JP2001008139A - ディジタル・カメラおよびその制御方法 - Google Patents

ディジタル・カメラおよびその制御方法

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JP2001008139A
JP2001008139A JP11172725A JP17272599A JP2001008139A JP 2001008139 A JP2001008139 A JP 2001008139A JP 11172725 A JP11172725 A JP 11172725A JP 17272599 A JP17272599 A JP 17272599A JP 2001008139 A JP2001008139 A JP 2001008139A
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temperature
digital camera
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recording
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JP11172725A
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English (en)
Inventor
Shigeto Kobayashi
繁人 小林
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周囲の温度にかかわらず,一定濃度の画像を
得る。 【構成】 周囲温度に応じた印画の補正のための特性を
あらかじめ画像演算処理回路13内のメモリに記憶してお
く。温度検出回路5において,周囲の温度を検出する。
検出した温度から補正のための特性を参照して,印画画
像処理回路16において,インスタント写真フイルムの露
光量を補正する。周囲温度によらずに一定の濃度の画像
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,被写体を撮像し,被写体像を
表す画像データを出力する撮像手段および撮像手段から
出力された画像データを記録媒体に記録する記録制御手
段を備え,撮像手段から出力された画像データによって
表される被写体像を記録ヘッドにより感光シートに露光
することにより被写体像を印画するディジタル・カメラ
およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】感光シート(光が照射されることにより
印画するシートで,インスタント写真フイルムを含む)
に,撮像によって得られた被写体像を印画できるプリン
タ内蔵のディジタル・カメラが実現されつつある。この
ようなディジタル・カメラに用いられる感光シートは,
感光部と受像部と粘性現像液とを含んでいる。記録ヘッ
ドにより露光後,感光部に現像液を塗布して現像する。
【0003】ところが,感光シートの発色特性,記録ヘ
ッドによる露光特性などは,周囲の温度に依存する。こ
のために温度が異なれば一定画質の画像を得ることがで
きない。
【0004】
【発明の開示】この発明は,ディジタル・カメラの周囲
の温度にかかわらず,一定画質の画像を得ることを目的
とする。
【0005】この発明によるディジタル・カメラは,被
写体を撮像し,被写体像を表す画像データを出力する撮
像手段,上記撮像手段から出力された画像データを記録
媒体に記録する記録制御手段,上記撮像手段から出力さ
れた画像データによって表される被写体像を感光シート
に露光するための記録ヘッド,ディジタル・カメラの周
辺の温度を検出する温度検出手段,および上記温度検出
手段により検出された温度にもとづいて上記記録ヘッド
による感光シートの露光量を補正する露光量補正手段を
備えていることを特徴とする。
【0006】この発明は,上記カメラに適した方法も提
供している。すなわち,この方法は,被写体を撮像し,
被写体像を表す画像データを出力する撮像手段および上
記撮像手段から出力された画像データを記録媒体に記録
する記録制御手段を備え,上記撮像手段から出力された
画像データによって表される被写体像を記録ヘッドによ
り感光シートに露光することにより被写体像を印画する
ディジタル・カメラにおいて,ディジタル・カメラの周
辺の温度を検出し,検出された温度にもとづいて上記記
録ヘッドによる感光シートの露光量を補正するものであ
る。
【0007】この発明によると,ディジタル・カメラの
周辺の温度が検出される。この検出された温度に応じて
上記感光シートの露光量が補正される。
