JP2001011253A - ポリオレフィン樹脂系成形材料 - Google Patents
ポリオレフィン樹脂系成形材料Info
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- JP2001011253A JP2001011253A JP18019999A JP18019999A JP2001011253A JP 2001011253 A JP2001011253 A JP 2001011253A JP 18019999 A JP18019999 A JP 18019999A JP 18019999 A JP18019999 A JP 18019999A JP 2001011253 A JP2001011253 A JP 2001011253A
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- Japan
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- polyolefin resin
- molding material
- ammonium polyphosphate
- higher alcohol
- melamine cyanurate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 難燃性が高く、光による変色が少なく、燃焼
時のハロゲン化ガスの発生が少ない成形品を形成するこ
とができるポリオレフィン樹脂系成形材料を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アン
モニウムと、メラミンシアヌレートと、高級アルコール
と、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とを含有す
る。
時のハロゲン化ガスの発生が少ない成形品を形成するこ
とができるポリオレフィン樹脂系成形材料を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アン
モニウムと、メラミンシアヌレートと、高級アルコール
と、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とを含有す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品用成形品
や自動車用成形部品の製造に用いられ、ポリオレフィン
樹脂を主成分とするポリオレフィン樹脂系成形材料に関
するものである。
や自動車用成形部品の製造に用いられ、ポリオレフィン
樹脂を主成分とするポリオレフィン樹脂系成形材料に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱可塑性樹脂であるポリオレ
フィン樹脂を主成分とする難燃性に優れたポリオレフィ
ン樹脂系成形材料が提案されている。これら難燃性を有
するポリオレフィン樹脂系成形材料はフィラーを含有し
ていない(ノンフィラーの)未強化グレードの品種で実
現されているが、無機フィラーを含有する強化タイプの
品種では、無機フィラーがろうそくの芯のような働きを
するために難燃化は難しいとされている。
フィン樹脂を主成分とする難燃性に優れたポリオレフィ
ン樹脂系成形材料が提案されている。これら難燃性を有
するポリオレフィン樹脂系成形材料はフィラーを含有し
ていない(ノンフィラーの)未強化グレードの品種で実
現されているが、無機フィラーを含有する強化タイプの
品種では、無機フィラーがろうそくの芯のような働きを
するために難燃化は難しいとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、成形品の
IEC規格(国際電気標準会議で制定される規格)への
適合化が進むに伴って成形品の難燃化が重視されてきて
おり、このために上記のような無機フィラーを含有する
ポリオレフィン樹脂系成形材料(特に電子部品や自動車
部品に使用するポリオレフィン樹脂系成形材料)につい
ても、V−2以上の難燃性(UL燃焼性能レベルで30
秒以内で自己消火する)が要求されるようになっている
が、従来からある無機フィラーを含有するポリオレフィ
ン樹脂系成形材料では難燃性が低いという問題があっ
た。また光による変色の少ないポリオレフィン樹脂系成
形材料や燃焼時にハロゲン化ガスの発生が少ないポリオ
レフィン樹脂系成形材料の要求も増加している。
IEC規格(国際電気標準会議で制定される規格)への
適合化が進むに伴って成形品の難燃化が重視されてきて
おり、このために上記のような無機フィラーを含有する
ポリオレフィン樹脂系成形材料(特に電子部品や自動車
部品に使用するポリオレフィン樹脂系成形材料)につい
ても、V−2以上の難燃性(UL燃焼性能レベルで30
秒以内で自己消火する)が要求されるようになっている
が、従来からある無機フィラーを含有するポリオレフィ
ン樹脂系成形材料では難燃性が低いという問題があっ
た。また光による変色の少ないポリオレフィン樹脂系成
形材料や燃焼時にハロゲン化ガスの発生が少ないポリオ
レフィン樹脂系成形材料の要求も増加している。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、難燃性が高く、光による変色が少なく、燃焼時の
ハロゲン化ガスの発生が少ない成形品を形成することが
できるポリオレフィン樹脂系成形材料を提供することを
目的とするものである。
あり、難燃性が高く、光による変色が少なく、燃焼時の
