JP2001011729A - ポリオレフィン系繊維 - Google Patents

ポリオレフィン系繊維

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JP2001011729A
JP2001011729A JP11182760A JP18276099A JP2001011729A JP 2001011729 A JP2001011729 A JP 2001011729A JP 11182760 A JP11182760 A JP 11182760A JP 18276099 A JP18276099 A JP 18276099A JP 2001011729 A JP2001011729 A JP 2001011729A
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block
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iii
polymer
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English (en)
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Hitoshi Nakatsuka
均 中塚
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Haruhisa Masuda
晴久 増田
Masao Kawamoto
正夫 河本
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン系繊維が本来備えている特性
を損なうことなく、染色性が改良されたポリオレフィン
系繊維を提供する。 【解決手段】 (i)ポリエステル系樹脂(I)、オレ
フィン系重合体(II)およびポリエステル系共重合体
(III)から主としてなるポリオレフィン系樹脂組成物
を少なくとも一成分とする繊維であって; (ii)ポリエステル系共重合体(III)が、ポリエステ
ル系樹脂から誘導されるポリエステルブロック(III
a)とポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有する
付加重合体から誘導される付加重合体ブロック(III
b)とからなり; (iii){ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オ
レフィン系重合体(II)とポリエステル系共重合体(II
I)の合計含有量}の比が、5:95〜70:30(重
量比)であり;且つ (iv) {オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポ
リエステル系共重合体(III)の含有量}の比が、9
9:1〜40:60(重量比)である;ことを特徴とす
るポリオレフィン系繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系重合
体、ポリエステル系樹脂、および特定のポリエステル系
共重合体から主としてなるポリオレフィン系繊維に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリプロピレンやポリエチレン
などのポリオレフィン系樹脂は比較的安価であり、かつ
優れた力学性能を有することから繊維への用途でも広く
利用されている。しかし、染色性、耐熱性等の点で限ら
れた用途、特に非衣料用途にしか利用できなかった。染
色性を改良する方法に含量の練り込みなどがあるが、工
程性、品質が大きく低下する問題があった。一方、ポリ
エチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート
などのポリエステル系樹脂は、染色性、耐熱性などに優
れており、ポリプロピレン、ポリエチレン等の染色性を
改良するためのブレンドが知られているが、相溶性の悪
さに起因する工程性の悪化、品質の低下などの問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オレ
フィン系重合体にポリエステル系樹脂を配合することに
より、これらの樹脂が本来備えている特性を損なうこと
なく、染色性が改良されたポリオレフィン系繊維を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を行った結果、オレフィン
系重合体にポリエステル系樹脂を特定の割合で配合し、
かつ第3成分として特定のポリエステル系共重合体を特
定の割合で配合すると、オレフィン系重合体のマトリッ
クス中にポリエステル系樹脂が分散した構造が形成さ
れ、染色性に優れ、かつ工程安定性ポリオレフィン系樹
繊維が得られることを見出した。
【0005】すなわち、本発明は、(i)ポリエステル
系樹脂(I)、オレフィン系重合体(II)およびポリエ
ステル系共重合体(III)から主としてなるポリオレフ
ィン系樹脂組成物を少なくとも一成分とする繊維であっ
て; (ii)ポリエステル系共重合体(III)が、ポリエステ
ル系樹脂から誘導されるポリエステルブロック(III
a)とポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有する
付加重合体から誘導される付加重合体ブロック(III
b)とからなり; (iii){ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オ
レフィン系重合体(II)とポリエステル系共重合体(II
I)の合計含有量}の比が、5:95〜70:30(重
量比)であり;且つ (iv) {オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポ
リエステル系共重合体(III)の含有量}の比が、9
9:1〜40:60(重量比)である;ことを特徴とす
るポリオレフィン系繊維である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明で好ましく用いられるオレフィン系重合体
(II)の代表例としては、(II-A)オレフィン単独重合
体[以下「オレフィン単独重合体(II-A)」ということ
がある];(II-B)エチレンと他のα−オレフィンとか
らなりエチレンを主成分とする共重合体[以下「エチレ
ン/α−オレフィン共重合体(II-B)」ということがあ
る];(II-C)プロピレンと他のα−オレフィンとから
なりプロピレンを主成分とする共重合体[以下「プロピ
レン/α−オレフィン共重合体(II-C)」ということが
ある];(II-D)水添共役ジエン共重合体[以下「水添
共役ジエン共重合体(II-D)」ということがある]など
を挙げることができる。
【0007】上記したオレフィン単独重合体(II-A)と