【0008】ディジタル・カメラの周辺温度に応じて上
記記録ヘッドによる上記感光シートの露光量が補正され
るので,カメラの周囲温度によらずほぼ一定の画質の被
写体像を印画することができる。
【0009】上記感光シートの補正は,たとえば,上記
記録ヘッドによる上記感光シートへの露光時間の調整,
上記記録ヘッドの駆動電圧の調整などにより実現するこ
とができる。
【0010】温度と上記感光シートの発色特性との関係
および温度と上記記録ヘッドの露光特性との関係の少な
くとも一方の関係をあらかじめ記憶しておいてもよい。
この場合,あらかじめ記憶されている関係と検出された
温度とにもとづいて上記露光量を補正することとなろ
う。
【0011】また,上記露光量の補正が不可能なとき
(たとえば検出された一定温度以上または一定温度以下
のとき)には,その旨を警告するとよい。警告に応じて
被写体像の印画を中止することができる。
【0012】上記温度検出手段は,その温度検出部分が
ディジタル・カメラの外部に露出する位置(たとえば感
光シートの排出口付近など。基板等の熱の影響を受けに
くい)に配置されているとよい。
【0013】ディジタル・カメラ自身の発する熱の影響
を受けることなく比較的正確に外部の温度を検出でき
る。
【0014】
【実施例の説明】図1は,この発明の実施例を示すもの
で,プリンタ付きディジタル・スチル・カメラの電気的
構成を示すブロック図である。
【0015】プリンタ付きディジタル・スチル・カメラ
の全体の動作は,システム制御回路1によって統括され
る。
【0016】電源回路30が含まれており,この電源回路
30からディジタル・スチル・カメラの各回路に動作電源
が供給される。
【0017】プリンタ付きディジタル・スチル・カメラ
には,コントロール・パネル2が含まれている。このコ
ントロール・パネル2には,電源オン・ボタン,シャッ
タ・レリーズ・ボタン,再生ボタン,プリント・ボタン
および濃度調整つまみが含まれており,これらのボタン
の押し下げおよびつまみの位置を示す信号は,システム
制御回路1に入力する。
【0018】プリンタ付きディジタル・スチル・カメラ
には,外部メモリ3が着脱自在に装着されている。
【0019】プリンタ付きディジタル・スチル・カメラ
には,ブザー31が備えられており,このブザー31によっ
て警告音を発生することができる。また,OSD(オン
・スクリーン・ディバイス)33が設けられている。この
OSD33によって文字を表すデータが生成される。文字
を表すデータは,撮像画像処理回路12を介して画像表示
装置4に与えられる。表示装置4の表示画面上に文字が
表示されることとなる。
【0020】温度検出回路(サーミスタ)5が設けられ
ており,この温度検出回路5によってプリンタ付きディ
ジタル・スチル・カメラの周辺の温度が検出される。温
度検出回路5から出力される検出信号は,後述する印画
画像処理回路16に与えられる。温度検出回路5は,ディ
ジタル・スチル・カメラの外部の温度を検出できるよう
にその検出部分がカメラの外部に露出されている。
【0021】撮像レンズ10によって,被写体像がCCD
11の受光面上に結像する。CCD11によって被写体像が
撮像され,被写体像を表す映像信号が出力される。映像
信号は,撮像画像処理回路12に入力する。
【0022】撮像画像処理回路12において,入力した映
像信号から輝度データおよび色差データの生成処理,N
TSC信号の生成処理,ディジタル画像データへのアナ
ログ/ディジタル変換処理などが行われる。
【0023】撮像画像処理回路12において生成されたN
TSC信号は,画像表示装置4に与えられ,被写体像が
表示される。
【0024】プリンタ付きディジタル・スチル・カメラ
の電源がオンとなっているときに,コントロール・パネ
ル2に含まれるレリーズ・ボタンが押されると,撮像画
像処理回路12において生成された輝度データおよび色差
データは画像演算処理回路13を通って画像メモリ14に与
えられ,一時的に記憶される。輝度データおよび色差デ
ータは,画像メモリ14から読み出され,画像演算処理回
路13に入力し,データ圧縮処理が行われる。圧縮された
輝度データおよび色差データは,撮像画像処理回路12を
経て外部メモリ3に与えられ,記憶される。画像演算処
理回路13には,後述する特性を示すデータを記憶するた
めのメモリが内蔵されている。
【0025】撮像画像処理回路12においてアナログ/デ
ィジタル変換されたディジタル画像データは,印画画像
処理回路16に入力する。
【0026】印画画像処理回路16には,2ライン分の画
像を一時的に記憶するためのメモリが内蔵されている。
入力した画像データがこれらのメモリに一時的に記憶さ
