JP3088104B2 - プリンタ付カメラ - Google Patents

プリンタ付カメラ

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JP3088104B2
JP3088104B2 JP01123186A JP12318689A JP3088104B2 JP 3088104 B2 JP3088104 B2 JP 3088104B2 JP 01123186 A JP01123186 A JP 01123186A JP 12318689 A JP12318689 A JP 12318689A JP 3088104 B2 JP3088104 B2 JP 3088104B2
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良弘 田中
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弘和 鳴戸
博一 山田
信行 谷口
克行 難波
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ミノルタ株式会社
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子カメラで撮影し、記録された画
像を必要に応じてプリントし得るプリンタ付カメラに関
する。
〔従来の技術〕
近年、撮影した画像を一旦記憶したのち、CRTやプリ
ンタを用いて再生可能にした電子カメラが市販されてい
る。
この種の電子カメラとして、該電子カメラにより得ら
れた画像を一旦記録し、この記録画像を内蔵される記録
紙にプリントすることにより、撮影後にプリントアウト
を可能にしたプリンタ付電子カメラが提案されている
(特開昭61−189785号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕 従来のプリンタ付電子カメラは、その構成が撮影時と
プリント時で変化せず、常に同一形状、すなわちプリン
タ部を外部に露出させておく関係上、大型であるため
に、特に撮影操作において難点があった。
本発明は、撮影時には構成を小型化し、撮影操作上好
適なプリンタ付カメラを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るプリンタ付カメラは、撮影レンズを含む
カメラ本体と、該本体に設けられ、該本体から引き出し
可能な可動部と、該可動部の内部に設けられ、該可動部
が本体から引き出された状態でのみ使用可能なプリンタ
とを有するものである。
(作用) 本発明によれば、可動部がカメラ本体に対して引き出
されると、この引き出された状態で該可動部に設けられ
ているプリンタによりプリント動作が実行可能にされ
る。
〔実施例〕
第1図(A)は、本発明に係るプリンタ付カメラの斜
視図で、第1図(B)は第1図(A)において、プリン
タ部が引き出された状態の斜視図である。
第1図(A)において、101はカメラ本体で、102は焦
点距離を切換え可能な撮影レンズ、103はフラッシュ発
光部である。104は図示のようにON側にあるときはカメ
ラを起動状態にし、OFF側にあるときは停止状態にする
カメラ起動用スイッチ、105は被写体を撮影する場合は
撮影開始釦として働き、プリントする場合はプリント開
始釦として働く開始釦である。106はカメラ上面適所に
設けられた、例えば液晶等からなる表示部である。この
表示部106は、撮影動作を行っている場合はカメラモー
ドであることを示す表示と駒番号とを、またカメラの内
部メモリの容量が飽和した場合はそのことを示す警報等
を表示し、一方プリント動作を行う場合はカメラの内部
メモリに記憶されている撮影画像の再生の他、プリント
モード、プリント画像の駒番号及びプリント中、プリン
ト完了を示す表示を行うものである。
107、108はスイッチで、撮影時は撮影レンズ102をそ
れぞれテレ側あるいはワイド側に切換移動させ、テレ側
あるいはワイド側にセットされることにより撮影レンズ
102は2種類の焦点距離に切換わる。また、スイッチ10
7、108はプリント時やTV再生時には記録画像をそれぞれ
順送りあるいは逆送りさせるものである。
カメラ本体101の端部に設けられた可動部101aは内部
にプリンタ部を有しており、図の矢印方向に引き出すこ
とにより、プリント可能状態にするものである。109は
撮影のためのファインダ用レンズ、110はTV出力用スイ
ッチ、111はTV出力用端子、112は内部メモリに記憶され
ている画像を消去するための消去用スイッチである。
第1図(B)中、第1図(A)と同一符号が付された
ものは同一物を示す。
第1図(B)において、可動部101aが引き出されるこ
とにより、サーマルヘッド(第6図、411参照)及び転
写インクフィルム201と下面適所に外部記録紙面と対向
すべく形成された開口部であるプリント枠202(斜線
部)が現われる。この状態において、プリント開始釦10
5を操作すると、サーマルヘッド411が図の矢印方向に移
動走査し、これによりプリントを希望する画像がプリン
ト枠202の下面に用意された外部記録紙にプリントされ
る。なお、転写インクフィルム201の幅はプリント枠202
を覆うのに充分な寸法のものが用いられ、サーマルヘッ
ド411はプリント枠202の横(例えば、矢印の方向に直角
な)方向に長寸法の1次元用のものが用いられる。
また、可動部101aの縦、横側壁には、操作者にプリン
ト位置を指示するために位置決め線203等のマークがそ
れぞれ付されている。この位置決め線203は、プリント
枠202の縦方向及び横方向の各両端位置に相当する可動
部101aの縦、横側壁位置に投影的に表示される。また、
このプリント位置を指示するマークはプリント両端位置
に限らず、例えばその中心を指示し、あるいはその範囲
全体を指示するように表示しても良い。
第2図は、カメラ部のブロック図である。
301は前記プリンタ部も含めてカメラ全体の動作を制
御するシステムコントローラ(以下、CPUという)であ
る。302は撮影画像が取り込まれる固体撮像素子(以