しては、具体的には低密度、中密度、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリヘキセン−
1、ポリ−3−メチル−ブテン−1、ポリ−4−メチル
−ペンテン−1などのオレフィンの単独重合体などを挙
げることができ、そのうちでも低密度、中密度、高密度
ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンが、繊維特
性(強度、弾性率)などの点から好ましく用いられる。
【0008】また、エチレン/α−オレフィン共重合体
(II-B)としては、エチレンから主としてなりそれと炭
素数3〜20のα−オレフィン(例えばプロピレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、6−メチル−1−ヘプ
テン、イソオクテン、イソオクタジエン、デカジエンな
ど)の1種または2種以上との共重合体を挙げることが
できる。そのうちでも、エチレンと、プロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、
1−オクテン、1−デセンなどの炭素数1〜10のオレ
フィンの1種または2種以上との共重合体が好ましく用
いられる。エチレン/α−オレフィン共重合体(II-B)
におけるエチレン:α−オレフィンの重量比は、繊維特
性の点から、50:50〜98:2の範囲であるのが好
ましく、60:40〜90:10であるのがより好まし
い。また、エチレン/α−オレフィン共重合体(II-B)
は、エチレン単位およびα−オレフィン単位と共にジエ
ン単位を有していてもよく、そのような共重合体として
は、エチレン/プロピレン/ジエン共重合体(EPD
M)などを挙げることができる。
【0009】また、プロピレン/α−オレフィン共重合
体(II-C)としては、プロピレン/エチレンブロック共
重合体やその他の、プロピレンと、エチレンおよび/ま
たは上記で挙げた炭素数4〜20、特に4〜10のα−
オレフィンとの共重合体を挙げることができる。
【0010】また、水添共役ジエン共重合体(II-D)と
しては、代表的には、(1)スチレンなどの芳香族ビニ
ル化合物から主としてなる重合体ブロックおよび水素添
加された1,2−結合量が30モル%未満のポリブタジ
エンブロックから選ばれる少なくとも1種の重合体ブロ
ックと、水素添加されたポリイソプレンブロック、水素
添加された1,2−結合量が30〜80モル%のポリブ
タジエンブロックおよび水素添加されたイソプレン/ブ
タジエン共重合体ブロックから選ばれる少なくとも1種
の重合体ブロックからなるブロック共重合体;および
(2)芳香族ビニル化合物から主としてなる重合体ブロ
ックと水素添加されたポリイソブチレンブロックからな
るブロック共重合体;を挙げることができ、これらのブ
ロック共重合体を用いてもよい。
【0011】そして、上記(1)のブロック共重合体の
具体例としては、ポリスチレン/ポリイソプレン/ポリ
スチレンからなるブロック共重合体の水添物;ポリスチ
レン/イソプレン・ブタジエン共重合体/ポリスチレン
からなるブロック共重合体の水添物;ポリスチレン/ポ
リブタジエン/ポリスチレンからなるブロック共重合体
の水添物を挙げることができる。
【0012】本発明のポリオレフィン系繊維では、オレ
フィン系重合体(II)として、上記したオレフィン系重
合体のうちの1種類のみを使用しても、または2種以上
を併用してもよい。また、本発明の目的の妨げにならな
い範囲で、上記したオレフィン系重合体と共に他の合成
樹脂やゴムを少量使用してもよい。
【0013】本発明のポリオレフィン系繊維では、ポリ
エステル系樹脂(I)として、熱可塑性のポリエステル
系樹脂であればいずれも使用でき、例えばポリエチレン
テレフタレート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系
樹脂、ポリエチレンナフタレート系樹脂、ポリブチレン
ナフタレート系樹脂、ポリ−1,4−シクロヘキサンジ
メチレンテレフタレート系樹脂、ポリカプロラクトン系
樹脂、p−ヒドロキシ安息香酸系ポリエステル樹脂、ポ
リアリレート系樹脂などを挙げることができる。
【0014】上記したポリエステル系樹脂のうちでも、
ポリオレフィン系繊維の特性の点から、ポリエステル系
樹脂(I)としてポリエチレンテレフタレート系樹脂お
よびポリブチレンテレフタレート系樹脂のうちの少なく
とも一方を使用するのが好ましく、特にポリブチレンテ
レフタレート系樹脂(以下「PBT系樹脂」ということ
がある)を用いるのが好ましい。本発明のポリエステル
系樹脂組成物において好ましく用いられるPBT系樹脂
は、テレフタル酸単位を主体とするジカルボン酸単位お
よび1,4−ブタンジオール単位を主体とするジオール
単位から主としてなり、その代表例としてはテレフタル
酸単位と1,4−ブタンジオール単位のみからなるポリ
ブチレンテレフタレート(以下「PBT」ということが
ある)を挙げることができる。
【0015】本発明で用いられるポリエステル系樹脂
(I)は、全構造単位に基づいて20モル%以下であれ
ば必要に応じて基本構造を構成するジカルボン酸単位以
外の他のジカルボン酸単位、および/または基本構造を
構成するジオール単位以外の他のジオール単位を有して
いてもよい。ポリエステル系樹脂(I)が含み得る他の
ジカルボン酸単位の例としては、イソフタル酸、フタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタ
レンジカルボン酸、ビス(p−カルボキシフェニル)メタ
ン、アントラセンジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸ナトリ
ウムなどの芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸;1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボ
ン酸;およびそれらのエステル形成性誘導体(メチルエ
ステル、エチルエステルなどの低級アルキルエステル
等)などから誘導されるジカルボン酸単位を挙げること
ができる。ポリエステル系樹脂(I)は、上記したジカ
ルボン酸単位の1種のみを有していても、または2種以
上を有していてもよい。
【0016】また、ポリエステル系樹脂(I)が含み得
る他のジオール単位の例としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、
2−メチルプロパンジオール、1,5−ペンタンジオー
ルなどの炭素数2〜10の脂肪族ジオール;シクロヘキ
サンジメタノール、シクロヘキサンジオールなどの脂環
式ジオール;ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリ−1,3−プロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコールなどの分子量6000以下のポ
リアルキレングリコールなどから誘導されるジオール単
