JP2001009387A - 基板洗浄装置 - Google Patents

基板洗浄装置

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JP2001009387A
JP2001009387A JP11182794A JP18279499A JP2001009387A JP 2001009387 A JP2001009387 A JP 2001009387A JP 11182794 A JP11182794 A JP 11182794A JP 18279499 A JP18279499 A JP 18279499A JP 2001009387 A JP2001009387 A JP 2001009387A
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substrate
wafer
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JP11182794A
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Tadao Okamoto
伊雄 岡本
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Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】基板をスクラブ洗浄する基板洗浄装置におい
て、基板の周縁部の端面を良好に洗浄できる基板洗浄装
置を提供する。 【解決手段】端面支持ハンド100,101に保持され
て回転されるウエハWは、図示しない回転駆動源によっ
て回転するスクラブユニット106,110のスクラブ
部材105,109によってスクラブ洗浄されている。
そして、このスクラブ部材105,109のスクラブ面
S1,S2は硬度で52以上80以下の硬さを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマ・ディスプ
レイ・パネル)基板、あるいは、磁気ディスク用のガラ
ス基板やセラミック基板などのような各種の基板に洗浄
処理を施すための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程には、半導体ウエ
ハ(以下、単に「ウエハ」という。)の表面に成膜やエ
ッチングなどの処理を繰り返し施して微細パターンを形
成していく工程が含まれる。微細加工のためにはウエハ
自体の表面およびウエハ表面に形成された薄膜の表面を
清浄に保つ必要があるから、必要に応じてウエハの洗浄
処理が行われる。たとえば、ウエハの表面上に形成され
た薄膜を研磨剤を用いて研磨処理(以下、CMP処理と
いう)した後には、研磨剤(スラリー)がウエハ表面に
残留しているから、このスラリーを除去する必要があ
る。
【0003】上述のようなウエハの洗浄を行うための従
来の基板洗浄装置は、主に、ウエハを保持しつつ回転す
るスピンチャックと、このスピンチャックで保持されて
回転されるウエハの表面に押し付けられるスクラブ面を
有するスポンジ状のスクラブ部材と、このスクラブ部材
によって洗浄されているウエハに洗浄液を供給する洗浄
液ノズルと、から構成される。
【0004】なお、このスポンジ状のスクラブ部材は、
ウエハへのダメージをできるだけ抑えようとするため
に、できる限り柔らかいものを用いていた。また、この
スクラブ部材のスクラブ面は、ウエハWの回転軸とウエ
ハの周縁部とを覆うように配置されている。したがっ
て、この状態でウエハWを回転させると、スクラブ面は
ウエハのほぼ全面に接触することとなるから、ウエハの
ほぼ全面をスクラブ洗浄できることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の基板洗浄装置では、スクラブ部材のスクラブ面
がウエハの周縁部をも覆っているにもかかわらず、ウエ
ハの周縁部の端面の洗浄が不十分となってしまうという
問題があった。すなわち、スクラブ部材のスクラブ面が
ウエハの周縁部を覆っている状態で、スクラブ部材は所
定の押し付け量によってウエハの表面に押し付けられ
て、スクラブ部材のスクラブ面がウエハの周縁部の端面
に接触するように回り込んだ状態となる。それにもかか
わらず、ウエハの周縁部の端面の洗浄が不十分となって
いた。
【0006】したがって、この端面にゴミやスラリーな
どの不要物が残ってしまい、これらの物質がパーティク
ルとなって、半導体装置の製造工程において歩留りの低
下につながり、大きな問題となっていた。
【0007】ここで、本願の発明に先立ち、この問題の
