JP2001003767A - スロットルバルブ装置 - Google Patents

スロットルバルブ装置

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JP2001003767A
JP2001003767A JP11170310A JP17031099A JP2001003767A JP 2001003767 A JP2001003767 A JP 2001003767A JP 11170310 A JP11170310 A JP 11170310A JP 17031099 A JP17031099 A JP 17031099A JP 2001003767 A JP2001003767 A JP 2001003767A
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JP
Japan
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valve
throttle
valve body
electric motor
fully closed
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Application number
JP11170310A
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English (en)
Inventor
Katsuto Kumagai
勝人 熊谷
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体によって吸気通路内を掃除し、安定した
吸入空気量を確保する。 【解決手段】 スロットルチャンバ2内には弁軸9と共
に回動する弁体10を配設し、スロットルボディ1には
弁軸9を回動させる電動モータ11を取付ける。また、
スロットルボディ1と弁軸9との間には弁体10を全閉
位置側に向けて付勢する戻しばね14を取り付ける。そ
して、スロットルボディ1のモータケース5には調整ね
じ17を取り付けると共に、電動モータ11のロータ1
2には調整ねじ17に当接可能な当接片19を設ける。
これにより、電動モータ11の停止時には調整ねじ17
に当接片19が当接し、弁体10は全閉位置を越えて全
開位置とは逆方向に回動したデフォル位置で停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用エ
ンジン等の吸入空気量を調整するのに好適に用いられる
スロットルバルブ装置に関し、特に、電動モータを用い
てスロットルチャンバ内の弁体を開,閉駆動する構成と
したスロットルバルブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等のスロットルバルブ装
置は、吸気通路が形成されたスロットルボディと、該ス
ロットルボディの吸気通路に回動可能に設けられた弁軸
と、前記吸気通路内に位置して該弁軸に設けられ、該弁
軸と共に回動して前記吸気通路を開閉する弁体と、前記
弁軸に取付けられ弁軸を回動させるアクチュエータとに
よって構成されている(例えば特表平2−500677
号公報等)。
【0003】また、この種のスロットルバルブ装置は、
弁軸に例えば2つのばねが取り付けられ、これらのばね
は互いに異なる方向として開弁方向、閉弁方向に向けて
弁体を付勢している。これにより、従来技術によるスロ
ットルバルブ装置には、全開位置と全閉位置との間に位
置して2つのばねが釣り合うデフォルト位置が設けられ
ている。ここで、デフォルト位置は、弁体の開度が全開
と全閉との間の中間開度となる位置である。
【0004】そして、従来技術のスロットルバルブ装置
は、アクチュエータ等が作動しないリンプホーム時(故
障時)には、2つのばねのばね力によって弁体をデフォ
ルト位置で停止させる。これにより、スロットルバルブ
装置は、リンプホーム時にエンジンに流入する空気を確
保し、自動車を走行可能な状態にしている。
【0005】一方、通常のスロットル操作時では、アク
チュエータは運転者が操作したアクセルペダルの踏み込
み量に応じて弁体を全開位置と全閉位置との間で回動さ
せる。これにより、スロットルバルブ装置は、アクセル
ペダルの踏み込み量に応じた吸入空気量をエンジンに供
給するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、スロットルボディの吸気通路内に種々の汚
れが堆積することがあり、この汚れによってエンジンに
供給する吸入空気量が減少してしまうという問題があ
