JP2008027206A - バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧化したガス容器を従来のガス配管やガス機器に適用でき、しかもガスの消費により貯蔵ガス圧力が低下しても、取出ガス流量の減少を防止できるようにする。
【解決手段】ハウジング(2)内に、入口路(6)と減圧弁(7)と出口路(8)とを順に形成する。減圧弁(7)を入口路(6)からの圧力と出口路(8)からの圧力とのバランスで開閉させる。入口路(6)と出口路(8)を接続する第2取出路(18)を、減圧弁(7)と並列に設ける。第2取出路(18)に、出口路(8)からの取出圧力が所定圧力以下になると開弁するシーケンス弁(19)を配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、減圧弁を備えたバルブ装置に関し、高圧化したガス容器を従来のガス配管やガス機器に適用でき、しかもガスの消費により貯蔵ガス圧力が低下しても取出ガス流量の減少を防止できる、バルブ装置に関する。
圧力ガスを貯蔵するガス容器は、例えば30MPaなどの高圧にすることで小形化が進められている。しかしこの高圧のガス容器を、例えば15MPaのガス容器が接続されていた従来のガス配管やガス機器に接続して使用するには、ガス容器から供給されるガス圧力を従来のガス容器からの取出ガスと同程度の圧力に減圧する必要がある。
従来、上記の減圧に用いるバルブ装置としては、減圧弁室に挿入した減圧部材を、入口路からの圧力と出口路からの圧力のバランスにより開閉移動させる、いわゆる定比形式の減圧弁を備えたバルブ装置がある(例えば、特許文献1参照。)。即ちこのバルブ装置は、ハウジング内に入口路と減圧弁室と出口路とを順に形成してあり、この減圧弁室に挿入した減圧部材に、第1ピストン部とこれよりも大径の第2ピストン部とが形成してある。そしてこの減圧部材は、上記の第1ピストン部に入口路内の圧力が加えられることで開弁方向へ付勢され、第2ピストン部に出口路内の圧力が加えられることで閉弁方向へ付勢されるように構成してある。
特開2003−97796号公報
上記のバルブ装置は、第1ピストン部と第2ピストン部との受圧面積比に応じて減圧されることから、圧力設定が比較的容易でバルブ装置を小形にできる利点がある。しかしながらこの種のバルブ装置は、ガスの消費によりガス容器内の貯蔵ガス圧力が低下すると、出口路から取り出されるガスは圧力が低下するとともに流量が減少していく。そして上記の貯蔵ガス圧力が、例えば数MPa以下などの低圧になると、その圧力が上記の減圧弁のクラッキング圧力より高くても、下流側に接続したガス機器がガス流量の不足により使用できなくなる場合があり、上記のガス容器内に未だ充分高圧の貯蔵ガスが残されているにもかかわらず、フレッシュガスが充填されたガス容器と交換する等の必要があった。
本発明は上記の問題点を解消し、高圧化したガス容器を従来のガス配管やガス機器に適用でき、しかもガスの消費により貯蔵ガス圧力が低下しても取出ガス流量の減少を防止できる、バルブ装置を提供することを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1から図5に基づいて説明すると、次のように構成したものである。
即ち、本発明はバルブ装置に関し、ハウジング(2)内に入口路(6)と減圧弁(7)と出口路(8)とを順に形成し、上記の減圧弁(7)は、減圧弁室(28)に挿入した減圧部材(35)を、入口路(6)からの圧力と出口路(8)からの圧力とのバランスで開閉移動させるバルブ装置であって、上記のハウジング(2)内に上記の入口路(6)と出口路(8)とを接続する第2取出路(18)を上記の減圧弁(7)と並列に設け、上記の第2取出路(18)に、上記の出口路(8)からの取出圧力が所定圧力以下になると開弁するシーケンス弁(19)を配置したことを特徴とする。
上記の減圧部材は入口路内と出口路内との圧力バランスにより開閉移動し、これにより入口路から減圧弁室内へ流入するガスが減圧されて出口路から流出する。このとき、この出口路からの取出圧力が所定圧力よりも高い間は、上記のシーケンス弁が閉じており、上記の出口路からは上記の減圧部材の作動で減圧されたガスのみが取り出される。
