JP2001009950A - 通気性積層体および衛生用品 - Google Patents
通気性積層体および衛生用品Info
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Abstract
の発生のおそれのない通気性積層体および衛生用品の提
供。 【解決手段】 多孔性フィルムと不織布とを接着剤を用
いて貼合した積層体において、接着剤が抗菌剤を含有す
るホットメルト型接着剤であることを特徴とする通気性
積層体。
Description
び透湿性に優れた多孔性フィルムを使用した通気性積層
体および衛生用品に関するものである。
気体を通す程度の微細孔を有する多孔性フィルムがその
特性を活かして、レインコート、スポーツウェアなどの
衣料品、使い捨ておむつ、生理用品などの衛生用品、食
品等の包装資材などに広く使用されている。従来、使用
されていた多孔性フィルムは、合成樹脂に炭酸カルシウ
ム、タルク、クレーなどの充填剤粉末を混入した樹脂組
成物をフィルム状に成形し、これを延伸してフィルムに
細かい亀裂を形成することによって得られている。
弱く、通常、不織布などの支持体との複合材として使用
されている。例えば、多孔性フィルムの上にパルプなど
の水分を吸収するための吸収材層および不織布を重ねた
ものを一体成形して使い捨ておむつなどに使用されてい
る。しかしながら、上記で得られた多孔性フィルムと不
織布からなる積層体を衛生用品に使用すると、多孔性フ
ィルム中の充填剤が皮膚に接触した際、かぶれ等の皮膚
障害を生起するおそれがあった。皮膚障害を防止するた
めには、多孔性フィルムに抗菌剤を含有させることが考
えられるが、多孔性フィルム中の充填剤はアルカリ性を
示す物質が多く、抗菌剤の効果が発揮できないという問
題があった。
性および透湿性に優れ、皮膚障害の発生のおそれのない
通気性積層体および衛生用品を提供するものである。
点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、多孔性フィルム
と不織布とを貼合せるホットメルト型接着剤に抗菌剤を
含有させることにより、抗菌剤の抗菌機能を十分に発現
させることができることを見出し、本発明を完成するに
至った。具体的には、本発明は、 多孔性フィルムと不織布とを接着剤を用いて貼合した
積層体において、接着剤が抗菌剤を含有するホットメル
ト型接着剤からなることを特徴とする通気性積層体、お
よび、 上記の通気性積層体を用いて形成されたことを特徴
とする衛生用品、を提供するものである。
フィルムと不織布が接着剤を介して貼合される。本発明
において、多孔性フィルムとは微小な多孔質構造の通気
性を有するものであればいずれでもよく、通常通気度
(ガーレ式)が50〜4000秒/100cc、好まし
くは100〜500秒/100ccの範囲で、フィルム
厚さが10〜200μ,好ましくは20〜50μの範囲
のものである。これらの多孔性フィルムとしては、フ
ィルムに電子線やエンボッシングによってせん孔したフ
ィルム、樹脂に充填剤粉末を混練してフィルム成形し
た後、延伸処理して多孔化したフィルム、樹脂に可溶
性物質を混練してフィルム成形後、可溶性物質を溶出し
て多孔化したフィルム等を用いることができる。
体を総称し、その膜厚は制限されるものではない。従っ
て、通常シートと称される肉厚品も包含されるものとす
る。多孔性フィルムの材質としては、熱可塑性合成樹脂
が好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ
塩化ビニル、等を用いることができる。
含有する熱可塑性合成樹脂組成物、好ましくはポリオレ
フィン組成物をフィルム状に成形し、これを少なくとも
一軸方向に延伸することにより得られる。ポリオレフィ
ン樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、分岐状低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、超低密度(密度:0.910
g/cm3 以下)ポリエチレンまたはそれらの混合物な
どが挙げられる。
他のα−オレフィンとの共重合体であり、例えば、エチ
レンと他のα−オレフィンとを中低圧法高密度ポリエチ
レン製造に使用されるチーグラー型触媒またはフィリッ
プス型触媒を用いて共重合することにより得られる重合
体である。α−オレフィンとしては、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1
−ペンテン等が挙げられる。α−オレフィンの共重合量
は、4〜17重量%、好ましくは5〜15重量%であ
る。分岐状低密度ポリエチレンとは、エチレンホモポリ
マーおよびエチレンと他の共重合性単量体との共重合体
である。他の共重合性単量体としては、酢酸ビニル、エ
チルアクリレート、メチルアクリレート等のビニル化合
物、ヘキセン、プロピレン、オクテン、4−メチルペン
テン−1等の炭素数3以上のオレフィン類などが挙げら
れる。他の共重合成分の共重合量は、0.5〜18重量
%、好ましくは2〜10重量%である。分岐状低密度ポ
リエチレンは、通常の高圧法(1000〜3000kg
/cm2 )に従い、酸素、有機過酸化物などのラジカル
発生剤を使用したラジカル重合法により製造することが
できる。
ィン樹脂が好適に使用される。 (1)密度が0.91〜0.965g/cm3 、好まし
くは0.91〜0.95g/cm3 、特に好ましくは
0.915〜0.940g/cm3 であり、メルトイン
デックス(MI)が2g/10分以下、好ましくは0.