る。
【0007】また、従来技術によるスロットルバルブ装
置は、略楕円形状の弁体を使用することによって、弁体
が全閉位置に変位したときに弁体がスロットルボディに
接触するものである。しかし、吸気通路内に種々の汚れ
が堆積したときには、この汚れによって弁体がスロット
ルボディに貼り付き、全閉位置から動かなくなることが
ある。
【0008】さらに、従来技術によるスロットルバルブ
装置では、弁体を全開位置と全閉位置との間に設けられ
たデフォルト位置に付勢するために、複数のばね等が必
要となり、装置全体の構成が複雑化するという問題もあ
る。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、弁体によって吸気通路内を掃
除し、安定した吸入空気量を確保することができるスロ
ットルバルブ装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、内燃機関の吸気通路が形成されたス
ロットルボディと、該スロットルボディの吸気通路に回
動可能に設けられた弁軸と、前記吸気通路内に位置して
該弁軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前記吸気通路
を開閉する弁体と、前記弁軸に取付けられ弁軸を回動さ
せるアクチュエータとを備えてなるスロットルバルブ装
置に適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、スロットルボディには、弁体が全閉位置を越え
て全開位置と逆方向にあるデフォルト位置となったとき
弁体の回動を停止するストッパを設けたことにある。
【0012】このように構成することにより、内燃機関
の駆動中には、吸気通路内の弁体は、弁軸と共に全開位
置と全閉位置との間で回動し、吸入空気量を調整する。
また、アクチュエータが停止するリンプフォーム時に
は、吸気通路内の弁体は、ストッパによって全閉位置を
越えたデフォルト位置で停止する。このとき、弁体が全
閉位置を越えた位置にあるから、吸気通路は開弁する。
このため、リンプフォーム時であっても、弁体はデフォ
ルト位置に対応した吸入空気量を流通させることができ
る。
【0013】また、請求項2の発明は、アクチュエータ
とスロットルボディとの間には、弁体をストッパに向け
て付勢するばね部材を設けたことにある。
【0014】これにより、リンプフォーム時には、弁体
は、ばね部材によってデフォルト位置に付勢されると共
に、ストッパによってデフォルト位置で停止する。ま
た、内燃機関の駆動中には、アクチュエータによって弁
軸が回動するから、弁体はばね部材のばね力に抗して全
開位置側に回動する。これにより、弁体は、全閉位置と
全開位置との間で回動し、吸入空気量を調整する。
【0015】また、請求項3の発明は、ストッパはデフ
ォルト位置を可変に調整する調整ねじによって構成した
ことにある。
【0016】これにより、調整ねじによってデフォルト
位置を可変に調整し、リンプフォーム時の弁開度を可変
に設定することができる。
【0017】さらに、請求項4の発明は、アクチュエー
タを、弁軸に設けられたロータと、スロットルボディに
設けられたステータとからなる電動モータによって構成
し、該電動モータのロータの外周側には弁体がデフォル
ト位置となったときにストッパに当接する当接部材を設
けたことにある。
【0018】これにより、電動モータは弁軸と共に弁体
を回動させることができる。また、電動モータのロータ
の外周側に設けた当接部材は、弁体がデフォルト位置と
なったときにストッパに当接するから、当接部材とスト
ッパによって弁体をデフォルト位置で停止させることが
できる。
【0019】また、請求項5の発明は、弁体とスロット
ルボディとの間には、弁体が全閉位置となったときに内
燃機関の駆動に必要な最小の吸入空気量を流すクリアラ
ンスを形成したことにある。
【0020】これにより、弁体を全閉位置となったとき
には、弁体とスロットルボディとの間に形成されたクリ
アランスによって内燃機関の駆動に必要な最小の吸入空
気量を流すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
スロットルバルブ装置を、図1ないし図5を参照しつつ
詳細に説明する。
【0022】図において、1はアルミダイキャスト等の
手段により形成されたスロットルボディで、該スロット
ルボディ1は、エンジンの吸気通路(図示せず)の途中
に接続されるスロットルチャンバ2と、該スロットルチ
ャンバ2を挟んで対向する径方向の両側に配設された軸