位を挙げることができる。ポリエステル系樹脂(I)
は、上記のジオール単位の1種のみを有していても、ま
たは2種以上を有していてもよい。
【0017】更に、ポリエステル系樹脂(I)は全構造
単位に基づいて1モル%以下であれば、例えばグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
トリメリット酸、ピロメリット酸などの3官能以上のモ
ノマーから誘導される構造単位を有していてもよい。
【0018】また、限定されるものではないが、本発明
で用いるポリエステル系樹脂(I)は、フェノール/テ
トラクロロエタン(重量比=1/1)混合溶媒中で測定
したときに、その極限粘度が0.4〜1.5の範囲にあ
るのが好ましい。
【0019】次に、本発明のポリエステル系樹脂で用い
るオレフィン系重合体(II)とは、ポリエステル系樹脂
(I)およびポリエステル系共重合体(III)と反応し
得る官能基をその分子中に持たないオレフィン系重合体
をいう。オレフィン系重合体(II)は、オレフィン系モ
ノマーの単独重合体、2種以上のオレフィン系モノマー
同士の共重合体、1種または2種以上のオレフィン系モ
ノマーと他の付加重合系モノマーとの共重合体、水素添
加(以下「水添」ということがある)によって分子中に
オレフィン重合体構造が形成されている水添共役ジエン
重合体や水添共役ジエン共重合体などのいずれであって
もよい。
【0020】本発明のポリオレフィン系繊維は、オレフ
ィン系重合体(II)として、特にその重量平均分子量
(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)
が4以下のもの、より好ましくは3.5以下のものを用
いると、繊維特性の点で好ましい。なお、本明細書でい
う重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
比(Mw/Mn)は、分子量が既知のポリスチレンを標
準物質とするゲルパーミエイションクロマトグラフィー
(GPC)[GPC用装置:WATERS社製「150
C」、カラム:「Shodex AT−807/S」と
「Shodex AT−80MIS」(昭和電工社
製)、カラム温度:140℃、試料濃度:0.1重量
%、溶媒:o−ジクロロベンゼン]により求めたもので
ある。
【0021】本発明において好ましく用いられる重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw
/Mn)が4以下であるオレフィン系重合体(II)の製
造法は何ら制限されず、該比(Mw/Mn)が4以下の
市販のオレフィン系重合体をそのまま用いても、または
重合により製造して用いてもよい。何ら限定されるもの
ではないが、比(Mw/Mn)が4以下であるオレフィ
ン系重合体(II)は、例えば、重合触媒としてメタロセ
ン触媒(カミンスキー触媒またはシングルサイト触媒と
称されることもある)を使用して、溶液重合法、塊状重
合法、気相重合法などによって、通常0〜250℃の温
度で、常圧〜1000気圧(100MPa)の圧力下に
単量体を重合させることにより得ることができる。メタ
ロセン触媒としては、例えば、4価の遷移金属を含有す
るメタロセン化合物とメチルアルミノキサンおよび/ま
たは非配位性のホウ素系化合物との併用物が用いられ
る。その使用割合は、一般にメタロセン化合物1モルに
対して、メチルアルミノキサンおよび/または非配位性
のホウ素系化合物2〜1,000,000モル、好まし
くは50〜5,000モルである。
【0022】上記のメタロセン化合物としては、例え
ば、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチル
アミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリ
ス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)
チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシ
クロペンタジエニル−t−ブチルアミドジルコニウムジ
クロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジ
エニル−t−ブチルアミドハフニウムジクロリド、ジメ
チルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n
−ブチルフェニルアミドジルコニウムクロリド、メチル
フェニルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−t
−ブチルアミドハフニウムジクロリド、(t−ブチルア
ミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)−1,2
−エタンジイルチタンジクロリド、インデニルチタニウ
ムトリス(ジメチルアミド)、インデニルチタニウムト
リス(ジエチルアミド)、インデニルチタニウムビス
(ジ−n−ブチルアミド)(ジ−n−プロピルアミド)
などを使用することができる。
【0023】本発明で用いるオレフィン系重合体(II)
のメルトインデックス(以下これを「MI」ということ
がある)は、得られるポリオレフィン系繊維特性、繊維
化工程性を良好なものにする点から、0.1〜50g/
10分の範囲内であるのが好ましく、0.1〜30g/
10分の範囲内であるのがより好ましく、0.1〜15
g/10分の範囲内であるのがさらに好ましい。なお、
本明細書でいうオレフィン系重合体(II)のMIは、J
ISK7210に準じて、190℃、2.16kg荷重
の条件下に測定したときの値をいう。
【0024】さらに、本発明で用いるオレフィン系重合
体(II)の比重は、得られるポリエステル系樹脂組成物
の低密度化が達成できる点から、0.86〜0.92の
範囲内であるのが好ましく、0.86〜0.90の範囲
内であるのがより好ましい。
【0025】そして、本発明で用いるポリエステル系共
重合体(III)は、ポリエステル系樹脂から誘導される
ポリエステルブロック(IIIa)とポリエステル系樹脂
と反応し得る官能基を有する付加重合体から誘導される
付加重合体ブロック(IIIb)とからなっている共重合
体であり、ポリエステル系共重合体(III)では、上記
のポリエステルブロック(IIIa)と付加重合体ブロッ
ク(IIIb)とは、エステル結合、アミド結合、エーテ
ル結合などの化学結合によって結合されている。ポリエ
ステル系共重合体(III)は、ポリエステルブロック(I
IIa)と付加重合体ブロック(IIIb)とがブロック状
に結合しているブロック共重合体であっても、ポリエス
テルブロック(IIIa)と付加重合体ブロック(IIIb)
とがグラフト状に結合したグラフト共重合体であって
も、またはブロック状の結合形態とグラフト状の結合形
態の両方が存在する共重合体であってもよい。
