JP2001011401A - 粘着シート - Google Patents

粘着シート

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JP2001011401A
JP2001011401A JP11283059A JP28305999A JP2001011401A JP 2001011401 A JP2001011401 A JP 2001011401A JP 11283059 A JP11283059 A JP 11283059A JP 28305999 A JP28305999 A JP 28305999A JP 2001011401 A JP2001011401 A JP 2001011401A
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JP
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layer
sensitive adhesive
pressure
stabilizer
weight
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JP11283059A
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Toshiyuki Miyake
敏之 三宅
Masahiko Hiragori
正彦 平郡
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な耐候性を示す塗膜層が積層された粘着
シートを提供する。 【解決手段】 塗膜層、基材層および粘着剤層がこの順
で積層されてなり、基材層中にその樹脂成分100重量
部に対して0.3〜3.3重量部の安定剤を含有し、塗
膜層中に基材層中の2倍濃度以上の安定剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、屋外およ
び屋内の広告ステッカー類や表示用ステッカー類などの
装飾用マーキングシートなどに使用される耐候性に優れ
た粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】マーキングシートは、一般に、基材層に
顔料を練り込んで着色したり、あるいは基材層の片側面
に印刷、塗装を施して塗膜層を形成し、反対面に用途に
応じて適当な感圧および/または感熱接着剤を塗布して
粘着剤層が形成される。さらに粘着剤層を保護する目的
で離型紙を貼り合わせて構成されており、使用時には離
型紙を剥離して粘着剤層を所定の箇所に貼り付ける。マ
ーキングシートは屋外で使用されることが多く、例え
ば、看板、広告塔、シャッター、ショーウインドウ等に
用いられる広告ステッカー類;自動車、二輪車等の車両
やモーターボート等の船舶に用いられる装飾用ストライ
プステッカー類;交通標識、道路標識、案内板等に用い
られる表示用ステッカー類等の用途に用いられる。この
ためマーキングシートには良好な耐候性が求められてい
る。
【0003】従来、粘着シートにおいてその基材層の耐
候性を向上するために、安定剤たとえば光安定剤や紫外
線吸収剤を単独でまたは組合せて含有させることが知ら
れている。ポリオレフィン系樹脂からなる基材層には、
その厚みや色によって異なるが、材料樹脂100重量部
に対して安定剤を0.1〜0.5重量部程度配合するこ
とにより耐候性が発現される。これは耐候性をより向上
させる目的で安定剤の配合量を増量しても、安定剤がポ
リオレフィン系樹脂基材層中における飽和溶解度以上に
なり易く、本来相溶性も低いためブリードアウトして耐
候性が向上しなくなったり、外観品質が低下することが
多いからである。
【0004】ところで、ポリオレフィン系樹脂基材層に
塗膜層を積層した積層シートの基材層中に0.1〜0.
5重量部の安定剤を配合しても、積層シート全体として
は満足できる耐候性が得られないという問題点があっ
た。これは塗膜層では安定剤の飽和溶解度および同層と
安定剤との相溶性がポリオレフィン系樹脂からなる基材
層に比べ大幅に高く、そのため基材層中の安定剤が塗膜
層中に移行してしまい、充分な性能が発揮されないこと
によると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑み、良好な耐候性を示す塗膜層が積層された粘着シー
トを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗膜層、基材
層および粘着剤層がこの順で積層されてなり、基材層中
にその樹脂成分100重量部に対して0.3〜3.3重
量部の安定剤を含有し、塗膜層中に基材層中の2倍濃度
以上の安定剤を含有することを特徴とする粘着シートで
ある。
【0007】なお、「濃度」は基材層については樹脂成
分当たり、塗膜層については塗膜成分当たりの安定剤の
含有量と定義する。基材層中の安定剤濃度が0.3重量
部未満では耐候性向上の効果が得られ難く、3.3重量
部を超えるとブリードアウトが顕著に発生する。また、
塗膜層中の安定剤濃度が基材層中の2倍量未満では安定
剤の移行を抑制する効果が得られない。但し、塗膜層中
