JP2001007415A - 圧電トランス素子 - Google Patents

圧電トランス素子

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JP2001007415A
JP2001007415A JP11171504A JP17150499A JP2001007415A JP 2001007415 A JP2001007415 A JP 2001007415A JP 11171504 A JP11171504 A JP 11171504A JP 17150499 A JP17150499 A JP 17150499A JP 2001007415 A JP2001007415 A JP 2001007415A
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Takahiro Yamakawa
孝宏 山川
Takeshi Fujimura
健 藤村
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Taiheiyo Cement Corp
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Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号線を正確且つ容易に接続可能な圧電トラ
ンス素子の提供。 【解決手段】 圧電トランス素子51乃至54の入力電
極3A,3B,3C,3Dには、λモードにおける振動
の節となる所定位置の近傍に、圧電体素地1が露出して
いる空隙部分4A,4B,4C,4Dが形成されてお
り、入力電圧を印加するリード線等の信号線をハンダ付
けする際の位置決めの目安(マーク)として利用可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電トランス素子
に関し、例えば、冷陰極管の点灯駆動用の電源等に用い
て好適な圧電トランス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、携帯型のパーソナルコン
ピュータやデスクトップタイプのパーソナルコンピュー
タにおいては、その表示装置として液晶表示パネルが広
く用いられている。この液晶表示パネルの内部には、一
般に、液晶表示パネルを背照するバックライトとして冷
陰極管が備えられている。この冷陰極管を点灯させるた
めには、一般に、略1kV以上の高電圧が必要であり、
発光を維持するためには数百V程度の電圧を印加するこ
とが必要である。
【0003】上記のようなコンピュータ等の製品におい
ては、バックライト点灯用の昇圧モジュールに対しても
小型化、省電力化への要請が高く、このような要請に応
えるべく、その昇圧モジュールの内部に圧電トランス素
子が広く採用されつつある。圧電トランス素子を使用し
た昇圧モジュールによれば、同程度の出力が可能な巻線
トランスを使用した昇圧モジュールと比較して薄型化を
図ることが可能である。
【0004】図6は、一般的な圧電トランス素子の外形
形状を例示する図であり、図6(a)は単板タイプの圧
電トランス素子を示しており、図6(b)は積層タイプ
の圧電トランス素子を示している。
【0005】同図に示すように、圧電トランス素子10
1及び102には、その素子の表面に設けられた外部電
極として、入力電圧を印加する入力電極101B,10
2Bと、出力電圧を取り出す出力電極101C,102
Cとが設けられている。そして、昇圧モジュールとして
の製造工程においては、位置決め用の治具を用いて、入
出力電極の所定位置にリード線等の信号線がハンダ付け
等により接続され、入力電極の所定位置としては、圧電
トランス素子を駆動したときに振動の節となる位置が選
ばれるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】入力電極に信号線をハ
ンダ付け、或いは導電性の接着剤等によって接続する場
合、圧電トランス素子が本来有する昇圧特性を十分発揮
させるためには、駆動時の振動を阻害しないように振動
の節となる位置に正確に接続することが要求されるが、
上記の如く治具を利用して信号線をハンダ付けすると、
取り付け位置の誤差が原因となる完成後の昇圧モジュー
ルの昇圧特性のばらつきが問題となる。
【0007】また、圧電トランス素子の表面に形成され
る入力電極や出力電極等の外部電極には、Ag(銀)を
主成分とする金属導体が一般に採用されるが、このよう
な外部電極に信号線をハンダ付けするに際して、ハンダ
こてから外部電極に必要以上に熱が伝達されると、所謂
「ハンダ食われ」が発生することにより、溶融したハン
ダが外部電極を構成する銀成分を吸着する現象が生じ、
その結果として、信号線と外部電極との接合不良が発生
することがある。
【0008】この現象を防止するためには、外部電極を
構成する金属導体に銀とPd(パラジウム)とからなる
Ag/Pd合金を採用することが考えられるが、Ag/
