JP2001010211A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP2001010211A
JP2001010211A JP11183010A JP18301099A JP2001010211A JP 2001010211 A JP2001010211 A JP 2001010211A JP 11183010 A JP11183010 A JP 11183010A JP 18301099 A JP18301099 A JP 18301099A JP 2001010211 A JP2001010211 A JP 2001010211A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字濃度、光沢性、インク吸収性が高く、耐折
り割れ性の良好なインクジェット記録シートを提供する
こと。 【解決手段】支持体上の少なくとも一方にインク受容層
を有するインクジェット記録用シートにおいて、該イン
ク受容層が、BET法による比表面積が200m 2/g
以上の気相法シリカ、該気相法シリカに対して10〜3
0重量%のポリビニルアルコール、及びポリビニルアル
コールの水溶性可塑剤を含有することを特徴とするイン
クジェット記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録シートに関し、特に印字濃度、光沢性、及びインク吸
収性が高く、耐折り割れ性の良好なインクジェット記録
用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に使用される記
録用シートとして、通常の紙やインクジェット記録用紙
と称される支持体上に非晶質シリカ等の顔料をポリビニ
ルアルコール等の親水性バインダーからなる多孔質のイ
ンク吸収層を設けてなる記録用シートが知られている。
【0003】例えば、特開昭55−51583号、同5
6−157号、同57−107879号、同57−10
7880号、同59−230787号、同62−160
277号、同62−184879号、同62−1833
82号、及び同64−11877号公報等に開示のごと
く、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支
持体に塗布して得られる記録シートが提案されている。
【0004】また、気相法による合成シリカ微粒子(以
降、気相法シリカと称す)を用いることが、特公平3−
56552号、特開平2−113986号、同平2−1
88287号、同平7−276789号、同平8−34
160号、同平8−132728号、同平8−1749
92号、同平8−269893号、同平9−28616
1号、同平9−286162号、同平10−81064
号、同平10−175365号、同平10−20300
6号、同平10−217601号、同平11−5893
9号公報に記載されている。これらの微粒子の気相法シ
リカを用いることにより、インク受容層がインクを吸収
したり保持したりする空隙を多く有する層(空隙層)を
形成させ、記録シートのインク吸収性を更に高める技術
が開示されており、また、気相法シリカは微粒子である
が故に光沢を発現しやすく光沢性の高い記録シートを得
ることができる。
【0005】このような気相法シリカを用いた記録シー
トにおいては、必要なインク吸収性を付与するためにで
きるだけインク受容層中に添加するシリカ量を多くしバ
インダー量を少なくすることが必要である。しかしなが
ら、シリカ量を多くしバインダーを少なくするとシリカ
同士の結合力が弱まり、シートを取り扱う際に塗層表面
に折り割れが発生する問題があった。とりわけ近年注目
されているポスターや店頭POPといった業務用インク
ジェットプロッタで印字する用途においては、大判シー
トを取り扱うために折り割れは発生しやすくさらに問題
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、特に印字濃度、光沢性、及びインク吸収性が高く、
耐折り割れ性の良好なインクジェット記録用シートを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上の少なくとも一方にインク受容層を有するインク
ジェット記録用シートにおいて、該インク受容層が、B
ET法による比表面積が200m2/g以上の気相法シ
リカ、該気相法シリカに対して10〜30重量%のポリ
ビニルアルコール、及びポリビニルアルコールの水溶性
可塑剤を含有することを特徴とするインクジェット記録
用シートによって達成された。
【0008】また、該気相法シリカの塗布量が10g/
2以上であるインクジェット記録用シートによってさ
らにその効果が高くなることを見いだした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、インク受容層が、BET法による比
表面積が200m2/g以上の気相法シリカ、該気相法
シリカに対して10〜30重量%のポリビニルアルコー
ル、及びポリビニルアルコールの水溶性可塑剤を含有す
ることが必須である。
【0010】合成シリカには、湿式法によるものと気相
法によるものがある。通常シリカ微粒子といえば湿式法
シリカを指す場合が多い。湿式法シリカとしては、ケ