上記の入口路に接続されたガス容器内の貯蔵ガスが消費されて、この入口路内の圧力が低下すると、上記の減圧弁室から出口路へ流出するガスは、圧力が低下するとともに流量が減少していく。そしてこの出口路からの取出圧力が所定圧力以下に低下すると、上記のシーケンス弁が開弁して上記の第2取出路から出口路へガスが流出する。
ここで、上記のシーケンス弁は、出口路からの取出圧力が所定圧力以下になると開弁するものであればよく、特定の構造に限定されない。
具体的には、例えばハウジング内にシーケンス弁室とシーケンス作動室とを形成し、このシーケンス弁室とシーケンス作動室とに亙ってシーケンス部材を挿入し、上記のシーケンス作動室を前記の出口路に連通させて、上記のシーケンス部材をこのシーケンス作動室に加わる出口路からの圧力で閉弁方向へ付勢するとともに、開弁手段により開弁方向へ付勢し、上記の出口路内が所定圧力以下になると、上記のシーケンス作動室に加わる出口路からの圧力に抗して、上記の開弁手段の付勢力によりシーケンス部材を開弁方向へ移動させるように構成することができる。
この場合、上記の出口路には、減圧部材の作動により入口路内の圧力に応じて減圧されたガスが減圧弁室から流出しているので、入口路内の圧力が高い間は出口路内の圧力も高くなっている。このため、上記のシーケンス弁は、この出口路からの圧力による閉弁力が上記の開弁手段による開弁力よりも大きい間は閉じられている。これに対し、入口路内の圧力が低下して上記の出口路内のガス圧力が所定圧力よりも低くなると、上記のシーケンス弁は、その出口路からの圧力による閉弁力が上記の開弁手段による開弁力よりも小さくなって開かれる。
また上記のシーケンス弁は、例えばハウジング内にシーケンス弁室とシーケンス作動室とを形成して、このシーケンス弁室とシーケンス作動室とに亙ってシーケンス部材を挿入し、上記のシーケンス作動室を前記の入口路に連通させて、上記のシーケンス部材をこのシーケンス作動室に加わる入口路からの圧力で閉弁方向へ付勢するとともに、開弁手段により開弁方向へ付勢し、上記の入口路内が所定の設定圧力以下になると、上記のシーケンス作動室に加わる入口路からの圧力に抗して上記の開弁手段の付勢力によりシーケンス部材を開弁方向へ移動させるように構成することができる。
この場合、出口路内が所定圧力よりも高い間は、これに応じて入口路内も高圧になっており、従って上記のシーケンス弁は、この入口路からの圧力による閉弁力が上記の開弁手段による開弁力よりも大きいため閉じられている。しかし、出口路内が所定圧力以下に低下すると、これに応じて入口路内も圧力が低くなっており、この入口路からの圧力による閉弁力が上記の開弁手段による開弁力よりも小さくなって、上記のシーケンス弁が開かれる。
上記の減圧部材は、開弁手段で開弁方向へ付勢したものであってもよいが、閉弁バネなどの閉弁手段により閉弁方向へ付勢してあると、上記のガス容器内の貯蔵ガスに所定の残圧が保持された状態で閉弁し、減圧弁室を介しての外気等の流入が防止されるので、好ましい。
一方、上記のシーケンス弁は出口路からの取出圧力が低圧になると開弁する。このためこのシーケンス弁の下流側には、シーケンス弁から出口路側への流れは許容するが、出口路側からシーケンス弁への流れは阻止する残圧保持弁を設けると、貯蔵ガスが消費されてもガス容器内に所定の残圧が保持され、上記の出口路から上記の第2取出路を経て大気などが流入することを防止できるので好ましい。
この場合、上記の残圧保持弁は出口路に設けることも可能であるが、上記の減圧部材を閉弁手段により閉弁方向へ付勢してあると、減圧弁はガス容器に残圧を保持した状態で閉じるので、上記の残圧保持弁は、上記の第2取出路のうち上記のシーケンス弁と上記の出口路との間に設けることができる。この構成によれば、上記の出口路を充填路に兼用する場合に、上記の減圧部材を強制的に開弁するだけでよく、残圧保持弁を強制的に開弁させる必要がないので充填操作を簡略にでき、好ましい。
上記のバルブ装置は、ハウジング内に上記の取出路とは別の充填路を形成してもよい。しかし、上記の減圧部材等を強制的に開弁移動させることができれば、この取出路を充填路に兼用することが可能である。この場合上記の減圧弁は、減圧弁室に開口する出口路の周囲に減圧弁座を形成して、この減圧弁座に対面させた上記の減圧部材を、ハウジングの外面に形成したガス出口へ上記の出口路を介して臨ませると、充填の際にこのハウジングへ装着される充填金具に開弁操作具を設けることで、上記の減圧部材を強制的に開弁移動させることが容易にでき、充填操作を簡略にできるので好ましい。
