JP2001198824A - 研磨装置の洗浄方法及び研磨装置 - Google Patents

研磨装置の洗浄方法及び研磨装置

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JP2001198824A
JP2001198824A JP2000007199A JP2000007199A JP2001198824A JP 2001198824 A JP2001198824 A JP 2001198824A JP 2000007199 A JP2000007199 A JP 2000007199A JP 2000007199 A JP2000007199 A JP 2000007199A JP 2001198824 A JP2001198824 A JP 2001198824A
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Akira Fukui
彰 福井
Katsuya Taniguchi
克哉 谷口
Wataru Takahashi
渉 高橋
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着保持面に固着したゲル状の研磨粒子を良
好に柔化させることができるとともに、この柔化したゲ
ル状の研磨粒子を擦り落すことができ、吸着保持面のゲ
ル状の研磨粒子を効率的に除去することができるように
する。 【解決手段】 負圧によって試料Wを吸着保持する吸着
保持面11にアルカリ性溶液を供給してゲル状の研磨粒
子を柔化させるとともに、吸着保持面11に洗浄治具4
を接触させ、これら洗浄治具4及び前記試料保持台1を
相対移動させることによって前記ゲル状の研磨粒子を擦
り落すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、液晶
基板、光学用レンズ、半導体用フォトマスク等の試料を
研磨する研磨装置の洗浄方法及び研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は半導体基板を研磨する従来の研磨
装置を示す模式的縦断面図、図8は試料保持台の吸着保
持面を示す底面図である。図7において100は鉛直線
の回りを回転が可能であり、その上面に研磨布が貼着さ
れた平面視円形の研磨定盤である。
【0003】この研磨定盤100の上側には研磨定盤1
00の半径寸法よりも小径寸法であり、鉛直線の回りを
回転が可能な平面視円形の試料保持台101が昇降可能
に配されている。この試料保持台101は、負圧によっ
て平板状の試料Wを吸着保持する吸着保持面102が前
記研磨定盤100の上面と向き合うように設けられてい
る。この吸着保持面102は、テフロン等の合成樹脂又
はアルミニウム等の比較的柔らかい金属材料によって形
成されている。また、この吸着保持面102には、その
中心から周縁近くにまで螺旋状の吸引溝103が設けら
れており、該吸引溝103の中心側端が試料保持台10
1の回転軸104を貫通している排気路105の一端と
連通している。そして、排気路105の他端は図示しな
い排気装置に連通しており、排気装置の駆動によって排
気路105を通して吸引溝103の空気を排気すること
により該吸引溝103を負圧とし、前記試料Wが吸着保
持面102に吸着保持される。
【0004】試料保持台101の上側には該試料保持台
101を昇降させるための流体圧シリンダ(図示せず)
が配されており、該流体圧シリンダによって試料保持台
101を下降させ、試料Wを研磨定盤100の上面に接
触させるとともに該試料Wに適宜の研磨圧を加えるよう
になしてある。
【0005】研磨定盤100の回転中心部の上側には管
状の研磨液供給部106が配してあり、この研磨液供給
部106から研磨定盤100の上面へ研磨液を供給する
ようになっている。尚、図7において107は研磨液の
受け皿である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く構成された
従来の研磨装置において、吸着保持面102に吸着保持
された試料Wを適宜の研磨圧で研磨定盤100に接触さ
せ、研磨液供給部106から研磨定盤100の上面へ研
磨液を供給しつつ研磨定盤100及び試料保持台101
を同一方向へ回転させることにより、研磨液が試料W及
び研磨定盤100の間に浸入して試料Wの研磨が進行す
る。
【0007】この試料Wの研磨を行う場合、吸着保持面
102に設けられ、試料Wを吸着保持する吸引溝103