ハロゲン化ガスの発生が少ない成形品を形成することが
できるポリオレフィン樹脂系成形材料を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ポリオレフィン樹脂系成形材料は、ポリオレフィン樹脂
と、ポリリン酸アンモニウムと、メラミンシアヌレート
と、高級アルコールと、ベンゾトリアゾール系の紫外線
吸収剤とを含有して成ることを特徴とするものである。
ポリオレフィン樹脂系成形材料は、ポリオレフィン樹脂
と、ポリリン酸アンモニウムと、メラミンシアヌレート
と、高級アルコールと、ベンゾトリアゾール系の紫外線
吸収剤とを含有して成ることを特徴とするものである。
【0006】また本発明の請求項2に係るポリオレフィ
ン樹脂系成形材料は、請求項1の構成に加えて、ポリオ
レフィン樹脂に対して、ポリリン酸アンモニウムとメラ
ミンシアヌレートと高級アルコールの合計量が5〜10
0重量%であることを特徴とするものである。
ン樹脂系成形材料は、請求項1の構成に加えて、ポリオ
レフィン樹脂に対して、ポリリン酸アンモニウムとメラ
ミンシアヌレートと高級アルコールの合計量が5〜10
0重量%であることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項3に係るポリオレフィ
ン樹脂系成形材料は、請求項1又は2の構成に加えて、
ポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモニウムとメラミ
ンシアヌレートと高級アルコールの合計量に対して、5
〜100重量%の水酸化マグネシウムを含有して成るこ
とを特徴とするものである。
ン樹脂系成形材料は、請求項1又は2の構成に加えて、
ポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモニウムとメラミ
ンシアヌレートと高級アルコールの合計量に対して、5
〜100重量%の水酸化マグネシウムを含有して成るこ
とを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項4に係るポリオレフィ
ン樹脂系成形材料は、請求項1乃至3のいずれかの構成
に加えて、ポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモニウ
ムとメラミンシアヌレートと高級アルコールの合計量に
対して、5〜100重量%の水酸化アルミニウムを含有
して成ることを特徴とするものである。
ン樹脂系成形材料は、請求項1乃至3のいずれかの構成
に加えて、ポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモニウ
ムとメラミンシアヌレートと高級アルコールの合計量に
対して、5〜100重量%の水酸化アルミニウムを含有
して成ることを特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項5に係るポリオレフィ
ン樹脂系成形材料は、請求項1乃至4のいずれかの構成
に加えて、水酸化マグネシウムの平均粒径が0.1〜
2.0μmであることを特徴とするものである。
ン樹脂系成形材料は、請求項1乃至4のいずれかの構成
に加えて、水酸化マグネシウムの平均粒径が0.1〜
2.0μmであることを特徴とするものである。
【0010】また本発明の請求項6に係るポリオレフィ
ン樹脂系成形材料は、請求項1乃至5のいずれかの構成
に加えて、水酸化アルミニウムの平均粒径が0.1〜
2.0μmであることを特徴とするものである。
ン樹脂系成形材料は、請求項1乃至5のいずれかの構成
に加えて、水酸化アルミニウムの平均粒径が0.1〜
2.0μmであることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0012】本発明は、ポリオレフィン樹脂を主成分と
し、成形品の難燃化を図る難燃剤としてポリリン酸アン
モニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコールとを
含有し、さらに、成形品の強度を高くするための無機フ
ィラーとして水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウム
とを含有し、加えて、成形品の耐光性を高くするための
変色防止剤としてベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤
を含有するものである。
し、成形品の難燃化を図る難燃剤としてポリリン酸アン
モニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコールとを
含有し、さらに、成形品の強度を高くするための無機フ
ィラーとして水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウム
とを含有し、加えて、成形品の耐光性を高くするための
変色防止剤としてベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤
を含有するものである。
【0013】ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレ
ン樹脂やポリプロピレン樹脂などのオレフィン重合体を
用いることができる。ポリリン酸アンモニウムは一般式
が(NH4)n+2PnO3n+1(nは2より大きい)で示さ
れるものであって、例えば、ポリリン酸にアンモニアを
反応させて得られるものを用いることができる。メラミ