Pd合金は、Agを主成分とする金属導体と比較して、
所謂「ハンダ濡れ」が良くない。このため、ハンダ付け
終了後の外部導体とリード線との接合強度の低さが大き
な問題となる。また、外部電極のハンダ濡れが良くない
場合には、ハンダこてから外部電極に十分に熱が伝達さ
れるまでハンダが流れないため、ハンダ付け終了後に外
部導体からリード線がはく離しないように必要十分な接
続強度を確保しようとすると、製造工程における作業時
間(タクトタイム)の長さも問題となる。
【0009】そこで本発明は、信号線を正確且つ容易に
接続可能な圧電トランス素子の提供を第1の目的とす
る。
【0010】また、本発明は、入力電極と信号線とを正
確且つ容易に接続可能であり、且つ接続箇所の不具合を
防止可能な圧電トランス素子の提供を第2の目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するため、本発明に係る圧電トランス素子は、以下の構
成を特徴とする。
【0012】即ち、厚み方向に分極されると共に入力電
極が形成された入力領域と、長手方向に分極されると共
に出力電極が形成された出力領域とを有する圧電トラン
ス素子であって、信号線が接続されるべき所定位置(例
えば、前記圧電トランス素子を駆動したときの振動の節
となる位置)を特定可能なマークを、前記圧電トランス
素子の表面に有することを特徴とする。
【0013】また、例えば前記マークは、少なくとも前
記入力電極に設けられており、且つ該マーク周囲の前記
入力電極とは色調が異なる金属導体によって形成されて
いると良い。
【0014】また、上記の第2の目的を達成するため、
前記マークを含む前記入力電極は、97%以上のAgを
含む金属導体によって形成されており、且つ前記マーク
位置において、該97%以上のAgを含む金属導体と、
少なくとも10重量部以上のPdを含むAg/Pd導体
とが化合した合金により形成されていると良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電トランス
素子を、λモードで駆動する圧電トランス素子に適用し
た実施形態として、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】[第1の実施形態]図1は、第1の実施形
態における圧電トランス素子の平面図であり、何れの圧
電トランス素子も全体の形状は図6に示した一般的な外
形形状を有する。
【0017】図1(a)から(d)において、圧電トラ
ンス素子51及び52は、単板タイプの圧電トランス素
子であり、圧電トランス素子53及び54は、積層タイ
プの圧電トランス素子である。
【0018】圧電トランス素子51乃至54において、
同図に示す左半分の領域は入力電圧が印加される1次側
領域(入力領域)であり、右側半分の領域は出力電圧が
取り出される2次側領域(出力領域)である。1次側領
域には、入力電極3A,3B,3C,3Dが形成されて
おり(尚、圧電トランス素子51及び52は、もう一方
の入力電極を、入力電極3A,3Bが形成された面に平
行に対向する不図示の面に有する)、2次側領域の端面
には、出力電極2が形成されている。1は、グリーンシ
ートが焼成された圧電体素地であり、4A,4B,4
C,4Dは、入力電極3A,3B,3C,3Dが形成さ
れずに、圧電体素地1が露出している空隙部分である。
【0019】空隙部分4A,4B,4C,4Dは、図1
(a)から(d)に示すように、入力電極3A,3B,
3C,3D内の、λモードにおける振動の節となる所定
位置の近傍に形成されており、入力電圧を印加するリー
ド線等の信号線をハンダ付けする際の位置決めの目安
(マーク)として利用可能である。
【0020】尚、本実施形態において、圧電トランス素
子53及び54の1次側領域の内部には、複数の内部電
極(不図示)が積層されると共に、それら内部電極が2
本の層間接続導体(不図示)により交互に電気的に接続
されており、それら層間接続導体により、入力電極3
C,3Dの何れか一方に接続された構造を有する。この
積層構造自体は、現在では一般的であるため、本実施形
態における詳細な説明は省略する。また、圧電トランス
素子53及び54の1次側領域の積層構造は、後述する
第3の実施形態の如く、層間接続導体を当該圧電トラン
ス素子の外部に形成した構造であっても良い。
【0021】上記の圧電トランス素子51乃至54を製
造する工程は、一般的な手法を基本としており、本実施
形態における詳細な説明は省略するが、入力電極3A,
3B,3C,3Dに空隙部分4A,4B,4C,4Dを
設ける必要である。
【0022】ここで、空隙部分4A,4B,4C,4D
を設ける方法としては、乳剤等によりマスクパターンが
形成されたメッシュを用いる一般的な印刷手法により、
予め焼成された圧電体素地1に対して、焼き付け後に入
力電極3A,3B,3C,3Dとなる銀を主成分とする
ペーストパターン(好ましくは、銀の含有率が97%以
上のペーストパターン)を印刷するに際して、空隙部分
4A,4B,4C,4Dに相当する位置にマスクが形成