イ酸ナトリウムの酸などによる複分解やイオン交換樹脂
層を通して得られるシリカゾル、またはこのシリカゾ
ルを加熱熟成して得られるコロイダルシリカ、シリカ
ゾルをゲル化させ、その生成条件を変えることによって
数ミクロンから10ミクロン位の一次粒子がシロキサン
結合をした三次元的な二次粒子となったシリカゲル、更
にはシリカゾル、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナト
リウム等を加熱生成させて得られるもののようなケイ酸
を主体とする合成ケイ酸化合物等がある。
【0011】本発明に用いられる気相法シリカは、湿式
法に対して乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解
法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及
び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られている
が、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランや
トリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケ
イ素と混合した状態で使用することができる。
【0012】本発明における気相法シリカは、BET法
による比表面積が200m2/g以上が必須であり、こ
れにより印字濃度、光沢性、及びインク吸収性が向上す
る。本発明における好ましい形態は、比表面積250m
2/g以上、より好ましくは300m2/g以上である。
このような比表面積を持つ気相法シリカの平均一次粒径
は通常15nm以下であるが、好ましくは3〜10nm
である。
【0013】このような気相法シリカとしては、例え
ば、日本アエロジル(株)より製品名:アエロジルシリー
ズ、また(株)トクヤマより製品名:QSシリーズとして
入手できる。
【0014】本発明で云うBET法とは、気相吸着法に
よる粉体の表面積測定法の一つであり、吸着等温線から
1gの試料の持つ総表面積、即ち比表面積を求める方法
である。通常吸着気体としては、窒素ガスが多く用いら
れ、吸着量を被吸着気体の圧、または容積の変化から測
定する方法が最も多く用いられている。多分子吸着の等
温線を表すのに最も著名なものは、Brunauer、Emmett、
Tellerの式であってBET式と呼ばれ表面積決定に広く
用いられている。BET式に基づいて吸着量を求め、吸
着分子1個が表面で占める面積を掛けて、表面積が得ら
れる。
【0015】気相法シリカの特徴は、一次粒子が網目構
造または鎖状につながりあって二次的に凝集した状態で
存在することであり、これによって、高いインク吸収性
が得られる。前記二次凝集の状態は50〜500nm程
度に保つことが好ましく、これによって、光沢を低下さ
せずに高いインク吸収性が得られる。このため、あらか
じめ気相法シリカ溶液に各種分散安定剤を添加して、ボ
ールミル、高圧ホモジナイザー等の分散機でを処理する
ことが好ましい。
【0016】本発明において、インク受容層に含有させ
る気相法シリカの量は、10g/m 2以上が好ましく、
本発明の印字濃度、光沢性及びインク吸収性の向上効果
がさらに高くなる。また、より好ましい気相法シリカの
量の範囲は、12〜30g/m2である。このように、
印字濃度及びインク吸収性を向上させるため、及び更に
高い光沢を得るために、微粒子で比表面積の大きい気相
法シリカを少ないバインダーで担持させた場合、前述し
たように取り扱い時に折り割れが発生しやすく、このよ
うな状況下で本発明は極めて有効である。
【0017】本発明において必須であるポリビニルアル
コールとしては、完全または部分ケン化のポリビニルア
ルコール、またはシラノール変性、カチオン変性等の変
性ポリビニルアルコールを単独もしくは2種類以上併用
することができ、気相法シリカに対して10〜30重量
%であることが必須である。ポリビニルアルコール以外
のバインダーを使用した場合、塗層の透明性低下に伴い
印字濃度が低下するため好ましくない。また、添加量が
気相法シリカに対して10重量%未満の場合は、塗層強
度低下に伴い表面亀裂欠陥が発生して光沢性が低下する
ために好ましくなく、30重量%を越えるとインク吸収
性が低下するために好ましくない。
【0018】ポリビニルアルコールの中でも特に好まし
いのは、ケン化度が80以上の部分ケン化したものであ
り、平均重合度2000〜5000程度のものである。
【0019】また、他の親水性バインダーも併用するこ
とができるが、ポリビニルアルコールに対して20重量
%以下であることが好ましい。
【0020】本発明において必須であるポリビニルアル
コールの水溶性可塑剤としては、25゜Cの純水に対して
1重量%以上溶解しうるものであり、且つ、書籍”ポバ
ール:長野浩一他著、昭和45年4月10日、高分子刊
行会(株)発行”のP.155〜161記載にあるような
ポリビニルアルコールに対して可塑効果のあるものであ
り、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール等のグリコール類、グリセリ
ン、ジグリセリン、ブタンジオール、ブタントリオー