の安定剤量の上限としては塗膜成分100重量部に対し
10重量部以下程度とすることが好ましい。
【0008】上記安定剤としては光安定剤および紫外線
吸収剤が好ましく、これらが単独、又は組合せて使用さ
れる。安定剤の基材層中の含有量は材料樹脂100重量
部に対して光安定剤0.3〜3重量部、紫外線吸収剤0
〜3重量部であることが好ましい。
【0009】更に、マーキングシートを施工前の状態で
長期間保存する場合、実用上支障となる色相の変化は現
れないが、特に濃い色の場合、表面を擦ると少し跡が残
るような若干のブリード現象が見られることがある。こ
れは看板等での実用品質としては全く問題ないが、貼り
付け作業時に外観品質が低下するので使用できなくなる
場合がある。
【0010】従って、塗膜中で安定剤の移行が少なくな
るように重量平均分子量が2500以上である高分子の
安定剤を使用するか、又は重量平均分子量が2500よ
りも低い低分子量の安定剤を使用する場合は、表面にブ
リードする量が少なくなるように光安定剤、紫外線吸収
剤ともにその配合量を1.5重量部以下とするのが好ま
しい。
【0011】高分子量の光安定剤及び紫外線吸収剤とし
ては分子量が2500以上のものが好ましく、比較的分
子量の大きいオリゴマーや各種のポリマー幹中に低分子
量の紫外線吸収剤や光安定剤をグラフトしたものが挙げ
られる。又、ヒンダードアミン系光安定剤ではNH、N
CH3 構造を有するものは塩基性が高くなりすぎ、塗膜
の硬化性に影響を与えることが多いため、NOR構造や
NR構造とし、R部分を長鎖のアルキル基等として分子
量を100以上とすることで塩基性を低くしたものが好
ましい。具体的にはチバスペシャルティケミカルズ社製
の商品名「チヌビン622」などが挙げられる。
【0012】粘着シートに良好な耐候性を付与するに
は、光安定剤、紫外線吸収剤のような安定剤に加え、他
の安定剤、酸化防止剤や消光剤等を必要に応じて使用す
ることもできる。
【0013】基材層のフィルムは、マーキングシートで
必要とされるカッティング性、施工性(柔軟性)、強度
を有するものであれば特に限定されないが、一般的には
コスト、生産性、柔軟性等の理由で軟質ポリ塩化ビニル
からなるものがよく用いられる。
【0014】また、基材層のフィルムは、ポリオレフィ
ン系樹脂からなるものであってもよい。ポリオレフィン
系樹脂フィルムとしては、ポリエチレンフィルムやポリ
プロピレンフィルム、これらを延伸したもの、これらフ
ィルムと他材料フィルムとの積層品や、各種顔料、充填
材を配合したフィルムなどが例示される。特に、軟質ポ
リ塩化ビニルと同じように柔軟な結晶性の低いポリエチ
レンやポリプロピレンからなるフィルム、さらに軟質ポ
リ塩化ビニルのような応力緩和性に優れたポリプロピレ
ンとポリエチレンのブレンド物からなるフィルム、プロ
ピレン−エチレン共重合体からなるフィルムなどが好ま
しい。
【0015】基材層フィルムを構成するポリオレフィン
系樹脂としては、より具体的には、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合
体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エ
チレン−n−ブチルアクリレート共重合体、ポリプロピ
レン(ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコ
ポリマー)等が挙げられる。また、上記樹脂の任意の組
合せによる混合物も使用できる。
【0016】また、基材層の樹脂には他の汎用添加剤
(帯電防止剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、無
機フィラー、有機フィラー)を配合することもできる。
【0017】基材層の厚みは全体で20〜150μmが
好ましく、より好ましくは40〜60μmである。基材
層が薄過ぎるとフィルム自体が柔らかすぎるために施工
困難および強度不足となり、厚過ぎると逆に固くなり、
3次曲面等の被着体への追従性が劣ることがある。
【0018】基材層のフィルムは基材となる樹脂に上記
のような添加物を配合した後、通常のTダイ法やインフ
レーション法等により製膜し、また、必要に応じて延伸
したり、他のフィルムとラミネート製膜することにより
得ることができる。得られた基材層フィルムは一般に表
面張力が小さいため、コロナ処理等の表面改質処理によ
り着色塗膜層や粘着剤層との密着性を向上させるのが望
ましい。
【0019】塗膜層はマーキングシート本来の機能を発
現するものであり、この層を構成する塗料は、基本性能
として必要な色を発現でき、基材層表面に密着する機能
を有しているものであればよく、アクリル系樹脂塗料や
ウレタン系樹脂塗料、メラミン系樹脂塗料、ポリエステ
ル系樹脂塗料等の1液型であって乾燥のみで硬化するも
のや、加熱で硬化させるもの、さらに2液以上を配合す
る硬化型のものが例示される。また、それぞれ水系塗
料、油性塗料等の各種汎用塗料が使用可能である。
【0020】マーキングシートは耐候性を要する用途で
使用されるので、乾燥後で架橋および硬化するタイプの
塗料が好ましい。塗料をポリオレフィン系樹脂からなる
基材層上に均一に塗工するためには、表面の濡れ性の良
