JP2001004099A - 容器用バルブの残ガス検出装置 - Google Patents

容器用バルブの残ガス検出装置

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JP2001004099A
JP2001004099A JP11171867A JP17186799A JP2001004099A JP 2001004099 A JP2001004099 A JP 2001004099A JP 11171867 A JP11171867 A JP 11171867A JP 17186799 A JP17186799 A JP 17186799A JP 2001004099 A JP2001004099 A JP 2001004099A
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gas
valve seat
residual gas
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JP11171867A
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English (en)
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Suiriyou Oi
彗良 尾井
Masaru Takeda
勝 竹田
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Neriki KK
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Neriki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器用バルブ内の残ガスの有無を容易に確認
できるようにする。 【解決手段】 ハウジング2の出口ノズル16内にスリ
ーブ17を軸心方向へ進退可能に螺合して、そのスリー
ブ17内に逆止弁室14を形成する。その逆止弁室14
に挿入した逆止部材19を逆止バネ20によって逆止弁
座13へ付勢する。その逆止部材19に対して上記の逆
止弁座13側から対面する係合具24を上記スリーブ1
7に設ける。そのスリーブ17を強制開弁具53によっ
て上記の逆止弁座13から離れる方向へ移動させること
により、上記の係合具24を介して上記の逆止部材19
を同上の逆止弁座13から離間させる。その逆止弁座1
3の上流側のガスを導出する導出路60を上記の強制開
弁具53内に設けて、その導出路60へ連通させた検出
路63に、石けん水を染み込ませたスポンジ66を装着
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、残圧保持機能付
き容器用バルブの残ガスの有無を検出する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記の残圧保持機能付き容器用バルブ
は、ハウジング内に閉止弁と逆止弁と出口穴とを上流側
から順に設けて、その逆止弁の逆止部材を逆止バネによ
って逆止弁座へ付勢することにより、その逆止弁座の上
流側に所定圧力の残ガスを残すように構成してある(例
えば、本出願人が先に提案した実公昭56−50234
号公報を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、何らかの原
因によって上記の逆止部材と上記の逆止弁座との間のシ
ール部分の封止機能が損なわれた場合には、上述の残ガ
スが外部へ放出されてしまうので、ガスボンベ内へ雰囲
気が侵入して上記ガスボンベ内が汚染されるおそれがあ
る。
【0004】従って、新たなガスをガスボンベへ充填す
る前には上記の残ガスの有無を確認することが好まし
い。しかしながら、ガスボンベ内のガスをほぼ全量近く
まで取り出すために、付勢力が小さい逆止バネを採用し
て上記の残ガスの圧力を低い値(例えば、約5から50KPa
程度以下の圧力)に設定する必要があるので、その残ガ
スの有無を確認するのは困難である。本発明の目的は、
容器用バルブ内の残ガスの有無を容易に確認できる装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、例えば、図1から図5、又は図
6に示すように次のように構成した。即ち、ハウジング
2内に閉止弁5と逆止弁12と出口穴15とを上流側か
ら順に設け、その逆止弁12の逆止部材19を逆止バネ
20によって逆止弁座13へ付勢することにより、その
逆止弁座13の上流側に所定圧力の残ガスを残すように
構成した容器用バルブに使用する装置であって、上記の
