JP2001007695A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JP2001007695A JP11172905A JP17290599A JP2001007695A JP 2001007695 A JP2001007695 A JP 2001007695A JP 11172905 A JP11172905 A JP 11172905A JP 17290599 A JP17290599 A JP 17290599A JP 2001007695 A JP2001007695 A JP 2001007695A
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Takafumi Aihara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOS構成の出力バッファ回路において、
ノイズ低減度を下げることなくtr/tf時間を改善す
ること、tr/tf時間を大きくすることなくノイズ低
減度を向上させること。 【解決手段】 メインドライバ部22のPMOSトラン
ジスタPM1のゲート入力信号が“H”レベルから
“L”レベルに遷移する途中で、インバータ26により
NMOSトランジスタNg21,…,Ng2Xをオンさ
せ、PMOSトランジスタPM1のゲート容量を充電さ
せる。メインドライバ部22のNMOSトランジスタN
M1のゲート入力信号が“L”レベルから“H”レベル
に遷移する途中でインバータ27によりPMOSトラン
ジスタPg21,…,Pg2Xをオンさせ、NMOSト
ランジスタNM1のゲート容量を放電させる。それによ
って時定数を小さくし、ノイズ低減度を保ったままtr
/tf時間の速度向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おいて用いられる出力バッファ回路に関し、特にCMO
Sで構成された出力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体集積回路の高集積化に伴っ
て、半導体チップのピン数が増えており、そのため、高
速で同時に出力信号のレベルを変化させるピン数が多く
なっている。一般に、半導体集積回路において用いられ
る出力バッファ回路は、高速性を確保するため、大きな
サイズのトランジスタを用いて構成されている。したが
って、出力信号のレベル変化に伴って、トランジスタを
流れる電流の時間変化が大きく、電源ラインまたは接地
ラインの反射ノイズが大きくなってしまう。この反射ノ
イズは、半導体集積回路が誤動作する最大の要因となっ
ているため、反射ノイズをできるだけ小さくする必要が
ある。また、スイッチングノイズやクロストークノイズ
などもできるだけ小さくする必要がある。
【0003】そのため、従来は、出力バッファ回路の抵
抗および容量を調整して時定数を大きくすることによっ
て、バッファ回路のトランジスタを流れる電流の時間変
化を小さくするようにしている(スルーレートインプッ
ト方式)。すなわち、このスルーレートインプット方式
では、バッファ回路に入力される入力信号の変化を鈍ら
せることにより、立ち上がり(tr)時間および立ち下
がり(tf)時間(以下、tr/tf時間とする)を制
御している。なお、本明細書においては、tr/tf時
間とは、出力電圧V0がフルスイング時の電圧値の20
%(すなわち、l/5V0)から80%(すなわち、4
/5V0)になるまでの時間、および80%から20%
になるまでの時間を意味する。
【0004】図8は、スルーレートインプット方式によ
る従来の出力バッファ回路を示す回路図である。出力バ
ッファ回路は、図示しない内部回路から信号が入力され
るプリドライバ部11と、プリドライバ部11の出力信
号に基づいて、図示しない外部出力端子に電気的に接続
されるパッド13に、相対的に高いレベル(以下、
“H”レベルとする)または相対的に低いレベル(以
下、“L”レベルとする)の電位を印加するメインドラ
イバ部12とから構成されている。
【0005】プリドライバ部11は、二つのインバータ
14,15で構成されている。第1のインバータ14
は、第1のPMOSトランジスタPp1と、直列に接続
されたX個(Xは整数)のNMOSトランジスタNR
1,…,NRXからなる第1のノイズ低減用トランジス
タ群と、第1のNMOSトランジスタNp1とが直列に
接続された構成となっている。PMOSトランジスタP
p1のソース電位は電源電位VDDであり、また、NM
OSトランジスタNp1のソース電位は接地電位GND
である。それら第1のPMOSトランジスタPp1、第
1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトランジ
スタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトランジ
スタNp1の各ゲートは共通接続されており、各ゲート
には、外部へ出力するための信号が内部回路から入力さ
れる。
【0006】第2のインバータ15は、第2のPMOS
トランジスタPp2と、直列に接続されたX個のPMO
SトランジスタPR1,…,PRXからなる第2のノイ
ズ低減用トランジスタ群と、第2のNMOSトランジス
タNp2とが直列に接続された構成となっている。PM
OSトランジスタPp2のソース電位は電源電位VDD
であり、また、NMOSトランジスタNp2のソース電
位は接地電位GNDである。それら第2のPMOSトラ
ンジスタPp2、第2のノイズ低減用トランジスタ群の
各PMOSトランジスタPR1,…,PRXおよび第2
のNMOSトランジスタNp2の各ゲートは共通接続さ
れており、各ゲートには、第1のインバータ14を構成
するトランジスタの各ゲートに入力される信号と同じ信
号が入力される。
【0007】メインドライバ部12は、PMOSトラン
ジスタPM1とNMOSトランジスタNM1とが直列に
接続された構成となっている。PMOSトランジスタP
M1のソース電位は電源電位VDDであり、また、NM
OSトランジスタNM1のソース電位は接地電位GND
である。PMOSトランジスタPM1のゲート入力は、
プリドライバ部11の第1のインバータ14を構成する
PMOSトランジスタPp1のドレイン出力である。ま
た、NMOSトランジスタNM1のゲート入力は、第2
のインバータ15を構成するNMOSトランジスタNp
2のドレイン出力である。そして、PMOSトランジス
タPM1およびNMOSトランジスタNM1の各ドレイ
ンはパッド13に共通接続されている。
【0008】なお、以下の説明の便宜上、プリドライバ
部11の第1および第2のインバータ14,15におい
て、各トランジスタPp1,NR1,…,NRX,Np
1,Pp2,PR1,…,PRX,Np2の共通接続さ
れたゲートをノードn1とし、メインドライバ部12の
PMOSトランジスタPM1およびNMOSトランジス
タNM1の各ゲートをそれぞれノードn2およびノード
n3とし、PMOSトランジスタPM1およびNMOS
トランジスタNM1の共通ドレインをノードn4とす
る。
【0009】つぎに、図8に示す出力バッファ回路の動
作について、図9に示す波形図を参照しながら、説明す
る。なお、図9には、内部回路からの入力信号の波形、
すなわちノードn1における信号の波形が、“L”レベ
ルの状態(t0〜t1の(1)の期間)から“H”レベ
ルに遷移し(t1〜t2の(2)の期間)、“H”レベ
ルの状態を保持した後(t2〜t3の(3)の期間)、
“L”レベルに遷移し(t3〜t4の(4)の期間)、
“L”レベルの状態を保持(t4〜t5の(5)の期
間)するように変化した時の各ノードn2,n3,n4
における信号波形が示されている。以下、(1)〜
(5)の各期間について説明する。
【0010】(1)t0〜t1の期間および(5)t4
〜t5の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルであるため、第1のインバータ14においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態となり、
第1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトラン
ジスタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトラン
ジスタNp1は全てオフ状態となる。したがって、ノー
ドn2の電位は“H”レベルとなるので、メインドライ
バ部12のPMOSトランジスタPM1はオフ状態とな
る。
【0011】一方、第2のインバータ15においては、
第2のPMOSトランジスタPp2および第2のノイズ
低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタPR
1,…,PRXは全てオン状態となり、第2のNMOS
トランジスタNp2はオフ状態となる。したがって、ノ
ードn3の電位は“H”レベルとなるので、メインドラ
イバ部12のNMOSトランジスタNM1がオン状態と
なり、ノードn4の信号、すなわち出力信号は“L”レ
ベルとなる。
【0012】(2)t1〜t2の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルから“H”レベルに遷移するため、第2のインバ
ータ15においては、第2のPMOSトランジスタPp
2および第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PMO
SトランジスタPR1,…,PRXはオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のNMOSトランジスタNp2はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
3の電位は即座に“H”レベルから“L”レベルへ下降
し、メインドライバ部12のNMOSトランジスタNM
1は即座にオン状態からオフ状態に切り替わるため、ノ
ードn4の電位、すなわち出力信号の電位は“L”レベ
ルからVtp分だけ高い電位(“L”+Vtp)までは
直ぐに上昇する。
【0013】一方、第1のインバータ14においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のノイズ低減用トランジスタ群の各
NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよび第1の
NMOSトランジスタNp1はオフ状態からオン状態に
遷移する。したがって、ノードn2の電位は“H”レベ
ルからVtp分だけ低い電位(“H”−Vtp)までは
直ぐに下降する。
【0014】その後は、第1のノイズ低減用トランジス
タ群の各NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよ
び第1のNMOSトランジスタNp1が抵抗として作用
し、NMOSトランジスタNR1、・・・、NMOSト
ランジスタNRX、第1のNMOSトランジスタNp1
の順で順次電流が流れていくため、メインドライバ部1