されたメッシュを使用すれば良い。そして、そのような
メッシュを使用することにより、印刷したペーストパタ
ーンの空隙部分が、完成した圧電トランス素子の振動の
節となる位置に配置されるように印刷すれば良い。
【0023】尚、焼成前のグリーンシートは、Pb(Z
r,Ti)O3 系の圧電材料の粉末に、水、バインダを
配合して作成したスラリーからドクターブレード法等の
一般的な方法で作成すれば良い。
【0024】そして、この金属ペーストと、出力電極2
となる当該金属ペーストとを印刷した圧電体素地1を、
摂氏800度前後の温度で焼き付け、それらの電極が焼
き付けられた圧電体素地1に所定の直流電界を印加する
ことによって分極処理を施し、これにより、入力領域が
厚み方向に分極されると共に、出力領域が長手方向に分
極された圧電トランス素子51乃至54を得る。
【0025】上述した本実施形態に係る圧電トランス素
子によれば、圧電トランス素子の駆動時に振動を抑制し
ないように、当該節の位置に正確且つ容易に信号線を接
続することができる。即ち、空隙部分4A,4B,4
C,4Dを信号線の接続時の目安(マーク)とすれば、
作業者が手作業でハンダ付けする場合であっても、或い
は、一般的な画像処理技術を採用して空隙部分4A,4
B,4C,4Dの位置を自動検出し、その検出した位置
にハンダ付け用のロボットを移動させてハンダ付けする
場合であっても、入力電極3A,3B,3C,3D内の
節の位置に、正確且つ容易に信号線を接続することがで
きる。これにより、後工程で行う検査においては、従来
は行わなければならなかった信号線の接続位置の確認を
省略することができ、信号線の接続強度を確認するだけ
で済むことになる。
【0026】尚、空隙部分4A,4B,4C,4Dのパ
ターン形状は、何れも例示であって、当該節の位置を判
断できる形状であれば良い。
【0027】[第2の実施形態]次に、上述した第1の
実施形態に係る圧電トランス素子を基本とする第2の実
施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施
形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本
実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0028】図2は、第2の実施形態における圧電トラ
ンス素子の平面図であり、何れの圧電トランス素子も全
体の形状は図6に示した一般的な外形形状を有する。
【0029】図2(a)から(d)に示す圧電トランス
素子55乃至58は、第1の実施形態で説明した図1
(a)から(d)に示す圧電トランス素子51及び54
と同様な構成を有しているが、入力電極6A,6B,6
C,6D内の節の位置を表わすパターン7A,7B,7
C,7Dが、第1の実施形態における空隙4A,4B,
4C,4Dのように圧電体素地1が露出しているのでは
なく、入力電極6A,6B,6C,6Dとは色調が異な
る異種成分の金属導体により形成されていることを特徴
としている。
【0030】パターン7A,7B,7C,7Dに採用す
る金属導体としては、入力電極6A,6B,6C,6D
に採用したところの、銀を主成分とする導体と色調が異
なるように、パラジウム、白金、導、金、銀等の貴金属
系導体を適宜組み合わせた合金を採用しても、或いは、
AgやAg/Pd合金に対して、鉄、ニッケル、コバル
ト等の遷移金属を微量混合した合金を採用しても良い。
【0031】ここで、パターン7A,7B,7C,7D
を設ける製造工程を説明すれば、一般的な手法により作
成した圧電体素地1の表面に、焼き付け後に入力電極6
A,6B,6C,6Dとなる銀を主成分とするペースト
パターン(好ましくは、銀の含有率が97%以上のペー
ストパターン)を印刷するに際して、そのパターン自体
には第1の実施形態における入力電極3A,3B,3
C,3Dと同様に空隙部分を設けておき、その空隙部分
を、完成した圧電トランス素子の振動の節となる位置に
配置するように印刷すると共に、その空隙部分には、当
該色調の異なる金属導体のペーストを充填すれば良い。
そして、これらの金属ペーストと、出力電極2となる金
属ペーストとを印刷した圧電体素地1を、摂氏800度
前後の温度で焼き付け、それらの電極が焼き付けられた
圧電体素地1に所定の直流電界を印加することによって
分極処理を施し、これにより、入力領域が厚み方向に分
極されると共に、出力領域が長手方向に分極された圧電
トランス素子55乃至58を得る。
【0032】このような圧電トランス素子55乃至58
によれば、第1の実施形態と同様に、信号線を正確且つ
容易に接続することができる。
【0033】更に、本実施形態では、金属導体であるパ
ターン7A,7B,7C,7Dが入力電極6A,6B,
6C,6Dの一部として機能するため、第1の実施形態
における入力電極3A,3B,3C,3Dと比較して入
力電極として機能する導体面積を広くできることによ
り、入力電極の局所的な発熱の防止することができると
共に、当該入力電極として機能する導体の外形形状をプ