原因を探るべく本願発明者が実験調査したところ、その
原因はスクラブ部材の「硬さ」にあることが判明した。
本願発明者が従来のスクラブ部材の硬さについて調べた
ところ、その硬さは硬度で40〜50程度のものが、一
般的な基板洗浄用スポンジとして用いられていたことが
分かった。そこで、硬度が50を超えるスクラブ部材を
用いて実験したところ、硬度で52以上のスクラブ部材
を用いた場合には、基板の周縁部の端面の洗浄効果が著
しく向上することが判明した。
【0008】なお、この結果から、従来の硬度の低いス
クラブ部材では、基板の周縁部の端面に対する接触圧力
が低かったために端面の洗浄効果が低く、逆に、本願発
明のような硬度の高いスクラブ部材では、基板の基板の
周縁部の端面に対する接触圧力が高いために端面の洗浄
効果が向上した、ということが考えられる。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、基板の周縁部の端面を良好に洗浄できる基
板洗浄装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するための、請求項1に係る発明は、基板が所定の回転
軸を中心として回転するように基板を保持する基板保持
手段と、
【0011】この基板保持手段に保持された基板の周縁
部の少なくとも一部に接触するスクラブ面を有し、上記
基板の回転軸とほぼ平行な回転軸を中心に回転されると
ともに、硬度が52以上80以下であるスポンジ状のス
クラブ部材と、
【0012】を備えたことを特徴とする基板洗浄装置で
ある。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
基板洗浄装置において、上記スクラブ面内の場所によっ
てスクラブ部材の硬度が異なっていることを特徴とする
基板洗浄装置である。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載の基板洗浄装置において、上記スクラブ部材は複
数のスクラブ面を有することを特徴とする基板洗浄装置
である。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の基板洗浄装置において、上記スクラ
ブ部材は、基板の両面を洗浄するために基板の両面それ
ぞれに対向して一対設けられていることを特徴とする基
板洗浄装置である。
【0016】ここで、請求項1に係る発明の基板洗浄装
置によると、基板に保持されて回転する基板の周縁部の
少なくとも一部に、スクラブ部材のスクラブ面が接触し
て押し付けられ、基板の周縁部の端面がスクラブ洗浄さ
れる。
【0017】この際、スクラブ部材の硬度が52以上に
されているので、このスクラブ面による端面への押し付
け圧力は、従来に比べてより大きいものとなる。このた
め、基板の周縁部の端面に付着していた不要物が良好に
除去される。さらに、基板内部に強固に付着している不
要物を除去することもできる。また、スクラブ部材の硬
度が80以下にされているので、基板表面にほとんどダ
メージを与えることがない。さらには、基板の回転軸と
スクラブ部材の回転軸がほぼ平行で、かつスクラブ面が
周縁部に接触する状態で、スクラブ部材が回転するの
で、基板の周縁部において、スクラブ面は基板の内部か
ら外部へ移動したり、基板の外部から内部へと移動した
りする。このため、基板内部の不要物を基板外部へ掃き
出すことができるとともに、基板の周縁部の端面に付着
した不要物を効率的に掻き取ることができる。
【0018】なお、ここでいう「スクラブ面」とは、実
際に基板に押し付けられた際に基板表面に沿った形状と
なるスクラブ部材の基板に接触している一部のことであ
り、スクラブ部材が基板に押し付けられていない状態で
の形状は何であってもよく、平面、曲面、または凸部等
のいずれであってもよい。また、ここでいう「硬度」と
は、液体によって十分に湿らせた状態(湿潤状態)にあ
るスクラブ部材を、高分子機器株式会社製のアスカーF
型硬度計によって測定した硬度のことである。
【0019】請求項2に係る発明の基板洗浄装置による
と、スクラブ部材の硬度がスクラブ面の場所によって異
なっている、すなわち、スクラブ部材のスクラブ面に硬
い部分と柔らかい部分とが混在した状態となっている。
ここで、前述したような理由で、硬い部分は主に基板の
周縁部の端面を洗浄するのに適している一方、柔らかい
部分は基板表面にダメージを与えにくく、主に基板の中
央部を洗浄するのに適している。したがって、このよう
な構成とした場合、基板の周縁部の端面に加えて、基板
の中央部をも良好に洗浄することができる。