2のPMOSトランジスタPM1のゲートには、これら
のトランジスタNR1,…,NRX,Np1のオン抵抗
値とメインドライバ部12のPMOSトランジスタPM
1のゲート容量との時定数によって遅れて鈍った波形の
信号が入力される。したがって、PMOSトランジスタ
PM1はゆっくりと動作することになり、ノードn4の
電位、すなわち出力信号の電位は、“L”+Vtpの電
位以降は、“H”レベルまで緩やかに上昇する。
【0015】(3)t2〜t3の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルであるため、第1のインバータ14においては、
第1のPMOSトランジスタPp1はオフ状態となり、
第1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトラン
ジスタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトラン
ジスタNp1は全てオン状態となる。したがって、ノー
ドn2の電位は“L”レベルとなるので、メインドライ
バ部12のPMOSトランジスタPM1はオン状態とな
る。
【0016】一方、第2のインバータ15においては、
第2のPMOSトランジスタPp2および第2のノイズ
低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタPR
1,…,PRXは全てオフ状態となり、第2のNMOS
トランジスタNp2はオン状態となる。したがって、ノ
ードn3の電位は“L”レベルとなるので、メインドラ
イバ部12のNMOSトランジスタNM1はオフ状態と
なり、ノードn4の信号、すなわち出力信号は“H”レ
ベルとなる。
【0017】(4)t3〜t4の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルから“L”レベルに遷移するため、第1のインバ
ータ14においては、第1のノイズ低減用トランジスタ
群の各NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよび
第1のNMOSトランジスタNp1はオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のPMOSトランジスタPp1はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
2の電位は即座に“L”レベルから“H”レベルへ上昇
し、メインドライバ部12のPMOSトランジスタPM
1は即座にオン状態からオフ状態に切り替わるため、ノ
ードn4の電位、すなわち出力信号の電位は“H”レベ
ルからVtn分だけ低い電位(“H”−Vtn)までは
直ぐに下降する。
【0018】一方、第2のインバータ15においては、
第2のNMOSトランジスタNp2がオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のPMOSトランジスタPp2およ
び第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PMOSトラ
ンジスタPR1,…,PRXはオフ状態からオン状態に
遷移する。したがって、ノードn3の電位は“L”レベ
ルからVtn分だけ高い電位(“L”+Vtn)までは
直ぐに上昇する。
【0019】その後は、第2のノイズ低減用トランジス
タ群の各PMOSトランジスタPR1,…,PRXおよ
び第2のPMOSトランジスタPp2が抵抗として作用
し、第2のPMOSトランジスタPp2、PMOSトラ
ンジスタPR1、・・・、PMOSトランジスタPRX
の順で順次電流が流れていくため、メインドライバ部1
2のNMOSトランジスタNM1のゲートには、これら
のトランジスタPp2,PR1,…,PRXのオン抵抗
値とメインドライバ部12のNMOSトランジスタNM
1のゲート容量との時定数によって遅れて鈍った波形の
信号が入力される。したがって、NMOSトランジスタ
NM1はゆっくりと動作することになり、ノードn4の
電位、すなわち出力信号の電位は、“H”−Vtnの電
位以降は、“L”レベルまで緩やかに下降する。
【0020】このように、スルーレートインプット方式
によるバッファ回路では、メインドライバ部12のPM
OSトランジスタPM1およびNMOSトランジスタN
M1のオン/オフのタイミングがずれているため、出力
信号の波形変化を緩やかにすることができる。したがっ
て、メインドライバ部のトランジスタサイズが同一であ
る通常のバッファ回路に比べて、スルーレートインプッ
ト方式によるバッファ回路は、電源端子とノードn4と
の間、またはノードn4と接地端子との間を流れる電流
のピークを抑えることができるので、ノイズを低減する
ことができる。
【0021】なお、スルーレートインプット方式では、
プリドライバ部11のノイズ低減用トランジスタ群NR
1,…,NRX,PR1,…,PRXの各オン抵抗、お
よびメインドライバ部12のPMOSトランジスタPM
lとNMOSトランジスタNM1の各ゲート容量を調節
することにより、ノイズの低減度を調節することができ
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のスルーレートインプット方式による出力バッファ回路
では、高速化によってノイズが増大する場合には、ゲー
トの信号変化をより緩やかにする必要がある。そのため
には、プリドライバ部11のノイズ低減用トランジスタ
の数を増やすとともに、メインドライバ部12のトラン
ジスタサイズを大きくして、時定数を大きくする必要が
ある。しかし、ノイズ低減用トランジスタの数が多くな
って電圧低下が大きくなり過ぎると、次段のゲートを駆
動できなくなるため、接続することができるノイズ低減
用トランジスタの数には上限がある。
【0023】また、CMOS ECA(Embeded Cell A
rray)方式やゲートアレイ方式のように、あらかじめ同
一サイズのゲートを複数個組み合わせて作り込んでおく
場合には、作り込んでおけるトランジスタの数やサイズ
が制約されてしまうため、後の工程で所望のノイズ低減
度を実現させることが困難となる場合がある。
【0024】また、メインドライバ部12のサイズが大
きくなると、図10に示す出力波形図のように、電源
(VDD)ラインの反射分ΔVvまたは接地(GND)
ラインの反射分ΔVgによるノイズが大きくなり、所望
の動作が得られなくなる場合がある。
【0025】さらに、出力信号の波形変化が緩やかにな
ると、出力バッファ回路の動作時に流れる電流の単位時
間あたりの変化量は小さくなるが、メインドライバ部1
2に流れる全電荷量は変わらないため、図11に示す電
流の経時変化を表すグラフのように、単位時間あたりの
電流変化量が小さいw2の波形の方が、単位時間あたり
の電流変化量が大きいw1の波形よりも、全ての電荷が
流れ終わるまでに時間がかかり、tr/tf時間が大き
くなってしまう。tr/tf時間が大きくなると、出力
信号の電圧レベルが電源電位VDDまたは接地電位GN
Dに到達するまでに、中間電位が長く続くことになり、
ノイズによって誤動作が生じ易くなってしまうため、好
ましくない。
【0026】以上、説明したように、従来のスルーレー
トインプット方式による出力バッファ回路では、ノイズ
低減度の向上に対して限界があり、またノイズをある程
度低減することができても、tr/tf時間を改善する
ことは困難であるという問題点があった。
【0027】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、ノイズ低減度を下げることなくtr/t
f時間を改善することができる出力バッファ回路、ある
いはtr/tf時間を大きくすることなくノイズ低減度
を向上させることができる出力バッファ回路を得ること
を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、出力バッファ回路において、CMOSイ
ンバータ構造を成し、かつ内部回路から送られてくる信
号をCMOSインバータのゲート入力信号とするプリド
ライバ部と、CMOSインバータ構造を成し、かつ前記
プリドライバ部の出力信号をCMOSインバータのゲー
ト入力信号とするメインドライバ部と、前記メインドラ
イバ部のPMOSトランジスタのゲート容量を充電する
ための第1の電流パスと、前記PMOSトランジスタの
ゲート入力信号が相対的に高い第1の電位レベルから相
対的に低い第2の電位レベルに遷移する途中で、前記P
MOSトランジスタのゲート入力信号の電位レベルを所
定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記第1
の電流パスを無効から有効に切り替えるための第1の切
り替え素子と、前記メインドライバ部のNMOSトラン
ジスタのゲート容量を放電するための第2の電流パス
と、前記NMOSトランジスタのゲート入力信号が前記
第2の電位レベルから前記第1の電位レベルに遷移する
途中で、前記NMOSトランジスタのゲート入力信号の
電位レベルを所定の閾値と比較し、その比較結果に基づ
いて、前記第2の電流パスを無効から有効に切り替える
ための第2の切り替え素子と、を具備することを特徴と
する。
【0029】この発明によれば、第1の切り替え素子
は、前記PMOSトランジスタのゲート入力信号が相対
的に高い第1の電位レベルから相対的に低い第2の電位
レベルに遷移する途中で、前記PMOSトランジスタの
ゲート入力信号の電位レベルを所定の閾値と比較し、そ
の比較結果に基づいて、前記メインドライバ部のPMO
Sトランジスタのゲート容量を充電するための第1の電
流パスを無効から有効に切り替える。第2の切り替え素
子は、前記NMOSトランジスタのゲート入力信号が前
記第2の電位レベルから前記第1の電位レベルに遷移す
る途中で、前記NMOSトランジスタのゲート入力信号
の電位レベルを所定の閾値と比較し、その比較結果に基
づいて、前記メインドライバ部のNMOSトランジスタ
のゲート容量を放電するための第2の電流パスを無効か
ら有効に切り替える。
【0030】この発明において、前記第1の電流パス
は、1または直列に接続された2以上のNMOSトラン
ジスタにより構成され、かつ前記第1の切り替え素子は
インバータで構成され、そのインバータの出力信号が前
記第1の電流パスを形成するNMOSトランジスタのゲ
ートに入力される構成となっているとともに、前記第2
の電流パスは、1または直列に接続された2以上のPM
OSトランジスタにより構成され、かつ前記第2の切り
替え素子はインバータで構成され、そのインバータの出
力信号が前記第2の電流パスを形成するPMOSトラン
ジスタのゲートに入力される構成となっていてもよい。
【0031】この発明によれば、第1の電流パスを形成
するNMOSトランジスタのゲートに、第1の切り替え
素子を構成するインバータの出力信号が入力され、ま
た、第2の電流パスを形成するPMOSトランジスタの
ゲートに、第2の切り替え素子を構成するインバータの
出力信号が入力される。
【0032】また、本発明は、出力バッファ回路におい