下、CCDという)を有するとともにその駆動、入力画像
の処理、内部メモリへの記憶及びプリント動作等を行う
ブロックで、詳細は後述する。303は被写体の輝度を測
光、測光データをCPU301に出力する測光部である。304
は前記第1図(A)、(B)において説明した表示部10
6と該表示部106を駆動する部分とからなる表示部で、CP
U301からの表示データ及びブロック302からの記録画像
を表示部106に表示、再生するものである。305は前記第
1図(A)、(B)に示すフラッシュ発光部103及び配
向を行うための電荷を蓄積するコンデンサ等からなるフ
ラッシュ部で、CPU301からの信号によりコンデンサへの
充電及びフラッシュ発光部103による発光を行うととも
に充電完了を知らせる信号をCPU301に出力する。306はC
PU301からの露出時間Tv、絞り値Av等の露出演算結果と
後述するCCD−TG(第3図)の発生するCCD駆動用のタイ
ミング信号に基づいてカメラの露出制御を行う露出制御
部である。307はCCDを駆動するための、例えば20Vの高
電圧VHと各部を駆動するための、例えば5Vの低電圧VL
発生する電源部で、上記高電圧VHはCPU301からの信号
(P)によりCCDに供給されるようになされている。
次に、スイッチ類SM〜SEについて説明する。
SMはプリンタ部を含むカメラを起動するメインスイッ
チで、第1図(A)に示すスイッチ104に相当するもの
である。SRは撮影動作を行う場合は撮影開始釦として、
プリント動作を行う場合はプリント開始釦として操作さ
れる開始スイッチで、第1図(A)に示す開始釦105に
相当するものである。SPは可動部101aが引き出された状
態でオンするスイッチで、プリント動作に移行したこと
を検知するものである。
STは撮影動作時には撮影レンズ102をテレ側に切換え
るスイッチとして働き、一方、プリント時や再生時等撮
影動作以外の時には内部メモリに記憶されている画像を
順次表示部106に再生していく順送り用アクセス釦とし
て働くもので、第1図(A)に示すスイッチ107に相当
する。このSTは順送り用アクセス釦として働くときは、
オンする毎に次の記憶画像が再生される。SWは撮影動作
時には撮影レンズ102をワイド側に切換えるスイッチと
して働き、一方、プリント時や再生時等撮影動作以外の
時には内部メモリに記憶されている画像を順次表示部10
6に再生していく逆送り用アクセス釦として働くもの
で、第1図(A)に示すスイッチ108に相当する。このS
Wは逆送り用アクセス釦として働くときは、オンする毎
に前の記憶画像が再生される。
SVはオンされると内部メモリに記憶されている画像を
カメラ本体に接続されたTV(不図示)に出力するスイッ
チで、第1図(A)に示すスイッチ110に相当する。こ
のスイッチSVをオンすることにより、操作者は付属のTV
画面で撮影画像を拡大して見ることが出来る。SEは記録
画像消去用スイッチで、第1図(A)に示すスイッチ11
2に相当する。このスイッチSEがプリント時やTV再生時
にオンされると、モニター表示されている画像を内部メ
モリ内から消去するものである。
CPU301はスイッチSPの出力状態、すなわち可動部101a
が収納状態にあるか引き出された状態にあるかを判別し
て開始スイッチSR、スイッチST、SWの機能を切換えるよ
うにしている。なお、スイッチSP、ST、SW及びSVはそれ
ぞれAND回路AN1に入力されており、どれか1つがオンさ
れることにより後述する割込みINTの処理が行われる。
次に、第3図はCCD、メモリ及びプリンタ部のブロッ
ク図である。
図において、CCD401は、前述したように電子シャツタ
機能を備えた固体撮像素子で、R、G、Bのストライプ
フィルタを有するものである。CCD−TG402はこのブロッ
ク内の各回路に制御信号やクロックを供給するためのも
ので、CCD401に対するシャッタ動作制御信号や画像信号
読出駆動用クロックφ、φ、RSの発生、CDS403への
パルス発生、A/Dコンバータ404へのシリアルクロック発
生及びアドレスコントローラ406へのシリアルクロック
発生を行う。CDS403はCCD401の出力画像信号に対して二
重相関のためのサンプリングを行うものである。A/Dコ
ンバータ404はCCD401のアナログ出力画像信号をデジタ
ルデータに変換するものである。なお、本実施例では、
このA/Dコンバータ404として8ビットのものを用いてい
るが、要求される画質に応じて適切なビット数を選択し
得るものである。内部メモリ405はアクセス時間の短
い、例えばSRAMで、CCD401からのシリアルデータの取込
みや画像データの保存を行うものである。この内部メモ
リ405は少なくとも1駒分の撮影画像が記憶可能な容量
を有する画像領域以外に画像処理時のワークとなるワー
ク領域を有する。
アドレスコントローラ406はCCD401からのデータ取込
み時にCCD−TG402からのクロックを受けて内部メモリ40
5の書込アドレス信号をシリアルに出力し、また処理用
のプロセッサ407からのI/O出力及びアドレス信号出力を
デコードして内部メモリ405にアドレス信号を出力する
ようになされている。ROMテーブル408は後述するホワイ
トバランス(以下、WBという)の修正を施す場合のWB用
計数データ、プリンタ用及びTV用への色変換を施す場合
のγ補正用係数データが予め書き込まれているものであ
る。
プロセッサ407は画像データに、第4図に示すフロー
チャートにおける各デジタル信号処理を施すものであ
る。内部メモリ405内の画像データは第5図に示すフォ
ーマットで記憶されており、各R、G、Bのデータに対
してWB処理、γ補正処理が施された後、再び同一アドレ
スに書き込まれる。
なお、WB処理はWBセンサ415からの色温度情報を予め
定めた変換係数が記憶されたROMテーブル408を介してデ
ータ変換するものであり、γ補正処理は色変換されたデ
ータを予め定めた変換係数が記憶されたROMテーブル408
を介して更にデータ変換するものである。
このプロセッサ407の働きについて、内部メモリ405か