い溶剤系塗料が好ましく、耐候性が要求される用途で
は、耐候性の高い自動車用や建材用のアクリルウレタン
系樹脂塗料やメラミン系樹脂塗料が好ましい。さらに耐
候性が必要とされる用途では、無機系焼成顔料やシリコ
ーン系樹脂塗料、フッ素系樹脂塗料が好ましい。また、
基材層の表面と塗膜層との密着性を向上するために、基
材層にコロナ放電処理やフレーム処理、塩素化ポリプロ
ピレン等による下地処理等を施しておくことが好まし
い。
【0021】塗膜層はグラビアコーター、コンマコータ
ー、リバースコーター、ナイフコーター、スプレーガ
ン、スクリーン印刷等により厚さ5〜40μm、好まし
くは10〜35μmで樹脂塗料を塗工することにより形
成される。
【0022】塗膜層が薄過ぎると下地の透けを防止する
効果が小さくなり色の調節および均一な外観を得ること
が難しくなり、厚過ぎるとシートの3次曲面等の被着体
への追従性が劣ることとなる。
【0023】粘着剤層に使用する粘着剤としてはアクリ
ル系、ゴム系の粘着剤いずれでもよいが、特に優れた耐
候性が必要な用途においてはアクリル系や水素添加によ
り2重結合をなくしたゴム系の粘着剤が好ましい。
【0024】アクリル系粘着剤層の主成分として用いら
れる(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては炭素
数1〜12のアルキル基を有するアルコールの(メタ)
アクリル酸エステル、好ましくは炭素数4〜12のアル
キル基を有する(メタ)アクリル酸エステルが用いら
れ、具体的には、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、
(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸ラ
ウリル等を挙げることができる。これらは単独、または
組合せて用いることができる。粘着性と凝集性のバラン
ス等から、通常ホモポリマーのガラス転移温度(Tg)
が−50℃以下の(メタ)アクリル酸エステルを主成分
とし、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル等の低級アルコールの(メタ)アクリル酸エステ
ルを併用するのが好ましい。
【0025】また、これらのビニルモノマー以外にこれ
らと共重合可能なモノマーが共重合されても構わない。
このような共重合性モノマーとしては、(メタ)アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキ
シル基含有モノマーまたはその無水物や、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、カプ
ロラクトン変性(メタ)アクリレート等の水酸基含有モ
ノマー等が挙げられる。
【0026】粘着剤は、溶媒中で重合した溶剤型粘着剤
であっても、水中で重合したエマルジョン型粘着剤であ
っても、また、モノマー混合物に紫外線照射した塊状重
合型粘着剤であってもよい。粘着剤層の厚さは好ましく
は20〜50μmである。
【0027】マーキングシート用の粘着シートは、一般
に粘着剤をリバースコート法等のような定量的な塗工法
により離型紙に塗布し、加熱乾燥させた後、基材層の片
側面に塗膜層が形成されている場合にはこれの反対面に
粘着剤層を積層することにより製造される。
【0028】本発明粘着シートの離型紙は上記粘着剤層
から安定的に剥離できるものであれば特に限定されるも
のではなく、例えばコート紙、ポリエチレンラミネート
紙、PETフィルム等にシリコーン系やフッ素系樹脂を
コーティングしたものが使用できる。
【0029】上記各層材料から本発明による粘着シート
を製造するには、まず、予め用意した基材層の片面に塗
料を塗工して塗膜層を形成し、その後、塗膜層とは反対
面の基材層に粘着剤層、更にその上に離型紙を積層する
方法か、あるいは、まず基材層に粘着剤層と離型紙を積
層し、その後、基材層の粘着剤層とは反対面に塗料を塗
工して塗膜層を形成する方法が採用可能である。
【0030】また、粘着剤は基材層表面へ直接塗工する
こともできるが、基材層がポリエチレンのような耐熱
性、強度の低い材料からなる場合は粘着剤を離型紙上へ
塗工し、得られた粘着剤層を基材層表面に転写して積層
するのが好ましい。そして、粘着剤層とは反対面の基材
層に塗膜層を積層し、乾燥後巻き取り前に最終製品で必
要とする表面を有する工程紙を塗膜層に積層することに
より、最も重要な品質である外観の低下を発生すること
なく、最終製品を得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
より詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り、以下の例によって限定されるものではない。
【0032】(粘着シートの製造) <実施例1>基材層用の樹脂組成物として低密度ポリエ
チレン(三菱化学社製:LC500)100重量部に白
色顔料としてルチル型酸化チタンマスターバッチ(顔料
分60重量%)を20重量部、紫外線吸収剤を0.5重
量部および光安定剤を0.5重量部配合してなる組成物
を調製し、これをTダイ法にて厚さ40μmに製膜し、