て、CMOSインバータ構造を成し、かつ内部回路から
送られてくる信号をCMOSインバータのゲート入力信
号とするプリドライバ部と、CMOSインバータ構造を
成し、かつ前記プリドライバ部の出力信号をCMOSイ
ンバータのゲート入力信号とするメインドライバ部と、
前記メインドライバ部のPMOSトランジスタにより多
くの電流を流すための第1の電流パスと、前記メインド
ライバ部のNMOSトランジスタにより多くの電流を流
すための第2の電流パスと、前記メインドライバ部の出
力信号の電位レベルを所定の閾値と比較し、その比較結
果に基づいて、前記PMOSトランジスタのゲート入力
信号が相対的に高い第1の電位レベルから相対的に低い
第2の電位レベルに遷移する途中で、前記第1の電流パ
スを無効から有効に切り替え、また、前記NMOSトラ
ンジスタのゲート入力信号が前記第2の電位レベルから
前記第1の電位レベルに遷移する途中で、前記第2の電
流パスを無効から有効に切り替えるための切り替え素子
と、を具備することを特徴とする。
【0033】この発明によれば、切り替え素子は、前記
メインドライバ部の出力信号の電位レベルを所定の閾値
と比較し、その比較結果に基づいて、前記PMOSトラ
ンジスタのゲート入力信号が相対的に高い第1の電位レ
ベルから相対的に低い第2の電位レベルに遷移する途中
で、前記メインドライバ部のPMOSトランジスタによ
り多くの電流を流すための第1の電流パスを無効から有
効に切り替え、また、前記NMOSトランジスタのゲー
ト入力信号が前記第2の電位レベルから前記第1の電位
レベルに遷移する途中で、前記メインドライバ部のNM
OSトランジスタにより多くの電流を流すための第2の
電流パスを無効から有効に切り替える。
【0034】この発明において、前記第1の電流パス
は、前記プリドライバ部の出力信号をゲート入力信号と
する前記PMOSトランジスタと、電源との間に、直列
に接続された1または2以上のPMOSトランジスタに
より構成され、また、前記第2の電流パスは、前記プリ
ドライバ部の出力信号をゲート入力信号とする前記NM
OSトランジスタと、接地点との間に、直列に接続され
た1または2以上のNMOSトランジスタにより構成さ
れ、前記切り替え素子はインバータで構成され、そのイ
ンバータの出力信号が前記第1の電流パスを形成するP
MOSトランジスタまたは前記第2の電流パスを形成す
るNMOSトランジスタの各ゲートに入力される構成と
なっていてもよい。
【0035】この発明によれば、第1の電流パスを形成
するPMOSトランジスタのゲート、または第2の電流
パスを形成するNMOSトランジスタのゲートに、切り
替え素子を構成するインバータの出力信号が入力され
る。
【0036】また、本発明は、CMOSインバータ構造
を成し、かつ内部回路から送られてくる信号をCMOS
インバータのゲート入力信号とするプリドライバ部と、
CMOSインバータ構造を成し、かつ前記プリドライバ
部の出力信号をCMOSインバータのゲート入力信号と
するメインドライバ部と、前記メインドライバ部のPM
OSトランジスタのゲートに接続された第1のキャパシ
タと、前記第1のキャパシタを充電するための第1の電
流パスと、前記第1のキャパシタを放電するための第2
の電流パスと、前記PMOSトランジスタのゲート入力
信号が相対的に高い第1の電位レベルの時に、前記第1
の電流パスが有効となるように前記第1の電流パスの有
効、無効を切り替える第1の切り替え素子と、前記PM
OSトランジスタのゲート入力信号が前記第1の電位レ
ベルから相対的に低い第2の電位レベルに遷移する途中
で、前記第2の電流パスが有効となるように前記第2の
電流パスの有効、無効を切り替える第2の切り替え素子
と、前記メインドライバ部のNMOSトランジスタのゲ
ートに接続された第2のキャパシタと、前記第2のキャ
パシタを放電するための第3の電流パスと、前記第2の
キャパシタを充電するための第4の電流パスと、前記N
MOSトランジスタのゲート入力信号が前記第2の電位
レベルの時に、前記第3の電流パスが有効となるように
前記第3の電流パスの有効、無効を切り替える第3の切
り替え素子と、前記NMOSトランジスタのゲート入力
信号が前記第2の電位レベルから前記第1の電位レベル
に遷移する途中で、前記第4の電流パスが有効となるよ
うに前記第4の電流パスの有効、無効を切り替える第4
の切り替え素子と、を具備することを特徴とする。
【0037】この発明によれば、第1の切り替え素子
は、前記メインドライバ部のPMOSトランジスタのゲ
ート入力信号が相対的に高い第1の電位レベルの時に、
PMOSトランジスタのゲートに接続された第1のキャ
パシタを充電するための第1の電流パスが有効となるよ
うに、前記第1の電流パスの有効、無効を切り替える。
第2の切り替え素子は、PMOSトランジスタのゲート
入力信号が前記第1の電位レベルから相対的に低い第2
の電位レベルに遷移する途中で、前記第1のキャパシタ
を放電するための第2の電流パスが有効となるように、
前記第2の電流パスの有効、無効を切り替える。また、
第3の切り替え素子は、前記メインドライバ部のNMO
Sトランジスタのゲート入力信号が前記第2の電位レベ
ルの時に、NMOSトランジスタのゲートに接続された
第2のキャパシタを放電するための第3の電流パスが有
効となるように、前記第3の電流パスの有効、無効を切
り替える。第4の切り替え素子は、NMOSトランジス
タのゲート入力信号が前記第2の電位レベルから前記第
1の電位レベルに遷移する途中で、前記第2のキャパシ
タを充電するための第4の電流パスが有効となるよう
に、前記第4の電流パスの有効、無効を切り替える。
【0038】この発明において、前記第1の切り替え素
子および前記第4の切り替え素子は、内部回路から送ら
れてくる信号をゲート入力信号とするPMOSトランジ
スタで構成され、前記第2の切り替え素子および前記第
3の切り替え素子は、内部回路から送られてくる信号を
ゲート入力信号とするNMOSトランジスタで構成され
ていてもよい。
【0039】この発明によれば、第1の切り替え素子お
よび第4の切り替え素子を構成する各PMOSトランジ
スタのゲート、および第2の切り替え素子および第3の
切り替え素子を構成する各NMOSトランジスタのゲー
トに、内部回路から送られてくる信号が入力される。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる出力バッ
ファ回路の実施の形態について図1〜図7を参照しつつ
詳細に説明する。
【0041】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1にかかる出力バッファ回路を示す回路図である。出
力バッファ回路は、図示しない内部回路から信号が入力
されるプリドライバ部21と、プリドライバ部21の出
力信号に基づいて、図示しない外部出力端子に電気的に
接続されるパッド23に、“H”レベルまたは“L”レ
ベルの電位を印加するメインドライバ部22とを備えて
いる。
【0042】プリドライバ部21は、二つのインバータ
24,25を備えている。第1のインバータ24は、第
1のPMOSトランジスタPp1と、直列に接続された
X個のNMOSトランジスタNR1,…,NRXからな
る第1のノイズ低減用トランジスタ群と、第1のNMO
SトランジスタNp1とが直列に接続された構成となっ
ている。PMOSトランジスタPp1のソース電位は電
源電位VDDであり、また、NMOSトランジスタNp
1のソース電位は接地電位GNDである。第1のPMO
SトランジスタPp1のゲートと第1のNMOSトラン
ジスタNp1のゲートは共通接続されており、それらの
ゲートには、外部へ出力するための信号が内部回路から
入力される。第1のノイズ低減用トランジスタ群の各N
MOSトランジスタNR1,…,NRXは、ゲートとド
レインを短絡した構成となっている。
【0043】PMOSトランジスタPp1のドレインか
ら、メインドライバ部22を駆動する第1の駆動信号が
出力される。また、PMOSトランジスタPp1のドレ
インには、NMOSトランジスタNg20のドレインが
接続されている。このNMOSトランジスタNg20の
ゲートは、第1のPMOSトランジスタPp1のゲート
および第1のNMOSトランジスタNp1のゲートに共
通接続されている。NMOSトランジスタNg20のソ
ースには、直列に接続されたNMOSトランジスタNg
21,…,Ng2Xからなるトランジスタ群が、NMO
SトランジスタNg20に対して直列に接続されてい
る。そのトランジスタ群の終端のNMOSトランジスタ
Ng2Xのソースは接地されている。また、PMOSト
ランジスタPp1のドレイン出力は、第1の切り替え素
子であるインバータ26を介して、トランジスタ群を構
成するNMOSトランジスタNg21,…,Ng2Xの
各ゲートに入力される。
【0044】第2のインバータ25は、第2のPMOS
トランジスタPp2と、直列に接続されたX個のPMO
SトランジスタPR1,…,PRXからなる第2のノイ
ズ低減用トランジスタ群と、第2のNMOSトランジス
タNp2とが直列に接続された構成となっている。PM
OSトランジスタPp2のソース電位は電源電位VDD
であり、また、NMOSトランジスタNp2のソース電
位は接地電位GNDである。第2のPMOSトランジス
タPp2のゲートと第2のNMOSトランジスタNp2
のゲートは共通接続されており、それらのゲートには、
第1のインバータ24に入力される信号と同じ信号が入
力される。第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PM
OSトランジスタPR1,…,PRXは、ゲートとドレ
インを短絡した構成となっている。
【0045】NMOSトランジスタNp2のドレインか
ら、メインドライバ部22を駆動する第2の駆動信号が
出力される。また、NMOSトランジスタNp2のドレ
インには、PMOSトランジスタPg20のドレインが
接続されている。このPMOSトランジスタPg20の
ゲートは、第2のPMOSトランジスタPp2のゲート
および第2のNMOSトランジスタNp2のゲートに共
通接続されている。NMOSトランジスタPg20のソ
ースには、直列に接続されたPMOSトランジスタPg
21,…,Pg2Xからなるトランジスタ群が、PMO
SトランジスタPg20に対して直列に接続されてい
る。そのトランジスタ群の終端のPMOSトランジスタ
Pg21のソース電位は電源電位VDDである。また、
NMOSトランジスタNp2のドレイン出力は、第2の
切り替え素子であるインバータ27を介して、トランジ
スタ群を構成するPMOSトランジスタPg21,…,
Pg2Xの各ゲートに入力される。
【0046】メインドライバ部22は、PMOSトラン
ジスタPM1とNMOSトランジスタNM1とが直列に
接続された構成となっている。PMOSトランジスタP
M1のソース電位は電源電位VDDであり、また、NM
OSトランジスタNM1のソース電位は接地電位GND
である。PMOSトランジスタPM1のゲート入力は、
プリドライバ部21の第1のインバータ24を構成する
PMOSトランジスタPp1のドレイン出力、すなわち
前記第1の駆動信号である。また、NMOSトランジス
