JP2001006119A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに薄膜コイル素子およびその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに薄膜コイル素子およびその製造方法

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JP2001006119A JP11170512A JP17051299A JP2001006119A JP 2001006119 A JP2001006119 A JP 2001006119A JP 11170512 A JP11170512 A JP 11170512A JP 17051299 A JP17051299 A JP 17051299A JP 2001006119 A JP2001006119 A JP 2001006119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導型磁気変換素子のトラック幅および磁路
長の縮小を可能にすると共に、製造の際の工程数の増加
を防止することができるようにする。 【解決手段】 記録ヘッドは、記録ギャップ層9を介し
て互いに対向する磁極部分を含む下部磁極層8および上
部磁極層と、薄膜コイル16とを有している。記録ギャ
ップ層9の上面であって、薄膜コイル16の接続部16
aが配置される領域には、底上げパターン41が形成さ
れ、この底上げパターン41の上に接続部16aが配置
されるように薄膜コイル16が形成されている。薄膜コ
イル16を覆う絶縁層17の上面は平坦化され、薄膜コ
イル16のうち接続部16aのみが絶縁層17の上面か
ら露出している。この露出した接続部16aに、リード
となる導電層19が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも誘導型
磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法、ならびに薄膜磁気ヘッド等に用いられる薄膜コイル
素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置の面記録密度
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
磁気変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗(以下、MR(Magneto-resistive)とも記す。)素
子を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁
気ヘッドが広く用いられている。
【0003】ところで、記録ヘッドの性能のうち、記録
密度を高めるには、磁気記録媒体におけるトラック密度
を上げる必要がある。このためには、記録ギャップ層を
挟んでその上下に形成された下部磁極および上部磁極の
エアベアリング面での幅を数ミクロンからサブミクロン
寸法まで狭くした狭トラック構造の記録ヘッドを実現す
る必要があり、これを達成するために半導体加工技術が
利用されている。
【0004】ここで、図13ないし図17を参照して、
従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例として、複合型
薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例について説明する。な
お、図13ないし図16において、(a)はエアベアリ
ング面に垂直な断面を示し、(b)は磁極部分のエアベ
アリング面に平行な断面を示している。
【0005】この製造方法では、まず、図13に示した
ように、例えばアルティック(Al 23・TiC)より
なる基板101の上に、例えばアルミナ(Al23)よ
りなる絶縁層102を、約5〜10μm程度の厚みで堆
積する。次に、絶縁層102の上に、磁性材料よりなる
再生ヘッド用の下部シールド層103を形成する。
【0006】次に、下部シールド層103の上に、例え
ばアルミナを100〜200nmの厚みにスパッタ堆積
し、絶縁層としての下部シールドギャップ膜104を形
成する。次に、下部シールドギャップ膜104の上に、
再生用のMR素子105を、数十nmの厚みに形成す
る。次に、下部シールドギャップ膜104の上に、MR
素子105に電気的に接続される一対の電極層106を
形成する。
【0007】次に、下部シールドギャップ膜104およ
びMR素子105の上に、絶縁層としての上部シールド
ギャップ膜107を形成し、MR素子105をシールド
ギャップ膜104,107内に埋設する。
【0008】次に、上部シールドギャップ膜107の上
に、磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方
に用いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部
磁極層と記す。)108を、約3μmの厚みに形成す
る。
【0009】次に、図14に示したように、下部磁極層
108の上に、絶縁膜、例えばアルミナ膜よりなる記録
ギャップ層109を0.2μmの厚みに形成する。次
に、磁路形成のために、記録ギャップ層109を部分的
にエッチングして、コンタクトホール109aを形成す
る。次に、磁極部分における記録ギャップ層109の上
に、記録ヘッド用の磁性材料よりなる上部磁極チップ1
10を、0.5〜1.0μmの厚みに形成する。このと
き同時に、磁路形成のためのコンタクトホール109a
の上に、磁路形成のための磁性材料からなる磁性層11
9を形成する。
【0010】次に、図15に示したように、上部磁極チ
ップ110をマスクとして、イオンミリングによって、
記録ギャップ層109と下部磁極層108をエッチング
する。図15(b)に示したように、上部磁極部分(上
部磁極チップ110)、記録ギャップ層109および下
部磁極層108の一部の各側壁が垂直に自己整合的に形
成された構造は、トリム(Trim)構造と呼ばれる。
【0011】次に、全面に、例えばアルミナ膜よりなる
絶縁層111を、約3μmの厚みに形成する。次に、こ
の絶縁層111を、上部磁極チップ110および磁性層
119の表面に至るまで研磨して平坦化する。
【0012】次に、平坦化された絶縁層111の上に、
例えば銅(Cu)よりなる誘導型の記録ヘッド用の第1
層目の薄膜コイル112を形成する。次に、絶縁層11
1およびコイル112の上に、フォトレジスト層113
を、所定のパターンに形成する。次に、フォトレジスト
層113の表面を平坦にするために所定の温度で熱処理
する。次に、フォトレジスト層113の上に、第2層目
の薄膜コイル114を形成する。次に、フォトレジスト
層113およびコイル114上に、フォトレジスト層1
15を、所定のパターンに形成する。次に、フォトレジ
スト層115の表面を平坦にするために所定の温度で熱
処理する。
【0013】次に、図16に示したように、上部磁極チ
ップ110、フォトレジスト層113,115および磁
性層119の上に、記録ヘッド用の磁性材料、例えばパ
ーマロイよりなる上部磁極層116を形成する。次に、
上部磁極層116の上に、例えばアルミナよりなるオー
バーコート層117を形成する。最後に、スライダの機
械加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのエアベ
アリング面118を形成して、薄膜磁気ヘッドが完成す
る。
【0014】図17は、図16に示した薄膜磁気ヘッド
の平面図である。なお、この図では、オーバーコート層
117や、その他の絶縁層および絶縁膜を省略してい
る。
【0015】図16において、THは、スロートハイト
を表し、MR−Hは、MRハイトを表している。なお、
スロートハイトとは、2つの磁極層が記録ギャップ層を
介して対向する部分の、エアベアリング面側の端部から
反対側の端部までの長さ(高さ)をいう。また、MRハ
イトとは、MR素子のエアベアリング面側の端部から反
対側の端部までの長さ(高さ)をいう。また、図16に
