JP2001003673A - ケーシングパイプの連結構造 - Google Patents

ケーシングパイプの連結構造

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JP2001003673A JP11174741A JP17474199A JP2001003673A JP 2001003673 A JP2001003673 A JP 2001003673A JP 11174741 A JP11174741 A JP 11174741A JP 17474199 A JP17474199 A JP 17474199A JP 2001003673 A JP2001003673 A JP 2001003673A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結および取り外しが容易であるとともに、
取り外した後にそのまま再使用することができ、削孔内
で脱落することのないケーシングパイプの連結構造を提
供する。 【解決手段】 削孔内に挿入される円筒状のケーシング
パイプ6…をその軸線O方向に連結するためのケーシン
グパイプの連結構造であって、互いに連結される一対の
ケーシングパイプ6,6の連結端部7,8を、一方のケ
ーシングパイプ6の連結端部7が他方のケーシングパイ
プ6の連結端部8の内周に挿入可能とするとともに、こ
れらの連結端部7,8の少なくとも一方に軸線O方向に
向けて延びるスリット11…を形成し、このスリット1
1…が形成された部分において連結端部7,8同士の互
いに対向する内外周面に、軸線O方向に係合可能とされ
た係合凹部12と係合凸部14とを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AGF工法や杭等
の掘削において、掘削工具によって掘削された削孔内に
複数の円筒状のケーシングパイプをその軸線方向に連結
して挿入するためのケーシングパイプの連結構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】掘削工具によって特に軟、中硬岩層を掘
削する場合、掘削された削孔内に周囲の地盤が崩落して
削孔が埋められてしまったりするのを防ぐため、掘削工
具の前進とともに削孔内に円筒状のケーシングパイプを
挿入することが行われており、削孔が単一のケーシング
パイプの長さ以上の深さとなる場合には、先のケーシン
グパイプが削孔内に挿入される度に次のケーシングパイ
プを軸線方向に順次連結してゆくようにしている。そし
て、このように複数のケーシングパイプをその軸線方向
に連結してゆく場合、従来は、先に挿入されたケーシン
グパイプ後端の連結端部に次のケーシングパイプ先端の
連結端部を突き合わせ、あるいは嵌合させた上で両連結
端部を溶接したり、または一方のケーシングパイプの連
結端部を他方のケーシングパイプの連結端部に挿入可能
とするとともに、これらの連結端部の互いに対向する内
外周面に雌雄ねじ部を形成して、両連結端部をネジ止め
したりすることによりこれらのケーシングを連結するよ
うにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、まず前者の
溶接による連結構造では、削孔の掘削現場に溶接のため
の設備を用意しておかなければならず、しかも連結のた
めの溶接作業に多くの時間が費やされてしまうことが避
けられない。また、このように削孔にケーシングパイプ
を挿入しながら掘削を行なう場合には、削孔が所定の深
さまで形成された後にケーシングパイプを引き抜いてし
まうこともあり、その際には引き抜かれたケーシングパ
イプを順次取り外すために溶接された連結端部を再び加
熱して溶断したりしなければならず、やはり所要の設備
と多くの作業時間とを要する結果となる。さらに、こう
して溶接、溶断されたケーシングパイプは、その連結端
部が溶損していたり、熱によって変質していたりするこ
とが多く、そのままの状態ではこれを再度削孔への挿入
に使用することはできないという問題もある。
【0004】これに対して、後者のネジ止めによる連結
構造では、このような溶接による連結構造のような問題
が生じることはないが、その一方で、掘削時にケーシン
グパイプを削孔に挿入する際や特に削孔から引き抜く際
の振動などによって上記雌雄ねじ部に緩みが生じた場合
には、先に挿入されたケーシングパイプが脱落して削孔
内に取り残されてしまうおそれがある。しかるに、この
ようなケーシングパイプの脱落が生じた場合、これを削
孔から取り出すには多大な労力と時間とを要することと
なり、掘削作業の作業効率を著しく損なう結果となる。
