JP2001011367A - 粉体塗料用組成物 - Google Patents

粉体塗料用組成物

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JP2001011367A
JP2001011367A JP11183657A JP18365799A JP2001011367A JP 2001011367 A JP2001011367 A JP 2001011367A JP 11183657 A JP11183657 A JP 11183657A JP 18365799 A JP18365799 A JP 18365799A JP 2001011367 A JP2001011367 A JP 2001011367A
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polyester resin
acid
curing agent
mol
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JP11183657A
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Kazuyoshi Maruyama
一芳 丸山
Tetsuro Agawa
哲朗 阿河
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた耐衝撃性、可撓性等の物性と優れた耐
候性とを兼ね備えたポリエステル系粉体塗料を提供する
こと。 【解決手段】 酸成分としてテレフタル酸を有する水酸
基含有ポリエステル樹脂(A)と、酸性分として(アル
キル置換)イソフタル酸を有するカルボキシル基含有ポ
リエステル樹脂(B)と、水酸基と反応可能な硬化剤
(C)と、カルボキシル基と反応可能な硬化剤(D)と
を、好ましくは重量比(A)/(B)が95/5〜50
/50で含んでなる粉体塗料用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建材、金属製品、自動
車等の部品等に用いられる粉体塗料用組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系粉体塗料は従来の溶剤型
塗料と比較して低公害である事、物性に優れている事、
比較的安価である事等が認められ、家電製品、スチール
家具、道路資材、建材、自動車部品の部材の保護、装飾
用塗料として急速に需要が拡大している。しかしなが
ら、耐衝撃性、可撓性等の物性に優れたポリエステル樹
脂とする為に、また粉体塗料として粒子間の融着を防ぐ
為、軟化点を高くする必要があり、酸成分にテレフタル
酸を使用する事が通常である。その結果、極めて短時間
に白化、チョーキングを起こし、光沢が著しく低下する
等、耐候性が劣るという問題があった。
【0003】この問題を解決する方法としてポリエステ
ル樹脂の組成の面から耐候性を検討した特開平9−71
738号公報に記載の方法が提案されている。しかし、
この方法では酸成分にイソフタル酸を使用する事から耐
候性が飛躍的に向上するが、耐衝撃性、可撓性等の物性
が低下する為、耐衝撃性、可撓性等の物性を要求しない
特定の用途にしか使用できない。
【0004】また、テレフタル酸とイソフタル酸を併用
し、耐衝撃性、可撓性等の物性(以下、「機械的性能」
と称することがある)と耐候性とを両立させる試みが検
討されているが、テレフタル酸のイソフタル酸への置換
量が増すに従い、機械的性能が低下し、置換量の少ない
場合イソフタル酸の特徴である良好な耐候性が発現しな
い等、従来技術で得られるポリエステル系粉体塗料で
は、良好な機械的性能と良好な耐候性とを兼ね備えた塗
膜を得る事は困難だった。
【0005】硬化剤からの機械的性能と耐候性とを満足
させる方策として、1種類のポリエステル樹脂にブロッ
クイソシアネートとグリシジル基含有アクリル共重合体
の2種の硬化剤を配してブロックイソシアネートの優れ
た機械的性能とアクリル共重合体の優れた耐候性を利用
する検討も行われたが、その効果は、従来からの知見と
同様に、ポリエステル樹脂の酸成分がテレフタル酸を主
成分とした場合は耐候性が劣るものの、機械的性能は良
好であり、イソフタル酸を主成分とした場合は耐候性は
良好であるが、機械的性能が劣る等、顕著な効果は認め
られず、1種類のポリエステル樹脂では硬化剤からの機
械的性能と耐候性との両立は困難だった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、優れた耐衝撃性、可撓性等の物性
と優れた耐候性とを兼ね備えたポリエステル系粉体塗料
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決する為鋭意研究を重ねた結果、酸成分としてテレフ