タNM1のゲート入力は、第2のインバータ25を構成
するNMOSトランジスタNp2のドレイン出力、すな
わち前記第2の駆動信号である。そして、PMOSトラ
ンジスタPM1およびNMOSトランジスタNM1の各
ドレインはパッド23に共通接続されている。
【0047】なお、以下の説明の便宜上、プリドライバ
部21の第1および第2のインバータ24,25におい
て、各トランジスタPp1,Np1,Pp2,Np2の
共通接続されたゲートをノードn1とし、メインドライ
バ部22のPMOSトランジスタPM1およびNMOS
トランジスタNM1の各ゲートをそれぞれノードn2お
よびノードn3とし、PMOSトランジスタPM1およ
びNMOSトランジスタNM1の共通ドレインをノード
n4とする。
【0048】つぎに、図1に示す出力バッファ回路の動
作について、図2に示す波形図を参照しながら、説明す
る。なお、図2には、内部回路からの入力信号の波形、
すなわちノードn1における信号の波形が、“L”レベ
ルの状態(t0〜t1の(1)の期間)から“H”レベ
ルに遷移し(t1〜t2の(2)の期間)、“H”レベ
ルの状態を保持した後(t2〜t3の(3)の期間)、
“L”レベルに遷移し(t3〜t4の(4)の期間)、
“L”レベルの状態を保持(t4〜t5の(5)の期
間)するように変化した時の各ノードn2,n3,n4
における信号波形が示されている。以下、(1)〜
(5)の各期間について説明する。
【0049】(1)t0〜t1の期間および(5)t4
〜t5の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルであるため、第1のインバータ24においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態となり、
第1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトラン
ジスタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトラン
ジスタNp1は全てオフ状態となる。したがって、ノー
ドn2の電位は“H”レベルとなるので、メインドライ
バ部22のPMOSトランジスタPM1はオフ状態とな
る。
【0050】一方、第2のインバータ25においては、
第2のPMOSトランジスタPp2および第2のノイズ
低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタPR
1,…,PRXは全てオン状態となり、第2のNMOS
トランジスタNp2はオフ状態となる。したがって、ノ
ードn3の電位は“H”レベルとなるので、メインドラ
イバ部22のNMOSトランジスタNM1がオン状態と
なり、ノードn4の信号、すなわち出力信号は“L”レ
ベルとなる。
【0051】(2)t1〜t2の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルから“H”レベルに遷移するため、第2のインバ
ータ25においては、第2のPMOSトランジスタPp
2および第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PMO
SトランジスタPR1,…,PRXはオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のNMOSトランジスタNp2はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
3の電位は即座に“H”レベルから“L”レベルへ下降
し、メインドライバ部22のNMOSトランジスタNM
1は即座にオン状態からオフ状態に切り替わるため、ノ
ードn4の電位、すなわち出力信号の電位は“L”レベ
ルからVtp分だけ高い電位(“L”+Vtp)までは
直ぐに上昇する。
【0052】一方、第1のインバータ24においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のノイズ低減用トランジスタ群の各
NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよび第1の
NMOSトランジスタNp1はオフ状態からオン状態に
遷移する。したがって、ノードn2の電位は“H”レベ
ルからVtp分だけ低い電位(“H”−Vtp)までは
直ぐに下降する。
【0053】その後は、第1のノイズ低減用トランジス
タ群の各NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよ
び第1のNMOSトランジスタNp1が抵抗として作用
し、NMOSトランジスタNR1、・・・、NMOSト
ランジスタNRX、第1のNMOSトランジスタNp1
の順で順次電流が流れていくため、メインドライバ部2
2のPMOSトランジスタPM1のゲートには、これら
のトランジスタNR1,…,NRX,Np1のオン抵抗
値とメインドライバ部22のPMOSトランジスタPM
1のゲート容量との時定数によって遅れて鈍った波形の
信号が入力される。したがって、PMOSトランジスタ
PM1はゆっくりと動作することになり、ノードn4の
電位、すなわち出力信号の電位は、“L”+Vtpの電
位以降は緩やかに上昇する。
【0054】さらに、メインドライバ部22のPMOS
トランジスタPM1のゲート電圧、すなわちノードn2
の電位が下降して、インバータ26の閾値よりも低くな
ると、インバータ26の出力信号が“L”レベルから
“H”レベルに切り替わるため、その信号がゲートに入
力されるNMOSトランジスタNg21,…,Ng2X
がオン状態になる。また、入力信号(ノードn1の信
号)が“L”レベルから“H”レベルに遷移することに
よって、NMOSトランジスタNg20がオン状態とな
る。すなわち、PMOSトランジスタPM1のゲートと
接地点とをつなぐパスが、NMOSトランジスタNg2
0、NMOSトランジスタNg21、・・・、およびN
MOSトランジスタNg2Xを介して形成される。その
パスを介して、PMOSトランジスタPM1のゲート容
量が素早く充電されるので、時定数が小さくなり、ノー
ドn2の電位の下がり方が急激になり、迅速に“L”レ
ベルに到達する。その結果、ノードn4の電位、すなわ
ち出力信号は速やかに上昇し、“H”レベルとなる。
【0055】(3)t2〜t3の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルであるため、第1のインバータ24においては、
第1のPMOSトランジスタPp1はオフ状態となり、
第1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトラン
ジスタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトラン
ジスタNp1は全てオン状態となる。したがって、ノー
ドn2の電位は“L”レベルとなるので、メインドライ
バ部22のPMOSトランジスタPM1はオン状態とな
る。
【0056】一方、第2のインバータ25においては、
第2のPMOSトランジスタPp2および第2のノイズ
低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタPR
1,…,PRXは全てオフ状態となり、第2のNMOS
トランジスタNp2はオン状態となる。したがって、ノ
ードn3の電位は“L”レベルとなるので、メインドラ
イバ部22のNMOSトランジスタNM1はオフ状態と
なり、ノードn4の信号、すなわち出力信号は“H”レ
ベルとなる。
【0057】(4)t3〜t4の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルから“L”レベルに遷移するため、第1のインバ
ータ24においては、第1のノイズ低減用トランジスタ
群の各NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよび
第1のNMOSトランジスタNp1はオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のPMOSトランジスタPp1はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
2の電位は即座に“L”レベルから“H”レベルへ上昇
し、メインドライバ部22のPMOSトランジスタPM
1は即座にオン状態からオフ状態に切り替わるため、ノ
ードn4の電位、すなわち出力信号の電位は“H”レベ
ルからVtn分だけ低い電位(“H”−Vtn)までは
直ぐに下降する。
【0058】一方、第2のインバータ25においては、
第2のNMOSトランジスタNp2がオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のPMOSトランジスタPp2およ
び第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PMOSトラ
ンジスタPR1,…,PRXはオフ状態からオン状態に
遷移する。したがって、ノードn3の電位は“L”レベ
ルからVtn分だけ高い電位(“L”+Vtn)までは
直ぐに上昇する。
【0059】その後は、第2のノイズ低減用トランジス
タ群の各PMOSトランジスタPR1,…,PRXおよ
び第2のPMOSトランジスタPp2が抵抗として作用
し、第2のPMOSトランジスタPp2、PMOSトラ
ンジスタPR1、・・・、PMOSトランジスタPRX
の順で順次電流が流れていくため、メインドライバ部2
2のNMOSトランジスタNM1のゲートには、これら
のトランジスタPp2,PR1,…,PRXのオン抵抗
値とメインドライバ部22のNMOSトランジスタNM
1のゲート容量との時定数によって遅れて鈍った波形の
信号が入力される。したがって、NMOSトランジスタ
NM1はゆっくりと動作することになり、ノードn4の
電位、すなわち出力信号の電位は、“H”−Vtnの電
位以降は緩やかに下降する。
【0060】さらに、メインドライバ部22のNMOS
トランジスタNM1のゲート電圧、すなわちノードn3
の電位が上昇して、インバータ27の閾値を超えると、
インバータ27の出力信号が“H”レベルから“L”レ
ベルに切り替わるため、その信号がゲートに入力される
PMOSトランジスタPg21,…,Pg2Xがオン状
態になる。また、入力信号(ノードn1の信号)が
“H”レベルから“L”レベルに遷移することによっ
て、PMOSトランジスタPg20がオン状態となる。
すなわち、電源とNMOSトランジスタNM1のゲート
とをつなぐパスが、PMOSトランジスタPg21、・
・・、PMOSトランジスタPg2XおよびPMOSト
ランジスタPg20を介して形成される。そのパスを介
して、NMOSトランジスタNM1のゲート容量が素早
く放電されるので、時定数が小さくなり、ノードn3の
電位の上がり方が急激になり、迅速に“H”レベルに到
達する。その結果、ノードn4の電位、すなわち出力信
号は速やかに下降し、“L”レベルとなる。
【0061】実施の形態1によれば、メインドライバ部