おいて、P2Wは、磁極幅すなわち記録トラック幅を表
している。薄膜磁気ヘッドの性能を決定する要因とし
て、スロートハイトやMRハイト等の他に、図16にお
いてθで示したようなエイペックスアングル(Apex An
gle)がある。このエイペックスアングルは、フォトレ
ジスト層113,115で覆われて山状に盛り上がった
コイル部分(以下、エイペックス部と言う。)における
磁極側の側面の角部を結ぶ直線と絶縁層111の上面と
のなす角度をいう。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】薄膜磁気ヘッドの性能
を向上させるには、図16に示したようなスロートハイ
トTH、MRハイトMR−H、エイペックスアングルθ
および記録トラック幅P2Wを正確に形成することが重
要である。
【0017】特に、近年は、高面密度記録を可能とする
ため、すなわち狭トラック構造の記録ヘッドを形成する
ために、トラック幅P2Wには1.0μm以下のサブミ
クロン寸法が要求されている。そのために半導体加工技
術を利用して上部磁極をサブミクロン寸法に加工する技
術が必要となる。
【0018】ここで、問題となるのは、エイペックス部
の上に形成される上部磁極層を微細に形成することが困
難なことである。
【0019】ところで、上部磁極層を形成する方法とし
ては、例えば、特開平7−262519号公報に示され
るように、フレームめっき法が用いられる。フレームめ
っき法を用いて上部磁極層を形成する場合は、まず、エ
イペックス部の上に全体的に、例えばパーマロイよりな
る薄い電極膜を、例えばスパッタリングによって形成す
る。次に、その上にフォトレジストを塗布し、フォトリ
ソグラフィ工程によりパターニングして、めっきのため
のフレーム(外枠)を形成する。そして、先に形成した
電極膜をシード層として、めっき法によって上部磁極層
を形成する。
【0020】ところが、エイペックス部と他の部分とで
は、例えば7〜10μm以上の高低差がある。このエイ
ペックス部上に、フォトレジストを3〜4μmの厚みで
塗布する。エイペックス部上のフォトレジストの膜厚が
最低3μm以上必要であるとすると、流動性のあるフォ
トレジストは低い方に集まることから、エイペックス部
の下方では、例えば8〜10μm以上の厚みのフォトレ
ジスト膜が形成される。
【0021】上述のようにサブミクロン寸法の記録トラ
ック幅を実現するには、フォトレジスト膜によってサブ
ミクロン寸法の幅のフレームパターンを形成する必要が
ある。従って、エイペックス部上で、8〜10μm以上
の厚みのあるフォトレジスト膜によって、サブミクロン
寸法の微細なパターンを形成しなければならない。とこ
ろが、このような厚い膜厚のフォトレジストパターンを
狭パターン幅で形成することは製造工程上極めて困難で
あった。
【0022】しかも、フォトリソグラフィの露光時に、
露光用の光が、シード層としての下地電極膜で反射し、
この反射光によってもフォトレジストが感光して、フォ
トレジストパターンのくずれ等が生じ、シャープかつ正
確なフォトレジストパターンが得られなくなる。
【0023】このように、従来は、磁極幅がサブミクロ
ン寸法になると、上部磁性層を精度よく形成することが
困難になるという問題点があった。
【0024】このようなことから、上述の従来例の図1
4ないし図16の工程でも示したように、記録ヘッドの
狭トラックの形成に有効な上部磁極チップ110によっ
て、1.0μm以下のトラック幅を形成した後、この上
部磁極チップ110と接続されるヨーク部分となる上部
磁極層116を形成する方法も採用されている(特開昭
62−245509号公報、特開昭60−10409号
公報参照)。このように、通常の上部磁極層を、上部磁
極チップ110とヨーク部分となる上部磁極層116と
に分割することにより、記録トラック幅を決定する上部
磁極チップ110を、記録ギャップ層109の上の平坦
な面の上に、ある程度微細に形成することが可能にな
る。
【0025】しかしながら、図16に示したような構造
の薄膜磁気ヘッドでも、以下のような問題点があった。
【0026】まず、図16に示した薄膜磁気ヘッドで
は、上部磁極チップ110によって記録トラック幅が規
定されるため、上部磁極層116は、上部磁極チップ1
10ほどには微細に加工する必要はないと言える。それ
でも、記録トラック幅が極微細、特に0.5μm以下に
なってくると、上部磁極層116においてもサブミクロ
ン幅の加工精度が要求される。しかしながら、図16に
示した薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極層116はエイペ
ックス部の上に形成されることから、前述の理由によ
り、上部磁極層116を微細に形成することが困難であ
った。また、上部磁極層116は、幅の狭い上部磁極チ
ップ110に対して磁気的に接続する必要があることか
ら、上部磁極チップ110よりも広い幅に形成する必要
があった。これらの理由から、図16に示した薄膜磁気
ヘッドでは、上部磁極層116は上部磁極チップ110
よりも広い幅に形成されていた。また、上部磁極層11
6の先端面はエアベアリング面に露出している。そのた
め、図16に示した薄膜磁気ヘッドでは、上部磁極層1
16側でも書き込みが行われ、記録媒体に対して、本
来、記録すべき領域以外の領域にもデータを書き込んで
しまう、いわゆるサイドライトが発生するという問題点
があった。このような問題点は、記録ヘッドの性能を向
上させるためにコイルを2層や3層に形成した場合に、
コイルを1層に形成する場合に比べてエイペックス部の
高さが高くなり、より顕著になる。
【0027】また、従来の薄膜磁気ヘッドでは、磁路長
(Yoke Length)を短くすることが困難であるという問
題点があった。すなわち、コイルピッチが小さいほど、
磁路長の短いヘッドを実現することができ、特に高周波
特性に優れた記録ヘッドを形成することができるが、コ
イルピッチを限りなく小さくしていった場合、スロート
ハイトゼロ位置(スロートハイトを決定する絶縁層のエ
アベアリング面側の端部の位置)からコイルの外周端ま
での距離が、磁路長を短くすることを妨げる大きな要因
となっていた。磁路長は、1層のコイルよりは2層のコ
イルの方が短くできることから、多くの高周波用の記録
ヘッドでは2層コイルを採用している。しかしながら、
従来の磁気ヘッドでは、1層目のコイルを形成した後、
コイル間の絶縁膜を形成するために、フォトレジスト膜
を約2μmの厚みで形成している。そのため、1層目の
コイルの外周端には丸みを帯びた小さなエイペックス部
が形成される。次に、その上に2層目のコイルを形成す
るが、その際に、エイペックス部の傾斜部では、コイル
のシード層のエッチングができず、コイルがショートす
るため、2層目のコイルは平坦部に形成する必要があ
る。
【0028】従って、例えば、コイルの厚みを2〜3μ
mとし、コイル間絶縁膜の厚みを2μmとし、エイペッ
クスアングルを45°〜55°とすると、磁路長として
は、コイルに対応する部分の長さに加え、コイルの外周
端からスロートハイトゼロ位置の近傍までの距離である
3〜4μmの距離の2倍(上部磁極層と下部磁極層との
コンタクト部からコイル内周端までの距離も3〜4μm
必要。)の6〜8μmが必要である。このコイルに対応
する部分以外の長さが、磁路長の縮小を妨げる要因とな
っていた。
【0029】ここで、例えば、コイルの線幅が1.2μ
m、スペースが0.8μmの11巻コイルを2層で形成
する場合を考える。この場合、図16に示したように、
1層目を6巻、2層目を5巻とすると、磁路長のうち、
1層目のコイル112に対応する部分の長さは11.2
μmである。磁路長には、これに加え、1層目のコイル
112の外周端および内周端より、1層目のコイル11
2を絶縁するためのフォトレジスト層113の端部まで
の距離として、合計6〜8μmの長さが必要になる。従
って、磁路長は17.2〜19.2μmとなる。また、
もし11巻コイルを1層で形成するとなると、磁路長は
27.2〜29.2μmとなる。なお、本出願では、磁
路長を、図16において符号L0で示したように、磁極
