JP2001006449A - 長尺ラミネートテープおよび長尺ラミネートテープを用いた長尺遮水型電力ケーブル - Google Patents
長尺ラミネートテープおよび長尺ラミネートテープを用いた長尺遮水型電力ケーブルInfo
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Abstract
にあたり、ラミネートテープに存在する接続部がケーブ
ル製造に際して支障とならない長尺ラミネートテープ
と、該長尺ラミネートテープを使用した長尺遮水型電力
ケーブルを提供することにある。 【解決手段】 金属箔の両側にゴムもしくはプラスチッ
クフィルムを張り合わせてなる長尺ラミネートテープに
おいて、前記金属箔および/または前記ゴムもしくはプ
ラスチックフィルムは長尺化のための接続部を有し、か
つ外接続部が前記テープ長手方向に対して斜めに設けら
れていることを特徴とする長尺ラミネートテープであ
る。また、本発明はケーブルコア上に、遮水層、保護層
を設けてなる遮水電力ケーブルにおいて、前記遮水層を
前記長尺ラミネートテープで構成してなることを特徴と
する長尺遮水型電力ケーブルである。
Description
もしくはプラスチックフィルムを設けた長尺ラミネート
テープ、並びに、該長尺ラミネートテープを使用した長
尺遮水型電力ケーブルに関するものである。
ケーブルは、電圧階級にもよるが、図6に示すように、
導体51上に内部半導電層52、絶縁体層53、必要に
応じて外部半導電層54を設けたケーブルコアbの外周
に更に座床テープ層55、金属遮蔽層56、押さえ巻テ
ープ層57、保護層59を設けてなる通常の電力ケーブ
ルの、押さえ巻テープ層57と保護層59の間に遮水層
58を設けた構造となっている。遮水層58は押さえ巻
テープ層57の上に遮水テープをすし巻状に縦添え包被
することによって設けている。遮水層58としては、鉛
箔あるいはアルミ箔等の金属箔の片面に絶縁性のゴムも
しくはプラスチックフィルムを、もう一方の面に導電性
のゴムもしくはプラスチックフィルムを張り合わせたラ
ミネートテープを使用する。なお、ラミネートテープを
構成する絶縁性フィルムの表面には通常保護層59との
接着を目的としたフィルム状の接着剤(以下接着フィル
ムという)が設けられている。ところで、近年電力ケー
ブルの長尺化に伴い、遮水ラミネートテープも長尺のも
のが要求されてきている。しかしながら、例えば鉛箔の
場合、1500m以上の長さの箔は製造上の制約から入
手が困難なため、長尺化する電力ケーブルの遮水層とし
て、例えば2000m一連続長のラミネートテープを確
保することが出来ない現状にある。このため、要求され
る長さのラミネートテープを提供するために、複数本の
ラミネートテープを接続して対応している。
ックフィルムを張り合わせたラミネートテープの接続方
法としては、接続すべき両ラミネートテープの端部を該
テープの長手方向に対して直角に裁断して重ね合わせ、
この重ね合わせ部に半田を挟み込んで加熱圧着する方法
(特開昭60−127071)、あるいは、接続すべき
両ラミネートテープの端部を該テープの長手方向に対し
て直角に裁断したのち、該裁断端末から所定の長さ片方
の面のフィルムを剥離除去し、露出した金属箔の裁断面
を突き合わせて溶接し、該突合溶接部に跨がって金属箔
の片面にゴムもしくはプラスチックフィルムを張り合わ
せた片面ラミネートテープの金属箔面を重ね合わせ、両
ラミネートテープのフィルム同士を熱融着して接続する
方法(特開昭61−165915)等が提案され、実用
化されている。
接続方法では、ラミネートテープの接続部の箇所で厚さ
が幅方向に厚くなり、この接続ラミネートテープを電力
ケーブルに適用する場合、ケーブルコア外周にすし巻状
に沿わせて端部を重ね合わせると、更に重ねた部分は厚
さが厚くなるためフォーミング作業が困難で、ケーブル
製造に高度の熟練を要し、また、ラミネートテープ接続
部の可撓性が劣るためにケーブル化後のケーブルの曲げ
特性が劣る等の問題が生じていた。本発明は、かかる従
来の問題点等を解消し、接続部を有する長尺ラミネート
テープを使用したケーブル製造時のフォーミング作業の
困難さを解消し、かつ、ケーブル化後の曲げ特性に与え
る影響を最小限に抑えた長尺ラミネートテープを提供す
ると同時に、該長尺ラミネートテープを使用した長尺遮
水型電力ケーブルを提供することを目的とするものであ
る。
(1)金属箔の両面にゴムもしくはプラスチックフィル
ムを張り合わせてなる長尺ラミネートテープにおいて、