1〜1g/10分の範囲の線状低密度ポリエチレン、ま
たは高密度ポリエチレン。 (2)密度が0.91〜0.94g/cm3 、好ましく
は0.91〜0.930g/cm3 、特に好ましくは
0.915〜0.925g/cm3 であり、MIが2g
/10分以下、好ましくは0.1〜1g/10分の範囲
の分岐状低密度ポリエチレン。なお、本発明におけるM
Iは、JIS K 6760の引用規格である、JIS
K 7210の表1に記載された条件4に準拠して測
定した値である。
ては、無機または有機の公知の充填剤を使用することが
できる。無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、カオリン、シリカ、珪藻土、炭酸
マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸マグネシウム、硫酸
バリウム、硫酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化
亜鉛、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム、酸化チタン、アルミナ、マイカ、アスベスト
粉、ガラス粉、シラスバルーン、ゼオライト、珪酸白土
が挙げられる。これらの中では、特に炭酸カルシウム、
タルク、クレー、シリカ、珪藻土、硫酸バリウムが好適
である。
粉、パルプ粉などのセルロース系粉末が挙げられる。充
填剤は、単独で使用しても、混合して使用してもよい。
そして、充填剤は、平均粒径が30μm以下、好ましく
は10μm以下、特に好ましくは0.8〜5μmのもの
が使用される。充填剤は、熱可塑性合成樹脂への分散性
および熱可塑性合成樹脂の延伸性などの点から、常法に
従い、例えば、ステアリン酸などの脂肪酸またはその金
属塩で表面処理して使用するのが好ましい。充填剤の添
加量は、熱可塑性合成樹脂100重量部に対して100
〜400重量部、好ましくは120〜300重量部であ
る。
剤、可塑剤等として機能する配合剤あるいはラジカル発
生剤を含有させることができる。配合剤としては、特に
限定されず、公知の種々のものを使用することができ
る。例えば、フタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステ
ル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤などを挙
げることができる。配合剤として特に好ましい化合物
は、分子内にエステル結合またはアミド結合を有し、分
子量が100以上、好ましくは350以上、特に好まし
くは350〜600であり、常圧での沸点が200℃以
上、好ましくは250℃以上、特に好ましくは250〜
500℃であり、融点が100℃以下、好ましくは50
℃以下、特に好ましくは30〜−20℃である化合物で
ある。
上のカルボン酸と炭素数5以上のアルコールとのエステ
ル、炭素数10〜25の脂肪族アミド等を例示すること
ができる。そして、上記のエステルにおいては、芳香族
カルボン酸と炭素数6以上の脂肪族アルコールとのエス
テルが好ましく、芳香族ジカルボン酸または芳香族トリ
カルボン酸と炭素数6〜18の脂肪族アルコールとのエ
ステルが特に好ましい。更には、芳香族ジカルボン酸と
炭素数8〜15の脂肪族アルコールとのエステル、およ
び、芳香族トリカルボン酸と炭素数6〜10の脂肪族ア
ルコールとのエステルが一層好ましい。
ては、ジオクチルフタレート、トリオクチルトリメリテ
ート、トリイソデシルトリメリテート、ジイソデシルフ
タレート、オレイン酸アミドおよびステアリン酸アミド
が挙げられる。これらの中では、トリオクチルトリメリ
テートおよびジイソデシルフタレートが特に好ましい。
良を行なうことができ、ラジカル発生剤としては、例え
ば、半減期1分となる分解温度が130〜300℃、好
ましくは160〜240℃の範囲のものが好適であり、
かかるラジカル発生剤としては、具体的には、ジクミル
ペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3−ヘキシン、α,
α′−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベン
ゼン、ジベンゾイルペルオキシド、ジ−t−ブチルペル
オキシド等の過酸化物が挙げられる。
00重量部に対して、1〜100重量部、好ましくは5
〜40重量部であり、ラジカル発生剤の使用割合は、熱
可塑性合成樹脂100重量部に対して、0.0001〜