層のうちの磁極部分およびコンタクト部分を除いた部分
の長さで表す。このように、従来は、磁路長の縮小が困
難であり、これが高周波特性の改善を妨げていた。
【0030】また、従来は、1層目のコイルと2層目の
コイルとを接続するために、両者の接続部分において、
1層目のコイルを覆う絶縁層にコンタクトホールを形成
していた。コイルとリードとを接続する場合も同様であ
り、両者の接続部分において、コイルを覆う絶縁層にコ
ンタクトホールを形成していた。従って、薄膜磁気ヘッ
ドを製造する際に、コンタクトホールを形成するための
工程が余分に必要になると共に、コンタクトホールを形
成するためのフォトマスクが余分に必要になるという問
題点があった。
【0031】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、誘導型磁気変換素子のトラッ
ク幅および磁路長の縮小を可能にすると共に、製造の際
の工程数の増加を防止することができるようにした薄膜
磁気ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
【0032】本発明の第2の目的は、薄膜コイル素子の
小型化を可能にすると共に、製造の際の工程数の増加を
防止することができるようにした薄膜コイル素子および
その製造方法を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、互いに磁気的に連結され、記録媒体に対向する側に
おいて互いに対向する磁極部分を含み、それぞれ少なく
とも1つの層からなる第1および第2の磁性層と、第1
の磁性層の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に
設けられたギャップ層と、少なくとも一部が第1および
第2の磁性層の間に、第1および第2の磁性層に対して
絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備え、薄膜
コイルは、第2の導電層に接続される接続部を有する第
1の導電層を含む薄膜磁気ヘッドであって、更に、第1
および第2の磁性層の間に形成され、底部および側壁部
を有し、第1の導電層を収納する収納部と、収納部の底
部において接続部が配置される領域に設けられ、接続部
を第1の導電層の他の部分よりも収納部の底部から遠ざ
ける補助層と、収納部の底部とは反対側の面が平坦化さ
れ、収納部に収納された第1の導電層のうち接続部を露
出させ、他の部分を覆う絶縁層とを備えたものである。
【0034】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法は、互
いに磁気的に連結され、記録媒体に対向する側において
互いに対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1
つの層からなる第1および第2の磁性層と、第1の磁性
層の磁極部分と第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
れたギャップ層と、少なくとも一部が第1および第2の
磁性層の間に、第1および第2の磁性層に対して絶縁さ
れた状態で設けられた薄膜コイルとを備え、薄膜コイル
は、第2の導電層に接続される接続部を有する第1の導
電層を含む薄膜磁気ヘッドを製造する方法であって、第
1の磁性層を形成する工程と、第1の磁性層の上にギャ
ップ層を形成する工程と、ギャップ層の上に第2の磁性
層を形成する工程とを含み、少なくとも一方の磁性層を
形成する工程は、底部および側壁部を有し、第1の導電
層を収納する収納部を形成し、薄膜磁気ヘッドの製造方
法は、更に、収納部の底部において接続部が配置される
領域に、接続部を第1の導電層の他の部分よりも収納部
の底部から遠ざけるための補助層を形成する工程と、収
納部に収納されるように第1の導電層を形成する工程
と、収納部に収納された第1の導電層を覆うように絶縁
層を形成する工程と、収納部に収納された第1の導電層
のうち接続部が露出し、他の部分が絶縁層によって覆わ
れるように、絶縁層の収納部の底部とは反対側の面を平
坦化する工程と、接続部のうち絶縁層の平坦化された面
より露出した部分に接続されるように第2の導電層を形
成する工程とを含むものである。
【0035】本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその製造方
法では、第1の導電層は、収納部に収納されると共に、
補助層によって接続部が他の部分よりも収納部の底部か
ら遠ざけられる。第1の導電層のうち、接続部は絶縁層
の平坦化された面より露出し、他の部分は絶縁層によっ
て覆われる。
【0036】また、本発明の薄膜磁気ヘッドまたはその
製造方法では、第2の導電層は、例えば、薄膜コイルに
接続されるリードでもよいし、薄膜コイルの一部でもよ
い。
【0037】また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、例え
ば、一方の磁性層は、磁極部分となり少なくとも1つの
層からなる磁極部分層と、ヨーク部分となるヨーク部分
層とを有し、補助層は、磁極部分層の少なくとも1つの
層と同じ材料で形成されている。
【0038】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
では、例えば、一方の磁性層を形成する工程は、磁極部
分となり少なくとも1つの層からなる磁極部分層と、ヨ
ーク部分となるヨーク部分層とを形成し、補助層を形成
する工程は、磁極部分層の少なくとも1つの層の形成と
同時に行われる。
【0039】本発明の薄膜コイル素子は、第2の導電層
に接続される接続部を有する第1の導電層を含む薄膜コ
イルと、底部および側壁部を有し、第1の導電層を収納
する収納部と、収納部の底部において接続部が配置され
る領域に設けられ、接続部を第1の導電層の他の部分よ
りも収納部の底部から遠ざける補助層と、収納部の底部
とは反対側の面が平坦化され、収納部に収納された第1
の導電層のうち接続部を露出させ、他の部分を覆う絶縁
層とを備えたものである。
【0040】本発明の薄膜コイル素子の製造方法は、第
1の導電層を含む薄膜コイルを備え、第1の導電層は、
第2の導電層に接続される接続部を有する薄膜コイル素
子を製造する方法であって、底部および側壁部を有し、
第1の導電層を収納する収納部を形成する工程と、収納
部の底部において接続部が配置される領域に、接続部を
第1の導電層の他の部分よりも収納部の底部から遠ざけ
るための補助層を形成する工程と、収納部に収納される
ように第1の導電層を形成する工程と、収納部に収納さ
れた第1の導電層を覆うように絶縁層を形成する工程
と、収納部に収納された第1の導電層のうち接続部が露
出し、他の部分が絶縁層によって覆われるように、絶縁
層の収納部の底部とは反対側の面を平坦化する工程と、
接続部のうち絶縁層の平坦化された面より露出した部分
に接続されるように第2の導電層を形成する工程とを含
むものである。
【0041】本発明の薄膜コイル素子またはその製造方
法では、第1の導電層は、収納部に収納されると共に、
補助層によって接続部が他の部分よりも収納部の底部か
ら遠ざけられる。第1の導電層のうち、接続部は絶縁層
の平坦化された面より露出し、他の部分は絶縁層によっ
て覆われる。
【0042】また、本発明の薄膜コイル素子またはその
製造方法では、第2の導電層は、例えば、薄膜コイルに
接続されるリードでもよいし、薄膜コイルの一部でもよ
い。
【0043】また、本発明の薄膜コイル素子は、例え
ば、更に、収納部を形成するための少なくとも1つの層
からなる収納部形成層を備え、補助層は、収納部形成層
の少なくとも1つの層と同じ材料で形成されている。
【0044】また、本発明の薄膜コイル素子の製造方法
では、例えば、収納部を形成する工程は、収納部を形成
するための少なくとも1つの層からなる収納部形成層を
形成し、補助層は、収納部形成層の少なくとも1つの層
の形成と同時に行われる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]まず、図1ないし図9を参照し
