012234 A JP 2001012234A
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JP
Japan
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control valve
exhaust
exhaust passage
control
nox
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JP11185289A
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English (en)
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Yoichi Saito
陽一 斉藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 運転状態に応じてリーン燃焼を行うシーケン
シャル・ツインターボ・システムにおいて、高温化した
排気ガスによるNOx触媒の熱劣化を有効に抑制するこ
と 【解決手段】 排気通路に並列に配置された過給機付き
エンジンの排気装置において、第1のターボ過給機2の
下流側に接続された第1の排気通路9bと、第2のター
ボ過給機3の下流側に接続されていると共に、第1の排
気通路9bと合流する第2の排気通路9cと、第1の排
気通路9bと第2の排気通路9cとを連通するバイパス
通路15と、バイパス通路15に設けられたNOx触媒
コンバータ16と、運転状態に応じて、第2のターボ過
給機3を選択的に作動させる第1の制御バルブ13と、
第1の排気通路9bに設けられた第2の制御バルブ14
とを有している。そして、この第2の制御バルブ14に
よって、バイパス通路15を流れる排気ガスの流量を調
整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転状態に応じて
リーン燃焼を行う過給機付きエンジンの排気装置に係
り、特に、シーケンシャル・ツインターボ・エンジンの
排気系にNOx触媒コンバータが設けられた排気装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】燃費の改善を図るために、空気過剰率λ
が1よりも大きな状態、すなわちリーン状態で燃焼を行
う技術が注目されている。リーン燃焼を行う際に解決す
べき課題の一つとして、排気ガスに含まれる窒素酸化物
(以下、NOxという)の浄化が挙げられる。そこで、
通常の触媒(酸化触媒または三元触媒)以外に、排気ガ
ス中のNOxを除去するための触媒、すなわちNOx触媒
を、エンジンの排気系に介装することが有効である。こ
のNOx触媒は、リーン状態においても高いNOx浄化率
を有するものの、高温環境にさらされると、触媒の熱劣
化が生じやすいという問題がある。
【0003】このような特性を有するNOx触媒を、運
転状態に応じてリーン燃焼を行うシーケンシャル・ツイ
ンターボ・システムに適用した場合、NOx触媒の熱劣
化が顕著な問題となる。ここで、シーケンシャル・ツイ
ンターボ・システムとは、2基のターボ過給機を排気通
路に並列に設けた過給システムである。1基のターボ過
給機が作動しているリーン燃焼時において、排気ガス
は、NOx触媒の劣化を生じさせる程、高温にはならな
い。このような温度状態で、NOx触媒コンバータに排
気ガスを通過させることによって、排気ガス中に含まれ
る多量のNOxを有効に浄化することができる。これに
対して、2基のターボ過給機が作動している非リーン燃
焼(ストイキオ燃焼またはリッチ燃焼)時においては、
通常の触媒だけで排気ガスの浄化を行うことが可能であ
る。ところが、非リーン燃焼時には、排気ガスが高温に
なるため、NOx触媒コンバータに排気ガスを通過させ
ると、NOx触媒が高温にさらされ、NOx触媒の熱劣化
が生じやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の目的は、運転状態に応じてリー
ン燃焼を行うシーケンシャル・ツインターボ・システム
において、高温化した排気ガスによるNOx触媒の熱劣
化を有効に抑制することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明は、すべての運転領域で作動する第1
のターボ過給機と、運転状態に応じて選択的に作動する
第2のターボ過給機とが、排気通路に並列に配置された
過給機付きエンジンの排気装置において、第1のターボ
過給機の下流側に接続された第1の排気通路と、第2の
ターボ過給機の下流側に接続されていると共に、第1の
排気通路と合流する第2の排気通路と、第1の排気通路
と第2の排気通路との合流部よりも上流側において、第
1の排気通路と第2の排気通路とを連通するバイパス通
路と、バイパス通路に設けられたNOx触媒コンバータ
と、運転状態に応じて、第2のターボ過給機を選択的に
作動させる第1の制御バルブと、バイパス通路と第1の
排気通路との接合部よりも下流側で、かつ、第1の排気
通路と第2の排気通路との合流部よりも上流側におい
て、第1の排気通路に設けられた第2の制御バルブとを
有している。そして、この第2の制御バルブによって、
バイパス通路を流れる排気ガスの流量を調整することが
できる。
【0006】ここで、上記の構成に、第1の制御バルブ
と第2の制御バルブとを制御する制御手段をさらに設け
てもよい。この制御手段は、リーン燃焼時において、第
1の制御バルブを閉じる制御を行うと共に、第2の制御
バルブを閉じる制御を行う。そして、制御手段は、リー
ン燃焼以外の燃焼時には、第2の制御バルブを開く制御
