JP2001005588A - ゲーム機に用いられる多方向スイッチ装置及びゲーム機に用いられる多方向スイッチ装置のスイッチ入力方法 - Google Patents

ゲーム機に用いられる多方向スイッチ装置及びゲーム機に用いられる多方向スイッチ装置のスイッチ入力方法

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JP2001005588A
JP2001005588A JP11171056A JP17105699A JP2001005588A JP 2001005588 A JP2001005588 A JP 2001005588A JP 11171056 A JP11171056 A JP 11171056A JP 17105699 A JP17105699 A JP 17105699A JP 2001005588 A JP2001005588 A JP 2001005588A
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stage
game
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tilting
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Yoshihiro Sadakata
吉広 貞方
Takashi Tsukamoto
高史 塚本
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SNK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の従来の十字キーやジョイスティックレ
バー等の多方向スイッチ装置のゲーム入力をその入力数
を増やしても簡単に行えるようにすることを目的とし、
特にダッシュ入力を容易しできるようなゲーム機を提供
することをもう一つの目的としている。 【解決手段】 ゲームプレーヤがゲーム入力するための
多方向スイッチ装置において、前記多方向スイッチ装置
は、傾動支点を有し、当該傾動支点を中心としてスイッ
チ操作部を少なくとも4方向に傾動することにより、ス
イッチ入力可能に構成し、前記4方向の内の少なくとも
1方向に前記スイッチ操作部を所定角度傾動させてスイ
ッチ入力可能な第1の段階と、当該第1の段階から更に
前記スイッチ操作部を所定角度傾動させてスイッチ入力
可能な第2の段階との少なくとも2つの段階を有してな
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゲームプレーヤ
がゲーム入力を行うための十字キー又はジヨイスティッ
クレバー等の多方向スイッチ装置、及び当該多方向スイ
ッチ装置を備えたゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の格闘ゲームプログラムによ
って進行する業務用格闘ゲーム機においては、十字キー
又はジヨイスティックレバーの多方向スイッチ装置によ
りゲーム入力が行われる。そして、一般的には、前記十
字方向キー又はジヨイスティックレバーの多方向スイッ
チ装置は表示画面上の操作キャラクタを「移動」させる
のに使用される。
【0003】また、前記格闘ゲーム機においては、近年
様々な必殺技のアイデアを組み込んだ格闘ゲームプログ
ラムを含む格闘ゲームソフトが登場し、複数種類の必殺
技を上記前記十字キーやジョイスティックレバーの多方
向スイッチ装置及び押しボタンスイッチのコンビネーシ
ョンにより差別化してゲーム入力する必要から、そのゲ
ーム入力が複雑になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一方で、前記
十字キーやジョイスティックレバーの多方向スイッチ装
置においては、上述したような技などのゲーム入力の差
別化の他、例えば操作キャラクタのダッシュ(移動)の
遅い早いや、技の強弱など多種のゲーム入力が初心者の
ゲームプレーヤにも簡単に行えるようにする必要もあ
る。
【0005】また、前述したような多方向スイッチ装置
は、古くは4方向、最近では8方向に入力できるように
構成され、前述したような複雑なゲーム入力に対応でき
るようにしているが、8方向入力以上の例えば16方向
に入力可能に多方向スイッチ装置を構成した場合、ゲー
ムプレーヤがその入力を意思通りの入力が行い難くなっ
てしまうといった問題がある。
【0006】特に前述したような、移動の早い遅いのゲ
ーム入力の場合、前述した押しボタンスイッチの組み合
わせ(例えば、ボタンを押しながら多方向スイッチを操
作キャラクタを移動させたい方向に入力すると、移動が
早く「ダッシュ」となるようにしている)により行われ
るが、両手を使ったゲーム入力となる場合が多いため、
慣れてないゲームプレーヤにはなかなか難しいものであ
る。
【0007】この発明は、以上のような問題点に鑑み、
従来の従来の十字キーやジョイスティックレバー等の多
方向スイッチ装置のゲーム入力をその入力数を増やして
も簡単に行えるようにすることを目的とし、特にダッシ
ュ入力を容易にできるようなゲーム機を提供することを
もう一つの目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような課題に鑑
み、この発明では以下のような構成を採用している。
【0009】請求項1の発明では、傾動支点を有し、当
該傾動支点を中心としてスイッチ操作部を少なくとも4
方向に傾動することにより、スイッチ入力可能な多方向
スイッチ装置であって、前記4方向の内の少なくとも1
方向に前記スイッチ操作部を所定角度傾動させてスイッ
チ入力可能な第1の段階と、当該第1の段階から更に前
記スイッチ操作部を所定角度傾動させてスイッチ入力可
能な第2の段階との少なくとも2つの段階を有してなる
ことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、ゲームプログラム及
び画像情報等のゲーム情報を記憶する記憶媒体と、ゲー
ムプレーヤがゲーム入力するための多方向スイッチ装置
と、前記記憶媒体及び前記多方向スイッチ装置とに電気
的に接続されたゲーム制御部とから構成されたゲーム機
において、前記多方向スイッチ装置は、傾動支点を有