れる。印画画像処理回路16において,入力した画像デー
タについて1階調ごとのデータに変換する階調変換処理
が行われ1ラインごとに出力される。印画画像処理回路
16から出力された階調データは,プリンタ20に与えられ
る(プリンタ20は,カメラに着脱自在でもそうでなくて
もよい)。また,印画画像処理回路16からは,印画クロ
ック信号も出力され,プリンタ20に与えられる。印画画
像処理回路16にはクロック信号発生回路が内蔵されてい
るのはいうまでもない。もっとも,外部のクロック信号
発生回路からクロック信号が与えられるようにしてもよ
い。
【0027】プリンタ20には,記録ヘッド・ユニット2
1,ヘッド・ユニット走行機構22,フイルム収納部23お
よびフイルム搬送機構24が含まれている。記録ヘッド・
ユニット21は,フイルム(インスタント写真フイルム)
に印画のための光を照射するものである。ヘッド・ユニ
ット走行機構22は,記録ヘッド・ユニット21をフイルム
の搬送方向に移動させるものである。フイルム搬送機構
24は,フイルムを搬送するものである。記録ヘッド・ユ
ニット21の詳細および印画動作の詳細は後述する。
【0028】コントロール・パネル2に含まれるプリン
ト・ボタンが押されると,印画画像処理回路16から出力
される階調データがプリンタ20に与えられる。撮像され
た被写体像がフイルムに印画される。
【0029】この実施例によるプリンタ付きディジタル
・スチル・カメラにおいては,外部メモリ3に記録され
ている圧縮画像データを再生することもできる。コント
ロール・パネル2に含まれる再生ボタンが押されると,
外部メモリ3に記録されている圧縮画像データが読み出
され,撮像画像処理回路12を介して画像演算処理回路13
に入力する。画像演算処理回路13において,圧縮画像デ
ータが伸張される。伸張された画像データは,撮像画像
処理回路12に入力し,NTSC信号に変換される。NT
SC信号が画像表示装置4に与えられることにより,外
部メモリ3に記録されている圧縮画像データによって表
される画像が表示される。コントロール・パネル2に含
まれるプリント・ボタンが押されると,外部メモリ3か
ら読み出された画像データがプリンタ20に与えられその
画像データによって表される画像が印画されるのはいう
までもない。
【0030】上述の説明においては,すべての回路がハ
ードウエアで構成されているが,その一部またはすべて
をソフトウエアで構成できるのはいうまでもない。
【0031】図2は,記録ヘッド・ユニット21に含まれ
る記録ヘッド40の平面図である。
【0032】記録ヘッド40には,フイルムを露光するた
めの蛍光表示管41,記録ヘッド基板53,蛍光表示管41を
駆動するための記録ヘッド・ドライバ回路52,蛍光表示
管41と記録ヘッド基板53とを接続し,かつ記録ヘッド・
ドライバ回路52を装着するための記録ヘッド・ドライバ
・フレキシブル基板51ならびに記録ヘッド40をプリンタ
20に電気的に接続するための記録ヘッド基板53に装着さ
れたコネクタ54が含まれている。
【0033】図3は,記録ヘッド40を構成する蛍光表示
管41の平面図である。
【0034】蛍光表示管40は,真空のガラス管であり,
この蛍光表示管41内に,多数の発光体42および43が含ま
れている。これらの発光体42および43は,その発光面が
いずれもa×aの大きさをもつ正方形である。1つの発
光体42または43が画像の1画素に対応する。
【0035】発光体42は,偶数行用の発光体であり,n
個の発光体42が2aのピッチで一列に配置されている。
一列に配置されたn個の発光体42により偶数行の画像が
印画される。
【0036】発光体43は,奇数行用の発光体であり,偶
数行用の発光体42と同様にn個の発光体43が2aのピッ
チで一列に配置されている。一列に配置されたn個の発
光体43により奇数行の画像が印画される。
【0037】奇数行用の発光体42と偶数行用の発光体43
とは行方向に1/2ピッチずれている。また,奇数行用
の発光体42と偶数行用の発光体43との間は,列方向に
(a×W)+(a×0.5 )の間隔をもつ。Wは,定数で
ある。
【0038】蛍光表示管41は,インスタント写真フイル
ム90の高さHとほぼ同じ幅を有している。
【0039】蛍光表示管41(記録ヘッド40)が1列ごと
のステップで列方向(記録ヘッド・ユニット搬送方向)
に移送させられる。1列分移送させられるごとに偶数行
用の発光体42が発光し,偶数行の画像が印画させられ
る。蛍光表示管41が移送させられることにより偶数行用
の発光体42の初期位置にまで奇数行用の発光体43が移動
すると,偶数行用の発光体42による偶数行の画像の印画