【0026】ポリエステル系共重合体(III)が、ポリ
エステルブロック(IIIa)と付加重合体ブロック(III
b)とがブロック状に結合しているブロック共重合体で
ある場合は、例えば、1個のポリエステルブロック(II
Ia)と1個の付加重合体ブロック(IIIb)が結合して
いるジブロック共重合体、1個のポリエステルブロック
(IIIa)を挟んでその両側にそれぞれ1個の付加重合
体ブロック(IIIb)が結合しているトリブロック共重
合体、1個の付加重合体ブロック(IIIb)を挟んでそ
の両側にそれぞれ1個のポリエステルブロック(III
a)が結合しているトリブロック共重合体、ポリエステ
ルブロック(IIIa)と付加重合体ブロック(IIIb)が
交互に合計で4個またはそれ以上の個数で結合している
ポリブロック共重合体などを挙げることができる。
【0027】また、ポリエステル系共重合体(III)
が、ポリエステルブロック(IIIa)と付加重合体ブロ
ック(IIIb)とがグラフト状に結合したグラフト共重
合体である場合は、例えば、ポリエステルブロック(II
Ia)を主鎖としてそれに付加重合体ブロック(IIIb)
が側鎖として1個または2個以上結合しているグラフト
共重合体、付加重合体ブロック(IIIb)を主鎖として
それにポリエステルブロック(IIIa)が側鎖として1
個または2個以上結合しているグラフト共重合体などを
挙げることができる。
【0028】そして上記したうちでも、ポリオレフィン
系繊維の繊維化工程性がより良好なものとなる点から、
ポリエステル系共重合体(III)が、1個のポリエステ
ルブロック(IIIa)と1個の付加重合体ブロック(III
b)がブロック状に結合しているジブロック共重合体で
あるのが好ましい。
【0029】ポリエステル系共重合体(III)の一部を
構成しているポリエステルブロック(IIIa)は、ポリ
エステル系樹脂(I)に関して上記で挙げたのと同様の
種々のポリエステル系樹脂から形成することができる
が、特にポリエステル系共重合体(III)におけるポリ
エステルブロック(IIIa)がポリエステル系樹脂
(I)と同じポリエステル系樹脂から形成されているの
が、繊維化工程性、染色性のより優れるポリオレフィン
系繊維が得られる点から好ましい。また、ポリエステル
系共重合体(III)の一部を構成しているポリエステル
ブロック(IIIa)は、ポリオレフィン系繊維の品質、
染色性の点から、その数平均分子量が200〜1500
00であるのが好ましく、200〜50000であるの
がより好ましい。
【0030】また、ポリエステル系共重合体(III)の
別の一部を構成する付加重合体ブロック(IIIb)は、
付加重合体からなるブロックであればいずれでもよく、
その重合形態などは特に制限されない。付加重合体ブロ
ック(IIIb)は、単一の付加重合性モノマーからなる
付加重合体、複数の付加重合性モノマーからなるランダ
ム共重合体、複数の重合性モノマーからなるブロック共
重合体などのいずれの付加重合体から形成されていても
よい。そのうちでも、ポリエステル系共重合体(III)
における付加重合体ブロック(IIIb)は、芳香族ビニ
ル化合物単位から主としてなる重合体ブロック(a1)
[以下これを「重合体ブロック(a1)」ということが
ある]および水素添加された1,2−結合量が30%未
満のポリブタジエンブロック(a2)[以下これを「水
添ポリブタジエンブロック(a2)」ということがあ
る]のうちの少なくとも1種からなる重合体ブロック
(A)と、水素添加されたポリイソプレンブロック(b
1)[以下これを「水添ポリイソプレンブロック(b
1)」ということがある]、水素添加された1,2−結
合量が30〜80%のポリブタジエンブロック(b2)
[以下これを「水添ポリブタジエンブロック(b2)」
ということがある]および水素添加されたイソプレン/
ブタジエン共重合体ブロック(b3)[以下これを「水
添イソプレン/ブタジエンブタジエン(b3)」という
ことがある]からなる群から選ばれる少なくとも1種か
らなる重合体ブロック(B)とからなる付加重合系ブロ
ック共重合体(IIIb1);および、芳香族ビニル化合物
単位から主としてなる重合体ブロック(C)[以下これを
「芳香族ビニル重合体ブロック(C)」ということがあ
る]とポリイソブチレンブロック(D)とからなる付加
重合系ブロック共重合体(IIIb2);のうちの少なくと
も1種から誘導される付加重合体ブロックであることが
好ましい。
【0031】そして、重合体ブロック(A)と重合体ブ
ロック(B)とからなる付加重合体ブロック(IIIb1)
のブロック構造の例としては、下記の一般式(1)〜
(4)で表されるものを挙げることができる。
【0032】
【化1】 (A−B)e (1) (B−A)f (2) A−(B−A’)g (3) B’−(A−B)h (4) [上記式中、AおよびA'はそれぞれ重合体ブロック
(A)を示し、BおよびB'はそれぞれ重合体ブロック
(B)を示し、e、f、gおよびhはそれぞれ独立して
1以上の整数を示す。]
【0033】上記の一般式(1)〜(4)で表される付
加重合体ブロック(IIIb1)における反復数e、f、g
およびhはそれぞれ任意に決めることができるが、通
常、1〜5の範囲内の整数であるのが好ましい。
【0034】そして、付加重合体ブロック(IIIb1)
は、上記した一般式(1)〜(4)で表される付加重合
体ブロック(IIIb1)のうちでも、上記の一般式(1)
においてe=1である式:A−Bで表される付加重合系
ジブロックまたは上記の一般式(3)においてg=1であ
る式:A−B−A’で表される付加重合系トリブロック
であるのがより好ましい。
【0035】また、付加重合体ブロック(IIIb)を構
成し得る、芳香族ビニル重合体ブロック(C)とポリイ
ソブチレンブロック(D)とからなる付加重合体ブロッ
ク(IIIb2)のブロック構造の例としては、下記の一般
式(5)または(6)で表されるものを挙げることがで
きる。
【0036】
【化2】 C−(D−C’)j (5) D’−(C−D)k (6) [上記式中、CおよびC’はそれぞれ芳香族ビニル重合
体ブロック(C)を示し、DおよびD’はそれぞれポリ
イソブチレンブロック(D)を示し、jおよびkはそれ
ぞれ独立して1以上の整数を示す]。
【0037】上記の一般式(5)または(6)で表され
る付加重合体ブロック(IIIb2)におけるjおよびkは
それぞれ任意に決めることができるが、通常、1〜5の
範囲内の整数であるのが好ましい。そして、上記した一
般式(5)または(6)で表される付加重合体ブロック
(IIIb2)のうちでも、上記の一般式(5)においてj
=1である式:C−D−C’で表される付加重合系トリ
ブロックまたは上記の一般式(6)においてk=1である
式:D’−C−Dで表される付加重合系トリブロックで
あるのがより好ましい。
【0038】付加重合体ブロック(IIIb1)を構成する
ことのある重合体ブロック(a1)、および付加重合体