逆止部材19を上記の逆止弁座13から強制的に離間さ
せる強制開弁具53と、その強制開弁具53内に設けら
れて上記の逆止弁座13の上流側のガスを導出する導出
路60と、その導出路60へ連通させた検出路63と、
その検出路63に配置した残ガス検出器64とを備える
ものである。
【0006】なお、上記の強制開弁具53は、上記の逆
止部材19を間接的に操作する場合と直接に操作する場
合とが考えられる。また、上記の残ガス検出器64とし
ては、石けん水などの発泡液を利用する場合や、ブルド
ン管式の微圧計・半導体式圧力センサ・臭気センサなど
を利用する場合が考えられる。
【0007】上記の請求項1の発明は、例えば、図1と
図2に示すように、次の作用効果を奏する。まず、図1
に示すように、容器用バルブ1に残ガス検出装置51を
気密状に連結して、その残ガス検出装置51の強制開弁
具53を上記の容器用バルブ1に対面させる。次いで、
図2に示すように、その強制開弁具53によって前記の
逆止部材19を逆止弁座13から強制的に離間させる。
上記の逆止部材19と上記の逆止弁座13との間のシー
ル部の封止機能が保持されていた場合には、その逆止弁
座13の上流側には残ガスが残留しているので、その残
ガスが上記の逆止弁座13内と上記の強制開弁具53内
の導出路60とを通って前記の検出路63へ流出してい
く。その流出してきた残ガスを前記の残ガス検出器64
が検出することにより、上記の残ガスが存在していたこ
とを確認できる。これに対して、上記の逆止部材19と
上記の逆止弁座13との間のシール部の封止機能が損な
われていた場合には、上記の逆止弁座13の上流側には
残ガスが存在してないので、上記の残ガス検出器64が
残ガスを検出せず、これにより、その残ガスが存在して
なかったことを確認できる。
【0008】また、前述の目的を達成するため、請求項
2の発明は、例えば、同上の図1から図5、又は図6に
示すように次のように構成した。ハウジング2内に逆止
弁座13と逆止弁室14と出口穴15とを順に設けて、
その逆止弁室14に挿入した逆止部材19を逆止バネ2
0の所定の付勢力によって上記の逆止弁座13に押圧
し、上記の逆止弁座13に対して進退される筒部材17
を設けて、その筒部材17内に上記の逆止弁室14を形
成し、その逆止弁室14内の上記の逆止部材19に対し
て上記の逆止弁座13側から対面する係合具24を上記
の筒部材17に設けた容器用バルブに使用する装置であ
って、上記の筒部材17を強制開弁具53によって上記
の逆止弁座13から離れる方向へ移動させることによ
り、上記の係合具24を介して上記の逆止部材19を同
上の逆止弁座13から離間させ、上記の逆止弁座13の
上流側のガスを導出する導出路60を上記の強制開弁具
53内に設けて、その導出路60へ連通させた検出路6
3に残ガス検出器64を配置したものである。
【0009】上記の請求項2の発明は、前記の請求項1
の発明とほぼ同様の作用効果を奏する。まず、図1に示
すように、容器用バルブ1に残ガス検出装置51を気密
状に連結して、その残ガス検出装置51の強制開弁具5
3を上記の容器用バルブ1に対面させる。次いで、図2
に示すように、前記の筒部材17を前記の逆止弁座13
から離れた後退位置Yへ移動させると、これと同時に、
上記の筒部材17に設けた前記の係合具24によって逆
止部材19が左方へ後退して、その逆止部材19が逆止
弁座13から離間する。上記の逆止部材19と上記の逆
止弁座13との間のシール部の封止機能が保持されてい
た場合には、その逆止弁座13の上流側には残ガスが残
留しているので、その残ガスが上記の逆止弁座13内と
上記の強制開弁具53内の導出路60とを通って前記の
検出路63へ流出していく。その流出してきた残ガスを
前記の残ガス検出器64が検出することにより、上記の
残ガスが存在していたことを確認できる。これに対し
て、上記の逆止部材19と上記の逆止弁座13との間の
シール部の封止機能が損なわれていた場合には、上記の
逆止弁座13の上流側には残ガスが存在してないので、
上記の残ガス検出器64が残ガスを検出せず、これによ
り、その残ガスが存在してなかったことを確認できる。
【0010】この発明においては、請求項3の発明に示
すように、次のように構成することが好ましい。例えば
図6に示すように、前記の導出路60にガス充填用逆止
弁77を介してガス充填路78を連通させ、そのガス充
填用逆止弁77は、上記ガス充填路78から上記の導出
路60への流れを許容するのに対してその逆方向の流れ
を阻止可能に構成し、前記の検出路63に止め弁85と
前記の残ガス検出器64とを上流側から順に配置したも
のである。
【0011】その請求項3の発明は、残ガス検出装置に
よって残ガスが有ることを確認した後に、その残ガス検