が負圧になっているため、試料W及び吸着保持面102
の間の僅かの隙間から研磨定盤100の上面の研磨液の
一部が吸引され、この吸引された研磨液が吸着保持面1
02及び吸引溝103に付着することになる。このと
き、吸着保持面102及び吸引溝103の圧力は大気圧
よりも低いため、吸着保持面102及び吸引溝103に
付着した研磨液中の液分が蒸発し、研磨液に含有される
シリカ等の研磨粒子が急激にゲル化し、このゲル状の研
磨粒子が吸着保持面102及び吸引溝103に固着す
る。
【0008】このように固着したゲル状の研磨粒子は、
研磨処理を重ねるに従って吸着保持面102及び吸引溝
103に堆積し、試料W及び吸着保持面102の間の隙
間寸法を大きくし、そして皿に加速度的にゲル状の研磨
粒子の堆積が進むことになる。そして、このような状態
で試料Wの研磨を行うと、ゲル状の研磨粒子が付着した
部分の試料Wの面が盛り上がり、この盛り上がり部分の
研磨量が増加して、研磨量の試料面内でのばらつきが大
きくなり、研磨後の試料平面度の均一性が悪化する。
【0009】また、吸引溝103に固着したゲル状の研
磨粒子は吸引の妨げになり、試料の吸着性能を落して十
分に試料を吸着することができなくなる可能性がある。
【0010】そして、吸着保持面及び吸引溝に固着した
ゲル状の研磨粒子は、純水及びブラシを使用した洗浄に
よっては容易に取り除くことができず、吸着保持面及び
吸引溝の洗浄時間を増加させ、研磨装置のスループット
の低下を招いていた。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、負圧によって試料を吸着保持する吸着保持面に
アルカリ性溶液を供給してゲル状の研磨粒子を柔化させ
るとともに、吸着保持面に洗浄治具を接触させ、これら
洗浄治具及び前記試料保持台を相対移動させることによ
り、吸着保持面に固着したゲル状の研磨粒子を効率的に
除去することができる研磨装置の洗浄方法及び研磨装置
を提供することにある。
【0012】また、pHが11以上のアルカリ性溶液を
用いたり、洗浄治具が前記吸着保持面に面接触すること
が可能な接触面を有する構成としたり、洗浄治具が前記
吸着保持面に接触するブラシを有する構成としたりする
ことにより、ゲル状の研磨粒子の除去効果をより一層向
上することができる研磨装置の洗浄方法及び研磨装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る研磨装置
の洗浄方法は、負圧により試料を吸着保持する吸着保持
面を有する試料保持台の前記吸着保持面に吸着保持され
た試料を、研磨液により研磨する研磨装置の前記吸着保
持面を洗浄する洗浄方法において、前記吸着保持面にア
ルカリ性溶液を供給するとともに、前記吸着保持面に洗
浄治具を接触させ、該洗浄治具及び前記試料保持台を相
対移動させることにより前記吸着保持面を洗浄すること
を特徴とする。
【0014】第2発明に係る研磨装置の洗浄方法は、前
記研磨液はシリカの粒子を含有することを特徴とする。
【0015】第6発明に係る研磨装置は、負圧により試
料を吸着保持することが可能な吸着保持面を有する試料
保持台と、前記吸着保持面と向き合うように配置される
研磨定盤と、該研磨定盤に研磨液を供給する研磨液供給
部とを備えた研磨装置において、前記吸着保持面に接触
することが可能な洗浄治具と、前記吸着保持面に洗浄液
を供給する洗浄液供給部とを備えていることを特徴とす
る。
【0016】第1発明、第2発明及び第6発明にあって
は、吸着保持面に固着したゲル状の研磨粒子が、吸着保
持面に供給するアルカリ性溶液によって柔化する。この
柔化したゲル状の研磨粒子に洗浄治具が接触し、該洗浄
治具及び試料保持台の相対移動によって洗浄治具がゲル
状の研磨粒子を擦り落すことになり、吸着保持面のゲル
状の研磨粒子を効率的に除去することができる。
【0017】第3発明に係る研磨装置の洗浄方法は、前
記アルカリ性溶液はpHが11以上であることを特徴と
する。
【0018】第3発明にあっては、pH11以上のアル
カリ性溶液によりゲル状の研磨粒子の柔化が著しくな
り、研磨粒子の除去効果が一層向上する。尚、アルカリ
性溶液がpH11よりも小さくなるに従ってゲル状の研
磨粒子の柔化に時間がかかることになり、研磨粒子の除
去効果は低下する。
【0019】第4発明に係る研磨装置の洗浄方法は、前
記洗浄治具は前記吸着保持面に面接触する接触面を有し
ていることを特徴とする。
【0020】第7発明に係る研磨装置は、前記洗浄治具