し、当該傾動支点を中心としてスイッチ操作部を少なく
とも4方向に傾動することにより、スイッチ入力可能に
構成し、前記4方向の内の少なくとも1方向に前記スイ
ッチ操作部を所定角度傾動させてスイッチ入力可能な第
1の段階と、当該第1の段階から更に前記スイッチ操作
部を所定角度傾動させてスイッチ入力可能な第2の段階
との少なくとも2つの段階を有してなることを特徴とす
る。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2のいずれかの請求項に記載の多方向スイッチ装置にお
いて、前記スイッチ操作部はバネ等の付勢手段によりニ
ュートラル状態に自動復帰可能なように構成するととも
に、前記付勢手段は前記ニュートラル状態から前記第1
の段階までの間で前記スイッチ操作部をニュートラル状
態に復帰させるように作用する第1の付勢手段と、前記
第1の段階から前記第2の段階までの間で前記スイッチ
操作部をニュートラル状態に復帰させるように前記第1
の付勢手段と共同して又は単独で作用する第2の付勢手
段とから構成することを特徴とする。
【0012】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の多方向スイッチ装置におい
て、ある所定の力で第1の段階まで傾動すると、その傾
動を一旦阻止するストッパ手段を設け、このストッパ手
段で一旦阻止された傾動動作に抗して前記スイッチ操作
部を前記所定の力以上の力で傾動させると、前記ストッ
パ手段の傾動阻止が解除されるように構成してなること
を特徴とする。
【0013】請求項5の発明によれば、傾動支点を有
し、当該傾動支点を中心としてスイッチ操作部を少なく
とも4方向に傾動することにより、スイッチ入力可能な
多方向スイッチ装置のスイッチ入力方法であって、前記
4方向の内の少なくとも1方向に、前記スイッチ操作部
を使用者(ゲームプレーヤ)が手で傾動させて第1スイ
ッチをONとする第1の段階と、当該第1の段階から同
一方向に更に傾動させて第2のスイッチをONとする第
2の段階との少なくとも2つの段階とを有し、前記多方
向スイッチ装置は、前記使用者の前記スイッチ操作部の
操作を同一方向に多段階的に傾動させて複数のスイッチ
ングすることを特徴とする。
【0014】請求項6の発明によれば、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の多方向スイッチ装置は、ゲー
ム機におけるゲーム画面上に表示される操作キャラクタ
を、前記ゲーム画面内で移動させることに使用されるも
のであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】図 乃至図 に基いて以下この発
明を適用したゲーム機の一実施の形態について説明す
る。
【0016】図1に示すのは、前記ゲーム機の外観を示
す斜視図であり、このゲーム機1は、ゲーム筐体2とゲ
ームプレー中にゲームプレーヤが腰掛けるための椅子3
とから構成されている。
【0017】前記ゲーム筐体2には、その正面に、ゲー
ム画面としてのゲーム情報を表示する表示画面4が設け
られ、当該表示画面4を見ながらゲームプレーヤが前記
椅子3に座った状態で手が届く位置に、ゲーム入力を行
うためのゲーム入力手段として多方向スイッチ装置10
及び押しボタンスイッチ5を配置している。
【0018】図1におけるゲーム機1では、多方向スイ
ッチ装置10及び押しボタンスイッチ5を1人のみでゲ
ームプレー可能なように構成しているが、2人でゲーム
プレーを行える数だけ前記多方向スイッチ装置10及び
押しボタンスイッチ5を設けることもできる。
【0019】図において、1Aはコイン投入口であっ
て、このコイン投入口1Aから投入された金銭は、図示
しないコインセレクタによってカウントされ、その投入
金額が所定金額(1プレー料金)以上に達すると、後述
するゲーム制御部6はゲームをスタートさせる。つまり
この実施の形態に例示するゲーム機は業務用ゲーム(ア
ーケードゲーム)機である。
【0020】図2に示すのが上記ゲーム機1のハードブ
ロック図である。
【0021】この図から明らかなように、前記ゲーム制
御部6には、ゲームプログラム、ゲームに必要なキャラ
クタ画像データや背景画像データ等の画像データ、及び
音データ等が記憶された記憶媒体7と、前記ゲームプロ
グラムに沿って前記画像データに基づいて生成されるゲ
ーム画像情報を表示する前記表示画面4と、当該画像情
報と同様に生成される音データの音を外部に発するため
のスピーカ8と、前記押しボタンスイッチ5及び多方向
スイッチ装置10とからなるゲーム入力手段とが電気的
に接続されている。
【0022】次に、図3乃至図8に基づいて、前記多方
向スイッチ装置10について以下に説明する。
【0023】前記多方向スイッチ装置10は、ゲームプ
レーヤが手で握って操作する操作部としての操作杆11
と、当該操作杆の前後方向への傾動により前後方向にス
ライドする前後方向スライド機構12と、前記操作杆の
左右方向への傾動操作により左右方向にスライドする左
右方向スライド機構13と、前記前後方向スライド機構
12の前後方向へのスライドによりスイッチング動作を
行う4つの前後マイクロスイッチ14と、前記左右方向
スライド機構13の左右方向へのスライドによりスイッ
チング動作を行う4つの左右マイクロスイッチ15とを
主な構成としている。
【0024】そして、図3(B)から明らかなように、
前記多方向スイッチ装置10は、ゲーム機1のコントロ
ールパネル内に設けられたベース基板1Bに、直上に左
右方向スライド機構13と、左右方向スライド機構13
の上に前後方向スライド機構12とが順次重ねられ、前
記左右方向スライド機構13スライド受け部13Aは前
記ベース基板1Bにネジ/ボルト又は溶接などの固定手
段により固定され、前後方向スライド機構12のスライ
ド受け部12Aは、前記スライド受け部13Aに同様の
固定手段により固定されている。
【0025】また、前記左右方向スライド機構13と、
前後方向スライド機構12には、それぞれ前記スライド
受け部13A、12Aに習って摺動するスライダ13
B、12Bが設けられており、当該スライダ13B、1
2Bには夫々係合長孔13C、12Cが形成されてお
り、この係合長孔13C、12Cに後述する前記操作杆
