JP2001009338A - ロールコーティング塗装方法及び装置 - Google Patents
ロールコーティング塗装方法及び装置Info
- Publication number
- JP2001009338A JP2001009338A JP11188498A JP18849899A JP2001009338A JP 2001009338 A JP2001009338 A JP 2001009338A JP 11188498 A JP11188498 A JP 11188498A JP 18849899 A JP18849899 A JP 18849899A JP 2001009338 A JP2001009338 A JP 2001009338A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- paint
- coating
- pick
- pan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本願発明は塗装欠陥の原因となるピックアッ
プロールの塗料パンへの空気巻込み及びパン内塗料液面
に発生する渦流れを有効に防止するものである。 【解決手段】 ピックアップロールを経て塗料をロール
コーティング法により鋼帯に塗装する方法において、ピ
ックアップロールが塗料液面に侵入した直後に、ロー
ル、ブレード及びブラシの少なくとも1つによって、ピ
ックアップロールの塗料液面への侵入位置で発生する、
塗料への空気巻込み、及び、塗料液面での渦流の発生を
防止することを特徴とするロールコーティング塗装方
法。及び、ロールコーティング法により鋼帯に塗料を塗
装するピックアップロールを備えた装置において、ロー
ル、ブレードおよびブラシの少なくとも1つを、該ロー
ル、ブレードおよびブラシの上面がピックアップロール
の塗料液面への侵入位置側の液面下0mm以上50mm
以下の範囲に設置するようにピックアップロールに当接
したことを特徴とするロールコーティング装置。
プロールの塗料パンへの空気巻込み及びパン内塗料液面
に発生する渦流れを有効に防止するものである。 【解決手段】 ピックアップロールを経て塗料をロール
コーティング法により鋼帯に塗装する方法において、ピ
ックアップロールが塗料液面に侵入した直後に、ロー
ル、ブレード及びブラシの少なくとも1つによって、ピ
ックアップロールの塗料液面への侵入位置で発生する、
塗料への空気巻込み、及び、塗料液面での渦流の発生を
防止することを特徴とするロールコーティング塗装方
法。及び、ロールコーティング法により鋼帯に塗料を塗
装するピックアップロールを備えた装置において、ロー
ル、ブレードおよびブラシの少なくとも1つを、該ロー
ル、ブレードおよびブラシの上面がピックアップロール
の塗料液面への侵入位置側の液面下0mm以上50mm
以下の範囲に設置するようにピックアップロールに当接
したことを特徴とするロールコーティング装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールコーティン
グ方式で鋼帯に塗料を塗布する方法において、塗料中の
気泡や不純物による欠陥発生の防止を行う方法及び装置
に関するものである。
グ方式で鋼帯に塗料を塗布する方法において、塗料中の
気泡や不純物による欠陥発生の防止を行う方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロールコーティング方式では、塗
料パン内の塗料をピックアップロール表面に付着させ、
これをピックアップロールと接触するアプリケータロー
ルに転写させ、更にこれを鋼板に転写するという方法で
鋼板に塗装を行っている。塗料パンに一部が浸漬するピ
ックアップロールでは該ピックアップロールが高速回転
する場合、塗料パン内塗料液面とピックアップロール部
接触部で塗料とロールの濡れ性が悪い為、ピックアップ
ロールに塗料が十分に付着せず、この結果鋼板にも十分
塗料が供給されずに塗装欠陥が生じることがある。
料パン内の塗料をピックアップロール表面に付着させ、
これをピックアップロールと接触するアプリケータロー
ルに転写させ、更にこれを鋼板に転写するという方法で
鋼板に塗装を行っている。塗料パンに一部が浸漬するピ
ックアップロールでは該ピックアップロールが高速回転
する場合、塗料パン内塗料液面とピックアップロール部
接触部で塗料とロールの濡れ性が悪い為、ピックアップ
ロールに塗料が十分に付着せず、この結果鋼板にも十分
塗料が供給されずに塗装欠陥が生じることがある。
【0003】また、塗料パン内に異物があった場合には
この異物がピックアップロールに付着し、これがアプリ
ケータロールに転写し、更には鋼板に付着し、鋼板に異
物を付着させるという問題が多い。これらの問題に対