ル、トリメチロールプロパン、トリエタノールアミン、
エタノールアセトアミド、尿素及びその誘導体(例えば
特願平9−348817号公報に記載のもの)、ソルビ
トール等の単糖類等を挙げることができ、耐折り割れ性
を良化できる。中でも、尿素がインク吸収性を低下させ
ずに、耐折り割れ性を良化できるため特に好ましい。水
溶性可塑剤以外に、フタル酸エステル類、リン酸エステ
ル類、脂肪酸エステル類等の疎水性可塑剤を乳化分散等
の方法で微粒子化しインク受容層に添加した場合、耐折
り割れ性を良化できるが、乾燥塗膜の透明性が損なわれ
印字濃度が低下するため好ましくない。
【0021】水溶性可塑剤の添加量は特に制限ないが、
インク吸収性の観点からポリビニルアルコールに対して
5〜30重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ま
しい。
【0022】本発明のインク受容層には、気相法シリ
カ、ポリビニルアルコール及び水溶性可塑剤以外に、気
相法シリカの分散安定性を高め光沢性、インク吸収性を
向上させるための分散安定剤、インクジェットインクの
耐水性、耐光性、高湿にじみ性を向上させるためのカチ
オン性ポリマー、印字の際の親水性バインダーの膨潤に
よるインク受容層の空隙阻害を防止するための硬膜剤等
が主に使用される。
【0023】本発明における分散安定剤としては、従来
から知られている無機及び有機分散安定剤が使用でき
る。有機分散安定剤では、各種アニオン、ノニオン、カ
チオン性分散安定剤が使用できるが、好ましくはカチオ
ン性分散安定剤、更に好ましくはポリジアリルアミン誘
導体が使用できる。ポリジアリルアミンの誘導体の具体
的な例としては、特開昭60−83882号公報記載の
SO2基を繰り返し単位に含むもの、特開平1−977
6号公報に記載されているアクリルアミドとの共重合体
等が挙げられる。本発明に用いられるポリジアリルアミ
ン誘導体のカチオン性ポリマーの分子量は、気相法シリ
カの分散安定化の観点から10万以下が好ましく、2,
000〜5万程度がより好ましい。
【0024】本発明に用いられる分散安定剤の使用量は
気相法シリカ100部に対して1〜10部、好ましくは
2〜7部である。気相法シリカに対して分散安定剤の添
加量が上記範囲より多すぎる場合はインク受容層のイン
ク吸収性が低下し、少なすぎると塗液中での気相法シリ
カの分散安定性が低下し、結果としてインク受容層の乾
燥後の光沢が低下する。
【0025】気相法シリカを含有するインク受容層塗布
液の製造過程における上記分散安定剤の添加方法は、該
分散安定剤の存在下で気相法シリカの分散を行ってもよ
いし、また気相法シリカの分散後に添加しても良い。但
し、ポリビニルアルコール等の親水性バインダーの添加
前に気相法シリカの分散液中に添加することが重要であ
り、また、後述する他のカチオン性ポリマーの添加前に
添加することが重要である。これによって、気相法シリ
カの分散安定性が向上する。尚、前述したとおり気相法
シリカの分散には、高圧ホモジナイザー、ボールミル等
の一般に知られている分散機を用いることができる。
【0026】本発明においてインク受容層に使用するカ
チオン性ポリマーとしては、例えばジシアンジアミド誘
導体、ポリアルキレンポリアミン誘導体、ポリアミン誘
導体、ポリアリルアミン誘導体、ポリエチレンイミン誘
導体等を少なくとも1種以上含有させることができる。
具体的には、特開昭60−49990号、同昭60−8
3882号、同昭61−61887号、同平10−86
508号、同平10−217601号公報記載のカチオ
ン性ポリマーが挙げられる。このカチオン性ポリマーの
分子量は特に制限はないが、気相法シリカの分散性を悪
化させないように10万以下であることが好ましい。
【0027】本発明に用いられるカチオン性ポリマーの
使用量は気相法シリカ100部に対して0.5〜30
部、好ましくは1〜15部である。気相法シリカに対し
てカチオン性ポリマーの添加量が上記範囲より多すぎる
場合はインク受容層のインク吸収性が低下し、少なすぎ
ると記録シートの耐水性や高湿にじみ性が低下する。
【0028】本発明において用いられる硬膜剤として
は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアル
デヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの
如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル尿素)−2
−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5トリアジ
ン、米国特許第3,288,775号記載の如き反応性
のハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、米国特
許第3,635,718号記載の如き反応性のオレフィ
ンを持つ化合物、米国特許第2,732,316号記載
の如きN−メチロール化合物、米国特許第3,103,
437号記載の如きイソシアナート類、米国特許第3,
017,280号、同2,983,611号記載の如き
アジリジン化合物類、米国特許第3,100,704号
記載の如きカルボジイミド系化合物類、米国特許第3,