受収容部3,4と、該軸受収容部3,4のうち一側の軸
受収容部3に設けられたモータケース5と、他側の軸受
収容部4に設けられたセンサケース6とを一体に形成す
ることによって構成されている。そして、軸受収容部
3,4は、その内周側にころがり軸受7,8を収容して
いる。
【0023】9はころがり軸受7,8を用いてスロット
ルボディ1の軸受収容部3,4に回動可能に支持された
弁軸で、該弁軸9はスロットルチャンバ2内を径方向に
貫通して延び、一端側、他端側が軸受収容部3,4を介
してモータケース5、センサケース6側にそれぞれ突出
している。
【0024】10は略円形状の金属板等により形成され
た弁体で、該弁体10はスロットルチャンバ2内に位置
して弁軸9の長さ方向中間部に一体的に取付けられてい
る。そして、弁体10は弁軸9と共に回動されることに
よってエンジンの吸気通路を開閉し、その開度に応じて
エンジンの吸入空気量を可変に調整する。
【0025】また、弁体10は、エンジンの駆動中は、
図4に示すように吸気通路に略垂直となった全閉位置P
1 と、略水平となった全開位置P2 との間に位置し、矢
示A,B方向に回動する。このため、弁体10の回動角
は、全閉位置P1 を0°としたときに、全開位置P2 で
は全閉位置P1 よりも矢示A方向に例えば75°程度だ
け回動した回動角θmax となる。一方、電動モータ11
の停止時には、弁体10は後述する戻しばね14のばね
力によって矢示B方向に付勢され、図3に示すように全
閉位置P1 を越えたデフォルト位置Pd で停止するもの
である。このとき、弁体10の回動角は、デフォルト位
置Pd では、全閉位置P1 よりも矢示B方向に例えば3
〜7°だけ回動した回動角(−α)となる。
【0026】また、弁体10とスロットルチャンバ2と
の間には、弁体10が全閉位置P1を越えて矢示B方向
に回動可能となるようにクリアランスCが形成されてい
る。そして、このクリアランスCは、図5に示すように
弁体10を全閉位置P1 に配置したときにエンジンの駆
動に必要となる最小の吸入空気量Qmin を確保するもの
である。
【0027】11はスロットルボディ1のモータケース
5内に配設されたアクチュエータとしての電動モータ
で、該電動モータ11は、図1に示すように弁軸9に取
付けられた略円板状のロータ12と、該ロータ12と対
面してモータケース5に取付けられたステータ13によ
って構成されている。また、ロータ12は例えば保持力
の小さい軟磁性材料によって形成されると共に、ステー
タ13は、例えば軟磁性材料からなるステータコア13
Aと、該ステータコア13Aに巻回された電磁コイル1
3Bとによって構成されている。
【0028】そして、電動モータ11は、エンジン制御
用のコントロールユニット(図示せず)等に接続され、
このコントロールユニットから出力される駆動信号に応
じてロータ12とステータ13との間に作用する引力を
増減させる。これにより、電動モータ11は、ロータ1
2とステータ13との間に作用する引力に応じて図2中
の矢示A方向に向かう回転力を発生させることにより、
弁軸9を後述の戻しばね14に抗して全開位置P2 に向
けて回動させるものである。
【0029】14はばね保持部材15,16を介して弁
軸9の外周側に配設されたばね部材としての戻しばね
で、該戻しばね14は、弁軸9側とスロットルボディ1
側との間に装着され、弁軸9を図3中の弁体10のデフ
ォルト位置Pd 側(矢示B方向)に向けて常時付勢して
いる。
【0030】17は電動モータ11のロータ12近傍に
位置してスロットルボディ1のモータケース5に設けら
れたストッパとしての調整ねじで、該調整ねじ17は、
図2に示すようにモータケース5内に斜めに突出するよ
うに取付られている。そして、弁体10がデフォルト位
置Pd となったときに、調整ねじ17の先端には、後述
の当接片19が当接し、弁体10の回動を停止させるも
のである。また、調整ねじ17は、スロットルボディ1
に進退可能に設けられている。これにより、調整ねじ1
7は、その先端と当接片19とが当接する位置、即ち電
動モータ11のロータ12によって弁軸9と弁体10が
矢示B方向に回動するとき、該弁体10の回動角を可変
に設定することができ、エンジンの使用状況等に応じて
デフォルト位置Pd を可変に調整するものである。
【0031】18はモータケース5の底部に設けられた
突起部で、該突起部18は弁体10が全開位置P2 とな
ったときに当接片19に当接する。これにより、突起部
18は、弁体10が全開位置P2 を越えて回動するのを
規制するものである。
【0032】19は電動モータ11のロータ12の外周