0.1重量部である。更に、本発明においては、熱可塑
性合成樹脂に熱安定剤、紫外線安定剤、顔料、帯電防止
剤、蛍光剤などの公知の添加剤を本発明の効果が損なわ
れない範囲で添加してもよい。
の延伸について説明する。充填剤粉末を含有する熱可塑
性合成樹脂は、先ず、未延伸フィルムに成形され、次い
で、少なくとも一軸方向に延伸される。未延伸フィルム
は、Tダイ成形法、空冷式または水冷式インフレーショ
ン成形法によって得ることができる。
を含有する熱可塑性合成樹脂を円筒状ダイにてチューブ
状に押し出し、空気を封入して膨張させて冷却させる方
法である。インフレーション成形においては、通常、ブ
ローアップ比(BUR)を1.5〜8、好ましくは2〜
6とし、フロストラインの高さをダイの環状スリットの
直径の2〜50倍、好ましくは5〜20倍に調整するの
がよい。未延伸フィルムの厚さは、10〜200μm、
好ましくは40〜100μmとするのがよい。
処理されるが、製造コストの観点からは、縦方向に一軸
延伸するのが好ましい。一軸延伸には、通常、ロール延
伸法が用いられるが、チューブラー延伸法で行なうこと
もできる。延伸処理は、一段または二段以上の多段でも
よい。延伸温度は、樹脂の融点より100℃程度低い温
度から融点より20℃程度低い温度、好ましくは樹脂温
度の融点より90℃程度低い温度から融点より50℃程
度低い温度である。また、延伸倍率は、通常、1.2〜
8倍、好ましくは1.5〜4.5倍である。
媒によって溶解可能な可溶性物質、例えば、ワックス、
パラフィン、食塩、砂糖等を混練してフィルム状に成形
した後、可溶性物質を溶媒で溶出することによって得る
ことができる。特に、本発明多孔性フィルムとしては、
超高分子量ポリエチレンおよび可溶性物質を含有する樹
脂組成物をフィルム状に押出成形した後、可溶性物質を
溶出除去することによって得られたものが好ましい。超
高分子量ポリエチレンとしては、135℃デカリン中で
の極限粘度(η)が0.26ml/mg以上、好ましく
は、0.4〜1.7ml/mgのポリエチレンが好適に
使用できる。
レンとの相溶性がよく、溶融混練や成形時に蒸発しない
ような、例えば、超高分子量ポリエチレンの溶融温度よ
り高い沸点を有するものが好適に使用できる。具体的に
は、常温で固体であるパラフィンワックス、或いは、ス
テアリルアルコール、セリルアルコールなどの高級脂肪
族アルコール、常温で液体のn−デカン、n−ドデカン
などのn−アルカン、流動パラフィン、灯油などを挙げ
ることができる。
用割合は、通常、超高分子量ポリエチレンが5〜60重
量%、好ましくは、10〜50重量%で、可溶性物質が
40〜95重量%、好ましくは、90〜50重量%の範
囲から選ばれる。本発明においては、更に公知の各種添
加剤、例えば、酸化防止剤などを樹脂組成物中、0.0
1〜5重量%程度併用してもよい。
たは二軸の押出機で均一に混練し、溶融押出成形する。
押出量、押出安定性の点から二軸の押出機が好適に使用
される。溶融押出成形は、通常、140〜240℃の温
度で行い30〜200μの厚さでフィルム状に押し出
す。本発明においては、かくして押し出されたフィルム
を好ましくは溶融変形する。すなわち、分子量が極めて
大きいので、変形に対して分子鎖の配向緩和が起こり難
く、変形方向に配向し易いという超高分子量ポリエチレ
ンの特性を利用して溶融変形することにより、最終的に
得られる多孔性樹脂成形体の機械的強度の向上を図るこ
とができる。
る樹脂組成物を溶融状態に保持したままで変形応力を加
えることによって行われる。通常、該樹脂組成物の温度
を約130〜240℃、好ましくは、160〜200℃
の範囲となるように保持した状態で変形応力を加える。
その際、変形は一方向だけではなく、多方向に変形を加
えることもできる。
る場合は、Tダイまたはインフレーション成形方法にお
いて、ダイのギャップを大きくして、引取り速度を上げ
て引っ張る、即ち、ドラフト率を上げていくことによ
り、MD(機械)方向に変形を加える。また、多方向に
変形を加える場合は、インフレーション成形法におい
て、ドラフト率およびブロー比を上げていくことによ
り、MDおよびTD(幅)方向に溶融変形を加える。更
に、Tダイ成形法による多方向の変形の場合は、ピンテ
ンターで溶融状態のフィルムの幅方向の端部をキャタピ
ラに固定し、2つのキャタピラの幅を流れ方向に従って
広げていくことにより、TD方向に変形し、同時に引取
り速度を上げることによりMD方向にも変形を加えるこ
とによって行う。