て、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドお
よびその製造方法ならびに薄膜コイル素子およびその製
造方法について説明する。なお、図1ないし図8におい
て、(a)はエアベアリング面に垂直な断面を示し、
(b)は磁極部分のエアベアリング面に平行な断面を示
している。
【0046】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、まず、図1に示したように、例えばアルティ
ック(Al23・TiC)よりなる基板1の上に、例え
ばアルミナ(Al23)よりなる絶縁層2を、約5μm
の厚みで堆積する。次に、絶縁層2の上に、磁性材料、
例えばパーマロイよりなる再生ヘッド用の下部シールド
層3を、約3μmの厚みに形成する。下部シールド層3
は、例えば、フォトレジスト膜をマスクにして、めっき
法によって、絶縁層2の上に選択的に形成する。次に、
図示しないが、全体に、例えばアルミナよりなる絶縁層
を、例えば4〜5μmの厚みに形成し、例えばCMP
(化学機械研磨)によって、下部シールド層3が露出す
るまで研磨して、表面を平坦化処理する。
【0047】次に、図2に示したように、下部シールド
層3の上に、絶縁膜としての下部シールドギャップ膜4
を、例えば約20〜40nmの厚みに形成する。次に、
下部シールドギャップ膜4の上に、再生用のMR素子5
を、数十nmの厚みに形成する。MR素子5は、例え
ば、スパッタによって形成したMR膜を選択的にエッチ
ングすることによって形成する。なお、MR素子5に
は、AMR素子、GMR素子、あるいはTMR(トンネ
ル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を
用いた素子を用いることができる。次に、下部シールド
ギャップ膜4の上に、MR素子5に電気的に接続される
一対の電極層6を、数十nmの厚みに形成する。次に、
下部シールドギャップ膜4およびMR素子5の上に、絶
縁膜としての上部シールドギャップ膜7を、例えば約2
0〜40nmの厚みに形成し、MR素子5をシールドギ
ャップ膜4,7内に埋設する。シールドギャップ膜4,
7に使用する絶縁材料としては、アルミナ、窒化アルミ
ニウム、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等があ
る。また、シールドギャップ膜4,7は、スパッタ法に
よって形成してもよいし、例えばトリメチルアルミニウ
ム(Al(CH33)とH2O等を用いた化学的気相成
長(CVD)法によって形成してもよい。CVD法を用
いると、薄く、且つ緻密でピンホールの少ないシールド
ギャップ膜4,7を形成することが可能となる。
【0048】次に、上部シールドギャップ膜7の上に、
磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方に用
いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部磁極
層と記す。)8を、約2.5〜3.5μmの厚みで、選
択的に形成する。
【0049】次に、図3に示したように、下部磁極層8
および上部シールドギャップ膜7の上に、絶縁材料より
なる記録ギャップ層9を、例えば0.2〜0.3μmの
厚みに形成する。記録ギャップ層9に使用する絶縁材料
としては、一般的に、アルミナ、窒化アルミニウム、シ
リコン酸化物系材料、シリコン窒化物系材料、ダイヤモ
ンドライクカーボン(DLC)等がある。
【0050】次に、磁路形成のために、後述する薄膜コ
イルの中心部分に対応する位置において、記録ギャップ
層9を部分的にエッチングしてコンタクトホール9aを
形成する。
【0051】次に、記録ギャップ層9のエアベアリング
面30側の端部近傍の位置において、記録ギャップ層9
の上に、磁性材料よりなり、上部磁極層の磁極部分の一
部となる第1の磁極部分層10aを、例えば約0.5〜
1.0μmの厚みに形成する。このとき同時に、磁路形
成のためのコンタクトホール9aの上に、磁路形成のた
めの磁性材料からなる磁性層11を、例えば約0.5〜
1.0μmの厚みに形成する。この時点において、第1
の磁極部分層10aは、その幅(図3(b)における左
右方向の寸法)が記録トラック幅よりも大きくなるよう
に形成されている。また、磁極部分における第1の磁極
部分層10aの長さ(図3(a)における左右方向の寸
法)はスロートハイトに等しくなっている。
【0052】本実施の形態において、磁性層11の周囲
の記録ギャップ層9の上面は、後述する薄膜コイルの収
納部の底部となる。また、本実施の形態では、記録ギャ
ップ層9の上であって、後述する薄膜コイルの接続部が
配置される領域に、接続部を薄膜コイルの他の部分より
も収納部の底部から遠ざける補助層としての底上げパタ
ーン41を、例えば約0.5〜1.0μmの厚みに形成
する。この底上げパターン41の材料は特に限定されな
い。しかし、底上げパターン41の材料を上部磁極層の
第1の磁極部分層10aおよび磁性層11と同じ磁性材
料とし、底上げパターン41を上部磁極層の第1の磁極
部分層10aおよび磁性層11と同時に形成するのが好
ましい。
【0053】次に、全体に、例えばアルミナよりなる絶
縁層12を、約1.0〜2.0μmの厚みに形成する。
次に、例えばCMPによって、第1の磁極部分層10
a、磁性層11および底上げパターン41が露出するま
で、絶縁層12を研磨して、表面を平坦化処理する。図
3(a)において、第1の磁極部分層10aと絶縁層1
2との境界位置がスロートハイトゼロ位置となる。
【0054】次に、図4に示したように、第1の磁極部
分層10aの上に、磁性材料よりなり、上部磁極層の磁
極部分の他の一部となる第2の磁極部分層10bを、例
えば約2.5〜3.5μmの厚みに形成する。このとき
同時に、磁性層11の上に磁性層13を例えば約2.5
〜3.5μmの厚みに形成する。第2の磁極部分層10
bは、第1の磁極部分層10aに接触する部分の幅が記
録トラック幅と等しく、且つ全体の長さが、磁極部分に
おける第1の磁極部分層10aの長さよりも大きくなっ
ている。
【0055】第1の磁極部分層10aおよび第2の磁極
部分層10bは、NiFe(Ni:80重量%,Fe:
20重量%)や、高飽和磁束密度材料であるNiFe
(Ni:45重量%,Fe:55重量%)等を用い、め
っき法によって所定のパターンに形成してもよいし、高
飽和磁束密度材料であるFeN,FeZrN等の材料を
用い、スパッタ後、イオンミリング等によって選択的に
エッチングして所定のパターンに形成してもよい。この
他にも、高飽和磁束密度材料であるCoFe,Co系ア
モルファス材等を用いてもよい。
【0056】次に、第2の磁極部分層10bをマスクと
して、第1の磁極部分層10aおよび絶縁層12を、例
えばアルゴン系ガスを用いたイオンミリングによってエ
ッチングする。これにより、第2の磁極部分層10bと
接触する部分において、第1の磁極部分層10aの幅
は、第2の磁極部分層の幅すなわち記録トラック幅と等
しくなる。
【0057】本実施の形態において、磁性層11,13
の周囲の領域が後述する薄膜コイルの収納部となる。こ
の収納部の底部は記録ギャップ層9の上面であり、収納
部の側壁部は、磁性層11,13の側壁部と、絶縁層1
2および第2の磁極部分層10bの側壁部である。
【0058】次に、図5に示したように、トリム構造と
するためにエッチングすべき領域以外の部分の上に、ト
リム用フォトマスク14を形成する。次に、第1の磁極
部分層10aおよび第2の磁極部分層10bとトリム用
フォトマスク14とをマスクとして、ドライエッチング
により、記録ギャップ層9を選択的にエッチングする。
このときのドライエッチングには、例えば、BCl2
Cl2等の塩素系ガスや、CF4,SF6等のフッ素系ガ
ス等のガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)
が用いられる。次に、例えばアルゴン系ガスを用いたイ
オンミリングによって、下部磁極層8を選択的に約0.