ンシアヌレートは一般式が(C6H9N9O3)nで示され
るものであって、メラミンとシアヌル酸及び/又はイソ
シアヌル酸の付加化合物(固体状態で水素結合状態)で
あり、例えば、メラミン水溶液とシアヌル酸及び/又は
イソシアヌル酸水溶液を混合して得られる沈殿物を用い
ることができる。高級アルコールとしてはペンタエリス
リトールなど、炭素数が9〜15のものを用いることが
できる。
ン樹脂やポリプロピレン樹脂などのオレフィン重合体を
用いることができる。ポリリン酸アンモニウムは一般式
が(NH4)n+2PnO3n+1(nは2より大きい)で示さ
れるものであって、例えば、ポリリン酸にアンモニアを
反応させて得られるものを用いることができる。メラミ
ンシアヌレートは一般式が(C6H9N9O3)nで示され
るものであって、メラミンとシアヌル酸及び/又はイソ
シアヌル酸の付加化合物(固体状態で水素結合状態)で
あり、例えば、メラミン水溶液とシアヌル酸及び/又は
イソシアヌル酸水溶液を混合して得られる沈殿物を用い
ることができる。高級アルコールとしてはペンタエリス
リトールなど、炭素数が9〜15のものを用いることが
できる。
【0014】上記のポリリン酸アンモニウムとメラミン
シアヌレートと高級アルコールの混合物を難燃剤として
用いるが、これらの混合比率は重量比で、ポリリン酸ア
ンモニウム:メラミンシアヌレート:高級アルコール=
70:15:15〜50:25:25に設定するのが好
ましい。この範囲を逸脱すると、成形品の難燃性が低下
する恐れがあり、特に、ポリリン酸アンモニウムが難燃
剤の全量の50重量%より下回ると、成形品の難燃性が
著しく低下する恐れがある。また、難燃剤の配合量はポ
リオレフィン樹脂の100重量部に対して5〜100重
量部に設定するのが好ましい。難燃剤の配合量がポリオ
レフィン樹脂の100重量部に対して5重量部未満であ
れば、成形品の難燃性を充分に得ることができなくなる
恐れがあり、難燃剤の配合量がポリオレフィン樹脂の1
00重量部に対して100重量部を超えると、成形時の
焼けやガスが多くなる恐れがある。
シアヌレートと高級アルコールの混合物を難燃剤として
用いるが、これらの混合比率は重量比で、ポリリン酸ア
ンモニウム:メラミンシアヌレート:高級アルコール=
70:15:15〜50:25:25に設定するのが好
ましい。この範囲を逸脱すると、成形品の難燃性が低下
する恐れがあり、特に、ポリリン酸アンモニウムが難燃
剤の全量の50重量%より下回ると、成形品の難燃性が
著しく低下する恐れがある。また、難燃剤の配合量はポ
リオレフィン樹脂の100重量部に対して5〜100重
量部に設定するのが好ましい。難燃剤の配合量がポリオ
レフィン樹脂の100重量部に対して5重量部未満であ
れば、成形品の難燃性を充分に得ることができなくなる
恐れがあり、難燃剤の配合量がポリオレフィン樹脂の1
00重量部に対して100重量部を超えると、成形時の
焼けやガスが多くなる恐れがある。
【0015】ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とし
ては、具体的には、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・
tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−
メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・tert−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・tert−アミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール
などを用いることができる。
ては、具体的には、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・
tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−
メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・tert−ブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・tert−アミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール
などを用いることができる。
【0016】このベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤
の配合量は、樹脂成分であるポリオレフィン樹脂と難燃
剤の合計量に対して0.1〜0.8重量%に設定するの
が好ましい。ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の配
合量が、ポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量に対して
0.1重量%未満であれば、光を吸収する効果が小さく
なって成形品の耐光性を充分に得ることができなくなる
恐れがあり、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の配
合量が、ポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量に対して
0.8重量%を超えても、成形品の耐光性は大きく向上
せず、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が無駄にな