また、このような緩みが生じないように上記雌雄ねじ部
を強固にねじ込んで連結すると、この雌雄ねじ部の噛み
込みによりケーシングパイプを取り外す際に多くの労力
を要することになる。
【0005】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、溶接設備等を要することなく連結および取り
外しが容易であるとともに、取り外した後にそのまま再
使用することができる一方、削孔内への挿入時や引き抜
き時に脱落することのないケーシングパイプの連結構造
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、削孔内に挿
入される円筒状のケーシングパイプをその軸線方向に連
結するためのケーシングパイプの連結構造であって、互
いに連結される一対の上記ケーシングパイプの連結端部
を、一方のケーシングパイプの連結端部が他方のケーシ
ングパイプの連結端部の内周に挿入可能とするととも
に、これらの連結端部の少なくとも一方に上記軸線方向
に向けて延びるスリットを形成し、このスリットが形成
された部分において上記連結端部同士の互いに対向する
内外周面に、上記軸線方向に係合可能とされた係合凹部
と係合凸部とを形成したことを特徴とする。
【0007】従って、このようなケーシングパイプの連
結構造によれば、上記一方のケーシングパイプの連結端
部を他方のケーシングパイプの連結端部の内周に挿入し
てゆくと、これらの連結端部の少なくとも一方に形成さ
れた上記スリットによって、該スリットが形成された連
結端部が上記軸線に対する径方向に弾性変形し、これに
より上記係合凹部が形成された連結端部が係合凸部を乗
り越えてこれら係合凹凸部が上記軸線方向に係合し、ケ
ーシングパイプ同士が連結される。また、逆にこれらの
ケーシングパイプを相対的に反対向きに引っ張れば、や
はりスリットが形成された連結端部が弾性変形すること
により、上記係合凹凸部の係合が解かれてケーシングパ
イプ同士が取り外し可能となるので、溶接設備等を要す
ることなく連結、取り外しが可能であるとともに、取り
外された連結端部には溶損や変質が生じることはなく、
しかも上記スリットによる連結端部の弾性変形量を適当
に設定することにより、削孔への挿入時や削孔からの引
き抜き時における脱落を防止することができる。
【0008】ここで、上記スリットは、内周側の上記一
方のケーシングパイプの連結端部のみに形成されるのが
望ましく、このような構成を採ることによりスリットが
連結端部の外周側に開口することがなくなるので、この
スリットに土砂等が噛み込まれて上記連結端部の弾性変
形が阻害されるような自体を防止することができる。ま
た、このように上記スリットが、このスリットが形成さ
れる部分において上記一対のケーシングパイプの連結端
部のうち一方の連結端部のみに形成されている場合に
は、該スリットが形成された部分においては上記一方の
連結端部の肉厚を他方の連結端部の肉厚よりも小さくす
るのが望ましく、これにより、スリットが形成された連
結端部を一層確実に弾性変形させることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図6は本発明の一実施
形態を示すものであって、図1において符号1で示すの
は本実施形態に係わる掘削工具であり、この掘削工具1
の後端側には中継ぎロッド2およびカップリング3を介
して図示されないドリフタ等の掘削装置が連結されてい
て、この掘削装置から与えられる軸線O回りの回転力と
該軸線O方向先端側への打撃力とにより、当該掘削工具
1は、その先端部に設けられた掘削ビット4によって岩
層を掘削しつつ前進して削孔を形成する。また、この掘
削工具1の外周には円環状のケーシングトップ5が上記
軸線O方向先端側に向けて該掘削工具1に係合可能に嵌
挿されるとともに、このケーシングトップ5には円筒状
のケーシングパイプ6が接合されており、工具本体1の
前進に伴いケーシングトップ5を介して上記打撃力だけ
が与えられることにより、該ケーシングパイプ6は上記
削孔内に挿入されてゆく。
【0010】そして、この最先端のケーシングパイプ6
の後端部には連結端部7が形成されており、このケーシ
ングパイプ6が所定深さまで挿入されると、その後端
に、先端部に連結端部8が形成された次のケーシングパ
イプ6が連結されて削孔内に挿入されてゆき、このよう
な操作を順次繰り返すことにより、単一のケーシングパ
イプ6の長さ以上の深さの削孔に複数のケーシングパイ
プ6…が挿入されてゆく。すなわち、各ケーシングパイ
プ6…の後端部には上記連結端部7が形成されるととも