側に取付けられた板状の当接片で、該当接片19は、調
整ねじ17と突起部18との間でロータ12と共に回動
するものである。そして、当接片19は、弁体10がデ
フォルト位置Pd にあるときには調整ねじ17に当接
し、弁体10が全開位置P2 にあるときには突起部18
に当接するものである。
【0033】20はスロットルボディ1のセンサケース
6に設けられたスロットルセンサで、該スロットルセン
サ20は、弁軸9の他端側に設けられ、導電性材料から
なるブラシ21が設けられた回動板22と、該回動板2
2のブラシ21と軸方向で摺接する抵抗体23が形成さ
れた基板24とによって構成されている。
【0034】そして、スロットルセンサ20は、回動板
22が弁軸9と共に回動し、このときブラシ21が弁軸
9の回動量に対応した位置で基板24側の抵抗体23と
摺接(導通)することにより、弁体10の開度を抵抗体
23の抵抗値変化として検出し、その検出信号をコント
ロールユニットに出力するものである。
【0035】本実施の形態によるスロットルバルブ装置
は上述の如き構成を有するもので、次にその作動につい
て説明する。
【0036】まず、車両の発進前のようにイグニション
スイッチがOFF状態となっているときには、電動モー
タ11は停止状態にあるから、図3に示すように弁体1
0は、戻しばね14によって矢示B方向に付勢される。
このとき、調整ねじ17の先端と当接片19とが当接し
ているから、弁体10はデフォルト位置Pd に保持され
ている。
【0037】次に、車両を発進させるためにイグニショ
ンスイッチをON状態に切換えたときには、コントロー
ルユニットは、電動モータ11を用いて弁体10を矢示
A方向に回動させ、弁体10を全閉位置P1 と全開位置
P2 との間に移動させる。このとき、弁体10は全閉位
置P1 を越えて矢示A方向に回動するから、弁体10に
よってスロットルチャンバ2内に付着した汚れDを掻取
り、掃除することができる。
【0038】そして、弁体10を全閉位置P1 と全開位
置P2 との間に移動した後には、コントロールユニット
は、アクセルペダル(図示せず)の操作量に応じた駆動
信号を電動モータ11に出力する。これにより、スロッ
トルチャンバ2内の弁体10は、全閉位置P1 と全開位
置P2 との間でアクセルペダルの操作量等に応じて開,
閉する。このとき、スロットルセンサ20は、弁体10
の開度を検出するから、コントロールユニットは、スロ
ットルセンサ20からの検出信号を用いて弁体10の開
度をフィードバック制御する。
【0039】また、電動モータ11等に不具合が生じた
リンプフォーム時には、コントロールユニットは電動モ
ータ11への駆動信号の出力を停止するから、弁体10
は戻しばね14のばね力によって矢示B方向に付勢さ
れ、調整ねじ17によってデフォルト位置Pd に保持さ
れる。これにより、車両の走行に必要な吸入空気量が確
保できるから、リンプフォーム時であっても車両を走行
させることができる。
【0040】かくして、本実施の形態では、調整ねじ1
7によって弁体10を全閉位置P1を越えたデフォルト
位置Pd に停止させるから、リンプフォーム時であって
もエンジンの駆動に必要な吸入空気量を確保し、車両を
走行可能な状態にすることができる。
【0041】また、弁体10はエンジンの駆動、停止毎
に全閉位置P1 を越えて矢示A,B方向に回動するか
ら、弁体10によってスロットルチャンバ2内に付着し
た汚れDを掻取り、掃除することができる。このため、
スロットルチャンバ2内に付着した汚れDによって弁体
10がスロットルチャンバ2に貼り付くことがなく、ス
ロットルバルブ装置の信頼性を高めることができる。
【0042】さらに、戻しばね14によって弁体10を
全閉位置P1 を越えたデフォルト位置Pd に向けて付勢
するから、従来技術のように全閉位置P1 と全開位置P
2 との間にデフォルト位置を設けた場合のように二方向
に付勢する戻しばねを設ける必要がなく、装置全体の構
成を簡単にすることができる。
【0043】しかも、従来技術のように全閉位置P1 と
全開位置P2 との間にデフォルト位置を設けた場合に
は、弁体10に互いに異なる方向に向うばね力が作用し
ているから、弁体10がデフォルト位置を通過するとき
には、弁体10に作用するばね力が変化する。このた
め、弁体10がデフォルト位置を通過するときに電動モ
ータ11の回転駆動力に応じて弁体10が回動しない不
感帯が生じ、弁体10の開度を正確に調整するのが難し
い傾向がある。
【0044】これに対し、本実施の形態では、デフォル
ト位置Pd を全閉位置P1 を越えて全開位置P2 とは逆