って経済的に不利となる恐れがある。尚、ヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤をベンゾトリアゾール系の紫外線
吸収剤と併用することによって、成形品の耐光性をより
向上させることができる。
の配合量は、樹脂成分であるポリオレフィン樹脂と難燃
剤の合計量に対して0.1〜0.8重量%に設定するの
が好ましい。ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の配
合量が、ポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量に対して
0.1重量%未満であれば、光を吸収する効果が小さく
なって成形品の耐光性を充分に得ることができなくなる
恐れがあり、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤の配
合量が、ポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量に対して
0.8重量%を超えても、成形品の耐光性は大きく向上
せず、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が無駄にな
って経済的に不利となる恐れがある。尚、ヒンダードフ
ェノール系酸化防止剤をベンゾトリアゾール系の紫外線
吸収剤と併用することによって、成形品の耐光性をより
向上させることができる。
【0017】無機フィラーとして用いられる水酸化マグ
ネシウムの配合量は、樹脂成分であるポリオレフィン樹
脂と難燃剤の合計100重量部に対して5〜100重量
部に設定するのが好ましい。水酸化マグネシウムの配合
量がポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の5重量%未
満であれば、成形品の難燃性や高い曲げ強度や高い引っ
張り強度(すなわち高い剛性)を充分に得ることができ
なくなる恐れがあり、水酸化マグネシウムの配合量がポ
リオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の100重量%を超
えると、成形材料が流れにくくなってペレット化や成形
品への成形性が低下する恐れがある。
ネシウムの配合量は、樹脂成分であるポリオレフィン樹
脂と難燃剤の合計100重量部に対して5〜100重量
部に設定するのが好ましい。水酸化マグネシウムの配合
量がポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の5重量%未
満であれば、成形品の難燃性や高い曲げ強度や高い引っ
張り強度(すなわち高い剛性)を充分に得ることができ
なくなる恐れがあり、水酸化マグネシウムの配合量がポ
リオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の100重量%を超
えると、成形材料が流れにくくなってペレット化や成形
品への成形性が低下する恐れがある。
【0018】また水酸化マグネシウムの平均粒径は0.
1〜2.0μmであることが好ましい。水酸化マグネシ
ウムの平均粒径が0.1μm未満であれば、混練時に凝
集が生じて成形材料中で均一に分散させにくくなって、
成形品を均質に硬化させることができなくなる恐れがあ
り、水酸化マグネシウムの平均粒径が2.0μmを超え
ると、混練時に混練機との摩擦によって生じる熱で成形
材料に脱水反応が起こり、成形品の曲げ強度や引っ張り
強度が低下する恐れがある。
1〜2.0μmであることが好ましい。水酸化マグネシ
ウムの平均粒径が0.1μm未満であれば、混練時に凝
集が生じて成形材料中で均一に分散させにくくなって、
成形品を均質に硬化させることができなくなる恐れがあ
り、水酸化マグネシウムの平均粒径が2.0μmを超え
ると、混練時に混練機との摩擦によって生じる熱で成形
材料に脱水反応が起こり、成形品の曲げ強度や引っ張り
強度が低下する恐れがある。
【0019】無機フィラーとして用いられる水酸化アル
ミニウムの配合量は、樹脂成分であるポリオレフィン樹
脂と難燃剤の合計100重量部に対して5〜100重量
部に設定するのが好ましい。水酸化アルミニウムの配合
量がポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の5重量%未
満であれば、成形品の難燃性や高い曲げ強度や高い引っ
張り強度(すなわち高い剛性)を充分に得ることができ
なくなる恐れがあり、水酸化アルミニウムの配合量がポ
リオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の100重量%を超
えると、成形材料の流れにくくなってペレット化や成形
品への成形性が低下する恐れがある。
ミニウムの配合量は、樹脂成分であるポリオレフィン樹
脂と難燃剤の合計100重量部に対して5〜100重量
部に設定するのが好ましい。水酸化アルミニウムの配合
量がポリオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の5重量%未
満であれば、成形品の難燃性や高い曲げ強度や高い引っ
張り強度(すなわち高い剛性)を充分に得ることができ
なくなる恐れがあり、水酸化アルミニウムの配合量がポ
リオレフィン樹脂と難燃剤の合計量の100重量%を超
えると、成形材料の流れにくくなってペレット化や成形
品への成形性が低下する恐れがある。
【0020】また水酸化アルミニウムの平均粒径は0.