タル酸を含有し、官能基として水酸基を有するポリエス
テル樹脂(A)と、酸成分としてイソフタル酸及び/ま
たはアルキル置換イソフタル酸を含有し、官能基として
カルボキシル基を有するポリエステル樹脂(B)と、水
酸基と反応可能な硬化剤(C)と、カルボキシル基と反
応可能な硬化剤(D)とを含んでなる粉体塗料用組成物
が、優れた耐衝撃性、可撓性等の物性と優れた耐候性と
を両立させうる事、
【0008】なかでも、ポリエステル樹脂(A)として
は、酸成分としてテレフタル酸を50モル%以上含有
し、水酸基価が10〜150(mgKOH/g)で、酸
価が10(mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂
が、特に酸成分としてテレフタル酸を70モル%以上含
有し、水酸基価が10〜100(mgKOH/g)で、
酸価が5(mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂が
好ましい事、
【0009】ポリエステル樹脂(B)としては、酸成分
としてイソフタル酸及び/またはアルキル置換イソフタ
ル酸を50モル%以上含有し、酸価が5〜100(mg
KOH/g)で、水酸基価が5(mgKOH/g)未満
のポリエステル樹脂、特に酸成分としてイソフタル酸及
び/またはアルキル置換イソフタル酸を70モル%以上
含有し、酸価が10〜70(mgKOH/g)で、水酸
基価が5(mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂が
好ましい事、
【0010】ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹
脂(B)の重量比(A)/(B)は、95/5〜50/
50が、特に85/15〜55/45が好ましい事、
【0011】ポリエステル樹脂(A)としてアルコール
成分の一部としてエチレングリコールを含有するポリエ
ステル樹脂を用い、かつ、ポリエステル樹脂(B)とし
て酸成分の一部としてヘキサヒドロ(無水)を含有する
ポリエステル樹脂を組み合わせて用いると好ましい事、
および、硬化剤(C)としては、イソシアネート化合物
が好ましく、硬化剤(D)としては、グリシジル基含有
アクリル共重合体が好ましい事等をを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、 1. 酸性分としてテレフタル酸を含有し、官能基とし
て水酸基を有するポリエステル樹脂(A)と、酸性分と
してイソフタル酸及び/またはアルキル置換イソフタル
酸を含有し、官能基としてカルボキシル基を有するポリ
エステル樹脂(B)と、水酸基と反応可能な硬化剤
(C)と、カルボキシル基と反応可能な硬化剤(D)と
を含んでなることを特徴とする粉体塗料用組成物、
【0013】2. ポリエステル樹脂(A)が酸成分と
してテレフタル酸を50モル%以上含有し、水酸基価が
10〜150(mgKOH/g)で、酸価が10(mg
KOH/g)未満のポリエステル樹脂であり、かつ、ポ
リエステル樹脂(B)が酸成分としてイソフタル酸及び
/またはアルキル置換イソフタル酸を50モル%以上含
有し、酸価が5〜100(mgKOH/g)で、水酸基
価が5(mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂であ
り、しかも、ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹
脂(B)の重量比(A)/(B)が95/5〜50/5
0である上記1記載の粉体塗料用組成物、
【0014】3. ポリエステル樹脂(A)が酸成分と
してテレフタル酸を70モル%以上含有し、水酸基価が
10〜100(mgKOH/g)で、酸価が5(mgK
OH/g)未満のポリエステル樹脂であり、かつ、ポリ
エステル樹脂(B)が酸成分としてイソフタル酸及び/
またはアルキル置換イソフタル酸を70モル%以上含有
し、酸価が10〜70(mgKOH/g)で、水酸基価
が5(mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂であ
り、しかも、ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹
脂(B)の重量比(A)/(B)が85/15〜55/
45である上記1記載の粉体塗料用組成物、
【0015】4. ポリエステル樹脂(A)がアルコー
ル成分の一部としてエチレングリコールを含有するポリ
エステル樹脂であり、かつ、ポリエステル樹脂(B)が
酸成分の一部としてヘキサヒドロ(無水)を含有するポ
リエステル樹脂である上記1、2または3記載の粉体塗
料用組成物、および、