を行う。
【0007】また、NOx吸蔵触媒が内蔵されたNOx
触媒コンバータを用いた場合、制御手段は、NOx触媒
コンバータのNOx浄化特性が硫黄被毒によって劣化し
たと推定されたならば、当該浄化特性の劣化を回復させ
ることが可能な排気温度領域において、第2の制御バル
ブを閉じる制御を行う。また、この場合、制御手段は、
第1の制御バルブを閉じる制御も併せて行うことが好ま
しい。なお、この制御は、上述したリーン燃焼以外の燃
焼時における通常の制御よりも優先的に行う。
【0008】一方、第2の発明は、すべての運転領域で
作動する第1のターボ過給機と、運転状態に応じて選択
的に作動する第2のターボ過給機とが、排気通路に並列
に配置された過給機付きエンジンの排気装置において、
第1のターボ過給機の下流側に接続された第1の排気通
路と、第2のターボ過給機の下流側に接続され、第1の
排気通路と合流する第2の排気通路と、第1の排気通路
と第2の排気通路との合流部よりも上流側において、第
1の排気通路と第2の排気通路とを連通するバイパス通
路と、バイパス通路に設けられたNOx触媒コンバータ
と、運転状態に応じて、第1のターボ過給機を選択的に
作動させる第1の制御バルブと、バイパス通路と第1の
排気通路との接合部よりも下流側で、かつ、第1の排気
通路と第2の排気通路との合流部よりも上流側におい
て、第1の排気通路に設けられた第2の制御バルブと、
バイパス通路に設けられた第3の制御バルブとを有して
いる。そして、第2の制御バルブと第3の制御バルブと
によって、バイパス通路を流れる排気ガスの流量を調整
することができる。
【0009】ここで、第2の発明の構成に、第1の制御
バルブと第2の制御バルブと第3の制御バルブとを制御
する制御手段をさらに設けてもよい。この制御手段は、
リーン燃焼時において、第1の制御バルブと第2の制御
バルブとを閉じる制御を行うと共に、第3の制御バルブ
を開く制御を行う。そして、制御手段は、リーン燃焼以
外の燃焼時において、第2の制御バルブを開く制御を行
うと共に、第3の制御バルブを閉じる制御を行う。
【0010】また、NOx吸蔵触媒が内蔵されたNOx
触媒コンバータを用いた場合、制御手段は、NOx触媒
コンバータのNOx浄化特性が硫黄被毒によって劣化し
たと推定されたならば、当該浄化特性の劣化を回復させ
ることが可能な排気温度領域において、第2の制御バル
ブを閉じる制御を行うと共に、第3の制御バルブを開く
制御を行う。また、この場合、制御手段は、第1の制御
バルブを閉じる制御も併せて行うことが好ましい。な
お、この制御は、リーン燃焼以外の燃焼時における通常
の制御よりも優先的に行う。
【0011】さらに、制御手段は、走行距離が所定の値
に到達するごとに、NOx触媒コンバータのNOx浄化特
性が硫黄被毒によって劣化したと推定するようにしても
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)図1は、第1の
実施例にかかるシーケンシャル・ツインターボ・エンジ
ンの一例を示した概略的な構成図である。水平対向4気
筒エンジン1における左右のバンクの近傍には、プライ
マリターボ過給機2とセカンダリターボ過給機3とがそ
れぞれ配置されている。プライマリターボ過給機2は、
すべての運転領域において作動し、セカンダリターボ過
給機3よりも小容量の過給機である。一方、セカンダリ
ターボ過給機3は、運転状態に応じて選択的に作動する
もので、具体的にはエンジン高負荷高回転時に過給作動
し、プライマリターボ過給機2よりも容量が大きい。プ
ライマリターボ過給機2のコンプレッサ2aおよびセカ
ンダリターボ過給機3のコンプレッサ3aは、吸気系に
介装されている。また、これらのコンプレッサ2a,3
aにそれぞれ直結されたタービン2b,3bは、排気系
に介装されている。プライマリターボ過給機2およびセ
カンダリターボ過給機3は、排気ガスの流動を利用して
タービン2b,3bを回し、それぞれに直結したコンプ
レッサ2a,3bを回転させる。これにより、エンジン
1に空気を過剰に押し込むことができるため、エンジン
出力を向上させる。
【0013】エンジン1の吸気系は、次のような構成を
有している。吸気管は、エアクリーナ4の下流において
2つに分岐している。分岐した吸気管の一方は、プライ
マリターボ過給機2のコンプレッサ2aを介して、イン
タークーラ5に連通している。一方、他方の吸気管は、
セカンダリターボ過給機3のコンプレッサ3aを介し
て、インタークーラ5に連通している。インタークーラ
5の下流側は、制御装置(ECU)17により制御され
る電動スロットルバルブ6を介して、エアチャンバ7に
連通されている。エアチャンバ7は、吸気マニホールド
8を介して、エンジン1の左右の吸気ポートに接続され
ている。
【0014】一方、エンジン1の排気系は、次のような
構成を有している。エンジン1の左右の排気ポートは、
どちらも排気管9aに連通している。この排気管9a
は、プライマリターボ過給機2のタービン2a側に連通
していると共に、第1の制御バルブ13を介して、セカ
ンダリターボ過給機3のタービン3b側に連通してい
る。セカンダリターボ過給機3の上流側に設けられた第
1の制御バルブ13は、運転状態に応じて、セカンダリ
ターボ過給機3を選択的に作動させるためのものであ
る。一方、プライマリターボ過給機2におけるタービン
2bの下流側は、第1の排気通路を構成する排気管9b
に連通している。この排気管9bには、プリ触媒コンバ
ータ12が設けられていると共に、その触媒12の下流
側には、第2の制御バルブ14が介装されている。ま
た、セカンダリターボ3におけるタービン3bの下流側
は、第2の排気通路を構成する排気管9cに連通してい