し、例えば特開昭63−182060号公報や実開平1
−170478号公報に開示されているようにピップロ
ールに接触させるブレードやロールやブラシロールを設
置する方案が報告されている。
この異物がピックアップロールに付着し、これがアプリ
ケータロールに転写し、更には鋼板に付着し、鋼板に異
物を付着させるという問題が多い。これらの問題に対
し、例えば特開昭63−182060号公報や実開平1
−170478号公報に開示されているようにピップロ
ールに接触させるブレードやロールやブラシロールを設
置する方案が報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塗料パン内で
発生する塗装欠陥の現象を更に調査した結果、ピックア
ップロールが塗料パン内液に浸漬する際に空気を持込む
現象があると共に、ピックアップロールが空気を持込む
と同時にパン内塗料液面に渦流れが発生することが分か
った。パン内塗料液面には通常、塗料中に添加する消泡
剤や不純物が浮遊することが多く、これがパン内塗料液
面に発生した渦流れに巻込まれ、アプリケータロールに
付着し、これが塗装欠陥を招くという現象があることが
分かった。
発生する塗装欠陥の現象を更に調査した結果、ピックア
ップロールが塗料パン内液に浸漬する際に空気を持込む
現象があると共に、ピックアップロールが空気を持込む
と同時にパン内塗料液面に渦流れが発生することが分か
った。パン内塗料液面には通常、塗料中に添加する消泡
剤や不純物が浮遊することが多く、これがパン内塗料液
面に発生した渦流れに巻込まれ、アプリケータロールに
付着し、これが塗装欠陥を招くという現象があることが
分かった。
【0005】この知見より、パン内塗料液面に渦流を発
生させず、且つパン内塗料液面とアプリケータロール接
触部で空気を持込むことを防止することが、前記鋼板の
塗装欠陥や異物付着を防止するのに有効であることが判
明した。本発明はこれら欠陥の原因となるピックアップ
ロールの塗料パンへの空気巻込み及びパン内塗料液面に
発生する渦流れを有効に防止する技術である。
生させず、且つパン内塗料液面とアプリケータロール接
触部で空気を持込むことを防止することが、前記鋼板の
塗装欠陥や異物付着を防止するのに有効であることが判
明した。本発明はこれら欠陥の原因となるピックアップ
ロールの塗料パンへの空気巻込み及びパン内塗料液面に
発生する渦流れを有効に防止する技術である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の主旨は、ピック
アップロールを経て塗料をロールコーティング法により
鋼帯に塗装する方法において、ピックアップロールが塗
料液面に侵入した直後に、ロール、ブレード及びブラシ
の少なくとも1つによって、ピックアップロールの塗料
液面への侵入位置で発生する、塗料への空気巻込み、及
び、塗料液面での渦流の発生を防止することである。
アップロールを経て塗料をロールコーティング法により
鋼帯に塗装する方法において、ピックアップロールが塗
料液面に侵入した直後に、ロール、ブレード及びブラシ
の少なくとも1つによって、ピックアップロールの塗料
液面への侵入位置で発生する、塗料への空気巻込み、及
び、塗料液面での渦流の発生を防止することである。
【0007】また、ロールコーティング法により鋼帯に
塗料を塗装するピックアップロールを備えた装置におい
て、ロール、ブレードおよびブラシの少なくとも1つ
を、該ロール、ブレードおよびブラシの上面がピックア
ップロールの塗料液面への侵入位置側の液面下0mm以
上50mm以下の範囲に設置するようにピックアップロ
ールに当接させたことである。
塗料を塗装するピックアップロールを備えた装置におい
て、ロール、ブレードおよびブラシの少なくとも1つ
を、該ロール、ブレードおよびブラシの上面がピックア
ップロールの塗料液面への侵入位置側の液面下0mm以
上50mm以下の範囲に設置するようにピックアップロ
ールに当接させたことである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る装置の概要を図1に
示す。塗料パン1の塗料2にはピックアップロール3の
一部が浸漬されており、ピックアップロール3の表面に
塗料2が付着する。更にピックアップロール3にアプリ
ケータロール4が接触しており、アプリケータロール4
には鋼板5が接触している。塗料パン1の塗料中にはピ
ックアップロール3と接触する浸漬ロール6が設置され
ている。浸漬ロールの代わりにブレードあるいはブラシ
あるいはそれらの併用を用いることもある。この浸漬ロ
ールは、アプリケータロールとの接触を良好にするた
め、ゴム製であることが好ましい。
示す。塗料パン1の塗料2にはピックアップロール3の