22のPMOSトランジスタPM1のゲート入力信号
が、“H”レベルから“L”レベルに遷移する途中で、
インバータ26の閾値よりも低くなると、NMOSトラ
ンジスタNg21,Ng22,…,Ng2Xがオンし、
PMOSトランジスタPM1のゲート容量が充電され
る。また、メインドライバ部22のNMOSトランジス
タNM1のゲート入力信号が、“L”レベルから“H”
レベルに遷移する途中で、インバータ27の閾値よりも
高くなると、PMOSトランジスタPg21,Pg2
2,…,Pg2Xがオンし、NMOSトランジスタNM
1のゲート容量が放電される。したがって、インバータ
26,27の閾値を境にして時定数が小さくなるので、
ノイズ低減度を保ったままtr/tf時間の速度向上を
図ることができ、また、tr/tf時間を大きくするこ
となくノイズ低減度を向上させることができる。また、
回路構成が簡素であるため、回路面積を増大させずに済
む。
【0062】なお、NMOSトランジスタNg21,N
g22,…,Ng2XおよびPMOSトランジスタPg
21,Pg22,…,Pg2Xは、それぞれ、3個以上
に限らず、1個または2個でもよい。
【0063】実施の形態2.図3は、本発明の実施の形
態2にかかる出力バッファ回路を示す回路図である。実
施の形態2の出力バッファ回路が実施の形態1と異なる
のは、第1および第2のインバータ24,25を有する
プリドライバ部21に代えて、第1および第2のインバ
ータ34,35を有するプリドライバ部31を設けたこ
とと、その第1のインバータ34に設けられた第1のノ
イズ低減用トランジスタ群がPMOSトランジスタPR
1,…,PRXで構成されていることと、第2のインバ
ータ35に設けられた第2のノイズ低減用トランジスタ
群がNMOSトランジスタNR1,…,NRXで構成さ
れていることである。なお、その他の構成は、実施の形
態1と同じであるので、実施の形態1と同じ符号を付し
て説明を省略する。
【0064】第1のインバータ34において、第1のノ
イズ低減用トランジスタ群は、X個のPMOSトランジ
スタPR1,…,PRXを直列に接続し、かつPMOS
トランジスタPR1のソースおよびPMOSトランジス
タPRXのドレインを、それぞれ、第1のPMOSトラ
ンジスタPp1および第1のNMOSトランジスタNp
1の各ドレインに接続した構成となっている。第1のノ
イズ低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタP
R1,…,PRXは、ゲートとドレインを短絡した構成
となっている。
【0065】第2のインバータ35において、第2のノ
イズ低減用トランジスタ群は、X個のNMOSトランジ
スタNR1,…,NRXを直列に接続し、かつNMOS
トランジスタNR1のドレインおよびNMOSトランジ
スタNRXのソースを、それぞれ、第2のPMOSトラ
ンジスタPp2および第2のNMOSトランジスタNp
2の各ドレインに接続した構成となっている。第2のノ
イズ低減用トランジスタ群の各NMOSトランジスタN
R1,…,NRXは、ゲートとドレインを短絡した構成
となっている。なお、図13示す出力バッファ回路の動
作については、実施の形態1と同じであるので、説明を
省略する。
【0066】実施の形態2によれば、実施の形態1と同
様に、インバータ26,27の閾値を境にして時定数が
小さくなるので、ノイズ低減度を保ったままtr/tf
時間の速度向上を図ることができ、また、tr/tf時
間を大きくすることなくノイズ低減度を向上させること
ができる。また、回路構成が簡素であるため、回路面積
を増大させずに済む。
【0067】実施の形態3.図4は、本発明の実施の形
態3にかかる出力バッファ回路を示す回路図である。出
力バッファ回路は、図示しない内部回路から信号が入力
されるプリドライバ部41と、プリドライバ部41の出
力信号に基づいて、図示しない外部出力端子に電気的に
接続されるパッド23に、“H”レベルまたは“L”レ
ベルの電位を印加するメインドライバ部42とを備えて
いる。
【0068】プリドライバ部41は、二つのインバータ
44,45を備えている。第1のインバータ44は、第
1のPMOSトランジスタPp1と、直列に接続された
X個のNMOSトランジスタNR1,…,NRXからな
る第1のノイズ低減用トランジスタ群と、第1のNMO
SトランジスタNp1とが直列に接続された構成となっ
ている。PMOSトランジスタPp1のソース電位は電
源電位VDDであり、また、NMOSトランジスタNp
1のソース電位は接地電位GNDである。それら第1の
PMOSトランジスタPp1、第1のノイズ低減用トラ
ンジスタ群の各NMOSトランジスタNR1,…,NR
Xおよび第1のNMOSトランジスタNp1の各ゲート
は共通接続されており、各ゲートには、外部へ出力する
ための信号が内部回路から入力される。
【0069】第2のインバータ45は、第2のPMOS
トランジスタPp2と、直列に接続されたX個のPMO
SトランジスタPR1,…,PRXからなる第2のノイ
ズ低減用トランジスタ群と、第2のNMOSトランジス
タNp2とが直列に接続された構成となっている。PM
OSトランジスタPp2のソース電位は電源電位VDD
であり、また、NMOSトランジスタNp2のソース電
位は接地電位GNDである。それら第2のPMOSトラ
ンジスタPp2、第2のノイズ低減用トランジスタ群の
各PMOSトランジスタPR1,…,PRXおよび第2
のNMOSトランジスタNp2の各ゲートは共通接続さ
れており、各ゲートには、第1のインバータ44を構成
するトランジスタの各ゲートに入力される信号と同じ信
号が入力される。
【0070】メインドライバ部42は、2個のPMOS
トランジスタPM42,PM1、2個のNMOSトラン
ジスタNM1,NM42、切り替え素子であるインバー
タ46および2個のトランスミッションゲート47,4
8を備えた構成となっている。PMOSトランジスタP
M42、PMOSトランジスタPM1、NMOSトラン
ジスタNM1およびNMOSトランジスタNM42は、
この順番で直列に接続されている。PMOSトランジス
タPM42のソース電位は電源電位VDDであり、ま
た、NMOSトランジスタNM42のソース電位は接地
電位GNDである。
【0071】PMOSトランジスタPM1のゲート入力
は、プリドライバ部41の第1のインバータ44を構成
するPMOSトランジスタPp1のドレイン出力であ
り、NMOSトランジスタNM1のゲート入力は、第2
のインバータ45を構成するNMOSトランジスタNp
2のドレイン出力である。そして、PMOSトランジス
タPM1およびNMOSトランジスタNM1の各ドレイ
ンはパッド23に共通接続されている。そのパッド23
に出力される信号は、インバータ46を介して、PMO
SトランジスタPM42およびNMOSトランジスタN
M42の各ゲートに入力される。
【0072】トランスミッションゲート47は、電源と
PMOSトランジスタPM1との間に挿入されており、
また、トランスミッションゲート48は、NMOSトラ
ンジスタNM1と接地点との間に挿入されている。それ
らトランスミッションゲート47,48は、常時オン状
態の抵抗素子となっている。
【0073】なお、以下の説明の便宜上、プリドライバ
部41の第1および第2のインバータ44,45におい
て、各トランジスタPp1,NR1,…,NRX,Np
1,Pp2,PR1,…,PRX,Np2の共通接続さ
れたゲートをノードn1とし、メインドライバ部42の
PMOSトランジスタPM1およびNMOSトランジス
タNM1の各ゲートをそれぞれノードn2およびノード
n3とし、PMOSトランジスタPM1およびNMOS
トランジスタNM1の共通ドレインをノードn4とし、
PMOSトランジスタPM42のゲートおよびNMOS
トランジスタNM42のゲートをノードn5とする。
【0074】つぎに、図4に示す出力バッファ回路の動
作について、図5に示す波形図を参照しながら、説明す
る。なお、図5には、内部回路からの入力信号の波形、
すなわちノードn1における信号の波形が、“L”レベ
ルの状態(t0〜t1の(1)の期間)から“H”レベ
ルに遷移し(t1〜t2の(2)の期間)、“H”レベ
ルの状態を保持した後(t2〜t3の(3)の期間)、
“L”レベルに遷移し(t3〜t4の(4)の期間)、
“L”レベルの状態を保持(t4〜t5の(5)の期
間)するように変化した時の各ノードn2,n3,n4
における信号波形が示されている。以下、(1)〜
(5)の各期間について説明する。
【0075】(1)t0〜t1の期間および(5)t4
〜t5の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルであるため、第1のインバータ44においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態となり、
第1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトラン
ジスタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトラン
ジスタNp1は全てオフ状態となる。したがって、ノー
ドn2の電位は“H”レベルとなるので、メインドライ
バ部42のPMOSトランジスタPM1はオフ状態とな
る。
【0076】一方、第2のインバータ45においては、
第2のPMOSトランジスタPp2および第2のノイズ
低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタPR
1,…,PRXは全てオン状態となり、第2のNMOS
トランジスタNp2はオフ状態となる。したがって、ノ
ードn3の電位は“H”レベルとなるので、メインドラ
イバ部42のNMOSトランジスタNM1がオン状態と
なり、ノードn4の信号、すなわち出力信号は“L”レ
ベルとなる。この時、インバータ46の出力、すなわち
ノードn5の電位は“H”レベルとなるので、PMOS
トランジスタPM42およびNMOSトランジスタNM
42は、それぞれオフ状態およびオン状態となる。
【0077】(2)t1〜t2の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルから“H”レベルに遷移するため、第2のインバ
ータ45においては、第2のPMOSトランジスタPp
2および第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PMO
SトランジスタPR1,…,PRXはオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のNMOSトランジスタNp2はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
3の電位は即座に“H”レベルから“L”レベルへ下降
し、メインドライバ部42のNMOSトランジスタNM
1は即座にオン状態からオフ状態に切り替わるため、ノ
ードn4の電位、すなわち出力信号の電位は“L”レベ
ルからVtp分だけ高い電位(“L”+Vtp)までは
直ぐに上昇する。