【0016】5. 硬化剤(C)がイソシアネート化合
物であり、硬化剤(D)がグリシジル基含有アクリル共
重合体である請求項1、2、3または4記載の粉体塗料
用組成物、を提供するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の言うポリエステル樹脂としては、二塩基
酸と二価アルコール(グリコール)を必須成分とし、必
要に応じて三価以上の多塩基酸、三価以上の多価アルコ
ール、一塩基酸、一価アルコールを使用して得られる常
温固形のポリエステル樹脂が挙げられる。
【0018】本発明の目的は、機械的性能を機械的性能
に優れるポリエステル樹脂(A)と硬化剤(C)、好ま
しくは酸成分としてテレフタル酸を50モル%以上含有
するポリエステル樹脂とイソシアネート化合物との架橋
塗膜に担わせ、耐候性は耐候性に優れるポリエステル樹
脂(B)と硬化剤(D)、好ましくは酸成分としてイソ
フタル酸及び/またはアルキル置換イソフタル酸を50
モル%以上含有するポリエステル樹脂とグリシジル基含
有アクリル共重合体との架橋塗膜に担わせて、機械的性
能と耐候性とを両立せしめる事にある。
【0019】まず、本発明の必須成分であるポリエステ
ル樹脂(A)について述べる。ポリエステル樹脂(A)
は、水酸基と反応可能な硬化剤(C)と反応せしめる成
分であり、その為に有する官能基は水酸基である。ポリ
エステル樹脂(A)の水酸基価としては、硬化剤(C)
との反応で得られた塗膜の架橋密度が適当で、機械的性
能に優れる塗膜が得られると共に、軟化点の低下による
貯蔵安定性の不良がなく、流動性、塗膜外観等にも優れ
ることから、10〜150(mgKOH/g)が好まし
く、なかでも10〜100(mgKOH/g)が特に好
ましい。
【0020】ポリエステル樹脂(A)中には、少量のカ
ルボキシル基はエステル化時の未反応の官応基として存
在させる事も可能であるが、本発明はポリエステル樹脂
(A)を硬化剤(C)と反応、硬化させる為、多量のカ
ルボキシル基が存在すればもう一方の硬化剤であるカル
ボキシル基と反応可能な硬化剤(D)との反応が進み、
本発明の目的である機械的性能と耐候性との両立が困難
となり好ましくない。従って、ポリエステル樹脂(A)
の酸価は10(mgKOH/g)未満、より好ましくは
5(mgKOH/g)未満である。
【0021】ポリエステル樹脂(A)中の酸成分として
は、機械的性能にすぐれる塗膜が得られることから、そ
の酸成分の内テレフタル酸が50モル%以上、特に70
%以上のものが好ましい。テレフタル酸以外の酸成分は
50モル%未満で使用可能であり、その種類もテレフタ
ル酸以外であれば使用でき、例えば、安息香酸、p−t
ert−ブチル安息香酸、オクチル酸、こはく酸等の一
塩基酸、アジピン酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバ
チン酸、1,10−デカンジカルボン酸等の脂肪族二塩
基酸、イソフタル酸、(無水)フタル酸、ヘキサヒドロ
フタル酸、テトラヒドロフタル酸、シクロヘキサンジカ
ルボン酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族二塩基
酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメリット酸
等の多塩基酸が使用できるが、その選択は要求される塗
膜性能、塗料の貯蔵条件等を勘案して決定される。
【0022】ポリエステル樹脂(B)は、カルボキシル
基と反応可能な硬化剤(D)と反応せしめる成分であ
り、その為に有する官能基はカルボキシル基である。ポ
リエステル樹脂(B)の酸価としては、硬化剤(D)と
の反応で得られた塗膜の架橋密度が適当で、耐候性に優
れ、機械的性能の良好な塗膜が得られると共に、軟化点
の低下による貯蔵安定性の不良がなく、流動性、塗膜外
観等にも優れることから、5〜100(mgKOH/
g)が好ましく、なかでも10〜70(mgKOH/
g)が特に好ましい。
【0023】また、ポリエステル樹脂(A)と同様、ポ
リエステル樹脂(B)中にもエステル化反応の未反応分
の水酸基の存在させる事も可能で、その量は水酸基価と
して5(mgKOH/g)未満であることが好ましい。
【0024】。ポリエステル樹脂(B)中の酸成分とし
ては、耐候性に優れる塗膜が得られると共に、軟化点の
低下による貯蔵安定性の不良がないことから、その酸成
分の内イソフタル酸及び/またはアルキル置換イソフタ
ル酸が50モル%以上、特に70モル%以上のものが好
ましい。その他の酸成分は50モル%未満で使用可能で
あるが、その選択に際しては耐候性、貯蔵安定性、機械
的性能等の塗膜性能を損なわない範囲で決定されるべき
である。
【0025】使用可能なその他の酸成分としては、イソ
フタル酸、アルキル置換イソフタル酸以外の塩基酸が使
用可能で、例えば、安息香酸、p−tert−ブチル安
息香酸、オクチル酸、こはく酸等の一塩基酸、アジピン
酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバチン酸、1,10
−デカンジカルボン酸等の脂肪族二塩基酸、テレフタル
酸、(無水)フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラ
ヒドロフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の芳香
族二塩基酸、(無水)トリメリット酸、(無水)ピロメ
リット酸等の多塩基酸が使用できるが、その選択は要求
される塗膜性能、塗料の貯蔵条件等を勘案して決定され
る。
【0026】次に、ポリエステル樹脂(B)に使用され
るアルキル置換イソフタル酸について述べる。アルキル
置換イソフタル酸とは、例えば、4−メチルイソフタル
酸、4−tertブチルイソフタル酸等が挙げられる
が、その選択は得られる塗膜の硬度、要求性能、塗料の
貯蔵時の条件等を鑑みて決定されるべきで本発明の規定
するところではない。
【0027】ポリエステル樹脂(A)、(B)に共通し
て使用する事が出来るアルコール成分について具体的に
代表的なものを示すと、ネオペンチルグリコール、2−
メチルプロパンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,
3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2
−ブタンジオール、2,2,4−トリメチル1,3−ペ
ンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、2−メチル2ブ
チルプロパンジオール、1.6−ヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族グリコ
ール;水添ビスフェノールA等の脂環族グリコール;
「カージュラ E」(シェル社製バーサチック酸のグリ
シジルエステル)等の各種1官能エポキシ化合物;ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノ
ールSのエチレンオキサイド付加物、ビスヒドロキシエ
チルテレフタレート等の芳香族基を有するグリコール;
トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリ
セリン、ジグセリン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール等の3価以上のアルコール成分や「デナ
コール EXー211」(ナガセ化成社製ネオペンチル
グリコールジグリシジルエーテル)等の各種エポキシ化
合物等が挙げられる。
【0028】本発明で用いるポリエステル樹脂(A)と
(B)としては、なかでもこれらの間の相溶性が低くな
る組み合わせで、ポリエステル樹脂(A)をポリエステ
ル樹脂(B)より多量に用いることが、機械的性能と耐
候性のいずれにも優れた塗膜を形成する粉体塗料組成物
が得られることから特に好ましい。このような組み合わ
せのポリエステル樹脂(A)と(B)に、硬化剤(C)
と、更に必要により顔料、流動調整剤、酸化防止剤等を
配合した粉体塗料組成物は、加熱、溶融され硬化に至る
間に、ポリエステル樹脂(A)と(B)の相溶性が低い
ことに起因して、ポリエステル樹脂(A)が基材側に、
ポリエステル樹脂(B)が塗膜表面に局在化し、塗膜表
面側のポリエステル樹脂(B)の濃度が高い濃度勾配を
有する、機械的性能と耐候性のいずれにも優れた塗膜を
形成することとなる。
【0029】ポリエステル樹脂(A)と(B)の間に相
溶性を低下させる方法としては、特に限定されないが、
ポリエステル樹脂(A)と(B)との極性の差を広げれ
ることによる方法が好ましい。例えば、ポリエステル樹
脂(A)にはアルコール成分成分の一部としてエチレン
グリコール等の炭素原子数が少なく極性の高いものを使
用すればポリエステル樹脂(A)の極性は高くなり、ポ
リエステル樹脂(B)には酸成分の一部としてヘキサヒ
ドロ(無水)等の炭素原子数が多く極性の低いもの、お
よび/または、アルコール成分の一部としてシクロヘキ
サンジメタノール等の炭素原子数が多く極性の低いもの
を使用すればポリエステル樹脂(B)の極性は低くな
り、ポリエステル(A)、(B)の間の相溶性は低下
し、これら樹脂を混合し溶融させた場合、濁りを呈す
る。原料の選択は、得られるポリエステル樹脂(A)、
(B)の極性を鑑みればよく、組み合わせた樹脂の間で
相溶性が低いこと、即ち塗膜の濁りを確認すればよい。
【0030】本発明ではポリエステル樹脂(A)にはエ
チレングリコール等を使用して極性を高くすることが好
ましく、ポリエステル樹脂(B)にはヘキサヒドロ(無
水)等を使用して極性を低くすることが好ましいが、ポ
リエステル樹脂(A)、(B)の相溶性を確認して原料
を選択をすればよく、エチレングリコール、ヘキサヒド
ロフタル酸にこだわるものでない。
【0031】以上、ポリエステル樹脂(A)、(B)に
使用される原料は、得られるポリエステル樹脂の相溶
性、軟化点、分子量、塗料の貯蔵安定性、塗膜の機械的
性能、耐候性等を考慮して決定すればよい。
【0032】本発明ではポリエステル樹脂(A)、
(B)の軟化点については、粉体塗料用として使用可能
な範囲であれば良く、用途、使用環境、塗料の保存条件
等により決定されるが、実用上環球式軟化点が80〜1
50℃のものが好ましい。
【0033】ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹
脂(B)の使用比は、本発明の目的とする機械的性能と
耐候性との両立の点から、重量比で(A)/(B)=9
5/5〜50/50が好ましく、85/15〜55/4
5が特に好ましい。
【0034】ポリエステル樹脂(A)、(B)の使用方
法としては、粉体塗料作成時に混合される以外に、あら
かじめポリエステル樹脂(A)、(B)を任意の重量比
で溶融混合して使用する事も出来る。
【0035】本発明の意とする所は、硬化形式の異な
る、好ましくは相溶性の低い2つのポリエステル樹脂を
用いて機械的性能と耐候性とを両立させようとするもの
で、機械的性能に優れるポリエステル樹脂(A)の硬化
剤(C)としては、可撓性に優れたイソシアネート化合
物を用いることが好ましく、また、耐候性に優れるポリ
エステル樹脂(B)の硬化剤(D)としては、耐候性の
良好なグリシジル基含有アクリル樹脂が好ましい。ポリ
エステル樹脂(A)、(B)の分子量は、本発明では特
に限定するものではなく、使用用途、要求性能、ポリエ
ステル樹脂(A)、(B)自体の硬度、官能基濃度等を
総合的に考慮して決定されるが、実用上数平均分子量1
500〜10000の範囲が好ましい。
【0036】次に硬化剤(C)について説明する。硬化
剤(C)は、ポリエステル樹脂(A)が官能基として有
する水酸基と反応可能な常温固形の硬化剤であれば良い
が、なかでもイソシアネート化合物が好ましく、粉体塗
料用のイソシアネート化合物として代表的なものを例示
すれば、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等のイ
ソシアネート化合物のヌレート化合物をε−カプロラク
タム、MEKオキシム等の種々のブロック剤でブロック
化せしめて得られるブロックイソシアネート化合物等が
あり、市販品としてはイソホロンジイソシアネートをε
−カプロラクタムでブロックした「VESTAGON
B−1530」(ヒュルス社製)が代表的である。ま
た、ブロック剤を有しておらず分子内にウレトジオン結
合を有する自己ブロックタイプのイソシアネート化合物
もあり、イソホロンジイソシアネートの自己ブロックタ
イプの「VESTAGON BF−1540」(ヒュル
ス社製)等も使用できる。
【0037】硬化剤(D)は、ポリエステル樹脂(B)
が官能基として有するカルボキシル基と反応可能な常温
固形の硬化剤であれば良いが、なかでもグリシジル基含
有アクリル共重合体が好ましく、例えば、グリシジルメ
タクリレート、グリシジルアクリレート、β−メチルグ
リシジルメタクリレート、β−メチルグリシジルアクリ
レートから選ばれる1種または2種以上のグリシジル基
含有モノマーを、スチレン、ビニルトルエン、メチルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチル
メタクリレート、n−ブチルアクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、酢酸ビニル、シクロヘキサンカル
ボン酸ビニル、ジブチルフマレート、ジエチルフマレー
ト、N−ジメチルアクリルアミド等の重合可能なモノマ
ーで共重合したもので、2−ドキシエチルメタクリレー
トの如き水酸基を有するモノマー、ジメチルアミノメタ
クリレートの如きアミノ基を有するモノマー、メタクリ
ル酸、アクリル酸の如きカルボキシル基を有するモノマ
ーも必要により併用してなるものが挙げられる。粉体塗
料用硬化剤として、「ファインディック A−229−
30」、「ファインディック A−261」「ファイン
デックA−262」(大日本インキ化学工業株式会社社
製)等が市販されている。
【0038】本発明の粉体塗料用組成物は、ポリエステ
ル樹脂(A)、(B)、硬化剤(C)、(D)の他に、
顔料、流動調整剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤等の通常用いられる塗料用添加剤を、必
要に応じて1種または2種以上加える事ができ、要求さ
れる塗膜外観、性能に応じた配合で粉体塗料を供する事
ができる。
【0039】ポリエステル樹脂(A)、(B)及び硬化
剤(C)、(D)を用いて粉体塗料を製造するには公知
公用の製造法が用いられるが、通常上記4成分に必要に
応じて顔料、各種添加剤を加えたものを、混合、分散し
た後、エクストゥルーダー、加熱ロール等の溶融混練機
で60〜120℃程度で充分溶融混合し、冷却後粉砕
し、粉体塗料とする方法がとられる。また塗装方法につ
いても通常使用されている静電吹き付け法、流動浸漬法
等が使用でき、これらの塗装法で塗装した後、140〜
210℃の乾燥炉で焼き付けて硬化塗膜を得る事ができ
る。
【0040】
【実施例】次に本発明を参考例、実施例、比較例によっ
て具体的に説明する。なお、本発明は決してこれらの例
示のみによって限定されるものではない。以下におい
て、部及び%は特に断りのない限り重量基準によるもの
である。
【0041】参考例1〔ポリエステル樹脂(A)の合
成〕 撹拌機、温度計、精留塔及び窒素ガス導入口を備えた反
応容器にネオペンチルグリコール388部(83モル
%)、エチレングリコール42部(15モル%)、トリ
メチロールプロパン12部(2モル%)、テレフタル酸
711部(100モル%)及びジ−n−ブチル錫オキサ
イド0.5部を仕込んで、窒素雰囲気中で撹拌を行いな
がら240℃まで5時間を要して昇温した。240℃で
脱水縮合反応を続行せしめて、水酸基価30.6mgK
OH/g、酸価2.5mgKOH/gなるポリエステル
樹脂を得た。環球法による軟化点は116℃。これを
(A−1)と称する。なお、原料のモル%は各々酸成
分、アルコール成分に対する割合である(以下、同
様)。
【0042】参考例2(同上) 参考例1と同様の装置にネオペンチルグリコール191
部(38モル%)、エチレングリコール171部(56
モル%)、グリセリン28部(6モル%)、テレフタル
酸777部(100モル%)及びジ−n−ブチル錫オキ
サイド0.5部を仕込み、参考例1と同様の操作を行
い、水酸基価45.2、酸価4.2、軟化点110℃の
ポリエステル樹脂を得た。これを(A−2)と称する。
【0043】参考例3〜5(同上) 表−1に記載されている原料を使用し、ジ−n−ブチル
錫オキサイドを触媒として参考例1と同量使用した以外
は参考例1と同様の操作を行い、各種の水酸基含有ポリ
エステル樹脂(A−3)〜(A−5)を得た。組成、樹
脂の恒数値を表−1に示す。
【0044】参考例6〔ポリエステル樹脂(B)の合
成〕 参考例1と同様の装置にネオペンチルグリコール434
部(100モル%)、無水トリメット酸16部(2モル
%)、イソフタル酸623部(88モル%)、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸66部(10モル%)及びジ−n−ブ
チル錫オキサイド0.5部仕込み、参考例1と同様の操
作を行い、酸価20.8mgKOH/g、酸基価4.3
mgKOH/g、軟化点119℃のポリエステル樹脂を
得た。これを(B−1)と称する。
【0045】参考例7〜9(同上) 表−2に記載の原料を使用し、ジ−n−ブチル錫オキサ
イドを触媒として参考例6と同量使用し、参考例6と同
様の操作を行い、各種のカルボキシル基を有するポリエ
ステル樹脂(B−2)〜(B−4)を得た。表−2に組
成、樹脂の恒数値を示す。
【0046】
【表1】表−1
【0047】表中、原料のモル%は各々酸成分、アルコ
ール成分に対する割合であり、原料、樹脂の恒数の記号
は以下の通りである(以下、同様)。 TPA :テレフタル酸 IPA :イソフタル酸 HHPA :ヘキサヒドロ無水フタル酸 AA :アジピン酸 NPG :ネオペンチルグリコール EG :エチレングリコール TMP :トリメチロールプロパン GLY :グリセリン TME :トリメチロールエタン OHV :水酸基価(mgKOH/g) An :酸価(mgKOH/g) Sp :軟化点(℃)
【0048】
【表2】表−2
【0049】表中、原料のモル%は各々酸成分、アルコ
ール成分に対する割合であり、新規な原料の記号は以下
の通りである。 TMA :無水トリメット酸 PtBIPA:パラターシャリーブチルイソフタル酸 1.6HD :1,6−ヘキサンジオール
【0050】参考例10〔比較用ポリエステル樹脂
(a)の合成〕 参考例1と同様の装置にネオペンチルグリコール191
部(38モル%)、エチレングリコール170部(58
モル%)、トリメチロールプロパン24部(4モル
%)、テレフタル酸782部(100モル%)およびジ
−n−ブチル錫オキサイド0.5部を仕込み、参考例1
と同様の操作を行い、酸価10.2、水酸基価25.