と奇数行用の発光体43による奇数行の画像の印画とが交
互に行われる。具体的には,蛍光表示管41が列方向に1
/2列分移送させられる間に偶数行用の発光体42により
偶数行の画像の印画が行われ,次に1/2列分移送させ
られる間に偶数行用の発光体43により奇数行の画像の印
画が行われる。蛍光表示管41の列方向に一度走査させら
れることにより,インスタント写真フイルム90への一駒
分の画像の印画が終了する。
【0040】図4は,図3のIV−IV線に沿う断面図であ
る。
【0041】蛍光表示管41には,電源回路30から一定の
AC電圧が加えられているフィラメント46が含まれてい
る。このフィラメント46の下方に上述した発光体42が位
置決めされている。発光体42(および発光体43も)は,
蛍光体44およびアノード電極45から構成されている。ア
ノード電極45にはフィラメント46に印加されているAC
電圧よりも十分に大きなDC電圧(上述した階調デー
タ)が印画画像処理回路16から与えられる。
【0042】フィラメント46には,一定のAC電圧が加
えられているので発光体42に熱電子が放出される。放出
された熱電子は,発光体42を構成する蛍光体44に衝突す
る。アノード電極に階調データが与えられると,蛍光体
44から光が出射する。発光体42からの出射光がインスタ
ント写真フイルムを照射することとなり,インスタント
写真フイルムに被写体像が露光される。
【0043】図5は,記録ヘッド・ユニット21の構造を
示している。
【0044】記録ヘッド・ユニット21は,上述したヘッ
ド・ユニット走行機構22によりインスタント写真フイル
ム90に対して相対的に移送させられる。
【0045】記録ヘッド40を構成する蛍光表示管41の上
方には,フィルタ・アレイ60が配置されている。このフ
ィルタ・アレイ60は,図6に示すようにR(赤)色の光
成分を透過するRフィルタ61,G(緑)色の光成分を透
過するGフィルタ62およびB(青)色の光成分を透過す
るBフィルタ63が含まれている。これらのRフィルタ6
1,Gフィルタ62およびBフィルタ63は,フィルタ・ガ
イド65(図5では図示略)によって固定されている。フ
ィルタ・アレイ60は,移送機構(図示略)により磁気ヘ
ッド・ユニット21の移送方向と同じ方向および逆の方向
に動くことができる。
【0046】蛍光表示管41から出射された光は,フィル
タ・アレイ60を通って第1の折り返しミラー61によって
偏向させられる。偏向した光は,セルフォック・レンズ
・アレイ82を通って第2の折り返しミラー83に与えられ
る。第2の折り返しミラー83によって光がインスタント
写真フイルム90の露光面に導かれる。記録ヘッド40の出
射光によって表される被写体像がインスタント写真フイ
ルム90の露光面上において結像するように,セルフォッ
ク・レンズ82が調整されているのはいうまでもない。
【0047】この実施例による記録ヘッド・ユニット21
においては,Rデータについての印画,Gデータについ
ての印画およびBデータについての印画というように1
駒の画像について3回の露光が行われる。蛍光表示管41
から光が出射され,1駒分のRデータについての印画が
終了すると,フィルタ・アレイ60が左方向に所定距離移
送される。蛍光表示管41からの出射光がGフィルタを通
るように,フィルタ・アレイ60が位置決めされる。1駒
分のBデータについての印画が終了すると,フィルタ・
アレイ60がさらに左方向に所定距離移送される。蛍光表
示管41からの出射光がBフィルタ63を通るようにフィル
タ・アレイ60が位置決めされる。R,G,Bの3回の露
光により1駒分の露光が終了する。
【0048】図7は,上述した記録ヘッド・ユニット21
によりインスタント写真フイルム90に被写体像を印画す
るときのタイム・チャートである。ここでは,記録ヘッ
ド40から出射される光は,白色を表すものとする。
【0049】一画素が 256階調を有するものとし,印画
クロック信号に同期して記録ヘッド40から光が出射され
る。記録ヘッド40の蛍光表示管41を構成する発光体42お
よび43に与えられる階調データが第1の階調データ1の
ように 256印画クロック信号のすべてにおいてLレベル
のときには記録ヘッド40から光が出射されない。このた
めに,その画素の色は,黒色となる。第2の階調データ
2のように極めて短い期間の間のみHレベルとなると,
その画素の色は,濃いグレーとなる。また,第3の階調
データ3のようにHレベルとLレベルの期間がほぼ同じ
であると,その画素の色は,黒色と白色との中間のグレ
ーとなる。さらに,第4の階調データ4のように全期間
の間Hレベルであると,その画素は,白色となる。
【0050】このように記録ヘッド・ユニット21に与え