ない範囲であれば特に制限はないが、下記式で表される
溶融変形率が、通常、5〜500、好ましくは、10〜
200の範囲となるように変形応力を加えるのが好まし
い。 溶融変形率=(D×δ1 )/(t×δ2 ) D :ダイギャップ(mm) δ1 :樹脂組成物の溶融密度(g/cm3 ) t :成形フィルムの膜厚(mm) δ2 :成形フィルムの固体密度(g/cm3 ) 上記のように、好ましくは、溶融変形したフィルムを常
法に従い冷却した後、該フィルムに含まれる可塑剤を除
去することにより、フィルムを多孔化する。
中の可溶性物質をイソプロパノール、エタノール、ヘキ
サンなどの有機溶媒で溶解し、溶媒置換により抽出除去
する、いわゆる、公知の有機溶媒法によって行うことが
できる。また可溶性物質によっては水性溶媒で溶出され
る。上記のようにして可溶性物質を除去して多孔化した
フィルムは、機械的強度向上のために通常行われる一軸
または二軸延伸を特に行わなくとも良好な機械強度を有
するので工業的に有利である。もとより、用途に応じて
適宜多孔化したフィルムの一軸または二軸延伸、或い
は、100〜180℃程度の熱固定を行ってもよい。
に抗菌剤を配合することにより、多孔性フィルムと不織
布とを接着貼合して得られた積層体に抗菌性機能を付与
させることができる。抗菌剤としては、有機シリコン四
級アンモニウム塩などの有機系、銀、銅、錫、亜鉛など
の抗菌性金属、あるいは、ワサビ、ヒバ、カラシ、緑茶
などの天然系のものが使用でき、これ等抗菌剤を粉末状
で合成樹脂に添加分散させることができ、また、ゼオラ
イト、セラミックス、シリカゲル、リン酸ジルコニウ
ム、アミノ珪酸塩、ガラス、カルシウム、リン酸カルシ
ウム、リン酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム等と混合
して、または、これ等の粉末を担体としてその表面を抗
菌剤で被覆した粉末を加えることもできる。
ように光を当てると抗菌効果を発揮するものも使用可能
である。抗菌剤の配合量はホットメルト型接着剤に対
し、0.2〜5重量%の範囲である。これらの抗菌剤は
ホットメルト型接着剤に配合して用いられるが、配合方
法は特に制限はなく、ドライブレンド、溶融混練等の一
般的な混合方法が採用される。上記ホットメルト型接着
剤に相溶性のない抗菌剤を用いる場合には十分分散させ
て用いるのが望ましい。
性のものであればいずれでもよく、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどのポリオレフィン繊維、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維、ポリウレタン繊維等の合成樹脂繊維
から形成された不織布が好適に使用される。不織布の製
造法としては、ケミカルボンド法、ファイバーボンド
法、メルトブロー法、スパンボンド法、フラッシュ紡糸
法、絡合法等の一般的な製造法を採用し得る。
ば、多孔性フィルムにホットメルト型接着剤を塗布、ス
プレー、散布等を行って貼合したり、熱融着性フィル
ム、溶融押出しフィルムによるラミネート等の通常の手
段により行うことができる。ホットメルト型接着剤とし
ては、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
EEA等のポリオレフィン系、ポリアミド系、ブチラー
ル系、ポリウレタン系などが用いられる。上記接着剤の
塗工・貼合せは、ビート塗工、スロット塗工、スパイラ
ル塗工、カーテンスプレー塗工、Vスロット塗工等が適
用できる。得られた積層体は、スポーツウエアなどの衣
料品、使い捨ておむつ、生理用品などの衛生用品、食品
等の包装資材などに使用することができる。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。本発明の実施例に示さ
れる諸物性は次の方法に従って測定した。 (1)引張強度 JIS L1085−1977に準じ、25mm巾×1
00mmの長さ、引張速度300mm/minで測定し
た。 (2)透湿度(g/m2 ・24hr) JIS Z0208−1976に準じ、温度30℃、相
対湿度90%で測定した。 (3)透気度(sec/100cc) JIS P8117−1963に準じ測定した。
高分子量ポリエチレンパウダー30重量%とステアリル
アルコール微粒子70重量%をドライブレンドし、供給
部を水冷ジャケットで冷却した50mm押出し機に供給
し同筒ダイ(直径100mm)を用いて、ブロー比3.