本発明は上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。
出口路内が所定圧力よりも高い状態にあっては、上記のシーケンス弁は閉じており、出口路へは、入口路から減圧弁を経て減圧されたガスのみが流出する。従ってこの出口路からは上記の減圧されたガスのみが取り出されるので、従来のガス配管やガス機器をそのまま適用することができる。しかも、ガスの消費によりガス容器内の貯蔵ガス圧力が低下すると、上記の減圧弁室から出口路へ流出するガスは、圧力が低下するとともに流量が減少しようとするが、この出口路からの取出圧力が所定圧力以下に低下すると、上記のシーケンス弁が開弁して第2取出路からも出口路へガスが流出する。この結果、全体として出口路から取出されるガス流量の減少を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1から図3は本発明のバルブ装置の第1実施形態を示し、図1はバルブ装置の概略構成を説明する系統図、図2はバルブ装置の縦断立面図、図3はバルブ装置の横断平面図である。
図1に示すように、このバルブ装置(1)は、ハウジング(2)の外面にガス入口(3)とガス出口(4)とが形成してある。このバルブ装置(1)はガス容器(5)に付設され、このガス容器(5)の内部空間(5a)に上記のガス入口(3)が臨ませてある。上記のハウジング(2)内には、上記のガス入口(3)とガス出口(4)との間に入口路(6)と減圧弁(7)と出口路(8)とが順に形成してあり、入口路(6)に第1フィルタ(9)と閉止弁(10)と第2フィルタ(11)とが順に配設してある。上記の入口路(6)の中間部に第1逃し路(12)が分岐してあり、この第1逃し路(12)に第1安全弁(13)が配置してある。また上記のハウジング(2)には、上記の内部空間(5a)に連通するガス圧計測路(14)が形成してあり、このガス圧計測路(14)に圧力計(15)が付設してある。
上記の減圧弁(7)は、入口路(6)の圧力と出口路(8)の圧力のバランスにより開閉作動し、入口路(6)から流入するガスを所定の比率で減圧して出口路(8)へ流出させる、いわゆる定比減圧弁が用いられている。また、上記の出口路(8)の中間部に第2逃し路(16)が分岐してあり、この第2逃し路(16)に第2安全弁(17)が付設してある。
上記のハウジング(2)内には、上記の入口路(6)と出口路(8)との間に第2取出路(18)が、上記の減圧弁(7)の減圧弁室(28)と並列に設けてある。この第2取出路(18)には、シーケンス弁(19)と残圧保持弁(20)とが順に配置してある。このシーケンス弁(19)は、下流側の圧力、即ち上記の出口路(8)内の圧力が所定圧力以下になると開弁するように構成してある。上記の第2取出路(18)は、このシーケンス弁(19)と残圧保持弁(20)との間に第3逃し路(21)が分岐してあり、この第3逃し路(21)に第3安全弁(22)が付設してある。
上記のガス出口(4)は、上記のガス容器(5)の内部空間(5a)へフレッシュガスを充填する際に、充填口を兼用するように構成してある。即ち、ガス充填の際には、図1の仮想線に示すように、このガス出口(4)に充填用接続具(53)が装着され、この充填用接続具(53)の強制開弁手段(54)により上記の減圧弁(7)が強制的に開弁される。また、上記の第2逃し路(16)には開閉部(A)が設けてあり、この開閉部(A)が上記の強制開弁手段(54)に設けた操作部(55)によって閉じ操作され、高圧のフレッシュガスで第2安全弁(17)が作動することを防止してある。
次に、図2と図3に基づいて、図1を参照しながら上記のバルブ装置の具体的構造を説明する。