3〜0.6μm程度エッチングして、図5(b)に示し
たようなトリム構造とする。このトリム構造によれば、
狭トラックの書き込み時に発生する磁束の広がりによる
実効トラック幅の増加を防止することができる。次に、
トリム用フォトマスク14を除去する。
【0059】次に、図6に示したように、収納部の底部
である記録ギャップ層9の上に、例えばフレームめっき
法によって、例えば銅よりなる薄膜コイル16を、例え
ば約1.0〜2.0μmの厚みおよび1.2〜2.0μ
mのコイルピッチで形成する。薄膜コイル16は、磁性
層11,13を中心にして巻回されるように形成され、
その一部が第1の磁極部分層10aの側方に配置され
る。本実施の形態では、薄膜コイル16を後述するリー
ドとなる導電層と接続するための接続部16aは、底上
げパターン41の上に形成される。
【0060】次に、図7に示したように、全体に、例え
ばアルミナよりなる絶縁層17を、約3〜4μmの厚み
に形成する。次に、例えばCMPによって、第2の磁極
部分層10b、磁性層13および接続部16aが露出す
るまで、絶縁層17を研磨して、表面を平坦化処理す
る。この平坦化処理後は、収納部に収納された薄膜コイ
ル16のうち接続部16aは絶縁層17の上面より露出
し、他の部分は絶縁層17によって覆われる。
【0061】次に、図8に示したように、第2の磁極部
分層10b、絶縁層17および磁性層13の上に、上部
磁極層のヨーク部分となるヨーク部分層18を、例えば
約2.0〜3.0μmの厚みに形成する。このとき同時
に、接続部16aに接続されるリードとなる導電層19
を、例えば約2.0〜3.0μmの厚みに形成する。ヨ
ーク部分層18は、NiFe(Ni:80重量%,F
e:20重量%)や、高飽和磁束密度材料であるNiF
e(Ni:45重量%,Fe:55重量%)等を用い、
めっき法によって所定のパターンに形成してもよいし、
高飽和磁束密度材料であるFeN,FeZrN等の材料
を用い、スパッタ後、イオンミリング等によって選択的
にエッチングして所定のパターンに形成してもよい。こ
の他にも、高飽和磁束密度材料であるCoFe,Co系
アモルファス材等を用いてもよい。また、高周波特性の
改善のため、ヨーク部分層18を、無機系の絶縁膜とパ
ーマロイ等の磁性層とを何層にも重ね合わせた構造とし
てもよい。
【0062】また、ヨーク部分層18のエアベアリング
面30側の端面は、エアベアリング面30から例えば
0.5〜1.0μmだけ離れた位置、本実施の形態では
特に、スロートハイトゼロ位置の近傍の位置に配置され
ている。
【0063】次に、全体に、例えばアルミナよりなるオ
ーバーコート層20を、例えば20〜40μmの厚みに
形成し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない
電極用パッドを形成する。最後に、スライダの研磨加工
を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのエアベアリン
グ面30を形成して、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドが完成する。
【0064】図9は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの平面図である。なお、この図では、オーバーコート
層20や、その他の絶縁層および絶縁膜を省略してい
る。図9において、符号TH0は、スロートハイトゼロ
位置を示している。
【0065】本実施の形態では、下部磁極層8が本発明
における第1の磁性層に対応し、第1の磁極部分層10
a、第2の磁極部分層10b、磁性層11,13および
ヨーク部分層18よりなる上部磁極層が、本発明におけ
る第2の磁性層に対応する。また、下部シールド層3
は、本発明における第1のシールド層に対応する。ま
た、下部磁極層8は、上部シールド層を兼ねているの
で、本発明における第2のシールド層にも対応する。
【0066】また、本実施の形態では、薄膜コイル16
は1つの層からなるので、薄膜コイル16自体が本発明
における第1の導電層に対応する。また、リードとなる
導電層19は、本発明における第2の導電層に対応す
る。また、薄膜コイル16の収納部を形成する磁極部分
層10a,10b、絶縁層12および磁性層11,13
は、本発明における収納部形成層に対応する。また、薄
膜コイル16、上記収納部を形成する各層、底上げパタ
ーン41、絶縁層17および導電層19は、本実施の形
態における薄膜コイル素子を構成している。
【0067】以上説明したように、本実施の形態に係る
薄膜磁気ヘッドは、再生ヘッドと記録ヘッド(誘導型磁
気変換素子)とを備えている。再生ヘッドは、MR素子
5と、記録媒体に対向する側の一部がMR素子5を挟ん
で対向するように配置され、MR素子5をシールドする
ための下部シールド層3および上部シールド層(下部磁
極層8)とを有している。
【0068】記録ヘッドは、互いに磁気的に連結され、
記録媒体に対向する側において互いに対向する磁極部分
を含み、それぞれ少なくとも1つの層からなる下部磁極
層8および上部磁極層(第1の磁極部分層10a、第2
の磁極部分層10b、磁性層11,13およびヨーク部
分層18)と、これら2つの磁極層の各磁極部分の間に
設けられた記録ギャップ層9と、少なくとも一部がこれ
ら2つの磁極層の間に、2つの磁極層に対して絶縁され
た状態で配設された薄膜コイル16とを有している。
【0069】本実施の形態では、上部磁極層の第1の磁
極部分層10aは、平坦な記録ギャップ層9の上に形成
される。また、上部磁極層の第2の磁極部分層10b
も、平坦な第1の磁極部分層10aおよび絶縁層12の
上に形成される。また、本実施の形態では、上部磁極層
の磁極部分層10a,10b、絶縁層12および磁性層
11,13によって、薄膜コイル16を収納するための
収納部を形成し、この収納部に薄膜コイル16を収納し
ている。本実施の形態では、更に、薄膜コイル16を覆
う絶縁層17を形成し、この絶縁層17の上面を平坦化
し、その上に上部磁極層のヨーク部分層18を形成して
いる。
【0070】これらのことから、本実施の形態によれ
ば、上部磁極層の磁極部分層10a,10bおよびヨー
ク部分層18を、全て平坦な面の上に、微細に精度よく
形成することができる。従って、本実施の形態によれ
ば、記録トラック幅の縮小が可能になる。
【0071】また、本実施の形態では、薄膜コイル16
を、平坦な記録ギャップ層9の上に形成している。その
ため、本実施の形態によれば、薄膜コイル16を微細に
精度よく形成することが可能になる。更に、本実施の形
態によれば、エイペックス部が存在しないので、スロー
トハイトゼロ位置TH0、すなわち第1の磁極部分層1
0aと絶縁層12との境界位置の近くに、薄膜コイル1
6の端部を配置することができる。
【0072】これらのことから、本実施の形態によれ
ば、例えば従来に比べて30〜40%程度、磁路長の縮
小が可能となる。更に、薄膜コイル16で発生した起磁
力が途中で飽和することを防止でき、薄膜コイル16で
発生した起磁力を効率よく記録に利用することができ
る。従って、本実施の形態によれば、記録ヘッドの高周
波特性や、非線形トランジションシフト(Non-linear T
ransition Shift;以下、NLTSと記す。)や、重ね
書きする場合の特性であるオーバーライト特性の優れた
薄膜磁気ヘッドを提供することが可能となる。
【0073】また、本実施の形態によれば、磁路長の縮
小が可能となることから、巻き数を変えることなく薄膜
コイル16の全長を大幅に短くすることができる。これ
により、薄膜コイル16の抵抗を小さくすることができ
るので、その分、薄膜コイル16の厚みを小さくするこ
とが可能となる。
【0074】また、本実施の形態では、収納部に収納さ
れた薄膜コイル16を絶縁層17によって覆い、絶縁層
17の上面を平坦化するようにしたので、薄膜コイル1
6をフォトレジスト層によって覆う場合のように薄膜コ
イル16を覆う絶縁層が大きく広がることがないので、
薄膜コイル素子の小型化が可能になる。