らプリンタへ出力する場合と、TVへ出力する場合に分け
て説明する。
プリンタ出力の場合は、WB補正処理によって得られた
各R、G、Bのデータに対して以下の処理を転写インク
フィルム201の各色について1ライン毎に行う。すなわ
ち、先ず、マトリクスを組んで、そのとき処理している
補色または黒色のデータの作成を行う。この作成された
データにROMテーブル408を利用してγ補正の処理を施す
とともに、この処理データを順にプリンタ用の面積階調
データに変換して後述のライン順次化用メモリ409に書
込む。この処理の際に、処理データの一時格納用として
上記内部メモリ405内のワーク領域が用いられる。
なお、面積階調化は、後述するように各画素の色強度
を、例えば4ビット×4ビットからなる16ビットの内の
プリントされるドット数に変換するものである。
一方、TV出力の場合は、第4図のフローチャートの処
理を各ライン単位で行い、その結果を映像出力用メモリ
413に書込む。
次に、ライン順次化用メモリ409はプリンタ出力する
際に、プロセッサ407により処理された面積階調データ
を各ビット毎にスライスし、バッファ410に出力するも
のである。すなわち、プロセッサ407によって書込まれ
た4ビット×4ビットのデータを1ビット×4ビットの
データ4個に分解して1ラインずつバッファ410に出力
する。ヘッド411はライン順次化用メモリ409及びバッフ
ァ410の出力を受けて加熱されることにより、紙にイン
クを熱転写するものである。
アドレスコントローラ412はプロセッサ407からのI/O
出力、アドレス出力をデコードして、TV映像用に処理さ
れた画像データが転送される映像出力用メモリ413にア
ドレス信号を発生するものである。また、アドレスコン
トローラ412はTV同期信号発生回路(SSG)を内蔵してお
り、映像出力用メモリ413からコンポジット信号を出力
する際は、偶数フィールド画の最後と奇数フィールド画
の最初を連続させてエンドレスにし、疑似フレーム画像
が作成されるように読出シリアルアドレスを発生すると
ともに、D/Aコンバータ414への出力クロックを発生す
る。映像出力用メモリ413は内部メモリ405から画像デー
タの取込み、信号処理途中における処理データの一時的
格納、及びその処理結果である、NTSCビデオ信号の保存
用として用いられる。D/Aコンバータ414は映像出力用メ
モリ413内のデジタルTV信号をアナログ信号に変換して
不図示のTVに出力するものである。
なお、WBセンサ415は被写体の色温度情報を検出する
もので、416はWBセンサ415のアナログ信号をデジタルに
変換するものである。
上記ブロック構成について、次に動作を撮影時、プリ
ント時及びTV出力時に分けて説明する。
(1) 撮影時の動作 CPU301は撮影モードの際に、開始スイッチSRがオンさ
れると、CCD−TG402に起動信号を出力するとともに測光
部303を駆動させて測光を行わせる。露出制御部306は測
光結果から求めた絞り値Avに基づいて絞りを制御し、さ
らに露出時間TVに応じてシャッターコントロール信号を
CCD−TG402に出力してCCD401の露光を行う。
上記露光終了後、CPU301はアドレスコントローラ406
がシリアル信号を出力するように切換えるとともに、CC
D−TG402に対して読出許可信号を出力する。これによ
り、CCD401に取り込まれた画像データが内部メモリ405
に転送される。転送後、CPU301はアドレスコントローラ
406をプロセッサ407側に切換えて交信を行わせ、第4図
のフローチャートで詳述するように画像データに処理を
施すべく指令信号を出力する。そして、処理が施された
画像データは再び内部メモリ405に記憶される。
以上で、1回の撮影動作が終了する。そして、次の撮
影に備えて、CPU301は内部メモリ405の書き込みアドレ
スを次の駒に移すべくアドレスコントローラ406にアド
レスの切換えを指示して待機する。
(2) プリント時の動作 CPU301は、プリントモードになっている際に、プリン
ト開始指令を検知することによりプリント動作を開始さ
せる。
先ず、CPU301はアドレスコントローラ406に対して内
部メモリ405内のプリントする画像が記憶されているペ
ージを選択させるとともに、プロセッサ407に対してプ
リントのための信号処理を命令する。
プロセッサ407はCPU301からの命令を受けて、先ずγ
補正を行い、次に内部メモリ405から画像データを読出
して、例えばCy(シアン)、Ye(黄)、Mg(マゼンダ)
及びBk(黒)のインク色の順に前述した面積階調化処理
を施す。この処理は、先ずCyについてのデータを作成
し、更にROMテーブル408のテーブルを用いて面積階調化
し、ライン順次化用メモリ409に書込む。プロセッサ407
は、この1行分の処理が終了する毎にCPU301に終了信号
を出力する。そして、CPU301は上記1行分の処理の終了
を検知すると、バッファ410とヘッド411を制御して該1
行分のプリントを実行させる。この1行分のプリント動
作が終了する毎に、ヘッド411を1行分、第1図(B)
の矢印方向に移動して次の行のプリントに備える。この
ようにして、1色分についての1画像のプリント処理が
終了する。
この1色Cy分のプリント処理が終了すると、引き続き
Ye、Mg及びBkの順で前記と同様なプリント処理が繰り返
され、これにより1画像のプリント処理が完了する。
あるいは、各行について4色分のプリント処理が終了
する毎に、ヘッド420を1行分移動させて1駒分の画像
を形成するようにすることも出来る。
(3) TV出力時の動作 CPU301は、TV再生モードになったことを検知すると、
TV再生のための動作を開始させる。CPU301はアドレスコ
ントローラ406に対して内部メモリ405内のTV再生する画
像が記憶されている駒を選択させるとともに、プロセッ
サ407とアドレスコントローラ412を交信可能にし、プロ
セッサ407に対して、TV再生のための信号処理を命令す
る。
プロセッサ407はCPU301からの命令を受けて、内部メ
