JP2001011303A - 難燃性ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
難燃性ポリアミド樹脂組成物Info
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- JP2001011303A JP2001011303A JP11184906A JP18490699A JP2001011303A JP 2001011303 A JP2001011303 A JP 2001011303A JP 11184906 A JP11184906 A JP 11184906A JP 18490699 A JP18490699 A JP 18490699A JP 2001011303 A JP2001011303 A JP 2001011303A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属接点を有する電気部品等に用いられる難
燃性ポリアミド樹脂組成物であって、該金属接点腐食の
少ない難燃性ポリアミド樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対
し、Ｍｇ、Ｚｎ、ＡｌまたはＳｉから選ばれた１種また
は２種以上の金属の酸化物で被覆された赤リン（Ｂ）
０．１〜１００重量部、及び無機充填材（Ｃ）０〜２０
０重量部を含有することを特徴とする難燃性ポリアミド
樹脂組成物。
燃性ポリアミド樹脂組成物であって、該金属接点腐食の
少ない難燃性ポリアミド樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対
し、Ｍｇ、Ｚｎ、ＡｌまたはＳｉから選ばれた１種また
は２種以上の金属の酸化物で被覆された赤リン（Ｂ）
０．１〜１００重量部、及び無機充填材（Ｃ）０〜２０
０重量部を含有することを特徴とする難燃性ポリアミド
樹脂組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属接点を有する
電気部品等に用いられる難燃性ポリアミド樹脂組成物に
関するものである。詳しくは、該金属接点腐食の少ない
難燃性ポリアミド樹脂組成物に関するものである。
電気部品等に用いられる難燃性ポリアミド樹脂組成物に
関するものである。詳しくは、該金属接点腐食の少ない
難燃性ポリアミド樹脂組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ポリアミド樹脂に赤リン及び無機充填材
を配合した組成物は、難燃性、耐トラッキング性および
機械的強度に優れた非ハロゲン系難燃材料として、電気
部品に用いられているが、電気部品が金属接点を有する
場合、赤リンから発生する腐食性ガスによって、接点金
属が腐食して導電性が低下するという問題があった。金
属腐食を防止する手段として、ポリアミド組成物に金属
化合物、好ましくは酸化第二銅を添加する方法（米国特
許第３８８３４７５号明細書）、酸化カドミウムを添加
する方法（フランス特許第２３６７１００号明細書）、
亜鉛化合物、好ましくは酸化亜鉛、硼酸亜鉛または硫化
亜鉛を添加する方法（特開平６−１４５５０４号公報）
等が知られているが、それらの方法では金属腐食を防止
する効果が不十分であった。
を配合した組成物は、難燃性、耐トラッキング性および
機械的強度に優れた非ハロゲン系難燃材料として、電気
部品に用いられているが、電気部品が金属接点を有する
場合、赤リンから発生する腐食性ガスによって、接点金
属が腐食して導電性が低下するという問題があった。金
属腐食を防止する手段として、ポリアミド組成物に金属
化合物、好ましくは酸化第二銅を添加する方法（米国特
許第３８８３４７５号明細書）、酸化カドミウムを添加
する方法（フランス特許第２３６７１００号明細書）、
亜鉛化合物、好ましくは酸化亜鉛、硼酸亜鉛または硫化
亜鉛を添加する方法（特開平６−１４５５０４号公報）
等が知られているが、それらの方法では金属腐食を防止
する効果が不十分であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は従来
より金属腐食性の少ない難燃性ポリアミド樹脂組成物を
提供しようとするものである。
より金属腐食性の少ない難燃性ポリアミド樹脂組成物を
提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
鋭意検討の結果、特定の化合物で被覆処理された赤リン
をポリアミドに配合した樹脂組成物を使用することによ
って、金属腐食性の少ない組成物が得られることを見い
だし、本発明に到達した。
鋭意検討の結果、特定の化合物で被覆処理された赤リン
をポリアミドに配合した樹脂組成物を使用することによ
って、金属腐食性の少ない組成物が得られることを見い
だし、本発明に到達した。
