JP2001011962A - 建物の防虫構造 - Google Patents

建物の防虫構造

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JP2001011962A JP11182766A JP18276699A JP2001011962A JP 2001011962 A JP2001011962 A JP 2001011962A JP 11182766 A JP11182766 A JP 11182766A JP 18276699 A JP18276699 A JP 18276699A JP 2001011962 A JP2001011962 A JP 2001011962A
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一聡 高橋
Yoshihiro Tsujimoto
吉寛 辻本
Nobukazu Oba
伸和 大羽
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤を使用することなく、簡易な構造で建物
への害虫の侵入を容易かつ確実に防止することが可能な
防虫構造を提供する。 【解決手段】 土壌から上方に間隔をおいて1階の床が
構成される建物において、該建物の床下における土壌S
に、無機物粒子2を敷き詰めることによって、害虫が物
理的に通過し得ないバリア層L1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物においてシ
ロアリ等の害虫が侵入するのを防止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】戸建住宅等における1階の床は、特殊な
例を除いては、束立て床のように、土壌から上方に間隔
をおいて構成されるのが一般的である。このような床構
造の場合、土壌と床との間の空間が、シロアリにとって
好適な多湿な環境となりやすく、このためシロアリが土
壌から基礎を経て建物へ侵入し、建物の木質部分に大き
な食害をもたらすことがある。このようなシロアリ等の
害虫が建物へ侵入することを効果的に防止することは、
従来から大きな課題の一つとなっている。
【0003】シロアリ等の害虫から建物を保護する方法
としては、薬剤を用いる方法が主流である。具体的に
は、シロアリ等の害を受ける木質部分に薬剤を直接散
布または含浸させる方法、土壌に薬剤を散布するか、
あるいは薬剤を含浸させたシート等を敷設することによ
って土壌処理する方法、等が挙げられる。
【0004】しかしながら、上記のように薬剤を使用す
る方法では、薬剤の成分による人体、動植物ならびに周
辺環境に対する影響が懸念される。また、建物の解体等
の際には、土壌に薬剤が含有されているため残土を全て
処分しなければならない。さらにまた、薬剤による防虫
(防蟻)処理を施してから長期間経過した場合には、薬
剤が活性を喪失することが避けられないため、何らかの
防虫(防蟻)処理を再度施す必要がある。
【0005】これに対し、例えば、基礎内部に金網、シ
ート等の防虫(防蟻)幕を張設することによって害虫の
侵入を防止する方法がある。この方法によれば、害虫の
侵入を薬剤によらずに物理的に防止するため、前記のよ
うな問題を生じることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に防虫(防蟻)幕を張設する方法では、基礎内部の空間
に整合させるようにして防虫(防蟻)幕を張設する必要
があるので、施工に手間を要し、特に、折り返し部分等
においては施工が困難であり、このため当該部分で害虫
の侵入が防止しきれないこととなりやすい。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、薬剤を使用すること
なく、簡易な構造で建物への害虫の侵入を容易かつ確実
に防止することが可能な防虫構造を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の請求項1に記載の建物の防虫構造
は、土壌から上方に間隔をおいて1階の床が構成される
建物における防虫構造であって、前記建物の床下におけ
る土壌に、無機物粒子を敷き詰めることによって、害虫
が物理的に通過し得ないバリア層が形成されていること
を特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき具体的に説明する。図1および図2には、本発明
の一実施形態に係る建物の防虫構造が示されている。同
図に示す防虫構造は、建物の床下における土壌Sにバリ
ア層L1が形成されたものとなっている。
【0010】ここに示す例では、布基礎1が設けられ、
該布基礎1の内部における土壌Sから上方に間隔をおい
て1階の床組(図示せず)が構成されるように計画され
ている。
【0011】バリア層L1は、上記布基礎1内部の土壌
Sの上に、全面的に形成されている。該バリア層L1
は、無機物粒子2を敷き詰めることによって形成されて
いる。該無機物粒子2は、例えば岩石、スラグ、ガラ
ス、陶磁器等の各種の無機系物質を粉砕して粒状に調製
してなるものである。さらに、上記岩石としては、例え
ば花崗岩、玄武岩等や、あるいは大理石、寒水石等の石
灰岩、さらには重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム等の工業的に得られる炭酸カルシウム等が挙げられ
る。また、上記無機系物質としては、廃棄物も好適に利
用することができる。
【0012】無機物粒子2は、一定範囲内の粒径となる
ようにコントロールされている。該無機物粒子2の粒径
としては特に限定されないが、標準的には例えば0.5
〜5.0mm程度、特に2.0mm程度とすることが挙げら
れる。無機物粒子2の粒径が上記範囲内にあれば、粒子
間の間隙が害虫の体の寸法より小となり、かつ粒子自体
が害虫によっては排除され得ないものとなるため、該害
虫が物理的に通過し得なくなってその侵入が十全に防止
されるようになる。特に、例えばシロアリのうちでも加
害の程度がやや大きいイエシロアリの場合、1.0〜
3.0mm程度の粒径としておくと、該イエシロアリの侵
入を効果的に防止することができる。
【0013】バリア層L1の厚さは特に限定されない
が、例えば10mm以上、好ましくは50mm以上としてお
くと、防虫効果をより良好とすることができる。