図2に示すように、このバルブ装置(1)はハウジング(2)の下部に脚ネジ部(23)が形成してあり、この脚ネジ部(23)が前記のガス容器(5)に装着される。上記のガス入口(3)はこの脚ネジ部(23)の下面に開口してある。上記の入口路(6)は、ハウジング(2)内でこのガス入口(3)から上方に形成してある。この入口路(6)には、下端近傍に上記の第1フィルタ(9)が装着してあり、上下方向中間部で上記の第1逃し路(12)が分岐してあり、上端近傍に上記の閉止弁(10)の閉止弁室(24)が形成してある。この閉止弁室(24)に挿入された閉止部材(25)は、ハウジング(2)の上面に付設された操作ハンドル(26)にスピンドル(27)を介して連動連結してある。なお上記の脚ネジ部(23)には、上記の入口路(6)の下半部に沿って、前記のガス圧計測路(14)が上下方向に形成してある。
図2において上記の閉止弁室(24)の左側に、前記の減圧弁(7)の弁室(28)が形成してあり、右側に上記のシーケンス弁(19)と残圧保持弁(20)とが形成してある。上記の減圧弁室(28)には前記の出口路(8)の上流端が開口してあり、この開口端の周囲に減圧弁座(29)が形成してある。また、上記の閉止弁室(24)と上記の出口路(8)との間には、上記のシーケンス弁(19)の弁室(30)と残圧保持弁(20)の弁室(31)とを順に連通する前記の第2取出し路(18)が形成してある。
図3に示すように、上記のハウジング(2)の一方の側面に出口ノズル(32)が形成してあり、反対側の側面に減圧弁装着穴(33)が形成してある。前記のガス出口(4)は、この出口ノズル(32)の端面に開口してある。上記の減圧弁装着穴(33)には、奥側から順に環状の第2フィルタ(11)と筒部材(34)が装着してある。上記の減圧弁室(28)はこの筒部材(34)の内部に形成され、上記のガス出口(4)は、ハウジング(2)内に形成された前記の出口路(8)を介してこの減圧弁室(28)に連通してある。
上記の減圧弁室(28)には、上記の減圧弁座(29)に対し進退可能に減圧部材(35)が挿入してある。上記の出口路(8)は直線状に形成してあり、この出口路(8)を介して上記の減圧部材(35)がガス出口(4)に臨ませてある。この減圧部材(35)には、減圧弁座(29)側の第1ピストン部(36)と、これよりも大径で減圧弁座(29)から離隔した第2ピストン部(37)とが形成してあり、両ピストン部(36・37)は、それぞれ上記の筒部材(34)の内面に保密摺動可能に構成してある。上記の筒部材(34)の外端側には第2安全弁(17)が装着してあり、この筒部材(34)の内部にはこの第2安全弁(17)と上記の第2ピストン部(37)との間に減圧作動室(38)が形成してある。この減圧作動室(38)は、減圧部材(35)内に形成された第1連通路(39)を介して、上記の出口路(8)に連通してある。さらにこの減圧部材(35)は、減圧作動室(38)内に配置された閉弁バネ(40)により、減圧弁座(29)側へ、即ち閉弁方向へ付勢してある。
上記のハウジング(2)には、図3における上記の閉止弁室(24)の右側にシーケンス弁装着穴(41)が形成してあり、この装着穴(41)の外端側を蓋部材(42)で蓋してある。このシーケンス弁装着穴(41)内には、奥側から順にシーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とが形成してある。シーケンス弁室(30)に開口する上流側開口端の周囲に、シーケンス弁座(44)が形成してある。このシーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とに亙ってシーケンス部材(45)が、上記のシーケンス弁座(44)に対し進退可能に挿入してある。上記のシーケンス部材(45)の内部には第2連通路(46)が透設してある。上記のシーケンス作動室(43)はこの第2連通路(46)とシーケンス弁室(30)とを順に介して、上記の第2取出路(18)の下流側に連通してある。上記のシーケンス部材(45)とシーケンス弁装着穴(41)の内面との間には開弁バネ(47)が配置してあり、シーケンス部材(45)はこの開弁バネ(47)の弾圧力によりシーケンス弁座(44)から離隔する方向へ、即ち開弁方向へ付勢してある。