【０００５】すなわち、本発明の要旨は、ポリアミド樹
脂（Ａ）１００重量部に対し、Ｍｇ、Ｚｎ、Ａｌまたは
Ｓｉから選ばれた１種または２種以上の金属の酸化物で
被覆された赤リン（Ｂ）０．１〜１００重量部、及び無
機充填材（Ｃ）０〜２００重量部を含有することを特徴
とする難燃性ポリアミド樹脂組成物に存するものであ
る。
脂（Ａ）１００重量部に対し、Ｍｇ、Ｚｎ、Ａｌまたは
Ｓｉから選ばれた１種または２種以上の金属の酸化物で
被覆された赤リン（Ｂ）０．１〜１００重量部、及び無
機充填材（Ｃ）０〜２００重量部を含有することを特徴
とする難燃性ポリアミド樹脂組成物に存するものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明におけるポリアミド樹脂（Ａ）としては、３
員環以上のラクタム、重合可能なωーアミノ酸、また
は、二塩基酸とジアミンなどの重縮合によって得られる
ポリアミドを用いることができる。具体的には、εーカ
プロラクタム、アミノカプロン酸、エナントラクタム、
７ーアミノヘプタン酸、１１ーアミノウンデカン酸、９
ーアミノノナン酸、αーピロリドン、αーピペリドンな
どの重合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジ
アミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジ
アミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミンと、テ
レフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカン二塩基酸、グルタール酸などのジカルボン酸と
重縮合せしめて得られる重合体またはこれらの共重合
体、例えば、ナイロン４、６、７、８、１１、１２、
６．６、６．９、６．１０、６．１１、６．１２、６
Ｔ、６／６．６、６／１２、６／６Ｔ、６Ｉ／６Ｔ、Ｍ
ＸＤ６などが挙げられる。本発明におけるポリアミド樹
脂（Ａ）として、より好ましくは、ナイロン６、ナイロ
ン６６、共重合ナイロン６／６６、ＭＸＤ６ナイロンな
どが挙げられる。また本発明においては、上記のポリア
ミド樹脂の複数種を併用することもできる。本発明にお
けるポリアミド樹脂（Ａ）は、ある範囲内の重合度、す
なわち粘度を有するものが好ましい。好ましい相対粘度
は、ＪＩＳ Ｋ ６８１０に従って、９８％硫酸中濃度
１％、温度２５℃で測定した値で、２．０〜５．５、特
に好ましくは２．２〜４．５の範囲から選ばれる。相対
粘度が低いと、機械的性質が低下する。逆に高すぎる
と、成形性を損なうようになるので好ましくない。
る。本発明におけるポリアミド樹脂（Ａ）としては、３
員環以上のラクタム、重合可能なωーアミノ酸、また
は、二塩基酸とジアミンなどの重縮合によって得られる
ポリアミドを用いることができる。具体的には、εーカ
プロラクタム、アミノカプロン酸、エナントラクタム、
７ーアミノヘプタン酸、１１ーアミノウンデカン酸、９
ーアミノノナン酸、αーピロリドン、αーピペリドンな
どの重合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジ
アミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジ
アミン、メタキシリレンジアミンなどのジアミンと、テ
レフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカン二塩基酸、グルタール酸などのジカルボン酸と
重縮合せしめて得られる重合体またはこれらの共重合
体、例えば、ナイロン４、６、７、８、１１、１２、
６．６、６．９、６．１０、６．１１、６．１２、６
Ｔ、６／６．６、６／１２、６／６Ｔ、６Ｉ／６Ｔ、Ｍ
ＸＤ６などが挙げられる。本発明におけるポリアミド樹
脂（Ａ）として、より好ましくは、ナイロン６、ナイロ
ン６６、共重合ナイロン６／６６、ＭＸＤ６ナイロンな
どが挙げられる。また本発明においては、上記のポリア
ミド樹脂の複数種を併用することもできる。本発明にお
けるポリアミド樹脂（Ａ）は、ある範囲内の重合度、す
なわち粘度を有するものが好ましい。好ましい相対粘度
は、ＪＩＳ Ｋ ６８１０に従って、９８％硫酸中濃度
１％、温度２５℃で測定した値で、２．０〜５．５、特
に好ましくは２．２〜４．５の範囲から選ばれる。相対
粘度が低いと、機械的性質が低下する。逆に高すぎる
と、成形性を損なうようになるので好ましくない。
【０００７】本発明で使用される赤リン（Ｂ）は、金属
酸化物によって被覆処理を施されたものであり、好まし
くはその形状が微粒子状の赤リンである。金属酸化物に
よる被覆処理は、微細赤リンを懸濁させたアルカリ性水
溶液中で、ｐＨ調整によって、赤リン粒子の表面に析出
させ、乾燥させる等、当該業者に周知の方法によって行