出装置の強制開弁具を利用して新たなガスを容器用バル
ブへ充填できる。従って、その容器用バルブに対して残
ガス検出装置とガス充填金具とを個別に着脱する必要が
なくなり、ガス充填作業が容易である。
【0012】さらには、請求項4の発明に示すように、
前記の残ガス検出器64を、大気側へ開口させた収容室
65と、その収容室65に装着した液貯蔵体66と、そ
の液貯蔵体66に染み込ませた発泡液とによって構成す
ることが好ましい。上記の液貯蔵体66としては、スポ
ンジや綿状フィルタや焼結金属または焼結セラミックス
などが考えられる。また、その液貯蔵体66に染み込ま
せる発泡液としては、石けん水や界面活性剤を含んだ水
などが考えられる。その請求項4の発明は、簡単な構成
で残ガスを確実に検出できるという効果を奏する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1から図5は、本発明の第1実
施形態を示している。まず、図3と図4とによって本発
明が適用される容器用バルブの構成を説明する。図3は
上記バルブの立面図である。図4(A)は、上記バルブの
要部の拡大断面図である。図4(B)は、上記の図4(A)
中のB−B線の矢視図である。
【0014】上記の容器用バルブ1のハウジング2のハ
ウジング本体3の下部に脚ネジ3aが設けられ、その脚
ネジ3aがガスボンベ(図示せず)の首部にネジ止めされ
る。上記ハウジング本体3内に、入口路4と閉止弁5の
閉止弁室6と出口路7とが順に形成され、上記の閉止弁
室6の周壁に螺合したスピンドル8を回転させることに
より、そのスピンドル8の下部に設けた閉止部材9が閉
止弁座10を開閉するようになっている。
【0015】上記の出口路7に逆止弁12が設けられ、
その逆止弁12の逆止弁座13および逆止弁室14と出
口穴15とが順に配置される。即ち、上記の逆止弁座1
3は、前記ハウジング本体3の途中高さ部で上記の出口
路7の始端部7aの周壁に形成される。そのハウジング
本体3の途中高さ部に出口ノズル16が保密状にネジ止
めされ、その出口ノズル16の筒孔16aにスリーブ
(筒部材)17がネジ部17aを介して軸心方向へ進退可
能に螺合される。そのスリーブ17の右部内に上記の逆
止弁室14が形成され、同上スリーブ17の左端に前記
の出口穴15が形成される。上記の逆止弁室14に挿入
した逆止部材19が逆止バネ20によって前記の逆止弁
座13に押圧される。
【0016】上記スリーブ17の軸心方向の途中部と上
記の出口ノズル16の筒孔16aとがOリング22によ
って封止され、同上スリーブ17の左部と同上の出口ノ
ズル16との間に環状の接続用ガスケット23が嵌着さ
れる。さらに、前記の逆止部材19に対して前記の逆止
弁座13側から対面する係合具24が上記スリーブ17
に設けられる。その係合具24は、ここでは、リング状
に形成されて同上スリーブ17の内周面に嵌着されてい
る。なお、上記スリーブ17の右端部に取付けた止め輪
26を上記の逆止弁座13の周壁の外周面に接当させる
ことにより、そのスリーブ17のネジ部17aを緩み止
めしているが、上記の止め輪26は省略可能である。ま
た、上記のスリーブ17の左部分内には、操作具30が
回り止め状に嵌入される操作穴31を設けてある。
【0017】上記の容器用バルブ1は次のように作動す
る。ガス取出し時には、図4(A)に示すように、上記の
操作具30によって前記のスリーブ17を右方へ螺進さ
せて、そのスリーブ17を前記の逆止弁座13へ近づい
た進出位置Xへ切り換えておく。次いで、図3に示すよ
うに、上記バルブ装置1にガット35を外嵌して、その
ガット35に螺合した押ボルト36のネジ推力によって
ガス取出し金具37を前記の接続用ガスケット23に気
密状に接当させる。その状態で、前記の閉止弁5を開く
と、ガスボンベ内の高圧ガスが前記の閉止弁室6を通っ
て前記の出口路7の始端部7aへ流出し、そのガスの圧
力によって前記の逆止部材19が逆止バネ20に抗して
開かれる。これにより、上記の高圧ガスが、逆止弁座1
3内と逆止部材19の周溝19aおよび連通孔19bと
出口穴15とを順に通って外部へ取り出される。
【0018】また、上記ガス取り出し中において、何ら
かの原因で、逆流ガスが出口穴15へ侵入してきた場合
には、その逆流ガスの圧力と上記の逆止バネ20の付勢
力とによって上記の逆止部材19が逆止弁座13へ強力
に押圧される。これにより、上記の逆流ガスがガスボン
ベ内へ侵入しない。
【0019】上記のガス取出しによってガスボンベ内の
圧力が設定値にまで低下したときには、上記の逆止バネ
20の付勢力によって逆止部材19が逆止弁座13に閉
止接当される。これにより、それ以上のガスの取り出し
を防止して、ガスボンベの残圧を設定圧力に保持する。