【0020】請求項3に係る発明の基板洗浄装置による
と、スクラブ部材は複数のスクラブ面を有している。す
なわち、スクラブ面が、全体に広がった一面ではなく、
島状に分布した状態となっている。このため、スクラブ
面以外の部分には凹部が形成され、この凹部を通って洗
浄液を流通させることができるので、基板の表面に残留
する不要物をその外部へ流出させることができる。ま
た、島状に分布した複数のスクラブ面とそれ以外の凹部
に段差が形成され、この段差が基板の周縁部の端面を掻
き取ることになるので、基板の周縁部の端面をさらに良
好に洗浄することができる。
【0021】請求項4に係る発明の基板洗浄装置による
と、基板の両面に一対のスクラブ部材が配置されて、基
板の両面ともにスクラブ部材のスクラブ面が押し付けら
れる。このため、基板を一対のスクラブ面で挟みこんだ
状態となり、基板の周縁部の端面の大部分にスクラブ面
が回り込むので、基板の周縁部の端面のほぼすべての部
分の洗浄を良好に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、上述の技術的課題を解決
するための本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一
実施形態に係る基板洗浄装置の主要部の構成を示す平面
図であり、図2はこの基板洗浄装置の主要部の構成を示
す側面図である。また、図3はこの基板洗浄装置のスク
ラブユニットの構成を示す平面図である。なお、この基
板洗浄装置は、CMP処理後のウエハの両面をスクラブ
洗浄する装置であり、この基板洗浄装置への基板の搬送
は、図示しない基板搬送ロボット等によって適宜行われ
ている。
【0023】この基板洗浄装置においては、ウエハWの
端面が一対の端面支持ハンド100,101にそれぞれ
3つずつ設けられたローラピン102,103によって
挟持されることにより、ウエハWの支持が達成されてい
る。なお、図示しない回転駆動機構により、これら6つ
のローラピン102,103を図1矢印方向に回転させ
ることで、ウエハ回転軸OWを回転中心として、ウエハ
Wを図1矢印方向に回転させることができるようになっ
ている。ここでウエハ回転軸OWとは、ウエハWの中心
を通りウエハWに垂直な軸線のことを指す。
【0024】そして、ウエハWの上面は、円板状のベー
ス部104とその下面に固設されたスクラブ部材105
とからなるスクラブユニット106によってスクラブ洗
浄される。ここで、図3にスクラブユニット106の底
面図を示すが、スクラブ部材105は、ベース部104
の下面に島状に4つ設けられている。これら4つのスク
ラブ部材105それぞれのスクラブ面S1がウエハWの
上面に接触した状態で、スクラブユニット106が図示
しない回転駆動機構によってスクラブ部材回転軸OSを
中心に回転され、かつ、ベース部104のほぼ中心に配
置されたノズル107から洗浄液が吐出されて、ウエハ
Wの上面がスクラブ洗浄される。なおここで、洗浄液と
しては、純水や、フッ酸、水酸化アンモニウム、水酸化
ナトリウム、クエン酸、シュウ酸、またはTMAH( T
etra Methyl Ammonium Hydroxide)などが用いられる。
【0025】また、ウエハWの下面も同様に、円板状の
ベース部108とその上面に固設された島状の4つのス
クラブ部材109とからなるスクラブユニット110
が、4つのスクラブ部材109それぞれのスクラブ面S
2がウエハWの下面に接触した状態で、図示しない回転
駆動機構によってスクラブ部材回転軸OSを中心に回転
され、かつ、ベース部108のほぼ中心に配置されたノ
ズル111から洗浄液が吐出されて、ウエハWの下面が
スクラブ洗浄される。なお、下面側のスクラブユニット
110の平面図は、図3に示した上面側のスクラブユニ
ット106の底面図と同様に示されるので、スクラブユ
ニット110の部分の符号を、図3において併記する。
(なお、後に示す図4、図6、および図7においても、
同様にスクラブユニット106および110の部分の符
号を併記する。)
【0026】ここで、スクラブ部材回転軸OSとウエハ
回転軸OWとはほぼ平行になっており、ウエハWとスク
ラブ面S1,S2とは互いに平行な関係となっている。
【0027】なお、図1の二点鎖線領域S10,S20
は、スクラブ部材105,109が回転するときのスク
ラブ面S1,S2の通過領域であるスクラブ領域を示し
ているが、このスクラブ領域S10,S20がウエハ回
転軸OWとウエハWの周縁部とを含むように、スクラブ
領域S10,S20の大きさ(半径)と、スクラブ部材
回転軸OSとウエハ回転軸OWとの位置関係と、が定め
られている。したがって、ウエハWを回転させつつスク