前記金属箔および/または前記ゴムもしくはプラスチッ
クフィルムは長尺化のための接続部を有し、かつ該接続
部が前記テープ長手方向に対して斜めに設けられている
ことを特徴とする長尺ラミネートテープ、
ックフィルムの両方が長尺化のための接続部を有し、か
つ前記接続部は、互いにその位置が重ならないように設
けられていることを特徴とする上記(1)に記載の長尺
ラミネートテープ、
尺ラミネートテープをケーブルコアの外側に縦添え包被
したことを特徴とする長尺遮水型電力ケーブル、を提供
する。
細に説明する。なお、各図において同一部分には同一部
号を付し、その都度の詳細な説明は省略する。図1、図
2は本発明長尺ラミネートテープAの第1の実施形態を
示すもので、図1は平面から見た説明図、図2は側面図
である。この実施形態では、先ず、短尺の裸の鉛箔、ア
ルミ箔等の金属箔1を複数枚接続して所定の長さとす
る。2は該金属箔1、1の接続部で、該接続部2は図1
に点線で示すように接続すべき両金属箔1の端末を斜め
に切断して重ね合わせ、重ね合わせ部分を半田付けある
いは超音波溶接等で接続して構成する。3、4は接続し
た長尺金属箔1の両面に張り付けられた絶縁性フィル
ム、導電性フィルムで、これらのフィルム3、4は一連
続長の(接続部のない)長尺絶縁性フィルムならびに導
電性フィルムで、絶縁性フィルム3はゴムもしくはプラ
スチックのフィルムからなり、導電性フィルム4はゴム
もしくはプラスチックにカーボン等の導電剤を練り混ん
で導電性を付与したフィルムからなる。なお、必要によ
り絶縁性フィルム3の表面には接着フィルムを設ける。
属箔1にのみ接続部2を有し、かつ該接続部2は長手方
向に斜めに設けられていることにより接続部2の厚さが
長手方向の一か所に集中することなく分散するので、幅
方向の曲げ特性が他の部分と其れほど変わらず、従っ
て、該長尺ラミネートテープAを例えば長尺遮水型電力
ケーブルの遮水層とし、電力ケーブルを製造しても、そ
のフォーミング加工、ならびに仕上がったケーブルの曲
げ特性は接続部のない部分のそれと殆ど遜色ないものと
なる。
性フィルム4の一方または両方共に一連続長のフィルム
が得られない場合の実施形態で、この図3、4は両方共
に接続部23、24を有する例を示している。金属箔
1、1の接続部2は接続すべき両金属箔1の端末を斜め
に切断して重ね合わせ、重ね合わせ部分を半田付けある
いは超音波溶接等で接続する。絶縁性フィルム3と導電
性フィルム4の接続は、属箔同様にフィルムの端末を斜
めに切断し、ヒートシーラー、アイロン等で加熱融着等
して接続する。このようにして接続した金属箔1の両面
にそれぞれ接続して長尺とした絶縁性フィルム3、導電
性フィルム4を張り合わせて長尺のラミネートテープA
を製造する。この時、各々の接続部2、23、24の位
置が異なるようにして製造する。このように、各接続部
の位置を異ならせることによりラミネートテープ中の接
続部の一か所の厚さを薄く抑えることがで、長尺ラミネ
ートテープAの幅方向の曲げ特性が他の部分と其れほど
変わらなくすることができる。なお、本実施態様におい
ても、必要により絶縁性フィルムの表面に接着フィルム
を設けておくとよい。
遮水層として使用したゴムもしくプラスチック絶縁長尺
遮水型電力ケーブルBを示す本発明の第3の実施形態で
ある。該遮水型電力ケーブルBは、ケーブルコアbの外
周に更に座床テープ層55、金属遮蔽層56、押さえ巻
テープ層57、本発明長尺ラミネートテープAによる遮
水層58、保護層59を順次設けた構造となっている。
長尺ラミネートテープAは前記押さえ巻テープ層57に
導電性フィルム4が接触するようにすし巻状に縦添え
し、絶縁性フィルム3表面に設けた接着フィルムにより
ケーブル保護層59に接着するようにして設けられる。
遮水層を構成するラミネートテープAが長尺化されてい
るのでケーブルの長さが供給されるラミネートテープ
(遮水層)の長さに左右されることなく長尺化すること
ができ、ラミネートテープの接続部は前述したようにフ
ォーミング等に支障がないように接続されているので、
要求される長さの遮水型電力ケーブルBを製造に熟練を
要さず、曲げ特性を損なうことなく供給することができ
る。
果を確認した。 実施例1 厚さ50μm、長さ200mの鉛箔の一端から100m
の位置を長手方向に対して45°の角度で裁断し、両裁
断端を10mmラップさせて超音波溶接により接続して
接続部入りの鉛箔を用意し、この鉛箔を用いて[ポリエ
ステル系ホットメルト接着フィルム(50μm厚)/ポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルム(50μ