【0075】また、本実施の形態では、収納部の底部と
しての記録ギャップ層9の上面であって、薄膜コイル1
6の接続部16aが配置される領域に、補助層としての
底上げパターン41を形成している。更に、本実施の形
態では、底上げパターン41の上に接続部16aが形成
されるように、収納部に薄膜コイル16を形成し、薄膜
コイル16を覆う絶縁層17を形成し、この絶縁層17
の上面を平坦化して、薄膜コイル16のうち接続部16
aのみを絶縁層17の上面から露出するようにしてい
る。そして、この露出した接続部16aに導電層19を
接続している。
【0076】従って、本実施の形態によれば、薄膜コイ
ル16の接続部16aと導電層19とを接続するため
に、接続部16aの上の部分において、絶縁層17にコ
ンタクトホールを形成する工程が不要になり、コンタク
トホールを形成するためのフォトマスクも不要になる。
また、底上げパターン41を上部磁極層の第1の磁極部
分層10aおよび磁性層11と同時に形成すれば、底上
げパターン41の形成のために工程数が増えることがな
く、フォトマスクが増えることもない。従って、本実施
の形態によれば、薄膜磁気ヘッドの製造の際の工程数の
増加を防止することができる。
【0077】また、本実施の形態では、上部磁極層は、
一方の面が記録ギャップ層9に隣接し、幅が記録トラッ
ク幅に等しく、長さがスロートハイトに等しく、磁極部
分の一部となる第1の磁極部分層10aと、一方の面が
第1の磁極部分層10aの他方の面に接触し、第1の磁
極部分層10aに接触する部分の幅が第1の磁極部分層
10aの幅すなわち記録トラック幅と等しく、且つ全体
の長さが第1の磁極部分層10aの長さよりも大きく、
磁極部分の他の一部となる第2の磁極部分層10bと、
第2の磁極部分層の他方の面に接続され、ヨーク部分と
なるヨーク部分層18とを有している。従って、本実施
の形態では、上部磁極層の第1の磁極部分層10aによ
ってスロートハイトが規定され、上部磁極層の第1の磁
極部分層10aおよび第2の磁極部分層10bによって
記録トラック幅が規定される。
【0078】本実施の形態では、第1の磁極部分層10
aは、最終的にはスロートハイトに等しい長さと記録ト
ラック幅に等しい幅とを有するが、始めは記録トラック
幅よりも大きい幅を有するように形成される。そして、
記録トラック幅に等しい幅を有する第2の磁極部分層1
0bを形成した後、この第2の磁極部分層10bをマス
クとして第1の磁極部分層10aをエッチングすること
により、第1の磁極部分層10aの幅を記録トラック幅
に等しい幅とする。このように、本実施の形態によれ
ば、始めに第1の磁極部分層10aを記録トラック幅よ
りも大きい幅を有するように形成することができるの
で、始めから記録トラック幅に等しい幅とスロートハイ
トに等しい長さを有する磁極部分を形成する場合に比べ
て、パターン端が丸みを帯びることなく第1の磁極部分
層10aを精度よく形成することができる。しかも、本
実施の形態によれば、第1の磁極部分層10aを平坦な
面の上に形成することができるので、この点からも第1
の磁極部分層10aを精度よく形成することができる。
従って、本実施の形態によれば、トラック幅を小さくし
た場合でも、スロートハイトを精度よく規定することが
できる。
【0079】また、本実施の形態では、第2の磁極部分
層10bは、第1の磁極部分層10aに接触する部分の
幅が記録トラック幅と等しく、且つ全体の長さが第1の
磁極部分層10aの長さよりも大きくなるように形成さ
れる。従って、本実施の形態によれば、記録トラック幅
に等しい幅とスロートハイトに等しい長さを有する磁極
部分を形成する場合に比べて、第2の磁極部分層10b
を精度よく形成することができる。また、本実施の形態
では、上面が平坦化された第1の磁極部分層10aおよ
び絶縁層12の上に第2の磁極部分層10bを形成する
ことができるので、この点からも第2の磁極部分層10
bを精度よく形成することができる。従って、本実施の
形態によれば、トラック幅を小さくした場合でも、トラ
ック幅を精度よく規定することができる。
【0080】ところで、記録トラック幅に等しい幅とス
ロートハイトに等しい長さとを有する磁極部分にヨーク
部分層を接続する場合には、両者の接続部分で磁路の断
面積が急激に減少するため、この部分で磁束の飽和が生
じる。これに対し、本実施の形態では、第1の磁極部分
層10aとヨーク部分層18とが第2の磁極部分層10
bを介して接続される。また、第2の磁極部分層10b
の長さが第1の磁極部分層10aの長さよりも大きいこ
とから、第2の磁極部分層10bとヨーク部分層18と
が比較的広い領域で接触する。従って、本実施の形態に
よれば、ヨーク部分層18から第1の磁極部分層10a
にかけて磁路の断面積が急激に減少することがなく、磁
路の途中での磁束の飽和を防止することができる。その
結果、本実施の形態によれば、薄膜コイル16で発生し
た起磁力を効率よく記録に利用することが可能となる。
【0081】また、本実施の形態では、ヨーク部分層1
8のエアベアリング面30側の端面をエアベアリング面
30から離れた位置に配置している。従って、本実施の
形態によれば、記録すべき領域以外の領域へのデータの
書き込み、すなわちサイドライトを防止することができ
る。また、本実施の形態では、全体の長さがスロートハ
イトよりも大きな第2の磁極部分層10bを介して、第
1の磁極部分層10aとヨーク部分層18とが接続され
るので、上述のようにヨーク部分層18のエアベアリン
グ面30側の端面をエアベアリング面30から離れた位
置に配置しても、磁路の断面積が急激に減少することが
ない。
【0082】また、本実施の形態では、下部磁極層8と
薄膜コイル16の間に、薄く且つ十分な絶縁耐圧が得ら
れる無機材料よりなる絶縁膜である記録ギャップ層9が
設けられるので、下部磁極層8と薄膜コイル16との間
に大きな絶縁耐圧を得ることができる。
【0083】また、本実施の形態では、薄膜コイル16
を無機絶縁材料よりなる絶縁層17で覆ったので、薄膜
磁気ヘッドの使用中に、薄膜コイル16の周辺で発生す
る熱による膨張によって磁極部分が記録媒体側に突出す
ることを防止することができる。
【0084】[第2の実施の形態]次に、図10ないし
図12を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る薄
膜磁気ヘッドおよびその製造方法ならびに薄膜コイル素
子およびその製造方法について説明する。なお、図10
および図11において、(a)はエアベアリング面に垂
直な断面を示し、(b)は磁極部分のエアベアリング面
に平行な断面を示している。
【0085】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドは、2
層の薄膜コイルを設けたものである。本実施の形態に係
る薄膜磁気ヘッドは、第1の実施の形態における薄膜コ
イル16の代りに薄膜コイルの第1層部分31を有し、
第1の実施の形態における絶縁層17の代りに絶縁層3
2を有している。第1層部分31は、後述する薄膜コイ
ルの第2層部分に接続するための接続部31aを有して
いる。
【0086】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、絶縁層32を平坦化する工程までは、第1の
実施の形態において絶縁層17を平坦化する工程までと
同様である。本実施の形態では、薄膜コイルの第1層部
分31の接続部31aは底上げパターン41の上に形成
される。そして、絶縁層32を平坦化する処理の後で
は、薄膜コイルの第1層部分31のうち接続部31aは
絶縁層32の上面より露出し、他の部分は絶縁層32に
よって覆われる。
【0087】本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、次に、図10に示したように、第2の磁極部
分層10bおよび絶縁層32の上に、磁性材料よりな
り、第2の磁極部分層10bと後述するヨーク部分層と
を接続するための接続層33を、例えば約2.0〜3.