図2と図3に示すように、上記のハウジング(2)には、上記のシーケンス弁(19)の斜め上方に上記の残圧保持弁(20)が付設してある。この残圧保持弁(20)は、残圧保持弁室(31)の出口側に残圧保持弁座(48)が形成してある。残圧保持弁室(31)には残圧保持部材(49)が上記の残圧保持弁座(48)に対し進退可能に挿入してある。ハウジング(2)内には、残圧保持部材(49)の残圧保持弁座(48)とは反対側に残圧保持作動室(50)が形成してある。上記の残圧保持部材(49)の内部に第3連通路(51)が形成してあり、上記の残圧保持作動室(50)はこの第3連通路(51)を介して残圧保持弁(20)の下流側に連通してある。上記の残圧保持作動室(50)には残圧保持バネ(52)が挿入してあり、この残圧保持バネ(52)の弾圧力で残圧保持部材(49)を残圧保持弁座(48)側へ付勢してある。
次に、上記のバルブ装置の作動について説明する。
上記のガス容器(5)から貯蔵ガスを消費する場合、上記の操作ハンドル(26)を操作して上記の閉止弁(10)を開弁する。ガス容器(5)内の貯蔵ガスは、上記の入口路(6)から閉止弁室(24)を経て上記の減圧弁室(28)に流入し、減圧部材(35)を開弁して出口路(8)へ流出する。このとき上記の減圧部材(35)は、第1ピストン部(36)に加わる入口路(6)からのガス圧力で開弁方向へ移動し、第2ピストン部(37)に加わる出口路(8)からのガス圧力で閉弁方向へ移動する。即ち、この減圧部材(35)は、入口路(6)からのガス圧力と出口路(8)からのガス圧力とのバランスで開閉作動し、これにより、上記の減圧弁室(28)に流入するガスが、例えば2分の1などの所定の比率に減圧されて出口路(8)へ流出し、前記のガス出口(4)から取出される。
一方、上記の入口路(6)のガスは、上記の閉止弁室(24)から第2取出路(18)を経て上記のシーケンス弁室(30)にも流入する。シーケンス部材(45)はこのガス圧力により一旦開弁するが、シーケンス弁室(30)やその下流側が高圧になるので、シーケンス作動室(43)が高圧となり、その圧力により開弁バネ(47)の弾圧力に抗してシーケンス部材(45)が閉弁移動する。
上記のシーケンス弁室(30)の下流側は、上記の一時的に流出したガスで高圧になり、上記の残圧保持弁(20)はこのガス圧力で開弁する。しかし、上記の出口路(8)内は前記の減圧弁室(28)から流出するガス圧力となっているので、上記の残圧保持弁(20)の下流側は出口路(8)内と同じ圧力となり、残圧保持弁(20)の上流側がこれよりも僅かに高い圧力に維持される。上記のガス容器(5)内の貯蔵ガス圧力が充分に高い間は、出口路(8)に流出するガス圧力が高く、従って、残圧保持弁(20)の上流側と連通する上記のシーケンス作動室(43)は高圧となっており、上記のシーケンス部材(45)は開弁バネ(47)の弾圧力に抗して閉弁状態に維持される。
上記のガス容器(5)内の貯蔵ガスが消費されて貯蔵ガス圧力が低下すると、これに対応して上記の減圧弁(7)で減圧されるガス圧力、即ち、出口路(8)を経てガス出口(4)から取出されるガス圧力が低下し、これとともに、ガス流量も減少していく。
そして、出口路(8)内が所定の圧力以下に低下すると、上記のシーケンス作動室(43)に加わる圧力が設定圧力よりも低下し、上記のシーケンス部材(45)は、その設定圧力に抗して上記の開弁バネ(47)の弾圧力により開弁移動する。この結果、ガス容器(5)内の貯蔵ガスは、上記の閉止弁室(24)から第2取出路(18)を経て出口路(8)に流出する。このとき、シーケンス弁(19)から残圧保持弁(20)を経て出口路(8)内へ流出するガス圧力は、上記の減圧弁(7)で減圧された圧力よりも高い圧力となるので、減圧作動室(38)内の圧力が高くなり、減圧部材(35)は閉弁方向へ移動する。
上記の貯蔵ガスの消費が進み、ガス容器(5)内の貯蔵ガスが殆どなくなると、上記の第2取出路(18)から流出するガス圧力が低下し、上記の残圧保持弁(20)は上流側と下流側との圧力差が小さくなるので閉弁作動する。一方、この低圧状態では、上記の減圧部材(35)は閉弁バネ(40)の弾圧力で閉弁状態に保持されており、この結果、ガス容器(5)から出口路(8)へのガスの流出が停止され、ガス容器(5)内に所定の残圧が保持される。
上記の貯蔵ガスを使いきったガス容器(5)にフレッシュガスを充填する場合、上記の出口ノズル(32)に前記の充填用接続具(53)が装着される。この接続具には強制開弁手段(54)が付設してあり、この充填用接続具(53)を出口ノズル(32)に装着することで、上記の減圧部材(35)が強制的に開弁移動される。また、この減圧部材(35)に形成された上記の第1連通路(39)は、出口路(8)側端部が前記の開閉部(A)を構成しており、充填用接続具(53)の装着によりこの開閉部(A)が前記の操作部(55)により封止されて、高圧のフレッシュガスが減圧作動室(38)へ流入しないようにされる。