【0014】上記のように布基礎1内部の土壌Sに無機
物粒子2を敷き詰めて設けられたバリア層L1は、ロー
ラ、ランマ、バイブレータ等の各種締固め手段により締
固めをして密実とすることによって、所要の強度を確保
するとともに、その防虫効果をさらに向上させることが
できる。なおこのため、無機物粒子2は多少多めに充填
しておくとよい。
【0015】上記防虫構造によれば、建物の床下、即ち
布基礎1の内部における土壌Sに、無機物粒子2を敷き
詰めることによって、害虫が物理的に通過し得ないバリ
ア層L1が形成されているので、薬剤を使用せずにシロ
アリ等の侵入を効果的に防止することができる。
【0016】このとき、上記バリア層L1は、無機物粒
子2を敷き詰めてなるものであるため不定形であり、し
たがって任意の形状のスペースに容易に追従するように
して設けることができる。特に、布基礎1や配管(図示
せず)等に接する箇所にも容易かつ確実に設けることが
できるので、施工が容易で不良部分も生じ難い。
【0017】さらに、無機物粒子2として廃棄物を利用
すると、廃棄物の削減にも資することができる。
【0018】本発明の防虫構造においては、様々な追
加、変更が可能である。例えば図3に示すように、基礎
1の外側に沿って断熱材3が配設されるような場合に
は、少なくとも該基礎1の外側面と断熱材3との間の間
隙、ならびに該断熱材3内部の間隙を閉塞するようにし
てバリア層L2を設けるようにするとよい。一般に、基
礎の外側面が露出している場合には、該外側面に沿って
シロアリ等が建物に侵入してくることは通常はないと考
えられるが、上記のように断熱材が配設されていると、
基礎の外側面と該断熱材との間ないし該断熱材内部を通
じてシロアリ等が侵入してくることがある。そこで、上
記のように基礎1の外側面と断熱材3との間の間隙、な
らびに該断熱材3内部の間隙を閉塞するようにしてバリ
ア層L2を設けておくことで、シロアリ等の侵入を防止
することができる。
【0019】上記図3に示す例では、基礎1の外側面に
重ね合わせるようにして樹脂発泡体よりなる断熱材3が
配設され、該断熱材3の下端から外側面にかけて断面略
L字形状をなすようにして、バリア層L2が断熱材3の
長さ方向に沿って形成されている。該バリア層L2によ
り、基礎1の外側面と断熱材3の下端との間の間隙、な
らびに該断熱材3内部の間隙が閉塞されてシロアリ等が
侵入し得ないようになっている。なおバリア層L2は、
基礎1の外側におけるベース1aの上面から地表面レベ
ルまでの間の全空間を充填するように設けられていても
よく、あるいは、地表面に打設された犬走り等のコンク
リート下までの間の空間を充填するように設けられてい
てもよい。
【0020】また、例えば、建物の床下における土壌S
には、前記バリア層L1に加えて、防湿シート等を敷設
するようにしてもよい(図示せず)。
【0021】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に記
載の建物の防虫構造によれば、土壌から上方に間隔をお
いて1階の床が構成される建物において、該建物の床下
における土壌に、無機物粒子を敷き詰めることによっ
て、害虫が物理的に通過し得ないバリア層が形成されて
いるので、薬剤を使用することなく、シロアリ等の害虫
が土壌から建物へ侵入してくることを簡易な構造で容易
かつ確実に防止することができる。
【0022】薬剤を使用しないことで、人体、動植物な
らびに周辺環境が好ましくない影響を受けることがな
い。また、建物の解体等の際に残土の処分は不要であ
り、回収するとしても再利用することも可能である。さ
らにまた、半永久的に防虫効果が得られ、防虫処理を再
度施す必要もない。
【0023】このとき、上記バリア層は、無機物粒子を
敷き詰めてなるものであるため不定形であり、したがっ
て任意の形状のスペースに容易に追従するようにして設
けることができる。特に、基礎や配管等に接する箇所に
も容易かつ確実に設けることができるので、施工が容易
で不良部分も生じ難い。
【0024】さらに、無機物粒子として廃棄物を利用す
れば、廃棄物の削減にも資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る建物の防虫構造を示す概略部分
平面図。
【図2】図1のI−I線部断面図。
【図3】基礎の外側にバリア層を設けた例を示す概略断
面図。
【符号の説明】
2 無機物粒子 S 土壌 L1 バリア層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大羽 伸和 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 Fターム(参考) 2B121 AA16 BB30 EA05 EA22 FA12 2E001 DH14 FA21 FA22 GA03 GA24 HA00 HA10 HA11 HA14 HA22 HF03 KA01 KA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌から上方に間隔をおいて1階の床が
    構成される建物における防虫構造であって、 前記建物の床下における土壌に、無機物粒子を敷き詰め
    ることによって、害虫が物理的に通過し得ないバリア層
    が形成されていることを特徴とする建物の防虫構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322719A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Sekisui House Ltd 防蟻性能試験装置
JP2013070662A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Sumika Enviro-Science Co Ltd 匍匐害虫防除組成物

Cited By (3)

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JP2006322719A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Sekisui House Ltd 防蟻性能試験装置
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