に、上記ケーシングトップ5に接合される最先端のケー
シングパイプ6を除くケーシングパイプ6…の先端部に
は上記連結端部8が形成されており、上述のように削孔
への挿入に伴いこれら連結端部7,8によって複数のケ
ーシングパイプ6…が順次連結されるようになされてい
る。
【0011】このように連結される一対のケーシングパ
イプ6,6のうち、先端側(削孔の孔底側)の一方のケ
ーシングパイプ6の後端部に形成される上記連結端部7
は、図2および図3に示すようにその外径が一段縮径す
るように形成されており、本実施形態ではその先端側
(図2において左側)の部分の外周に雄ねじ部9が形成
されている。これに対して、上記一対のケーシングパイ
プ6,6のうち後端側の他方のケーシングパイプ6の先
端部に形成される上記連結端部8は、図4に示すように
その内径が一段拡径するように形成されて上記連結端部
7が挿入可能とされており、かつその先端側(図4にお
いて左側)の部分の内周には、上記雄ねじ部9に螺合す
る雌ねじ部10が形成されている。なお、互いに連結さ
れるこれらケーシングパイプ6,6は、上記連結端部
7,8の部分を除いてその内外径が等しくされ、かつ連
結端部7の内径はケーシングパイプ6の内径と等しく、
また連結端部8の外径はケーシングパイプ6の外径と等
しく形成されている。
【0012】ここで、本実施形態では、これらの雌雄ね
じ部9,10は、一般的な三角ネジやこの種の鉱山工具
に用いられるロープネジあるいはハイリードネジなどで
はなく、図5に示すように上記軸線Oを含む断面におけ
るねじ山9A,10Aの形状が台形状をなし、かつこの
ねじ山9A,10Aの斜面9B,10Bの軸線Oに対す
る傾斜角θが40°〜70°の範囲に設定されるととも
に、そのリード角が5°〜16°の範囲に設定されてい
る。しかるに、このような雌雄ねじ部9,10によれ
ば、リード角が大きいとともにねじ山9A,10Aの斜
面9B,10Bの傾斜角θも大きく、しかもねじ山9
A,10Aの断面が台形状であるために雌雄ねじ部9,
10の接触面積を小さくすることができ、これら雌雄ね
じ部9,10がきつく締め付けられすぎるのを防ぐこと
ができる。
【0013】そして、先端側の上記一方のケーシングパ
イプ6の連結端部7には、上記雄ねじ部9の後端側(図
2において右側)に、当該連結端部7を軸線Oに対する
径方向に貫通し、かつ軸線Oに平行に延びて連結端部7
の後端に達する複数条(本実施形態では6条)のスリッ
ト11…が周方向に等間隔に形成されるとともに、この
スリット11…が形成された部分における連結端部7の
外周面には、その断面が外周側に向けて開口する「コ」
字状をなす凹溝が本実施形態における係合凹部12とし
て軸線Oを中心として周回するように形成されている。
なお、この係合凹部12よりもさらに後端側の部分にお
ける連結端部7の外周面には、後端側に向かうに従い漸
次縮径するテーパ面13が形成されている。また、この
スリット11…が形成された部分の外径は、上記雄ねじ
部9の内径よりも僅かに小さくされている。
【0014】一方、上記他方のケーシングパイプ6の連
結端部8には、上記雌ねじ部10の後端側に、内周側に
向けて一段凸となる突条部が本実施形態における係合凸
部14として軸線O回りに周回するように形成されてい
る。この係合凸部14は、その軸線Oを含む断面におけ
る形状が、上記先端側を向く面14Aが後端側に向かう
に従い漸次縮径するテーパ面とされるとともに、内周側
を向く面14Bが軸線Oと平行とされ、かつ上記後端側
を向く面14Cが軸線Oに垂直とされた台形状をなすも
のであり、この内周側を向く面14Bの径は、上記係合
凹部12の外周側を向く面12Aに嵌合可能な大きさと
されている。また、この係合凸部14よりも後端側の連
結端部8に画成される凹部15の軸線O方向の幅は、上
記テーパ面13が形成される連結端部7の係合凹部12
よりも後端側の部分の軸線O方向の幅より極僅かに大き
くされるとともに、この凹部15における連結端部8の
肉厚t8は、上記スリット11が形成された部分におけ
る連結端部7の肉厚t7よりも大きくなるように形成さ
れている。
【0015】このように形成された連結端部7,8によ
り、先端側の一方のケーシングパイプ6の後端に他方の
ケーシングパイプ6を連結するには、上記一方のケーシ
ングパイプ6の連結端部7が後端側の他方ケーシングパ
イプ6の連結端部8内に挿入されるように、互いの軸線
Oを合わせて上記雄ねじ部9に雌ねじ部10をねじ込ん
でゆけばよい。しかるに、このように連結端部8内に連
結端部7が挿入されてゆくと、連結端部7の後端側の上
記テーパ面13が連結端部8の後端側の係合凸部14に