11の後端部11Aが係合し、前記両スライダ12B、
13Bを前後又は左右にスライド操作できるように構成
している。
【0026】前記前後方向スライド機構12のスライド
受け部12Aの表面には、半球状形状の凹部である軸受
け部12Dを形成し、この軸受け部12Dには前記操作
杆11の中央部分に形成された下向き半球状の膨出部1
1Bが軸として係合し、前記操作杆11の操作柄11C
をゲームプレーヤである使用者が握って前後に傾動操作
すると、前記操作杆11の後端部11Aがスライダ12
Bの係合長孔12Cに係合して前記スライダ12Bを前
後方向にスライドさせることができる。また、左右方向
に前記操作杆11を傾動操作すると、前述したと同様
に、前記スライダ13Bの係合長孔13Cに前記操作杆
11の後端部11Aが係合して前記スライダ13Bを前
後方向にスライドさせることができる。図6(A)及び
図7(A)における符号Oが操作杆11を傾動操作する
ための傾動支点である。
【0027】前記左右方向スライド機構13のスライド
受け部13A上に前記左右マイクロスイッチ15を固定
し、前記操作杆11の左右方向への傾動操作によりスラ
イダ13Bを前記左右方向にスライドさせると、前記ス
ライダ13Bの側面13B1に前記左右マイクロスイッ
チ15((左マイクロスイッチ15A(15A1、15
A2),右マイクロスイッチ15B(15B1,15B
2))の可動子15Cが接触することによって前記マイ
クロスイッチ15がスイッチング動作を行うようにして
いる。
【0028】前記左右マイクロスイッチ15は、一対の
左マイクロスイッチ15A1、15A2と、一対の右マ
イクロスイッチ15B1、15B2が設けられ、図3
(B)に示すニュートラル状態から、図6(A)の前記
傾動支点Oを中心として前記スイッチ操作部11を左方
向に所定角度α傾動させると、まず第1の段階として前
記左マイクロスイッチ15Aの第1のスイッチとしての
左マイクロスイッチ15A1のスイッチ入力(ON)が
入力される。そして、前記第1の段階から更に前記スイ
ッチ操作部11を所定角度(β−α)傾動させると、図
7(A)のように第2のスイッチとしての左マイクロス
イッチ15A2がスイッチ入力(ON)される。このよ
うに前記スイッチ操作部11の左方向への傾動量に応じ
て2つのスイッチ入力が可能なように構成している。同
様に右方向に前記スイッチ操作部11を傾動させること
によっても、2つのスイッチ入力が可能としている。こ
の右方向へのスイッチ動作においては、前記左方向への
前記スイッチ操作部11の傾動によりスイッチ動作する
と説明した前記左マイクロスイッチ15A1に相当する
のが、前記右マイクロスイッチ15B1、前記左マイク
ロスイッチ15A2に相当するのが、前記右マイクロス
イッチ15B2である。つまり右方向に傾動する前記第
1の段階では、前記右マイクロスイッチ15B1がスイ
ッチONとなり、前記第2の段階では右マイクロスイッ
チ15B2がスイッチONとなる。
【0029】次に、図及び前述した左右方向スライド機
構13の動作等から明らかであるが、前記前後方向スラ
イド機構13によるスイッチング動作について説明す
る。
【0030】前記前後方向スライド機構12のスライド
受け部12A上に前記前後マイクロスイッチを固定し、
前記操作杆11の前後方向への傾動操作によりスライダ
12Bを前記前後方向にスライドさせると、前記スライ
ダ12Bの側面12B1に前記前後マイクロスイッチ1
4(後マイクロスイッチ14A1、14A2,前マイク
ロスイッチ14B1,14B2)の可動子14Cが接触
することによって前記マイクロスイッチ14がスイッチ
ング動作を行うようにしている。
【0031】左右方向に前記スイッチ操作部11を傾動
させる場合と同様に、前後方向に前記スイッチ操作部1
1を傾動することによっても、前後夫々の方向で2つの
スイッチ入力が可能としている。
【0032】前後方向へのスイッチ動作において、前述
した左右方向の第1の段階でスイッチング動作するマイ
クロスイッチが、図3乃至図8の符号14A1,14B
1であり、また、第2の段階でスイッチング動作するマ
イクロスイッチが、図3乃至図8の符号14A2,14
B2である。
【0033】以上のように、この実施の形態に例示した
多方向スイッチ装置10においては、4方向に入力可能
で、且つ夫々の方向に2段階のスイッチング動作が可能
なように構成しているが、本発明はこれに限定されず1
方向にのみ2段階のスイッチング動作を可能にした多方
向スイッチ装置としたものも含まれるものである。
【0034】しかしながら、このような多方向スイッチ
装置をゲーム機に適用した場合において、操作キャラク
タをゲーム画面上で移動させる操作スイッチの役割を持
たせる場合には、前述した少なくとも左右方向のスイッ
チング動作においてはそれぞれ同様に2段階のスイッチ
入力が可能なように構成することが好ましい。この理由
は、いわゆるゲーム画面上で操作キャラクタの「通常歩
行」と「ダッシュ」とを簡単に操作できるようにするた
めである。このようなスイッチ操作で「通常歩行」と
「ダッシュ」との操作を切換えることができれば、Bボ
タンスイッチを押しながら前記操作杆11のようなレバ
ーを左右に入力する操作に比べて判り易く且つ簡単な操
作で操作キャラクタを操作できるようになる。
【0035】ところで、前述したように多方向スイッチ
装置10では夫々の方向で2段階のスイッチ入力ができ
るように構成したが、このような構成の場合、操作杆1
1を操作する使用者たるゲームプレーヤが、今のスイッ
チ状態が第1の段階なのか、第2の段階なのかを感覚的
に判断できるようにしておくことが好ましいとこの発明
者は考え、その手段として2つの方式を提案する。
【0036】(第1の方式/一時的にスライドを阻止す
るストッパ手段を設ける)前記スライド受け部12A、
13Aには切り欠き溝12D、13Dを形成する一方、
前記スライダー12B、13Bにはバネで付勢したロッ
クピン12E、13Eを設け、図3(B)又は図8に示
すニュートラル状態から前記第1の段階までは前記溝1
2D、13Dに前記ロックピン12E、13Eを係合し
ている状態を保持するようにしている。
【0037】そして、前記操作杆11をある所定の力で
傾動させ前記第1の段階に至りスイッチ入力された段階