ブロック(IIIb2)を構成することのある芳香族ビニル
重合体ブロック(C)においては、それらの重合体ブロ
ックにおける芳香族ビニル単位を形成する芳香族ビニル
化合物として、スチレン、α−メチルスチレン、o−メ
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビ
ニルアントラセンなどを挙げることができ、そのうちで
も、ポリオレフィン系繊維の繊維化工程性がより良好に
なる点からスチレン、α−メチルスチレンが好ましく、
スチレンが特に好ましい。重合体ブロック(a1)およ
び芳香族ビニル重合体ブロック(C)は、1種の芳香族
ビニル化合物単位から構成されていても、または2種以
上の芳香族ビニル化合物単位から構成されていてもよ
い。
【0039】また、付加重合体ブロック(IIIb2)にお
ける重合体ブロック(A)の構成ブロックとなり得る水
添ポリブタジエンブロック(a2)は、そのポリブタジ
エンブロックにおける1,2−結合量が30%未満であ
るのが好ましく、25%以下であるのがより好ましい。
それと共に、水添ポリブタジエンブロック(a2)は不
飽和結合の一部または全部、好ましくは90%以上が水
添加によって飽和結合にされているポリブタジエンブロ
ックであるのが好ましい。また、水添ポリブタジエンブ
ロック(a2)を構成するポリブタジエンでは、水素添
加前では、好ましくはその30モル%未満、より好まし
くは25モル%以下がビニルエチレン基[−CH(CH
=CH2)−CH2−;1,2−結合のブタジエン単位]
であり、残りが2−ブテン−1,4−ジイル基(−CH
2−CH=CH−CH2−;1,4−結合のブタジエン単
位)である。
【0040】そして、付加重合体ブロック(IIIb1)に
おける重合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る
水添ポリイソプレンブロック(b1)は、イソプレンに
由来するモノマー単位から主としてなるポリイソプレン
の不飽和結合の一部または全部が水素添加されて飽和結
合になっている重合体ブロックであるのが好ましい。水
添ポリイソプレンブロック(b1)では、その水素添加
前には、イソプレンに由来する単位は、2−メチル−2
−ブテン−1,4−ジイル基[−CH2−C(CH3)=
CH−CH2−;1,4−結合のイソプレン単位]、イ
ソプロペニルエチレン基[−CH{−C(CH3)=C
2}−CH2−;3,4−結合のイソプレン単位]およ
び1−メチル−1−ビニルエチレン基[−C(CH3
(CH=CH2)−CH2−;1,2−結合のイソプレン
単位]からなる群より選ばれる少なくとも1種からなっ
ているのが好ましい。
【0041】付加重合体ブロック(IIIb1)における重
合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る水添ポリ
ブタジエンブロック(b2)は、そのポリブタジエンブ
ロックにおける1,2−結合量が好ましくは30〜80
%、より好ましくは35〜60%であり、しかも不飽和
結合の一部または全部が水素添加によって飽和結合にな
っているポリブタジエンブロックであるのが好ましい。
水添ポリブタジエンブロック(b2)を構成するポリブ
タジエンでは、水素添加前には好ましくはその30〜8
0モル%、より好ましくは35〜60モル%がビニルエ
チレン基[−CH(CH=CH2)−CH2−;1,2−
結合のブタジエン単位]であり、好ましくは70〜20
モル%、より好ましくは65〜40モル%が2−ブテン
−1,4−ジイル基(−CH2−CH=CH−CH2−;
1,4−結合ブタジエン単位)である。
【0042】また、付加重合体ブロック(IIIb1)にお
ける重合体ブロック(B)の構成ブロックとなり得る水
添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(b3)
は、イソプレンに由来する単位およびブタジエンに由来
する単位から主としてなっているイソプレン/ブタジエ
ン共重合体であって、且つその不飽和結合の一部または
全部が水素添加によって飽和結合になっている共重合体
ブロックである。水添イソプレン/ブタジエン共重合体
ブロック(b3)においては、その水素添加前には、イ
ソプレンに由来する単位は、2−メチル−2−ブテン−
1,4−ジイル基、イソプロペニルエチレン基および1
−メチル−1−ビニルエチレン基からなる群より選ばれ
る少なくとも1種の基であり、またブタジエンに由来す
る単位はビニルエチレン基および/または2−ブテン−
1,4−ジイル基であるのが好ましい。そして、水素添
加前におけるイソプレン/ブタジエン共重合体ブロック
におけるそれらの基の割合は特に制限されない。また、
水添イソプレン/ブタジエン共重合体ブロック(b3)
において、ブタジエンに由来する単位とイソプレンに由
来する単位とは、ランダム状、ブロック状、テーパーブ
ロック状のいずれの配置形態になっていてもよい。
【0043】そして、付加重合体ブロック(IIIb1)の
構成ブロックとなり得る水添ポリブタジエンブロック
(a2)、水添ポリイソプレンブロック(b1)、水添ポ
リブタジエンブロック(b2)および水添イソプレン/
ブタジエン共重合体ブロック(b3)では、上記したよ
うに、その炭素−炭素二重結合の一部が水素添加されて
いても、または全部が完全に水素添加されていてもよい
が、付加重合体ブロック(IIIb1)において、ブタジエ
ン単位および/またはイソプレン単位における炭素−炭
素間二重結合の50モル%以上、特に80モル%以上が
水素添加されていること(すなわち不飽和度が50モル
%以下、特に20モル%以下になっていること)が、ポ
リエステル系共重合体(III)の耐熱劣化性および耐候
性が良好となり、それを用いて得られるポリオレフィン
系繊維の繊維化工程性の悪化を防止することができる点
で好ましい。
【0044】また、付加重合体ブロック(IIIb2)にお
けるポリイソブチレンブロック(D)は、イソブチレン
単位[−C(CH3)2−CH2−]から主としてなる重合
体ブロックである。
【0045】付加重合体ブロック(IIIb1)における
{重合体ブロック(A)の合計含有量}:{重合体ブロ
ック(B)の合計含有量}、および付加重合体ブロック
(IIIb2)における{芳香族ビニル重合体ブロック
(C)の合計含有量}:{ポリイソブチレンブロック
(D)の合計含有量}が、それぞれ1:9〜9:1(重
量比)の範囲であるのが、ポリオレフィン系繊維の繊維
化工程性を良好なものとする点から好ましく、それぞれ
が2:8〜7:3(重量比)であるのがより好ましい。
【0046】また、付加重合体ブロック(IIIb1)にお
ける重合体ブロック(A)および付加重合体ブロック
(IIIb2)における芳香族ビニル重合体ブロック(C)
は、それぞれその数平均分子量が2500〜50000
の範囲にあるのが好ましい。また、付加重合体ブロック
(IIIb1)における重合体ブロック(B)および付加重
合体ブロック(IIIb2)におけるポリイソブチレンブロ