1〜2.0μmであることが好ましい。水酸化アルミニ
ウムの平均粒径が0.1μm未満であれば、混練時に凝
集が生じて成形材料中で均一に分散させにくくなって、
成形品を均質に硬化させることができなくなる恐れがあ
り、水酸化アルミニウムの平均粒径が2.0μmを超え
ると、混練時に混練機との摩擦によって生じる熱で成形
材料に脱水反応が起こり、成形品の曲げ強度や引っ張り
強度が低下する恐れがある。
1〜2.0μmであることが好ましい。水酸化アルミニ
ウムの平均粒径が0.1μm未満であれば、混練時に凝
集が生じて成形材料中で均一に分散させにくくなって、
成形品を均質に硬化させることができなくなる恐れがあ
り、水酸化アルミニウムの平均粒径が2.0μmを超え
ると、混練時に混練機との摩擦によって生じる熱で成形
材料に脱水反応が起こり、成形品の曲げ強度や引っ張り
強度が低下する恐れがある。
【0021】そして本発明のポリオレフィン樹脂系成形
材料は、上記のポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモ
ニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコールと水酸
化マグネシウムと水酸化アルミニウムとベンゾトリアゾ
ール系の紫外線吸収剤、及び離型剤(カルナバワック
ス、ステアリン酸及びその塩、モンタン酸及びその塩、
カルボキシル基含有ポリオレフィンなど)や顔料等のそ
の他の材料とを配合し、ミキサーやブレンダー等で均一
になるまで(例えば、時間20〜40分)混合した後、
二軸押し出し混練機等で加熱・混練(例えば、温度18
0〜230℃、時間0.5〜1分)して調製することが
できる。また、この後水冷却により固化し、これを切断
することによってペレット状にすることも可能である。
そしてこのポリオレフィン樹脂系成形材料を射出成形や
押し出し成形などの方法で成形品に成形することができ
る。成形条件は従来と同様に設定することができるが、
例えば、射出成形の場合は、温度180〜230℃、圧
力800〜1300kgf/cm2、時間30秒〜1分
(成形サイクル)に設定することができる。
材料は、上記のポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモ
ニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコールと水酸
化マグネシウムと水酸化アルミニウムとベンゾトリアゾ
ール系の紫外線吸収剤、及び離型剤(カルナバワック
ス、ステアリン酸及びその塩、モンタン酸及びその塩、
カルボキシル基含有ポリオレフィンなど)や顔料等のそ
の他の材料とを配合し、ミキサーやブレンダー等で均一
になるまで(例えば、時間20〜40分)混合した後、
二軸押し出し混練機等で加熱・混練(例えば、温度18
0〜230℃、時間0.5〜1分)して調製することが
できる。また、この後水冷却により固化し、これを切断
することによってペレット状にすることも可能である。
そしてこのポリオレフィン樹脂系成形材料を射出成形や
押し出し成形などの方法で成形品に成形することができ
る。成形条件は従来と同様に設定することができるが、
例えば、射出成形の場合は、温度180〜230℃、圧
力800〜1300kgf/cm2、時間30秒〜1分
(成形サイクル)に設定することができる。
【0022】上記のポリオレフィン樹脂系成形材料で
は、ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アンモニウムと
メラミンシアヌレートと高級アルコールと、水酸化アル
ミニウムと水酸化マグネシウムを含有するので、難燃性
が高く、曲げ強度及び引っ張り強度が高く、燃焼時の発
煙が少ない成形品を形成することができるものである。
また、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を含有する
ので、耐光性の高い成形品を形成することができるもの
である。しかも、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニ
ウムを併用するので、吸熱ピークが二点(250℃と3
90℃)となり、難燃化しやすくなるのである。
は、ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アンモニウムと
メラミンシアヌレートと高級アルコールと、水酸化アル
ミニウムと水酸化マグネシウムを含有するので、難燃性
が高く、曲げ強度及び引っ張り強度が高く、燃焼時の発
煙が少ない成形品を形成することができるものである。
また、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を含有する
ので、耐光性の高い成形品を形成することができるもの
である。しかも、水酸化マグネシウムと水酸化アルミニ
ウムを併用するので、吸熱ピークが二点(250℃と3
90℃)となり、難燃化しやすくなるのである。