られる階調データのHレベルの期間を変えることにより
画素の濃度を変えることができる。
【0051】この実施例によるプリンタ付きディジタル
・スチル・カメラにおいては,上述した温度検出回路5
によって温度を検出し,その検出した温度に応じて画像
の濃度を補正する。温度によらずに一定の濃度の画像を
印画することができる。
【0052】図8は,プリンタ付きディジタル・スチル
・カメラの周囲温度と温度検出回路5の出力電圧との関
係を示すグラフである。
【0053】周囲温度が高くなるほど,温度検出回路5
から出力される電圧が大きくなっている。温度検出回路
5の出力電圧は,上述のように印画画像処理回路16を介
して画像処理演算処理回路13に与えられる。画像処理演
算処理回路13において,周囲温度が検出される。出力電
圧は,必要であればディジタル画像データに変換されて
いるのはいうまでもない。
【0054】図9は,周囲温度と印画濃度との関係を示
すグラフである。このグラフを表すデータが画像演算処
理回路13内のメモリにあらかじめ記憶されている。もっ
とも,このグラフのすべてを表すデータをメモリに記憶
せずとも所定の温度ごと(たとえば,5度ごと)のデー
タを記憶しておき,その間のデータは,計算して算出す
るようにしてもよい。
【0055】図9に示すグラフは,インスタント写真フ
イルムの周囲温度の特性と記録ヘッドの周囲温度の特性
との両方の特性を考慮して規定されている。
【0056】上述のようにして画像演算処理回路13にお
いて周囲温度が検出されるとその検出された温度に応じ
た濃度が内蔵メモリから読み出される。読み出された濃
度と標準の温度(たとえば,25度)の濃度との差にもと
づいて,周囲温度を考慮した濃度(標準の温度での濃
度)となるように積算光量が算出される。算出された光
量の光がインスタント写真フイルムに照射されるように
印画画像処理回路16が画像演算処理回路13によって制御
される。
【0057】周囲温度に応じてインスタント写真フイル
ムの露光量が補正されることとなるので,周囲温度にか
かわらず一定濃度の画像を得ることができる。
【0058】図10は,周囲温度と印画濃度との関係を示
すグラフである。このグラフは,インスタント写真フイ
ルムと周囲温度の特性を示すものである。周囲温度が高
くなるにつれ,インスタント写真フイルムに記録される
濃度が高くなっている。
【0059】図10に示す関係のデータを画像演算処理回
路13内のメモリに記憶してもよい。この場合も,温度検
出回路5において検出された周囲温度に応じて図10のグ
ラフにしたがって,インスタント写真フイルムの露光量
を補正する。
【0060】図11も,周囲温度と印画濃度との関係を示
すグラフである。このグラフは,記録ヘッド40と周囲温
度との特性を示すものである。周囲温度が高くなるにつ
れ,記録ヘッド40の出射光量は,低下している。
【0061】図11に示す関係のデータを画像演算処理回
路13内のメモリに記憶してもよい。この場合も,温度検
出回路5において検出された周囲温度に応じて図11のグ
ラフにしたがって,インスタント写真フイルムの露光量
を補正する。
【0062】図10または図11に示すグラフの関係を表す
データを画像演算処理回路13内のメモリに記憶させてい
た場合も,図9に示すグラフの関係を表すデータを画像
演算処理回路13内のメモリに記憶させていた場合と同様
に,周囲温度に応じてインスタント写真フイルムの露光
量が補正されることとなるので,周囲温度にかかわらず
一定濃度の画像を得ることができる。
【0063】上述した実施例においては,図7に示すよ
うに階調データがHレベルとなっている期間を変えるこ
とによりインスタント写真フイルムへの露光量を補正し
ているが,印画クロック信号の周期の変更またはアノー
ド電極に印加される電圧(階調データ)のレベルを変更
することにより,インスタント写真フイルムへの露光量
の補正を行うようにすることもできる。アノード電極に
印加される電圧を変える場合には,電源回路30から出力
される電圧レベルを変えることとなろう。
【0064】上述した実施例においては,温度検出回路
5によって検出された場合には,その温度にかかわら
ず,インスタント写真フイルムの露光量を補正するよう
にしているが,所定の温度のときは補正せずに警告する
ようにしてもよい。
【0065】たとえば,ディジタル・スチル・カメラの
動作保証範囲を0度から40度とすると,この動作保証範
囲外の温度が検出されたときには補正処理を行うこと無
く,警告する。この警告は,たとえば,上述したOSD
33により警告を表すデータを生成し,表示装置4上に表
示するようにしてもよいし,ブザーにより警告音を発す