ラブユニット106,110を回転させることで、スク
ラブ面S1,S2は、ウエハWのほぼ全面に接触するこ
ととなるから、ウエハWのほぼ全面をスクラブ洗浄でき
る。
【0028】また、スクラブ領域S10,S20内にあ
るウエハWの外周円弧範囲をTで示すと、この円弧範囲
Tにおいては、スクラブ領域S10,S20がウエハW
の周縁部を超えてウエハWの外部に至る部分にまで広が
った状態となる。このため、この円弧範囲Tにおいて
は、スクラブ面S1,S2がウエハWの周縁部に接触し
た状態でスクラブ部材105,109が回転しているの
で、ウエハWの周縁部の端面がスクラブ洗浄されること
となる。
【0029】また、1つのスクラブ部材105,109
の図3における矢視A断面は図4に示すような矩形状で
あり、スクラブ面S1,S2は平面状にされている。た
だし、この図4は、ウエハWに押し付けられていない状
態のスクラブ部材105,109を示しており、ウエハ
Wに所定の押し込み量(たとえば、0.5〜2.0mm
程度)で押し付けられた場合には、スクラブ部材10
5,109の高さが若干量(所定の押し込み量)だけ短
くなった形状となる。すなわち、スクラブ洗浄中のスク
ラブ面S1,S2は図中の破線で示す位置となる。
【0030】ここで、スクラブ部材105,109とウ
エハWの周縁部の端面Rとの接触状態を図5に示す。な
お、この図5は、図1の円弧範囲T付近を、図1におい
て右方側面から見たときの拡大断面図である。
【0031】この図5からも分かるように、ウエハWに
スクラブ部材105,109が所定の押し込み量で押し
付けられると、図1の円弧範囲Tの部分において、スク
ラブ面S1,S2がウエハWの周縁部の端面Rに回り込
んだ状態となって、スクラブ面S1,S2はこの端面R
に接触し押し付けられる。
【0032】ここで、4つのスクラブ部材105,10
9はすべて硬度で52以上80以下の硬さ、たとえば硬
度で70の硬さを有するPVA(ポリビニルアルコー
ル)から形成されている。したがって、従来の柔らかい
スクラブ部材の場合に比べて、このウエハWの端面Rに
対する接触圧力が高くなって、ウエハWの周縁部の端面
に付着していた不要なゴミやスラリー等の不要物が良好
に除去される。また、ウエハWの中央部において強固に
付着しているゴミやスラリー等の不要物についても、良
好に除去できるという付加的な効果もある。なお、スク
ラブ部材105,109を硬度で80を越える硬さにし
た場合、スクラブ部材105,109がウエハWの表面
を傷つける場合が生じるので、スクラブ部材105,1
09は硬度で80以下の硬さにしておくことが望まし
い。
【0033】なおここで、この基板洗浄装置において
は、図5に示したように、ウエハWを一対のスクラブ面
S1,S2で挟みこんだ状態で、ウエハWの両面をスク
ラブ洗浄するようになっている。このため、ウエハWの
端面Rの大部分にスクラブ面S1,S2が回り込むの
で、基板の周縁部の端面のほぼすべての部分の洗浄を良
好に行うことができる。
【0034】また、図1の円弧範囲Tの部分において、
スクラブ面S1,S2がウエハWの周縁部の一部と接触
しつつスクラブ部材が回転するので、スクラブ面S1,
S2はウエハWの内部から外部へ移動したり、ウエハW
の外部から内部へと移動したりする。このため、ウエハ
W内部の不要なゴミやスラリーをウエハW外部へ掃き出
すことができるとともに、ウエハWの端面Rに付着した
不要なゴミやスラリーを効率的に掻き取ることができ
る。
【0035】なおさらに、スクラブ部材105,109
が島状に配置されているので、スクラブ面S1,S2以
外の部分には凹部が形成され、この凹部を通って洗浄液
が流通することができる。このため、ウエハWの表面に
残留する不要なゴミやスラリーをその外部へ流出させる
ことができる。
【0036】また、島状のスクラブ部材105,109
の側面には、図4に示すようなベース部104,108
からほぼ垂直に立ちあがる段差部Dが形成されている。
この場合、この段差部DがウエハWの端面Rを掻き取る
作用を有するので、ウエハWの端面Rをさらに良好に洗
浄することができる。なお、この段差部Dは垂直に立ち
あがっている必要はなく、たとえば、斜面や曲面であっ
てもよい。
【0037】以上、この発明のいくつかの実施形態につ
いて説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施す
ることもできる。たとえば、上述した一実施形態におい
ては、それぞれ4つのスクラブ部材105,109はす
べて同じ硬度(たとえば硬度70)を有しているが、部
分的に硬度を異ならせるようにしてもよい。すなわち、