【0023】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
る。
【0024】(実施例1乃至8及び比較例1乃至4)表
1に示す配合量(単位は重量部)で表1に示す成分を配
合し、ブレンダーで30分間混合して均一化した後、2
20℃に加熱した二軸押し出し機で0.5分間溶融混練
し、次に、50℃の水中で冷却した後、ペレタイザーで
所定の粒度に切断してペレット状のポリオレフィン樹脂
系成形材料を調製した。尚、表に示す成分は次のものを
用いた。
1に示す配合量(単位は重量部)で表1に示す成分を配
合し、ブレンダーで30分間混合して均一化した後、2
20℃に加熱した二軸押し出し機で0.5分間溶融混練
し、次に、50℃の水中で冷却した後、ペレタイザーで
所定の粒度に切断してペレット状のポリオレフィン樹脂
系成形材料を調製した。尚、表に示す成分は次のものを
用いた。
【0025】ポリプロピレン樹脂(1):グランドポリ
マー製の「J107W」 ポリプロピレン樹脂(2):グランドポリマー製の「J
707」 ポリリン酸アンモニウム:チッソ製の「テラージュ」 メラミンシアヌレート:日産化学製の「MC410」 高級アルコール:三菱ガス化学製のペンタエリスリトー
ル 水酸化マグネシウム(Mg(OH)2):協和化学工業
製の「キスマ5A」(平均粒径は0.6μm) 水酸化アルミニウム(Al(OH)3):昭和電工製の
「H−43S」(平均粒径は0.8μm) ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤:日本チバガイギ
ー製の「TINUVIN326」(主成分は、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−
メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール) ポリエチレンワックス:クラリアント製の「PED52
2」 ステアリン酸カルシウム:日本油脂製 酸化チタン:石原産業製 タルク:林化成製の「タンカンパウダーPKC」 炭酸カルシウム:日東粉化工業製の「NS#200」 そして実施例1乃至8及び比較例1乃至4のポリオレフ
ィン樹脂系成形材料を用いて試験片を作製した。試験片
の作製方法は、射出成形機を用いて、シリンダーの温度
200℃、射出圧1000kgf/cm2、金型温度6
0℃、冷却時間20秒の成形条件で射出成形を行った。
この試験片を用いて以下の(1)〜(4)の試験を行っ
た。 (1)曲げ強度・引っ張り試験 ASTM D790、及びASTM D638に準じて
行った。 (2)耐光性試験 120℃、水銀灯下で168時間試験片を放置し、放置
前後での変色を色差計で測定した。 (3)アーク発生後のカーボンの発生量の測定試験(難
燃性試験) ASTM D792に準拠して行い、50秒後の試験片
の表面の黒化を目視で判定した。 (4)発煙性試験 UL94垂直燃焼試験時に発生する黒煙量を目視で判定
した。
マー製の「J107W」 ポリプロピレン樹脂(2):グランドポリマー製の「J
707」 ポリリン酸アンモニウム:チッソ製の「テラージュ」 メラミンシアヌレート:日産化学製の「MC410」 高級アルコール:三菱ガス化学製のペンタエリスリトー
ル 水酸化マグネシウム(Mg(OH)2):協和化学工業
製の「キスマ5A」(平均粒径は0.6μm) 水酸化アルミニウム(Al(OH)3):昭和電工製の
「H−43S」(平均粒径は0.8μm) ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤:日本チバガイギ
ー製の「TINUVIN326」(主成分は、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−
メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール) ポリエチレンワックス:クラリアント製の「PED52
2」 ステアリン酸カルシウム:日本油脂製 酸化チタン:石原産業製 タルク:林化成製の「タンカンパウダーPKC」 炭酸カルシウム:日東粉化工業製の「NS#200」 そして実施例1乃至8及び比較例1乃至4のポリオレフ
ィン樹脂系成形材料を用いて試験片を作製した。試験片
の作製方法は、射出成形機を用いて、シリンダーの温度
200℃、射出圧1000kgf/cm2、金型温度6
0℃、冷却時間20秒の成形条件で射出成形を行った。
この試験片を用いて以下の(1)〜(4)の試験を行っ
た。 (1)曲げ強度・引っ張り試験 ASTM D790、及びASTM D638に準じて
行った。 (2)耐光性試験 120℃、水銀灯下で168時間試験片を放置し、放置
前後での変色を色差計で測定した。 (3)アーク発生後のカーボンの発生量の測定試験(難
燃性試験) ASTM D792に準拠して行い、50秒後の試験片
の表面の黒化を目視で判定した。 (4)発煙性試験 UL94垂直燃焼試験時に発生する黒煙量を目視で判定
した。
【0026】これら(1)〜(4)の試験の結果を表1