一部が浸漬されており、ピックアップロール3の表面に
塗料2が付着する。更にピックアップロール3にアプリ
ケータロール4が接触しており、アプリケータロール4
には鋼板5が接触している。塗料パン1の塗料中にはピ
ックアップロール3と接触する浸漬ロール6が設置され
ている。浸漬ロールの代わりにブレードあるいはブラシ
あるいはそれらの併用を用いることもある。この浸漬ロ
ールは、アプリケータロールとの接触を良好にするた
め、ゴム製であることが好ましい。
【0009】浸漬ロール6の設置位置を塗料パン1の液
面下0mm以上としたのは、浸漬ロール6が浴面上に出
てしまうとピックアップロール3と浸漬ロール6が空気
中で接触し、その際塗料ムラが発生してしまうからであ
る。また、浸漬ロール6の位置を塗料パン1の液面下5
0mm以下としたのは、液面下50mmを超えると表面
の渦流れを抑制できなくなり、塗料欠陥が発生するため
である。
面下0mm以上としたのは、浸漬ロール6が浴面上に出
てしまうとピックアップロール3と浸漬ロール6が空気
中で接触し、その際塗料ムラが発生してしまうからであ
る。また、浸漬ロール6の位置を塗料パン1の液面下5
0mm以下としたのは、液面下50mmを超えると表面
の渦流れを抑制できなくなり、塗料欠陥が発生するため
である。
【0010】
【実施例】図1で示した装置において、ピックアップロ
ール3の回転速度及び浸漬ロール6の位置を変え、パン
内液面渦流れの発生、及び塗装欠陥を調査した。この結
果を表1に示す。この塗装欠陥例でハジキというものは
ピックアップロールと塗料液面接触部で発生する空気持
込みによる塗装欠陥、マダラ模様は塗料表面の渦流れ発
生による塗料表層の不純物巻込みによる塗装欠陥であ
る。表1において浸漬ロール深さというのは、ロール上
面から塗料液面までの距離である。浸漬ロール深さが5
0mm以下では塗料表層の渦流が発生せず、マダラ模様
も発生しなかったが、侵漬ロール深さが50mmを超え
ると渦流が発生し、マダラ模様が発生した。
ール3の回転速度及び浸漬ロール6の位置を変え、パン
内液面渦流れの発生、及び塗装欠陥を調査した。この結
果を表1に示す。この塗装欠陥例でハジキというものは
ピックアップロールと塗料液面接触部で発生する空気持
込みによる塗装欠陥、マダラ模様は塗料表面の渦流れ発
生による塗料表層の不純物巻込みによる塗装欠陥であ
る。表1において浸漬ロール深さというのは、ロール上
面から塗料液面までの距離である。浸漬ロール深さが5
0mm以下では塗料表層の渦流が発生せず、マダラ模様
も発生しなかったが、侵漬ロール深さが50mmを超え
ると渦流が発生し、マダラ模様が発生した。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、ロー
ルコーティング方式におけるパン内塗料部で発生する塗
料欠陥を解消できるようになった。
ルコーティング方式におけるパン内塗料部で発生する塗
料欠陥を解消できるようになった。
【図1】本発明に係る一実施例を示す図である。
【符号の説明】 1 塗料パン 2 塗料 3 ピックアップロール 4 アプリケータロール 5 鋼板 6 浸漬ロール
フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AC23 AC26 CA48 DA03 DB01 EA05 4F040 AA24 AB04 AC01 BA24 BA25 CB21 CB40 4F042 AA22 EB29
Claims (2)
- 【請求項1】 ピックアップロールを経て塗料をロール
コーティング法により鋼帯に塗装する方法において、ピ
ックアップロールが塗料液面に侵入した直後に、ロー
ル、ブレード及びブラシの少なくとも1つによって、ピ
ックアップロールの塗料液面への侵入位置で発生する、
塗料への空気巻込み、及び、塗料液面での渦流の発生を
防止することを特徴とするロールコーティング塗装方
法。 - 【請求項2】 ロールコーティング法により鋼帯に塗料
を塗装するピックアップロールを備えた装置において、
ロール、ブレードおよびブラシの少なくとも1つを、該
ロール、ブレードおよびブラシの上面がピックアップロ
ールの塗料液面への侵入位置側の液面下0mm以上50
mm以下の範囲に設置するようにピックアップロールに