で、前記切り欠き溝12D,13Dの縁にロックピン1
2E、13Eがロック係合し、前記スライダー12B,
13Bのスライドを一旦阻止する。次に、前記操作杆1
1を更に傾動させると前記ロックピン12E、13Eが
前記切り欠き溝12D,13Dの縁を摺らいながら前記
ロックピン12E、13Eの付勢バネに抗して後退し、
当該ロックピン12E、13Eが前記切り欠き溝12
D,13Dから外れる。このような前記「一旦阻止した
時」或いは前記「外れた時」に、前記操作杆11を通じ
て使用者に振動が伝わり、前記第1の段階のスイッチン
グ入力が完了したことが感覚的に認識できるものであ
る。そして、更に前記操作杆11を傾動可能な最大源ま
で傾動することにより前記第2の段階のスイッチング入
力が完了し、この完了したことはそれ以上に前記操作杆
11が傾動しないことにより使用者が感覚的に認識でき
るものである。前記最大源までの傾動は、前記長孔12
C、13Cの幅に依存するものである (第2の方式/スイッチ操作部の傾動に抗して復帰する
複数の付勢手段を設けた)図に示す様に、前記操作杆1
1の膨出部11Bから後端部11Aとの間には第1の付
勢手段17としてのバネを設けている。このバネ17
は、例えば図6(A)のように前記操作杆11を傾動さ
せた状態から図3(B)の状態まで自動復帰させるよう
に付勢しているものである。
【0038】そして、更に、図6(B)、図6(B)、
図8に示す様に、第1の付勢手段に加えて第2の付勢手
段18を設けている。この第2の付勢手段18は、図8
に示すニュートラル状態から前記第1の段階である図6
(B)の状態までは、前記操作杆11に対して全く作用
しないが、前記第1の段階の図6(B)の状態から前記
第2の段階の図6(B)までの間においては、前記操作
杆11を第1の段階まで逆に傾動させる方向に作用す
る。つまり、第2の段階で使用者が操作杆11を傾動さ
せようとする力を解除すると、前記第2の付勢手段18
が前記操作杆11を第1の段階の傾きαまで戻すように
作用し、その第1の段階からニュートラル状態までは前
記第1の付勢手段17が作用して図8のニュートラル状
態(付勢手段17,18が全く作用していない状態)ま
で戻すように作用するようにしている。
【0039】この構成によれば、使用者であるゲームプ
レーヤが前記操作杆11を所定の力で傾動していき、前
記第1の段階から前記第2の段階に入った時に第2の付
勢手段18により更に大きい反力が働くので、前記所定
の力以上の力で傾動させることが必要となり、感覚的に
スイッチの切り替わる箇所を認識することができるよう
になる。図9に示すのは、前記多方向スイッチ装置10
をゲーム画面上の操作キャラクタの移動に使用する操作
スイッチとして採用した場合の操作例を示し、(A)は
前記操作杆11のニュートラル状態、(B)は前記操作
杆11を第1の段階「通常歩行」のゲーム入力をした状
態、(C)は前記操作杆11を第2の段階「ダッシュ」
のゲーム入力をした状態を図示したものである。
【0040】
【発明の効果】以上のような構成によるこの発明によれ
ば、請求項ごとに以下のような効果を奏する。
【0041】請求項1又は請求項5の発明によれば、従
来の多方向スイッチ装置に比べて入力可能な入力数を操
作性を特段難しくすることなく増やすことが可能とな
る。
【0042】そして、請求項2のゲーム機に請求項1の
多方向スイッチ装置を採用すれば、叙述した効果を享受
できるから、例えば、前記多方向スイッチ装置をゲーム
機に採用した場合は、より多種類のゲーム入力を可能と
しつつゲーム入力操作性を特段難しくすることないゲー
ム操作性を提供できる。
【0043】また、請求項6の発明のように、前記多方
向スイッチ装置を操作キャラクタを移動させるために操
作するスイッチ装置として使用した場合、例えば一方向
に傾動した第1の段階では、操作キャラクタが歩行し、
次の第2の段階では、ダッシュするといった操作が簡単
に行うことができる。
【0044】つまり、請求項2のように、前記多方向ス
イッチ装置を、複数のゲーム入力を短時間に複数行える
ような特殊な操作性を要求されるゲーム機に適用すると
より好適である。
【0045】また、使用者が第1の段階のスイッチ操作
で終了したい場合の扱い易さを追求する目的において
は、請求項3又は請求項4のように多方向スイッチ装置
を構成することが好ましく。このように構成することに
より、使用者が同一方向に多段階的にスイッチ操作する
ことを意識して行うことが可能となる。
【0046】そして、前述した多方向スイッチ装置にお
いては、同一方向に傾動させる段階を2段階以上として
いるが、ゲーム入力に使用する場合において、2段階に
限定して使用することが好ましい。その理由は、2段階
以上の例えば20段階にスイッチング可能にこの多方向
スイッチ装置を構成した場合、使用者であるゲームプレ
ーヤが今のゲーム入力がどの段階のものかを把握できな
い可能性があるからである。このような問題は、目盛を
設けることにより解消されるように思えるが、ゲームの
場合、使用者であるゲームプレーヤは多方向スイッチ装
置の目盛りを見ながらゲームを進めるような余裕は一般
的になく、目盛を設けるだけでは解消し難いことが予測
される。もし、目盛を設けるならば、ゲーム画面上にス
ーパインポーズして今の入力状態(例えば「ダッシュ」
/「歩行」)を表示することが好ましいと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した一実施の形態であるゲーム
機の斜視図である。
【図2】 上記ゲーム機のハードブロック図である。
【図3】 (A)は、多方向スイッチ装置のニュートラ
ル状態を示す平面図である。(B)は(A)の正面図で
ある。
【図4】 図3(A)の右側面図である。
【図5】 図3の斜視図である。
【図6】 (A)は、多方向スイッチ装置の第1の段階
の状態を示す正面図である。(B)は(A)の背面図で
ある。
【図7】 (A)は、多方向スイッチ装置の第2の段階
の状態を示す正面図である。(B)は(A)の背面図で
ある。
【図8】 図3の背面図である。
【図9】 本発明の多方向スイッチ装置をゲーム機に適
用した場合の操作例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1・・・ゲーム機、2・・・椅子、3・・・ゲーム制御