る。2つの排気管9b,9cは、合流部Aにおいて、排
気管9dに連通している。この排気管9dには、メイン
触媒コンバータ10とマフラ11とが介装されている。
また、2つの排気管9b,9cは、排気管9dの合流部
A以外にも、合流部Aより上流側に配設されたバイパス
通路15によって互いに連通している。すなわち、この
バイパス通路15の一端は、プリ触媒コンバータ12の
下流側であって、かつ第2の制御バルブ14の上流側に
おいて、排気管9bに取り付けられている。一方、バイ
パス通路15の他端は、排気管9cに取り付けられてい
る。さらに、バイパス通路15には、NOx触媒コンバ
ータ16が設けられている。なお、バイパス通路15と
排気管9bとの接合部よりも下流側で、かつ、合流部A
よりも上流側に設けられた第2の制御バルブ14は、運
転状態に応じて、バイパス通路15を流れる排気ガスの
流量を調整するためのものである。また、メイン触媒コ
ンバータ10およびプリ触媒コンバータ12は、一般的
な三元触媒を内蔵している。
【0015】NOx触媒コンバータ16は、空気過剰率
λが1を上回るリーン状態が多く占められる場合におい
て、排気ガス中のNOxに浄化反応を行わせることが可
能なNOx触媒を内蔵している。NOx触媒としては、選
択還元型NOx触媒(リーンNOx触媒)やNOx吸蔵触
媒等を用いることができるが、ここではNOx吸蔵触媒
を用いている。NOx触媒は、NOx浄化性能に関して、
高温環境での熱劣化が生じやすいという問題がある。熱
劣化してしまったNOx触媒は、NOxの化学変化を助け
る機能自体が低下してしまうため、有効な温度範囲にお
いても本来のNOx浄化率を得ることができない。
【0016】制御装置(ECU)17は、第1の制御バ
ルブ13を駆動する第1のアクチュエータ18に対して
制御信号を出力する。第1のアクチュエータ18は、こ
の制御信号に応じて駆動し、第1の制御バルブ13の開
度を設定する。同様に、制御装置17は、第2の制御バ
ルブ14を駆動する第2のアクチュエータ19に対し
て、制御信号を出力する。第2のアクチュエータ19
は、この制御信号に応じて駆動し、第2の制御バルブ1
4の開度を設定する。制御装置17が、第1の制御バル
ブ13と第2の制御バルブ14とを制御する上で必要な
情報の主なものは、エンジン回転数センサ20から得ら
れるエンジン回転数Ne、アクセル開度センサ21から
得られるアクセル開度θ、そして排気温度センサ22か
ら得られる排気温度Tが挙げられる。詳細については後
述するが、エンジン回転数Neおよびアクセル開度θ
は、燃焼形態(リーン燃焼または非リーン燃焼)の決定
や、ターボの作動状態(シングルターボまたはツインタ
ーボ)の決定にあたり用いられるパラメータである。な
お、本実施例では、エンジンの負荷の状態を判断するた
めの基本パラメータの一例として、アクセル開度θを用
いているが、他のパラメータ(エンジン負荷に応じて変
化するもの)に基づいて判断することも当然に可能であ
る。また、排気温度Tは、NOx吸蔵触媒の硫黄被毒を
回復させる制御を行うか否かを判断する際に考慮される
パラメータである。
【0017】燃焼形態には、下記の3つがある。各燃焼
形態は、2ビットのフラグ(燃焼モードフラグFmode)
によって指示される。 [Fmodeの設定] 燃 焼 形 態 Fmode リーン燃焼 0(=00) ストイキオ燃焼 1(=01) リッチ燃焼 2(=10)
【0018】燃焼モードフラグFmodeは、図2に示した
燃焼モードマップを参照することにより設定される。す
なわち、燃焼形態は、エンジン回転数Neと、エンジン
の負荷状態を示す基本パラメータであるアクセル開度θ
(実際には、アクセル開度θ以外のパラメータも考慮さ
れる)とに基づいて特定される。エンジン負荷とエンジ
ン回転数とが低い領域では、空気過剰率λ>1であるリ
ーン燃焼(Fmode=0)が行われ、それ以外の領域で
は、基本的に、空気過剰率λ=1であるストイキオ燃焼
(Fmode=1)が行われる。但し、エンジン負荷とエン
ジン回転数とが特に高い領域では、空気過剰率λ<1で
あるリッチ燃焼(Fmode=2)が行われる。リッチ燃焼
を行う理由は、その領域におけるエンジンの出力アップ
を図るためである。また、リッチ燃焼を行うことで排気
温度の低減(常時900℃以下に抑制)を図るためであ
る。さらに、詳細については後述するが、リッチ燃焼に
より、NOx触媒中に蓄積された硫黄を除去できるよう
な温度環境を生じさせるためでもある。
【0019】セカンダリターボ過給機3の作動は、1ビ
ットのフラグ(ターボフラグFturbo)によって指示さ
れる。 [Fturboの設定] ターボの作動状態 Fturbo シングルターボ 0 ツインターボ 1
【0020】ターボフラグFturboは、図3に示したタ
ーボ切換マップを参照することにより設定される。すな
わち、ターボ過給機2,3の動作状態は、エンジン回転
数Neと、エンジンの負荷状態を示す基本パラメータで
あるアクセル開度θ(実際には、アクセル開度θ以外の
パラメータも考慮される)とに基づいて特定される。概
略的に言うと、エンジン低負荷低回転領域は、シングル
ターボ領域(Fturbo=0)であり、第1の制御バルブ
13を閉弁してセカンダリターボ過給機3の過給作動を
停止させ、プライマリターボ過給機2のみが過給作動す
る。また、高負荷高回転領域は、ツインターボ領域(F
turbo=1)であり、第1の制御バルブ13を開弁させ
ることで、プライマリターボ過給機2に加えてセカンダ
リターボ過給機3が過給作動する。なお、ターボの切り
換えにおける制御の安定化を図るために、図3のマップ
にはヒステリシスが設けられている。すなわち、シング