乗り上げ、これによって連結端部7のスリット11が形
成された部分が弾性変形して縮径する。そして、上記テ
ーパ面13が係合凸部14を乗り越えたところで、連結
端部7のスリット11が形成された部分が拡径して元の
状態に戻るとともに、係合凹部12に係合凸部14が嵌
まり込んで軸線O方向に係合し、図6に示すようにこれ
ら連結端部7,8を介してケーシングパイプ6,6が連
結される。
【0016】このように、上記構成の連結端部7,8に
よるケーシングパイプ6,6の連結構造によれば、まず
連結端部8内に連結端部7をねじ込んで挿入するだけで
両連結端部7,8が軸線O方向に係合して連結されるの
で、溶接による連結の場合のように溶接設備が必要とさ
れることがなく、容易にケーシングパイプ6,6を連結
することができる。その一方で、本実施形態のように緩
みやすい雌雄ねじ部9,10を採用していたとしても、
従来のネジ止めだけによる連結の場合のように掘削工具
1の回転打撃に伴う振動などによってこの雌雄ねじ部
9,10に緩みが生じてケーシングパイプ6,6が削孔
内で外れたり脱落したりするようなこともなく、該ケー
シングパイプ6…を確実に連結したまま削孔内へ挿入す
ることが可能となる。
【0017】また、これら一対のケーシングパイプ6,
6を上記雌雄ねじ部9,10が緩む方向に強制的に相対
回転させて、連結端部7を連結端部8内から引き抜かれ
るようにすれば、上記の場合とは逆に係合凹部12が係
合凸部14を乗り越えるように連結端部7が再び弾性変
形して縮径し、上記係合凹部12と係合凸部14との係
合が解かれるので、そのまま雌雄ねじ部9,10を緩め
てケーシングパイプ6,6を取り外すことができる。し
かるに、こうして取り外されたケーシングパイプ6,6
の連結端部7,8は、弾性変形した部分が元の状態に戻
るだけであるから、そのまま再使用が可能であり、経済
的である。
【0018】一方、本実施形態では、後端側の他方のケ
ーシングパイプ6の連結端部8の内周に挿入される先端
側の一方のケーシングパイプ6の連結端部7に上記スリ
ット11…が形成されており、すなわちこれら連結端部
7,8を連結した状態で、スリット11…がケーシング
パイプ6,6の外周側に露出することがない。このた
め、これら連結端部7,8によって連結されたケーシン
グパイプ6,6を削孔内に挿入していった場合に、削孔
の内壁から土砂などがこのスリット11…に噛み込まれ
てしまうのを防ぐことができ、掘削終了後にケーシング
パイプ6,6を削孔から引き抜いて取り外す際などに、
このようなスリット11への土砂の噛み込みによって連
結端部7の弾性変形が阻害されて取り外しに支障を来す
ような事態を防止することが可能となる。
【0019】さらに、本実施形態では、これら連結端部
7,8の肉厚が、上記スリット11…が形成された部分
における連結端部7の肉厚t7よりも、上記係合凸部1
4が形成される連結端部8の凹部15の肉厚t8の方が
大きくされており、言い換えればスリット11…が形成
される部分においては該スリット11…が形成される連
結端部7の肉厚t7が、スリット11…が形成されない
連結端部8の肉厚t8よりも小さくなるように設定され
ている。従って、本実施形態によれば、これら連結端部
7,8によってケーシングパイプ6,6を連結する際
に、上記スリット11…が形成された部分において上記
連結端部7を確実に弾性変形させて縮径させることが可
能となり、係合凹部12と係合凸部14とをよりスムー
ズに係脱可能とすることができる。
【0020】その一方で、本実施形態では、これら係合
凹部12と係合凸部14との係合に加えて上記雌雄ねじ
部9,10によっても連結端部7,8が連結されるよう
になされており、さらにこれに併せて上述のように連結
端部8の凹部15における肉厚t8が連結端部7のスリ
ット11…が形成される部分における肉厚t7よりも大
きくされている。このため、万一これら連結端部7,8
に過大な負荷が作用することにより、肉厚t7が小さく
て、しかもスリット11…が形成された連結端部7の当
該部分に損傷が生じたとしても、肉厚t8が大きな連結
端部8の上記凹部15部分と螺合した上記雌雄ねじ部
9,10とによってケーシングパイプ6,6の連結状態
が維持されるので、即座にこれらケーシングパイプ6,
6が外れて脱落してしまうような事態を避けることがで
きる。
【0021】なお、本実施形態ではこのように係合凹部
12と係合凸部14との係合に加えて連結端部7,8の
内外周面に雌雄ねじ部9,10を形成して互いに螺合さ
せているが、場合によってはこのような雌雄ねじ部9,
10を設けることなく、係合凹凸部12,14の係合の
みによってケーシングパイプ6,6を連結するようにし