0μmの厚みに形成する。このとき同時に、磁性層13
の上に磁性層34を例えば約2.0〜3.0μmの厚み
に形成する。
【0088】接続層33のエアベアリング面30側の端
面は、エアベアリング面30から例えば0.5〜1.0
μmだけ離れた位置、本実施の形態では特に、スロート
ハイトゼロ位置の近傍の位置に配置されている。接続層
33の長さは、例えば約3.0μmとする。なお、接続
層33のエアベアリング面30とは反対側の端面の位置
がエアベアリング面30から遠ざかるほど、後述するヨ
ーク部分層のエアベアリング面30側の端面をエアベア
リング面30から遠ざけることができるが、磁路長が長
くなってしまう。そのため、接続層33のエアベアリン
グ面30とは反対側の端面の位置は、第2の磁極部分層
10bのエアベアリング面30とは反対側の端面の位置
から、エアベアリング面30とは反対側に、接続層33
の膜厚程度離れた位置とするのが好ましい。
【0089】接続層33は、NiFe(Ni:80重量
%,Fe:20重量%)や、高飽和磁束密度材料である
NiFe(Ni:45重量%,Fe:55重量%)等を
用い、めっき法によって所定のパターンに形成してもよ
いし、高飽和磁束密度材料であるFeN,FeZrN等
の材料を用い、スパッタ後、イオンミリング等によって
選択的にエッチングして所定のパターンに形成してもよ
い。この他にも、高飽和磁束密度材料であるCoFe,
Co系アモルファス材等を用いてもよい。
【0090】次に、絶縁層32の上に、例えばフレーム
めっき法によって、例えば銅よりなる薄膜コイルの第2
層部分36を、例えば約1.0〜2.0μmの厚みおよ
び1.2〜2.0μmのコイルピッチで形成する。薄膜
コイルの第2層部分36は、磁性層34を中心にして巻
回されるように形成され、その一部が接続層33の側方
に配置される。第2層部分36の接続部36aは、絶縁
層32より露出した第1層部分31の接続部31aの上
に形成される。
【0091】次に、図11に示したように、全体に、例
えばアルミナよりなる絶縁層37を、約3〜4μmの厚
みに形成する。次に、例えばCMPによって、接続層3
3および磁性層34が露出するまで、絶縁層37を研磨
して、表面を平坦化処理する。ここで、図11(a)で
は、薄膜コイルの第2層部分36は露出していないが、
第2層部分36が露出するようにしてもよい。第2層部
分36が露出するようにした場合には、第2層部分36
を覆う絶縁膜を形成する。
【0092】次に、接続層33、絶縁層37および磁性
層34の上に、上部磁極層のヨーク部分となるヨーク部
分層38を、例えば約2.0〜3.0μmの厚みに形成
する。ヨーク部分層38を形成するための材料や形成方
法は、第1の実施の形態におけるヨーク部分層18と同
様である。
【0093】また、ヨーク部分層38のエアベアリング
面30側の端面は、エアベアリング面30から離れた位
置、本実施の形態では特に、スロートハイトゼロ位置よ
りもエアベアリング面30から離れた位置に配置されて
いる。
【0094】次に、全体に、例えばアルミナよりなるオ
ーバーコート層39を、例えば20〜40μmの厚みに
形成し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない
電極用パッドを形成する。最後に、スライダの研磨加工
を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドのエアベアリン
グ面30を形成して、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドが完成する。
【0095】図12は、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの平面図である。なお、この図では、オーバーコー
ト層39や、その他の絶縁層および絶縁膜を省略してい
る。図12において、符号TH0は、スロートハイトゼ
ロ位置を示している。
【0096】本実施の形態では、第2の磁極部分層10
bとヨーク部分層38とが接続層33を介して接続され
る。本実施の形態では、第1の磁極部分層10a、第2
の磁極部分層10b、接続層33、磁性層11,13,
34およびヨーク部分層38よりなる上部磁極層が、本
発明における第2の磁性層に対応する。
【0097】また、本実施の形態では、薄膜コイルの第
1層部分31は本発明における第1の導電層に対応し、
薄膜コイルの第2層部分36は本発明における第2の導
電層に対応する。
【0098】また、薄膜コイルの第1層部分31の収納
部を形成する磁極部分層10a,10b、絶縁層12お
よび磁性層11,13は、本発明における収納部形成層
に対応する。
【0099】また、薄膜コイルの第1層部分31、薄膜
コイルの第2層部分36、上記収納部を形成する各層、
底上げパターン41および絶縁層32,37は、本実施
の形態における薄膜コイル素子を構成している。
【0100】本実施の形態によれば、薄膜コイルの第1
層部分31と第2層部分36とを接続するために、接続
部31aの上の部分において、絶縁層32にコンタクト
ホールを形成する工程が不要になり、コンタクトホール
を形成するためのフォトマスクも不要になる。また、底
上げパターン41を上部磁極層の第1の磁極部分層10
aおよび磁性層11と同時に形成すれば、底上げパター
ン41の形成のために工程数が増えることがなく、フォ
トマスクが増えることもない。従って、本実施の形態に
よれば、薄膜磁気ヘッドの製造の際の工程数の増加を防
止することができる。
【0101】また、本実施の形態では、薄膜コイルの第
1層部分31を、上部磁極層の第1の磁極部分層10a
の側方に配置し、平坦な記録ギャップ膜9の上に形成す
ると共に、薄膜コイルの第2層部分36を、接続層33
の側方に配置し、平坦化な絶縁層32の上に形成してい
る。そのため、本実施の形態によれば、薄膜コイルの第
1層部分31および第2層部分36を共に微細に精度よ
く形成することが可能になり、磁路長の縮小が可能にな
る。
【0102】また、本実施の形態では、接続層33の側
方に配置された薄膜コイルの第2層部分36を覆う絶縁
層37を設け、この絶縁層37の上面を平坦化したの
で、その後に形成されるヨーク部分層38を精度よく形
成することが可能となる。
【0103】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0104】本発明は、上記各実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば、底上げパターン
41を、上部磁極層の第1の磁極部分層10aではな
く、第2の磁極部分層10bと同じ材料で、第2の磁極
部分層10bと同時に形成するようにしてもよい。
【0105】また、2層の薄膜コイルを設ける場合、第
2の実施の形態における接続層33を設けずに、絶縁層
32の上に薄膜コイルの第2層部分36を形成し、この
第2層部分36を覆うフォトレジスト層を形成し、この
フォトレジスト層の上に上部磁極層のヨーク部分層を形
成するようにしてもよい。この場合には、エイペックス
部が存在するが、薄膜コイルの第1層部分31と第2層
部分36の両方をフォトレジスト層によって覆う場合に
比べると、エイペックス部の高さは小さくなるので、ヨ
ーク部分層を微細に精度よく形成することが可能とな
る。
【0106】また、上記各実施の形態では、基体側に読
み取り用のMR素子を形成し、その上に、書き込み用の
誘導型磁気変換素子を積層した構造の薄膜磁気ヘッドに
ついて説明したが、この積層順序を逆にしてもよい。
【0107】つまり、基体側に書き込み用の誘導型磁気
変換素子を形成し、その上に、読み取り用のMR素子を
形成してもよい。このような構造は、例えば、上記実施
の形態に示した上部磁極層の機能を有する磁性膜を下部
磁極層として基体側に形成し、記録ギャップ膜を介し
て、それに対向するように上記実施の形態に示した下部
磁極層の機能を有する磁性膜を上部磁極層として形成す
ることにより実現できる。この場合、誘導型磁気変換素
子の上部磁極層とMR素子の下部シールド層を兼用させ
ることが好ましい。
【0108】また、本発明は、誘導型磁気変換素子のみ
を備えた記録専用の薄膜磁気ヘッドや、誘導型磁気変換
素子によって記録と再生を行う薄膜磁気ヘッドにも適用
することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし4の
いずれかに記載の薄膜磁気ヘッドまたは請求項5ないし
8のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、
第1の導電層を収納部に収納すると共に、補助層によっ
て接続部を他の部分よりも収納部の底部から遠ざけ、第
1の導電層のうち、接続部は絶縁層の平坦化された面よ
り露出し、他の部分は絶縁層によって覆われるようにし
ている。従って、本発明によれば、エイペックス部が存
在しないようにするかエイペックス部の高さを小さくす
ることが可能となるので、誘導型磁気変換素子のトラッ
ク幅および磁路長の縮小が可能になるという効果を奏す
る。しかも、本発明によれば、第1の導電層と第2の導
電層とを接続するために絶縁層にコンタクトホールを形
成する必要がなくなると共に、補助層は他の層を形成す
る際に同時に形成することが可能なので、薄膜磁気ヘッ
ドの製造の際の工程数の増加を防止することができると
いう効果を奏する。
【0110】また、請求項9ないし12のいずれかに記
載の薄膜コイル素子または請求項13ないし16のいず
れかに記載の薄膜コイル素子の製造方法では、第1の導
電層を収納部に収納すると共に、補助層によって接続部
を他の部分よりも収納部の底部から遠ざけ、第1の導電
層のうち、接続部は絶縁層の平坦化された面より露出
し、他の部分は絶縁層によって覆われるようにしてい
る。従って、本発明によれば、絶縁層が大きく広がるこ
とがないので、薄膜コイル素子の小型化が可能になると
いう効果を奏する。しかも、本発明によれば、第1の導
電層と第2の導電層とを接続するために絶縁層にコンタ
クトホールを形成する必要がなくなると共に、補助層は
他の層を形成する際に同時に形成することが可能なの
で、薄膜コイル素子の製造の際の工程数の増加を防止す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法における一工程を説明するための断面図で
ある。