ルターボ領域からツインターボ領域への切り換えを判断
する際には、切り換えラインL2が適用される。また、
ツインターボ領域からシングルターボ領域への切り換え
を判断する際には、切り換えラインL1が適用される。
【0021】図4は、本実施例におけるバルブ制御のフ
ローチャートである。このフローチャートは、所定の間
隔で繰り返し実行される(後述するフローチャートにつ
いても同様)。まず、燃焼モードフラグFmodeが0、す
なわちリーン燃焼中であるか否かが判断される(ステッ
プ1)。リーン燃焼中である場合には、制御装置17
は、第1の制御バルブ13の閉制御を行うと共に(ステ
ップ2)、第2の制御バルブ14の閉制御を行う(ステ
ップ3)。このようなバルブ制御によって、エンジン1
から排出された排気ガスは、図11に示したような排気
通路を流れる。これにより、リーン燃焼時において、プ
ライマリターボ過給機2は作動するが、第1の制御バル
ブ13が閉じているので、セカンダリターボ過給機3は
作動しない。また、第2の制御バルブ14が閉じている
ので、排気ガスは、必ずNOx触媒コンバータ16を通
過して排出される。これにより、リーン燃焼時に多量に
排出されるNOxを、NOx触媒により有効に浄化するこ
とができる。
【0022】一方、ステップ1において、燃焼モードフ
ラグFmodeが0でない場合、すなわち非リーン燃焼時
(ストイキオ燃焼時またはリッチ燃焼時)においては、
ターボフラグFturboが0であるか否かが判断される
(ステップ4)。ターボフラグFturboが0、すなわち
シングルターボ時において、制御装置17は、第1の制
御バルブ13の閉制御を行うと共に(ステップ5)、第
2の制御バルブ14の開制御を行う(ステップ6)。こ
のようなバルブ制御によって、エンジン1からの排気ガ
スは、図12に示したような排気通路を流れる。この図
からわかるように、非リーン燃焼で、かつシングルター
ボモードの場合、プライマリターボ過給機2は作動する
が、第1の制御バルブ13が閉じているので、セカンダ
リターボ過給機3は過給作動しない。また、第2の制御
バルブ14が開いているので、大半の排気ガスは、NO
x触媒コンバータ16を通過することなく、メイン触媒
コンバータ10を介して排出される。従って、排気ガス
の温度がNOx触媒の熱劣化を生じさせるほどに高温化
していたとしても、NOx触媒コンバータ16を介さな
い排気通路が設定されているので、NOx触媒が高温環
境にさらされることを阻止することができる。
【0023】また、ステップ4において、ターボフラグ
Fturboが1、すなわちツインターボ時において、制御
装置17は、第1の制御バルブ13の開制御を行うと共
に(ステップ7)、第2の制御バルブ14の開制御を行
う(ステップ8)。このようなバルブ制御によって、エ
ンジン1からの排気ガスは、図13に示したような排気
通路を流れる。すなわち、非リーン燃焼で、かつツイン
ターボモードの場合、プライマリターボ過給機2とセカ
ンダリターボ過給機3との双方が作動する。その際、第
2の制御バルブ14が開いているので、排気管9b,9
cにおける排気ガスの大半は、NOx触媒コンバータ1
6を通過することなく、メイン触媒コンバータ10を介
して排出される。従って、排気ガスの温度がNOx触媒
の熱劣化を生じさせるほどに高温化していたとしても、
第2の制御バルブ14が開いているため、NOx触媒が
高温環境にさらされることを阻止できる。
【0024】このように、運転状態に応じて制御バルブ
14を開閉制御することによって、リーン燃焼時に多量
に排出されるNOxを有効に浄化することができると同
時に、NOx触媒の熱劣化も有効に阻止することができ
る。一般に、NOx触媒が有効にNOxを浄化できる温度
範囲(有効温度範囲)は、300〜450℃程度であ
る。すべての排気ガスがNOx触媒コンバータ16を通
過して排出されるリーン燃焼時において、排気ガスの温
度は、300〜400℃程度になる。従って、排気ガス
中にNOxが多量に含有されるリーン燃焼時において、
排気ガスをNOx触媒コンバータ16を通すことで、N
Oxを有効に除去することができる。これに対して、非
リーン燃焼時における排気ガスの温度は、リーン燃焼時
よりもはるかに高くなりやすい。従って、NOx触媒コ
ンバータ16に排気ガスを通すと、NOx触媒が高温に
さらされ、熱劣化を招いてしまう。そこで、このような
高温環境時には、NOx触媒コンバータ16を介さない
排気通路を設定することで、NOx触媒の熱劣化を効果
的に抑制することが可能となる。
【0025】ところで、燃料やエンジンの潤滑油内に含
まれる硫黄成分により、排気ガスにも硫黄成分(SO
x)が含まれている。特に、NOx触媒としてNOx吸蔵
触媒を用いた場合、この硫黄成分もNOxと共に触媒中
に吸収される。吸収された硫黄成分は、空燃比をリッチ
にしてもNOx吸蔵触媒の温度が低い場合には放出され
ないため、経年的に見ると、硫黄成分が触媒中に徐々に
蓄積されていくことになる。蓄積された硫黄成分の量が
増大するにつれ、NOx吸蔵触媒が吸収し得るNOxの量
が次第に低下していく。そして、最終的には、NOxを
ほとんど吸収できなくなってしまう。このような現象
は、NOx吸蔵触媒のSOx被毒として知られている(例
えば特開平6−88518号公報参照)。
【0026】そこで、NOx吸蔵触媒における硫黄の蓄
積量が大きくなった(すなわち、硫黄被毒が進行した)
と推定されたならば、硫黄を放出できる程度に排気温度
が高温になり、かつリッチ状態になった場合、図4に示
した制御フローチャートに拘わらず、NOx触媒コンバ
ータ16を含むような排気通路を設定する。これによ
り、触媒中に蓄積された硫黄を有効に除去することがで