モリ405から画像データを1ライン毎に読出して、後述
する各処理を行い、その結果であるNTSC信号を映像出力
用メモリ413に書き込む。この際、画像データのみなら
ず、水平、垂直同期信号も付加する。また、原画像が水
平線密度1/2のフィールド画の場合は、映像出力用メモ
リ413に書き込む際に疑似フレーム画の処理を施し、映
像出力用メモリ413には1フレームの画像が記憶されて
いるようにする。そして、1フレーム分の処理が終了す
ると、プロセッサ407はCPU301に終了信号を出力する。C
PU301は上記終了信号を検知すると、アドレスコントロ
ーラ412をNTSC出力用に切換え、これにより映像出力用
メモリ413からNTSC信号を出力させるとともにD/Aコンバ
ータ414を動作させてアナログTV信号を出力させる。
以上の各モードによって、撮影、プリント及びTVへの
出力が行われる。
第4図は、CCD401の画像信号がA/D変換され、内部メ
モリ405に取込まれた後に実行されるデータ処理のフロ
ーチャートを示す。
先ず、#11でR,B信号に対してG信号と同一レベルに
なるようにWB補正を行う。これは、前述した測色系41
5、416からの色温度情報により決定される色温度係数を
用いて、設定色温度の光を照射した基準白色の画像の撮
影を行ったときに、同一信号レベルになるように補正す
るものである。このWB補正は、第5図に示すRGB3画素単
位で順次列(横)方向に256回(768/3)、すなわち1行
分行われる。
次に、#12でG信号及びWB補正されたR、B信号に対
してγ補正を行う。このγ補正も上記同様RGB3画素単位
で順次列(横)方向に1行分行われる。
上記WB補正及びγ補正された信号に対して、#13で、
例えば後述の演算式を用いてマトリクス処理を行い、低
域輝度信号(Y)及び色差信号(R−Y、B−Y)を作
成する(#14)。
Y =0.30R+0.59G+0.11B R−Y=0.70R−0.59G−0.11B B−Y=0.89B−0.59G−0.30R 続いて、#15で輝度信号Yの低域処理を行い、#16で
各画素の折り返し歪みを軽減すべくR、G、Bそれぞれ
に対して所定の各係数を乗算するとともに、高周波領域
で点順次信号レベルを成すR、G、Bのレベル調整を行
う。この低域(#15)及び高域(#16)処理も前記同様
RGB3画素単位で順次列(横)方向に1行分行われる。
上記処理が終了すると、次に、#17、#18で必要に応
じて色差信号及び輝度信号の帯域制限を順次列(横)方
向に1行分行う。更に、#15及び#16で求めた低域輝度
信号と高域輝度信号を周波数的に加算して輝度信号を作
成する(#19)。この輝度信号の作成処理は順次列
(横)方向に256回、すなわち1行分行われる。
以上の各処理が終了した後、この信号がTVに再生され
るときは、更にバースト信号及び水平、垂直信号を画像
全体について付加してNTSC信号のような標準テレビジョ
ン信号に変換する(#20〜#22)。
次に、第6図はサーマルヘッドの動作を説明する模式
図で、第7図は転写インクフィルム201を示す。
第6図(A)、(B)において、201は前述した転写
インクフィルム、220は該転写インクフィルム201の巻取
り部材、221は転写インクフィルム201の供給部材、411
はサーマルヘッドである。上記転写インクフィルム201
は、第7図に示されるように所定間隔毎に、例えばCy,Y
e,Mg及びBkの順でインク領域が形成されている。上記所
定間隔はプリント寸法に等しいか、それ以上の幅に設定
されている。222はこの転写インクフィルム201の各色を
検出する色帯検出センサで、サーマルヘッド411の下方
に位置するインクの色を識別する。これにより、ライン
順次化用メモリ409からサーマルヘッド411に出力される
各色毎の画像信号が対応する色でプリントされる。
第6図(A)はプリント前、例えば撮影時等の状態を
示し、巻取り部材220及び不図示の巻取り駆動系は、第
1図(B)に示す可動部101aの部分を除くカメラ本体側
に設けられている。一方、供給部材221、サーマルヘッ
ド411、色帯検出センサ222及びその駆動系は可動部101a
側に設けられている。
次に、第6図(B)は可動部101aが引き出された状態
を示し、サーマルヘッド411を転写インクフィルム201に
接触して走査することにより、プリント動作を行う。こ
の場合、供給部材221は可動部101a内のままであるが、
サーマルヘッド411は第1図(B)に示すプリント枠202
上を矢印方向に走査する。この走査を4回、すなわち4
色分繰返すと、その合成色により撮影画像がプリント再
生される。
次に、第8図はプリント部の構成及び動作を説明する
ためのブロック図である。
CPU301はこのブロック全体の動作を制御するものであ
る。431は前記したプロセッサ407及びライン順次化用メ
モリ409等から構成されるプリントデータ作成部であ
る。バッファ410は前記したように、ライン順次化用メ
モリ409より供給される1行分のビット数のパラレルデ
ータをシリアルデータに変換してヘッド駆動回路432に
出力するものである。このヘッド駆動回路432は上記バ
ッファ410からの出力によりサーマルヘッド411を加熱駆
動するものである。
機構部制御回路433はCPU301からの指示に基づいて、
第6図に示される各機構部を制御するもので、サーマル
ヘッド411を走査方向に駆動するヘッド駆動用パルスモ
ータ434、転写インクフィルム201の巻取り部材220を駆
動する転写インクフィルム巻取り用モータ435及び色帯
検出センサ222がそれぞれ接続されている。
上記ブロック構成において、動作を説明する。
CPU301は、プリントモードに移行したことを検知する
と、ヘッド駆動回路432にプリント命令信号を出力す
る。ヘッド駆動回路432はCPU301からのプリント命令信
号に基づいて、バッファ410から供給される1行分のド
ットデータからサーマルヘッド411への加熱信号を形成
して第1行目にCy色の印刷を行わす。そして、ヘッド駆
動用パルスモータ434はサーマルヘッド411をプリント枠