【0078】一方、第1のインバータ44においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のノイズ低減用トランジスタ群の各
NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよび第1の
NMOSトランジスタNp1はオフ状態からオン状態に
遷移する。したがって、ノードn2の電位は“H”レベ
ルからVtp分だけ低い電位(“H”−Vtp)までは
直ぐに下降する。
【0079】その後は、第1のノイズ低減用トランジス
タ群の各NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよ
び第1のNMOSトランジスタNp1が抵抗として作用
し、NMOSトランジスタNR1、・・・、NMOSト
ランジスタNRX、第1のNMOSトランジスタNp1
の順で順次電流が流れていくため、メインドライバ部4
2のPMOSトランジスタPM1のゲートには、これら
のトランジスタNR1,…,NRX,Np1のオン抵抗
値とメインドライバ部42のPMOSトランジスタPM
1のゲート容量との時定数によって遅れて鈍った波形の
信号が入力される。したがって、PMOSトランジスタ
PM1はゆっくりと動作することになり、ノードn4の
電位、すなわち出力信号の電位は、“L”+Vtpの電
位以降は緩やかに上昇する。
【0080】さらに、出力信号の電位、すなわちノード
n4の電位が上昇して、インバータ46の閾値を超える
と、インバータ46の出力信号、すなわちノードn5の
電位が“H”レベルから“L”レベルに切り替わるた
め、その信号がゲートに入力されるPMOSトランジス
タPM42がオン状態になる。それによって、トランス
ミッションゲート47とPMOSトランジスタPM42
の両方のパスにより、ノードn4に電源から迅速に電流
が供給されるので、ノードn4の電位が迅速に上昇し、
“H”レベルに到達する。
【0081】(3)t2〜t3の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルであるため、第1のインバータ44においては、
第1のPMOSトランジスタPp1はオフ状態となり、
第1のノイズ低減用トランジスタ群の各NMOSトラン
ジスタNR1,…,NRXおよび第1のNMOSトラン
ジスタNp1は全てオン状態となる。したがって、ノー
ドn2の電位は“L”レベルとなるので、メインドライ
バ部42のPMOSトランジスタPM1はオン状態とな
る。
【0082】一方、第2のインバータ45においては、
第2のPMOSトランジスタPp2および第2のノイズ
低減用トランジスタ群の各PMOSトランジスタPR
1,…,PRXは全てオフ状態となり、第2のNMOS
トランジスタNp2はオン状態となる。したがって、ノ
ードn3の電位は“L”レベルとなるので、メインドラ
イバ部42のNMOSトランジスタNM1はオフ状態と
なり、ノードn4の信号、すなわち出力信号は“H”レ
ベルとなる。この時、インバータ46の出力、すなわち
ノードn5の電位は“L”レベルとなるので、PMOS
トランジスタPM42およびNMOSトランジスタNM
42は、それぞれオン状態およびオフ状態となる。
【0083】(4)t3〜t4の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルから“L”レベルに遷移するため、第1のインバ
ータ44においては、第1のノイズ低減用トランジスタ
群の各NMOSトランジスタNR1,…,NRXおよび
第1のNMOSトランジスタNp1はオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のPMOSトランジスタPp1はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
2の電位は即座に“L”レベルから“H”レベルへ上昇
し、メインドライバ部42のPMOSトランジスタPM
1は即座にオン状態からオフ状態に切り替わるため、ノ
ードn4の電位、すなわち出力信号の電位は“H”レベ
ルからVtn分だけ低い電位(“H”−Vtn)までは
直ぐに下降する。
【0084】一方、第2のインバータ45においては、
第2のNMOSトランジスタNp2がオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のPMOSトランジスタPp2およ
び第2のノイズ低減用トランジスタ群の各PMOSトラ
ンジスタPR1,…,PRXはオフ状態からオン状態に
遷移する。したがって、ノードn3の電位は“L”レベ
ルからVtn分だけ高い電位(“L”+Vtn)までは
直ぐに上昇する。
【0085】その後は、第2のノイズ低減用トランジス
タ群の各PMOSトランジスタPR1,…,PRXおよ
び第2のPMOSトランジスタPp2が抵抗として作用
し、第2のPMOSトランジスタPp2、PMOSトラ
ンジスタPR1、・・・、PMOSトランジスタPRX
の順で順次電流が流れていくため、メインドライバ部4
2のNMOSトランジスタNM1のゲートには、これら
のトランジスタPp2,PR1,…,PRXのオン抵抗
値とメインドライバ部42のNMOSトランジスタNM
1のゲート容量との時定数によって遅れて鈍った波形の
信号が入力される。したがって、NMOSトランジスタ
NM1はゆっくりと動作することになり、ノードn4の
電位、すなわち出力信号の電位は、“H”−Vtnの電
位以降は緩やかに下降する。
【0086】さらに、出力信号の電位、すなわちノード
n4の電位が下降して、インバータ46の閾値よりも低
くなると、インバータ46の出力信号、すなわちノード
n5の電位が“L”レベルから“H”レベルに切り替わ
るため、その信号がゲートに入力されるNMOSトラン
ジスタNM42がオン状態になる。それによって、トラ
ンスミッションゲート48とNMOSトランジスタNM
42の両方のパスにより、ノードn4から迅速に電流が
引き抜かれるので、ノードn4の電位が迅速に下降し、
“L”レベルに到達する。
【0087】実施の形態3によれば、電流パスとしてト
ランスミッションゲート47,48が設けられているた
め、プリドライバ部に設けることができるノイズ低減用
トランジスタの数に制限がある従来構成の出力バッファ
回路よりも、ノイズ低減度を向上させることができる。
また、メインドライバ部42のPMOSトランジスタP
M1のゲート入力信号が、“H”レベルから“L”レベ
ルに遷移する途中で、インバータ46の閾値よりも低く
なると、PMOSトランジスタPM42がオンして電流
パスが形成され、一方、メインドライバ部42のNMO
SトランジスタNM1のゲート入力信号が、“L”レベ
ルから“H”レベルに遷移する途中で、インバータ46
の閾値よりも低くなると、NMOSトランジスタNM4
2がオンして電流パスが形成される。したがって、ノイ
ズ低減度を保ったままtr/tf時間の速度向上を図る
ことができ、また、tr/tf時間を大きくすることな
くノイズ低減度を向上させることができる。加えて、回
路構成が簡素であるため、回路面積を増大させずに済
む。
【0088】なお、PMOSトランジスタPM42およ
びNMOSトランジスタNM42は、それぞれ1個に限
らず、2個以上でもよい。
【0089】実施の形態4.図6は、本発明の実施の形
態4にかかる出力バッファ回路を示す回路図である。実
施の形態4の出力バッファ回路が実施の形態1と異なる
のは、プリドライバ部21に代えて、第1のインバータ
54、第2のインバータ55、2個のPMOSトランジ
スタPg51,Pg52、2個のNMOSトランジスタ
Ng51,Ng52および2個のキャパシタC53,C
54を有するプリドライバ部51を設けたことである。
なお、その他の構成は、実施の形態1と同じであるの
で、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
【0090】第1のインバータ54は、ドレインが共通
接続された第1のPMOSトランジスタPp1および第
1のNMOSトランジスタNp1で構成されている。そ
れらPMOSトランジスタPp1およびNMOSトラン
ジスタNp1の各ソース電位は、それぞれ電源電位VD
Dおよび接地電位GNDであり、また、それらの共通接
続されたゲートには、外部へ出力するための信号が内部
回路から入力される。
【0091】PMOSトランジスタPp1とNMOSト
ランジスタNp1との共通ドレインの出力は、メインド
ライバ部22のPMOSトランジスタPM1のゲートに
入力される。また、PMOSトランジスタPp1とNM
OSトランジスタNp1との共通のドレインには、第2
の切り替え素子であるNMOSトランジスタNg51の
ソースが接続されている。このNMOSトランジスタN
g51のドレインは、第1の切り替え素子であるPMO
SトランジスタPg51のドレインに接続されていると
ともに、一方の電極が接地されたキャパシタC53のも
う一方の電極に接続されている。PMOSトランジスタ
Pg51のソース電位は電源電位VDDである。NMO
SトランジスタNg51およびPMOSトランジスタP
g51の各ゲートは共通接続されており、内部回路から
第1のインバータ51に入力される信号と同じ信号が入
力される。
【0092】第2のインバータ55は、ドレインが共通
接続された第2のPMOSトランジスタPp2および第
2のNMOSトランジスタNp2で構成されている。そ
れらPMOSトランジスタPp2およびNMOSトラン
ジスタNp2の各ソース電位は、それぞれ電源電位VD
Dおよび接地電位GNDであり、また、それらの共通接
続されたゲートには、内部回路から第1のインバータ5
1に入力される信号と同じ信号が入力される。
【0093】PMOSトランジスタPp2とNMOSト
ランジスタNp2との共通ドレインの出力は、メインド
ライバ部22のNMOSトランジスタNM1のゲートに
入力される。また、PMOSトランジスタPp2とNM
OSトランジスタNp2との共通ドレインには、第4の
切り替え素子であるPMOSトランジスタPg52のソ
ースが接続されている。このPMOSトランジスタPg
52のドレインは、第3の切り替え素子であるNMOS
トランジスタNg52のドレインに接続されているとと
もに、一方の電極が接地されたキャパシタC54のもう
一方の電極に接続されている。NMOSトランジスタN
g52のソース電位は接地電位GNDである。NMOS
トランジスタNg52およびPMOSトランジスタPg
52の各ゲートは共通接続されており、内部回路から第
1のインバータ51に入力される信号と同じ信号が入力
される。
【0094】なお、以下の説明の便宜上、プリドライバ
部51の第1および第2のインバータ54,55におい
て、各トランジスタPp1,Np1,Pp2,Np2の
共通接続されたゲートをノードn1とし、メインドライ
バ部22のPMOSトランジスタPM1およびNMOS
トランジスタNM1の各ゲートをそれぞれノードn2お
よびノードn3とし、PMOSトランジスタPM1およ
びNMOSトランジスタNM1の共通ドレインをノード
n4とする。
【0095】つぎに、図6に示す出力バッファ回路の動
作について、図7に示す波形図を参照しながら、説明す