当接したことを特徴とするロールコーティング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11188498A JP2001009338A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ロールコーティング塗装方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11188498A JP2001009338A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ロールコーティング塗装方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009338A true JP2001009338A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16224790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11188498A Withdrawn JP2001009338A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | ロールコーティング塗装方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001009338A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104841613A (zh) * | 2015-04-07 | 2015-08-19 | 烟台天奕电子有限公司 | 一种新型多功能浸涂涂胶槽及其使用方法 |
CN111013919A (zh) * | 2019-12-19 | 2020-04-17 | 江苏通用科技股份有限公司 | 一种胎面刷胶浆装置 |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP11188498A patent/JP2001009338A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104841613A (zh) * | 2015-04-07 | 2015-08-19 | 烟台天奕电子有限公司 | 一种新型多功能浸涂涂胶槽及其使用方法 |
CN104841613B (zh) * | 2015-04-07 | 2017-03-01 | 烟台天奕电子有限公司 | 一种多功能浸涂涂胶槽及其使用方法 |
CN111013919A (zh) * | 2019-12-19 | 2020-04-17 | 江苏通用科技股份有限公司 | 一种胎面刷胶浆装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100537258C (zh) | 在大工件表面进行水转印的方法及设备 | |
JP2001310147A (ja) | スリットコータの予備吐出装置および予備吐出方法 | |
JP2001009338A (ja) | ロールコーティング塗装方法及び装置 | |
JP3922602B2 (ja) | 気泡巻き込みによる塗装むらの発生を低減できる金属板の塗装装置 | |
JPS60168154A (ja) | 塗布による電子写真感光体の製造方法および製造装置 | |
JPH0270097A (ja) | 電着塗装装置 | |
JPH0343236Y2 (ja) | ||
JP4357739B2 (ja) | オイルの流下を促進する基材の処理方法 | |
JPH0844076A (ja) | 感光性平版印刷版自動現像機の補充液補充方法及び補充装置 | |
JP2001049412A (ja) | スナウト内浴面スカムの吸引・除去方法及び装置 | |
JP2005252137A (ja) | 基板の洗浄方法及び基板洗浄装置 | |
JPS6347868Y2 (ja) | ||
JPS6348594Y2 (ja) | ||
JPH083788A (ja) | 電着塗装方法及び装置 | |
JP3277020B2 (ja) | 帯状材用ロールコータにおける塗料パン | |
JPH10324997A (ja) | 電着塗膜のハジキ防止方法 | |
JPH04241352A (ja) | 感光性樹脂製凹版印刷版 | |
JPH08325800A (ja) | 連続焼鈍ラインの電解清浄部における水切装置 | |
JP3058562B2 (ja) | 現像スリーブの製造方法及び現像スリーブ | |
JP2022167224A (ja) | ロールコータ | |
JPH06216103A (ja) | セラミック等の加工物の洗浄方法 | |
JPH058605Y2 (ja) | ||
JP3120931U (ja) | オフセット刷版の現像機 | |
JP2004233544A (ja) | 電子写真感光体用基体の洗浄方法及び電子写真感光体の製造方法 | |
JPH1161367A (ja) | 溶融めっき浴中サポートロール |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |