JP2001008819A - 燃焼式炊飯器 - Google Patents

燃焼式炊飯器

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JP2001008819A
JP2001008819A JP11183134A JP18313499A JP2001008819A JP 2001008819 A JP2001008819 A JP 2001008819A JP 11183134 A JP11183134 A JP 11183134A JP 18313499 A JP18313499 A JP 18313499A JP 2001008819 A JP2001008819 A JP 2001008819A
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秀樹 松原
Tamotsu Enomoto
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Toshimichi Obara
敏道 小原
Kanji Kawarabayashi
幹治 河原林
Machiko Abe
真千子 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を図るとともに、炊飯に伴って炊飯釜
から発生するおねばが外部への吹き出しを確実に防止す
ることができる燃焼式炊飯器の提供。 【解決手段】 蓋4が、その内方側に、炊飯釜1の上部
を閉じる状態において下方を向くように蓋4から延設さ
れている取付け部10に着脱自在に装着され、かつ、蓋
内部空間11と炊飯釜の内部とを連通する釜連通孔12
を備えている内蓋部13を備えて構成され、取付け部1
0に着脱自在にかつ上下動可能に装着され、かつ、自重
による下方側へ移動した状態において、内蓋部13の釜
連通孔を閉じる移動体14が設けられている燃焼式炊飯
器であって、制御手段が、移動体14が釜連通孔12を
閉じる位置から設定量以上上方へ移動したことを検出す
る上方移動検出手段18の検出情報に基づいて、炊飯に
伴い炊飯釜から発生するおねばの外部への吹き出しを防
止するようにバーナの燃焼を制御する燃焼式炊飯器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯釜が装着され
る筒状のケーシングと、前記炊飯釜の上部を閉じる状態
と開く状態とに開閉自在に前記ケーシングに支持されか
つ外部に連通する外部連通孔を備えている蓋と、前記炊
飯釜を加熱するバーナと、炊飯のために前記バーナの燃
焼を制御する制御手段とが備えられ、前記蓋が、その内
方側に、前記炊飯釜の上部を閉じる状態において下方を
向くように前記蓋から延設されている棒状の取付け部に
着脱自在に装着され、かつ、前記蓋と自己との間の蓋内
部空間と前記炊飯釜の内部とを連通する釜連通孔を備え
ている内蓋部を備えて構成され、前記取付け部に着脱自
在にかつ上下動可能に装着され、かつ、自重による下方
側へ移動した状態において、前記内蓋部の前記釜連通孔
を閉じるように構成されている移動体が設けられている
燃焼式炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃焼式炊飯器は、外部連通
孔を備えている蓋が炊飯釜の上部を閉じる状態と開く状
態とに開閉自在にケーシングに枢支され、釜連通孔を備
えている内蓋部が蓋から延設されている棒状の取付け部
に着脱自在に装着され、自重による下方側へ移動した状
態において、内蓋部の釜連通孔を閉じるように構成され
ているリング状の移動体が棒状の取付け部に着脱自在に
かつ上下動可能に装着され、炊飯釜の底部の温度を検出
する温度センサが炊飯釜をケーシングに装着した状態で
炊飯釜の底外面に接当するように設けられている。そし
て、炊飯釜の水量を誤っても、炊飯に伴って炊飯釜から
発生するおねばが外部に吹き出すのを防止するために、
炊飯釜の容量を比較的大きくするとともに、温度センサ
の温度情報に基づいてバーナの燃焼量を調整するように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃焼式炊飯器では、炊飯釜の容量を比較的大きくするこ
とによって、おねばの外部への吹き出しを防止している
が、炊飯釜の容量を大きくするだけ燃焼式炊飯器が大型
化するという不利があった。また、たとえ炊飯釜の容量
を少なくして、燃焼式炊飯器の小型化を図っても、炊飯
のためにバーナの燃焼を制御する際に、バーナの燃焼量
を大きくした状態で炊飯を行う方が炊飯釜内の熱の対流
が活発になっておいしく炊きあがるので、バーナの燃焼
量をできるだけ大きくするのが好ましく、そのときに、
温度センサの温度情報に基づいてバーナの燃焼量を調整
しても、実際におねばが外部に吹き出る状態を検出して
おらず、依然としておねばが外部に吹き出す虞があっ
た。
【0004】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、小型化を図るとともに、炊飯に
伴って炊飯釜から発生するおねばが外部への吹き出しを
確実に防止することができる燃焼式炊飯器を提供する点
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、炊飯釜が装着され
る筒状のケーシングと、炊飯釜の上部を閉じる状態と開
く状態とに開閉自在にケーシングに支持されかつ外部に
連通する外部連通孔を備えている蓋と、炊飯釜を加熱す
るバーナと、炊飯のためにバーナの燃焼を制御する制御
手段とが備えられ、蓋が、その内方側に、炊飯釜の上部
を閉じる状態において下方を向くように蓋から延設され
ている棒状の取付け部に着脱自在に装着され、かつ、蓋
と自己との間の蓋内部空間と炊飯釜の内部とを連通する
釜連通孔を備えている内蓋部を備えて構成され、取付け
部に着脱自在にかつ上下動可能に装着され、かつ、自重
による下方側へ移動した状態において、内蓋部の釜連通
孔を閉じるように構成されている移動体が設けられてい
る燃焼式炊飯器において、移動体が釜連通孔を閉じる位
置から設定量以上上方へ移動したことを検出する上方移
動検出手段が蓋側に備えられ、制御手段が、炊飯のため
にバーナの燃焼を制御しているときに、上方移動検出手
段の検出情報に基づいて、炊飯に伴い炊飯釜から発生す
るおねばの外部への吹き出しを防止するようにバーナの
燃焼を制御するように構成されている。
【0006】つまり、炊飯に伴って炊飯釜から炊飯蒸気
とおねばが発生するが、おねばが発生して炊飯釜の内部
を上昇すると、炊飯蒸気とおねばの密度の違いによっ
て、自重により釜連通孔を閉じている移動体を炊飯蒸気
よりも上方へ、すなわち設定量以上押し上げて、釜連通
孔を開いて釜連通孔から蓋内部空間に噴出され、蓋内部
空間に噴出されたおねばが外部連通孔から外部に吹き出
すことになるので、上方移動検出手段にておねばが外部
に吹き出す前の状態を検出することができる。したがっ
て、上方移動検出手段の検出情報に基づいて、移動体が
釜連通孔を閉じる位置から設定量以上上方へ移動してい
ると判別すると、おねばの外部への吹き出しを防止する
ように、例えば、バーナの燃焼量を減少させるなど、バ
ーナの燃焼を制御することが可能となり、炊飯釜の容量
を大きくすることなく、燃焼式炊飯器の小型化を図ると
ともに、おねばの外部への吹き出しを防止することが可
能となる。
【0007】また、おねばの吹き上がりにより上方へ押
し上げられる移動体自体が、取付け部に着脱自在に装着
されているので、たとえおねばが移動体に付着しても、
移動体自体を取付け部から取り外して容易にかつ的確に
掃除することが可能となり、上方移動検出手段にて移動
体が釜連通孔を閉じる位置から設定量以上上方へ移動し
たことを正確に検出することができる。つまり、移動体
自体が取付け部から着脱できないものでは、移動体を掃
除しようとしても、移動体自体が取り外せないので、移
動体を容易にかつ的確に掃除できず、移動体におねばが
付着している虞がある。そのために、おねばが釜連通孔
から蓋内部空間に噴出しているにもかかわらず、移動体
が釜連通孔を閉じる位置から設定量以上上方へ移動して
いないなど、上方移動検出手段にておねばが外部に吹き
出す前の段階でおねばの吹き上がりを確実に検出するこ
とができない虞があるが、移動体を取付け部に着脱自在
に装着するという既設の構成を利用して、上方移動検出
手段により確実におねばが蓋内部空間に噴出しているこ
とを検出することができ、おねばの外部への吹き出しを
防止することが可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、釜連通孔
から噴出されるおねばを移動体の存在箇所に貯留するよ
うに、移動体の外周を覆う筒状体が、内蓋部に備えられ
ている。つまり、炊飯に伴って炊飯釜から発生するおね
ばが釜連通孔から噴出され、筒状体にて移動体の存在箇
所に貯留されるので、筒状体にて釜連通孔から噴出され
るおねばが移動体の存在箇所から離れた箇所に流出する
のを防止することができ、釜連通孔から噴出されるおね
ばを移動体に対して的確に上方側へ押圧作用させること
が可能となり、上方移動検出手段にて移動体が釜連通孔
から設定量以上上方側へ移動したことを確実に検出する
ことが可能となる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、筒状体
が、内蓋部を形成する部材の屈曲形成にて形成されてい
る。つまり、筒状体を内蓋部を形成する部材とは別の部
材で形成するものでは、釜連通孔から噴出するおねばを
移動体の存在箇所に貯留するために、内蓋部を形成する
部材との間に隙間が生じないように筒状体を形成するな
ど、筒状体の形成が複雑になって、その形成作業が煩雑
になる虞があるが、内蓋部を形成する部材の屈曲形成に
て筒状体を形成するので、筒状体の形成が容易になり、
その形成作業が煩雑になるのを防止することが可能とな
る。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、移動体の
側周部には、周方向に間隔を隔てて突部が備えられてい
る。つまり、移動体の側周部に周方向に間隔を隔てて備
えられている突部によって、移動体と筒状体との間に隙
間を設けることが可能となり、移動体が、釜連通孔から
噴出されるおねばにより押し上げられて上方側へ移動さ
れるときに、または、自重による下方側へ移動されると
きに、移動体と移動体の外周を覆う筒状体との抵抗を低
減することができ、筒状体との間に大きな抵抗を受ける
ことなく、移動体を上下動させることができる。
【0011】請求項5に記載の発明によれば、内蓋部に
おける釜連通孔の存在箇所から離れた箇所に、蓋内部空
間と炊飯釜の内部とを連通する内蓋連通孔が形成され、
かつ、内蓋連通孔の形成箇所が、蓋にて炊飯釜の上部を
閉じる状態において釜連通孔の存在箇所よりも低くなる
ように構成されている。つまり、釜連通孔から噴出され
るおねばのうち液体成分を釜連通孔の存在箇所から離れ
た内蓋連通孔の形成箇所に案内して、内蓋連通孔を通し
て蓋内部空間から炊飯釜の内部に戻すことが可能とな
る。したがって、蓋内部空間に噴出されるおねばを炊飯
釜の内部に戻すことができ、おねばが蓋内部空間に貯留
されるのを抑制することができ、おねばの外部への吹き
出しをより一層確実に防止することが可能となる。
【0012】請求項6に記載の発明によれば、上方移動
検出手段が、取付け部に備えられている。つまり、移動
体が取付け部に沿って上下動するので、上方移動検出手
段を蓋に備えるものと比べて、移動体の上下動を精度よ
く検出することができ、さらに、上方移動検出手段を移
動体に備えるものと比べて、上方移動検出手段の検出情
報を制御手段に伝達するための電線の配線を蓋側に設け
ることができ、その電線の配線処理を容易に行うことが
可能となる。
【0013】請求項7に記載の発明によれば、制御手段
が、炊飯のためにバーナの燃焼を開始するときに、上方
移動検出手段の検出情報に基づいて、移動体が釜連通孔
を閉じる位置から設定量以上上方へ移動していると判別
すると、報知作動するように構成されている。つまり、
おねばは炊飯に伴って炊飯釜から発生するので、炊飯の
ためにバーナの燃焼を開始するときに、移動体が釜連通
孔を閉じる位置から設定量以上上方へ移動していると判
別されると、なんらかの異常が発生しているので、その
異常が発生している状態を使用者に報知することがで
き、その異常の発生によるあらたな異常の発生を未然に
防止することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる燃焼式炊飯器を図
面に基づいて説明する。この燃焼式炊飯器は、都市ガス
やプロパンガスなどのガス燃焼式のものであって、図1
〜3に示すように、炊飯釜1が挿脱自在に装着される筒
状のケーシング2と、炊飯釜1の上部を閉じる状態と開
く状態とに開閉自在にケーシング2に枢支されかつ外部
に連通する外部連通孔3を備えている蓋4と、ケーシン
グ2に装着された炊飯釜1を加熱するバーナ5と、炊飯
のためにバーナ5の燃焼を制御する制御手段としての制
御部Hと、その制御部Hに制御情報を指令する操作部T
とから構成されている。
【0015】前記ケーシング2は、筒状の外枠6、その
外枠6の底部側に設置されている下枠7、および、外枠
6と自己との間における空間のうち上端部分を閉じる状
態で外枠6の内側に間隔を隔てて挿入される内胴8から
構成され、下枠7には、炊飯釜を加熱するバーナ5が設
けられている。そして、ケーシング2に装着された炊飯
釜1と内胴8との間の空間が、バーナ5による燃焼排ガ
スを外部に排出する排気路9として形成されている。
【0016】前記蓋4は、その内方側に、炊飯釜1の上
部を閉じる状態において下方を向くように蓋4から延設
されている棒状の取付け部10に着脱自在に装着され、
かつ、蓋4と自己との間の蓋内部空間11と炊飯釜1の
内部とを連通する釜連通孔12を備えている内蓋部13
を備えて構成されている。そして、取付け部10に着脱
自在にかつ上下動可能に装着され、かつ、自重による下
方側へ移動した状態において、内蓋部13の釜連通孔1
2を閉じるように構成されている移動体としてのフロー
ト14が設けられ、このフロート14の外周を覆う筒状
体15が、内蓋部13を形成する部材とは別の部材で形
成され、かつ、釜連通孔12から噴出されるおねばをフ
ロート14の存在箇所に貯留するように内蓋部13に備
えられている。
【0017】具体的に説明すると、図4および5に示す
ように、蓋4は、蓋4から延設されている棒状の取付け
部10にリング状のフロート14が取付けパッキン10
aを介して装着され、そのフロート14を取付け部10
に装着した状態で内蓋部13が取付け部10に装着さ
れ、フロート14および内蓋部13を掃除するときなど
に、フロート14および内蓋部13を取付け部10から
取り外すようにしている。そして、蓋4にフロート14
および内蓋部13を装着して、蓋4にて炊飯釜1の上部
を閉じる状態において、フロート14が自重により取付
け部10に沿って内蓋部13の釜連通孔12を閉じる位
置まで下方側へ移動することになる。
【0018】このようにして、蓋4にて炊飯釜1の上部
を閉じる状態において、炊飯を行い、炊飯に伴って炊飯
釜1から発生する炊飯蒸気およびおねばが釜連通孔12
から噴出するようにしている。そして、釜連通孔12か
ら噴出する炊飯蒸気およびおねばによって、釜連通孔1
2を自重により閉じているフロート14を押し上げて取
付け部10に沿って上方側へ移動させ、炊飯蒸気および
おねばが蓋内部空間11に噴出するようにしている。
【0019】また、前記釜連通孔12からは炊飯蒸気ま
たはおねばのいずれかが噴出されるが、炊飯蒸気が噴出
される場合とおねばが噴出される場合では、おねばが噴
出されるときの方が、フロート14が釜連通孔12を閉
じる位置から上方側へ大きく移動することになり、さら
に、筒状体15にてフロート14の存在箇所に貯留する
ようにして、釜連通孔12から噴出されるおねばがフロ
ート14に対して適正に押圧作用するようにして、おね
ばの押圧作用によって、フロート14が釜連通孔12を
閉じる位置から上方側へ大きく移動するようにしてい
る。つまり、炊飯蒸気およびおねばが釜連通孔12から
蓋内部空間11に噴出するときには、フロート14が釜
連通孔12を閉じる位置から上方側へ移動するが、密度
の違いによって、おねばの方がフロート14を上方側へ
移動することになる。なお、蓋内部空間11に噴出され
た炊飯蒸気は、蓋4の外部連通孔3から外部に噴出され
るようにしている。
【0020】前記フロート14の側周部には、周方向に
間隔を隔てて突部16が備えられ、この突部16にて、
フロート14と筒状体15との間に隙間を設けて、フロ
ート14が上下動するときにおける筒状体15との抵抗
を低減するようにして、釜連通孔12から噴出される炊
飯蒸気およびおねばによる押圧作用による上方側への移
動、および、自重による下方側への移動をスムーズに行
えるようにしている。
【0021】そして、蓋内部空間11と炊飯釜1の内部
とを連通する内蓋連通孔17が、内蓋部13における釜
連通孔12の存在箇所から離れた箇所に形成され、か
つ、その内蓋連通孔17の形成箇所が、蓋4にて炊飯釜
1の上部を閉じる状態において釜連通孔12の存在箇所
よりも低くなるように構成されている。つまり、釜連通
孔12から噴出されるおねばのうち液体成分を釜連通孔
12の存在箇所から離れた内蓋連通孔17の形成箇所に
案内して、内蓋連通孔17を通して蓋内部空間11から
炊飯釜1の内部に戻すことが可能となり、おねばが蓋内
部空間11に貯留されるのを抑制することができる。
【0022】前記フロート14が釜連通孔12を閉じる
位置から設定量以上上方へ移動したことを検出する上方
移動検出手段としてのリードスイッチ18が、取付け部
10に備えられ、このリードスイッチ18は、フロート
14に埋設されている磁石19の磁力を検出して、ON
/OFFされるように構成されている。つまり、フロー
ト14が釜連通孔12を閉じる位置から設定量以上上方
へ移動すると、リードスイッチ18にてフロート14の
磁力を検出してON作動するようにしている。
【0023】説明を加えると、釜連通孔12から蓋内部
空間11に炊飯蒸気およびおねばが噴出するときには、
密度の違いによって、おねばの方がフロート14を上方
側へ移動させるので、リードスイッチ18にてフロート
14が釜連通孔12を閉じる位置から設定量以上上方へ
移動したことを検出することによって、釜連通孔12か
ら蓋内部空間11におねばが噴出したときのみ、そのお
ねばの噴出をリードスイッチ18にて検出することが可
能となり、リードスイッチ18にておねばが外部に吹き
出す前の状態を検出するようにしている。
【0024】前記バーナ5に対して燃焼ガスを供給する
燃料供給路20には、バーナの燃焼量を調整する電磁操
作式の比例弁21と、燃料供給を断続する電磁操作式の
2個の開閉弁22が設けられ、バーナ5の近くには、バ
ーナ5に点火するイグナイタ23、バーナ5に着火した
ことを検出するフレームロッド24がそれぞれ設けられ
ている。また、炊飯釜の底の温度を検出する温度センサ
25が、炊飯釜1をケーシング2に装着した状態で炊飯
釜1の底外面に接当するように設けられている。
【0025】前記操作部Tは、保温動作のON/OFF
を指令する保温キー26、予約時刻や現在時刻をセット
するときにON操作する予約キー27、予約時刻や現在
時刻をセットする時・分キー28、白米、炊き込み、お
かゆ、玄米などのメニューを選択するメニューキー2
9、キー操作の取り消しや予約・炊飯・保温の停止を指
令する停止キー30、炊飯・タイマー炊飯を行うときに
ON操作する炊飯キー31、燃焼状態、選択されたメニ
ュー、異常状態などを表示する表示部32のそれぞれが
備えられている。
【0026】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
利用して、前記操作部Tの制御指令に基づいて、炊飯の
ためにバーナ5の燃焼を制御して、炊飯工程、予約炊飯
工程、保温工程のそれぞれの工程を実行するとともに、
炊飯のためにバーナ5の燃焼を制御しているときに、リ
ードスイッチ18の検出情報に基づいて、炊飯に伴い炊
飯釜から発生するおねばの外部への吹き出しを防止する
ようにバーナ5の燃焼を制御するように構成されてい
る。つまり、制御部Hは、基本的には、炊飯の開始が指
令されると、開閉弁22を開弁させ、イグナイタ23に
てバーナ5の点火動作を行い、フレームロッド24によ
ってバーナ5の着火を確認する。そして、炊飯中には、
それぞれの燃焼条件に基づいて比例弁21の開度を調整
して、バーナ5の燃焼量を調整し、炊飯が終了すると、
比例弁21および開閉弁22を閉弁させてバーナ5の燃
焼を停止させるように構成されている。
【0027】各工程について説明すると、炊飯工程は、
予備炊き工程、本炊き工程、および、蒸らし工程を順に
行って炊飯完了後に自動的に保温工程を実行する。そし
て、予備炊き工程は、予約時刻の45分までにバーナ5
に点火させて、炊飯工程にて炊飯を行い予約時刻後に自
動的に保温工程を実行する。また、保温工程は、炊飯釜
の底の温度を検出する温度センサ25の検出温度が保温
用設定温度になるようにバーナ5を燃焼させて保温す
る。
【0028】前記予備工程においては、温度センサの検
出温度が予め設定されている予備炊き用設定温度になる
ように比例弁21にてバーナ5の燃焼量が調整され、こ
のバーナ5の燃焼量の調整を予備炊き用設定時間の間継
続するように構成されている。また、本炊き工程におい
ては、予め設定されている本炊き用燃焼条件、例えば、
温度センサ25の検出温度が予め設定されている温度カ
ーブになるように、比例弁21にてバーナ5の燃焼量が
調整され、温度センサ25の検出温度が加熱停止用設定
温度以上になると、比例弁21および開閉弁22を閉弁
させてバーナ5の燃焼を停止させるように構成されてい
る。前記蒸らし工程は、本炊き工程の終了後、予め設定
されている蒸らし用設定時間の間継続するように構成さ
れている。
【0029】そして、制御部Hは、炊飯のためにバーナ
5の燃焼を制御しているときに、リードスイッチ18の
検出情報に基づいて、フロート14が釜連通孔12を閉
じる位置から設定量以上上方へ移動していると判別する
と、バーナ5の燃焼量を設定量減少させるように、比例
弁21の開度を調整するようにしている。また、炊飯の
ためにバーナ5の燃焼を開始するときに、リードスイッ
チ18の検出情報に基づいて、フロート14が釜連通孔
12を閉じる位置から設定量以上上方へ移動していると
判別すると、表示部32に異常の表示を行うようにして
いる。
【0030】このようにして、フロート14を取付け部
10に着脱自在に装着するという既設の構成を利用し
て、フロート14を取付け部10から取り外して容易に
かつ的確に掃除して、塵埃の付着を防止してリードスイ
ッチ18による検出精度を向上させながら、リードスイ
ッチ18にておねばのふきあがりを直接的に検出するこ
とができるので、既設の構成を十分に利用して、炊飯釜
の容量を大きくする必要もなく、おねばの吹き上がりを
検出して、おねばの外部への吹き出しを防止することが
できる。
【0031】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、上方移動検出手段がフロート
14の磁力によりON/OFFするリードスイッチ18
にて構成されているが、上方移動検出手段の構成につい
ては、各種変更が可能であるが、例えば、図6に示すよ
うに、上方移動検出手段としての光センサ33を取付け
部10に備えて、この光センサ33がフロート14に対
して投射するとともに、フロート14にて反射された光
を検出して、その検出情報に基づいて、フロート14が
釜連通孔12を閉じる位置から設定量以上上方へ移動し
たことを検出するように構成されている。つまり、光セ
ンサ33が、フロート14が釜連通孔12を閉じる位置
から設定量以上上方へ移動すると、光センサ33にて投
射される光がフロート14にて反射される位置に配置さ
れている。
【0032】また、上記実施形態および図6における別
実施形態に示すように、上方移動検出手段を取付け部1
0に備えるようにしているが、上方移動検出手段を蓋2
側に備えるようにしてもよく、その設置箇所について
も、適宜変更が可能である。
【0033】(2)上記実施形態では、筒状体15が、
内蓋部13を形成する部材とは別の部材にて形成されて
いるが、図6に示すように、内蓋部13を形成する部材
の屈曲形成にて形成するようにしてもよい。また、この
筒状体15を内蓋部13に備えなくてもよい。
【0034】(3)上記実施形態では、炊飯に伴い炊飯
釜1から発生するおねばの外部への吹き出しを防止する
ために、炊飯のためにバーナ5の燃焼を制御していると
きに、リードスイッチ18の検出情報に基づいて、フロ
ート14が釜連通孔12を閉じる位置から設定量以上上
方へ移動していると判別すると、バーナ5の燃焼量を設
定量減少させるようにしているが、炊飯に伴い炊飯釜1
から発生するおねばの外部への吹き出しを防止するため
のバーナ5の燃焼の制御は、適宜変更が可能であり、バ
ーナ5の燃焼を停止させるようにしてもよい。また、例
えば、上記実施形態において、上方移動検出手段として
のリードスイッチ18を取付け部10の上下方向に間隔
を隔てて3つ備え、一番下方側に位置するリードスイッ
チのみがONされているときには、バーナ5の燃焼量を
第一設定量減少させ、下方側から一番目と二番目のリー
ドスイッチがONされているときには、第一設定量より
も多い第二設定量減少させ、すべてのリードスイッチが
ONされているときには、バーナ5の燃焼を停止するよ
うにしてもよい。
【0035】(4)上記実施形態では、フロート14の
側周部に、周方向に間隔を隔てて突部16が備えられて
いるが、この突部16を備えなくてもよい。
【0036】(5)上記実施形態では、炊飯のためにバ
ーナ5の燃焼を開始するときに、リードスイッチ18の
検出情報に基づいて、フロート14が釜連通孔12を閉
じる位置から設定量以上上方へ移動していると判別する
と、表示部32に異常の表示を行うようにしているが、
使用者への報知については、報知ランプや報知ブザーを
備えて、使用者に報知するようにしてもよい。
【0037】(6)上記実施形態では、都市ガスやプロ
パンガスなどのガス燃焼式の燃焼式炊飯器を示している
が、灯油などを用いたその他の燃焼式炊飯器に適応する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼式炊飯器の斜視図
【図2】燃焼式炊飯器の正面断面図
【図3】燃焼式炊飯器の側面断面図
【図4】燃焼式炊飯器の要部拡大図
【図5】燃焼式炊飯器の要部拡大図
【図6】別実施形態における燃焼式炊飯器の要部拡大図
【符号の説明】
1 炊飯釜 2 ケーシング 3 外部連通孔 4 蓋 5 バーナ 10 取付け部 11 蓋内部空間 12 釜連通孔 13 内蓋部 14 移動体 15 筒状体 16 突部 17 内蓋連通孔 18 上方移動検出手段 H 制御手段
フロントページの続き (72)発明者 小原 敏道 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 河原林 幹治 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 阿部 真千子 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA04 BA53 CA64 CA69 CA73 CB08 CC28 CC53 GA07 GB14 GB25 GB35 GC12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯釜が装着される筒状のケーシング