なお、上記のフレッシュガスの充填に先立って、上記の減圧部材(35)が強制的に開弁された状態で閉止弁(10)が開弁され、ガス容器(5)内に残存する貯蔵ガスが真空吸引により排除される。このとき、上記の残圧保持弁(20)は閉じられているが、シーケンス弁(19)は開弁しているので、上記の第2取出路(18)内に残っているガスも上記の真空吸引により排除される。そしてこの残存ガスの排除ののち、上記の出口路(8)からフレッシュガスが送り込まれ、減圧弁室(28)と閉止弁室(24)及び入口路(6)を経て、ガス容器(5)の内部空間(5a)に充填される。この充填処理が完了すると、上記の閉止弁(10)が閉じられたのち接続具が外される。
図4と図5は本発明の第2実施形態を示し、図4はバルブ装置の系統図、図5はバルブ装置の横断平面図である。
この第2実施形態では、シーケンス弁(19)の構造が上記の第1実施形態と異なり、図4に示すように、入口路(6)内の圧力が所定圧力以下になると、シーケンス弁(19)が開弁するように構成してある。
このバルブ装置(1)の具体的構造を図5に基づいて図4を参照しながら説明すると、シーケンス作動室(43)が入口路(6)側に連通してある。
即ち、上記のシーケンス弁(19)の弁室(30)には、出口側にシーケンス弁座(44)が形成してあり、このシーケンス弁座(44)に対し進退可能にシーケンス部材(45)が、シーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とに亙って挿入してある。このシーケンス部材(45)内には第2連通路(46)が形成してある。上記のシーケンス作動室(43)は、この第2連通路(46)とシーケンス弁室(30)と第2取出路(18)の上流部分とを順に介して、上記の入口路(6)に連通してある。なお、上記のシーケンス部材(45)とシーケンス弁装着穴(41)の内面との間には、上記の第1実施形態と同様に開弁バネ(47)が装着してあり、この開弁バネ(47)の弾圧力によりシーケンス部材(45)がシーケンス弁座(44)から離隔する方向へ、即ち開弁方向へ付勢してある。
減圧弁(7)や閉止弁(10)、残圧保持弁(20)など、その他の構成は上記の第1実施形態と同様であり、同様に作用するので説明を省略する。
上記の閉止弁(10)を開弁すると、入口路(6)から高圧の貯蔵ガスがシーケンス弁室(30)へ流入する。これにより上記のシーケンス作動室(43)が高圧となり、シーケンス部材(45)は開弁バネ(47)の弾圧力に抗してシーケンス弁座(44)側へ、即ち閉弁方向へ押圧され、閉弁状態に維持される。
ガス容器内の貯蔵ガスが消費され、出口路(8)からの取出圧力が所定圧力以下に低下すると、これに応じた入口路(6)内が所定の設定圧力よりも低くなる。これにより、この入口路(6)からシーケンス作動室(43)に加わる閉弁力が、上記の開弁バネ(47)の弾圧力による開弁力よりも小さくなって、上記のシーケンス部材(45)がシーケンス弁座(44)から離隔する。この結果、上記の貯蔵ガスは、閉止弁室(24)から第2取出路(18)を経て出口路(8)に流出する。
上記の実施形態で説明したバルブ装置は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものであり、各部の形状や構造などをこの実施形態のものに限定するものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、上記の第1実施形態では出口ノズル(32)を雄ネジ構造とし、第2実施形態では雌ネジ構造としたが、本発明では出口ノズルに任意の接続構造を採用することができ、従って、それぞれの実施形態で異なる接続構造を採用することができる。
また、上記の各実施形態で採用した圧力計や安全弁等は、任意の適切な部位に配設が可能であり、また省略することも可能である。
さらに、上記の各実施形態では本発明を容器弁に適用した場合について説明したが、本発明のバルブ装置は容器弁に接続された配管に装着される配管弁に適用することも可能であり、また、使用するガスは特定の圧力や種類に限定されないことはいうまでもない。