てもよく、また連結端部7,8において軸線O方向に上
記雌雄ねじ部9,10を挟んで係合凹凸部12,14と
は反対側に、互いに係合する他の係合凹凸部を形成する
ようにしてもよい。さらに、本実施形態では、互いに連
結される一対のケーシングパイプ6,6のうち、上記先
端側の一方のケーシングパイプ6の後端部に形成された
連結端部7を、上記後端側の他方のケーシングパイプ6
の先端側に形成された連結端部8内に挿入可能とし、上
記連結端部7にスリット11を形成するとともに係合凹
部12を形成し、上記連結端部8には係合凸部14を形
成するようにしているが、これとは逆に、先端側のケー
シングパイプの連結端部に後端側のケーシングパイプの
連結端部を挿入可能としたり、内周側の連結端部外周に
係合凸部を設けるとともに外周側の連結端部内周に係合
凹部を設けるようにしたり、外周側の連結端部にスリッ
トを形成したりしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
削孔内に挿入されるケーシングパイプの連結や削孔から
引き抜かれたケーシングパイプの取り外しを確実かつ容
易に行うことが可能となるとともに、削孔内でのケーシ
ングパイプの脱落を防止することができ、さらには削孔
から引き抜かれて取り外されたケーシングパイプをその
まま他の削孔への挿入に再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す概略図である。
【図2】 図1に示す実施形態において先端側の一方の
ケーシングパイプ6の連結端部7を示す側断面図であ
る。
【図3】 図2における矢線X方向視の図である。
【図4】 図1に示す実施形態において後端側の他方の
ケーシングパイプ6の連結端部8を示す側断面図であ
る。
【図5】 図1に示す実施形態の連結端部7,8の雌雄
ねじ部9,10の軸線Oを含む拡大断面図である。
【図6】 図1に示す実施形態において連結端部7,8
が連結された状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 掘削工具 6 ケーシングパイプ 7,8 連結端部 9 雄ねじ部 10 雌ねじ部 11 スリット 12 係合凹部 14 係合凸部 O ケーシングパイプ6…の中心軸線 t7 スリット11…が形成された部分における連結端
部7の肉厚 t8 連結端部7のスリット11…が形成された部分に
対応する部分の連結端部8の肉厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久田 仁也 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 削孔内に挿入される円筒状のケーシング
    パイプをその軸線方向に連結するためのケーシングパイ
    プの連結構造であって、互いに連結される一対の上記ケ
    ーシングパイプの連結端部は、一方のケーシングパイプ
    の連結端部が他方のケーシングパイプの連結端部の内周
    に挿入可能とされるとともに、これらの連結端部の少な
    くとも一方には上記軸線方向に向けて延びるスリットが
    形成されており、このスリットが形成された部分におい
    て上記連結端部同士の互いに対向する内外周面には、上
    記軸線方向に係合可能とされた係合凹部と係合凸部とが
    形成されていることを特徴とするケーシングパイプの連
    結構造。
  2. 【請求項2】 上記スリットは、上記一方のケーシング
    パイプの連結端部のみに形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のケーシングパイプの連結構造。
  3. 【請求項3】 上記スリットは、このスリットが形成さ
    れる部分において上記一対のケーシングパイプの連結端
    部のうち一方の連結端部のみに形成されるとともに、該
    スリットが形成された部分においては上記一方の連結端
    部の肉厚が他方の連結端部の肉厚よりも小さくされてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケ
    ーシングパイプの連結構造。
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JP2007277979A (ja) * 2006-04-10 2007-10-25 Tokyo Seiko Co Ltd 法面の吊構造物用アンカー
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