【図2】図1に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図3】図2に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図4】図3に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図5】図4に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図6】図5に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図7】図6に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法における一工程を説明するための断面図
である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘ
ッドの平面図である。
【図13】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法における一
工程を説明するための断面図である。
【図14】図13に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図15】図14に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図16】図15に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図17】従来の薄膜磁気ヘッドの平面図である。
【符号の説明】
1…基板、2…絶縁層、3…下部シールド層、5…MR
素子、8…下部磁極層、9…記録ギャップ層、10a…
上部磁極層の第1の磁極部分層、10b…上部磁極層の
第2の磁極部分層、12…絶縁層、16…薄膜コイル、
16a…接続部、17…絶縁層、18…ヨーク部分層、
19…導電層、20…オーバーコート層、41…底上げ
パターン。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに磁気的に連結され、記録媒体に対
    向する側において互いに対向する磁極部分を含み、それ
    ぞれ少なくとも1つの層からなる第1および第2の磁性
    層と、前記第1の磁性層の磁極部分と前記第2の磁性層
    の磁極部分との間に設けられたギャップ層と、少なくと
    も一部が前記第1および第2の磁性層の間に、前記第1
    および第2の磁性層に対して絶縁された状態で設けられ
    た薄膜コイルとを備え、前記薄膜コイルは、第2の導電
    層に接続される接続部を有する第1の導電層を含む薄膜
    磁気ヘッドであって、更に、 前記第1および第2の磁性層の間に形成され、底部およ
    び側壁部を有し、前記第1の導電層を収納する収納部
    と、 前記収納部の底部において前記接続部が配置される領域
    に設けられ、前記接続部を第1の導電層の他の部分より
    も収納部の底部から遠ざける補助層と、 前記収納部の底部とは反対側の面が平坦化され、前記収
    納部に収納された前記第1の導電層のうち前記接続部を
    露出させ、他の部分を覆う絶縁層とを備えたことを特徴
    とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイルに
    接続されるリードであることを特徴とする請求項1記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイルの
    一部であることを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘ
    ッド。
  4. 【請求項4】 一方の磁性層は、磁極部分となり、少な
    くとも1つの層からなる磁極部分層と、ヨーク部分とな
    るヨーク部分層とを有し、 前記補助層は、前記磁極部分層の少なくとも1つの層と
    同じ材料で形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 互いに磁気的に連結され、記録媒体に対
    向する側において互いに対向する磁極部分を含み、それ
    ぞれ少なくとも1つの層からなる第1および第2の磁性
    層と、前記第1の磁性層の磁極部分と前記第2の磁性層
    の磁極部分との間に設けられたギャップ層と、少なくと
    も一部が前記第1および第2の磁性層の間に、前記第1
    および第2の磁性層に対して絶縁された状態で設けられ
    た薄膜コイルとを備え、前記薄膜コイルは、第2の導電
    層に接続される接続部を有する第1の導電層を含む薄膜
    磁気ヘッドの製造方法であって、 前記第1の磁性層を形成する工程と、 前記第1の磁性層の上に前記ギャップ層を形成する工程
    と、 前記ギャップ層の上に前記第2の磁性層を形成する工程
    とを含み、 少なくとも一方の磁性層を形成する工程は、底部および
    側壁部を有し、前記第1の導電層を収納する収納部を形
    成し、 薄膜磁気ヘッドの製造方法は、更に、 前記収納部の底部において前記接続部が配置される領域
    に、前記接続部を第1の導電層の他の部分よりも収納部
    の底部から遠ざけるための補助層を形成する工程と、 前記収納部に収納されるように前記第1の導電層を形成
    する工程と、 前記収納部に収納された前記第1の導電層を覆うように
    絶縁層を形成する工程と、 前記収納部に収納された前記第1の導電層のうち前記接
    続部が露出し、他の部分が前記絶縁層によって覆われる
    ように、前記絶縁層の前記収納部の底部とは反対側の面
    を平坦化する工程と、 前記接続部のうち前記絶縁層の平坦化された面より露出
    した部分に接続されるように第2の導電層を形成する工
    程とを含むことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイルに
    接続されるリードであることを特徴とする請求項5記載
    の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイルの
    一部であることを特徴とする請求項5記載の薄膜磁気ヘ
    ッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 一方の磁性層を形成する工程は、磁極部
    分となり、少なくとも1つの層からなる磁極部分層と、
    ヨーク部分となるヨーク部分層とを形成し、 前記補助層を形成する工程は、前記磁極部分層の少なく
    とも1つの層の形成と同時に行われることを特徴とする
    請求項5ないし7のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 第2の導電層に接続される接続部を有す
    る第1の導電層を含む薄膜コイルと、底部および側壁部
    を有し、前記第1の導電層を収納する収納部と、 前記収納部の底部において前記接続部が配置される領域
    に設けられ、前記接続部を第1の導電層の他の部分より
    も収納部の底部から遠ざける補助層と、 前記収納部の底部とは反対側の面が平坦化され、前記収
    納部に収納された前記第1の導電層のうち前記接続部を
    露出させ、他の部分を覆う絶縁層とを備えたことを特徴
    とする薄膜コイル素子。
  10. 【請求項10】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイル
    に接続されるリードであることを特徴とする請求項9記
    載の薄膜コイル素子。
  11. 【請求項11】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイル
    の一部であることを特徴とする請求項9記載の薄膜コイ
    ル素子。
  12. 【請求項12】 更に、前記収納部を形成するための少
    なくとも1つの層からなる収納部形成層を備え、 前記補助層は、前記収納部形成層の少なくとも1つの層
    と同じ材料で形成されていることを特徴とする請求項9
    ないし11のいずれかに記載の薄膜コイル素子。
  13. 【請求項13】 第1の導電層を含む薄膜コイルを備
    え、前記第1の導電層は、第2の導電層に接続される接
    続部を有する薄膜コイル素子の製造方法であって、 底部および側壁部を有し、前記第1の導電層を収納する
    収納部を形成する工程と、 前記収納部の底部において前記接続部が配置される領域
    に、前記接続部を第1の導電層の他の部分よりも収納部
    の底部から遠ざけるための補助層を形成する工程と、 前記収納部に収納されるように前記第1の導電層を形成
    する工程と、 前記収納部に収納された前記第1の導電層を覆うように
    絶縁層を形成する工程と、 前記収納部に収納された前記第1の導電層のうち前記接
    続部が露出し、他の部分が前記絶縁層によって覆われる
    ように、前記絶縁層の前記収納部の底部とは反対側の面
    を平坦化する工程と、 前記接続部のうち前記絶縁層の平坦化された面より露出
    した部分に接続されるように第2の導電層を形成する工
    程とを含むことを特徴とする薄膜コイル素子の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイル
    に接続されるリードであることを特徴とする請求項13
    記載の薄膜コイル素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の導電層は、前記薄膜コイル
    の一部であることを特徴とする請求項13記載の薄膜コ
    イル素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記収納部を形成する工程は、前記収
    納部を形成するための少なくとも1つの層からなる収納
    部形成層を形成し、 前記補助層は、前記収納部形成層の少なくとも1つの層
    の形成と同時に行われることを特徴とする請求項13な
    いし15のいずれかに記載の薄膜コイル素子の製造方
    法。
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