レーンな形状にすることができるため、分極処理に際し
てより均一な分極が実現でき、圧電トランス素子として
の動作特性を向上させることができる。
【0034】尚、本実施形態においても、パターン7
A,7B,7C,7Dの形状は、何れも例示であって、
当該節の位置を判断できる形状であれば良い。
【0035】[第3の実施形態]次に、上述した第1及
び第2の実施形態に係る圧電トランス素子を基本とする
第3の実施形態を説明する。以下の説明においては、第
3の実施形態と同様な構成については重複する説明を省
略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明す
る。
【0036】上述した第1及び第2の実施形態によれ
ば、信号線を所定位置に正確且つ容易にハンダ付けする
ことができる。しかしながら、第1及び第2の実施形態
に係る圧電トランス素子の入力電極には、所謂「ハンダ
濡れ」が良い銀を主成分とする金属導体を採用している
ため、「発明が解決しようとする課題」にて上述したよ
うに、このような素材の外部電極に信号線をハンダ付け
するに際して、ハンダこてから外部電極に必要以上に熱
が伝達されると、溶融したハンダが外部電極を構成する
銀成分を吸着する、所謂「ハンダ食われ」が発生し、そ
の結果として、信号線と外部電極との接合不良が発生す
ることがある。
【0037】そこで、本実施形態では、入力電極と信号
線とを正確且つ容易に接続可能であり、且つ接続箇所の
不具合を防止可能な積層タイプの圧電トランス素子につ
いて説明する。
【0038】図3は、第3の実施形態における積層タイ
プの圧電トランス素子の平面図であり、図4は、図3に
示す圧電トランス素子のA−A断面のうち、1次側領域
(入力領域)を示す要部断面図である。
【0039】図3及び図4に示す圧電トランス素子59
は、圧電体素地1の1次側領域の内部に複数の内部電極
12と内部電極13とが圧電体シートを介して交互に設
けられた積層タイプの圧電トランス素子であり、2次側
領域の端部には出力電極2が形成されている。
【0040】複数の内部電極12は、1次側領域の端面
に形成された外部接続導体10Aにより互いに電気的に
接続されると共に、入力電極8Aとも電気的に接続され
ている。同様に、複数の内部電極13は、1次側領域の
端面に形成された外部接続導体10Bにより互いに電気
的に接続されると共に、入力電極8Bも電気的に接続さ
れている。
【0041】入力電極8A及び8Bには、圧電トランス
素子59の駆動に際して1次側領域の振動の節となる位
置に、リード線等の信号線を接続する目安とすべく、当
該入力電極とは色調が異なるマーク9を有する。このマ
ーク9の特徴と、圧電トランス素子59の製造工程につ
いて以下に説明する。
【0042】図5は、第3の実施形態における圧電トラ
ンス素子の内部構造を説明する図であり、圧電体素地1
が焼成される前の、各層を形成するグリーンシート11
の平面図を示している。
【0043】より具体的には、図5(a)から図5
(C)において、グリーンシート11の表面には、焼成
後に内部電極12及び13、並びにマーク9となるとこ
ろの、少なくとも10重量部以上(含有率が10%以
上)のPdを含むAg/Pd導体の金属ペースト15乃
至17が印刷されている。ここで、図5(C)に示す金
属ペースト17は、焼成後に振動の節になる位置に印刷
されている。
【0044】尚、本実施形態において、金属ペースト1
7に、金属ペースト15及び16と同一成分の金属ペー
ストを使用するのは、製造時の印刷工程を簡素化するた
めであり、例えば、製造ラインに複数台の印刷装置が用
意されているのであれば、金属ペースト17に金属ペー
スト15及び16とは成分の異なるペーストを採用して
も良い。
【0045】これら金属ペーストが印刷されたグリーン
シート11は、図5(a)及び図5(b)に示すグリー
ンシートが所定枚数だけ交互に積層されると共に、その
積層された状態のグリーンシートの最上面に図5(c)
に示すグリーンシートが更に積層され、その状態におい
て熱圧着等を施して成形及び一体化した後で焼成される
ことにより、圧電体素地1を得る。
【0046】そして、焼成により得られた圧電体素地1
には、焼き付け後に入力電極8A及び8B、出力電極
2、そして外部接続導体10A及び10Bとなる銀を主
成分とする導体(好ましくは、銀の含有率が97%以上
の導体)のペーストパターンが印刷されると共に、摂氏
800度前後の温度で焼き付け、それらの電極が焼き付
けられた圧電体素地1に所定の直流電界を印加すること
によって分極処理を施し、これにより、入力領域が厚み
方向に分極されると共に、出力領域が長手方向に分極さ
れた圧電トランス素子59を得る。
【0047】本実施形態において、焼き付け後に入力電
極8A及び8BとなるAgを主成分とするペーストは、
空隙部分を設けていない矩形形状であり、焼成に際し
て、そのAgを主成分とするペーストと、金属ペースト
17とが重なり合った部分(圧電トランス素子59の節
の位置に相当する部分)においては、入力電極8A及び