部、4・・・記憶手段、10・・・多方向スイッチ装
置、11・・・操作杆、マイクロスイッチ14、15で
ある。
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月12日(2000.7.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ゲーム機に用いられる多方向スイッチ
装置及びゲーム機に用い られる多方向スイッチ装置のス
イッチ入力方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゲームプレーヤ
がゲーム入力を行うための十字キー又はジヨイスティッ
クレバー等の多方向スイッチ装置、及び当該多方向スイ
ッチ装置を備えたゲーム機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の格闘ゲームプログラムによ
って進行する業務用格闘ゲーム機においては、十字キー
又はジヨイスティックレバーの多方向スイッチ装置によ
りゲーム入力が行われる。そして、一般的には、前記十
字方向キー又はジヨイスティックレバーの多方向スイッ
チ装置は表示画面上の操作キャラクタを「移動」させる
のに使用される。
【0003】また、前記格闘ゲーム機においては、近年
様々な必殺技のアイデアを組み込んだ格闘ゲームプログ
ラムを含む格闘ゲームソフトが登場し、複数種類の必殺
技を上記前記十字キーやジョイスティックレバーの多方
向スイッチ装置及び押しボタンスイッチのコンビネーシ
ョンにより差別化してゲーム入力する必要から、そのゲ
ーム入力が複雑になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一方で、前記
十字キーやジョイスティックレバーの多方向スイッチ装
置においては、上述したような技などのゲーム入力の差
別化の他、例えば操作キャラクタのダッシュ(移動)の
遅い早いや、技の強弱など多種のゲーム入力が初心者の
ゲームプレーヤにも簡単に行えるようにする必要もあ
る。
【0005】また、前述したような多方向スイッチ装置
は、古くは4方向、最近では8方向に入力できるように
構成され、前述したような複雑なゲーム入力に対応でき
るようにしているが、8方向入力以上の例えば16方向
に入力可能に多方向スイッチ装置を構成した場合、ゲー
ムプレーヤがその入力を意思通りの入力が行い難くなっ
てしまうといった問題がある。
【0006】特に前述したような、移動の早い遅いのゲ
ーム入力の場合、前述した押しボタンスイッチの組み合
わせ(例えば、ボタンを押しながら多方向スイッチを操
作キャラクタを移動させたい方向に入力すると、移動が
早く「ダッシュ」となるようにしている)により行われ
るが、両手を使ったゲーム入力となる場合が多いため、
慣れてないゲームプレーヤにはなかなか難しいものであ
る。
【0007】この発明は、以上のような問題点に鑑み、
従来の従来の十字キーやジョイスティックレバー等の多
方向スイッチ装置のゲーム入力をその入力数を増やして
も簡単に行えるようにすることを目的とし、特にダッシ
ュ入力を容易にできるようなゲーム機を提供することを
もう一つの目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような課題に鑑
み、この発明では以下のような構成を採用している。
【0009】請求項1の発明では、傾動支点を有し、当
該傾動支点を中心としてスイッチ操作部を少なくとも4
方向に傾動することにより、スイッチ入力可能なゲーム
機に用いられる多方向スイッチ装置であって、前記4方
向の内の少なくとも1方向に前記スイッチ操作部を所定
角度傾動させてスイッチ入力可能な第1の段階と、当該
第1の段階から更に前記スイッチ操作部を所定角度傾動
させてスイッチ入力可能な第2の段階との少なくとも2
つの段階を有してなり、前記多方向スイッチ装置はゲー
ム画面上の操作キャラクタの移動に使用され、前記第1
の段階と前記第2の段階でのスイッチ入力により前記操
作キャラクタの移動の強弱を前記ゲーム画面上で表現す
るようしてなることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】請求項の発明では、傾動支点を有し、当
該傾動支点を中心としてスイッチ操作部を少なくとも4
方向に傾動することにより、スイッチ入力可能なゲーム
機に用いられる多方向スイッチ装置のスイッチ入力方法
であって、前記4方向の内の少なくとも1方向に、前記
スイッチ操作部を使用者(ゲームプレーヤ)が手で傾動
させて第1スイッチをONとする第1の段階と、当該第
1の段階から同一方向に更に傾動させて第2のスイッチ
をONとする第2の段階との少なくとも2つの段階を有
し、前記多方向スイッチ装置は、前記使用者の前記スイ
ッチ操作部の操作を同一方向に多段階的に傾動させて複
数のスイッチングすることことにより、ゲーム画面上の
操作キャラクタの移動の強弱を前記ゲーム画面上で表現
することを特徴とする。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】図乃至図に基いて以下この発
明を適用したゲーム機の一実施の形態について説明す
る。
【0016】図1に示すのは、前記ゲーム機の外観を示
す斜視図であり、このゲーム機1は、ゲーム筐体2とゲ
ームプレー中にゲームプレーヤが腰掛けるための椅子3
とから構成されている。
【0017】前記ゲーム筐体2には、その正面に、ゲー
ム画面としてのゲーム情報を表示する表示画面4が設け
られ、当該表示画面4を見ながらゲームプレーヤが前記
椅子3に座った状態で手が届く位置に、ゲーム入力を行
うためのゲーム入力手段として多方向スイッチ装置10
及び押しボタンスイッチ5を配置している。
【0018】図1におけるゲーム機1では、多方向スイ
ッチ装置10及び押しボタンスイッチ5を1人のみでゲ
ームプレー可能なように構成しているが、2人でゲーム
プレーを行える数だけ前記多方向スイッチ装置10及び
押しボタンスイッチ5を設けることもできる。
【0019】図において、1Aはコイン投入口であっ
て、このコイン投入口1Aから投入された金銭は、図示
しないコインセレクタによってカウントされ、その投入