に示す。
に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1から明らかなように、実施例1乃至8
から形成された成形品は、比較例1乃至4から形成され
た成形品よりも、耐光性、難燃性、発煙性が高くなっ
た。また、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムを
含有する実施例2乃至8は、水酸化マグネシウムや水酸
化アルミニウムを含有しない実施例1に比べて曲げ強度
や引っ張り強度が向上した。
から形成された成形品は、比較例1乃至4から形成され
た成形品よりも、耐光性、難燃性、発煙性が高くなっ
た。また、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムを
含有する実施例2乃至8は、水酸化マグネシウムや水酸
化アルミニウムを含有しない実施例1に比べて曲げ強度
や引っ張り強度が向上した。
【0029】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アンモニウム
と、メラミンシアヌレートと、高級アルコールと、ベン
ゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とを含有するので、こ
れを成形することによって、難燃性が高く、光による変
色が少なく、燃焼時のハロゲン化ガスの発生が少ない成
形品を形成することができるものである。
は、ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アンモニウム
と、メラミンシアヌレートと、高級アルコールと、ベン
ゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とを含有するので、こ
れを成形することによって、難燃性が高く、光による変
色が少なく、燃焼時のハロゲン化ガスの発生が少ない成
形品を形成することができるものである。
【0030】また本発明の請求項2の発明は、ポリオレ
フィン樹脂に対して、ポリリン酸アンモニウムとメラミ
ンシアヌレートと高級アルコールの合計量が5〜100
重量%であるので、成形品の難燃性を充分に得ることが
でき、また成形時の焼けやガスを少なくすることができ
るものである。
フィン樹脂に対して、ポリリン酸アンモニウムとメラミ
ンシアヌレートと高級アルコールの合計量が5〜100
重量%であるので、成形品の難燃性を充分に得ることが
でき、また成形時の焼けやガスを少なくすることができ
るものである。
【0031】また本願の請求項3の発明は、ポリオレフ
ィン樹脂とポリリン酸アンモニウムとメラミンシアヌレ
ートと高級アルコールの合計量に対して、5〜100重
量%の水酸化マグネシウムを含有するので、成形品の難
燃性を確保しつつ曲げ強度や高い引っ張り強度を向上さ
せることができ、また成形性が低下しないようにするこ
とができるものである。
ィン樹脂とポリリン酸アンモニウムとメラミンシアヌレ
ートと高級アルコールの合計量に対して、5〜100重
量%の水酸化マグネシウムを含有するので、成形品の難
燃性を確保しつつ曲げ強度や高い引っ張り強度を向上さ
せることができ、また成形性が低下しないようにするこ
とができるものである。
【0032】また本発明の請求項4の発明は、ポリオレ
フィン樹脂とポリリン酸アンモニウムとメラミンシアヌ
レートと高級アルコールの合計量に対して、5〜100
重量%の水酸化アルミニウムを含有するので、成形品の
難燃性を確保しつつ曲げ強度や高い引っ張り強度を向上
させることができ、また成形性が低下しないようにする
ことができるものである。
フィン樹脂とポリリン酸アンモニウムとメラミンシアヌ
レートと高級アルコールの合計量に対して、5〜100
重量%の水酸化アルミニウムを含有するので、成形品の
難燃性を確保しつつ曲げ強度や高い引っ張り強度を向上
させることができ、また成形性が低下しないようにする
ことができるものである。
【0033】また本発明の請求項5の発明は、水酸化マ
グネシウムの平均粒径が0.1〜2.0μmであるの
で、成形品の曲げ強度や引っ張り強度が低下する恐れが
なく、また均一に分散させやすくなって、均質な成形品
を形成することができるものである。
グネシウムの平均粒径が0.1〜2.0μmであるの
で、成形品の曲げ強度や引っ張り強度が低下する恐れが
なく、また均一に分散させやすくなって、均質な成形品
を形成することができるものである。
【0034】また本発明の請求項6の発明は、水酸化ア
ルミニウムの平均粒径が0.1〜2.0μmであるの
で、成形品の曲げ強度や引っ張り強度が低下する恐れが
なく、また均一に分散させやすくなって、均質な成形品
を形成することができるものである。
ルミニウムの平均粒径が0.1〜2.0μmであるの
で、成形品の曲げ強度や引っ張り強度が低下する恐れが
なく、また均一に分散させやすくなって、均質な成形品
を形成することができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3477 C08K 5/3477