は前記吸着保持面に面接触する接触面を有していること
を特徴とする。
【0021】第4発明及び第7発明にあっては、洗浄治
具の接触面がアルカリ性溶液により柔化したゲル状の研
磨粒子に接触し、該研磨粒子を吸着保持面に沿って擦り
落すとともに、吸着保持面に残留することなくすくい取
ることになり、研磨粒子の除去効果がより一層向上す
る。
【0022】第5発明に係る研磨装置の洗浄方法は、前
記洗浄治具は前記吸着保持面に接触するブラシを有して
いることを特徴とする。
【0023】第8発明に係る研磨装置は、前記洗浄治具
は前記吸着保持面に接触するブラシを有していることを
特徴とする。
【0024】第5発明及び第8発明にあっては、洗浄治
具のブラシが吸着保持面に固着したゲル状の研磨粒子と
接触し、吸着保持面に供給されたアルカリ性溶液を前記
ブラシにより前記研磨粒子の全体に触れさせるととも
に、ゲル状部の内部にもアルカリ性溶液を十分に行き渡
らせることになり、研磨粒子の柔化の効率を上げること
ができる。この柔化した研磨粒子の全体が前記ブラシに
より効率的に取り除かれる。また、吸着保持面に吸引溝
が設けられている場合においても、アルカリ性溶液によ
り柔化した吸引溝の研磨粒子はブラシにより吸引溝から
良好に取り除かれる。また、洗浄治具が前記接触面及び
ブラシを備えることにより、吸着保持面及び吸引溝に固
着した研磨粒子の除去効果がより一層向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る研磨装
置を示す模式的縦断面図である。この研磨装置は、負圧
によって平板状の試料Wを吸着保持することが可能な吸
着保持面11を有し、鉛直線の回りを回転が可能な平面
視円形の試料保持台1と、該試料保持台1の下側に前記
吸着保持面11と向き合うように配され、鉛直線の回り
を回転が可能な平面視円形の研磨定盤2と、該研磨定盤
2の上面に研磨液を供給する管状の研磨液供給部3と、
前記研磨定盤2の一側位置に配され、前記吸着保持面1
1と接触することが可能な洗浄部40を有する平面視円
形の洗浄治具4と、前記吸着保持面11にアルカリ性溶
液(洗浄液)を供給する洗浄液供給部5とを備える。
【0026】研磨定盤2は、その上面に研磨布2aが貼
着されており、その下面の回転中心部に回転手段によっ
て回転される回転軸21が設けられている。また、研磨
定盤2の回転中心部の上側には前記研磨液供給部3が配
されている。この研磨液供給部3は、シリカの粒子等の
研磨粒子が含有された研磨液を研磨定盤2の上面へ供給
する。
【0027】試料保持台1は研磨定盤2の半径寸法より
も小径寸法であり、前記回転中心からずれた位置に鉛直
線の長手方向への昇降及び鉛直線と直交する方向への横
移動が可能に配されており、該試料保持台1の下降によ
り前記試料Wを研磨定盤2に接触させるとともに該試料
Wに適宜の研磨圧を加え、また試料保持台1の横移動及
び昇降により吸着保持面11を前記洗浄治具4と接触さ
せることができるようにしてある。また、試料保持台1
には図示しない排気装置に連通する排気路12を有する
回転軸13が結合されている。
【0028】図2は試料保持台の吸着保持面を示す底面
図である。試料保持台1の吸着保持面11部分は、テフ
ロン、ポリウレタン、ナイロン等の合成樹脂又はアルミ
ニウム等の比較的柔らかい金属材料によって形成されて
いる。また、吸着保持面11には、その中心から周縁近
くにまで螺旋状の吸引溝14が設けられており、該吸引
溝14の中心側端が前記排気路12と連通している。そ
して、前記排気装置の駆動によって排気路12を通して
吸引溝14の空気を排気することにより該吸引溝14を
負圧とし、前記試料Wが吸着保持面11に吸着保持され
る。
【0029】洗浄治具4は前記試料保持台1とほぼ等径
の円形に形成され、前記洗浄部40と、該洗浄部40の
下面に結合され、その中心部に洗浄液供給部5を有する
支軸41とを備えており、前記洗浄液供給部5が前記洗
浄部40に開口し、該洗浄部40から前記吸着保持面1
1にアルカリ性溶液が供給できるようにしてある。
【0030】図3は洗浄部を示す拡大断面図、図4は洗
浄部を示す拡大平面図である。洗浄部40は、周方向の
半分を前記吸着保持面11とほぼ平行な接触面40aと
し、残り半分を接触面40aに沿った位置よりも若干高
位となる位置に先端が配されるブラシ40bとし、吸着
保持面11が接触面40aと接触したとき、ブラシ40
bを弾性変形させ、その弾性復元力によってブラシ40