金額が所定金額(1プレー料金)以上に達すると、後述
するゲーム制御部6はゲームをスタートさせる。つまり
この実施の形態に例示するゲーム機は業務用ゲーム(ア
ーケードゲーム)機である。
【0020】図2に示すのが上記ゲーム機1のハードブ
ロック図である。
【0021】この図から明らかなように、前記ゲーム制
御部6には、ゲームプログラム、ゲームに必要なキャラ
クタ画像データや背景画像データ等の画像データ、及び
音データ等が記憶された記憶媒体7と、前記ゲームプロ
グラムに沿って前記画像データに基づいて生成されるゲ
ーム画像情報を表示する前記表示画面4と、当該画像情
報と同様に生成される音データの音を外部に発するため
のスピーカ8と、前記押しボタンスイッチ5及び多方向
スイッチ装置10とからなるゲーム入力手段とが電気的
に接続されている。
【0022】次に、図3乃至図8に基づいて、前記多方
向スイッチ装置10について以下に説明する。
【0023】前記多方向スイッチ装置10は、ゲームプ
レーヤが手で握って操作する操作部としての操作杆11
と、当該操作杆の前後方向への傾動により前後方向にス
ライドする前後方向スライド機構12と、前記操作杆の
左右方向への傾動操作により左右方向にスライドする左
右方向スライド機構13と、前記前後方向スライド機構
12の前後方向へのスライドによりスイッチング動作を
行う4つの前後マイクロスイッチ14と、前記左右方向
スライド機構13の左右方向へのスライドによりスイッ
チング動作を行う4つの左右マイクロスイッチ15とを
主な構成としている。
【0024】そして、図3(B)から明らかなように、
前記多方向スイッチ装置10は、ゲーム機1のコントロ
ールパネル内に設けられたベース基板1Bに、直上に左
右方向スライド機構13と、左右方向スライド機構13
の上に前後方向スライド機構12とが順次重ねられ、前
記左右方向スライド機構13スライド受け部13Aは前
記ベース基板1Bにネジ/ボルト又は溶接などの固定手
段により固定され、前後方向スライド機構12のスライ
ド受け部12Aは、前記スライド受け部13Aに同様の
固定手段により固定されている。
【0025】また、前記左右方向スライド機構13と、
前後方向スライド機構12には、それぞれ前記スライド
受け部13A、12Aに習って摺動するスライダ13
B、12Bが設けられており、当該スライダ13B、1
2Bには夫々係合長孔13C、12Cが形成されてお
り、この係合長孔13C、12Cに後述する前記操作杆
11の後端部11Aが係合し、前記両スライダ12B、
13Bを前後又は左右にスライド操作できるように構成
している。
【0026】前記前後方向スライド機構12のスライド
受け部12Aの表面には、半球状形状の凹部である軸受
け部12Dを形成し、この軸受け部12Dには前記操作
杆11の中央部分に形成された下向き半球状の膨出部1
1Bが軸として係合し、前記操作杆11の操作柄11C
をゲームプレーヤである使用者が握って前後に傾動操作
すると、前記操作杆11の後端部11Aがスライダ12
Bの係合長孔12Cに係合して前記スライダ12Bを前
後方向にスライドさせることができる。また、左右方向
に前記操作杆11を傾動操作すると、前述したと同様
に、前記スライダ13Bの係合長孔13Cに前記操作杆
11の後端部11Aが係合して前記スライダ13Bを前
後方向にスライドさせることができる。図6(A)及び
図7(A)における符号Oが操作杆11を傾動操作する
ための傾動支点である。
【0027】前記左右方向スライド機構13のスライド
受け部13A上に前記左右マイクロスイッチ15を固定
し、前記操作杆11の左右方向への傾動操作によりスラ
イダ13Bを前記左右方向にスライドさせると、前記ス
ライダ13Bの側面13B1に前記左右マイクロスイッ
チ15((左マイクロスイッチ15A(15A1、15
A2),右マイクロスイッチ15B(15B1,15B
2))の可動子15Cが接触することによって前記マイ
クロスイッチ15がスイッチング動作を行うようにして
いる。
【0028】前記左右マイクロスイッチ15は、一対の
左マイクロスイッチ15A1、15A2と、一対の右マ
イクロスイッチ15B1、15B2が設けられ、図3
(B)に示すニュートラル状態から、図6(A)の前記
傾動支点Oを中心として前記スイッチ操作部11を左方
向に所定角度α傾動させると、まず第1の段階として前
記左マイクロスイッチ15Aの第1のスイッチとしての
左マイクロスイッチ15A1のスイッチ入力(ON)が
入力される。そして、前記第1の段階から更に前記スイ
ッチ操作部11を所定角度(β−α)傾動させると、図
7(A)のように第2のスイッチとしての左マイクロス
イッチ15A2がスイッチ入力(ON)される。このよ
うに前記スイッチ操作部11の左方向への傾動量に応じ
て2つのスイッチ入力が可能なように構成している。同
様に右方向に前記スイッチ操作部11を傾動させること
によっても、2つのスイッチ入力が可能としている。こ
の右方向へのスイッチ動作においては、前記左方向への
前記スイッチ操作部11の傾動によりスイッチ動作する
と説明した前記左マイクロスイッチ15A1に相当する
のが、前記右マイクロスイッチ15B1、前記左マイク
ロスイッチ15A2に相当するのが、前記右マイクロス
イッチ15B2である。つまり右方向に傾動する前記第
1の段階では、前記右マイクロスイッチ15B1がスイ
ッチONとなり、前記第2の段階では右マイクロスイッ
チ15B2がスイッチONとなる。
【0029】次に、図及び前述した左右方向スライド機
構13の動作等から明らかであるが、前記前後方向スラ
イド機構13によるスイッチング動作について説明す
る。
【0030】前記前後方向スライド機構12のスライド
受け部12A上に前記前後マイクロスイッチを固定し、
前記操作杆11の前後方向への傾動操作によりスライダ
12Bを前記前後方向にスライドさせると、前記スライ
ダ12Bの側面12B1に前記前後マイクロスイッチ1
4(後マイクロスイッチ14A1、14A2,前マイク
ロスイッチ14B1,14B2)の可動子14Cが接触
することによって前記マイクロスイッチ14がスイッチ
ング動作を行うようにしている。
【0031】左右方向に前記スイッチ操作部11を傾動
させる場合と同様に、前後方向に前記スイッチ操作部1