091,537号記載の如きエポキシ化合物、ムコクロ
ル酸の如きハロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロ
キシジオキサンの如きジオキサン誘導体、クロム明ば
ん、硫酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、オキシ塩化
ジルコニウム、三塩化チタン、四塩化チタン、ほう酸及
びほう酸塩の如き無機硬膜剤等があり、これらを1種ま
たは2種以上組み合わせて用いることができるが、特に
ほう酸及びほう酸塩が好ましい。硬膜剤の添加量はイン
ク受容層を構成する水溶性ポリマー100gに対して
0.01〜10gが好ましく、より好ましくは0.1〜
5gである。
【0029】本発明において、インク受容層には、界面
活性剤を添加することができる。用いられる界面活性剤
はアニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系の
いずれのタイプでもよく、また低分子のものでも高分子
のものでもよい。1種もしくは2種以上界面活性剤をイ
ンク受理層塗液中に添加するが、2種以上の界面活性剤
を組み合わせて使用する場合は、アニオン系のものとカ
チオン系のものとを組み合わせて用いることは好ましく
ない。界面活性剤の添加量はインク受容層を構成するバ
インダー100gに対して0.001〜5gが好まし
く、より好ましくは0.01〜3gである。
【0030】本発明において、インク受容層には、更に
着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡
剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、
pH調節剤、シランまたはチタンカップリング剤などの
公知の各種添加剤を添加することもできる。
【0031】本発明において、支持体上に1層のインク
受容層を設けた構成であるが、さらにインク吸収層、イ
ンク定着層、中間層、保護層等を設けてもよい。
【0032】本発明において、インク受容層の塗布方法
は特に限定されず、公知の塗布方法を用いることができ
るが、塗布前に予めコロナ放電処理を行うことで支持体
とインク受容層の界面接着強度が向上し表面亀裂欠陥が
良化するため好ましい。塗布方法としては、例えば、ス
ライドリップ方式、カーテン方式、エクストルージョン
方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ケッ
ドバーコーティング方式等がある。
【0033】本発明に用いられる支持体としては、例え
ばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレ
ートのようなポリエステル樹脂、ジアセテート樹脂、ト
リアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハン、セル
ロイド等の樹脂フィルム、また、ポリエチレンやポリプ
ロピレン等のポリオレフィン樹脂で紙を被覆(ラミネー
ト)した支持体、更にガラス板等が挙げられる。
【0034】これらの支持体は、透明であっても不透明
であってもよい。本発明に用いられる耐水性支持体の厚
みは、約50〜200μm程度のものが好ましい。
【0035】本発明においては、光沢性が更に高くなる
ためポリエチレンテレフタレートやポリオレフィン樹脂
被覆紙が特に好ましい。以下、ポリオレフィン樹脂被覆
紙について詳細に説明する。
【0036】ポリオレフィン樹脂被覆紙を構成する原紙
は、特に制限はなく、一般に用いられている紙が使用で
きるが、より好ましくは例えば写真用支持体に用いられ
ているような平滑な原紙が好ましい。原紙を構成するパ
ルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を
1種もしくは2種以上混合して用いられる。この原紙に
は一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、
填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合
される。
【0037】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていてもよい。
【0038】また、原紙の厚みに関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
【0039】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体及びこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0040】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0041】本発明において好ましく用いられる支持体
である樹脂被覆紙は、走行する原紙上にポリオレフィン
樹脂の場合は、加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる
押出コーティング法により製造され、その両面が樹脂に
より被覆される。また、電子線により硬化する樹脂の場