本発明のバルブ装置は、高圧化したガス容器を従来のガス配管やガス機器に適用でき、しかも、ガスの消費により貯蔵ガス圧力が低下しても取出ガス流量の減少を防止できるので、貯蔵ガスを高圧化したガス容器の容器弁に特に好適であるが、配管弁など他のバルブ装置にも好適に用いられる。
本発明の第1実施形態の、バルブ装置の系統図である。 本発明の第1実施形態の、バルブ装置の縦断立面図である。 本発明の第1実施形態の、バルブ装置の横断平面図である。 本発明の第2実施形態の、バルブ装置の系統図である。 本発明の第2実施形態の、バルブ装置の横断平面図である。
符号の説明
1…バルブ装置
2…ハウジング
4…ガス出口
6…入口路
7…減圧弁
8…出口路
18…第2取出路
19…シーケンス弁
20…残圧保持弁
28…減圧弁室
29…減圧弁座
30…シーケンス弁室
35…減圧部材
40…閉弁バネ(閉弁手段)
43…シーケンス作動室
45…シーケンス部材
47…開弁バネ(開弁手段)

Claims (5)

  1. ハウジング(2)内に入口路(6)と減圧弁(7)と出口路(8)とを順に形成し、上記の減圧弁(7)は、減圧弁室(28)に挿入した減圧部材(35)を、入口路(6)からの圧力と出口路(8)からの圧力とのバランスで開閉移動させるバルブ装置であって、
    上記のハウジング(2)内に上記の入口路(6)と出口路(8)とを接続する第2取出路(18)を上記の減圧弁(7)と並列に設け、
    上記の第2取出路(18)に、上記の出口路(8)からの取出圧力が所定圧力以下になると開弁するシーケンス弁(19)を配置したことを特徴とする、バルブ装置。
  2. 上記のシーケンス弁(19)は、ハウジング(2)内にシーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とを形成してあり、このシーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とに亙ってシーケンス部材(45)を挿入し、
    上記のシーケンス作動室(43)を前記の出口路(8)に連通させて、上記のシーケンス部材(45)をこのシーケンス作動室(43)に加わる出口路(8)からの圧力で閉弁方向へ付勢するとともに、開弁手段(47)により開弁方向へ付勢し、
    上記の出口路(8)内が所定圧力以下になると、上記のシーケンス作動室(43)に加わる出口路(8)からの圧力に抗して、上記の開弁手段(47)の付勢力によりシーケンス部材(45)を開弁方向へ移動させる、請求項1に記載のバルブ装置。
  3. 上記のシーケンス弁(19)は、ハウジング(2)内にシーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とを形成してあり、このシーケンス弁室(30)とシーケンス作動室(43)とに亙ってシーケンス部材(45)を挿入し、
    上記のシーケンス作動室(43)を前記の入口路(6)に連通させて、上記のシーケンス部材(45)をこのシーケンス作動室(43)に加わる入口路(6)からの圧力で閉弁方向へ付勢するとともに、開弁手段(47)により開弁方向へ付勢し、
    上記の入口路(6)内が所定の設定圧力以下になると、上記のシーケンス作動室(43)に加わる入口路(6)からの圧力に抗して、上記の開弁手段(47)の付勢力によりシーケンス部材(45)を開弁方向へ移動させる、請求項1に記載のバルブ装置。
  4. 上記の減圧部材(35)を閉弁手段(40)により閉弁方向へ付勢し、
    上記のシーケンス弁(19)と上記の出口路(8)との間の上記の第2取出路(18)に、シーケンス弁(19)から出口路(8)への流れは許容するが出口路(8)からシーケンス弁(19)への流れは阻止する残圧保持弁(20)を設けた、請求項1から3のいずれか1項に記載のバルブ装置。
  5. 上記の減圧弁室(28)に開口する出口路(8)の開口端の周囲に減圧弁座(29)を形成し、この減圧弁座(29)に対面させた上記の減圧部材(35)を、ハウジング(2)の外面に形成したガス出口(4)へ上記の出口路(8)を介して臨ませた、請求項4に記載のバルブ装置。
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