インラインにてフィルム両面にコロナ処理(42dyn
/cm)を施した。得られたフィルムを基材層とし、そ
の片面にイソシアネート架橋型アクリル系粘着剤をドラ
イ厚みが30μmになるように塗工して粘着剤層を形成
した。また、アクリル塗料(大日本塗料社製:オートV
トップモナーク ブルー)100重量部にイソシアネー
ト系硬化剤(日本ポリウレタン社製:コロネート209
4)を10重量部、紫外線吸収剤を2重量部、光安定剤
を2重量部配合してなる塗料組成物を調製し、これを基
材層の粘着剤層反対面に乾燥後の厚みが12μmになる
ように塗工し、熱風乾燥機にて100℃で5分間乾燥
し、塗膜層を形成した。こうして粘着シートを得た。
【0033】光安定剤として、基材層にはチバスペシャ
ルティケミカルズ社製のキマソーブ944を用い、塗膜
層にはチバスペシャルティケミカルズ社製のチヌビン1
23を用いた。また、紫外線吸収剤としては、基材層に
はチバスペシャルティケミカルズ社製のチヌビン327
を用い、塗膜層にはチバスペシャルティケミカルズ社製
のチヌビン384を用いた。
【0034】<実施例2〜6、比較例1〜7>実施例1
において、基材層および塗膜層における紫外線吸収剤お
よび光安定剤の配合量をそれぞれ表1に示す値に変更し
たこと以外は実施例1と同様にして粘着シートを得た。
【0035】但し、実施例3では紫外線吸収剤および光
安定剤の外に酸化防止剤(基材層、塗膜層共、チバスペ
シャルティケミカルズ社製:イルガノックス1076)
を基材層の樹脂およびアクリル塗料それぞれ100重量
部に対して0.5重量部用いたこと以外は実施例1と同
様の操作を行った。
【0036】また、比較例6では、基材層の樹脂とし
て、ポリ塩化ビニル樹脂100重量部にポリエステル系
高分子可塑剤30重量部、酸化チタン40重量部、紫外
線吸収剤0.7重量部および光安定剤0.8重量部を配
合してなる組成物を調製し、これを溶剤で希釈した希釈
液を平板に塗工し、乾燥し、厚み40μmの軟質ポリ塩
化ビニルフィルムを得た。これを基材層に用いたこと以
外は実施例1と同様の操作を行った。
【0037】(性能評価試験)上記実施例および比較例
で得られた粘着シートに対し、下記項目について評価試
験を行った。その結果を表1に示す。
【0038】<耐候性>粘着シート試験片をサンシャイ
ンウェザオメーターにて200時間光照射した後、鏡面
光沢度を測定して光沢維持率(%)(=暴露後の光沢度
/初期の光沢度×100)を求め、下記評価基準に基い
て耐候性を評価した。鏡面光沢度の測定は、JIS Z
8741(60度鏡面光沢)に従って、堀場製作所社
製の光沢度計IG−330を用いて行った。
【0039】○:50%以上 ×:50%未満
【0040】<密着性>JIS K−5400(塗料一
般試験方法)の碁盤目試験に準じて密着性を測定した。
すなわち、粘着シート試験片の塗膜層に1mm角の碁盤
目を100個作成し、この碁盤目上にセロハンテープを
張り付け、テープを剥離した後、試験片に残った碁盤目
の個数を数え、下記評価基準に基いて耐候性を評価し
た。
【0041】○:全く剥離せず ×:1個以上の剥離あり
【0042】<加熱経時変化(1) >粘着シート試験片を
80℃にて1週間加熱した後、外観の変化(色相、光
沢)を観察し、下記評価基準に基いて加熱経時変化を評
価した。
【0043】○:変化なし ×:変化あり
【0044】<加熱経時変化(2) >粘着シート試験片を
40℃の熱風オーブンで1ケ月加熱した後、外観の変化
(色相、光沢)を観察し、下記評価基準に基いて評価し
た。 ◎:外観の変化が全くない ○:目視では判らないが、手で擦ると少し跡が残る ×:外観に変化や曇りが見られる
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の粘着シートによれば、光安定剤
や紫外線吸収剤を多目に含有して良好な耐候性を示し、
例えば、屋外および屋内の広告ステッカー類や表示用ス
テッカー類などの装飾用マーキングシートなどに好適に
使用される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗膜層、基材層および粘着剤層がこの順
    で積層されてなり、基材層中にその樹脂成分100重量
    部に対して0.3〜3.3重量部の安定剤を含有し、塗
    膜層中に基材層中の2倍濃度以上の安定剤を含有するこ
    とを特徴とする粘着シート。
  2. 【請求項2】 基材層中の安定剤の含有量が樹脂成分1
    00重量部に対して光安定剤0.3〜3重量部、紫外線
    吸収剤0〜3重量部である請求項1記載の粘着シート。
JP11283059A 1999-04-27 1999-10-04 粘着シート Pending JP2001011401A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007197668A (ja) * 2005-12-28 2007-08-09 Lintec Corp マーキング用粘着シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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