その結果、閉止弁5を誤って開いたままにしておいて
も、ガスボンベ内へ雰囲気が侵入することを防止でき
る。
【0020】ところで、何らかの原因によって上記の逆
止部材19と上記の逆止弁座13との間のシール部分の
封止機能が損なわれた場合には、上述した残圧保持機能
も損なわれるので、容器用バルブ1内が雰囲気によって
汚染されるおそれがある。このため、上記ガスボンベへ
新たなガスを充填する時には、それに先立って、上記の
容器用バルブ1内の残ガスの有無を予めチェックするよ
うになっている。
【0021】より詳しくいえば、前記の閉止弁5を閉じ
た状態で同上の閉止弁5と前記の逆止弁12との間に残
ガスが有る場合には、その逆止弁12の封止機能が保持
されてガスボンベ内が汚染されてないと判断し、そのガ
スボンベへ新たなガスを充填するのである。これに対し
て、上記の閉止弁5と前記の逆止弁12との間に残ガス
が無い場合には、上記の逆止弁12の封止機能が損なわ
れてガスボンベ内が汚染されていると判断して、そのガ
スボンベ内をクリーニングするのである。
【0022】図1に示すように、上記の残ガスの有無を
検出する装置51は、次のように構成されている。外筒
52内に強制開弁具53が左右二つのOリング54・5
5を介して旋回自在で気密状に挿入される。符号56は
止め輪である。上記の強制開弁具53の右端に設けた操
作部分58が、前記スリーブ17の前記の操作穴31に
回り止め状に嵌入されるようになっている。
【0023】上記の強制開弁具53内に設けた導出路6
0の右端が上記の操作部分58の右端面に開口され、そ
の導出路60の左部分がプラグ61によって封止され
る。上記の導出路60へ連通する検出路63が前記の外
筒52内に設けられ、その検出路63に残ガス検出器6
4が配置される。その残ガス検出器64は、大気側へ開
口させた収容室65と、その収容室65に装着した合成
樹脂製のスポンジ(液貯蔵体)66と、そのスポンジに染
み込ませた石けん水(発泡液)とによって構成してある。
符号68は止め輪である。
【0024】上記の残ガス検出装置51は次のように使
用される。まず、図1に示すように、作業者は、上記の
強制開弁具53の操作部分58を前記の操作穴31へ嵌
入し、一方の手で前記の外筒52の右端面を封止具69
を介して前記の接続用ガスケット23に気密状に押圧す
る。次いで、その状態で、他方の手で上記の強制開弁具
53を上記の外筒52に対して旋回させて、前記スリー
ブ17をネジ部17aを介して左方へ螺進させる。
【0025】すると、図2に示すように、前記スリーブ
17が前記の逆止弁座13から離れた後退位置Yへ切り
換わり、これと同時に、上記スリーブ17に設けた前記
の係合具24によって逆止部材19が左方へ後退して、
その逆止部材19が逆止弁座13から離間する。このた
め、前記の閉止弁5(図3参照)と前記の逆止弁12との
間の残ガスが、前記の逆止弁座13内と逆止部材19の
周溝19aおよび連通孔19bと前記の逆止弁室14と
前記の導出路60と前記の検出路63とを通って大気側
へ流出していき、その流出ガスが前記スポンジ66内の
石けん水を発泡させる。従って、上記の石けん水の発泡
を視認することによって残ガスが有ったと判断できる。
これに対して、その発泡がない場合には残ガスが無かっ
たと判断するのである。
【0026】上記の残ガスが確認されたガスボンベへ新
たなガスを充填する時には、図5に示すように、上記ス
リーブ17を上記の後退位置Yへ切り換えたままの状態
で、前述したガス取出し金具37(図3参照)と同様の手
順でガス充填金具40を前記の接続用ガスケット23に
気密状に接当させて、そのガス充填金具40から容器用
バルブ1へ充填ガスを供給する。すると、その充填ガス
は、出口穴15と逆止部材19の連通孔19bおよび周
溝19aと逆止弁座13内とを順に通って出口路7の始
端部7aへ流入し、ここから、図3中の閉止弁室6と入
口路4とを通ってガスボンベへ充填される。
【0027】上記の第1実施形態は次のように変更可能
である。上記のスリーブ17を螺進させる被操作部は、
図示した断面形状の操作穴31(図4(B)参照)に代え
て、断面形状が楕円や多角形の操作穴であってもよい。
さらには、上記の被操作部は、例示した穴に代えて、上
記スリーブ17の左端部の端面または外周面などに設け
た突起であってもよい。上記スリーブ17を進出位置X
と後退位置Yとに切り換える機構は、例示したネジ嵌合
に限定されるものではなく、ボールロック機構やバネの
付勢力などを利用したものであっても差し支えない。
【0028】図6は、本発明の第2実施形態を示し、前
記の図1に相当する図である。この第2実施形態におい
ては、上述した第1実施形態と同じ構成の部材には原則
として同一の符号を付けて説明する。前記の容器用バル