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂と、ポリリン酸アン
モニウムと、メラミンシアヌレートと、高級アルコール
と、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とを含有して
成ることを特徴とするポリオレフィン樹脂系成形材料。 - 【請求項2】 ポリオレフィン樹脂に対して、ポリリン
酸アンモニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコー
ルの合計量が5〜100重量%であることを特徴とする
請求項1に記載のポリオレフィン樹脂系成形材料。 - 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモ
ニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコールの合計
量に対して、5〜100重量%の水酸化マグネシウムを
含有して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の
ポリオレフィン樹脂系成形材料。 - 【請求項4】 ポリオレフィン樹脂とポリリン酸アンモ
ニウムとメラミンシアヌレートと高級アルコールの合計
量に対して、5〜100重量%の水酸化アルミニウムを
含有して成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載のポリオレフィン樹脂系成形材料。 - 【請求項5】 水酸化マグネシウムの平均粒径が0.1
〜2.0μmであることを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載のポリオレフィン樹脂系成形材料。 - 【請求項6】 水酸化アルミニウムの平均粒径が0.1
〜2.0μmであることを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載のポリオレフィン樹脂系成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18019999A JP3494080B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | ポリオレフィン樹脂系成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18019999A JP3494080B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | ポリオレフィン樹脂系成形材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001011253A true JP2001011253A (ja) | 2001-01-16 |
JP3494080B2 JP3494080B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=16079140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18019999A Expired - Fee Related JP3494080B2 (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | ポリオレフィン樹脂系成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3494080B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT411902B (de) * | 2002-06-14 | 2004-07-26 | Agrolinz Melamin Gmbh | Flammschutzmittelzusammensetzungen enthaltende polyolefinerzeugnisse |
CN108976478A (zh) * | 2018-08-17 | 2018-12-11 | 扬州新奇特电缆材料有限公司 | 一种电线电缆用纳米无机复合阻燃剂的制备方法 |
CN114213711A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-22 | 深圳市锦昊辉实业发展有限公司 | 无卤复合阻燃剂的制备方法、以及阻燃聚烯烃及其制备方法 |
-
1999
- 1999-06-25 JP JP18019999A patent/JP3494080B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3494080B2 (ja) | 2004-02-03 |
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