202上、第1図(B)に示される矢印の方向に1行移動
させる。このCy色によるプリントとサーマルヘッド411
の移動を交互に繰返して面走査を実行することにより、
Cy色による第1色目のプリントが終了する。この後、CP
U301はヘッド駆動用パルスモータ434によりサーマルヘ
ッド411を基準位置、すなわち第1行目にリターンさせ
るとともに、転写インクフィルム巻取り用モータ435に
より転写インクフィルム201を1色分だけ巻取駆動させ
てYe色をセットする。そして、上述同様にYe色によるプ
リントサーマルヘッド411の移動を交互に繰返して面走
査を実行することにより、Ye色によるプリントを終了す
る。以下、Mg色、Bk色についても同様な手順を実行し、
このようにして合成色による画像のプリント再生が完了
する。なお、ヘッド411は1次元の長寸法形状のものに
限らず、例えば点状のヘッドでも良い。この場合、機構
部制御回路433はヘッド駆動用パルスモータ434を制御し
てヘッドを行及び列方向に移動して面走査させ、画像1
画面分のプリントを行うように設計される。また、上記
のプリント方法に代えて、前述したように1行毎にCy,Y
e,Mg,Bkの各色をプリントするようにしてもよい。
第9図は表示部106にモニタ表示を行う場合のブロッ
ク図である。
なお、図中、第3図、第4図と同一番号が付されたも
のは同一物を示す。文字出力用メモリ440は表示部106に
画像とともに表示される駒番号やプリント中、プリント
完了等、CPU301から送られてくる各文字データ等が書込
まれる、例えばRAM等である。また、RAMに代えて、CPU3
01からの指示信号に応じて所定の文字データを出力する
キャラクタジェネレータを用いることもできる。
合成部441は映像出力と文字出力とを合成して1画面
を構成するためのものである。表示装置442は表示部106
を有してなる、例えば液晶TVモニタで、D/Aコンバータ4
24から入力される信号をモニタ表示するものである。駆
動回路443は表示部106の表示画面の走査や液晶素子の電
圧印加を行うものである。
表示部106でのモニタ表示を行うのは、プリント時、
あるいはTV再生時であるので、プリント動作移行スイッ
チSPあるいはTV出力用スイッチSVがオンされた後にアク
セス釦STあるいはSWがオンされる毎に、表示部106に記
憶画像が再生される。
先ず、画像を再生する場合は、第4図で説明した如
く、映像出力用メモリ413にTV出力用に処理された画像
データが記憶される。この画像データは、アクセス釦ST
あるいはSWによって選択された内部メモリ405内の駒に
記憶されているものである。
一方、駒番号やプリント中、プリント完了等の表示
は、CPU301からのデータがプロセッサ407内で処理され
て文字出力用メモリ440に記憶される。そして、この文
字出力用メモリ440の文字データと映像出力用メモリ413
の画像データは合成部441で1つの画面として合成され
る。すなわち、駒番号と該駒番号に対応した画像が表示
される。そして、上記合成データはD/Aコンバータ414を
経て表示装置442に導かれ、表示される。以上のように
して、モニタ表示をした後、開始スイッチSRがオンにさ
れると、このモニター表示されている画像が、前述した
ようにしてプリントされる。
上記カメラの各ブロック図において、次に第10図〜第
13図のフローチャートに基づいてカメラの動作を主に撮
影動作を中心にして説明する。
このカメラ本体101の動作は、CPU301及び該CPU301に
接続されるROM(不図示)内のプログラムにより制御さ
れる。
電源がカメラ本体101に装着されると、第10図のSTART
ルーチンを実行する。
すなわち、先ず、メインスイッチSMがオンされている
かどうかを判別する(#100)。メインスイッチSMがオ
フであれば(#100でNO)、後述の割込み(INT)を禁止
してステップ#101から#102に移行してフラグをリセッ
トするとともに、表示部106に表示が行われているとき
はこの表示を消灯して(#103)、再び#100に戻り、メ
インスイッチSMがオンされるのを待機する。そして、メ
インスイッチSMがオンされると(#100でYES)、あるい
は上記電源装着時に既にオン状態にあると、後述の割込
み(INT)を可能な状態にして(#104)、#105に進
む。
#105では、開始スイッチSRが押されてオフからオン
に変化したかどうかを判別する。開始スイッチSRが押さ
れていなければ(#105でNO)、#100に戻って、上記#
100〜#104のルーチンを繰返す。一方、開始スイッチSR
が押されると(#105でYES)、CCD401の電源をオンにす
る(#106)。すなわち、電源部307は、第2図に示すCP
U301からの信号(P)を受けてCCDに高電圧VHを電源電
圧として供給する。この電力供給の開始と同時に、CCD4
01の初期化のための指示信号がCCD−TG402に出力され、
CCD401の残留電荷の掃出しが行われる(#107)。次い
で、測光部303によって測光を行い、露出時間TV、絞り
値AVを演算する(#108)。また、測光結果から被写体
が低輝度であるかどうかを判別し(#109)、低輝度で
あると判別された場合は(#109でYES)、フラッシュ撮
影を行うべく、先ずフラッシュの発光タイミングを測光
値に基づいて演算する(#111)。次に、フラッシュ部3
05内の電荷蓄積用コンデンサに発光に必要な電荷が既に
充電されているかどうかを判別し、充電が完了していな
ければ(#112でNO)、未充完フラグを“1"にして充電
を開始し(#113,#114)、充電が完了すると(#112で
YES)、#115に進む。#115では、充電の完了を確認し
て充電を停止し、#116で未充完フラグが“1"かどうか
を判別する。未充完フラグが“1"であれば(#116でYE
S)、#117でこの未充完フラグを“0"にして開始スイッ
チSRがオフになるまで待機する(#118)。そして、開
始スイッチSRがオフになると(#118でYES)、#100に
戻り、いわゆるレリーズロックを行う。一方、#116で