合は、グラビアコーター、ブレードコーターなど一般に
用いられるコーターにより樹脂を塗布した後、電子線を
照射し、樹脂を硬化させて被覆する。また、樹脂を原紙
に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理など
の活性化処理を施すことが好ましい。支持体のインク受
容層が塗布される面(表面)は、その用途に応じて光沢
面、マット面などを有し、特に光沢面が優位に用いられ
る。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール防止の
点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通常無光沢
面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロ
ナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができ
る。また、樹脂被覆層の厚みとしては特に制限はない
が、一般に5〜50μmの厚味に表面または表裏両面に
コーティングされる。
【0042】本発明における支持体には帯電防止性、搬
送性、カール防止性などのために、各種のバックコート
層を塗設することができる。バックコート層には無機帯
電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテッ
クス、硬化剤、顔料、界面活性剤などを適宜組み合わせ
て含有せしめることができる。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。
【0044】実施例1 支持体として、LBKP(50部)とLBSP(50
部)のパルプ配合からなる120g/m2の基紙の表面
に低密度ポリエチレン(70部)と高密度ポリエチレン
(20部)と酸化チタン(10部)からなる樹脂組成物
を25g/m2塗布し、裏面に高密度ポリエチレン(5
0部)と低密度ポリエチレン(50部)からなる樹脂組
成物を25g/m2塗布してなる樹脂被覆紙を用意し
た。
【0045】上記支持体に下記組成のインク受容層を気
相法シリカ塗布量15g/m2となるように塗布乾燥し
て記録シート1を作製した。尚、部とは固形分重量部を
意味する。
【0046】 <記録シート1> 気相法シリカ 100部 (商品名:QS−30、トクヤマ(株)製、BET法による比表面積300m2/ g) 分散安定剤 3部 (商品名:シャロールDC902P、第一工業製薬(株)製) カチオン性ポリマー 4部 (商品名:ジェットフィックス30、里田化工(株)製) ほう酸 6部 ポリビニルアルコール 23部 (商品名:PVA235、(株)クラレ製、ケン化度88%、平均重合度35 00) 尿素(水溶性可塑剤) 1.4部 両性界面活性剤 0.3部 (商品名:SWAM AM−2150、日本サーファクタント製)
【0047】<記録シート2>前記記録シート1の水溶
性可塑剤をグリセリンに変更した以外同様にして作製し
た。
【0048】<記録シート3>前記記録シート2の気相
法シリカ塗布量を9g/m2となるように塗布乾燥した
以外同様にして作製した。
【0049】<記録シート4>前記記録シート1の水溶
性可塑剤をソルビトールに変更した以外同様にして作製
した。
【0050】<記録シート5>前記記録シート1の水溶
性可塑剤をポリエチレングリコール(平均重合度40
0)に変更した以外同様にして作製した。
【0051】<記録シート6>前記記録シート1の気相
法シリカに対するポリビニルアルコール添加量を12部
に変更した以外同様にして作製した。
【0052】<記録シート7>前記記録シート1の気相
法シリカに対するポリビニルアルコール添加量を28部
に変更した以外同様にして作製した。
【0053】<記録シート8>前記記録シート1の気相
法シリカをQS−20((株)トクヤマ製、BET法によ
る比表面積200m2/g)に変更した以外同様にして
作製した。
【0054】<記録シート9>前記記録シート1の気相
法シリカをアエロジル130(日本アエロジル(株)
製、平均一次粒径16nm、BET法による比表面積13
0m2/g)に変更した以外同様にして作製した。
【0055】<記録シート10>前記記録シート1のポ
リビニルアルコールをアルカリ処理ゼラチンに変更した
以外同様にして作製した。
【0056】<記録シート11>前記記録シート1の気
相法シリカに対するポリビニルアルコール添加量を8部
に変更した以外同様にして作製した。
【0057】<記録シート12>前記記録シート1の気
相法シリカに対するポリビニルアルコール添加量を32
部に変更した以外同様にして作製した。
【0058】<記録シート13>前記記録シート1の水
溶性可塑剤である尿素を添加しなかった以外同様にして
作製した。
【0059】<記録シート14>前記記録シート1の水
溶性可塑剤である尿素の代わりに、高圧ホモジナイザー
で分散した下記組成の疎水性可塑剤分散液を、疎水性可
塑剤が尿素と同添加量となるようにインク受容層塗液に
添加した以外同様にして作製した。
【0060】 ジイソデシルフタレート(疎水性可塑剤) 100部 酢酸エチル 200部 スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩 0.5部