1を傾動することによっても、前後夫々の方向で2つの
スイッチ入力が可能としている。
【0032】前後方向へのスイッチ動作において、前述
した左右方向の第1の段階でスイッチング動作するマイ
クロスイッチが、図3乃至図8の符号14A1,14B
1であり、また、第2の段階でスイッチング動作するマ
イクロスイッチが、図3乃至図8の符号14A2,14
B2である。
【0033】以上のように、この実施の形態に例示した
多方向スイッチ装置10においては、4方向に入力可能
で、且つ夫々の方向に2段階のスイッチング動作が可能
なように構成しているが、本発明はこれに限定されず1
方向にのみ2段階のスイッチング動作を可能にした多方
向スイッチ装置としたものも含まれるものである。
【0034】しかしながら、このような多方向スイッチ
装置をゲーム機に適用した場合において、操作キャラク
タをゲーム画面上で移動させる操作スイッチの役割を持
たせる場合には、前述した少なくとも左右方向のスイッ
チング動作においてはそれぞれ同様に2段階のスイッチ
入力が可能なように構成することが好ましい。この理由
は、いわゆるゲーム画面上で操作キャラクタの「通常歩
行」と「ダッシュ」とを簡単に操作できるようにするた
めである。このようなスイッチ操作で「通常歩行」と
「ダッシュ」との操作を切換えることができれば、Bボ
タンスイッチを押しながら前記操作杆11のようなレバ
ーを左右に入力する操作に比べて判り易く且つ簡単な操
作で操作キャラクタを操作できるようになる。
【0035】ところで、前述したように多方向スイッチ
装置10では夫々の方向で2段階のスイッチ入力ができ
るように構成したが、このような構成の場合、操作杆1
1を操作する使用者たるゲームプレーヤが、今のスイッ
チ状態が第1の段階なのか、第2の段階なのかを感覚的
に判断できるようにしておくことが好ましいとこの発明
者は考え、その手段として2つの方式を提案する。
【0036】(第1の方式/一時的にスライドを阻止す
るストッパ手段を設ける)前記スライド受け部12A、
13Aには切り欠き溝12D、13Dを形成する一方、
前記スライダー12B、13Bにはバネで付勢したロッ
クピン12E、13Eを設け、図3(B)又は図8に示
すニュートラル状態から前記第1の段階までは前記溝1
2D、13Dに前記ロックピン12E、13Eを係合し
ている状態を保持するようにしている。
【0037】そして、前記操作杆11をある所定の力で
傾動させ前記第1の段階に至りスイッチ入力された段階
で、前記切り欠き溝12D,13Dの縁にロックピン1
2E、13Eがロック係合し、前記スライダー12B,
13Bのスライドを一旦阻止する。次に、前記操作杆1
1を更に傾動させると前記ロックピン12E、13Eが
前記切り欠き溝12D,13Dの縁を摺らいながら前記
ロックピン12E、13Eの付勢バネに抗して後退し、
当該ロックピン12E、13Eが前記切り欠き溝12
D,13Dから外れる。このような前記「一旦阻止した
時」或いは前記「外れた時」に、前記操作杆11を通じ
て使用者に振動が伝わり、前記第1の段階のスイッチン
グ入力が完了したことが感覚的に認識できるものであ
る。そして、更に前記操作杆11を傾動可能な最大源ま
で傾動することにより前記第2の段階のスイッチング入
力が完了し、この完了したことはそれ以上に前記操作杆
11が傾動しないことにより使用者が感覚的に認識でき
るものである。前記最大源までの傾動は、前記長孔12
C、13Cの幅に依存するものである (第2の方式/スイッチ操作部の傾動に抗して復帰する
複数の付勢手段を設けた)図に示す様に、前記操作杆1
1の膨出部11Bから後端部11Aとの間には第1の付
勢手段17としてのバネを設けている。このバネ17
は、例えば図6(A)のように前記操作杆11を傾動さ
せた状態から図3(B)の状態まで自動復帰させるよう
に付勢しているものである。
【0038】そして、更に、図6(B)、図6(B)、
図8に示す様に、第1の付勢手段に加えて第2の付勢手
段18を設けている。この第2の付勢手段18は、図8
に示すニュートラル状態から前記第1の段階である図6
(B)の状態までは、前記操作杆11に対して全く作用
しないが、前記第1の段階の図6(B)の状態から前記
第2の段階の図6(B)までの間においては、前記操作
杆11を第1の段階まで逆に傾動させる方向に作用す
る。つまり、第2の段階で使用者が操作杆11を傾動さ
せようとする力を解除すると、前記第2の付勢手段18
が前記操作杆11を第1の段階の傾きαまで戻すように
作用し、その第1の段階からニュートラル状態までは前
記第1の付勢手段17が作用して図8のニュートラル状
態(付勢手段17,18が全く作用していない状態)ま
で戻すように作用するようにしている。
【0039】この構成によれば、使用者であるゲームプ
レーヤが前記操作杆11を所定の力で傾動していき、前
記第1の段階から前記第2の段階に入った時に第2の付
勢手段18により更に大きい反力が働くので、前記所定
の力以上の力で傾動させることが必要となり、感覚的に
スイッチの切り替わる箇所を認識することができるよう
になる。図9に示すのは、前記多方向スイッチ装置10
をゲーム画面上の操作キャラクタの移動に使用する操作
スイッチとして採用した場合の操作例を示し、(A)は
前記操作杆11のニュートラル状態、(B)は前記操作
杆11を第1の段階「通常歩行」のゲーム入力をした状
態、(C)は前記操作杆11を第2の段階「ダッシュ」
のゲーム入力をした状態を図示したものである。
【0040】
【発明の効果】以上のような構成によるこの発明によれ
ば、請求項ごとに以下のような効果を奏する。
【0041】請求項1又は請求項の発明によれば、従
来の多方向スイッチ装置に比べて、ゲーム機のゲーム画
面上の操作キャラクタの移動の強弱を操作性を特段難し
くすることなく行うことが可能となる。
【0042】
【0043】つまり、請求項1又は2の発明のように、
前記多方向スイッチ装置を操作キャラクタを移動させる
ために操作するスイッチ装置として使用した場合、例え
ば一方向に傾動した第1の段階では、操作キャラクタが
歩行し、次の第2の段階では、ダッシュするといった操
作が簡単に行うことができる。
【0044】
【0045】
【0046】そして、前述した多方向スイッチ装置にお
いては、同一方向に傾動させる段階を2段階以上として