なわれる。このような製造法により製造された金属酸化
物被覆赤リン（Ｂ）は、一般的には金属酸化物、金属水
酸化物、又は金属水酸化物同士の結合による縮合体など
の形態を取っており、これらはいずれも無定型である。
これらをそのまま使用してもよいが、各々所定の温度に
加熱して、定型の金属酸化物としたものを使用するのが
良い。本発明で使用する金属酸化物被覆赤リンを製造す
るのに用いるのに適した赤リンとしては、製造後、未処
理のものでも良いが、酸化マグネシウムを添加して安定
化した赤リン又は黒リン等の黄リン以外のリン同素体を
混合したものでも良く、微粉末状であるのが好ましく、
特に９５重量％以上が２００メッシュの篩を通過するも
のが好ましい。金属酸化物としては、Ｍｇ、Ｚｎ、Ａｌ
またはＳｉから選ばれた１種又は２種以上の金属の酸化
物であり、特に酸化マグネシウムが好ましい。該金属酸
化物の被覆量は赤リンに対して少なくとも３〜４０重量
％、好ましくは５〜２０重量％である。３重量％以下で
は赤リンを安定化するのに不十分なことがあり、上限は
特に制限は無いが、経済性及び本発明の樹脂組成物中の
赤リンの使用量の制限から自ずと上限は決まってくる。
本発明では、ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対
し、該特定の金属酸化物で被覆された赤リン（Ｂ）を
０．１〜１００重量部の割合で使用するが、好ましくは
０．５〜２５重量部、より好ましくは１〜１５重量部の
範囲である。
酸化物によって被覆処理を施されたものであり、好まし
くはその形状が微粒子状の赤リンである。金属酸化物に
よる被覆処理は、微細赤リンを懸濁させたアルカリ性水
溶液中で、ｐＨ調整によって、赤リン粒子の表面に析出
させ、乾燥させる等、当該業者に周知の方法によって行
なわれる。このような製造法により製造された金属酸化
物被覆赤リン（Ｂ）は、一般的には金属酸化物、金属水
酸化物、又は金属水酸化物同士の結合による縮合体など
の形態を取っており、これらはいずれも無定型である。
これらをそのまま使用してもよいが、各々所定の温度に
加熱して、定型の金属酸化物としたものを使用するのが
良い。本発明で使用する金属酸化物被覆赤リンを製造す
るのに用いるのに適した赤リンとしては、製造後、未処
理のものでも良いが、酸化マグネシウムを添加して安定
化した赤リン又は黒リン等の黄リン以外のリン同素体を
混合したものでも良く、微粉末状であるのが好ましく、
特に９５重量％以上が２００メッシュの篩を通過するも
のが好ましい。金属酸化物としては、Ｍｇ、Ｚｎ、Ａｌ
またはＳｉから選ばれた１種又は２種以上の金属の酸化
物であり、特に酸化マグネシウムが好ましい。該金属酸
化物の被覆量は赤リンに対して少なくとも３〜４０重量
％、好ましくは５〜２０重量％である。３重量％以下で
は赤リンを安定化するのに不十分なことがあり、上限は
特に制限は無いが、経済性及び本発明の樹脂組成物中の
赤リンの使用量の制限から自ずと上限は決まってくる。
本発明では、ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対
し、該特定の金属酸化物で被覆された赤リン（Ｂ）を
０．１〜１００重量部の割合で使用するが、好ましくは
０．５〜２５重量部、より好ましくは１〜１５重量部の
範囲である。
【０００８】本発明で使用される無機充填材（Ｃ）とし
ては、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、タ
ルク、シリカ、マイカ、カオリン、ウォラストナイト、
炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウム
ウィスカー等が挙げられ、これらを単独あるいは混合し
て用いても良いが、なかでもガラス繊維が好ましい。本
発明で使用するのに好適なガラス繊維は、通常熱可塑性
樹脂に使用されるものであればとくに限定されないが、
Ｅガラス（無アルカリガラス）から作られるチョップド
ストランドが好ましい。繊維径は１〜２０μｍ、好まし
くは５〜１５μｍである。また、ガラス繊維はポリアミ
ドとの接着向上のためシランカップリング剤などで表面
処理されていることが好ましい。該無機充填材（Ｃ）の
配合量は、ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対し、
無機充填材（Ｃ）０〜３００重量部、好ましくは５０〜
２５０重量部である。配合量が多すぎると成形性や外観
が損なわれる。配合量が少ないと材料母材強度が小さく
なるので好ましくない。
ては、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、タ
ルク、シリカ、マイカ、カオリン、ウォラストナイト、
炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウム
ウィスカー等が挙げられ、これらを単独あるいは混合し
て用いても良いが、なかでもガラス繊維が好ましい。本
発明で使用するのに好適なガラス繊維は、通常熱可塑性
樹脂に使用されるものであればとくに限定されないが、
Ｅガラス（無アルカリガラス）から作られるチョップド
ストランドが好ましい。繊維径は１〜２０μｍ、好まし
くは５〜１５μｍである。また、ガラス繊維はポリアミ
ドとの接着向上のためシランカップリング剤などで表面
処理されていることが好ましい。該無機充填材（Ｃ）の
配合量は、ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対し、
無機充填材（Ｃ）０〜３００重量部、好ましくは５０〜
２５０重量部である。配合量が多すぎると成形性や外観
が損なわれる。配合量が少ないと材料母材強度が小さく
なるので好ましくない。
【０００９】本発明の樹脂組成物中には、本発明の効果
を損なわない範囲において、水酸化マグネシウム、硼酸
亜鉛、トリアジン化合物、ポリリン酸塩等の赤リン以外
のリン系難燃剤、フッ素化合物などの難燃剤、エラスト
マーなどの衝撃性改良材、熱安定剤、離型剤、カーボン
ブラックなどの着色剤等の公知の添加剤を配合しても良
い。これらの配合は、樹脂の重合から成形までの任意の
段階で実施されるが、押出機を用いて溶融混練するのが
好ましい。
を損なわない範囲において、水酸化マグネシウム、硼酸
亜鉛、トリアジン化合物、ポリリン酸塩等の赤リン以外
のリン系難燃剤、フッ素化合物などの難燃剤、エラスト
マーなどの衝撃性改良材、熱安定剤、離型剤、カーボン
ブラックなどの着色剤等の公知の添加剤を配合しても良
い。これらの配合は、樹脂の重合から成形までの任意の
段階で実施されるが、押出機を用いて溶融混練するのが
好ましい。
【００１０】
【実施例および比較例】以下、本発明を実施例に基づい
て説明するが、これら実施例により本発明は何ら制限さ
れるものではない。なお、以下の実施例及び比較例中の
機械的物性、燃焼性、金属腐食性の評価は次の方法に従
って行った。 （ａ）曲げ強度・曲げ弾性率：ＡＳＴＭ−Ｄ７９０に準
拠して行なった。 （ｂ）燃焼性（グローワイヤ発火性試験）：ＩＥＣ６９
５−２−１に準拠して行なった。（厚み2mm） （ｃ）金属腐食性：引張試験片（ＡＳＴＭ１号ダンベ
ル）に銀板を乗せ、アルミホイルで厳重に包み、熱風オ
ーブン中で１４０℃で３００時間熱処理後に取り出し、
銀板の腐食状況を目視観察した。また、実施例及び比較
例において用いた原料は次の通りである。
て説明するが、これら実施例により本発明は何ら制限さ
れるものではない。なお、以下の実施例及び比較例中の
機械的物性、燃焼性、金属腐食性の評価は次の方法に従
って行った。 （ａ）曲げ強度・曲げ弾性率：ＡＳＴＭ−Ｄ７９０に準
拠して行なった。 （ｂ）燃焼性（グローワイヤ発火性試験）：ＩＥＣ６９
５−２−１に準拠して行なった。（厚み2mm） （ｃ）金属腐食性：引張試験片（ＡＳＴＭ１号ダンベ
ル）に銀板を乗せ、アルミホイルで厳重に包み、熱風オ
ーブン中で１４０℃で３００時間熱処理後に取り出し、
銀板の腐食状況を目視観察した。また、実施例及び比較
例において用いた原料は次の通りである。
【００１１】（１）ポリアミド６樹脂：三菱エンジニア
リングプラスチックス（株）製品、グレード名ノバミッ
ド１０１０Ｊ、相対粘度２．５。 （２）ガラス繊維：日本電気硝子社製品、商品名Ｔ−２
８３。 （３）酸化チタンで被覆した赤リン：日本化学工業社製
品、商品名ヒシガードＴＰ１０ （４）酸化マグネシウムを赤リンに１０ｗｔ％の割合で
被覆したもの （５）酸化亜鉛を赤リンに１０ｗｔ％の割合で被覆した
もの （６）アルミナを赤リンに１０ｗｔ％の割合で被覆した
もの （７）二酸化ケイ素を赤リンに１０ｗｔ％の割合で被覆
したもの なお、上記（４）〜（７）は、公知の方法により製造さ
れたものである。下記表１に示す配合量で、ポリアミド
樹脂、赤リン、無機充填材をブレンド後、日本製鋼所社
（株）製品のＴＥＸ３０ＨＣＴ型２軸押出機を用い、２
８０℃の設定温度で溶融混合してポリアミド樹脂組成物
のペレットを得た。このペレットを各々の成形品に応じ
て射出成形して、機械的物性（曲げ強度、曲げ弾性
率）、燃焼性、金属腐食性の評価を行なった。この評価
結果を表１に示す。
リングプラスチックス（株）製品、グレード名ノバミッ
ド１０１０Ｊ、相対粘度２．５。 （２）ガラス繊維：日本電気硝子社製品、商品名Ｔ−２
８３。 （３）酸化チタンで被覆した赤リン：日本化学工業社製
品、商品名ヒシガードＴＰ１０ （４）酸化マグネシウムを赤リンに１０ｗｔ％の割合で
被覆したもの （５）酸化亜鉛を赤リンに１０ｗｔ％の割合で被覆した
もの （６）アルミナを赤リンに１０ｗｔ％の割合で被覆した
もの （７）二酸化ケイ素を赤リンに１０ｗｔ％の割合で被覆