ック(D)の数平均分子量はそれぞれ10000〜10
0000の範囲にあるのが好ましい。そして、付加重合
体ブロック(IIIb1)および付加重合体ブロック(III
b2)の数平均分子量は、それぞれ12500〜150
000の範囲にあるのが好ましい。そして、本発明のポ
リエステル系樹脂組成物では、1種類または2種類以上
の付加重合体ブロック(IIIb1)を使用しても、また1
種類または2種類以上の付加重合体ブロック(IIIb2)
を使用してもよい。
【0047】そして、本発明のポリオレフィン系繊維で
用いる、ポリエステルブロック(IIIa)と付加重合体
ブロック(IIIb)とからなるポリエステル系共重合体
(III)は、その数平均分子量が12700〜3000
00の範囲であるのが好ましく、15000〜2000
00の範囲であるのがより好ましい。
【0048】本発明のポリオレフィン系繊維で用いるポ
リエステル系共重合体(III)の製造法は特に制限され
ず、例えば、ポリエステル系樹脂、およびポリエステル
系樹脂と反応し得る官能基を分子中に有する付加重合体
とを溶融条件下で混練し、続いて固相重合し、その結果
得られるポリエステル系反応生成物からポリエステル系
共重合体(III)を抽出・回収することによって得るこ
とができる。
【0049】その際に、ポリエステル系樹脂と付加重合
体との溶融混練は、単軸押出機、2軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサーなどの溶融混練装置を用いて行
うことができる。溶融混練の条件は、使用するポリエス
テル系樹脂や付加重合体の種類、装置の種類などに応じ
て適宜選択することができるが、通常、180〜300
℃の温度で3〜15分間程度行うとよい。また、溶融混
練後の固相重合は、ポリエステル系樹脂と付加重合体と
の溶融混練により得られた樹脂を固化し、粒状化した
後、それを適当な固相重合反応装置に移し、予備処理と
して120〜180℃の温度下で乾燥や結晶化などを行
い、ついで固相重合させることにより行うことができ
る。固相重合反応は、通常、樹脂の温度をポリエステル
系樹脂の融点よりも5〜60℃程度低い温度に保ちなが
ら、不活性気流下または真空中で行うとよい。固相重合
はバッチ方式または連続方式のいずれで行ってもよく、
固相重合反応装置における滞留時間や処理温度などを適
宜調節することによって、所望の重合度および反応率と
することができる。
【0050】上記において、固相重合により得られるポ
リエステル系反応生成物からのポリエステル系共重合体
(III)の抽出・回収は、例えば、ポリエステル系反応
生成物をヘキサフルオロイソプロパノール/クロロホル
ム混合溶媒に溶解させ、その溶液をテトラヒドロフラン
中に注入して沈殿させ、沈殿物を回収してクロロホルム
に溶解させ、そのクロロホルム溶液から不溶物を濾過な
どにより除去した後、そのクロロホルム溶液を濃縮、乾
固してポリエステル系共重合体(III)を固形分として
回収する方法により行うことができる。
【0051】また、上記した固相重合により得られるポ
リエステル系反応生成物は、ポリエステル系共重合体
(III)、ポリエステル系樹脂および付加重合体から主
としてなっているので、該ポリエステル系反応生成物中
に含まれるポリエステル系共重合体(III)の含有量を
算出することにより、ポリオレフィン系繊維中における
ポリエステル系共重合体(III)の含有割合が本発明の
範囲内になるように調整しながら、ポリエステル系反応
生成物からポリエステル系共重合体(III)を抽出・回
収せずに、ポリエステル系共重合体(III)を含む該ポ
リエステル系反応生成物をそのまま本発明のポリオレフ
ィン系繊維に使用してもよい。
【0052】また、ポリエステル系共重合体(III)を
含む上記したポリエステル系反応生成物[すなわち、ポ
リエステル系共重合体(III)、ポリエステル系樹脂お
よび付加重合体から主としてなるポリエステル系反応生
成物]は、上記した溶融混練による方法以外にも、例え
ば、ポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を分子中に
有する付加重合体の存在下で、ポリエステル系樹脂の重
縮合反応を行うことによっても製造することができる。
そしてこの場合にも、反応により得られるポリエステル
系反応生成物から上記と同様にしてポリエステル系共重
合体(III)を抽出・回収してそれをポリオレフィン系
繊維に用いることができ、またはポリエステル系共重合
体(III)を抽出・回収せずに、反応により得られるポ
リエステル系反応生成物をそのままポリオレフィン系繊
維に用いてもよい。
【0053】ポリエステル系共重合体(III)[ポリエ
ステル系共重合体(III)を含む反応生成物]の製造に
用いる、ポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有す
る付加重合体としては、上記した付加重合体ブロック
(IIIb)に官能基がついた構造を有する付加重合体が
好ましく用いられる。その場合の官能基としては、ポリ
エステル系樹脂と反応し得る官能基であれば特に制限は
なく、例えば、水酸基、カルボキシル基、エステル基、
アミド基、アミノ基、エポキシ基、チオール基、チオエ
ステル基、2−オキサゾリン基などの環状イミノエーテ
ル基、無水コハク酸−2−イル基、無水コハク酸−2,
3−ジイル基などの酸無水物構造を有する基などを挙げ
ることができる。これらの官能基を有する付加重合体
は、例えば、官能基を持たないモノマーと官能基を有す
るモノマーとの共重合、活性末端を有する付加重合体へ
の官能基を有するモノマーの付加反応、官能基を有する
モノマーと付加重合体とのラジカル反応などにより製造
することができる。
【0054】ポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を
有する付加重合体においては、その官能基は、付加重合
体の分子主鎖や分子側鎖の途中または分子末端のいずれ
に位置していてもよいが、ポリエステル系共重合体(II
I)の好ましいブロック形態である、1個のポリエステ
ルブロック(IIIa)と1個の付加重合体ブロック(III
b)とが鎖状に結合したジブロック形態のポリエステル
系共重合体(III)を形成するためには、付加重合体の
末端に官能基を有しているのが好ましい。また、付加重
合体における官能基の含有量は、平均して1分子当たり
0.5個以上であることが好ましく、0.7個以上であ
るのがより好ましい。
【0055】そして、本発明のポリオレフィン系繊維で
は、{ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オレフ
ィン系重合体(II)とポリエステル系共重合体(III)
の合計含有量}の比が、5:95〜70:30(重量
比)であることが必要であり、10:90〜60:40
(重量比)であるのが好ましい。オレフィン系重合体