8Bの色調とは異なる当該2種類の金属導体からなる合
金が合成されることにより、マーク9を得る。
【0048】このように形成されたマーク9は、圧電体
素地1と強固に接合する10重量部以上のPdを含むA
g/Pd合金の特性と、はんだ濡れの良い銀を主成分と
する金属特性とを兼ね備える特性を有しており、完成後
の圧電トランス素子59のマーク9の部分に信号線をハ
ンダ付けするに際しては、銀を主成分とする金属のみか
らなる外部電極にハンダ付けした場合と比較して、信号
線の接続強度を強固にすることができると共に、ハンダ
食われを防止することができる。また、マーク9の色調
は、電気的に接続状態にある周囲の入力電極8A及び8
Bの色調とは異なる色調であるため、ハンダ付けすべき
位置を容易に認識可能である。
【0049】尚、上述した第3の実施形態では、積層タ
イプの圧電トランス素子を例として説明したが、焼き付
け後にマーク9となる金属ペースト17の印刷のための
工程が必要となるが、単板タイプの圧電トランス素子に
も適用することができる。
【0050】また、、外部接続導体10A及び10B
は、第1及び第2の実施形態のように、当該圧電トラン
ス素子の内部に設ける構造としても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号線を正確且つ容易に接続可能な圧電トランス素子の
提供が実現する。また、入力電極と信号線とを正確且つ
容易に接続可能であり、且つ接続箇所の不具合を防止可
能な圧電トランス素子の提供が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における圧電トランス素子の平
面図である。
【図2】第2の実施形態における圧電トランス素子の平
面図である。
【図3】第3の実施形態における積層タイプの圧電トラ
ンス素子の平面図である。
【図4】図3に示す圧電トランス素子のA−A断面のう
ち、1次側領域(入力領域)を示す要部断面図である。
【図5】第3の実施形態における圧電トランス素子の内
部構造を説明する図である。
【図6】一般的な圧電トランス素子の外形形状を例示す
る図である。
【符号の説明】
1,101A,102A:圧電体素地, 2,101C,102C:出力電極, 3A,3B,3C,3D,6A,6B,6C,6D,8
A,8B,101B,102B:入力電極, 4A,4B,4C,4D:空隙部分, 7A,7B,7C,7D:パターン, 9:マーク, 10A,10B:外部接続導体, 51〜54,55〜58,59,101,102:圧電
トランス素子, 11:グリーンシート, 15〜17:10重量部以上のPdを含むAg/Pd導
体の金属ペースト,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に分極されると共に入力電極が
    形成された入力領域と、長手方向に分極されると共に出
    力電極が形成された出力領域とを有する圧電トランス素
    子であって、 信号線が接続されるべき所定位置を特定可能なマーク
    を、前記圧電トランス素子の表面に有することを特徴と
    する圧電トランス素子。
  2. 【請求項2】 前記マークは、少なくとも前記入力電極
    に設けられており、且つ該マーク周囲の前記入力電極と
    は色調が異なる金属導体によって形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の圧電トランス素子。
  3. 【請求項3】 前記マークを含む前記入力電極は、97
    %以上のAgを含む金属導体によって形成されており、
    且つ前記マーク位置において、該97%以上のAgを含
    む金属導体と、少なくとも10重量部以上のPdを含む
    Ag/Pd導体とが化合した合金により形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の圧電トランス素子。
  4. 【請求項4】 前記所定位置は、前記圧電トランス素子
    を駆動したときの振動の節となる位置を特定可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載
    の圧電トランス素子。
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JP (1) JP2001007415A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439400B1 (ko) * 2001-11-22 2004-07-09 삼성전기주식회사 노드점 인식패턴을 구비한 압전트랜스포머
JP2007134488A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Tamura Seisakusho Co Ltd 圧電トランス

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