る。
【0066】また,画像の明るさ調整,色あい調整,コ
ントラスト調整,濃度調整を可能とし,これらの調整と
上述した露光量の補正との両方が可能なようにしてもよ
い。この場合には,コントロール・パネル2に調整用の
つまみを設け,この調整用つまみに応じて,画像演算処
理回路13において明るさ調整などの調整処理が行われる
こととなろう。
【0067】さらに,R,GおよびBまたはシアン,マ
ゼンタおよびイエローごとに上述した露光調整を行うよ
うにしてもよい。その場合には,図9および図10に示し
た特性を表すデータをそれらの三色ごとに画像演算処理
回路13の内蔵メモリに記憶しておき,対応するデータを
用いて露光量の補正処理を行うこととなろう。
【0068】さらにコントロール・パネル2に含まれる
濃度調整つまみの調整量に応じてインスタント写真フイ
ルムに印画される画像の濃度を変えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】記録ヘッド・ユニットの平面図である。
【図3】蛍光表示管の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】記録ヘッド・ユニットの構造を示している。
【図6】フィルタ・アレイを示している。
【図7】印画クロック信号と露光制御パルスを示すタイ
ム・チャートである。
【図8】周囲温度と温度検出回路の出力電圧との関係を
示している。
【図9】周囲温度と印画反射濃度との関係を示してい
る。
【図10】周囲温度と印画反射濃度との関係を示してい
る。
【図11】周囲温度と印画反射濃度との関係を示してい
る。
【符号の説明】
1 システム制御回路 2 コントロール・パネル 5 温度検出回路 11 CCD 12 撮像画像処理回路 13 画像演算処理回路 14 画像メモリ 16 印画画像処理回路 20 プリンタ 21 記録ヘッド・ユニット 40 記録ヘッド 41 蛍光表示管 42,43 発光体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像し,被写体像を表す画像デ
    ータを出力する撮像手段,上記撮像手段から出力された
    画像データを記録媒体に記録する記録制御手段,上記撮
    像手段から出力された画像データによって表される被写
    体像を感光シートに露光するための記録ヘッド,ディジ
    タル・カメラの周辺の温度を検出する温度検出手段,お
    よび上記温度検出手段により検出された温度にもとづい
    て上記記録ヘッドによる感光シートの露光量を補正する
    露光量補正手段,を備えたディジタル・カメラ。
  2. 【請求項2】 上記露光量補正手段は,上記記録ヘッド
    による上記感光シートへの露光時間の調整および上記記
    録ヘッドの駆動電圧の調整の少なくとも一方を調整する
    ことにより露光量を調整するものである,請求項1に記
    載のディジタル・カメラ。
  3. 【請求項3】 温度と上記感光シートの発色特性との関
    係および温度と上記記録ヘッドの露光特性との関係の少
    なくとも一方の関係があらかじめ記憶されている特性記
    憶手段をさらに備え,上記露光量補正手段は,上記温度
    検出手段により検出された温度と上記特性記憶手段によ
    り記憶されている関係とにもとづいて上記露光量を補正
    するものである,請求項1に記載のディジタル・カメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 上記露光量補正手段による補正が不可能
    なときに警告する警告手段をさらに備えた請求項1に記
    載のディジタル・カメラ。
  5. 【請求項5】 上記温度検出手段は,その温度検出部分
    がディジタル・カメラの外部に露出する位置に配置され
    ている,請求項1に記載のディジタル・カメラ。
  6. 【請求項6】 被写体を撮像し,被写体像を表す画像デ
    ータを出力する撮像手段および上記撮像手段から出力さ
    れた画像データを記録媒体に記録する記録制御手段を備
    え,上記撮像手段から出力された画像データによって表
    される被写体像を記録ヘッドにより感光シートに露光す
    ることにより被写体像を印画するディジタル・カメラに
    おいて,ディジタル・カメラの周辺の温度を検出し,検
    出された温度にもとづいて上記記録ヘッドによる感光シ
    ートの露光量を補正する,ディジタル・カメラの制御方
    法。
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