    と、前記炊飯釜の上部を閉じる状態と開く状態とに開閉
    自在に前記ケーシングに支持されかつ外部に連通する外
    部連通孔を備えている蓋と、前記炊飯釜を加熱するバー
    ナと、炊飯のために前記バーナの燃焼を制御する制御手
    段とが備えられ、 前記蓋が、その内方側に、前記炊飯釜の上部を閉じる状
    態において下方を向くように前記蓋から延設されている
    棒状の取付け部に着脱自在に装着され、かつ、前記蓋と
    自己との間の蓋内部空間と前記炊飯釜の内部とを連通す
    る釜連通孔を備えている内蓋部を備えて構成され、 前記取付け部に着脱自在にかつ上下動可能に装着され、
    かつ、自重による下方側へ移動した状態において、前記
    内蓋部の前記釜連通孔を閉じるように構成されている移
    動体が設けられている燃焼式炊飯器であって、 前記移動体が前記釜連通孔を閉じる位置から設定量以上
    上方へ移動したことを検出する上方移動検出手段が前記
    蓋側に備えられ、 前記制御手段が、炊飯のために前記バーナの燃焼を制御
    しているときに、前記上方移動検出手段の検出情報に基
    づいて、炊飯に伴い前記炊飯釜から発生するおねばの外
    部への吹き出しを防止するように前記バーナの燃焼を制
    御するように構成されている燃焼式炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記釜連通孔から噴出されるおねばを前
    記移動体の存在箇所に貯留するように、前記移動体の外
    周を覆う筒状体が、前記内蓋部に備えられている請求項
    1に記載の燃焼式炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記筒状体が、前記内蓋部を形成する部
    材の屈曲形成にて形成されている請求項2に記載の燃焼
    式炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記移動体の側周部には、周方向に間隔
    を隔てて突部が備えられている請求項2または3に記載
    の燃焼式炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記内蓋部における前記釜連通孔の存在
    箇所から離れた箇所に、前記蓋内部空間と前記炊飯釜の
    内部とを連通する内蓋連通孔が形成され、かつ、前記内
    蓋連通孔の形成箇所が、前記蓋にて前記炊飯釜の上部を
    閉じる状態において前記釜連通孔の存在箇所よりも低く
    なるように構成されている請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の燃焼式炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記上方移動検出手段が、前記取付け部
    に備えられている請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    燃焼式炊飯器。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、炊飯のために前記バー
    ナの燃焼を開始するときに、前記上方移動検出手段の検
    出情報に基づいて、前記移動体が前記釜連通孔を閉じる
    位置から設定量以上上方へ移動していると判別すると、
    報知作動するように構成されている請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の燃焼式炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106036371A (zh) * 2016-07-19 2016-10-26 天津市康利厨具制造有限公司 一种果酱熬煮锅
JP2017153544A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 三菱電機株式会社 炊飯器
JP2018149097A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 東芝ホームテクノ株式会社 蒸し調理器

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