したもの なお、上記（４）〜（７）は、公知の方法により製造さ
れたものである。下記表１に示す配合量で、ポリアミド
樹脂、赤リン、無機充填材をブレンド後、日本製鋼所社
（株）製品のＴＥＸ３０ＨＣＴ型２軸押出機を用い、２
８０℃の設定温度で溶融混合してポリアミド樹脂組成物
のペレットを得た。このペレットを各々の成形品に応じ
て射出成形して、機械的物性（曲げ強度、曲げ弾性
率）、燃焼性、金属腐食性の評価を行なった。この評価
結果を表１に示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【発明の効果】本発明の難燃性ポリアミド樹脂組成物
は、難燃性と機械的強度に優れ、かつ金属接点腐食性が
少ないため、ブレーカー、スイッチ、電磁開閉器等、金
属接点を有する電気部品の用途に好適である。
は、難燃性と機械的強度に優れ、かつ金属接点腐食性が
少ないため、ブレーカー、スイッチ、電磁開閉器等、金
属接点を有する電気部品の用途に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 一 神奈川県平塚市東八幡５丁目６番２号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 鈴木 政己 神奈川県平塚市東八幡５丁目６番２号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Ｆターム(参考） 4J002 CL011 CL031 CL051 DA056 DE107 DE137 DE187 DE237 DG047 DJ007 DJ017 DJ037 DJ047 DJ057 DK007 DL007 FA047 FB076 FD017 FD136 GQ00
Claims (1)
- 【請求項１】 ポリアミド樹脂（Ａ）１００重量部に対
し、Ｍｇ、Ｚｎ、ＡｌまたはＳｉから選ばれた１種また
は２種以上の金属の酸化物で被覆された赤リン（Ｂ）
０．１〜１００重量部、及び無機充填材（Ｃ）０〜２０
０重量部を含有することを特徴とする難燃性ポリアミド
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11184906A JP2001011303A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11184906A JP2001011303A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001011303A true JP2001011303A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16161410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11184906A Pending JP2001011303A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 難燃性ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001011303A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107841136A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-03-27 | 宁波海雨新材料科技有限公司 | 一种阻燃玻纤增强pa66材料及其制备方法和应用 |
| WO2022110666A1 (zh) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 金发科技股份有限公司 | 一种红磷阻燃聚酰胺组合物及其制备方法和应用 |
-
1999
- 1999-06-30 JP JP11184906A patent/JP2001011303A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107841136A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-03-27 | 宁波海雨新材料科技有限公司 | 一种阻燃玻纤增强pa66材料及其制备方法和应用 |
| CN107841136B (zh) * | 2017-11-29 | 2019-11-29 | 宁波海雨新材料科技有限公司 | 一种阻燃玻纤增强pa66材料及其制备方法和应用 |
| WO2022110666A1 (zh) * | 2020-11-25 | 2022-06-02 | 金发科技股份有限公司 | 一种红磷阻燃聚酰胺组合物及其制备方法和应用 |
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