(II)の含有量が、ポリエステル系樹脂(I)、オレフ
ィン系重合体(II)およびポリエステル系共重合体(II
I)の合計含量に基づいて、95重量%よりも多いとポ
リオレフィン系繊維の良好な染色性が得られず、一方3
0重量%よりも少ないとポリオレフィン系繊維の特性
(軽量性、撥水性)が低下する。
【0056】さらに、本発明のポリエステル系樹脂組成
物では、{オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポ
リエステル系共重合体(III)の含有量}の比が、9
9:1〜40:60(重量比)であることが必要であ
り、99:1〜50:50(重量比)であるのが好まし
い。オレフィン系重合体(II)の含有量が、オレフィン
系重合体(II)とポリエステル系共重合体(III)の合
計含有量に基づいて、99重量%よりも多い場合または
40重量%よりも少ない場合には、ポリオレフィン系繊
維の繊維化工程性、染色性が向上しない。
【0057】そして、本発明のポリオレフィン系繊維中
では、オレフィン系重合体(II)からなるマトリックス
中に、ポリエステル系共重合体(III)が相容化剤とし
て機能しながら、ポリエステル系樹脂(I)が粒子状で
存在している形態をとっていてもよく、その場合には、
ポリエステル系樹脂(I)が平均粒径1μm以下、より
好ましくは0.01〜0.8μmの微粒子状でオレフィ
ン系重合体(II)のマトリックス中に分散している形態
にすると、繊維化工程性、染色性の改善効果が一層高く
なる。
【0058】本発明のポリオレフィン系繊維は、必要に
応じて、酸化防止剤、熱分解防止剤、紫外線吸収剤、結
晶化核剤、結晶化促進剤、着色剤、難燃剤、可塑剤、帯
電防止剤、加水分解防止剤、上記以外のポリマー(例え
ばポリスチレン、ABS、ポリカーボネート、ポリジメ
チルシロキサン等の有機ポリシロキサンなど)などの1
種または2種以上を含有していてもよい。
【0059】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物の調
製法は特に制限されず、ポリエステル系樹脂(I)、オ
レフィン系重合体(II)およびポリエステル系共重合体
(III)を均一に混合させ得る方法であればいずれでも
よく、通常、前記3種類の重合体を必要に応じて他の成
分と共に溶融混練することによって製造することができ
る。溶融混練は、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、
バンバリーミキサーなどの混練機を使用して行うことが
でき、その際に使用する装置の種類や溶融混練条件など
は特に限定されないが、概ね180〜300℃の範囲の
温度で1〜30分間混練することにより、本発明の繊維
を構成するポリオレフィン系樹脂組成物を得ることがで
きる。
【0060】本発明のポリオレフィン系繊維の製造にお
いては、公知の溶融紡糸装置を用いることができる。す
なわち、溶融押出し機でポリオレフィン系樹脂組成物の
ペレットを溶融混練し、溶融ポリマー流を紡糸等に導き
ギヤポンプで計量し、紡糸ノズルから吐出させた糸条を
巻き取ることで得られる。紡糸ノズルから吐出された糸
条は延伸せずにそのまま高速で巻き取るか必要に応じて
延伸される。延伸は破断伸度(HDmax)×0.55〜0.9倍の延
伸倍率でガラス転移点(Tg)以上の温度で延伸される。
延伸倍率がHDmax×0.55未満では十分な強度を有する繊
維が安定して得られず、HDmax×0.9を越えると断糸しや
すくなる。延伸は紡糸ノズルから吐出された後に一旦巻
き取ってから延伸する場合と、延伸に引き続いて施され
る場合があるが、本発明においてはいずれでもよい。延
伸は通常熱延伸され、熱風、熱板、熱ローラー、水浴等
のいずれを用いて行ってもよい。また、引取り速度は、
一旦巻き取ってから延伸処理を行う場合、紡糸直結延伸
の一工程で紡糸延伸して巻き取る場合、延伸を行わずに
高速でそのまま巻き取る場合で異なるが、大凡500m
/分〜6000m/分の範囲で引き取る。500m/分未
満で紡糸できないことはないが、生産性の点からは意味
が少ない。一方、6000m/分を超えるような超高速
では、繊維の断糸が起こりやすい。また、本発明の繊維
断面形状は特に限定されず、通常の溶融紡糸の手法を用
いてノズルの形状により真円状にも中空にも異型断面に
もできる。繊維化や製織化での工程通過性の点からは真
円が好ましい。
【0061】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されない。以下の実施例
および比較例において、繊維の強度、伸度、染色性、工
程性の評価は次のようにして行った。 繊維強度、伸度:JISL1013に準拠して測定し
た。 比重:JIS K7112に準じ、ヘキサン/四塩化炭
素系密度勾配管により測定を行った。 紡糸工程性:100Kg紡糸した際の毛羽・断糸の発生
状況で評価した。 ○:毛羽・断糸の発生なく良好 △:断糸はなく、毛羽の発生が僅かに認められる ×:断糸が発生 染色性:筒編地について下記の条件で染色したときの染
着率を求めた。 Foron Navy S2GL 2%owf ディスパーTL 1g/l 酢酸(50%) 1cc/l 浴比 1:50120℃×40分
【0062】以下の実施例、比較例および/または参考
例では、オレフィン系重合体(II)、ポリエステル系樹
脂(I)、ポリエステル系共重合体(III)として下記の
ものを使用した。
【0063】[オレフィン系重合体(II)] オレフィン系重合体(II−1):ポリプロピレン(株式
会社グランドポリマー製「J704」) オレフィン系重合体(II−2):ポリプロピレン(株式
会社グランドポリマー製「J705」)
【0064】[ポリエステル系樹脂(I)] ポリエステル系樹脂(I−1):ポリエチレンテレフタ
レート(株式会社クラレ製「KS750RCT」) ポリエステル系樹脂(I−2):リサイクルされたポリ
エチレンテレフタレート(株式会社クラレ製「KS75
0RCT」を用いて成形されたボトルを粉砕しフレーク
状にしたもの)
【0065】[ポリエステル系共重合体(III)]PB
T(株式会社クラレ製「S1000F」;極限粘度
[η]=0.85)と、1分子当たり0.8個の割合で
水酸基を片末端に有するポリスチレンブロック/1,3
−ブタジエン・イソプレン水添共重合体ブロック/ポリ
スチレンブロックよりなるトリブロック共重合体(以下
「水添SBIS−OH」ということがある)を、1:1
のモル比で反応させて得られるジブロック共重合体
【0066】《製造例1》[ポリエステル系共重合体
(III)の製造] (1) 予備乾燥したPBT(株式会社クラレ製「S1
000F」)50重量部および上記した水添SBIS−
OHの50重量部を予備混合した後、二軸押出機(株式
会社日本製鋼所製「TEX44C」)に供給して250
℃で溶融混練して押し出した後、冷却、切断してペレッ
トを製造した。このペレットをガス導入口、排気口、真
空連結器などを有する固相重合装置に移して、窒素ガス