6、軟化点118℃の比較用ポリエステル樹脂を得た。
これを(a−1)と称する。
【0051】参考例11〜13 表−3に記載の原料を使用し、参考例1と同量のジ−n
−ブチル錫オキサイドを使用した以外は参考例1と同様
の操作を行い、各種水酸基、酸基を有する比較用ポリエ
ステル樹脂(a−2)〜(a−4)を得た。
【0052】
【表3】表−3
【0053】実施例1〜8および比較例1〜7 (ポリエステル樹脂の混合)参考例で1〜9で得られた
水酸基もしくはカルボキシル基を有するポリエステル樹
脂(A)、(B)をドライブレンドして、ポリエステル
樹脂の混合物(E−1)〜(E−9)を得た。
【0054】
【表4】表−4
【0055】(粉体塗料の製造)ポリエステル樹脂の混
合物(E−1)〜(E−9)または参考例10〜13で
得た比較用ポリエステル樹脂(a−1)〜(a−4)
と、水酸基と反応し得る硬化剤として「VESTAGO
N B−1530](ドイツ国ヒュルス社製のイソホロ
ンジイイソシアネートのε−カプロラクタムブロック
品)、「VESTAGON BF−1540」(ヒュル
ス社製のイソホロンジイソシアネートの自己ブロックタ
イプ品)と、カルボキシル基と反応しうる硬化剤として
「ファインディック A−261」、「ファインディッ
クA−262](大日本インキ化学社製のグリシジル基
含有アクリル樹脂)と、さらに「アクロナール 4F]
(ドイツ国BASF社製の流動調整剤)と、「タイペー
ク CR−90](石原産業社製の酸化チタン)と、ブ
ロックイソシアネートの反応触媒としてジーn−ブチル
錫ラウレートと、グリシジル基含有アクリル樹脂の反応
触媒としてトリフェニルフォスフィンと、脱泡剤として
ベンゾインとを、表−5、6に示す混合割合でブレンド
し、ヘンシェルミキサーで粉砕混合せしめた。
【0056】ついで、スイス国ブス社の1軸溶融混練機
を使用して、60〜90℃の温度で溶融混練せしめてか
ら、冷却し、微粉砕機(ホソカワミクロン社製のバンタ
ムミル)により、さらに粉砕を行い、140メッシュの
篩いを通過せしめる事によって、目的とする粉体塗料を
それぞれ得た。
【0057】しかるのち、これらの粉体塗料を静電塗装
機を用いて、厚さ0.8mmの燐酸亜鉛鋼板上に膜厚が
65±5μmとなるように塗装し、180℃、20分で
焼き付けを行い、硬化塗膜を得た。
【0058】以上のようにして得られた本発明の組成物
(実施例1〜8)及び本発明の比較用の組成物(比較例
1〜7)の硬化塗膜について諸性能の評価を行った。表
−7に実施例、表−8に比較例の硬化塗膜の評価結果を
示す。
【0059】
【表5】表−5
【0060】 VESTAGON B−1530 :NCO当量 280g/Eq VESTAGON BF−1540 :NCO当量 280g/Eq ファインディック A−261 :エポキシ当量 500g/Eq ファインディック A−262 :エポキシ当量 380g/Eq 水酸基価 53mgKOH/g
【0061】
【表6】表−6
【0062】
【表7】表−7−1
【0063】
【表8】表−7−2
【0064】
【表9】表−8−1
【0065】
【表10】表−8−2
【0066】なお、評価判定の要領は次の通りである。 光沢 :光沢計による60度鏡面反射率。 平滑性 :目視により◎(特に良好)、○(良)、△(普通)、×(不 良)、××(特に不良)の5段階で評価判定した。 耐衝撃性 :デュポン式衝撃試験器による評価判定。先端径が1/2イン チの半球で500gの荷重を持つ錘を落下させた時に塗膜に 割れ等の欠陥を生じない最大限の高さ(cm)で表示した。 この値が大きい程、塗膜の可撓性が良好である。 エリクセン値 :エリクセン試験器による評価判定。この値が大きい程可撓性 が良好である。 耐候性(SWOM):サンシャインウエザーオメーターを用いて1000時間後、 1500時間後の光沢保持率(GR)を算出した。
【0067】
【発明の効果】本発明に係わる粉体塗料用樹脂組成物
は、塗膜の物性と耐候性を両立でき、極めて実用価値の
高いものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月1日(2000.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 硬化剤(C)がイソシアネート化合物で
あり、硬化剤(D)がグリシジル基含有アクリル共重合
体である請求項1、2または3記載の粉体塗料用組成
物。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹
脂(B)の重量比(A)/(B)は、95/5〜50/
50が、特に85/15〜55/45が好ましい事、お
よび、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】硬化剤(C)としては、イソシアネート化
合物が好ましく、硬化剤(D)としては、グリシジル基
含有アクリル共重合体が好ましい事等をを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】4. 硬化剤(C)がイソシアネート化合
物であり、硬化剤(D)がグリシジル基含有アクリル共
重合体である請求項1、2または3記載の粉体塗料用組
成物、を提供するものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】以上、ポリエステル樹脂(A)、(B)に
使用される原料は、得られるポリエステル樹脂の軟化
点、分子量、塗料の貯蔵安定性、塗膜の機械的性能、耐
候性等を考慮して決定すればよい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】本発明の意とする所は、硬化形式の異なる
2つのポリエステル樹脂を用いて機械的性能と耐候性と
を両立させようとするもので、機械的性能に優れるポリ
エステル樹脂(A)の硬化剤(C)としては、可撓性に
優れたイソシアネート化合物を用いることが好ましく、
また、耐候性に優れるポリエステル樹脂(B)の硬化剤
(D)としては、耐候性の良好なグリシジル基含有アク
リル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂(A)、(B)
の分子量は、本発明では特に限定するものではなく、使
用用途、要求性能、ポリエステル樹脂(A)、(B)自
体の硬度、官能基濃度等を総合的に考慮して決定される
が、実用上数平均分子量1500〜10000の範囲が
好ましい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/06 C09D 175/06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸成分としてテレフタル酸を含有し、官
    能基として水酸基を有するポリエステル樹脂(A)と、
    酸性分としてイソフタル酸及び/またはアルキル置換イ
    ソフタル酸を含有し、官能基としてカルボキシル基を有
    するポリエステル樹脂(B)と、水酸基と反応可能な硬
    化剤(C)と、カルボキシル基と反応可能な硬化剤
    (D)とを含んでなることを特徴とする粉体塗料用組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂(A)が酸成分として
    テレフタル酸を50モル%以上含有し、水酸基価が10
    〜150(mgKOH/g)で、酸価が10(mgKO
    H/g)未満のポリエステル樹脂であり、かつ、ポリエ
    ステル樹脂(B)が酸成分としてイソフタル酸及び/ま
    たはアルキル置換イソフタル酸を50モル%以上含有
    し、酸価が5〜100(mgKOH/g)で、水酸基価
    が5(mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂であ
    り、しかも、ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹
    脂(B)の重量比(A)/(B)が95/5〜50/5
    0である請求項1記載の粉体塗料用組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂(A)が酸成分として
    テレフタル酸を70モル%以上含有し、水酸基価が10
    〜100(mgKOH/g)で、酸価が5(mgKOH
    /g)未満のポリエステル樹脂であり、かつ、ポリエス
    テル樹脂(B)が酸成分としてイソフタル酸及び/また
    はアルキル置換イソフタル酸を70モル%以上含有し、
    酸価が10〜70(mgKOH/g)で、水酸基価が5
    (mgKOH/g)未満のポリエステル樹脂であり、し
    かも、ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂
    (B)の重量比(A)/(B)が85/15〜55/4
    5である請求項1記載の粉体塗料用組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル樹脂(A)がアルコール成
    分としてエチレングリコールを含有するポリエステル樹
    脂であり、かつ、ポリエステル樹脂(B)がアルコール
    成分としてヘキサヒドロ(無水)含有するポリエステル
    樹脂である請求項1、2または3記載の粉体塗料用組成
    物。
  5. 【請求項5】 硬化剤(C)がイソシアネート化合物で
    あり、硬化剤(D)がグリシジル基含有アクリル共重合
    体である請求項1、2、3または4記載の粉体塗料用組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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