き、触媒のNOx浄化性能を回復することができる。
【0027】図5は、NOx触媒コンバータ16に蓄積
された硫黄を除去する手順を示したフローチャートであ
る。まず、排気温度センサ22からのセンサ信号に基づ
いて排気温度Tを求める(ステップ11)。次に、硫黄
除去フラグFclearが1か否かを判定する(ステップ1
2)。硫黄除去フラグFclearは、NOx吸蔵触媒中にお
ける硫黄の蓄積量が大きくなったと推定され、硫黄成分
の除去が必要な場合のみ1にセットされ、そうでない場
合には0がセットされている。NOx触媒コンバータ1
6における硫黄の蓄積量の推移は、シミュレーション或
いは実験等に基づき知得することができる。本実施例で
は、一例として、車両の走行距離が10000kmになる
ごとに硫黄の蓄積量が多くなったものと推定して、硫黄
除去フラグFclearに1をセットする。上述したよう
に、リーン状態、すなわち酸素過剰環境下では、排気ガ
ス中のSOx(例えばSO2)が触媒において酸化され
て、多量の硫酸塩が形成されている。硫黄除去フラグF
clearが1の場合(すなわち硫黄除去の実行が指示され
た場合)のみステップ13に進む。それ以外の場合(硫
黄除去の完了も含む)は、リターンへ進み、本フローチ
ャートの次の実行を待つ。
【0028】ステップ13およびステップ14は、蓄積
された硫黄成分を除去できる状態にあるか否かを判断す
るステップである。まず、燃焼モードフラグFmodeが
2、すなわちリッチ燃焼中であるか否かが判断される
(ステップ13)。NOx触媒コンバータ16中に蓄積
された硫黄成分を除去するためには、還元雰囲気(すな
わち、酸素がなくてHC等の還元剤がある状態)である
ことが必要である。リッチ状態は、このような還元雰囲
気に相当する。次に、排気温度センサ22により検出さ
れた排気温度Tが、所定値Tth(例えば600℃)以上
であるか否かが判断される(ステップ14)。蓄積され
た硫黄成分を除去するためには、排気ガスがある程度高
温でなければならない。
【0029】硫黄除去が可能な環境にあると判断された
場合のみ、ステップ15を介して(カウンタ値CTの初
期値は0)、第2の制御バルブ14の閉制御が行われる
(ステップ16)。このステップ16で指示された閉制
御は、図4に示した制御フローチャートよりも優先して
実行される。すなわち、図4のフローチャートにより第
2の制御バルブ14の開制御が指示されていたとしても
(ステップ8)、図5のステップ16により閉制御が指
示された場合には、第2の制御バルブ14の閉制御が実
行される。ステップ16によって、第2の制御バルブ1
4が閉じられると、排気ガスは、図14に示したような
排気通路を流れる。これにより、硫黄を除去できる程度
に高温で、かつ還元雰囲気にある排気ガスが、NOx触
媒コンバータ16を通過する。その結果、硫酸塩として
NOx吸蔵触媒に蓄積された硫黄成分は分解してSO2と
なり、SO2ガスとして触媒から離脱するため、NOx吸
蔵触媒を再生することができる。
【0030】なお、NOx吸蔵触媒をあまり長時間高温
にさらすと、NOx触媒の熱劣化が顕著になる(これ自
体はNOx吸蔵触媒固有の問題ではない)。そこで、高
温化した排気ガスにNOx吸蔵触媒をさらす期間に適切
な制限を設けている。すなわち、ステップ16における
第2の制御バルブ14の閉制御が実行されるたびに、カ
ウンタ値CTをインクリメントしていく(ステップ1
7)。そして、カウンタ値CTが所定値CTmax(例え
ば5分相当の値)になったら、硫黄成分の除去が完了し
たものとして、ステップ15からステップ18に進む。
この場合、硫黄除去フラグFclearを1から0に変更す
ると共に(ステップ18)、カウンタ値CTをリセット
する(ステップ19)。
【0031】なお、ステップ14の排気温度に上限値を
設けてもよい。硫黄成分の除去を行う排気温度に上限値
を設けることにより、NOx触媒がNOx浄化性能の劣化
を招くような高温状態にさらされることを防止すること
ができる。
【0032】このように、本実施例では、NOx吸蔵触
媒の硫黄被毒の程度を走行距離から推定し、蓄積された
硫黄成分を除去するための制御を、所定の走行距離毎に
実施する。これにより、NOx吸蔵触媒中に蓄積された
硫黄成分を有効に除去することができる。なお、硫黄被
毒を推定するパラメータとしては、走行距離に限らず、
NOx吸蔵触媒の使用期間とともに変化するような他の
パラメータを用いてもよい。例えば、NOx触媒コンバ
ータを流れる排気ガスの流量を積算していき、所定値に
なった場合に、NOx吸蔵触媒の硫黄被毒が進んだもの
と推定することができる。
【0033】また、硫黄の蓄積量は、いわゆるダブルO
2センサを用いて特定することもできる。この場合、N
Ox触媒コンバータ16の上流側と下流側の双方に、O2
センサ等の空燃比センサを設ける。そして、2つのO2
センサの出力を比較することによって、触媒の劣化を検
出することができる。なお、ダブルO2センサ自体の詳
細については、特開平5−280402号公報や実開昭
63−128221号公報に記載されているので参照さ
れたい。
【0034】さらに、上述した硫黄除去フローは、排気
温度センサ22から得られる排気温度Tを用いている
が、これを用いずに硫黄除去環境を判断することも可能
である。図6は、この場合における燃焼モードマップで
ある。図2のマップと相違する点は、リッチ燃焼領域の
一部を硫黄除去領域(Fmode=3)としていることであ
る。すなわち、リッチ燃焼領域において、硫黄成分を効
果的に除去できる排気温度の範囲を予め実験的に求め、
適切な温度範囲になるような領域において、燃焼モード
フラグFmodeを3がセットされるようにすればよい。