2倍のインフレーション成形により厚み70μのフィル
ムを得た。このフィルム中のステアリルアルコールを5
0℃エタノールで抽出除去することにより多孔化透気性
フィルムを得た。得られたフィルムの特性はフィルム厚
さ40μm、引張強度:タテ6.3kg/25mm、ヨ
コ4.8kg/25mm、透湿度:6400g/m2 ・
24hr、透気度(通気度):650秒/100ccで
あった。
系スパンボンド不織布を銀系抗菌剤(東亜合成(株)ノ
バロンAGZ330)を1.0%配合したホットメルト
接着剤(日立化成ポリマー(株)ハイボン9612)を
スパイラルスプレー塗工で160℃で貼合せして積層体
を形成した。得られた積層体の試験片(3×3cm)に
大腸菌または黄色ブドウ球菌液0.2ccを接種し、そ
の上からラップし、27℃で6時間保存した後、生残菌
を洗い出し、混釈平均培養法により、生菌数を測定し
た。その結果を表1に示す。
配合しなかったこと以外は同様にして行った。その結果
を表1に示す。
レー内に0.2cc入れたこと以外は実施例1と同様に
行った。その結果を表1に示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 多孔性フィルムと不織布とを接着剤を用
いて貼合した積層体において、接着剤が抗菌剤を含有す
るホットメルト型接着剤からなることを特徴とする通気
性積層体。 - 【請求項2】 接着剤が、粉末状の抗菌剤をホットメル
ト型接着剤に分散せしめたものである請求項1記載の通
気性積層体。 - 【請求項3】 接着剤が、担体粉末を抗菌剤で被覆した
粉末をホットメルト型接着剤に分散せしめたものである
請求項1記載の通気性積層体。 - 【請求項4】 不織布が、合成樹脂製繊維からなる請求
項1〜3いずれかに記載の通気性積層体。 - 【請求項5】 多孔性フィルムが、ポリオレフィンから
なる請求項1〜4いずれかに記載の通気性積層体。 - 【請求項6】 多孔性フィルムが、熱可塑性合成樹脂と
可溶性物質とを含有する樹脂組成物をフィルム状に成形
し、可溶性物質を溶出して得たものである請求項1〜5
いずれかに記載の通気性積層体。 - 【請求項7】 多孔性フィルムが、超高分子量ポリエチ
レンと可溶性物質とを含有する樹脂組成物をフィルム状
に成形後、下記式(1)で示される溶融変形率が5〜5
00となるように溶融変形させて得られたものである請
求項6記載の通気性積層体。 溶融変形率=(D×δ1 )/(t×δ2 ) D :ダイギャップ(mm) δ1 :樹脂組成物の溶融密度(g/cm3 ) t :成形フィルムの膜厚(mm) δ2 :成形フィルムの固体密度(g/cm3 ) - 【請求項8】 多孔性フィルムが、ポリオレフィン樹脂
と充填剤粉末とを含有する樹脂組成物をフィルム状に成
形した後、少なくとも一軸方向に延伸して得られたもの
である請求項1〜5いずれかに記載の通気性積層体。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の通気性
積層体を用いて形成されたことを特徴とする衛生用品。
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