【0061】<記録シート15>前記記録シート1の気
相法シリカを湿式法シリカであるファインシールK41
((株)トクヤマ製、BET法による比表面積330m2
g)に代える以外同様にして作製した。
【0062】上記記載の15種のインク受容層を塗布し
たインクジェット記録シートは40゜Cで5日間加温処
理を行った後、下記の評価を行った。その結果を表1に
示す。
【0063】<印字濃度>エプソン社のインクジェット
プリンタであるPM−750Cで黒ベタ印字を行い、マ
クベス濃度計で反射濃度を測定した。
【0064】<光沢性>未印字のインクジェット記録シ
ート表面の光沢を目視で判定。尚、シート表面に細かい
亀裂が入った場合においても光沢は低下する。 ○:光沢が非常に高く良好。 △:やや光沢が劣る。 ×:光沢が低く、見劣りがする。
【0065】<インク吸収性>エプソン社のインクジェ
ットプリンタであるPM−750Cで青ベタ印字を行
い、印字部のムラを以下の基準で目視評価した。尚、イ
ンク吸収性が低いと印字部のムラが発生する。 ◎:全くムラが認められない。 ○:部分的にややムラが認められる。 △:○に比べムラの出方がやや強い。 ×:著しくムラが認められる。
【0066】<耐折り割れ性>未印字のインクジェット
記録シートを2cm×8cmの大きさに裁断し、印字面
を上にして長辺方向に折り曲げていったときに、表面が
割れた時点の曲率半径を測定した。尚、曲率半径が小さ
いほど耐折り割れ性は良好である。また、印字面が元々
割れているかもしくはマット調のために割れた時点を特
定できないものについては評価不能とした。
【0067】
【表1】 ──────────────────────────────────── 試 料 印字濃度 光沢性 インク吸収性 耐折り割れ性 備 考 ──────────────────────────────────── 記録シート1 2.15 ○ ◎ 5.2mm 本発明 記録シート2 2.14 ○ ○ 5.3mm 本発明 記録シート3 2.00 ○ △ 4.8mm 本発明 記録シート4 2.13 ○ ○ 5.2mm 本発明 記録シート5 2.13 ○ ○ 5.7mm 本発明 記録シート6 2.12 ○ ◎ 6.1mm 本発明 記録シート7 2.13 ○ ○ 4.7mm 本発明 記録シート8 2.10 ○ ○ 5.1mm 本発明 記録シート9 1.85 △ × 5.0mm 比 較 記録シート10 1.95 × ○ 評価不能 比 較 記録シート11 2.15 × ◎ 評価不能 比 較 記録シート12 2.07 ○ × 4.7mm 比 較 記録シート13 2.13 ○ ○ 10.2mm 比 較 記録シート14 1.82 ○ △ 5.8mm 比 較 記録シート15 2.10 × ○ 評価不能 比 較 ────────────────────────────────────
【0068】表1の結果から明らかなように、記録シー
ト1〜8は、インク受容層がBET法による比表面積が
200m2/g以上の気相法シリカ、該気相法シリカに
対して10〜30重量%のポリビニルアルコール、及び
ポリビニルアルコールの水溶性可塑剤を含有していたた
め、印字濃度、光沢性、及びインク吸収性が高く、耐折
り割れ性の良好なインクジェット記録用シートが得られ
た。特に気相法シリカの塗布量が10g/m2以上で高
いインク吸収性及び高い印字濃度を示す。一方、記録シ
ート9は、インク受容層がBET法による比表面積が2
00m2/g未満の気相法シリカを含有したため印字濃
度、光沢性及びインク吸収性が著しく低下した。記録シ
ート10は、バインダーとしてポリビニルアルコールで
はなくゼラチンを使用したため、また、記録シート11
は、気相法シリカに対するポリビニルアルコールの含有
量が10重量%未満であったため、塗層強度が低下し表
面亀裂が発生して結果的に光沢性が著しく低下した。記
録シート12は、気相法シリカに対するポリビニルアル
コールの含有量が30重量%を越えていたため、インク
吸収性が著しく低下した。記録シート13は、インク受
容層に水溶性可塑剤を含有しなかったため、耐折り割れ
性が著しく低下した。記録シート14は、インク受容層
に疎水性可塑剤の分散液を含有したため、塗層の透明性
が低下し印字濃度が著しく低下した。記録シート15
は、インク受容層に湿式シリカを含有したため、マット
化して光沢性が著しく低下した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の少なくとも一方にインク受容
    層を有するインクジェット記録用シートにおいて、該イ
    ンク受容層が、BET法による比表面積が200m2
    g以上の気相法シリカ、該気相法シリカに対して10〜
    30重量%のポリビニルアルコール、及びポリビニルア
    ルコールの水溶性可塑剤を含有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】 該気相法シリカの塗布量が10g/m2
    以上である請求項1記載のインクジェット記録用シー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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