の導入下に120℃で約4時間処理して乾燥および結晶
化を行った。その後、固相重合装置の内圧を約0.2m
mHgまで減圧すると共に200℃まで昇温して固相重
合反応を開始した。約20時間の固相重合反応の後に、
窒素ガスを供給して系を常圧に戻した。固相重合により
得られた反応生成物を、ヘキサフルオロイソプロパノー
ル/クロロホルム(1/1容)の混合溶媒に溶解させ、
その溶液をテトラヒドロフラン中に注入して沈殿を生成
させ、その沈殿物を回収した。それにより得られた沈殿
物を、クロロホルム中で加熱還流した後に濾別し、クロ
ロホルム溶液を濃縮、乾固することによって、PBTか
ら誘導されたブロックと、水添SBIS−OHから誘導
されたブロックとからなるジブロック共重合体を単離し
た。
【0067】(1)上記したポリエステル系樹脂(I)
(PBT)、下記の表1に示すオレフィン系重合体(I
I)およびポリエステル系共重合体(III)(参考例1で
製造したPBT/水添SBIS)を下記の表1に示す割
合で予備混合した後、二軸押出機(株式会社日本製鋼所
製「TEX44C」)に供給してシリンダー温度250
℃の条件下に溶融混練して押し出し、冷却、切断してペ
レットを製造した。 (2)上記(1)で得られたペレットの比重を上記した
方法で測定したところ、下記の表1に示すとおりであっ
た。 (3)上記(1)で得られたペレットを溶融押し出し機
を用いて240℃で溶融混練し、溶融したポリマー流を
紡糸頭に導き、ギヤポンプで計量し、孔径0.25m
m、ホール数24のノズルから吐出させ800m/分の
速度で6時間巻き取った(せん断速度8,200se
c-1、ドラフト52)。得られた紡糸原糸をホットロー
ラー温度100℃、ホットプレート温度140℃で2倍
(HDmax×0.7に相当)にローラープレート延伸し、75d
/24fの延伸糸を得た。得られた延伸糸の断面形状は
均一な真円状であった。得られた繊維の物性、染色性、
その時の紡糸工程性を表1,2に示した。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/02 C08L 23/02 67/00 67/00 67/02 67/02 D01F 6/92 307 D01F 6/92 307D (72)発明者 河本 正夫 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 4J002 BB03X BB05X BB12X BB15X BL01X BP01X BP02X CF03W CF06W CF07W CF08W CF16W CF19W CF27Y 4J026 AA11 AA17 AA68 AA69 AB07 AB08 AB09 AC02 AC11 AC16 AC17 AC18 AC19 HD02 HD06 HD15 HD16 HE01 HE02 HE06 4J027 AA03 AB01 CD00 4J031 AA12 AA13 AA29 AA34 AA36 AA37 AA38 AA40 AA41 AA49 AB01 AC03 AC04 AC07 AD01 AD03 AD05 AF14 AF15 BB01 BB02 4L035 BB31 BB40 BB77 BB89 BB91 EE08 EE20 HH04 LA01 LA04 LA07 MA01 MA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)ポリエステル系樹脂(I)、オレ
    フィン系重合体(II)およびポリエステル系共重合体
    (III)から主としてなるポリオレフィン系樹脂組成物
    を少なくとも一成分とする繊維であって; (ii)ポリエステル系共重合体(III)が、ポリエステ
    ル系樹脂から誘導されるポリエステルブロック(III
    a)とポリエステル系樹脂と反応し得る官能基を有する
    付加重合体から誘導される付加重合体ブロック(III
    b)とからなり; (iii){ポリエステル系樹脂(I)の含有量}:{オ
    レフィン系重合体(II)とポリエステル系共重合体(II
    I)の合計含有量}の比が、5:95〜70:30(重
    量比)であり;且つ (iv) {オレフィン系重合体(II)の含有量}:{ポ
    リエステル系共重合体(III)の含有量}の比が、9
    9:1〜40:60(重量比)である;ことを特徴とす
    るポリオレフィン系繊維。
  2. 【請求項2】 ポリエステル系共重合体(III)を構成
    する付加重合体ブロック(IIIb)が、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロッ
    ク(a1)および水素添加された1,2−結合量が30
    %未満のポリブタジエンブロック(a2)のうちの少な
    くとも1種からなる重合体ブロック(A)と、水素添加
    されたポリイソプレンブロック(b1)、水素添加され
    た1,2−結合量が30〜80%のポリブタジエンブロ
    ック(b2)および水素添加されたイソプレン/ブタジ
    エン共重合体ブロック(b3)からなる群から選ばれる
    少なくとも1種からなる重合体ブロック(B)とからな
    る付加重合系ブロック共重合体(IIIb1);および、 芳香族ビニル化合物単位から主としてなる重合体ブロッ
    ク(C)とポリイソブチレンブロック(D)とからなる付
    加重合系ブロック共重合体(IIIb2);のうちの少なく
    とも1種から誘導される付加重合体ブロックである請求
    項1のポリオレフィン系繊維。
  3. 【請求項3】 オレフィン系重合体(II)の重量平均分
    子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
    n)が4以下である請求項1または2のポリオレフィン
    系繊維。
  4. 【請求項4】 オレフィン系重合体(II)が、ポリエチ
    レン、ポリプロピレン、エチレン/α−オレフィン共重
    合体および水素添加された共役ジエン共重合体のうちの
    少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項のポ
    リオレフィン系繊維。
  5. 【請求項5】 ポリエステル系樹脂(I)が、ポリブチ
    レンテレフタレートである請求項1〜4のいずれか1項
    のポリオレフィン系繊維。
  6. 【請求項6】 ポリエステル系樹脂(II)が、0.4〜
    1.5の範囲内の固有粘度を有し、かつ110〜130
    ℃の範囲内の結晶化温度を有するポリエチレンテレフタ
    レートである請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリ
    オレフィン系繊維。
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