【0035】図7は、燃焼モードフラグFmodeのみを用
いて硫黄除去を実行する手順を示したフローチャートで
ある。まず、硫黄除去フラグFclearが1か否かを判定
する(ステップ21)。硫黄除去フラグFclearは、上
述したように、NOx触媒中における硫黄の蓄積量が大
きくなったと推定された場合に1がセットされ、そうで
ない場合には0にセットされる。硫黄除去フラグFclea
rが1の場合(すなわち硫黄除去の実行が指示された場
合)のみステップ22へ進む。それ以外の場合(硫黄除
去の完了も含む)は、リターンへ進み、本フローチャー
トの次の実行を待つ。
【0036】ステップ22は、蓄積された硫黄を除去で
きる状態にあるか否かを判断するステップである。ま
ず、燃焼モードフラグFmodeが3、すなわちリッチ燃焼
中で、かつ硫黄除去が可能な温度領域にあるか否かが判
断される(ステップ22)。上述したように、燃焼モー
ドフラグFmodeが3ということは、硫黄除去が可能な環
境にあるということである。このステップ22で肯定判
定された場合は、ステップ23に進み、否定判定された
場合はリターンへ進む。
【0037】ステップ22で肯定判定された場合は、第
2の制御バルブ14の閉制御が行われる(ステップ2
4)。ステップ24の制御によって、第2の制御バルブ
14が閉じられると、硫黄を除去できる程度に高温な排
気ガスが、NOx触媒16を通過するため、蓄積された
硫黄を除去することができる。
【0038】そして、ステップ24による第2の制御バ
ルブ14の閉制御が指示される毎に、カウンタ値CTを
インクリメントする(ステップ25)。カウンタ値CT
がCTmax(例えば5分相当の値)になったら、ステッ
プ23からステップ26に進む。この場合、硫黄除去フ
ラグFclearを0にリセットすると共に(ステップ2
6)、カウンタ値CTをリセットする(ステップ2
7)。これにより、NOx触媒が必要以上に高温環境に
さらされることを阻止できる。
【0039】(第2の実施例)図8は、第2の実施例に
かかるシーケンシャル・ツインターボ・エンジンの一例
を示した概略的な構成図である。この構成のうち、図1
の構成と同様の部材については、図1に示した符号と同
一符号を付することにより、説明を省略する。図1の構
成との相違点は、バイパス通路15中に第3の制御バル
ブ30(およびそれを駆動するアクチュエータ31)を
設けた点である。これにより、NOx触媒の熱劣化を、
一層効果的に抑制することが可能となる。
【0040】図9は、第2の実施例におけるバルブ制御
のフローチャートである。まず、燃焼モードフラグFmo
deが0、すなわちリーン燃焼中であるか否かが判断され
る(ステップ31)。リーン燃焼中である場合には、ス
テップ32〜34の手順が実行されるため、制御バルブ
13,14,30は、以下のような状態になる。 [リーン燃焼時] 第1の制御バルブ13 閉 第2の制御バルブ14 閉 第3の制御バルブ30 開
【0041】このバルブ制御によって、エンジン1から
の排気ガスは、図11に示したような排気通路を流れ
る。この図からわかるように、リーン燃焼時には、プラ
イマリターボ過給機2は作動するが、第1の制御バルブ
13が閉じているので、セカンダリターボ過給機3は過
給作動しない。また、第2の制御バルブ14が閉じてお
り、かつ、第3の制御バルブ30が開弁されるので、排
気ガスは、必ずNOx触媒コンバータ16を通過して排
出される。
【0042】次に、ステップ31において、燃焼モード
フラグFmodeが0でない場合(すなわちストイキオ燃焼
またはリッチ燃焼である場合)、ターボフラグFturbo
が0であるか否かが判断される(ステップ35)。ター
ボフラグFturboが0、すなわちシングルターボの場合
には、ステップ36〜38の手順が実行されるため、制
御バルブ13,14,30は、以下のような状態にな
る。 [非リーン燃焼におけるシングルターボ作動時] 第1の制御バルブ13 閉 第2の制御バルブ14 開 第3の制御バルブ30 閉
【0043】このバルブ制御によって、エンジン1から
の排気ガスは、図12に示したような排気通路を流れ
る。この図からわかるように、リーン燃焼時を除くシン
グルターボモードにおいては、プライマリターボ過給機
2は作動するが、第1の制御バルブ13が閉じているの
で、セカンダリターボ過給機3は作動しない。また、第
2の制御バルブ14が開いており、かつ、第3の制御パ
ルブ30は閉じているため、すべての排気ガスは、NO
x触媒コンバータ16を通過することなく、メイン触媒
コンバータ10を介して、排出される。ここで、第1の
実施例の場合、NOx触媒コンバータ16を通過する排
気ガスが多少存在するが(図12における矢印aの流
れ)、本実施例では、第3の制御バルブ30を閉じるこ
とで、その流れを完全にシャットアウトしている。従っ
て、第1の実施例よりもNOx触媒の熱劣化を一層効果
的に抑制することが可能となる。
【0044】一方、ステップ35において、ターボフラ
グFturboが1、すなわちツインターボの場合には、ス
テップ39〜41の手順が実行されるため、制御バルブ
13,14,30は、以下のような状態になる。 [非リーン燃焼におけるツインターボ作動時] 第1の制御バルブ13 開 第2の制御バルブ14 開 第3の制御バルブ30 閉
【0045】このバルブ制御によって、エンジン1から
の排気ガスは、図13に示したような排気通路を流れ
る。この図からわかるように、リーン燃焼時を除くツイ
ンターボモードにおいて、エンジン1から排出された排
気ガスは、プライマリターボ過給機2を介して、排気管
9bへ流れる。それと同時に、第1の制御バルブ13が
開いているので、排気ガスは、セカンダリターボ過給機