bを吸着保持面11に押し付けることができるようにし
てある。
【0031】このブラシ40bはナイロン、ポリビニル
アルコール等の合成樹脂繊維を用いてなる毛体の複数本
を植設することにより構成されている。
【0032】接触面40aの部分は、前記吸着保持面1
1の材質及び前記研磨液の種類等によって材料が選定さ
れる。例えば吸着保持面11及び接触面40aの部分を
アルミナ、AIN等の耐摩耗性の高いセラミックスとす
ることにより、シリカ等の固い粒子を含む研磨液を使用
して研磨する場合においても、前記接触面40aを吸着
保持面11に接触させて該吸着保持面11を洗浄すると
きの接触面40aの摩耗度を小さくすることができる。
【0033】また、試料Wの吸着保持性を高めるために
吸着保持面11を合成樹脂材料で構成した場合、吸着保
持面11の摩耗を減らすとともに吸着保持面11にゲル
状の研磨粒子が残らないように、接触面40aの部分を
合成樹脂材料又はゴム材料等の比較的柔らかい材料で構
成することもできる。なお、ゲル状の研磨粒子の除去性
能及び接触面40aの摩耗度を考慮して接触面40aの
表面の粗度を適宜選択することができる。
【0034】図5及び図6は洗浄部の別の形態を示す拡
大平面図である。洗浄部40は図4に示す如く周方向に
接触面40a及びブラシ40bを2等分して配置した構
成とし、洗浄治具4の1回転で接触面40a及びブラシ
40bが吸着保持面11に夫々1回接触するように構成
する他、例えば図5に示す如く周方向に接触面40a及
びブラシ40bを交互に4等分して配置した構成、又
は、図6に示す如く周方向に接触面40a及びブラシ4
0bを交互に4等分して配置するとともに、これら接触
面40a及びブラシ40bの境界部に低位の非接触面4
0cを設けた構成とし、洗浄治具4の1回転で接触面4
0a及びブラシ40bが吸着保持面11に夫々2回接触
するように構成してもよい。また、吸着保持面11の中
央部には殆どゲル状の研磨粒子が付着しないような場合
には、図4、図5、図6に示した洗浄部40の中央部を
ブラシ40bのみとし、洗浄治具4の1回転で吸着保持
面11の中央部にはブラシ40bのみが接触する如く構
成することにより吸着保持面11の摩耗を良好に減らす
ことも可能である。
【0035】このように、洗浄部40における接触面4
0a及びブラシ40bの配置は適宜決めることが可能で
あり、必要によっては洗浄部40を接触面40aのみ、
又はブラシ40bのみで構成してもよい。しかし、洗浄
部40に接触面40aとブラシ40bとの両方を設ける
ことにより、接触面40aの擦り落とし作用とブラシ4
0bの柔化作用が相乗し、洗浄作用を著しく向上させる
ことができるので、より好ましい。尚、図1において6
は研磨液の受け皿、7は洗浄液の受け皿である。
【0036】以上の如く構成された研磨装置を使用して
試料Wの研磨を行う研磨方法は次の通りである。試料保
持台1を研磨定盤2の側方位置に配された試料搬送装置
(図示せず)の位置へ移動させ、該試料搬送装置に搬送
されている試料Wに試料保持台1の吸着保持面11を接
触させる。次に排気路12を通じて吸引溝14の空気を
排気することにより該吸引溝14を負圧とし、前記試料
Wを吸着保持面11に吸着保持した後、試料保持台1を
研磨定盤2の上側の研磨位置へ移動させ、前記試料Wを
研磨定盤2の上面に接触させるとともに該試料Wに適宜
の研磨圧を加える。そして、研磨液供給部3から研磨定
盤2の上面へ研磨液を供給しつつ研磨定盤2及び試料保
持台1を同一方向へ回転させることにより、研磨液が試
料W及び研磨定盤2の間に浸入して試料Wの研磨が進行
する。
【0037】また、試料Wを吸着保持するための負圧に
より試料W及び吸着保持面11の間の僅かの隙間から研
磨定盤2上の研磨液の一部が吸引され、この吸引された
研磨液が吸着保持面11及び吸引溝14に付着すること
になり、この付着した研磨液中の液分が蒸発し、研磨液
に含まれているシリカ等の研磨粒子がゲル化する。
【0038】試料Wの研磨が終了した後、試料保持台1
を試料搬送位置へ移動させ、吸引溝14の空気の排気を
停止することにより、試料Wは吸着保持面11に吸着さ
れなくなり、該試料Wは図示しない試料搬送部に渡され
る。
【0039】次に試料保持台1は洗浄治具4の洗浄部4
0と向き合う洗浄位置へ移動し、吸着保持面11が洗浄
部40の接触面40a及びブラシ40bと接触するよう
に下降し、ブラシ40bは適宜の力で吸着保持面11に
押し付けられる。
【0040】次に洗浄液供給部5より吸着保持面11に
NaOH水溶液、KOH水溶液、アンモニア水溶液等の
アルカリ性溶液を供給し、試料保持台1を回転させる。
尚、アルカリ性溶液は必要に応じて界面活性剤等を添加
してもよい。
【0041】このアルカリ性溶液により、吸着保持面1
1及び吸引溝14に固着したゲル状の研磨粒子は柔化
し、さらに、アルカリ性溶液に直接触れないゲル状の研
磨粒子の部分にもブラシ40bによりアルカリ性溶液が
浸透し、ゲル状の研磨粒子の全体が柔化する。そして、
吸引溝14のゲル状の研磨粒子はブラシ40bによって
吸引溝14より取り除かれ、さらに接触面40aによ
り、吸着保持面11のゲル状の研磨粒子は吸着保持面1
1から完全に取り除かれる。
【0042】因に、研磨剤としてシリカ及びNaOHを
含有するpH10.5のアルカリ性研磨液を用いて表面
がSiO2で被覆されているシリコンウエハの試料Wを
上記研磨装置を用いて研磨し、この研磨後にpHが9,
10,11,12,13のKOH水溶液を洗浄液として
吸着保持面11を洗浄したところ、pHが11,12,
13のKOH水溶液を供給しつつ吸着保持面11の洗浄
を行った場合には、吸着保持面11及び吸引溝14に固
着していたゲル状の研磨粒子は完全に除去することがで
きた。一方、pHが9,10のKOH水溶液を供給しな
がら吸着保持面11の洗浄を行った場合は、吸着保持面
11及び吸引溝14に固着していたゲル状の研磨粒子は
その一部分を除去することができたものの、大部分は除
去することができなかった。
【0043】また、pHが13のNaOH水溶液及びp
Hが13のNH3水溶液を供給しつつ洗浄治具4によっ
て洗浄を行った場合でも、吸着保持面11及び吸引溝1
4に固着していたゲル状の研磨粒子は完全に除去するこ
とができた。
【0044】以上の如く吸着保持面11を洗浄した後、
アルカリ性溶液の代わりに洗浄液供給部5より吸着保持
面11に純水を供給し、アルカリ性溶液を洗い流す。そ
して、次の試料Wの研磨を開始する。
【0045】以上の洗浄治具4による洗浄は、試料Wを
1枚研磨するつど行ってもよいし、予め決めておいた複
数枚を研磨するつど行ってもよい。また、研磨した試料
Wの研磨量を測定器を用いて測定し、その測定値に基づ
いて計算される研磨量の不均一性が所定の値を超えた場
合等、吸着保持面11に固着したゲル状の研磨粒子の堆
積量を研磨済み試料の測定値に基づいて推定し、その堆
積量が所定の量を超えた場合に吸着保持面11の洗浄を
行ってもよい。さらに、試料Wを吸着しているときの排
気路12の真空度が所定の範囲を外れた場合等、試料W
の吸着力が所定値よりも低下した場合に吸着保持面11
の洗浄を行ってもよい。
【0046】尚、以上説明した実施の形態では、アルカ
リ性溶液は洗浄液供給部5を有する洗浄治具4から洗浄
部40を経て吸着保持面11に供給しているが、その
他、例えば試料保持台1の排気路12を通じて吸着保持
面11に供給してもよいし、また、洗浄治具4及び排気
路12の両方からアルカリ性溶液を吸着保持面11に供
給してもよいし、また、洗浄治具4の近傍に管状の洗浄
液供給部5を配して吸着保持面11に供給してもよい。
【0047】また、試料保持台1を回転して吸着保持面
11の洗浄を行うようにしているが、試料保持台1を回
転させる代わりに洗浄治具4を回転して吸着保持面11
の洗浄を行うようにしてもよいし、試料保持台1及び洗
浄治具4の両方を回転して吸着保持面11の洗浄を行う
ようにしてもよい。また、試料保持台1及び洗浄治具4
を相対的に回転する他、これら試料保持台1及び洗浄治
具4の一方又は両方を往復運動、螺旋運動等、吸着保持
面11の洗浄に最適な運動を行うようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明、第2発明及
び第6発明によれば、吸着保持面に供給するアルカリ性
溶液によってゲル状の研磨粒子を良好に柔化させること
ができ、しかも、柔化したゲル状の研磨粒子を洗浄治具
により擦り落すことができるため、吸着保持面のゲル状
の研磨粒子を効率的に除去することができる。
【0049】第3発明によれば、pH11以上のアルカ
リ性溶液によりゲル状の研磨粒子の柔化が著しくなり、
研磨粒子の除去効果を一層向上することができる。
【0050】第4発明及び第7発明によれば、アルカリ
性溶液により柔化したゲル状の研磨粒子に洗浄治具の接
触面が接触し、該接触面が前記研磨粒子を吸着保持面に
沿って擦り落すとともに、吸着保持面に残留することな
くすくい取ることができ、研磨粒子の除去効果をより一
層向上することができる。
【0051】第5発明及び第8発明によれば、吸着保持
面に供給されたアルカリ性溶液をブラシにより研磨粒子
の全体に触れさせ、ゲル状部の内部にもアルカリ性溶液
を十分に行き渡らせることが可能であり、研磨粒子の柔
化の効率を上げることができるとともに、この柔化した
研磨粒子の全体をブラシにより効率的に取り除くことが
でき、研磨粒子の除去効果をより一層向上することがで
きる。しかも、吸着保持面に吸引溝が設けられている場
合においても、アルカリ性溶液により柔化した吸引溝の
研磨粒子を良好に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨装置を示す模式的縦断面図で
ある。
【図2】本発明に係る研磨装置の試料保持台の吸着保持
面を示す底面図である。
【図3】本発明に係る研磨装置の洗浄部を示す拡大断面
図である。
【図4】本発明に係る研磨装置の洗浄部を示す拡大平面
図である。
【図5】本発明に係る研磨装置の洗浄部の別の形態を示
す拡大平面図である。
【図6】本発明に係る研磨装置の洗浄部の別の形態を示
す拡大平面図である。
【図7】従来の研磨装置を示す模式的縦断面図である。
【図8】従来の研磨装置の試料保持台の吸着保持面を示
す底面図である。
【符号の説明】
1 試料保持台 11 吸着保持面 2 研磨定盤 3 研磨液供給部 4 洗浄治具 40 洗浄部 40a 接触面 40 ブラシ 5 洗浄液供給部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 渉 兵庫県尼崎市扶桑町1番8号 住友金属工 業株式会社エレクトロニクス技術研究所内 Fターム(参考) 3B116 AA47 AB51 BA02 BA13 BB03 CD23 3C043 BA07 BA16 3C047 FF08 FF19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負圧により試料を吸着保持する吸着保持
    面を有する試料保持台の前記吸着保持面に吸着保持され
    た試料を、研磨液により研磨する研磨装置の前記吸着保
    持面を洗浄する洗浄方法において、前記吸着保持面にア
    ルカリ性溶液を供給するとともに、前記吸着保持面に洗
    浄治具を接触させ、該洗浄治具及び前記試料保持台を相
    対移動させることにより前記吸着保持面を洗浄すること
    を特徴とする研磨装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨液はシリカの粒子を含有する請
    求項1記載の研磨装置の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性溶液はpHが11以上で
    ある請求項1又は請求項2記載の研磨装置の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記洗浄治具は前記吸着保持面に面接触
    することが可能な接触面を有している請求項1乃至請求
    項3記載の研磨装置の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記洗浄治具は前記吸着保持面に接触す
    るブラシを有している請求項1乃至請求項4記載の研磨
    装置の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 負圧により試料を吸着保持することが可
    能な吸着保持面を有する試料保持台と、前記吸着保持面
    と向き合うように配置される研磨定盤と、該研磨定盤に
    研磨液を供給する研磨液供給部とを備えた研磨装置にお
    いて、前記吸着保持面に接触することが可能な洗浄治具
    と、前記吸着保持面に洗浄液を供給する洗浄液供給部と
    を備えていることを特徴とする研磨装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄治具は前記吸着保持面に面接触
    する接触面を有している請求項6記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄治具は前記吸着保持面に接触す
    るブラシを有している請求項6又は請求項7記載の研磨
    装置。
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