方向に設けたから、弁体10には矢示B方向に向うばね
力が作用しているだけである。このため、弁体10が全
閉位置P1 と全開位置P2 との間で回動するときには、
不感帯が生じることがなく、弁体10の開度を正確に調
整できる。
【0045】また、電動モータ11は弁体10を矢示A
方向に回動させるための回転トルクを発生するだけでよ
く、従来技術のように二方向に回転トルクを発生させる
必要がない。このため、電動モータ11は、磁性材料か
らなるロータ12と、ステータコア13Aと電磁コイル
13Bとからなるステータ13とによって構成すること
ができ、ロータ12をステータ13側に引き付ける引力
を利用して回転トルクを発生させる電動モータ11を使
用することができる。この結果、従来技術のようにロー
タ12に高価なマグネットを使用し、マグネットによる
引力と斥力とを利用する形式の電動モータを用いる必要
がないから、電動モータ11を安価に構成することがで
きる。
【0046】一方、スロットルボディ1のモータケース
5には、調整ねじ17を進退可能に設けたから、調整ね
じ17を進退させることによって、デフォルト位置Pd
を可変に調整することができ、エンジンの使用状況等に
応じてデフォルト位置Pd を可変に設定することができ
る。
【0047】また、当接片19を電動モータ11のロー
タ12の外周側に取り付けたから、弁軸9の回転トルク
をロータ12によって受承することができる。このた
め、当接片19と調整ねじ17、突起部18によって弁
体10を停止させたときには、弁軸9に当接片19を取
り付けた場合に比べて、弁軸9に作用する撓み、よじれ
等の発生を防止でき、スロットルバルブ装置の信頼性を
高めることができる。
【0048】さらに、弁体10とスロットルチャンバ2
との間には、弁体10が全閉位置P1 となったときにエ
ンジンの駆動に必要な最小の吸入空気量Qmin を流すク
リアランスCを形成したから、弁体10を全閉位置P1
となったときには、クリアランスCによってエンジンの
駆動に必要な最小の吸入空気量Qmin を流すことができ
る。また、弁体10は全閉位置P1 を越えて矢示A,B
方向に回動するから、弁体10を真円形状にすることが
できる。このため、円筒状のスロットルチャンバ2と真
円形状の弁体10によってクリアランスCを形成するか
ら、吸入空気量Qmin を正確に設定することができる。
【0049】なお、前記実施の形態では、電動モータ1
1には磁性材料からなるロータ12を用いるものとした
が、本発明はこれに限らずマグネットからなるロータを
用いてもよい。また、前記実施の形態では、電動モータ
11を弁軸9に直接取り付けるものとしたが、電動モー
タと弁軸との間に減速歯車機構等を設ける構成としても
よい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、スロットルボディには弁体が全閉位置を越えて全
開位置と逆方向にあるデフォルト位置となったときに弁
体の回動を停止させるストッパを設ける構成としたか
ら、アクチュエータが停止するリンプフォーム時には、
吸気通路内の弁体は、ストッパによって全閉位置を越え
たデフォルト位置で停止する。このため、リンプフォー
ム時であってもデフォルト位置に対応した吸入空気量を
流通させることができる。また、弁体が全閉位置を越え
て回動するから、弁体によって吸気通路内の汚れを除去
することができ、安定した吸入空気量を流通させること
ができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、アクチュ
エータとスロットルバルブとの間には、弁体をストッパ
に向けて付勢するばね部材を設けたから、リンプフォー
ム時には、弁体をばね部材によってデフォルト位置に付
勢し、ストッパによってデフォルト位置で停止させるこ
とができる。しかも、デフォルト位置が全閉位置を越え
て全開位置とは逆方向にあるから、一方向に付勢するば
ね部材によって弁体をデフォルト位置に停止させること
ができ、装置全体の構成を簡単にし、製造コストを低減
することができる。
【0052】また、請求項3の発明によれば、ストッパ
はデフォルト位置を可変に調整する調整ねじによって構
成したから、調整ねじによってデフォルト位置を可変に
調整し、リンプフォーム時の弁開度を容易に設定するこ
とができる。
【0053】また、請求項4の発明によれば、アクチュ
エータを、弁軸に設けられたロータと、スロットルボデ
ィに設けられたステータとからなる電動モータによって
構成し、該電動モータのロータの外周側には弁体がデフ
ォルト位置となったときにストッパに当接する当接部材