3を介して、排気管9cへ流れる。ここで、第1の実施
例の場合、NOx触媒コンバータ16を通過する排気ガ
スが多少存在するが(図13における矢印bの流れ)、
本実施例では、第3の制御バルブ30を閉じているた
め、その流れを完全にシャットアウトしている。従っ
て、第1の実施例よりもNOx触媒の熱劣化を一層効果
的に抑制することが可能となる。
【0046】以上の説明から明らかなように、本実施例
では、NOx触媒の熱劣化が生じやすい温度領域では、
第3の制御バルブ30を閉じることで、排気ガスがNO
x触媒コンバータ16へ流入することを完全にカットし
ている。従って、第1の実施例と比べて、NOx触媒コ
ンバータ16の熱劣化を一層効果的に抑制することが可
能となる。
【0047】図10は、第2の実施例における硫黄除去
の手順を示したフローチャートである。このフローチャ
ートに示した手順の内、図5のフローチャートと同じ手
順に関しては、同一のステップ番号を付して説明を省略
する。第2の実施例では、NOx触媒の熱劣化を抑制す
るために2つの制御バルブ14,30を用いているた
め、それに対応してステップ16a,16bが設けられ
ている。すなわち、硫黄除去時には、第2の制御バルブ
14を閉じると共に、第3の制御バルブ30を開く。こ
れにより、硫黄を除去できる程度に高温で、かつ還元雰
囲気にある排気ガスが、NOx触媒コンバータ16を通
過する。その結果、硫酸塩としてNOx吸蔵触媒に蓄積
された硫黄成分は分解してSO2となり、SO2ガスとし
て触媒から離脱するため、NOx吸蔵触媒を再生するこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】このように本発明によれば、排気系にN
Ox触媒コンバータが設けられたシーケンシャル・ツイ
ンターボ・エンジンにおいて、排気通路に介装された制
御バルブの開閉制御により、運転状態に応じて、排気通
路を選択的に変えている。すなわち、リーン燃焼時には
NOx触媒コンバータを介した排気通路を設定して、排
気ガス中に含まれたNOxをNOx触媒により有効に除去
している。一方、非リーン燃焼時には、NOx触媒コン
バータを介さない排気通路を設定することで、高温化し
た排気ガスによるNOx触媒の熱劣化を抑制している。
これにより、リーン燃焼時におけるNOx除去とNOx触
媒の保護とを両立させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例にかかるシーケンシャル・ツイン
ターボ・エンジンの概略的な構成図
【図2】燃焼モードマップを説明するための図
【図3】ターボ切換マップを説明するための図
【図4】第1の実施例におけるバルブ制御のフローチャ
ート
【図5】NOx触媒コンバータに蓄積された硫黄除去の
フローチャート
【図6】硫黄除去の変形例における燃焼モードマップを
説明するための図
【図7】硫黄除去の変形例におけるフローチャート
【図8】第2の実施例におけるシーケンシャル・ツイン
ターボ・エンジンの概略的な構成図
【図9】第2の実施例にかかるバルブ制御のフローチャ
ート
【図10】NOx触媒コンバータに蓄積された硫黄除去
のフローチャート
【図11】リーン燃焼時における排気ガスの排気通路流
れを示した図
【図12】非リーン燃焼におけるシングルターボモード
時の排気ガスの流れを示した図
【図13】非リーン燃焼におけるツインターボモード時
の排気ガスの流れを示した図
【図14】硫黄除去時の排気ガスの流れを示した図
【符号の説明】
1 エンジン、 2 プライマリタ
ーボ過給機、3 セカンダリターボ過給機、 2
a,3a コンプレッサ、2b,3b タービン、
4 エアクリーナ、5 インタークーラ、
6 電動スロットルバルブ、7 エアチャン
バ、 8 吸気マニホールド、9a,9
b,9c,9d 排気管、10 メイン触媒コンバー
タ、11 マフラー、 12 プリ触
媒コンバータ、13 第1の制御バルブ、 1
4 第2の制御バルブ、15 バイパス通路、
16 NOx触媒コンバータ、17 制御装置
(ECU)、18,19,31 アクチュエータ、20
エンジン回転数センサ、 21 アクセル開度セ
ンサ、22 排気温度センサ、 30 第3
の制御バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 3/20 F01N 3/20 U 3/28 301 3/28 301F 301H F02B 37/007 F02B 37/12 302Z 37/12 302 F02D 41/02 301E F02D 41/02 301 41/04 305C 41/04 305 F02B 37/00 301E Fターム(参考) 3G005 EA04 EA16 EA24 EA26 FA35 GA02 GB24 GD13 GD14 GD17 GD18 HA18 JA16 JA39 JB02 3G091 AA02 AA10 AA12 AA17 AA28 AA29 AB03 AB05 AB06 BA04 BA10 BA11 BA14 CA12 CA13 CB07 CB08 DA01 DA02 DA03 DA05 DA09 DB06 DB10 EA01 EA07 EA17 EA30 EA34 EA38 FB03 FB10 FB11 FB12 FC02 FC08 HA36 HA37 HA42 HB02 HB03 HB06 3G301 HA08 HA11 LA01 LC03 MA01 NA04 NA08 NC02 NC08 ND01 NE14 NE15 PA16Z PA17Z PD09A PD09Z PD11Z PE01Z PF00Z PF03Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】すべての運転領域で作動する第1のターボ