ブ1の前記スリーブ17の筒孔には、前記の操作穴31
と封止穴71とが左右に設けられる。前記の強制開弁具
53の操作部分58が上記の操作穴31に回り止め状に
嵌入されると共に、その操作部分58から右方へ突設し
た封止部分73がOリング74を介して上記の封止穴7
1に気密状に挿入可能になっている。
【0029】また、上記の強制開弁具53にガス充填金
具76が付設される。より詳しくいえば、上記の強制開
弁具53の前記の導出路60の左端にガス充填用逆止弁
77を介してガス充填路78が連通される。上記のガス
充填用逆止弁77は、上記ガス充填路78から上記の導
出路60への流れを許容するのに対してその逆方向の流
れを阻止可能に構成しある。即ち、ここでは、逆止弁座
80と逆止弁室81とを左右に配置して、その逆止弁室
81に挿入した逆止部材82を逆止バネ83によって上
記の逆止弁座80に押圧してある。
【0030】また、前記の検出路63に止め弁85と前
記の残ガス検出器64とが上流側から順に配置される。
その止め弁85は、ハンドル86によって螺進される弁
体87を止め弁座88に閉止させるようになっている。
【0031】上記の装置は次のように使用される。残ガ
スのチェック時には、上記の止め弁85を開いておく。
そして、前述した第1実施形態と同様に、外筒52に対
して強制開弁具53およびガス充填金具76を旋回させ
て、容器用バルブ1の前記スリーブ17を左方へ螺進さ
せ、前記の逆止部材19を逆止弁座13(ここでは図示
せず)から離間させる。これにより、前記の閉止弁5(こ
こでは図示せず)と前記の残圧保持用逆止弁12との間
の残ガスが、前記の逆止弁室14と前記の導出路60と
前記の検出路63とを通って大気側へ流出していき、そ
の流出ガスが前記スポンジ66内の石けん水を発泡させ
る。
【0032】上記の残ガスが確認されたガスボンベへ新
たなガスを充填する時には、上記の逆止部材19を開い
たままの状態で上記の止め弁85を閉じて、前記ガス充
填路78へ新たなガスを供給する。すると、その供給さ
れたガスは、その圧力によって前記のガス充填用逆止弁
77を押し開いて、前記の導出路60と上記の開き状態
の残圧保持用逆止弁12と閉止弁5(ここでは図示せず)
とを順に通ってガスボンベへ充填される。
【0033】上記の第2実施形態によれば、残ガス検出
装置51によって残ガスが有ることを確認した後に、そ
の残ガス検出装置51の強制開弁具53を利用して新た
なガスを容器用バルブ1へ供給できる。従って、その容
器用バルブ1に対して残ガス検出装置51とガス充填金
具76とを個別に着脱する必要がなくなり、ガス充填作
業が容易である。なお、上記の充填用逆止弁77と上記
ガス充填路78とは、前述した第1実施形態の残ガス検
出装置51に付設してもよい。
【0034】上記の各実施形態は次のように変更可能で
ある。前記の強制開弁具53は、例示したスリーブ17
等の部材を介して前記の逆止部材19を間接的に操作す
ることに代えて、その逆止部材19を直接操作するもの
であってもよい。前記の残ガス検出器64の液貯蔵体6
6は、例示したスポンジに代えて、綿状フィルタや焼結
金属または焼結セラミックスなどであってもよい。ま
た、その液貯蔵体66に染み込ませる発泡液は、例示し
た石けん水に代えて、界面活性剤などを利用したもので
あってもよい。さらに、上記の残ガス検出器64は、発
泡を利用したものに代えて、ブルドン管式の微圧計・半
導体式圧力センサ・臭気センサなどを利用したものであ
ってもよい。
【0035】前記の残圧保持用逆止弁12は、残圧保持
機能を備えたものであればよく、例示した構造に限定さ
れないことは勿論である。例えば、前記の逆止弁座13
と逆止弁室14とは、上流側から順に配置することに代
えて、その逆の順に配置することも可能である。また、
前記のガス充填用逆止弁77についても、前記の導出路
60からガス充填路78への流れを阻止する機能を備え
ておればよく、前記の逆止弁座80と逆止弁室81と
を、逆に配置することも可能である。前記の容器用バル
ブ1のハウジング2にカセット筒を着脱自在に取付け
て、そのカセット筒内に前記の逆止弁座と前記スリーブ
(筒部材)とを設けてもよい。前記ガス取出し金具37
(およびガス充填金具40)と出口ノズル16との接続方
法は、例示したガット式に限定されるものではなく、ネ
ジ込み式などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、容器用バルブに
残ガス検出装置を装着した状態を示す断面図である。
【図2】上記の容器用バルブの逆止弁を強制的に開弁さ
せた状態を示し、上記の図1に相当する図である。
【図3】上記の容器用バルブの立面図である。
【図4】図4(A)は、上記バルブの要部の拡大断面図で
ある。図4(B)は、上記の図4(A)中のB−B線の矢視
図である。
【図5】上記バルブのガス充填時の状態を示し、図4
(A)に相当する図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示し、前記の図1に相
当する図である。
【符号の説明】
2…ハウジング、5…閉止弁、12…逆止弁、13…逆
止弁座、14…逆止弁室、15…出口穴、17…筒部材
(スリーブ)、19…逆止部材、20…逆止バネ、24…
係合具、53…強制開弁具、60…導出路、63…検出
路、64…残ガス検出器、65…収容室、66…液貯蔵
体(スポンジ)、77…ガス充填用逆止弁、78…ガス充
填路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(2)内に閉止弁(5)と逆止弁
    (12)と出口穴(15)とを上流側から順に設け、その逆
    止弁(12)の逆止部材(19)を逆止バネ(20)によって
    逆止弁座(13)へ付勢することにより、その逆止弁座
    (13)の上流側に所定圧力の残ガスを残すように構成し
    た容器用バルブに使用する装置であって、 上記の逆止部材(19)を上記の逆止弁座(13)から強制
    的に離間させる強制開弁具(53)と、その強制開弁具
    (53)内に設けられて上記の逆止弁座(13)の上流側の
    ガスを導出する導出路(60)と、その導出路(60)へ連
    通させた検出路(63)と、その検出路(63)に配置した
    残ガス検出器(64)とを備える、ことを特徴とする容器
    用バルブの残ガス検出装置。
  2. 【請求項2】 ハウジング(2)内に逆止弁座(13)と逆
    止弁室(14)と出口穴(15)とを順に設けて、その逆止
    弁室(14)に挿入した逆止部材(19)を逆止バネ(20)
    の所定の付勢力によって上記の逆止弁座(13)に押圧
    し、上記の逆止弁座(13)に対して進退される筒部材
    (17)を設けて、その筒部材(17)内に上記の逆止弁室
    (14)を形成し、その逆止弁室(14)内の上記の逆止部
    材(19)に対して上記の逆止弁座(13)側から対面する
    係合具(24)を上記の筒部材(17)に設けた容器用バル
    ブに使用する装置であって、 上記の筒部材(17)を強制開弁具(53)によって上記の
    逆止弁座(13)から離れる方向へ移動させることによ
    り、上記の係合具(24)を介して上記の逆止部材(19)
    を同上の逆止弁座(13)から離間させ、上記の逆止弁座
    (13)の上流側のガスを導出する導出路(60)を上記の
    強制開弁具(53)内に設けて、その導出路(60)へ連通
    させた検出路(63)に残ガス検出器(64)を配置した、
    ことを特徴とする容器用バルブの残ガス検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した容器用バル
    ブの残ガス検出装置において、 前記の導出路(60)にガス充填用逆止弁(77)を介して
    ガス充填路(78)を連通させ、そのガス充填用逆止弁
    (77)は、上記ガス充填路(78)から上記の導出路(6
    0)への流れを許容するのに対してその逆方向の流れを
    阻止可能に構成し、前記の検出路(63)に止め弁(85)
    と前記の残ガス検出器(64)とを上流側から順に配置し
    た、ことを特徴とする容器用バルブの残ガス検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載した容
    器用バルブの残ガス検出装置において、 前記の残ガス検出器(64)を、大気側へ開口させた収容
    室(65)と、その収容室(65)に装着した液貯蔵体(6
    6)と、その液貯蔵体(66)に染み込ませた発泡液とに
    よって構成した、ことを特徴とする容器用バルブの残ガ
    ス検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1308427C (zh) * 2002-12-02 2007-04-04 花王株式会社 碱性水溶液组合物
JP2010190295A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Jtekt Corp 弁装置
WO2023145470A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 ガス検知システム及びガス検知方法

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