を設けたから、当接部材とストッパとによって弁体をデ
フォルト位置で停止させることができる。また、弁軸の
回転トルクを電動モータのロータによって受承すること
ができるから、弁軸に作用する撓み、よじれ等の発生を
防止でき、スロットルバルブ装置の信頼性を高めること
ができる。
【0054】さらに、請求項5の発明によれば、弁体と
スロットルボディとの間には、弁体が全閉位置となった
ときに内燃機関の駆動に必要な最小の吸入空気量を流す
クリアランスを形成したから、弁体を全閉位置となった
ときには、クリアランスによって内燃機関の駆動に必要
な最小の吸入空気量を流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスロットルバルブ装
置を示す縦断面図である。
【図2】電動モータ、調整ねじ、当接片等を示す図1中
の矢示II−II方向からみた断面図である。
【図3】弁板をデフォルト位置に配置した状態を示す図
1中の矢示 III−III 方向からみた断面図である。
【図4】弁体を全閉位置に配置した状態を示す図3の同
様の断面図である。
【図5】弁体の回動角と吸入空気量との関係を示す特性
線図である。
【符号の説明】
1 スロットルボディ 2 スロットルチャンバ(吸気通路) 9 弁軸 10 弁体 11 電動モータ 12 ロータ 13 ステータ 14 戻しばね(ばね部材) 17 調整ねじ(ストッパ) 19 当接片(当接部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/22 310 F02D 41/22 310C 310M F16K 1/22 F16K 1/22 A 31/04 31/04 Z Fターム(参考) 3G065 CA35 DA05 DA15 FA12 GA41 GA46 HA20 HA21 HA22 JA04 JA09 KA02 3G301 JB02 KA01 LA03 LC03 ND02 PF03Z PF16Z 3H052 AA02 BA01 BA31 CD09 EA16 3H062 AA03 AA15 BB26 BB33 CC01 DD01 DD11 DD13 HH02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路が形成されたスロッ
    トルボディと、該スロットルボディの吸気通路に回動可
    能に設けられた弁軸と、前記吸気通路内に位置して該弁
    軸に設けられ、該弁軸と共に回動して前記吸気通路を開
    閉する弁体と、前記弁軸に取付けられ弁軸を回動させる
    アクチュエータとを備えてなるスロットルバルブ装置に
    おいて、前記スロットルボディには、前記弁体が全閉位
    置を越えて全開位置と逆方向にあるデフォルト位置とな
    ったとき前記弁体の回動を停止するストッパを設けたこ
    とを特徴とするスロットルバルブ装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータとスロットルボディ
    との間には、前記弁体をストッパに向けて付勢するばね
    部材を設けてなる請求項1に記載のスロットルバルブ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパは前記デフォルト位置を可
    変に調整する調整ねじである請求項1または2に記載の
    スロットルバルブ装置。
  4. 【請求項4】 前記アクチュエータは、前記弁軸に設け
    られたロータと、前記スロットルボディに設けられたス
    テータとからなる電動モータによって構成し、該電動モ
    ータのロータの外周側には、前記弁体がデフォルト位置
    となったときに前記ストッパに当接する当接部材を設け
    てなる請求項1,2または3に記載のスロットルバルブ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記弁体とスロットルボディとの間に
    は、前記弁体が全閉位置となったときに内燃機関の駆動
    に必要な最小の吸入空気量を流すクリアランスを形成し
    てなる請求項1,2,3または4に記載のスロットルバ
    ルブ装置。
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CN114738498A (zh) * 2022-03-03 2022-07-12 金博阀门集团股份有限公司 一种自动力清洁密封间隙的污水过流蝶阀
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