未充完フラグが“0"であれば、#119に移行して、第13
図に示す露出制御2のサブルーチンを実行する。
第13図においては、先ず#401でINTを禁止して、前記
測光演算より求めた露出時間TV、絞り値AVを露出制御部
306に出力する(#402)。露出制御部306はこれらのデ
ータに基づいてカメラ1の絞りを駆動するとともに、露
出時間TVに応じてシャッターコントロール信号をCCD−T
G402に出力してCCD401の露出を行う。CPU301は露出制御
部306から露出が開始されたことを示す信号が入力され
ると(#403)、前記#111で求めたフラッシュ発光のタ
イミングに基づいてCPU301内のタイマをスタートさせる
(#404)。このフラッシュの発光はCCD401の露出開始
から所定時間経過後のタイミングで行われるようになさ
れている。次に、CPU301は露出制御部306から露出完了
信号が入力されたかどうかを判別する(#405)。この
判別を行うのは、上記露出時間TVは予測値であって、例
えばフラッシュ発光用タイマのカウント動作中に、被写
体輝度が急に高くなったりすると、フラッシュ発光タイ
ミングに達する前でも露出制御部306が露出完了信号を
出力する場合があるからである。すなわち、フラッシュ
発光タイミング前に露出制御部306が露出完了信号を出
力した時は(#406でNO,#405でYES)、フラッシュを発
光させることなく露出動作を終了させる。一方、露出が
完了する前にフラッシュ発光タイミングに達すると(#
406でYES)、フラッシュを発光させるとともに露出制御
部306にシャッター閉信号を出力して(#407,#408)、
露出動作を終了させる。
この露出動作が終了すると、CCD401に取込まれた画像
信号をカメラ本体101の内部メモリ405に書込む制御を行
う(#409)。以上の処理が終了すると、#410でINTを
可能にしてリターンする。
一方、第10図のフローチャートにおいて、測光の結果
低輝度でないと判断した場合は(#109でNO)、第12図
に示すフラッシュ発光を伴わない露出制御1のサブルー
チンを実行する(#110)。
第12図においては、先ず#301でINTを禁止して、前記
測光演算より求めた露出時間TV、絞り値AVを露出制御部
306に出力する(#302)。露出制御部306はこれらのデ
ータに基づいてカメラ本体101の絞りを駆動するととも
に、露出時間TVに応じてシャッターコントロール信号を
CCD−TG402に出力してCCD401の露出を行う。CPU301は露
出制御部306から露出が開始されたことを示す信号が入
力されると(#303)、手振れ限界時間を計時するため
のタイマをスタートさせる(#304)。この手振れ限界
時間は撮影が手振れなく適切に行われる露出時間の最長
限界を示すもので、フラッシュ発光を伴わない比較的長
い露出時間を要する場合に問題となる。上記タイマをス
タートさせた後、前記フラッシュ発光の場合と同様、タ
イマのカウント動作中に露出制御部306から露出完了信
号が出力されたかどうかを判別する(#305)。手振れ
限界時間が経過する前(#306でNO)に、露出時間TV
達した時は露出制御部306は露出完了信号を出力して
(#305でYES)、露出動作を終了する。一方、露出が完
了する前にタイマのカウントが完了すると(#306でYE
S)、手振れ限界時間に達したとして、CPU301は強制的
にシャッタ閉信号を露出制御部306へ出力し(#307)、
露出動作を終了させる。
この露出動作が終了すると、露出制御2のルーチンに
おける#409〜#410の処理と同様、CCD401に取込まれた
画像信号をカメラ1の内部メモリ405に書込む制御を行
う(#308)。以上の処理が終了すると、#309でINTを
可能にしてリターンする。
再び、第10図のフローチャートに戻って、前記#110
あるいは#119における露出制御のサブルーチンが終了
すると、#120に移行して駒番号を1だけ更新し、これ
を表示部106に表示する。次に、全駒の撮影が完了して
内部メモリ405内の全駒分の撮影が完了すると(#121で
YES)、#122で表示あるいは音声による警告が行われ、
撮影者の注意を喚起する。記録が可能な場合は警告は行
なわれない。
そして、#123に移行して開始スイッチSRがオフされ
るまで待機し、開始スイッチSRがオフになると(#123
でYES)、CPU301は信号(P)を出力してCCD401の電源
をオフにするとともに1駒分の撮影を終了する(#12
4)。以上の処理の後に、次の撮影のためにフラッシュ
の充電が完了しているかどうかが判別される(#12
5)。充電が完了していない場合は(#125でNO)、未充
完フラグを“1"にするとともに充電を完了すべく充電を
開始する(#126、#127)。一方、充電が完了した場合
は(#125でYES)、未充完フラグを“0"にするとともに
充電を停止する。(#128、#129)。この後、再び#10
0に戻り、上記の#100〜#129の動作を繰返す。
次に、INTを可能にした#104以降において、このINT
が発生した場合に実行される処理について、第11図のフ
ローチャートにより説明する。このINTはプリント動作
への移行を検知するスイッチSP、TV再生を指示するスイ
ッチSV、及びアクセス釦ST、SWのいずれかがオンされる
と発生する。
このINTが発生すると、#201で未充完フラグが“1"か
どうかを判別し、“1"であれば、電荷蓄積用コンデンサ
への充電中にINTが発生したとして、#202で一旦充電を
停止し、“0"であれば、#202をスキップして、#203で
スイッチSPがオンであるかどうかを判別する。スイッチ
SPがオンであると(#203でYES)、可動部101aが引出さ
れてプリント動作に移行したと判断して#204に進み、
一方スイッチSPがオフのままであると(#203でNO)、
#223に進む。#203では、現在カメラがプリントモード
にあることを示す表示を行い、次いでアクセス釦STがオ
フからオン、すなわち押されたかどうかを判別する(#
205)。アクセス釦STがオンされると(#205でYES)、