それぞれ4つのスクラブ部材105,109のうちのそ
れぞれ1つだけを硬度で52以上80以下の硬さ(たと
えば硬度70)とし、それ以外のそれぞれ3つを硬度で
52未満の硬さ(たとえば硬度45)としてもよい。こ
のようにすれば、硬いスクラブ部材(1つの硬度70の
部材)は主にウエハWの周縁部の端面Rを洗浄するのに
適している一方、柔らかいスクラブ部材(3つの硬度4
5の部材)はウエハW表面にダメージを与えにくく、主
にウエハWの中央部を洗浄するのに適している。したが
って、このような構成とした場合、ウエハWの周縁部に
加えて、ウエハWの中央部をも良好に洗浄することがで
きる。
【0038】また、上述した一実施形態においては、ス
クラブ部材105,109はそれぞれ4つの島状の独立
した部材で構成されているが、スクラブ部材105,1
09がそれぞれ複数の部材で構成されている必要はな
い。たとえば、それぞれ1つのスクラブ部材、たとえば
上述のスクラブ領域S10,S20と同じ大きさの円形
のスクラブ面を有するスクラブ部材で構成されていても
よい。
【0039】また、上述した一実施形態においては、ス
クラブ部材105,109の断面形状は図4に示したよ
うな矩形状とされているが、これに限られるものではな
い。たとえば、図6に示すような山型状の断面であって
もよく、図7に示すような半円状の断面であってもよ
い。これら図6および図7においても、、図4の場合と
同様に、段差部Dが形成されている。このため、この段
差部DがウエハWの端面Rを掻き取ることになるので、
ウエハWの端面Rをさらに良好に洗浄することができ
る。なお、この段差部Dは、図6においては斜面に、図
7においては曲面になっているが、このような場合、図
4のように垂直な段差部の場合に比べ、ウエハの端面の
掻き取りを円滑に行うことができるので、スクラブ部材
の寿命を延ばすことができる。
【0040】なお、これら図6および図7も、ウエハW
に押し付けられていない状態のスクラブ部材105,1
09を示しており、ウエハWに所定の押し込み量で押し
付けらた場合には、スクラブ部材105,109の高さ
が若干量(所定の押し込み量)だけ短くなった形状とな
る。すなわち、スクラブ洗浄中のスクラブ面S1,S2
はそれぞれの図中の破線で示す位置となる。
【0041】また、上述した一実施形態においては、ウ
エハWの両面をスクラブするスクラブ部材105,10
9の材質として、PVAを用いているが、スポンジ状
(多孔質状)の部材であれば何でもよい。たとえば、ス
クラブ部材105,109は、ポリウレタンからなるス
ポンジ状の部材であってもよい。
【0042】また、上述した一実施形態においては、ウ
エハWの端面を保持するローラピン102,103によ
って、ウエハWを回転させているが、ウエハWの裏面を
吸着して保持あるいはピン保持しつつ自転する基板保持
手段(いわゆるスピンチャック)等によって、ウエハW
を回転させるようにしてもよい。なお、この場合、スピ
ンチャック等の基板保持手段の回転軸(自転軸)は、ウ
エハWの回転軸と一致する。
【0043】さらに、上述した一実施形態においては、
端面支持ハンド100,101に保持されているウエハ
Wとスクラブユニット106,110との相対位置は固
定されているが、これらの相対位置が変化するようなも
のであってもよく、たとえば、スクラブユニット10
6,110がウエハWに対して相対的に揺動するような
場合であってもよい。この場合であっても、その揺動途
中において一時的に、スクラブ部材105,109のス
クラブ面S1,S2がウエハWの周縁部の少なくとも一
部と接触するようにすれば、ウエハWの周縁部の端面R
を良好に洗浄することができる。
【0044】また、上述した一実施形態においては、ウ
エハWの両面をスクラブ洗浄する場合について説明して
いるが、これに限られるものではなく、本発明は、ウエ
ハWの一方面をスクラブ洗浄するものに対しても適用す
ることができる。
【0045】また、上述した一実施形態においては、C
MP処理後のウエハWをスクラブ洗浄する場合について
説明しているが、これに限られるものではなく、本発明
は、広く、ウエハWをスクラブ洗浄するものに対しても
適用することができる。ただし、CMP処理後のウエハ
Wの表面には、強固に付着しているスラリー等が多く残
留しているため、特にCMP処理後のウエハWの洗浄に
適用するのが効果的である。
【0046】さらに、上述した一実施形態においては、
半導体ウエハWを洗浄する場合について説明している
が、本発明は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プ