る。なお、図6には、内部回路からの入力信号の波形、
すなわちノードn1における信号の波形が、“L”レベ
ルの状態(t0〜t1の(1)の期間)から“H”レベ
ルに遷移し(t1〜t2の(2)の期間)、“H”レベ
ルの状態を保持した後(t2〜t3の(3)の期間)、
“L”レベルに遷移し(t3〜t4の(4)の期間)、
“L”レベルの状態を保持(t4〜t5の(5)の期
間)するように変化した時の各ノードn2,n3,n4
における信号波形が示されている。以下、(1)〜
(5)の各期間について説明する。
【0096】(1)t0〜t1の期間および(5)t4
〜t5の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルであるため、第1のインバータ54においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態となり、
第1のNMOSトランジスタNp1はオフ状態となる。
したがって、ノードn2の電位は“H”レベルとなるの
で、メインドライバ部22のPMOSトランジスタPM
1はオフ状態となる。また、PMOSトランジスタPg
51がオン状態であるため、電源からPMOSトランジ
スタPg51およびキャパシタC53を経由して接地点
へ至るパスが形成されるので、そのパスによりキャパシ
タC53に電荷がチャージされる。
【0097】一方、第2のインバータ55においては、
第2のPMOSトランジスタPp2はオン状態となり、
第2のNMOSトランジスタNp2はオフ状態となる。
したがって、ノードn3の電位は“H”レベルとなるの
で、メインドライバ部22のNMOSトランジスタNM
1がオン状態となり、ノードn4の信号、すなわち出力
信号は“L”レベルとなる。
【0098】(2)t1〜t2の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“L”
レベルから“H”レベルに遷移するため、第2のインバ
ータ55においては、第2のPMOSトランジスタPp
2はオン状態からオフ状態に遷移し、第2のNMOSト
ランジスタNp2はオフ状態からオン状態に遷移する。
したがって、ノードn3の電位は即座に“H”レベルか
ら“L”レベルへ下降し、メインドライバ部22のNM
OSトランジスタNM1は即座にオン状態からオフ状態
に切り替わるため、ノードn4の電位、すなわち出力信
号の電位は“L”レベルからVtp分だけ高い電位
(“L”+Vtp)までは直ぐに上昇する。
【0099】一方、第1のインバータ54においては、
第1のPMOSトランジスタPp1がオン状態からオフ
状態に遷移し、第1のNMOSトランジスタNp1はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
2の電位は“H”レベルからVtp分だけ低い電位
(“H”−Vtp)までは直ぐに下降する。そして、メ
インドライバ部22のPMOSトランジスタPM1のゲ
ート容量は、NMOSトランジスタNp1を経由して接
地点へ至るパスにより徐々に引き抜かれる。
【0100】その後、NMOSトランジスタNg51が
オフ状態からオン状態に切り替わり、キャパシタC53
にチャージされていた電荷を、NMOSトランジスタN
g51およびNMOSトランジスタNp1を経由して接
地点へ至るパスにより即座に引き抜いて、ノードn2の
電位を速やかに“L”レベルに引き下げる。その結果、
メインドライバ部22のPMOSトランジスタPM1が
オフ状態からオン状態に速やかに切り替わり、ノードn
4の電位、すなわち出力信号を“H”レベルとする。
【0101】(3)t2〜t3の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルであるため、第1のインバータ54においては、
第1のPMOSトランジスタPp1はオフ状態となり、
第1のNMOSトランジスタNp1はオン状態となる。
したがって、ノードn2の電位は“L”レベルとなるの
で、メインドライバ部22のPMOSトランジスタPM
1はオン状態となる。
【0102】一方、第2のインバータ55においては、
第2のPMOSトランジスタPp2はオフ状態となり、
第2のNMOSトランジスタNp2はオン状態となる。
したがって、ノードn3の電位は“L”レベルとなるの
で、メインドライバ部22のNMOSトランジスタNM
1はオフ状態となり、ノードn4の信号、すなわち出力
信号は“H”レベルとなる。また、NMOSトランジス
タNg52がオン状態であるため、接地点とキャパシタ
C54とNMOSトランジスタNg52とを結ぶパスに
より、キャパシタC54に電荷は空になっている。
【0103】(4)t3〜t4の期間 この期間では、入力信号(ノードn1の信号)が“H”
レベルから“L”レベルに遷移するため、第1のインバ
ータ54においては、第1のNMOSトランジスタNp
1はオン状態からオフ状態に遷移し、第1のPMOSト
ランジスタPp1はオフ状態からオン状態に遷移する。
したがって、ノードn2の電位は即座に“L”レベルか
ら“H”レベルへ上昇し、メインドライバ部22のPM
OSトランジスタPM1は即座にオン状態からオフ状態
に切り替わるため、ノードn4の電位、すなわち出力信
号の電位は“H”レベルからVtn分だけ低い電位
(“H”−Vtn)までは直ぐに下降する。
【0104】一方、第2のインバータ55においては、
第2のNMOSトランジスタNp2がオン状態からオフ
状態に遷移し、第2のPMOSトランジスタPp2はオ
フ状態からオン状態に遷移する。したがって、ノードn
3の電位は“L”レベルからVtn分だけ高い電位
(“L”+Vtn)までは直ぐに上昇する。そして、メ
インドライバ部22のNMOSトランジスタNM1のゲ
ート容量が、電源からPMOSトランジスタPp2を経
由するパスにより徐々にチャージされる。
【0105】その後、PMOSトランジスタPg52が
オフ状態からオン状態に切り替わり、電源からPMOS
トランジスタPp2およびPMOSトランジスタPg5
2を経由してキャパシタC54へ至るパスにより、キャ
パシタC54に電荷を即座にチャージして、ノードn3
の電位を速やかに“H”レベルに引き上げる。その結
果、メインドライバ部22のNMOSトランジスタNM
1がオフ状態からオン状態に速やかに切り替わり、ノー
ドn4の電位、すなわち出力信号を“L”レベルとす
る。
【0106】実施の形態4によれば、メインドライバ部
22のPMOSトランジスタPM1のゲート入力信号が
“H”レベルから“L”レベルに遷移する途中で、NM
OSトランジスタNg51がオンして、キャパシタC5
3から電荷が速やかに引き抜かれ、また、メインドライ
バ部22のNMOSトランジスタNM1のゲート入力信
号が“L”レベルから“H”レベルに遷移する途中で、
PMOSトランジスタPg52がオンして、キャパシタ
C54に電荷が速やかにチャージされる。したがって、
ノイズ低減度を保ったままtr/tf時間の速度向上を
図ることができ、また、tr/tf時間を大きくするこ
となくノイズ低減度を向上させることができる。また、
回路構成が簡素であるため、回路面積を増大させずに済
む。
【0107】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、第1の切り替え素子は、前記PMOSトランジスタ
のゲート入力信号が相対的に高い第1の電位レベルから
相対的に低い第2の電位レベルに遷移する途中で、前記
PMOSトランジスタのゲート入力信号の電位レベルを
所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記メ
インドライバ部のPMOSトランジスタのゲート容量を
充電するための第1の電流パスを無効から有効に切り替
える。第2の切り替え素子は、前記NMOSトランジス
タのゲート入力信号が前記第2の電位レベルから前記第
1の電位レベルに遷移する途中で、前記NMOSトラン
ジスタのゲート入力信号の電位レベルを所定の閾値と比
較し、その比較結果に基づいて、前記メインドライバ部
のNMOSトランジスタのゲート容量を放電するための
第2の電流パスを無効から有効に切り替える。したがっ
て、ノイズ低減度を保ったままtr/tf時間の速度向
上を図ることができ、また、tr/tf時間を大きくす
ることなくノイズ低減度を向上させることができる。
【0108】つぎの発明によれば、第1の電流パスを形
成するNMOSトランジスタのゲートに、第1の切り替
え素子を構成するインバータの出力信号が入力され、ま
た、第2の電流パスを形成するPMOSトランジスタの
ゲートに、第2の切り替え素子を構成するインバータの
出力信号が入力される構成となっているため、回路構成
が簡素であり、回路面積の増大を招くことなく、ノイズ
低減度を保ったままtr/tf時間の速度向上を図るこ
とができる。
【0109】また、本発明によれば、切り替え素子は、
前記メインドライバ部の出力信号の電位レベルを所定の
閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記PMOS
トランジスタのゲート入力信号が相対的に高い第1の電
位レベルから相対的に低い第2の電位レベルに遷移する
途中で、前記メインドライバ部のPMOSトランジスタ
により多くの電流を流すための第1の電流パスを無効か
ら有効に切り替え、また、前記NMOSトランジスタの
ゲート入力信号が前記第2の電位レベルから前記第1の
電位レベルに遷移する途中で、前記メインドライバ部の
NMOSトランジスタにより多くの電流を流すための第
2の電流パスを無効から有効に切り替える。したがっ
て、ノイズ低減度を保ったままtr/tf時間の速度向
上を図ることができ、また、tr/tf時間を大きくす
ることなくノイズ低減度を向上させることができる。
【0110】つぎの発明によれば、第1の電流パスを形
成するPMOSトランジスタのゲート、または第2の電
流パスを形成するNMOSトランジスタのゲートに、切
り替え素子を構成するインバータの出力信号が入力され
る構成となっているため、回路構成が簡素であり、回路
面積の増大を招くことなく、tr/tf時間の速度向上
を図ることができる。
【0111】また、本発明によれば、第1の切り替え素
子は、前記メインドライバ部のPMOSトランジスタの
ゲート入力信号が相対的に高い第1の電位レベルの時
に、PMOSトランジスタのゲートに接続された第1の
キャパシタを充電するための第1の電流パスが有効とな
るように、前記第1の電流パスの有効、無効を切り替え
る。第2の切り替え素子は、PMOSトランジスタのゲ
ート入力信号が前記第1の電位レベルから相対的に低い
第2の電位レベルに遷移する途中で、前記第1のキャパ
シタを放電するための第2の電流パスが有効となるよう
に、前記第2の電流パスの有効、無効を切り替える。ま
た、第3の切り替え素子は、前記メインドライバ部のN
MOSトランジスタのゲート入力信号が前記第2の電位
レベルの時に、NMOSトランジスタのゲートに接続さ
れた第2のキャパシタを放電するための第3の電流パス
が有効となるように、前記第3の電流パスの有効、無効
を切り替える。第4の切り替え素子は、NMOSトラン