#206に移行し、アクセス釦STがオフかオンのまま、あ
るいはオンからオフにされると(#205でNO)、#210に
移行する。
#206では、アクセス釦STが押されたと判断して駒番
号を1だけアップして表示部106に表示するとともに、
アドレスコントローラ406、412はこの駒番号に対応した
画像を再生するために該駒番号に対応したアドレスデー
タを出力する(#207)。#208で上記処理のための時間
待ちをした後、現在の駒番号に対応した画像情報を表示
部106にモニタ表示する(#209)。そして、#205に戻
り、アクセス釦STがオンされる毎に駒番号を1ずつ増加
して、該駒番号に対応する画像を表示部106にモニター
表示する処理を繰返す。一方、#210では、アクセス釦S
Tがオンであるかどうかを判別し、オンであれば(#210
でYES)、#205に戻り、オフであれば(#210でNO)、
#211に移行する。
次に、アクセス釦STに代えてアクセス釦SWがオンされ
ると(#211でYES)、#212に移行し、アクセス釦SWが
オフかオンのまま、あるいはオンからオフにされると
(#211でNO)、#216に移行する。
#212では、アクセス釦SWが押されたと判断して駒番
号を1だけダウンして表示部106に表示するとともに、
アドレスコントローラ406、412はこの駒番号に対応した
画像を再生するために該駒番号に対応したアドレスデー
タを出力する(#213)。#214で上記処理のための時間
待ちをした後、現在の駒番号に対応した画像情報を表示
部106にモニタ表示する(#215)。そして、#211に戻
り、アクセス釦SWがオンされる毎に駒番号を1ずつ減少
して、該駒番号に対応する画像を表示部106にモニター
表示する処理を繰返す。一方、#216では、アクセス釦S
Wがオンであるかどうかを判別し、オンであれば(#216
でYES)、#211に戻り、オフであれば(#216でNO)、
#250に移行する。
#250では、消去スイッチSEがオンされたかどうかを
判別する。この消去スイッチSEがオンされると(#250
でYES)、表示部106にモニタ表示されている画像を消去
して(#251)、#203に移行する。一方、消去スイッチ
SEがオンされないときは(#250でNO)、#217に移行し
て、開始スイッチSRがオンされたかどうかを判別する。
開始スイッチSRがオンされなければ(#217でNO)、
プリントを行わないと判断して#203に戻り、上記の処
理を繰り返す。一方、開始スイッチSRがオンされると
(#217でYES)、プリント動作に移行すべく、CPU301は
プロセッサ407にプリント命令信号を出力する(#21
8)。プロセッサ407は上記信号を受けてプリント動作の
ための信号処理を開始させる。一方、CPU301はプリント
中であることを表示部106に表示するとともに,前述し
たプリント動作の制御を行う(#219、#220)。#221
で、プリントが完了するのを待機し、プリント完了信号
が出力されると(#221でYES)、プリント完了を示す表
示を点灯させる(#221)。以上の動作により、1駒分
のプリントが終了し、#203に戻る。
一方、#203で、スイッチSPがオンされていなけれ
ば、プリント動作は行わないと判断して#223に移行す
る。すなわち、#223ではTV再生用スイッチSVがオンさ
れたかどうかを判別する。TV再生用スイッチSVがオフで
あれば(#223でNO)、TVによる再生表示は行わないと
判断して#235に移行し、一方、TV再生用スイッチSVが
オンされると(#223でYES)、TVによる再生を行うこと
を示す再生モードの表示を行う(#224)。
この再生モードにおいて、次にアクセス釦STあるいは
SWがオンされたかどうかの判別が行われる(#225、#2
30)。アクセス釦STがオフかオンのまま、あるいはオン
からオフにされると(#225でNO)、#229に移行し、一
方、アクセス釦STがオンされると(#225でYES)、駒番
号を1だけアップして表示するとともに、アドレスコン
トローラ406、412はこの駒番号に対応した画像を再生す
るために該駒番号に対応したアドレスデータを出力する
(#226、#227)。次いで、前述したように現在の駒番
号に対応した画像情報をTVにモニタ表示する(#22
8)。そして、#225に戻り、アクセス釦STがオンされる
毎に駒番号を1ずつ増加して、該駒番号に対応する画像
をTVにモニター表示する処理を繰返す。一方、#229で
は、アクセス釦STがオンであるかどうかを判別し、オン
であれば、(#229でYES)、#225に戻り、オフであれ
ば(#229でNO)、#230に移行する。
次に、アクセス釦STに代えてアクセス釦SWがオンされ
ると(#230でYES)、#231に移行し、一方、アクセス
釦SWがオフかオンのまま、あるいはオンからオフにされ
ると(#230でNO)、#234に移行する。
#231では、アクセス釦SWが押されたと判断して駒番
号を1だけダウンして表示するとともに、アドレスコン
トローラ406、412はこの駒番号に対応した画像を再生す
るために該駒番号に対応したアドレスデータを出力する
(#231、#232)。次いで、前述したように現在の駒番
号に対応した画像情報をTVにモニタ表示する(#23
3)。そして、#230に戻り、アクセス釦SWがオンされる
毎に駒番号を1ずつ減少して、該駒番号に対応する画像
をTVにモニター表示する処理を繰返す。一方、#234で
は、アクセス釦SWがオンであるかどうかを判別し、オン
であれば(#234でYES)、#230に戻り、オフであれば
(#234でNO)、#252に移行する。
#252では、消去スイッチSEがオンされたかどうかを
判別する。この消去スイッチSEがオンされると(#252
でYES)、TVにモニタ表示されている画像を消去して
(#253)、#203に戻り、消去スイッチSEがオンされな
いときは(#252でNO)、そのまま#203に戻る。
#235以降は撮影時、すなわちプリント及びTV再生時
でない場合のアクセス釦STとSWの判別ルーチンである。