m厚)/鉛箔/半導電性エチレン−エチルアクリレート
共重合体(EEA)フィルム(100μm)]をこの順
に重ねて熱ラミネートすることにより、ラミネートテー
プを作成した。ラミネートテープの作成に際し、接着フ
ィルム、PETフィルム、EEAフィルムはいずれも接
続部のないものを使用した。なお、PETフィルムと鉛
箔との間に接着剤を介在させることにより両者の接着力
を強固にするとができる。次にこのラミネートテープを
使用し、曲げ試験用として66kV1×500sqの遮水
型電力ケーブルを常法により製造した。製造に際して、
特にラミネートテープのフォーミング工程で支障はなか
った。出来上がったケーブルに、鉛箔接続部を曲げ中心
として、5Ds×30回(Dsは遮蔽層の外径、即ち、
遮蔽層の外径の5倍の直径で30回)の往復曲げ試験を
実施した後、ケーブルを解体して鉛箔の状態を調査した
ところ、鉛箔にクラックや接続部の切断等の異常は認め
られなかった。
さ100μmで長さ200mの半導電性EEAフィルム
の一端から101mの位置を45°の角度で切断した後
切断端部を10mmラップさせラップ部をヒートシーラ
ーで加熱融着して接続部入りの半導電EEAフィルムを
用意した。これらの鉛箔、EEAフィルムを用いて、実
施例1と同様にして[接着フィルム(50μm厚)/P
ETフィルム(50μm厚)/鉛箔/半導電性EEAフ
ィルム(100μm)]からなるラミネートテープを作
成した。次にこのラミネートテープを使用して、曲げ試
験用に実施例1と同じく遮水型電力ケーブルを製造し
た。製造に際して、特にラミネートテープのフォーミン
グ工程に支障はなかった。出来上がったケーブルに、鉛
箔接続部を曲げ中心として、5Ds×30回(Dsは遮
蔽層の外径、即ち、遮蔽層の外径の5倍の直径で30
回)の往復曲げ試験を実施した後、ケーブルを解体して
鉛箔の状態を調査したところ、鉛箔にクラックや接続部
の切断等の異常は認められなかった。また、同じケーブ
ルで、EEAフィルム接続部を曲げ中心とする曲げ試験
も行ったが、異常は認められなかった。
の金属箔を、あるいはゴムもしくはプラスチックフィル
ムを接続して長尺なラミネートテープとし、特に長尺な
電力ケーブルの遮水層用として提供でき、また、該長尺
ラミネートテープを使用して長尺遮水型電力ケーブルの
製造を容易とし、市場が要求する長尺の遮水型電力ケー
ブルを提供することができるものである。
トテープの接続部を長手方向に対して斜めに設けること
によりラミネートテープの可撓性を損なうことのない接
続部を有する長尺のラミネートテープを提供でき、従っ
て、該長尺ラミネートテープを遮水層とした長尺の遮水
型電力ケーブルを提供することができる優れた効果を有
するものである。
を示す平面説明図
を示す平面説明図
を示す断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 金属箔の両面にゴムもしくはプラスチッ
クフィルムを張り合わせてなる長尺ラミネートテープに
おいて、前記金属箔および/または前記ゴムもしくはプ
ラスチックフィルムは長尺化のための接続部を有し、か
つ該接続部が前記テープ長手方向に対して斜めに設けら
れていることを特徴とする長尺ラミネートテープ。 - 【請求項2】 金属箔およびゴムもしくはプラスチック
フィルムの両方が長尺化のための接続部を有し、かつ前
記接続部は、互いにその位置が重ならないように設けら
れていることを特徴とする請求項1に記載の長尺ラミネ
ートテープ。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の長尺ラ
ミネートテープをケーブルコアの外側に縦添え包被した
ことを特徴とする長尺遮水型電力ケーブル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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1999
- 1999-06-17 JP JP17153299A patent/JP3857834B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114450610B (zh) * | 2019-12-23 | 2023-09-08 | 株式会社藤仓 | 线缆以及线缆用加强片 |
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