いるが、ゲーム入力に使用する場合において、2段階に
限定して使用することが好ましい。その理由は、2段階
以上の例えば20段階にスイッチング可能にこの多方向
スイッチ装置を構成した場合、使用者であるゲームプレ
ーヤが今のゲーム入力がどの段階のものかを把握できな
い可能性があるからである。このような問題は、目盛を
設けることにより解消されるように思えるが、ゲームの
場合、使用者であるゲームプレーヤは多方向スイッチ装
置の目盛りを見ながらゲームを進めるような余裕は一般
的になく、目盛を設けるだけでは解消し難いことが予測
される。もし、目盛を設けるならば、ゲーム画面上にス
ーパインポーズして今の入力状態(例えば「ダッシュ」
/「歩行」)を表示することが好ましいと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した一実施の形態であるゲーム
機の斜視図である。
【図2】 上記ゲーム機のハードブロック図である。
【図3】 (A)は、多方向スイッチ装置のニュートラ
ル状態を示す平面図である。(B)は(A)の正面図で
ある。
【図4】 図3(A)の右側面図である。
【図5】 図3の斜視図である。
【図6】 (A)は、多方向スイッチ装置の第1の段階
の状態を示す正面図である。(B)は(A)の背面図で
ある。
【図7】 (A)は、多方向スイッチ装置の第2の段階
の状態を示す正面図である。(B)は(A)の背面図で
ある。
【図8】 図3の背面図である。
【図9】 本発明の多方向スイッチ装置をゲーム機に適
用した場合の操作例を説明するための説明図である。
【符号の説明】 1・・・ゲーム機、2・・・椅子、3・・・ゲーム制御
部、4・・・記憶手段、10・・・多方向スイッチ装
置、11・・・操作杆、マイクロスイッチ14、15で
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動支点を有し、当該傾動支点を中心と
    してスイッチ操作部を少なくとも4方向に傾動すること
    により、スイッチ入力可能な多方向スイッチ装置であっ
    て、 前記4方向の内の少なくとも1方向に前記スイッチ操作
    部を所定角度傾動させてスイッチ入力可能な第1の段階
    と、当該第1の段階から更に前記スイッチ操作部を所定
    角度傾動させてスイッチ入力可能な第2の段階との少な
    くとも2つの段階を有してなることを特徴とする多方向
    スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 ゲームプログラム及び画像情報等のゲー
    ム情報を記憶する記憶媒体と、ゲームプレーヤがゲーム
    入力するための多方向スイッチ装置と、前記記憶媒体及
    び前記多方向スイッチ装置とに電気的に接続されたゲー
    ム制御部とから構成されたゲーム機において、 前記多方向スイッチ装置は、傾動支点を有し、当該傾動
    支点を中心としてスイッチ操作部を少なくとも4方向に
    傾動することにより、スイッチ入力可能に構成し、 前記4方向の内の少なくとも1方向に前記スイッチ操作
    部を所定角度傾動させてスイッチ入力可能な第1の段階
    と、当該第1の段階から更に前記スイッチ操作部を所定
    角度傾動させてスイッチ入力可能な第2の段階との少な
    くとも2つの段階を有してなることを特徴とするゲーム
    機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかの請求
    項に記載の多方向スイッチ装置において、前記スイッチ
    操作部はバネ等の付勢手段によりニュートラル状態に自
    動復帰可能なように構成するとともに、前記付勢手段は
    前記ニュートラル状態から前記第1の段階までの間で前
    記スイッチ操作部をニュートラル状態に復帰させるよう
    に作用する第1の付勢手段と、前記第1の段階から前記
    第2の段階までの間で前記スイッチ操作部をニュートラ
    ル状態に復帰させるように前記第1の付勢手段と共同し
    て又は単独で作用する第2の付勢手段とから構成するこ
    とを特徴とする多方向スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の多方向スイッチ装置において、ある所定の力で第1の
    段階まで傾動すると、その傾動を一旦阻止するストッパ
    手段を設け、このストッパ手段で一旦阻止された傾動動
    作に抗して前記スイッチ操作部を前記所定の力以上の力
    で傾動させると、前記ストッパ手段の傾動阻止が解除さ
    れるように構成してなることを特徴とする多方向スイッ
    チ装置。
  5. 【請求項5】 傾動支点を有し、当該傾動支点を中心と
    してスイッチ操作部を少なくとも4方向に傾動すること
    により、スイッチ入力可能な多方向スイッチ装置のスイ
    ッチ入力方法であって、 前記4方向の内の少なくとも1方向に、前記スイッチ操
    作部を使用者(ゲームプレーヤ)が手で傾動させて第1
    スイッチをONとする第1の段階と、当該第1の段階か
    ら同一方向に更に傾動させて第2のスイッチをONとす
    る第2の段階との少なくとも2つの段階を有し、前記多
    方向スイッチ装置は、前記使用者の前記スイッチ操作部
    の操作を同一方向に多段階的に傾動させて複数のスイッ
    チングすることを特徴とする多方向スイッチ装置のスイ
    ッチ入力方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の多方向スイッチ装置は、ゲーム機におけるゲーム画面
    上に表示される操作キャラクタを、前記ゲーム画面内で
    移動させることに使用されるものであることを特徴とす
    る。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125545A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Sansei R & D:Kk 遊技機

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