アクセス釦STがオンになると(#235でYES)、撮影レン
ズ102をテレ側に切換え(#236)、アクセス釦SWがオン
になると(#237でYES)、撮影レンズ102をワイド側に
切換える(#238)。アクセス釦STとSWが共にオフのと
きは、レンズの切換えは行われない。そして、このINT
ルーチンの最後で、未充完フラグが“1"かどうかの判別
を行う(#239)。未充完フラグが“1"であれば(#239
でYES)、充電途中にINTが発生したため、未充電の状態
で中断されていた充電動作を再開させた(#240)後、
リターンし、未充完フラグが“0"であれば、そのままリ
ターンする。
なお、本実施例では、プリンタ方式として熱転写型を
用いているが、昇華型及び溶融型のいずれでもよく、感
熱発色型のものでもよい。また、インクフィルムが不要
な単色、あるいは本実施例同様の複数色を備えたインク
ジェット、バブルジェット方式のものであってもよい。
また、本実施例では、記録媒体(記録紙)及び記録紙
送り機構を有しないプリンタ部について説明したが、特
開昭61−189785号公報に示されるように記録紙内蔵型で
もよい。
更に、内蔵プリンタはカラープリンタに限らず、白黒
のプリンタでもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、内部にプリン
タを設けた可動部をプリント時のみカメラ本体から引き
出し、撮影時にはカメラ本体内部に設けた構成したの
で、撮影時には全体構成を小型化出来、撮影操作に適し
たものとなる。また、プリント時にはプリンタをカメラ
本体から引き出すだけで、本来のプリント操作が行え
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は、本発明に係るプリンタ付カメラの斜視
図、第1図(B)は第1図(A)においてプリンタ部が
引き出された状態の斜視図、第2図は、カメラ部のブロ
ック図、第3図はCCD、メモリ及びプリンタ部のブロッ
ク図、第4図はCCDの画像信号がA/D変換され、内部メモ
リに取込まれた後に実行されるデータ処理のフローチャ
ート、第5図は内部メモリ内の記憶状態を示すメモリマ
ップ、第6図(A)はプリント前のプリント部の模式
図、第6図(B)はプリント中のプリント部の模式図、
第7図は転写インクフィルムを示す図、第8図はプリン
ト部の構成及び動作を説明するためのブロック図、第9
図は表示部にモニタ表示を行う場合のブロック図、第10
図〜第13図はフローチャートである。 101……カメラ、101a……プリント部、106……表示部、
301……CPU、302……CCD、メモリ、プリンタ部、303…
…測光部、305……フラッシュ部、306……露出制御部、
307……電源部、401……CCD、402……CCD−TG、405……
内部メモリ、406,412……アドレスコントローラ、407…
…プロセッサ、408……テーブルROM、409……ライン順
次化用メモリ、411……プリンタヘッド、202……プリン
ト枠、220……巻取り部材、221……供給部材、222……
色帯検出センサ、431……プリントデータ作成部、432…
…ヘッド駆動回路、433……機構部制御回路、434……ヘ
ッド駆動用パルスモータ
フロントページの続き (72)発明者 田中 良弘 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 石部 博史 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 鳴戸 弘和 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 山田 博一 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 谷口 信行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (72)発明者 難波 克行 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−309473(JP,A) 特開 平2−285849(JP,A) 特開 昭61−189785(JP,A) 特開 昭54−136325(JP,A) 実開 平2−51472(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを含むカメラ本体と、該本体に
    設けられ、該本体から引き出し可能な可動部と、該可動
    部の内部に設けられ、該可動部が本体から引き出された
    状態でのみ使用可能なプリンタとを有するプリンタ付カ
    メラ。
  2. 【請求項2】前記プリンタは、外部記録紙の紙面への記
    録を可能とする記録用開口部を備えていることを特徴と
    する請求項1記載のプリンタ付カメラ。
  3. 【請求項3】前記プリンタは、外部の記録媒体に印字を
    行うプリンタヘッドを有し、該プリンタヘッドは、前記
    可動部がカメラ本体に収納されている状態ではカメラ本
    体により覆われ、可動部がカメラ本体から引き出された
    状態では外部に露出される位置に配設されていることを
    特徴とする請求項1記載のプリンタ付カメラ。
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EP90109246A EP0398295B1 (en) 1989-05-17 1990-05-16 A camera capable of recording and reproducing a photographed image
US08/174,214 US6094282A (en) 1989-05-17 1993-12-28 Camera capable of recording and reproducing a photographed image

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