ラズマ・ディスプレイ・パネル)基板、あるいは、磁気
ディスク用のガラス基板やセラミック基板などのような
他の各種の基板の洗浄に対して広く適用することができ
る。
【0047】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0048】なお、本願明細書における「硬度」とは、
液体によって十分に湿らせた状態(湿潤状態)にあるス
クラブ部材を、高分子機器株式会社製のアスカーF型硬
度計によって測定した硬度である。実際の本願発明者に
よる硬度の測定においては、最大面が240mm×48
0mmである直方体形状のスクラブ部材の試験片を用い
た。そして、この試験片を純水によって十分に湿らせた
上で、試験片の最大面内の9点を、上述のアスカーF型
硬度計によって測定し、その9点の平均値を測定代表値
とした。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る発明の基板洗浄装置によると、基板表面にダメージ
を与えることなく、基板の周縁部の端面に付着していた
不要物が良好に除去されるという効果を奏する。また、
基板の中央部に強固に付着している不要物を除去するこ
ともできる。さらに、基板内部の不要物を基板外部へ掃
き出すことができるとともに、基板の周縁部の端面に付
着した不要物を効率的に掻き取ることができるという効
果をも奏する。
【0050】請求項2に係る発明の基板洗浄装置による
と、さらに、基板の周縁部の端面に加えて、基板の中央
部をも良好に洗浄することができるという効果を奏す
る。
【0051】請求項3に係る発明の基板洗浄装置による
と、基板の表面に残留する不要物をその外部へ流出させ
ることができ、また、基板の周縁部の端面をさらに良好
に洗浄することができるという効果を奏する。
【0052】請求項4に係る発明の基板洗浄装置による
と、基板の周縁部の端面のほぼすべての部分の洗浄を良
好に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置の主要
部の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置の主要
部の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る基板洗浄装置のスク
ラブユニットの構成を示す平面図である。
【図4】図3におけるスクラブ部材の矢視A断面図であ
る。
【図5】スクラブ部材とウエハの周縁部の端面との接触
状態を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るスクラブ部材の断
面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係るスクラブ部
材の断面図である。
【符号の説明】
100,101 端面支持ハンド(基板保持手段) 102,103 ローラピン 104,108 ベース部 105,109 スクラブ部材 106,110 スクラブユニット 107,111 ノズル OS スクラブ部材回転軸(スクラブ部材の回転軸) OW ウエハ回転軸(基板の回転軸) R 端面 S1,S2 スクラブ面 S10,S20 スクラブ領域 T 円弧範囲 W ウエハ(基板)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板が所定の回転軸を中心として回転す
    るように基板を保持する基板保持手段と、 この基板保持手段に保持された基板の周縁部の少なくと
    も一部に接触するスクラブ面を有し、上記基板の回転軸
    とほぼ平行な回転軸を中心に回転されるとともに、硬度
    が52以上80以下であるスポンジ状のスクラブ部材
    と、を備えたことを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記スクラブ面内の場所によってスクラ
    ブ部材の硬度が異なっていることを特徴とする請求項1
    に記載の基板洗浄装置。
  3. 【請求項3】 上記スクラブ部材は複数のスクラブ面を
    有することを特徴とする請求項1または2に記載の基板
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記スクラブ部材は、基板の両面を洗浄
    するために基板の両面それぞれに対向して一対設けられ
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の基板洗浄装置。
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