ジスタのゲート入力信号が前記第2の電位レベルから前
記第1の電位レベルに遷移する途中で、前記第2のキャ
パシタを充電するための第4の電流パスが有効となるよ
うに、前記第4の電流パスの有効、無効を切り替える。
したがって、ノイズ低減度を保ったままtr/tf時間
の速度向上を図ることができ、また、tr/tf時間を
大きくすることなくノイズ低減度を向上させることがで
きる。
【0112】つぎの発明によれば、第1の切り替え素子
および第4の切り替え素子を構成する各PMOSトラン
ジスタのゲート、および第2の切り替え素子および第3
の切り替え素子を構成する各NMOSトランジスタのゲ
ートに、内部回路から送られてくる信号が入力される構
成となっているため、回路構成が簡素であり、回路面積
の増大を招くことなく、tr/tf時間の速度向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかる出力バッファ
回路を示す回路図である。
【図2】 図1に示す出力バッファ回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図3】 本発明の実施の形態2にかかる出力バッファ
回路を示す回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態3にかかる出力バッファ
回路を示す回路図である。
【図5】 図4に示す出力バッファ回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図6】 本発明の実施の形態4にかかる出力バッファ
回路を示す回路図である。
【図7】 図6に示す出力バッファ回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図8】 スルーレートインプット方式による従来の出
力バッファ回路を示す回路図である。
【図9】 図8に示す出力バッファ回路の動作を説明す
るための波形図である。
【図10】 図8に示す出力バッファ回路の反射ノイズ
を示す波形図である。
【図11】 出力バッファ回路の動作時に流れる電流の
経時変化を定性的に示すグラフである。
【符号の説明】
21,31,41,51 プリドライバ部、22,42
メインドライバ部、26 インバータ(第1の切り替
え素子)、27 インバータ(第2の切り替え素子)、
46 インバータ(切り替え素子)、PM1 PMOS
トランジスタ、NM1 NMOSトランジスタ、Ng2
1〜Ng2X NMOSトランジスタ(第1の電流パ
ス)、Pg21〜Pg2X PMOSトランジスタ(第
2の電流パス)、PM42 PMOSトランジスタ(第
1の電流パス)、NM42 NMOSトランジスタ(第
2の電流パス)、C53 第1のキャパシタ、C54
第2のキャパシタ、Pg51 PMOSトランジスタ
(第1の電流パス、第1の切り替え素子)、Ng51
NMOSトランジスタ(第2の電流パス、第2の切り替
え素子)、Pg52 PMOSトランジスタ(第4の電
流パス、第4の切り替え素子)、Ng52 NMOSト
ランジスタ(第3の電流パス、第3の切り替え素子)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 浩 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 川野 鉄二 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 粟飯原 隆文 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5J055 AX02 AX25 AX54 AX66 BX16 CX24 DX22 DX56 DX72 DX83 EX07 EX21 EY10 EY21 EZ07 FX12 FX17 FX27 FX35 GX01 GX04 5J056 AA04 BB02 BB24 CC00 DD13 DD29 EE07 GG07 KK01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CMOSインバータ構造を成し、かつ内
    部回路から送られてくる信号をCMOSインバータのゲ
    ート入力信号とするプリドライバ部と、 CMOSインバータ構造を成し、かつ前記プリドライバ
    部の出力信号をCMOSインバータのゲート入力信号と
    するメインドライバ部と、 前記メインドライバ部のPMOSトランジスタのゲート
    容量を充電するための第1の電流パスと、 前記PMOSトランジスタのゲート入力信号が相対的に
    高い第1の電位レベルから相対的に低い第2の電位レベ
    ルに遷移する途中で、前記PMOSトランジスタのゲー
    ト入力信号の電位レベルを所定の閾値と比較し、その比
    較結果に基づいて、前記第1の電流パスを無効から有効
    に切り替えるための第1の切り替え素子と、 前記メインドライバ部のNMOSトランジスタのゲート
    容量を放電するための第2の電流パスと、 前記NMOSトランジスタのゲート入力信号が前記第2
    の電位レベルから前記第1の電位レベルに遷移する途中
    で、前記NMOSトランジスタのゲート入力信号の電位
    レベルを所定の閾値と比較し、その比較結果に基づい
    て、前記第2の電流パスを無効から有効に切り替えるた
    めの第2の切り替え素子と、 を具備することを特徴とする出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の電流パスは、1または直列に
    接続された2以上のNMOSトランジスタにより構成さ
    れ、かつ前記第1の切り替え素子はインバータで構成さ
    れ、そのインバータの出力信号が前記第1の電流パスを
    形成するNMOSトランジスタのゲートに入力される構
    成となっているとともに、前記第2の電流パスは、1ま
    たは直列に接続された2以上のPMOSトランジスタに
    より構成され、かつ前記第2の切り替え素子はインバー
    タで構成され、そのインバータの出力信号が前記第2の
    電流パスを形成するPMOSトランジスタのゲートに入
    力される構成となっていることを特徴とする請求項1記
    載の出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 CMOSインバータ構造を成し、かつ内
    部回路から送られてくる信号をCMOSインバータのゲ
    ート入力信号とするプリドライバ部と、 CMOSインバータ構造を成し、かつ前記プリドライバ
    部の出力信号をCMOSインバータのゲート入力信号と
    するメインドライバ部と、 前記メインドライバ部のPMOSトランジスタにより多
    くの電流を流すための第1の電流パスと、 前記メインドライバ部のNMOSトランジスタにより多
    くの電流を流すための第2の電流パスと、 前記メインドライバ部の出力信号の電位レベルを所定の
    閾値と比較し、その比較結果に基づいて、前記PMOS
    トランジスタのゲート入力信号が相対的に高い第1の電
    位レベルから相対的に低い第2の電位レベルに遷移する
    途中で、前記第1の電流パスを無効から有効に切り替
    え、また、前記NMOSトランジスタのゲート入力信号
    が前記第2の電位レベルから前記第1の電位レベルに遷
    移する途中で、前記第2の電流パスを無効から有効に切
    り替えるための切り替え素子と、 を具備することを特徴とする出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の電流パスは、前記プリドライ
    バ部の出力信号をゲート入力信号とする前記PMOSト
    ランジスタと、電源との間に、直列に接続された1また
    は2以上のPMOSトランジスタにより構成され、ま
    た、前記第2の電流パスは、前記プリドライバ部の出力
    信号をゲート入力信号とする前記NMOSトランジスタ
    と、接地点との間に、直列に接続された1または2以上
    のNMOSトランジスタにより構成され、前記切り替え
    素子はインバータで構成され、そのインバータの出力信
    号が前記第1の電流パスを形成するPMOSトランジス
    タまたは前記第2の電流パスを形成するNMOSトラン
    ジスタの各ゲートに入力される構成となっていることを
    特徴とする請求項3記載の出力バッファ回路。
  5. 【請求項5】 CMOSインバータ構造を成し、かつ内
    部回路から送られてくる信号をCMOSインバータのゲ
    ート入力信号とするプリドライバ部と、 CMOSインバータ構造を成し、かつ前記プリドライバ
    部の出力信号をCMOSインバータのゲート入力信号と
    するメインドライバ部と、 前記メインドライバ部のPMOSトランジスタのゲート
    に接続された第1のキャパシタと、 前記第1のキャパシタを充電するための第1の電流パス
    と、 前記第1のキャパシタを放電するための第2の電流パス
    と、 前記PMOSトランジスタのゲート入力信号が相対的に
    高い第1の電位レベルの時に、前記第1の電流パスが有
    効となるように前記第1の電流パスの有効、無効を切り
    替える第1の切り替え素子と、 前記PMOSトランジスタのゲート入力信号が前記第1
    の電位レベルから相対的に低い第2の電位レベルに遷移
    する途中で、前記第2の電流パスが有効となるように前
    記第2の電流パスの有効、無効を切り替える第2の切り
    替え素子と、 前記メインドライバ部のNMOSトランジスタのゲート
    に接続された第2のキャパシタと、 前記第2のキャパシタを放電するための第3の電流パス
    と、 前記第2のキャパシタを充電するための第4の電流パス
    と、 前記NMOSトランジスタのゲート入力信号が前記第2
    の電位レベルの時に、前記第3の電流パスが有効となる
    ように前記第3の電流パスの有効、無効を切り替える第
    3の切り替え素子と、 前記NMOSトランジスタのゲート入力信号が前記第2
    の電位レベルから前記第1の電位レベルに遷移する途中
    で、前記第4の電流パスが有効となるように前記第4の
    電流パスの有効、無効を切り替える第4の切り替え素子
    と、 を具備することを特徴とする出力バッファ回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の切り替え素子および前記第4
    の切り替え素子は、内部回路から送られてくる信号をゲ
    ート入力信号とするPMOSトランジスタで構成され、
    前記第2の切り替え素子および前記第3の切り替え素子
    は、内部回路から送られてくる信号をゲート入力信号と
    するNMOSトランジスタで構成されていることを特徴
    とする請求項5記載の出力バッファ回路。
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