    過給機と、運転状態に応じて選択的に作動する第2のタ
    ーボ過給機とが、排気通路に並列に配置された過給機付
    きエンジンの排気装置において、 前記第1のターボ過給機の下流側に接続された第1の排
    気通路と、 前記第2のターボ過給機の下流側に接続されていると共
    に、前記第1の排気通路と合流する第2の排気通路と、 前記第1の排気通路と前記第2の排気通路との合流部よ
    りも上流側において、前記第1の排気通路と前記第2の
    排気通路とを連通するバイパス通路と、 前記バイパス通路に設けられたNOx触媒コンバータ
    と、 運転状態に応じて、前記第2のターボ過給機を選択的に
    作動させる第1の制御バルブと、 前記バイパス通路と前記第1の排気通路との接合部より
    も下流側で、かつ、前記第1の排気通路と前記第2の排
    気通路との合流部よりも上流側において、前記第1の排
    気通路に設けられた第2の制御バルブとを有し、 前記第2の制御バルブによって、前記バイパス通路を流
    れる排気ガスの流量を調整することができることを特徴
    とする過給機付きエンジンの排気装置。
  2. 【請求項2】前記第1の制御バルブと前記第2の制御バ
    ルブとを制御する制御手段をさらに有し、 前記制御手段は、リーン燃焼時において、前記第1の制
    御バルブを閉じる制御を行うと共に、前記第2の制御バ
    ルブを閉じる制御を行い、かつ、 前記リーン燃焼以外の燃焼時において、前記第2の制御
    バルブを開く制御を行うことを特徴とする請求項1に記
    載された過給機付きエンジンの排気装置。
  3. 【請求項3】前記NOx触媒コンバータは、NOx吸蔵
    触媒を内蔵しており、 前記制御手段は、前記NOx触媒コンバータのNOx浄化
    特性が硫黄被毒によって劣化したと推定された場合、当
    該浄化特性の劣化を回復させることが可能な排気温度領
    域において、前記第2の制御バルブを閉じる制御を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載された過給機付きエン
    ジンの排気装置。
  4. 【請求項4】すべての運転領域で作動する第1のターボ
    過給機と、運転状態に応じて選択的に作動する第2のタ
    ーボ過給機とが、排気通路に並列に配置された過給機付
    きエンジンの排気装置において、 前記第1のターボ過給機の下流側に接続された第1の排
    気通路と、 前記第2のターボ過給機の下流側に接続され、前記第1
    の排気通路と合流する第2の排気通路と、 前記第1の排気通路と前記第2の排気通路との合流部よ
    りも上流側において、前記第1の排気通路と前記第2の
    排気通路とを連通するバイパス通路と、 前記バイパス通路に設けられたNOx触媒コンバータ
    と、 運転状態に応じて、前記第2のターボ過給機を選択的に
    作動させる第1の制御バルブと、 前記バイパス通路と前記第1の排気通路との接合部より
    も下流側で、かつ、前記第1の排気通路と前記第2の排
    気通路との合流部よりも上流側において、前記第1の排
    気通路に設けられた第2の制御バルブと、 前記バイパス通路に設けられた第3の制御バルブとを有
    し、 前記第2の制御バルブと前記第3の制御バルブとによっ
    て、前記バイパス通路を流れる排気ガスの流量を調整す
    ることができることを特徴とする過給機付きエンジンの
    排気装置。
  5. 【請求項5】前記第1の制御バルブと前記第2の制御バ
    ルブと第3の制御バルブとを制御する制御手段をさらに
    有し、 前記制御手段は、リーン燃焼時において、前記第1の制
    御バルブと前記第2の制御バルブとを閉じる制御を行う
    と共に、前記第3の制御バルブを開く制御を行い、 前記リーン燃焼以外の燃焼時において、前記第2の制御
    バルブを開く制御を行うと共に、前記第3の制御バルブ
    を閉じる制御を行うことを特徴とする請求項4に記載さ
    れた過給機付きエンジンの排気装置。
  6. 【請求項6】前記NOx触媒コンバータは、NOx吸蔵
    触媒を内蔵しており、 前記制御手段は、前記NOx触媒コンバータのNOx浄化
    特性が硫黄被毒によって劣化したと推定された場合、当
    該浄化特性の劣化を回復させることが可能な排気温度領
    域において、前記第2の制御バルブを閉じる制御を行う
    と共に、前記第3の制御バルブを開く制御を行うことを
    特徴とする請求項5に記載された過給機付きエンジンの
    排気装置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記NOx触媒コンバー
    タのNOx浄化特性が硫黄被毒によって劣化したと推定
    された場合、当該浄化特性の劣化を回復させることが可
    能な排気温度領域において、第1の制御バルブを閉じる
    制御を行うことを特徴とする請求項3または6に記載さ
    れた過給機付きエンジンの排気装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、走行距離が所定の値に到
    達するごとに、前記NOx触媒コンバータのNOx浄化特
    性が硫黄被毒によって劣化したと推定することを特徴と
    する請求項3,6または7に記載された過給機付きエン
    ジンの排気装置。
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